カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • マーカス・グロンホルム、トヨタ・ヤリスWRCでラリースウェーデン参戦

    マーカス・グロンホルム、トヨタ・ヤリスWRCでラリースウェーデン参戦

    2度のWRCチャンピオンであるマーカス・グロンホルムが、今年のラリー・スウェーデンでトヨタ・ヤリスWRCで参戦することが発表された。

    今回、マーカス・グランホルムのマシンはToyota Gazoo Racingが運営する2019年型のトヨタ・ヤリスWRCとなるが、ファクトリー参戦ではなく、プライベートでのエントリーとなる。

    マーカス・グロンホルムは、昨年50歳の誕生日を迎えた自分への誕生日プレゼントとして参戦すると述べた。

    「自分への誕生日プレゼントとして、ラリー・スウェーデンの素晴らしい道を楽しみたい」とマーカス・グロンホルムはコメント。

    「このイベントには忘れられない思い出がたくさんある。2000年に初めてWRCで勝利を飾ったのがこのイベントだった。だから、もう一度、このラリーを走る」

    マーカス・グロンホルムは、2000年、2002年、2003年(プジョー)、2006年、2007年(フォード)と過去にラリー・スウェーデンを5回制している。

    ラリー・スウェーデン参戦の一週間前に51歳の誕生日を迎えるマーカス・グロンホルムは「ラリードライバーとしては、年を取り過ぎているので、それに見合った走りをするつもりだ。しかし、スタート順は他の人よりも後ろがいいし、まだ何か考え出すことができるかもしれない」と語る。

    「トヨタからラリーに参戦するのは、もちろん大きな契約だ。自分のアイディアにGOサインを出してくれたトミ・マキネンに心から感謝している」

    「マシンの感触を得るために、できるだけ多く走っておきたい。セッティングで時間を無駄にはしなくないし、トヨタがうまくいくと考えるセッティングで行くつもりだ」

  • トヨタ、ヤリスWRCの2019年仕様を披露

    トヨタ、ヤリスWRCの2019年仕様を披露

    トヨタは、オートスポーツ・インターナショナル(Autosport International)で行われたFIA世界ラリー選手権(WRC)2019年シーズン発表会にて、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのドライバーとコ・ドライバーが一堂に会し、昨シーズンマニュファクチャラー選手権優勝車ヤリスWRCの2019年仕様を披露した。

    毎年、イギリス・バーミンガムで新たなモータースポーツ・シーズンの幕開けを告げるイベントとして親しまれているオートスポーツ・インターナショナルにて、今シーズンからチームに加わるイギリス人ドライバーのクリス・ミークと、新たにコンビを組むコ・ドライバーのセブ・マーシャルも、彼らのホームグラウンドの地で、他のチームメンバーと共に初めて公の舞台に立った。

    昨シーズン、WRC復帰2年目でのマニュファクチャラー選手権タイトル獲得にチームを導いたオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組とヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組も登壇した。

    昨年の成功の鍵は、過去のラリーからの学びを元に、ヤリスWRCをシーズンを通じて改善し続けたことだった。チームは、1月24日(木)から27日(日)に行われるラリー・モンテカルロから始まる2019年シーズンに向けて、開幕ぎりぎりまで改善を続ける。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    現マニュファクチャラー選手権チャンピオンとして、2019年シーズン発表会に戻って来ることができ、大変嬉しく思っています。特にイギリスでは、多くのモータースポーツファンがクリスとセブのチーム加入をとても楽しみにしていたことは理解していますので、ここが我々にとって、今シーズンの幕開けに相応しい場所であると思います。昨年は大変素晴らしい結果を得ることができました。ヤリスWRCを継続的に改善するために、一丸となって努力を重ねたチームに感謝しています。しかし、この成功に止まらず、我々の「もっといいクルマづくり」への挑戦は続きます。そして、2019年シーズンは、マニュファクチャラー選手権タイトルを防衛し、ドライバー、コ・ドライバー選手権タイトルも狙います。これまで以上に激しい競争に直面するでしょうから、決して容易ではありませんが、チームの皆が良いシーズンになると自信を持っています。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、“ALL FOR WIN”を合い言葉に2019年シーズンを戦い抜きます。トリプルタイトル獲得を目指し、チーム一丸となって大きな目標にチャレンジします。皆さま、今シーズンも応援を宜しくお願い致します。

