カテゴリー: アレクサンダー・アルボン

  • 角田裕毅 レッドブルF1で苦戦にアルボン体験談「極端なマシン特性が壁に」

    角田裕毅 レッドブルF1で苦戦にアルボン体験談「極端なマシン特性が壁に」

    角田裕毅がレッドブル・レーシングに加入してから5戦が経過した現在も、RB21のポテンシャルを引き出すのに苦しんでいる。その背景には、ジュニアチームからトップチームへの「構造的な難しさ」が存在する――元レッドブルF1ドライバーのアレックス・アルボンがそう証言している。

    角田裕毅は今季第3戦からリザーブドライバーのリアム・ローソンに代わってレッドブル本隊に昇格したが、以来Q1敗退や入賞圏外での走行が続いており、同僚マックス・フェルスタッペンとの差は依然として大きい。

    このような状況は今回が初めてではない。ダニエル・リカルドが2018年末でチームを去って以降、同じセカンドシートに座った複数のドライバーが次々と苦しみ、短期間で交代を強いられてきた。例外はセルジオ・ペレスのみで、彼は4シーズンにわたりポジションを維持している。

    こうした現象について、かつて2019年にトロ・ロッソ(現在のレーシングブルズ)から昇格し、2シーズンでレッドブル本隊を去ることとなったアレックス・アルボンは、カナダGPの場で次のように分析した。

    「僕の経験から言うと、レッドブルのマシンは“刃の上”にあるようなクルマだ。マックスはそれを乗りこなせるけど、僕には正直難しかった」

    「RB(レーシングブルズ)のマシンはバランスが取れていて安定している。ドライバーに自信を与えてくれるマシンだと思う」

    「おそらくチームが常に若いドライバーを乗せているから、自然とそういう設計になったんだと思う。でもレッドブル本隊のマシンはその正反対。もっとトリッキーで、極端な特性を持っている」

    角田裕毅 レッドブル F1

    また、近年のF1では新人がテスト機会に恵まれず、しかも現行のグラウンドエフェクトカーは地面に近くバネも硬いため、走行中のバランス変化も急激で扱いづらい。こうした特性が一層ドライバーの適応を難しくしている。

    しかし角田裕毅は新人ではない。今週末のF1カナダGPで自身100戦目を迎える。スペインGP後に2日間のバルセロナ走行が行われたとも報じられたが、実際にはそれは2026年用タイヤの開発テストであり、角田裕毅の適応支援を目的としたものではなかった。

    現状、角田裕毅に与えられている実走行機会は限定的で、TPC(旧型車テスト)を除けば、RB21の感覚をつかむには限られたグランプリ週末の中で対応するしかない。シミュレーターも活用しているが、本人曰く「リアルのマシンはシミュレーターよりも限界領域で予測しにくい」という。

    それでも、前進するには実走経験を積み、RB21の特性を身体で覚えるしかないのかもしれない。だが、問題は「レッドブルがそこまでの猶予を与えるかどうか」にかかっている。

    アレックス・アルボンは最後にこう付け加えた。

    「今の僕ならもう少しうまく対処できると思うけど、それでも自然に乗れるマシンではないんだ」

  • F1モナコGP後にロブスター奢ったアルボン ラッセルは「まだ足りない」

    F1モナコGP後にロブスター奢ったアルボン ラッセルは「まだ足りない」

    ジョージ・ラッセルは、モナコGPの週末にアレックス・アルボンと一緒に夕食を取った際、メニューで最も高価な料理を注文したかもしれないが、メルセデスのドライバーは「レース中におばあちゃんみたいなチンタラ運転をしていた」と冗談めかして語り、それでもその料理では腹いせにならなかったと語った。

    予選で電気系のトラブルに見舞われ14番手に終わったラッセルは、レース前から「週末はもう台無しになった」と述べていたが、実際にその通りの展開となった。

    決勝ではチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともに、ウィリアムズのアルボンとカルロス・サインツの後ろで動けずにいた。

