カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • マックス・フェルスタッペン F1サンパウロGP決勝「3位は信じられない結果」

    マックス・フェルスタッペン F1サンパウロGP決勝「3位は信じられない結果」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、ピットレーンスタートから3位表彰台をつかみ取ったF1サンパウロGP決勝を「信じられない」と振り返った。

    序盤にパンクを喫してピットインを強いられたが、その後は驚異的な追い上げを見せ、終盤には2位のキミ・アントネッリ(メルセデス)に迫る走りを披露した。

    スタート直後の混戦を切り抜けた後、序盤にパンクによって順位を落とすも、そこからの挽回劇で見事に表彰台へ。フェルスタッペンは「レース前には想像もしていなかった」と語り、チーム全体の粘り強い姿勢を称賛した。

    「信じられない結果。チームを誇りに思う」
    「かなり激しいレースだった。ピットレーンからのスタートだったから、多くのマシンを抜かなきゃいけなかった。でも全スティントを通してペースはすごく良かったと思う」

    「序盤のパンクでまたピットに入らないといけなかったけど、それでも表彰台に上がれたのは本当に驚きだ。レース前には全く予想していなかった。だからこの結果には本当に満足しているし、チームの全員を誇りに思う。昨日は本当に厳しかったけど、僕たちは決して諦めなかった。常に改善を目指して走り続け、今日また速さを取り戻せた」

    終盤には新品ソフトタイヤで猛追をかけたフェルスタッペン。リスクの取り方について問われると、次のように説明した。

    「とにかくできるだけ早く抜こうとしてた。時間を失いたくなかったからね。DRSトレインの中にいたマシンもあって、簡単じゃなかった。でもそれでもトップから10秒差で終われたのは、僕らにとって本当に信じられない結果だ」

    さらにメディアの取材では、チーム全体の姿勢についても語った。

    「僕たちは全員でこの戦いをしている。決して諦めない。確かにリスクを取ることもあるけど、僕はそういう姿勢が好きだ。常に上を目指したいし、2番手で満足するつもりはない」

    マックス・フェルスタッペ(レッドブル・レーシング) ブラジルグランプリ F1

    タイトル争いは「現実的には厳しい」
    この結果でレッドブルはコンストラクターズ選手権3位に浮上。フェラーリ勢がダブルリタイアに終わったことでチームとしての得点を伸ばした。フェルスタッペン自身もドライバーズランキングのポイントを341に伸ばしたが、首位ランド・ノリスとの差は49点、2位オスカー・ピアストリとの差も25点と依然として厳しい状況だ。

    「タイトル争いは現実的には厳しいと思う。シーズン全体を見ても、序盤から中盤にかけて多くのポイントを失ってきた。これからはハイライトとなる週末を重ねていくことが目標だね。いいレースをして、最後までやり切る。それに、この週末を通してまだ分析したいことがいくつもあるけど、少なくとも今日のレースはとても前向きだった」

    逆境を跳ね返す“王者の底力”
    フェルスタッペンにとって、今回の3位は単なる結果以上の意味を持つ。予選Q1敗退、ピットレーンスタート、序盤のパンクという三重苦を跳ね返し、見事なリカバリーを見せた。マシンの改良と戦略判断、そして何よりドライバー自身の冷静さが光ったレースだった。

    タイトル争いの現実は厳しいが、フェルスタッペンとレッドブルがまだ勝負を諦めていないことを改めて証明する一戦となった。

  • フェルスタッペンとマルコ、F1王座争いに白旗「もう忘れたほうがいい」

    フェルスタッペンとマルコ、F1王座争いに白旗「もう忘れたほうがいい」

    2025年F1サンパウロGPの予選でマックス・フェルスタッペンがまさかのQ1敗退を喫し、タイトル争いに終止符が打たれたことを自ら認めた。レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコも同調し、チームの不振を「完全な災難」と評している。

    フェルスタッペンはこの日、Q1で16番手に終わり、チームメイトの角田裕毅(19番手)とともに序盤で姿を消した。インテルラゴスでのレッドブルはペース不足に苦しみ、フェルスタッペンはスプリントでも4位止まり。首位ランド・ノリスとの差はドライバーズ選手権で39ポイントに広がった。