    トヨタ ヤリスWRC 2019トヨタ ヤリスWRC 2019トヨタ ヤリスWRC 2019

  • トヨタ、WRC復帰2年目でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    トヨタ、WRC復帰2年目でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第13戦 ラリー・オーストラリアの競技3日目デイ3が11月18日(日)に東海岸のコフスハーバーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)が優勝。エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合4位でフィニッシュし、チームはWRC復帰2年目でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    ラリー・オーストラリアの最終日となるデイ3は、コフスハーバーの北側で3本のステージを各2回走行。前日の夜から断続的に降り続いた雨により森の中のグラベル(未舗装路)ステージは全体的に滑りやすくなり、非常に難しい路面コンディションでの戦いとなった。泥に覆われた路面で多くのドライバーがミスをする中、総合2位のラトバラはオープニングステージのSS19でベストタイムを記録した。そして、SS20でトップに立つとSS22と23でもベストタイムを刻み首位の座を確実なものに。そのまま最後までリードを保ち、今シーズン初優勝を飾った。

    今回のラリーを最後にチームを離れるラッピは、マニュファクチャラー選手権を最優先した堅実な走りを続けながらも、SS21でベストタイムを記録し総合4位でフィニッシュ。ラトバラとラッピのふたりがポイントを獲得した結果、チームは1999年以来となる4度目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    デイ2終了時点でトップに立っていたタナックは、ドライバーズタイトルの獲得を目指し、デイ3でも攻めの走りを続けた。しかしSS22でコースアウトした際クルマが木に当たってしまい、競技続行不可能となったため残念ながらリタイアとなった。なお、今回の結果によりドライバーズ選手権ではタナックが3位、ラトバラが4位、ラッピが5位でシーズンを終えた。

    全13戦で行なわれた2018年シーズンは今回のラリー・オーストラリアで終了。2019年のWRCは1月24日(木)から27日(日)にかけて、モナコとフランスで開催される「ラリー・モンテカルロ」で開幕する。2019年シーズンは新たにチリがカレンダーに加わり、今年よりも1戦多い全14戦となります。チームはラトバラ、タナック、そして新たにクリス・ミークをドライバーとして迎え、ヤリスWRC 3台体制でシーズンに臨む。

    豊田章男(チーム総代表)
    ラトバラ選手、アンティラ選手、ラリー・オーストラリア優勝おめでとう! 苦しんだ今シーズン、最後にポディウムの頂点に立つ姿を見ることができて、本当に嬉しかった。そして、その勝利でTOYOTA GAZOO Racing WRTのマニュファクチャラーズタイトルが決まりました。FIA世界ラリー選手権へ18年ぶりに復帰し、2年目の挑戦にしてこんなにも素晴らしい結果を得られたこと、チームの総代表として最高の気持ちです! この栄冠を勝ち取るためにヤリスを強くし続けてきたトミ・マキネンと、彼を支えてきた全てのチームメンバー、そして、そのヤリスを何があってもゴールまで走らせ続けてくれた6人のドライバー、コ・ドライバー達に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう! そして、おめでとう! 声援を送り続けてくださったファンの方々、心ひとつに戦ってきてくださったパートナーの皆様ともこの喜びを分かち合えたこと、本当に嬉しく思います。支えていただき、ありがとうございました。この挑戦が始まる時、トミやメンバー達と“約束”したのは「自分たちは“負け嫌い”だ。一緒に勝利を手にしよう!」「そのために、常に“今のヤリス”が一番強くなっているようにしよう!」ということだけでした。走りきれなかった道、苦しめられた道を、もっと気持ち良く走るためにはどうしたらいいか? チームは常に、これを考え、日々改善を続けてくれました。そうして“昨日のヤリスより今日のヤリスがもっといいクルマになる”ということを実践してくれたからこそ、今回の結果が得られたのだと思います。そして、このトミ達との“約束”は、今回の勝利で終わるものではありません。「もっと乗り続けていたい」「もっと攻めてみたい」と世界各地の道で、ドライバー達にそう言ってもらえるヤリスになるようこれからもチーム全員で学び続けて参ります。そして、トヨタ自動車は、ここで得た学びをお客様にいち早くお届けできるよう、努力して参ります。皆さま、来シーズンも引き続き、応援よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本当に信じられない気分です。私の記憶にある中で、もっとも大変な最終戦でした。フィニッシュまであと少しというところでオットがリタイアとなってしまったのは非常に残念です。しかし、ヤリ-マティが再び勝ってくれたのはとても素晴らしい事です。また、エサペッカはポイントを獲得しタイトルに貢献してくれました。我々はこのプロジェクトを3年半前に始めましたが、想像以上にはやく進化を遂げたと思います。去年我々はこのラリーで多くを学び、データを収集しました。そして、今シーズンの後半はクルマを大きく進化させる事ができました。タイトルの獲得は、チーム全員の多大なる努力によって成し遂げられました。そして、この成功により2019年に向けて彼らの開発に対するモチベーションはさらに高まると確信しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    再び勝利を手にする事ができて本当に嬉しく思います。久しぶりの優勝にホッとしました。今日のコンディションは非常に困難で、いとも簡単にコースオフしてしまうような状況でした。自分は思い通りの結果が得られましたが、オットがあのような事になってしまったのは残念です。最終ステージのスタート前は非常に興奮していましたし、神経質になっていましたが、マニュファクチャラーズタイトルを獲得できて、本当に素晴らしい気分です。チーム、そして彼らが作りあげたものを心から誇りに思います。全員の努力と懸命な働きが報われたといえるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    素晴らしい仕事を成し遂げた、チームの全スタッフを祝福したいと思います。選手権最強のクルマを運転し、最高の人々と一緒に戦えた事を嬉しく思います。1年を通して凄い戦いが続き、我々は常にベストを尽くしてきました。今日は非常に泥が多いトリッキーな路面でコースを外れてしまいました。私自身はこのような形でラリーが終わってしまい残念ですが、結果的に両選手権に大きな影響は及ぼさなかったと思います。今シーズンの自分達の戦いには満足していますし、来年も攻めの姿勢で臨むつもりです。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今日のコンディションは非常にトリッキーで、運転を心から楽しむ事はできませんでした。今シーズンの中でもっとも大変な1日だったかもしれません。チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献してシーズンを終えられたのは、私のキャリアにとってとても良い事です。本当は優勝したかったのですが、自分のペースを取り戻せたのは良かったと思います。私達を支えてくれたチームの全員に感謝します。

