カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 2日目レポート

    WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 2日目レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第6戦 ラリー・チリのデイ2が5月11日(土)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を守った。なお、デイ1で総合5位につけていたクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は転倒で総合10位に順位を落とし、総合3位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、ドライブシャフトを破損し残念ながらデイリタイアとなった。

    競技2日目のデイ2は、コンセプシオンのサービスパークを中心に、南側で6本、計121.16kmのSSが行われた。前日に続き朝から好天に恵まれまれたが、1日の最後のステージでは降雨があり、一部区間は深い霧に包まれた。

    デイ1で総合2位の選手に22.4秒差をつけてトップに立ったタナックは、午前中最後のSS9でベストタイムを記録。総合2位の選手との差を34.6秒に拡大した。午後のステージでもタナックは速さを維持し、SS11でベストタイムをマーク。最終のSS12では急な雨と霧でやや遅れたが、それでも総合2位の選手に30.3秒のリードを築いて首位の座を守った。

    デイ1で総合3位につけたラトバラは、1日を通して僅差のセカンドポジション争いを展開。総合2位の選手と12.2秒差でデイ1最後のSS12を迎えた。しかし、SS12で溝にあった石に左フロントタイヤを当ててしまい、その衝撃でドライブシャフトが破損。走行不能となりデイリタイアとなった。チームはサービスでラトバラ車を修復し、ラリー2規定に基づき明日の最終日デイ3に最出走する予定。

    総合5位でデイ2をスタートしたミークは、最初のステージで転倒。クルマの前部にダメージを負って遅れたが、何とかステージを走りきった。その後、フロントウインドスクリーンがない状態で2本のSSを走行したが、その両方で4番手タイムを記録するなど、ハンデを感じさせない力強い走りを披露した。日中の40分間のサービスでは、チームのメカニックがクルマを完璧に修理。ミークは午後のステージで上位のタイムを刻み、総合10位まで順位を挽回した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・チリが誰にとっても非常に難しい1戦であることが証明されました。特に、今日は1日を通して様々なことが起きました。午後は霧と雨で路面コンディションが劇的に変わり、視界がとても悪そうでした。残念ながら、ヤリ-マティは非常に小さなミスでドライブシャフトにダメージを受けてしまいました。クリスも午前中にミスをしましたが、幸いにもクルマのダメージはそれほど深刻ではなく、チームは昼のサービスで素晴らしい仕事をして修復しました。オットは全てを上手くコントロールしているので、明日は彼の勝利に期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今日はとても大変な1日となり、このような変わりやすい路面コンディションで状況をコントロールするのは非常に困難でした。実際、色々なことを目にしました。1日を通して良いリズムを保とうと努力しましたが、最後のステージは雨と霧とハードコンパウンドタイヤにより、特に難しく感じました。それでも問題なく1日を走り切り、明日に向けて十分な差をライバルに対して築くことができました。まずは最初の3本のステージに集中して臨み、その上で選手権争いの助けとなるであろうポイントを、最後のパワーステージで獲得できたら良いと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝はいろいろなことが起こりました。最初のステージでは、転倒で遅れたクリスの後をしばらく走らなければなりませんでした。しかし、その後妥当なタイムが与えられたので、それは問題ではありませんでした。3本目のステージで我々のタイヤは既にかなり摩耗していたのですが、それでも総合2位争いを続けることができました。午後はステージに自分のクルマのセットアップがあまり合っておらず、昨日のような良いフィーリングが得られませんでした。そして、最後のステージでは溝にあった石に当たり、クルマの左フロント部分とドライブシャフトを破損し走行できなくなりました。そこまではとても力強く戦えていたので本当に残念ですが、最後まで絶対に諦めません。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝最初のステージを走り始めてすぐ、右に曲がった直後に低速の長い左コーナーがあったのですが、私のペースノートが正確ではなく、コーナリングラインが膨らんで土手にぶつかってしまいました。速度は低かったのですが転倒してしまい、元の状態に戻るまでに大幅にタイムを失いました。運転に問題はなかったのですが、割れたフロントウインドウを外す必要があり、そのため風の音でペースノートの音声が聞きとりにくく、また風圧で上手く呼吸ができませんでした。それを考えるとタイムは悪くなかったと思います。午後は問題なく走り、今はチームに少しでもポイントをもたらすことが目標です。

    ラリー・チリ デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h41m05.5s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) +30.3s
    3 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +35.4s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m06.3s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +3m03.0s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +3m13.3s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +3m43.4s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +6m21.5s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +6m55.4s
    10 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +7m21.9s
    13 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +10m31.5s

    明日のステージ情報
    競技3日目最終日となる5月12日(日)のデイ3は、サービスパークが置かれるコンセプシオンの東側および南側で4本のグラベルステージが行なわれる。そのうち、SS13の再走ステージとなるSS16「ビオビオ2」は、トップ5タイムを記録したドライバーおよびコ・ドライバーに対して、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は58.38km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は245.19kmとなる。

    注目のステージ:SS13/16 ビオビオ 全長12.52km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    今大会もっとも短いステージとなり、ビオビオ川側から山を上り、その後太平洋側へと下っていきます。ステージの序盤と終盤はシェイクダウンのコースにも似ていて、非常にツイスティでテクニカルです。中盤の山の頂上付近は道幅が広くなり、速度も上がるので、クルマをラインに乗せて走る楽しみが得られます。スタート付近は木々に囲まれていますが、頂上付近では素晴らしい眺望が開けます。

  • WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 初日レポート

    WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 初日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第6戦 ラリー・チリのデイ1が5月10日(金)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合5位につけ、ヤリスWRCは全車がトップ5に入り順調に競技初日を走り終えた。

    WRC初開催となるラリー・チリの競技初日は、コンセプシオンのサービスパークを中心に6本、計125.27kmのSSが行われた。コンセプシオン周辺はしばらくはっきりしない天気が続いていたが、金曜日は朝から好天に恵まれた。しかしコンセプシオン南側の森林地帯に展開するグラベル(未舗装路)ステージは、夜露や朝霧の影響で一部が湿っており、泥状になった路面もあった。また、午前中は霧に包まれ視界が良くない区間もあるなど、全体的に難しいコンディションだった。

    デイ1を3番目の出走順でスタートしたタナックは、SS2でベストタイムを記録し首位に浮上。午後のSS4、SS5でもベストタイムを刻み、総合2位の選手との差を大きく広げた。1日の最後にコンセプシオン中心部の特設コースで行なわれたSS6では6番手タイムだったが、総合2位の選手に対し22.4秒差をつけ首位でデイ1を締めくくった。