    「これで終わりだ」──フェルスタッペンが語ったタイトルへの現実
    フェルスタッペンは予選後、Sky Sports F1のインタビューでタイトル争いの可能性について問われ、「もう忘れたほうがいい」と吐き捨てるように答えた。

    「もちろんだ。僕らがこの位置からスタートするようでは、もう無理だ。こうしたパフォーマンスをしている限り、忘れたほうがいい」とフェルスタッペンは語り、ブラジルでの週末全体を「とても厳しいものだった」と表現した。

    彼は昨年のインテルラゴスでP17から優勝を飾った“奇跡”を再現できる可能性を否定し、セットアップ変更が裏目に出たと認めた。「マシンが週末を通してまったく機能していない」とも述べ、チーム全体の問題を示唆した。

    ヘルムート・マルコも同調「ダメージはすでに大きい」
    レッドブルのヘルムート・マルコも、フェルスタッペンと同じ見解を示した。F1 Insiderに対し、マルコは「この予選は完全なディザスター(惨事)だった」と述べ、チームの現状に落胆を隠さなかった。

    「なぜ2台ともこんなに早く敗退したのか、我々は突き止めなければならない。しかし、ダメージはすでに大きい」と語り、タイトルへの希望が消えつつあることを認めた。「世界選手権のチャンスは大きく後退した」とも明言している。

    さらに元F1ドライバーのラルフ・シューマッハもSkyドイツで「マックスのチャンピオンシップは終わった。明日、奇跡が起こらない限り」と断言し、パドック内でも悲観論が支配的だ。

    タイトル争いに暗雲、レッドブルの後退が鮮明に
    今季のフェルスタッペンは、序盤戦の圧倒的な強さから一転、ここ数戦でパフォーマンスの不安定さが目立っている。メキシコGP前には「運が悪くならない限り、5度目のタイトルは取れる」と自信を見せていたが、ブラジルでその楽観は完全に崩れた。

    角田裕毅を含むチーム全体の不振は、セットアップ変更や新しい空力構成の影響とみられる。フェルスタッペンが「全体のバランスを失った」と評したように、RB21は予選でまったく手に負えない状態に陥った。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    レッドブルに必要なのは“原因の特定”と“再構築”
    マルコの言葉どおり、レッドブルは今や「どこで間違えたのか」を突き止める段階にある。フェルスタッペンが早々にタイトルを諦める発言をしたのは異例であり、それだけ現状が深刻であることを物語っている。

    インテルラゴスでの惨敗は、単なるセットアップミスに留まらず、シーズン終盤のチーム力低下を象徴する出来事となった。39ポイント差を逆転するには、もはや“奇跡”が必要とされている。

  • マックス・フェルスタッペン 大幅変更でF1サンパウロGPをピットレーンスタート

    マックス・フェルスタッペン 大幅変更でF1サンパウロGPをピットレーンスタート

    レッドブル・レーシングは2025年F1サンパウロGP決勝を前にパルクフェルメ規定を破り、マックス・フェルスタッペンのマシン仕様とセットアップを大幅に変更。さらに新しいホンダ製パワーユニットを投入したことにより、フェルスタッペンは決勝をピットレーンからスタートする。

    土曜予選では、レッドブル勢はともに大苦戦。フェルスタッペンが16番手、チームメイトの角田裕毅が19番手に沈んだ。

    チーム代表ローラン・メキースは「スプリントでの苦戦を受け、ペースを少しでも取り戻すためにリスクを取ったが、結果的に逆方向へ進んでしまった」と説明している。

    今回の変更では、スプリントで角田裕毅が使用していた旧仕様のフロアを試すも、フェルスタッペンは「全くプッシュできなかった」「マシンが滑りまくっていた」と不満を訴えていた。

    決勝に向けては、再び新型フロアへ戻し、乗り心地改善を狙った“リスキーな”変更の一部を元に戻すことで、グリップとパフォーマンスの回復を目指す。

    フェルスタッペンは予選後、「この状態のままでは何もできない」「このパフォーマンスじゃ、もう忘れたほうがいい」とレースでの挽回に否定的な見解を示していた。

    しかし、今回投入される新しいパワーユニット(年間使用制限を超過)により、残り3戦で柔軟な戦略を取ることが可能になる。すでにパルクフェルメ違反によりピットレーンスタートが確定しているため、追加のグリッドペナルティは発生しない。

