カテゴリー: アービッド・リンドブラッド

  • レーシングブルズF1代表 来季残留のローソンは「リンドブラッドを支える役割」

    レーシングブルズF1代表 来季残留のローソンは「リンドブラッドを支える役割」

    レーシングブルズ代表アラン・パーメインは、2026年にルーキーとしてF1デビューを迎えるアービッド・リンドブラッドについて、すでにリアム・ローソンへ「支える役割」を期待していることを明かした。

    パーメインによれば、ローソンに“正式なメンター役”を求めるわけではないものの、18歳のリンドブラッドがF1に順応するうえで重要な存在になると考えているという。

    ローソンには「メンターではなく支え役」を期待
    パーメインは次のように語っている。

    「これはリアムと話し合ったことだ。私は彼にアービッドのメンターになれとは思っていない、まったくそんなことはない。ただ、そばにいて支えてほしいとは期待している」

    「彼は1年半の経験しか持っていないが、それでもアービッドよりはずっと多い。特に序盤やテストデーなど、物事が厳しくなる場面でアービッドを助けられるはずだし、そうしてほしいと思っている」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ローソンは慎重な姿勢「まだ学ぶことは多い」
    23歳のリアム・ローソンは、一方で自身に過度な期待がかかることについて慎重なスタンスを見せた。2025年シーズンはレッドブルでの不運なスタートから苦境が続き、F1フル参戦1年目としては厳しいシーズンとなった。

    「経験があるということで、チームが僕に多少依存することになるのは分かっている」とローソンは語る。

    「でも僕だって1シーズンしか戦っていない。F1では1年で膨大なことを学ぶけれど、それでもまだまだ学ぶことはたくさんある」

  • アービッド・リンドブラッド F1昇格決定「14歳のときから信じていた」

    アービッド・リンドブラッド F1昇格決定「14歳のときから信じていた」

    アービッド・リンドブラッドは木曜日、ヤス・マリーナ・サーキットに到着すると満面の笑みを見せた。翌年からF1グリッドに加わる昇格が発表された直後のことだ。

    今週初め、レッドブルは2026年のドライバーラインアップを正式発表し、18歳のリンドブラッドがレーシングブルズでリアム・ローソンとコンビを組むことが決まった。リンドブラッドは2022年のシングルシーターデビューから、F4、F3、F2をわずか3年で駆け上ってきた。

    「来年が本当に楽しみ」──F1ドライバー発表の心境
    発表を受けた気持ちを問われると、リンドブラッドは「いい気分だよ! ニュースが公になって本当に嬉しい。来年がとても楽しみだ」と語った。

    また、幼い頃のカート時代にランド・ノリスへ「5年後に同じグリッドに立つ」と宣言した、いまや有名となった動画についても話が及んだ。

    「ここまで来るのは本当に早かった。ランクをすごく早く駆け抜けてきた。ランドとの話は面白いんだ。彼を見かけて、あの言葉が最初に頭に浮かんだ。5歳でこの道を始めたときから“F1に行ける”と信じていたし、14歳のときもそうだった。今も同じ気持ちだ。タイムラインを守れたのは本当に嬉しいし、今はいい話になっているよ」

    F3・F2で培った成長「毎週末、自分を伸ばす必要があった」
    F1昇格が現実味を帯びる中で、これまでの学びを振り返ったリンドブラッドは「とてつもなく多くのことを学んだ」と述べる。

    「F3に上がったとき、僕はF4を1年やっただけで、何もかもが本当に新しかった。だからこの2年で、あらゆる面で大きなステップを踏む必要があった。ひとつだけ選ぶのは簡単じゃないけど、おそらく一番大きいのは、走行時間の少なさと、それにどう対処するかだと思う」

    「F3でも大きなステップを踏まなきゃいけなかったし、今年もまた大きなステップが必要だった。すごく早いペースでカテゴリーを上がってきたから、毎週末、自分を改善することに集中しなければならなかった」

    アービッド・リンドブラッド F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    F2最終戦へ「今年を良い形で締めくくりたい」
    今季のF2では最終戦を前にランキング6位につけ、アブダビでは今季3度目のFP1出走も控えるリンドブラッド。ジュニアカテゴリー最終年をしっかり締めたいと意気込む。

    「とにかく、今年を強く終えることだけに集中している。今季は決してベストな年ではなかった。カタールの週末は(フィーチャーレース4位で)なんとか立て直せて良かったけど、簡単な一年ではなかった」

