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  • MotoGP | ドゥカティ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    2019年 MotoGPシーズンの幕開けを告げるカタールGPが、3月10日にロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。Mission Winnowドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、昨年に続いてマルク・マルケス(ホンダ)の追撃をかわし、わずか0.023秒差でドゥカティ移籍後12勝目となる見事な勝利を収めた。ドヴィツィオーゾは、ロサイルで5年連続して表彰台を獲得している。

    ドヴィツィオーゾは、フロント・ローからスタート。すぐさま先頭に立つと、マルケスやアレックス・リンス(スズキ)らと激しいバトルを展開、最後の数周は後続を引き離しにかかった。マルケスは最終ラップの最終コーナーで最後のアタックを仕掛けたが、ドヴィツィオーゾがクロスラインで抜き返してトップチェッカーを受けた。

    チームメイトのダニーロ・ペトルッチは、理想的とは言えない3列目からレースをスタートしたが、ポジションを挽回して手堅いレース展開を見せた。一時は3番手まで順位を上げたが、その後若干ペースを落として6位でフィニッシュした。優勝したドヴィツィオーゾとの差はわずか2秒にすぎなかった。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04) 1位
    「優勝できて本当に嬉しい。テストを終了した段階では、これほど速く走れるとは期待していなかった。作業に集中することで、各セッションでマシンの戦闘力を上げることができた。レースでは、終盤に勝負をかけられるようにタイヤを温存する戦略を採ったが、レースではほとんどトップを走行していたのでそう簡単には行かなかったし、ライバルの走りを観察することもできなかった。マルケスは、いつもどおり100パーセントで挑んできたので、こちらも限界までプッシュせざるを得なくなった。マシンの長所である加速力とトップスピードを活かすことができたとはいえ、コーナリングスピードをさらに向上させる必要がある。今年は速いライダーが多いので、得意ではないサーキットでポイントのロスを最小限に抑えることが大切だ。しっかりと地に足を付けて、今の方向性で作業を続けたい」

    ダニーロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09) 6位
    「チャンピオンシップに向けて貴重なポイントを獲得できたので、6位でもポジティブに捉えたい。スタート順位は理想的とは言えなかったが、レースペースがそれほど速くなかったので、素早くポジションを上げることができた。オーバーテイクとハードブレーキングに課題が残っている。温度低下が早いと予想したので、フロント、リアともにソフトタイヤを装着したが、今考えるとその選択はギャンブルだったかもしれない。またストレート・スピードがいつものように速くなかった。チャンピオンシップはまだ始まったばかりだ。もっと上に行ける自信がある」

    クラウディオ・ドメニカーリ(ドゥカティ・モーター・ホールディングCEO)
    「非常にエキサイティングなレースだった。ドヴィツィオーゾは素晴らしいの一言に尽きる。昨年に続いて開幕戦を制し、昨年のバレンシアから連勝を続けている。冬の間にチーム全体がしっかりと仕事をしていたことの証明だ。デスモセディチは、さらに戦闘力を増したものの、手強いライバルが目白押しで、まだ開幕戦が終わったにすぎない。この先も集中力を維持し、ハードワークを続ける必要がある。いずれにしても、ドゥカティには戦闘力があると言い切れるだろう」

    ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー)
    「これ以上ない最高のシーズンをスタートさせることができた。ドヴィツィオーゾの巧みなレース展開は尊敬に値する。一切ミスを犯さず、タイヤを労り、最終コーナーまで状況をコントロールしていた。彼は、どこでカードを切ればよいのか良く分かっていた。冬の間もカタールの開幕戦に備えてハードワークを続けてきたスタッフ全員に感謝したい。次のレースでは、ふたりのライダーがともに主役になれるよう、今後も努力を続けたい」

    第2戦のアルゼンチンGPは、3月31日にアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催される。

  • MotoGP | ホンダ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    2019年のMotoGP 開幕戦カタールGPは、22周で決勝レースが行われ、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、0.023秒差の2位でフィニッシュ。14年以来の開幕Vは逃したが、2年連続での開幕戦表彰台獲得となり、順調なシーズンのスタートとなった。

