カテゴリー: F1アメリカGP

  • 角田裕毅 ベアマンの批判に反論「僕は彼のF1チームメイトじゃない」

    角田裕毅 ベアマンの批判に反論「僕は彼のF1チームメイトじゃない」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅を相手に、F1アメリカGP決勝で激しいバトルを繰り広げたハースF1チームのオリバー・ベアマンが、レース後に角田裕毅の走りを「危険」と強く非難した。角田裕毅はこれに対し「僕は彼のF1チームメイトじゃない」と反論し、自身の防御は正当だったと主張した。

    ベアマンは34周目、7位争いの最中にターン15でスピン。イン側からオーバーテイクを狙った際、角田裕毅がブレーキング中に動いたと感じたという。

    「僕にとって彼の動きは不公平だった」とベアマンはスカイスポーツF1に語った。「ルールにも、レースの精神にも反している。あのスピード域でブレーキング中に動くのは本当に危険だ」

    「2周にわたって彼と戦っていた。僕の方が速かったし、ターン12でも13でも15でもインを狙ったけど、彼は僕の動きに反応してラインを変えていた。最終的にスピンを喫したけど、大クラッシュにならなかったのは幸運だった」

    ベアマンはまた、週末を通して角田裕毅の「強引な」動きに不満を示した。「スプリントと決勝、どちらの1周目でも彼はターン1で無謀なダイブを仕掛けてきた。正直、彼に僕の見解を理解してもらおうとは思わない。これが初めてじゃないし、最後でもないだろう」

    さらにベアマンは「彼は今、チームメイトのマックス(フェルスタッペン)と比べて苦戦している。週末を通して苛立っていたように見えた」とも付け加えた。

    角田裕毅「ルール違反ではない。僕はコントロールしていた」

    角田裕毅はベアマンの批判に反論し、自身の防御はフェアだったと語った。

    「ブレーキング中に動いたとは思っていない」と角田裕毅はスカイスポーツF1に語った。「彼がスピンしたのは残念だけど、いいバトルをしていた。あれで終わってしまったのは不運だっただけだ」

    また、ベアマンが問題視した1周目の動きについても、「あれはレースだよ」と一蹴した。「僕は完全にコントロールしていたし、ロックアップもなかった。お互いサイド・バイ・サイドだった。僕は彼のF1チームメイトじゃない。トップ10を目指して戦っているだけだと思う」

    角田裕毅は今季、レーシングブルズからレッドブル・レーシングに昇格して以降、苦しい戦いを強いられてきたが、夏休み明け以降は5戦中3戦でポイントを獲得しており、調子を取り戻しつつある。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)とオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

    ジェンソン・バトンの見解「ターン15では角田裕毅に非がある」

    スカイスポーツF1の解説者で元F1世界王者のジェンソン・バトンは、この一件について「ターン15では角田裕毅が悪かった」と分析した。

    「彼はオリー(ベアマン)の動きをミラーで見ながら反応していた。左に寄りすぎて芝生に乗りかけて、慌てて戻っていた。完全に後ろの動きに反応していた」と指摘。

    「しかもあのコーナーでは非常に早くブレーキを踏んでいた。それも後続にとって危険だ」と続けた。

    一方で、バトンは1周目のターン1での角田裕毅の動きについては擁護。「スタートでブレーキを遅らせて多くのポジションを稼いだ。あれは素晴らしい動きだったし、合法的な攻め方だ。問題はベアマンとのあのシーンだけだ」とコメントした。

    分析:角田裕毅、強気の防御が再び物議に

    ベアマンとの接触未遂は、角田裕毅のドライビングスタイルに再び注目を集める結果となった。ブレーキング中の動きはルール上厳しく制限されており、FIAも過去に複数のケースでペナルティを科している。ただし、今回は審議対象にはならず、レーシングインシデントとして扱われている。

    角田裕毅は一貫して「フェアな戦いだった」と主張し、リスクを冒しながらもポイント圏内を守り切った。一方、ルーキーのベアマンにとっては、経験の差とポジション争いの厳しさを痛感する一件となった。

