カテゴリー: フェルナンド・アロンソ

  • アストンマーティン・ホンダF1に暗雲 アロンソ陣営「また地獄の1年」

    アストンマーティン・ホンダF1に暗雲 アロンソ陣営「また地獄の1年」

    アストンマーティン・ホンダF1は2026年F1バーレーン・プレシーズンテスト2日目、フェルナンド・アロンソがAMR26をドライブし、合計98周を走破した。午前55周、午後43周を重ね、ベストタイムは1分38秒248。走行距離の確保という点では一定の成果を挙げた。

    しかし、パドック内で伝えられる空気は穏やかではない。

    スペインの放送局DAZNのアントニオ・ロバトは、アロンソがマシンから降りた後、グローブを本来置くべき場所とは違う位置に投げたと明かした。

    さらにロバトは次のように伝えている。

    「フェルナンドに近い人物と話したが、感触はこうだった。“また地獄の1年だ。また苦しむ1年だ”」

    複数の関係者は、ホンダ製パワーユニットが大きな弱点になっていると指摘している。スカイ・イタリアのマッテオ・ボッビは、匿名のチーム関係者の証言としてこう伝えた。

    「ホンダのエンジンは本当にひどい」

    一方で、公式コメントはより冷静だ。

    「今日もAMR26に戻ることができて良かったし、しっかりと周回を重ねることができた」とアロンソは語った。

    「プログラムを進めながら、より長い連続走行にも取り組み、さまざまなセットアップを試した。テストは常に学びの場であり、今日も例外ではない」

    「まだ多くの作業が必要なのは明らかだし、ペースを改善しなければならない。今後数日で全てを分析し、来週のテストとメルボルンでの開幕戦に向けて万全の準備を整える」

    走行距離は確保も、ペース不足は明確
    ロングランを含むプログラムは順調に消化されたが、チームは依然としてパフォーマンス不足を認めている。開幕戦オーストラリアGPまで残された時間は限られている。

    チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックも現状を認めた。

    「フェルナンドとともに98周を完了できた。新レギュレーション下では1周1周が非常に重要であり、メルボルンまで残された時間は多くない」

    「テスト段階とはいえ、我々にペースが足りていないことは理解しているし、改善すべき分野も把握している。チーム全員が全力で取り組み、最高の状態でレースに臨めるよう準備している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    PUだけではない 深刻な複合トラブル
    しかし問題はパワーユニットだけではない。

    ランス・ストロールは、新車のどこが気に入っているかと問われ、こう答えた。

    「カラーリングだ」

    続けて現状の厳しさを隠さなかった。

    「エンジンに問題があるし、それだけじゃない。今のところトップから4秒、あるいは4秒半遅れている」

    「他チームがどんな燃料搭載量で走っているのか、どう管理しているのかは分からない。だが、今はその4秒に対処しなければならない。空から突然降ってくるとは思わない」

    アストンマーティンは新時代に向けて独自ギアボックスも投入しているが、挙動にも課題が残る。

    「今のところ、クルマはうまくダウンシフトしない」

    問題は単一要素ではないと強調する。

    「問題は複合的だ。エンジン、グリップ、バランス、クラッチ。ひとつの要因ではなく、組み合わせだ」

    それでもシーズンを完全に諦めたわけではない。

    「水晶玉は持っていない。数週間で変わるか? もちろんだ。100%改善するか? それは分からない」

    「シーズンを通して改良を投入していく。オーストラリアでどの位置にいるか見てみよう」

    走行距離という“数字”と、現場から漏れ伝わる“危機感”。そのギャップがAMR26の現状を物語っている。

    最終日となる3日目はストロールがステアリングを握る。開幕まで残された時間は限られている。アストンマーティンがこの“4秒”をどこまで縮められるかが焦点となる。

  • フェルナンド・アロンソ、アストンマーティン・ホンダF1は「出遅れている」

    フェルナンド・アロンソ、アストンマーティン・ホンダF1は「出遅れている」

    アストンマーティンは2026年F1シーズン開幕を前に、厳しい立ち上がりを迎えている。エイドリアン・ニューウェイが設計を主導した新車AMR26はバルセロナでのシェイクダウンに遅れて登場し、十分な走行距離を確保できなかった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はスペイン紙の取材に対し、チームが新時代のスタートで後手に回っていることを率直に認めた。

