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  • MotoGP | 2018年最終テストで中上貴晶が総合トップタイム

    MotoGP | 2018年最終テストで中上貴晶が総合トップタイム

    MotoGPは、11月29日(木)ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで今シーズン最後のテストを実施。中上貴晶が自身初となるトップタイムを記録してシーズンを締めくくった。

    ドライコンディションの中、中上貴晶は66ラップを周回して、サーキットベストラップ(1分37秒653)に接近する1分37秒945を刻み、総合トップタイムを記録した。ホンダ勢では2番手に0.025秒差でマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、ホンダに移籍したホルヘ・ロレンソは、0.160秒差の4番手タイムを記録した。

    中上貴晶は「トップタイムで今シーズン最後のテストを終えました!この上ない結果で締めくくれて嬉しいです。来シーズンがとても楽しみです!」と語った。

    ヤマハ勢はマーベリック・ビニャーレスが最多の78ラップを周回して0.121秒差の3番手、バレンティーノ・ロッシは、0.651秒差の11番手。フランコ・モルビデッリは、0.178番手の6番手。ファビオ・クアルタラロは12番手タイム。

    ドゥカティ勢はダニロ・ペトルッチが0.164秒差の5番手。ジャック・ミラーが0.262秒差の7番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾは、0.388秒差の8番手。フランセスコ・バグナイアは、新人勢の最高位となる0.388秒差の9番手を記録。

    スズキ勢は、初日13番手のアレックス・リンスが0.577秒差の10番手。初日10番手のジョナン・ミルは、0.986秒差の14番手。

    KTM勢は、ポル・エスパルガロが1.199秒差の15番手。ヨハン・ザルコは19番手。ハフィス・シャリンは23番手。ミゲール・オリベイラは24番手。

    アプリリア勢は、アンドレア・イアンノーネが1.881秒差の18番手。急性胃炎から復帰したアレイシ・エスパルガロは20番手。

    これで2018年の日程は全て終了。12月と1月のテスト禁止期間を経て、全チームは2月4日にセパン・インターナショナル・サーキットに再集結。6日から3日間のオフィシャルテストを実施する。

    MotoGP オフィシャルテスト最終日 結果

    Pos. ライダー チーム バイク タイム 周回
    1 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ ホンダ 1分37秒945 66
    2 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム ホンダ 1分37秒970 56
    3 マーベリック・ビニャーレス ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ 1分38秒066 78
    4 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム ドゥカティ 1分38秒105 65
    5 ダニロ・ペトルッチ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分38秒109 68
    6 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 1分38秒118 68
    7 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分38秒207 57
    8 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分38秒292 44
    9 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分38秒333 50
    10 アレックス・.リンス チーム・スズキ・エクスター スズキ 1分38秒522 63
    11 バレンティーノ・ロッシ ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ 1分38秒596 67
    12 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 1分38秒761 58
    13 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 1分38秒876 60
    14 ジョアン・.ミル チーム・スズキ・エクスター スズキ 1分38秒931 55
    15 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM 1分39秒144 60
    16 アルバロ・バウティスタ ドゥカティ・テスト・チーム ドゥカティ 1分39秒338 65
    17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 1分39秒744 40
    18 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ スズキ 1分39秒826 36
    19 ヨハン・ザルコ レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング ヤマハ 1分39秒864 64
    20 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ アプリリア 1分40秒156 11
    21 ブラッドリー・スミス アプリリア・レーシング・テスト・チーム アプリリア 1分40秒325 59
    22 シルバン・ギュントーリ スズキ・テスト・チーム ヤマハ 1分40秒488 65
    23 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 ヤマハ 1分40秒520 44
    24 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 KTM 1分40秒577 61
    25 マッテオ・バイオッコ アプリリア・レーシング・テスト・チーム アプリリア 1分41秒907 48
  • MotoGP | 公式テスト2日目:M.ビニャーレスが連日のトップタイム

    MotoGP | 公式テスト2日目:M.ビニャーレスが連日のトップタイム

    MotoGPは11月21日(水)にサーキット・リカルド・トルモで2019年シーズンのスタートとなるオフィシャルテスト2日目、最終日を行い、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が初日に続き、トップタイムをマークした。

    路面が乾き始めた12時10分過ぎ、初日に続き、KTMに乗り換えたヨハン・ザルコが先陣を切ってコースに飛び出すと、10分後にアンドレア・イアンノーネがテストを開始。

    予定通りに初日だけのテスト参加となったHRCのテストライダー、ステファン・ブラドルを除く24名がテスト終了の17時まで意欲的にテストプログラムを実行した。

    マーベリック・ビニャーレスは57周を走行して1分30秒757をマーク。2番手には0.133秒差でアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ドゥカティ勢はジャック・ミラー(アルマ・プラマック)が0.182秒差の4番手。ダニロ・ペトルッチが0.202秒差の5番手タイムを記録した。

    初日2番手だったマルク・マルケス(ホンダ)は、1分31秒台を最多の21回記録して0.154秒差の3番手。初日13番手の中上貴晶は、最多の70ラップを周回して0.547秒差の8番手。まだ左手首の負傷から回復していない初日18番手のホルヘ・ロレンソは、2019年型を試す機会があり、0.827秒差の12番手まで挽回した。

    ヤマハ勢は初日に6番手タイムを記録していたフランコ・モルビデッリ(ヤマハ)は、乗り換え組で最速となる0.217秒ア差の6番手を維持。初日3番手のバレンティーノ・ロッシは、0.614秒差の8番手だった。