    今回モナコで初めて導入された「2回の義務ピットストップ」ルールにより、サインツとアルボンは互いに後続とのギャップを作るために意図的にペースを落とし、ピットイン後にラッセルとアントネッリの前でコースに戻れるようにしていた。

    この戦略に業を煮やしたラッセルは、ヌーヴェルシケインでわざと直進してアルボンを追い越すという手段に出た。その結果、彼にはドライブスルーペナルティが科された。

    2人は私生活では友人同士であり、レース後のモナコでの夕食ではアルボンが勘定を持つ形で和解した。その席では、ラッセルがその申し出を最大限に活用したことが明かされている。

    アルボンは夕食について問われ、次のように答えた。

    「最高だったよ。彼はメニューの中で一番高いものを頼んでた。本当に。ロブスターパスタだった。デザートはスキップしてたから、ある意味では釣り合いが取れてたけどね。楽しい夜だったよ」

    「もちろん僕が払った。払うつもりだったし、それが当然だと思った。だってレースは本当に最悪だったから。レースの話はほとんどしなかったね」

    ジョージ・ラッセル アレクサンダー・アルボン

    一方でラッセルは、日曜の夕食代ではまだアルボンの“借り”は返しきれていないと冗談交じりに語り、シケインをカットしてペナルティを受けた背景についても説明した。

    「高価とはいえなかったね。あれじゃ全然チャラにはならないよ」

    「正直なところ、50周もウィリアムズのリアウイングを見続けるのにうんざりしてたんだ。皮肉なのは、あの動きをしたおかげで最終的に順位が上がったこと。あれをせずにただアルボンの後ろにい続けていたら、あそこまで順位は上がらなかった。3周でピットストップ1回分の差を稼げて、自分のレースができるようになった」

    「でも僕たちにとっては、週末は早い段階で終わってた。何も争っていなかったし、11位でも20位でもポイントは同じゼロだ。それならせめてモナコを楽しみたかった。土曜日にはそれができなかったからね」

    「せめて最後の25周は楽しめた。これは“反逆者ジョージ・ラッセル”の一環じゃないし、コースカットを正当化したいわけでもない。ただ単に、アレックスがおばあちゃんみたいなチンタラ運転をしてるのを見続けるのに飽きただけなんだ」

  • ウィリアムズF1 モナコGPでW入賞も戦略に不満「レースというよりゲーム」

    ウィリアムズF1 モナコGPでW入賞も戦略に不満「レースというよりゲーム」

    ウィリアムズF1のアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.は、F1モナコGPで両ドライバーがポイント圏内に入る結果を得たものの、「チームメイトのためにペースを落とす」という中団の“混沌とした戦略”にはフラストレーションを感じていたという。

    ウィリアムズはこれで4戦連続で両ドライバーがトップ10入りを果たすこととなったが、そのためにはライバルを封じ込めるための“異例の戦術”を用いる必要があった。

    先にこの戦略を仕掛けたのはレーシングブルズだった。後方を走るリアム・ローソンが意図的にスローペースで集団の後続を抑え、その前方にいるアイザック・ハジャーに十分なギャップを作らせたのだ。

    これによりハジャーは、2回の義務ピットストップをほとんど順位を失うことなく完了することができた。この戦術は後続のアルボンを含むドライバーたちにとっては苛立たしいものだったが、非常に効果的であり、ウィリアムズも同様の手を打って両車をポイント圏に送り込んだ。

    ウィリアムズ・レーシング F1 モナコGPモナコGP終盤、チームオーダーによってサインツはアルボンにP9のポジションを譲る形となった。

    「正直、気に入らなかった。カルロスも気に入ってなかったと思う」とアルボンはレース後に語った。

    「これが僕らの望むレースのやり方ではない。でも結局は戦術勝負なんだ。レーシングブルズが仕掛けてきたから、こっちも合わせるしかなかった。そうやってレースがグチャグチャになる」

