カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、ル・マン24時間レースの予選初日は3番手と4番手

    トヨタ、ル・マン24時間レースの予選初日は3番手と4番手

    トヨタは、ル・マン24時間レースの予選初日を3番手と4番手で終えた。

    6月11日(水)、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースの公式練習走行に続き、予選第1回目が行われた。両セッション共に赤旗が多発し、午後10時から2時間の予選セッションは1時間を過ぎたところで赤旗中断、そのまま短縮終了という波乱の初日となった。

    今年、第82回目を迎えるル・マン24時間レースのスターティンググリッドは、3回の予選セッションを総合して、各車で最も速い1周のタイムによって決定される。これは、恐らく明日12日(木)の深夜に行われる予選第3回目で最速タイムが決まるということを意味している。

    予選に先立ち、午後4時から4時間にわたって行われた練習走行では、2台のTS040 HYBRIDはセットアップとタイヤ評価に関する広範なプログラムを用意していたが、コース上のアクシデントによる3度の赤旗で中断せざるを得なかった。 にもかかわらず、この練習走行セッションでは2台のTS040 HYBRIDは1番手と3番手タイムをマーク。6人のドライバーが全員走行し、計85周、約1160kmを走破した。

    予選セッションは夕闇が空を覆う中、セットアップ最適化のためのプログラムをこなすと共に、レースでの最大パフォーマンスを引き出すべくブルツとデビッドソンがそれぞれ走行を開始したが、充分な走行時間を取ることが出来ず、チームは完全なパフォーマンスを示すまでには至らなかった。セッション序盤20分で赤旗が出され、この間にドライバーはサラザンとラピエールに交代した。

    セッションが1時間を過ぎてすぐ、13周目に入ったばかりのサラザンがドライブする#7は、エンジン油圧の低下に見舞われ、コース上にストップ。その後、#7の停止とほぼ同じタイミングで、他車のアクシデントによる赤旗が出され、セッションは再開されることなく短縮終了。このため、中嶋とブエミは予選初日のセッションを走ることが出来なかった。

    結果、2台のTS040 HYBRIDは、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと中嶋一貴の#7が3番手、アンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの#8は4番手となった。

    予選2日目のセッションは12日(木)の午後7時(日本時間翌13日午前2時)と午後10時(同午前5時)に行われ、決勝レースは14日(土)の午後3時(同午後10時)にスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習: 3番手(3分24秒291)42周
    公式予選第1回目: 3番手(3分25秒313)12周

    アレックス・ブルツ #7:
    色々あった初日だった。アクシデントに見舞われたロイック・デュバルが無事だったのは本当に良かった。彼の早い復帰を願っている。我々のTS040 HYBRIDについてはプログラムを進めていたが赤旗により時間が限られたものになったことは否めない。いくつものテストと興味深い結果を得たが、今はデータ分析と、明日の対応への選択を検討しているところだ。

    ステファン・サラザン #7:
    TS040 HYBRIDはとても調子が良いが、不幸にも予選で課題を抱えた。しかし、他車よりも走行時間を失ったわけではないので、決勝レースでなく今日で良かったと思う。3人のドライバーは皆本当に満足しているし、バランスも良い。明日はいくつかテストも必要だがさらに良くなると思う。

    中嶋一貴 #7:
    予選の終わりの出来事はあったものの、ポジティブな1日だったと考えている。最初のセッションでは良いペースだったし、練習走行でのロングランでもタイヤテストでも良い感触を得ている。夜のセッションでは残念ながら運転しなかったが、まだ明日がある。戦闘力は間違いないので、万事うまくまとめさえすれば良い結果が得られるはずだ。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習: 1番手(3分23秒652)43周
    公式予選第1回目: 4番手(3分25秒410)12周

    アンソニー・デビッドソン #8:
    セッションを全て終了出来なかったことは残念だ。しかし、TS040 HYBRIDの幾つか重要なアイテムのセットアップを試すと共に、貴重なデータが取れた。また一つこれでクリアしたので、明日は残りのチェックを継続する。明日の予選2日目を楽しみにしている。調子はかなり良いし、残る2回の予選はもっと面白くなる。まだ道のりは長いし、競争は厳しさを増すだろう。

    ニコラス・ラピエール #8:
    難しいセッションだった。ラップを重ねることが出来なかったが、これは皆同じことだ。TS040 HYBRIDの感触は良好で、残りの予選に向けての準備は出来ている。ロングランでも非常に戦闘力があると思う、しかし、まだ判断するのは難しい。まだ予選で少しの周回しかしていないから、明日に期待したい。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    テストからずいぶん待ったが、ついにサーキットに戻って来た。確かに我々の予想通りには行かなかったが、特に、ロイック・デュバルのアクシデントについては、彼の一刻も早い復帰を我々全員が望んでいる。赤旗のため、充分な周回が出来ず、私も夜間走行の機会を失い、少々がっかりしている。まだこの先週末は長いし、我々のパッケージには自信がある。

    関連:ル・マン24時間レース 2014:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、開催間近のル・マン24時間レースに向けて“準備万端”

    トヨタ、開催間近のル・マン24時間レースに向けて“準備万端”

    トヨタは、6月14日(土)15日(日)の両日開催されるFIA世界選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースへの全ての準備を終え、戦いの舞台となるフランスのサルト・サーキットへと向かう。

    トヨタ・レーシングは、過去2回のル・マン参戦でめざましい進化を遂げ、昨年は2位表彰台という結果を得ている。2014年シーズン用に新たに投入された、1000馬力を誇るTS040 HYBRIDは、今季のWECシリーズ序盤戦で2連勝しており、ル・マンに対する期待は、さらに高まっている。

