カテゴリー: スクーデリア・アルファタウリ

  • アルファタウリF1 「AT03に昨年から引き継がれたパーツは存在しない」

    アルファタウリF1 「AT03に昨年から引き継がれたパーツは存在しない」

    スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1マシン『AT03』について語った。

    アルファタウリF1の2022年F1マシン『AT03』には“昨年から引き継がれたパーツは実質的に存在”と語るジョディ・エギントン。だが、ギアボックスや油圧系、リアサスペンションなどのリアエンドにおいてレッドブル・テクノロジーと協業、パワーユニットも昨年のアップデート版となるホンダ製で、同じホンダのパワーユニット担当チームと作業が行われた。

    テクニカルレギュレーションが大幅に変更されましたが、AT03のデザインは白紙から立ち上げられたのでしょうか?
    パーツやアセンブリの大部分が新しくなっていますので、昨年から引き継がれたパーツは実質的に存在しません。ですので、全体的にはほぼ白紙から立ち上げられたデザインです。

    マシンの設計はいつ始まったのでしょう?
    設計の開始時期については若干のずれがあります。というのも、新レギュレーションは当初2021シーズンから導入予定でしたので、私たちはかなり以前から作業を始めていました。

    その後、当然ながらパンデミックの影響を受け、2020年中は風洞を使用した開発作業の停止が定められました。設計作業が再開したのは2021年1月1日でした。しかしながら、このタイミングは60%サイズ風洞への移行と重なっており、2022シーズン用マシンの60%モデルの設計と製造を行わなければなりませんでした。同時に、2021シーズンのAT02は50%モデルで開発が進められていたので、AT02の60%モデルも並行して用意しました。2つの風洞を並行して稼働させることは認められていませんので、AT02のシーズン中の開発を進めるために60%モデルへ移行したのです。

    当然、作業量は大幅に増えましたが、60%サイズ風洞への移行はかなり前に決定していた戦略プランで、チームの中期目標の達成のために実行する必要がありました。チームスタッフたちは作業量の増加にもスムーズに対応してくれました。私たちはこの決定が中期的な成功をもたらすことに自信があります。

    最初のテストを目前に控え、不安と自信のどちらが上回っていますか? それとも、その中間でしょうか?
    何回も同じ質問をされていますよ! 私たちは過去2、3年をかけて作業プロセスを向上させているので、今回のマシンにもその影響が出ています。統計的に見ても、また直近のリザルトから見ても、チームは努力に見合った成功を収めているので、正しい方向へ進んでいると言えるでしょう。

    とはいえ、あらゆる部分がリセットされる2022シーズンは結果が得られる可能性とリスクが混在しているので、そう簡単にはいきません。マシンの開発スピードが重要な指標になりますが、重要なのは、ライバルと比較して私たちが開発の “どこ” にいるのかです。開幕戦で蓋を開けてみるまではまったく分かりません。

    コストキャップ制度が実効性を持つのは2023シーズンまで待たなければなりませんが、すでにビッグチームと対等になってきていると感じていますか?
    現在話題になっているフレーズを使うなら、一定の “レベリングアップ”(編注:英国のボリス・ジョンソン首相が国内の地域格差是正のために掲げているスローガン)が期待できると考えています。

    各チームの業務にコストキャップ制度が浸透するまではもう少し時間がかかると思いますが、コストキャップ導入前に予算面でビッグチームに差をつけられていたチームは、当然ながらある程度の恩恵が得られるでしょう。それでも、賢く予算を使わなければならないことに変わりありません。

    最大のレギュレーション変更はエアロダイナミクス関連で確認できます。形状がよりシンプルになったウイングに重点が置かれ、フロアの重要性が増していますが、各チームが独自のアイディアを持ち込める余地はまだ残っているのでしょうか?
    空力レギュレーションの変更は広範ですので、新しいアイディアや空力コンセプトを実験できるスペースはかなりありますが、同時に、新レギュレーションでは開発の方向を間違ってしまうリスクも大きくなっています。