    スズキは、アレックス・リンスが転倒を喫したものの69ラップを周回して0.497秒差の7番手。ジョアン・ミルは14番手。アプリリアは、アレイシ・エスパルガロが0.643秒差の10番手、アンドレア・イアンノーネは2度の転倒を喫して17番手。

    新人勢の最高位は、フランセスコ・バグナイアの11番手。ファビオ・クアルタラロは16番手、ミゲール・オリベイラは最後尾の24番手だった。

    最高峰クラスは一旦解散して、各チームの大型トレーラーは、イベリア半島を約750km南西に移動。来週28日から2日間、第4戦スペインGPの開催地、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで19年シーズンに向けた2度目のオフィシャルテストを実施する。

    MotoGP バレンシア公式テスト2日目 結果

    Pos. No. ライダー チーム バイク タイム 周回
    1 12 マーベリック・ビニャーレス ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ 1分30秒757 57
    2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分30秒890 57
    3 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム ホンダ 1分30秒911 53
    4 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分30秒939 66
    5 9 ダニロ・ペトルッチ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分30秒959 60
    6 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 1分30秒974 58
    7 42 アレックス・.リンス チーム・スズキ・エクスター スズキ 1分31秒254 69
    8 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ ホンダ 1分31秒304 70
    9 46 バレンティーノ・ロッシ ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ 1分31秒371 63
    10 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ アプリリア 1分31秒400 55
    11 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分31秒405 49
    12 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム ドゥカティ 1分31秒584 46
    13 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM 1分31秒628 47
    14 36 ジョアン・.ミル チーム・スズキ・エクスター スズキ 1分31秒714 56
    15 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 1分31秒940 59
    16 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 1分32秒091 63
    17 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ スズキ 1分32秒124 32
    18 94 ジョナス・フォルガー ヤマハ・テスト・チーム ヤマハ 1分32秒265 47
    19 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分32秒376 14
    20 5 ヨハン・ザルコ レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング ヤマハ 1分32秒509 50
    21 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 1分32秒906 52
    22 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 ヤマハ 1分33秒008 43
    23 38 ブラッドリー・スミス アプリリア・レーシング・テスト・チーム アプリリア 1分33秒028 58
    24 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 KTM 1分33秒798 46
  • MotoGP | 2019年の新ライダー体制でオフィシャルテストがスタート

    MotoGP | 2019年の新ライダー体制でオフィシャルテストがスタート

    MotoGPは11月20日(火)に最終戦バレンシアGPの開催地サーキット・リカルド・トルモで2019年シーズンのオフィシャルテストを開始。各チームが2019年の新しいライダー体制でテストをスタートさせた。

    ハーフウェットのコンディションの中、11時40分に総合6位のヨハン・ザルコが先陣を喫してコースに飛び出すと、トラックコンディションが回復した13時前から雨が降り始めた15時過ぎまで、参加者25名が意欲的にテストプログラムを実行した。

    トップタイムを記録したのは新たなクルーチーフをマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がニューエンジンを搭載したM1で1分31秒416をマーク。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、0.429秒差の3番手タイムを記録した。

    2018年王者のマルク・マルケス(ホンダ)は、18年型から乗り始め、ブルノ・サーキットで実施したプライベートテストで試した19年型とHRCが新たに準備した19年型を試乗。0.302秒差の2番手タイムを記録。また、ホルヘ・ロレンソは、ドゥカティからホンダのペドロサ車に乗り換え、1.543秒差の18番手だった。

    アンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)は0.430秒差の4番手タイム。サテライトチームからファクトリーチームに昇格したダニロ・ペトルッチは8番手タイム。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は、チームメイトのカル・クラッチローが使用したRC213Vに乗り換えて26ラップを周回して1.123秒差の13番手タイムを記録。

    第12戦イギリスGPで右脚の大腿骨を骨折したティト・ラバット(レアーレ・アビンティア・レーシング)は36ラップを周回して16番手タイム。

    乗り換え組は、新人王のフランコ・モルビデッリ(ペトロナス・ヤマハSRT)がヤマハの初乗りで6番手に進出。ヤマハからKTMにスイッチしたヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは17番手と24番手。スズキからアプリリアに乗り換えたアンドレア・イアンノーネは19番手。

    新人勢は、中量級王者のフランセスコ・バグナイア(アルマ・プラマック)が11番手。ジョアン・ミル(スズキ)は最多の59ラップを周回して14番手。ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は23番手。ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)は25番手。

    テスト組では、代役参戦したホンダのステファン・ブラドルは5番手。ワイルドカードで参戦したドゥカティのミケーレ・ピロは、転倒を喫したが10番手。アプリリアとヤマハからテストデビューしたブラッドリー・スミスとジョナス・フォルガーは、21番手と22番手だった。

    MotoGP バレンシア公式テスト1日目 結果

    Pos. No. ライダー チーム バイク タイム 周回
    1 12 マーベリック・ビニャーレス ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ 1分31秒416