    今季のWEC序盤2戦、シルバーストンとスパ・フランコルシャンの6時間レースにおける勝利により、チームはマニュファチャラーズ・ランキング首位につけ、2位に対し48ポイントのリードを獲得している。全8戦で争われる選手権で、このリードをさらに広げるべく、強力なライバルであるアウディとポルシェにル・マンで真っ向から立ち向かうこととなる。

    トヨタ・レーシングが今季のル・マンに持ち込む2台のTS040 HYBRIDは、最先端ハイブリッド技術の集大成であり、2013年仕様に対してさらなるパワーを得ながらも、25%の燃費向上を果たしている。

    スーパーキャパシタに蓄積された電力により、前後の駆動軸に加えられるモーターアシストは合計480馬力に及び、新開発の3.7リッター自然吸気ガソリンエンジンが後輪に伝える520馬力とあわせて、システム全体では最大1000馬力ものパワーを発揮する。

    昨年のル・マン24時間レースで4位フィニッシュとなった#7はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の3名、昨年2位表彰台を獲得した#8はアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3名がステアリングを握る。

    6名のドライバーは全員、公道と常設サーキットの一部を組み合わせた1周13.629kmのサルト・サーキットを熟知しており、先週日曜日の公式テストデーでも順調に走行をこなした。

    伝統の耐久レースであるル・マンは、24時間だけの戦いではない。なぜならば、レースウィークの11日(水)から始まる走行は、午後4時から4時間の練習走行の後、午後10時からの2時間の予選へと続き、レースウィークを合計すると、走行時間はおよそ35時間にもなるからだ。

    予選セッションは翌12日(木)も継続され、2回各2時間の予選走行セッション(午後7時と午後10時から)が実施される。決勝レースのスターティンググリッドはこれらの予選セッション全ての中での最速ラップタイムで決定される。

    13日(金)には、ル・マン市内中心部で伝統的なドライバーズパレードが行われ、ファンがドライバーと間近にふれあえる貴重な機会となる。14日(土)は午前9時からの45分間のウォームアップ走行に続き、午後3時に24時間レースのスタートが切られる。

    トヨタ・レーシングにとっては3回目のル・マン挑戦となるが、トヨタとしては16回目の挑戦となる。その挑戦は1985年に始まり、40台ものレーシングカーで激戦を重ねて来た。最高位は1992年、1994年、1999年と2013年の2位表彰台である。

    木下美明 チーム代表:
    TS040 HYBRIDと我々のル・マンへの道のりは、1年前、2013年のル・マン直後から始まった。以来、チーム及び関係者全員で、とてつもないハードワークをこなし、準備して来た。よって今年のル・マン挑戦に向けてやり残したことはないと思う。我々の目標はただ一つ、勝つ事。レースでは、ライバルのパフォーマンスや運、天候など、コントロール出来ない多くの要素があるが、我々は自分達が今までやって来たことを信じて、レースウィークも自分達のやるべき事を続けて行くだけだ。ポルシェの復帰により、今年のレースはこれまでよりも、さらに熾烈なものとなるだろう。しかし、それは逆に言えば、勝利が、さらにこの上ないものになることを意味している。

    村田久武 モータースポーツユニット開発部部長:
    今年の新レギュレーションにより、ついに我々のハイブリッド技術を全て活かした戦いを見せることが出来る。それは4輪でハイブリッドブーストを駆使出来るということだ。このシステムこそ我々が当初から開発していたものであり、今年それが実現出来て嬉しい。 ル・マンは、エネルギー回生の面ではスパやシルバーストンとは異なるサーキットだ。しかし、我々のハイブリッドシステムはル・マンで最大の効果を得られるように設計されており、昨年までの経験からも、ラップタイムに非常に大きく貢献することが分かっている。ミュルサンヌストレートのシケインにおけるハードブレーキングで、6MJのエネルギーをフルに回生出来るので、我々にとっては非常に期待出来るところといえる。ル・マンにおいて燃費は常に重要なポイントだが、我々はハイブリッド・エネルギーを上手く利用することで、燃料消費の面でもパフォーマンスの最適化を図れるだろう。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
    2012年や2013年よりも充分な準備が出来た。何の心配もなくル・マンに向かうことが出来るが、完全な自信を持つことは不可能だ。我々のコントロール下にない多くの要素が待ち受けている。24時間という長いレースでのコース上の混雑については言うまでもなく、パフォーマンス面でも、強力なライバル達は、前戦スパの後そのままでいるということはないだろう。ル・マンはシリーズの他のレースとは異なるコースであり、それに応じた準備が必要だ。最高速はどのコースよりも重要であり、燃料やタイヤ戦略についても慎重に解析し、ピットでの時間の短縮と、ラップタイムとの妥協点を見出さなくてはならない。今のところ、我々はシーズン序盤の2戦で2勝を挙げ、狙い通りの位置につけている。そしてル・マンでの戦いを本当に楽しみにしている。

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #7):
    毎年そうだが、レースウィークが始まるのが待ち切れない。ル・マンはどのレースとも違う魅力がある。平均速度は非常に高く、実質的にランオフエリアはほとんどない。特に森の中を行くセクションからポルシェコーナーまでのエリアは顕著だ。タフなレースになるだろうが、ル・マンではいつものことだし、むしろそれを望んでいる。勝つために戦う、それが全てだ。もし表彰台に上れるのなら、最も高い位置に上りたい。しかし、ル・マンはいつも予測不可能なレースであり、自分のなすべきことを着実に、一歩ずつ重ねて戦い続けなくてはならない。

