カテゴリー: ウィリアムズ・レーシング

  • ウィリアムズF1 オーストラリアGP決勝「ノーマンズランドにいる」

    ウィリアムズF1 オーストラリアGP決勝「ノーマンズランドにいる」

    ウィリアムズは2026年F1オーストラリアGP決勝でポイントを獲得できず、アレクサンダー・アルボンが12位、カルロス・サインツJr.が15位でレースを終えた。両ドライバーとも完走は果たしたものの、上位争いには加われない厳しい戦いとなった。

    アルボンは序盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)中にピットインしてハードタイヤへ交換したが、グレイニングに苦しみ2回目のピットストップを強いられた。

    一方のサインツJr.はフロントウイングの問題により3回のピットストップを行う展開となり、週末を通して続いた信頼性トラブルも影響して後方でのレースを余儀なくされた。

    ボウルズ「将来につながる学び」
    チーム代表のジェームス・ボウルズは、この週末から得た学びを前向きに捉えていると語った。

    「厳しい週末だったが、将来に役立つ多くの学びがあった」とボウルズはコメント。

    「我々が望むレベルでパフォーマンスを発揮できていないことは分かっているが、このマシンについてすべてを理解する良い機会でもあった」

    「レースでは両ドライバーとともにそれを実行することができた」

    「パフォーマンスが不足していることは明らかであり、それを改善するための計画はすでに進めている。週末を通していくつかの小さな問題もあり、それらは現在洗い出されている」

    「両マシンは完走したが、その影響でまだパフォーマンスを発揮しきれていない部分があった」

    「上海に向けて何を変える必要があるかをチームで見直していく。学ぶことは多いが、レースを重ねるごとに一歩ずつ前進できると確信している」

    「また別の話になるが、新しいレギュレーションの下でフィールド全体にわたって素晴らしいレースが見られた」

    「オーバーテイクが難しいサーキットの一つでこれだけのバトルが見られたのは良かった。完璧ではないが、スポーツとしては悪くない状況だと思う」

    アルボン「ノーマンズランドにいる」
    12位でフィニッシュしたアレクサンダー・アルボンは、現状のパフォーマンス不足を率直に語った。

    「今日は僕たちにとって長いレースだった」とアルボンはコメント。

    「今の僕たちはノーマンズランドにいて、ミッドフィールドとも本当に戦えていない」

    「戦略自体は良かったが、明らかにペースが不足している」

    「ラップタイムからも分かるようにマシンは重量があり、十分なダウンフォースも生み出せていない。特にハードタイヤではグレイニングも問題になった」

    「現実的には、どこでラップタイムを見つけられるかは分かっている。チームは僕たちが目指す位置に近づくために積極的な計画で懸命に取り組んでいる」

    「今日のポジティブな点は走行距離を稼げたことと、これまでのセッションで起きていた信頼性問題を乗り越えられたことだ。この週末からできる限り多くを学び、次の上海で活かしたい」

    ウィリアムズ F1 オーストラリアGP

    サインツJr.「途中からテストセッションだった」
    15位でレースを終えたカルロス・サインツJr.は、フロントウイングの問題が大きく影響したと語った。

    「すべてのセッションで問題が多すぎて厳しい週末だった」とサインツJr.はコメント。

    「スタートは良く、序盤で12位まで順位を上げることができた」

    「しかしフロントウイングに問題が発生し、エアロバランスを完全に失ってしまった」

    「その影響でアンダーステアが強くなり、タイヤのデグラデーションも大きくなった」

    「そこからは正直なところテストセッションのようなものになった。このフロントウイングの問題は新しいものではない」

    「短期的に改善したいなら、こうした問題をすぐに解決する必要がある」

    「やるべき課題は多いが、改善するための良い計画を立てられると信じている」

    ウィリアムズにとって開幕戦は厳しい結果となったが、両マシン完走という成果とともに課題も明確になった。チームは次戦の中国GPに向けてパフォーマンス改善を急ぐことになる。

  • ウィリアムズF1 オーストラリアGP予選「クリーンな週末ではなかった」

    ウィリアムズF1 オーストラリアGP予選「クリーンな週末ではなかった」

    ウィリアムズは2026年F1オーストラリアGP予選で、アレクサンダー・アルボンが15番手となりQ2敗退。カルロス・サインツJr.はパワーユニットの信頼性トラブルにより走行できず、タイムを記録できないまま21番手となった。

