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  • WEC | トヨタ、 8号車の勝利で2度目のチームタイトルを決める

    WEC | トヨタ、 8号車の勝利で2度目のチームタイトルを決める

    5月4日(土)ベルギーで2018-2019年スーパーシーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦スパ・フランコルシャン6時間レースの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車が勝利。この勝利によりTOYOTA GAZOO Racingは、最終戦ル・マン24時間レースを待たずに、2014年以来2度目となるWECのチームタイトルを決めた。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソの3名がドライブするTS050 HYBRID 8号車は、1年前、今季開幕戦のスパから数えて通算4勝目を挙げ、2位に31ポイント差のドライバーズポイント首位で、最大で39ポイントが獲得出来る最終戦ル・マン24時間レースに臨むことになった。

    マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車はレース中の最速ラップを記録するなどレース前半戦を支配したが、センサーのトラブルに見舞われ修理に11分間を要し、最終的に6位でチェッカーを受けた。

    6時間にわたるレースは、スタートが切られてから間もなくして激しい雪に見舞われるというWEC史上初の事態で幕を開けた。レースは、コンウェイが駆るポールポジションの7号車を先頭に続けられたが、約30分後にセーフティカーが導入された。

    セーフティカー導入後25分を過ぎた頃には空には青空が戻り、レースは再開された。7号車のコンウェイは2位のレベリオン3号車を従え首位を走行。一方、ブエミの8号車はピットストップでタイムをロスし順位を落としたが、すぐに2位へと返り咲くと、19周目には首位を奪った。

    他車のアクシデントにより導入された2度目のセーフティカーが、2台のTS050 HYBRIDの明暗を分けた。ブエミの8号車はピットレーンが開放される前に給油のためのピットインを強いられ、WEC規定により5秒間の給油のみを行った。

    コンウェイの7号車は最初の走行スティントで燃料をセーブし、ピットロードが開放されてから予定通りにピットインして給油すると共にスリックタイヤへと交換。その後、8号車は燃料をフルに入れるために再度のピットインを余儀なくされ、約1分を要したことで10位へとポジションを落としてしまった。

    しかし、その後ブエミは交換したスリックタイヤで猛烈な追い上げを開始。2時間経過時に発生したフルコースイエローの時点では、7号車に次ぐ2番手までポジションを取り戻し、7号車は小林、8号車はアロンソへとドライバーチェンジを行った。

    レースが折り返しとなる3時間を経過する頃、更なるドラマが起こる。首位を行く小林は、2位に50秒近い差をつけていたが、突然のセンサートラブルに見舞われ緊急ピットイン。ピットクルーが迅速な作業で修復し、ロペスへと交代してコースへ復帰したが、7号車は首位から4周遅れの19位まで大きく後退してしまった。

    首位でアロンソから8号車を引き継いだ中嶋だったが、再びコースには雪が落ちてきたため、2台のTS050 HYBRIDは揃ってウェットタイヤへと交換。さらに残り2時間の時点では雹を伴う激しい嵐となり、再び25分間にわたりセーフティカーが導入された。

    最後の1時間、7号車のロペスは猛追を見せトップ6へと浮上。8号車のアロンソは後続との差を更に広げ、その差は1周以上。その後更なる悪天候によるセーフティカー導入に続き赤旗が降られ、レースは数分早く終了することとなった。

    アロンソがチェッカーを受けた8号車は、2位レベリオン3号車と3位SMPレーシングの11号車に1周差をつけての勝利。小林が最後のスティントを担当した7号車は、4周遅れの6位でチェッカーを受けた。この結果、TOYOTA GAZOO Racingは最終戦ル・マンを待たずして、2018-2019年スーパーシーズンのチームチャンピオンを獲得した。チームはこの輝かしいシーズンの有終の美を飾るべく、6月15日から16日にかけて行われるシーズン最終戦ル・マン24時間レースへと向かう。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    決勝: 6位、 129周、ピットストップ 8回、スターティンググリッド:1番手、最速ラップ:1分57秒394

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソ):
    決勝: 1位、 133周、ピットストップ 9回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ:1分58秒056

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    今日決めることが出来たFIA世界耐久選手権(WEC)ワールドチャンピオンをチームの皆と祝いたいと思います。これは、昨年からチームの全員がたゆまない努力を積み重ねてきた結果です。今日のレースはチャレンジングなものでした。非常に速かったにもかかわらず、センサーの問題で優勝のチャンスを逃がした7号車のドライバー達には大変申し訳ないことをしました。一方、8号車のドライバー達は不運があったにもかかわらず、最後まで素晴らしい走りで優勝を勝ち取ってくれました。おめでとうございます。今日のレースは非常に難しいものでしたが、悪天候にも関わらず駆けつけてくれたファンの皆様、TMG(Toyota Motorsports GmbH)の社員たちも楽しんでもらえたのではないでしょうか。いよいよ次はル・マンです。昨年の優勝後から1年かけて準備をしてきた集大成をお見せしたいと思います。

    小林可夢偉(7号車):
    勝てる車でしたし、技術的な問題が起こるまでは全てが上手くいっていましたので、大変もどかしいレースとなりました。レースでは起こりうることですが、今シーズンはここまで何の問題も起きていませんでしたので残念です。我々は挽回するために最善を尽くし、良いパフォーマンスを示しましたが、これだけの時間を失ってしまった後では、表彰台に上がるチャンスは実質失われていました。8号車の皆さん、優勝おめでとうございます。そしてチームのワールドチャンピオン獲得も、本当におめでとうございます。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    10分程の間に4つの季節が訪れたような不安定な天候のレースでした。その後、技術的な問題により数ラップを失ってしまいました。それまで我々は十分なリードを保てており、本当に速く、全員が良い仕事をしていました。ホセと可夢偉の2人は、可能な限りポジションを回復すべく激しく追い上げましたが、セーフティカーの導入により、完全には遅れを取り戻せませんでした。与えられた状況の中で、我々に出来るベストを尽くしたと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    我々は出来ることを全てやり尽くしましたので、がっかりはしていません。最速な車であることを示すことができましたし、そのことをとても誇りに思います。やるべきことは全て上手く出来、一つのミスもありませんでした。残念ながら結果は上手くはいきませんでしたが、これがレースと言うものです。チームの皆さん、おめでとうございます。1つの大きな目標を達成することができました。また、8号車の勝利もおめでとうございます。我々はル・マン優勝というもう一つの大きな目標に向け、全力で立ち向かって行きます。

