カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • レッドブルF1代表 セットアップ論争を歓迎「マックスの“言っただろ”も必要」

    レッドブルF1代表 セットアップ論争を歓迎「マックスの“言っただろ”も必要」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1カナダGPで浮き彫りになったセットアップ方針を巡るマックス・フェルスタッペンとの意見の違いについて、「チームが前進するために必要なプロセス」だと擁護した。

    モントリオールでは、レッドブルが導入したアップグレードの真価が問われていた。予選ではマックス・フェルスタッペンが6番手に沈み、依然として競争力不足への懸念が残ったが、決勝では追い上げを見せ、チームに今季初表彰台をもたらした。

    それでもフェルスタッペン本人は結果を冷静に受け止めていた。

    「正直に言えば、マイアミのほうがマシンの感触は良かった」とフェルスタッペンは語った。

    「だから、ここで表彰台に乗れたのは少し驚きでもある。でもジョージ(ラッセル)のリタイアや、マクラーレン勢の戦略ミスも考慮しなければならない」

    一方で、ローラン・メキースは今回の週末がレッドブルにとって前向きな材料になったと考えている。

    「大局的に見れば、少なくともマイアミでの進歩を確認できたと思っている。我々はそれ以上の成果も得られたと考えている」とメキースは語った。

    「トップ勢との差を少し縮めることができたと思う」

    フェルスタッペンとの“温度差”も開発の一部
    今回のカナダGPでは、ドライバーの感覚とエンジニア側の判断が食い違う場面もあった。

    フェルスタッペンは予選後、レッドブルが選択したセットアップの方向性について疑問を抱いていたことを認め、「実際に試して失敗を感じてもらうしかない」と語っていた。

    「僕は何度も指摘してきた。でも時には、実際にやってみて『うまくいかない』と感じてもらう必要がある」

    メキースは、こうしたやり取りは現行世代マシンのポテンシャルを引き出すうえで避けられないものだと説明する。

    「我々は、バランスや競争力の差が適切ではないと感じるたびにリスクを取っている」とメキースは語った。

    「リスクを取るということは、異なるセットアップ方向を試すということでもある」

    さらに、レッドブルはシーズン序盤の段階で保守的になるつもりはないと強調した。

    「まだシーズン序盤だし、この世代のマシンも始まったばかりだ。我々は何かを解き放つために、ドライバーとともに様々なことを試していく。たとえ、その代償を払うことになってもだ」

    「そして学んでいく。予選向けにも、決勝向けにも学習する。この週末には多くの学びがあった。マシンの本来のポテンシャルからどれだけ離れていたのかは、誰にも分からない」

    レッドブル・レーシング ローラン・メキース

    “言っただろう”も前進には必要
    フェルスタッペンの不満げなコメントが注目を集めたが、メキースはドライバー側の意見が軽視されているとの見方を否定した。

    「まったくそんなことはない」とメキースは断言した。

    「外からは違って見えたかもしれないが、実際にはドライバーたちは我々の意思決定に完全に組み込まれている」

    「もちろん『君はどう思う?』『こちらはこう考える』という小さな駆け引きはある。しかし最終的には、何を試すかについて合意している」

    そのうえで、時にはフェルスタッペン側から“ほら見たことか”という空気になることも認めた。

    「時には『だから言っただろう』というゲームになることもある」

    だが、メキースはそれをネガティブには捉えていない。

    「それでも我々は一緒に学んでいる。そして明らかなのは、前進するためにはそのダイナミクス、その“言っただろう”という感覚が必要だということだ」

    リスクを取らなければ前進できない現実
    現在のF1は、マクラーレンやメルセデスとの競争が激化しており、レッドブルにとっても“現状維持”は後退を意味する。

    メキースは、多少の失敗を伴ってでも限界を押し広げ続ける必要があると語る。

    「リスクを取れば、当然痛みも伴う」

    「だが、ドライバーたちが『トップ勢との差はコンマ4〜5秒かもしれない。でももっと良くできる感触がある』と我々を突き動かしてくれる」

    「それは我々に対して、さらにリスクを取り、さらに探求を続けろというメッセージなんだ」

  • レッドブルF1加入ロザートが語るフェルスタッペン親子「ヨスは本物のアウトロー」

    レッドブルF1加入ロザートが語るフェルスタッペン親子「ヨスは本物のアウトロー」

    マックス・フェルスタッペンと父ヨス・フェルスタッペンの“内側”を知る人物が、レッドブルF1の新体制に加わった。

    フェラーリ黄金期を支え、2026年からレッドブルのコンサルタントに就任したジーノ・ロザートは、ポッドキャスト番組『Pitstop』でフェルスタッペン親子との関係を赤裸々に語り、ヨスについて「本物のアウトローだ」と表現した。