    「今の僕にとって大事なのはF2で良い結果を出すこと。ここでしっかり結果を残してから、来週以降に来年のことを考えるよ。今はF2のことだけが頭にある」

  • F1デビュー決定のアービッド・リンドブラッドがF2アブダビのスプリントで勝利

    F1デビュー決定のアービッド・リンドブラッドがF2アブダビのスプリントで勝利

    アービッド・リンドブラッドが2026年にレーシングブルズへ昇格するという大ニュースの後、アブダビのスプリントレースでポール・トゥ・ウィンを達成し、今季3勝目を飾った。

    レースは終盤までジョシュア・デュルクセンとの接戦となったが、最終的にリンドブラッドがDRS圏外への逃げ切りと冷静な再加速で主導権を維持し、力強い勝利を手にした。

    順位争いは全域で激しい展開となり、ニコラ・ツォロフが初のF2表彰台を獲得。ディノ・ベガノビッチ、オリバー・ゲーテ、ジャック・クロフォードらも躍動し、シリーズ最終盤らしい見応えあるスプリントとなった。

    スタートで波乱、リンドブラッドは首位キープ
    スタート直後、7番手のセバスチャン・モントーヤがまさかのストールで最後尾に後退する波乱の幕開けとなった。一方、リバースグリッドのポールシッターであるリンドブラッドは盤石のスタートを決め、ジョシュア・デュルクセンが続き、ニコラ・ツォロフが5番手から3番手へジャンプアップした。

    すでにF2王者のレオナルド・フォルナローリはやや出遅れて8番手から11番手へ後退。その後方ではディノ・ベガノビッチが序盤から積極的に攻め、モントーヤをかわした勢いでARTのビクター・マルタンスを抜き、トップ5圏内に浮上した。

    VSC後にリンドブラッドが主導権、デュルクセンは追撃続く
    6周目時点でデュルクセンは依然DRS圏内にとどまり、リンドブラッドはギャップを築けず苦しい展開。だが8周目、ファン・アメルスフォールト・レーシングのジョン・ベネットがエンジントラブルでストップし、VSCが導入される。

    再開直後にデュルクセンが痛恨のミスで1.5秒差まで後退。ここからリンドブラッドはようやくDRS圏外へ抜け出し、レース中盤では2秒以上のリードを確保した。

    中団では激しいバトルが続き、6番手争いではマルタンスがアレックス・ダンの攻撃を辛くも抑え込む展開となった。

    クロフォードがポイント圏内へ、ミニは激しい縁石で失速
    14周目、ジャック・クロフォードがガブリエレ・ミニをターン7でオーバーテイクし8番手に浮上。ミニは取り返しに動いたがターン9で縁石へ乗り上げ、マシンが跳ねてしまい逆転のチャンスを失う。その後クロフォードはダンも攻略し、着実にポイントを積み上げていった。

    終盤の二度目のVSC、再び接近戦へ
    オリバー・ゲーテとの4番手争いを制したベガノビッチは、勢いそのままにツォロフの3番手を追撃。だが上位勢は大きな順位変動はなく、残り2周でデブリ回収のため2度目のVSCが発動される。

    再開後、デュルクセンは一時1.4秒差まで広げられたものの、最終盤に再びDRS圏内へ戻り、リンドブラッドに迫る。しかし追撃はわずかに届かず、リンドブラッドがスタートからフィニッシュまで首位を守り切った。

    リンドブラッドが完勝、ツォロフは初表彰台
    リンドブラッドが圧巻の逃げ切りで今季3勝目を記録し、2026年レーシングブルズ昇格にふさわしい存在感を示した。2位デュルクセンは終盤まで粘り強く食らいつき、リード争いを演出。
    ツォロフは先週のF2デビュー戦カタールでの悪夢を払拭し、わずか2戦目で見事初表彰台を獲得した。

    4位ベガノビッチ、5位ゲーテ、6位クロフォード、7位マルタンス、8位ダンまでがポイント獲得となった。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

  • アービッド・リンドブラッド F1アブダビGP FP1「もっと良い仕事ができたはず」

    アービッド・リンドブラッド F1アブダビGP FP1「もっと良い仕事ができたはず」

    アービッド・リンドブラッドは、2025年F1アブダビGPのフリー走行1回目にレッドブル・レーシングから出走。15番手となり、F1とF2のダブルプログラムとなる週末の初日を無事に終えた。

