カテゴリー: F1アブダビGP

  • カルロス・サインツJr. 「F1はタイミングと車。10人の王者候補がいる」

    カルロス・サインツJr. 「F1はタイミングと車。10人の王者候補がいる」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は2025年F1アブダビGP決勝を13位で終え、ノーポイントに終わった。しかし、DRSトレインの中でポイント圏を争い、ガブリエル・ボルトレトを攻め続けるなど健闘を見せた。シーズン全体としては9位でフィニッシュし、下降傾向だったアレクサンダー・アルボンに9ポイント差まで迫るなど、進化と高いパフォーマンスを示した一年だった。

    2025年はグランプリ2回(バクー、カタール)、スプリント1回(テキサス)で表彰台を獲得。プロジェクトの進展に確かな手応えを感じており、将来に向けて希望を口にしている。

    アブダビでは「何も起きないレース」。ノリスの戴冠を称賛
    サインツはアブダビについて詳しく振り返った。

    「何も起きないレースでは僕たちはあまり強くなかった。P12からスタートして、ハミルトンやアントネッリの位置を見ても、13位か14位が精いっぱいだったと思う。ピットストップは1回だけで、12位になれれば良い方で、実際ほぼその位置で終えた」と語った。

    一方で、タイトル争いは大きな感動を生んだ。友人であるランド・ノリスが初のワールドチャンピオンを獲得した瞬間について、サインツは次のように語る。

    「彼は信じられないほど速いけど、人生や物事の捉え方が独特なんだ。批判されることもあったが、チャンピオンだと言える人はそう多くない。彼のことが本当にうれしい。プレッシャーを感じていたけど、乗り越えた」

    さらにサインツはF1の構造についても率直に言及した。

    「最高のマシンがあればタイトルを取れるドライバーは8~10人はいる。F1とはそういうスポーツで、正しいタイミングで最高のマシンが必要なんだ。でもランドは型にハマらないタイプで、メンタルヘルスのことも語るし、とてもリラックスした人間なんだ」

    2025年は「誇りに思えるシーズン」。ウィリアムズ移籍にあった疑念を払拭
    サインツは2025年シーズンを前向きに総括している。

    「誇りに思っている。ウィリアムズに移籍したときは疑われたし、僕自身にも疑念が向けられた。でも、これは勝つためのプロジェクトだと僕たちは理解している。予想よりも早く表彰台に戻れたし、次の目標は再び勝利すること。正しい場所とタイミングにいるし、潜在力はあるから、ただ全力で押し続けたい」

    「勝てない期間が来ることは分かっていたし、長いプロセスだ。でも今年は大きく、正しい方向へ進んだ。とても良い感触だし前向きだ」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    次は重要テストへ。休暇は短いが「来年へ向けて良い準備を」
    シーズン終了直後ではあるが、サインツには次の予定が待っている。

    「火曜日にテストがある。最近はテストが無いから、これはすごく重要なんだ。来年に向けて最終的な方向性を確かめるための大事な走行になる。その後はシミュレーターを数日やって、家に戻って回復して、1月にまた戻ってくる」

    さらに、短いオフに苦笑しながらこう締めくくった。

    「みんなそうだけど、休暇は短いよね。しかもレギュレーション変更があって、今年は休む暇もなかった。でも、それが現実なんだ」

    満面の笑みで2025年を終えたサインツ。その表情は、ウィリアムズとの未来に期待を抱いている証と言えるだろう。

  • ランド・ノリス 角田裕毅との攻防を回想「数センチずれていたら終わっていた」

    ランド・ノリス 角田裕毅との攻防を回想「数センチずれていたら終わっていた」

    2025年F1アブダビGPで3位に入り、初のワールドチャンピオンを獲得したランド・ノリスは、決勝レース中に起きた角田裕毅(レッドブル)との緊張感あふれる場面を振り返った。

    ノリスはトラフィックの中を抜けながらタイトルに必要な3位を確保していったが、レース中に最も神経を使った一幕の一つとして、角田裕毅が前方にいると気づいた瞬間を挙げた。

