カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • レーシング・ポイントF1 「レッドブルから100名のアストン従業員が転籍」

    レーシング・ポイントF1 「レッドブルから100名のアストン従業員が転籍」

    レーシング・ポイントF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは、来年に新しいファクトリーが完成したタイミングでこれまでレッドブルで仕事をしていた100名のアストンマーティンの従業員がチームに移動してくることを明らかにした。

    今年1月、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールが、アストンマーティンの株式を取得。ストロールはアストンマーティンのエグゼクティブチェアマンに就任し、チームは2021年からアストンマーティンのワークスチームとして活動することになった。

    アストンマーティンは、2017年からレッドブル・レーシングのタイトルスポンサーを務め、チームはアストンマーティン・レッドブル・レーシング(Aston Martin Red Bull Racing)として参戦しているが、ローレンス・ストロールの買収を受け、今年でそのパートナーシップも終了する。

    レーシングポイントF1チームは、シルバーストンの敷地内に新たに2500万ポンド(約36億4500万円)を費やして現在の約10倍の規模となる新たなファクトリーを建設しており、オトマー・サフナウアーはファクトリーが完成したタイミングでこれまでレッドブルで働いていた100名のアストンアーティンの従業員がチームのF1プログラムに加入することを明らかにした。

    アストンマーティンのエグゼクティブチェアマンに就任したローレンス・ストロールは、アストンマーティンの戦略はF1のレーシング・ポイントとの関係に基づいていると語る。

    「エグゼクティブチェアマンとして、私は最終的に我々が実施している戦略に責任を負う。この戦略の基礎は、アストンマーティンを2021年のグリッドにワークスフォーミュラ1チームに戻すことにある」とローレンス・ストロールは語る。

    「F1は独自のブランドで運営されており、20億のオーディエンスにリーチし、毎年22か所の顧客を引き付けて楽しませている。F1はすべての関係者にとって非常にエキサイティングだ。我々のブランドを世界的に構築する支えになり、アストンマーティンを世界的に傑出したラグジュアリーブランドになるという野心を叶えてくれるはずだ」

    「ミッドエンジンのレンジを宣伝するだけではなく、会社全体にヘイロー効果とトリクルダウン効果をもたらすと思っている。我々に顧客に会って挨拶し、新しいモデルを示し、アストンマーティンの世界にとって週末がどのようなものか体験してもらう機会を与えてくれてくれる」

  • アストンマーティン 「F1は長期的な基本戦略において重要な役割を果たす」

    アストンマーティン 「F1は長期的な基本戦略において重要な役割を果たす」

    アストンマーティンのエグゼクティブチェアマンに就任したローレンス・ストロールは、アストンマーティンの戦略はF1のレーシング・ポイントとの関係に基づいていると語る。

    新型コロナウイルスへ懸念によってジュネーブモーターショーが中止になったことを受け、アストンマーティンは英国本社から短いカンファレンスをライブはライブ配信した。

    そのカンファレンスの中で、ローレンス・ストロールは、コンソーシアムがアストンマーティンに投資した理由を概説。同社には”プロダクト、エンジニアリングの卓越性、世界有数の企業になるポテンシャル”があると強調した。

    ローレンス・ストロールは、アストンマーティンのビジネスプランを“リセット”し、“税務上の安全性”を確保したことで、SUVモデルのDBX、ハイパーカーのヴァルキリー、ヴァルハラ、そして、新型ヴァンキッシュといった重要なニューモデルを提供することを目指すとし、F1がアストンマーティンの長期的な基本戦略において重要な役割を果たすと強調した。

    「我々はお金以上のものをもたらしている」とカナダの億万長者であり、ファッション界の大物であるローレンス・ストロールは語る。

    「私は、プライベート、およびパブリックセクターの両方の部門でラグジュアリーなグローバルブランドを構築してきた長い歴史を持っている」

    「エグゼクティブチェアマンとして、私は最終的に我々が実施している戦略に責任を負う。この戦略の基礎は、アストンマーティンを2021年のグリッドにワークスフォーミュラ1チームに戻すことにある」

