カテゴリー: トロロッソ

  • ホンダF1 「レッドブルに供給を拡大する2019年は失敗は許されない」

    ホンダF1 「レッドブルに供給を拡大する2019年は失敗は許されない」

    ホンダは、2019年から3強チームの一角であるレッドブル・レーシングに競争力のあるF1パワーユニットを供給するために“懸命”に開発を進めているが、トップと差を縮めるためにはパフォーマンスと信頼性の両面で大幅な進歩を遂げなければならないと考えている。

    ホンダは、2015年にマクラーレンの独占エンジンサプライヤーとしてF1に復帰したが、ライバルよりも1年遅れでV6ターボハイブリッドを導入したことも関係してパフォーマンスと信頼性に欠け、両社の関係は崩壊していった。

    2017年にホンダが導入したコンセプトがシーズン序盤に競争力を発揮できなかったことでマクラーレンは我慢の限界を迎え、2017年シーズンをもって両社のパートナーシップは終了。ホンダはトロロッソと新たなパートナーシップを開始することになった。

    2018年、マクラーレンのシャシー側に原因があったこと露呈される一方で、ホンダのF1エンジンはトロロッソのパフォーマンスに貢献し、バーレーンGPではピエール・ガスリーがホンダのF1復帰以降のベストリザルトとなる4位入賞を達成。

    結果的にトロロッソ・ホンダはコンストラクターズ選手権を9位で終えたが、F1日本GPで実戦導入されたスペック3エンジンは、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー揃ってのQ3進出を可能にするパフォーマンスを発揮し、ホンダのパフォーマンスと信頼性の進歩はライバルから注目を集めた。

    そのホンダの進歩は、レッドブル・レーシングがルノーを離れて2019年にホンダのワークスパワーユニットを使用する契約に至った。

    「年間を通じて、エンジニアとメカニックの多大な努力のおかげで、我々はパフォーマンスと信頼性という点でパワーユニットを向上させることができました」と山本雅史はコメント。

    「また、HRD Sakuraやミルトンキーンズ、それにホンダ内で他のプロジェクトに関わるエンジニアによってなされた重要な貢献にも感謝しなければなりません」

    「また、トロロッソ、そして2人のドライバーからも多くのサポートをもらいました。開発面での貢献は言うまでもありませんが、彼らの常にオープンで前向きな姿勢、明るい雰囲気は、苦境にあったホンダのメンバーが再び顔を上げ、歩みを進めるための大きな助けになりました」

    「互いをリスペクトし、密接かつ率直なコミュニケーションを取れる関係ができていますし、バーレーンやハンガリー、そして鈴鹿の予選などでも結果を残すことができました。彼らと一緒でなければ、今年の前進はなかったと考えています」

    それでも、山本雅史は、ライバルのレベルに匹敵するためにはホンダはまだ進歩しなければならないと警戒する。

    「ただ、パフォーマンス面でまだまだトップと差があることは明らかですし、信頼性の部分でもまだ改善の余地があると思っています」

    「来シーズンは2015年に我々がF1に復帰してから初めて2チームに供給することになります。

    「もっと向上しなければなりませんし、失敗が許されないシーズンとなります。2月のプレシーズンテストに向けて、現在も各ファクトリーで関与する全員が懸命に開発を続けている状況です」

    「我々はトロロッソとの2年目、そして、レッドブル・レーシングとの初年度に向けて準備を進めていますし、さらなる高みを目指して戦いを続けていきます」

  • トロロッソ 「ホンダのF1エンジンは2強メーカーとの差を完全に埋める」

    トロロッソ 「ホンダのF1エンジンは2強メーカーとの差を完全に埋める」

    スクーデリア・トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、2019年にホンダのF1エンジンがメルセデスとフェラーリというトップエンジンメーカーとの差を“完全に埋める”ことになると考えている。

    レッドブルのジュニアチームであるトロロッソは、2019年にレッドブル・レーシングがホンダのプロジェクトに参加する準備をしながら1年間ホンダのワークスエンジンを搭載した。

    2019年からはレッドブルとトロロッソが同じホンダのF1パワーユニットを供給することで、レッドブル・テクノロジーを介して2チーム間で多くのパーツが共有されることになる。