    アメリカGPでの角田裕毅はスプリントと決勝の両方でポイントを獲得し、今季後半戦に向けて勢いを取り戻している。だが、攻撃的な防御が物議を醸す形となり、次戦メキシコGPでもその走りに注目が集まりそうだ。

  • シャルル・ルクレール F1アメリカGP決勝「リスクを取ってでも勝負したかった」

    シャルル・ルクレール F1アメリカGP決勝「リスクを取ってでも勝負したかった」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、2025年F1アメリカGP決勝で3位表彰台を獲得し、「今年後半の厳しい流れの中で嬉しい結果」と振り返った。彼はソフトタイヤでのスタートという“リスキー”な戦略を敢行し、それが功を奏したと語った。

    フェラーリは大多数がミディアムを選んだ中で、ルクレールのマシンにC4ソフトタイヤを装着。3番グリッドからスタートしたルクレールは、1周目でマクラーレンのランド・ノリスをオーバーテイクし、果敢に2番手争いを展開した。

    その後、ノリスに抜き返される場面もあったが、ルクレールは早めのピットストップでミディアムへ交換。全員がタイヤ交換を終えた終盤には、再びノリスの前に出る展開を作り出した。

    「唯一のソフトスタートはリスクだった」

    「スタートで唯一ソフトを履いていたのを見て、少し心配だった」とルクレールは語る。「リスクのある選択だと分かっていたけど、フリーエアを得るための賭けだったんだ。もちろん前に2台いたから楽観的ではあったけど、それでもトライした。結果的にポジションを1つ上げられて、レース全体に良い影響を与えたと思う」。

    ルクレールは終盤、再びノリスと激しくバトルを繰り広げたが、残り数周でターン12で抜かれ、最終的に3位でフィニッシュ。それでも7月のベルギーGP以来となる表彰台を手にした。

    「ランドとのバトルは楽しかったよ。最後は負けてしまったけど、クルマの中では本当に楽しめた」と笑顔で語った。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) F1 アメリカグランプリ

    「厳しい後半戦の中での表彰台」

    ルクレールは近戦での不運やマシントラブルを乗り越えての結果に満足している。「シーズン後半は本当に厳しかった。FP1ではギヤボックスのトラブルもあったけど、そこから表彰台に戻ってこられて嬉しい」とコメント。

    8度のGPウィナーであるルクレールにとって、今回の結果は後半戦への復調の兆しとなった。

    フェラーリが賭けに出た戦略、成功の裏側

    フェラーリはルクレールにのみソフトスタートを指示し、序盤のトラックポジション確保を狙った。オーバーカットを防ぐためのアンダーカット戦略と、路面温度の高いオースティンで早期のグリップ獲得を重視した選択だった。

    結果的にルクレールはターン1でノリスを抜き、レースを有利に進める展開を築いた。この一手が表彰台の鍵となったが、同時にタイヤライフの制約により終盤の防御力を失うリスクも孕んでいた。

    フェラーリとしては、勝負を捨てない“攻めの戦略”でチーム全体の勢いを取り戻す狙いが見えたレースだった。

  • ランド・ノリス F1アメリカGP決勝「ルクレールとの戦いはタフだった」

    ランド・ノリス F1アメリカGP決勝「ルクレールとの戦いはタフだった」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2025年F1アメリカGP決勝で2位を獲得し、「これ以上はできなかった」と振り返った。フェラーリのシャルル・ルクレールとの「タフなバトル」を制しての表彰台に満足感を示した。

    ポールポジションのマックス・フェルスタッペンに並ぶ2番グリッドからスタートしたノリスは、1コーナーでルクレールに抜かれ、序盤は追う立場に。ターン12でのオーバーテイクで一度は前に出たものの、ピットストップのタイミングで再び順位を入れ替える展開となった。

    ルクレールとの激闘を回想「最後にようやく抜けた」

    ノリスはレース後、「ようやくシャルルを抜けた」と笑顔を見せ、「時間がかかったけど、いいバトルだった。彼はタフだったし、僕たちはやれることはすべてやった」とコメントした。

    「オーバーカットのあと、もう少し楽に抜けると思っていたけど、そうはならなかった。シャルルはとてもいいレースをしていたし、戦うのが楽しかった。だから2位で満足しないとね。これ以上はできなかったと思う」

