カテゴリー: F1アブダビGP

  • アストンマーティンF1に罰金 ドライバー欠席で「ファンを炎天下で待たせた」

    アストンマーティンF1に罰金 ドライバー欠席で「ファンを炎天下で待たせた」

    アストンマーティンは、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールが金曜日に予定されていた必須のファンイベントを欠席したとして、F1競技規則19.2(c)の違反によりスチュワードから罰金を科された。

    チームは金曜FP1を若手のジャック・クロフォードとキアン・シールズに任せており、アロンソとストロールは「イベント出席義務はない」とチームから伝えられていたという。

    しかしスチュワードはこの説明を受け入れず、各ドライバーに2万5000ユーロの罰金(うち1万5000ユーロは12か月の執行猶予付き)を科したと明らかにした。

    アストンマーティンの弁明は退けられ、声明では「ファンはF1の核心であり、多くのファンが炎天下の中で長時間ドライバーを待っていた」と指摘されている。

    欠席の経緯とスチュワードの判断
    アストンマーティン側はスポーティングディレクターと広報責任者が出席し、「FP1に参加しないドライバーはファンイベントにも参加しない」という内部の誤った理解があったと説明した。しかしスチュワードは規則違反と断定し、厳しい姿勢を示した。

    特に声明では、アブダビの強い日差しのもと、ファンが長時間待機していた事実が重視された。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティンがファンに向けた“償い措置”
    チームはこの状況を受け、週末中にヤス・マリナ・サーキットのファンゾーンを訪れ、アストンマーティン製品を身に着けているファンへサイン入りキャップを配布する。

    さらに、以下の特典を提供することが決まっている。

    ■ 2名のファンにピットボックスの特別ツアーを実施
    ■ ピットボックス内でのセッション見学を招待
    ■ アロンソ&ストロールとの記念撮影の機会を提供

    ファンへの姿勢を重視するF1の方針を受け、アストンマーティンは週末を通して誠意ある対応を取ることになる。

  • ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、アブダビGP予選で再びQ1敗退を喫し、「言葉にできないほどの怒りと苛立ちがある」と語った。今季終盤3戦連続でのQ1脱落となり、決勝に向けても苦しい状況が続いている。

    ハミルトンは最終ラップでQ2進出に必要なタイムを更新する勢いだったが、最後のセクターでわずかにタイムを失い、カットラインから8ミリ秒差で脱落。「ラップの大半は十分に良かった」としながらも、「最後までまとめ切れなかった」と振り返った。

    予選直前のクラッシュ修復に「チームは素晴らしい仕事をした」
    ハミルトンはFP3でターン9のクラッシュにより走行時間を失ったが、チームが短時間でマシンを修復。「チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。彼らはもっと良い結果に値した」と語り、無線でも謝罪の言葉を口にした。

    予選序盤には一時5番手に入るシーンもあり、「多くのセットアップ変更を行い、今日はマシンのフィーリングが良かった」とSkyに対してコメント。しかし最終的には再びQ1で姿を消す結果となった。

    「耐え難い怒りと苛立ち」 ハミルトンの率直な心境
    自身の予選パフォーマンスに厳しく向き合ってきたハミルトンは、今回も深く落胆している。

    「今の気持ちを言葉で表すことはできない。耐え難いほどの怒りと苛立ちがある。これ以上言えることはあまりない」と、胸中を明かした。

    一方、チームメイトのシャルル・ルクレールは5番手を確保し、明暗が分かれた形となった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) アブダビグランプリ

    バスール代表「FP1欠場とFP3クラッシュが響いた」
    フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、ハミルトンの週末が序盤から不利な状況に置かれていたと説明した。

    「ルイスはFP1でアーサー(ルクレール)にシートを譲り、FP3でもクラッシュがあった。P4からP18までが0.2秒の範囲に収まる状況で、これだけ走行を欠けば挽回は難しい。FP2だけで十分な準備をすることはできない」と語った。

  • マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP予選「タイトルには助けや運が必要」

    マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP予選「タイトルには助けや運が必要」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、アブダビGP予選でポールポジションを獲得したものの、日曜の決勝でタイトルを守るためには「少しの助けや運」が必要だと率直に語った。

    ヤス・マリーナ・サーキットでライバルのランド・ノリスに0.2秒差をつけ、三つ巴のタイトル争いに向け完璧なスタートを切ったが、ノリスとの差12ポイントを逆転する状況は依然として厳しい。

    フェルスタッペンは予選で驚異的なスピードを見せ、マクラーレン勢に心理的な揺さぶりをかけつつも、「自分にできるのは勝つこと。その上で助けが必要」と語り、冷静に状況を見極めている。

    RB21の不調を修正し“夜の変化”で一気に好転
    フェルスタッペンはフリー走行で抱えていたRB21のバランス不足が、予選に向けた最終調整で改善したと説明した。

    「予選は他のセッションより少しまとまっていた感じがした。走るたびに少し改善していたし、最後に夜に向けて加えた変更が自分たちを助けた」と語った。

    Q2ではスクラブタイヤで走行したにもかかわらず、感触は良好だったという。

    「正直、最初の走りで新品タイヤがあそこまで効くとは少し驚いた」

    さらにフェルスタッペンは、角田裕毅がQ3進出により自らのラップを犠牲にして“トウ”を提供したことに深く感謝を示した。

    「もちろん、ユウキの助けがあってのラップだ。あれだけ走りを犠牲にしてくれたのは本当にありがたいこと。2回目のラップではトウがないぶん厳しいかと思ったが、コーナーで少しタイムを見つけることができた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) アブダビグランプリ

    レースペースは「週末で一番良かった」も、決勝の行方は未知数
    フェルスタッペンは金曜フリー走行でロングランに苦戦していたが、「週末で一番良い感触だった」と明かした。

    「たくさんの周回を重ねて準備をした。自分としては一番良い走りができたと思う。でも、それが十分かどうかは明日見てみないと分からない」

    日曜に向けては、逆転王者の条件が複雑であることを理解しつつ、こだわりはないと語る。

    「もちろん勝つつもりで行く。でもタイトルを取るには少し助けや運が必要だ。どうなるかは明日次第だ」

    “計算はしない” フェルスタッペンは戦略議論を一蹴
    タイトル獲得に必要な細かな条件を今夜考えるのかと問われると、フェルスタッペンは笑いながらこう答えた。

    「いや、明日考えるよ。今夜じゃない。戦略の話と同じで、1〜2時間議論しても、1周走ったらゴミ箱行きだ。良いことも悪いことも起きるから、明日になれば分かる」

    レースペースの未知数、複雑なポイント差、そして三つ巴のプレッシャー。それでもフェルスタッペンは静かに覚悟を決めている。明日の決勝、すべてはその瞬間に委ねられる。

  • 角田裕毅 F1アブダビGP予選「フェルスタッペンを助けられたことを誇りに思う」

    角田裕毅 F1アブダビGP予選「フェルスタッペンを助けられたことを誇りに思う」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、フロア変更を強いられる厳しい状況下でもQ3進出を果たし、最終予選でマックス・フェルスタッペンをトウで援護する走りを見せた。

    今季最後の予選でチームプレーを貫いた角田裕毅。直前に旧スペックのフロアへ戻すという不利を抱えながらも、渾身のアタックで7戦ぶりのトップ10入りを果たし、フェルスタッペンのタイトル争いを支える役割を全うした。

    週末序盤から流れが悪い中で巻き返しに成功し、角田裕毅は「誇りに思う」と語った。

    Q: 週末のスタートを考えると、Q3に進出して巻き返しました。どれだけ満足していますか?

    最後のプッシュでトラックリミットを超えていたかどうかはすごく気になりますけど、特にアントネッリのクラッシュがあった中で、彼(マックス)を助けられたことはうれしいです。予選直前に旧フロアへ戻さないといけなくなって、正直あまり理想的ではなかったですし、かなり妥協しながらの走行になりました。

    それでもQ3に行けて、マックスを助けることができたので誇りに思います。」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング アブダビグランプリ

    Q: 最終週末で、マックスを助けてチームゲームをすることは特に重要でしたか?