    チームは週末を通して信頼性の問題に苦しみ、特にサインツJr.のマシンはフリー走行3回目でパワーを失いピット入口付近にストップ。その影響で予選でも走行できなかった。一方のアルボンはQ2進出を果たしたものの、最終アタックで芝生に乗るミスがあり順位を上げることはできなかった。

    ボウルズ「クリーンな週末ではなかった」
    チーム代表のジェームス・ボウルズは、厳しい週末となっている現状を率直に認めた。

    「我々はまったくクリーンな週末を送れていない。パワーユニットの信頼性問題があり、予選では1台しか走らせることができなかった」とボウルズはコメント。

    「我々が後れを取っていることは理解しているし、この冬は難しいものだった。ただ、どこを改善すべきかは明確に理解しているし、それを達成するためのプログラムもすでに進行している」

    「明日のレースでは2台とも完走させることが目標だ。ここで得た学びを次戦の上海に持ち込んでいきたい」

    ウィリアムズ 2026年のF1世界選手権 オーストラリアGP

    アルボン「Q2進出はまずまずの結果」
    唯一予選を走行したアレクサンダー・アルボンは、厳しい状況の中でQ2進出を果たしたことを前向きに捉えた。

    「今週末はいくつか信頼性の問題に苦しんでいたので、今日できることは最大限やれたと思う」とアルボンはコメント。

    「プラクティスでも走行が制限されていたので、Q2まで進めたのはまずまずの結果だ」

    「やるべき仕事はまだ多いし、一晩で解決できるものではない。ただ僕たちは改善に向けて努力を続けるし、見つかった信頼性の問題や制限を解決していきたい」

    「明日のレースはかなり波乱になると思う。特にスタートでは混乱が起きる可能性があるし、週末は赤旗も多くて多くのチームが十分なロングランをできていない」

    「僕たちの位置からすれば少しカオスな展開は歓迎だ。クリーンに走りながらチャンスを最大限に生かしたい」

    サインツ「非常に難しい週末」
    カルロス・サインツJr.は、信頼性トラブルにより走行機会を失ったことへの悔しさを語った。

    「すべてのセッションで信頼性の問題が発生していて、とても難しい週末になっている」とサインツJr.はコメント。

    「テストでは問題がなかっただけに残念だ。ここではFP1とFP2の序盤しか走れておらず、今日は両方のセッションを逃してしまった」

    「とてもフラストレーションが溜まる状況だ」

    「明日はレースを走ることができて、経験と学びを得られることを願っている。現時点ではかなり不利な状況にいる」

    ウィリアムズにとって開幕戦の予選は厳しい結果となった。信頼性問題により2台での十分な走行ができず、チームは週末を通して後手に回る展開となっている。決勝ではまず完走を目標に、データ収集と次戦中国GPに向けた改善につなげるレースとなりそうだ。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦境認める「重要な部分でまだ失敗」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦境認める「重要な部分でまだ失敗」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1シーズン開幕を前にウィリアムズが予想外に苦しい状況にある理由について語り、チームがまだいくつかの重要な分野で「失敗している」と認めた。

    グローブを拠点とするチームにとって「非常に厳しい冬だった」と振り返りながらも、シーズン終盤までには2025年に見せたレベルへと再び到達できる可能性があるとの見方を示している。

    2025年シーズン、ウィリアムズは予想を覆してコンストラクターズランキング5位を獲得し、137ポイントを記録した。サインツJr.自身も2度の表彰台とスプリントでのトップ3を獲得し、シーズン前半の苦戦から大きく巻き返す形となった。