    ノリスは中盤にハードタイヤへ交換。しかしリードを広げたい場面で、前方には1ストップを引っ張る角田裕毅が立ちはだかった。

    角田裕毅はハードスタートのロングスティントで順位を守っており、ノリスよりもタイヤが古い状態。それでも、角田はノリスが接近すると「自分の仕事は分かっている」とレッドブルへ通信し、数周にわたってトップ争いの行方を左右する役割を果たす姿勢を示した。

    ノリスにとっては、タイトルの重圧の中での極めて重要な局面。DRS圏内に入りながらも、角田裕毅はバッテリーを巧みに利用してストレートで抵抗。ノリスは数周にわたりペースを上げられず、フェルスタッペンやピアストリの戦略に影響する可能性もあった。

    そして24周目、勝負の瞬間が訪れる。バックストレートでノリスが再び角田裕毅を襲うと、角田はわずかに寄せて応戦。ノリスはコース外へ逃れながら突破する形となり、このオーバーテイクはスチュワードによって審議対象となったが、ノリス側に不利な判断は下されなかった。一方、角田は後に進路変更による5秒ペナルティを受けることになる。

    この攻防を抜けたことで、ノリスはようやく自分のレースに集中できる状態へ戻った。その後はタイヤ管理とペースを安定させ、最終的に3位でフィニッシュ。激しい角田とのバトルは、ノリスにとって“タイトルを決めた重要な局面”のひとつとなった。

    ランド・ノリス 角田裕毅 アブダビグランプリ

    角田裕毅との攻防について「レース中にも何度か『あ、次は角田だ』と思った場面があった」とノリスは語った。

    「角田が僕を抑えようとして、ルイス相手にペレスがやったみたいなことを仕掛けてくる可能性があると分かっていた。チームの予測でもそういう展開があると見ていた。だから素早く対処しなければならなかった」

    「かなり際どかった。ほんの数センチずれていたら──終わっていたかもしれない。そう思うと怖いよ」

    さらに、終盤の周回ではリスクを避けるため、走り方を大きく変えていたことも明かした。

    「残り3周、4周になると、縁石を踏まないようにしたんだ。ちょっとした衝撃で車の部品が外れたら終わりだから。『最終ラップでファステストラップを取りにいくべきかな?』って少し思ったけど──いや、リスクを取る価値はないと判断した。いろいろ考えながら走った」

    「思い切ったオーバーテイクをしなければならない場面もあったし、攻めるべき瞬間もあった。でも今日勝ったからチャンピオンになれたわけじゃない。今年1年の安定性、そして特に最後の4か月の素晴らしいレースの積み重ねでタイトルを獲ったんだ」

    ノリスは「今日は簡単にもなり得たし、もっと難しくもなり得た」と述べつつ、「ただの1レース」として冷静な姿勢を保ったことが結果につながったと語った。

  • ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ランド・ノリスがついに自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得したアブダビGP。その直後、同郷の先輩であるルイス・ハミルトン(フェラーリ)が歩み寄り、温かい抱擁とともに祝福の言葉を贈った。ハミルトンは「とても誇りに思う」と語り、初タイトルのプレッシャーを乗り越えた26歳の勝者を称えた。

    ノリスはオスカー・ピアストリに抜かれ3番手に下がりながらも、表彰台フィニッシュでチャンピオン条件を満たし、最終的にマックス・フェルスタッペンをわずか2ポイント差で逆転。

    イギリス人ドライバーとしてはハミルトン以来となる新王者の誕生となった。

    ハミルトンが語った“初タイトル”の特別さ
    レース後、ハミルトンはSky Sportsに対し、ノリスの初戴冠について「本当に、本当にうれしい」と率直な喜びを表した。

    「特に言うことはないけど、とにかく彼のことを本当にうれしく思っている。初めてのタイトルを獲るというのは本当に特別なことだし、イギリスは素晴らしいドライバーを輩出し続けている」