    チームメイトの角田裕毅は、決勝でグリッド9列目(19番手)からスタートする見込みだ。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) ブラジルグランプリ

  • マックス・フェルスタッペン F1サンパウロGP予選「変更に車が反応しなかった」

    マックス・フェルスタッペン F1サンパウロGP予選「変更に車が反応しなかった」

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2025年F1サンパウロGPの予選でQ1敗退という衝撃的な結果に終わり、決勝を16番グリッドからスタートすることになった。インテルラゴスで波乱に満ちたセッションの中でも、この結果は最大の驚きのひとつだった。

    今季のフェルスタッペンは一時100ポイント以上も離されていたが、直近の数戦で復調を見せ、サンパウロ入り時点では首位ランド・ノリスとの差を36ポイントにまで縮めていた。

    しかしスプリントでは6番手スタートから4位フィニッシュと振るわず、ジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜けないまま終える形となった。

    マシンには激しいバウンシングが発生しており、予選までの数時間でチームは大幅なセットアップ変更を行うことになった。

    Q1で滑りやすさが増し、グリップを失う
    フェルスタッペンはQ1後、「クルマの乗り心地は改善された」と語った一方で、その変更によりマシンが大きくスライドし、グリップをまったく感じられなかったという。問題を解決する前に時間切れとなり、結果は16番手での敗退となった。

    「望んでいた結果ではない。週末を通してすでに厳しかったけど、ここまでとは予想していなかった。かなり多くの変更をしたのに、マシンが全く反応しなかったんだ。グリップがなくて、抑えて走るしかなかった。全然うまくいかなかった」とフェルスタッペンは語った。

    昨年の奇跡再現には「雨頼み」
    昨年の同GPでは、フェルスタッペンが17番手スタートから豪雨の中で優勝を飾ったが、今年は同様の奇跡を再現するには再び劇的な天候の助けが必要になりそうだ。パワーユニット交換の可能性について問われると、「特にその予定はないけど、今夜チームと確認する」と述べた。

    レッドブル勢にとっては珍しい“ダブルQ1敗退”の週末となり、角田裕毅も19番手に沈んだ。なお、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトはスプリントでのクラッシュにより、予選には出走できなかった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) ブラジルグランプリ F1

    レッドブルの苦戦が続く週末
    フェルスタッペンのコメントからも明らかなように、マシンのメカニカルバランスと路面適応性に課題が残っている。特にバウンシング対策で行った変更が裏目に出た形で、レースに向けた修正の方向性を見極めることが鍵となる。角田裕毅も同様にグリップ不足を訴えており、チーム全体のパフォーマンス低下は深刻だ。

    日曜決勝では、昨年同様に変化するインテルラゴスの天候が唯一の味方となる可能性がある。だが、フェルスタッペンが再び追い上げ劇を演じるには、レッドブルのセットアップ改善が不可欠だ。

  • フェルスタッペン F1サンパウロGPスプリント予選「マシンは壊れていた」

    フェルスタッペン F1サンパウロGPスプリント予選「マシンは壊れていた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、F1サンパウロGPのスプリント予選で6番手に終わり、不満を隠さなかった。ここ数戦でドライバーズ選手権のポイント差を104から36にまで縮めてきたが、インテルラゴスでの週末初日は思うように進まなかった。

    フェルスタッペンはセッション中の無線で「マシンが壊れている」「全く運転できない」と嘆き、予選後もその感触を改めて強調した。

    予選では路面のグリップ不足に苦しみ、特に中間セクターでマシンの回頭性が大きく欠けていたという。

    「いや、間違った方向には進んでいない。でもクルマに大きな振動があって、ライドの問題もひどい。望んでいたものとは全然違う。加えてグリップがまったくない。中間セクターは最悪で、クルマが全然曲がらない。リアも信頼できないんだ」

    「全体的にかなり悪い走りだったと思う。でもそれが現実だ」とフェルスタッペンは語った。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 ブラジルグランプリ

    チャンピオンシップを争うランド・ノリスとオスカー・ピアストリがそれぞれ1番手と3番手を獲得する中、6番手からスタートするフェルスタッペンは、スプリントでのダメージを最小限に抑える厳しい戦いを強いられることになる。

    天候の変化が味方になるか問われると、フェルスタッペンは慎重な姿勢を見せた。

    「分からない。明日になれば分かるだろう。でも今の状況では何かが足りないのは明らかだし、ウェットになったからといって突然大きく良くなるとは思えない。明日見てみよう」