    各チームは、イノベーティブな空力ソリューションを考案する余地が十分にあることを理解していますが、今回の新たな空力レギュレーションから何を引き出せるかについては、表に出てこない細部の開発が重要になると予測しています。

    最初のテストでは、各チームによる様々なレギュレーションの解釈が見られるでしょう。そのような解釈は議論を呼び起こすはずですが、同時にシーズン中の開発の方向性を考える機会を提供するはずです。

    シャシーはレギュレーション変更の影響をどの程度受けているのでしょう?
    新レギュレーションには衝突面の変更を含むクラッシュテスト要件の大幅な変更が含まれているため、シャシー構造が大型化しました。

    シャシーホモロゲーション試験の変更は、安全性向上の視点から歓迎すべきものですが、いくつもの試験に合格するためには多大な努力が求められます。また、重量増加を抑え、空力開発で妥協しながらシャシー構造を最適化していく必要もあります。

    ですが、2022シーズン用シャシーの設計プロセスは計画通りに進んだと言って良いでしょう。ホモロゲーションに関しても同じです。

    18インチタイヤへの変更は、マシンデザインにどのような影響を与えましたか?
    ホイールとタイヤが空力特性に及ぼす影響は非常に大きいので、これは重要な変更です。新たなタイヤとホイールに加え、ブレーキダクトや多くの空気力学的表面、そして4輪と相互作用する気流構造は、パッケージを向上させながらパフォーマンスを引き出していく領域になるでしょう。

    タイヤに関しては、昨年中に旧型マシンでテストできていたので、データは揃っていますし、タイヤの基本パラメータの大半は把握できています。タイヤマネージメントの必要性を下げ、各コンパウンド間のパフォーマンス差をさらに揃えているという部分においては、ピレリの方向性は維持されていると思います。

    新型タイヤは反応も機能も従来とは異なっています。その特性を有効活用するためにチームのビークルパフォーマンスグループはハードワークを重ねてきました。私たちはシーズンを通じてマシンへの理解を深めながら、この作業を続けていく予定ですし、このプロセスによってパフォーマンスを向上させられるはずです。

    18インチタイヤの導入は重要かつ歓迎すべき変化ですが、その他のレギュレーション変更に関連する新製品を開発する機会をピレリに提供することになるでしょう。

    パワーユニットについての質問です。AT03にはホンダのバッジこそ備わっていませんが、基本的には昨シーズンと同じパワーユニットです。
    ええ、多くの部分が引き継がれています。私たちはホンダの皆さんと引き続き協働できることを大変嬉しく思っています。スクーデリア・アルファタウリとホンダの関係は非常に良好です。チームにとって素晴らしいパートナーシップでしたし、いくつかの成功を得られましたので、この関係を継続できることは喜びです。

    私たちは同じパワーユニット担当チームと働いていますし、これが実を結んでいます。自分たちの現在地が分かっていますし、お互いをよく理解できています。このような継続はプラスしかもたらしませんね。

    スクーデリア・アルファタウリは、レギュレーションで許可される範囲で今後もレッドブル・テクノロジーとの協働体制を続けていくのでしょうか?
    2022シーズンは、ギアボックスや油圧系、リアサスペンションなどのリアエンドにおいてレッドブル・テクノロジーと協働しました。従来とまったく同じ体制です。

    相違点は、これまで私たちはレッドブル・レーシングの1年落ちのパーツを使用してきましたが、レギュレーション変更によって2022シーズンは両チームが同一スペックのパーツを使用することですね。

    レギュレーションがどのように変更されても、結局の所、違いを生み出すのはチームスタッフです。2022シーズンに挑む現在のチームをどのように評価していますか?
    スクーデリア・アルファタウリは様々な部分で非常に若いチームですが、過去3年をかけて独自のプロセスと構造を作り上げてきました。チームと共に成長してきた団結力のあるスタッフが揃っていますし、これが明確な恩恵をもたらしています。

