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  • トヨタ:WEC 2019-2020 第2戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    トヨタ:WEC 2019-2020 第2戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    2019-2010年FIA世界耐久選手権(WEC)の第2戦となる富士6時間レースが静岡県の富士スピードウェイで開幕し、初日となる10月4日(金)は2度の練習走行が行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDはサクセス・ハンディキャップという新たに課された難題に挑みながら、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車が、この日最速となるタイムをマーク。レベリオンの1号車が2番手。

    先月シリーズ開幕戦として行われた前戦シルバーストンで勝利を挙げたマイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、この日は主にレースセッティングに専念し、公式練習2回目は5番手に終わった。

    チームにとっての母国レースである富士6時間において、TS050 HYBRIDは今季初めて、サクセス・ハンディキャップを課されて臨むこととなった。これは、ハイブリッド・ブースト、1周あたりの燃料使用量、そして1スティントあたりの燃料量について、下位車両とのポイント差に基づいてハンディが課されるというもの。

    ランキング首位につけるTS050 HYBRID 7号車は1周あたり1.4秒相当、同2番手の8号車は1秒相当のハンディキャップを課される。このような仕様変更はこれまでに未経験であり、チームはハンディキャップを負った状況での2台の分析及び最適セットアップを見出すのに忙しい一日を過ごすとなった。

    サクセス・ハンディキャップの影響はすぐに現れた。この日の8号車のベストタイムは、昨年の同条件下時と比較して1秒650遅く、富士スピードウェイでのLMP1カーによるコースレコードとは約3秒もの大きな差となる。

    この日は未明に大雨が降ったが、明るくなるとともに雨は止み、午前11時からの公式練習1回目開始時にはスリックタイヤで走れるまでに路面状況が回復した。この好コンディションは夕方の公式練習2回目でも続き、2台のTS050 HYBRIDは1周4.563kmの富士スピードウェイで合計156周を走破し、様々なデータを収集した。

    富士スピードウェイでのセットアップは、相反するキャラクターを持つコースレイアウトへの挑戦となる。1.5kmの長いストレートからのコース前半は高速なセクションだが、逆にコーナー後半は非常にタイトなコーナーが続く。この両方にあわせるべく、多様な空力セッティングを試すとともに、ハイブリッドシステムやメカニカルなセットアップにおいても、最適条件を見出さなくてはならない。この日2台のTS050 HYBRIDはタイヤ性能の評価や摩耗に関するデータも収集し、有意義な2度の公式練習をこなした。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習1回目 : 3番手 (1分27秒790), 24周
    公式練習2回目 : 5番手 (1分28秒171), 34周

    小林可夢偉(7号車):
    今日は全力走行ではありませんでした。一方で、サクセス・ハンディキャップがとても厳しい条件だと分かりました。8号車に対抗するのは難しく、辛いレースになるかもしれません。明らかにサクセス・ハンディキャップによるパワー低下によるもので、大きな差がついています。この状況を何とか乗り切って、最大の成果を上げたいと考えています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    思ったようには走れなかった一日でした。車両のバランスは悪くありませんでしたが、サクセス・ハンディキャップの影響で8号車には差をつけられていますし、ライバルのレベリオンやジネッタに対しても厳しい状況です。決勝は僅差のレースになることと思います。ミスなくしっかりと戦う必要があります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    7号車にとっては辛い一日になってしまい、レースセッティングに集中しました。厳しい母国レースになることが予想されます。それでも、日本でレースが出来るのはとても素晴らしいことですし、日本のファンの皆様のためにも最良の結果を挙げてご声援に報いたいと決意しています。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習1回目 : 1番手 (1分27秒373), 49周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分25秒623), 49周

    中嶋一貴(8号車):
    チームは、車両のセットアップとシステム調整に一生懸命取り組みました。サクセス・ハンディキャップにより2台の車両の使用可能なエネルギー量が異なるため、注意が必要です。シルバーストンに比べて燃料使用量とハイブリッド・ブーストが少ないため、車両バランスが大幅に変わっています。エネルギー配分に合わせた新しい車両のセットアップを考える必要があり、とても複雑でしたが、ただ今日は良いスタートが切れたと思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日は練習走行をとても上手く進められた一日になりました。初めてサクセス・ハンディキャップを経験し、最適な車両に仕上げようと試みました。昨年のレースの全ての走行データが使用できないため、対応することが多かったですが、雨が止んだことで上手く練習走行を進めることができました。明日の予選、また明後日の決勝に向け、必要な多くのデータを取得できたと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    良い練習走行ができた一日となり、走行メニューも効率的に進めることができました。特に初めてトヨタのドライバーとしてトヨタの母国の富士に戻って来ることができ、うれしく思います。今日は、TOYOTA GAZOO Racingファンの皆様が多く来場されており、ファンの皆様のサポートを身近に感じました。練習走行1回目と2回目共に最速タイムで終えましたが、サクセス・ハンディキャップによりライバル車と非常に僅差な内容だったと思います。

    WEC 第2戦 富士6時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    49 1:27.373
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    41 1:27.659
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    24 1:27.790
    4 5 ルカ・ギオット
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    7 1:28.449
    5 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    8 1:28.712

    WEC 第2戦 富士6時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    49 1:25.623
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    42 1:27.042
    3 5 ルカ・ギオット
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    30 1:27.602
    4 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    23 1:28.062
    5 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    34 1:28.171
  • トヨタ:WEC 2019-2020年 第2戦 富士6時間 プレビュー

    トヨタ:WEC 2019-2020年 第2戦 富士6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、10月4日(金)から6日(日)にかけて、富士スピードウェイで開催される2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、富士6時間レースで、4年連続の勝利を目指す。

    TOYOTA GAZOO Racingは昨年の富士6時間レース後、2度目のル・マン24時間レースで勝利するとともに2018-2019年スーパーシーズンのチームタイトルとドライバーズタイトルを獲得した。チームは、母国凱旋レース富士で、6連勝を狙い、そして今シーズン開幕戦シルバーストンに続く、シーズン2連勝を目指す。

    マイク・コンウェイと小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3人が駆るTS050 HYBRID 7号車は、前戦シルバーストン4時間レースをポール・トゥ・ウィンで制し、獲得できる最大のポイントを得ることができた。しかし、その結果、本レースでは、厳しいハンディを背負って臨むことになる。

    今季よりWECで導入されたサクセス・ハンディキャップ制度により、ランキング首位の7号車には、1周あたり最大1.4秒に相当するハンディキャップが課せられる。また、ランキング2位に付けるセバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車も、1周あたり1秒相当のハンディを負うことになる。

    このサクセス・ハンディキャップ制度は、昨年までも採用されていた性能均衡制度(EoT)に加える形で今シーズンより適用される。既に2台のTS050 HYBRIDは、ライバルのノン・ハイブリッド勢に対し、108kg重い車両最低重量を課されており、加えてライバル勢はTS050 HYBRIDよりも61%多い燃料の使用が許されている。