    ラリー・オーストラリア デイ3の結果
    1 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) 2h59m52.0s
    2 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +32.5s
    3 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +52.2s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m 02.3s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +2m30.8s
    6 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +3m05.1s
    7 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +8m59.0s
    8 アルベルト・ヘレル/ホセ・ディアス (フォード フィエスタ R5) +22m28.5s
    9 スティーブ・グレニー/アンドリュー・サランディス(シュコダ ファビア R5)+27m01.8s
    10 ジョーダン・セルデリディス/ララ・ヴァンネステ(フォード フィエスタ WRC) +35m14.1s
    R オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC)

  • WRC | セバスチャン・オジェがチャンピオン6連覇!

    WRC | セバスチャン・オジェがチャンピオン6連覇!

    セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)が、2018年のFIA 世界ラリー選手権(WRC)のチャンピオンを獲得。タイトル6連覇を成し遂げた。

    チャンピオンシップ争いは、首位のセバスチャン・オジェ、3ポイント差で2位につけるティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)、23ポイント差で3位につけるオット・タナック(トヨタ)と接戦の中で今回の最終戦を迎えた。

    しかし、ティエリー・ヌービルとオット・タナックは、最終日のスペシャルステージでどちらも木に接触してリタイア。結局、最終ステージを待たずしてセバスチャン・オジェの年間タイトルが決定した。

    セバスチャン・オジェは「僕はこのマシンで最後のプッシュをしたよ!」とコメント。

    「今季は本当に接戦で難しかった。接戦だったし、浮き沈みのr信じられないようなシーズンで、ついこの間までタイトルは不可能に思えた。チームを誇りに思っている」

    マニュファクチャラーズ部門では、368ポイントを獲得したトヨタが341ポイントのヒュンダイ、324ポイントのフォード、237ポイントのシトロエンを抑えて19年ぶりにいタイトルを獲得した。

  • WRC | 第13戦 ラリー・オーストラリア:タイトルを狙うタナックが首位

    WRC | 第13戦 ラリー・オーストラリア:タイトルを狙うタナックが首位

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第13戦 ラリー・オーストラリアの競技2日目デイ2が11月17日(土)に東海岸のコフスハーバーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が首位に浮上した。また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)は総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は総合5位にポジションを上げ、ヤリスWRCは全車がトップ5に入った。

    ラリー・オーストラリアのデイ2は、コフスハーバーのサービスパークを中心に、5本のステージを各2回走行。SS12/16「ラレー」と、SS17/18「デスティネーション・ニューサウスウェールズ」以外は、すべてコフスハーバー南側のグラベル(未舗装路)ステージが舞台となった。森林地帯と農場地帯に広がるグラベルステージは、全体的に滑りやすいルーズグラベルに覆われた。加えてドライコンディションとなった事で、後方からの出走となるデイ1上位の選手達にとっては、かなり有利な路面コンディションとなった。

    デイ1総合3位のラトバラ、総合5位のタナックは、午前中の3本のステージが終わった時点でそれぞれ総合1位、総合2位にポジションをアップ。午後のSS14ではドライバーズタイトル獲得のチャンスがあるタナックが首位に立ち、ラトバラが総合2位となった。首位でデイ2を終えたタナックは、全10ステージのうち6ステージでベストタイムを記録するなど1日を通してスピードがあり、優勝に大きく近づいた。一方、タナックと僅差の首位争いを続けたラトバラは、総合2位でデイ2をフィニッシュ。最後のスーパーSSでは突然の強い降雨により大幅にタイムを失ったが、それでも依然総合3位の選手に対し4.4秒差をつけている。また、デイ1総合6位のラッピは、SS15でベストタイムを記録するなど好調を維持し、前日よりもひとつポジションを上げた。総合4位の選手との差は3.8秒と小さいため、明日のデイ3ではさらなるポジションアップを目指す。