    角田裕毅のマシンを担当したリンドブラッドは、チームの検証項目を消化しつつ走行を重ねたが、「もっと良い仕事ができた」と自己評価は厳しい。

    それでも、来季レーシングブルズからのF1デビューが決まっているリンドブラッドにとって、このFP1は貴重な走行機会であり、本人は「多くを学び、改善点を持ち帰る」と語った。

    リンドブラッド「F1マシンを走らせる機会には本当に感謝している」
    リンドブラッドは走行後、次のように語った。

    「まずは、オラクル・レッドブル・レーシングに再び機会をいただいたことに大きなお礼を言いたい。本当に素晴らしい経験だし、F1マシンを走らせることはいつだって特別だ。だからとても感謝している」

    「セッション自体については、自分としてあまり満足はしていない。もっと良い仕事ができたと思うし、来年に向けて取り組むべき点がいくつか見つかった。今日の走りを振り返りながら改善していきたい」

    「今週末はF1とF2の両方を走ることになっていて、新しいチャレンジだった。少しバランスを取る必要があったけれど、それでもチームにとって有益なデータを提供できていれば嬉しい」

    アービッド・リンドブラッド(レッドブル・レーシング) アブダビグランプリ

    レッドブルはFP1でセットアップ検証を実施
    レッドブルのヘッド・オブ・レースエンジニアリングであるジャンピエロ・ランビアーゼは、リンドブラッドの走行を次のように評価した。

    「アービッドにはFP1で、シミュレーションで確信しきれていなかったいくつかのセットアップ項目を検証してもらった。これは非常に有益で、彼は一貫したデータを提供してくれたし、フィードバックも我々の予測とよく一致していた」

    リンドブラッドはFP1を1分25秒256の15番手で終え、F1マシンでの貴重な1時間を終えた。来季のF1ステップアップを控える18歳のルーキーにとって、最終戦アブダビで得られる経験は大きな財産となる

  • アービッド・リンドブラッド ノリスとの約束を実現「5年後にF1で会おうと伝えた」

    アービッド・リンドブラッド ノリスとの約束を実現「5年後にF1で会おうと伝えた」

    アービッド・リンドブラッドが、2026年にレーシングブルズからF1デビューを果たす。モータースポーツ界で急激にステップアップを遂げてきた彼が、モータースポーツと家族のルーツ、そして幼い頃にランド・ノリスへ告げた“約束”について語った。

    18歳のリンドブラッドはレーシングブルズ加入により、2026年のF1グリッドに並ぶ5人目のイギリス人ドライバーとなる。

    2021年にレッドブル・ジュニアに加入して以来、シングルシーターの階段を驚異的な速度で駆け上がり続けてきた彼は、念願だったF1の世界に足を踏み入れたことで、自身の長年のビジョンを実現させた。

    幼少期から揺るぎなかった「自分はF1に行く」という確信
    リンドブラッドの夢は、始まりから一切ブレなかった。

    「5歳の頃にこの旅を始めて以来、僕の夢はずっとF1に行くことだった。だからそれが現実になるのはとても特別だ」

    彼の家族はモータースポーツ一家ではない。父は幼少期に少しモトクロスをかじった程度で、母は教育を最優先する家庭だった。

    「3歳で父がモトクロスバイクに乗せてくれた。でも母には強すぎてすぐにやめた。5歳で初めてカートに乗ったら、もうすぐに大好きになった。それ以来、未来にはF1しか見えていなかった」

    4歳の頃、父とテレビでF1を見て「どうしたらそこに行けるの?」と尋ねたという。答えを知らぬまま、しかし不思議な確信だけは持っていた。

    「なぜかわからないけど、自分はそこに行くと信じていた。傲慢ではなく、ただ『絶対にF1に行く。どんなことでもする』と思っていた」

    スウェーデンとインド、2つのルーツ
    父方はスウェーデン、母方はインドにルーツを持つ。

    「父方の祖父母は今もスウェーデンに住んでいて、よく会いに行く。母方はイギリスに渡って医師になった。祖母は82歳までGP(家庭医)として働いていて、その肖像画が博物館に展示されている」