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #7):
    ル・マンは私にとって間違いなく今シーズンのハイライトだ。LMP1カーでル・マンを走るのは、何物にも代えがたい感覚だ。非常に高速で、夢のようだ。ドライバーならここを走るときはいつも興奮するはずだし、他のコースと比べても特別な感覚だ。レースウィークが本当に楽しみだ。我々は充分な準備が出来ており、チーム、ドライバー、メカニックの全員が態勢を整えている。今年の我々のTS040 HYBRIDは特別だと感じており、本当に素晴らしい。どちらになるかは分からないが、我々のチームの2台どちらにも良いチャンスが確実にあると思う。#7を表彰台の中央に立たせるためにベストを尽くしたい。

    中嶋一貴 (TS040 HYBRID #7):
    3度目のル・マンとなるが、参戦のたびに経験を重ねている。2012年はどうなるのか分からなかったが、昨年は難しいレースになるだろうということが分かっていた。しかし、今年は違う。我々は全ての準備を終え、今季これまでの2戦で強力なパフォーマンスを示して来た。勝利に挑戦するための準備は充分に出来たと感じている。準備が充分であることで、ストレスを感じることもなく、落ち着いている。私は他のレースでも常に落ち着くことを意識しており、今の状態はとても良い兆候だと思う。

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #8):
    私はル・マンで勝つためにトヨタに来た。それは耐久レースを始めて以来の私の目標だ。今年、我々はとても良いポジションにおり、特に序盤の2レースを好成績で終えているだけに、この最大のイベントで勝利を争うだけのパフォーマンスがなかったら失望するだろう。しかし、ル・マンはどうなるのか誰にも分からない。もし最速の車両を有していたとしても、勝利は確実ではない。昨年同様にベストを尽くすつもりだし、それこそがレースウィークへの理想的なアプローチだと思っている。そして最後に自分たちがどこに居られるかを待つだけだ。

    ニコラス・ラピエール (TS040 HYBRID #8):
    ル・マンはおそらく、ドライバーに最高の喜びをもたらしてくれるコースだろう。私はル・マンの全てを、それこそセンチメートル単位で覚えているが、ル・マンに戻って来るのはいつでも格別だ。本当に特別なコースで、他のどのコースとも違う独特の感覚だ。素晴らしいTS040 HYBRIDと共に世界選手権のポイントリーダーとしてル・マンに臨むということは、勝利が現実的な目標となる。しかし、このレースは普通のレースとは違うということはよく分かっている。ル・マン24時間レースは、エントラントに謙虚であることを要求する。たとえ全てが順調に進んでいても、いつ予期せぬアクシデントに見舞われるか分からない。

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #8):
    今季最大のイベントであり、何が起こるか分からない。チームにも多大なプレッシャーがかかる。我々がWECのタイトルを争っていても、ル・マンはメインイベントであり、全員がこのレースのためにハードに働いている。好結果を望むなら、細部まで徹底的に完璧である必要があり、それは非常に困難だ。目標は間違いなくル・マンでの勝利だが、誰もレースがどうなるのか予想出来ない。驚きに満ちた、長く、タフなレースであり、我々は出来る限りの努力をした上で、結果を待つしかない。表彰台の中央に立つためにプッシュを続ける。

  • レクサス、RC Fのプロモーション映像を公開

    レクサス、RC Fのプロモーション映像を公開

    レクサスは、RC Fのプロモーション映像を公開した。

    レクサス RC Fは、2013年11月に東京モーターショーで発表したスポーツクーペ「RC」をベースに、LEXUSスポーツ“F”の中核モデルとして、2007年発売のIS F以降受け継がれてきた“F”ブランドのイメージを強くけん引すべく開発。高出力エンジンやトランスミッション、サスペンション、空力パーツなど、数多くの専用装備を採用。非日常的なドライビングプレジャーを提供し、LEXUSのエモーショナルな走りを象徴するモデルとなっている。

    レクサス RC Fは、2014年後半に発売が予定されており、レクサスはすでにRC Fをベースとした車両でSUPER GTを戦っている。

    映像では、富士スピードウェイやニュルブルクリンク、アメリカの市街地などでのテストの模様が、開発エンジニアのコメントともに収録されている。

  • トヨタ、ル・マン24時間レースに向け好発進

    トヨタ、ル・マン24時間レースに向け好発進

    6月1日(日)フランスのサルト・サーキットでル・マン24時間レースの公式テストが実施された。トヨタはFIA世界耐久選手権(WEC)のポイントリーダーとして、2014年ル・マン24時間レースに挑む。

    2台のTS040 HYBRIDはこの日の午後に叩き出したベストラップでトップ2を独占してテストを終えたが、それ以上に重要なのは、トラブルフリーで順調にテストを完了したことである。2台はこの日、それぞれ88周、約1200kmを走破した。

    ル・マンはWEC第3戦となるが、トヨタ・レーシングは開幕戦のシルバーストン、第2戦のスパ・フランコルシャンと連勝している。この連勝により、トヨタはマニュファクチャラーズポイントで、ライバルのアウディやポルシェに対し、48ポイントリードの首位につけている。

    今日の公式テストデーは、4時間のセッションが2回実施された。チームにとってはレースウィークの公式練習走行が始まる6月11日(水)以前において、初めてかつ唯一、実際のコースで走行テストが出来るチャンスである。

    TS040 HYBRIDにとってもル・マン初走行となり、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の#7と、アンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの#8の2台は、盛り沢山のメニューをこなした。

    レースウィークまで2週間を切っての、わずか8時間の走行とあって、空力やメカニカル・セットアップの評価、ミシュランのスリックタイヤの作動領域など、チームは一時も無駄にすることなくテストを行った。

    2014年仕様として改良されたトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)も同様に、4輪駆動で伝えられる480馬力のハイブリッドブーストを、最も効率的に使えるようにするための分析が行われた。

    ハイブリッドシステムは、高熱効率エンジンと組み合わされて合計1000馬力という高出力に貢献するだけでなく、同時に2013年仕様よりも25%の低燃費化を達成している。