    中嶋一貴(8号車):
    目まぐるしく激変する天候に翻弄されたレースでした。7号車の不運によって我々が優勝することが出来、申し訳なく思っています。何度も困難な場面に直面したことは、ル・マンに臨むための試練だと考えています。今回の一つの目標だったチームタイトルを決めることが出来て、ささやかながらお祝いをすることが出来ました。次回は、最大目標のル・マン連覇とトライバーチャンピオン獲得の大仕事が待っています。それがどれだけ困難なものか誰よりも心得ていると思っています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    もちろん優勝は嬉しいですが、今日は天候に翻弄されたレースでした。7号車はトップを走りながらもトラブルが発生してしまい、とても残念でした。今日の7号車の速さに追いつくことは難しかったので、本来ならばこんな結果ではなかったはずです。一方、我々は序盤に不運と無線不具合に見まわれましたが、最終的にはチームはチャンピオンを獲得出来たことはとても嬉しい結果でした。ドライバーポイントのマージンを広げて最終戦のル・マン24時間レースに臨みますが、タイトル獲得の保証は何もありません。正々堂々とル・マン24時間レースに臨みたいと思っています。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    激変する天候に加え、いくつかの問題が発生した前半は、本当に難しいレースでした。気持ちが上向いたり、沈んだりの状態でした。チームチャンピオンを決めることが今日の最大の目的でしたが、見事、トヨタガズーレーシングチームにタイトルがもたらされて、とても嬉しく思っています。今シーズンのここまでの結果は素晴らしい内容でしたが、最終戦のル・マン連覇とドライバータイトル獲得に向けて全力を尽くしたいと思っています。

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    133 1:58.056
    2 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    132 1:59.393
    3 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ストフェル・バンドーン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    132 1:59.474
    4 17 ステファン・サラザン
    イゴール・オルトツェフ
    セルゲイ・シロトキン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    131 1:58.547
    5 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ブルーノ・セナ
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    130 1:58.750
    6 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    129 1:57.394
    7 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    パオロ・ルバーティ
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    95 2:04.591
  • WEC | トヨタ:第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 予選レポート

    WEC | トヨタ:第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 予選レポート

    5月3日(金)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2018-2019年スーパーシーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDがポールポジションを獲得した。

    マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車がポールポジションでボーナスポイントを獲得し、ドライバーズ選手権での首位との差を14ポイントへと縮めた。

    ポイントリーダーのセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソが駆る8号車が2番手で続き、TOYOTA GAZOO Racingはもう一つのホームレースで、最前列グリッドに並んで決勝レースのスタートを切ることとなった。

    多くのチーム関係者やその家族が見守る前で、明日4日(土)にチームチャンピオンを決定すべく、TOYOTA GAZOO Racingは変わりやすい「スパ・ウェザー」に翻弄されながらも決勝レースへ向けて完璧なスタートを切った。

    7号車の最初の予選アタックを担当した小林が好タイムをマークすると、引き継いだコンウェイはこれを上回る、今大会での最速ラップを叩き出した。このコンウェイのタイムは、2017年にステファン・サラザンがTS050 HYBRIDでマークしたスパ・フランコルシャンにおけるLMP1クラス車両のラップレコードに僅か0秒025まで迫るものだった。

    8号車の予選を担当した中嶋とブエミは、2人の平均タイムで7号車に0秒496及ばず2番手グリッドとなった。

    セッション序盤から僅かな雨が降り始めたため、全車両が、ピットレーン出口が青となると同時にタイムアタックを開始した。セッション開始後15分間はほぼ雨の影響は無く、2台のTS050 HYBRIDはその間に好タイムを刻んだ。その後強くなった雨により赤旗中断が発生し、各車とも更なるタイムアップはならなかった。

    明日4日(土)の決勝レースは、気温が低く、雨になるという予報が出ており、天候がレースを左右する大きな要素となる。これは、チームがヘビーウェットコンディションながら、低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDで高い競争力を見せた木曜日の公式練習2回目で得られたデータが重要になることを意味する。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習3回目 : 1番手 (1分54秒105), 27周
    公式予選 : 1番手 (平均1分53秒747)

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    公式練習3回目 : 2番手 (1分56秒351), 27周
    公式予選 : 2番手 (平均1分54秒243)

    小林可夢偉(7号車):
    またポールポジションが獲得出来て本当に嬉しいです。私自身のアタックラップ中に雨が降り始める可能性が高いことは分かっており、ドライコンディションのうちにアタックを決める必要がありました。不運にも私のアタック中、終盤に僅かな雨が降ってきて、最終コーナーで雨に見舞われたため、完璧なアタックにはなりませんでした。しかしながら充分なタイムでしたし、マイクも素晴らしい仕事をしてくれました。彼とチームに感謝します。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    良いアタックラップでした。可夢偉も速かったです。彼は今朝の練習走行、そしてこの予選でも再び素晴らしいアタックを見せてくれました。そのため続いてアタックする私には大きなプレッシャーがかかりましたが、TS050 HYBRIDはアタックラップ中ずっと力強く、最終的に僅かにタイムを更新出来たことに満足しています。この週末素晴らしい仕事をしてくれた、チームと全てのエンジニアのおかげです。明日はコンディションによって難しいレースになるでしょうが、それだけに好位置からスタートが切れるのは良いことです。