    今大会は、スタートからゴールまで大集団の戦いとなり、中盤以降は8台がトップグループを形成。

    終盤はマルケス、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)による5台の優勝争いとなり、マルケスは2位でチェッカーを受けた。

    しかし、ロサイル・インターナショナル・サーキットは、マルク・マルケスがシーズンを通して苦手とするサーキットの一つ。そのロサイルで好バトルを繰り広げての表彰台獲得に満面の笑みだった。マルケスは、昨年12月に脱臼癖のついた左肩の手術を行った。そのため、ウインターテストは、マレーシア、カタールともに、肩の回復を確認しながらメニューに取り組んだ。開幕戦では、100%の状態ではなかったが、パフォーマンスの向上した19年型RC213Vで優勝争いに挑み、ファンを喜ばせた。

    昨年10月のオーストラリアGPで右足首を負傷し、今年2月のマレーシアテストから復帰したカル・クラッチローは、予選6番手からトップグループに加わり、3位でフィニッシュした。最終ラップのリンス、そしてロッシとの厳しい戦いは、マルケスとドヴィツィオーゾとの優勝争い同様、手に汗を握るものだった。これまでカタールGPでは4位が最高位だったクラッチローだが、ケガからの復帰戦、そしてシーズンの開幕戦で表彰台に立ち、スタッフとともに喜びを爆発させた。クラッチローは、復帰に向けて厳しいリハビリを続けてきた。右足首はまだ完全ではなく、リアブレーキの操作に支障がある状態だったが、RC213Vのパフォーマンスを存分に引き出し、表彰台獲得を果たした。

    最高峰クラスでのベストグリッドとなる9番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、9位でチェッカーを受け、開幕戦の目標だったトップ10フィニッシュを果たした。今大会、好調な走りをみせた中上は、オープニングラップで5番手に浮上した。そのあと、他者との接触を避けるためポジションを落とす。中盤には、ジャック・ミラー(ドゥカティ)とのバトルでペースを落とし、一時は11番手までポジションを落としたが、終盤は9番手までポジションを上げる好走をみせた。

    Repsol Honda Teamのデビュー戦となったホルヘ・ロレンソは、フリー走行と予選の転倒の影響で思うようにペースを上げられず、苦しい戦いとなったが、終盤に追い上げをみせ、13位でフィニッシュした。序盤の混戦の中で19番手までポジションを落としたロレンソだが、痛みをこらえながら熱走をみせ、ポイントを獲得。スタンドにつめかけたファンから大きな拍手が送られた。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「昨年と全く同じような展開でした。一生懸命プッシュしましたが、オーバーテイクをするには、どうしてもハードブレーキングが必要となり、その結果、大きくはらんでしまってラインをキープできませんでした。そのため、ややペースを抑えて終盤に優勝を狙うことにしました。優勝はできませんでしたが、20ポイント獲得できたことはとてもうれしいです。カタールはいつも苦戦するサーキットなので、今週末は一生懸命取り組みました。いろいろ調整していったら、今度はブレーキングでいつものようにプッシュできなくなりました。それでも、完走してポイントをたくさん獲得できたのでうれしいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
    「表彰台を獲得したことはもちろんのこと、MotoGPのレースに戻ってこられて、とてもうれしいです。LCR Honda CASTROLチームはすばらしい仕事をしてくれました。開幕前にこのサーキットで行われたテストは僕にとっては少し時間の無駄に感じましたが、今週末は一生懸命取り組みました。難しいレースウイークでした。ウォームアップを終えたときには、まさか表彰台に上がれるとは考えもしませんでした。レースでは自分の持っているカードを使いました。フィーリングはよかったです。レースがスタートしてからは、マルケスも僕と同じような戦略で、リアタイヤをセーブしていました。すばらしいシーズンのスタートになりました。MotoGPクラスは、どのレースも常にバトルが繰り広げられています。その中で戦い、表彰台を獲得できたことはうれしいです。ケガをしたときには、ここに戻ってこられるかどうかも分からない状態だったので、本当に夢のようです」