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 アメリカグランプリ

    タイヤマネジメントと戦略の妙

    ルクレールとの攻防中、エンジニアのウィル・ジョセフから「タイヤを冷やせ」と指示が飛んだ場面もあった。ノリスは当時をこう振り返る。

    「新品タイヤを履いた直後は、グリップがあって一番チャンスがあるけど、同時にタイヤ温度が高くなりやすい。最初のアタックのあとにタイヤが厳しくなって、シャルルは安定したペースを保っていたと思う」

    「だから何周か引いてクールダウンして、もう一度仕掛けた。うまくいったよ。いい戦略といいドライビングだったし、すごく楽しいレースだった」

    チャンピオンシップ争いに影響

    この2位で、ノリスはドライバーズランキングでチームメイトのオスカー・ピアストリとの差を14ポイントに縮めた。一方、優勝したフェルスタッペンは首位ピアストリとの差を40ポイントにまで詰めている。シーズン終盤に向け、三つ巴のタイトル争いはさらに激化しそうだ。

  • 角田裕毅 レッドブルF1代表がアメリカGPを評価「チームに貴重なポイント」

    角田裕毅 レッドブルF1代表がアメリカGPを評価「チームに貴重なポイント」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、2025年F1アメリカGPを「ここ最近で最も強力な週末」と評し、マックス・フェルスタッペンと角田裕毅の両ドライバーの成果を称賛した。フェルスタッペンはスプリントと決勝の両方で優勝し、角田裕毅もスプリントと決勝で連続入賞を果たすなど、チームとして完全な週末を過ごした。

    オースティン特有の高温コンディションの中で、レッドブルは週末を通して速さと安定性を発揮。

    フェルスタッペンがタイトル争いへの勢いを取り戻し、角田裕毅が確実にポイントを重ねたことにより、チーム全体が再び強力な形でシーズン終盤へ向けた手応えを掴んだ。

    「間違いなく、ここ最近で最も強力な週末だった」とメキースはコメント。「灼熱のコンディションの中、これまでこのサーキットでは苦戦してきたが、マックスはすべてのセッションでライバルとの差を広げ続けた。金曜日の時点では非常に接戦だったが、スプリントでポールを獲得し、そして今日に至るまでに大きく改善された」

    「改めて、現場のスタッフ、そしてファクトリーのスタッフ全員に感謝したい。すべてを限界までプッシュするというリスクを取りながら取り組んでおり、それは楽なことではないが、彼らの仕事ぶりは信じられないほどで、その努力が結果として実を結んでいる。彼らはマシンから多くのポテンシャルを引き出した」

    「我々は決して何も当たり前とは考えていないが、週末が進むにつれてさらに多くのパフォーマンスを見いだすことができた」

    フェルスタッペンの走りについて、「マックスは驚くべきレベルで走っており、常に基準を引き上げている。今後もこのアプローチを続け、まずはメキシコで可能な限り最高のクルマをトラックに送り出すことから始める」とメキースはコメント。

    角田裕毅の走りについても、「裕毅も非常に強力な週末を過ごした。特に今日のレースでは6つポジションを上げ、昨日のスプリントで獲得したポイントに加えて貴重なポイントを持ち帰ってくれた」と評価した。

    最後にメキースは「パートナーのモービルおよびモービル1とともに75勝目を達成できたことを誇りに思う。強固で成功に満ちたパートナーシップを今後も積み重ねていきたい」と締めくくった。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)

    角田裕毅はスプリントで7位、決勝でも7位と今週末は8ポイントを獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがスプリント・決勝ともに優勝して33ポイントを獲得。レッドブル・レーシングとして41ポイントを追加し、コンストラクターズ2位のメルセデルに10ポイント差、3位のフェラーリには3ポイント差まで迫った。

  • F1アメリカGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅が7位入賞

    F1アメリカGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅が7位入賞

    2025年F1 アメリカGP 決勝のハイライト動画。10月19日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで2025年のF1世界選手権 第19戦 アメリカグランプリの決勝レースが行われた。

    レースはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が、スタートからフィニッシュまで首位を守る圧倒的な勝利を収め、ドライバーズランキングの差を大きく縮めた。