    前戦ラリー・アルゼンティーナで終盤良い流れを掴んだラトバラは、SS1でミークと同タイムとなるベストタイムを記録。SS3で2番手タイムを刻み、SS4では3番手タイムで総合3位に順位を上げた。1日を通してラトバラは安定して速く、総合2位の選手と6.4秒差の総合3位で明日のデイ2に臨む。また、ミークは、SS1でラトバラとベストタイムを分け合い、SS6では3番手タイムを記録。総合4位の選手と17秒差の総合5位で1日を終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・チリの初日は、全体的に素晴らしい1 日でした。クルマは本当に調子が良く、午前中のループステージが終わった後、午後に向けてセットアップを少し変えましたが、それは正解でした。特にオットはセットアップを大きく変更したのですが、彼は午後のステージで飛ぶように速く走り、とても良いフィーリングを感じているように見えました。明日に向けて全てが順調に進んでいると思います。明日のステージは今日よりも少し速く、路面のグリップも安定していると思うので、ドライバーはより楽しんで運転できるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    午前中のようなコンディションのステージを、初めて走るのは非常に難しかったですが、午後はとても上手く走れました。日中のサービスでエンジニアがクルマにファインチューニングを施し、その結果良いフィーリングと自信を取り戻すことができました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれました。現在、クルマはとても良い状態にあります。ラリー・チリのステージはかなり難しいのですが、少しでも理解することができれば、とても良いステージに感じられます。午後は、ペースノートが午前よりもかなり良くなり、楽しんで走れるようになりました。明日のステージは、全体的に今日よりも速度が高そうですが、それは我々のクルマにとって歓迎すべきことです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ラリー・チリの競技初日を満喫しました。朝1本目のSS1は良いスタートとなりましたが、SS2はとても難しく、道幅は広くてフィンランドに似ているのですが、まったくグリップが得られませんでした。しかし、SS3でリズムを取り戻し、フィーリングも良くなったので、午後は非常に好調でした。ただし、SS5の終盤スピンをしてしまい、自分に腹が立ちました。明日のステージは道幅が広く、流れるようなコーナーが続くのでとても楽しみです。今日の午後のスピードを、明日も再現できるように頑張ります。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    最初のステージでベストタイムを刻むなど、朝は良いスタートを切りました。しかし、その後の2本のSSでは良いリズムと自信をなかなか得られず、苦戦しました。今日のステージをレッキ(事前下見走行)した時は霧が出ていたので上手くレッキができず、道に対して他の選手ほど自信を持てなかったのが原因だと思います。しかし、午後は状況が好転し自信が増しました。まだ万全とは言いきれませんが、明日も攻め続けます。チームとしては1位、3 位、5位につけていますので、このラリーでのクルマのパフォーマンスはとても高いと思います。明日の朝は、今日よりも良いリズムで走れることを期待しています。

    ラリー・チリ デイ1の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 1h24m12.8s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) +22.4s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +28.8s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +29.5s
    5 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +46.5s
    6 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +48.7s
    7 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m01.4s
    8 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m08.1s
    8 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +2m09.1s
    10 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m18.3s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる5月11日(土)のデイ2は、サービスパークが置かれるコンセプシオン南側の山岳エリアで、3本のグラベルステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する。6本のSSの合計距離は121.16km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は399.96kmとなる。

    注目のステージ:SS7/10 リオ・リア 全長20.90km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    土曜日のループステージの最初に走行する「リオ・リア」は、とてもテクニカルなコースで、金曜日のロングステージに少し似ていますが、速度は高めです。3速および4速ギヤで走行する、流れるようなコーナーが続き、ドライバーにとってもコ・ドライバーにとってもリズミカルに走ることができる、とても素晴らしいステージです。川の流れに沿うようにして道が作られているので、そのような自然な流れが生まれるのです。

  • WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ シェイクダウンレポート

    WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ シェイクダウンレポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第6戦 ラリー・チリのシェイクダウンが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が2番手タイムを、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が3番手タイムを、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が6番手タイムを記録。明日から始まる森林ステージに向けて、クルマのセッティングおよび最終確認を行った。

    WRC初開催となるラリー・チリは、前戦ラリー・アルゼンティーナと同じく、南米大陸を舞台するグラベル(未舗装路)ラリー。しかし、コースの特徴はアルゼンチンと大きく異なり、ステージの大部分が森林地帯で行なわれる。路面は全体的にフラットで、クルマに大きなダメージを与えるような石はそれほど多くない。スピードが乗る中高速コーナーが続き、ドライバーにとっては比較的走りやすいコースだといえる。しかし、道幅が狭いところも多く、道の先が見えないクレスト(丘)やジャンプもあるため、正確なドライビングテクニックが求められる。

    WRCのマニュファクチャラーチームは、ヨーロッパ以外での走行テストが禁じられており、ラリー前にWRカーでチリの道を走る事はできない。そのため、初開催のラリーながら事前テストのチャンスはなく、チームにとってシェイクダウンは貴重なテストの機会となった。また、アルゼンチンを戦ったクルマを整備した上でチリでも走らせるため、各部が正常に機能しているかどうかの確認も、大切な作業だった。