    チームメイトの角田裕毅は、唯一のプラクティスでクラッシュを喫し、スプリント予選18番手と苦しい初日を過ごした。

  • マックス・フェルスタッペン「雨が降ってもブラジルはマクラーレンF1が有利」

    マックス・フェルスタッペン「雨が降ってもブラジルはマクラーレンF1が有利」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、サンパウロGPでの天候が味方するとは考えていない。今年のウェットコンディションでマクラーレン勢が圧倒的な強さを見せているからだ。

    昨年のブラジルGPでは雨に翻弄される展開の中で優勝し、4度目のワールドチャンピオンに王手をかけたフェルスタッペン。今週末も再び雨予報が出ており、同じ展開になればマクラーレン勢との差を詰めるチャンスとなる。しかし本人は、雨が味方するとは限らないと慎重な姿勢を見せている。

    「雨の中では常にリスクがある」とフェルスタッペンはF1公式チャンネルに語った。

    「うまくいくこともあれば、逆に裏目に出ることもある。今年はマクラーレンがウェットで本当に強い。特にインターミディエイトタイヤでのオーバーヒートのコントロールがうまいんだ。だから雨が降ったからといって、僕たちが自動的に勝てるわけじゃない」

    マクラーレンは今季、雨に見舞われた4戦すべてで勝利を収めている。メルボルンではフェルスタッペンが序盤にタイヤの消耗で後退し、ランド・ノリスが勝利。マイアミのスプリントでもノリスが雨のなかセーフティカーを味方につけて優勝し、フェルスタッペンはピットでの接触により遅れを取った。

    さらにシルバーストンでは、セーフティカーリスタートでフェルスタッペンがスピンし、マクラーレンが1-2フィニッシュ。スパ・フランコルシャン(ベルギーGP)でも雨の中でオスカー・ピアストリが優勝し、ノリスが2位。フェルスタッペンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ4位に終わっている。

    フェルスタッペンは現在、チャンピオンシップ首位との差を5戦で104ポイントから36ポイントに縮めている。残り4戦となったが、逆転は容易ではないと認めている。

    「最後までやれることはすべてやる」とフェルスタッペン。

    「36ポイント差はまだ大きいけど、ここ数戦はチームとしてとてもいい仕事ができていると思う。ただ、さらに差を詰めたいなら、これからは常にマクラーレン勢の前にいなきゃいけない。それはかなり大きなチャレンジになると思う」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 ブラジルグランプリ

    マクラーレンの「雨に強い」秘密とフェルスタッペンの課題
    今季のマクラーレンは、インターミディエイトやウェットタイヤの適正温度管理に優れ、低速域でもタイヤを素早く暖められる特性を持つ。対してレッドブルは、ドライでは優れたトラクションと効率的な空力を武器とする一方で、ウェット時の温度ウィンドウが狭く、特に冷却と発熱のバランスに苦戦している。

    ブラジルのインテルラゴスは標高が高く、気温変化が激しい。特に今週末はFIAが「レベル4(最重度)」の雨警報を発令しており、スプリントや予選が影響を受ける可能性が高い。
    フェルスタッペンが再びチャンピオン争いに食い込むには、単なる速さだけでなく、変化するコンディションへの適応力が鍵となりそうだ。

  • F1王者フェルスタッペン「プレッシャーはない」ノリス&ピアストリに精神的優位

    F1王者フェルスタッペン「プレッシャーはない」ノリス&ピアストリに精神的優位

    F1世界選手権争いが終盤を迎える中、マックス・フェルスタッペンはブラジルGPに大きな精神的優位を持って臨む。昨年、豪雨に翻弄されたこのインテルラゴスで、17番グリッドから奇跡の優勝を飾った彼は、その勝利によって4連覇をほぼ確実なものにした。今年もまた天気予報では雨の可能性が高く、同じような展開が再現されるか注目が集まる。

    メキシコGPではRB21が完璧ではなかったものの、フェルスタッペンは3位を確保。チャンピオンシップリーダーのランド・ノリスとオスカー・ピアストリとの差を36ポイントまで縮めた。残り4戦(2スプリントを含む)で116点が獲得可能な状況において、彼は依然として王座奪還のチャンスを手にしている。