    このサクセス・ハンディキャップ制の導入により、TS050 HYBRIDのパワートレーン開発に携わるトヨタ自動車東富士研究所の関係者にとっても、耐久レースファンの皆様にとっても、トヨタが2012年にWECに復帰して以来、2015年を除いて勝利を重ねている富士でのレースが、厳しく、これまで以上に目が離せないエキサイティングな戦いになるものと思われる。

    今週末のレースは、数々の成果を挙げたTS050 HYBRIDが、日本での実戦の勇姿を披露する最後の機会となる。富士スピードウェイは、トヨタの耐久レースの歴史において最も成功を収めた場所。そして、2016年、小林 可夢偉とマイク・コンウェイ、ステファン・サラザンによって、TS050 HYBRID初優勝が、富士スピードウェイでもたらされ、以降TS050 HYBRIDは無敗を誇ってきた。

    レースウィークは10月4日(金)に1時間半ずつ2度に分けて行われる公式練習で幕を開け、翌5日(土)は1時間の練習走行に続いて予選が行われる。そして、決勝は6日(日)午前11時より、今季初となる6時間レースのスタートが切られる。

    村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
    多くの母国のファンの皆様が見守る中、富士スピードウェイでレースをするのを毎年楽しみにしています。特に、今年はTS050 HYBRIDの日本での最後のレースとなりますので感慨もひとしおです。またLMP1クラスに、今回の富士で初めてサクセス・ハンディキャップが導入されます。そのためご来場いただける方々には、以前にも増して激しく競いあうレースをお見せできると思います。ここ富士からほど近いトヨタ東富士研究所のエンジニア達も多く訪れます。日曜日の1-2勝利を目指し、チーム一丸となって全力で戦います。

    小林 可夢偉(7号車)
    また日本のWECファンの皆様に富士でお会いできるのが楽しみです。ここ数年は日本でもレースをしてきましたから、富士スピードウェイでの経験を多く積んでいますし、好きなサーキットの一つでもあります。ただ、非常に長いストレートと、後半のタイトなレイアウトは、一筋縄では行きません。そして、今大会ではサクセス・ハンディキャップも課されるために、いつも以上に厳しい戦いになると思いますが、ベストを尽くして勝利を目指します。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    富士に行くのは本当に楽しみです。我々のホームレースだからというだけでなく、これまでに何度も成功を収めてきたコースだからです。ハイブリッド・パワートレーンを開発してくれた東富士のスタッフに会えるのも嬉しいですし、いつも最高の歓迎が待っています。もちろん我々はシルバーストンでの開幕戦勝利からの連勝を狙っていますし、これがTS050 HYBRIDにとって最後の母国レースだということも分かっていますので、ファンの皆様にとっても格別な週末になってくれることを願っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    富士は我々にとってル・マンに次いで重要なレースです。TOYOTA GAZOO Racingのドライバーとして日本でレースするのは、毎回素晴らしい経験になっています。ホームレースということだけではなく、日本のファンの皆様からいつも熱狂的な歓迎を受けます。LMP1クラスでの戦いは、新たなサクセス・ハンディキャップが用いられる初めてのレースという意味でも注目すべきものになるでしょう。そして我々はとても大きなハンディを受けてレースを戦うことになります。接戦になると思いますが、全力で挑むだけです。

    中嶋 一貴(8号車)
    富士は私にとって、もちろんチームにとっても常に特別なレースです。私自身、WECで初勝利を挙げた2012年の富士のことは忘れられませんし、その後もチームと共に、母国のファンの皆様の前で多くの勝利を重ねて来ました。2度目のル・マン勝利と世界チャンピオンを祝ってくれるトヨタ関係者やファンの皆様と会えるのも楽しみです。その応援を受けて、全力で表彰台の中央を狙います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    これまで我々はホームレースの富士で好成績を残していますので、大きな期待が寄せられていることは分かっています。我々は何度も勝ってきましたが、私自身で言えば、富士では最後に勝ってから長い時間が経ってしまっているので、TS050 HYBRID 8号車とともに有終の美を飾りたいと思っています。開幕戦シルバーストンでは7号車が強かったですが、それにより課されるハンディウェイトが富士でどれだけ影響するのか見る必要があります。我々もハンディキャップを受けることとなりますが、それでも充分に速いと期待していますし、勝利を目指しベストを尽くして戦います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    トヨタのホームレースであり、個人的にも良い思い出の多い富士に行くのが本当に楽しみです。日本の食べ物や文化が大好きです。富士のコースも好きですし、パドックなどでファンの皆様と会えることも楽しみですし、いつも良い思い出ばかりです。富士のコースは多くの特徴を持ち、他にない個性的なレイアウトです。特に入り組んだコーナーを持つ最終セクターは独特です。伝統的なコースレイアウトを持つコースで、ドライバーは皆、大好きだと思います。

  • トヨタ 豊田章男社長、WECチームの開幕戦ワンツーフィニッシュを祝福

    トヨタ 豊田章男社長、WECチームの開幕戦ワンツーフィニッシュを祝福

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦シルバーストン4時間レースを1-2フィニッシュを果たしたWECチームを祝福した。

    レースでは、地元英国出身のマイク・コンウェイと小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID 7号車が、改定されたレギュレーションにより、ライバルよりも99kg重い車両ながらも、ポールポジションからスタートを切り、チームに取って6戦連続となる勝利を飾った。

    また、セバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴とブレンドン・ハートレーの8号車は、レースを通して7号車と首位を争い2位でチェッカーを受けた。

    豊田章男社長は、WECチームでの開幕戦での活躍を祝福した。

    「FIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンを6人のドライバーとチームメンバー達がワンツーフィニッシュという最高の形でスタートを切ってくれました」

    「しかし、これは決して簡単にたどり着いた結果ではありませんでした。金曜日のフリー走行で7号車は大きなダメージを受け、モノコックを交換するほどの大掛かりな修理をしなければなりませんでした。6月のル・マンでも同じようなことが起きたことを思い出しました」

    「短時間で修理しなければならないという厳しい環境の中、ル・マンではミスが発生し、それが原因で7号車は、24時間の最後の最後でレースを失いました。メカニック達の頭にも、そのことがよぎったと思います」

    「しかし、彼らは、冷静に作業をし、ドライバー達がゴールまで安心して走らせられるクルマに仕上げてくれました。悔しさを糧に改善を積み重ねてきてくれたからだと思います。7号車のメカニック達ありがとう。こうして、毎戦、学びながら成長を続けているメンバーを頼もしく思います」

    「可夢偉、ホセ、シーズン初戦の優勝をありがとう。マイクは母国での優勝、いつも以上の喜びがあると思います。本当におめでとう」

    「ファンの皆様も応援ありがとうございました。次戦は、我々のチームの母国日本での戦いです。引き続き、熱い応援を、よろしくお願いいたします!」

  • WEC 開幕戦シルバーストン4時間 | トヨタが1-2フィニッシュを飾る

    WEC 開幕戦シルバーストン4時間 | トヨタが1-2フィニッシュを飾る

    TOYOTA GAZOO Racingは、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦シルバーストン4時間レースを1-2フィニッシュという完璧な結果で終え、順調なシーズンスタートを切った