    しかし、2026年のレギュレーション変更によりその進歩の多くは一度リセットされ、ウィリアムズは再び競争力を取り戻す過程の浮き沈みに直面している。

    「僕たちは同じ計算をしているが、今はより多くの情報がある。だから自分たちがどこにいるのか、おおよその見当はついている」とカルロス・サインツJr.は語った。

    「でも現実には、オーストラリアで燃料満タンの状態でマシンを走らせ、全員がエンジンを限界までプッシュするまで、本当の位置は分からない」

    「現実的に言えば――僕はその意味では常に現実的でいたいと思っているが――僕たちは昨年いた場所にはいない」

    バルセロナのシェイクダウン欠席が痛手
    ウィリアムズは1月末にバルセロナで行われたプライベート・シェイクダウンを欠席したが、バーレーン・インターナショナル・サーキットで実施された2回の公式プレシーズンテストでは挽回を図り、6日間で合計748周を走行した。

    FW48は最低重量768kgを上回っているとの噂もあるが、それでもサインツJr.はシーズン終盤にはチームが再び戦える位置に戻れると期待している。

    「このクルマはとても新しいし、まだ未完成だ。あらゆる面で改善していくことになる」とサインツJr.は語った。

    「みんなも見てきた通り、チームにとって非常に厳しい冬だった。でも開幕戦の結果がシーズン全体を決めるわけではない」

    「今年はクルマ自体もエンジンも大きく開発していくシーズンになる。そしてシーズン終盤にどのレベルに到達しているかを見ることになる」

    「少なくとも昨年終盤と同じレベル、あるいはそれ以上の位置にいたいと思っている」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズ・レーシング

    トップチームになるために足りないもの
    9度のコンストラクターズ王者であるウィリアムズの現状について、サインツJr.はチームがトップ争いに完全復帰するためにまだ足りない部分があると説明した。

    「F1の世界では、レギュレーション変更があればトップチームに届いていないチームが距離を縮めるチャンスになると、誰もが期待していたと思う」とサインツJr.は語った。

    「でも歴史的にいつもそうであるように、すでに体制が整い準備ができているチームは、そのレギュレーション変更を利用して大きく前進する」

    「一方で、まだ開発体制が十分に整っていないチームはミスをする。ちょっとしたミスや単純なことだが、そういうことがチームとしてトップチームになるために何が必要かを学ばせてくれる」

    「そして今の僕たちはまさにその段階にいる」

    「今年になって、トップレベルのF1マシンを作るうえで重要な2つか3つの点で、まだ失敗していることに気づいた。だからこの冬にそこから学び、今後に活かしていくつもりだ」

  • アルボン 2026年F1マシンに手応え「まだ多くのラップタイムが眠っている」

    アルボン 2026年F1マシンに手応え「まだ多くのラップタイムが眠っている」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、バーレーンでのプレシーズンテスト終了後、2026年F1マシンにはまだ解き放たれていないラップタイムが数多く残されているとの見解を示した。

    アクティブエアロの導入と、内燃エンジンとほぼ50/50に近い電動化比率へと進化した新パワーユニットにより、2026年型マシンはこれまでとは根本的に異なる特性を持つ。特に350kWに達するエネルギーの最適なデプロイを実現するためのエネルギーマネジメントは、ドライバーにとって極めて重要な要素となっている。

    その結果、ストレートでのダウンシフトや、長めのリフト・アンド・コーストなど、これまでとは異なる操作が求められている。レギュレーション初期段階にある現時点では、マシンはエネルギー不足の傾向も見られ、各チームはハーベスティングとデプロイの最適化に多くの時間を割いた。

    テスト最終日の最速タイムは、2025年の同地最速タイムから2.6秒差にまで迫った。タイヤ差を考慮すると差は3秒強に広がるものの、複雑かつ大幅に変更されたレギュレーションを踏まえれば、一定の競争力を示したと言える。

    アルボン「まだ多くの改善余地がある」
    「まだ学ぶことは多い」とアルボンは語った。

    「僕は最初の週を走っていないので、初週がどれほど生っぽい感覚だったのかは分からない。でも、ドライバビリティやギアシフト、そしてドライビングそのものに関しても、まだ明らかに多くのラップタイムを見つけられる余地がある」

    「昨年の感覚にはまだ近づいていないけれど、そこに向かっていると思う。マシン開発やドライバビリティの改善が進めば、シーズンを通じてかなり速いペースで向上していくだろう」