    レースウィークは6月11日(水)の16:00(日本時間23:00)からの4時間にわたる練習走行に始まり、22:00(同翌5:00)からは2時間の予選セッションが行われる。予選は、更に12日(木)の19:00(同翌2:00)と22:00(同翌5:00)からの2回にわたる2時間のセッションまで続き、決勝のスターティングリッドを決定。14日(土)は9:00(同16:00)からの45分間のウォームアップ走行の後、15:00(同22:00)に24時間レースのスタートが切られる。

    木下美明 (チーム代表)
    「今日、サルト・サーキットで初めてTS040 HYBRIDを走らせ、良いパフォーマンスが発揮出来たのは、本当に嬉しい。しかし、これはあくまでもテストであり、これが全てではないが、レース本番に向けて大変良い試験になった。昨年から準備し、今日はチームも良い仕事を行った結果だと思う。この気持ちを24時間レースの最後まで、持ち続けたい。レーススタートが待ち遠しい」

    TS040 HYBRID #7
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    午前のセッション:4番手(3分26秒371)44周
    午後のセッション:2番手(3分23秒156)44周

    アレックス・ブルツ
    「ここル・マンに戻って来て、このコースでTS040 HYBRIDを初めて走らせられて良かった。今日は非常に興味深い一日だった。全てがこのレースでの3メーカーによる素晴らしい戦いのためのように思う。ありがたいことに今や我々は、レースの勝敗を決しうるような細部の煮詰めをするところまで来ており、非常に実りある一日だった」

    ステファン・サラザン
    「今日やり遂げたことには満足している。我々はレース用のセットアップをし、午後にはそのいくつかを変更した。上手くいかなかったものもあるが、今のうちに発覚して良かったと思っている。クルマの状態は良く、本当に速いしバランスの良さが気に入っている。去年に比べれば大きな前進と言えるのが4輪駆動の素晴らしさとハイブリッドがとてもパワフルなことだ。あらゆる点で改良をしており、運転はとてもエキサイティングだ」

    中嶋一貴
    「我々にとってポジティブな1日だった。午前中いきなり良いペースで走れ、クルマにはとても満足している。午後には少しだけ些細な変更を試みたが、いくつか有意義な結果は得られた。全ての変更が正しかったわけではないが、少なくともデータが取れて、レースウィークに向けての良い準備が出来たと思っている。今は非常に心強いスピードを手にしていると言っていい。我々はレースウィークに向け非常に士気が高まっているが、レースが終わるまではまだ長い時間がある」

    TS040 HYBRID #8
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    午前のセッション:2番手(3分25秒881)42周
    午後のセッション:1番手(3分23秒014)46周

    アンソニー・デビッドソン
    「毎年あっという間に感じるが、1年ぶりのル・マンでのレースカードライブを楽しむことが出来た。TS040 HYBRIDは一日を通して強力で、バランスも良く感じた。プログラムを遂行し、多くの成果を得た。今朝の走り始めから車両のバランスは良く、細かい部分の作業まで進めることが出来た。全体的に見て順調な一日であり、レースウィークにまたここに戻ってくるのが待ち遠しい」

    ニコラス・ラピエール
    「ル・マンに戻ってくることが出来て喜んでいる。本当にファンタスティックなコースだ。今日は昨年と比較して、いくつかのコーナーに新設された縁石に関する小さな変更について経験を積むことが出来た。建設的な一日となり、満足している。全てが順調にいき、様々なセットアップやタイヤを試し、ハイブリッドのセッティング作業も行った。上手く行っていると思うし、3人のドライバーは全員TS040 HYBRID #8に満足している。安定しており、かつ非常に速い」

    セバスチャン・ブエミ
    「多くの距離を走破し、良い仕事が出来た。それlこそが今回のテストの目標であり、成果に満足している。ル・マンにいられることは本当にファンタスティックで、来週再び戻ってくるのを楽しみにしている。TS040 HYBRIDは好感触で、望んでいたテストを全てこなせた。我々はセットアップに有用ないくつかの指標を見出した。我々にはまだ学ぶべきことが多くあり、これから得られたデータの全てを分析する必要がある。我々のパッケージから可能な限りのパフォーマンスを発揮させるべく試み、レースウィークには最高のポジションにつけられるようにしたい」

  • トヨタ、ル・マン24時間レースのパブリックビューイングを実施

    トヨタ、ル・マン24時間レースのパブリックビューイングを実施

    トヨタは6月14日(土)と15日(日)、フランスのル・マン市で開催されるFIA世界耐久選手権(WEC) 第3戦 ル・マン24時間レースの模様を観戦する「パブリックビューイング」を東京・お台場のメガウェブで実施する。

    トヨタ・レーシングは、2012年よりハイブリッド・レーシングカーTS030 HYBRIDでル・マン24時間レース挑戦を再開。昨年は首位を争ったが、惜しくも2位表彰台獲得という結果に終わった。

    今季は新たなレギュレーションに合わせて生まれ変わったTS040 HYBRIDの2台体制で参戦。システム全体で最大1000馬力を発揮するTS040 HYBRIDは既に、ル・マンの前哨戦とも言えるWEC第1戦、第2戦で連続勝利を飾る速さを示しており、トヨタ・レーシングにとって悲願とも言えるル・マン24時間レース制覇に期待がかかる。

    パブリックビューイングは、24時間レースのスタート時とゴール時にレースの模様を放映する他、ゲストを迎えてのイベントも開催する。ゲスト解説者として、LEXUS RacingでSUPER GTを戦う脇阪寿一と伊藤大輔が出演予定。