    シェイクダウンは、サービスパークが置かれるチリ中南部の都市「コンセプシオン」の南側で行われ、ウェットコンディションとなった全長6.45kmのコースでタナックが2番手タイムを刻むなど、良い形で終了した。この後、コンセプシオン市街地の独立広場で夜7時よりセレモニアルスタートが行われ、ラリー・チリは華やかに開幕を迎える。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    シェイクダウンは、ドライバーにとって初めてチリの道を走るチャンスだったので、本当に重要でした。走り始めの路面は濡れていて非常にトリッキーでしたが、その後だんだんとドライになっていき、ドライバー全員が良いフィーリングを感じたようです。何も問題は起こらず、あらゆる路面コンディションで良いタイムがでました。万事順調だと思いますので、明日朝の競技スタートがとても楽しみです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    走り始めから何も問題なく、とても良いシェイクダウンでした。天気は我々がレッキをした時と大きく違い、降雨によって路面は泥状となり、まるでラリーGB(グレートブリテン)のようでした。ゼロの状態から作ったペースノートで走る時は、完璧ではない部分もあるので大きなチャレンジですが、特に今回のような速いラリーではなおさらです。ステージに集中し、良いフィーリングを感じて走らなければなりません。今週末は、自信を持てるかどうかが戦いの鍵を握るでしょう。ラリーのスタートがとても楽しみですし、準備は万端だと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    シェイクダウンは泥が多くとても滑りやすい路面状態でしたが、最初の走行からクルマに良いフィーリングを感じることができました。走行を重ねてもそれは変わらず、走りを楽しめました。クルマのセッティングを大きく変える必要はなく、自分の中ではすべてがクリアになっています。レッキを行なった時はいくつかのステージで霧が立ちこめていたので、ペースノートを作るのはとても大変でした。このラリーの道は非常に難しく、明日の午前中のステージでは、誰がペースノートに自信を持って走っているのかがきっと明らかになるでしょう。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    森の中のシェイクダウンステージはウェットコンディションで、木材を運搬するための道路はまるでウェールズのようでした。泥に覆われた道での走行開始となりましたが、それでも楽しめましたし、良いリズムを感じました。走行の合間にいくつかセッティングを変更しましたが、シェイクダウンを通してヤリスWRCはとても走りやすかったです。これから路面が乾いていってくれたら嬉しいのですが、もしそうならなくとも走るのは楽しみです。まったく新しいラリーで、新たにペースノートを作るのはいつでも大きな挑戦です。ラリーが始まる前に、間違いがないかどうか再確認しなくてはならず、やるべき事は山ほどあります。

    ラリー・チリ シェイクダウンの結果
    1 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 4m46.4s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1.0s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.6s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +3.7s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3.9s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) +4.0s
    8 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4.5s
    9 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +5.4s
    10 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +5.5s

    明日のステージ情報
    競技初日となる5月10日(金)のデイ1は、サービスパークが置かれるコンセプシオンの南側エリアで5本の森林ステージを走行。1日の最後には、コンセプシオン中心部の特設コースで全長2.2kmのショートSSが行なわれる。6本のSSの合計距離は125.27km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は600.53kmとなるう。

    注目のステージ:SS2/4 エル・プマ 全長30.72km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    明朝2本目に走る「エル・プマ」は今大会最長のステージです。序盤は道幅が広く非常に高速で、多くのクレスト(丘)があり、ラリー・フィンランドのステージと良く似ています。その後、曲がり角を右に曲ると、ステージの特徴は大きく変わります。道幅は少し狭まり、とてもツイスティでテクニカルな道が現れます。中速のコーナーが連続し、内側に傾いているコーナーではクルマの向きを変えやすくなるので、流れに乗って走ることが可能です。

  • WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 最終日レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 最終日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技最終日となるデイ4が4月28日(日)にアルゼンチンのビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合4位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合5位で、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が総合8位でフィニッシュ。表彰台を僅差で逃したが、ヤリスWRCは困難な状況を乗り越え3台全てが完走した。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ4は、ビージャ・カルロス・パスの西南に広がるトラスラシエラ山脈で、3本計53.16kmのステージが行われた。SS16/18「コピナーエル・コンドル」、SS17「ミナ・クロベロージュリオ・チェザーレ」は、いずれもダイナミックな風景の中を走る、ラリー・アルゼンティーナの名物ステージ。最終日は好天に恵まれ、路面は多くの部分がドライコンディションになり、美しい青空の下で最後の戦いが繰り広げられた。

    デイ3で総合3位につけたミークと、トラブルでデイリタイアとなりながらも総合9位につけたタナックは、SS11でロードブックの指示とは異なるルートを通過したとして、デイ3の夜にそれぞれ10秒のペナルティタイムを課せられた。その結果ミークは総合5位に後退したが、デイ4最初のSS16でベストタイムを刻み、総合4位にポジションアップ。続くSS17では総合3位に順位を上げた。しかし、最終のSS18でタイヤの空気圧低下により遅れをとり、僅か1.4秒差でポディウムを逃し、総合4位でラリーを締めくくった。

    デイ3終了時点で総合6位につけていたラトバラは、SS17でセカンドベストタイムを記録し総合5位に浮上。パワーステージのSS18では、惜しくも0.1秒差でベストタイムを逃したが、セカンドベストタイムで貴重な選手権ポイント4点を獲得した。なお、デイ3でのリタイア後、ラリー2規定に基づき最出走を果たしたタナックは、総合8位でラリーを終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    全体的には非常に良い1日でした。クリスは朝のステージで本当に速かったですが、残念ながら最終ステージで表彰台を逃してしまいました。ヤリ-マティも、素晴らしい走りでした。ただし、パワーステージの最後で運転がやや荒くなり、クルマが少し滑ってしまいました。それが、ベストタイムと5ポイントを逃した理由です。それでも、今日の走りは本当に良かったといえます。今日はステージの路面がかなり乾き、滑りやすい状態だったので、1番手スタートのオィットができることはあまりなかったと思います。我々としては、次戦のチリに向けて万全の準備を行ない、表彰台に返り咲きたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とても難しい1日でした。今日は出走順がはやく、なかなか良いタイムが出ませんでした。それでも、総合8位に順位を上げられたのはポジティブに思えることです。今週はトラブルに見舞われ、フラストレーションがかなり溜まりました。パフォーマンスはとても良かったのに、結果が伴わなかったので、改善しなくてはならない事が山ほどあります。これからもベストを尽くして戦い、次のチリでは反撃に転じたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    良い形でラリーを終えることができて嬉しく思います。今季はここまで非常に厳しいラリーが続き、今回も金曜日は良くないスタートになってしまいました。しかし、土曜日は少しずつ状況が良くなっていき、今日はようやく昨年の終わりのレベルまで戻せました。本当に良かったと思います。今日のミナ・クロベロは、自信を持って走れば大きな差をつけられるステージなので、思いきり行こうと考えていました。思った通りその戦略は上手くいき、パワーステージにも勢いがつきベストタイムを競う事ができました。次戦のチリは、高速で流れるようなステージが予想されるので、とても楽しみです。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    昨晩のペナルティタイムにより総合5位に順位を落としましたが、諦めずに戦い続けました。今朝、クルマはとても素晴らしく、楽しんで走ることができました。調子はとても良く、パワーステージでも好調でしたが、フィニッシュまで6kmの地点で、タイヤの空気圧低下を示す警告灯が点きました。ただし、なぜそうなったのか、まったく分かりません。私はベストを尽くしましたが、あのような事も起こります。ここ3戦は、いずれも最高の結果を狙えたはずなので、やはりフラストレーションが溜まります。ヤリスWRCの運転はとても楽しく、今日のように完璧にはいかなくとも十分に楽しめました。自分がやるべきことをきちんとやり続ければ、きっと正しい方向に進むはずです。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ4の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h20m54.6s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +48.4s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1m04.8s
    4 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m06.2s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m21.1s
    6 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m26.7s
    7 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +4m57.3s
    8 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +14m24.8
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +14m28.5s
    10 ペドロ・へラー/マルク・マルティ (フォード フィエスタ R5) +20m14.5s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、5月9日(木)から12日(日)にかけて、南米チリ中南部の港町「コンセプシオン」を中心に開催される、第6戦「ラリー・チリ」。ラリー・チリは今年初めてWRCのカレンダーに加わり、路面はグラベル。コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、全体的に路面はスムーズ。また、太平洋を見渡す開けたステージもあり、同じ南米大陸ながらラリー・アルゼンティーナとは大きく異なるグラベルステージが、選手たちを迎える。

  • WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 3日目レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 3日目レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技3日目デイ3が4月27日(土)にアルゼンチンのビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合6位に、それぞれ順位を上げた。なお、総合2位につけ首位争いをしていたオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)は、トラブルによるデイリタイアで総合9位に順位を下げた。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ3は、ビージャ・カルロス・パスの西北に広がるプニラ渓谷で、3本のステージを午前と午後で各2回走行。その間にダートサーキットでスーパーSSを1本走行する、7ステージ計146.52kmで競われた。デイ2で総合3位につけたタナックは、午前中の最初のステージで総合2位にポジションアップ。その後、連続で2本のベストタイムを刻み首位との差を6.4秒に縮めた。タナックの連続ベストタイムにより、ヤリスWRCは2017年のWRCデビュー以来、通算200回目となるベストタイムを記録。現行規定のWRカーの中で、最初に200回という記録に到達したクルマになった。

    首位に大きく迫ったタナックだが、午後のステージの2本目であるSS14をスタートする時点で、バッテリーの電圧が低下。その状態でステージをスタートしたが、途中で電圧を失いストップ。デイリタイアとなった。チームはサービスパークで問題箇所を修理し、ラリー2規定に基づき明日の最終日に再出走する予定としている。

    総合4位でデイ3をスタートしたミークは、午前中のループステージの最後でトラブルに遭遇したが、それでも総合3位にポジションアップ。2位と17.5秒差、4位と2.8秒差で明日の最終日を迎える。また、デイ2終了時点で総合8位だったラトバラは、昨年リタイアにより走行できなかったステージで健闘。SS14ではセカンドベストタイムを記録し、総合5位と16.3秒差の総合6位でデイ3を締めくくった。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    午後のステージでクルマが止まるまで、オィットはここアルゼンチンでまたしても素晴らしい速さを見せてくれました。現在トラブルの原因を調査中ですが、ステージのスタートを前にバッテリーの電圧が下がってしまったことは分かっています。ですので、オルタネータかバッテリーに問題が起こったのではないかと疑っています。オィットが順位を下げた今、我々はクリスの表彰台フィニッシュに期待をしています。午前中の終わりに少しタイムを失ったこと以外は、彼にとって良い1日だったと思います。明日はきっと、上りの難しい山岳ステージで接戦が繰り広げられるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    朝は良いスタートを切ることができました。今日の路面は昨日と大きく異なり、とてもスムーズで所々かなり高速でした。ただし、まだ滑りやすい所もあり、グリップは安定しませんでした。午後のステージでは思いきり攻めて走ろうと楽しみにしていたのですが、最初のステージで既にバッテリーの電圧低下に気づき、2本目のステージでリタイアを余儀なくされました。もちろん、とても残念です。パフォーマンスに関しては、今やどんなラリーでも勝てるレベルにあると思いますが、やらなければならないことも残っています。明日は自分たちができることをやります。そして、まだシーズンは先が長いので、これからも攻め続けます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝は満足のいく走りができました。過去2年私はあのエリアのステージを走っておらず、一部は完全に新しいステージでしたが、楽しんで走ることができました。2回目の走行ではさらに改善できると分かっていたので、自信を持って午後の再走ステージに臨みました。最初の2本は上手くいきましたが、3本目でウォータースプラッシュを通過した際、エンジン内部に水が入ってしまいました。しかし、何とか再スタートを切ることができました。その後ミスをしたこともあり、最終的には5、6秒を失い、それが5位争いに響きました。とはいえ明日もまだ戦い続けますし、自分達がどれだけできるのか、様子を見たいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    午前中は運転を楽しみました。良いリズムで走れ、スピードも十分にありました。そして、表彰台争いをしていたセバスチャン・オジエ選手とのタイム差を縮めることができました。しかし、SS11でウォータースプラッシュを通過した後ブレーキに問題が発生し、コーナーで大きく滑ってリヤが当たりタイヤを2本パンクさせてしまいました。そのため、直後のスーパーSSでは1本のタイヤの空気が抜けた状態で走らなければなりませんでした。午後は路面がかなり乾き、あのような路面に対するセットアップが完璧ではありませんでした。オジエ選手とのタイム差は広がりましたが、バトルはまだ続いていますし、明日は激しい戦いの1日となるでしょう。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ3の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 2h37m23.6s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +45.7s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m03.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1m06.0s
    5 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m012.0s
    6 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m28.3s
    7 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +3m48.4s
    8 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +12m04.5s
    9 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +14m04.3
    10 ペドロ・へラー/マルク・マルティ (フォード フィエスタ R5) +16m18.2s

    明日のステージ情報
    競技4日目最終日となる4月28日(日)のデイ4は、サービスパークの西南に広がるトラスラシエラ山脈で3本のSSが行われる。そのうち、SS16の再走ステージとなる最終のSS18「コピナ-エル・コンドル」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は53.16km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は287.07kmとなる。

    注目のステージ:SS16/18コピナーエル・コンドル全長16.43km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    エル・コンドルは、ラリー・アルゼンティーナの伝説的なステージです。昨年と同じように、今年も山を上る方向で走るため、非常に低速でテクニカルなステージとなりますが、山の頂上で待つ非常に多くの観客の前でフィニッシュを迎えるため、本当に素晴らしい雰囲気です。

  • WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技2日目デイ2が4月26日(金)にアルゼンチンのビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合4位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけた。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ2は、サービスパークが置かれるビージャ・カルロス・パスの南側に広がるカラムチタ渓谷で、3本のステージを午前と午後で各2回走り、その間にダートサーキットでスーパーSSを1本走行するというスケジュールだった。しかし、前日までの大雨の影響でSS3前後のリエゾン(移動区間)の路面が悪化。安全面に関する問題の発生を懸念した主催者はSS3をキャンセルし、その結果6本計116.07kmのSSが行われた。ステージの上空には朝から灰色の雲が広がり、数日間降り続いた強い雨によって、ステージは全体的にウェットコンディションとなった。

