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  • トヨタ:WEC最終戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC最終戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタ・レーシングは、FIA世界選手権(WEC)参戦初年度を締めくくるべく、今季最終戦となる上海6時間レースへと臨む。

    参戦5戦にして富士スピードウェイで2勝目を果たしたTS030 HYBRIDは、トヨタ・レーシングのドライバーと共に、シーズン最終戦に挑戦する。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの二人が今週末 TS030 HYBRIDのステアリングを握るが、富士6時間レースの殊勲者、中嶋一貴はSUPER GT最終戦もてぎのために日本に留まる。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、先週末、東京・お台場で行われたモータースポーツジャパン(MSJ)でレースファンとの集いを楽しんだ後、中国・上海へと赴く。

    今週末、戦いの舞台となる上海国際サーキットの5.451kmのコースは、2004年に上海市郊外に建設された。

    富士スピードウェイと同様に、上海サーキットではハイブリッド回生区間が4ヶ所設定され、トヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)のスーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーが、300馬力の加速パワーとして活用される。

    今週末は、金曜日に90分づつ2回(10:30〜11:30と15:00〜16:30)の公式練習、土曜日には最終公式練習(09:40〜10:40)に続き予選(13:55〜14:15)が行われる。日曜日の決勝レースはウォームアップ走行(08:00〜08:20)の後、午前11時に6時間レースがスタートを切る。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    トヨタ・レーシングにとって印象深く、成功を収めた世界耐久選手権の初年度であった。我々はちょうど1年前の2011年に活動を開始した当時の予想よりもはるかに多くを達成してきた。アウディをはじめとする強豪他車と短時間で競えるようになったことは、このプロジェクトにおける大きな財産となった。今、エキサイティングだった今季の最終レースを前に、我々は全力で戦いシーズンを締めくくりたい。今月は忘れられない富士スピードウェイでの勝利を味わったが、上海でのレースへ臨むに当たって、心機一転、最良の結果を残すためにも失敗は許されない。

    アレックス・ブルツ #7
    中国戦を楽しみにしている。私は、F1で戦ったことのあるこのコースを知っているし、流れるようなコーナーが好きだ。このコースは我々のTS030 HYBRIDに合っていると思う。TS030 HYBRIDでレースを戦うのは、どのサーキットでも楽しいが、上海サーキットも例外ではない。シーズン最後のレースとなるが、全力でアタックし、最高の結果でシーズンを終えたい。前戦から、東京でのイベントに参加するなど忙しかったが、多くのトヨタファンに出会えて、とても新鮮だった。日本の素晴らしい雰囲気の中で大きなモチベーションを得て、シーズン最終戦へ向け態勢は整った。

    ニコラス・ラピエール #7
    シーズン最終戦は冬の間の記憶に残るため、非常に重要なレースであり、上海は力強い結果を得たい。コースはTS030 HYBRIDに非常に適しており、ここ数レースの流れからいっても、チャンスはあると思う。私は以前A1GPでこのサーキットを走ったことがあり、コースレイアウトなどを良く知っているが、いつものように、最初の公式練習をきちんとこなすことが重要となる。我々は、5レースで3回表彰台に上がり、2回勝利を挙げるなどトヨタ・レーシングにとって偉大な初めてのシーズンを戦って来た。そのシーズンを良い成績で終われることを期待している。

  • アウディ 「トヨタを心から祝福したい」 (WEC 第7戦 富士)

    アウディ 「トヨタを心から祝福したい」 (WEC 第7戦 富士)

    アウディは、富士スピードウェイで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦で、アウディは2位と3位に入り、揃って表彰台を獲得した。ゼッケン1号車のAudi R18 e-tron quattroにペナルティが科されたため、わずかな差で優勝には届かなかった。

    6時間レースの中盤まで、アウディは優勝したトヨタのマシンとスリリングなバトルを展開した。レース序盤、1号車のR18 e-tron quattroを駆るアンドレ・ロッテラーは、アレックス ブルツのドライブするトヨタのマシンに終始肉薄。ブノワ・トレルイエにドライバー交代した後も激しい戦いを続け、一時はリードを奪った。

    しかし、レース中盤を少し過ぎた頃、コース上でGTクラスのマシンと接触。このアクシデントによるダメージで、フロントフードを交換するためにピットインを余儀なくされた。この作業によって、ルーティンのピットストップ時間よりも、さらに24秒タイムロスする結果となった。

    レース主催者は、このアクシデントの責任はアウディ側にあるとして、ストップ&ゴーペナルティを科したため、1号車は3位に後退。しかし、ロッテラーは、その後の猛追によってレース終了の2時間前に2位に返り咲いた。ゴールの瞬間、トップのトヨタとの差はわずか11.2秒だった。この結果によって、ルマンを制したマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が、チャンピオンシップにおける2位とのポイント差を3ポイント広げて、16.5ポイントとした。