    フェラーリ黄金期を支えたロザートがレッドブル入り
    ジーノ・ロザートは1991年にフェラーリの物流スタッフとしてモータースポーツ界に入り、1997年からフルタイムでスクーデリアに加入。ミハエル・シューマッハ時代のフェラーリを支えた人物として知られている。

    その後、2014年には管理職としてフェラーリへ復帰。そして現在は、レッドブルのコンサルタントとして新たな役割を担っている。

    ロザートとフェルスタッペン家の関係は、ヨス・フェルスタッペンとミハエル・シューマッハの交流を通じて築かれたものだった。

    1994年、ヨスはベネトンでシューマッハのチームメイトを務めた。コンビは1シーズンのみだったが、その後も親交は続き、幼少期のマックスも自然とその輪の中にいたという。

    「ヨスは本物のアウトロー」
    ロザートは、若き日のフェルスタッペン親子について次のように振り返った。

    「彼らは僕のことを覚えていないかもしれないけど、僕は彼らをよく覚えている。ヨスは本当に、本当にアウトローだ。ヨスをナメちゃいけない」

    さらにロザートは、現代F1では失われつつある“昔気質”の存在としてヨスを高く評価した。

    「彼は純粋な人間だ。正直者だし、昔ながらのタイプだ。何を言える? 彼はF1最大級のモンスターを育て上げたんだから」

    「マックスを見れば分かる。彼は偉大なドライバーであり、古い時代の労働倫理を持った人間だ」

    “厳格な父”が育てたF1最強ドライバー
    ロザートは、ヨスによる厳格な教育スタイルについても言及した。

    「ヨスは時にはマックスをサーキットに置いて帰ったこともあったと聞く。でも、今の世界は少し甘やかしすぎなんだと思う」

    「最高になりたいなら、それだけの覚悟が必要だ。そしてヨスは、ただ速いドライバーを作っただけじゃない。人間としても素晴らしい人物を育てた」

    ロザートは、現在のマックス・フェルスタッペンについても独特な表現で称賛した。

    「マックス・フェルスタッペンは“宇宙飛行士”みたいな存在なんだ。誰もが彼になりたがる。それが人間の本能だ」

    「マックスはキミ・ライコネンに似ている」
    ロザートは、マックスの素顔についても語っている。

    「彼はキミ・ライコネンにすごく似ている。ただ、マックスの方が少しスパイシーで、感情を外に出すタイプだ」

    「キミは黙って耐える。でもマックスは時々爆発する」

    さらに、フェルスタッペン親子の“変わらない距離感”も明かした。

    「今でも僕がマックスにメッセージを送れば、2分以内に返信が来る。ヨスも同じだ」

    「彼らは金や利害で人を見ない。駆け引きもしない。ただ純粋に、いい人たちなんだ」

    レッドブル内で高まる“フェルスタッペン包囲網”への備え
    ロザートのレッドブル加入は偶然ではないとの見方もある。

    2026年の新PUレギュレーションに強い不満を抱くマックス・フェルスタッペンは、現在のF1の方向性に対して繰り返し批判を展開している。また、レッドブル内部では長年の盟友ジャンピエロ・ランビアーゼの離脱も取り沙汰されており、周囲の支援体制が変化しつつある。

    そうした中で、幼少期からフェルスタッペン家を知るロザートの存在は、単なるコンサルタント以上の意味を持つ可能性がある。

    フェラーリ黄金期を知る男が、今度はレッドブルで“フェルスタッペン時代”を支えることになるのかもしれない。

  • マックス・フェルスタッペン 2027年F1規則に警告「このままなら精神的に無理」

    マックス・フェルスタッペン 2027年F1規則に警告「このままなら精神的に無理」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1レギュレーションで導入されるパワーユニットのエネルギー運用をめぐり、2027年に予定される調整案が承認されなければ「精神的に無理」だと警告した。