    前日のスーパーSSで首位に立ったタナックは、デイ2オープニングステージのSS2でもその座を堅持。その後、SS4でミークに首位の座を明け渡したが、午後のSS6とSS7で連続ベストタイムを記録し総合1位に返り咲いた。しかし、最終のSS8でドライブシャフトに問題が起こりスピン。20秒以上のタイムロスを喫したが、それでも首位と13.4秒差の総合3位につけている。

    ミークはSS2でベストタイムを、SS4でセカンドベストタイムを記録。首位に浮上しSS6までラリーをリードした。しかし、その後順位を下げ、総合3位タナックと14.7秒差の総合4位でデイ2を終えた。前日総合7位のラトバラは、SS4で総合3位にポジションアップした。しかし、SS6でタイヤの空気が抜け、最終のSS8ではスピン。その結果、総合8位で1日を終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    午前中のステージはとてもポジティブでしたが、午後の再走ステージはとても困難なものとなりました。オィットは素晴らしい速さを披露しましたが、ステージのどこかで衝撃を受けたのか、ドライブシャフトにダメージを負ってしまいました。また、クリスとヤリ-マティも、良い走りを見せてくれた後で問題に遭遇しました。今日のステージはクルマにとって非常に過酷でしたが、明日は、今日よりは易しいのではないかと予想しています。順位が上の選手とのタイム差は依然小さいですし、我々には十分なスピードがあると思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    クルマにとって非常に厳しい1日でした。日中のサービスでエンジニアと一緒になってセッティングを変更したところ、状況はかなり良くなったので、午後はより多くの自信を持って走れるようになりました。運転をとても楽しめましたし、良いタイムも出るようになりましたが、最終ステージでドライブシャフトにトラブルが起こってしまいました。それでも、サービスまで走って帰り、修理を行うことができたのは不幸中の幸いです。明日はきっと万全な状態で走れると信じていますので、全力でプッシュします。まだ先は長いので、勝負は続きます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝はとても調子が良く、走りも安定していたのでトップに近い位置につけることができました。午後は状況が厳しくなり、最初は良かったのですが、轍(わだち)が掘れたコーナーにオーバースピードで入ってしまい、タイヤがホイールのリムから外れ、空気が抜けた状態でステージをフィニッシュしました。そのため次のステージでは慎重な走りになり、最後のステージではスピンでさらにタイムを失いました。とはいえまだ2日残っていますし、このようなコンディションでは色々なことが起きると思うので、ポジティブな気持ちで戦いたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今日のような路面コンディションは、誰にとっても厳しかったと思います。今朝は本当に走りが楽しく感じられました。限界スピードでは走らず、路面の状態を見ながら、どこが本当に滑り易いのか考えながら走りました。ステージの多くの部分では十分なグリップが得られましたが、所々に深い泥の窪みがあり、それを予想しながら走らなければなりませんでした。午後はクルマにいくつか問題が起こって少しタイムを失いました。いずれにしても、ただ単に自分が良いペースで走れなかっただけだと思います。明日は状況が少しでも良くなり、ポディウム争いができることを期待しています。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ2の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h11m13.9s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +11.9s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +13.4
    4 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +28.1s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +29.4s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +38.2s
    7 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +41.1s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m13.6s
    9 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1m59.2s
    10 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +6m11.1s

    明日のステージ情報
    競技3日目となる4月27日(土)のデイ3は、サービスパークを中心に7本のSSが行わる。午前中はサービスパークの西北に広がるプニラ渓谷で3本のグラベルステージを走行。その後、デイ2と同じようにサービスパーク近くのダートサーキットでスーパーSSを1本走り、午後はカラムチタ渓谷の3本のステージを再走する。7本のSSの合計距離は146.52km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は342.47kmとなる。

    注目のステージ:SS11/15クチシャ・ネバダーチャラカット 全長33.65km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    昨年より7km短くなりましたが、それでも今大会最長のステージです。前のステージを走り終えて、たった1kmでこのステージが始まるので、リセットするための十分な時間がありません。明日のステージに関しては、雨が降る中でレッキ(ステージの事前下見走行)を行ないましたが、今現在は天気が良くなり路面は乾き始めていますので、明日どのような路面コンディションになるのか、正確には分かりません。

  • WRC | トヨタ  第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナが4月25日(木)に開幕。アルゼンチンのコルドバ近郊ビージャ・カルロス・パス市街地でスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合7位につけ、ヤリスWRCは全車が順調なスタートを切った。

    ラリー・アルゼンティーナ最初の走行となったシェイクダウンは、25日の午前中にビージャ・カルロス・パスのサービスパークから約11km離れた丘陵地帯で行われた。全長4.25kmのグラベル(未舗装路)ステージは、前日からの激しい雨によりウェットコンディションに。路面の一部はマディ(泥状)となり、非常に滑りやすい状態だった。そのシェイクダウンでは、タナックが全体のベストタイムを記録。ミークはライバルと同タイムの2番手タイムを刻み、ラトバラは8番手タイムだった。雨はその後も止まず、明日のグラベルステージもウェットコンディションとなる可能性が非常に高いため、チームにとってシェイクダウンは濡れた路面での最終セッティングを確認する良い機会になった。

    夜7時過ぎからは、ビージャ・カルロス・パスの市街地でスーパーSSが行われた。グラベルとターマック(舗装路)が交じり合った全長1.9kmのステージで、タナックが2番手タイムの選手に1.6秒差をつけるベストタイムをマーク。ミークも3番手タイムを記録するなど、シェイクダウンの良い流れを保ったまま最初のステージを走破した。

    カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)
    今晩のスーパーSSで首位に立ったのは素晴らしいことですが、我々は明日からの戦いに集中しています。きっと、過去にないくらい荒れたラリー・アルゼンティーナになるでしょう。数日間に渡り多くの雨が降ったため、ステージの路面は今朝のシェイクダウンと同じように非常に悪い状態です。チームはそのような路面に合った正しいセットアップを見つけるべく努力し、ドライバーはクルマのフィーリングに満足しています。ステージのコンディションが悪くなるとクルマはダメージを受けやすくなるため、ドライバーはより注意深く戦わなければなりません。これから天気は良くなり路面は乾いていくと思いますが、少なくとも明日のステージはウエットコンディションになるでしょう。そして、1回目の走行後に路面がどれだけ変化するのか、注視したいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今晩のスーパーSSでは、多くの熱心なファンの前で走り、良いタイムが出たので素晴らしいスタートになりました。我々ドライバーは、南米のファンの皆さんの応援を本当に楽しんでいます。朝のシェイクダウンでクルマの状態は良く、最初の走行でトップタイムを出すことができました。しかし、その後何回か走るうちに路面はどんどん崩れていき、あまり良い路面コンディションではなかったので、とにかくクルマを労って走りました。アルゼンチンはいつもタフなラリーですが、今年は悪天候により、さらにスパイスが加わったと思います。数日間雨が降り続き、明日のステージは泥と水に覆われているはずですので、全選手にとって難しいスタートになるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今週末は、誰にとっても大変難しいラリーになるでしょう。大量の雨により、路面は本当に軟らかくなっています。今朝のシェイクダウンでは、既に深い轍(わだち)が刻まれていました。あのような路面を走るとクルマに大きな負荷がかかるため、純粋に速さを求めるだけでなく、耐久性についても考えながら走らなければなりません。シェイクダウンではセッティングの微調整を続けましたが、最後の走行でとても良いフィーリングが得られ、荒れた路面に合ったセッティングを見つけられたと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    このラリーでは、これまで常に強さを示すことができていましたが、今週降り続いた雨により、今回はきっと難しいチャレンジになるでしょう。天気はこれから良くなっていくと思いますが、ステージの路面は非常に軟らかい状態です。砂状の路面は、水分を含むと一気に崩れて非常に深い轍ができます。明日のステージは今週火曜日にレッキ(ステージの事前下見走行)を行い、とてもハイスピードなステージでしたが、その後多くの雨が降ったので、きっと我々が走った時にはなかった水たまりが多くできているでしょう。そのため、コンディションの変化に関して良く分からないままステージに挑まなければなりません。今晩のスーパーSSでは良い走りができましたが、明日は大きなチャレンジが我々を待っています。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ1の結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 1m58.6s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1.6s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1.7s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.0s
    5 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.1s
    6 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.3s
    7 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.3s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2.9s
    9 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +3.1s
    10 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +3.5s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる4月26日(金)のデイ2は、サービスパークを中心に7本のSSが行われる。午前中はサービスパークの南側に広がるカラムチタ渓谷で3本のグラベルステージを走行。その後、サービスパーク近くのダートサーキットでスーパーSSを1本走り、日中のサービスを受けます。午後はカラムチタ渓谷の3本のグラベルステージを再走し、サービスパークへと戻る。7本のSSの合計距離は145.92km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は656.61kmとなる。

    注目のステージ:SS2/6ラス・バイヤダス-ビラ・デル・ディク 全長16.65km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    明日の朝1番に走るこのステージは、最初の本格的なグラベルステージとなるので特に重要です。レッキの際はドライコンディションでしたが、その後雨が降ったので、路面がどのような状態なのか正確には分かりません。明日の多くのステージと同じように、ドライコンディションならば非常にハイスピードなステージですが、きっと驚くような状況にもなるでしょう。

  • WRC | トヨタ:ラリー・アルゼンティーナ&ラリー・チリ プレビュー

    WRC | トヨタ:ラリー・アルゼンティーナ&ラリー・チリ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月25日(木)から28日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナと、5月9日(木)から12日(日)にかけて開催される第6戦ラリー・チリの南米2連戦に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・アルゼンティーナは、南米初のWRCイベントとして1980年に始まった、とても人気のあるグラベル(未舗装路)ラリー。サービスパークは、大都市コルドバ近郊のビジャ・カルロス・パスに置かれ、その周辺に広がる様々なコンディションのグラベルステージで競技が行われる。谷間に延びる軟らかな路面の高速ステージや、石や岩が多く転がる山岳地帯の荒れた中低速ステージなど、バリエーション豊かなグラベルステージがラリー・アルゼンティーナの特徴。また、ジャンプや川渡り(ウォータースプラッシュ)も多く設定され、高地ではステージが深い霧に包まれる事も珍しくない。

    今年のラリー・アルゼンティーナは、昨年とほぼ同じエリアで競技が行われる。ラリーは25日(木)の夜、ビジャ・カルロス・パス市街地のスーパーSSでスタート。26日(金)からグラベルステージでの戦いが始まり、サービスパークの南側、サンタ・ロサ・デ・カラムチタ渓谷を中心に7本のSSが行なわれる。27日(土)はサービスパークの西北エリアを中心に7本のSSを走行。最終日の28日(日)はサービスパーク西南のトラスラシエラ山脈で3本のSSが行なわれる。そのうち、SS16の再走ステージとなるSS18「コピナ-エル・コンドル」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが加算される「パワーステージ」に指定されている。SSの数は全部で18本、計347.50km。リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は1,297.56kmとなる。

    ラリー・アルゼンティーナの終了後、1週間のインターバルを置いてラリー・チリのラリーウィークが始まる。ラリー・チリは今シーズン初めてWRCの1戦に加わったグラベルラリー。大会本部やサービスパークは、チリ中南部ビオビオ州の大都市コンセプシオンの飛行場近くに置かれる。ラリー・チリは森林地帯の中速ステージが中心だが、太平洋を見渡せる開けた道もコースに含まれる。路面は全体的に平坦かつスムーズで、ラリー・アルゼンティーナとは特徴が大きく異なる。

    競技初日となる5月10日(金)は、サービスパークの南側で3本のステージを各2回走行。SS2およびその再走ステージのSS4「エル・プマ」は、大会最長となる全長30.72kmのロングステージ。そして、1日の最後にはコンセプシオンで短距離の市街地SSが行なわれる。競技2日目の11日(土)は、サービスパークの南側で3本のステージを各2回走行。最終日の12日(日)は、サービスパークの東側と南側で4本のステージを走行する。そのうち、ビオビオ河畔から太平洋沿岸に向けて走るSS13の再走ステージ、SS16「ビオビオ 2」はパワーステージに指定されている。SSの数は全部で16本、計304.81km。リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は1,245.68kmとなる。