    一方、ゼッケン2号車のアラン・マクニッシュ / トム・クリステンセン組は、Audi R18 e-tron quattroのハンドリングの悪化に苦しんだ。4時間が終了した頃、LMP2プロトタイプのマシンが2号車に接触。このアクシデントによって、R18のフロントに装着されたさまざまなエアロダイナミクスコンポーネントに損傷を負った。しかし、チームはフロントフードを交換しないことを決断。これによって、より多くの貴重な時間をセーブ。その結果、このスコットランド人とデンマーク人のコンビは、最終的に3位でチェッカーを受けることになった。

    アウディは、非常に素晴らしいレースパフォーマンスを発揮しながらも、ペナルティによってシーズン6勝目を逃す結果となった。アウディ チームは、2週間後に行なわれる上海での最終戦に向けて、すでに気持ちを切り替えている。8月の時点でマニュファクチャラーズタイトルを早々に決めたアウディだが、ドライバーズタイトルの争いは最終戦に持ち越されることになった。

    ドライバーズタイトルの行方がマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組に決まるにせよ、あるいはアラン・マクニッシュ / トム・クリステンセン組が逆転するにせよ、アウディは、初開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)シリーズのプロトタイプクラスでタイトルを獲得することになる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ(アウディモータースポーツ代表)
    「今日は、非常に良いレース展開でした。ゼッケン1号車の修理やストップ&ゴー ペナルティを受けてもなお、トップとの差はわずか11秒でした。これは、基本的なパフォーマンスがいかに優れていたかを証明するものです。私たちは勝利に向けて果敢に戦い、あと一歩のところまで来ましたが、残念ながらすべて順調という訳にはいきませんでした。トヨタはこのサーキットでとても強く、ホームレースを制しました。心から祝福したいと思います。」

    ラルフ ユットナー(アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター)
    「サーキットに詰めかけた大観衆の皆様は、日本で開催され、接戦となった6時間耐久レースを十分に堪能していただけたと思います。ホームレースで勝利したトヨタを祝福します。アウディのマシンの良好な燃費は、非常に有利であることが分かっていましたので、私たちは戦略通りにレースを進めました。不運なことに、ブノワ・トレルイエが、ラップ中にGTクラスのマシンと接触してしまいました。その結果、フロントフードの修理とペナルティによるタイムロスが重くのしかかりました。しかし、その後のイエローフラッグは、私たちに有利に働きました。チームの全員は、非常に良い仕事をしたと思います。一部のスタッフは、マシンの修理や、レース当日に最高のパフォーマンスを発揮できるように、徹夜で作業を続けていました。」

    マルセル・ファスラー(Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    「私たちは、優勝してもおかしくありませんでした。しかし、レースにはアクシデントがつきものです。ドライブスルーペナルティは、少し厳しいのではないかと思っています。レースは、非常にスリリングな展開となりました。レース終盤に向けて戦略を変えたため、私は1回しかドライブしませんでした。そのため、アンドレは、2回のスティントを1セットのタイヤで走り切り、タイヤ交換をしなかったのです。」

    アンドレ・ロッテラー(Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    「私たちは、素晴らしいレースを展開して、勝利を疑いませんでした。チームとメカニック全員は、最高の仕事をしてくれました。残念ながら、ペナルティによって勝利を逃してしまったことが心残りです。私は、自分の第2のホームグラウンドである日本でレースをすることができて、非常に幸せでした。しかし、どのチームも常に勝ち続けることはできないのです。2位という結果を受け入れなければなりません。2週間後の中国で、タイトルを決めたいと思います。」

    ブノワ・トレルイエ(Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    「トヨタの前でゴールして勝利することが目標でしたが、結果として、それ程悪いレースではなかったと思っています。私たちは、ある程度のリスクを覚悟して、スタート直後から勝負に出るしかありませんでした。しかし、残念ながらレース中に事故を起こしてしまいました。わずか11秒の差で勝利に届かなかったことが残念です。しかし、ドライバーズポイントではトップを守り、さらにリードを広げました。」

    トム・クリステンセン(Audi R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    「レース前のマシンの状態が非常に良かったので、今日の結果は本当に残念です。優勝争いをするはずだったのですが、コース上でラバーを拾ってしまい、大きくタイムロスしてしまいました。さらに残念なことに、アランがアクシデントに巻き込まれて、フロントフードにダメージを負ってしまいました。そのため、レースの終盤では、終始オーバーステアに悩まされました。大変な1日でした。中国では、素晴らしいフィナーレを迎えたいと思います。」

    アラン・マクニッシュ(Audi R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    「非常に困難なレースでした。良いスタートを切ることができて、序盤は良いペースで走行していました。アンドレに抜かれてから、マシンが路面のラバーを拾いはじめました。それが原因で、ひどい振動が発生していたのです。トムも同じ問題を抱えていました。それでもバトルを続けましたが、安定して速いペースで走ることができませんでした。結果として、3位に入るのが精一杯でした。ドライバーズタイトルの獲得を目指しているので、今日の結果は残念です。上海では、非常に厳しい戦いを強いられることになります。タイトルを獲るにはレースに勝つしかありません。」

  • トヨタ、WEC第7戦 富士6時間レースで優勝!