    中嶋一貴(8号車):
    予選セッション中に雨が降りましたが、我々は殆どをドライコンディションで走行することが出来て幸運でした。7号車に比べ、予選タイムを出すのに少し苦労しましたが、チームにとって1-2グリッドを獲得出来たことは完璧な結果です。明日のレースは不安定な天候になりそうですので、しっかりとレースを戦い、出来るだけ多くのポイントを獲得します。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    素晴らしい予選タイムをたたき出した7号車を祝福します。チームにとって最前列グリッドの獲得は最高の結果です。ただ、明日は不安定な天候が予測されます。昨日の午後の雨のセッション時の走行データをしっかりと解析し、準備万端で決勝レースに臨みたいと思います。

  • WEC | トヨタ:第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式練習

    WEC | トヨタ:第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式練習

    2018-2019年スーパーシーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦スパ・フランコルシャン6時間レースが5月2日(木)、2回の公式練習走行で幕を開けた。

    TOYOTA GAZOO Racingは「スパ・ウェザー」として名高いアルデンヌの森の悪天候に苦しめられながらも、決勝レースへ向けて着実にセッティング作業を進めた。

    晴天から雨へ変わる不安定な天候の中、チームは着実な進歩を遂げて1日目のスパの走行を終えた。今から1年前、TOYOTA GAZOO Racing は2018-2019年シーズン開幕戦スパを記録的な1-2勝利で飾ったが、それはその後の2台のTS050 HYBRIDによるチャンピオン争いを予感させるものだった。

    公式練習1回目、最初の90分セッションはドライコンディションで行われたが、2回目のセッションは終始雨が降り続き、順位表も通常とは異なる並びとなった。ポイントリーダーのセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソがドライブするTS050 HYBRID 8号車はこの公式練習2回目でのトップタイムをマークしたが、この日全体の順位では3番手となった。

    今シーズン残り2レースの状態で、ドライバーズタイトル争いで8号車を15点差で追うマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車はこの日の総合順位で4番手につけた。

    チームは、昨年のル・マン以来となる低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDで今大会に臨んでおり、今日の2回に渡る公式練習セッションは非常に重要だった。決勝レースへ向けた調整が最優先であり、それはTOYOTA GAZOO Racingの今大会の最大の目標が、土曜日の決勝レースでチーム・ワールドチャンピオンを確定することだからだ。

    公式練習1回目は大きなアクシデントもなく終わり、チームは夕方に予測されていた雨が降る前にドライコンディションでのセットアップを可能な限り進めることが出来た。2回目のセッション直前、予報通りに降り始めた雨を利用し、2台のTS050 HYBRIDは異なる仕様のウェットタイヤや、更なるグリップ確保のための様々な空力セッティングを試した。

    公式練習2回目は降り続いた雨のために3度にわたる赤旗中断が発生し、周回数も限られることとなったが、チームは2台のTS050 HYBRIDを活用し、金曜日の予選、土曜日の決勝レースがどのようなコンディションになっても対応できるよう、精力的にセットアップ作業を続けた。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習1回目 : 4番手 (1分58秒877), 31周
    公式練習2回目 : 2番手 (2分20秒865), 27周

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    公式練習1回目 : 3番手 (1分58秒742), 40周
    公式練習2回目 : 1番手 (2分19秒483), 26周

    小林可夢偉(7号車):
    個人的には良い一日でしたが、天候のせいで競争力の評価が難しいです。明日の状況を見るしかないでしょう。我々は全てのコンディションで調整作業を続けたので、どんな状況にも対応できる準備が出来ています。公式練習2回目の雨は全てのドライバーにとって難しく、何も見えませんでした。TS050 HYBRIDの感触は良いですが、コース上は至る所で水が多く、視界の悪さは大きな問題です。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    複雑な一日でした。片方のセッションはドライで、もう片方はウェットということで、ウェットレースになりそうな事を考えれば有意義なセッションでしたが、予選は恐らくドライでしょう。雨中の走行は難しく、特に強雨時の視界が非常に悪かったです。オー・ルージュの頂点から次のコーナーにかけては何も見えないので、全開で行くのはあまり気分の良いものではありませんでした。TS050 HYBRIDのハンドリングは良いのですが、この週末は高ダウンフォース空力仕様のSMPチームとの激しい戦いになりそうです。我々の持てる力の全てをつぎ込みレースを戦えば、それが良い結果に繋がると信じています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    公式練習1回目はドライで走れ、TS050 HYBRIDは感触も良く、とても良いタイムも出せました。他の車両の追い抜きも問題ありませんでした。公式練習2回目は、私は僅か4周しか走れなかったので、あまり習熟することが出来ませんでした。最初に走った時はアクアプレーニングが激しく、限界ギリギリでした。そして2周後にコンウェイに交代しました。最後にも走りましたが、またも雨に見舞われ、ベストなセッションではありませんでした。

    中嶋一貴(8号車):
    今日は夕方雨が降る予報が出ていましたので、1回目のドライコンディションで出来るだけの走行を行いました。タイヤ摩耗に厳しいサーキットで、自分はすり減ったタイヤで走行を開始したので。いい感触とは言えませんでしたが、多くの貴重な情報を得ることが出来ました。公式練習2回目は雨量が多いウェットコンディションで、コース上に留まるのが精一杯でした。2015年に同じような状況で大クラッシュを起こしたことが頭を過りましたので、無事にこのセッションが終わってホッとしています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    雨の公式練習2回目は、コース上の雨量がとても多く、厳しい走行を強いられました。今日の2回の公式練習でドライとウェットコンディションを経験出来たことは、今週末に予想される不安定な天候のレースに臨むに当たって、貴重だったかもしれません。両コンディションでのタイヤ摩耗の状態や車両セットアップを確かめることが出来ましたので、今日のデータをしっかり解析して良い結果を出せるように頑張ります。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    不安定な天候と幾度かの赤旗中断でいつもとは違う一日でしたが、それは我々だけではありません。ドライでもウェットでもあらゆる状況に適応出来るようなセットアップを試したので、不安定な週末のレースに臨む準備が整いつつあります。どんなコンディションになっても大丈夫ですし、ウェットコンディションでの車両の仕上がりも問題ありません。刻々とコースの状況が変わる中、それに柔軟な対応をしていく事はファンの皆様、さらに我々にとっても面白いものなりそうです。とにかく、毎ラップ集中してレースに臨むことが重要です。