    地元英国出身のマイク・コンウェイと小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID 7号車は、改定されたレギュレーションにより、ライバルよりも99kg重い車両ながらも、ポールポジションからスタートを切り、チームに取って6戦連続となる勝利を飾った。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴とブレンドン・ハートレーの8号車は、レースを通して7号車と首位を争い2位でチェッカーを受けた。この週末を通して集まった5万人近い観衆の前で2台のTS050 HYBRIDは、めまぐるしく変わる天候とも戦いながら、熱い戦いを繰り広げた。

    最初に7号車のステアリングを握り、ポールポジションからスタートを切ったコンウェイは、レース序盤、8号車のブエミを抑えて首位をキープ。しかしながら不運なタイミングで出されたフルコースイエローにより、一旦はレベリオンの先行を許すこととなる。その後、ピットインで順位を入れ替えた8号車と7号車は、数周後には首位と2位の座を奪還した。

    レースはスタートから1時間半を過ぎた頃、シルバーストンは急な雨に見舞われた。2台のTS050 HYBRIDは当初、予定外のピットインを嫌いスリックタイヤのまま走行を続けたが、路面は急速にヘビーウェットコンディションになっていき、2台はウェットタイヤへと交換した。

    今回のレースではピットストップが大きな要素となり、TOYOTA GAZOO Racingはタイヤ交換で貴重な数秒を稼ぐことが出来た。今季の規則改定によりTS050 HYBRIDの給油時間の優位性は無くなり、ライバルのジネッタ及びレベリオンも、それぞれトヨタよりも50%、61%多くの燃料を給油するにもかかわらず、同じ時間で給油できるように調整されたことが背景だ。

    8号車のハートレーはワイパーのトラブルに見舞われ、修理で数秒失いながらも首位を維持していたが、レースが折り返す頃には、すぐ後を走行していた7号車の小林が8号車をパスし、首位を奪還した。その後、レース後半戦は、セーフティカーの導入により、トップ3台は接近したものとなった。

    23分間でセーフティカーが退去しレースは再スタート。2台のTS050 HYBRIDは1-2体制で3位のレベリオン3号車との差を広げていき、その後、3号車はペナルティを受けたため上位2台との差は約1分に広がった。

    その後も2台のTS050 HYBRIDによる首位争いは続き、7号車の小林と8号車ハートレーは何度もポジションを入れ替えながらのバトルを展開。そして最後の1時間、7号車がロペス、8号車が中嶋へ交代してからも2台は僅差の1-2体制で周回を重ねた。

    首位で7号車のバトンを受け取ったロペスは、次々に現れる周回遅れをかわしながらその座を守りきり、トップでチェッカー。最後まで猛追を見せた8号車の中嶋は、わずか1.9秒差での2位で続き、TOYOTA GAZOO Racingは2019-2020年シーズンの開幕戦を1-2フィニッシュという最高の結果で飾った。

    TOYOTA GAZOO RacingはWECのチャンピオンシップをリードして、来月、チームの母国で行われる次戦富士へと臨む。今大会シルバーストンとは異なり、伝統的な、6時間のレースとなる。

    ホームレースとなる富士において、TOYOTA GAZOO Racingは過去7年間で6勝と圧倒的な強さを見せている。しかしながら。今季より導入された新たなレギュレーションでは、前戦までに獲得したポイントに応じて、ハンデが科されることとなっており、ノン・ハイブリッドのライバル勢に比べTS050 HYBRIDはペースダウンを強いられることになる。また、今大会で勝利を挙げた7号車は、8号車よりも重いハンデを科されることとなる。

    村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
    新しいシーズンに、最高のスタートが切れました。天候が急変した難しいレースで1-2フィニッシュを飾ることが出来、ファンの皆様には楽しんでもらえたかと思います。チームは素早いタイヤ交換でライバル達に対してタイムを稼ぎ、ドライバー達は難しいコンディションでも冷静でした。今シーズンは事前の予想通り、LMP1のライバル達と非常に接戦となっています。サクセス・ハンディキャップが初めて導入される次戦の富士ではさらなる激戦が期待されます。ファンの皆様には、今後激しさを増すLMP1のレースを、シーズンを通してますます楽しんでいただければと思います。

    TS050 HYBRID 7号車(マイク・コンウェイ、小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝結果 : 1位、129周、ピットストップ6回、グリッド : 1番手、ファステストラップ : 1分37秒289

    小林 可夢偉(7号車)
    この結果は本当に嬉しいです。完璧なシーズンスタートを切ることができました。私自身のスティントは雨に見舞われたため大変でした。降雨の時間は短いのではないかと考えてスリックタイヤのまま走り続けましたが、予想以上に雨は激しく、かつ長く降ることとなり、ピットインせざるを得ませんでした。8号車とは、接近戦ながらフェアなバトルが出来ましたし、チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。この週末を通してTS050 HYBRIDは最高の仕上がりでしたし、ペースも良かったので、次戦富士が楽しみです。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    母国レースで勝つことが出来、最高の気分です。これまでずっとこのレースでの勝利を目指してきましたがなかなか達成できず、本当に長い時間がかかりました。変わりやすいコンディションの中でも着実に走り切ってくれたチームメイトに本当に感謝しています。我々7号車は、レース中ずっと8号車の追撃を受けていました。常に接近戦を繰り広げていただけに、ようやく得られたこの勝利は格別です。特に金曜日にモノコックの交換をすることになりながらも、この最高のTS050 HYBRIDを用意してくれたチームに感謝します。今日の勝利は彼らのものです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    チームにとって最高のシーズンスタートとなりました。チームメイトやLMP1クラスのライバルと接戦を繰り広げることとなり、とてもタフなレースでした。コンディションはめまぐるしく変わりましたが、マイクと可夢偉が素晴らしい走りで私に繋いでくれたので、あとは最後、一貴とのバトルでそれを守り切るだけでした。シルバーストンはマイクのホームレースということもあって特別なレースですし、そこでトップを守りきってチェッカーを受けることが出来て本当に嬉しいです。

    TS050 HYBRID 8号車(セバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴、ブレンドン・ハートレー)
    決勝結果 : 2位(トップと1秒901差)、129周、ピットストップ6回、グリッド : 2番手、ファステストラップ : 1分37秒349