    トヨタ、WEC第7戦 富士6時間レースで優勝!

    トヨタ・レーシングはポールポジションからスタートした富士6時間レースで優勝。FIA世界耐久選手権(WEC)で今季2勝目をあげた。

    TS030 HYBRID #7は公式練習第2回目以外の全てのセッションでベストタイムを記録。そして決勝レースでもアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名のドライバーがハイペースで周回を重ね、最速ラップを叩き出した。

    2位に11.233秒の差を付けて優勝したTS030 HYBRID #7をドライブした中嶋一貴は、1992年にトヨタTS010と共にイタリア・モンツァで行われた世界スポーツカー選手権で優勝した小河等以来の、FIA世界選手権レースを制した日本人となった。また、この勝利はトヨタ・レーシングにとって、第5戦サンパウロに続くWECでの2勝目。

    #1アウディとの激しい戦いは、富士スピードウェイからほど近いトヨタ東富士研究所で開発されたトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載したTS030 HYBRIDで、優勝というトヨタ・レーシングにとって最高の結果を残した。

    TS030 HYBRID #7はアレックス・ブルツがポールポジションからスタート、第1コーナーもトップを守り、リードを広げた。その後もTS030 HYBRIDが搭載するTHS-Rの絞り出す300馬力のエキストラパワーで2位以下を引き離した。

    1回目のピットストップとドライバー交替までは接近戦が続いたが、ドライバーがニコラス・ラピエールに代わったあと2時間を経過した時点で、TS030 HYBRID #7は周回遅れの車両をかわそうとして走行ラインを外し、2位へと転落した。

    しかし、タイヤ交換なしで2スティントを走ったニコラス・ラピエールは、再びレースをリードし、レースが半分を消化した時点で中嶋一貴に交替した。

    その後、導入されたセーフティカーが退き、前方がクリアになったTS030 HYBRID #7と中嶋一貴は、最速ラップを繰り返し記録しながらさらにリードを広げた。

    中嶋一貴は猛烈なペースで勝利に向かって走り続け、ほぼ3時間にわたる3スティントを一人で走り切り、見事に勝利のチェッカーフラッグを受けた。

    10月28日(日)に上海国際サーキットで行われるWEC最終戦・上海6時間レースでは、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールがTS030 HYBRID #7のステアリングを握り、中嶋一貴はSUPER GT最終戦もてぎ戦を戦う。

    アレックス・ブルツ:
    今日はトヨタ・レーシングと、我々を応援してくれたトヨタファミリー全員にとって特別な日だ。ブラジル・サンパウロでの勝利は素晴らしい経験だったが、トヨタのモータースポーツ部門がある東富士研究所から僅かな距離にある富士スピードウェイでの今回の勝利は特別なものだ。我々は週末を通してトヨタの従業員、そして、富士スピードウェイにやって来た多くのファンに支えられた。信じられない経験だ。我々は勝利に向かって突き進むことを約束してはいたが、アウディがその前に立ちはだかった。それだけに、この勝利は特別で、日本とケルンのチーム全員の、血の滲むような努力の賜だ。週の始まりから全てをレースに向けて準備し、戦略を立てたが、結果は我々が望んでいた通りになった。チーム全員に感謝したい。

    ニコラス・ラピエール:
    この勝利は最高の結果であり、エキサイティングなレースは世界選手権のためにも、富士スピードウェイに来場したファンのためにも良かった。アウディとの戦いは厳しいものだった。我々は2スティントにわたりタイヤ交換をしない作戦をとったので、少しは時間を稼ぐことが出来た。作戦は上手く行き、トップに立てたので、タイヤ的には少し苦しくなったが後続とのギャップを何とかコントロールし、最後には少しマージンを広げることすら出来た。我々は最後にもう一度ピットストップをしなければならないことが分かっており、そのために中嶋一貴は猛烈にプッシュした。ここ日本で優勝を果たせて最高の気分だ。今年の初めから誰もがこの富士スピードウェイでのレースの大切さを語っていたが、それが叶えられて満足だ。

    中嶋一貴 :
    なんとも素晴らしい一日となった。この素晴らしい成績はチーム一丸となった結果であり、チームメイトとチーム全員に感謝したい。チームは素晴らしいTS030 HYBRIDを用意してくれ、トヨタ自動車は素晴らしいハイブリッドシステムを開発してくれた。この成果はチーム全員の努力の賜だ。FIA世界選手権に勝利することはドライバーとしての目標であり、それが果たせた今日は特別な日だ。多くの観客が集まってくれて、グランドスタンドに無数のトヨタの旗が振られるのを見るのは最高の気分だった。本当に最後の数周は興奮した。担当エンジニアから、最後のピットストップが待っているからプッシュしろと無線が入り、夢中で攻めた。その結果、優勝を果たすことが出来、最高の気分だ。

