カテゴリー: トロロッソ

  • ブレンドン・ハートレー「バーレーンでの4位が過度な期待を生んだ」

    ブレンドン・ハートレー「バーレーンでの4位が過度な期待を生んだ」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、チームメイトのピエール・ガスリーのF1バーレーンGPでの4位入賞がチームに過度な期待を生んだと考えている。

    第2戦 F1バーレーンGPでは、すべてのセッティングがはまり、ピエール・ガスリーはQ3に進出して6番グリッドを獲得。決勝では4位入賞を果たし、ホンダにとって2015年にF1復帰して以降のベストリザルトをもたらした。

    だが、それ以降、トロロッソ・ホンダはバーレーンで示したパフォーマンスを示せていない。

    ブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダのバーレーンでの印象的なパフォーマンスはチームにとってポジティブだったが、それによってチーム内に過度な期待が生まれたと考えている。

    「バーレーンでは全てが僕たちの期待を上回ったと言っても過言ではないだろう」とブレンドン・ハートレーは Autosport にコメント。

    「シーズン開幕前のブリーフィングでは『開幕数戦は我々にとって本当に厳しいものになるだろう』と話していた」

    「僕たちは時間とエネルギーのすべてをホンダとの融合に費やしてきたし、空力では舞台裏で多くの変化があった。おそらく僕たちはシーズン後半に2歩前進するために1歩後退していた」

    「そのあと、バーレーンに行って、僕たちの全ての予想が覆されたし、おそらく他の人たちもまたあのような結果を期待できると思ったはずだ」

    それ以降、トロロッソ・ホンダは失速し、ミッドフィールドで苦しい戦いを強いられているが、ブレンドン・ハートレーはすぐに改善が見られると信じてると語る。

    「トンネルの出口に光が見えているし、モントリオールではフロアとエンジンにアップグレードが投入される」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「全員がやる気に満ちているし、懸命に仕事をしている。でも、何らかの形でバーレーンでの結果が本来はあるべきではない様々な期待を加えたと思う」

    「でも、それがF1だし、他チームが1週間で苦境に陥るのも見ている」

  • ホンダF1、カナダGPでのF1エンジンアップグレードに慎重な姿勢

    ホンダF1、カナダGPでのF1エンジンアップグレードに慎重な姿勢

    ホンダF1は、カナダGPで投入するF1エンジンアップグレードについて慎重にアプローチしていきたいとしている。

    来週末のF1カナダGPは、パワーセンシティブなジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開催され、7戦目という論理的なタイミングでもあることから、ホンダは今シーズン初のパフォーマンスアップデートを導入するとされている。

    だが、ホンダのF1パワーユニットは、開幕戦オーストラリアGPでピエール・ガスリーのMGU-Hにトラブルが発生し、両方のドライバーは第2戦バーレーンGPで2基目のMGU-Hとターボチャージャーを投入。ピエール・ガスリーに関しては内燃エンジンにもダメージが及んでたため、2基目のエンジンを投入している。

    つまり、ピエール・ガスリーは2基目のエンジンでまだ5戦しか走っておらず、ブレンドン・ハートレーも第5戦スペインGPの最終プラクティスでクラッシュを喫したことでエンジンを交換。2基目のエンジンでまだそれほどマイレージを重ねていない。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ホンダとしては信頼性がまだ最優先事項であり、パフォーマンスに関しては一歩ずつ進めていきたいと語る。

    「これまでのところ、信頼性は安定しているように見えますが、パフォーマンスをあまりに激しくプッシュしすぎないよう注意する必要があると思います。バランスをとる必要があります」と田辺豊治はコメント。

    「我々にはやらなければならないことがたくさんあります。短期的なソリューションはそれほど多くなく、ほとんどが長期的なものです」

    「我々が何らかのものを開発し、それをエンジンに適用する場合には、信頼性テストをする必要があります」

    「パフォーマンスを改善させる小さなことであっても、我々には時間が必要です」

    マクラーレンとの3年間で厳しい批判を受けたホンダは、今シーズンのパフォーマンスについては公式に声明を述べることを避けようとしているようだ。

    だが、トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーは、ホンダのF1エンジンアップグレードに“本当に興奮している”と期待を隠さない。