    私たちの働き方は大いに向上したと思います。これが明確な恩恵や信頼関係、シニアマネージャー間のオープンなコミュニケーションをもたらしています。また、ファエンツァとビスター間の意思疎通もかなり良好になりました。

    全体的な話をすれば、マシン開発とレーシングにおける私たちの基本哲学が確立され、これが各業務の優れたスタートポイントになっています。スタッフはチーム目標を意識して真剣に仕事へ取り組んでいますし、強力なライバル勢と戦えるマシンを開発するというチャレンジを楽しんでいます。

    私たちはF1の中ではまだ小規模なチームのひとつに過ぎませんが、チームの構造が整備されたことで、リソースを迅速に移動できるようになったため、優先度の高いプロジェクトをより早く片付けられるようになりました。お互いへのオープンで誠実な姿勢がチームの気風となっていて、個人的にこれは非常に重要なことだと考えています。誰もがそれぞれの意見を忌憚なく主張しますし、何かがプラン通りに進んでいなかったら、その解決に向けて集中します。この姿勢が、スタッフが成長できる優れた労働環境を生み出しています。

  • 角田裕毅 「良いパフォーマンスを見せてホンダの恩に報いたい」

    角田裕毅 「良いパフォーマンスを見せてホンダの恩に報いたい」

    アルファタウリF1の角田裕毅が、2022年F1マシン『AT03』の発表で今シーズンへの意気込みを語った。

    シーズン終了後は充実したオフを過ごせましたか?
    日本で数週間過ごしました。残念なことにそのほとんどで外出を控えなければなりませんでしたが、それでも母国へ戻れたのは良かったです。

    ほぼ1年ぶりの帰国でしたので、美味しい日本食を食べたり、友人たちと会ったりするのが楽しかったです。そのあとはイタリアへ戻り、トレーニングと新シーズンへ向けた準備をスタートさせました。トレーニングと準備は上手く進んだと思います。

    新シーズンへ向けてフィジカルとメンタルの準備は整っていますか?
    またレースをするのが本当に楽しみです。1年前よりもやるべきことについての理解が深まった感覚を得られていますし、良いパフォーマンスをするためにどのような準備をすれば良いのかも理解できています。自分のウィークポイントも分かっていますし、昨シーズンに色々な経験ができたので、そこから積み上げていけます。準備万端にするためにハードワークを重ねているところです。昨シーズンは想定外なことや意外なことが起きてしまうと、対応するまでに少し時間がかかってしまいました。これが多くのレースで苦しんだ原因です。昨シーズンは、最終戦アブダビで4位に入り、良い形で終えることができたので、そのまま新シーズンを迎えたいと思っています。昨シーズンよりもパフォーマンスへのプレッシャーは大きくなっていますが、良い緊張感ですし、トレーニングのモチベーションにすることができています。

    新マシンはシミュレーターでテスト済みですか?
    はい、テスト済みです。チームは風洞トンネルのシミュレーションデータの分析を進めているところですし、まだすべてのスペックが手元にあるわけではないですが、昨シーズン終了後のアブダビでのシミュレーターテストで新マシンに好感触を得ることができました。ご存じの通り、昨シーズンよりダウンフォースが小さくなっていますが、いくつかのコーナーでそれを感じることができました。シミュレーターテストは全体的に好印象でしたので、バルセロナでのシェイクダウンで実際の走りを確認したいと思います。

    新しい18インチタイヤはマシンのフィーリングに大きな違いをもたらすと思いますか?
    マシンは全体的にかなりシャープになった印象です。挙動が鋭くなりました。ロングスティントでは、18インチは13インチとは完全に異なるフィーリングになります。ですが、このフィーリングは経験済みです。僕は、フォーミュラ2が18インチへ変更されたときに、同じフィーリングの違いを経験しています。今回もほぼ同じに思われるので、F2時代の経験を活かせると思います。ですが、2022シーズンに変わったのはタイヤだけではありません。新マシンには、学習して対応しなければならない様々な変更が加えられています。