    39
    2 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム ホンダ 1分31秒718

    25
    3 46 バレンティーノ・ロッシ ヤマハ・ファクトリー・レーシング ヤマハ 1分31秒845

    40
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分31秒846

    38
    5 6 ステファン・ブラドル LCRホンダ ホンダ 1分32秒015

    51
    6 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 1分32秒085

    40
    7 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ アプリリア 1分32秒095

    37
    8 9 ダニロ・ペトルッチ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分32秒100

    43
    9 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM 1分32秒179

    35
    10 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム ドゥカティ 1分32秒220

    19
    11 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分32秒396

    38
    12 42 アレックス・.リンス チーム・スズキ・エクスター スズキ 1分32秒402

    32
    13 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ ホンダ 1分32秒539

    26
    14 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分32秒555

    19
    15 36 ジョアン・.ミル チーム・スズキ・エクスター スズキ 1分32秒787

    59
    16 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 1分32秒834

    36
    17 5 ヨハン・ザルコ レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング ヤマハ 1分32秒835

    36
    18 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム ドゥカティ 1分32秒959

    30
    19 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ スズキ 1分33秒291

    15
    20 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 1分33秒301

    35
    21 38 ブラッドリー・スミス アプリリア・レーシング・テスト・チーム アプリリア 1分33秒709

    17
    22 94 ジョナス・フォルガー ヤマハ・テスト・チーム ヤマハ 1分33秒810

    30
    23 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 1分33秒850

    38
    24 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 ヤマハ 1分34秒233

    20
    25 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 KTM 1分35秒118

    33
  • MotoGP | ポル・エスパルガロがKTMに初表彰台をもたらす

    MotoGP | ポル・エスパルガロがKTMに初表彰台をもたらす

    レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのポル・エスパルガロは、MotoGP 最終戦バレンシアGPの決勝レースで、7.406秒差の3位。最高峰クラスで初めて表彰台を獲得して、参戦2年目のKTMに初表彰台をもたらした。

    「信じられない。信じることができない。これはクレージーだ。最初のレースは本当に速く走れ、マルクとファイトして、ドビを捕まえた。リズムを感じ、実際にリズムに乗って走ることができた」とポル・エスパルガロはコメント。

    「赤旗前に派手な転倒をしてしまった。怪我をしたと思ったけど、バイクが止まっていなかった。これは何かのメッセージに違いない、と考えて、もう一度バイクに乗った。後方から7、8人を抜いた。」

    「2レース目は8番手から1レース目ほどではなかったけど、グッドなスタートを切ることができ、十分に速かった。ダニが見えて、プッシュした。表彰台か、4位か。ファイトする必要があった。4位はグッドなポジションだけど、3位を争う機会があり、何も失うことがなかったから、僕はトライした。」

    「クレージーな終わりだった。単純に非現実的ではない。表彰台だ。信じられない。チームのみんなの顔を見て、僕は幸せを感じた。彼らにも僕にも値する結果だ。僕は怪我をして、彼らは苦しんだ。この表彰台は僕の周りの人たちのもの。タフな1年だったけど、最後にトロフィーを持ち帰る」

  • MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    2018年シーズンのMotoGP最終戦となったバレンシアGPは、断続的に降る強い雨の中で行われ、予選9番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が5位でフィニッシュした。今大会は、ペドロサにとって18年間に及んだ現役ライダーとしての最後のレース。転倒者が続出する厳しいコンディションだったが、ラストレースをしっかりと走りきった。

    今大会は27周で争われる予定だったが、雨量の多いウエットコンディションで転倒者が続出したことを受け、13周を終えた時点で赤旗が提示される。その後、雨が弱まるのを待って14周で再開されたが、24台が出場したものの完走は15台のみという、厳しいレースとなった。

    ペドロサに続いて、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が今季ベストリザルトとなる6位でフィニッシュ。ここまで苦手としてきたウエットコンディションで着実に周回を重ね、ルーキーイヤーの目標の一つであるシングルフィニッシュを、最終戦にして達成してみせた。

    今大会をケガで欠場したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場したステファン・ブラドルが9位でフィニッシュ。前戦マレーシアGPの13位に続いて、連続でポイントを獲得した。

    予選5番手からレースに挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は3番手に浮上した7周目、5番手まで浮上したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は12周目、初ポイント獲得に向けて15番手まで浮上したトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は6周目にそれぞれ転倒を喫し、リタイアに終わった。転倒リタイアに終わったモルビデリだが、シーズンを終え、見事ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

    今大会は、マルケスを始め、Honda勢3人がリタイアするという厳しい結果だったが、Hondaは2年連続で、ライダーズ、コンストラクターズ、チームタイトルの3冠を達成。これ以上ない形で2018年シーズンを締めくくった。

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 5位)
    「僕にとって最後のレースになりました。そのため、レース前はなんとも言えない気持ちになりました。結局レースは2回行われましたが、トリッキーなコンディションとなり、どちらのレースもあまりプッシュできず、苦戦しました。中断したあとに再開されたレースは、路面の水が少なく、もっといい感触を期待していました。でもタイヤを変えたのでグリップがなく、転倒しないように走ることしかできませんでした。少し残念なレースになりましたが、ピットに戻ると、チームや家族、知り合いが出迎えてくれて、とても感動的でした。みんなの気持ちがとてもうれしく感じましたし、僕にはとても大事な時間でした。これからいくつかイベントに参加しますが、そのあとは自分の時間を作り、少しリラックスしたいと思います」