    「僕たちは間違いなく出遅れている。まだスタート地点に立ったばかりだ。まだ本当の意味では始まっていないと思う」とフェルナンド・アロンソは語った。

    「バルセロナでは多少走ることはできたけれど、僕にとってはフィルミングデーのようなものだった。他のチームがシルバーストンで非公開で行った200キロのシェイクダウンと同じことを、僕たちはできなかった」

    バルセロナは事実上、パフォーマンステストではなく初期システムチェックに過ぎなかったという。

    「マシンの一部は最高速域での検証ができていなかったし、ストレートでは時速280キロに制限しなければならなかった。準備が限界まで押し込まれていたことを示す一例だ」

    そのため、AMR26の競争力についての感触はまだ得られていないと明かす。

    「まだ分からない。マシンが良いのかどうか判断できる感触はない」とアロンソは認めた。

    「バーレーンが僕たちにとって本当の最初のテストであり、マシンとの最初の本格的な接触になる。バルセロナはエンジンを始動させて、すべてが機能するか確認しただけだ」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    遅れはシャシーだけでなく、パワーユニット面にも及んでいる。

    「僕たちにはいくつかの課題があると認識しているし、これは僕だけが言っているわけではない。エイドリアンもそう言っている」とアロンソは述べた。

    「他チームが進めていた作業よりも数か月遅れていたと彼は考えている。同じことがホンダにも言える。エンジンについては想定よりも多くの困難があった」

    メルボルン開幕戦まで1か月を切る中、すべての問題が解決されるわけではないという見通しも示した。

    「プロジェクトの競争力に関して解決すべき課題があると僕たちは考えているが、時間は多くない」

    「いくつかの問題はオーストラリアまでに解決しないだろうし、最初の3〜4戦はそれらと付き合っていくことになる」

    それでも、ライバル陣営がアストンマーティンの動向を注視していることについては、ニューウェイの存在そのものが理由だと説明する。

    「これはニューウェイ効果だ。いつもそうだった」とアロンソは語った。

    「彼がテストでマシンを披露すれば、誰もがそのマシンを注視し、何ができるのか、何がコピーできるのかを見る。今度はそれが僕たちのライバルに起きる」

    2026年シーズンは長期戦になるとも強調した。

    「これはスプリントではなくマラソンだ」とアロンソは述べた。

    「開発競争は非常に長く続く。重要なのはスタートではなくフィニッシュだ。シーズン後半のほうが前半よりも重要になる」

  • フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1のPUはやや遅れているが時間はある」

    フェルナンド・アロンソ 「ホンダF1のPUはやや遅れているが時間はある」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズンに向けたアストンマーティンとホンダの新たな挑戦について、慎重な見方を示した。

    ホンダのパワーユニットには現時点でわずかな遅れがあることを認めつつも、開発競争は長期戦になると強調し、挽回するための時間と余地は十分に残されていると語った。重要になるのは開幕直後ではなく、シーズン後半だという。

    アストンマーティンにとって2026年は、新たで野心的な冒険の始まりとなる。ホンダからパワーユニットの独占供給を受ける初年度であり、同時にエイドリアン・ニューウェイが技術面の指揮を執る最初のシーズンでもある。

    ただし、このプロジェクトは出遅れた。2025年初頭、風洞のキャリブレーション問題によって4か月を失い、その影響で開発は大きく遅れた。

    もう一つの不確定要素が、まさに日本メーカーであるホンダのパワーユニットだ。2020年末に一度F1から離脱したホンダは、より電動比率が高まった新世代ハイブリッドへの移行をきっかけに復帰を決断した。シルバーストンのチームが抱く野心を考えれば、アストンマーティンとの提携は自然な流れにも見える。