    中上貴晶(MotoGP 9位)
    「今日はいいスタートを切ることができました。9番グリッドというアドバンテージを生かし、オープニングラップは5番手までポジションを上げることができました。今日はリアにソフトを選択したので序盤からアグレッシブに行こうと決めていました。しかし、ミルと接触しそうになり、それを避けたときに4台に抜かれ、その後のレース序盤にはミラーにブロックされて、トップグループとの間にギャップが開いてしまいました。今日は一時11番手までポジションを落としてしまいましたが、ペースを取り戻し9位までばん回しました。トップグループとの差も7秒で、トップグループを視野に入れて戦えたことで、いろいろ勉強になりました。今大会はウイークを通してトップ10内で走ることができました。それが大きな自信になり、これまで課題だった序盤のペースも改善することができました。次戦アルゼンチンは、Hondaマシンとの相性はいいと思うので、もっといいレースができると確信しています。今大会も応援してくれたファン、そしてスポンサーに感謝したいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
    「今日は、思っていたような結果にはなりませんでしたが、ポジティブなことはたくさんありました。昨日の転倒は、身体に大きなダメージがあり、特に肩を痛めました。そのため、いろいろできないことがありました。転倒以降は、レースウイークをスタートしたときよりも走りが遅くなりました。序盤は少し問題があって、3秒か4秒ロスしましたが、高いポテンシャルがあることは間違いありません。あの転倒がなければ力強い走りができたと思います」

  • MotoGP | ヤマハ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ドーハで5位と7位
    Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが22ラップを全力でプッシュし、予選グリッドから9つ順位を上げて5位を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは終盤で離されて7位となった。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド14番手からスタートしたが、ファビオ・クアルタラロがピットレーンからのスタートとなっていたため、第1コーナー進入時点で13番手。オープニングラップのなかでもうひとつ上げ、そのあと続いてF・バニャイア(ドゥカティ)とA・エスパルガロ(アプリリア)をパスしてトップ10に浮上した。

    追撃はさらに続き、まず中上貴晶(ホンダ)をとらえ、次にトップグループに加わるべくチームメイトのマーベリック・ビニャーレスを追って行く。しかし残り10ラップ目にフランコ・モルビデリに抜かれると、レース終盤戦のためにタイヤの温存が重要であることを十分に承知しながらもバレンティーノ・ロッシは身体を伏せて懸命のプッシュ。そして2ラップ後、スリップストリームを利用して第1コーナー進入で抜き返すことに成功した。

    これがきっかけとなって、さらにペースを上げたバレンティーノ・ロッシは15ラップ目でマーベリック・ビニャーレスをパス。さらにyッヨアン・ミル(スズキ)とダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)を抜き去り、ついには5番手まで浮上した。1分55秒台のハイペースで周回を続けるも、これ以上のポジションアップはならず、そのまま5位でチェッカー。トップとの差は0.6秒だった。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはポールポジションからスタート後、第1コーナーで6番手へ後退。懸命にリズムをつかもうとするなかで、さらにふたつ下げて8番手となった。ここから挽回を開始すると4ラップ目には中上をとらえ、さらにカル・クラッチロー(ホンダ)に照準。しかしすぐさま勝負をかけることはせず、タイヤの温存を図りながら次のチャンスを待つことにした。

    そして終盤戦を迎えるとふたつのセクションでベストタイムを記録するなどペースを上げ、ついにはトップグループに接近。このあとバレンティーノ・ロッシに抜かれるも、残り3ラップと2ラップでは自己ベストを更新しながら前との1.3秒差を縮めようと最後まで懸命の走り。しかしとうとう追いつくことはできず、トップから2.481秒差の7位でゴールラインを通過した。

    次回は3週間後の3月29日~31日、アルゼンチンのTermas de Rio Hondo で行われる。

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team、デビュー戦でポイント獲得
    ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた2019シーズン開幕戦でマレーシアのチームとして初めてMotoGP参戦を果たした。

    フランコ・モルビデリが11位に入り、ポイントを獲得した。フランコ・モルビデリのチームメイトのファビオ・クアルタラロはグリッド上でのミスによってピット・スタートとなっていたが、ここから挽回して16位でゴール。ポイント獲得はならなかったが、自身のMotoGPデビュー戦で印象的な走りを見せた。