    「F1は独自のブランドで運営されており、20億のオーディエンスにリーチし、毎年22か所の顧客を引き付けて楽しませている」

    「F1はすべての関係者にとって非常にエキサイティングだ。我々のブランドを世界的に構築する支えになり、アストンマーティンを世界的に傑出したラグジュアリーブランドになるという野心を叶えてくれるはずだ」

    ローレンス・ストロールは、アストンマーティンがF1に関与することの利点は、製品の単なるプロモーションをはるかに超えるものになると考えている。

    「ミッドエンジンのレンジを宣伝するだけではなく、会社全体にヘイロー効果とトリクルダウン効果をもたらすと思っている」とローレンス・ストロールは続ける。

    「我々に顧客に会って挨拶し、新しいモデルを示し、アストンマーティンの世界にとって週末がどのようなものか体験してもらう機会を与えてくれてくれる」

    最後に、ローレンス・ストロールは、創設者ライオネル・マーティンよって注入されたアストンマーティンのレーシングDNAについて言及した。

    「1913年にライオネル・マーティンがアストンヒルを運転したときから、心からレーサーであるこの会社のDNAは私を常にアストンマーティンに惹きつけた。それがこの会社のすべてです」とローレンス・ストロールは語る。

    「それは、レースの伝統、レースの歴史に関するものであり、これらの技術を通じてこのような素晴らしい車を開発するのに役立った」

    「アストンは、そのDNAを血液中にもったミッドエンジン・プログラムを本当に逃していたと感じている。そして今、20221年にF1にワークスチームとして戻り、F1チームの技術をロードカープロジェクトと共有できるようになったことで、これがアストンマーティンがそのレンジを改選させ、レースのルールに戻るために必要な最後の一押しが揃ったと思っている」

  • F1 | アストンマーティンF1、ピンクのカラーリングの可能性も?

    F1 | アストンマーティンF1、ピンクのカラーリングの可能性も?

    2021年のF1世界選手権からアストンマーティンF1チームとして活動するレーシング・ポイントのチーム代表オトマー・サフナウアーは、ピンクのカラーリングを維持する可能性を否定しれはいない。

    先月、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールが、アストンマーティンの株式を取得。チームは2021年からアストンマーティンのワークスチームとして活動することになった。

    現在、レーシング・ポイントF1チームは、ヨーロッパの大手浄水器総合メーカー『BWT』とスポンサー契約を結んで同社のピンク色にマシンをカラーリングして参戦しているが、2月17日(月)に発表された2020年のチーム体制発表会ではBWTと“複数年”のタイトルスポンサー契約を結び『BWTレーシング・ポイントF1チーム』として参戦することが発表された。

    2021年にチームがアストンマーティンにブランド変更された際、この契約はどうなるのかと質問されたオトマー・サフナウアーは「来年はアストンマーティンがシャシー名となり、我々はマニュファクリャラーチームとなる」とコメント。

    「だが、シャシー名を持つ他のすべてのマニュファクチャラーチームと同様にタイトルスポンサーのための余地は常にある」

    「フェラーリやメルセデスと何ら変わりはない。彼らにペトロナスがついていることはご存じだろう。なので、BWTともうまく機能するはずだ」

    アストンマーティンは、ブリティッシュ・グリーンを採用するとの報道もある。しかし、2021年にアストンマーティンがピンクのカラーリングを維持するかどうかについてオトマー・サフナウアーは「それを話すのは時期尚早だ」とコメント。

    「どうなるか見てみるつもりではある。つまり、我々は今シーズンを終える必要があるし、今シーズンが終わりに近づいたら、来年のクルマの姿について話し合いを始めていく」

  • F1 | ランス・ストロール、父のアストンマーティン買収は「素晴らしい」

    F1 | ランス・ストロール、父のアストンマーティン買収は「素晴らしい」

    ランス・ストロールは、父であるローレンス・ストロールのアストンマーティンの株式買収に言及。アストンマーティンというブランドがチームに大きな後押しを与えてえてくれると信じていると語る。