    あなたはレッドブル・ジュニアプログラム出身のF1ドライバーですが、ホンダに育てられたドライバーとしても広く知られています。今シーズンからホンダがF1にいないことをどう感じていますか?
    僕のこれまでのキャリアをホンダが支えてくれているという事実は僕の中でとても重要です。ホンダがいなければ得られなかった多くのチャンスを得ることができましたし、ホンダから多くを学びました。ホンダから多大な恩恵を受けていますし、レッドブルと共に、僕のドライバーとしての成長に欠かせない存在です。ベストを尽くし、良いパフォーマンスを見せて、ホンダの恩に報いたいと思います。一緒に仕事をしてきた方々がいなくなってしまったのは寂しいですが、昨シーズンと同じパワフルで信頼できるPUの恩恵を受けることになるでしょう。あとは、パドックでホンダのホスピタリティが受けられなくなるのも寂しいですね。美味しい和食の朝ご飯をいただけなくなってしまいました。あの朝ご飯は僕のルーティンの一部で、1日の始まりにモチベーションを高めることができていました。

    F1での2シーズン目を迎えますが、掲げている目標を教えてください。
    ペースを上げることとドライビングの一貫性を高めることです。目標達成ために何をすれば良いのかは分かっています。まずは、昨シーズンのラスト3、4戦の走りを続けられるようになることですね。簡単ではないですが、できるようになる自信はあります。

    カレンダーが予定通りに進めば、F1ドライバーになってから初めて鈴鹿を走ることができます。
    ええ、とても楽しみにしています。鈴鹿でのレースは特別なものになるでしょう。日本のファンの皆さんの前でF1マシンを走らせることが僕の長年の夢でしたし、良い結果が得られれば文句なしですね。ですが、今は、全体的なパフォーマンスを昨シーズンより高めることだけに集中しています。良い準備ができている感触が得られています。

    アルファタウリのブランドアンバサダーのあなたは、同ブランドのアイテムを定期的に着用していますが、ファンにおすすめしたいアイテムを教えてください。
    コレクションの中には素敵なアイテムがいくつもあるので、ひとつに絞るのは難しいですね! ピエール(・ガスリー)と僕はファッションのテイストがまったく違います。彼は洗練されたスタイルが好きですが、僕はオーバーサイズのTシャツやジャケットなどのストリートなスタイルが好きです。レーストラックにアルファタウリのスウェットとフーディーを良く着ていきます。カラーリングもクールなので、この中のひとつをおすすめしたいですね。

  • アルファタウリF1、2022年F1マシン『AT03」をシェイクダウン

    アルファタウリF1、2022年F1マシン『AT03」をシェイクダウン

    アルファタウリF1は、2022年F1マシン『AT03』のシェイクダウンを完了させた。

    スクーデリア・アルファタウリは2月14日(月)、2022年F1マシン『AT03』をデジタルで公開。事前に実車の画像がリークされていたが、すでに実車の準備は整い、シェイクダウンは完了していることをSNSで明かした。

    AT03シェイクダウンは、フィルミングデーを利用してシェイクダウンをイモラ・サーキットで実施されたようだ。F1チームは、特別に供給されるピレリタイヤで100kmのトラック走行が許可されるフィルミングデーを2回割り当てられている。

    残念ながら、公開された画像はレンダリング画像だが、ピエール・ガスリーと角田裕毅の二人がステアリングを握ったAT03の雰囲気を確認できる。

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  • アルファタウリ、AT03を発表…角田裕毅&ガスリー「本当にカッコいい」

    アルファタウリ、AT03を発表…角田裕毅&ガスリー「本当にカッコいい」

    アルファタウリF1は、2022年F1マシン『AT03』をデジタルで発表し、F1の革新的な新しい技術規則の解釈を明らかにした。

    昨年、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーと角田裕毅のコンビでチーム史上最高となる142ポイントを獲得し、ランキング6位でシーズンを終えた。