    また、フランス・パリのシャンゼリゼ通りにあるトヨタのショールーム「ランデブー・トヨタ」との連携イベントも実施する。

    イベント参加者には特製ステッカーを配布する他、ゴール後にはWECドライバーサイン入りグッズが当たる抽選会も予定している。

    開催概要は以下の通り。

    開催場所: メガウェブ トヨタシティショーケース2F グローバルディスカバリーゾーン内
    〒135-0064 東京都江東区青海1-3-12
    電話:03-3599-0808
    入場無料
    ゲスト解説: 脇阪寿一、伊藤大輔(LEXUS Racing ドライバー)
    MC: 今井優杏

    パブリックビューイング&トークイベントのスケジュール

      受付開始 イベント開始 イベント終了 レーススケジュール
    6月14日(土) 20:30 21:20 22:50 スタート 22:00
    6月15日(日) 19:00 19:50 22:50 ゴール 22:00

    ※15日(日)16:00〜19:50は大画面でのライブ放映のみ実施

  • GAZOO Racing、ニュルブルクリンク24時間耐久レースを生中継

    GAZOO Racing、ニュルブルクリンク24時間耐久レースを生中継

    トヨタマーケティングジャパンは、GAZOO Racingの取り組みとして、J:COMなど全国のケーブルテレビ、BS放送(スカパー!)で視聴できるスポーツテレビ局「J SPORTS」に番組協賛し、2014年6月19日(木)から22日(日)にかけてドイツで開催される第42回ニュルブルクリンク24時間耐久レース・決勝レース(21‐22日)の模様を、日本初の生中継で放送する。

    あわせて、GAZOO Racingの特設サイトを設置し、U STREAM上で「J SPORTS」放送内容を同時配信するとともに、現地公式映像などを織り交ぜ、本年初登場のLEXUS LFA Code Xや様々な国内メーカーがニュルに挑戦する熱い戦いを26時間フルタイムで配信する。

    GAZOO Racingでは、“もっといいクルマづくり”をめざし、2007年よりニュルブルクリンク24時間耐久レースへの挑戦を続けている。

    【ニュルブルクリンク24時間耐久レース】

    ■J SPORTS 放送概要
    出演者 :(実況)中島秀之
    (現地レポーター)栗田佳織
    (解説)服部尚貴、伊藤大輔
    放送時間 :スタートとゴールを中心に、4ブロックに分けて放送予定
    【Part 1 スタート】6/21(土)22:30〜6/22(日)1:00
    【Part 2 夕暮れ】6/22(日)3:00〜5:30
    【Part 3 夜明け】6/22(日)15:30〜18:00
    【Part 4 ゴール】6/22(日)21:30〜24:00     ※全て日本時間
    放送チャンネル :J SPORTS3
    ※放送予定は変更になる場合があります。
      変更になった場合はJ SPORTSホームページでお知らせいたします。

    ■U STREAM 配信概要
    配信内容 :「J SPORTS」番組放送内容の同時配信に加え、現地公式映像やGAZOO Racingドライバーへのインタビュー等を配信予定
    配信時間 :日本時間 6/21(土)22:00〜6/22(日)24:00
     ※決勝レース前後1時間を加えた計26時間
    配信アドレス :http://nur.gazooracing.com/

  • ベネズエラ政府、パストール・マルドナドへの財政支援を打ち切り?

    ベネズエラ政府、パストール・マルドナドへの財政支援を打ち切り?

    ベネズエラの政治変化により、パストール・マルドナドはこれまでのキャリアで受けてきた財政支援を受けられなくなり、F1から姿を消すことになるかもしれない。

    これまで、パストール・マルドナドのF1キャリアは、ベネズエラの国営石油会社PDVSAとウゴ・チャベス大統領の個人支援による多額の資金に支えられてきた。

    しかし、昨年、ウゴ・チャベス大統領が死去し、ベネズエラは激しい政治混乱の期間に入った。すでにベネズエラでは、PDVSAのウィリアムズとロータスへの巨額の投資が論争の的になっているという。

    新たにベネズエラのスポーツ大臣に就任したアントニオ・アルバレスは、今週、ベネズエラの優先リストからモータースポーツは完全に外されていることを示唆した。

    「多くの敵がでいることはわかっている」とアントニオ・アルバレスは Ultimas Noticias に述べた。

    「しかし、モータースポーツのためにはもう1ドルもない。ベネズエラには他に優先するスポーツがあり、国の育成と一致しない専門分野にリソースを充てることはアンフェアだ」

  • トヨタ、開幕戦に続き2連勝 (WEC第2戦)

    トヨタ、開幕戦に続き2連勝 (WEC第2戦)

    5月3日(土)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA世界選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われ、トヨタ・レーシングのTS040 HYBRID #8が優勝。トヨタ・レーシングは開幕戦に続き2連勝を飾った。

    #7も3位に入賞し、2台揃って2戦連続表彰台獲得を果たした。チャンピオンシップでも1位、2位のポジションを守り、シリーズ最大のイベントである、第3戦ル・マン24時間レース(6月14日決勝)へと臨む。

    トヨタ・レーシングはWEC第2戦スパで、緊迫した6時間のレースを勝利で飾り、WEC開幕から2連勝を挙げた。

    TS040 HYBRID #8を駆り、勝利へと導いたアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエールとセバスチャン・ブエミは、昨年最終戦からの3連勝となり、今季のドライバーズ選手権でも2位以下との差を広げて首位を守ることとなった。

    また、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと中嶋一貴が駆るTS040 HYBRID #7が3位入賞を果たし、トヨタ・レーシングはマニュファクチャラーズ選手権でもライバルとの差を広げた。

    #8はラピエールがスタートを担当し、2番手グリッドからポジションをキープ。一方でサラザンが最初にステアリングを握った#7は4番手グリッドから、スタート直後の激しい順位争いを繰り広げた。