    数週間前、カナダの大富豪であるローレンス・ストロールが、アストンマーティンの株式を取得し、来季からレーシング・ポイントF1チームは、アストンマティーンのワークスとして『アストンマーティンF1チーム』を名乗ることが発表された。

    息子のランス・ストロールは、アストンマーティンF1チームでの将来がほぼ確保されていると言える。

    「それは父のプロジェクトだ。もちろん、僕は父と話しをするし、それについても話をした。とてもエキサイティングだし、チームにとって大きな変革だと思う」とランス・ストロールはレーシング・ポイントF1チームの2020年F1チーム体制発表会でコメント。

    「今はまだマシンはピンク色だし、僕たちには集中しなければならないシーズンがある。まだアストンマーティンのものに行くつもりはない」

    「でも、彼らは素晴らしいブランドだし、信じられないほどの名前を持っている」

    「レーシング・ポイントF1チームに関わるすべての人にとって、それは大きな向上であり、その興奮はより大きな価値をもたらしてくれる。多くの点で素晴​​らしいと思う」

  • アストンマーティンF1チーム 「目標はトップチームの1つになること」

    アストンマーティンF1チーム 「目標はトップチームの1つになること」

    アストンマーティンは、F1で“トップチームの1つ”になるという明確な目標を持っているとレーシング・ポイントF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは語る。

    レーシング・ポイントF1チームは、オーナーである億万長者のローレンス・ストロールがアストンマーティンの株式を買収したことで、2021年からアストンマーティンF1チームとしてワークスチームとして活動することになる。

    オトマー・サフナウアーは、アストンマーティンへのブランド変更は、チームフラッフに“本物のエネルギー”を注入しているとし、2018年夏にレーシング・ポイントF1チームを管理から救済したローレンス・ストロールからチームスタッフに今後のビジョンについて説明があったことを明らかにした。

    来週の新車発表イベントに先立ち、オトマー・サフナウアーは「アストンマーティンにとっても、F1にとっても重要なニュースだ」とコメント。

    「世界で最も象徴的なスポーツカーブランドの1つとして、アストンマーティンはF1グリッドに存在する必要があった。このソリューションは2021年から歴としたワークスとしてアストンマーティンF1チームをもたらす」

    「世界中のファンを魅了するニュースであり、英国の最高級の高級スポーツカーメーカーとして広く認知されているブランドにスポットライトを当てるものになるだろう」

    「シルバーストンの465人の忠実で勤勉なスタッフに本物のエネルギーを注入しているのは確かだ。チームは様々な名前で30年間ビジネスを展開しており、マニュファクチャラーチームになる準備は整っている」

    「先週、ローレンス(ストロール)はスタッフと話をし、アストンマーティンをスポーツのトップチームの1つとして確立する明確な目標を掲げた。誰もがモータースポーツの頂点に戻った伝説的な自動車メーカーを代表することを誇りに思っている」

    しかし、オトマー・サフナウアーは、コラボレーションの結果として、レーシング・ポイントF1チームの2020年シーズンに“即時の影響”を与えることはない説明する。

    「現在の活動に直接的な影響はない。2021年シーズンの初めにブランド変更が行われるまで、レーシング・ポイントとして競争し続ける」とオトマー・サフナウアーはコメント。

    「それ以降、我々はシンプルに“アストンマーティンF1チーム”として知られるようになる。そのため、レーシング・ポイントの名前は消える」

    「マニュファクチャラーチームに移行するのはエキサイティングなことであり、これらすべての変更を行うのに1年で最高の部分がある。その多くは舞台裏で行われる」

    「2020年の主メインのタスクから目を離さないことが重要だ。RP20でレーストラックで競争力を発揮することだ」

  • 「アストンマーティンはF1で勝者にはなれない」とF1関係者

    「アストンマーティンはF1で勝者にはなれない」とF1関係者

    アストンマーティンはF1で勝利チームになることはありそうにない。そう語るのはヴィタリー・ペトロフのマネージャーでケータハムF1チームで商業的な役割を果たしたオクサナ・コサチェンコだ。