    「ピエール・ガスリーは「コンピュータ上で正確にどのような違いが出るかわかるまで待つつもりだ」とコメント。

    「僕がF1で学んだのは、新しいパーツを搭載するまで様子を見た方がいいということだ。期待していたほどうまく機能しないときもあるからね」

    「でも、僕たちは正しい方向に進むだけだと思っている。実際、今回のアップグレードには本当に興奮しているよ」

    ピエール・ガスリーは、前戦F1モナコGPっで7位入賞を果たしており、トロロッソ・ホンダは開幕6戦中3戦でポイントを獲得。コンストラクターズ選手権でハースと同ポイントの7位につけている。

    トロロッソ・ホンダは、低速でエンジンが強調されるサーキットで特に強く、ホンダは2018年型パワーユニットの信頼性とエネルギー回生システムの運用に満足していると語る。

    「モナコで重要なポイントは低速域とオン・オフのスロットルアプリケーションでした」と田辺豊治はコメント。

    「それはエネルギーマネジメントを設定するための重要なパラメータのひとつです」

    「我々は、コーナーでのシャシーの挙動、そして、ドライバーが早めにアクセルを開けられるようにドライバビリティにかなり取り組んできました」

    「エンジンにとっては、信頼性、パワー、ドライバービリティが重要なポイントです」

    「もちろん、ラップタイムのためにはパワーは重要ですが、ドライバビリティも大きな影響を与えます」

    「我々のエンジニアは、スロットルアプリケーションの信頼度を高めるために常にチームとドライバーとコミニュケーションをとってます」

    関連:2018年 F1カナダGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 【動画】 ブレンドン・ハートレー、モナコの自宅マンションを公開

    【動画】 ブレンドン・ハートレー、モナコの自宅マンションを公開

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、モナコの自宅マンションを動画で公開した。

    モナコ在住のF1ドライバーは多いが、ブレンドン・ハートレーもその一人。

    モンテカルロ市街地コースの象徴的なヘアピンの丘のすぐ下にあるマンションにおよそ3年半前から住んでいる。

    動画では、妻のサラさんも登場。歴史的な写真やWECを制したポルシェのチームメイトのヘルメットやル・マン24時間レースのトロフィーが飾られた自宅からモナコのコースを歩いてパドックに向かう様子が収められている。

  • トロロッソ・ホンダ:ハートレーの後任候補にロバート・クビサが浮上

    トロロッソ・ホンダ:ハートレーの後任候補にロバート・クビサが浮上

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーの後任にロバート・クビサの名前が浮上している。

    今季、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーだが、期待された結果を届けられておらず、シーズン途中での解雇が報じられ続けている。

    これまで、レッドブルのドライバープログラムを統括するヘルムート・マルコは、“現時点”ではブレンドン・ハートレーを解雇することはないと語っていた。

    しかし、ヘルムート・マルコは「ブレンドンを取り巻く状況は喜ばしいものではない」と Speed Week にコメント。

    「我々はそれを平和的に進め、今後何ができるかを見ていくつもりだ」

    これまでブレンドン・ハートレーの後任候補には、すでにメルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレイン、またフェラーリドライバーのアントニオ・ジョヴィナッツィの名前が挙げられてきたが、どちらもライバルチームのドライバー。

    Auto Hebdo は、レッドブルとしてはジェイク・デニスやショーン・ゲラエルを昇格させたいと考えているが、どちらもスーパーライセンスを保有していない。同様にトロロッソのパートナーであるホンダの育成ドライバーである福住仁嶺や牧野任祐も現時点ではF1で走ることはできない。

    しかし、現在、ウィリアムズの開発ドライバーを務めるロバート・クビサにはその資格があると同紙は報じている。

    BMWとルノーでF1を戦ったロバート・クビサは、今季ウィリアムズで金曜フリー走行や公式テストっで今季マシンを走らせているが、完成度のないマシンに「楽しかったとは言い難い」と語っており、すでにウィリアムズを脱出したいと考えていると報じられている。