    ファビオ・クアルタラロは予選5位を獲得してグリッド2列目に並んでいたが、ウォームアップラップ開始直前にエンジンをストールさせてしまったためピットレーンからのスタートを強いられた。ここから懸命の挽回を図り、3ラップ目には1分55秒039のファステスト・ラップを記録するなど好調ぶりを見せ、最後尾から16位へ上げてチェッカーを受けた。 フランコ・モルビデリは第1戦を終えてランキング11位。ファビオ・クアルタラロは次回3月31日に行われる第2戦アルゼンチンGPで再度ポイント獲得を目指す。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (5位)
    「昨日から今日にかけて、セッティング変更を行うためチーム全員がハードワーク。また決勝のためのいくつかの調整も行いました。その結果、良い仕事ができ、良いレースができて満足しています。マシンのフィーリングもとても良くなっていて、後方からの挽回をエンジョイすることができました。そして5位まで上がり、しかもトップにコンマ6秒差まで近づくことができたのですから悪くないと思います。私たちはこのサーキットでいつも好成績を残してきました。今回は表彰台獲得を目指すも、それには及びませんでした。このあともハードワークを続けていきます」

    マーベリック・ビニャーレス (7位)
    「スタートでウイリーしてしまい、フルスロットルを維持することができずラインを外してしまいました。レース中盤でも1分55秒台前半が出ており、単独走行ならこのようなハイペースをキープできるのですが、他のライダーの後ろに近づくとリアが十分にグリップしてくれなくてオーバーテイクが難しくなるのです。チームも私自身も改善、改良を追求するためにハードワークを続けなければなりません。どこを改善すべきかがわかったことが今日の収穫。そしてそのことがとても重要だと思っています」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「昨日の予選が終わったあとは、バレンティーノのフィーリングを上げられるようなマシンを作るためにチーム全員で懸命に仕事に取り組みました。結果的に彼が本当に頑張ってくれて、大集団のカオスを潜り抜けて5位を獲得することができました。グリッド14番手からここまで挽回し、しかもトップにコンマ6秒差まで近づいたことは非常に大きな成果です。一方、マーベリックはポールポジションを獲得しながら、それを生かすことができませんでした。中盤から終盤のリズムはとても良かったのですが、誰かの後方についたときにリアタイヤが十分に機能してくれませんでした。こうしたことがなぜ起こるのか、これから原因を探っていきます。開幕戦にチームとして期待した成績には届きませんでしたが、今後の課題を提示してくれました。もう一度チーム一丸となって、このレースから学び、次につなげたいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ (11位)
    「今日のレースはふたつのパートに分かれていたと思います。前半は、スタートは悪かったけれども全体にうまくできていました。序盤の遅れをすぐに挽回し、トップグループについて行きながらタイヤもしっかり制御できていたからです。リアタイヤについては、他の多くがミディアムだったのに私はソフト・コンパウンドを選んでいて、これは失敗でした。何とか最後までもたせようと必死でしたが、レース後半はグループについて行けなくなってしまったのです。ペース自体は良かったし、チームの仕事も順調でウイークを通じて好調を維持できていただけに残念です。次のアルゼンチンに向けてしっかり集中していきます」

    ファビオ・クアルタラロ (16位)
    「スタート前にミスをしてしまいました。とても残念です。でもこのようなミスがシーズンの中ほどで出るよりは、この初戦での経験で良かったとも思っています。すぐにでも挽回していきたかったのですが、1ラップ目はタイヤが冷たかったので、とくにブレーキングに集中しながら、冷静に、慎重にタイヤが暖まるのを待たなければなりませんでした。徐々にリズムが出てきて、そこからようやくプッシュすることができたのです。終盤はまた少し苦戦したところもありましたが、振り返ってみれば、テストから始まり今日まで、このサーキットでの仕事はとても順調で満足です。MotoGP初戦を経験してわかったことは、Moto2やMoto3とは違ってオーバーテイクが非常に難しいということです。その他にも今日はとてもたくさんのことを学ぶことができました。チームのサポートに心から感謝。次のレースがとても楽しみです」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ (チーム・マネジャー)
    「チームのみんなの、オフシーズンからここまでの素晴らしい仕事ぶりに感謝します。今日の決勝まで、すべてが非常に順調でした。ファビオ(クアルタラロ)はグリッドでエンジンをストールさせてしまいピットレーンからのスタートとなりました。これは残念ながら、小さなミスが大きな代償につながるものでしたが、彼はそのあとも決してあきらめずに力強い走りで挽回し、16位を獲得してくれました。モルビデリはスタート後の1ラップで8番手から12番手へ後退してしまいましたが、そこからハードプッシュで挽回。この間もタイヤの消耗に気を遣いながら走行していましたが、15ラップ以降はタイヤの左側の劣化が激しくなりペースが上がらなくなってしまいました。11位と16位の結果はチームとしての期待には届きませんでしたが、この非常にハイレベルなMotoGPという世界と、今日の難しいコンディションを考えれば、自分たちの仕事を誇りに思ってもよいのかもしれません」