    木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
    このプロジェクトの始まりから、私は富士6時間レースで優勝することを目標に置いてきた。そのような状況下で多くのファンの前でエキサイティングなレースを戦うことが出来、さらに勝利を挙げられたことは格別の気分だ。チーム全体が最高の仕事をして、特別なレースというプレッシャーをはねのけた。最高の戦いをしてくれた、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3人をとても誇りに思う。特に中嶋一貴はサンパウロでの勝利を経験しておらず、今回は彼にとっての初勝利を楽しんでくれたと思う。我々トヨタ・レーシングの全員が、日本の多くのファンの声援に感激し、絶大な支援に感謝している。私は富士6時間レースがWECカレンダーの中で重要なレースとして認められたことを嬉しく思っている。この素晴らしいイベントを開催してくれた富士スピードウェイの努力にも感謝したい。

  • トヨタ、WEC第7戦富士で中嶋一貴がポールポジション獲得

    トヨタ、WEC第7戦富士で中嶋一貴がポールポジション獲得

    トヨタ・レーシングは13日(土)、富士スピードウェイで行われたFIA世界耐久選手権第7戦・富士6時間レースの予選でポールポジションを獲得した。

    今週末のレースでアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールと再びコンビを組んだ中嶋一貴が午後に行われた公式予選で最速タイムを記録、タイムアタックバトルを繰り広げたライバルを0.140秒で退けた。これはトヨタ・レーシングにとって今季2度目のポールポジションとなる。

    トヨタ自動車の東富士研究所にも近い富士スピードウェイで行われるトヨタ・レーシングのホームサーキットでは、多くのファンがTS030 HYBRID #7に盛大な声援を送り、中嶋一貴はそれに見事に応え、2度目のタイムアタックでベストタイムを記録した。

    明朝は午前7時55分のウォームアップ走行に続き、トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは午前11時に始まる6時間耐久レースの決勝をポールポジションからスタートする。

    中嶋一貴
    富士スピードウェイでポールポジションが獲得出来、本当に幸せだ。この結果は私にとってもチームにとっても大きな意味を持つ。セッション終了時のTS030 HYBRIDのピットの反応は、日本のそれもトヨタのホームサーキットということで期待も大きかっただけに、本当に凄かった。午前中のセッションで好感触だったのでポールポジション獲得の予感はあった。予選開始時に遅い先行車に引っかかったが、何とかクリアラップを取ることが出来た。この結果には満足だが、今日はまだ土曜日。明日の決勝レースは何が起こるか分からない。富士スピードウェイは最終セクターでの混雑が予想されるコースだけに、レースでは油断は禁物だ。なので、慎重にミスを起こさないように、それでいて勝利を目指して果敢に戦いたい。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    これは最高の結果だ。ホームレースでポールポジションを獲得出来てこれ以上の幸せはない。我々が採用しているトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS?R)は富士スピードウェイから僅かの距離にある東富士研究所で誕生した。この素晴らしい結果を研究所の仲間に示すことが出来て大変に光栄だ。中嶋一貴がチームに再び参加してくれ、最高の仕事をしてくれたことを嬉しく思っている。本当に速いラップだったので、ポールポジションは当然だろう。ただ、今日の結果は素晴らしいが、我々の本来の目的は明日の決勝レースで勝つことだ。最高のスタートを切った今、我々に課せられたことはこの仕事を完成させることだ。

  • トヨタ、WEC第7戦富士の公式練習は2番手タイム

    トヨタ、WEC第7戦富士の公式練習は2番手タイム

    トヨタ・レーシングの3人のドライバーとTS030 HYBRID #7は、FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士の公式練習第1回目でトップタイムをマークしたが、午後の公式練習第2回目では、0.004秒の僅差で2番手タイムとなった。

    8月に行われたWEC第4戦シルバーストン6時間レースで、トヨタ・レーシングの初表彰台獲得に貢献した中嶋一貴が、今週末に富士スピードウェイで行われるWEC第7戦富士6時間レースにおいて、シルバーストン以来となる TS030 HYBRID #7のコクピットに戻ってきた。

    WEC第5戦サンパウロ6時間レースでTS030 HYBRIDの初優勝を飾ったアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのコンビに加わる中嶋一貴は、今季戦ってきたSUPER GTやフォーミュラ・ニッポンでの富士スピードウェイに関する豊富な知識や経験をチームにもたらす。

    今週末のレースはトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)にとって里帰りを意味する。それもそのはず、THS-Rは富士スピードウェイから20キロほどの距離にある、トヨタ自動車の東富士研究所で開発されたものだ。

    前戦バーレーンでは7ヶ所あったハイブリッド・ブレーキングゾーンは、富士スピードウェイでは1.475kmの長さを誇るホームストレートへの立ち上がりである最終コーナーを含む4ヶ所に設定された。

    中嶋一貴は午前中の公式練習第1回目の大半でコックピットに収まり、このセッションでの最速タイムをマークしてニコラス・ラピエールに交代。ニコラス・ラピエールはトラブルフリーで午前中のセッションを終えた。