    競技3日目、最終日となる11月18日(日)のデイ3は、サービスパークの北側で3本のグラベルステージを各2回走行する。そのうちSS19/22「コランバ」とSS20/23「サファイア」は新しいステージだが、過去の大会で使用された「ブッカ」のステージと多くの部分が重なる。また、SS21/24「ウェディングベルズ18」は、スタート後の最初のセクションが、デイ1のSS1/4「オラーラ・イースト」と重なっている。なお、ウェディングベルズ18の2回目の走行となるSS24は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。6本のSSの合計距離は83.96km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は222.39kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    非常に良い形で1日を終える事ができました。特に大きな問題もなく、素晴らしい日だったと思います。最後のスーパーSSのコンディションは皆にとって公平ではありませんでしたが、幸運にも大きな影響は受けませんでした。我々の3人のドライバーは良くやってくれましたし、明日どう戦うべきかも理解しているはずです。このような形でシーズンを終える事ができたら、とても素晴らしいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    午前中は本当に良かったと思います。クルマはとても素晴らしく、ドライビングを楽しんで少し順位を上げる事ができました。午後も初めは良かったのですが、恐らくタイヤに対する負荷が強過ぎたからだと思いますが、タイヤがかなり摩耗してしまいました。そのためペースを緩めなくてはならず、タイムが落ちていってしまいました。また、スーパーSSではアンラッキーなコンディションでの走行となりました。それでも、以前総合2位につけていますし、この順位を最後まで保つ事がマニュファクチャラーズ選手権にとっては本当に重要です。また、良いフィーリングでシーズンを終えるのは、自分にとっても大切な事です。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とても良い1日でした。今朝は本来のリズムを取り戻しクルマのフィーリングも良かったので、少し攻めた走りをしてタイムを挽回しました。そして午後も攻めの走りを続け、後方の選手に対するマージンをさらに拡大する事ができました。明日は少々トリッキーなステージがあり、また天気も安定しないようなので、簡単には行かないかもしれません。とはいえ、現時点では全てが正しい方向に進んでいますし、あらゆる状況をコントロールできていると思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今日は良い仕事をできたと思います。自分の前と後ろにいる選手とはタイム差が大きくついていたので、少し孤立した感じがしました。また、激しく攻める必要もなかったため、集中力を保つのは簡単ではありませんでした。午後2本目のステージで少しペースを緩めたところ、すぐにミスをしてしまいました。そこで、やはり攻めるべきだと決心したところ、次のステージではベストタイムを記録し、総合4位の選手との差を詰める事ができました。明日は、クルマをフィニッシュに運ぶ事が最大の目標です。

    ラリー・オーストラリア デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h07m52.0s
    2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +21.9s
    3 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +26.3s
    4 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +46.6s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +50.4s
    6 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m44.8s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m04.6s
    8 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m35.2s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +2m49.0s
    10 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +6m26.8s

  • WRC | トヨタ 第13戦 ラリー・オーストラリア:ラトバラが初日総合3位

    WRC | トヨタ 第13戦 ラリー・オーストラリア:ラトバラが初日総合3位

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第13戦 ラリー・オーストラリアの競技初日デイ1が11月16日(金)に東海岸のコフスハーバーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)が総合3位、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (8号車)が総合5位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合6位につけ、マニュファクチャラーズタイトル獲得に向けて堅実なスタートを切った。

    ラリー・オーストラリアのデイ1は、コフスハーバーのサービスパークを中心に、4本のステージを各2回走行。1日の最後にコフスハーバーのウォーターフロントで行なわれた2本のスーパーSS以外は、すべて森林地帯を中心とするグラベル(未舗装路)ステージだった。コフスハーバーの周辺は夜間から早朝にかけて小雨が降ったが、ステージは概ねドライコンディションとなり、多くの路面は滑りやすい「ルーズグラベル」に覆われた。その結果、特に午前中のステージは出走順が早いドライバー選手権上位の選手にとっては不利な走行条件となった。

    オープニングステージのSS1では1位ラッピ、2位タナック、3位ラトバラと、ヤリスWRCがトップ3を独占した。続くSS2ではラトバラがベストタイムを記録して総合2位に。ラッピは2ステージ連続で総合1位の座を守った。SS3でラッピは総合2位に後退し、SS5ではウォータースプラッシュ(川渡り)を通過した際、エンジンがミスファイアし総合9位に後退した。しかし、その後順位を挽回し総合6位で1日を終えた。