    辻幸一 (ヤマハ MS統括部 統括部長)
    「あらためて、レースの難しさと最後まで諦めない気持ちの大切さ教えられたカタールGPの決勝でした。初日から好調でポールポジションからスタートしたビニャーレス選手は、決勝レースでは自分のペースを上手くつかむことができずに7位でチェッカー。一方、ロッシ選手はこの週末中はマシンのバランスを上手く見つけられず14番手からのスタートとなりましたが、良いマシンを提供すべく最後までデータを分析したチームスタッフの努力を無駄にしないよう、あきらめずに走りきり、表彰台こそ逃しはしたものの5位でチェッカーを受けることができました。次回はアルゼンチンGPとなります。皆様のご期待に応えることができるようチーム・スタッフ一同一丸となってがんばりますので引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします」

  • MotoGP | 開幕戦カタールGP 結果:アンドレア・ドヴィツィオーゾが優勝

    MotoGP | 開幕戦カタールGP 結果:アンドレア・ドヴィツィオーゾが優勝

    2019年シーズンのMotoGPの開幕戦となるカタールGPが3月10日(日)にドーハ郊外にあるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が優勝した。

    ナイトレースとして開催されるカタールGP。気温18度、路面温度19度のドライコンディションで現地時間20時にレースはスタート。2番グリッドからスタートしたアンドレア・ドヴィツィオーゾがホールショットを奪う。

    2番手にはジャック・ミラー、3番手にマルク・マルケス(ホンダ)、4番手にはカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、そして、5番手には中上貴晶(LCR・ホンダ)が浮上。ポールポジションのマーベリック・ビニャーレスはオープニングラップで6番手まで後退する。

    3周目にジャック・ミラーが失速して後退。マルケスが2番手、クラッチローが3番手、中上は7番手まで順位を落とす。5周目にはアレックス・リンスがマルケスを抜いて2番手に浮上。チームメイトでルーキーのジョアン・ミルも4番手まで順位を上げる。そこにダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が加わり、目まぐるしく順位を入れ替えながるレースは展開する。

    後半には上記の6台にバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスのヤマハ勢を加えて8台が先頭グループを形成。ストレートのドゥカティとホンダ、コーナーリングのスズキとヤマハという図式で終盤にむけて走行を続ける。

    残り4周、アレックス・リンスが1コーナーで痛恨のミスで4番手に後退。残り2周でドヴィツィオーゾのミスをついてマルケスがトップに浮上。

    しかし、ドヴィツィオーゾがストレートでマルケスを抜き返してファイナルラップを迎える。レースは最終ラップまでバトルを展開。最終コーナーでマルケスが仕掛けるもドヴィツォーズが抜き返してトップでフィニッシュ。開幕戦を制した。

    3位にはカル・クラッチローが入り表彰台を獲得。以下、アレックス・リンス、バレンティーノ・ロッシ、ダニエル・ペトルッチ、マーベリック・ビニャーレス、ジョアン・ミルと続き、中上貴晶がドラコンディションでは初のシングルフィニッシュとなる9位でフィニッシュした。

    2019年 MotoGP 開幕戦 カタールGP 決勝結果

    Pos. No. Rider Team
    1 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    2 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    3 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール
    4 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    5 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    6 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    7 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    8 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター
    9 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ
    10 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    11 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT
    12 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    13 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム
    14 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    15 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    16 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT
    17 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3
    18 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング
    19 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
    20 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3
      38 ブラッドリー・スミス アプリリア・ファクトリー・レーシング
      43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
      63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング
  • Moto3 | 開幕戦カタールGP 結果:鳥羽海渡が日本人初優勝!