    「枕とコーヒーでも持ち込んでリラックスしたいくらいだったけど、実際はすごく遅いペースで走りながら集中力を保つのが意外と難しいんだ」

    「見た目は良くないけど、チームのためにポイントが取れたのは良かった。現実的には、土曜の予選でレースを失った感じだ。タイヤが決まらなかったし、そのツケを払うことになった。今日はそれがすべてだった」

    「もっとポイントを持ち帰れなかったのはフラストレーションだけど、それでも着実に前進してる。今週末はちょっと残念だった。最大限の成果を出し切れなかった気がしてるし、後ろには怒ってたドライバーが何人かいたと思う」

    ウィリアムズ・レーシング F1 モナコGPローソンのスローペース戦術によって、中団の攻防は実質的にコントロールされた。

    サインツもまた、ローソンの走りを「ペースの操作」と表現し、批判的な立場を取ったが、自分たちが同じ戦術を取ったことでウィリアムズが9位と10位でゴールできたことも認めた。

    ウィリアムズにとっては、もはやトップ10圏内の最下位にあたる9位・10位という結果ですら、物足りなさを感じるようになってきた。アルボンは今季すでに3度も5位フィニッシュを記録しており、それ以上の成果を求める声も強まっている。

    「9位と10位で週末を終えて悔しい気持ちになるのは、良い兆候だと思う」とサインツは説明した。

    「以前のウィリアムズなら9位・10位は大成果だったわけで、それを前向きに受け止めている」

    「レースまではちょっと調子が悪かったけど、決勝ではスピードを感じていた。次のバルセロナでは再び競争力を取り戻せるようにしたい。でもバルセロナは僕たちにとって厳しいサーキットになるかもしれない」

  • ラッセル F1モナコGPで“壁”になったアルボンに「夕食の会計は彼持ち」

    ラッセル F1モナコGPで“壁”になったアルボンに「夕食の会計は彼持ち」

    ジョージ・ラッセルは、モナコでのフラストレーションの多い週末を経て、「もっとできたはずだった」と複雑な思いを抱えた。予選では早々に敗退し、決勝ではウィリアムズ勢のカルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンの後ろで身動きが取れないままレースを過ごすこととなった。

    予選Q2ではマシンが電力を失ってストップし、ラッセルはここで敗退。同僚のアンドレア・キミ・アントネッリもQ1でクラッシュしており、メルセデスにとって厳しい展開だった。

    14番手と15番手からスタートしたラッセルとアントネッリは、今大会から導入された「義務的2回ピットストップルール」を活かし、入賞圏内を狙っていたが、サインツとアルボンの“壁”によってその戦略は阻まれた。

    序盤はサインツの後ろに、後半はアルボンの背後に張り付くかたちとなり、ラッセルは次第にフラストレーションを募らせる。ついにはヌーヴェルシケインでショートカットしてアルボンを追い越し、そのポジションを戻すことを拒否した。

    スチュワードは、コース外走行によって得たアドバンテージを返さなかったとして、ラッセルにドライブスルーペナルティを科した。ラッセルは無線で「ペナルティを受けた方がマシだ」と語っていたが、最終的に彼は11位でフィニッシュし、ポイントには届かなかった。

    ラッセルは「今までで一番フラストレーションの溜まった周回だったか」と問われると、こう答えた。

    「そうだね。でもそうなるってことは最初から分かっていたよ。僕たちもキミと一緒にそれを計画していたんだ。僕がピットに入って、キミが後続を抑え、その後ポジションを交代して僕が同じことをやるってね」

    「でもそれをやったのはレーシングブルズとウィリアムズだった。1周目にピットに入ってもポイント圏外、引っ張ってもポイント圏外。ある時点で『もうどうでもいいや』って思ったんだ。モナコを楽しみたかったし、予選ではそのチャンスがなかったからね」

    「だから25周にわたって、まるで予選のようなアタックラップを連続で走れたのは少なくとも楽しかったよ。皮肉だけど、あのドライブスルーペナルティを受けたことで、受けなかった場合よりも順位が上がったんだ。システムに欠陥があるってことだよね」