    「同じエンジンを使用することで多くの相乗効果がある」とフランツ・トストは Speed Week にコメント。

    「トロロッソは、レッドブル・レーシングのギアボックス、完全なリアサスペンションとフロントサスペンションのエレメントや他のパーツを使用することになる」

    「我々はリソースをセーブできるし、パフォーマンスの向上を期待している」

    ルノーのカスタマーエンジンに長年不満を抱いてきたレッドブル陣営の発言は、全体的にホンダのF1パワーユニットを搭載することに非常にポジティブなものとなっている。

    「パフォーマンスに関して、ホンダはメルセデスとフェラーリとのギャップを縮めている」とフランツ・トストはコメント。

    「開発の次のステージで深刻な問題が発生しなければ、ホンダは2019年シーズン中にそのギャップを完全に埋めることになるだろう」

    ルノー、フォースインディア、フェラーリは、2019年F1マシンのお披露目の日付をすでに公表している。どのチームも2月18日にバルセロナで開催されるプレシーズンテストの1週間前には新車を披露することになる。

    トロロッソの2019年F1マシン『STR14』についてフランツ・トストは「第7週(2月中旬)の発表を計画している。現在、発表に関する様々なシナリオが議論させている」と語った。

  • アレクサンダー・アルボン、カーナンバー23は“ロッシの46番の半分”

    アレクサンダー・アルボン、カーナンバー23は“ロッシの46番の半分”

    トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1カーナンバーとして選んだ“23”は、MotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシの“46”の“半分”にした番号だと冗談交じりに語った。

    2012年に一度レッドブルのジュニアプログラムを外されたアレクサンダー・アルボンだったが、F2での活躍が認められ、2019年にトロロッソ・ホンダでのF1デビューを勝ち取った。

    バレンティーノ・ロッシのファンであるアレクサンダー・アルボンは、2006年にSuper 1 Honda National Championshipsのカデット・クラスにロッシの愛称“The Doctor”のステッカーで飾りつけたカーナンバー46のカートで参戦し、チャンピオンを獲得している。

    F1アブダビGP後にトロロッソ・ホンダのF1レースドライバーになることが発表されたアレクサンダー・アルボンは、FIAが2019年の暫定F1エントリーリストを発表した時点ではカーナンバーが確定していなかったが、その後、23番を使用することがトロロッソの公式ホームページで公表されていた。

    アレクサンダー・アルボンは「僕はずっとロッシのファンだったんだ。ザ・ドクターの代わりになることはできないけど、せめてその半分くらいにはなりたいなと思ったんだ」と自身のTwitterにカート時代の写真とともに投稿した。

    Alexander Albon Toro Rosso Honda

    先週、2019年にマクラーレンでF1デビューを果たし、F2でアレクサンダー・アルボンとタイトルを争ったランド・ノリスは、バレンティーノ・ロッシの46番を使うことも検討し、またカート時代に彼の46番を使用していたアレクサンダー・アルボンのファンだったことを明かした。

    ランド・ノリスは、バレンティーノ・ロッシの“真似をした”とは思われたくなかったので、自分だけのカーナンバーとして育っていくため4番を選んだと語っている。

    アレクサンダー・アルボンは、2018/19シーズンから日産e.damsとフォーミュラEに参戦する契約を結んでいたが、F1での夢を掴むために契約を解消。

    トロロッソ・ホンダとの契約が発表された直後にヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1のポストシーズンテストには参加したが、まだF1マシンを走らせていない。

    先週、アレクサンダー・アルボンは、ファエンツァのトロロッソのファクトリーを初訪問している。

    関連:ランド・ノリス 「バレンティーノ・ロッシの“46”を真似るのは避けた」

  • トロロッソ 「ホンダのF1パワーユニットは目標を達成していた」

    トロロッソ 「ホンダのF1パワーユニットは目標を達成していた」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、シーズン後半の不甲斐ない結果はホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスではなく、むしろ車体側の弱点に起因するものだったと語る。

    トロロッソとホンダは2018年にパートナーシップを開始。バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞を果たし、ホンダが“スペック3”エンジンを投入した日本GPでは両ドライバーが予選でトップ7入りを果たすなど期待は高かった。

    しかし、トロロッソ・ホンダは鈴鹿で入賞を果たすことができず、最終8戦ではわずか3ポイントしか獲得できなかった。

    フランツ・トストは、ホンダは目標を達成しており、シーズン後半に振るわなかったのは車体側の問題による部分が大きいと語る。

    「私としては2018年に向けて何も恐れはなかった。私にとってホンダはすでに昨年人々が考えていたよりもはるかに優れていたからね。幸いなことに、ホンダと良いシーズンを期待していると言ったときの私は正しかった」とフランツ・トストは RACER にコメント。