    中上貴晶(MotoGP 6位)
    「厳しいコンディションでしたが、自己ベストの6位でチェッカーを受けました。そして、インディペンデントでもトップでフィニッシュしました。すごくうれしいです。自分にとっては、いい意味でのびっくりするリザルトでした。今日はMoto3、Moto2と転倒の多いレースが続いていたので、とにかく、最後まで集中して走ろうと思っていました。MotoGPクラスでも思っていた以上に転倒者が出ましたが、その中で最後までしっかり集中できました。チームもすごく喜んでくれました。今日はクルーチーフのラモンと一緒にレースを戦うのが最後だったので、これまでがんばってくれたことに対して、いい恩返しができたと思います。ウエットコンディションでは今年はいい走りができませんでしたが、来年につながるレースができたと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 9位)
    「この2戦、カル(クラッチロー)の代役として出場しましたが、サポートしてくれたHRCとLCRに感謝したいです。また、カルが一日も早く回復して、もっと強くなって戻ってくることを願っています。LCRとは楽しい仕事ができました。LCRとはたくさんの思い出がありますからね。今日は水の量がとても多くて、たくさんの転倒がありました。このMotoGPマシンではウエットを走った経験が全くないので、ウエットでの自信はあまりありませんでした。そのため、いい感触をつかむために数周必要でした。少し時間はかかりましたが、このようなコンディションではミスをしやすいので、9位でフィニッシュできてうれしいです。まずまずの結果だと思います。チームの努力に感謝しています」

    マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
    「今日は大きなハイサイドで転倒してしまいましたが、肩は大丈夫です。昨日の転倒で少し痛みがありますが、それも大丈夫です。今日は、残念ながらミディアムリアタイヤをグリッドで選んだのが間違いでした。最善の選択ではありませんでした。僕の決断だったので、チームには申し訳ない気持ちです。FP3では、ミディアムでとてもいい感触だったのですが、スタートしたあとに激しく雨が降り始めてからはすべてが難しくなり、だんだんひどくなっていきました。タイヤの温度をキープするのも難しかったです。とにかく今は三冠達成という、とても特別なことを成し遂げたことを楽しむ最後の時間です。今シーズンはとてもうまくいきました。ミスも少なく、最もうまくいったシーズンのうちの一つになりました。しかし、今日のレースは最悪なレースの一つになったと思います。僕の2018年シーズンを誇りに思います。そして火曜日からは、新しいシーズンが始まります」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP リタイア)
    「僕にとっていいレースでした。エキサイティングなレースでしたし、楽しかったです。なぜなら15番グリッドからスタートして、転倒したときは5番手まで追い上げていたからです。雨が激しくなって、危険なコンディションになってきたときにスローダウンしなかったために、グラベルでレースが終わってしまいました。再スタートできる時間までにピットにマシンを戻すことができませんでした。しかし、ウエットコンディションで速く走ることができたので、とてもうれしく思っています」

    トーマス・ルティ(MotoGP リタイア)
    「シーズン最後のレースでした。少し早く終わってしまいましたが、ポジティブなこともありました。なぜなら、バトルができたし、何人かオーバーテイクできたからです。転倒した瞬間は悲しかったです。リアがアクアプレーンに乗って、ハイサイドしてしまいました。コンディションはかなりトリッキーで、転倒したライダーは僕だけではありませんでした。ポイントは獲得できませんでしたが、今回のレースはベストを尽くすつもりだったし、チャンスをつかみ、そして限界を感じることができたのは重要なことでした」

  • MotoGP | ドゥカティ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    2018年 MotoGPのフィナーレを飾る第19戦のバレンシアGPが、11月18日にバレンシア・サーキット・リカルド・トルモで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、このイベントで優勝を飾り、最高のかたちで2018年シーズンを締めくくった。大雨のため、レースは14周目で一時中断。ドヴィツィオーゾは、このラップでアレックス・リンス(スズキ)をオーバーテイクして首位に立ったものの、レース規定では、再スタート時のグリッドはレースが中断した前の周の順位に基づくとされており、ドヴィツィオーゾは、リンスとバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の間、フロントローから残りの14周を争う2度目のスタートを切ることになった。

    ドヴィツィオーゾは、ホールショットを奪うとふたりのライバルを従えてレースをリードしつつ、後方からの激しいアタックに適格に対応した。ロッシがクラッシュした後はわずかに余裕が生まれ、リンスを引き連れて今季4度目(カタール、チェコ、サンマリノ、バレンシア)の優勝を飾った。

    ロレンソは、左手首の負傷が完全に癒えていないうえ、トリッキーなウェット・コンディションのせいで思い通りの走りをすることができなかった。彼はドゥカティ・チームとともに戦う最後のレースを12位で完走した。

    ミケーレ・ピッロは、表彰台まであと一歩と迫る4位フィニッシュ。レース中断前はクラッシュしたものの、果敢にコースに復帰したことが功を奏し、2列目から再スタートして、MotoGPキャリア最高位を獲得した。

    今回のリザルトにより、ドゥカティ・チームは、チーム・ランキングでも2位を確定させた。

    2019年シーズンは、早くも今週の11/20日~21日にリカルド・トルノ・サーキットで始まる。ダニーロ・ペトルッチがチームに合流し、ドヴィツィオーゾのパートナーとして初めてワークスマシンに跨がる。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 1位
    「本当に素晴らしい勝利を掴むことができた!バレンシアは、僕だけでなく、ドゥカティにとってもタフなサーキットだが、ようやく攻略することができた。レース前半はかなり厳しかった。とにかくリンスが手強かった。冷静に彼をマークして、後ろにつく作戦だったが、ロッシも追いついてきた。ロッシも非常に速かったうえに周回毎に雨が強くなっていたので、何とか状況に対応するしかなかった。再スタート後は、ニュータイヤに履き替えることができたので状況が一変した。このタイヤは、午前中のウォームアップでも使っていないタイヤだった。セットアップにもわずかな変更を加えた。こうしてチーム一丸となって戦えたうえに、チームやファンに優勝をプレゼントできて嬉しい。最高のかたちでシーズンを締めくくることができた!」

    ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 12位
    「ドゥカティとともに戦う最後のレースが終了した。望むようなレースができなくて残念だ。非常にトリッキーなコンディションだった。このような状況ではわずかなミスでもクラッシュしてしまう。手首のこともあったので、敢えてリスクを冒さない戦略を採った。できるかぎりのことはやったつもりだが、残念ながら戦闘力を発揮することはできなかった。良いリザルトを置き土産にしたかったので残念でならないが、チームとともに過ごした素晴らしい2年間はしっかりと思い出に刻まれている。ドゥカティに合流した当初の目標を達成することができなかったものの、今年は複数の勝利を記録することだけはできた。どちらも特別な勝利であり、ずっと心に残るだろう。チームとの一体感は本当に素晴らしかった。困難な時も私を助けてくれた。レースを超えた友情を築くこともできた。エンジニアもテクニシャンもプロフェッショナルが揃っていて、力を合わせてデスモセディチGPを最速マシンに仕上げることができた。それを誇りに思っている。ボルゴ・パニガーレ入りした瞬間から私をサポートしてくれたドゥカティスタに感謝したい。この2年間のことは決して忘れないだろう。チームを離れても、心はいつもドゥカティスタとともにある!」

    ミケーレ・ピッロ(Ducati MotoGPチーム #51) 4位
    「再スタート前にクラッシュしてしまい、マシンに若干のダメージを負ったが、レースに復帰できたので、再スタート時にグリッドに並ぶことができた。再スタート後は良いペースで走ることができたが、1秒ちょっとの差で表彰台に届かなかったことが悔やまれる。ムジェロでのクラッシュの後、今回もまたMotoGPに参戦することができた。そして何より、何年も勝利から遠ざかっていたバレンシアで、ドゥカティが優勝できたことが嬉しい」

    ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
    「本当にタフなレースだったが、素晴らしい勝利を掴むことができた。特に前半のコンディションは、非常にトリッキーだった。ドヴィツィオーゾが最高のパフォーマンスを披露して、非常に複雑な状況にも見事に対処してインテリジェントなレースを展開した。今日のようなコンディションではミスを起こしやすいが、アンドレアの走りはまさに完璧だった。ドゥカティ最後のレースで苦しんだホルヘは残念だった。ミケーレ・ピッロの4位は本当に嬉しい。途中、クラッシュしたものの、素晴らしいリカバリーで表彰台まであと一歩と迫った」

  • MotoGP | スズキ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    2018年MotoGP最終戦のバレンシアGPは天候に翻弄されて数々のドラマを生むこととなったが、チームスズキエクスターは第16戦日本GPからの連続表彰台記録を切らすことなく、アレックス・リンスが再び表彰台を獲得して有終の美を飾った。

    この週末のバレンシアは例年とは違い、寒くて雨に祟られるトリッキーなコンディションとなり、決勝もウエットレースでスタート。リンスは2番手グリッドから素晴らしいスタートを決め、ファステストラップを更新しながら徐々に後続を引き離してトップを独走。

    チームスズキエクスターでの最後のレースとなったアンドレア・イアンノーネも、3列目グリッドから良いスタートを切ってセカンドグループにつけ、徐々にペースを上げながらトップブループに近づく。しかしその後、雨が降り始め、ライダー達が次々と転倒。イアンノーネもその犠牲者のひとりとなり、5番手走行中の9周目に転倒し、そのまま痛恨のリタイヤとなった。雨はその後さらに強くなり、走行継続が危険と判断されて15周目に赤旗中断となった。

    しかしレース成立周回数を満たしていなかったため、コースコンディションの回復を待って14周のレースが再スタートした。赤旗中断された時点でのグリッドオーダーで、リンスはポールポジションからスタート。路面は変わらず濡れていたものの、リンスは再びホールショットを決める。しかし、その後再び雨が降り始め、ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とロッシ(ヤマハ)にオーバーテイクを許して3番手までポジションを落とす。路面コンディションは変わらずトリッキーな状態で、リンスがポジションを維持しつつプッシュを続けている最中、2番手走行中のロッシが転倒。最後まで予想がつかない厳しいコンディションのレースを、若手リンスが見事なレースマネージメントを見せて2位でチェッカー。自身のシーズン5度目の表彰台、そしてチームスズキエクスターにとってはシーズン9度目の表彰台を獲得した。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「日本GPから4連続表彰台、オーストラリアGPからは3戦連続2位と、この好結果に非常に満足しています。このプロジェクトに関わって頂いている全ての方々に今年1年間のお礼を改めて伝えたいです。アンドレアは今日がスズキでの最後のレースだったのですが、残念ながら転倒・リタイヤとなってしまいました。しかし転倒までのパフォーマンスは決して悪いものではありませんでしたし、ポジティブな部分もあったと思っています。彼と一緒に働いた2年間を私は決して忘れませんし、彼には心からお礼を言いたいです。我々チームとしてはオーストラリアGPから2位表彰台が3回続き、今シーズン中にどうしても優勝したいと願っていたのですが、残念ながら叶うことなくシーズンが終わってしまいました。まずはこれを来年の目標に置き換え、しっかりシーズンオフにマシンを作り込み、来シーズンは開幕戦から良い戦いができるよう準備していきたいと思います。シーズン中多くのサポートを頂き、本当にありがとうございました。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「シーズン最終戦で表彰台を獲得でき、とても良い形で1年を終えることができました。トータル9度の表彰台はスズキがMotoGPに参戦して以来のベストリザルトなので、このチームとライダー達をとても誇りに思います。9度のうち4度の表彰台はアンドレアが獲得したもので、今日は彼にも5度目の表彰台を獲得できる可能性が十分にあったと思うので、転倒・リタイヤという結果に終わってしまったことが残念でなりません。彼のこの2年間の功績に改めてお礼を言うと共に、彼の今後の活躍にエールを送りたいと思います。アレックスに関しては決勝の難しいコンディションの中、冷静に、そしてリスクヘッジをきっちりしながら2位でフィニッシュしたことにむしろ我々自身が驚いているくらいです。赤旗中断となってレースが2回行われたわけですが、そのどちらのレースも完璧にコントロールし、今日の彼のパフォーマンスには本当に満足しています。後半戦はポジティブな内容が多かったので、この状態を維持しつつ、充実したシーズンオフを迎えて、来年また新しいチャレンジができることを願っています。」