    Moto3 | 開幕戦カタールGP 結果:鳥羽海渡が日本人初優勝!

    Moto3 開幕戦カタールGPの決勝レースが3月10日(日)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、自己最高位の1列目3番グリッドからスタート鳥羽海渡が僅少さで優勝争いを制し、通算37戦目で初優勝。軽量級では小山知良が2007年6月の第7戦カタルーニャGP以来12年ぶりとなる優勝、Moto3となってからは日本人初優勝を挙げ、ポイントリーダーに飛び出した。

    気温21度。路面温度23度のドライコンディションの中、13人が優勝争いを展開。2番グリッドのロレンソォ・ダッラ・ポルタが0.053秒差の2位に入り、2年連続して表彰台を獲得すれば、ウォームアップ走行で週末3度目の1番手に進出したポールポジションのアロン・カネトは、0.174秒差の3位表彰台。

    20番グリッドのマルコス・ラミレス、8番グリッドのチェレスティーノ・ヴィエッティ、10番グリッドのラウール・フェルナンデェス、5番グリッドのニッコロ・アントネッリがトップ8入り。

    11番グリッドのロマーノ・フェナティは、4番手走行中の15ラップ目、残り4ラップにコースアウトの警告を受け、まだ必要でないロングラップペナルティを実行して11番手に後退。9位でゴールすれば、14番グリッドのヤコブ・コーンフィールは10位。

    レギュラーライダーのデビュー戦となった15番グリッドの小椋藍は、で0.956秒差の11位に進出。13番グリッドの真崎一輝と19番グリッドの鈴木竜生は、4ラップ目の6コーナーで後方から接触を受けて転倒。真崎は最後まで走り抜いて19位。鈴木はリタイア。代役参戦となった25番グリッドの山中琉聖は20位。22番グリッドの佐々木歩夢は、1ラップ目の6コーナーで多重クラッシュに巻き込まれる形で転倒リタイアを強いられた。

    次戦アルゼンチンGPは、アウトドロモ・テルマス・デ・リオ・オンドで3週間後の29日に初日、31日に決勝レースが開催。日本とアルゼンチンの時差は12時間。4月1日00時0分に決勝レースがスタートする。

    鳥羽海渡Kaito Toba

  • MotoGP | ヤマハ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    マーベリック・ビニャーレスがポールポジションから決勝スタート
    ロサイル・インターナショナル・サーキットでのウイーク2日目、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがQ2セッションで好調ぶりをアピールしてポールポジションを獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは全力を尽くすもQ2に進むことができず、14番手からのスタートが決定した。

    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、シーズン開幕戦をポールポジションからスタートすることとなった。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも強風と寒さのなかで奮闘したが、Q2セッションに進むことができずグリッド14番手となっている。

    マーベリック・ビニャーレスは前方のクリアスペースを確保してからQ2セッションをスタート。この作戦が功を奏し、最初のトライでいきなりトップに浮上すると後続に0.741秒もの差をつけた。これがただの幸運ではないことを証明するように、その後もタイムを更新し、セッション前半はトップの座を脅かされることはなかった。

    素早いピットストップのあと、5分半を残してまたもクリアスペースを維持してコースイン。この頃には全体のペースも上がっており多くのライダーがセクションごとのタイムを更新していたが、マーベリック・ビニャーレスもすぐさま反応してさらに0.298秒も短縮する1分53秒546をマークした。このタイムで2番手に0.198秒差をつけてポールポジションが決定し、2019シーズン開幕戦を絶好の位置からスタートすることとなった。

    一方のバレンティーノ・ロッシは、強風と寒さに見舞われたフリープラクティス第3セッションで前日の第1セッションのタイムを更新することができずQ1に挑戦。15分間のセッションを早々にスタートしたものの大勢に行く手を阻まれてなかなかペースが上がらなかったが、ひとたびクリアスペースを見つけると11番手から7番手へとジャンプアップした。

    残り6分でピットに戻り、前後タイヤを新品に交換して2度目の走行へ。一時5番手につけたあと6番手へ後退していたが、最終ラップのトライで0.290秒を短縮。1分54秒537で4番手に浮上してグリッド14番手を獲得した。