    「もちろん、多くの研究開発をしなければならなかったので決して簡単ではなかった。だが、最終的にホンダに関しては目標を達成した。現在の我々の問題はパワーユニット側ではなく、車体側にある」

    「我々はクルマのパフォーマンスを改善させる必要がある。我々は空力面にあまり満足していないし、メカニカル面でもやらなければならないことがある。我々はそれを把握しているし、正しい方向に進められることを望んでいる」

    フランツ・トストは、2019年マシンでも継続させたい強みはいくつかあるが、テクニカルディレクターを務めていたジェームス・キーが7月にマクラーレンへの加入を発表した後、チームの成果を改善するためにすでに内部的に変更を加えていると語る。

    「バーレーン、モナコ、ブダペストのような特別なレーストラック、つまり主にハイパーソフトを使って最大限のダウンフォースを使う遅いレーストラックでは我々は本当に良いパフォーマンスを発揮していた。そこは強みであり、シーズンのハイライトだった」

    「だが、期待していたようなパフォーマンスを発揮できなかったレースもいくつかあった。最終的にバランスのとれたシーズンだったと言いたいが、シーズンの結果には満足していない。もっと多くのことを期待していたし、来年に向けてパフォーマンスを改善させなければならない。我々は社内の一部の部門を再編した。もっと良いパフォーマンスを示さなければならないからね」

    ホンダがレッドブル・レーシングとのパートナーシップを開始する2019年、トロロッソの2019年F1マシン『STR14』にはレッドブルの2019年F1マシン『RB15』と同じリアエンドがレッドブル・テクノロジーから供給される。トロロッソ・ホンダは、2019年にダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンとドライバーラインナップを一新させる。

  • アレクサンダー・アルボン、F1カーナンバーは“23”を選択

    アレクサンダー・アルボン、F1カーナンバーは“23”を選択

    2019年にトロロッソ・ホンダでF1デビューをは果たすアレクサンダー・アルボンは、F1キャリアで使用する固定カーナンバーとして“23”を選択した。

    今年のF2シリーズを3位で終えたタイ国籍のアレクサンダー・アルボン(22歳)は、2019年にダニール・クビアトのチームメイトとしてトロロッソ・ホンダからF1デビューを果たす。

    トロロッソは、チームの公式ウェブサイトを更新。アレクサンダー・アルボンのプロフィールページでカーナンバーが“23”であることが明らかになった。

    NBAのレジェンドであるマイケル・ジョーダンが使用していた23番は、同じくNBAのレブロン・ジェームズ、元サッカー選手のデイビッド・ベッカムが使用するなど、スポーツ界では象徴的なナンバーとなっている。

    だが、アレクサンダー・アルボンの誕生日は1996年3月23日であり、誕生日も選択の理由になった考えられる。また、3月17日の開幕戦オーストラリアGPの6日後にはアルボンは23歳になる。

  • ピエール・ガスリー:F1参戦までの紆余曲折と不屈の意志

    ピエール・ガスリー:F1参戦までの紆余曲折と不屈の意志

    ピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・レーシングへと移籍する。

    2016年シーズン末にF1デビューを逃したピエール・ガスリーは、2017年シーズンは先が見えない中で日本のスーパーフォーミュラに参戦していた。しかし、状況が変化し、ようやくF1に挑むチャンスを与えられた。

    そして、2018年シーズンにトロロッソ・ホンダからフル参戦デビューして目覚ましい活躍を続けてきたピエール・ガスリーだが、今度は、同年シーズン限りで離脱するダニエル・リカルドに代わり、2019年シーズンからレッドブル・レーシングへ加入することになった。

    F1のキャリアはまだ短いが、ピエール・ガスリーはそのドライビングの正確さで高評価を得ている。決意に満ちたこの若きフランス人ドライバーについて知っておくべき8つのトリビアをまとめてみた。

    1. 早くからジュニアカテゴリーで活躍
    自らの夢を追うため、ガスリーは弱冠13歳で故郷ルーアンを出た。サッカー選手を夢見るパリ・サンジェルマンのサポーターだった彼がレースの世界を初めて知ったのは、2006年シーズンに参戦したフランス・ミニム・チャンピオンシップ(カート選手権)だった。