    現在、コンストラクターズ選手権で最下位に沈むウィリアムズは、チーフデザイナーを務めていたエド・ウッド、空力責任者を務めていたディルク・デ・ビアがチームを離脱している。

  • ホンダF1:エンジンのアップグレードに圧し掛かる期待とプレシャー

    ホンダF1:エンジンのアップグレードに圧し掛かる期待とプレシャー

    ホンダF1が次戦カナダGPで投入するとされるF1パワーユニットへのパフォーマンスアップグレードに大きな期待とプレッシャーが圧し掛かっている。

    トロロッソと“再建の一年”を戦っているホンダF1は、2018年型F1エンジン『Honda RA618H』では昨年と同じコンセプトを維持して、進化版させることを決断。より細かなディテールに集中し、相関ツールのクオリティを進歩させることに焦点を当てた。

    そのため、基本的には昨年マクラーレンに搭載されたF1パワーユニットで戦っているトロロッソ・ホンダだが、信頼性は大きく改善され、開幕6戦で3度のポイントフィニッシュを果たし、コンストラクターズ選手権でハースと同ポイントの7位につけている。

    今季、ペナルティを受けずに使用できるエンジンは3基までとなっており、21戦のカレンダーの77戦目にあたるF1カナダGPが論理的にアップグレード投入には最適なタイミングとなる。

    ホンダF1は、アップグレード投入のタイミングは明言いていないものの、バルセロナで開催されてインシーズンテストで新スペックのパワーユニットのためのアイデアを試し、“遠くない先に新しいスペックを導入する予定”だと語っている。

    トロロッソは新しいフロアを含めたシャシー側のアップグレードが成果を挙げており、パワーユニットの性能差が大きく出ないモナコではでは中団で優れたパフォーマンスを発揮した。反面、ホンダのF1パワーユニットの性能がもろにでるロングストレートを有するサーキットでトロロッソ・ホンダが苦戦を強いられているのも事実だ。

    トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、ホンダF1の最初のエンジンアップグレードに大きな期待を寄せている。

    ピエール・ガスリーは「コンピュータ上で正確にどのような違いが出るかわかるまで待つつもりだ」とコメント。

    「僕がF1で学んだのは、新しいパーツを搭載するまで様子を見た方がいいということだ。期待していたほどうまく機能しないときもあるからね」

    「でも、僕たちは正しい方向に進むだけだと思っている。実際、今回のアップグレードには本当に興奮している。今週末は良いステップを果たしたと思うしね」

    「モナコは特別なトラックだけど、今後のレースでもあのペースを継続できることを願っている」

    ブレンドン・ハートレーも、ホンダのF1エンジンアップグレードがどれくらいの前進を果たすかはわからないものの、その効果に期待していると語る。

    「正確な数値はわからないし、そこはホンダやトロロッソに聞いた方がいいと思う。でも、かなり大きな前進になると思っている」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「モントリオールにむけてかなりポジティブに感じている。エンジンアップグレードが入るし、ここでは新しいフロアも投入されていた。僕たちはクルマにパフォーマンスを加えている。チームは本当にクルマのポテンシャルを解放し始めていると思う」

    今回のF1パワーユニットのアップグレードに進歩は、トロロッソ・ホンダの今後のパフォーマンスだけに留まらない意味がある。

    2019年以降にホンダとルノーのどちらのF1パワーユニットを搭載するかを検討しているレッドブル・レーシングは、同じくアップグレードを投入するルノーとホンダの比較して将来のサプライヤーを決定したいとの意思を明確にしている。

    「2週間後のモントリオールでエンジンパフォーマンスを比較することに大きな関心を寄せている」とレッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「(決定には)あと1か月くらいはかかるだろう。6月末、もしくは7月初旬だ。そこが我々が常に話してきたワイムフレームだ」

    F1モナコGPでは、ホンダの首脳陣がレッドブル・レーシングのモーターホームを訪れていたことが目撃されている。ホンダ側もレッドブル・レーシングとパートナーシップを結ぶべきか、もしくはトロロッソとの単独ワークス契約を継続するべきか検討している。