    はい、すごくうれしいです。あのフロアの状況だったので、もちろんベストを尽くそうとはしましたけど、Q3に行くのはすごく難しいか、少なくともかなりタイトになると分かっていました。

    それでも突破できて、彼を助けられました。なので、この後のレースでもできるだけ助けたいと思っています。そうなると、たぶん僕の戦略はそこまでシンプルではないかもしれないですけど、どうなるか見てみましょう。

  • F1アブダビGP 予選:フェルスタッペンが渾身のポール獲得 角田裕毅10番手

    F1アブダビGP 予選:フェルスタッペンが渾身のポール獲得 角田裕毅10番手

    マックス・フェルスタッペンはタイトル決定戦となるアブダビGPをポールポジションからスタートすることになった。レッドブルのドライバーはQ3で圧巻のラップを刻み、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリの挑戦を退けた。

    ピアストリとジョージ・ラッセルがそれぞれQ1とQ2をリードしていた一方で、フェルスタッペンはトップ10進出組による最終セッションのオープニングランで勝負を仕掛け、最初に最速タイムを記録すると、最後のアタックでさらにタイムを更新し、1分22秒207という鮮烈なラップを叩き出した。

    両マクラーレン勢も最終アタックでトップ奪取を狙ったが、ノリスは0.201秒遅れの2番手に甘んじることになった。一方のピアストリは3番手につけ、日曜日のワールドチャンピオン決定戦に向けてトップ3がそろうことになった。

    ラッセルはメルセデスで4番手、シャルル・ルクレールが5番手、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが堅実な6番手につけた。キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが7番手と好走し、ハースのエステバン・オコン、レーシングブルズのアイザック・ハジャー、そしてレッドブルで最後の予選となる角田裕毅がトップ10を締めた。

    週末ここまで力強いペースを見せていたハースのオーリー・ベアマンだったが、Q2進出はならなかった。同様に、カルロス・サインツもQ2に届かず、先週のカタールでの表彰台から一転、ウィリアムズの彼はP12で終えることになった。

    リアム・ローソンはレーシングブルズで13番手に続き、メルセデスのキミ・アントネッリは14番手でQ2敗退となった。イタリア人はマシン後方に苦しんでいると報告していた。15番手にはアストンマーティンのランス・ストロールが続いた。

    Q1での大きな話題は、ルイス・ハミルトンがまたしても早期敗退となったことだった。フェラーリのドライバーは、FP3でのクラッシュから数時間後、P16に沈むことになった。ウィリアムズのアレックス・アルボンも失望を味わい、1つ後ろのP17となった。

    金曜日に好調を見せていたニコ・ヒュルケンベルグだったが、予選では結果につながらず、キック・ザウバーの彼は18番手に終わった。一方、アルピーヌのピエール・ガスリーとフランコ・コラピントはそれぞれ19番手と20番手で最後列を占めた。

    アブダビグランプリ 予選 トップ3

    ■ フェルスタッペンがタイトル決戦を主導、渾身のポール獲得
    1分22秒207の完璧なアタックでトップに立ったフェルスタッペンは、ノリスに0.2秒差、ピアストリにも僅かな余裕をつけて先行。過去10年間連続でポールシッターが勝利しているアブダビの傾向を踏まえても、彼が決勝の主導権を強く握る形となり、最終盤での圧倒的な勝負強さが際立つ結果となった。

    ■ マクラーレン勢は2・3番手確保も“あと一歩”届かず
    ノリスとピアストリはセクター1からわずかに遅れを取り、整った流れの中でフェルスタッペンに迫り切れなかった。とはいえ2台ともフロント寄りの好位置につけており、決勝での戦略次第では十分に逆転の可能性が残る配置。アタック時のトウ獲得の難しさや、タイヤの準備状況の差が最後の差に影響した。