    その後、2009年シーズンに国際舞台へ進出した彼は、参戦したシリーズで次々とタイトルを獲得。2013年シーズンのフォーミュラ・ルノー・ユーロカップで優勝すると、レッドブル・ジュニアチームへ正式に招かれた。

    2. F1参戦までの紆余曲折
    2016年シーズンのGP2シリーズで、ガスリーは最終戦アブダビで見事な逆転劇を演じ、GP2(現在のF2)最後のチャンピオンを勝ち取った。
    このパフォーマンスから、ガスリーの2017年シーズンからのトロロッソ昇格とF1デビューは確実と見られていたのだが、当時トロロッソに在籍していたダニール・クビアトが復調を見せたため、クビアトがもうしばらくシートを維持することになった。

    F1デビューが幻となった当時、ガスリーは「怒りと落胆、悲しみが交錯していた」と語った。強い信念を持つ若きフランス人ドライバーは、その後日本へ向かい、スーパーフォーミュラで2017年シーズンを過ごすことになった。

    3. 不屈の意志
    しかし、ガスリーはついにチャンスを手にした。2017年シーズン終盤のマレーシアGP、不振のクビアトに代わってガスリーがトロロッソのシートへ収まることになったのだ。そしてその決勝を14位で完走し、上々の結果を残した。

    カルロス・サインツ Jr.の2017年シーズン限りでのトロロッソ離脱が決定しており、さらにはクビアトもチームを追われたため、ガスリーはWECから引き抜かれたブレンドン・ハートレーと共に2017年シーズン終盤5戦のうち4戦を走った。

    そして年シーズン最終戦アブダビGPの直前、2018年シーズンからのF1フル年シーズン参戦が決定した。

    4. 偉大な先人たちと同じ道を歩んでいる
    ガスリーがGP2タイトルを獲得した瞬間、彼の名前は、ニコ・ロズベルグ、ニコ・ヒュルケンベルグ、ルイス・ハミルトンといった歴代GP2チャンピオンたちと共にトロフィーへ刻まれた。

    しかし、2018年シーズンのバーレーンGPで4位入賞を果たした瞬間は、ガスリーにとって単なる殊勲のリザルト以上の意味があった。
    4度のワールドチャンピオンを誇るセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペン、サインツ Jr.と並び、ガスリーはトロロッソの歴代ベストリザルトを記録したドライバーリストに名を連ねることになった。

    さらに彼はモナコGP(7位)、ハンガリーGP(6位)でもポイント獲得を重ね、レッドブル・レーシング加入発表直後のベルギーGPでも9位入賞を果たした。

    5. 資金に頼らずに道を切り開いてきた
    裕福な家庭の出身ではないガスリーは、キャリアのあらゆる局面でハードワークを強いられてきた。あるインタビューで、彼はその厳しさを次のように語っている。

    「僕にはマネージャーがいなかったから、資金の豊富なドライバーたちに対して孤立無援で戦いを挑み、自分の地位を築こうとしていた… マネージャーを雇ったり、シートをお金で買ったりしないでここまでステップアップできたのは本当に嬉しい」

    「なぜなら、今の時代は大きな資金がないドライバーが成功するのは極めて難しいからね。後進の若いドライバーたちに、資金不足でもトップカテゴリーに手が届くことを示せたという意味でも良かった。資金だけがものを言うわけではないんだ」

    6. 時にはギャンブルを楽しむ
    質素を是として育ってきたせいか、ガスリーは自分が厳しい金銭感覚の持ち主だと認めている。しかし、時には賭け率の高いルーレットゲームを楽しむこともあるという。

    「ルーレットは、レーシングカーのドライブ以外では得られない興奮を与えてくれるんだ」とガスリーは語っている。
    とはいえ、彼がカジノでのチップ集めよりレースでのトロフィー集めに興味を注いでいるのは明らかだ。

    7. 率直な心情の吐露を厭わない
    2018年シーズンのイギリスGPで、ガスリーはセルジオ・ペレス(フォース・インディア)との接触でペナルティを科された。10位争いをする中で、ガスリーがペレスをコース外に押し出したのだが、レース後の審議の結果、13位への降格処分が下された。

    この裁定に対するガスリーの反応は、怒りに満ちたものだった。

    「5秒ペナルティなんてありえないよ! 毎週末のようにペナルティ対象にならない接触が起こっているけど、接触はレースの一部だし、これがレースをエキサイティングにしているんだ!」