    本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史は「我々は非常にポジティブです。トップチームのレッドブルと契約を結ぶことはホンダにとって本当に大きなことです」と語っている。

    「それはエンジンメーカーの我々にある種のプレッシャーを与えます。レッドブルのサイズに我々が本当に対応できるのかなど、多くの側面を非常に良く考えていかなければなりません。我々はエンジンを供給することに責任を持たなければなりません」

  • ブレンドン・ハートレー 「ホンダF1のアップグレードは大きな前進を生む」

    ブレンドン・ハートレー 「ホンダF1のアップグレードは大きな前進を生む」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1モナコGPでのミッドフィールドでの戦いを通してトロロッソがSTR13のポテンシャルを解放しはじめていると感じており、F1カナダGPでのホンダのF1エンジンアップグレードによってその勢いは継続されると確信していると語る。

    F1モナコGPのフリー走行3回目に7番手タイムを記録していたブレンドン・ハートレーだが、予選Q1でトラフィックに直面して15番グリッドからスタート。

    決勝ではシャルル・ルクレール(ザウバー)に追突されてリタイアでレースを終えている。

    だが、チームメイトのピエール・ガスリーは、Q3進出を果たして7位入賞を果たし、トロロッソ・ホンダはシーズン3回目のポイントフィニッシュを果たした。

    ブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダが2018年マシンの完全なペースを発揮し始めていると語る。

    「力強い週末だった。残ながら、それをあまり示すことはできなかったけどね」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「それでもモントリオールにむけてかなりポジティブに感じている。エンジンアップグレードが入るし、ここでは新しいフロアも投入されていた。僕たちはクルマにパフォーマンスを加えている。チームは本当にクルマのポテンシャルを解放し始めていると思う」

    ホンダは、来週末のF1カナダGPでトロロッソにシーズン最初のF1エンジンアップグレードを投入する。ブレンドン・ハートレーは、ホンダのF1エンジンアップグレードがどれくらい大きな前進を提供するかはわからないが、チームは最近の勢いを継続していくと確信していると語る。

    「正確な数値はわからないし、そこはホンダやトロロッソに聞いた方がいいと思う」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「でも、かなり大きな前進になると思っている」

  • ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダのタイヤマネジメントは驚異的」

    ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダのタイヤマネジメントは驚異的」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1モナコGPでSTR13がハイパーソフトであれほど長く走れたのは“信じられないくらい”だったと語る。

    ピエール・ガスリーは、F1モナコGP決勝の第1スティントでハイパーソフトで全ドライバーで最多となる37周を走行。しかもそれは予選ですでに使用した6周オールドのタイヤだった。

    「第1スティントでハイパーソフトであれだけ多くのラップを走ったのはかなり驚異的なことだった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「プラクティスではデグラデーションが物凄かったので、レース前はタイヤにまったく自信がなかった。だから、序盤はタイヤを本当に労わろうとしていた」

    「全員がピットに入ったときにプッシュし始めたけど、僕たちはスーパーソフトやウルトラソフトに交換したドライバーよりも速かった」

    「僕たちは本当に速かったし、自分たちの持っているペースでポジションを上げることができた。3つポジションを上げた。アロンソを除けば2つかな。モナコではそれをするのが本当に大変なことはわかっている。それについては本当に嬉しく思っている。特に僕にとってF1での初めてのモナコでのレースだったからね」

    第2スティントでピエール・ガスリーはスーパーソフトを選択が、レース終了間際のバーチャルセーフティカー導入後は、後ろのニコ・ヒュルケンベルグの脅威を心配していたと認める。

    「バーチャルセーフティカーの後、スーパーソフトのウォームアップにちょっと時間がかかって温度が下がっていたので少し心配していた。彼はハイパーソフトだったからね」とピエール・ガスリーはコメント。

    「でも、僕たちはモナコにいるわけだし、トラックのちょっと真ん中を走れば彼には何もできないことはわかっていたので、とにかくミスをしないよう集中していた。それで問題なかった」

    ピエール・ガスリーは、GP2でレースをしていた当初はピレリのタイヤを長持ちさせるが得意ではなかったと認める。

    「GP2の2年目にまでにピレリタイヤについて多くのことを学ばなければならなかったし、運転の仕方やレースでのアプローチを少し変更した」とピエール・ガスリーはコメント。