    ■ 中団の主役はボルトレト・オコン・ハジャー、いずれもQ3で存在感
    ボルトレトが堂々の6番手、オコンが8番手、ハジャーが9番手と、中団の勢いが目に見える形で数字に表れた。いずれも上位勢に接近するタイムを刻み、レース本番でトップ争いに干渉する可能性すら示唆。アストンマーティンのアロンソも加わり、中団全体の密度が一段と高まる予選となった。

    ■ 角田裕毅はQ3進出、チーム任務を優先して10番手に
    角田はQ1からQ2にかけて薄氷の突破ながら持ち味の集中力を発揮し、最終Q3へ進出。アタックではフェルスタッペンへのトウ支援を担う展開となり、自身の最速ラップをまとめる状況には至らなかったが、戦略意図に沿った走りで決勝に向け一定の役割を果たした形となった。

    ■ Q2はコンマ数厘差の攻防、ベアマン0.007秒届かず敗退
    Q2は非常にタイトな争いとなり、ベアマンはわずか0.007秒の差でノックアウト。サインツJr.、ローソン、アントネッリ、ストロールも続いて敗退し、タイヤの投入タイミングや路面状況の変化が順位を大きく左右した。中団勢の速さが際立ったことで、上位常連の一部が脱落する結果となった。

    ■ ハミルトンは再びQ1脱落、0.008秒差に泣く厳しい予選
    ハミルトンはターン12でのミスを含む最終ラップが決まらず、角田に0.008秒届かず16番手で敗退。再びQ1で姿を消す厳しい内容となり、アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントとともに下位に沈んだ。コンディション変化とタイヤの立ち上げが噛み合わず、ベテランにとって苦しい予選となった。

    2025年のF1世界選手権 アブダビグランプリ

    F1 アブダビGP 予選 結果

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    2.ランド・ノリス(マクラーレン)
    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    4.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    6.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    7.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    8.エステバン・オコン(ハース)
    9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    10.角田裕毅(レッドブル)
    11.オリバー・ベアマン(ハース)
    12.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    13.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    14.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    15.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    16.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    17.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    18.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    20.フランコ・コラピント(アルピーヌ)

  • 角田裕毅 アントネッリとの接触で予選から旧仕様フロア装着 / F1最終戦

    角田裕毅 アントネッリとの接触で予選から旧仕様フロア装着 / F1最終戦

    角田裕毅は、FP3でのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とのピットレーンでの接触によってサイドポッドおよびフロア周辺にダメージを受けたことで、予選から旧仕様のフロアに交換してレッドブル・レーシングとのラストレースに臨まざるを得なくなった。

    このインシデントは、アントネッリのマシンがガレージからリリースされた際、角田裕毅のレッドブルの進路上に直接放たれ、両者のマシンに接触とダメージが生じたことで発生した。

    映像、テレメトリー、チームラジオ、そして両チームからの声明を確認した後、スチュワードは、メルセデスがアンセーフリリースによりスポーティングレギュレーション第34.14(a)条に違反したと判断した。同チームには1万ユーロの罰金が科された。

    アントネッリは接触に巻き込まれたものの、スチュワードはドライバーに非はないと明確にし、彼はチームの指示に従っただけだと付け加えた。

    メルセデスの代表者は、直前の赤旗中断後すぐにセッションが再開されたため、「少し急いでいた」と認め、このことがリリース判断の誤りにつながったとした。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    しかし、角田裕毅にとっては痛手となった。シーズンを通して幾度となく言及されていたマックス・フェルスタッペンとのマシンスペックの違いだが、最後の最後で再び旧仕様のフロアを装着せざるを得なくなった。

    それでも予選で角田裕毅は、Q1を15番手、Q2を10番手とどちらもギリギリで突破。Q3ではチーム戦略の一環として先頭でコースインしフェルスタッペンのトウ支援役も担ったが、最終的にトラックリミット違反で有効なアタックをまとめられず計測タイムなしの10番手。それでも、役割を果たしつつ決勝に希望をつなぐ内容となった。