    アレックス・リンス
    「最高のウィークエンドになって本当に嬉しいよ。赤旗中断前の最初のパートでは、スタートから12、13周後ろを引き離してトップを独走できたんだけど、雨が降り出してからペースが維持できなくて、ドビツィオーゾとロッシに追い上げられてしまった。今日は表彰台を獲得してチャンピオンシップを5位で終えることが最大の目標だったから、赤旗後の再スタートした後半のレースも同じように、とにかく良いスタートをして、できるだけ後ろとのギャップを広げようと思って全開でプッシュしたよ。シーズン最後のレースで目標通り表彰台を獲得できて満足しているよ。今シーズンは色々なことを学び、経験もたくさん積むことができたから、来シーズンが今から楽しみで仕方ないんだ。」

    アンドレア・イアンノーネ
    「チームのためにも自分自身のためにも良い形でシーズンを終えたかったのに、それが叶わなくて本当に残念な思いだよ。序盤ちょっと順位を落としちゃったんだけど、順調にペースを上げてトップグループの後方に追いついたところで雨が降り出し、リアタイヤが滑って転倒してしまった。でもベストを尽くしたから悔いはないよ。今シーズンの結果は自分が望んだものには遠かったけど、この2年間、素晴らしい仲間と素晴らしいチームで仕事ができたことに本当に感謝しているんだ。明日からはまた新しいチャレンジが始まるけど、アレックスとスズキの新しいライダーとなるジョアン・ミール、そしてチームの今後の活躍を願っているよ。」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、難しいコンディションのなかで大健闘を見せたが、ともに転倒する不運。ロッシはグリッド16番手から3位まで浮上したが、13ラップ目に天候悪化のため一時中断。その後、再開された2ヒート目では2番手を走行中に転倒してしまったが、再スタートして13位でチェッカー。一方のビニャーレスはポールポジションからスタートしたが12ラップ目で転倒。再開後は13ラップ時点の順位で行われたため、出場することはできなかった。

    ロッシはグリッド16番手から絶好のスタートを切り、第1コーナーまでに5台をパス。フルウエットのコンディションに適応し、わずか2ラップで7番手まで浮上した。続いてチームメイトのビニャーレスをパスし、さらに前方で数台が転倒したこともあり、4ラップ後には3番手に浮上した。表彰台の可能性が見えてきたことで、より一層、アグレッシブさを増したロッシは、前車との7秒以上の差をわずか7ラップで詰めてゆく。しかし14ラップ目、コンディションの悪化のため赤旗が提示されてレースは中断となった。

    現地時間15:00、13ラップ時点の順位でグリッドに並び、14ラップで競われた2ヒート目。ロッシは3番グリッドからスタートしてポジションをキープ。2ラップ目の後半くらいから再び雨が強まったが、ロッシは追撃の手を緩めることなくA・リンス(スズキ)に挑んでゆく。そして7ラップ目についにとらえて2番手に上がり、さらにプッシュを続けた。しかしそれから3ラップ後の第12コーナーで転倒。大きく順位を下げることとなったがマシンに駆け寄り再スタート。13位でコースに復帰し、最後までそのポジションをキープし、完走を果たした。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはポールポジションからのスタートだったため、オープニングラップでは滑りやすい路面の限界点を判断するという難しい仕事も課されることとなった。リスクをかけすぎず、2番手で第1コーナーに進入すると、コンディションを確認しながら、もう1台を先行させて3番手。さらに5ラップ目までに8番手へと後退してロッシの後方につけることとなった。2台でともにポジションアップを図ろうとするなかで、ビニャーレスは11ラップ目にファステストラップを記録。ところが12ラップ目に転倒してリタイアを余儀なくされた。幸い大きな怪我はなかったが、レース中断前の転倒だったため2ヒート目に出場することはできなかった。

    この結果、ロッシとビニャーレスはそれぞれランキング3位と4位を獲得。コンストラクターズランキングは3位、Movistar Yamaha MotoGPもチームランキング3位を獲得して2018シーズンを終了した。Movistar Yamaha MotoGPは2日後の火曜日、2019シーズンに向けた初の公式IRTAテストに参加するため、再びここリカルド・トルモ・サーキットに戻ってくる。