    アレクサンダー・アルボン フォーミュラ1カー

    ジョージ・ラッセル「改善のペースは非常に急」
    ジョージ・ラッセル(メルセデス)もまた、改善スピードの速さを強調した。

    「正直に言って、大きな進歩があった」とラッセルは述べた。

    「新しいレギュレーションに直面すれば、予想していなかった課題が出てくる。その初期段階では改善の傾きは非常に急だ」

    「今回のテストは、全体的にかなりスムーズだった。レースランのラップタイムを見れば、12カ月前とそれほど大きくは離れていない。あのときは同じレギュレーションの4年目だった」

    「バルセロナやバーレーンの直後は少し騒がれすぎた面もある。今週は、全体的に見て皆の満足度は上がっていると思う」

    オスカー・ピアストリとフランコ・コラピントも前向き
    最終日の記者会見に出席したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、依然として学習段階にあるとしつつも前進を認めた。

    「間違いなく学習曲線の途中にある。昨年とは明らかに違う運転方法が必要だ」とピアストリは語った。

    「ドライバーとして新しい要求を理解しつつあるし、チームもその運転スタイルに合わせた調整を進めている。まだ以前とは大きく異なるが、自然とパフォーマンスは見つかってきている」

    アルピーヌのフランコ・コラピントも同様の見解を示した。

    「昨年とは違う感覚だが、進歩の傾きは非常に急だ」とコラピントは述べた。

    「日ごとに変化があり、マシンは速くなり、フィーリングも良くなっている。数戦すれば、さらに慣れ、より快適に、そしてより速くなるだろう。まだ昨年と比較するには早いが、確実に改善している」

    2026年F1は“開発力”が勝敗を分ける
    電動化比率の増大とアクティブエアロの導入により、2026年F1は単なる空力開発競争ではなく、エネルギーマネジメントとドライバビリティ最適化を含む総合開発力が問われる時代へと突入した。

    アルボンが語る「まだ眠っているラップタイム」は、各チームの開発速度次第で大きく姿を変える可能性がある。開幕戦メルボルンで、その進化の第一歩が明らかになる。

  • ウィリアムズF1がM&Sと複数年契約 公式トラベルキットパートナー就任

    ウィリアムズF1がM&Sと複数年契約 公式トラベルキットパートナー就任

    アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、英国の老舗ブランドであるM&Sと複数年契約を締結し、2026年シーズンから同社が「オフィシャル・トラベルキット・パートナー」に就任することを発表した。

    2026年のF1カレンダーは21か国・全24戦で構成されており、世界を転戦するチームの移動を支えるトラベルウェアをM&Sが提供する。パフォーマンス、精密さ、そしてタイムレスなデザインという共通の価値観を掲げる英国ブランド同士の提携となる。

    今回の契約により、M&Sはウィリアムズのリーダー層、エンジニア、ドライバーを含むチームメンバーに向けて、モダンなトラベルワードローブを提供する。フォーマルな移動用オプションも用意され、高機能素材を用いたシャープなテーラリングが特徴だ。シワになりにくく、吸湿速乾性や4方向ストレッチ、防水性能を備えたファブリックが採用されている。

    F1の世界的な人気が拡大する中、このパートナーシップはM&Sにとって主要な海外市場を超えたブランド認知拡大の機会ともなる。同社は現在、欧州、中東、アジア、米国、オーストラリアなど70か国以上で事業を展開しており、特にメンズウェア「オートグラフ」ブランドは過去3年間で価値が4倍に成長しているという。

    シーズンを通じて、両者はシルバーストンでの大型アクティベーション、舞台裏コンテンツの展開、ファン向けイベントなど、さまざまな形で提携を祝う取り組みを実施する予定だ。

    ウィリアムズ・レーシング

    M&Sメンズウェアディレクターのミッチ・ヒューズは次のように述べた。

    「アトラシアン・ウィリアムズF1チームとの提携は、品質、イノベーション、そして進歩への強いコミットメントを共有する2つの英国ブランドを結びつけるものだ。我々の顧客は自分が選ぶ服に非常に高い期待を持っている。それは当然のことだ。卓越した着心地、優れたパフォーマンス、そして日常を高める一着を求めている。我々が目指している基準はそこにあり、それはF1で見られる容赦ない精密さと同じものだ。