    ハミルトンは自身も経験した“初タイトル決戦の緊張感”について触れ、ノリスの冷静さを称賛した。

    「初めてのチャンピオンを争う週末は緊張するものだ。週末前に彼には『今やっていることを変えずに続ければいい』と伝えた。きっとその通りにしたんだと思う」

    メディアエリアでのハグ「おめでとう、本当にうれしいよ!」
    ノリスがメディア対応中だった時、ハミルトンは歩み寄り、会話を遮る形で抱擁。
    「おめでとう、本当にうれしいよ! 言っただろ……」
    と声をかけ、慣れ親しんだ英国人同士の温かいシーンが生まれた。

    ノリスの戴冠と2025年の戦績
    ノリスは2025年シーズンに以下の成果を挙げた。

    ■ 7回のポールポジション
    ■ 7回の決勝勝利
    ■ 2回のスプリント勝利
    ■ 総獲得ポイント:423
    (フェルスタッペン:421、ピアストリ:410)

    シーズン15戦にわたりランキング首位に立っていたピアストリを逆転し、わずか2ポイント差の激戦を制した。

    ハミルトンはフェラーリで苦戦の一年も、最終戦で挽回
    一方のハミルトンは、フェラーリ移籍初年度で表彰台ゼロという厳しいシーズンに。アブダビではP16から8位まで挽回し、最終的に6位で2025年を終えた。

    ハミルトンはグラウンドエフェクト規定最終年のSF-25に苦しんだが、後半戦の粘り強さは健在。ノリスの戴冠に立ち会い、イギリスF1界の新たな歴史を祝福する形でシーズンを締めくくった。

  • 角田裕毅のF1王者援護失敗 セルジオ・ペレスが“君には厳しすぎた”ミームに反応

    角田裕毅のF1王者援護失敗 セルジオ・ペレスが“君には厳しすぎた”ミームに反応

    2025年F1アブダビGP決勝で起きたランド・ノリスと角田裕毅の攻防は、マックス・フェルスタッペンのタイトル争いにも影響したとして大きな議論を呼んだ。そんな中、かつてフェルスタッペンの王座獲得を後押ししたセルジオ・ペレスが、この出来事に関する“ある投稿”へ反応し話題となっている。

    決勝23周目、ノリスはターン5〜6の間で角田裕毅をオーバーテイクしたが、この際のコース外走行によるアドバンテージ取得の疑いで調査対象に。

    一方の角田裕毅も複数回のライン変更が問題視され、両者とも審議対象となったが、最終的に角田裕毅のみ5秒ペナルティが科され、ノリスはお咎めなしという結論に至った。この裁定にはSNS上で多数の反応が寄せられた。

    レッドブル時代、2021年アブダビでフェルスタッペンの逆転タイトルを支える歴史的ディフェンスを見せたペレスに対し、「この場面で必要だったのは“あのペレス”ではなかったか」といった声も上がる中、当のペレス自身もSNSでこの話題に加わった。

    彼が反応したのは、映画『アベンジャーズ』シリーズの“サノス”にペレスの顔を合成し、彼の名言「Perhaps I treated you too harshly(たぶん、君に厳しすぎたんだ)」を重ねたミーム画像。ペレスはこれを引用し、短く「Perhaps(笑)」と投稿。これが大きな拡散を呼び、18万件以上の「いいね」を記録している。

    セルジオ・ペレス 角田裕毅

    ■2021年にセルジオ・ペレスがやったこと
    セルジオ・ペレスにとってレッドブルでの最初のシーズンは決して楽ではなかった。しかしフェルスタッペンは、アブダビGPで自身がタイトルを獲得したあと、チームメイトの助けがなければ自分は王者になれなかったと語った。

    それはよくある“チームメイトへのお世辞”ではなく、アブダビでペレスがルイス・ハミルトンを抑えた 2周 に対する非常に具体的な称賛だった。もしこの2周がなければ、レースのあの物議を醸した結末は起きなかった可能性すらある。