  • 角田裕毅は10番手 … F1アブダビGP 予選 結果・タイムシート

    角田裕毅は10番手 … F1アブダビGP 予選 結果・タイムシート

    2025年F1アブダビGP 予選目の結果・タイムシート。12月6日(土)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第24戦 アブダビグランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レッドブル)はQ3進出を果たして10番手だった。

    ■ フェルスタッペン圧巻のポール獲得 – 0.201秒差でノリスをねじ伏せる
    マックス・フェルスタッペンが1分22秒207を叩き出し、タイトル決戦の予選で決定的な一歩を先行。ランド・ノリスとの差は0.201秒、オスカー・ピアストリとの差も0.230秒と、終盤の勝負強さで両マクラーレンを振り切った。直近10年、このレースはすべてポールシッターが優勝しており、過去の傾向から見てもフェルスタッペンが最も優位に。無線では「Let’s ***** go guys!」と雄叫びを上げ、王座奪還への集中を高めた。

    ■ マクラーレン勢は2-3番手に集結も“ポール必須”の重圧が残る
    ノリスとピアストリは初期セクターでフェルスタッペンに届かず、わずかな差が最終的に前後関係を決めた。ピアストリは0.029秒差でノリスに敗れ3番手。ただしトウの活用やタイヤの使い方を巡る駆け引きで思うようにシナリオが噛み合わず、完璧なアタック条件が整わなかったことも明白。2台が揃って前方を確保した一方で、「勝つにはポールが欲しかった」現実が残った。

    ■ 中団勢が躍進:ボルトレト6番手、オコン8番手、ハジャー9番手
    ザウバーのガブリエル・ボルトレトが堂々の6番手、ハースのエステバン・オコンが8番手、レーシングブルズのアイザック・ハジャーも9番手と、Q3常連組に割って入る快走を披露。タイトル争いの裏で“中団の構図”が大きく動き、コンストラクター争いにも直接影響。アロンソもアストンマーティン勢の中で7番手に食い込み、下位勢の活性化が今年最終予選を一層混戦にした。

    ■ 角田裕毅は最終Q3に進出もタイムを残せず10番手
    角田裕毅はQ1・Q2で薄氷の突破を繰り返しながらも、レッドブルで最後の予選をQ3進出で飾った。特にQ1ではP15に0.008秒差で滑り込む綱渡り。Q3ではチーム戦略の一環として先頭でコースインしフェルスタッペンのトウ支援役も担ったが、最終的にトラックリミット違反で有効なアタックをまとめられず計測タイムなしの10番手。それでも、役割を果たしつつ決勝に希望をつなぐ内容となった。

    ■ Q2で波乱:ベアマン0.007秒届かず、サインツJr.・ローソンも敗退
    Q2はわずかな差が明暗を分け、オリバー・ベアマンは0.007秒足りず11番手アウト。カルロス・サインツJr.は12番手、リアム・ローソンも13番手で敗退した。アントネッリは「リアが来ない」と無線で訴えつつ14番手、ストロールは15番手。中団はタイヤ戦略の違いが顕著で、出走タイミングを一つ誤れば脱落する超接戦だった。

    ■ Q1ではハミルトンが再び早期敗退 ― 0.008秒差で角田に及ばず
    Q1最大の衝撃はルイス・ハミルトンの16番手敗退。ターン12でのミスを含む“粗い最終ラップ”が響き、角田裕毅に0.008秒届かなかった。アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントもここで姿を消し、コンディション変化とトラックエボリューションの読み違いがベテラン勢を飲み込む形となった。