    アルファタウリF1は、2022年F1マシンを披露した5番目のチームとなり、ネイビーとホワイトのカラーリングで飾られたAT03は、新しいレギィレーションがさまざまなデザインを生み出したことをさらに証明した。

    「2022年のF1カーがどのようになるかをようやく明らかにできることに興奮している」とアルファタウリF1のチームプリンシパルを務めるフランツ・トストは述べた。

    「これはF1にとってまったく新しい時代であり、昨年の成功に続いて、このパッケージが非常に強力になることを願っている」

    「再び、アルファタウリ(レッドブルの衣料品ブランド)と緊密に協力して新しいマシンを発売した。非常に特別なものを提供することができたと思う」

    昨シーズンのバクーで表彰台を獲得し、ドライバーズランキングで9位に終わったピエール・ガスリーは「今年は、新しいレギュレーションにより外観とデザインが完全に異なり、マシンに大きな変化が見られる。そのため、チームは白紙の状態から始めなければならなかった」とコメント。

    「AT03の本当のパフォーマンスは、バルセロナでのプレシーズンテストでコースに出るまで分からないけど、これまでのところ、カッコいいし、この新しいシーズンが始まることにとても興奮している」

    F1での2年目のシーズンとなる角田裕毅は「本当にカッコいい。もちろん、実際のマシンはまだコースを走っていないけど、新しい形状とデザインは本当にクールだし、カラーリングは非常によく合っていると思う。皆さんがローンチビデオを楽しんでくれることを願っている」と語った。

  • アルファタウリF1代表フランツ・トスト 「私たちには強力なチームがある」

    アルファタウリF1代表フランツ・トスト 「私たちには強力なチームがある」

    スクーデリア・アルファタウリのチームプリンシパルを務めるフランツ・トストが、2022年F1マシン『AT03』の発表でQ&Aに応えた。

    2021シーズンのスクーデリア・アルファタウリは22戦中19戦でポイントを獲得し、チーム史上最多獲得ポイントを記録しました。この成績は2022シーズンに向けてどのような意味を持っていますか?
    チーム史上最多獲得ポイントを記録して終えた2021シーズンには満足しています。

    私たちにはファエンツァとビスターに強力なチームを抱え、私たちと協働する非常に優れたパートナーも数多くいます。2022シーズンも強力なパフォーマンスを続けていけることを願っています。

    アルファタウリとの関係の重要度を教えてください。
    私たちはスクーデリア・アルファタウリとして3年目のシーズンを迎えます。私たちと密接に協働しているアルファタウリとの素晴らしい関係を継続していく予定です。特に研究開発や新たなテクノロジーの活用において、ファッションとF1には多くの共通点があります。

    アルファタウリはファッションの世界でイノベーティブな存在になるべく新素材の開発に取り組んでいますが、これはF1も同じです。どちらの企業も、最新テクノロジーを市場へ持ち込み、可能な限り最高の素材を提供するために懸命に取り組んでいます。もちろん、ファッションブランドとの協働には大きなメリットもいくつかあります。おかげで、私たちのチームメンバーはサーキットの内外で常に正しい身なりをすることができています。

    2021シーズンは刷新されたテクニカルレギュレーションが導入されます。この変革でレースが予測不可能になり、チーム間の序列に変動が起きると思いますか? それとも、ヒエラルキーに大きな変動はないのでしょうか?
    今すぐに答えるのは難しいですね。というのも、完全に新しくなったテクニカルレギュレーションは全チームが新世代マシンを白紙から設計しなければならないことを意味しているからです。レギュレーションですべてが厳しく制限されているとはいえ、あるチームが極めてオリジナルなソリューションを見出して、パフォーマンスのアドバンテージを手にする可能性は十分に考えられます。

    メカニカルからエアロダイナミクスまでのすべてが新しくなりますから、チーム間の力関係を予想するのは簡単ではありませんが、個人的にはマシン間のパフォーマンス差がより接近することを望んでいます。現実を言えば、最初のテストを終えた時点でのスクーデリア・アルファタウリのパフォーマンスの予想くらいしかできません。より具体的な全体像を手にするまでは序盤の2、3レースを終えるまで待たねばならないでしょう。