    「チェコがいなければ、僕はここに座っていないと思う。彼がいなければ彼ら(メルセデス)はセーフティカーでピットできていたしね」とフェルスタッペンは語った。

    「だからチェコは本当に素晴らしい走りをしてくれた」

    しかしペレスの介入が重要だったのは、ハミルトンとフェルスタッペンの差を約8秒奪ったことだけではない。レースの流れに大きな影響を与えた点だ。

    もしハミルトンがペレスの後ろで時間を失わず、順調にフェルスタッペンとの差を広げていたら、36周目のVSCで“安いピット”を行えた可能性が高かった。

    ヤス・マリーナでの安全車下のピットロスは約14秒だが、実際にはその時点でフェルスタッペンとの差は7秒弱だった。

    「そのタイミングでの防御は本当に重要だった」とペレス。

    「ルイスはレースをコントロールしていて、VSCのウインドウを完全に持っていた。彼は何でもできた。でも僕はすごく古いタイヤだった。それでもうまくいって、マックスとチームを助けられて嬉しい」

    ハミルトンがVSCで止まっていたら、レースの残りは全く違った展開になっていた可能性が高い。

    クリスチャン・ホーナー代表も当時、ヘルメットを脱いだペレスを称賛していた。

    「ルイスを抑えてマックスを引き寄せた。今日の勝利にチェコが大きく貢献した。まさに“全開で行く”男だ」

    現在ペレスは2026年のF1復帰が決定しており、新規参戦チームのキャデラックF1でバルテリ・ボッタスとともに新シーズンを戦う予定だ。

    セルジオ・ペレス

    ■ 2025年に角田裕毅ができなかったこと
    オスカー・ピアストリもハードでロングランを行っていたため、角田裕毅がそのピアストリのタイトル争いに影響を与えるチャンスはなかった。しかし、もう一人のマクラーレンを妨害するチャンスは明確に存在した──角田裕毅が走り続けたことで、ランド・ノリスが22周目に新品タイヤで戻ってきたとき、角田裕毅が3番手を走っていたからだ。

    レッドブルは角田裕毅に「捕まったら出来ることは全部やれ」と伝え、角田裕毅は「分かってる、任せて」と返した。

    しかしノリスはすぐに角田裕毅を抜き去った。角田裕毅が前でラインを変えたため、ノリスはロングストレート内側のラインをまたいで避ける必要があったにもかかわらず、である。

    角田裕毅は、変則的なライン変更で得た5秒ペナルティは「非常に厳しい」と主張し、The Race の質問に対して「ただスリップストリームを切ろうとしただけ」と語った。FIA のガイドライン上、後続との距離が十分であれば許容される動きだ。

    しかし今回は、スチュワードは角田裕毅が「複数回の方向転換を行い、その結果#4(ノリス)が接触回避のためにコース外へ行かざるを得なかった」と判断した。

    角田裕毅自身は、「うまくいってもあと1周しか抑えられなかった」とし、マクラーレンが迫る中でレッドブルの無線が「パパパパパパパパ」と繰り返され、注意を削いだと感じていたという。

    「彼らのストレスは感じたけど、『見て、分かってる。話したとおりやるから、できる限り守るよ』と思っていた。簡単に前に出すメリットなんてないし、とにかく最善を尽くした。でもノリスはすごい勢いで来て、一気に抜いていっただけだ」と角田裕毅は語った。

    角田裕毅がフェルスタッペンとレッドブルのためにその瞬間にできた最善の仕事は、ランド・ノリスの背後にいたシャルル・ルクレールにノリスへ追いつく、あるいは抜くチャンスを与えることだった。ルクレールは角田裕毅に追いつくノリスのわずか1.6秒後方にいた。

    ただしそのためには、角田裕毅はさらに危険なほどの防御を行う必要があり、仮にルクレールがノリスを抜けたとしても、ノリスがそのままフィニッシュまで留まる可能性は低かっただろう。

    だが、ペレスがこれを見て“物足りなさ”を感じたのは理解しやすい。

  • F1アブダビGP 決勝 ハイライト動画:ラストレースの角田裕毅は14位

    F1アブダビGP 決勝 ハイライト動画:ラストレースの角田裕毅は14位

    2025年F1 アブダビGP 決勝のハイライト動画。12月7日(日)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第24戦 アブダビグランプリの決勝レースが行われた。