    「今日のような日はそれが成果を挙げたと思う。タイヤにできる限りスムーズに走る必要がある。ブレーキもロックさせないように本当に慎重にならなければならない」

    「コーナーの真ん中ではフロントタイヤを削らないようにステアリングをできるだけスムーズに扱って、スロットルも優しく開けなければならない。それをしながらも、同時に速くなければならない。簡単ではないよ」

  • トロロッソ・ホンダ:F1モナコGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1モナコGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダにとって、チーム、ドライバーともに確かな手応えを感じられる結果となった第6戦モナコGP。そんなモナコでの週末をチームスタッフが振り返った。

    伝統のモナコGP――モンテカルロ市街地コースで開催されるモナコGPは、シリーズの中でも独特の雰囲気を漂わせるグランプリだ。

    今年で76回目となる長い歴史、華やかさがあふれる数々のイベント、いくつもの名勝負を生んできた市街地コース、そしてドライバーのだれもがウイナーとなることを夢見る特別な大会である。

    トロロッソ・ホンダは、そんな華やかさに浸ることなく、速さを追求する戦いに挑んだ。シリーズ序盤のマシンの不調も対策が進み、前戦スペインではある程度の成果を確認できた。そして、モナコ独特のコースに対応するべく、シャシー、空力、パワーユニット(パワーユニット)もそれぞれに工夫を凝らし、期待を持って第6戦モナコGPを迎えた。

    「モナコでは低速コーナーが多く、ドライバビリティが大きくタイムに影響します。なので、普段はあまり使わないような低速域でのパワーユニットセッティングが重要です。追い抜きが難しいコースですから予選が非常に重要で、そのため、予選を重視したエネルギーマネジメントを考えています。スペインGP後のテストで、パワーユニットの各コンポーネント間のエネルギーバランスの最適化にトライしましたが、そこで得たものを、いくつかここモナコで使えると考えています」とホンダF1のテクニカルディレクターの田辺豊治は語った。

    ホンダとトロロッソの連携や信頼感も、シーズンが進むごとに深まっている。モナコでは、ホンダからトロロッソにマシンカラーを模したホンダ製のスクーターが贈られ、その贈呈式を走行前日の水曜日に行った。ドライバーのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーはそれぞれのゼッケンナンバーをつけたスクーターに乗って大はしゃぎし、場はトロロッソ・ホンダらしい、明るいムードに包まれた。

    モナコGPは走行スケジュールも独特で、通常金曜日に行われるプラクティス1、2は木曜日に行われる。そして金曜日は走行がなく、さまざまなイベントが組み込まれている。迎えた木曜日、トロロッソ・ホンダの2台は好調な走り出しを見せた。トップ10には及ばなかったが、マシンの状態はドライバー、チームともに手応えを感じられるもので、特にハートレーは常にガスリーをリードするタイムをマークし、好調さをアピール。ガスリーも、若干セッティングバランスに苦しんだが、マシンの速さを実感していた。

    「今はまだベストなセッティングを探している最中ですが、マシンに速さがあることは分かっているので、あとコンマ数秒詰めればベスト10に入れると思います」とピエール・ガスリー。走行のない金曜日も、チームは速さを求めて全力で作業を行った。

    その努力の成果は、土曜日のプラクティス3に表れる。ハートレーが7番手、ガスリーが8番手と、これまでで最高の結果を残し、予選での期待が一気に高まった。

    しかし、予選ではガスリー、ハートレーともに残念な結果に終わってしまう。それまでガスリーに勝る速さを見せていたハートレーは、Q1でトラフィックに引っかかりタイムが伸びず、Q2に進むことができなかった。バーレーン以来のQ3進出を果たしたガスリーは、ベストラップを刻んだ最終セクターでわずかにガードレールにヒットしてコンマ数秒を失い、10番手に終わった。

    予選後、チーフエンジニアのジョナサン・エドルズは「新しいタイヤで走った最後のアタックは特にいい走りができていて、ターン15でタイムロスするまではコンマ数秒、縮めていました。6~7番手のポジションを狙うチャンスがあっただけに、残念でした」と悔しがった。