    「きわどい接戦だったし、僕はそれを楽しんでいた。シンプルにレースをさせてほしいし、不可解なペナルティは一切やめにしてほしいね! 僕はこれからも戦い続けるよ」

    8. F1デビューイヤーに濃密な経験を重ねている
    ルーキーとして素晴らしいリザルトを残してきたガスリーだが、F1という厳しい戦いの場でのミスコミュニケーションという落とし穴について学ぶ必要があった。

    シーズン序盤の中国GPで、ガスリーはトロロッソの同僚ブレンドン・ハートレーとの接触事故を起こし、コース上にマシンパーツの破片を撒き散らしたとして10秒加算ペナルティを科された。

    しかしながら、彼はチームメイト同士の接触を水に流し、真の成長ぶりを見せた。

    「お互いの誤解があったんだと思う。おそらく、僕が予測していた彼の行動と、彼が予測していた僕の行動に食い違いがあったんだろうね」

  • ピエール・ガスリー 「ホンダはマクラーレンとの失敗で尻込みしていた」

    ピエール・ガスリー 「ホンダはマクラーレンとの失敗で尻込みしていた」

    ピエール・ガスリーは、今年トロロッソとレッドブルとのパートナーシップを開始したホンダは、以前のマクラーレンとの関係によって悪影響を受けていたが、2018年シーズンを通して心を開いて活発に仕事ができるようになっていったと語る。

    ホンダは、マクラレーンのワークスパートナーとしてF1に復帰したが、マクラーレン側が提示したデザインコンセプトとの折り合いの問題もあり、パフォーマンスと信頼性は低迷。3年間でパートナーシップは崩壊し、ランキング9位という結果で決別した。

    今年、トロロッソはマクラーレンが放棄したホンダのF1パワーユニットを引き受けた。結果はマクラーレンの前年と同じコンストラクターズ選手権9位だったが、ホンダはシーズンを通してパフォーマンスと信頼性において大きな進歩を果たした。

    ピエール・ガスリーは第2戦バーレーンGPで4位を達成。ホンダのアップデートによる進歩にライバル勢は警戒心を強め、2019年にレッドブル・レーシングにパワーユニットのスイッチを納得させた。

    「自信を深めるためにリスペクトと信頼を示す必要がある人々もいる」とピエール・ガスリーはコメント。

    「最初に彼らと仕事を開始するときは、常に少し冷えているものだし、お互いを知る必要がある」

    「明らかにシーズンを通して彼らの側が心を開いていくのを見ることができたし、僕たちは同じ目標のために一緒に働くための信頼を彼らに与えることができた」

    「彼らは前年のマクラーレンとのかなり難しい状況から来ていたので、序盤の彼らは少し尻込みしていた」

    「彼らはシーズンを通して良くなっていたし、今は彼らとの関係に本当に満足している」

    2017年にスーパーフォーミュラでホンダと一緒に仕事をしていたピエール・ガスリーは、ホンダとの経験が2019年に利益になると考えている。

    「信頼、自信という部分が大きいし、チームと一緒に仕事をしていたことで、彼らは僕からどのようなフィードバックが出てくるかをわかっている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕たちが特定の問題や状況に直面したときに僕は彼らに改善したいと伝える。コミニュケーションという点がチームにとって有益になる主なポイントだ」

    「ドライビングに関しては、3周を終えただけで、エンジンのトルク伝達、ドライバビリティという点で、F1のレベルで完全に期待通りの速さがあると何度も言ってきた」

    「だから、それが大きく変わることはないだろう。でも、日本人との仕事といういう部分の方が大きいし、それは間違いなく良いことだ」

    実際、マクラーレンとレッドブルとでは仕事のやり方も異なる。マクラーレンは、ホンダに細かいことまで指示するアプローチを採っていたが、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーはその反対のアプローチを採っていると語る。

    「我々はマクラーレンとは反対のことをやってきた」とクリスチャン・ホーナーは Sky F1 にコメント。

    「我々は『最高のエンジンを作って、望んでいるラジエーターのサイズなどを教えてくれたら、我々がそれに合わせる』と言ってきた」

    「我々はホンダがパッケージに力を入れられることを望んでいる」

    ホンダは、2019年からトロロッソに加えてレッドブル・レーシングにもF1パワーユニットを供給。ピエール・ガスリーはマックス・フェルスタッペンとともにレッドブル・ホンダのドライバーとして好成績を目指す。