    F1では、大幅なルール変更のあと予算が最も潤沢なチームがアドバンテージを手にするときがあります。コストキャップが導入されたことで状況は変わると思いますか?
    今年は予算上限がさらに500万ドル(約5億7,800万円)分引き下げられたので、コストキャップの影響はあると考えています。状況の変化は起きるべきですが、昨夏までトップチームは大所帯ゆえのアドバンテージを得ていて、研究開発も次々と進めることができていました。シミュレーションツールの使用では特に大きなアドバンテージを得ていて、複数のアイディアを試しながらベストソリューションを見つけることができていました。

    ですので、一部のトップチームにアドバンテージが残っていると言えますが、トップチームと中団以下のチームとの差は縮まるはずですし、すべてのマシンが近づくはずです。新世代マシンの登場によってレースアクションが増え、チーム差がなくなれば、F1は観客にとってより楽しめるものになるでしょう。

    ですが、コストキャップ制度が実効性を持つのは、さらなる予算削減が実施される2023シーズンになると考えています。なぜなら、その時点でアドバンテージを持っているチームはいないはずですし、誰もがコストキャップの制限内に収まるようにするはずだからです。

    昨シーズンの私たちは上限より遙かに少ない予算で運営していたので、コストキャップは懸案事項ではありませんでした。ですが、刷新された今シーズンのニューマシンは過去数シーズンのマシンよりもかなり高額になっているようです。このため、どのチームも限度内に留まることが難しくなりますが、コストキャップ導入でパフォーマンスの格差が縮まるはずなので、私はとてもポジティブに捉えています。

    今回のルール変更が狙い通りの効果を発揮し、マシンの接近戦が増えて、レースがよりエキサイティングになると考えていますか?
    低中速コーナーのマシンは以前よりも接近できるようになると思います。高速コーナーについては、やや懐疑的です。なぜなら、車幅が広く大きなタイヤを履いたマシンの後方には常にダーティエアが存在するからです。ですので、前走マシンへの接近が簡単になることにはまだ確信を持てません。最初のテストが終わった時点で判断したいと思います。

    ホンダがF1を撤退したことで、パワーユニットには何らかの変化があるのでしょうか?
    大きな変化があるとは思いません。ホンダは素晴らしい仕事をしてくれましたので、昨シーズンと同じくらい優れたパフォーマンスになることを望んでいます。より大きな変化は、パワーユニットで使用される燃料です。今年からバイオ成分の含有率が10%へ引き上げられました。この変更には若干の調査が必要になりましたし、パワーユニットも一部改良されました。新規定の燃料でも昨シーズンと同じパフォーマンスが見込めるパワフルなパワーユニットになることを望んでいます。

    史上最多となる全23戦が用意された興味深いシーズンへの準備は整っているように見えますが、2022シーズンはかなりタフになると思いますか?
    昨シーズンは各レースが非常に興味深く、常にバトルが展開されていたのでラッキーでしたが、常にこのようなシーズンを過ごせるわけではありません。ですので、個人的には年間23戦は限界値だと思っています。仕事量が理由ではありません。これほど多くのレースが開催されることで結果的に世間がF1への興味を失ってしまう可能性を懸念しているからです。

    個人的には、年間18戦から20戦が妥当だと思います。なぜなら、F1はプレミアムなプロダクトであるべきだからです。その特別感を維持するためにレース開催数を減らすことを本気で検討すべきでしょう。個人的には年間23戦でもそれ以上でも構いません。問題はそこではありません。F1の未来にとって何が最善なのかが問題なのです。

    ドライバーラインアップは昨シーズンと変わりませんが、ピエール・ガスリーと角田裕毅にはどのようなパフォーマンスを期待していますか?
    このドライバーラインアップには非常に満足しています。ピエールは素晴らしいドライバーで、私たちが優れたマシンを用意できれば表彰台でフィニッシュできる能力を示してきました。裕毅は非常に高いスキルを持ったドライバーで、昨シーズンの終盤3戦のように、非常に優れたパフォーマンスを何回も示しました。