    迎えた決勝レース当日。2人のドライバーは、予選でのミスをばん回するすばらしい仕事をして見せた。ともに初めてのモナコGPながら、レースではそれを感じさせないスピードと安定感のあるドライビングを披露。ハートレーはスタート直後の接触や、レース終盤にブレーキの壊れたマシンに追突されるという不運に見舞われたものの、走行ペースはよく、入賞目前までポジションを上げていた。ガスリーは、見事なタイヤマネージメントで、1セット目のハイパーソフトタイヤをだれよりも長く持たせ、ポジションを作り上げた。その戦略と、それをミスなく遂行し7位入賞を果たしたガスリーには多くの賞賛が寄せられた。

    「FP3や予選でもいいパフォーマンスを見せていましたが、決勝でもその流れを維持し、ポジションアップが難しいここモナコで、予選結果を上回るかたちでレースを終えることができました。この結果はチーム全員の努力と、ガスリー選手のすばらしいドライビングのおかげだと思います。パワーユニットとしては予選、レースともに特殊なモナコのトラックに合わせたセットアップをまとめきり、週末を通してトラブルフリーで乗りきることができてよかったです」とレース後、田辺豊治はコメントしている。

    チームもドライバーも序盤の苦しい時期を乗り越えて、マシンに手応えを感じている。難しいモナコでのレースを好結果で乗りきったことは、マシンの方向性が間違っていないことと、ドライバーがそのポテンシャルを発揮していることを合わせて自信につながり、チームのムードも一段とよくなっている。

    シリーズ中盤に向けて、競争はさらに激しさを増すことだろう。次戦カナダでもマシンのアップデートが行われ、そして真価が問われるヨーロッパでの連戦がまもなく始まる。モナコでのいい流れを引き継ぐこと、そしてマシンのさらなるパフォーマンスアップが、トロロッソ・ホンダに求められている。

  • マーク・ウェバー 「ブレンドン・ハートレーは正念場を迎えている」

    マーク・ウェバー 「ブレンドン・ハートレーは正念場を迎えている」

    元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーがF1キャリアの正念場を迎えていることを認識していると語る。

    今年トロロッソ・ホンダからF1フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーだが、開幕6戦(15位、17位、20位、10位、12位、19位)で1ポイントしか獲得できておらず、そのパフォーマンスとミスの多さにシート喪失の危機が報じられている。

    F1モナコGPではシャルル・ルクレールに追突されてリタイア。オープニングラップではフロントウイングにダメージを負い、ピットレーンのスピード違反によって5秒加算ペナルティを科せられていた。

    ブレンドン・ハートレーの母国ニュージーランドの隣国オーストラリア出身でポルシェでWECをともに戦った元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、ブレンドン・ハートレーはF1シートを維持するための正念場を迎えていることをわかっていると語る。

    「彼はできる限り長くシートをキープし、自分にF1で仕事をしていく能力があることを示したがっている。彼にとって、現時点では自分自身を証明し、その勢いを掴むのは厳しい状況となっている」とマーク・ウェバーはコメント。

    「ドライバーとして、そのギャップを埋めなければならないし、状況をまとめて、自分の周りにチームを得て、結果を出していかなければならない。だが、それができるかを人々は見ているし、彼は顕微鏡でのぞかれていることを知っている」

    FモナコGPを終えたブレンドン・ハートレーは「15番手からのスタートだったけど、いいスタートを切ることができたと思う」とコメント。

    「でも、残念なことに、オープニングラップのターン5でフロントウイングにダメージを負ってしまった。それが原因となり、ダウンフォース不足でタイヤの磨耗が早く、難しい状況になったけど、ウルトラソフトタイヤを最後まで効果的に使うことができた」

    「ポジションアップするために早い段階でピットインをする作戦を取り、レース終盤ではサインツをオーバーテイクしてポジションアップすることに成功したが、ザウバーのマシンに後ろから追突されてしまった。レース終了後にルクレールと話し、彼がブレーキにトラブルを抱えていたことを知った。とても残念な結果だけど、それがモナコなのだと思う」