    提案されている変更は、内燃機関と電動要素の出力配分を60対40に見直すもので、現時点では原則合意にとどまっている。承認には関係者間の合意が必要であり、2027年からの導入が保証されているわけではない。

    フェルスタッペンが望む2027年の修正
    フェルスタッペンはこれまでも、2026年F1レギュレーション、とりわけパワーユニットとエネルギーマネジメントの要求について最も強い批判を続けてきたドライバーのひとりだ。

    近年はGT3活動にも参加しており、F1以外のレースに視野を広げている。ただし、2027年に向けた修正案がF1残留の後押しになるとも語っていた。

    しかし、その変更はまだ正式決定ではない。レッドブルとメルセデスは2027年からのハードウェア変更を支持しているとされる一方、他陣営の一部は2028年からの導入を望んでいるとみられている。

    「このままなら長い一年になる」
    カナダGP予選後、フェルスタッペンは2027年の変更案について問われ、それが実現しなかった場合の見通しを率直に語った。

    「このままなら、来年は長い一年になる。それは望んでいない」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「はっきり言える。このままなら、精神的に無理だ」

    さらに、変更が承認されなかった場合に休養やF1離脱を考えるのかと問われると、フェルスタッペンは息を置いてこう答えた。

    「世の中には他にも楽しいことがたくさんある」

    「前向きな面を見よう。僕たちはまだ、その変更に向かっていると思う。もちろん、現時点で少しアドバンテージを持っている人たちは難しくしようとするかもしれない。でもFIAが強く、FOM側も強ければ、彼らはそれをやる必要がある」

    「それはスポーツ全体にとって良いことになる」

    F1に残るための条件になりつつあるPU修正
    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいる。しかし、契約期間が残っていることと、本人がその環境を受け入れて走り続けることは同義ではない。

    今回の発言は、単なる不満ではなく、2026年F1レギュレーションの方向性そのものに対する強い警告といえる。電動比率の高さとエネルギー管理の複雑さがレースの本質を損なうと感じているからこそ、2027年修正案の承認を強く求めている。

    フェルスタッペンにとって、2027年のパワーユニット修正は単なる技術変更ではない。F1を「続けたい」と思える競技であり続けるかどうかを左右する分岐点になりつつある。

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1“大博打”失敗に「ありがとう」

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1“大博打”失敗に「ありがとう」

    2026年F1カナダGPでは、スタート直前のタイヤ選択が序盤の展開を大きく左右した。雨が落ちたジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは決勝前に乾き始めていたが、マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリをインターミディエイトでスタートさせる大胆な判断を下した。

    しかし、フォーメーションラップの時点で両ドライバーは無線でタイヤ選択への懸念を訴えており、ノリスが一時トップに立ったものの、すぐに判断ミスが明らかになった。

    2台は早い段階でミディアムへ交換し、表彰台を狙える位置から大きく後退した。

    フェルスタッペン「ありがとう」
    マクラーレンの判断に対し、マックス・フェルスタッペンは驚きを隠さなかった。

    「素晴らしい判断だった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「僕は『ありがとう』という感じだった」