    4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンはオースティンで完全に手のつけられない走りを見せ、スプリントと日曜の決勝の両方で全周をリードした。週末の開幕時点でランキング首位のオスカー・ピアストリに63ポイント差をつけられていたが、このマージンは40ポイントにまで縮まった。ピアストリはこの日、5位にとどまった。

    この勝利により、フェルスタッペンはアメリカで通算7回のグランプリ優勝を達成した史上初のドライバーとなった。オースティンではこれが4度目の勝利となる。

    ランド・ノリスはシャルル・ルクレールとのレース全体にわたるバトルを展開し、スタートで前に出られたものの、53周目に2位の座を奪い返した。ルイス・ハミルトンは4位でフィニッシュし、フェラーリ移籍後初の表彰台を逃した。

    レッドブル・レーシングの角田裕毅も力強いレースを見せ、ポイント圏内でフィニッシュ。スプリントと決勝の両方で連続入賞を果たし、チームの好成績に貢献した。

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  • オスカー・ピアストリ F1アメリカGP決勝「すべて出し切ったが速さがなかった」

    オスカー・ピアストリ F1アメリカGP決勝「すべて出し切ったが速さがなかった」

    マクラーレンF1のオスカー・ピアストリは、F1アメリカGPの週末でペースが伸び悩んだ理由を探っている。ドライバーズ選手権首位として臨んだオースティンだったが、マックス・フェルスタッペンが圧倒的な走りを見せたことで、そのリードは大きく削られた。

    フェルスタッペンはこの4戦すべてでマクラーレン勢を上回る結果を残し、ピアストリとの差は104点からわずか40点にまで縮まった。

    ピアストリは決勝で5位に終わり、スプリントでも1周目にランド・ノリスと接触してリタイアするなど、苦しい週末となった。

    「今日は“できることはすべてやった”という感じだった」とピアストリは振り返る。

    「スタートで1つ順位を上げたけど、ペース的にそれ以上を望むのは難しかった。今週末なぜペースが足りなかったのかを理解する必要があるけれど、すべてが悪かったわけじゃない。与えられた状況で最善を尽くしたし、それが自分にできるすべてだ」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) F1 アメリカグランプリ

    タイトル争いへの影響

    フェルスタッペンが優勝し、ノリスも2位でフィニッシュしたことで、選手権上位3人の差はさらに接近。ノリスとの差は14点まで縮まり、タイトル争いは激化している。

    「もちろんマックスもランドも差を詰めてきているけど、今年はどの時点でも“安全圏”なんてなかった」とピアストリは語る。

    「確かに一時的に少し余裕があったときもあったけど、リラックスできるような状況ではなかった。自分の考え方は変わっていないし、これからも変えるつもりはない。毎週末ベストを尽くすだけだし、その結果が自然と出てくるはずだ」

    メキシコへ続くタイトル3強の戦い

    F1は次戦メキシコGPへと舞台を移す。フェルスタッペン、ノリス、そしてピアストリの3人によるチャンピオンシップ争いは、いよいよシーズン終盤に向けて佳境を迎える。

  • ルイス・ハミルトン F1アメリカGPスプリントで危機一髪「Haloが命を救った」

    ルイス・ハミルトン F1アメリカGPスプリントで危機一髪「Haloが命を救った」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、F1アメリカGPスプリントのターン1で、クラッシュの際に飛んできたカーボンデブリが頭部めがけて飛来するという危険な瞬間に見舞われたが、Haloがそれを弾き飛ばして救った。

    オンボード映像には、前方で起きた接触事故の破片がハミルトンのマシンSF-25のHaloに直撃し、上方へ弾かれる様子が捉えられている。

    ターン1で多重クラッシュ、デブリが直撃寸前

    ハミルトンはスプリントで8番グリッドからスタート。前方にはランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、ニコ・ヒュルケンベルグ、そしてフェルナンド・アロンソらが並んでいた。

    オープニングラップのターン1では各車が異なるラインを取り、ピアストリとヒュルケンベルグが接触。そこにアロンソも巻き込まれ、ピアストリがノリスに押し出される形となった。