  • アレクサンダー・アルボンについて知っておくべきこと

    アレクサンダー・アルボンについて知っておくべきこと

    アレクサンダー・アルボンは、困難を乗り越え、努力を重ねて2019年にトロロッソ・ホンダからF1デビューするチャンスを掴んだ。

    同世代のジョージ・ラッセルやランド・ノリスに続き、アレクサンダー・アルボンもまた絶好のチャンスを掴んで2019シーズンでF1デビューするヤングドライバーのひとりだ。

    トロロッソ・ホンダのドライバーとして開幕戦のグリッドに並ぶタイ国籍ドライバーについて知っておくべき情報をまとめてみた。

    F1史上2人目のタイ国籍ドライバー
    ナイジェルという名の父を持ち、ロンドンに生まれ、英国・イプスウィッチの私立校で学び、同国・ハートフォードシャーの街、ホッデスドンでレーシングカートを初体験したアルボンだが、母親がタイ出身のため、F1にはタイ国籍ドライバーとしてエントリーすることになる。長いF1の歴史の中で、過去にタイ国籍で出走したドライバーは、ビーラポンパーヌデート=パーヌパン親王(タイ王国王子。エントリー名は「B.Bira / B.ビラ」)しかいない。パーヌパン親王もまた英国イートン校やケンブリッジで青年期を過ごし、F1世界選手権黎明期の1950〜54シーズンで計19戦に出走した。

    父ナイジェルはBTCCで活躍した元レーシングドライバー
    父親ナイジェル・アルボンも数々の国際的なレーシングシリーズに参戦した経験を持っているが、息子のアレクサンダーと異なるのは、ナイジェルがルーフ付きのマシンを主にドライブしてきた点だ。彼はRenault Clio Cup に参戦したあと、1990年代初頭にBTCC(英国ツーリングカー選手権)のインディペンデント・カップでRenault 19をドライブし、その後も2005〜2007シーズンの3シーズンに渡り、Porsche Carrera Cup Asiaに参戦した。

    一度はRed Bull Junior Teamから脱落するも、自力でステップアップした
    2008年に弱冠12歳でRed Bull Junior Teamに抜擢されたアルボンは、2012シーズンにスペインのチームEPICからユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズに参戦した。総合38位と低迷し、Red Bull Junior Teamプログラムから脱落したアルボンだったが、翌2013シーズンにKTCチームへ移籍して同シリーズへの参戦を続けると、リザルトが伸びを見せ始めた。

    「マシンに乗り込むたびに、懸命に努力して自分を印象付けようとしてきた」とアルボンは語る。

    「僕を信じてセカンドチャンスを与えてくれたレッドブルとヘルムート・マルコ博士に深謝したい」

    奇しくも、2012シーズンのユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズにはのちにF1へ進出するドライバーたちが揃って参戦していた。2012年のRed Bull Junior Teamメンバーには、ダニール・クビアト、カルロス・サインツ(2012年当時はF3参戦中)の姿がいた。また、当時のアルボンのライバルにはエステバン・オコンやストフェル・バンドーンもいた。

    さらには、ラリークロスへ転向する前のティミー・ハンセン(現在はPeugeot 208でFIA世界ラリークロス選手権に参戦中)や、2019シーズンからAston Martin Red Bull Racingに加入するピエール・ガスリー(当時16歳)なども、2012シーズンのユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズに参戦していた。

    GP3時代のチームメイトはシャルル・ルクレール
    アルボンが2016シーズンのGP3に参戦していた当時のチームメイトは、今やF1で高い評価を受けるシャルル・ルクレールだった。このシーズンはルクレールがチャンピオンに輝き、アルボンは総合2位に終わったが、シーズンの合計勝利数で見ると、アルボンはルクレールの3勝を上回る4勝を記録している。

    ルクレールもアルボンと同じく、レーシングカートからフォーミュラ・ルノーへステップアップしたドライバーだ。ちなみに、ルクレールは2013シーズンのCIK-FIA ワールドKZチャンピオンシップであのマックス・フェルスタッペンに次ぐ総合2位を獲得している。2017シーズンにFIA F2へステップアップしたルクレールは、参戦初年度でF2史上最年少チャンピオンに輝き、2018シーズンにSauberからF1デビュー。2019シーズンからセバスチャン・ベッテルと共にFerrariを背負う彼は、素晴らしいキャリアを歩んでいる。