    マクラーレンだけがインターミディエイトを選んだわけではなく、アウディ、キャデラック、そしてウィリアムズのカルロス・サインツも同じ選択をしていた。

    だが、ノリスとピアストリは上位争いの好位置にいたため、その影響はより大きかった。

    アントネッリも「驚いた」
    優勝したアンドレア・キミ・アントネッリも、マクラーレンのタイヤ選択には驚いたと語った。

    「簡単な状況ではなかった。少し雨脚が強くなり始めていたからだ」とアンドレア・キミ・アントネッリはコメント。

    「少し濡れ始めているのは見えていた。でも少なくとも僕たちは、それがそれほど長く続かないとかなり確信していたし、耐えられると思っていた」

    「だから当然、スリックを選んだ。もちろん、マクラーレンがインターを履いているのを見て驚いた」

    「大きな賭けだった。もし雨が降り始めていれば彼らにとっては非常に良かったが、そうはならなかった」

    「ベストではなかった。ただ、スタートは簡単ではなかった。特にロックアップしやすく、少なくとも最初の数周は縁石も少し危なかった」

    「簡単なコンディションではなかったが、クルマが走り始めると数周後には路面は完全に乾き、レースをするには問題なかった」

    マクラーレンにとっては、勝負に出た判断が裏目に出た一戦となった。雨が続けば大きな武器になり得た選択だったが、路面の乾きが予想より早く、上位争いの主導権はスリックを選んだライバルたちへと移った。

  • フェルスタッペン F1カナダGPで今季初表彰台「ようやく普通のレースができた」

    フェルスタッペン F1カナダGPで今季初表彰台「ようやく普通のレースができた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2026年F1カナダGP決勝で3位表彰台を獲得し、今季初表彰台を記録した。

    予選後にはマシンへの不満を口にしていたフェルスタッペンだったが、決勝では安定したレースを展開。終盤にはルイス・ハミルトンと激しい2位争いを繰り広げた。

    レース後には「ようやく普通のレースができた」と語り、混乱続きだった今季序盤との違いを強調した。

    「今季初表彰台は本当にポジティブ」
    「今日はすごく良いバトルができた」

    とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「前の方でレースできるのはやっぱり良いことだし、今季初表彰台を獲得できたのは本当にポジティブだ」

    終盤はハミルトンとの激しい攻防となった。

    「ルイスとの戦いも楽しかった。最後まで全力でプッシュし続けた」

    「簡単じゃない週末だったことを考えると、ここで表彰台に乗れたのは本当に前向きな結果だ」

    “普通のレース”を喜ぶフェルスタッペン
    フェルスタッペンは、ようやく波乱の少ないレースを戦えたことにも安堵を見せた。

    「たぶん今季初めて普通のレースができた。クレイジーなことが何も起きなかったからね」

    一方で、マシンバランスには依然として課題が残っていると語った。

    「正直、クルマはマイアミの方が良かったと思う。だからここで表彰台に乗れたのは少し驚いている」

    「ソフトタイヤでは比較的競争力があったけど、ミディアムではタイヤをうまく機能させられなかった」

    それでも、難しいコンディションの中で結果を持ち帰れたことを評価した。

    「厳しい条件の中で、僕たちは良い仕事をしたと思う」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 カナダGP

    “F1はもっと純粋であるべき”
    会見では現在のパワーユニット規則についても持論を展開した。

    「今のF1は複雑すぎる。ファンですら、僕たちが走りながら何を管理しているのか分かっていないと思う」

    「フォーメーションラップで何をしなければいけないか、どれだけ充電できるか、そういうことばかりだ」

    「F1はもっと純粋であるべきだと思う」

    さらに、2027年以降に議論されているレギュレーション変更についても期待を示した。

    「来年に向けて議論されている変更は必要最低限のものだと思う。もっと自然で、もっと純粋なレースに戻ってほしい」

  • ハミルトンとフェルスタッペン F1カナダGP後のクールダウンルーム会話が話題

    ハミルトンとフェルスタッペン F1カナダGP後のクールダウンルーム会話が話題

    2026年F1カナダGPのレース後、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がクールダウンルームで交わした“本音トーク”が注目を集めている。

    終盤に繰り広げられた2位争いでは、ハミルトンがターン1のアウト側からフェルスタッペンを攻略。フェラーリ移籍後最高位となる2位表彰台を獲得した一方、フェルスタッペンも最後までプレッシャーをかけ続けた。