    この多重クラッシュにより、マクラーレン勢2台とアロンソがリタイア、ヒュルケンベルグも順位を落とした。

    後方からそれを避けたハミルトンは、カーボンファイバーの破片が頭部を直撃しかねない軌道で飛来する中、Haloが衝突を防ぎ、奇跡的に被弾を免れた。

    「ドラマを避けられたのは幸運だった」

    ハミルトンはスカイF1の取材に対し、危険な状況を振り返った。

    「ターン1の混乱をなんとか避けられた。完全にうまくいったわけじゃなかったけど、アロンソがインにいたのを見て、少し右に寄ってシャルルにスペースを残した」と語った。

    「まだ改善すべきところは多いけど、スタート自体は良かったと思う」

    決勝では56周のレースで5番グリッドからスタートする予定で、チームメイトのシャルル・ルクレールは3番手につけている。

    「3番手と5番手というのは僕たちにとって大きな進歩だ」とハミルトンは続けた。

    「最後に表彰台争いができたのがいつだったか覚えていないくらいだ。時間はかかったけど諦めずに頑張ってきた。明日は全力で勝利を狙う」

    Haloが再び命を救う、2021年の惨事を想起

    今回の出来事は、2021年のイタリアGPでの悪夢を思い出させるものだった。

    当時、タイトルを争っていたマックス・フェルスタッペンのマシンがハミルトンのメルセデスの上に乗り上げ、右リアタイヤが彼のヘルメットを直撃。Haloがなければ命に関わる事故だったとされている。

    「あのときも本当に幸運だった。Haloが僕を守ってくれたんだ」とハミルトンはその当時を振り返っていた。

    「もしHaloがなければ、首を痛めていたかもしれない。あの瞬間、自分の頭がどれだけ前に出ていたかを映像で見て衝撃だった。Haloには本当に感謝している」

    HaloがF1にもたらした安全革命

    Haloは2018年にF1で正式導入された安全装置で、チタン製のバーがコックピットの周囲を覆い、飛来物や衝突からドライバーを守る。

    2009年のヘンリー・サーティースのF2事故、2015年のジャスティン・ウィルソン、そして2014年鈴鹿でのジュール・ビアンキの悲劇を受け、FIAが長年にわたって研究を重ねた結果、Haloが採用された。

    今回のアメリカGPスプリントでもその効果が改めて証明され、ハミルトンは再びHaloに命を救われる形となった。

    安全とリスクのはざまで

    今回のデブリ事故は、F1におけるリスクの現実と安全技術の進化を象徴している。Haloは一部の批判を受けながらも、いまや数多くのドライバーの命を守ってきた装置であり、ハミルトンのケースはその有効性を再確認させるものとなった。

    経験豊富な40歳のベテランドライバーは、危険な瞬間を乗り越え、再び勝利への意欲を見せている。

  • マックス・フェルスタッペン F1アメリカGP優勝「5度目の王座のチャンスはある」

    マックス・フェルスタッペン F1アメリカGP優勝「5度目の王座のチャンスはある」

    マックス・フェルスタッペンは、F1アメリカGPでの圧倒的な勝利により、ドライバーズ選手権でオスカー・ピアストリとの差を大きく縮めたことで、「5度目のタイトルを獲得するチャンスはある」と語った。

    8月のザントフォールトを終えた時点では、フェルスタッペンはピアストリに104ポイント差をつけられていた。しかし4つの週末を経て、現在ではわずか40ポイント差にまで迫っている。この間、フェルスタッペンは3度のグランプリ勝利とスプリント勝利を挙げている。

    アメリカGPの週末は、ここ最近のフェルスタッペンの支配的なフォームを象徴するものとなった。4度のワールドチャンピオンである彼は、スプリントと決勝の両方で全周をリードし、スプリント序盤を除けばほとんど挑戦を受けなかった。

    「信じられない週末だった」と、グランプリ優勝後にフェルスタッペンは語った。「レースが簡単ではないことは分かっていた。レース全体を見れば、僕とランド(ノリス)のペースはかなり拮抗していた。最初のスティントだけが違いを生んだところで、少しギャップを広げることができた。それが最後まで続いたんだ」