    「このレースウイークはFP1からとても調子がよかったけど、結果としてうまくまとめることができなかった。自分の走りには満足しているけど、満足いく結果につなげられず残念だ」

    F1モナコGPが最後のレースだとも報じられたブレンドン・ハートレーだが、そのような噂を否定している。

    「それを聞いて驚いたよ。僕には契約がある。本当に驚いたよ」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「F1では常に多くの噂があるし、ドライバーとしてはあまりそのようなものは読まない方が得策だ」

    「自分がチームプレイヤーであることはわかっているし、舞台裏で非常に懸命に作業している。自分にもっと実力があることはわかってる」

    「人々はF1でかなり短い記憶しか持っていないときがあると思う。状況はあっという間に過ぎていくし、1週間で完全に違ったストーリーになっていることもある」

    「多くの批判家がいるけど、ドライバーとして最大の批判家は自分自身だ」

  • バルテリ・ボッタス 「モナコGPではトロロッソ・ホンダの方が速かった」

    バルテリ・ボッタス 「モナコGPではトロロッソ・ホンダの方が速かった」

    バルテリ・ボッタスは、F1モナコGPでのハイパーソフトタイヤでの第1スティントでメルセデスがトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーに匹敵できなかったと認める。

    10番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、ピレリの最も柔らかいコンパウンドであるハイパーソフトタイヤで全ドライバーで最長となる37周を走行する見事なタイヤマネジメントで7位入賞を果たしている。

    一方、週末を通してハイパーソフトに苦戦を強いられたメルセデスは、ルイス・ハミルトンが12周目、バルテリ・ボッタスが17周目でピットインしている。

    「彼らがハイパーソフトであれほど長いスティントを走れていたのは印象的だった。あのタイヤでは彼らの方が僕たちよりも速かったのは確かだ」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「今週末の僕たちの弱点はハイパーソフトでのロングランのパフォーマンスだったと思う。全体的にクルマはペースが不足していた」

    一方、ピエール・ガスリーは、レースのほぼ半分をハイパーソフトで走るとは予想していなかったと説明する。

    「実際、僕たちは予定していたよりもはるかに長いスティントを走った」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕たちはあれほどタイヤを長持ちさせられるとは思っていなかった。まったく計画していなかったし、レース中に決めたことだった。第1スティントでハイパーソトであれほど多くの周回を走れたのは信じられないことだった」

    「レース前はタイヤにまったく自信がなかった。デグラデーションが物凄かったからね。だから、序盤はタイヤを本当に労わろうとしていた」

    「全員がピットに入ったときにプッシュし始めたけど、僕たちはスーパーソフトやウルトラソフトに交換したドライバーよりも速かった」

    メルセデスは、レースでハイパーソフトの使用を避けるために予選Q2でルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスにウルトラソフトでタイムアタックを敢行させている。しかし、その作戦は成功せず、両ドライバーともウルトラソフトではトップ10タイムを記録することができず、最終的にハイパーソフトでタイムを出した。

    バリテリ・ボッタスは、メルセデスは再びハイパーソフトが割り当てられてるカナダにむけて問題を解決する必要があると認めるが、その一方でポールや勝利を争えなかったのはマシン側に問題があると考えている。

    「予選では素晴らしいタイヤだけど、レースでは大きなデグラデーションやグレイニングを避けて生かし続けるのはとても難しい」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「僕たちは今週末から自分たちにできる全てのことを分析していく。他チームの方がロングランで僕たちよりもうまくハイパーソフトを機能させられていたからね。他のタイヤでQ2を突破できないのであれば、それが僕たちがモントリオールにむけて学ばなければならないことだ」

    「正直、レースでのスーパーソフトはサプライズだった。木曜日には問題はなさそうだったけど、特別なものには見えなかった
    でも、ベストなタイヤだったのは確かだ」

    「とにかく僕たちの問題はハイパーソフトの劣化があまりに速いことだったと思う。今週末の予選でのペースを振り返れば、ポールを争えなかったのはタイヤではなく、クルマによるところが大きかった。このトラックでは速さがなかった」