    先月末、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールは、アストンマーチンの株式を取得。チームは2021年から『アストンマーティンF1チーム』を名乗り、ワークスチームとして活動することが発表された。

    しかし、オクサナ・コサチェンコは、アストンマーティンF1チームがタイトル獲得に向かっているとは思っておらず、ただ裕福な父親が息子にF1シートを買い与えただけだと考えている。

    「アストンマーティンが本気でF1に留まりたいのであれば、ちょうどいいタイミングかもしれません」とオクサナ・コサチェンコは Sportbox にコメント。

    「しかし、私自身は懐疑的に考えています。この状況は、ただ父親が息子にファクトリーチームにいる機会を買い与えてやっているだけだと思います」

    実際、レーシング・ポイントF1チームを買収したローレンス・ストロールは、息子であるランス・ストロールをチームで走らせており、アストンマーティンF1チームでもランス・ストロールの将来は確保されていると考えられている。

    「ローレンス・ストロールが、ランスのキャリアが終わった後もこのプロジェクトを開発し続ける自動車産業とモータースポーツの先見の明のある起業家であるかどうかはよくわかりません」

    来週、F1界はプレシーズンテストに先立って新車を発表する忙しい週となる。

    「クルマのプレゼンテーションには何も期待していません。それらは主にPRイベントです」とオクサナ・コサチェンコは語った。

    「興味深いのはテストです。今年は2~3つ以上のチームの戦いを見たいと思っていますが、ほとんどのチームが既に2021年に取り組んでいるので、それを待つ必要があります」

  • レッドブルF1 「アストンとの契約終了でホンダとの仕事が容易になる」

    レッドブルF1 「アストンとの契約終了でホンダとの仕事が容易になる」

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年末でタイトルスポンサーのアストンマーティンを失うが、それによってレッドブルとホンダF1とのコラボレーションが“さらに容易”になると語る。

    アストンマーティンは、2017年からレッドブル・レーシングのタイトルスポンサーを務め、チームはアストンマーティン・レッドブル・レーシング(Aston Martin Red Bull Racing)として参戦。

    その結果、2019年はアストンマーティンを名乗るチームに何の資本関係もないホンダがF1エンジンを供給するという不思議な状況となっていた。

    だが、先月末、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールがアストンマーティンの株式を取得して取締役に就任。レーシング・ポイントF1チームは、2021年からアストンマーティンのワークスチームとしてF1に参戦することが発表された。

    この決定を受け、レッドブルはアストンマーティンとのタイトルスポンサー契約を2020年末で終了することを発表。F1の独占条項から解放することで、アストンマーティンはF1内での資金調達と代替機会の追求に必要な投資を生み出すことができるようになった。

    だが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アストンマーティンがチームを去ることで、ホンダとの仕事がさらに容易になると語る。

    ホンダF1は、現在のところ2021年までしかF1にコミットしていないが、レッドブルはホンダF1との関係に「満足している」とコメント。

    「特に我々は信頼性における技術的な進歩に本当に満足している」

    「だが、コラボレーションを成功させるのは、マーケティング、プロモーション、ドライバートレーニングを含む全体的なパッケージだ。タイトルスポンサーとしてのアストンマーティンとの関係の終了により、ホンダとの仕事がさらに容易になった」

  • 元フォース・インディア代表、ストロールのアストンマーティン買収を祝福

    元フォース・インディア代表、ストロールのアストンマーティン買収を祝福

    元フォース・インディアのオーナーだったビジェイ・マリヤは、アストンマーティンとの契約を成立させた友人のローレンス・ストロールを“祝福”したと語る。

    ビジェイ・マリヤは、2008年から2018年にわたり財政問題で消滅したレーシング・ポイントF1チームの前身であるフォース・インディアの所有していた。2018年中盤に破産したフォース・インディアをカナダの大富豪であるローレンス・ストロールが買収したことで、現在レーシング・ポイントF1チームは存在している。