    午後に行われた90分の公式練習第2回目の序盤は、ニコラス・ラピエールがTS030 HYBRIDでロングスティントをこなしたが、その頃には雨雲が富士スピードウェイの上空を覆った。セッション残り30分でアレックス・ブルツが運転を引き継いだが、雨に祟られることはなく、セッションの最後に他車と軽く接触したものの、目立ったダメージはなく走行を終えた。

    最後の公式練習となる第3回目は、13日(土)の午前9時25分から1時間にわたって行われ、続く公式予選はTS030 HYBRIDが属するLMP1クラスとLMP2クラスが午後2時から20分間で実施される。14日(日)の決勝レースは、午前7時55分からの20分間のウォームアップ走行を経て、午前11時に決勝レースのローリングスタートが切られる。

    アレックス・ブルツ #7
    今日は午後のセッション終了直前に短いスティントを2回走っただけで、ほとんどの走行はニコラス・ラピエールと中嶋一貴が担当した。私はレースセットアップを担当し、良いセットアップが見つかった。もう少し進化させる必要はあるが、そんなに悪い状況ではない。富士スピードウェイは大変テクニカルで難しいコースだ。セッティングは決して完璧には決まらないから、妥協点を見つけなければならない。レースは接近戦になるだろうが、冷静に対処出来たら良い結果が残せるだろう。

    ニコラス・ラピエール #7
    今日は好調だった。2回の公式練習走行も期待が持てる結果が得られた。初めてロングスティントをこなしたが、タイヤの摩耗や、フルに燃料を搭載時と空タンクの差を確認することが出来た。何回かアウディと絡んで走る機会があったが、非常に接近した戦いになることが予想出来た。富士スピードウェイは性能差があまり出ないコースのようで、戦いはタイトになるだろう。加えて、コースの最終セクターは混雑が予想され、同時に曲がりくねっているので接触の可能性もある。総合的には非常に満足しており、現状は快調そのものだ。

    中嶋一貴 #7
    今日の午前中のセッションからTS030 HYBRIDは好調で、競争力は高いと思われ、いくつもの異なるセットアップを試した。TS030 HYBRIDから最高のパフォーマンスを引き出すべく作業を続けており、全てが順調に運んでいる。富士スピードウェイで再びTS030 HYBRIDをドライブ出来るのは嬉しいことであり、加えて、金曜日にも関わらず多くのファンがサーキットに来てくれて、本当に素晴らしい雰囲気になった。今日のペースはテスト走行を行った水曜日と比べてまずまずで、ラップタイムも若干向上している。車両に大きな変更を行っていないにも関わらずタイムが向上していることから、コースの路面状況が良くなっているのだと思う。決勝レースへ向けての準備を続けなくてはならないが、セットアップについてもまだ若干改良の余地があるだろう。

  • 佐藤琢磨、WEC 第7戦 富士への抱負を語る

    佐藤琢磨、WEC 第7戦 富士への抱負を語る

    佐藤琢磨が、OAKレーシングから参戦するWEC 第7戦 富士6時間レースへの抱負を語った。

    WEC参戦の気持ちは?
    これまで耐久レースは一度も走ったことがないんですけども、メインのインディカー・シリーズが9月で終了しまして、日本でフォーミュラ・ニッポンの方で走るチャンスを得て、今回、本当に急遽OAKレーシングの方から参戦できることになって、僕自身も非常に驚いているんですけども、今は期待感が非常に高くて、非常に楽しみにしているところです。

    耐久レース参戦の抱負は?
    これまでの僕のキャリアは、ヨーロッパも現在のアメリカもずっとシングルシーターで、フォーミュラカーでやってきたんですけども、ずっとル・マンを頂点とするスポーツカーシリーズ、プロトタイプカーに興味があって、ただなかなか参戦する機会っていうのはなかったんですけど、今回、本当にOAKレーシングの代表のセバスチャン・フィリップ、彼はF3時代からの友人なんですけど、電話で連絡を受けて『参戦してみないか』と。やっぱりその言葉をもらって凄く嬉しかったです。自分にとってもドライビングの新しい世界が見えると思うし、幅も広がるし、これまで体験したことのない耐久レースを通じて、3人のドライバーと協力してひとつのレースを走る。本当に僕にとっては初めての体験なんですけど、今は闘士を燃やしてますし、自分が出来る限り最大限のサポートをチームとともにして、いいレースにしたいと思います。

    ’07 F1以来の富士スピードウェイの攻略は?
    2007年のあのスーパーアグリF1でグランプリを走ったとき、やっぱり日本GPということもあって、たくさんのファンが駆けつけてくれて、残念ながら、天候は寒い雨だったんですけども、非常にエキサイティングなレースができて。今回プロトライプカーでどういう走りができるのかっていのも正直走ってみないとわからないところがあるんですけども、チームの方とも先日シート合わせをして、マニクールの方で富士スペシャルのエアロパッケージをいくつかテストして、チームの方も本当にパーマネントコースとしては世界最長の長いストレートに合わせた新しい空力パッケージで挑む気で、非常にやる気も高いので、そのあたり僕も、インフィールド、最後のセクションは非常にテクニカルだし、あそこはダウンフォースをつけないとやっぱり速くないし、そういう意味でトータルのスピードとトップスピードと、本当に僕も初めてなんですけどこのクルマの一番おいしいところを引き出したいなと。それともうひとつ、HRDエンジンに新しくなるということで、チームも非常にマニクールのテストが好調だったので、このあたりもいい追い風になるかなと思います。