    その激闘直後、ふたりはクールダウンルームで互いの走りを称え合った。

    「君を振り切れなかった」
    最初に口を開いたのはハミルトンだった。

    「君を振り切れなかったよ!」

    これに対しフェルスタッペンは、レース中の駆け引きを細かく振り返った。

    「真ん中のシケインでは毎回コンマ3秒離された。でもストレートで取り返していた」

    ハミルトンも「最後はクレイジーだった」と応じ、数周にわたって続いた接近戦の厳しさを認めた。

    ボルトレトに苦戦? ハミルトンが苦笑い
    会話は周回遅れの処理にも及んだ。

    「最後の方、あれはボルトレトだったかな。ああもう!」

    ハミルトンはそう苦笑いを浮かべながら振り返り、さらにフェラーリのストレート性能についても率直な疑問を口にした。

    「僕たちのマシンがドラッギーなのか、それとも単純にパワーの問題なのかわからない」

    するとフェルスタッペンは、ハミルトンの強みを冷静に分析した。

    「ターン6はかなり良かった」

    互いの速さを認め合うやり取りは、2021年のタイトル争いを知るファンにとっても印象的な場面となった。

    “2021年以来”を思わせる名勝負
    今回のカナダGPでは、ハミルトンがフェラーリ移籍後最高位となる2位を獲得。フェルスタッペンも2026年シーズン初表彰台を記録した。

    そして何より注目を集めたのは、ふたりが見せた終盤の攻防と、その直後に交わされた自然体の会話だった。

    レース中は一歩も譲らない戦いを繰り広げながら、レース後には互いの強みを認め合う――F1史に残るライバル同士ならではの空気感が漂っていた。

  • マックス・フェルスタッペン F1カナダGP予選「何かが完全におかしい」

    マックス・フェルスタッペン F1カナダGP予選「何かが完全におかしい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGP予選で6番手に終わった後、自身のマシンに何が起きているのか「まったく分からない」と困惑を隠さなかった。

    前戦マイアミGPではアップグレード投入によって高い競争力を見せていたレッドブルだが、モントリオールでは一転して苦戦。フェルスタッペンは予選中からチームラジオで繰り返し不満を訴え、特にストレートスピード不足に強い苛立ちを示していた。

    「何かがおかしい」 無線で怒り爆発
    予選を通じてフェルスタッペンは、RB22の挙動に強い違和感を抱いていた。

    セッション中には無線で「このストレートスピードは一体どうなってるんだ? 完全に終わってる」と吐き捨てる場面もあった。

    さらにエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに対しては、「何か絶対におかしい。こんなのあり得ない。何が起きてるんだ?」

    「本当に何かが間違っている。チェックしてくれ。こんなの不可能だ」と怒りを露わにした。

    結果的にフェルスタッペンは6番手。姉妹チームのアイザック・ハジャーをわずかに上回る順位にとどまり、メルセデス勢やマクラーレン勢との差は大きかった。

    マイアミから一転 “速さ消失”のレッドブル
    今回のカナダGP週末は、前戦マイアミとは対照的な展開となっている。

    マイアミでは新パッケージ投入後のレッドブルがトップクラスのストレート性能を発揮し、フェルスタッペン自身もマシンへの高い満足感を口にしていた。しかしモントリオールでは、その武器だった直線速度が完全に影を潜めた。

    しかも問題は単純なセットアップの失敗だけではないようだ。

    予選後にSky Sports F1から無線内容について問われたフェルスタッペンは「分からない。それが正直な答えだ」とコメント。

    「何が起きているのか本当に分からない。すべてが混乱しているし、変更したセットアップも好きじゃなかった。すべてがとても難しくて、混乱していた」

    さらにRB22が歴代F1マシンの中でも特に扱いづらいのかと問われると「扱いづらいというだけじゃない。すべてが混乱している。あまり言うことがない」と短く答えるにとどめた。

    レインハザードの決勝で巻き返しなるか
    決勝日のモントリオールでは雨予報が出ており、FIAもすでに“レインハザード”を宣言している。

    ドライコンディションで苦戦したレッドブルにとっては、天候変化が状況を一変させる数少ないチャンスになる可能性もある。

    ただ、フェルスタッペンのコメントからは、単なるバランス不調では説明できない深刻な違和感も感じ取れる。マイアミで見せた圧倒的な速さが、わずか1戦で消えた理由をレッドブルがどこまで解明できるかが、決勝の鍵を握りそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン「2027年もF1継続」 レッドブル残留には含み

    マックス・フェルスタッペン「2027年もF1継続」 レッドブル残留には含み

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、オランダ紙『De Telegraaf』の独占インタビューで、2027年もF1参戦を続ける意思を明言した。一方で、将来的な所属チームについては「急ぐ必要はない」と語り、レッドブル残留を断言することは避けた。