    そのレーシング・ポイントF1チームは、ローレンス・ストロールによるアストンマーティンの株式買収により、2021年からアストンマーティンのワークスチームとして『アストンマーティンF1チーム』を名乗ることが決定している。

    ビジェイ・マリヤは、ローレンス・ストロールとチームのことを“喜んでおり”、契約成立のニュースを聞いてすでに“祝福”したと述べた

    「ローレンスにとっても、チームにとってもうれしいことだ」とビジェイ・マリヤは Autosport に語った。

    「最終的にワークスチームになることがずっと夢だった」

    「ローレンスと私は友人だ。実際、今朝のニュースを受けて彼を祝福しました。彼は非常に鋭い投資家であり、彼の実績がそれを証明している」

    「今日のアストンマーティンの株価を見れば、彼は明らかに素敵な契約を取りまとめた」

    「彼のチェアマンとしての才能のもと、アストンマーティンが計画している新しいモデルの範囲ではたった一つの道しかなかった。それは北半球だ」

    「レーシング・ポイントにとって、アストンのような偉大な英国ブランドからの支援を受けて、すべての遺産を備えたワークスチームになることは本当に素晴らしいことだ」

    「アストンマーティンにはたくさんのフォロワーがいる。彼らは全員レーシング・ポイントのフォロワーにもなる」

    ビジェイ・マリヤは、自信も2015年にアストンマーティンと交渉したが失敗に終わっていたことを明かした。

    「我々は5年前にアストンマーティンと話をしました。ワークスチームになるのではなく、アストンマーティンをタイトルスポンサーにしてテクニカルサポートを受けるというものだった」とビジェイ・マリヤは語る。

    「レッドブルとの契約がどのようなものかはわからないが、アストンマーティンから技術的なインプットがあるとは思わない。レッドブルには天才エイドリアン・ニューウェイがいるので、他の誰かが必要だとは思わないね!」

    ビジェイ・マルヤは昨年のF1イギリスGPでレーシング・ポイントF1チームを訪れたが、10年間のチームオーナーシップで十分であり、恋しく思うことはないと語る。

    「F1で10年間過ごした。私はこの10年間のすべての瞬間を楽しんだ。そして今、何か他のことをするべき時だ」とビジェイ・マリヤはコメント。

    「私は10年間それを育て、コンストラクターズ選手権4位という結果を2つ提供した。非常に誇りに思っている」

    「チームはまだ私のDNAの中にある。チームにとっては本当に嬉しいことだ。2020年のクルマは大きな進歩を遂げたと信じており、シーズン開幕を心待ちにしている」

  • F1 | アストンマーティンF1チーム誕生と今後のメルセデスの動向

    F1 | アストンマーティンF1チーム誕生と今後のメルセデスの動向

    レーシング・ポイントF1チームが、2021年からアストンマーティンのワークスチームになることが正式に発表された。これにより、メルセデスF1チームがアストンマーティンを名乗る可能性は一旦なくなったが、両者の提携はより強まる可能性がある。

    1月31日(金)、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるカナダの大富豪ローレンス・ストロールが、アストンマーティンの株式を買収したことが発表された。

    ロンドン証券取引所から発行された文書によると、ローレンス・ストロールが結成したレーシング・ポイントのコンソーシアムは、アストンマーティンの会社の16.7%を購入するために約1億8200万ポンド(約260億円)を投入した。また、ローレンス・ストロールのもう1つの投資会社であるYew Tree Overseasは、5550万ポンド(約80億円)の資金を投入して、2019年の売り上げの低迷するアストンマーティンに短期資金を提供して支援する。

    レーシング・ポイントはアストンマーティンの過半数株主にはならない。現在の過半株主である Prestige/Strategic European Investment Group (SEIG)とAdeem/Primewagonが資産売却後も引き続き会社の50.5%を保有する。レーシング・ポイント、Yew Tree Overseas、および既存株主の間で会社を支援するために約5億ポンドが調達された。
    アストンマーティンの元会長ペニー・ヒュースは、取締役を辞任する。