    ファンに向けて
    僕にとっては初めての耐久レースなんですけども、本当に楽しみにしています。それから今回は、中嶋一貴選手、中野信治選手、井原慶子選手、本当にこれまでもゆかりのあるドライバー達と一緒に同じフィールドで走れるっていうのはやっぱり僕としてもすごく楽しみですし、日本人選手としては最高に盛り上げたいなと思っています。決勝日は10月14日です。ひとりでも多くの皆さんが富士スピードウェイに足を運んでくれることを願ってます。僕らも最高の走りを目指していいレースをしたいと思っていますので、皆さん、たくさんの応援よろしくお願いします。

  • トヨタ、WEC第7戦 富士 プレビュー

    トヨタ、WEC第7戦 富士 プレビュー

    トヨタ・レーシングは、今週、WEC(世界耐久選手権)第7戦富士6時間レースの行われるホームコース、富士スピードウェイへと向かう。

    今大会には、中嶋一貴がアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールと共に、TS030 HYBRIDのドライバーラインアップに復帰する。

    中嶋一貴は、WEC第4戦シルバーストンで初の表彰台フィニッシュに貢献した後、日本で行われたSUPER GT及びフォーミュラ・ニッポンのレースに集中するためにWEC参戦から遠ざかっていた。

    その間、トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、第5戦サンパウロでWECデビュー3戦目にして記念すべき初勝利を挙げた。第6戦バーレーンでも序盤首位を走行するなど速さを示したものの、車番表示灯のトラブルに見舞われ、その後アクシデントで戦線を離脱している。

    気温が37度にも達した第6戦バーレーンと比べれば、日本で行われる第7戦富士は、はるかに涼しい中でのレースとなるだろう。

    全長4.563kmの富士スピードウェイは、耐久レースの歴史を刻んでおり、1982年から1988年まではWSC(世界スポーツカー選手権)を開催するなど国際的スポーツカーレースが行われて来た。

    TS030 HYBRIDは、1992年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権富士1000kmレースで勝利を挙げたTS010、1999年ル・マン富士1000kmレースで2位フィニッシュを果たしたTS020などの輝かしい血統を受け継いでいる。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    我々のホームコースでのレースを前に、トヨタ・レーシングのチーム全員が特別な気持ちで臨んでおり、特に、バーレーンでの失望の後だけに、やる気に満ち溢れている。我々は、真のハイブリッド・レーシングチームだ。チームの拠点であるTMGはドイツ・ケルンにあるが、我々のトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は富士スピードウェイに近いトヨタの東富士研究所で開発された。ハイブリッド・システムとエンジニアにとっては、いわば里帰りとも言える。とても手強い相手に立ち向かい、成果をものにするために、全てのチームメンバーがいつものように最高の仕事へと集中せねばならない。日本で表彰台の最上段に立つことは、我々の大きな夢であり、そのためにもこの週末はチーム一丸となって全力を出し切りたい。

    アレックス・ブルツ
    トヨタのドライバーとして日本に行けるのは、非常に光栄なことだ。その特別なプレッシャーは、我々に良い効果をもたらしてくれている。富士スピードウェイは、スポーツカーレースの歴史にとって象徴的なサーキットであるとともに難しいサーキットでもある。非常に長いストレート、そして中盤でのいくつかの高速コーナー、さらには、最後の区間は、非常にテクニカルでトリッキーだ。正しいセットアップを得るためには、最も難しいサーキットのひとつだと思う。富士スピードウェイはF1で走行の経験があるが、とても熱心で素晴らしい日本のファンの前で、またレースを戦うのを楽しみにしている。日本のファンは、スポーツカーレーシングの素晴らしさを覚えているだろうし、再び、魅力的なスタイルのレースカーによるバトルを楽しんでもらえるはずだ。間違いなく“ショー”は素晴らしいものになる。

    ニコラス・ラピエール
    2009年の岡山サーキットでのレースに、過去一度だけ行ったことがあるが、それだけにこの週末が楽しみだ。私は富士スピードウェイを走ったことはないが、先週ケルンへ赴き、TMGのシミュレーターをドライブした。そして、多くのオンボードカメラの映像は見ている。とてもテクニカルなコースに長いストレートが組み合わされており、このコースに我々の車を合わせるのは、興味深いものとなる。富士山の麓で行われる6時間レースに行けることは、トヨタ・レーシングのドライバーとしての特権でもあり素晴らしい気分だ。ホームレースへ臨むことで、もちろんプレッシャーは感じるが、これは良い意味でのプレッシャーだ。