    現代の衣服は、シャープに見え、快適で、現実の生活にしっかり対応できなければならない。仕事から移動、そしてオフタイムまで自然に移行しながら、洗練されたタイムレスな美しさを保つ必要がある。それこそが我々の新しいオートグラフ・パフォーマンスレンジが提供するものだ。現代のライフスタイルに合わせて設計され、時代を超えたスタイルと巧みな技術革新を融合させ、すべてのアイテムが機能し、長持ちし、見た目にも優れるように作られている。

    今シーズン、ウィリアムズのチームがM&Sを着用する姿を見ることは誇らしい瞬間になるだろう。我々の顧客はこのコレクションの品質と目的をすぐに感じ取り、自らが着用する際にも同じ自信を抱いてくれるはずだ」

    また、アトラシアン・ウィリアムズF1チームのマーチャンダイジング&ライセンシングディレクター、ルーク・ティミンズは次のように語った。

    「24戦のレース、複数回のテスト、そして数百人に及ぶ移動メンバーを抱える中で、トラベルキットはアトラシアン・ウィリアムズF1チームが世界中でどのように存在感を示すかを象徴する重要な要素だ。チームがトラック内外で真のパフォーマンスを発揮できるよう、最高の状態で臨めるキットをM&Sとともに作り上げられることを誇りに思う」

  • カルロス・サインツJr. アロンソと20分対談 アストンマーティンF1苦境に言及

    カルロス・サインツJr. アロンソと20分対談 アストンマーティンF1苦境に言及

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1シーズン開幕を前に、同郷のフェルナンド・アロンソとパドックで約20分間にわたる会話を交わしたことを明かした。両者ともに苦しい立場に置かれるなか、互いの現状について率直に語り合ったという。

    アストンマーティンはホンダとのワークス体制初年度を迎えたが、バルセロナでのプライベート・シェイクダウンをほぼ欠席。バーレーンでのテストでもAMR26は9日間で400周未満にとどまり、走行距離不足が懸念材料となっている。

    一方のウィリアムズもバルセロナ遠征を見送り、FW48は開幕時点で重量超過の状態とされるなど、順風満帆とは言い難い状況だ。

    サインツはスペイン紙の取材に対し、アロンソとのやり取りについて次のように語った。

    「ある日パドックでフェルナンドに会って、20分くらい話をした。近況を少し共有したんだ」

    「彼も僕と似たような状況にいる。理想的とは言えないし、複雑な状況だ。でも、自分のチームが何を持ち込めるのか、そしてどう反応できるのかを見るのを楽しみにしている」

    サインツは、困難な状況において重要なのは“チームの反応力”だと強調する。

    「結局のところ、僕たちはそれぞれが置かれている複雑な状況に対して、チームがどれだけ反応できるかを見ることに尽きる。それ以上でもそれ以下でもない」

    「彼の幸運も祈っているし、アストンマーティンとホンダがバーレーンで見せた内容から改善してくれることを願っている」

    2026年の大幅レギュレーション変更のなかで、アストンマーティンとウィリアムズはいずれも厳しいスタートを強いられている。しかしサインツの言葉からは、結果以上に“立て直す力”を重視する姿勢がにじむ。シーズン序盤、両チームがどのような反応を示すのかが大きな焦点となりそうだ。

  • カルロス・サインツJr. 2026年F1レギュレーション修正提言「柔軟であるべき」

    カルロス・サインツJr. 2026年F1レギュレーション修正提言「柔軟であるべき」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2026年F1レギュレーションについて、必要であれば修正を行うべきだと訴えた。

    2026年シーズン、F1は内燃機関と電力出力を50対50とする新世代ハイブリッドパワーユニットを中心とした、大幅な技術レギュレーション変更の時代に突入する。従来の80対20から大きく比率が変わり、各周回でのエネルギー回生とデプロイメント管理がこれまで以上に重要となる。

    この方向性については賛否が分かれており、マックス・フェルスタッペンは「ステロイドを打ったフォーミュラEのようだ」と評している。

    サインツはグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)のディレクターも務めており、バーレーンでメディアに対し次のように語った。

    「メルボルンは確実によりチャレンジングになるだろう。ただ、どれほどかは言えない。まだメルボルンで想定される状況をシミュレーターで試していないからだ」

    「FOMとFIAへの僕のメッセージは、シーズン序盤はオープンマインドでいる必要があるということだ。我々が決めたレギュレーションが、1周あたりの回生やデプロイメント量という点で、もしかすると少し極端すぎる可能性もある」

    F1レギュレーション 2026年のF1世界選手権 カルロス・サインツJr.