    2026年F1カナダGPを前に行われたロングインタビューで、フェルスタッペンは2027年以降の将来、GTレース参戦への思い、父親としての考え方、そして元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤへの不満まで率直に語った。

    フェルスタッペン「2027年もF1に残る」
    インタビューの中で、フェルスタッペンは2027年もF1に残るのかと問われ、「もちろんだ」と即答した。

    「もちろんだ。よほどおかしなことが起きない限りね。でも、そうなるとは思っていない。我々全員が約束を守ってくれることを願っている。でも、僕がF1に残ることは断言できる」

    その背景には、2027年以降に議論されているF1パワーユニット規則の変更がある。現在議論されている“60:40”構想についても言及した。

    「内燃機関と電動の比率は、おおよそ60対40になる。サーキットによって多少変わるけどね。まだ完璧ではないけど、良い方向への一歩だ。少なくとも今の状況よりは改善される」

    レッドブル残留には慎重姿勢
    一方で、レッドブルとの将来については慎重な姿勢を崩さなかった。

    「急ぐ必要はない。理想を言えば、人生ずっとレッドブルと関わっていたい。それは以前から言っていることだ。でも、その決断を今日や明日にする必要はない」

    「ここで続けるにしても、別の場所に行くにしても、F1契約だけの話じゃない。ほかのプロジェクトも含めて考えているし、その件についてはレッドブルとも話をしている。僕自身はすごく落ち着いている。必要以上にドラマチックにする必要はない」

    最近再燃しているメルセデス移籍説について直接言及することはなかったものの、「別の場所」という表現は将来的な可能性を完全には否定しなかった。

    GT3レースへの情熱は隠さず
    フェルスタッペンは、先日ニュルブルクリンク北コースでGT3マシンをドライブした際の経験にも触れ、現在のF1より純粋な楽しさを感じていることを認めた。

    「GTレースでは、ああいった義務がない。F1では周囲の対応もしなければいけないし、時にはそれを少し重く感じることもある」

    「ノルドシュライフェでは、本物のレースをしている感覚がある。オーバーテイクも作られたものではないし、すごくピュアだ。荒々しくて容赦がない」

    また、将来的にはデイトナ24時間レースやニュルブルクリンク24時間レースへの参戦にも強い関心を示した。

    「本当にやってみたい。もし来年のニュルブルクリンク24時間が再びF1と被らないなら、また走りたい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    モントーヤの批判には怒り
    フェルスタッペンは、自身のF1批判を理由に“出場停止処分を受けるべき”と発言したフアン・パブロ・モントーヤにも反応した。

    「彼の問題が何なのか分からない。あれだけくだらないことを話す人間とは、本当に関わりたくない」

    「F1のマネジメントが、ああいう人物に仕事を与えていることが理解できない。パドックにいてほしいタイプではない。みんなと違うことを言って注目を集めたいだけだろう」

    父親としての価値観も語る
    2025年に娘リリーが誕生して以降、フェルスタッペンは生活スタイルも変わったと語った。

    「一番大事なのは、彼女が自分らしくいることだ。何を好きになるか、何をしたいかは自分で決めるべきだと思う」

    「親が子どもを特定の方向へ押し込むべきではない。スポーツを経験させることはいいことだけど、最後は本人が決めるべきだ」

    また、娘のプライバシーについても慎重な考えを示した。

    「今は彼女を表に出したくない。将来、自分で決めればいい。だから今はパドックにも連れて来ていない。小さい子どもには、何も気にせず過ごせる人生が必要だと思う」

    さらに、自身が幼少期に父ヨス・フェルスタッペンがF1遠征で家を離れることを嫌がっていた思い出も明かした。

    「父がF1のために出掛けるのが本当に嫌だった。時には裏口からこっそり出ていったこともあった。僕が泣いてしまうからね」

  • フェルスタッペン F1カナダGPスプリント予選「ペダルから足が浮いていた」

    フェルスタッペン F1カナダGPスプリント予選「ペダルから足が浮いていた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選を7番手で終えた。ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット特有の激しいバンピーな路面に苦しみ、RB22の挙動に強い不満を示した。

    フェルスタッペンはポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルから0.5秒以上遅れを取っており、メルセデス、マクラーレン、フェラーリとの差を痛感するセッションとなった。

    「ペダルから足が浮くほど跳ねていた」
    フェルスタッペンは、マシンの乗り心地が極めて悪かったと説明し、特に路面のギャップとバウンシングに苦しめられたことを明かした。

    「別に驚いてはいない。マシンのフィーリングはあまり良くなかったし、コース全体のバンプでかなり苦労していた」

    「アクセルを踏み込めなかった。ペダルから足が浮いてしまうほどだったんだ。一貫性を持って走るのがすごく難しかったし、そこは調査しなければならない」

    「良くはなかった。もちろんスプリントではこの状態のままだ。でも、理解しなければならないことはいくつかあるし、予選までには少しでも改善していることを願っている」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) カナダグランプリ

    レッドブルはモントリオールで苦戦
    フェルスタッペンは終始マシンバランスに苦しみ、特に縁石を跨ぐ場面でRB22の不安定さが目立った。バンピーな路面への対応力不足は、カナダGP週末におけるレッドブルの大きな課題となっている。

    スプリントでは4列目からのスタートとなるが、レースペースとセットアップ変更によってどこまで巻き返せるかが焦点となる。

  • フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が、2026年F1カナダGPのパドックで再び熱を帯びている。

    舞台となったのはメルセデスのホスピタリティエリアだ。Sky F1の中継中、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフと、フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンが談笑する様子が映し出され、パドック内では“メルセデス移籍説”が再燃する形となった。

    フェルスタッペンの将来に再び注目
    マックス・フェルスタッペンはレッドブルと2028年末まで契約を結んでいるものの、成績条項に関連した離脱オプションの存在が以前から噂されている。

    PlanetF1によれば、その条項は「夏休みまでにランキング2位以内を維持できなければ発動可能」とされており、現在ランキング7位に沈む状況が、再び移籍話を活性化させている。

    2026年シーズンのフェルスタッペンは、新レギュレーションへの不満を隠しておらず、そもそもF1継続自体を検討しているとも報じられている。もし参戦を続ける場合、その舞台がレッドブルではない可能性が再び現実味を帯び始めた。

    Sky F1が“決定的瞬間”を中継
    Sky F1のクレイグ・スレーターは、ジョージ・ラッセルがカナダGPでプレッシャーを受けているかを問われ、「そうだと思う。しかも、ここ数分でさらにプレッシャーが増したかもしれない」と語った。

    その直後、中継カメラはメルセデスのホスピタリティを映し出し、そこにはヴォルフとヨス・フェルスタッペンの姿があった。

    スレーターは続けて、「見てください。メルセデスのホスピタリティに来ている人物を」と語り、パドック内の空気を象徴するシーンとして紹介した。

    さらにスレーターは、「マックスは夏休みまでにランキング2位以内にいなければフリーエージェントになる可能性がある。おそらくそうならないだろう」と説明した。

    その上で、「ザク・ブラウンも、もしマックスが移籍するとしたら行き先はメルセデスだろうと語っていた」と付け加えた。

    “GT3メルセデス化”も憶測を後押し
    今回の噂をさらに加速させているのが、フェルスタッペンのGT3活動だ。

    フェルスタッペンは2026年シーズン、自身のGT3プログラムでアストンマーティンからメルセデス製マシンへとスイッチしている。先週のニュルブルクリンク24時間レースでも、#3メルセデス車両で勝利争いを展開していた。

    こうした背景もあり、パドックでは「すでにメルセデスとの関係構築が始まっているのではないか」という見方も出始めている。

    もっとも、今回のヨスとヴォルフの会話が実際にフェルスタッペンの契約交渉だったという証拠はない。

    実際、ヴォルフ本人は最近になって「マックスとの話し合いは行っていない」と明言しており、「現在の2人のドライバーに非常に満足している」と語っている。

    ただ、パドックにおいて“偶然の会話”がこれほど大きな意味を持つのもF1の世界らしい。レッドブルの競争力低下とメルセデス復調の流れが続く限り、フェルスタッペン移籍説は今後も消えることはなさそうだ。