    ザルコがトップサテライト、シャーリンは最終戦で2度目のトップ10入りを果たす
    2018シーズン最終戦はウエットコンディションで行われ、途中、天候悪化のため中断をはさむ難しい展開のなか、Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンが大健闘を見せた。

    ザルコはグリッド4列目から最初の13ラップで5番手に浮上。このあとコース上の水の量が多くなりレースは一時、中断となったが、再開後の残り14ラップで7位を獲得した。これによってシリーズポイントを158に伸ばしサテライト勢ではトップのランキング6位でシーズンを終えた。

    チームメイトのハフィス・シャーリンもまた見事なレースを展開した。1ヒート目では、ひとつひとつ着実にポジションアップを図って1周目の21番手から10番手まで浮上。再開後も雨と格闘しながら懸命に順位をキープし、今季2度目のトップ10入りを果たすとともに、ランキングではルーキー勢では2番手を獲得した。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (13位)
    「最後の4ラップは路面のコンディションがとてもひどい状態でした。チームのため、ヤマハのために、最終戦でどうしても好成績を獲得したかったのですが、残念ながらミスをおかしてしまいました。本当に悔しい気持ちでいっぱいです。状況はマレーシアのときとよく似ていて、原因が何だったのか、はっきりとはわからないままですが、きっと、最後のところでより多くの注意を払わなければならなかったのでしょう。このように残念な結果になりましたが、パフォーマンス自体は決して悪くはありませんでした。あの瞬間までは走りをエンジョイできていましたし、非常に好調だったのです。そしてランキング3位を獲得できたことはとてもよかったと思っています」

    マーベリック・ビニャーレス (DNF)
    「転倒後も肩にちょっと痛みがあるくらいで、幸い大きな怪我はありませんでした。いずれにしても非常に難しい戦いで、序盤は技術的トラブルもあってなかなかペースが上がりませんでした。それでも周回を重ねるうちに集中できるようになり速さも出てきたので、少し無理をしてしまったのかもしれません。チャンピオンシップのことを考えて何とかロッシ選手の前に出たいと思っていたのですが、彼は非常に速くてなかなか抜き返すことはできませんでした。この転倒がなければリンス選手やドビツィオーゾ選手とトップ争いをしていたかもしれないと思うと残念です。でも、ウエットレースで上位争いができたのはこれで3回目になるので、このことは喜んで良いと思っています。正直に言えば、最後の5レースにはとても満足しています。私自身、非常に安定していましたし、自信を持って走ることができました。マシンの状態を把握し、進むべき方向がはっきり見えてきたことで自信を取り戻すことができたのだと思います。これは2018年の収穫のひとつです。シーズンの初めに状況をしっかり理解することができれば、何事にも冷静に対処し、同じミスをおかすこともなくなるはずです。明後日のテストでは、おもにエンジンに取り組むことが課題になります。新たなシーズンのスタートにモチベーションが上がっています!」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「シーズン最終戦がこのような結果になり非常に残念です。ロッシ選手もビニャーレス選手も1ヒート目はとても順調だったので、なおさらその思いが強くなります。午前中のウォームアップではロッシ選手が好調で、グリッド16番手からでも上位争いに加わるチャンスがあると考えていました。私から見れば彼のライディングは驚異的ですらあり、実際には上位どころかトップ争いを展開したのです。ところがそのあとレッドフラッグが振られ、3番グリッドから再スタートしなければならなくなりました。そしてここからまたすばらしいレースを見せてくれたのです。それだけに、本来の速さと実力を結果に結びつけることができなかったことが残念でなりません。ビニャーレス選手も非常にアンラッキーでした。技術的なトラブルを抱えながらも懸命にコントロールして4位争いを展開していましたが、自己ベストを記録した直後に転倒してしまいました。大きな怪我がなかったことを真っ先に喜ぶのは当然ですが、12ラップ目に転倒したため再スタートのグリッドに並べなかったことは心残りです。このような形でシーズンを終えることは望んでいませんでしたが、難しい状況のなかでふたりが全力でプッシュしてくれたのですから、それ以上を要求することはできません。一年を通して難しい戦いを強いられてきましたが、最後になってよいきざしも見えてきました。明後日から始まる最初の公式テストでも、この方向性を維持して前に進んでいきます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (7位)
    「非常にタフな戦いでした。激しい雨が降るなかで順調にスタートを切りましたが、コース上の水の量が非常に多かったためコントロールが難しく、大勢のライダーが転倒しました。再スタート後は思うようにペースが上がらず、ついていくのが難しくなりましたが、最も重要なのは完走してトップサテライトを獲得すること。これがシーズン開幕当初からの最大の目標だったので、こうして実現することができてとてもうれしく思います。この2年間、非常によい状態で戦うことができました。私自身、チーム、またヤマハとともに歩んだ歴史の集大成として、このような結果を得られたことを誇りに思いとても満足しています。ランキングにおいては5位獲得も不可能ではないと思っていたのですが、今日はリンス選手が非常に速く、まさに完璧な走りだったので、彼の健闘を讃えたいと思います。最後に、このすばらしい2年間を支えてくれたすべての人にお礼を言います。来年からピットは別々になりますが、今までと変わらず喜びを分かち合える関係が続くと思っているので、新たな挑戦にも前向きに取り組むつもりです」