    エネルギー要求の高いサーキットが焦点に
    サインツは、すべてのサーキットで問題が生じるとは考えていないとしながらも、特定のコースでは懸念があると指摘した。

    「いくつかのサーキットでは問題ないだろう。例えばここバーレーンは、おそらくうまく機能する。ただ正直に言えば、ここでも完全に問題ないとは言えない状況だ」

    「しかしメルボルンや、場合によってはジェッダのようなコースは、よりエネルギー要求が高くなるだろう」

    さらにサインツは、大規模なレギュレーション変更ゆえに、事前にすべてを正確に予測することは困難だったと認める。

    「少しレギュレーションを調整する必要が出てくるかもしれない。もちろん、これほど大きな変化だから簡単ではない。マシンがどれほどのダウンフォースやドラッグを持つのか、各チームがどのレベルのデプロイメントを見つけるのか、誰も正確には予測できなかったと思う」

    「僕の唯一のお願いは、必要であれば微調整や修正を行えるよう、オープンでいてほしいということだ。カテゴリーとショーをより良くするためだ」

    「エネルギーマネジメントのレベルを最初から固定するのではなく、柔軟にスタートすべきだと思う」

  • ウィリアムズF1は出遅れを挽回できたのか?サインツ「制約は多い」

    ウィリアムズF1は出遅れを挽回できたのか?サインツ「制約は多い」

    カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズがバルセロナでのシェイクダウンを欠席した遅れをバーレーンテストで取り戻したと語る一方、FW48には依然として多くの改善点があると認めた。

    ウィリアムズは開幕前のシェイクダウンを開発の遅れを理由に欠席。新車FW48はバルセロナでの事前走行機会を失ったが、バーレーンでの公式テストには予定通り参加している。

    「テストという観点では、この数日間で必要なことは達成できたと思う。バルセロナで失った時間を、多くの周回を重ねることで補うことができた」とサインツは語った。

    「それはうまくいったし、マシンは最初から信頼性を発揮している。そのおかげで、制約や改善が必要な領域をより明確に把握できるようになった――そして残念ながら、それはかなり多い」

    先週はとにかく走行距離を稼ぐことが最優先だったという。

    「先週はとにかく周回を重ねることが重要だった。今週になってようやくラップタイムやパフォーマンスを探り始めているし、マシンをより良いセットアップウィンドウに入れようとしている」

    カルロス・サインツJr.  ウィリアムズ・レーシング

    サインツは“より良いセットアップウィンドウ”の意味についても説明した。

    「それはおそらく、あのテストを逃したことでスケジュールから遅れているということだと思う。バルセロナで走れなければ、どの方向にセットアップを持っていくべきかをすぐには理解できない。だからセットアップ理解の面で一歩遅れている」

    さらに、バーレーンでのコンディション変化も影響していると明かした。

    「先週のバーレーンは誰にとっても難しい状況だった。毎日とても強い風が吹いていた。今週は突然風が収まり、コンディションはずっと通常に近い。だからマシンは誰にとっても予測しやすく、運転しやすくなっている」

    「僕たちもこのレギュレーションにより適応させるためにいくつかセットアップ変更を行った。そして正しい方向に進んでいるように見える」

    シェイクダウン欠席という出遅れを挽回しつつあるウィリアムズだが、FW48の理解とセットアップ最適化はまだ道半ば。開幕戦に向けた最終仕上げが続く。

  • フェラーリF1の革新的リアウイングにウィリアムズ代表「興味深い方向性」

    フェラーリF1の革新的リアウイングにウィリアムズ代表「興味深い方向性」

    2026年F1バーレーンテストでフェラーリが投入した革新的なリアウイングが、パドックで大きな注目を集めている。これに対し、ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズが率直な見解を示した。

    フェラーリが披露したのは、従来のスロット開閉方式とは異なり、上部エレメントが大きく回転する構造を持つリアウイング。アクティブエアロ時代の新たなアプローチとして、各チームの関心を集めている。