    中嶋 一貴(8号車)
    チームの全員、特に優勝した7号車のクルー、おめでとうございます。とても難しいコンディションの中本当に良いレースをしたブレンドンと可夢偉は称賛に値します。彼らの走りはとても素晴らしかったです。我々8号車のレースペースも良かったのですが、残念ながら自分の最初のスティントで少しタイムロスしました。開幕戦が終わった今、富士でのホームレースを楽しみにしていますし、表彰台の中央にまた上ることを目指します。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    1-2フィニッシュという、チームにとって完璧な結果となりました。私自身、もちろんいつも優勝を目指していますし、ブレンドンのTS050 HYBRIDデビュー戦としての走りもとてもよかったです。4時間のレース中ミスもなく、7号車とは本当に僅差でした。7号車のクルー、優勝おめでとうございます。私たち8号車は少しだけ遅れましたが、良いペースで走行していたので、次戦の富士は楽しみです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    今日はTOYOTA GAZOO Racingにとって素晴らしいレースとなりました。ピットストップも迅速で、車の状態も良くどのドライバーもミスをしませんでした。優勝できず少し残念でしたが、表彰台の一番上に上がれるのは1台だけです。トヨタでの初戦を、一貴、セバスチャンとチーム一体となり戦えたことには満足しています。ウェットコンディションとなった最初のスティントで、濡れた路面をスリックタイヤで、かつワイパー無しで走ったことは興味深かったし、今日の自分のパフォーマンスには満足しています。

    WEC第1戦 シルバーストン4時間 決勝結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林 可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    129  
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋 一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    129 1.901
    3 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    128 1 Lap
    4 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    124 5 Laps
    5 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    123 6 Laps
    6 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    112 17 Laps
  • WEC 開幕戦シルバーストン4時間 予選 | トヨタ 7号車が3年連続PP獲得

    WEC 開幕戦シルバーストン4時間 予選 | トヨタ 7号車が3年連続PP獲得

    FIA 世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン4時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車が3年連続となるポールポジションを獲得。8号車が2番手で続き、TOYOTA GAZOO Racingはシーズン開幕の4時間レースを、最前列グリッドに並んでスタートすることになった。

    暖かな気候のもと、正午過ぎから行われた予選では、マイク・コンウェイと小林可夢偉がアタックしたTS050 HYBRID 7号車が、2人の平均タイムでトップにつけ、2019-2020年シーズン開幕戦でポールポジション、及びボーナスの1ポイントを獲得、選手権をリードすることになった。

    また、後半のアタックを担当した小林可夢偉は、1分35秒992のタイムをマークし、これまでのシルバーストンにおけるLMP1クラスのコースレコードを大きく塗り替えた。

    7号車のポールポジション獲得は、前日の公式練習2回目終盤でモノコックにダメージを負い、チームメカニックによる夜を徹したシャシー交換作業の末に達成されたもので、決して順調ではなかった。

    中嶋一貴とセバスチャン・ブエミがアタックした8号車は僅差で2番手につけ、これによりTOYOTA GAZOO Racingの2台が最前列グリッドを獲得した。8号車の3人目のドライバー、ブレンドン・ハートレーは予選には出走しなかったが、明日の決勝レースでのTOYOTA GAZOO Racingデビュー戦に臨む。

    2台のTS050 HYBRIDの差は0.3秒。そして、同じLMP1クラスのライバルであるレベリオン・レーシングの1号車はポールポジションの7号車と僅か0.545秒差だった。昨年のシルバーストン戦では、ノン・ハイブリッド勢最上位とポールポジションとの差は2秒以上あったが、今年のライバル勢は大きく性能を上げ、決勝レースも接戦が予想される。

    2019-2020年のWECシーズン、全8戦の開幕戦となるシルバーストン4時間レースは、明日9月1日(日)の正午にスタートを切る。そして、世界選手権の長い戦いは、2020年6月14日に、ル・マン24時間レースのチェッカーフラッグが振られるまで続く。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習3回目 : 4番手 (1分37秒981), 30周
    公式予選 : 1番手 (平均1分36秒015)

    小林可夢偉(7号車):
    まず夜を徹したハードワークで車両を修復してくれたチームに感謝します。昨日の公式練習2回目で僅かな接触があり、それ自体は大きなダメージではなかったのですが、縁石を乗り越える際に車体にダメージを追ってしまいました。昨晩のチームの素晴らしい仕事に、本当に感謝しています。予選ラップはとても上手く走れ、パフォーマンスを最大限に引きことが出来ました。TS050 HYBRIDの感触は本当に素晴らしく、ロングランのペースも良いので明日の決勝レースでも自信があります。レースで何が起こるかは誰にもわかりませんが、ベストを尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    ポールポジションを獲得出来、とても嬉しいです。満足のいくアタックラップでしたが、13コーナーで僅かにタイムロスしました。しかしながら、ポールポジション獲得には充分なタイムでした。レベリオンがどこまで迫ってきているのか分かりませんでしたが、彼らは特にセクター2と3で速く、明日の決勝レースは接戦になるでしょう。新たなコースレコードを記録した可夢偉と、夜を徹して全く新しい車両へ仕上げてくれたチームには明日の決勝レースで報いたいと思います。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習3回目 : 1番手 (1分37秒014), 31周
    公式予選 : 2番手 (平均1分36秒315)

    中嶋一貴(8号車):
    チームにとって良い予選でした。非常に良いラップタイムを刻んだ7号車のクルーにはおめでとうと言いたいです。明日の決勝に向け、走行データから足りない点を分析し、改善します。今日の予選が早い時間から始まったので、明日の決勝レースまで24時間近くあります。勝利を目指し、出来る限りの準備をしていきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    チームとして予選1-2フィニッシュとなり、良かったです。また、ポールポジションを獲得した7号車を祝福します。自分のアタックには満足していますが、7号車はさらに速かったです。今は気持ちを切り替え、明日のレースでは、7号車と、さらに速さを増したレベリオンとの戦いに集中します。

    WEC 第1戦 シルバーストン4時間レース 公式予選結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム トップとの差
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:36.015
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:36.315 0.300
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:36.560 0.545
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:37.024 1.009
    5 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    1:37.220 1.205
    6 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    1:37.464 1.449
  • WEC | トヨタ 開幕戦シルバーストン4時間 公式練習初日レポート

    WEC | トヨタ 開幕戦シルバーストン4時間 公式練習初日レポート

    TOYOTA GAZOO Racing
    新たなシーズン初日を1-2で終える

    2019-2010年 FIA 世界耐久選手権(WEC)がイギリス・シルバーストンサーキットで開幕。初日は4時間レースへ向けた公式練習1回目と2回目が行われ、ディフェンディング・チャンピオンとして臨むTOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDがトップ2を占めた。

    シーズン開幕戦の初日、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと共にTS050 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉が、午後の公式練習2回目序盤にマークした1分36秒847がトップタイム。セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの8号車が0.826秒差の2番手につけた。

    7号車から1.029秒遅れとなるノン・ハイブリッドのライバル勢最速のタイムをマークしたのはレベリオン1号車。修正されたEoT(技術の均等化)により、TS050 HYBRIDは最低99kg重い重量で、1周あたり50%多く燃料使用可能なライバルたちと戦うことになる。

    シーズン開幕戦の最初のセッションでは、レベリオンの1号車がトップタイムをマークした。これは、2度のル・マン勝利を飾ったTS050 HYBRIDにとって、最後のシーズンは予選でのポールポジション争いや決勝での優勝争いが更にエキサイティングなものとなることを示している。

    日曜日の決勝レースへ向けた準備のため、チームはハイダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを、高速コーナーで知られるシルバーストン・サーキットに適応させるべく、セッティングに注力した。