    家族は“努力して機会を掴んだ人たち”であり、リンドブラッドはその歴史を誇りにしている。

    「父はスモーランドの小さな村の出身で、11歳でトイレ掃除や新聞配達の仕事をしていた。母方の家族は分離独立(Partition)によってすべてを失った。それでも働いて新しい人生をつくった。僕はその努力に心から敬意を抱いている」

    母は教育を厳しく見守り、レーシングが本当に続けられるレベルなのか何度も確認していたという。

    「『もし才能がなかったらやめられる?お金も必要なんだから』と母は父に言っていた。でも僕が努力し続け結果を出していたので、やめる理由がなかった」

    ノリスに言った「5年後、F1で会おう」
    2017年にカートの国内タイトルを獲得し、ヨーロッパに進出したリンドブラッド。そんな彼が14歳のとき、ランド・ノリスと偶然の出会いを果たした。

    「ノリスが新しいカートのシェイクダウンをしていて、僕は友達に『ノリスに話しかける』と言ったら、『無理だろ』と言われた。でも近づいて出てきた言葉が『僕のことを覚えていてください。5年後にF1で会うので』だった」

    「ルイスとロン・デニスの話にちょっとインスパイアされたんだ。ノリスは驚いた顔で『そう思ってくれるのは嬉しいね』と言っただけだったと思う。ああいうことを言う子はたくさんいるだろうし。でも僕は本気でそう思っていた」

    2026年、彼は本当にF1に辿り着き、あの約束は現実になる。

    アービッド・リンドブラッドとランド・ノリス

    レッドブル加入—そして急加速
    2021年、ポルトガルでのテスト中に「Graz, Austria」からの未知の番号。出たのはヘルムート・マルコからの電話だった。

    「世界チャンピオンをF1に送り込んできたマルコに会えるのが楽しみだった。世間で言われるような怖い印象じゃなく、僕との関係はずっと正直でオープンだった。彼は言い訳が嫌いで、僕も同じ。だから相性がよかった」

    レッドブル・ジュニアのロッキー(ギヨーム・ロックラン)らのサポートを受け、リンドブラッドはF4→F3→F2と一気に駆け上がる。2023年にはマカオGP優勝という大きな勲章を得た。

    「100%準備できているわけじゃない」—それでも挑むF1
    2026年のF1新レギュレーション下でのデビューは、全員が未知の世界だ。

    「正直に言えば、僕はまだ100%準備できているわけじゃない。でもそれは普通だ。僕はずっと“深いところに突然放り込まれて学ぶ”状況で成長してきた。だから今回も乗り越えられると信じている」

    2026年に求めるものは明確だ。

    「1年を終えるとき、僕がスタート時より“もっと良いドライバー”になっていること。それが成功だと思う。新しい車は全員にとって未知だけれど、経験者はやっぱり有利だ。でも僕は自分自身を最大限伸ばすことに集中する」

    そして、彼はついに “夢のスタート地点” に立つ。

    「F1に辿り着いた。それだけで、幼い頃の自分との約束は果たせた」

    リンドブラッドのF1挑戦が意味するもの
    リンドブラッドのストーリーは、天才型というより“環境を超えて努力で道を切り拓いたタイプ”の典型で、レッドブルが求める精神性にも合致している。

    彼はノリスに宣言した「5年後のF1」を実現し、さらに新レギュレーション初年度という最難関の場に挑む。経験不足は確かにあるが、レッドブルが長期視野で投入する「ポテンシャル投資型のドライバー」であり、2026年の混乱を逆に成長の場として吸収できる可能性がある。

    レーシングブルズのラインナップは、リアム・ローソンとリンドブラッドという“育成筆頭コンビ”となり、チームとしての再構築フェーズに入る。2026年は結果よりも、どれだけ適応速度を上げ、学習し、F1仕様のドライバーへと完成されるかが最大の焦点だ。

  • アービッド・リンドブラッド レーシングブルズで2026年F1デビュー「誇りに思う」

    アービッド・リンドブラッド レーシングブルズで2026年F1デビュー「誇りに思う」

    アービッド・リンドブラッドが2026年、レーシングブルズからF1デビューを果たすことが正式に発表された。

    2025年にF2を戦ってきた18歳のリンドブラッドは、レッドブル・ジュニアプログラムからステップアップした20人目のF1ドライバーとなり、Visa Cash App Racing Bulls(VCARB)の来季ドライバーラインナップをリアム・ローソンとともに形成する。