    なお、アルゼンチンとチリは「リンクドラリー」と定義され、ワークスチームの選手は、アルゼンチンの最終SSを走り終えたクルマでチリを戦う必要がある。シャシー、エンジン、トランスミッション(スペアも含む)はアルゼンチンと同じものを、ショックアブソーバー等のパーツは、スペアを含めてアルゼンチン用に用意したものを一部再使用する。そのためチームは、アルゼンチンとチリの2戦分を考えてパーツの準備とセットアップを行わなくてはならない。また、規則によりヨーロッパの国以外での走行テストは禁じられているため、各チームは予測に基づきクルマのセッティングを決めなくてはならず、9日(木)のシェイクダウンがチリでの最初の走行となる。選手もまた、新たにゼロの状態からペースノートを作成することになるため、他のイベント以上にイコールな条件での戦いとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    前戦のツール・ド・コルスでは、期待していたような結果を残せませんでした。しかし、次の南米2連戦に向けては十分な自信があります。アルゼンチンは、我々のドライバーを含む皆が良く知っているラリーです。オィットはアルゼンチンでとても強く、昨年は我々に優勝をもたらしてくれました。きっと、今年も十分にチャンスがあると思っているはずです。また、ヤリ-マティとクリスもアルゼンチンを得意としています。続くチリは、すべてのチームにとって未知なるラリーですが、路面は非常にスムーズなようなので、我々のクルマに合っていると思います。今後のグラベルラリーに向けて我々はポルトガルでテストを行ない、グリップとトラクション(駆動力)をさらに高めるため、サスペンションの改善に努めました。2戦連続でラリーを戦う事は、チームにとって新たなチャレンジです。2戦の間に現地でクルマを組み直すのは初めてですが、メカニックの作業があまり多くならない事を願っています。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    ラリー・アルゼンティーナは自分にとって良いフィーリングのイベントです。昨年、チーム加入後最初の勝利を収めたのはこのラリーですし、今年も同じ結果を狙っています。きっと、うまく行くだろうと期待しています。アルゼンチンのハイスピードなステージと路面コンディションは、我々のクルマに本当に合っていると思います。しかし、一部の路面は非常に荒れており、とても過酷なラリーなので、細心の注意を払って走らなければなりません。次のチリに関しては、今まで行った事すらありませんし、どうなるのか予想できません。事前に分かる事は限られていますし、現地に入ってレッキで走った時に初めて、どのようなステージなのか、その全体像が見えるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    ラリー・アルゼンティーナはWRCの中でも素晴らしいイベントのひとつです。多くの情熱に包まれ、大勢の観客が集まり、その一部は山の中でキャンプをしながらラリーカーが走って来るのを待っています。また、とても素晴らしい、美しいステージも多くあります。アルゼンチンで1番難しいのは、1本のステージを2回目に走る際、道がかなり荒れてしまう事です。一方、チリに関しては私が見たところ、それほど荒れた路面にはならなさそうです。道に石はなく、路肩もとてもクリーンだと思います。いくつかの場所は、ドライなコンディションの時のイギリスの森林ステージに似ているような気がします。今、私のモチベーションは非常に高く、これから2つのラリーを戦う事が楽しみで仕方ありません。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    アルゼンチンは自分にとって常に楽めるラリーですし、良い思い出もあります。特に2015年は初めてWRCで優勝した特別な大会でした。今季、メキシコとツール・ド・コルスではより良い結果が得られたはずなので、アルゼンチンではクリーンな走りで最高の結果を目指します。先週ポルトガルのグラベルコースで3日間テストを行ない、ラリー・アルゼンティーナに向けて良い準備ができました。これから5戦連続でグラベルイベントが続きますが、誰もが初挑戦となるラリー・チリ以外は、どれも良く知っているラリーです。チリは、現地に行ってレッキをするまでは、どのようなラリーなのか正確には知る事ができません。しかし、南米のイベントではいつも熱い応援を受けていますし、雰囲気も素晴らしいので、必ず良いラリーになるでしょう。

  • WRC | ラリー・フランス 結果:トヨタのタナックが総合6位でフィニッシュ

    WRC | ラリー・フランス 結果:トヨタのタナックが総合6位でフィニッシュ

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技最終日となるデイ3が3月31日(日)にコルシカ島西北部カルヴィの周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合6位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合9位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車) が総合10位でフィニッシュした。

    競技3日目となるデイ3は、島西北部の都市カルヴィの周辺で2本、計51.19kmのSSが行なわれた。最終日も素晴らしい天気に恵まれ、ドライコンディションでの戦いとなった。デイ2で首位を走りながらもホイールの破損により遅れ、総合6位となったタナックは、最終日は順位を守ることに集中。最終のパワーステージではミークに次ぐ2番手タイムを記録し、ボーナスの4ポイントを獲得してラリーを締めくくった。ドライバーズ選手権では首位の座を明け渡すことになったが、ボーナスポイントの加算もあり、首位と5ポイント差の選手権3位につけている。

    デイ2で総合9位まで順位を回復したミークは、ライバルとタイム差が大きくついていたため、最終のパワーステージに勝負をかけた。1本目のロングステージではタイヤをセーブするために敢えてペースを抑えて走行。そして、パワーステージでは全開アタックを敢行し、2番手タイムのタナックに4.5秒差をつける今大会3回目のベストタイムを記録。ボーナスの5ポイントを獲得し、総合9位でラリーをフィニッシュした。なお、ラトバラはパワーステージでポイント獲得可能な5番手まで僅か0.3秒届かず6番手タイムだったが、総合10位の座を守りラリーを終えた。