    2025年F1 アブダビGP 予選 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分22秒877 1分22秒752 1分22秒207
    2 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分23秒178 1分22秒804 1分22秒408
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分22秒605 1分23秒021 1分22秒437
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分23秒247 1分22秒730 1分22秒645
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分23秒163 1分22秒948 1分22秒730
    6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分23秒071 1分22秒861 1分22秒902
    7 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分23秒374 1分22秒874 1分22秒904
    8 31 エステバン・オコン ハース 1分23秒334 1分23秒023 1分22秒913
    9 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分23秒373 1分22秒997 1分23秒072
    10 22 角田裕毅 レッドブル 1分23秒386 1分23秒034 No Time
    11 87 オリバー・ベアマン ハース 1分23秒254 1分23秒041  
    12 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分23秒187 1分23秒042  
    13 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分23秒265 1分23秒077  
    14 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分22秒894 1分23秒080  
    15 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分23秒316 1分23秒097  
    16 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分23秒394    
    17 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分23秒416    
    18 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分23秒450    
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分23秒468    
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分23秒890    
  • F1アブダビGP 予選Q2:角田裕毅が10番手でQ3進出 リアム・ローソン敗退

    F1アブダビGP 予選Q2:角田裕毅が10番手でQ3進出 リアム・ローソン敗退

    アブダビGP予選Q2は、わずかなタイム差の中に全車がひしめく大混戦となり、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.、レーシングブルズのリアム・ローソン、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ、アストンマーティンのランス・ストロール、そしてハースF1チームのオリバー・ベアマンがQ2で敗退した。一方、レッドブル・レーシングの角田裕毅は6番手という力強い走りを見せ、堂々とQ3に進出している。

    セッションはマックス・フェルスタッペンがユーズドタイヤで先にコースインして流れを作った。混雑を避けつつ確実に“バンカーラップ”を積み上げる作戦で、レッドブルはQ3の新品タイヤ確保を最優先にしている様子だった。
    続いてノリス、ピアストリ、ラッセルら主要ドライバーもユーズドタイヤで走行を開始し、トップ勢は揃ってタイヤ温存を最重要視する展開となった。

    ラッセルはQ1で温存した新品ソフトを投入し、1分22秒730でトップへ。ノリスはユーズドタイヤで0.074秒差の2番手につけ、ピアストリも4番手に入るなど、メルセデスとマクラーレンが序盤から強さを示した。フェルスタッペンは驚異のユーズドタイヤ連投で2番手へ浮上し、RB21の仕上がりを印象づけた。

    角田裕毅もユーズドタイヤでしっかりとタイムを刻み、終盤の重要局面で自己ベストを更新して6番手に浮上。プレッシャーのかかる局面で確実に結果を残し、タイトル決定戦の予選で存在感を示した。

    終盤の最終アタックは大波乱となった。ローソンが10番手に入りアントネッリを押し出すと、直後にチームメイトのアイザック・ハジャーがさらに上回ってローソンをノックアウト。オコンもタイムを伸ばし、サインツJr.が脱落圏へと転落した。

    ドロップゾーンにいたストロールとベアマンは最後の一撃に賭けたが、ストロールは更新ならず。ベアマンも11番手止まりでQ2敗退が決定した。

    ■ Q2敗退 5名
    11位:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    12位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    13位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    14位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    15位:ランス・ストロール(アストンマーティン)

    フェルスタッペンは最後まで新品タイヤを投入せずに突破し、Q3でのタイヤアドバンテージを確保。角田裕毅も確実な走りでトップ10入りを果たしており、最終Q3ではレッドブル勢の位置取りも大きな焦点となる。

  • F1アブダビGP 予選Q1:ハミルトンが3戦連続Q1敗退 角田裕毅は15番手通過

    F1アブダビGP 予選Q1:ハミルトンが3戦連続Q1敗退 角田裕毅は15番手通過

    2025年F1最終戦アブダビGPの予選は、初段のQ1から大きな波乱が起きた。フェラーリのルイス・ハミルトンが16番手で敗退し、タイトル争いで注目を集めるトップ勢とは対照的に厳しい幕開けとなった。一方、オスカー・ピアストリは圧倒的なラップで首位に立ち、チャンピオンシップを争うランド・ノリスやマックス・フェルスタッペンを大きく上回る形でQ1を突破した。

    Q1序盤は気温低下による路面改善を見込んで多くの車が走行を遅らせる展開に。アルピーヌのピエール・ガスリーはミディアムタイヤで先陣を切ったが、他チームはソフトを投入しつつ慎重に状況を見極めた。FP3でクラッシュしたハミルトンは、組み上げ直したマシンのチェックも兼ねてミディアムで走行を開始した。