    チームのエンジニアは様々な空力セッティングを試すと共に、新たに舗装され、グリップ向上により全体的にラップタイムが向上した路面におけるミシュランタイヤのデータを収集しながら、ハイブリッド・ブーストやエネルギー回生の適合を進めた。

    全てのチームは、明日土曜日の午前中の更なる1時間の公式練習を行った後に、新世代WECのグリッドを決める予選に臨み、9月1日(日)正午、4時間レースへのスタートを切る。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習1回目 : 3番手 (1分39秒431), 39周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分36秒847), 31周

    小林可夢偉(7号車):
    今日は順調にセッティングを進めました。TS050 HYBRIDの感触も良かったですが、我々は常に更なる改良を目指し、可能な限りの準備を進めています。今日は周回を重ねることにバランスも改善されました。ペースには満足しており予選が楽しみです。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    母国イギリスのファンの前で再び走ることが出来て嬉しいです。再舗装されたコースはスムーズでグリップも高く、良いレースが出来そうです。今日のタイムは接近していますし、予選も面白いことになるでしょう。私自身も楽しみですし、ファンの皆様にもこのショーを楽しんでもらえることを望んでいます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    今日は上手く行きました。TS050 HYBRIDで再びレースの現場に戻れたことが嬉しいです。LMP1クラスでの戦いはより厳しいものになり、良いバトルが出来ると思います。我々もTS050 HYBRIDのパフォーマンスを最大限引き出すべく努力を続けて、決勝に臨む必要があるでしょう。今季を戦う新型パッケージであまりテストが出来ていないので、特に空力面で調整が必要です。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習1回目 : 2番手 (1分39秒280), 46周
    公式練習2回目 : 2番手 (1分37秒673), 43周

    中嶋一貴(8号車):
    今日は天候がよく、安定したサーキットコンディションにより良い1日になりました。 車の仕上がりには満足しています。 ロングランのペースは良いですが、走行データをさらに調べる必要があります。全体として、シーズン初日に満足しています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    新しく舗装されたサーキットで良い走行ができました。路面グリップが高かったです。 シルバーストンに戻り、多くの周回を重ねることができました。 シルバーストンでTS050 HYBRIDで走るのはこれが最後となるので、できる限り楽しんでいます。また日曜の決勝レースは激しい戦いになると思いますので、明日の予選は前方のグリッドからスタートできるようにプッシュします。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    今日はスムーズに走行できました。 テスト内容は非常に多かったですが、大きな問題なく、とても快適に走行できました。まだ慣れるべきことがいくつかありますが、TS050 HYBRIDには適応してきているので、チームとの初戦を楽しみにしています。

    WEC 第1戦 シルバーストン4時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    37 1:38.860
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    46 1:39.280
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    39 1:39.431
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    35 1:39.718
    5 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    27 1:40.618
    6 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    3
    WEC 第1戦 シルバーストン4時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    31 1:36.847
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    43 1:37.673
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    38 1:37.876
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    40 1:38.687
    5 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    17 1:39.600
    6 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    39 1:39.894
  • WEC | トヨタ 2019-2020年開幕戦 シルバーストン4時間 プレビュー

    WEC | トヨタ 2019-2020年開幕戦 シルバーストン4時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing タイトル防衛に向け開幕戦シルバーストンに挑む
    TOYOTA GAZOO Racingは、シリーズチャンピオンとしてタイトル防衛を目指し、FIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンを戦う。この週末、イギリスで行われるシルバーストン4時間レースを皮切りに長いシーズンが始まる。

    ル・マン24時間レース2連覇を含む全8戦中7勝という強さを見せた2018-2019年スーパーシーズンを終え、TOYOTA GAZOO Racingは、歴史に名を刻んだTS050 HYBRIDにとって最後となるシーズンを迎える。

    今シーズンは、このシルバーストンを皮切りに、2020年6月13~14日の最終戦ル・マン24時間レースまで、4大陸を巡る全8戦で行われる。

    TS050 HYBRIDにとって4シーズン目、そしてラストシーズンとなる今季の開幕戦は、新たに改良が施され、先月のスペイン・バルセロナで行われたプロローグテストで披露された、ハイダウンフォース空力仕様のデビュー戦となる。

    母国レースとなるマイク・コンウェイの駆るTS050 HYBRID 7号車は、昨年と同じ小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスとのトリオでドライブ。そして8号車は、世界チャンピオンとなったセバスチャン・ブエミと中嶋一貴のコンビに、新たにブレンドン・ハートレーが加わりました。ハートレーにとっては、このシルバーストン戦がTOYOTA GAZOO Racingでの初レースとなる。

    シルバーストンは昨シーズン、TOYOTA GAZOO Racingが唯一勝利を挙げられなかったサーキット。チームは1-2でチェッカーを受けたが、縁石への乗り上げでダメージを負った車体下部がレース後の車検の車体剛性検査で不適合と判定され、2台共に失格となった。残念な結果となった昨年の雪辱を果たすべく、チームは英国伝統のサーキットに挑む。チームは2014年と2017年に、同コースでの6時間レースを制している。

    今年のシルバーストン戦は、WEC新時代の幕開けとして、新たに4時間レースとして開催される。トップクラスの車両は、1周5.901kmのサーキットを、4時間で約800km走ると予想される。そしてこの大会の勝者には、1905年に始まり、タツィオ・ヌヴォラーリやスターリング・モス、グラハム・ヒルといったレジェンドドライバー達が勝ち取ってきた伝統のRAC(英国王立自動車クラブ)ツーリストトロフィーが授与される。

    今季、2台のTS050 HYBRIDは、レベリオンとジネッタによるLMP1ノン・ハイブリッド車両からの挑戦を受ける。このライバル勢は改訂されたレギュレーションにより更なる速さを得ることとなり、最高峰クラスにおいて、より接近したバトルが期待される。開幕戦シルバーストンでは、TS050 HYBRIDの最低重量はノンターボのレベリオンよりも94kg、ターボエンジンのジネッタより85kg重く、また、レベリオンは61%、ジネッタは50%、TS050 HYBRIDよりも多くの燃料を給油1回あたり使用することが許される。

    ファンにとって初お目見えとなるWEC 2019-2020年シーズンは、30日(金)に行われる2度の90分間の練習走行セッションで開始される。翌31日(土)の練習走行と予選を経て、9月1日(日)の正午に4時間レースのスタートが切られる。

    またこの週末は、ドイツ・ケルンに本拠地を置くトヨタモータースポーツ有限会社(TMG)の社長職を8月に村田 久武より引き継いだ引地 勝義にとって、初めてのWEC戦となる。村田は今後もTOYOTA GAZOO Racing WECチームの代表及びGAZOO Racing Companyの領域長としてチームを牽引する。