    ハフィス・シャーリン (10位)
    「まず初めに、チームのみんなにお礼を言いたいと思います。ウエットコンディションのなかでトップ10を獲得できるとは考えていませんでした。今日のレースでは多くのドラマがあり、多くのライダーが転倒しまいましたが、レースが中断された時点ですでに、私は10位まで上がっていました。フルウエットのレースを完走したのは今回が初めてで、そのなかでまた多くのことを学びました。ランキングにおいてはトップルーキーを逃しましたが、4ポイント差まで近づくことができました。フランコ・モルビデリ選手にはおめでとうと伝えたいと思います。最後にスポンサーのみなさま、家族やファンのみなさま、私をサポートしてくださったことに感謝します。MotoGPに出場できることを非常に幸せに感じています。来週からはまた新しい旅が始まりますが、今まで同様、ハードワークに励みます。みなさま、本当にどうもありがとう!」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「2018シーズンが、ようやく終わりました。バレンシアは毎年、フィナーレにふさわしい好天に恵まれてきましたが、今年はそうはいかず、難しいコンディションのなかで悪戦苦闘することになってしまいました。しかし終わってみれば、そのことによって、よりエキサイティングで面白い展開になったと言うこともできるでしょう。路面状況は刻々と変わり、グリップが十分でないため多くの転倒車がありました。そして思ってもみなかった結果になり、いつもとは違う顔ぶれが表彰台に並びました。チーム2年目のザルコ選手がトップサテライトの座とともにランキング6位を獲得したことを、私は心から誇りに思い満足しています。彼は今日もまた、ヤマハ勢最高位を獲得したのです。決して最速ではありませんでしたが、今日は最後まで走り切ることが最も重要でした。それをザルコ選手は成し遂げたのです。2年前、チームはザルコ選手とフォルガー選手を擁して冒険の旅を始めました。ザルコ選手とは2年間ともに戦い、2回のトップサテライトと昨年のトップルーキーを獲得。この結果を見れば、ともによい仕事ができたと思いますし、その成果を誇りに感じます。ザルコ選手には、この2年間の努力について感謝の気持ちを伝えたいと思っています。彼は常に、速さと賢明さを兼ね備えたプロフェッショナルでした。新たなチャレンジにおいても成功をおさめられるよう期待しています。一方、シャーリン選手は、ミシュランタイヤ装着のMotoGPマシンでウエットコンディションを走るのはほぼ初めての経験だったので、今回は多くのことを学ぶよいチャンスになったと思います。彼のニックネームは魚の意味を持ち、魚はたいてい水の中でハッピーです。それでもトップ10などは夢にも思っていなかったことですが、彼は今週、フリープラクティスから今日の決勝までにライディングスタイルを進化させ、トップとの差を大きく縮めたのです。彼がウエットコンディションに非常に特別なフィーリングを持っていることは間違いなく、おそらくMoto2での経験がMotoGPに生かされているのだと思います。最後になりましたが、この場を借りてもう一度、ヤマハのみなさま、エンジニアをはじめすべての人に、心からの感謝を伝えたいと思います。ザルコ選手を擁した2年間、そして今年はシャーリン選手も加わって成し遂げてきた大きな成果は、ヤマハの多大なるサポートがあってこそ可能になったのです」

  • ホンダ、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスで2年連続三冠達成

    ホンダ、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスで2年連続三冠達成

    2018 FIM ロードレース世界選手権シリーズ 第19戦 バレンシアGP(11月18日開催)において、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team <ライダー=マルク・マルケス、ダニ・ペドロサ>)がチームタイトルを獲得した。

    第16戦 日本GPで、マルク・マルケスがライダーズタイトルを、第18戦マレーシアGPではHondaがコンストラクターズタイトルを決定しており、2年連続での三冠獲得となった。

    野村欣滋 (株式会社ホンダ・レーシング 代表取締役社長)
    「各メーカーとも今シーズンのマシンを大きく進化させており、これまで以上に厳しいレースの連続でした。そのような状況で、マルク・マルケス選手、ダニ・ペドロサ選手をはじめ、Hondaとともに闘ってくれた全員の努力により、2年連続三冠を獲得することができました。ライダーの皆さん、チームおよび関係者の皆様、多くのスポンサー様、そしてファンの皆様に心より感謝申し上げます。
    今後もホンダ・レーシングは、モータースポーツファンの皆様と感動を共有できるレース活動を目指し、取り組んでまいります。引き続き、ご声援の程よろしくお願い申し上げます」

  • Moto3 | 15歳のジャン・オンジュがデビュー戦で史上最年少優勝!

    Moto3 | 15歳のジャン・オンジュがデビュー戦で史上最年少優勝!

    Moto3 最終戦バレンシアGPの決勝レースで15歳のジャン・オンジュがデビュー戦で優勝。史上最年少優勝を達成した。

    通常、Moto3は16歳以上の参戦しか認められていないが、レッドブル・ルーキーズ・カップの王者であるジャン・オンジュは、年齢制限の特別許可を得てデビュー。

    予選で4番手グリッドを獲得してすでに印象を与えていたジャン・オンジュだが、ウエットコンディションの難しいレースで優勝。

    トルコ史上初の快挙を飾り、1991年3月に鈴鹿サーキットで開催された開幕戦日本GPで優勝した上田昇(ワイルカード)以来となるデビューウインを達成。2014年に始まったアジア・タレント・カップの出身者として初めて表彰台を獲得した。