    裕毅にとって、2021シーズンはF1ルーキードライバーの典型的な1年となったので、低迷やミスは必然でした。F1デビューへ向けて彼をしっかり準備させたので、シーズン序盤は何回か良いパフォーマンスを見せてくれましたが、その後は、未経験のサーキットでのレースが続きました。また、当然ながら、F1という厳しい競争の中でルーキドライバーがすぐに結果を出すのは簡単ではありませんでした。

    ですが、シーズン終盤を迎えると、マシンやテクニック、そしてエンジニアとの関係の習熟度を高めたことで、本当に優れたパフォーマンスを発揮してくれました。アブダビGPは4位でフィニッシュしましたし、彼の競争力がさらに高まることを確信しています。

    ピエールもリードドライバーとして素晴らしいリザルトを持ち帰れることをすでに証明していますし、今年の両ドライバーにはかなり期待しています。

  • 角田裕毅&ピエール・ガスリー、2022年仕様のヘルメットを公開

    角田裕毅&ピエール・ガスリー、2022年仕様のヘルメットを公開

    アルファタウリF1の角田裕毅とピエール・ガスリーが、2022年仕様のヘルメットを公開。角田裕毅のヘルメットには『HRC(ホンダ・レーシング)』のロゴが入れられた。

    スクーデリア・アルファタウリは2月14日(月)に2022年F1マシン『AT03』を発表。ネイビーとホワイトのカラーリングが印象的なアルファタウリらしいカラーリングで飾られている。

    同時に角田裕毅とピエール・ガスリーの2022年仕様の新しいヘルメットが公開された。

    2022年のデザインは、昨年までとは異なり、二人ともアルファタウリのカラースキームがネイビーではなく、ホワイトが採用されているのが大きな変更点。

    昨年は二人のヘルメットのカラーリングが非常に酷似していたが、2022年は角田裕毅がオレンジ、ピエール・ガスリーがホワイトをベースとしたデザインを採用。角田裕毅のヘルメットにのみ、『HRC』のロゴが入れられている。

    角田裕毅はアライ製、ピエール・ガスリーはベル製のヘルメットを着用する。

    角田裕毅 2022年 F1ヘルメット

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    ピエール・ガスリー 2022年 F1ヘルメット

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  • アルファタウリF1 AT03:2022年F1マシン 画像ギャラリー

    アルファタウリF1 AT03:2022年F1マシン 画像ギャラリー

    アルファタウリF1の2022年F1マシン『AT03』の画像ギャラリー。

    アルファタウリF1は、2月14日(月)に発表会を開催し、F1は、2022年のF1世界選手権に参戦するF1マシン『AT03』を発表した。2022年も角田裕毅とピエール・ガスリーが引き続きコンビを組む。

    アルファタウリ AT03は、斜め上から見ると前半分がネイビー、後ろ半分がホワイトに見える特徴的なカラーリング。

    フロントサスペンションはプッシュロッド式を採用。サイドポッドは下側が激しくアンダーカットされ、サイドから見るとハイエントリー/ローバックの形状を採用。エンジンカバーには『HRC(ホンダ・レーシング)』のロゴが掲載される。

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  • アルファタウリF1、2022年F1マシン『AT03』をお披露目

    アルファタウリF1、2022年F1マシン『AT03』をお披露目

    アルファタウリF1は、2022年のF1世界選手権に参戦するF1マシン『AT03』をお披露目した。

    アルファタウリF1は、2月14日(月)のバレンタインデーに2022年F1マシン『AT03』の発表会を実施。2020年シーズンもピエール・ガスリーと角田裕毅が引き続きコンビを継続する。

    新レギュレーションが導入された今季、アルファタウリF1 AT03は、レッドブル・レーシング RB18と多くのパーツを共有。ギアボックス、油圧、リアサスペンションはRB18と共通のものとなる。