    ジョージ・ラッセル モナコGP F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ペナルティを受けるのが最初からチームの計画だったのか問われると、こう続けた。

    「それが計画だったわけじゃないよ。計画はあくまでオーバーテイクを狙うことだった。チームは木曜日にこう言ってたんだ。前のクルマとの差が3秒未満なら、追い抜きの可能性は0%、4.5秒あれば50%って。

    「カルロスとアレックスは頭がいいから、守りやすいポジションにクルマを置いていた。特にアレックスは、ブレーキングの仕方がちょっと危険だった時もあった。あのシケインをカットするつもりはなかったし、そんな計画でもなかったけど、77周もずっと誰かのリアウイングの後ろで走るのは嫌だったし、自分自身を危険にさらすことにもなる。直線でブレーキ踏まれたり、チームプレイの犠牲になるのも避けたかった」

    モナコに住むF1ドライバーも多い中、ラッセルは最後に笑顔を見せてこう締めくくった。

    「今夜はアレックスと夕食を一緒にする予定なんだ。だから彼にお会計をお願いするつもりだよ」

  • アレクサンダー・アルボン F1エミリア・ロマーニャGP「表彰台が見えていた」

    アレクサンダー・アルボン F1エミリア・ロマーニャGP「表彰台が見えていた」

    アレックス・アルボンは、エミリア・ロマーニャGPの最中に「一時は表彰台を狙える」と思っていたことを明かしたが、最終的には5位でチェッカーフラッグを受ける結果となった。

    日曜のレースでは、アルボンはマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスに長く続いて走行し、エステバン・オコンのストップにより導入されたバーチャル・セーフティカー中にピットイン。これによって早めにタイヤ交換を済ませていたオスカー・ピアストリの前に出て、暫定的に3番手に浮上した。

    その後レースが進行する中でピアストリのマクラーレンに再び抜かれたが、終盤のセーフティカー導入時に再び新品タイヤへ交換。このタイミングでフェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの間でコースに復帰することになった。

    ルクレールへの最初の攻撃が失敗に終わったことで、ハミルトンにスキを突かれてさらにポジションを落とす展開に。その後、フェラーリ側がルクレールの守りに対するペナルティ懸念からポジションを譲らせたとみられ、最終的に5位でフィニッシュした。

    最後に表彰台に立ったのは2021年のベルギーGP(ジョージ・ラッセル)であり、それ以来の快挙に近づいていただけに、複雑な思いがあるかと尋ねられたアルボンは次のように語った。

    「なんか不思議な気分だよね。純粋なレース展開だけを見れば、3位か4位を争ってた。セーフティカーがなければ、その位置にいたと思う」

    「たしかにVSCでちょっと運が良かった面はあるけど、最後のセーフティカーでは逆に不運だった」

    「(マイアミに続いて)連続で5位、なのに今日はちょっとがっかりしてる。自分でも変な感じがする」

    「シャルルとのバトルではもう少し違うレースができたと思う。あそこでうまくやれていればルイスにも抜かれなかったかもしれないし、もう少し我慢してルクレールを抜くべきだったかも」

    「正直、表彰台を狙えるかもしれないって“舌なめずり”してたくらいだよ。新品タイヤのペースはすごかったから、オスカーさえも狙えるんじゃないかと思ったくらいだ」

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGPアルボンはイモラでの日曜のレースを通じて印象的な走りを披露した

    それでも、チームメイトのカルロス・サインツJr.が8位に入り、チームとしての勢いを保てたこともあり、アルボン自身は「この結果にはとても満足している」と振り返る。

    「正直、自分に言い聞かせてるんだ。今回は特別だったんだって。でも次のレースに行ってもまた速い。これが偶然なのか、そうじゃないのか」

    「マイアミとイモラは本当に速かったと思う。特に今回は、自分でも予想外だった。マイアミは良いだろうと思ってたけど、イモラは違うと思ってたから。こうなると、他のサーキットでも何かあるかもって期待してしまう」