    「ほとんどのスティントでタイヤをマネジメントするのは簡単ではなかったけど、リードを守り切ることができた。こんな週末を実現できたチーム全員を本当に誇りに思っている」

    フェルスタッペンの選手権での前進は、スプリントでマクラーレン勢2台が1周目にリタイアしたことにも助けられた。決勝ではノリスがシャルル・ルクレールと2位争いを繰り広げたため、日曜の序盤でフェルスタッペンに差が生まれた。一方、ピアストリはオースティンの週末を通してペースを欠き、5位でフィニッシュした。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) アメリカグランプリ

    スペイングランプリでタイトル争いを否定した以外、フェルスタッペンはこの話題について比較的沈黙を守っていた。しかし、マクラーレン側は常に彼を「依然として脅威」と見ており、今大会後、彼の走りを「チャンピオンの走り」と評した声を受け、フェルスタッペンに直接質問が飛んだ──5連覇のチャンスはあると感じているかと。

    「そうだね、間違いなくチャンスはある」とフェルスタッペンは答えた。「残りのシーズンでもこうした週末を積み重ねていくだけだ。僕たちはできる限りのことを試みるよ」

    「ワクワクしているし、シーズン終盤が本当に楽しみだ」

    F1は次戦、メキシコシティへと舞台を移す。フェルスタッペン、ノリス、そしてピアストリが再び激突し、ドライバーズ選手権争いはいよいよヒートアップしていく。

  • 角田裕毅 F1アメリカGP決勝「ショートランの改善が課題」

    角田裕毅 F1アメリカGP決勝「ショートランの改善が課題」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1アメリカGP決勝で再びポイントを獲得し、スプリントとあわせて2戦連続入賞を果たした。オースティンの高温コンディションの中でも、序盤から鋭い走りを見せ、堅実なレース運びでチームに貴重なポイントをもたらした。

    決勝ではスタート直後から積極的に前を攻め、1周目だけで複数台をオーバーテイク。2スティント目ではタイヤマネジメントに苦しむ場面もあったが、全体としては安定したペースを維持し、週末を通して強さを発揮した。

    角田裕毅は、ここ数戦で課題としているショートランを改善する必要があると強調した。

    「今日はスタートが良くて、1周目もまたうまくいきました。最初の数周でいいペースがあって、たくさんのマシンを抜くことができました。スプリントも決勝も楽しめたし、自信を持って走れました」

    「この週末は2レースともポイントを取れたので、全体としてはポジティブな週末でした。今日のペースも悪くなかったけど、特に2スティント目ではもう少しうまくできたかもしれません」

    「次の数戦もポイントを取り続けたいですし、とくにショートランの改善に集中しないといけません。そこが最近の課題なので、メキシコに向けてそこをしっかり仕上げたいと思います」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースも、「角田は今日6つポジションを上げ、昨日のスプリントに続いてポイントを獲得した。非常に力強い週末だった」とコメント。チーム全体としても、マックス・フェルスタッペンのダブルウィンと角田の安定したパフォーマンスにより、「ここ最近で最も強力な週末」と位置づけている。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) F1 アメリカGP

    Q:素晴らしいスタートでしたね。1周目でトップ10入りし、さらに3つポジションを上げてしっかりポイントを獲得しました。今日のレース全体をどう感じていますか?

    良いスタートでした。序盤は自信を持って攻めることができて、ペースもすごく良かったです。数台をオーバーテイクできましたし、全体的なペースも悪くなかったと思います。

    ただ、第2スティントでは少しマネジメントしすぎたかもしれません。もう少し上手くできたはずです。それでも、この週末の両レースでポイントを取れたのはポジティブで、こういう結果を安定して出すことが大事だと思っています。

    Q:オリバー・ベアマンとのバトルの場面について、どう見ていますか?

    彼の視点からも確認する必要がありますが、結果的に残念な形になってしまいました。お互いに激しく、でも良い戦いをしていたので、最後の結果だけが不運でした。僕の見方では、自分が何か大きなミスをしたとは思っていません。

    Q:スプリントと決勝での連続した追い上げは見事でした。来季のシートを狙う上で、こうしたパフォーマンスはどれくらい重要ですか?