    では、イギリスのチームは何を目標にできるのか。サウジアラビアで行われたAMR26のリバリー発表の場で、フェルナンド・アロンソは慎重な姿勢を崩さなかったが、バルセロナでのテストやシーズンへの期待について、いくつかのヒントを語った。

    バルセロナで失った距離をバーレーンで取り戻す
    スペインでのテストでは、組み立て段階で発生した問題により、アストンマーティンは予定より数日遅れて現地入りした。いくつかのコンポーネントは水曜夜になってようやく空輸でバルセロナに到着したほどだ。

    こうした一連のトラブルにより、シルバーストンのチームはライバルとは異なるプログラムを組まざるを得ず、メカニカルへの負荷を抑えるためにも、ストレートで一定速度を保つ走行に長い時間を割くことになった。

    「バルセロナではほとんど走れなかったし、行く前にシェイクダウンもできなかった。だから僕たちにとっては、実質的にマシンで走る最初の距離だったし、限界までプッシュもしていなかった。ストレートでは一定の速度で走る必要があった。見積もりを難しくする要因がいくつもあって、あまり深く考えなかった」とアロンソは説明した。

    完全に新しいプロジェクトに取り組み、しかも直接の経験がないメーカーと組む以上、調整すべき領域や未踏の余地が浮かび上がるのは自然なことだ。マシン理解の作業はバーレーンで続けられ、アストンマーティンはバルセロナで失った時間を取り戻すため、より継続的に走行する必要がある。

    「バルセロナからバーレーンに向けて改善すべき点は見つかった。単純にコックピットの快適性やシートポジションといった部分もあるし、冷却の改善や振動の低減のように、より深い調査が必要なものもある。どれも初日のテストではごく普通のことだ。バーレーンでは、もっとはっきりした全体像が見えるだろう」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    PUの不確定要素と「長期戦」という戦略
    とはいえ、マシンは一つのパッケージであり、特にシーズン序盤ではエンジン性能が競争序列を左右する重要な要素になる。アロンソは詳細には踏み込まなかったが、彼が把握している情報は、ホンダが新型パワーユニットの内燃機関側の開発に遅れがあると認めた最近の発言と一致していることを示唆した。

    「正直なところ、僕たちには多くの情報がない。言った通り、バルセロナではストレートで一定速度を保たなければならない制約があったし、僕たちにとってはシェイクダウンだったから、パワー差やそういったものについて明確な絵は描けなかった。ホンダが少し遅れていると言っていたという、そのメッセージを含めて、知っているのは皆と同じ情報だ」

    一方で、このシーズンが「長い戦い」になるという認識もある。新しいテクニカルレギュレーションの初年度にはよくあることだが、明確に抜けたチームが現れない限り、勢力図はレースごとに変動し得る。サーキットごとにマシンの特性が強調されたり、逆に不利になったりするからだ。

    アロンソは、仮にホンダがライバルよりやや遅れてスタートしたとしても、ADUOを通じて挽回できる可能性があると確信している。ただし、パワーユニットへの介入には長い時間がかかり、解決策がシーズン終盤までに投入できる保証はない。

    その一方で、空力面の進化ははるかに速く進む見込みだ。開発余地は大きく、チームは他チームの技術的選択を観察し、解釈することで成長できる。

    「でも、これは長い戦いだ。仮に少し後ろから始まったとしても、取り戻す時間は十分にあると確信している。僕の見方では、シーズン前半よりも後半の方がずっと重要になる」

    「今年、本当に特別なのは、レギュレーションの刷新とパワーユニットの複雑さによって、全チームの開発スピードが非常に、非常に高くなることだ。だからバーレーンや最初の数戦については、あまり心配していない。良いシーズンになるかどうかは、前半よりも後半で決まると思っている」

  • フェルナンド・アロンソ、ニューウェイ設計F1マシンのドライブは「誇らしい」

    フェルナンド・アロンソ、ニューウェイ設計F1マシンのドライブは「誇らしい」

    エイドリアン・ニューウェイが設計に関与したF1マシンを、キャリアで初めてドライブする機会を得たフェルナンド・アロンソが、その瞬間を「とても誇らしい」と表現した。アストンマーティンの2026年F1マシンAMR26は、ホンダ製パワーユニットを搭載し、サウジアラビアで公式に世界初公開された。