    「もしかすると来週もいいかもしれない。モナコも悪くないと思うし、バルセロナは厳しいと思うけど、それでもこの流れを楽しみたい」

  • アレックス・アルボン F1マイアミGP決勝「レッドブル時代ですらなかった光景」

    アレックス・アルボン F1マイアミGP決勝「レッドブル時代ですらなかった光景」

    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは、マイアミGP決勝で5位入賞を果たし、今季ここまでで最大の収穫となる結果に大きな手応えを語った。

    6番手スタートのアルボンは、序盤にエンジン温度の問題に苦しみながらも徐々にペースを上げ、中団グループの中で圧巻の走りを披露。最終的にはメルセデスのジョージ・ラッセル、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに次ぐ5位でチェッカーを受けた。

    「本当にいいペースだった。エンジン温度の問題があったから、とにかくカルロス(・サインツ)を早めに抜くことが重要だった。それができてからはメルセデス勢を追いかけることができた」とレースを振り返る。

    「正直なところ、VSC(バーチャル・セーフティカー)がなければP4も狙えたと思う。それくらい快適に走れていたし、ずっとジョージとマックスが視界に入っていた。表彰台が見える位置でレースを走るなんて、こんな経験、レッドブル時代ですらなかった」と冗談交じりに振り返った。

    アレクサンダー・アルボン F1 マイアミGP

    アルボンは週末を通じてマシンの感触に自信を持っていたと明かす。

    「FP1の最初のラップから、これはいけると感じていた。全体を通してマシンのパフォーマンスが素晴らしかった。こういう週末は多くないからこそ、昨日のスプリントのペナルティはすごく悔しかった。だけど、今日は取り戻せたと思う」

    マイアミで唯一ポイントを獲得したミッドフィールドチームとなったウィリアムズ。その立役者となったアルボンは、今季の後半戦に向けて確かな自信をつかんだ。

  • ウィリアムズF1 2025年の限定的なアップグレードを危惧するアルボン

    ウィリアムズF1 2025年の限定的なアップグレードを危惧するアルボン

    2025年のグランプリ5戦中4戦でポイントを獲得したウィリアムズのドライバー、アレックス・アルボンは、ライバルたちがいつでも追いついてくる可能性があることを認識している

    アレクサンダー・アルボンは、F1では優位性は通常永遠に続くものではないことを認識しており、チームは現在の好調を最大限に活用していると語った。

    ウィリアムズ・レーシングは、F1シーズンとしてはほぼ10年ぶりの最高のスタートを切っている。25ポイントでコンストラクターズランキング5位に快適につけており、そのうちの20ポイントはアルボンが獲得し、オーストラリアグランプリでは5位で最高順位を記録している。

    「現実的でありたいと思っている。正直に、そしておそらくは自己中心的に言えば、僕は常に一貫性があると思う」と、アルボンは先週末のサウジアラビアグランプリ後に語った。

    「僕のマシンは常にピークを保っていると思うし、ウィリアムズに入団して以来、自分のパフォーマンスは一貫していると感じている。毎週末、一貫したマシンで一貫したパフォーマンスを発揮できることが、今、強調されているのかもしれない。それが僕のフィーリングだ」

    しかし、F1では成功はつかの間である。アルボンは、2025年シーズンの序盤は、チームができる限りのポイントを獲得するために戦っていくと語っている。なぜなら、ウィリアムズは現在、強力なマシンを擁しているものの、そのリソースの大部分を2026年のF1のクリーンシートに投じているため、今年、トラックに多くのアップグレードをもたらすことはまずないからだ。

    ウィリアムズ・レーシング F1 アレクサンダー・アルボン2025年シーズン、ウィリアムズのF1マシンには多くのアップグレードは行われないかもしれまない。

    「僕たちは現実的にならなければなりません」とアルボンは語る。

    「他のチームが来年の優先事項について何をしているかはわからない。僕たちは好調なスタートを切った。これは、今シーズンをどれだけ成功させたいか、あるいは来シーズンを犠牲にするか、というダイナミクスをある意味で変えている」