    タナックは出走順が3番手とかなり早く、ドライバーズタイトルを争う他の2名のライバルと同様、非常に不利な出走順での走行となった。しかし、SS4ではベストタイムを記録。午後のSS5のウォータースプラッシュでフロントのバンパー部が破損。空力性能の低下によりハンドリングが悪化しペースダウンを余儀なくされた。しかし、SS8では大会2本目のベストタイムを記録。首位と16.9秒差の総合5位と、タイトルを争うライバルよりも上の順位でデイ1を終えた。

    ラトバラはSS6が終了した時点では総合2位につけていた。SS7/8の市街地でのスーパーSSではタイヤが合わずやや遅れをとり総合3位に後退したが、首位との差は8.7秒と好位置でデイ1を締めくくった。

    競技2日目となる11月17日(土)のデイ2は、サービスパークの南側で4本のグラベルステージを各2回走行。さらに、1日の最後にはデイ1と同様コフスハーバーのウォーターフロントでスーパーSSを2本走る。SS10/14「ウェルシュズクリーク・リバース」は、全長28.83kmと今大会最長のステージであり、途中で広大な牧草地帯を走行する。10本のSSの合計距離は133.00km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は444.37kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今朝はとても良いスタートとなりました。3人のドライバー全員がクルマに良いフィーリングを感じ、その高い競争力を証明してくれました。残念ながらオットとエサペッカはSS5のウォータースプラッシュで問題に見舞われましたが、恐らくそれは水に入る際にやや大きなドリフト角度がついていた事が原因だと思います。ヤリ-マティはほぼ1日を通して非常に速く、マニュファクチャラーズタイトル獲得を目指す我々チームにとっては良い展開です。明日はスタート順も良くなるので、パフォーマンスに自信を持って臨みたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    概ね良い1日でした。午前中はミスをしてしまい少しタイムをロスしましたが、午後は安定した走行ができたので非常に満足しています。森林地帯でのグラベルステージをクリーンに走れたことは、きっと重要な意味を持つ事になるでしょう。スーパーSSではハードタイヤを装着していたため十分な駆動力が得られず、少しタイムを失いました。しかし、依然トップとの差は小さいので明日も頑張ります。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    全体的に午前中のステージは良好で、良いリズムで走れました。ただし、午後はいくつかミスをしてしまい満足できない結果となりました。午後の最初のステージではゲートに当たり、サスペンションに少しダメージを負いました。その次のステージでは大きなウォータースプラッシュでフロントバンパーが壊れ、通常より空力性能が低下した事で運転がかなり難しくなりました。しかし自分のベストを尽くしましたし、まだタイトル争いは続いています。不可能はないと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    午前中は全てがうまく行き、とてもスムーズでした。出走順が非常に早かったので、もっとタイムロスすると思っていましたが、そうはならず本当に驚きました。ただし、残念ながら午後のウォータースプラッシュで我々の1日は台無しになってしまいました。午前中の1回目の走行時と同じようにアプローチしたつもりでしたが、多くのタイムを失ってしまいました。それでも、走り続けられたのは良かったと思います。1日を通してドライビングが楽しく感じられ、クルマの調子も良いので明日がとても楽しみです。

    ラリー・オーストラリア デイ1の結果
    1 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) 53m37.4s
    2 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +8.7s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +6.8s
    4 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +12.5s
    5 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +16.9s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +28.3s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +38.2s
    8 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +45.2s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +47.2s
    10 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m11.9s

  • WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインの競技最終日となるデイ4が10月28日(日)にスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合6位で、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合7位でフィニッシュ。ポイントを加算し、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を守った。また、首位を走行していたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)は、パンクで遅れをとり総合8位でラリーを終えた。

    ラリー・スペインの最終日デイ4は、サロウの西側で4本、計61.70kmのSSが行なわれた。デイ3と同様、ステージはすべてターマック(舗装路)で早朝こそ路面は一部湿っていたが、全体的にはドライコンディションだった。デイ3でトップに立ち、2位に4.7秒のリードを持ってデイ4をスタートしたラトバラは、最初のSS15で総合2位にダウン。続くSS16では順位を守ることができたが、SS15の再走ステージであるSS17でクルマがガードレールに接触し、ホイールにダメージを受けた事でタイヤがパンク。50秒近いタイムロスで総合6位までポジションを落とし、最終のSS18は完走最優先の走りに徹した結果、総合8位でラリーを終えた。

    デイ3で首位を走りながらもパンクで大きく遅れ、デイ4を8位でスタートしたタナックは、SS16で2番手タイムを記録するなど好調な滑り出しとなった。そして、トップ5のタイムを記録した選手に対してボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」のSS18では、ベストタイムで5ポイントを獲得。総合6位でフィニッシュした結果、ドライバー選手権1位の選手との差は23ポイントに留まった。最終戦では最大30ポイントの獲得が可能なため、タナックのタイトル争いは次戦ラリー・オーストラリアでも続く。