    WEC 第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 17 ステファン・サラザン
    イゴール・オルトツェフ
    セルゲイ・シロトキン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    21 1:56.264
    2 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ストフェル・バンドーン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    29 1:58.236
    3 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    40 1:58.742
    4 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    31 1:58.877
    5 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    33 1:59.106
    6 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ブルーノ・セナ
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    29 2:00.435
    7 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    パオロ・ルバーティ
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    12 2:03.891

    WEC 第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    26 2:19.483
    2 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    27 2:20.865
    3 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ストフェル・バンドーン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    24 2:21.429
    4 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ブルーノ・セナ
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    21 2:22.853
    5 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    20 2:25.199
    6 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    パオロ・ルバーティ
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    14 2:25.222
    7 17 ステファン・サラザン
    イゴール・オルトツェフ
    セルゲイ・シロトキン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    2
  • フェルナンド・アロンソ 「将来的にトヨタとWECに復帰したい」

    フェルナンド・アロンソ 「将来的にトヨタとWECに復帰したい」

    フェルナンド・アロノソは、今シーズ限りでトヨタのドライバーラインナップから離れることを決断したが、将来的にFIA 世界耐久選手権(WEC)に戻ってくると誓った。

    4月2日(水)、トヨタは、過去に2度のF1世界チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソが、今年のル・マン24時間レースを最後にチームから離れ、ブレンドン・ハートレーがその座を引き継いで2019-2020年シーズンを戦うことを発表した。

    スパ・フランコルシャン6時間レースを控えているフェルナンド・アロンソは“シリーズから少しだけ休むだけだ”と語った。

    「中長期的にはWECに100%戻ってくるだろ。本当に楽しいシリーズだからね」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「僕はここのレースが好きだ。トラフィックなどによって予測できないレースが好きだし、チームメイトとクルマを共有するチームスピリットが好きだ」

    WECに復帰する場合のファーストチョイスはトヨタかと質問されたフェルナンド・アロンソは「間違ない。素晴らしいチームだ。全てにおいて完璧だ」とコメント。

    フェルナンド・アロンソは、2020年に訪れる可能性のある“トヨタ以外”のチャンスに挑戦する自由を残すためにトヨタのWECチームから脱退したと説明した。

    「2020年6月までWECの新シーズンにコミットすれば、シーズン後半に訪れるかもしれないいくつかのチャンスのドアを閉めることになる。そのため、短期的にこのプログラムをストップすることにした」とフェルナンド・アロンソは語る。

    「いかなる義務からも解放されることが、そのようなチャンスに取り組める最善の方法だ。それが今年5月にトヨタにコミットできなかった理由だ」

    来月インディ500に挑戦するフェルナンド・アロンソは、2020年にF1復帰、もしくはインディカーにフル参戦する可能性を除外していない。

    「2020年はF1にいるかもしれないし、インディカーにいるかもしれない。それ以外のまったく異なるシリーズにいるかもしれない」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    昨年、ル・マン24時間レースを制したことで世界3大レースのうち“2冠”を達成しているフェルナンド・アロンソは、再び新しいモータースポーツの分野に挑戦する可能性を否定していない。

    フェルナンド・アロンソは「異なるタイプのモータースポーツをマスターするというこの挑戦を続けるための2~3のアイデアがある」と語った。

    昨年、フェルナンド・アロンソは、トヨタのダカールカリー車両をテストしており、2020年にダカールラリーに挑戦する見通しについては“可能性はある”として除外はしていない。

  • WEC | トヨタ、アロンソの後任にブレンドン・ハートレーの起用を発表

    WEC | トヨタ、アロンソの後任にブレンドン・ハートレーの起用を発表

    トヨタは、過去に2度のF1世界チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソが、今年のル・マン24時間レースを最後にFIA世界耐久選手権(WEC)から離れ、ブレンドン・ハートレーがその座を引き継ぎ、TOYOTA GAZOO Racing の一員として WEC 2019-2020年シーズンを戦うことを発表した。

    フェルナンド・アロンソは、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と共に今シーズンのWECドライバーズ選手権をリードしていて、昨年の覇者として臨む今年のル・マンがWEC活動の締めくくりとなる。

    フェルナンド・アロンソは、その後の新たなチャレンジについてTOYOTA GAZOO Racingと協議しているとしている。

    ニュージーランド人であるブレンドン・ハートレーは、2018年のF1参戦以前、ポルシェに在籍した2014-2017年の4年間にWECドライバーズチャンピオンを2回獲得、かつ2017年のル・マン24時間レースに勝利している。来たる6月2日のル・マンテストデーに於いて、TS050 HYBRIDを初ドライブする予定となている。

    ブレンドン・ハートレーは、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と共にTOYOTA GAZOO Racing の一員として、今年9月1日にシルバーストンで開幕し2020年6月14日に最終戦ル・マンを迎える2019-2020年シーズンのWECを戦う。なお2台のTS050 HYBRIDのドライバー構成については後日発表される。