    「2019年の困難な取引実績は、流動性に対する厳しいプレッシャーをもたらし、当社に大胆手段はなく、大幅な追加の株式融資を求めなければならなかった。これがなければ、貸借対照表はグループの業務をサポートするほど強固ではなかった。最近の減収減益にもかかわらず、アストンマーティンブランドと当社の拡大する自動車ポートフォリオの力により、ストロール氏の強力な新しいパートナーを惹きつけ、事業の転換をサポートすることができた」とペニー・ヒューズは述べた。

    そして、ローレンス・ストロールには大きな計画がある。今回の投資に伴いレーシング・ポイントF1チームは、2021年からアストンマーティンのワークスチームになることが発表された。アストンマーティンはF1エンジン製造を行っておらず、事実上、スポンサー契約(ネーミングライツ契約)となる。

    レーシング・ポイントF1チームのエントリーと所有権はそのままであるため、F1の営業部門からの財政的損失に関しては何はない。これはアルファロメオとザウバーとの取り決めに似ている。アストンマーティンとレーシング・ポイントF1チームでスポンサー契約が締結され、レーシング・ポイントF1チームは、10年間アストンワークスチームになり、まずは5年間のスポンサーシップ契約(ネーミングライツおよびブランディング)を予定。その時点で“特定の条件”満たされていれば、さらに5年間更新される。おそらく、それはF1でのパフォーマンスとアストンマーティンの会社の経営状況に基づくものと思われる。

    また、ローレンス・ストロールとレーシング・ポイントは、アストンマーティンの株式保有率を20%に引き上げることを予定しているが、このスケジュールはまだ発表されていないが、レッドブルとのスポンサー契約が終了する2020年末から進められることになるかもしれない。

    レッドブル・テクノロジーズは、アストンマーティンとともにハイパーカー『ヴァルキリー』を共同開発しており、レッドブルとアストンマーティンの関係は継続され、その際にはホンダのF1エンジンを搭載するとも噂された。しかし、レッドブルとアストンマーティンは、ヴァルキリーが出荷される2020年末をもってタイトルスポンサー契約は終了し、その関係を終わりを迎える。

    アストンマーティンがF1で長期的な将来を設定された今、問題はチームの運営方法となる。メルセデスの親会社であるダイムラーAGは、アストンマーティン・ラゴンダの株式5%を保有し続けており、メルセデスがアストンマーティンに名前を変えるチームに引き続きエンジンを供給することはほぼ確実だと考えられる。

    最近、メルセデスがコンストラクターとしてF1から撤退する方法を模索しており、それを議論する会議が2月に行われるという噂が流れている。マクラーレンとウィリアムズへのエンジン供給契約を既に締結されているが、メルセデスについては2020年以降、商業的な合意を結んでいない。しかし、ダイムラーの最高経営責任者(CEO)であるオラ・ケレニウスは、F1撤退の事実はないと否定している。

    メルセデスがF1チームを売却を決断した場合、ローレンス・ストロールとトト・ヴォルフがブラックリーのチームに投資するという噂があったが、アストンマーティンのワークスチーム化が発表された今、その可能性は低くなった。トト・ヴォルフのメルセデスとの契約も2020年で失効となるが、チームを離れて、ローレンス・ストロールとアストンマーティンで働くことに誘惑されるだろうか?

    最も可能性の高いシナリオは、メルセデスが新しいコンコルド契約に署名してF1を継続し、トト・ヴォルフが残ることだ。アストンマーティンはアルファロメオと同様の状況に調整され、事実上メルセデスの“ジュニアチーム”として存在していく可能性がある。2021年からはF1に予算上限が導入されるため、マシン開発や研究開発においてジュニアチームを持つことの価値はより高まってくる。

    商業的には、アストンマーティンの名前はスポンサーにとって魅力的であり、ジョーダン/スパイカー/ミッドランド/フォース・インディアとインフラをアップグレードさせていったチームにとって、より多くの資金を集めることに役立つはずだ。これはF1にとって勝利となる。F1は、1960年以来アストンマーティンがグリッドに並ぶことになる。そして、すべての最大の勝者はランス・ストロールであり、アストンマーティンF1チームの長期的なシート席を確保することはほぼ確実だ。