    ラッピは目標である完走を果たし、総合7位でフィニッシュ。タナックと共に貴重なマニュファクチャラーズポイントをチームにもたらした。その結果、2位のチームに12ポイント差でマニュファクチャラー選手権1位のポジションを堅持。WRC復帰2年目でのタイトル獲得に向けてラリー・オーストラリアに臨む。

    WRC次戦は、11月15日(木)から18日(日)にかけて、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に開催される第13戦「ラリー・オーストラリア」。ラリー・オーストラリアはシーズンの最終戦となり、様々なグラベルステージを走行する。ドライコンディションになると路面は滑りやすいルーズグラベルに覆われ、早い出走順のドライバーが不利となる。しかし森の中のステージではクルマが巻き上げるダストがなかなか収まらないこともあり、その場合は先頭スタートのドライバーが有利となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    多くの浮き沈みがあり、そして最初から最後まで素晴らしい戦いが続いた、信じられないような週末でした。良い結果が得られそうでしたが、残念ながらそうはなりませんでした。とはいえ、3人のドライバーは最後までラリーを戦い抜き、マニュファクチャラー選手権にとって重要なポイントを獲得しました。そして、オットはパワーステージで最高の結果を残し、ドライバーズタイトルの望みを繋ぎました。我々には速いドライバー達と、速く、そして信頼性の高いクルマがあります。自信を持ってラリー・オーストラリアに臨みたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #7号車)
    今朝の最初のステージではタイヤもセットアップも軟らか過ぎましたが、2本目のステージでは状況が良くなり、勝利を目指して走りました。クルマのフィーリングはとても良く、すべてが順調でした。しかし、残念ながら3本目のステージのコーナーでガードレールの支柱に当たり、タイヤがパンク。そのままステージの半分を走らなければなりませんでした。自分のミスを心から悔やんでいますが、コンマ1秒の差を争う状況ではあり得る事です。決して望んでいた結果ではありませんが、今週末のパフォーマンスには満足しています。そして、次のラリー・オーストラリアがとても楽しみです。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    今日は運転がとても楽しく感じられました。昨日はトリッキーなコンディションでしたが、今日は心待ちにしていた典型的なカタルニアのターマックロードを走る事ができました。パワーステージでは私に失うものはなく、もちろん最後まで走り切る必要はありましたが、ドライバーズ選手権争いに生き残るためには計算上唯一のチャンスでしたので、本当にハードに攻めました。全力を尽くしましたし、最後まで絶対に諦めません。そして、マニュファクチャラー選手権争いにおいて、我々は依然有利な立場にあります。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    とても大変な週末でしたが、初めてこのラリーを最後まで走り切れたのは良かったです。私にとって重要な意味を持ちますし、週末を通して多くのことを学びました。今日は総合順位を争うようなポジションになく、クルマをフィニッシュに導きマニュファクチャラー選手権に向けポイントを確実に獲得する必要がありました。その役割は果たせたと思います。

    ラリー・スペイン デイ4の結果
    1 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ(シトロエン C3 WRC)3h12m08.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(フォード フィエスタ WRC)+2.9s
    3 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット(フォード フィエスタ WRC)+16.5s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+17.0s
    5 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+18.6s
    6 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)+1m03.9s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(トヨタ ヤリス WRC)+1m16.6s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリス WRC)+1m26.4s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン(シトロエン C3 WRC)+2m07.0s
    10 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+2m48.2s

  • WRC ラリー・スペイン 3日目 | トヨタのラトバラが総合首位に浮上

    WRC ラリー・スペイン 3日目 | トヨタのラトバラが総合首位に浮上

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインの競技3日目デイ3が10月27日(土)にスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)が総合1位に立った。また、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)も総合7位に浮上したが、首位を走行していたオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (8号車)は、パンクにより総合8位に順位を下げた。

    ラリー・スペインのデイ3は、サロウの北東部を中心に7本、計121.80kmのSSが行なわれた。ステージはすべてターマック(舗装路)となり、クルマはデイ2の最終サービスでグラベル(未舗装路)仕様からターマック仕様に変更された。強い雨により路面は全体的にウェットコンディションだったが、少し湿っているだけの路面も混在し、タイヤ選択が重要な鍵を握る1日となった。

    チームは午前中のステージで路面にマッチしたフルウェットタイヤを選択。SS9ではそれが奏功し、ベストタイムを記録した首位タナックは、総合2位の選手に対するリードを32.9秒に拡げ、セカンドベストタイムのラトバラは総合4位に浮上した。しかし、続くSS10でタナックはパンクを喫し、タイヤ交換により多くのタイムを失い総合9位に後退。その後、滑りやすい路面に苦労しながらも攻めの走りで8位に順位を上げたが、優勝はかなり厳しい状況となってしまった。