    トヨタは「チームにとって、歴史的で、決して忘れることのできないWEC 2018-2019年スーパーシーズンに多大なる貢献をしてくれたアロンソに対し感謝の意を表すると共に、今後のさらなる活躍に期待しています」と語った。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    TOYOTA GAZOO Racingは、ブレンドン・ハートレーがチームに加わってくれる事を歓迎します。長年に渡り、彼を強力なライバルとして見てきました。それが今、同じチームとして戦うことになり大変楽しみです。彼はすぐにチームに溶け込み、力を発揮してくれるでしょう。その一方で、アロンソがチームを去るのは残念です。トヨタのモータースポーツの歴史に名を刻み、実り多いWECスーパーシーズンに多大な貢献をしてくれたことに感謝します。夢を追い続ける彼の情熱、勝利への渇望は大変印象的でした。残りの2レース、ル・マン連覇とワールドチャンピオンという2つの目標に向かって、最後まで共に戦い抜きたいと思います。

    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racingで走る機会を与えられてとても光栄です。ライバルとして戦っていた時には、非常にプロフェッショナルで、かつ活気のあるチームとして見ていました。私に関しては、昨年のF1を経験したことで、さらに強いドライバーになってWECに戻ることが出来ると思っています。早くチームに溶け込んでサーキットに向かいたいです。TS050 HYBRIDをドライブする日が待ちきれません。

    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racingの一員として戦ったWECは楽しかったです。またル・マンで優勝出来たことは、世界3大レース制覇を目指している私のレーシングドライバーとしてのキャリアの中で最高の出来事の1つです。昨年、チームと共に得た勝利は忘れられません。しかしながら、私にはやりたい事が多くあり、ここで1つの区切りを付け、TOYOTA GAZOO Racingと共に新たなモータースポーツの世界へチャレンジして行きたいと考えました。ハートレーの来シーズンの活躍を願うと共に、今までのチーム全員の努力に感謝し、引き続きTOYOTA GAZOO Racing がWECで成功することを祈っています。また今シーズンはまだ2つの重要なレースが残っていて、ワールドチャンピオンがかかっています。どちらのレースも優勝目指して最後までプッシュし、世界タイトルをTOYOTA GAZOO Racingと祝いたいです。最後にこの場を借りて、私を温かく迎えてくれた全てのWEC、並びにフランス西部自動車クラブ(ACO)関係者に感謝します。

  • WEC | トヨタ:第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    WEC | トヨタ:第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、ベルギーへの国境を越える短い移動を経て、残り2戦となったFIA世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズンの第7戦、スパ・フランコルシャン6時間レースへチーム・ワールドチャンピオン決定を目指して挑む。

    サーキットから120kmほどのドイツ・ケルンに本拠地を持つトヨタは現在、WECのチーム選手権で2位に53点差のランキング首位に立っている。

    スパ6時間レースで12点加えれば、最終戦ル・マン24時間レースを待たずして今季のチームタイトルを決定。もしくは、ランキング2位で追っているレベリオン・レーシングが表彰台を逃した瞬間にもタイトルが確定する。

    WECの2018-2019年スーパーシーズンはちょうど1年前、2018年のスパで幕を開けた。その後、TOYOTA GAZOO Racingは先月米国セブリングで行われた1000マイルレースまで、6戦中5戦で1-2フィニッシュを飾ってきた。

    チーム選手権の争いが終わりに近づいている一方、ドライバーズタイトル争いの行方はまだまだ分からない。残る2戦で獲得出来る最大ポイントは65点。前戦セブリングでの8号車の勝利後も、ドライバーズランキング首位につけるセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソのTS050 HYBRID 8号車と、ランキング2位のマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車の差はわずか15ポイントに過ぎない。

    1周7.004kmのスパ・フランコルシャン・サーキットは、WECカレンダーの中でもル・マンに次ぐ2番目の長さを誇る。そして、TOYOTA GAZOO Racingにとっては富士に続き、本拠地から近いホームレースのひとつ。そのため、多くのTMG(TOYOTA Motorsport GmbH)社員とその家族がサーキットに応援に訪れ、チームにとっての歴史的な一日を目にすることを楽しみにしている。

    チームは先日、ポール・リカール・サーキットで、全ドライバー参加による4,000kmのテストを低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDで行い、来週のスパ、そして6月に待つ最終戦ル・マン24時間への準備を進めている。

    スパでの走行セッションは5月2日(木)、2度の90分に渡る練習走行で開始され、グリッドを決定する予選は3日(金)の午後に行われる。決勝レースへ向け決定された35台のグリッドから、4日(土)現地時間午後1:30に6時間の決勝レースのスタートが切られる。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    2018-2019年WECスーパーシーズンも終盤に近づき、スパはTOYOTA GAZOO Racingにとって非常に重要な一戦となります。我々は、チームのワールドチャンピオン獲得という1つの大きな目標に近づいていますが、ライバル達やスパ・サーキットを決して軽視してはいません。ファンの皆様、友人、同僚達の前でワールドチャンピオンを獲得すべく、皆が全力を尽くし、レースに向けて万全な準備を行っています。モータースポーツは、車両とドライバーだけで成り立っているわけではありません。その裏にはチームを成功に導くべく、多くの人たちが懸命に努力をしています。TMGからほど近いスパには、普段サーキットに来られない多くの同僚達が応援に駆け付けます。グランドスタンドやパドックにも、いつものように多くの熱心なファンの方が見えるでしょう。全ての皆様へワクワクするレースをお届けしたいと思っています。