    アロンソは、チームメイトのランス・ストロール、そしてエイドリアン・ニューウェイとともに、月曜日にサウジアラビア・ダーランの文化施設「Ithra」で行われた特別なリバリー発表イベントに出席し、アストンマーティンの2026年F1シーズン開幕を告げた。

    「間違いなく、とても誇らしい瞬間だ」

    「僕はキャリアを通してずっとエイドリアンと戦ってきた。そして今、ついに彼のマシンをドライブできる」

    「今年は新しいレギュレーションのもとで非常に大きな挑戦になると思う。ワークスチームとしてホンダがそばにいて、さらに2026年レギュレーションで大きな課題となっている持続可能燃料に関してはアラムコもいる」

    「だからこそ、このファミリー、この組織の一員であることをとても誇りに思っているし、共に成功を目指していくことを楽しみにしている」

    ホンダとのワークスパートナーシップ、そしてシルバーストンに完成した最新鋭の新拠点についても、アロンソは重要性を強調した。

    「これはチームにとって非常に重要な瞬間だと感じている。ワークスチームになるのは今回が初めてで、すべての新しいピースが一気にそろった」

    「とても興味深いシーズンになると思う。オーストラリアでのスタートが重要なのはいつもそうだが、今年は前半よりも後半の方がさらに重要になると感じている。マシンの弱点を理解し、十分に早い段階で特定できれば、そこに取り組むことができるからだ」

    「だからこそ、バーレーンテストと最初の数戦が、シーズン後半に向けた道筋をある程度決定づける。我々はマシン開発に非常に集中している。ドライバーとしても、シーズンを通して重要な役割を担えると感じられる」

    フェルナンド・アロンソ エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    イベントでは、アロンソの隣に座っていたランス・ストロールも、今後に向けた期待感を口にした。ストロールは、アストンマーティンが2021年にワークス体制でF1に復帰して以来、このプロジェクトに関わり続けている。

    「全部だよ。本当に、すべてがワクワクする」

    「新しいレギュレーション、ホンダとのコラボレーション、そしてエイドリアン・ニューウェイが設計したマシンをドライブできること。これは本当にエキサイティングだ」

    「2021年のチームを振り返って、そして今日のシルバーストンで起きていることを見ると、その変貌ぶりは信じられないほどだ」

    「チームとしての野心は明確だ。我々は勝ちたいし、将来的にはレース勝利やチャンピオンシップを争いたい。そこに関われることは、誰にとっても非常に刺激的で、モチベーションになる」

    アロンソとストロールは今週後半、サクヒールで行われる公式プレシーズンテストで、再びAMR26のステアリングを握る予定となっている。

  • フェルナンド・アロンソ、ニューウェイのF1影響力「常に何かを教えてくれる」

    フェルナンド・アロンソ、ニューウェイのF1影響力「常に何かを教えてくれる」

    フェルナンド・アロンソは、アストンマーティンF1で初めてエイドリアン・ニューウェイと共に仕事をする機会を得たことについて、その影響力の大きさに強い敬意を示している。バルセロナで行われたプレシーズンテストの場で、アロンソはニューウェイを「常に何かを教えてくれる存在」だと語り、チーム内に生まれている独特の雰囲気を明かした。

    エイドリアン・ニューウェイは今季、シルバーストーンを拠点とするアストンマーティンF1チームを率い、2026年型マシンAMR26を設計した。

    そのAMR26は今週のテストで初めてサーキットを走行し、ニューウェイらしい特徴を随所に備えながらも、アストンマーティンのライバル勢と比べて、よりラディカルな印象を与えている。

    アロンソは、ランス・ストロールが木曜に数周を走らせた日にサーキットへ姿を現し、満面の笑みを浮かべていた。スペインメディアに対し、ニューウェイの存在が現場にもたらす影響について、次のように語っている。