    一方、ラトバラはSS10でベストタイムを記録して総合2位にポジションアップし、続くSS11でついにトップに立った。午後のステージでもラトバラは首位の座を堅持。今シーズン初優勝に向けて好位置で1日を終えた。また、ラッピはSS10で2番手タイムを、SS11と12では3番手タイムを記録し、デイ2よりも3つ順位を上げた。

    競技4日目、最終日となる10月28日(日)のデイ4は、サービスパークの西側で4本のSSが行われる。デイ4の路面はすべてターマックとなり、2本のステージを各2回走行。SS16の再走ステージとなるSS18「サンタ・マリーナ2」は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は61.70km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は245.15kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日は色々な事が起こり、とても複雑な気分です。オットは今日も非常に速く万事順調だったのですが、午前中にパンクをしてしまい本当に残念です。彼のドライバーズタイトル争いにとって、大きなマイナスとなってしまったのは明らかです。一方、昨日のパンクによる遅れを挽回してトップに立った、ヤリ-マティにとっては素晴らしい1日となりました。すぐ後ろには非常に強力なライバル達が迫っていますが、ヤリ-マティはクルマに大きな自信を持っていますし、いかなる気象条件でも素晴らしい走りをしているので、最後までリードを守ってくれると信じています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    昨日の遅れにも関わらず、ラリーをリードする立場となり素晴らしい気分です。決して諦めるべきではないと改めて思いました。降雨と路面に流れ込んだ大量の泥により、今日はとても難しいコンディションでした。しかしクルマの調子はとても良く、タイヤ選択に関しても正解だったと思います。最後の2本のSSは少し慎重になり過ぎてタイムを失いましたが、それでも我々は依然ラリーをリードしています。明日はきっと激しい戦いになると思います。私のすぐ後ろには5年連続王者と、9年連続王者が迫っていますが、リラックスして自分の走りを続ける事が勝負の鍵を握る事になるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    本当にタフな1日でした。走り始めは良かったのですが、パンクでかなり多くのタイムを失ってしまいました。そして午後は路面が泥で覆われており出走順は最悪でした。また、私自身もロングステージのSS13でスピンをするなどミスをしてしまいましたが、それでもベストを尽くしたつもりです。もし明日も今日と同じような天気ならば、きっとチャレンジングな1日になるでしょう。ドライバーズタイトル争いにおいては自分達ができる事は少なくなってしまいましたが、マニュファクチャラーズタイトル争いに関しては良い方向に進んでいますので、ベストを尽くして貢献したいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    とても満足できる1日でした。午前中はタイヤ戦略が上手く行き、午後も悪いチョイスではなかったと思います。午後のロングステージ、SS13ではコーナーが多くの泥で覆われていたため、少しミスをして多くのタイムを失ってしまいました。しかし、速さは十分にあったと思います。全体的には、間違いなく昨日よりもポジティブな1日でした。タイム差が大きいため私よりも前の選手を捕える事は難しいかもしれませんが、明日は最後まで楽しんで走りフィニッシュを目指します。

    ラリー・スペイン デイ3の結果
    1 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) 2h35m01.8s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +4.7s
    3 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +8.0s
    4 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +9.8s
    5 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +12.7s
    6 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +16.5s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +46.5s
    8 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +1m00.7s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1m37.9s
    10 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m07.3s

  • 小林可夢偉と中嶋一貴がトヨタのWRCマシンを体験

    小林可夢偉と中嶋一貴がトヨタのWRCマシンを体験

    トヨタは、小林可夢偉と中嶋一貴がWRC(世界ラリー選手権)に参戦するTOYOTA GAZOO Racing World Rally TeamのWRCマシン『ヤリス・WRC』をドライブする動画をTOYOTA GAZOO RacingのYouTubeチャンネルに公開した。

    元F1ドライバーの小林可夢偉と中嶋一貴は、現在、TOYOTA GAZOO RacingからWEC(FIA 世界耐久選手権)に参戦中。中嶋一貴のドライブするトヨタ TS050ハイブリッドは今年のル・マン24時間レースで優勝。今月の富士6時間レースでは小林可夢偉がドライブする7号車が優勝を飾っている。

    小林可夢偉と中嶋一貴は、今年7月に開催されたWRC 第8戦 ラリー・フィンランドを訪問。レース後にヤリスWRCをテストドライブする機会を得た。

    「WRC×WEC カテゴリーを超えるTGRスピリット 第二弾」と題された動画では、WECとWRCという異なるカテゴリーに参戦するトヨタのワークスドライバーが交流。グリップ走行のサーキットレースとドリフト走行のラリーというまったく異なる走りに戸惑う二人が印象的だ。