    “24時間以内に答えは出る” フェラーリの方向性を評価
    「エンドプレート内部のインテリジェントなパッケージングだ」とジェームス・ボウルズはF1TVに語った。

    「長所と短所がある」

    「これはウィリアムズだけではない。グリッドの上下を問わず、興味深いものを見ると、だいたい2つのカテゴリーに分かれる。『我々も検討したが、結果が出ていて、なぜ採用しなかったかも分かっている』か、『それは考えていなかった』かのどちらかだ」

    「そしてほぼ一晩で、24時間以内に、良いのか悪いのかが事実上示されるはずだ。そうすれば我々は開発の進むべき方向を修正できる」

    「フェラーリのリアウイングは、興味深い方向性だ。そう言っておこう」

    スクーデリア・フェラーリ

    ウィリアムズの視界には入っていなかった
    このソリューションがウィリアムズでも検討されていたのかと問われると、ボウルズは明確に否定した。

    「それは我々のレーダーには入っていなかった」とボウルズは述べた。

    「まだ良いかどうかも分からないが、すぐに分かるだろう」

  • デイモン・ヒル ウィリアムズF1のアンバサダー就任 1996年王者が再合流

    デイモン・ヒル ウィリアムズF1のアンバサダー就任 1996年王者が再合流

    1996年F1ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルが、アトラシアン・ウィリアムズF1チームの公式アンバサダーとしてチームに復帰することが発表された。自身がタイトルを獲得してから30周年という節目の年に、名門チームへ戻る形となる。

    ヒルは1990年代のウィリアムズ黄金期を支えた中心的存在だ。テスト兼リザーブドライバーとして2年間を過ごした後、1993年にレギュラードライバーへ昇格。同年ハンガリーGPで初優勝を飾ると、1994年にはコンストラクターズタイトル獲得に貢献した。

    ドライバーズタイトルは最終戦でミハエル・シューマッハとの接触により惜しくも逃したが、1996年には8勝を挙げ、最終戦日本GPでの勝利によって悲願のワールドチャンピオンに輝いた。父グラハム・ヒルに続き、親子2代でF1王者となった初の例でもある。

    ウィリアムズ在籍4年間で、ヒルは21勝、20回のポールポジション、19回のファステストラップを記録。英国ではBBCスポーツ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーを2度受賞するなど、国民的英雄として高い人気を誇った。

    歴史と未来をつなぐアンバサダー陣
    2026年のウィリアムズは、強力なアンバサダー陣を揃える。1996年にヒルとチームメイトだったジャック・ビルヌーブ(1997年王者)は2年目のアンバサダー契約を継続。さらに、Wシリーズ3度のチャンピオンであり、インディNXTおよびLMP2でも勝利経験を持つジェイミー・チャドウィックも名を連ねる。

    チャドウィックは、チームのF1アカデミー新加入ドライバーであるジェイド・ジャケのサポートと育成も担当する予定だ。

    ヒルは今回の復帰について次のように語った。

    「ウィリアムズは私にとって本当に特別な場所だ。キャリアを決定づける瞬間のいくつかはここで生まれた。このスポーツの一員となり、あのような成果を達成できたことを非常に幸運に思っている。アンバサダーとして戻ってくることは本当に光栄だ。チームの歴史を祝福し、そのレガシーと未来を支える機会になる」

    チーム代表ジェームス・ボウルズもヒルの復帰を歓迎した。

    「デイモンをアトラシアン・ウィリアムズF1チームのアンバサダーとして迎えられることは名誉だ。彼ほどこのチームを象徴する人物は多くない。デイモンは我々の歴史の中でも最も成功した時代を形作った存在であり、ウィリアムズでワールドチャンピオンとなり、今もチームにインスピレーションを与え続けるレガシーを残している。

    ジェイミー・チャドウィックとジャック・ビルヌーブが引き続きアンバサダーを務めることも大変うれしく思う。彼らはウィリアムズが大切にしてきた歴史、扉を開き才能を育てる姿勢、そして再び最高峰で戦うという野心を体現している。彼らのような人物が前進する我々を代表してくれることを誇りに思う」

    ウィリアムズ・レーシング F1 デイモン・ヒル