    ウィリアムズのチーム代表のジェームス・ボウルズは、2026年のF1新ルールで最高のスタートを切るためなら、2025年シーズンを犠牲にする用意があると繰り返し述べている。新しいレギュレーションでは、新しいパワーユニットが導入され、複雑な新しい空力特性によって来年のマシンの形状が決まるため、チームには全面的な見直しが求められる。

    アルボンは、ウィリアムズが現在グリッド上で「最も強力なミッドフィールドマシン」の1台を擁していると確信しているが、2026年に全力を注ぐわけではないライバルたちには依然として警戒を怠っていない。

    「来年は大きな飛躍を遂げたい」と、タイとイギリスの二重国籍を持つアルボンは付け加えた。

    「今こそ、ポイントを獲得すべき時だ。良いスタートを切ったからには、毎週末ポイントを獲得しなければならない。次のミッドフィールドチームがいつアップグレードを行うかはわからないし、それが実現したら、僕たちの勢いは失われるかもしれない」

    ウィリアムズの現在の好調を維持するもう1つの要因は、F1のカレンダーだ。シリーズではすでに6週間に5レースが詰め込まれており、F1が次のグランプリの舞台であるマイアミに向かうまで、休日は1週間しかない。

    アルボンは、このような短期間に多くのレースが集中する2025年のカレンダーを「容赦ない」と表現すいるが、イベント間の短いターンアラウンドはウィリアムズにとって有利に働く可能性も十分にあると認めている。

    「今年は、多くのチームがまだアップグレードを購入していない。僕たちはそれを活用している。最初の数レースはスケジュールが密集しているため、第1レースで良いマシンでスタートすれば、その勢いを数レース持ち続けることができるからだ。それがとても重要な理由だ」とアルボンは語った。

  • ウィリアムズF1 チームプレー を駆使した“ハジャー封じ”で選手権5位浮上

    ウィリアムズF1 チームプレー を駆使した“ハジャー封じ”で選手権5位浮上

    ウィリアムズは、F1サウジアラビアGPでカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンがチームプレーでアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)を封じて、8位と9位でダブル入賞。コンストラクターズランキングでハースF1チームを抜いて5位に浮上した。

    レース終盤、ハードタイヤのウィリアムズ勢を、リバースストラテジーでフレッシュなミディアムを履いたアイザック・ハジャーが追っていた。

    そこでウィリアムズは、前を走るカルロス・サインツJr.に対して、アレクサンダー・アルボンをDRS圏内に留めるように指示。アイザック・ハジャーのタイヤのオフセットを封じた。

    8位でフィニッシュしたカルロス・サインツJr.は「堅実な1日だった!」とコメント。

    「ミディアムタイヤでレースをスタートし、ハードタイヤに交換後は、チェッカーフラッグまで良いオーバーテイクを繰り出し、順位を上げていった」

    「レース終盤、チームはハジャーがアレックスにとって脅威となることを認識し、残り12~13周で彼にDRSを与えるよう指示があった。このトラックには3つのDRSゾーンがあるから、ちょっとしたミスも大きな代償を払うことになるから、簡単ではなかった。でも、完璧にこなして、チームにとって重要な2台がポイントを獲得できた」

    9位でフィニッシュしたアレクダンダー・アルボンは、チームメイトのDRSを防御手段として使うことは“ガスリー対策”として最初から考えていたと説明した。

    「昨日はちょっと厳しい状況だったけど、チームは素晴らしい仕事をして、状況を好転させてくれた」とアルボンは語った。

    「アイザックにオーバーテイクされないように、DRSトレインを作って安全策をとったんだ。もし2台だけで走れてたら、カルロスと僕はもっと良いペースで走れたと思う」

    「でも、この戦略については、戦略会議で話し合ったんだ。実際には、ピエール(ガスリー)に関して詳しく話し合った。ピエールは、今日は良いレースペースを保てるだろうと思ったからだ。でも、結局、アイザック(ハジャー)が彼のポジションを奪った。だから、同じことをやった。とても満足している」