    2台は共に最初のスティントを終えてタイヤを交換すると共に、#7が中嶋、#8はブエミへと交代。ブエミは首位との差を詰めると、続くピット作業で首位の座を奪い、更にリードを広げていった。中嶋も表彰台圏内へとポジションを上げ、前を行くライバルを追撃した。

    その後、チームはタイヤ交換時のタイムロスを抑えるために、2スティントを1セットのタイヤで走行する作戦を試みたが、この作戦は効を奏せず、その後は1スティントごとにタイヤを新品に交換することとなった。

    レースが半分を過ぎて間もなく、中嶋はブルツへと、ブエミはデビッドソンへと交代。デビッドソンはレース中の最速ラップタイムをマークする速さを見せ、2位以下との差を更に広げていった。

    2位を争っていたブルツは、他車により排出されたオイルがフロントウィンドウに付着し、視界が妨げられるというハンディを負い苦戦。このトラブルは次のピットストップで改善され、サラザンへと交代した#7は再び2位争いを展開。首位の#8はラピエールが最後のスティントを担当し、首位を快走した。

    2台は共に、最後にわずかな燃料を給油するためにピットイン。ポジションを守ったままコースへ戻った#8ラピエールは、2位に1分13秒926の差をつけてトップでチェッカー。開幕からの2戦連続の優勝を飾った。また、#7サラザンは2位にわずか6.935秒及ばず3位でフィニッシュした。

    次戦第3戦はシリーズ最大のレースであるル・マン24時間。決勝日の2週間前、6月1日(日)の公式テストデーで幕を開ける。

    木下美明 チーム代表:
    今日、チームが成し遂げた仕事を大変誇りに思っている。トヨタ・レーシングがマニュファクチャラーズ選手権をリードするというのは大変嬉しく、ル・マンへ向けてチーム全体のモチベーションを上げることが出来る。今日は、大変多くの観客の前で、ライバルとの素晴らしいレースが出来た。優勝できたのは、最高の結果を出そうと全員が頑張った結果であり、チームも、ドライバーも、皆が本当に良くやってくれた。この先、ル・マンまで厳しい時間が待っている。何度も経験してきたように、ル・マンは特別なレースで、何が起こっても不思議ではない。そのレースに向けて我々は全力で仕事をこなし、最高のチャンスを得られるように頑張って行く。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース:1位、171周、ピットストップ7回、最速ラップ:2分01秒327

    アンソニー・デビッドソン:
    今シーズンはとても上手く行っている。選手権のポイントリーダーも守れている。チームのホームレースのひとつであるスパで、ケルンからやって来た大勢の仲間の応援を受けながら勝つということは、本当に素晴らしいことだ。セバスチャンはレース中盤の難しい局面でとても良い仕事をしてくれた。おかげで私がステアリングを受け持つ時には、やるべきことは殆ど彼が終えてくれていた。こうして再び2台とも表彰台に上がれたというのは実に嬉しい。もう我々の関心は、6月の大きなイベントに移さなければいけない。私は、我々の持つパッケージと周りの皆に自信を持っている。本当に、良い時に波に乗れているという感じだ。

    ニコラス・ラピエール:
    チームの皆にとって大変素晴らしい結果だ。週末の始めから全てが上手く行っていた。予選では持てる力を全て発揮出来たので、レース中は落ち着いていられた。ポルシェとの戦いは本当に厳しいものだったが、我々はピットストップでリードすることが出来たのだから、メカニックにはお礼を言いたい。セバスチャンとアンソニーが上手く走ってくれたおかげで、リードを更に広げられた。最後にチェッカーフラッグを無事に受けられるよう、全てがコントロール下にあったことが何よりだ。我々はここスパでル・マン仕様が上手く機能することと、ハイブリッドシステムの素晴らしさも確認している。この結果は大変嬉しいし、ル・マンへの備えとしては最高だ。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日のレースには本当に満足している。これで昨シーズン末のバーレーン、今シーズン初めのシルバーストンに続き、もう3度目の優勝だ。レースは厳しいものだった。私がTS040 HYBRIDに乗り込んだ時は首位とのギャップを縮め始めることが出来たが、首位に立ってからは、後続とのギャップを広げるよう、プッシュしなければならなかったからだ。しかし、#14のポルシェが何かのトラブルを抱えた時も、我々はきちんとコントロールが効いていたので、とにかくどんなミスもしないように、という点だけに留意した。シーズン最初の2レースを勝って、ル・マンへの準備は完璧だ。しかし、我々は、基本に立ち返らなければいけない。昨年よりも良い準備が出来たからこそ、こうして今の結果があるのだから。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    決勝レース:3位、171周、ピットストップ7回、最速ラップ:2分02秒089

    アレックス・ブルツ:
    面白いレースだった。出来ればまた1-2フィニッシュを飾りたかったが、ほんの些細なことが理由でそれは叶わなかった。私自身にとってレースは大忙しだった。とても簡単な事ではなかった。全般的に我々のTS040 HYBRIDはナーバスで、もう1台のTS040 HYBRIDのようにプッシュすることが出来なかった。とはいえ、ポイントは獲得出来、チームとして世界選手権のリードを広げられたということは良い気分だ。

    ステファン・サラザン:
    1位、3位でゴール出来たことはチームにとって素晴らしい結果で、力強いシーズンスタートを続けることが出来た。#8は非常に速く、最高の仕事をした。それに引き替え我々はベストバランスを見つけるのに苦労し、オーバーステアに悩んだ。TS040 HYBRIDの性能を100%引き出すのは難しかった。攻めた走りをしたし、もう少しで2位を捕まえられそうだったが、まず、選手権ポイントを獲得することが重要で、諦めるしかなかった。これからはル・マンに向けての準備が待っている。