    次戦のWRCは、4月25日から28日にかけて南米アルゼンチンのコルドバを中心に開催される、第5戦「ラリー・アルゼンチン」。アルゼンチンの広大な大地を舞台とするこのラリーは、今季2回目のグラベルラリーとなり、その翌々週には新たにカレンダーに加わった「ラリー・チリ」が開催されるため、南米グラベルラリー連戦の初戦となる。アルゼンチンのステージは砂が多く柔かな路面が続く谷間のハイスピードステージや、石が多く転がる山岳ステージなどバリエーションが豊かで、クルマの総合力が求められる1戦となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    パワーステージは本日のメインターゲットでしたが、クリスとオィットは共に素晴らしい走りでトップ2タイムを記録し、クリスは最大ポイントを獲得しました。我々のクルマの舗装路での速さを証明できたと思いますし、今週末のポジティブな材料になりました。本当ならば良い結果を得られたはずですが、それを阻むことになった問題についてこれから調査を行い、そこから多くを学びたいと思います。選手権争いは依然僅差ですので、次のアルゼンチンとチリに自信を持って臨みたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    我々には十分なパフォーマンスがありましたし、今年のツール・ド・コルスを楽しむことができたので、全体的には良いイベントだったと思います。もちろん最終結果には満足できませんが、数年前までこのラリーでは全く楽しむ事ができなかったことを考えると、今や正しいペースと良いリズムで走れるようになったので、その点については嬉しく思います。今日はパワーステージでポイントを獲得することが目標でしたので、リスクを負わず、ミスのない走りに徹しました。戦いはまだこれからです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    リスクを負ってまで攻める自信を持てなかったので、パワーステージでは1 、2ポイント獲得できそうでしたが、あと1歩及びませんでした。週末を通して自分には速さがなかったので、ただクルマをフィニッシュに導くことを重視して走りました。舗装路での走りを改善するための策はありますが、それについてはまた後で考え、まずは今回のイベントから気持ちを切り替えて、次の南米の2連戦に新たなる情熱を持って臨みたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    パワーステージに集中して臨み、フルの5ポイントを獲得することができました。本当はこのようなやり方は好きではなく、優勝争いをしたかったのですが、ライバルとタイム差が大きくついていたので、朝の最初のステージではタイヤを温存する事にしました。パワーステージでは、きちんと完走することを最優先しながらも、良い状態のタイヤでアタックする事ができました。ヤリスWRCは週末を通して素晴らしく、シェイクダウンから一貫して走りを楽しめました。今後も自信を持って走り続ければ、きっと良い結果が得られるでしょう。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ3の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h22m59.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +40.3s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m06.6s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m18.4s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1m24.6s
    6 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m40.0s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m09.1
    8 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3m39.2s
    9 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m06.3s
    10 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +6m44.6s

  • WRC | ラリー・フランス 2日目:トヨタのタナックは総合6位に後退

    WRC | ラリー・フランス 2日目:トヨタのタナックは総合6位に後退

    2019年のFIA 世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技2日目デイ2が3月30日(土)にコルシカ島東北部バスティアのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が一時首位に立ちながらも、総合6位に順位を下げた。なお、デイ1で大きく遅れをとったクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合9位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車) は総合10位に、それぞれ順位を上げた。

    競技2日目のデイ2は、島の北部に展開する3本のステージを、午前と午後で各2回走行。6本のステージの合計距離は174.50kmだった。前日に続き天気は良く、路面は全体的にドライ。日中、気温は摂氏20度前後まで上がった。デイ1でライバルと激しい首位争いを展開したタナックは、4.5秒差の総合2位でデイ2をスタート。オープニングのSS7、続くSS8と2ステージ連続でベストタイムを記録し、差を0.2秒に縮めた。そしてSS9ではついに首位に立ち、SS10でもその座を堅守した。しかし、午後2本目のSS11でタナックはクルマを止めてタイヤ交換を行なうことになり、2分程度タイムをロス。首位の座を失い総合6位でデイ2を終えた。ただし、総合5位の選手との差は22.4秒とそれほど大きくないため、ポジションアップを実現すべくデイ3に臨む。

    ミークとラトバラは、金曜日デイ1のミスによってトップ10圏外に沈んでいたが、デイ2ではいずれもトップ10内に入った。ミークはドライビングを心から楽しみ、午後は好タイムを記録。SS10ではベストタイムを、SS11では僅か0.1秒差のセカンドベストタイムを刻んだ。その結果、ミークはデイ1の総合16位から、9位へとポジションアップ。ラトバラも総合13位から、10位に順位を上げた。

    競技3日目最終日となるデイ3は、コルシカ島西北部カルヴィの周辺で、2本のSSが行なわれる。SS13は全長31.85kmと今大会2番目に長いステージで、その後リグループを挟み、最終ステージのSS14「カルヴィ」が行なわれる。全長19.34kmのSS14は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。2本のSSの合計距離は51.19km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は194.20kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オィットは非常に良い順位につけていたので、あのような事が起こってしまったのが残念でなりません。なぜ問題が起きたのか、その原因を注意深く調査する必要があります。ただし、我々のクルマは舗装路でとても速く、性能も非常に安定していました。明日は、我々の3人のドライバー全員にポイント獲得のチャンスがあると思いますし、次のラリーが楽しみでもあります。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    クルマのフィーリングは良く、ミスなく良いリズムで走ることができていたので、途中までは順調でした。SS11で何が起きたのか未だ理解できていませんが、とても残念です。チームの素晴らしい仕事のお陰で今週末クルマの仕上がりは非常に素晴らしく、私も全力で戦っていました。このラリーは我々にとってもっとも難しいラリーのひとつだと思っていたので、本当に一生懸命準備をして臨みました。それだけに、この結果は簡単には受け入れられません。明日はポイントを獲得できる可能性がありますし、ここまでとても良い走りができているので、最後まで諦めずチャンスを掴みたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今日は自分自身のドライビングがあまり良くなく、困難な1日でした。今朝は速さが十分ではなかったので、午後はプッシュして走ろうとしました。しかし、SS11でタイヤの空気が抜けてしまい、タイヤを交換しなくてはなりませんでした。右コーナーで道路の端に開いていた穴に落ちるミスをしてしまったのです。明日の最終日は良いドライビングをできるように頑張ることで、最終ステージに向けて勢いがつくと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今日は、特に午後のステージでは走りを楽しむことができました。今朝は出走順が1番手だったため、路面にタイヤのラバーが付着していない状態で走り、とても滑りやすく感じました。きっと、理想的な出走順ではなかったと思います。日中のサービスでセッティングを少し変更したところ、クルマはとても良くなりました。上位の選手が激しい優勝争いをする中、良いリズムで走ることができ、ベストタイムを記録し速さを見せられたのは良い事です。クルマの速さを優勝争いに繋げられなかった自分に依然腹立しさを感じますが、明日のパワーステージに照準を合わせ、自分の力を試したいと思います。

    注目のステージ:SS13 オー・ド・ジリア 全長31.85km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    SS13は、他のステージとキャラクターが大きく異なり、途中で道幅が狭く非常にバンピーなセクションを走行します。そのため、私とクリスは「一部分はまるでアイルランドみたいなステージだね」と話していました。ステージの最後には美しいヘアピンコーナーが続くダウンヒルセクションを走行し、フィニッシュを迎えます。とても長いSSですが、途中にはコルシカ島のステージには珍しく200~300mの直線区間が多くあります。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ2の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 2h56m50.0s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +4.5s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +44.8s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +49.9s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1m32.1s
    6 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m54.5s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +1m59.3
    8 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3m21.4s
    9 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3m55.9s
    10 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +6m35.4s