    中盤にかけて路面コンディションが急速に向上すると、順位は目まぐるしく変化。ハースのオリバー・ベアマンがセクターベストを連発してトップに浮上し、ピアストリがわずか0.001秒差で続くなど、序盤から驚きの展開となった。ラッセルも好タイムを記録してトップグループに入り、フェルスタッペンも安定した走りで上位を確保した。

    終盤は各車が新品ソフトでの最終アタックに臨んだ。ノリスが一時トップに立ったものの、その直後にピアストリが全セクターを圧倒するラップを刻み、0.6秒近い差でトップに躍り出た。フェルスタッペン、サインツらもタイム更新を狙ったが、ピアストリの速さには届かなかった。

    一方、順位が激しく入れ替わった影響を大きく受けたのがハミルトンだった。最後にボルトレトがタイムを更新したことでハミルトンは16番手に転落。アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントとともにQ1敗退が決まった。

    ■ Q1敗退 5名
    16位:ルイス・ハミルトン
    17位:アレクサンダー・アルボン
    18位:ニコ・ヒュルケンベルグ
    19位:ピエール・ガスリー
    20位:フランコ・コラピント

    チャンピオン争いの3名はいずれも順当にQ2進出を果たしたが、接戦が続くアブダビ予選は序盤から緊迫感に満ちており、ここからのQ2・Q3も激戦必至となりそうだ。

  • F1アブダビGP予選 展開:フェルスタッペン大逆転5連覇に望みを繋ぐPP獲得

    F1アブダビGP予選 展開:フェルスタッペン大逆転5連覇に望みを繋ぐPP獲得

    2025年F1アブダビGP予選は、路面コンディションが刻々と変化するなかで順位が激しく入れ替わり、タイトルを争う3名が互いの限界を突き合う緊張感に満ちたセッションとなった。最後のQ3ではレッドブルが隊列を組んでアタック順を整え、マックス・フェルスタッペンが空気の流れと路面のピークを完璧に捉えた1分22秒207の渾身のラップでポールポジションを獲得した。マクラーレン勢はランド・ノリスが僅差の2番手、オスカー・ピアストリが3番手につけ、決勝での逆転に望みをつなぐ形に。

    中団勢も激しい競争を繰り広げ、ガブリエル・ボルトレト、エステバン・オコン、アイザック・ハジャーが上位に進出。角田裕毅は最終アタックを行えなかったものの10番手を確保し、決勝での巻き返しに挑む。

    ■ Q1:路面が秒単位で変化、全車のアタックがぶつかり合う大渋滞のタイム合戦
    セッション開始と同時に数台が飛び出したものの、最初に計測を残したアルピーヌ勢やストロールのタイムはまだ控えめで、各車の立ち位置はつかみにくいまま。路面温度が落ち着き始めると、グリップが一段階上がったかのようにタイムが一斉に伸び始め、ボルトレトが上位に顔を出し、ストロールも自己ベストを刻みながら食い込んでくる。

    セッション残り数分になると、ほぼ全車がピットを出てコース上に重なり合う“アブダビ名物のラッシュ”が発生。トラフィックを避けながら各車がベストラインを確保しようと位置取りを変え続け、タイムシートは数秒ごとに色を変える激しい攻防に。角田裕毅は最終アタックで全区間をまとめ、わずか0.008秒差で突破圏へ滑り込むことに成功。対照的にハミルトンはターン12でマシンが暴れ、立て直しながらもタイムを削り切れず、角田の前に出られないまま16番手に沈んだ。

    最後のチェッカーまで順位は入れ替わり続け、アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントも路面進化の“最後の波”に乗り損ねて後方に埋没。Q1だけで予選の空気が一変するほどの接戦が広がった。