    ウィリアムズ・レーシング F1 ハジャー

    チーム代表のジェームス・ボウルズは「チームの素晴らしい仕事ぶりだった」とコメント。

    「コンストラクターズ選手権で5位という、まさにふさわしいポイントを獲得できた。ワールドクラスのドライバー2人が最高のパフォーマンスを発揮しているというのは本当に幸運なことで、今日、それがいかに成果を上げたかお見せできたと思う」

    「今日は個人ではなく、チームにとっての勝利だった。これ以上ないほど誇りに思う」

  • アレクサンダー・アルボン F1バーレーンGP決勝「トップ10に入る力はあった」

    アレクサンダー・アルボン F1バーレーンGP決勝「トップ10に入る力はあった」

    アレックス・アルボンは、F1バーレーンGPを不満の残る結果で終えた。ウィリアムズのドライバーであるアルボンは、15番グリッドという低いグリッドポジションにもかかわらず、ポイント獲得が可能だと信じていた。慌ただしいレース中、何度かトップ10に返り咲く走りを見せたが、最終的には12位でゴールした。

    アルボンは、土曜日の予選で期待外れの走りを見せ、Q1で敗退し、マシンの性能を発揮できる位置よりも下からのスタートとなった。チームメイトのカルロス・サインツは予選8位だった。

    しかし、ソフトタイヤでスタートしたアルボンは、良いリカバリー走行ができると期待していた。 セカンドスティントでは、ハードコンパウンドタイヤをうまく使いこなした数少ないドライバーの一人としてトップ10に食い込んだが、レース中盤のセーフティカー導入のタイミングには悔いを残すこととなった。

    「トップ10に入るには十分な力があった。正直に言えば、十分すぎるほどだった」と、レース後にアルボンは語った。

    「ハードタイヤで順調にフィールドを駆け抜けて、8位以内に入る勢いだった」

    「その後、両方のマシンをダブルスタックしなければならなかったため、ピットストップでさらに2つポジションを下げてしまい、12位になってしまった」

    アルボンはレース終盤にミディアムコンパウンドのタイヤに履き替え、トップ10に迫る勢いで追い上げていた。キミ・アントネッリがDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を使用している間に、アルボンはオリバー・ベアマンに0.5秒差まで迫っていた。

    しかし、ハースのベアマンが最後のポイントを獲得し、アルボンは今シーズン最低の順位となった。オーストラリア、中国、日本ではそれぞれ5位、7位、9位を獲得している。

    「僕にとっては、どちらかというとチャンスを逃したというフィーリングだ。昨日のピットレーンで少しスタックしまっただけで、本来なら予選で上位に食い込むべきだった」とアルボンは付け加えた。

    アレクサンダー・アルボン F1 バーレーンGPウィリアムズは、3連戦を好成績で締めくくるべく、ジェッダでトップ10に返り咲こうとしている。

    「今日は本来の力を取り戻し、15位からポイント獲得まで挽回することができたが、その後セーフティカー導入の不運に見舞われ、再び順位を下げてしまった。必ずしもトリッキーな週末だったとは思わないが、少し不運だった。また戻ってくるよ」とアルボンは付け加えた。

    ウィリアムズがポイントを獲得できなかったのは2025年最初の週末で、角田裕毅との接触によりボディワークが損傷したサインツはリタイアを余儀なくされた。これにより、チームランキングでは5位から6位に後退し、両マシンでポイントを獲得したハースに次ぐこととなった。

    しかし、ウィリアムズはすぐに立ち直るチャンスがある。次の週末にはアルボンとサインツがサウジアラビアでレースに臨む。

  • ウィリアムズF1 ラップタイム削除遅延によるアルボンのQ1敗退でFIAに不満

    ウィリアムズF1 ラップタイム削除遅延によるアルボンのQ1敗退でFIAに不満

    ウィリアムズは、2025年F1 バーレーングGPの予選で、ラップタイムの削除が遅れたためにアレクサンダー・アルボンがQ2で1つ順位を下げてしまったことを受け、FIA(国際自動車連盟)に不満を表明している。