    「勝つことが最も重要」冷静な王者の視点
    「雨のレースは常にチャレンジングだし、このサーキットでは特にそうだ」とフェルスタッペンは語る。「去年のレースは間違いなくキャリアの中でもベストの一つだった。多くのプレッシャーの中で完璧に走らなければならなかったからね」

    ただし、「キャリア最高」とまでは言わなかった。

    「どれがベストレースかなんて決めるのは不可能だよ」と彼は続ける。「結局のところ大事なのは勝つこと。後方からでも先頭からでも、退屈なレースでも、勝てばいい。僕は毎週末、できる限り多くのポイントを稼ぐためにここにいるだけだ」

    メキシコでは完璧な週末ではなかったが、それでも表彰台を確保した。「他のサーキットでは僕たちが強くて、マクラーレンが取りこぼしたケースもあった」とフェルスタッペンは説明する。「マシンがサーキットに合うかどうかの違いもあるし、まだ僕たちはすべてのトラックでベストではない。ブラジルは全く違うレイアウトだし、どうなるか見てみよう」

    「今のF1では簡単じゃない」勝負の終盤戦
    フェルスタッペンは現時点で首位ノリスに36ポイント差、ピアストリに35ポイント差を追っている。

    「ここから先は毎週末もっと多くのポイントを稼がなければならない」と彼は語る。「もし2023年のようなシーズンなら、この状況からでも余裕で逆転できた。でも今季は全く違うんだ」

    「僕たちは週末を最適化し、完璧にまとめ上げる必要がある。それに加えて、どこかで少し運が必要かもしれない。でも全力を尽くす。それでタイトルを獲れれば最高だし、獲れなくても最悪3位だ。失うものはほとんどない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    マクラーレンの“二人の挑戦者”と一人の王者
    タイトル争いの心理戦も興味深い。フェルスタッペンにはレッドブルの圧倒的サポートがあるが、マクラーレンはノリスとピアストリという2人の挑戦者を抱えている。チームは両者を平等に扱おうとしているが、時に内部での緊張が生まれている。

    「僕はチームと長くやってきたから、お互いをよく知っているし、成功も重ねてきた」とフェルスタッペンは語る。「マクラーレンでは二人のドライバーの間に多少の分散や混乱があるかもしれない。でも僕にとっては、そんなことより速いマシンをくれるほうが大事だ。最速のマシンを渡してくれれば、それをできるだけ速く走らせるだけだ」

    「プレッシャーはない」チャンピオンの心の余裕
    「僕にはプレッシャーはない」とフェルスタッペンは断言する。「たとえタイトルを逃しても、今季の走りには本当に満足している。このパフォーマンスをもう一度再現するのは難しいだろう。シーズン序盤に100ポイント以上離されていたのに、今こうしてタイトル争いをしていること自体、チームの努力の証だよ」

    「チームは一度も諦めなかった。その粘り強さが強みなんだ」

    ブラジルで試される“王者の心”
    フェルスタッペンがこのまま逆転で5度目の王座を掴むか、それともマクラーレン勢が初タイトルを手にするか──。舞台は再び、ドラマの聖地インテルラゴス。雨と戦略、そして精神力が、2025年シーズンの結末を左右することになりそうだ。

  • マクラーレンF1 「それでフェルスタッペンに負けてもチームオーダーはしない」

    マクラーレンF1 「それでフェルスタッペンに負けてもチームオーダーはしない」

    マクラーレン・レーシングのCEOザク・ブラウンは、2025年F1タイトル争いが激化するなかで、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのどちらか一方を優先する考えを完全に否定した。

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンが急速に差を詰めており、5戦前には104ポイントあったギャップがわずか36ポイントにまで縮まっているが、ブラウンは「もし負けるとしても、我々が自滅するのではなく、フェルスタッペンが我々を打ち負かす形であってほしい」と語った。

    「もし彼(フェルスタッペン)が勝ったら、握手して『よくやった』と言うよ。大事なのは、我々がベストを尽くして、それでも相手が上回ったという結果になることだ」
    とブラウンはF1公式チャンネルの取材に答えた。

    2007年の悪夢を繰り返さないために
    ブラウンは、2007年にルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソが同ポイントで終え、キミ・ライコネンにタイトルを奪われた苦い過去を引き合いに出した。