    小林可夢偉(7号車)
    スパは大好きなサーキットです。長くて高速なコースで、WECやF1で何度も走っており、よく知っています。有名なオー・ルージュ・コーナーもあり、走っていて楽しいです。オー・ルージュはGT3車両で走るととてもチャレンジングですが、TS050 HYBRIDではアクセル全開で通過します。いつ走っても何かが違い、毎周回、チャレンジしているのがスパなのです。特に予選で好タイムを出すには全てが上手く行く必要があり、とても難しいですが、それだけに上手く行ったときは格別です。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    スパはお気に入りのレースのひとつであり、再びコースに出るのが楽しみです。我々はスパで何度も勝つチャンスがありながらも、なかなか運に恵まれず、望み通りの結果が得られませんでした。我々は昨年、非常に速いレースカーを持ちながらも、ペナルティのために1周遅れでレースを始めなくてはなりませんでした。しかし我々はそこから追い上げ、勝利までもう少しでした。それだけに、今回こそはという思いはありますし、良い戦いが出来るはずです。スパでの優勝を熱望していますし、もちろんそれこそが来週末の目標です。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    スパはいつ来ても素晴らしいサーキットですし、1年前に今シーズンが開幕したコースでもあります。TS050 HYBRIDで走るには最高のコースなので、本当に楽しみです。我々は今、チーム・チャンピオンを目前にしていて、これまでもチームのために良い結果を積み重ねてきましたが、スパでもそれを再現できることを願っています。そして7号車としてもセブリングでの結果から巻き返し、チャンピオンを目指して戦いたいと思っています。

    中嶋一貴(8号車)
    私自身はスパであまり良くない思い出があり、他の多くのドライバーとは違って、お気に入りのコースというわけではありません。それでもコースはチャレンジングですし、スパに戻れることは嬉しいです。例年スパはシーズン序盤の1戦だったのに、今大会はシーズン終盤ということで少し不思議な気分ですが、それはタイトル争いにおいて重要なレースという意味でもあります。とはいえ我々はいつもと同様に、トヨタの1-2フィニッシュという目標のために全力を尽くします。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    スパはいつもシーズン序盤のレースとして行われてきたので、シーズン後半にスパに向かうというのは少し違和感があります。もちろんスパでは何度か優勝するなど良い思い出があり、来週末、ライバルと良いバトルが出来ることを楽しみにしています。しかし何よりも、ル・マンでも使用する低ダウンフォース空力仕様に慣れることが重要です。スパのレースでのパフォーマンスや勝利も大切ですが、ル・マンへの準備を万端にしたいです。

    フェルナンド・アロンソ(8号車)
    スパは私にとって、1年前にトヨタでWECデビューした素晴らしい思い出の場所です。我々はその初レースで勝つことが出来ましたが、それを今回も続けるのが目標です。スパはまた、シーズン残り2戦ということでタイトル争いにおいても重要な一戦であり、また、最終戦ル・マンへ向けての大きなポイントとなります。それだけにチームはその準備のためにハードワークをこなしてきており、全員がまた完璧なレースを戦うために懸命な努力を続けています。

  • ジェンソン・バトン、妊娠中の婚約者のためにWEC参戦を終了

    ジェンソン・バトン、妊娠中の婚約者のためにWEC参戦を終了

    元F1ドライバーのジェンソン・バトンは、婚約者のブリトニー・ウォードが出産を控えていることから、彼女との時間を過ごすためにSMPレーシングとのWEC参戦を終了することを発表した。

    ジェンソン・バトンは昨年6月にブルトニー・ウォードと婚約。今年1月にはブリトニー・ウォードが第1子を妊娠したことを発表していた。

    昨年からSUPER GTとともにSMPレーシングからWECに参戦していたジェンソン・バトンだが、すでにSUPER GTのテストスケジュールと重なったセブリング1000マイルレースを欠場していた。

    「SMPレーシングで走ることは本当に楽しかったし、このチームと一緒に表彰台に上がれて嬉しかった」とジェンソン・バトンはコメント。

    「でも、今はル・マンでの2週間よりも妊娠している婚約者と一緒に家でもっと多くの時間を過ごす必要があると思った」

    また、WECから撤退するという決定にはトヨタがLMP1を支配していることが理由であることも認める。

    「現在、トヨタは無敵だし、それによって決定はより簡単になった」

    ジェンソン・バトンの後任は、マクラーレン時代に同僚だったストフェル・バンドーンが務めることが決定している。

    元々、ジェンソン・バトンの代役には元トロロッソ・ホンダのF1ドライバーであるブレンドン・ハートレーが務めることになっていたが、ハートレーはル・マン24時間レースでトヨタのリザーブドライバーを務め、来期はフェルナンド・アロンソの後任としてトヨタから参戦することが噂されている。

    それでも今月のスパ・フランコルシャン6時間レースは参戦可能ではあったが、ル・マン24時間レースまでにSMPレーシングで実用的なマイレージを重ねたいというストフェル・バンドーンの要望を受け入れた。

    ストフェル・バンドーンにとってLMP1カーでの走行は初めての経験となり、SMPレーシングでは、ヴィタリー・ペトロフ、ミカエル・アレシンとともに#11 BRエンジニアリング BR1-AERを走らせる。

    「SMPレーシングに加入し、スパ・フランコルシャンでのホームレースと伝統的なル・マン24時間でBR1 #11プロトタイムを運転できることをとても嬉しく思う」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「LMP1カーは本当に要求が高いし、そのパフォーマンスはF1にとても近い。それにヴィタリー・ペトロフやミカエル・アレシンのような経験豊富なドライバーと一緒に仕事ができるのも素晴らしいことだ」

    「目標は、チームのパフォーマンスに貢献し、すべてのドライバーと協力してBR1プロトタイプを開発し、良い印象を与えることだ」

    2019年 WECスケジュール
    第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース
    5月3日(金) ~ 4日(土) | スパ(ベルギー)

    第8戦 ル・マン24時間レース
    6月15日(土) ~ 16日(日) | ル・マン(フランス)

  • ストフェル・バンドーン、バトンの後任でSMPレーシングからWECに参戦

    ストフェル・バンドーン、バトンの後任でSMPレーシングからWECに参戦

    ジェンソン・バトンは、今季のFIA 世界耐久選手権(WEC)の残りの2レースに参戦しないことを決定。後任としてストフェル・バンドーンがSMPレーシングから参戦することが発表された。

    すでにジェンソン・バトンは、SUPER GTのテストスケジュールと重なったセブリング1000マイルレースを欠場していたが、婚約者のブリトニー・ウォードが出産を控えていることから、彼女との時間を過ごすことを選択した。