    アストンマーティンのCEOを務めるアンディ・パーマーは、すべての変更を歓迎し、ローレンス・ストロールが会社の運命を変えるのを助けることができると確信していると述べた。

    「2020年1月7日に発表したように、過去1年は、会社にとって残念で失望し、困難な時期だった。当社の継続的な努力にも関わらず、2019年の厳しい取状況とその結果としての業績の低さにより、当社は流動性に厳しいプレッシャーのかけるストレス状態に陥り、当初の計画を履行する能力に影響を与えた」とコメント。

    「今日の資金調達は必要であり、会社の長期的な将来をサポートするプラットフォームを提供する。ストロール氏は、アストンマーティン・ラゴンダにとって大きな利益になると確信している自動車および高級ブランドの両方において、強力で実績のある専門知識をより広くもたらす。包括的なレビューに続き、本日、ビジネスをリセット、安定化、リスクを軽減するための一連の即時アクションを発表し、管理された長期的な収益性の高い成長に向けてビジネスを位置付けている」

    アストンマーティンの取締役に就任するローレンス・ストロールは「私とコンソーシアムのパートナーが、この重要な長期投資を行うために取締役会および大株主と合意に達したことを非常に嬉しく思う」とローレンス・ストロールは語った。

    「アストンマーティン・ラゴンダは、非常に才能のある人々によって設計および製造された世界で最も象徴的な高級車を製造している。本日発表された当社の投資は、同社の財務上のセキュリティを支え、財務力のある立場から事業を運営することを保証する」

  • F1 | ローレンス・ストロール 「アストンマーティンを再建させる」

    F1 | ローレンス・ストロール 「アストンマーティンを再建させる」

    カナダの億万長者ローレンス・ストロールは、自身の投資によって今後アストンマーティンが“財政力のある立場”で事業を行うことを保証すると力強く語る。

    厳しい財政状況によって外部投資を余儀なくされたアストンマーティンは1月31日(金)、ローレンス・ストロールが率いる投資家のコンソーシアムが、同社の株式の最大20%を取得することを発表した。

    ローレンス・ストロールのパートナーには、JCB会長のアンソニー・バンフォード、起業家のアンドレ・デスマレ、銀行家のマイケル・デ・ピチョット、通信投資家のジョン・マッコー、香港のファッション部門の投資家であるシラス・チョウが含まれている。

    ローレンス・ストロールのグループの事業には、2021年からアストンマーティンのワークスチーム​​となるレーシング・ポイントF1チームの持分も含まれている。

    「私とコンソーシアムのパートナーが、この重要な長期投資を行うために取締役会および大株主と合意に達したことを非常に嬉しく思う」とローレンス・ストロールは語った。

    「アストンマーティン・ラゴンダは、非常に才能のある人々によって設計および製造された世界で最も象徴的な高級車を製造している」

    「本日発表された当社の投資は、同社の財務上のセキュリティを支え、財務力のある立場から事業を運営することを保証する」

    2018年10月にアストンマーティンがIPOを行って以来の残念な結果は、象徴的なブランドの利益の減少につながり、ひいては会社に厳しい財政的ストレスをもたらした。

    新たに資本を投入することにより、アストンマーティンは、財産を好転させるための重要なライフラインを手に入れることができる。

    「5億ポンドの資金調達が完了次第、アストンマーティン・ラゴンダの取締役会および経営陣と協力して、会社の経営とマーケティングの各側面を見直し、改善することを楽しみにしている。新しいモデルの開発と技術への投資を継続し、需要を供給よりも優先するために生産のバランスを取り直していく」

    「私と私のパートナーは、アストンマーティンが世界的な高級車ブランドの1つであると確信している。この資本と私の自動車産業と非常に成功しているグローバルブランドの構築における両方の経験の組み合わせは、時間が経つにつれて、アストンマーティン・ラゴンダのポテンシャルを満たすことになると信じている」