    「メカニックたちは皆、彼がクルマの細部や改善点を指摘してくれるのではないかと、彼の動きを見ている。彼はいつも、僕たちに何かを教えてくれる。」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    金曜にはアロンソ自身が49周を走行し、ニューウェイ設計による最初のアストンマーティンを本格的にシェイクダウンした。前日のストロールの走行は、電気系トラブルと見られるオン・トラックでの停止によって短時間に終わっていたが、この日は順調に周回を重ねている。

    44歳のアロンソは、現在のF1グリッドにおける最年長ドライバーだ。そのアロンソと、現代F1で最も成功した設計者の一人であるニューウェイが手を組む構図は、多くのファンにとって極めて魅力的なものとなっている。2026年シーズンに向け、この“師弟関係”がどのような成果を生むのか、パドックの注目は確実に高まりつつある。

  • フェルナンド・アロンソ、アストンマーティン・ホンダF1初走行「反応は良い」

    フェルナンド・アロンソ、アストンマーティン・ホンダF1初走行「反応は良い」

    フェルナンド・アロンソが、アストンマーティンの2026年F1マシンAMR26の本格的な初走行を担った。バルセロナで行われた非公開シェイクダウン最終日、アロンソは61周を走行し、遅れて始まったテストウイークの中で、チームにとって初めて意味のあるデータ収集を行った。

    アストンマーティンは搬入の遅れと準備の難航により、木曜終盤になってようやくAMR26をコースへ送り出した。

    ランス・ストロールがステアリングを握ったその初走行は短時間で終わり、エイドリアン・ニューウェイ新体制の準備状況に疑問を投げかける形となった。

    さらに今季は、ホンダとの新たなパワーユニット提携に加え、長年使用してきたメルセデス製ではなく、自社開発のギアボックスを初めて導入するという大きな転換点も迎えている。

    一方で、こうした制約は設計面での自由度も生んだ。既存コンセプトに縛られることなく、サスペンションやシャシー配置を最適化できる環境が整ったことは、開発陣にとって重要な機会となっている。

    金曜日、すべての視線はアロンソに集まった。AMR26が本来の姿を見せられるかどうか、その最初の判断材料となる一日だった。

    「良かったよ」とアロンソは初走行後に語った。

    「冬を挟んでまたクルマに戻れたこと自体が嬉しいし、僕たちにとっては本当にこれが初日だった」

    「1月の初めにフィルミングデーをやったチームもあるし、今週ずっとバルセロナで走っていたチームもある。でも僕たちは今日が実質的な初日だった。その中でポジティブな一日だったと思う」

    「60周以上走れて、クルマの反応も良い。初日としては十分で、これからだ」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    ニューウェイの存在感がもたらす変化
    ニューウェイの緻密な仕事ぶりは、ガレージの雰囲気にもはっきりと表れていたという。

    「彼がガレージにいて、細部まで気を配っているのを見ると、全員のモチベーションが上がる」とアロンソは語る。

    「メカニックの表情を見ても分かる。みんな彼を見ているし、クルマについて何かコメントしたんじゃないか、改善点を示したんじゃないかと気にしている。彼は常に何かを教えてくれる存在だ」

    アロンソの安定したロングランと、慎重に組まれた走行プログラムにより、AMR26はその一端ながらポテンシャルを示した。スタートは遅れたものの、アストンマーティンはニューウェイの監督下で、競争力ある2026年F1シーズンへ向けた土台を着実に築き始めている

  • アロンソ後を見据えるアストンマーティンF1 ローレンス・ストロールの本命構想

    アロンソ後を見据えるアストンマーティンF1 ローレンス・ストロールの本命構想

    アストンマーティンF1の会長ローレンス・ストロールは、フェルナンド・アロンソが将来的にF1から退いた場合を想定し、すでに後継候補を意識していると見られている。

    2026年シーズン、アロンソはグリッド最年長ドライバーとなる見込みだが、現時点で引退の兆候は示していない。それでも、チームとして将来設計を始める必要があるのは明白だ。

    アストンマーティンの歩みと停滞
    ローレンス・ストロール体制のアストンマーティンは、当初は明るいスタートを切ったものの、直近2シーズンの結果には満足していないと考えられている。
    セバスチャン・ベッテルの後任としてフェルナンド・アロンソを迎えた2023年、2度のワールドチャンピオンは8度の表彰台を獲得した。