    すごく重要だと思いますし、こういう走りを続けていくことが必要です。コンストラクターズ選手権でも僕たちはまだ諦めていませんし、もちろんマックス(フェルスタッペン)のドライバーズ選手権も同じです。

    自分としては特にショートランをもっと改善する必要があります。毎回1周目であれほど攻めるのは難しいので、より上位からスタートしてトップチームと戦うことを目指していきたいです。

  • F1アメリカGP 2034年までCOTA開催契約延長を発表

    F1アメリカGP 2034年までCOTA開催契約延長を発表

    F1は、アメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されるアメリカGPについて、2034年シーズンまでの開催契約を新たに締結したことを発表した。

    これにより、アメリカGPは今後10年間にわたりF1カレンダーに残ることが確定し、アメリカ国内での人気拡大を背景に長期的な開催体制が保証されることとなった。

    2012年にF1カレンダーへ加わって以来、アメリカGPは世界屈指の観客動員数を誇るイベントへと成長しており、近年では毎年43万人以上のファンがCOTAを訪れている。5.5kmのコースは、スタート直後の急坂を駆け上がるターン1や、ターン3〜6の高速コーナー群など、ドライバーの技量が問われるレイアウトで知られる。ルイス・ハミルトンがこの地で5勝を挙げ最多勝を誇るほか、2024年にはフェラーリのシャルル・ルクレールが初勝利を挙げ、チームはカルロス・サインツとのワンツーフィニッシュを達成した。

    F1のアメリカ市場における成長は著しく、現在ではファン数が5,200万人に達し、前年比11%増を記録。SNS上のフォロワーも550万人を超えた。2025年のF1グローバルファン調査によると、アメリカの新規ファンの47%がF1を見始めて5年以内であり、その半数以上が18〜24歳、さらに女性ファンの割合も増加しているという。こうしたデータは、F1がより若く多様な層を惹きつけていることを示している。

    また、アメリカGPは地域経済にも大きな恩恵をもたらしており、開催初期10年間でオースティンおよびテキサス州にもたらした経済効果は70億ドルに達する。2023年大会だけでも、直接・間接支出の合計は10億ドルを超え、州税収は3,800万ドルを記録した。

    今週末の大会では、初開催となる「F1グリッド・ギグス」が導入され、テキサス出身のシンガーソングライター、ドレイク・ミリガンが決勝前のグリッド上でライブパフォーマンスを披露し、ファンを盛り上げる予定だ。前日のスプリントではマックス・フェルスタッペンが優勝し、ジョージ・ラッセルが2位、カルロス・サインツが3位に入っている。現地時間14時にスタートする決勝では、タイトル争いがさらに激化する見込みだ。

    アメリカグランプリF1アメリカGPは2034年までCOTAで開催が継続される

    F1のステファノ・ドメニカリCEOは次のように語った。
    「2012年以来、アメリカGPは年々その規模と人気を拡大し続けている。オースティン市およびトラヴィス郡の協力に感謝したい。COTAでのイベントは毎年、ファン、ドライバー、チームにとって真のハイライトであり、数十万人の情熱的な観客が迫力あるレースと活気あふれる街の雰囲気を楽しみに訪れている。

    F1がアメリカでさらに成長・発展する中、ボビー・エプスタイン氏とその優秀なチーム、そしてテキサス州のグレッグ・アボット知事の支援によって、この長期契約を締結できたことを誇りに思う。両者の揺るぎない献身と投資が、今日のF1アメリカ市場の強固な基盤を築いたのだ」

    COTA会長のボビー・エプスタイン氏も次のようにコメントした。
    「F1がテキサスに居場所を見つけたことを嬉しく思う。ファン、チーム、そしてF1コミュニティ全体がこのイベントを支え続けてくれたことに感謝している。

    また、温かく迎えてくれたテキサス中部の人々にも心から感謝したい。この契約により、COTAはワトキンス・グレンを超え、アメリカで最も長くF1を開催するサーキットとなる。偉大なサポートと素晴らしい開催都市のおかげで、アメリカGPは世界最大級の週末スポーツイベントのひとつへと成長し、比類なき経済効果をもたらすようになった」