    中嶋一貴:
    チームは良い仕事をし、2台揃って表彰台に立てたことは最高の結果だ。我々に戦闘力の高いTS040 HYBRIDを与えてくれたチームには感謝している。恐らく2位は可能だったと思うが、僅かに力不足だったと思う。私のスティントの時には、タイヤを2スティント通して使用した。他のライバルも同様だったと思う。しかし、それはリスキーな判断で、グリップが低下してしまった。ここから先は次のレースに向けて集中しなくてはいけない。我々にとって絶対に落とせない大きな目標だ。

  • トヨタ、2戦連続で最前列から決勝レースへ (WEC第2戦)

    トヨタ、2戦連続で最前列から決勝レースへ (WEC第2戦)

    5月2日(金)、FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われた。

    ウェットから徐々に乾いていく難しいコンディションの下、予選終了直前まで激しく順位が入れ替わるタイムアタック合戦が繰り広げられ、TS040 HYBRIDは#8が最前列2番手グリッドを獲得。#7はその後方4番手につけ、明日の6時間レース決勝に臨む。

    トヨタ・レーシングは、変わりやすいコンディションに翻弄されたスパ6時間レースの予選セッションで、2戦連続となる最前列グリッドを獲得した。

    開幕戦で勝利を挙げ、選手権をリードする、アンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID #8が、セッション終了間際までトップタイムを守っていたが、最後に惜しくもポルシェにかわされ、最前列2番手グリッドとなった。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の#7は4番手。共に濡れた路面でウェット用タイヤで予選をスタートしたが、中盤にはスリックタイヤに履き替え、タイムを上げていった。

    昨年から、WECの予選システムは2人のドライバーがそれぞれ最低2周以上のタイムアタックを行い、ベスト2周ずつの計4周平均タイムで争われる。

    #7はサラザンと中嶋がドライブ。序盤溝のないハイブリッド・インターミディエイトタイヤでアタックしたサラザンは予選終盤再び中嶋からステアリングを受け継いでコックピットに収まり、更なるタイムアップを果たした。

    #8も同様に、ブエミが最初にアタックしたが、デビッドソンのタイムアタック終了後、再びブエミがドライブし、好タイムをマークした。

    ブエミがタイムアタックを終え、セッション終了を示すチェッカーフラッグが振られた時には、#8はトップタイムを守っていた。しかし、まだタイムアタックを終えていなかった#14ポルシェがこのタイムを上回り、ポールポジションを獲得した。トヨタ・レーシングは、ポルシェのプロトタイプカーレース復帰後初のポールポジション獲得に祝福を送りたい。

    この日は、2時間ずつ2回の公式練習走行で始まり、最初の公式練習セッションから降雨に見舞われ、早速、変わりやすいことで有名な「スパ・ウェザー」の洗礼を受けることとなった。

    トヨタ・レーシングは1回目の公式練習セッションで多くの周回を重ね、6人のドライバー全員がウェットタイヤを装着して走行。#7が2番手、#8が3番手タイムをマークした。

    公式練習2回目には、コンディションが良くなり、チームはドライでのセットアップを試した。ラップタイムもコンディションの改善と共に着実に向上していった。

    公式練習では2度にわたって短い赤旗中断があったが、TS040 HYBRIDは2台共に40周以上と多くの周回をこなし、チームのトータルでは1000km以上を走破した。この公式練習セッションでは#8が2番手、#7が4番手となった。

    明日3日(土)午後2時半(日本時間午後9時半)に6時間にわたる決勝レースのスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習第1回目:2番手(2分15秒415)42周
    公式練習第2回目:4番手(2分01秒292)41周
    予選:4番手(平均2分03秒177)

    ステファン・サラザン:
    奇妙な予選だった。WECの予選フォーマットでは通常2度も運転はしない。しかし、そのどちらでもトラフィックが問題だった。LMP1を追い抜きにかかるのがいつもトラフィックに見舞われる場所で、そのせいでタイムを失った。レースのように前車を捕まえに行ったのだが、上手く行った時もあればそうでない時もあった。とにかく今日はトラフィックが問題だった。しかし、このコースで我々のTS040 HYBRIDは好調で、レースでは当然勝ちに行く。

    中嶋一貴:
    今日はいつもの予選とはちょっと違った。状況はトリッキーで、リズムを掴むのが非常に難しかった。私がステファン・サラザンからステアリングを受け継いだ時にはコースが乾き始め、スリックタイヤでタイムアタックに臨んだ。しかし、ベストタイムを記録することは出来なかった。ただ、その後ステファンに再びステアリングを託し、好タイムを出せたおかげで4番手のグリッドを獲得することが出来た。このスタート順位なら十分に勝利を狙えると信じている。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第1回目:3番手(2分15秒467)40周
    公式練習第2回目:2番手(2分00秒638)44周
    予選:2番手(平均2分01秒836)

    アンソニー・デビッドソン:
    予選セッションのかなりの部分でトップタイムを守り続けていたので、ポールポジションを獲れなかったのは何とも残念だ。しかし我々は、ベストを尽くすことが出来たし、良い状態だと思う。セバスチャンは最後にもう一度タイムアタックへ挑み、平均ラップタイムを上げてくれた。我々はやるべきことを全てやった感じもあり、少々胸が痛い。明日は多くのポイントとトロフィーを獲得出来るよう、そちらに集中する。

    セバスチャン・ブエミ:
    ポールポジションを獲りたかったので少々残念だ。ポルシェはうまくまとめたと思う。祝福したい。今は、明日何が出来るかを見極めることだ。最前列からスタート出来るのは実に嬉しいことなので、出来る限りプッシュして行きたい。この予選セッションは最後まで厳しい戦いだった。ポールポジションの位置を守り続け、最後の瞬間にそれを失ったのは残念だが、それもレースだ。