    しかし、その年のサンパウロGP以降、アストンマーティンは一度も表彰台に立てておらず、ランス・ストロールも5シーズン連続で表彰台なしという状況が続いている。

    野心的な投資とドライバー戦略
    この12か月間、アストンマーティンは極めて野心的な動きを見せてきた。
    エイドリアン・ニューウェイの招聘、そして2026年からのホンダ製パワーユニットの独占使用契約は、その象徴と言える。

    ローレンス・ストロールは、次に投資すべき分野がドライバーラインアップであることを理解していると見られており、もしアロンソがシーズン終了後にチームを去ることになれば、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが最優先ターゲットになる可能性が高い。

    フェルスタッペンを巡る見解
    F1ドライバーマーケットについて、ジャーナリストのロナルド・フォーディングは『ジェームズ・アレン・オン・F1・ポッドキャスト』で次のように語っている。

    「この話題全体の中で、実はシャルル・ルクレールがとても興味深い存在だと思う。なぜなら、もしフェルナンドが辞めて、さらにルイスも辞めた場合、アストンとフェラーリの状況は、私の意見ではまったく異なるものになるからだ。ただし、それはシャルルが残留する場合に限られる」

    「シャルルが残れば、フェラーリには長期的に全面的に信頼できるリードドライバーがいることになる。そうなれば、若い才能を迎え入れることができる」

    「一方で、アストンはまったく異なる状況だ。彼らは常にビッグネームを狙ってきた。セバスチャン・ベッテルでもそうだったし、その後のフェルナンド・アロンソでもそうだった」

    「だから、もしフェルナンドが辞めるなら、ローレンス・ストロールのリストの次に来るのは、おそらくマックス・フェルスタッペンだと思う」

    「もしフェルナンドとルイスが2026年末で共に引退するなら、アストンとフェラーリが直面する問いは完全に異なるものになる」

    「ただし、それもシャルル・ルクレールが残留する場合に限られる。もし彼が去るなら、フェラーリにはさらに多くの疑問が生じることになるし、2027年に向けて何が起こるのか、本当にとても面白くなるだろう」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    説得が難しい現実
    ローレンス・ストロールは過去にもフェルスタッペンにアストンマーティン移籍を打診しており、その際には極めて高額な契約を提示する用意があったとされている。

    しかしフェルスタッペンは、次なるレギュレーション変更を前にプロジェクトへコミットすることが理にかなっていないと判断し、少なくとももう1年はレッドブルに残る決断を下した。

    アストンマーティンは現在、非常に難しい立場に置かれている。

    マシンが十分に競争力を持たなければアロンソが引退を選ぶ可能性が高まり、その一方で、その状況下ではフェルスタッペンを説得することはほぼ不可能になる。

    最大の障壁として残るもの
    仮にアストンマーティンがフェルスタッペン獲得に成功する道筋が見えた場合、ローレンス・ストロールは息子ランス・ストロールをラインアップから外すという、極めて難しい判断を迫られる可能性がある。

    また、フェルスタッペン自身がナンバーワンドライバーとしての明確な立場を失う状況を受け入れるかどうかも不透明だ。

    これまでのチームメイトたちの証言からも、彼が揺るぎないエースポジションを好んできたことは広く知られており、レッドブルがカルロス・サインツJr.を獲得候補に挙げなかった事実も、その一例とされている。

    アストンマーティンの構想は、極めて野心的であると同時に、大きな賭けでもある。

  • フェルナンド・アロンソが示唆 2026年F1は“頭脳戦”が勝敗を左右する

    フェルナンド・アロンソが示唆 2026年F1は“頭脳戦”が勝敗を左右する

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズンから導入される新レギュレーションにより、レースの様相が大きく変わると見ている。電動パワーの比重が増す新世代パワーユニットでは、単純な速さだけでなく、エネルギーの使い方や判断力がこれまで以上に重要になるという。