    中嶋一貴
    再びTS030 HYBRIDに乗れることに本当に興奮している。シルバーストンでの表彰台獲得から長い時間を経たようにさえ思える。その後もサンパウロで勝利を挙げるなど、チームの進捗状況は素晴らしい。だから、特別な昂揚感をもって、この週末にさらなる戦果を得るべく、本当にやる気に満ちている。富士スピードウェイは好きなサーキットのひとつであり、私は知り尽くしているし、実際に、LMP1のレースカーとは異なるが、SUPER GTで2回のレースを戦っている。富士スピードウェイで地元トヨタのファンを前に戦うのを待ちきれない。

  • トヨタ、WEC第6戦バーレーンは接触で無念のリタイア

    トヨタ、WEC第6戦バーレーンは接触で無念のリタイア

    トヨタ・レーシングはFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦バーレーン6時間レースで、チェッカーまで1時間あまり残したところでアクシデントに見舞われ、レースを終えることとなった。

    2週間前のサンパウロで勝利を挙げたTS030 HYBRID #7は、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのドライビングでスタートから2時間をリードしたが、その後勝利への可能性は遠ざかっていった。

    WECのレギュレーションでは、車両の両サイドに描かれた車番がレースの間中、発光していなければならないが、TS030 HYBRID #7は両側とも発光パネルが故障し、チームは修復のために7分を失ってしまった。

    しかし、その後チームは猛烈なスピードで漆黒の砂漠のサーキットを疾走、ファステストラップを記録しながら6位から3位へとポジションを上げた。

    しかし、残り1時20分の時点でLMP1クラスを戦う他車と接触、サスペンションにダメージを負い、ニコラス・ラピエールはTS030 HYBRID #7をコース脇に止めてリタイアを余儀なくされた。

    午後4時、強烈な日差しの下でローリングスタートが切られたとき、スタートドライバーのアレックス・ブルツは3番手グリッドから猛ダッシュを見せ、第1コーナーで2位に上がり、スタート後13分経過した時点でトップに立った。

    気温36度を超える状況下では、タイヤの摩耗が勝敗を決める最大の要素となるが、同時にドライバーも最高の状態に保つ必要がある。このため、チームはレース序盤、タイヤ交換のピットインの度にドライバー交代も行った。

    スタートからの2時間で、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールはリードを強固なものとしていたが、太陽が沈むと、車番パネルのトラブルにより6位へと順位を落としてしまった。

    コースに戻ったニコラス・ラピエールは、ファステストラップを塗り替えながら追い上げを開始。アレックス・ブルツも続いて速さを見せ、レースをリードする2台のアウディとの差を詰めていった。しかし、コース上の混雑の中で起きた接触により、TS030 HYBRID #7はレースを終えることとなった。

    トヨタ・レーシングの次なる挑戦は、10月14日(日)に富士スピードウェイで行われる富士6時間レース。このレースではアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールに加えて、中嶋一貴がTS030 HYBRID #7のコクピットに戻ってくる。

    アレックス・ブルツ
    スピードは十分だった。今日は、スポーツカーによるレースがいかに難しいかを知ることになった。ブラジルでの勝利は順調で完璧なものだったが、今日はそれ以上に学ぶところがあった。プラクティスの努力はレースで報われ、スピードが十分であることが確認でき、自信となった。後は単なる不運に過ぎない。今は富士のレースに集中するだけだ。

    ニコラス・ラピエール
    セーフティカーが退出し再スタートが切られたとき、僕は#21の後ろにいた。彼らはストレートで速かったので、抜き去るためにコーナーでイン側に飛び込んだのだが、そこで接触した。もし我々が順位を争っているとすれば僕のミスかも知れないが、彼は周回遅れだった。優勝こそ車番灯のトラブルで叶わないことは分かっていたが、表彰台は確実と思っていただけに、レースがこんな形で終わるのは残念で仕方がない。完走できなかったことは不満だが、レースのペースはアウディに比べても素晴らしいもので、戦闘力の高さは確認できた。次の富士スピードウェイのレースに向けて頑張るしかない。富士は重要なレースであり、好成績を残すべく全力でぶつかるつもりだ。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    エキサイティングなレースだったが、勝てるポジションにいただけに、本当に残念だ。車番灯の問題でピットで時間を失うのはフラストレーションが溜まった。トラブルの原因は熱によるものだ。その後もスピードは十分にあり、表彰台は確実だと思われたが、ニコラス・ラピエールが遭遇した事故のダメージは相当酷く、彼はTS030 HYBRID #7を修理のためにピットまで持ち帰ることが出来なかった。このレースに勝利するチャンスは十分あったが、モータースポーツは時に残酷なもので、今日がその日だったと言うことだ。アウディは素晴らしい仕事をした。彼らには素直に祝福を送ろう。2週間後に富士スピードウェイで彼らと対決できることを楽しみにしており、我々は明日からその準備を始める。