    また、WECから撤退するという決定にはトヨタがLMP1を支配していることが理由であることも一因であることを認める。現在のWECでは、トヨタ以外にレースに勝利できるチャンスはほとんどない。

    「SMPレーシングで走ることは本当に楽しかったし、このチームと一緒に表彰台に上がれて嬉しかった。でも、今はル・マンでの2週間よりも妊娠している婚約者と一緒に家でもっと多くの時間を過ごす必要があると思った」とジェンソン・バトンはコメント。

    「現在、トヨタは無敵だし、それによって決定はより簡単になった」

    元々、ジェンソン・バトンの代役には元トロロッソ・ホンダのF1ドライバーであるブレンドン・ハートレーが務めることになっていたが、ハートレーはル・マン24時間レースでトヨタのリザーブドライバーを務め、来期はフェルナンド・アロンソの後任としてトヨタから参戦することが噂されている。

    それでも今月のスパ・フランコルシャン6時間レースは参戦可能ではあったが、ル・マン24時間レースまでにSMPレーシングで実用的なマイレージを重ねたいというストフェル・バンドーンの要望を受け入れた。

    ストフェル・バンドーンにとってLMP1カーでの走行は初めての経験となり、SMPレーシングでは、ヴィタリー・ペトロフ、ミカエル・アレシンとともに#11 BRエンジニアリング BR1-AERを走らせる。

    「SMPレーシングに加入し、スパ・フランコルシャンでのホームレースと伝統的なル・マン24時間でBR1 #11プロトタイムを運転できることをとても嬉しく思う」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「LMP1カーは本当に要求が高いし、そのパフォーマンスはF1にとても近い。それにヴィタリー・ペトロフやミカエル・アレシンのような経験豊富なドライバーと一緒に仕事ができるのも素晴らしいことだ」

    「目標は、チームのパフォーマンスに貢献し、すべてのドライバーと協力してBR1プロトタイプを開発し、良い印象を与えることだ」

    2019年 WECスケジュール
    第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース
    5月3日(金) ~ 4日(土) | スパ(ベルギー)

    第8戦 ル・マン24時間レース
    6月15日(土) ~ 16日(日) | ル・マン(フランス)

  • WEC | トヨタ、アロンソの後任にブレンドン・ハートレーを起用?

    WEC | トヨタ、アロンソの後任にブレンドン・ハートレーを起用?

    フェルナンド・アロンソが来期もトヨタとFIA(世界耐久選手権)に参戦する可能性は低そうであり、すでに後任としてブレンドン・ハートレーの名前が報じられている。

    トヨタは、9月に2019/20シーズンのWECがシルバーストンで開幕する際にフェルナンド・アロンソはランナップの一員ではないとの推測についてコメントを控えている。

    トヨタの広報担当は「比較的すぐに来シーズンのドライバーを発表できると思います」と Autosports に語っている。

    フェルナンド・アロンソの後任には、元トロロッソ・ホンダのF1ドライバーであり、2018年のル・マン優勝者で2度のWECチャンピオンであるブレンドン・ハートレーの名前が挙げられており、6月のル・マン24時間レースにもリザーブドライバーとして加入する可能性があると報じられている。

    フェルナンド・アロンソは、マクラーレンでF1を戦っていた昨年、2018/2019シーズンのWECのためにトヨタに加入したが、まだ今後の計画についてはコミットしていない。

    昨年、ル・マン24時間レースを制して、今季のWECチャンピオンを獲得する可能性が高いフェルナンド・アロンソは、今後もWECを続ける可能性について“五分五分”だと語っている。

  • WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイル 決勝レポート

    WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイル 決勝レポート

    FIA 世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズン第6戦 セブリング1000マイルレースの決勝レースが3月15日(金)に行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDがシーズン5度目となる1-2フィニッシュを果たした。

    中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの3名が駆るTS050 HYBRID 8号車が、フロリダの熱狂的なモータースポーツファンの見守る中、8時間で終わることとなったレースのチェッカーフラッグを先頭で受けた。今シーズンの3勝目を挙げると共に、ドライバーズタイトル争いでのリードを15点へと拡げた。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車はレース中盤、接触による修復を強いられたが、8号車に続く2位でフィニッシュ。チームに取っては今シーズン5度目となる1-2フィニッシュを達成しまた。小林可夢偉はレース中、1分41秒800の最速ラップタイムをマークし、前日、フェルナンド・アロンソが予選でマークしたコースレコードに続き、新たにセブリングでの歴史に名を残すこととなった。

    チームに取って初めてとなるセブリングでのレースは、強い日差しと、28度というやや暑い気温の下で開始された。ポールポジションの8号車はブエミがステアリングを握り、序盤からレースをリード。これを2番手につけたロペスの7号車が追い、プレッシャーをかけ続けた。

    その展開のまま2時間を迎えようかというあたりで降雨があり、SMPの17号車が激しくクラッシュ。フルコースイエローに続き、破損したタイヤバリアの修復のために、セーフティカーが導入された。これで一旦レースは仕切り直しとなったが、15分ほどのセーフティカーランを経ての再開後は、7号車の小林が8号車のアロンソを僅差で追う展開に。

    近郊で強い雨が降り始めたが、雨雲はコースを避けて路面はドライのまま。暗くなっていく中でもTS050 HYBRID同士によるバトルが続いた。レースが半分の距離を過ぎたとき、8号車の中嶋は数秒差で7号車のコンウェイを抑えての走行。3位のレベリオンには3周差がついていた。

    しかし、4時間半を過ぎたところで、ロペスの駆る7号車がGTクラスの車両と軽く接触。この影響で7号車はエンジンカバー及び車両後部のボディパーツ交換を強いられ、4分間のタイムロス。7号車は首位の8号車から1周遅れとなり、2台のTS050 HYBRIDの首位争いはここで終わることとなった。