    経験豊富なアロンソは、エネルギーデプロイを巧みに使うことで、予想外の結果を引き寄せることが可能になると指摘する一方で、単に頭を使って中団で生き残るレースには満足しない姿勢も明確にしている。

    2026年F1ではパワーユニットが大きく変化し、電動出力が内燃エンジンと同等のレベルまで引き上げられる。これにより、ドライバーがどのようにエネルギーを使い、どの局面でデプロイするかは、これまでとはまったく異なる重要性を持つことになる。

    2025年F1シーズンは、コーナーでの追従性の悪さやマシン間の競争力の差もあり、多くのドライバーにとってオーバーテイクが難しい状況が続いた。

    エネルギーデプロイが生む“予想外の結果”

    フェルナンド・アロンソは、2026年も新たな「ツール」を使うことで、似たような展開が生まれる可能性があると示唆している。

    「手元にあるツールを使って、少し工夫することはいつでもできる」とフェルナンド・アロンソは、RacingNews365を含むメディアに語った。

    「最近はマシンが追いにくくなっているから、予選でうまく走れれば、たとえペースがなくても後ろのクルマを抑えられる」

    「本当は5秒くらいのマージンが欲しい。そうすれば止まっても、後ろに誰もいないからね」

    「でも実際には、後続を引き離すことができない。だから経験を使って、いろいろなコーナーで工夫しながら、抜かれないようにする」

    「だから来年も、エネルギーデプロイをここぞというところで使えば、予想外の結果を生むことがあるかもしれない」

    一方で、アストンマーティンが新時代のスタートで大きな前進を狙っている中、フェルナンド・アロンソは中団での結果に満足するつもりはないと断言した。

    「頭を200%使って6位や7位で終わっても、誇れるものじゃない」とフェルナンド・アロンソは語る。

    「それなら、頭を使わずに20秒差で全レースに勝つほうがいい」

  • フェルナンド・アロンソ、ニューウェイ設計のアストンマーティンで初走行

    フェルナンド・アロンソ、ニューウェイ設計のアストンマーティンで初走行

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、2026年F1シーズンを見据え、エイドリアン・ニューウェイ設計によるアストンマーティンの最新マシンをサーキットでテストした。ニューウェイは昨年アストンマーティンに加わり、2026年の新レギュレーション導入に向けた開発作業を本格化させている。

    67歳のニューウェイは、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルなどで通算26のタイトル獲得に関わってきた、F1史上屈指の名デザイナーとして知られる。

    レッドブルを去った2024年当時も、F1以外の分野でハイパーカープロジェクトに携わっており、その流れで誕生したのがRB17、そして今回アロンソが走らせた「ヴァルキリー」だ。

    ヴァルキリーをバルセロナでドライブ
    今回アロンソがステアリングを握ったのは、アストンマーティンとレッドブル・レーシングの協業によって生み出されたハイパーカー「ヴァルキリー」。今週初めにはRB17の第2仕様も公開されており、ニューウェイが関わるプロジェクトが相次いで注目を集めている。

    アロンソは自身のインスタグラムに、バルセロナ・サーキットを走行するヴァルキリーの写真を投稿し、「Valkyrie on track.」と簡潔なキャプションを添えた。アストンマーティン側も同様に、走行シーンの写真を公開している。なお、ヴァルキリーは約300万ポンド(6億3,000万円)で市販されるハイパーカーで、究極の性能と“走る楽しさ”を両立させた一台とされている。

    アロンソの希望はニューウェイに託される
    ニューウェイはかねてから、「一緒に仕事がしたいドライバー」としてアロンソ、あるいはルイス・ハミルトンの名を挙げてきた。今回、二度のワールドチャンピオンであるアロンソと同じプロジェクトに本格的に関われる状況が整いつつある。

    44歳のアロンソは、最後のタイトル獲得が2006年、最後の優勝が2013年スペインGPと、長く勝利から遠ざかっている。現行契約は2026年までとなっており、去就はアストンマーティンの2026年の競争力次第だと本人は明言している。

    もし表彰台争いや優勝争いが可能なパフォーマンスを示せれば、2026年限りでの引退も視野に入る。一方で、なお中団に留まる状況であれば、ニューウェイ率いる新体制に賭け、2027年や2028年まで現役を続ける可能性もあるという。