    ■ Q2:中団勢が牙をむき、上位勢を脅かす異常な速度帯へ。僅差の連鎖が生んだ大乱戦
    Q2が始まると、フェルスタッペンはあえて新品を温存し中古タイヤでマシンの“機嫌”を探る走りを選択。対照的に中団勢は最初から攻めに転じ、ベアマンがいきなり紫区間で飛び出すと、オコンやボルトレトも続いてスコアボードを揺さぶる。順位表示は常に点滅し、上位勢が安全圏を構築できる余地を完全に奪われる展開となった。

    セッション中盤には、各車が異なる距離でタイヤを温めながら同時多発的にアタックへ向かう状況となり、1台のタイム更新につられて全員がスイッチを入れる“連鎖反応”のタイム合戦が展開。ローソン、ハジャーも鋭いラップで上位圏を脅かし、Q2は中団勢が完全に主導権を握る弾丸セッションと化した。

    最後のアタックでは全車新品タイヤを投入して決戦へ。わずか千分台単位の差が連続し、ボルトレトが再び上位へ割って入る一方、サインツJr.は一瞬突破圏に入ったものの、後続の更新ラッシュに押し戻される。最大の焦点はベアマンで、ハースの未来を担う新鋭は完璧なラップをまとめながらも0.007秒足りず11番手に。ローソンは13番手、アントネッリはマシン後方の安定不足に苦しみ14番手、ストロールは15番手。角田裕毅は10番手を死守し、乱戦を切り抜けてQ3への最後の枠を掴んだ。

    ■ Q3:レッドブルが隊列を構築、空気の流れまで計算した最終決戦。フェルスタッペンが“刺し違えない一撃”で頂点へ
    Q3は角田が真っ先にコースインし、後続にフェルスタッペンが続く“レッドブルの隊列”が形成される。空気の流れ、ギャップの作り方、アタックの出し方まで計算された動きで、フェルスタッペンは中古タイヤながら1分22秒295を刻み、開始早々に他を圧倒する存在感を放つ。

    一方、マクラーレン勢は上位に食らいつくが、トウの恩恵を得られない状況ではトップスピードが伸びずセクター1でどうしても後れをとる構図に。ピアストリは細かくラインを変えながら攻めの姿勢を見せるが、レッドブルの速度域に対して決定打が作れないまま時間が進む。ラッセルも渾身のアタックを試みるが、ターン14〜15の切り返しでリアが流れ、わずかな乱れが大幅なタイムロスとなって上位争いから脱落した。

    最後の勝負では、路面が最も高い性能を引き出すわずかなタイミングを捉えたフェルスタッペンが、まるで“刺し違えないために磨き上げた一撃”のように1分22秒207まで記録を更新。ノリスは区間ごとのベストを積み上げたものの0.201秒届かず、ピアストリも0.230秒差。角田はトラックリミット違反もあり10番手にとどまったが、フェルスタッペンの隊列形成に貢献しQ3の構図を作り上げた。

    ■ 最終結果:フェルスタッペンPP、マクラーレン勢が続き、中団の躍進が予選全体を揺さぶる
    ポールポジションはフェルスタッペン。タイトル争いの3名が上位を独占し、決勝は戦略と序盤の先手が極めて重要な構図となった。

    ボルトレト6番手、オコン8番手、ハジャー9番手と中団勢の存在感は非常に強く、予選の序列は従来とは一変。角田裕毅は10番手から逆襲を狙う。

    アブダビグランプリ

    ■ トップ3コメント
    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「路面温度が下がっていくと、どれだけマシンを押せるかが分かってくる。ポールを獲れて本当にうれしい。僕たちにできるのは自分たちの仕事を完璧にこなすこと、それだけだよ。」

    ランド・ノリス(マクラーレン)
    「本当にタフな予選だったよ。マックスが素晴らしい仕事をしたから、おめでとうと言いたい。僕たちもできることは全部やったし満足しているけど、シーズン最終戦でポールを逃したのは正直悔しいね。
    でも明日勝ちに行くつもりだし、それが目標だ。」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「Q1でようやくリズムをつかめたし、Q3最後のラップも自分としては出し切れたと思う。あれ以上残っていた部分は多くない。悪くない内容だったよ。」