    2018シーズンのFIA F2で大活躍
    F1のフィーダーシリーズとして2017シーズンにFIA F2が復活したことは、アルボンにとってもグッドニュースだった。初年度はART Grand Prixに所属し、数回の表彰台を獲得して総合10位で終えたアルボンは、2年目となる2018シーズンはDAMSに移籍。アゼルバイジャン・英国・ハンガリー・ロシアの各レースで優勝を飾った他、4度の表彰台を獲得して総合3位と大活躍を見せた。いよいよモータースポーツの頂点で戦うことになる2019シーズンのアルボンに注目しよう。

  • ホンダ 八郷隆弘社長 「レッドブル&トロロッソとF1の頂点を目指す」

    ホンダ 八郷隆弘社長 「レッドブル&トロロッソとF1の頂点を目指す」

    本田技研工業の八郷隆弘社長が、ホンダのファン感謝祭「Honda Racing THANKS DAY 2018」でレッドブル・レーシングとのパートナーシップを開始する2019年のF1世界選手権への意気込みを語った。

    今年、ホンダはレッドブル・レーシングの姉妹チームであるトロロッソと新たなパートナーシップを開始。コンストラクターズ選手権では9位と結果は出なかったものの、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスと信頼性は確実に進歩を示した。

    そして、2019年からはトップ3チームの一角であるレッドブル・レーシングとのパートナーシップを開始。八郷隆弘社長は“頂点を目指して努力していく”と語った。

    「F1では今年新たにトストさん、トロロッソと一緒にチャレンジしました」と八郷隆弘社長はコメント。

    「皆さんの期待に十分にお応えできないところもあったと思いますが、鈴鹿での日本GPではトロロッソ・ホンダのチームシャツを着たファンの皆さんが本当にたくさん応援に着てくれました。それを見て、トストさんやチームメンバー、ドライバーも大変感激してくれました」

    「皆さん、本当にご声援をありがとうございました。来年は新たにレッドブル・レーシングともパートナーシップを結び、トロロッソ、レッドブルと共に頂点を目指して努力していきますので、ご声援よろしくお願いします」

    Honda Racing THANKS DAY については「この1年間、二輪・四輪、すべてのモータースポーツで我々がチャレンジしているその姿を見て、応援しに来てくれるファンの皆さまが集まってくれてましたし、内外から多くのドライバー/ライダーが来てくれて本当にいいイベントになったと思っています」とコメント。

    「この皆さんの期待を裏切ることなく、来年もチャレンジしていきたいと思っています」

  • ブレンドン・ハートレー、日本のホンダF1のファンにメッセージ

    ブレンドン・ハートレー、日本のホンダF1のファンにメッセージ

    ブレンドン・ハートレーが、トロロッソ・ホンダのファンにメッセージを送った。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーだったが、今シーズン限りでシートを喪失。当初、「Honda Racing THANKS DAY 2018」に参加予定だったが、キャンセルとなった。

    ブレンドン・ハートレーは、動画で日本にファンに向けてメッセージを届けた。

    「Hondaのメンバーとファンの皆さん、THANKS DAYへようこそ。イベントに参加できなくて本当に残念です。どうしても参加できませんでした」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「まずは、皆さんに心からの感謝を伝えたいです。Hondaレーシングのすべてのメンバーや、ファクトリーで働かれている皆さん、そしていつもHondaを応援してくれる皆さん、これまで本当にありがとうございました」

    「今年はHondaと一緒にレースに参加してきた中ですばらしい一年間を過ごすことができました。彼らの仕事への理念、モラル、価値観にはとても感銘を受けました」

    「HondaとRed Bull Racingは、これから間違いなく大きな成功を収めることになると確信しています」

    「ファンの皆さん、いつもサポートしてくれて、僕のことを温かく迎えてくれてありがとうございました。鈴鹿での日本GPでは、特にそれを強く感じました。もちろん日本だけではなく、シーズンを通して応援してくれてありがとうございます」

    「シーズン中にプレゼントしてもらった赤べこは今も僕の家に飾ってあります。この一年間で降れた日本の文化は、これからの僕の人生の一部になっていくと思います」

    「最後になりますが、応援してくれて本当にありがとうございました。現地に行けなくてすいません。いつもハードワークで答えてくれたHondaのメンバーと、ずっと応援し続けてくれたファンの皆さん、ありがとう」