    また、F1パワーユニットもホンダF1が開発したものを継続して搭載。HRC(ホンダ・レーシング)が製造したものをレッドブル・パワートレインズを介して供給される。

    アルファタウリ AT03のエンジンカバーには レッドブル RB18と同じように『HRC』のロゴが入り、公式サイトのチームのパートナーには『HONDA』が残っている。

    アルファタウリ AT03関連:アルファタウリF1 AT03:2022年F1マシン 画像ギャラリー

  • アルファタウリF1、2022年マシン『AT03』の発表会をYoutubeでライブ配信

    アルファタウリF1、2022年マシン『AT03』の発表会をYoutubeでライブ配信

    アルファタウリF1は、2022年F1マシン『AT03』の発表会を2月14日(月)の日本時間20時からYoutubeでライブ配信する。

    角田裕毅とピエール・ガスリーのコンビが2年目を迎えるアルファタウリF1。新レギュレーションが導入される今年は、親チームのレッドブル・レーシングとの新車『RB18』と多くのパーツを共有して『AT03』を仕上げている。

    F1エンジンもレッドブル・レーシングと同じく、昨年までのホンダF1エンジンをHRC(ホンダ・レーシング)が製造したものをレッドブル・パワートレインズを介して供給される。

    アルファタウリF1は2月14日(月)の日本時間20時から2022年F1マシン『AT03』の発表会『The Style of a New Era』をYoutubeでライブ配信。

    ピエール・ガスリーは「ちょうど明日の発表会用の撮影を終えたところだ。明日は新しい時代のF1の始まりだ。僕たちのニューマシンを皆と見てもらうことを楽しみにしている」とコメント。角田裕毅は「完全に新しいマシンだ。コースに出るのが迎えるのが待ち切れない。発表会を絶対に見てね」と語った。

  • ピエール・ガスリー 「角田裕毅は一日中奇妙なことをしている(笑)」

    ピエール・ガスリー 「角田裕毅は一日中奇妙なことをしている(笑)」

    アルファタウリF1のピエール・ガスリーは、チームメイトの角田裕毅との関係について語った。

    ピエール・ガスリーは、2019年の夏にレッドブル・レーシングからトロロッソに降格されて以来、着実にパフォーマンスと結果を積み重ね、アルファタウリF1で定評のあるリードドライバーになった。

    そして2021年には、F2からステップアップしたホンダの支援を受ける日本人ドライバーの角田裕毅という新しいチームメイトを迎えた。

    角田裕毅はデビューシーズンに苦戦したが、それ以上にキャラクターでファンから愛されている。下品なワードにピー音が重なる無線メッセージで定期的に国際映像に乗り、インタビューでは食べ物を愛していることがかなり一般的なテーマだ。

    角田裕毅は、F1で最も大きなキャラクターの1人であり、チームメイトとして彼と一緒に働いているピエール・ガスリーもそれを認める。

    Redditからの質問に答えたアルファタウリF1のビデオで、チームメイトとして角田裕毅の気に入っている点について質問されたピエール・ガスリーは「まあ、裕毅のチームメイトになることについてはポジティブで面白いことがたくさんある」と答えた。

    「まずポジティブなことは、とにかく彼のワンマンショーだね。文字通り一日中想像できる最も奇妙なことをしている」

    「よく分からないけど、それが彼のやり方だ。彼はとにかく面白いキャラクターだ」

    「フィルターがなければ、インタビューによってはかなり困った部分もあるけど、それが僕たちが彼を愛している理由だ」

    さらにピエール・ガスリーは、F1ドライバーとして、F1マシンを運転するのがどれほど難しいかを人々に説明することが最大の課題の1つであるとし、「裕毅に対処することも大変なことだ」と付け加えた。。

    ピエール・ガスリーにとって幸運なことに、彼は角田裕毅のもう1シーズンをチームメイトとして迎えている。

    アルファタウリF1は、2022年F1マシン『AT03』を2月14日(月)の日本時間20時に発表する。