    村田久武(TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    TS050 HYBRIDに相応しい、有終の美を飾るための新たなシーズンが開幕します。ファンの皆様のため、エキサイティングなレースを求め、TOYOTA GAZOO RacingはACOと共に努力を続けてきました。新LMP1レギュレーションにより、シルバーストン開幕戦は接戦の厳しいレースになると思います。トラブルを出さない事が今まで以上に重要になるので、昨シーズンのル・マン最終戦を終えてからの短期間の間に、チーム一丸となってそこに集中し、この週末のために努力を重ねてきました。トラブルなく走り切り、優勝を目指します。簡単なレースになるとは思っていませんが、我々にとって新たな挑戦となる、今シーズンへの準備は万端です。

    小林可夢偉(7号車)
    新たなシーズンへ向けた準備は整っていると思います。我々のTS050 HYBRIDはプロローグテストで多くの周回をこなし、良いパフォーマンスを示せました。ライバルのノン・ハイブリッドLMP1勢の競争力は正確にはわかりませんが、接近戦になると予想していますし、我々にとっても新たな挑戦となるでしょう。もちろん我々は世界チャンピオン及びル・マンでの勝利を目指して戦います。そのために開幕戦のシルバーストンで良いスタートが切れることを全員が望んでいます。自信はあります。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    シルバーストンは私にとって特別な場所です。単に母国レースというだけでなく、コース上に高速で流れるようなコーナーが数多くあり最高です。このコースで速いラップタイムを刻めた時は素晴らしい気分です。本当に楽しいコースですが、速度差のある車両の処理は難しく、的確なタイミングを見極める必要があります。いつも大観衆が迎えてくれて、私の家族や友人も応援に来てくれます。それだけに母国での勝利を熱望しています。何度か惜しいところまではいっているので、今年こそはそれを叶えたいと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    シルバーストンで新たなシーズンの開幕を迎えるのが待ちきれません。チームは毎年進化を遂げていると思いますし、それはもちろん7号車においても間違いありません。チームクルーの信頼関係はとても強固なもので、メカニックやエンジニアとも同様です。マイクと可夢偉は本当に速いチームメイトですし、お互いにとても仲の良い友人でもあります。今季はこれまでにないほど力強いシーズンへ向けた準備が整ったと感じています。シルバーストンで勝利を挙げて最高のスタートが切れることを願っています。

    中嶋一貴(8号車)
    昨シーズンは毎レース、チームメイトとの接近戦を繰り広げ、私のキャリアの中でも最もタフなシーズンでした。今季も同じような厳しいシーズンになると予想しています。世界チャンピオンになれたことは本当に誇らしく思いますし、セバスチャン、ブレンドンと共に、今季もその座を守るべく戦います。我々全員がシルバーストンで良いシーズンスタートを切りたいと思っていますが、7号車が速いことはもちろんよく分かっていますし、ノン・ハイブリッドLMP1のライバル達も速さを増してくるはずなので、簡単にはいかないでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    世界チャンピオンとして新たなシーズンを迎えるのは最高の気分です。我々は昨年、多くの勝利を成し遂げました。そして今は、新しいシーズンの開幕戦であるシルバーストンを勝利で飾ることに集中しています。今季のLMP1のライバル達はレギュレーションの変更により更に強敵となりそうですし、接近戦が予想されます。それだけに我々も日曜日のレースを好結果で終えるために準備を整えていかなくてはなりません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    最高のレースカーであるTS050 HYBRIDの最後となるシーズンに、私の名前が車両に書かれたのを見て気分が高まっています。再びレースで戦えるのが楽しみです。私自身は、2018年のF1シーズンが終わってから多くのレースには出ていませんが、テストやシミュレータ作業など非常に忙しい日々を過ごし、感覚を保ってきました。WECでの速度差のある車両の処理のリズムなどを体で覚え直す必要はありますが、準備は出来ていますし、シルバーストンでのスタートが待ちきれません。

  • トヨタ、WEC参戦ハイパーカーのテストデビューを2020年6月に計画

    トヨタ、WEC参戦ハイパーカーのテストデビューを2020年6月に計画

    トヨタは、2020-2021年シーズンにのFIA 世界耐久選手権に参戦するハイパーカーのテストデビューを2020年6月に計画している。

    アストンマーティンとトヨタは、2020-2021年シーズンから導入される新しいレギュレーションにコミットしている。トヨタは、TS050 HYBRIDに代わるまったく新しいハイブリッド搭載したプロトタイプで参戦することを決定している。

    トヨタのチーム代表を務めるロブ・ルーペンは「最短で来年6月にはコース上でマシンを走らせることになるだろう」と語った。

    「おそらく8月にプロローグ・テストが開催される。従って、テストに行くために5~6週間がある」」

    ロブ・ルーペンは、新しいハイパーカーがテストデビューするまで実験車両を使用することを除外し、次のように付け加えた。

    「多くのことがデジタルで行われ、マシンをモデル化し、それからシミュレータで開発する。GR Sports Conceptはレースカーとは関係はない」

    ロブ・ルーペンは、ハイパーカー規則の確定は“馬鹿げている”ほど遅れたと不満を示し、それによってトヨタは“たくさんの資金”を費やすことを余儀なくされたと語る

    「もっと早く実現させてほしかった」とロブ・ルーペンは語る。

    「非常に遅れたが、ようやく到達したことを嬉しく思う。我々は様々なコンセプトに取り組んできた。

    「ルールが異なる方向に向かったので、しばしば変更しなければならなかった。我々はそのプロセスをコンセプトでサポートしようとしたが、多額の費用がかかった」

    FIAとWECのプロモーターでありAutomobile Club de l’Ouestは、5年間のコミットメントに基づき、新しいトップクラスに参戦するための年間予算を3,000万ユーロを予測しているが、ロブ・ルーペンは、ヨーロッパと日本で事業を分割しているため、この数字がトヨタにとって現実的なベンチマークであるとは考えていない。

    しかし、ロブ・ルーペンは、ハイパーカー規制は現在のLMP1フレームワークよりもかなり安くなるだろうと付け加えた。

    「ACOが出した予算と我々予算を比較するつもりはない。様々な国で働いているので、それは不可能だ」

    「パワートレインは日本製で、拠点はケルンであるため、コスト効率はそれほど高くない。非常に効率的な場合、すべてを1か所で行っている」

    「我々は素晴らしい参考ではないが、新しいルールは大幅に安くなっている。我々は50%以上の節約について話している」

    「我々は毎年新しいモノコックを製造してきた。それが毎年1000万ユーロだとしたら、5年間でそれを償うことができる」

    「我々はあちこちで開発する自由を得ているが、Balance of Performanceもある。大規模な節約です。それは彼らが望んでいたものであり、我々はそれに同意する」

    関連:【動画】 トヨタ GRスーパースポーツでテスト走行を実施

  • WEC | トヨタ、新型TS050 HYBRIDが高い性能を発揮 / プロローグ・テスト

    WEC | トヨタ、新型TS050 HYBRIDが高い性能を発揮 / プロローグ・テスト

    TOYOTA GAZOO Racingは、7月23日と24日の2日間、スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われたFIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンの公式プロローグ・テストを成功裏に終えた。

    WECの2019-2020年シーズンは、9月1日にイギリスのシルバーストン・サーキットで開幕する。昨シーズン最終戦のル・マン24時間レースからまだ僅か5週間しか経っていないが、今回のプロローグ・テストには、今季のWECに参戦する全てのチームが参加した。

    TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンへ向け空力パッケージを変更したTS050 HYBRIDを初めて公に披露した。2016年のデビュー以来踏襲してきたモノコックに、細かな変更を加えた2019-2020年仕様のTS050 HYBRIDは、合計16時間以上にわたるテストにおいて期待通りの高い信頼性を示した。

    暑いスペインの陽光の下、2台のTS050 HYBRIDは合計917周、4,268kmを走破。このテストの後は開幕戦シルバーストンまでテストの機会がないため、チームは今季の戦いへ備え、空力セッティングやタイヤ評価といったサーキットでしか出来ないプログラムに注力した。

    今シーズンのTS050 HYBRIDは、昨シーズンの開幕時に較べて、規定最低重量が40kg増加した状態での走行となった。ただし、WECではこれまでにバルセロナで走行したことがないため、タイムの比較は出来ない。

    2日間のテストを終え、全4回の走行セッション総合で、2台のTS050 HYBRIDはトップ2を占めた。7号車が1分29秒141でトップタイム。8号車は0.046秒差での2番手。LMP1クラスライバルのレベリオン・チーム1号車が、トップ7号車から0.267秒差の3番手につけた。

    今回のテストでは、レギュラードライバーに加えTOYOTA GAZOO Racingのテスト兼リザーブドライバーとなったトーマス・ローランがTS050 HYBRIDを初めて公式な場でドライブ。若きフランス人ドライバーは、彼にとって2度目となるTOYOTA GAZOO Racingのテストで、午前中は7号車、午後は8号車ドライブした。

    小林可夢偉(7号車)
    2019-2020年仕様のTS050 HYBRIDで多くの周回をこなしテストはとても順調でした。ここバルセロナでは過去にテストをしたことがないのですが、すぐに良いペースで周回し、様々なプログラムをこなすことが出来ましたので、このテストには満足しています。来るシーズンへ向けてのテストはこれで終わりですが、チームはこれから開幕戦シルバーストンへ向けて、多くの作業をする必要があります。新たな挑戦へ向けて準備万端にします。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    これが開幕前の最後のテストというのが不思議な感じがします。バルセロナを走るのは久しぶりで、戻ってこられてとても嬉しいです。ここ数日猛暑に見舞われているためドライバーから見ると厳しい条件でのテストになりましたが、多くの周回をこなすことが出来ました。改良されたTS050 HYBRIDについても多くを学び、開幕戦シルバーストンへ向けた準備は全てが順調です。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    良いテストになりましたし、TS050 HYBRIDのドライブをとても楽しめました。今回アップデートされた空力パッケージを最適化するために、開幕戦の前に出来るだけ多くのデータを収集する必要があります。私自身はTOYOTA GAZOO Racingで3シーズン目となりますが、またマイクと可夢偉と共に戦えることを本当に楽しみにしていますし、このチームとともに戦うことはいつでも幸せです。シルバーストンはもうすぐに迫っていますが、準備は万端だと思っています。

    中嶋一貴(8号車)
    個人的には2009年以来10年ぶりに走ることとなったバルセロナを楽しみました。コースは当時と全然変わっておらず、すぐにリズムを取り戻すことが出来ました。暑くて大変でしたが、テストは順調で、車両セットアップやタイヤについて多くを学ぶことが出来ました。新しいパッケージでの初走行は順調でしたし、今回のアップデートには満足出来ています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    今回のテストにはとても満足しています。開幕戦に向けたパッケージで、多くの周回をこなせたことが重要です。更なる重量を科されたことで、ライバル達との差はさらに縮まりました。それはファンの方々にとっては良いことだと思います。我々のチームに取っては初めてのバルセロナだったため比較が難しいのですが、改良されたTS050 HYBRIDには良い感触を得ています。あとは開幕戦シルバーストンへ向けてさらに準備を進め、TS050 HYBRIDから更なるパフォーマンスを引き出さなくてはなりません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    この2日間のテストはとても上手く行きましたし、私自身もTS050 HYBRIDを更に学ぶことが出来ました。TS050 HYBRIDは私がこれまでよく知っていたWECの車両とは驚くほど違っていました。新しい車両への理解を深めると共に、速さを引き出せるようになって来ました。私はWECでのレースから少し離れていましたが、今回のテストでコース上の混雑の中でのドライブすることに慣れてきました。チームのエンジニアやメカニック、そしてチームメイトのドライバーも皆歓迎してくれており、これからも彼らと共に上手くやっていけると思います。

    トーマス・ローラン(テスト兼リザーブドライバー)
    今日はとても上手くいきました。チームメイトと共にドライブするのはいいものです。昨日チームが良いセットアップを見つけてくれたおかげで快適にドライブすることが出来ました。いくつかのロングランテストを行ったこともありラップタイムは最高とは言えませんが、テストは上手くいき多くのデータが取れたことに満足しています。個人としても70ラップ以上走れたことは、4人で車両をシェアしたことを考えると悪くない結果です。

  • トヨタ | WEC 2019-2020年シーズン プロローグテスト プレビュー

    トヨタ | WEC 2019-2020年シーズン プロローグテスト プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing 世界チャンピオンとしてTS050 HYBRID最後のシーズンに挑む
    TOYOTA GAZOO Racingは、その歴史の一端を担ってきたTS050 HYBRIDと共に、シリーズチャンピオン防衛とル・マン24時間レース3連覇を目指し、FIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンに挑む。

    WECの2019-2020年シーズンは全8戦で争われるが、今週末のスペイン、バルセロナで行われるプロローグテストが公式な幕開けとなる。

    今季は2016年以来、WECの歴史に名を刻んだTS050 HYBRIDにとって最後のシーズンとなる。

    TS050 HYBRIDデビューの年、2016年のル・マン24時間レースは、残り1周でのトラブルにより勝利を逃がすという先例のない結末となった。翌2017年は、小林可夢偉が圧倒的なタイムでポールポジションを獲得し、マイク・コンウェイがレース中のコースレコードを更新する速さを見せたが、勝利は叶わなかった。

    2018-2019年「スーパーシーズン」として行われた昨シーズン、2018年のル・マン24時間レースで、トヨタは念願の初優勝を遂げることが出来た。そして、翌年の2019年のル・マンもトヨタは再び1-2フィニッシュを果たし、チームとドライバーの両シリーズチャンピオンを獲得した。

    トヨタのモータースポーツの歴史に名を刻んだ、4輪駆動、最高出力1000馬力を誇るTS050HYBRIDは空力性能改善、及びさらなる信頼性の向上を得て2019-2020年シーズンに臨む。

    2台体制のTS050 HYBRIDのドライバーラインナップについては、7号車は昨年と変わらず、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名。8号車は世界チャンピオンとなったセバスチャン・ブエミと中嶋一貴の2人に、2017年のル・マン勝者で、かつWECチャンピオンであるブレンドン・ハートレーが加わりる。また、テスト兼リザーブドライバーとしてチームに加入したトーマス・ローランは、同時にシグナテック・アルピーヌチームからLMP2クラスに参戦することによりさらなる経験を積んでいく。