    「2007年のことはよく覚えている。2人が同点で、最後はもう1人に抜かれた。だが、我々は攻めの姿勢で戦っている。守ることはしない」と述べた。

    「もし今年また2人が同点で終わり、他のドライバーに1ポイント差で負けたとしても、それを受け入れる」

    「それよりも、シーズン途中で『君は夢を諦めろ。今季はタイトルを狙う権利がない』などと決めつけることの方が間違っている。」

    「チームのために最も良い方法は、ドライバーズ選手権で1位と2位を取ることだ。だから、両方のドライバーにタイトルを狙わせる。それがマクラーレンのやり方だ。」

    批判も意に介さず──「我々はレーサーだ」
    今季マクラーレンはチーム内の公平性をめぐり、外部からの批判を受けてきた。

    モンツァでは、ピアストリを先にピットインさせた後にノリスへポジションを譲らせる指示を出したが、ノリスがスローストップに見舞われた。

    また、シンガポールで両者が接触した際にはノリスに「一定の処分」を科したが、アメリカGPスプリントで再び接触が発生した後にその処分を撤回している。

    しかしブラウンは、そうした批判を気にする様子はない。

    「我々は自分たちのやるべきことに集中している。チーム、スポンサー、株主、そしてファンへの責任を果たすためにね。外の世界はすべての情報を知っているわけじゃない。」

    「ランドとオスカーの関係が良好なのは、どちらも平等なチャンスを持っているからだ」

    「我々は常に透明で、公平で、オープンにコミュニケーションを取っている。完璧ではないが、我々は“レーサー”だ。それを彼らも理解している。」

    「外の雑音はあるけれど、マクラーレン・テクノロジー・センターの中には絶対に持ち込まない。それが我々の哲学だ。」

    マクラーレン F1 マックス・フェルスタッペン

    マクラーレンの戦略とF1タイトル構図の焦点
    ノリスとピアストリが1ポイント差でタイトル争いを繰り広げるなか、ブラウンが「どちらも勝たせる」と明言したことで、マクラーレンは事実上チームオーダーを封印した。
    これは短期的にはドライバー間の競争を活性化させるが、長期的にはチーム全体としての得点機会を危うくする可能性もある。

    特に今季のフェルスタッペンは、メキシコで投入された新フロア以降、わずか4戦で3勝と驚異的な巻き返しを見せており、マクラーレンの“二頭体制”が結果的にタイトルを逃すリスクも孕む。

    しかしブラウンが言うように、「マクラーレンはレーサーとして戦う」──その哲学が、2007年の再来を防ぐか、あるいは再び悲劇を呼ぶのか。
    今後の数戦は、チームとしての信念と結果のバランスが問われる正念場となる。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1を牽引「チームを引っ張る力が特別」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1を牽引「チームを引っ張る力が特別」

    レッドブル・レーシングのシーズンは浮き沈みの激しい展開となったが、マックス・フェルスタッペンがチームを再び勝利へ導く原動力となっている。

    チーフエンジニアのポール・モナハンは、ドライビングだけでなく、ガレージ内での貢献においてもフェルスタッペンの存在が決定的だったと語る。RB21はシーズン中盤に苦戦を強いられたが、今ではマクラーレンを打ち負かすほどのマシンへと変貌を遂げている。

    残り4戦、フェルスタッペンは最大104点あった選手権のギャップをわずか36点に縮め、5年連続タイトルの可能性を再び手中に収めつつある。

    苦戦から始まったシーズン後半
    サマーブレイク明け、レッドブルは深刻なパフォーマンス低下に直面していた。開幕戦では勝利を挙げていたRB21だが、マクラーレンのMCL39に太刀打ちできず、ファンや評論家の間では王者時代の終焉を予感させる声も上がった。

    しかし、モンツァでのイタリアGP以降、チームは劇的な復活を遂げた。フェルスタッペンは直近5戦で3勝を挙げ、かつての圧倒的な速さを再び取り戻している。

    メキシコシティで報道陣の取材に応じたポール・モナハンは、その背景にフェルスタッペンの献身的な姿勢があったと明かした。
    「今年はこれまでと違う形で彼に挑戦を強いる年だった。なぜなら、全戦で十分に速いマシンを彼に渡せたわけではなかったからだ」とモナハンは語った。