    マックス・フェルスタッペンがアブダビGPで完璧なレース運びを披露して優勝を飾ったが、タイトル奪還にはわずかに届かなかった。オスカー・ピアストリの後方3位でフィニッシュしたランド・ノリスが、2025年F1ワールドチャンピオンを獲得した。

    レッドブルのフェルスタッペンはポールポジションから首位を守ってオープニングラップを制すると、ピアストリはマクラーレンのチームメイトであるノリスを見事にオーバーテイクして2番手へ。オーストラリア人ドライバーはそこから41周にわたるハードタイヤのロングスティントに入った。

    一方ノリスは、異なる戦略を選択したことで1回目のピットストップ後にDRSトレインへと戻る展開になったが、前走車を次々とオーバーテイク。ランス・ストロールとリアム・ローソンを一度に抜き去る鮮やかなダブルパスも決め、ふたたび上位へ浮上した。

    その後ノリスは着実にトップ3へ戻り、タイトル獲得に必要なポジションを確保。フェルスタッペンはピアストリに12秒差をつけて優勝したものの、最終的にノリスがわずか2ポイント差で年間王者となった。

    さらに後方では、シャルル・ルクレールが序盤にノリスへ強いプレッシャーをかけたものの4位でフィニッシュ。メルセデスのジョージ・ラッセルが5位で続き、フェルナンド・アロンソが6位。7位には力強い走りを見せたエステバン・オコンが入り、ルイス・ハミルトンが8位、ニコ・ヒュルケンベルグが9位、ストロールが10位で今季最終戦を締めくくった。

    F1ラストレートとなった角田裕毅は、マックス・フェルスタッペンを援護するためにハードタイヤでスタート。序盤のロングスティントでランド・ノリスを抑える“壁役”としてノリスにプレッシャーを与えたが、進路変更のペナルティ(5秒)も受け、最終結果は14位だった。

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  • レッドブルF1代表 角田裕毅の“チームへの献身”称賛「決して諦めなかった」

    レッドブルF1代表 角田裕毅の“チームへの献身”称賛「決して諦めなかった」

    2025年F1アブダビGP決勝後、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、最終戦を14位で終えた角田裕毅について「今日も昨日もチームのために戦い続けてくれた」と述べ、その貢献を強調した。

    タイトル最終決戦の舞台となったヤス・マリーナで、レッドブルはマックス・フェルスタッペンが圧巻の走りで今季8勝目を挙げたが、角田裕毅は“チームゲーム”に徹し、ランド・ノリスを抑えてフェルスタッペンのタイトル獲得を後押しする役割を担った。

    しかしその防御はペナルティを招き、最終順位は14位に終わった。

    メキースはそれでも角田裕毅の姿勢を「シーズンを通して決して諦めなかった」と讃えた。

    レッドブル:フェルスタッペンは独走勝利、角田裕毅は“最終任務”に徹する
    フェルスタッペンはスタートから危なげなくリードを築き、1ストップでフィニッシュする支配的なレースを展開。必要なら“無料の2回目ストップ”を行える余裕すらある圧倒的ペースだった。

    一方の角田裕毅は、最後のレースでフェルスタッペンを援護すべく、ピットアウトしたランド・ノリスを抑える役割を担当。しかしその防御でノリスをコース外へ押し出したと判断され、5秒ペナルティが科された。

    ローラン・メキース代表:角田裕毅に「決して諦めなかった」と最大級の称賛
    「“まずはランドとマクラーレンにおめでとうと言いたい。今年は本当に僅差の戦いで、我々も最後まで素晴らしい戦いを見せられた。今日の支配的なレースは予想外だったが、チームとマックスの努力のおかげで実現できた」

    「そして、角田には感謝の言葉しかない。彼は昨夜と同様に今日もチームのために戦ってくれたし、今季も決して諦めることなく走り続けてくれた。彼の姿勢には心から敬意を表したい」

    「シーズン後半の逆転劇は本当に誇りだ。キャンパスの全員、現場の全員が信じられない努力をしてくれた。我々は最後の一周まで“レッドブルのレーシングスピリット”を示すことができた。」

  • マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP優勝「負けたとは思っていない」

    マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP優勝「負けたとは思っていない」

    フェルスタッペンは、2025年F1アブダビGPで優勝しながらも、わずか2ポイント差で5年連続タイトルを逃した。しかしレース後、彼は戦略面やヤス・マリーナの新レイアウトが、マクラーレン勢を意図的に“渋滞させる作戦”を阻んだと説明し、敗戦を「負けとは思っていない」と語った。

    序盤の不振で104ポイント差を背負いながらも、夏以降の巻き返しでタイトル争いに復帰したフェルスタッペン。9戦中6勝という驚異的な後半戦を振り返り、レッドブルの戦いぶりを「非常に誇りに思う」と強調した。

    バックアップ作戦が不可能だった理由
    フェルスタッペンは、なぜレース終盤にペースを落として、背後のマクラーレン2台を“詰まらせる”戦術を取らなかったのかという疑問に答えた。

    「たくさんのシナリオを頭に描いていた。でも、もちろんオスカーのタイヤ戦略を見た時点で、それは相当難しいと分かっていた」とフェルスタッペンは語った。

    「僕たちは前で少し速すぎた。他のマシンはあのペースについていけなかったと思う。シャルルは本当に全力で走って、表彰台を狙っていた。それも印象的だった」

    ノリスとルクレールが2ストップ、フェルスタッペンが1ストップと戦略が分かれたことで、隊列を意図的に固めるやり方は実行不可能だったと説明する。

    「彼らは2ストップに行った。1ストップのまま全体をバックアップするのは難しい。それに、この新しいレイアウトでは2016年にやったようなことをするのはもっと難しい」

    タイトル逆転を狙った“奇跡の瞬間”を待っていた
    フェルスタッペンはレース中、タイトル争いに影響する何かが起きないか、コース上の大型スクリーンを見続けていたという。

    「ずっとスクリーンを見て、何か起きるのか確認していた。レース自体は本当によかったし、ただクルマを運転して楽しんでいた。毎周のストレートで、何か起きたか見ていた。でも、それもレースの一部。特に気にしすぎていたわけじゃない」

    結局ノリスが3位を守り切り、フェルスタッペンは2ポイント差でタイトルに届かなかった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    「負けとは思っていない」— タイトル喪失への心境
    レース後、フェルスタッペンはSky Sportsに対し、自身の敗北を「負け」とは捉えていないと語った。

    「正直、負けたとは思っていない。彼(ノリス)は本当にいいシーズンを送った。彼とオスカーの戦いは激しかったし、そこに僕も加わった。初めてのタイトルを取るときは、とても特別で、感情的なものだ。グリッドの全員がその瞬間を夢見ている。だから、彼には今夜、家族やチームと楽しんでほしい」

    後半戦の“6勝”とレッドブル復活の理由
    フェルスタッペンは、104ポイント差からここまで巻き返せた理由として、レッドブルの姿勢を称賛した。

    「ローラーコースターのような一年だった。序盤は特に厳しかった。でも、なぜ悪いのか分からないレースが続いた後でも、チームは絶対に諦めなかった。100ポイント以上の差がついて“終わった”と言うのは簡単だ。でもチームは常に問題を理解しようとし、戦い続けた」

    「どんな差であれ、1ポイント、10ポイント、20ポイント……後ろで終われば後ろだ。でも、とても楽しかったし、戦いは楽しかった。チームは本当に団結していて、ファイターだ。状況が悪いときも互いに支え合った。それを誇りに思う」

    2025年の総括と、2026年への自信
    フェルスタッペンは、アブダビでの週末について「やれることはすべてやった」と断言する。

    「僕たちはすべてを最大化した。ポールを獲って、レースでも強いペースで勝った。やれることは全部やった。オスカーが違う戦略だったこともあって、隊列をまとめるのはさらに複雑だった。だから、他にできることはあまりなかった」