    小林可夢偉は「レースで正しいとされる運転がラリーではダメ。レースではダメな運転がラリーでは正しい。全てが正反対なんだ」とショックを受けた様子。

    中嶋可夢偉も「ヤリスWRCの運転を本当に楽しんだよ。信じられないような体験だった」とコメント。「次は彼らが僕らのレースカーを運転してもらわないと!」と同じトヨタファミリーとの交流を楽しんでいた。

  • WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 初日レポート

    WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 初日レポート

    2018年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインが10月25日(木)にバルセロナで開幕。デイ1としてバルセロナ市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)が総合11位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合12位につけ、ヤリスWRCは全車が堅実なスタートをきった。

    ラリー・スペインは25日の午前中に、サロウのサービスパークすぐ近くでシェイクダウンが行なわれた。グラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)の両方のサーフェス(路面)を走行する全長2kmのコースは、実際のSSとは大きく特徴が異なるため、選手達はセットアップよりも、クルマのシステムが正常に機能しているかのチェックに集中した。そのような状況でもラトバラは2番手タイムを記録し、ラッピは5番手、タナックは6番手タイムでシェイクダウンを終えた。その後、選手達はサービスパークから約110km離れた大都市バルセロナへと移動。モンジュイック地区の市街地特設コースで夜6時過ぎにSS1がスタートした。そして、グラベル仕様のクルマで全長3.2kmのターマック・ステージを走行し、タナックがチーム最上位となるSS3番手タイムを記録した。

    競技2日目となる10月26日(金)のデイ2は、サービスパークの西側で3本のステージを各2回走行する。SS2/5「ガンデーザ」とSS3/6「ペセルス」の路面はすべてグラベル(未舗装路)だが、SS4/7「ラ・ファタレラ-ヴィラルバ」はグラベル路面がメインながら途中でターマック路面も走行する。また、全長は38.85kmに達し今大会最長のステージとなる。6本のSSの合計距離は144.88km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は562.40kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    シェイクダウンではクルマのシステムチェックに集中し、全てが問題なく機能している事を確認しました。今晩の市街地ステージはターマック路面でしたが、明日からのグラベルステージに備えてクルマはグラベル仕様で、ドライバー達は確実性を重視した走りをしました。ミックスサーフェスである事は、日数が限られていた我々の事前のテストにおいても大きな挑戦でした。グラベルラリーでは最近満足できるパフォーマンスが得られていたので、テストではターマックに集中する事にしました。なぜなら、ここカタルニアのターマックはサーキットのような特殊な道で、我々のクルマは1年前に出場した時と比べると開発が大きく進んでいたからです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    シェイクダウンは満足のいく内容となり、クルマは最初からとても良いフィーリングでした。今晩のSS1ではハードタイヤ1本が暖まりにくく、望んでいた結果にはなりませんでした。しかし重要なのは明日のデイ2で、「ラ・ファタレラ-ヴィラルバ」はもっとも大きな鍵を握るステージのひとつだと思います。かつての「テラ・アルタ」のステージの一部を逆方向に走り、途中でターマック区間を通過し、新たなグラベル・セクションもあります。多くの異なる要素が含まれているため自分にとって大きな挑戦ですし、特にタイヤのマネージメント能力が問われるステージだと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    シェイクダウンのコースは実際のステージと共通する部分が少なかったため、セットアップの確認はできませんでしたが、クルマは全てがきちんと機能していました。今晩のSS1は特に問題なく走り終え、明日からのグラベルステージに向けて集中力を高めています。明後日以降のターマックステージは流れるようなコーナーが続き速度域も高いため、ライバルに対して大きなタイム差を築くのが非常に難しい。だからこそ、明日のグラベルがとても大事なのです。特に距離の長いステージが重要なのですが、いつもと逆方向に走り、なおかつ新しいセクションもあるので、きっと面白いステージになるでしょう。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    シェイクダウンはとても上手く行き、クルマも良いフィーリングでした。最後の走行では、ターマックを重視したそれまでとは違うセットアップを試しました。グラベルではあまり良好な結果を得られなかったのですが、トライして良かったとは思います。スペインは常に楽しめるラリーですし、今晩のオープニングステージも素晴らしい雰囲気でした。これほど大きな都市をWRカーで走るのは自分にとって初めてでしたが、バルセロナの人々やファンの皆さんのすぐ近くで走る機会があるというのは、とても良い事だと思います。

    ラリー・スペイン デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3m35.3s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3.7s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +4.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +5.6s
    5 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +6.0s
    6 エリック・カミリ/ベンジャミン・ヴァイラス(フォルクスワーゲン ポロGTI R5)+7.4s
    7 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +7.5s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +8.6s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +8.7s
    10 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +9.0s
    11 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +9.7s
    12 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +9.8s