    “チームと共にあるチャンピオン”
    モナハンが強調するのは、フェルスタッペンのスピードだけではなく、状況が苦しいときこそ発揮されるリーダーシップだ。
    「彼は常に『チームが苦しいなら自分も苦しい』という姿勢で、チームを助けるために全力を尽くしてくれる」とモナハンは述べた。

    「彼は本当に特別なドライバーであり、それはマシンの内外を問わない。チームをひとつにまとめることができる稀有な存在だ。もちろん彼一人の力ではないが、非常に大きな役割を果たしている。我々は彼をチームに持てて本当に幸運だ」

    その一体感こそがレッドブルを再び浮上させ、フェルスタッペンをタイトル争いの中心に戻した。チーム内では、5連覇という偉業が現実味を帯びてきている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    技術面での逆襲とチーム全体の努力
    フェルスタッペンが表舞台で輝く一方、モナハンはその裏で続けられたエンジニアリングチームの努力を強調した。
    「多くの要素が組み合わさって今の結果につながっている。シーズン序盤から、より良いマシンを作るために多大な労力を注いできた」とモナハンは説明する。

    「我々は問題点を早い段階で把握したつもりだったが、そこに到達するまでにはいくつかのステップが必要だった。単にダウンフォースを減らすだけでは解決できなかった」

    「モンツァに向けて準備を進める中で、多くの改善が積み重なり、結果として大きな前進につながった。特定のパーツやセットアップだけの話ではない。多くの要素が正しい順序でかみ合ったんだ」

    「そのタイミングに満足していない部分もあるが、それが現実というものだ」

    フェルスタッペン、奇跡の逆転へ
    2025年シーズンも残すところ4戦。フェルスタッペンは、F1史上でも稀に見る逆転劇の主役となる可能性を秘めている。

    レッドブルのガレージでは、ポール・モナハンをはじめとする技術陣が、再びチャンピオンを頂点に立たせるための戦いを続けている。
    「我々には“非凡な才能”がチームを率いている。そのことを誇りに思う」とモナハンは語った。

    フェルスタッペンの反撃は、まだ終わっていない。

  • 角田裕毅とフェルスタッペンのホンダ×レッドブルF1スーツ 1500万円超を寄付

    角田裕毅とフェルスタッペンのホンダ×レッドブルF1スーツ 1500万円超を寄付

    角田裕毅とマックス・フェルスタッペンが2025年F1日本GPで着用したレーススーツがチャリティオークションに出品され、脊髄損傷研究を支援する財団「Wings for Life」に総額8万3500ポンド(約1,500万円)が寄付された。

    ホンダとのパートナーシップ終了を記念し、特別にデザインされた白基調のホンダ仕様スーツは、F1 Authenticsを通じて落札されたもので、収益は全額がWings for Lifeに寄付された。

    鈴鹿での特別リバリー、ホンダとの別れを象徴
    この特別デザインは、ホンダとの最後のレースを飾る特別リバリーの一環として制作されたもの。フェルスタッペンはこの日本GPでポール・トゥ・ウィンを達成し、マクラーレン勢以外として今季初の優勝者となった。

    一方、角田裕毅にとっては母国GPであり、リアム・ローソンの後任としてレッドブルのシートを獲得してから初のレースだった。

    角田裕毅 レッドブル F1 日本GP

    メキース代表「ホンダとの絆を誇りに思う」
    レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは次のようにコメントした。

    「F1 Authenticsとの協力を通じて、我々のチャリティパートナーであるWings for Lifeのために8万ポンド以上を集めることができて本当にうれしい」

    「ホンダとの素晴らしいパートナーシップを象徴する日本特別リバリーのスーツが、脊髄損傷治療のための画期的な研究に役立つことを誇りに思う」

    寄付金は脊髄損傷研究の新たな一歩に
    Wings for Life UKのCEOエマ・ヒンドも、次のように感謝を述べている。

    「F1 Authenticsとレッドブル・レーシングの寛大な支援に心から感謝しています。今回の8万3500ポンドという金額は脊髄損傷研究に大きく貢献します。今後もまた協力できることを楽しみにしています」

    フェルスタッペンはタイトル争い継続中
    フェルスタッペンは現在、マクラーレンのランド・ノリスに36ポイント差で挑み、シーズン残り4戦を前にタイトル争いを続けている。

    一方、ホンダは2026年からアストンマーティンとタッグを組み、次世代PU時代のワークスチームとして新章を迎える。