    最後にフェルスタッペンは、2026年の新時代へ向けて胸を張った。

    「週末全体をとても誇りに思う。僕たちはすべてを出し切ったし、クルマを運転するのが楽しかった。2026年に向けて、この勢いのまま進んでいきたい」

  • 2025年F1ランキング:ランド・ノリスが初栄冠でマクラーレンがWタイトル

    2025年F1ランキング:ランド・ノリスが初栄冠でマクラーレンがWタイトル

    ランド・ノリスが、マックス・フェルスタッペンにわずか2ポイント差、そしてオスカー・ピアストリに13ポイント差で2025年のF1ワールドチャンピオンを獲得した。

    アブダビGPはドラマチックなシーズン最終戦の結末となり、ノリスは自身初のタイトルを確実にするために必要なことを成し遂げた。

    ランド・ノリスがアブダビで初のF1タイトルを獲得
    フェルスタッペンはピアストリの前でレースに勝利し、ノリスは3位だったが、それだけでは復活を遂げたオランダ人に5年連続タイトルをもたらすには十分ではなかった。

    12ポイントのリードを持ってレースに臨んだノリスは、マクラーレンに2008年以来となるドライバーズタイトルをもたらすために表彰台フィニッシュだけが必要だった。

    ノリスはそれをやってのけ、レースを支配したフェルスタッペンのレッドブルの後方で、ピアストリに続いてフィニッシュした。

    ジョージ・ラッセルは年間4位でシーズンを終え、フェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。ルクレールは2025年に新加入したチームメイトのルイス・ハミルトンに対して、ほぼ100ポイントの差をつけた。

    キミ・アントネッリはデビューシーズンで150ポイントを挙げ、新人勢の中で最上位となった。一方、終盤の表彰台獲得は、カルロス・サインツがウィリアムズのチームメイトであるアレックス・アルボンを逆転するには十分ではなく、2人はそれぞれ73ポイントと64ポイントでシーズンを終えた。

    2025年に参戦した21人のドライバーのうち19人がポイントを獲得し、フランコ・コラピントとジャック・ドゥーハンの2人が未得点に終わった。

    マクラーレンがダブルタイトル
    マクラーレンはシンガポールでコンストラクターズタイトルを確定させ、メルセデスはアブダビで2位を確保した。

    フェルスタッペンの勝利により、レッドブルはシルバーアロー(メルセデス)から18ポイント差で3位を確定し、フェラーリは4位へと後退した。

    ウィリアムズは見事な5位となり、レーシングブルズは競争の激しいチーム群の中で6位を確保した。アストンマーティンは89ポイントで7位となり、ファエンツァのチーム(レーシングブルズ)にわずか3ポイント届かなかった。ハースは79ポイントで8位、ザウバーは70ポイントで9位だった。

    2025年のF1世界選手権 マクラーレン ランド・ノリス

    ■ 2025年F1ドライバーズポイント

    1.ランド・ノリス (マクラーレン)(423)
    2.マックス・フェルスタッペン (レッドブル)(421)
    3.オスカー・ピアストリ (マクラーレン)(410)
    4.ジョージ・ラッセル (メルセデス)(319)
    5.シャルル・ルクレール (フェラーリ)(242)
    6.ルイス・ハミルトン (フェラ-リ)(156)
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ (メルセデス)(150)
    8.アレクサンダー・アルボン (ウィリアムズ)(73)
    9.カルロス・サインツJr. (ウィリアムズ)(64)
    10.フェルナンド・アロンソ (アストンマーティン)(51)
    11.ニコ・ヒュルケンベルグ (ザウバー)(51)
    12.アイザック・ハジャー (レーシングブルズ)(51)
    13.オリバー・ベアマン (ハース)(41)
    14.リアム・ローソン (レーシングブルズ)(38)
    15.エステバン・オコン (ハース)(33)
    16.ランス・ストロール (アストンマーティン)(33)
    17.角田裕毅 (レッドブル)(33)
    18.ピエール・ガスリー (アルピーヌ)(22)
    19.ガブリエル・ボルトレト (ザウバー)(19)
    20.フランコ・コラピント (アルピーヌ)(-)
    21.ジャック・ドゥーハン (アルピーヌ)(-)