    リンドブラッドは下位カテゴリーで急速な成長を遂げ、キャリアの節目ごとにその才能を強く印象づけてきた。レッドブルは公式発表のなかで、彼が示してきた「生の速さ」「成熟度」「ポテンシャル」を重要視しており、チームの“若手育成の中核”としての期待を明確に示している。

    今回の昇格にあたり、リンドブラッドは次のように語っている。

    「VCARBの皆さんに感謝申し上げたい。5歳のときにこの旅を始めて以来、F1に到達することは常に僕の目標だったので、このステップを踏むことができて誇りに思う」とリンドブラッドはコメント。

    「レッドブル・ジュニア・プログラムと僕の個人チームの指導、メンターシップ、そして信頼に心から感謝している。彼らのサポートがなければ、こうした成果は何一つ実現しなかっただろう。2026年は大きな挑戦になるし、学ぶべきことがたくさんあると分かっているが、チームと密接に仕事をし、この挑戦に向き合う準備はできている。始めるのが待ちきれないし、エキサイティングな一年になるはずだ。」

    リンドブラッドの起用について、VCARBのチーム代表アラン・パーメインは「アービッドの急速な成長は、このスポーツにおける際立った若手タレントの一人であることを示している」と述べ、ローソンとのラインナップが「強くダイナミックなペア」になるとの期待を示した。

    一方で、VCARBで印象的なルーキーイヤーを過ごしたアイザック・ハジャーは、2026年にレッドブル・レーシングへ昇格し、マックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトとしてF1トップチームに挑む。そのため、VCARBの2026年の体制は若さと成長力を重視したラインナップとなり、F1の新たな技術レギュレーションを迎えるシーズンに向けて、柔軟で野心的な布陣が組まれた形となった。

    レッドブル・ジュニア出身の新たなF1ドライバーとして、アービッド・リンドブラッドがどのような初年度を迎え、急速に進化するF1の世界でどこまで存在感を示していくのか。2026年、彼のF1デビューシーズンは大きな注目を集めることになる。

    アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ/ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

  • 角田裕毅のF1生命救う“ホンダTPC問題” リンドブラッド不振で急展開

    角田裕毅のF1生命救う“ホンダTPC問題” リンドブラッド不振で急展開

    レッドブルがついに今週、数カ月にわたる憶測に終止符を打つと、ヘルムート・マルコが明かした。しかし、ここへ来てパドックでは「予想されていた2026年ラインアップは覆るかもしれない」という新たな噂が急浮上している。

    一般的な見方は、「アイザック・ハジャーがレーシングブルズから昇格し、マックス・フェルスタッペンのパートナーに」「残る1席を角田裕毅とリアム・ローソンが争い、アービッド・リンドブラッドはジュニアチームでデビュー」というシナリオだった。

    だがオランダの解説者オラフ・モルは「内部事情が再び動き始めている」と指摘する。

    角田裕毅の“キャリア最高レベル”の予選が意味するもの
    モルはまず、カタールで角田裕毅が見せた「レッドブル加入後、最高と言える予選パフォーマンス」について触れ、それが“内部での決定により緊張が解けた結果ではないか”と推測する。

    「もし昨日、『ユウキ、これまで楽しかったけど来年はここでは走らないよ』と言われていたらどうだ? そうしたら緊張が一気に抜けて、自分を解き放てるよ」と笑いながら語った。

    さらにモルは「主要人物たちはすでに自分の運命を知っている」と続ける。

    「ユウキは『自分の身に何が起きるかは分かっているし、大体みんなが思っている通りだ』と言った。ハジャーは『どんな形でも来年はF1グリッドにいる』と言い切った。彼らはずっと前から知っていたんだ」

    そして浮上した“ホンダの影響力”という意外な新要素
    ここから話は一気に予想外の方向へ向かう。アストンマーティンが来年からホンダPUのワークスパートナーになるにもかかわらず、「ホンダは依然としてレッドブル内に影響力を残している」とモルは語る。

    鍵となるのが、「旧型車テスト(TPC=Testing of Previous Cars)」だ。

    レッドブルとレーシングブルズが保有するTPC適格マシンはすべてホンダPU搭載。これは、もし18歳のリンドブラッドが2026年にF1へ昇格しない場合、必要不可欠となるテスト機会に直結する。

    「レッドブルにはホンダのエンジンが必要なんだ」とモルは断言する。

    「それを誰のために必要としている? アービッド・リンドブラッドのためだ」

    アービッド・リンドブラッドの不振が角田裕毅のレッドブルF1残留の後押しに?