  • トヨタ:WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタは、4月20日(日)に行われたFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン6時間レースで初めての1-2フィニッシュを果たすというシーズンの好スタートを切った。

    チャンピオンシップをリードすることとなったトヨタは、その勢いを保ち、第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースを戦うべくベルギー・アルデンヌの森へ向かう。

    最高のデビューを飾ったTS040 HYBRIDは、ハイブリッドシステムと空力などの改良により、前年型を大きく上回る1000馬力を誇りながらも、燃費は25%の削減を果たしている。

    スパ・フランコルシャン・サーキットは、チームの本拠地であるドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)からわずか120km程の場所に位置しており、第5戦の富士6時間レースと共に、スパ6時間レースもトヨタ・レーシングにとってのホームレースと言える。

    このため、スパでは多くのTMG従業員が、2台のTS040 HYBRIDに初めて声援を送ることになる。

    前戦同様、TS040 HYBRID #7はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の3名が、また、開幕戦で勝利を飾った#8はアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3名がステアリングを握る。

    2日間のコンパクトな日程で開催される今大会、5月2日(金)は2時間の公式練習セッションが午前9時(日本時間午後4時)と午後2時15分(同午後9時15分)の2回に渡って実施された後、午後8時(同3日午前3時)よりLMPクラスの予選が行われる。6時間の決勝レースは3日(土)午後2時30分(同午後9時30分)にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    富士スピードウエイと同じく、スパはTMGにとってホームレースであり、全従業員と応援してくださるファンの皆さんのためにも、良い結果を出そうと、とても気合いが入っている。シルバーストンの週末のような、非常に拮抗した、予断を許さぬエキサイティングな戦いになるだろう。チャンピオンシップにとっても、ファンにとっても見どころの多いものになるに違いない。シルバーストンでは勝つことが出来たが、スパは全く異なるタイプのサーキットであり、ここでも最高のパフォーマンスが引き出せるよう、持てる力の全てを尽くす。

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #7):
    シルバーストンは、チームにとっては、良い結果を出せたということよりも、TS040 HYBRIDについてもっと知り、どうすればベストに持って行けるかを学べた点で、非常に大切なワンステップだった。この新世代LMP1カーはとても複雑で、レースの週末にやるべきことが多い。スパでは、全てのコース上での活動が2日間に集約されるので、チームにとってはさらに厳しいものになる。我々は最前列で戦うべく、全てを正しい方向に持っていけるように時間を使わなければならない。スパではたくさんのファンとTMGの仲間が来てくれるはずなので、彼らが喜んでくれるような戦績をあげられるよう、全力で戦う。

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #7):
    スパでのレースは本当に楽しく、私にとっては、いつもシーズンのハイライトだ。今年は特に四輪駆動となるTS040 HYBRIDを走らせることになり、待ち切れない。3つのLMP1ワークスチームは、性能面で非常に拮抗しているので、この週末も素晴らしい戦いになると思う。我々はシルバーストンで最高のスタートを切ることが出来、#8のチームメイトと共に表彰台に上れたのは最高だった。スパでの目標が、同様の成果を達成することであるのは明らかだ。できる限りプッシュし、それが出来ると信じている。

    中嶋一貴 (TS040 HYBRID #7):
    チームとして最高の結果を得られたシルバーストンから、すぐにレースに戻れるのは良いことだ。我々はTS040 HYBRIDについて多くを学んだし、シルバーストンでレースを戦ったことは、今週末のスパへ向けた準備として有用なものとなるだろう。スパは天候が変わりやすく、それがレースに大きな影響を及ぼすことは過去のレースでも経験している。それだけに、車両のセットアップとタイヤについてだけでなく、天候にも注意を払い続けなくてはならない。しかし、雨が降っても降らなくても、この週末もエキサイティングなものになると思うし、多くの観衆がレースを楽しんでくれることを望んでいる。

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #8):
    スパはクラシックなサーキットで、本当に大好きだ。改修は重ねられているが、ドライブするのに素晴らしいコースであることは変わりなく、特にプロトタイプカーで走るのは最高だ。シルバーストンでの勝利の興奮はまだ冷めておらず、再びレースを戦うのが待ち切れない。2週間というのはそういう意味でもちょうどいい休息期間だ。望みうる最高のシーズンスタートを切ることが出来、我々は大きな自信を得たが、厳しい戦いの中にいることは分かっており、再び完璧な週末にすることを目標に準備を整える必要がある。

    ニコラス・ラピエール (TS040 HYBRID #8):
    私はスパの大ファンであり、昨年は純粋に楽しむために、スパ24時間レースに参戦したくらいだ。それだけに再びスパに行くのが待ち切れない。特に、TS040 HYBRIDでスパのレースを戦うというのは、素晴らしい経験になると期待している。このレースはル・マン24時間レースを前にした最後のレースであり、とても重要な週末となる。好結果だけでなく、6月へ向けての準備もしなくてはならない。#8での初レースで勝利を挙げられたことは私にとっても素晴らしい経験で、それを再現したいと思っている。またハードなバトルになると思うが、準備は出来ている。

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #8):
    シルバーストンの前は、どのレースカーに競争力があるのか判断するのは難しかったが、第1戦を終えた今、我々のTS040 HYBRIDは勝てるパフォーマンスを持っているが、その差は非常に小さいということが分かった。このことはファンにとってはとてもエキサイティングだが、チームにとっては非常にチャレンジングだということを意味している。しかし我々にとってはこのようなレベルでの競争こそが好ましいものであり、全力を尽くして今週末も勝利を狙う。スパを走るのはいつでも特別な経験だ。我々がシルバーストンで見せたような追い抜きを見せられたら、最高のレースになるだろう。