    ■ 2025年 F1コンストラクターズポイント

    1.マクラーレン(833)
    2.メルセデス(469)
    3.レッドブル(451)
    4.フェラーリ(398)
    5.ウィリアムズ(137)
    6.レーシングブルズ(92)
    7.アストンマーティン(89)
    8.ハース(79)
    9.ザウバー(70)
    10.アルピーヌ(22)

  • 角田裕毅 F1アブダビGP決勝14位「またよく分からないペナルティ…」

    角田裕毅 F1アブダビGP決勝14位「またよく分からないペナルティ…」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1アブダビGP決勝でチームのために全力を尽くしながらも、惜しくもポイント圏外でレースを終えた。

    フェルスタッペンのタイトルを後押しする役割を担った一方で、レース中のペナルティやマシン特性に苦しみ、最後まで難しい展開が続いた。

    レッドブルでの最終戦を終えた角田裕毅は、これまでのチームでの時間を振り返り、メカニックへの深い感謝を語った。不運続きのシーズン後半だったとしながらも、「全てを出し切った」と胸を張った。

    チームのために全力を尽くしたと思いますが、今の率直なお気持ちを聞かせてください。

    そうですね、少なくともポイントを取りたかったんですけど、またよく分からないペナルティを受けてしまって…。まあ、正直いつものことかなと思います。でも、とにかく全力は尽くしました。

    すごく抜きにくかったですし、最初はペースがあったんですけど、どういうわけかタイヤがすぐにオーバーヒートして、本当に大変でした。レース中ずっと苦しんでいました。とにかく、そんな感じです。

    レッドブルで過ごした時間を振り返って、どんな思いがありますか。

    メカニックたちと過ごした時間は本当に楽しかったです。彼らからのサポートは驚くほど素晴らしかったですし、時にはFP3から予選の間に大幅なセットアップ変更をお願いすることもあって、嫌われていた時期もあったかもしれません。

    でも昨日ふと思ったんですけど、僕のおかげでみんなすごく鍛えられたと思いますし、すごくシャープになったはずです。きっと感謝してくれていると思います。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) アブダビグランプリ

    あなたはずっと全力を尽くしてきました。その点について、どのように感じていますか。

    まあ、そうですね。今年は特に後半を振り返ると、とにかく「運」という言葉しか出てこないです。正直その言葉を使うのは好きじゃないんですけど、本当に痛感しました。

    毎セッション、毎レース週末で何かしら起きていましたし、今週もピットレーンでのインシデントで自分の意思とは関係なく古いフロアに戻さないといけなかった。レース中もまた微妙なペナルティがありましたし…。本当に一度もスムーズなレースがありませんでした。

    それでも全力を尽くしましたし、自分ができることは示せたと思います。

  • 角田裕毅 F1アブダビGP決勝後コメント「チームに感謝、最大限で戦えた」

    角田裕毅 F1アブダビGP決勝後コメント「チームに感謝、最大限で戦えた」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、ひとまずラストレースとなる2025年F1アブダビGP決勝を14位で終えた。

    10番グリッドの角田裕毅は、チャンピオンの可能性が残されたマックス・フェルスタッペンを援護するためにハードタイヤでスタート。序盤のロングスティントでランド・ノリスを抑える“壁役”としてノリスにプレッシャーを与えた。

    DRS列を形成するなど役割を果たしたが、進路変更のペナルティ(5秒)も受け、最終結果は14位だった。

    今年で5年間にわたって戦ってきたF1シートを失い、来季はレッドブルのリザーブドライバーを務めることが決定している角田裕毅。レッドブル・レーシング昇格後は思うようにいかなかったシーズンだったが、一緒に戦ったチームに感謝の意を述べた。

    「最後にポイントを取りたかったです」と角田裕毅はコメント。

    「ぺナルティもあり、オーバーヒートもあり、思うようにいきませんでしたが、シーズンを通して一緒に戦ってくれたチーム、特にメカニックに感謝したいです」

    「毎回何かあったし、今回もピットでの接触もありました。特に後半は運がなかったと思うこともありましたが、精一杯、最大限で戦うことができました」

    「この1年間の応援、ありがとうございました」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング) アブダビグランプリ