  • 2013年 WEC 世界耐久選手権 レース日程

    2013年 WEC 世界耐久選手権 レース日程

    FIA世界耐久選手権(WEC)は、2013年のカレンダーを発表。ル・マン24時間は6月22日〜23日、富士6時間は10月20日に開催される。

    FIA世界耐久選手権は、2010年からフランス西部自動車クラブ (ACO)が開催していたインターコンチネンタル・ル・マン・カップ(ILMC)を発展させたカタチで2012年からスタート。

    2012年は、アウディがマニュファクチャラーズチャンピオンとドライバーズワールドチャンピオンの両タイトルを獲得している。

    2013年もWECは昨年と同じく全8戦で争われるが、開催地と日程に変更がみられている。

    昨年セブリング12時間で開幕したWECだが、2013年はセブリング12時間がWECから外れ、シルバーストン6時間でシーズンを開幕する。

    WECのハイライトであるル・マン24時間は第3戦として6月22日〜23日に開催され、第5戦にはオースティン6時間が加わる。

    日本では第6戦として富士6時間を10月20日開催。11月30日のバーレーン6時間が最終戦となる。

    2013年 FIA 世界耐久選手権 カレンダー

    Round 開催日 レース 開催国
    1 4/14 シルバーストン6時間 イギリス
    2 5/4 スパ6時間 ベルギー
    3 6/22〜23 ル・マン24時間 フランス
    4 9/1 サンパウロ6時間 ブラジル
    5 9/22 オースティン6時間 アメリカ
    6 10/20 富士6時間 日本
    7 11/10 上海6時間 中国
    8 11/30 バーレーン6時間 バーレーン
  • 佐藤琢磨、WEC富士戦と上海戦に参戦決定

    佐藤琢磨、WEC富士戦と上海戦に参戦決定

    佐藤琢磨は、OAKレーシングが走らせるスポーツプロトタイプカーを駆って10月にアジア圏内で開催されるFIA世界耐久選手権シリーズ(WEC) に出場し、スポーツカーレースデビューを飾ることになった。

    OAKレーシングはエンジンをホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)製にスイッチし、LMP1クラスへの復帰を果たす。

    佐藤琢磨は、オンローク・オートモーティブが設計と製作を担当したシャシーにHPDのAR6 LMV8エンジンを搭載した#15 OAK/ペスカローロ LMP1を駆り、WECの終盤2戦(10月13〜14日/富士、10月27〜28日/上海)に出場する。

    チームからLMP1に参戦していたドライバーのベルトラン・バゲッティとドミニク・クライハマーも、今回初参戦の佐藤琢磨とともにアジアで開催されるレースに出場する。ふたりは、イギリス、ブラジル、バーレーンで開催されたレースでは#35 モーガン2012 LMP2を駆った。

    昨日、佐藤琢磨はフランスのマニクールでマシーンのシェイクダウンを行った。新しいHPD製エンジン、そしてOAK製LPM1シャシーにとっても、これが初の走行となった。走行は本日も続けられる予定で、琢磨にとってはマシーンを習熟するチャンスとなる。

    OAKレーシングのスタッフは、その大半が今週末バーレーンで開催される6時間レース出場のため中東に滞在中だが、LMP1を走らせるチームはフランスに留まって新しいパッケージの評価を行うとともに、長いストレートを持つ富士にあわせた空力セットアップの最適化を行っている。その後、10月10日に富士で予定されているテストセッションにあわせて日本に向かう。

    佐藤琢磨
    「OAKレーシングとレースに参戦できることをとても楽しみにするとともに、闘志を燃やしています。僕はこれまでシングルシーターのレースだけに出場しており、LMP1のフィーリングはそれとは異なったものですが、その第一印象はとてもよく、この新しい経験にスリルを覚えています。日本でもレースに出場していたセブ(・フィリップ)のことはよく知っています。彼と再び一緒にレースができることを嬉しく思うと同時に、チームとの信頼関係を築くうえでも大切な役割を果たしてくれています。木曜日はOAK-HPD LMP1をシェイクダウンしただけでしたが、すべて計画どおりに運びました。新しいエンジンを搭載するとともに、評価のために空力パッケージをアップデートしており、金曜日と10月10日に富士で行われるテストではたくさんの作業を行う予定です。レースまでに学ばなければいけないことがたくさん残されていますが、日本の熱心なファンが待つレースに参戦する週末がやってくることを楽しみにしています。チームにもたくさんの声援が送られるはずなので、日本の皆さんの前で再びレースができることを待ちきれない思いでいます」

    セバスチャン・フィリップ(チーム監督)
    「アジアのレースで琢磨がチームに加わってくれることを嬉しく思います。僕たちが初めて出会ったのは2000年のことで、当時はふたりともホンダからF3レースに参戦していました。彼がいかに早いドライバーで、才能に恵まれているかは、そのとき直に確認しています。しかも、彼は本当にナイスガイなので、チームと僕たちのLMP1プログラムに大きく貢献してくれると信じています。シェイクダウンテストは、いまのところすべて順調です。HPDエンジンをシャシーに適合させるため、デザイン・チームはハードワークをこなしています。富士で好成績を収められることをいまから楽しみにしています」