    アレクサンダー・アルボンは、13位で予選通過を決めたニコ・ヒュルケンベルグにQ2の最後の1席を奪われた。しかし、奇妙な展開で、ザウバーのドライバーは、Q1の最後のフライングラップでターン11でトラックリミット違反を犯し、ラップタイムが削除された。

    これにより、ヒュルケンベルグはそもそもQ2に参加すべきではなかったことが明らかになり、アルボンは予選Q1で不当に脱落させられたことが判明した。

    ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズはフラストレーションを募らせ、FIAからの説明を求めている。

    「この件については良いフィーリングを持っていないし、フラストレーションが溜まる」とボウルズはSky Sports F1に語った。

    「トラックリミットは当然ながらライブで分析されるが、ヒュルケンベルグの結果は我々がQ2に進出できるチャンスがあったはずの時間帯よりもずっと後になって出てきた。そして、今日はアレックスがQ3まで進出できるペースがあった」

    「Q1ではベストなアウトラップではなかったし、かなり妨害された」

    「理解しなければならないのは、FIAからの報告待ちだが、なぜそれがそれよりもずっと後になって分析されたのかということだ。なぜなら、それは1つのポジションのゲインではなく、多くのポジションに影響する可能性があるからだ」

    「繰り返しになるが、我々にとって重要なのは、彼がQ1で脱落したということだ。ピットレーンでブロックされた、それだけのことだ。しかし、私が今理解したいのは、なぜこのようなことが起こったのかということだ。そして、もちろん、このことでポジションが修正されることはない。グリッド上のポジションは依然として変わらないだろう」

    FIAが自動化していることなのかと尋ねられたボウルズは、「いい質問だ。FIAにもう一つ質問がある。あるレベルの自動化はしていると思う。レースコントロールもしていると思う。わからないがね」と答えた。

    「文書が出たら見てみよう。なぜこれほど遅れたのか、なぜライブで把握できなかったのか。ライブで把握できることはたくさんあった」

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ・レーシングアルボンは日曜日のグランプリを15番手からスタートする。これはヒュルケンベルグの1つ前の順位である。

    スチュワードは何と言ったのか?
    スチュワードは、ヒュルケンベルグのトラックリミット違反が彼らの注意を引いたのはQ2が始まってからだったと説明した。

    「Q1中、27号車はターン11で明らかにトラックリミットを超えていた」と彼らは述べた。

    「しかし、これはQ2が始まるまでスチュワードに報告されていなかった。トラックリミット違反があったラップで記録された27号車のタイムは、Q2通過に十分なものであった。そのため、27号車がレースディレクターのイベントノートに違反し、そのラップは削除されるべきであるという報告がスチュワードにあったときには、すでに27号車はQ2でコース上を走行していた」

    「これは異常な状況であるため、スチュワードはFIA国際スポーツ法典第11.9.2.a条の権限を行使してこの問題を解決することを決定した」

    FIA、ミスを認める
    「トラックリミットのホットスポットはいくつかあり、それらは常にライブで監視されている。トラックリミットのホットスポットは優先される」とFIAのスポークスマンは述べた。

    「過去のセッションを踏まえ、ターン11はトラックリミットの重点エリアとは見なされていなかった。今思えば、コーナーとして優先順位を上げるべきだった」

    「ターン11のようなサーキット上のエリアのチェックには、優先順位の高いものよりも時間がかかる」

    「残念ながら、このケースではチェックのタイミングの関係で、Q2のスタート前に手を加えることはできなかった。この問題に気づいた時点で、すぐに対応した」

    「我々は、リソースの増強とシステムおよびプロセスの改善に取り組んでいる。今回は、その対応が遅れてしまった」