    アロンソにとって、そしてアストンマーティンにとっても、ニューウェイと迎える2026年はキャリアとプロジェクトの行方を左右する重要な一年になりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ、技術系チーム代表の増加に本音「いまのF1は別物だ」

    フェルナンド・アロンソ、技術系チーム代表の増加に本音「いまのF1は別物だ」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、F1におけるチーム代表の顔ぶれが変化している現状について、「いまのF1は以前とは違う」と語った。近年は、ビジネス畑出身ではなく、技術バックグラウンドを持つ人物がチームを率いるケースが増えており、その流れが契約交渉のあり方にも影響を与えているという。

    かつてのF1では、チームのトップが競技面とビジネス面の双方を統括するのが一般的だった。

    エディ・ジョーダン、ロン・デニス、フラビオ・ブリアトーレといった強烈な個性を持つリーダーが、チームを象徴する存在として君臨していた時代だ。

    しかし現在は、技術責任者出身のチーム代表が増え、CEOなどの商業部門トップと二頭体制を組むケースが主流になりつつある。アロンソは、こうした変化の背景には、F1そのものがよりデータ主導の競技へと進化したことがあると指摘する。

    「違うのは間違いない」とアロンソはメディアに語った。

    「でも、スポーツ自体が違うし、世界も違う。いまはすべてがパフォーマンス重視で、毎週末に完璧を目指そうとしている。マシンは何千ものシミュレーションで動かされ、セットアップも完璧さを追求している。そういう時代だ」

    「週末にやっていることに直感が入り込む余地は少なくなった。すべてがデータによって動かされている」

    アロンソは、過去のF1では「人」を相手に戦っていた側面が強かったとも振り返る。

    「昔は強烈な個性と向き合う必要があった。ルカ・ディ・モンテゼーモロ、フラビオ(ブリアトーレ)、エディ・ジョーダン、ロン・デニス……みんなそれぞれ違っていた」

    その一方で、現代のF1においては、ドライバーにとってある側面が難しくなっているとも冗談交じりに語った。

    「たぶん、いまは契約交渉のほうが大変かもしれない。数字とデータの話になるからね」とアロンソは笑った。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    現在所属するアストンマーティンについて、アロンソは「技術と商業のバランスが取れているチーム」だと評価する。

    「僕たちのチームは恵まれていると思う。素晴らしい技術リーダーがいるし、同時にとても強い商業チームもある」

    「スポンサーがいて、そしてトップにはローレンス(ストロール)がいる。彼は今でも昔ながらのキャラクターで、レースへの情熱が血の中にある。すべてがデータというわけじゃない。だから、いまは本当に楽しいチームだ」

    アストンマーティンの人材と体制への確信
    アストンマーティンは、近年テクニカル人材を積極的に補強してきた。アロンソ自身も、チームに明確な「欠けている部分」はないと感じているという。

    「サーキットにいるチームも強い。アンディ・スティーブンソンをはじめ、経験豊富な人たちがいるし、レースエンジニア、パフォーマンスエンジニア、戦略も揃っている」

    「ランスと僕の2人で、合わせて35年の経験がある。レースチームの経験や、成功に必要なビジョンが欠けているとは思っていない」

    「心配していることはない。ただ、来年は速いクルマが必要なだけだ」

    最新鋭のファクトリーと風洞、そして実績ある人材が揃った今、アロンソはアストンマーティンの成功を確信している。

    「ファクトリーは完成した。風洞も新しくて、もう使っている」

    「エイドリアン・ニューウェイ、アンディ・コーウェル、エンリコ・カルディレがいる。つまり、素晴らしい人材と才能が揃っている」

    「問題は、それらをどれだけ早く噛み合わせられるかだ。数か月で十分なのか、それとも1シーズン必要なのか、それは分からない」

    「でも、アストンマーティンは成功する。それは保証できると思っている。一番の問題は、いつなのか、ということだ」

    「僕たちは皆、それをできるだけ早く実現しようとしている」