    TS050 HYBRIDにとって最後のシーズンは、開幕戦となる9月1日のシルバーストン4時間レースを皮切りに4大陸を巡る、全8戦、計66時間の戦いとなる。シリーズは、富士スピードウェイ、アメリカのセブリング、ベルギーのスパ・フランコルシャン、といった伝統のコースを経て、来年の6月13日~14日のル・マン24時間レースで最終戦を迎えることとなる。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    先月のル・マン24時間レース優勝からまだ日が浅いですが、ワールドチャンピオンとして迎えるWEC新シーズンが待ち遠しいです。今シーズンはLMP1ハイブリッド規定の最後となります。それは同時にTS050 HYBRIDにとっても最後であることを意味します。TS050 HYBRIDは多くの勝利を収めましたが、博物館に行く前に、それをさらに積み重ねることが出来れば、と願っています。チームの最大の目標はル・マンの3連覇を果たすことです。それが2015年より、設計、開発、製造、及びレース運営に関わってきたチーム全員への贈り物になると思っています。TS050 HYBRIDと共にチームは成長して強くなり、今は活力に満ちています。次世代ハイパーカーの準備も並行して進めていますが、前年の覇者として臨む今シーズンも挑戦を続け、皆様に良いレースをお見せしたいと思っています。

    パスカル・バセロン (テクニカルディレクター)
    今季向けのTS050 HYBRIDに対しては、昨シーズンから大きな変更は行なっていません。2016年のTS050 HYBRIDデビュー以来、毎シーズン、開発を進めてきましたが、今シーズンへの変更は細かな部分の最適化とさらなる信頼性向上です。目に見える変更は空力パッケージで、それ以外は信頼性向上のための細かい変更に留まっています。昨シーズンのTS050 HYBRIDは最速で、それは確かに結果に現れています。しかし、ライバル達も開発を続けており、2018年と2019年のル・マンを比べるとその車両性能が大きく伸びたことが分かります。ライバルたちの卓越した開発能力を考えると、更に性能が向上することは間違いありません。ですから我々も開発を止めるわけにはいきません。

    小林可夢偉(7号車)
    つい先日ル・マンを終えたばかりのような感覚なのに、このプロローグでもう新たなシーズンが始まってしまうのかという思いです。昨シーズンはル・マン勝利まであと一歩でした。全てが順調に見えても、厳しいレースではドラマが起こります。TS050 HYBRID 7号車のクルー全員はル・マンでの勝利を目指し攻め続けます。昨シーズンは8号車との僅差のバトルを繰り広げてきましたし、今年も同様の戦いになると期待しています。7号車、8号車共に経験豊富なドライバーが揃っているので、今シーズンもエキサイティングなレースになるでしょう。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    昨シーズン最終戦のル・マンが終わったときから新しいシーズン開幕を楽しみにしてきました。レースの現場に戻り、また新たなチャレンジに臨めるのは素晴らしいことです。今季はTS050 HYBRIDにとって最後となる特別なシーズンです。幸運にも私はデビュー当時からTS050 HYBRIDでレースし、とてもよい経験をしてきました。特に、ル・マンをこの車で走るのは本当に最高です。TS050 HYBRIDで最後のシーズンを戦うために私たちは努力を続けてきました。7号車のクルー全員でル・マン勝利を目指します。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    私の目標は、マイク、可夢偉と共に多くのレースで勝利しシリーズチャンピオンになること、そしてもちろんル・マンでの勝利です。今シーズンはTS050 HYBRIDにとって最後のシーズンということで、複雑な気分です。また新たな2020-2021年レギュレーションはとてもエキサイティングで、他のマニュファクチャラーと再び戦えるのが楽しみです。しかしながらTS050 HYBRIDのダウンフォースやスピード、パワーは最高ですし、このような素晴らしい車でレースが出来たのは幸運だったといつか言う日が必ず来るでしょう。レース中は毎周回、そして全ての瞬間を楽しみ、TS050 HYBRID最後のシーズンを楽しみたいと思います。

    中嶋一貴(8号車)
    世界チャンピオンとしてシーズンを迎えるのは素敵な気分です。目標はTS050 HYBRIDの最後のシーズンにタイトルを防衛することです。TS050 HYBRIDで長きにわたってレースを戦ってきて、多くの特別な瞬間を味わってきただけに、別れは残念です。しかし同時に、新しいレースカーでの挑戦はとてもエキサイティングなものになるでしょう。WECを新しいハイパーカーで戦うのが今から楽しみです。また今年も簡単なシーズンではないでしょう。7号車は最強のライバルとして立ちはだかるでしょうし、他のLMP1車両からの挑戦も予想されるので、エキサイティングなシーズンになるのは間違いありません。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    ブレンドンが加わる今シーズンは新たなチャレンジになります。彼とはずっと友人で、一貴と私のチームに彼が加わることをうれしく思います。彼がチームを家族のように感じられるようにしたいですし、共に勝利を重ねて行ければ、と思っています。私たちはTS050 HYBRIDでずっとレースを戦ってきました。そんな時間も来年6月のル・マンでエンジンを止めた瞬間に終わると思うと、その時はすごく感慨深いものになると思います。今季の全ての瞬間を楽しみたいと思いますし、新シーズンスタートが待ちきれません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    ル・マンを出場せずにただ見ているのは少し辛い時間でしたが、新しいチームに溶け込むための良い機会でもありました。私は初めて出場した2012年からル・マンが大好きでしたが、2年間出場出来なかったので、戻れるのを心待ちにしていました。ル・マンのテスト以来、TS050 HYBRIDでの初めての本格的な実走行テストを行いましたが、既にTS050 HYBRIDに慣れ、更なるスピードアップに挑んでいます。私は常に、得られた結果よりも、自分がどれだけベストを尽くしたか、を重視します。もちろんシリーズチャンピオンやル・マンで勝利できたら最高です。

    トーマス・ローラン(テスト兼リザーブドライバー)
    私にとっては、TOYOTA GAZOO Racingの一員でありながらもLMP2クラスにも出場するという、とても忙しいシーズンになると思います。トヨタのスタッフとの仕事を楽しんでいますし、TS050 HYBRIDという素晴らしいクルマを学んでいくのはいい経験で、運転するのがいつも楽しみです。テストの時間は非常に限られていますが、シミュレータでのセッションも多くこなしており、経験豊富な他のドライバーとの共同作業も、私自身のドライバーとしての成長にも役立つと思っています。忙しく、有意義なシーズンになると思いますので、とても楽しみです。

    2019-2020 FIA世界耐久選手権(WEC)カレンダー
    2019年9月1日 シルバーストン4時間
    2019年10月6日 富士6時間
    2019年11月10日 上海4時間
    2019年12月14日 バーレーン8時間
    2020年2月1日 サンパウロ6時間
    2020年3月20日 セブリング1000マイル
    2020年5月2日 スパ6時間
    2020年6月13-14日 ル・マン24時間