    これにより8号車は充分なマージンを持っての首位走行に。ブエミは難しいことで有名なセブリングのコース上での混雑を、大きなリスクを負うことなくかわしながら首位をキープ。7号車も諦めることなくハイペースでの周回を重ね、3位以下との差を更に広げていった。

    終盤の3時間、2台のTS050 HYBRIDは、ドライバーにも車両にも厳しいセブリングのコースで高い信頼性を示し、ノートラブルで周回を重ねていった。しかし、レースが残り30分ほどとなったところで、コース上では雨が降り始め、最後の試練が待っていた。

    チェッカーまであと僅かというところで、雨脚は強さを増していき、2台のTS050 HYBRIDは残り20分あたりで同時にピットインし、ウェットタイヤへと交換。しかし、コンディションは更に悪化し、チームは再度のピットインを決断。最後まで着実に走り切るべく、共にエクストリームウェットタイヤへと交換しコースへ復帰した。

    残り12分というところで、LMP2クラスの車両がクラッシュを喫し、セーフティカーが導入。その後も雨脚は弱まることなく、セーフティカー先導のまま、最後のステアリングを託された8号車の中嶋がトップでチェッカー。7号車のコンウェイがこれに続き、TOYOTA GAZOO Racingは1-2フィニッシュでセブリングのレースを制した。

    2018年から2019年にかけて戦われているWECのスーパーシーズンは残り2戦となった。TOYOTA GAZOO Racingはチームポイントにおいて2位に53点差で5月4日(土)に決勝が行われるスパ・フランコルシャン6時間レースへ挑む。チームはこのレースで、最終戦を待たずしてのチーム選手権タイトル獲得を狙う。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    決勝: 2位、 252周、ピットストップ 13回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ(1分41秒800)

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    決勝: 1位、 253周、ピットストップ 13回、スターティンググリッド:1番手、最速ラップ(1分42秒360)

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    TOYOTA GAZOO Racing、そしてTS050 HYBRIDが初開催のセブリング1000マイルレースで優勝出来て大変うれしいです。初めてのセブリングは挑戦し甲斐のサーキットでしたが、全てのチームメンバーがこの地でのレースに適応し、懸命に努力をしてきたことが報われました。最高の結果を成し遂げたチームと共に、このフロリダに集まってくれた多くの情熱的な耐久レースファンの皆様に感謝します。また明日も当地で米国の12時間耐久レースが行われます。ワクワクするレースになるでしょうから、ファンの皆様にはそちらも楽しんで頂ければと思います。

    小林可夢偉(7号車):
    8号車は勝利に値する素晴らしい走りでした。我々も懸命に首位を争いましたが、接触でその権利を失ってしまいました。後半戦、逆転が難しいことは分かっていましたが、最後までプッシュを続けました。諦めないことが肝心です。チームとしては、1-2フィニッシュを果たせたことは最高の結果です。これはチームクルー皆の努力によるもので、本当に感謝しています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    また1-2フィニッシュを達成できたことはチームに取って良い結果です。我々はレースを通してプッシュを続け、前半戦では良い首位争いが出来ました。その中では何度も接触ぎりぎりでの走りを強いられました。最後は非常に難しいコンディションになり、特にコンクリート舗装の場所では、まるで氷の上を走っているかのようでした。今日の結果はちょっと残念ですが、まだスパとルマンが残っているので、プッシュを続けます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    8号車に祝福を送ります。7号車のチームメイトの走りも素晴らしかったです。私自身は、コース上の混雑に苦しみ、とても厳しいレースになってしまいました。首位を走るセブ(セバスチャン・ブエミ:8号車)を捕まえようとアタックしましたが、GTカーの動きを読み誤りました。不運でしたが、レースで戦っていればこういうことはたまに起こりえます。幸いにも車両のダメージはそれほど大きくなく、2位でレースを完走することが出来ました。この厳しいレースを2位でフィニッシュ出来たことに満足しています。

    中嶋一貴(8号車):
    大変なレースだっただけに、セブリングで勝つことが出来て最高です。外部からは簡単なレースに見えたかも知れませんが、私は最初の担当走行時からコース上の混雑に苦しめられました。最後に再びステアリングを握ったとき、やるべきことは分かっていました。リスクを負うことなく、着実に最後まで走り切るということです。ドライコンディションでのTS050 HYBRIDには満足していましたが、終盤、雨が降ってきてからは大変でした。視界が悪く、路面グリップも信じられないほど低下しました。それだけに、無事にチェッカーフラッグを受けられて本当に良かったです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    長く待ち望んだ表彰台の真ん中に再び上がることが出来て本当に嬉しいです。コースの混雑を処理するのが本当に難しいレースでした。私の最初の担当走行時は、追ってくるホセがとても速く、首位をキープするためにプッシュしなくてはなりませんでした。彼らとの差を広げたかったのですが、彼らが接触を喫するまでは10秒以内の僅差での争いでした。私はリスクを最小限に抑えて、冷静な走行に努めました。7号車が接触を喫したあと我々は楽になり、最後まで問題なく走り切ることが出来ました。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    我々にとって良い一日となりました。この非常に難しいサーキットでのレースへ向け、我々は多くのテストをこなし、準備をしてきました。好感触でレースウィークを迎え、特にポールポジションを獲得出来たことで、力強いレースが出来るという自信もありました。我々はリスクを最小限に抑えながらレースをリードし続けました。最後の降雨はとても心配でしたが、一貴があの難コンディションの中で素晴らしい仕事をしてくれて、セブリングという、耐久レースにとって伝統のコースで勝利を挙げることが出来ました。

    WEC 第6戦 セブリング1000マイル 決勝結果(LMP1クラス:完走)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    253 1:42.360
    2 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    252 1:41.800
    3 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ブレンドン・ハートレー
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    242 1:44.929
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    237 1:44.077