    リンドブラッドはF1昇格に“準備不足”──F2で深刻な不振
    今季後半のリンドブラッドは苦戦が続いており、「来季のF1ステップアップは厳しい」とモルは見ている。

    「彼は全くポイントを取れていない。F1には行かないだろう。もう一年F2で走る必要がある」と辛辣だ。

    だがその場合、2026年に多くのテスト走行が必要になる。その際、TPCマシンのPU供給元であるホンダのサポートなしでは成立しない。

    “ホンダとの関係維持”──それが角田裕毅を救う?
    モルが示した“驚きの新説”はこうだ。

    リンドブラッドの2026年TPCテストを成立させるため、レッドブルはホンダとの協力関係を保つ必要がある
    → その“橋渡し役”として、角田裕毅をレッドブル・ファミリーに残す理由が生まれる

    「これが、角田裕毅が2026年もレッドブルの枠内に残る“抜け穴”なんだ」とモルは語る。

    本来の競争・実力の文脈とはまったく別軸で、テスト制度とPU契約が絡み合う“意外なパワーバランス”が、角田の将来を左右する可能性があるというわけだ。

    今週の正式発表で、この“予想外のシナリオ”が現実になるのか──レッドブルの2026年体制は、ここへ来て再び混沌を深めている。

  • アービッド・リンドブラッドのF1昇格に疑問視 岩佐歩夢を起用すべきとの論調

    アービッド・リンドブラッドのF1昇格に疑問視 岩佐歩夢を起用すべきとの論調

    2026年のF1ラインナップがまだ固まっていないのは、レッドブル本体とレーシングブルズの2チームのみだ。レッドブルはマックス・フェルスタッペン以外のドライバーが未定で、最終判断をカタールGP週末まで延期している。現状ではアイザック・ハジャーがフェルスタッペンのチームメイト候補として最有力とされ、レーシングブルズにはアービッド・リンドブラッド昇格の可能性が高まっている。しかし実際には、2026年のレーシングブルズにはリンドブラッドよりも岩佐歩夢を起用すべきとする論調が強まっている。

    リンドブラッドは将来性抜群だが課題も明確
    ヘルムート・マルコはリンドブラッドを高く評価し、17歳当時に特例でスーパーライセンスを取得させたほどだ。レッドブルは彼の才能に惚れ込み、FP1起用など“F1組み込み”の準備を進めている。

    だがF2デビューイヤーの2025年は波が大きく、現在ランキング7位。カタルーニャでの2勝目以降はポイント獲得が4回のみと苦戦。メキシコではフェルスタッペンのマシンで角田裕毅を上回ったが、レース週末を通して安定して結果を残す段階には至っていない。

    ローレン・メキースもリンドブラッドのF2パフォーマンスに懸念を示しており、2年目を推す声すらある。昇格のプレッシャーが大きい2026年に投入するのはリスクだという見方が強い。

    岩佐歩夢は経験・結果ともにリンドブラッドを凌駕
    岩佐歩夢は2021年にリンドブラッドと同じくレッドブル・ジュニア入りしたが、すでに24歳と経験値が段違いだ。F1テストではリアム・ローソンを上回った実績もあり、F2では2年連続でトップ5入り。リンドブラッドよりはるかに安定した結果を残してきた。

    さらに重要なのは2024〜2025年のスーパーフォーミュラでの実績だ。F1に最も近いと言われる高速フォーミュラで、岩佐歩夢はいち早く適応して2025年にチャンピオンを獲得。レースアプローチや安定感は大きく成長し、マネージャーの小池智彦氏もこう語っている。

    「岩佐はどんどん良くなっている。今季は非常に安定していて、ドライビングの平均値はどのドライバーよりも高い。F1を走る姿は容易に想像できるし、角田より上だと思っている。」

    こうした高い評価に加え、F1に近いマシンでの成功経験は2026年の新規則導入において大きなアドバンテージとなる。

    岩佐歩夢(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム/レーシングブルズ)

    2026年の新ルールは“経験と安定性”が武器になる
    2026年はパワーユニット刷新に加え、アクティブエアロ導入などドライバー側の適応力が極めて重要になる。経験豊富で適応能力を証明してきた岩佐歩夢は、変革期のチームを安定させる存在になり得る。

    一方で、リンドブラッドはまだF2でも安定性を欠く段階。プレッシャーの大きい昇格初年度と新レギュレーションの同時投入は負担が大きく、チーム側にもリスクが高い。

    レーシングブルズは“勝てるカード”を選ぶべき
    レッドブルはリンドブラッドをF1に入れたがっているが、メキースは2026年の体制を決めるにあたり角田裕毅を簡単に外せないという状況になっている。ローソンとの比較だけではなく、リンドブラッドの現状を踏まえても無理にF1へ押し上げるべきではないと考えているからだ。

    だからこそ、レーシングブルズが2026年に本気でポイントを取り、チームとして前進したいなら最も即戦力の岩佐歩夢を起用するのが合理的な判断になる。

    経験、実績、適応力。
    そして2026年の混乱を切り抜ける安定性。

    リンドブラッドは将来のスター候補だが、2026年に最適解となるのは岩佐歩夢である――そう考える声が強まっている。

    Source: F1 OVERSTEER

  • アービッド・リンドブラッド レーシングブルズF1昇格が当確?メキースが絶賛

    アービッド・リンドブラッド レーシングブルズF1昇格が当確?メキースが絶賛

    2026年のF1グリッドで唯一のルーキーとなる可能性が高まっているアービッド・リンドブラッド。その評価が一段と高まった背景として、ローラン・メキースの“驚愕コメント”が注目を集めている。

    2025年のドライバー市場は異例の静けさを保っており、残された空席は3つのみ。レッドブル・レーシングの1枠、そしてレーシングブルズの2枠。角田裕毅は深刻なプレッシャーに晒され、リアム・ローソンの去就も不透明だが、そこへ割って入ったのが18歳のリンドブラッドだ。

    ローラン・メキース「正直、信じられない」 メキシコFP1での走りを絶賛
    リンドブラッドは2025年F1メキシコシティGPのFP1でレッドブルのマシンを担当。ローラン・メキースはポッドキャスト「Talking Bull」で当時を振り返り、彼のパフォーマンスを端的にこう表現した。

    「正直、インクレディブルだった。普通は若手がFP1に乗るとき、1人か2人が“あまりリスクを取らないでくれ”と言いに行く。でも今回は、たぶん15人くらいが彼のもとに行って“楽しく走っていいけど、楽しみすぎないでくれ”と言っていた」

    さらに、当時のリンドブラッドの任務は極めて重要だった。

    「そのレースでは新しいパッケージを投入していたのはあの1台だけだった。我々はそのデータがどうしても必要だった」

    「彼は縁石に触れることもなく、芝の上にタイヤを落とすこともなかった。非常に印象的だった。彼はまだ18歳だということを忘れがちだが、本当に素晴らしい仕事をしている」

    フェルスタッペンも“生データ解析”でリンドブラッドの走行をチェック
    メキースによれば、FP1の間、マックス・フェルスタッペンはピットウォールでリンドブラッドの全セクターをデータで追っていたという。

    「もちろん、彼はデータを解析していた。トラックの状況や、その時点でのマシンの制限、そして自分が車に乗り込んだときに何を感じることになるのか、あらゆる情報を吸収していた」

    「彼はアービッドのセットアップを知っており、角田のセットアップも知っていた。コーナーごとに2人の入力にマシンがどう反応するかをライブで見ていた。それは実際に運転しているのに限りなく近い」

    メキースは、フェルスタッペンが“新人の走行だからどうでもいい”と考えるようなタイプではないと説明した。

    「汚れた路面で、9人のルーキーが走っている状況だったが、彼は妥協しなかった。それが競争レベルの高さを示している」

    リンドブラッドの2026年昇格は「ローソンより適性が高い」?
    リンドブラッドのF2での直近の成績は決して絶好調ではない。しかし、チーム側は“F2とF1の走りがまったく別物”という点を重視し、成績よりポテンシャルを評価している。

    彼のマネージャーは「リンドブラッドはレーシングブルズにより適したドライバー」であり、「ローソンが直面したような精神的負荷に耐えられるキャパシティを持っている」と述べているという。

    アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ/ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    2026年F1ドライバーラインナップ(確定済み)
    ■ Alpine:ピエール・ガスリー/フランコ・コラピント
    ■ Aston Martin:フェルナンド・アロンソ/ランス・ストロール
    ■ Audi:ガブリエル・ボルトレト/ニコ・ヒュルケンベルグ
    ■ Cadillac:バルテリ・ボッタス/セルジオ・ペレス
    ■ Ferrari:シャルル・ルクレール/ルイス・ハミルトン
    ■ Haas:エステバン・オコン/オリバー・ベアマン
    ■ McLaren:ランド・ノリス/オスカー・ピアストリ
    ■ Mercedes:ジョージ・ラッセル/アンドレア・キミ・アントネッリ
    ■ Racing Bulls:未定/未定
    ■ Red Bull Racing:マックス・フェルスタッペン/未定
    ■ Williams:アレックス・アルボン/カルロス・サインツJr.

    残るのはレッドブル系の3枠のみ——角田裕毅、リアム・ローソン、アイザック・ハジャー、そしてアービッド・リンドブラッド。選択はシーズン終了まで持ち越されるとされている。

    リンドブラッドは“本当にF1に上げたい若手”
    メキースの発言内容、フェルスタッペンの注視、チーム内部の評価——これらはすべて、リンドブラッドが2026年にF1デビューする可能性が極めて高いことを示している。

    彼が昇格すれば、角田裕毅かリアム・ローソンのどちらかがシートを失う構図になるが、現時点で「リンドブラッド昇格の流れ」が最も強いと言える。

  • アービッド・リンドブラッド陣営 F1昇格に自信「角田裕毅より精神面で成熟」

    アービッド・リンドブラッド陣営 F1昇格に自信「角田裕毅より精神面で成熟」

    アービッド・リンドブラッド(18歳)は、2026年にレーシングブルズからF1デビューする可能性を視野に入れている。チームメイトは角田裕毅、もしくはリアム・ローソンになる見通しだ。

    アイザック・ハジャーがレッドブル本隊への昇格を果たすと見られており、リンドブラッドが昇格すれば、2025年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトだった2人の“再共演”を阻む形となる。

    若手ながら、リンドブラッドはチームの将来像の中心的存在として高く評価されている。一方、角田裕毅とローソンは「過去の世代」として位置づけられつつある。

    リンドブラッドのマネージャー「ローソンや角田裕毅と違い、精神的な強さがある」
    『The Race』誌によると、リンドブラッドのマネージャーであるオリバー・ローランド(元ウィリアムズF1開発ドライバー、2025年のフォーミュラE王者)は、これまでに何度も彼と対話を重ねてきたという。

    ローランドは、「リンドブラッドにはローソンや角田裕毅と同じ問題を避けるだけの“精神的なキャパシティ”と成熟度がある」と語った。

    2人はいずれもレーシングブルズで印象的な走りを見せたが、レッドブル本隊昇格後のチャンスを活かしきれずに苦戦した。特にローソンは、わずか11戦の経験で昇格を果たしたことが影響したとされる。

    現在F2でランキング7位のリンドブラッドは、2026年に唯一のルーキーとしてF1グリッドに加わる可能性がある。ローランドは「彼のシーズンには浮き沈みがあるが、F2の結果は必ずしもF1の指標にはならない」と指摘。ハースF1チームで成功を収めたオリバー・ベアマンの例を挙げ、長期的な視点での成長に自信を示した。

    角田裕毅 レッドブル F1

    メキシコで角田裕毅を上回るパフォーマンス
    リンドブラッドはメキシコGPのフリー走行1回目で角田裕毅を上回るタイムを記録し、レッドブルの期待を上回る走りを披露した。ローラン・メキース代表は「異なるプログラムを走っていた」と強調したが、リンドブラッドが昇格に近づいた印象を与えたのは事実だ。

    また、F1実況者のデイビッド・クロフトは「リンドブラッドの2026年のチームメイトにはローソンが残留するだろう」と予想している。

    歴史的に見てもレーシングブルズのドライバーは1年契約が基本であり、2人が短期契約で2026年を戦う可能性が高い。

    リンドブラッドが示す“次世代ドライバー像”
    ローランドが指摘する「精神的成熟度」は、リンドブラッドの最大の武器といえる。ローソンと角田裕毅が直面した「プレッシャー下での適応」という課題を克服できるかどうかが、昇格後の成否を左右するだろう。

    また、メキース代表の下での開発ドライバー経験は、2026年以降のレーシングブルズ再編成においても重要な役割を果たす可能性がある。