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは決勝2列目と3列目からスタート
    ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは予選セッションを順調に走行し、それぞれグリッド2列目と3列目を獲得。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのピットにはこの日、F1で5度のチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンが訪れており、チームスタッフの動きや技術的な指示や作業を興味深く見つめていた。

    PETRONAS Yamaha SRTのふたりのライダーは、Q2進出を目指してフリープラクティス第3セッションに臨み、見事それを達成。その後のフリープラクティス第4セッションでは決勝用セッティングに集中的に取り組んだ。

    予選セッション開始前にはルイス・ハミルトンがふたりをピットに訪ね、PETRONASの3選手がレースについての考えを語り合ったり、ヘルメットを交換するなどつかの間のなごみの時間。予選が始まるとハミルトンはそのままピットに留まり、フランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロのチャレンジを見守った。

    Q2セッションではMotoGPデビューのファビオ・クアルタラロが7ラップ目に1分53秒946を記録して5番手獲得の大健闘。この結果、ルーキーとしては2008年以来のベストリザルトを手にすることとなった。一方のフランコ・モルビデリは最終ラップで1分54秒236を記録して8番手。 明日は現地時間、午後3時40分からウォームアップ・セッションが行われ、午後8時に決勝がスタート。いよいよPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamの長年の夢が叶う瞬間が訪れる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選1番手/1分53秒546)
    「とても驚いています。みんながこんなに速く走るとは思っていませんでした。私たちのマシンも少しずつ良くなってきていますが、これで十分というわけではなくて、まだ課題が残っています。とくに最終コーナー立ち上がりについては改善が必要です。明日までにそれができれば決勝でもいい戦いができるはずなので、恐れることなく全力でプッシュしていきます。チームが素晴らしいマシンを用意してくれたので、今度は私がプッシュしてゆく番です。序盤は5~6台のトップグループになるはずですが、最後がどうなるかは現時点でまったく予想がつきません。今晩、作戦を考えるつもりですが、とにかくベストを尽くすということが最優先だと思っています」

    バレンティーノ・ロッシ (予選14番手/1分54秒537)
    「問題があり、難しい状況です。フロントのフィーリングが良くなく、タイヤの劣化も激しいのでペースを上げることができないのです。このままでは決勝も厳しい戦いになってしまうので、何か対策を見つけなければなりません」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「まずマーベリックを祝福したいと思います。今日のようにコース・コンディションが難しいなかでのポールポジション獲得は、本当に素晴らしいことです。昨日からずっと懸命に頑張ってきたことの成果と言えるでしょう。また私たちチームにとっては、ポールポジションの位置だけでなく彼のペースの強さも重要です。明日の決勝でもトップを走ってくれることを期待しています。バレンティーノについては、どこに問題があるのかを探し出さなければなりません。ペースを上げるだけの確かなフィーリングやチャンスを与えてあげられなかったのはなぜなのか、明日のウォームアップ・セッションのなかで見つけていきます。決勝のシグナルが消えるまでに必ず答を出します」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (予選5番手/1分53秒946)
    「Q2はとても気持ちよく走ることができ、2回目の走行では確かに限界ぎりぎりまで迫っていました。1分54秒台の壁を破れたことがうれしく、明日の決勝でもバトルに加わっていきたいと思っています。決勝用のセッティングもしっかり仕上がっており、ハイペースで走ることができているので、ここまでの自分たちの仕事に満足です。上位陣はペースがよく非常に速いので、決勝はハイペースの戦いになるでしょう。私も彼らについて行って、しっかり最後まで走り切ることを目標にしています。以前からファンだったF1チャンピオンに会えてとてもハッピーでした。とくにヘルメットを交換したことは最高にうれしい出来事。F1シリーズが大好で、一戦もかかさずみることにしているのです。ルイス・ハミルトンは素晴らしいドライバー。今シーズンの活躍を祈ります」

    フランコ・モルビデリ (予選8番手/1分54秒236)
    「Q2はとても順調でした。決勝のためには前の3列に入ることが重要でした。マシンのセッティングについては非常に満足しており、あとは決勝で使用するタイヤを決定するだけで良さそうです。目標はトップグループにできるだけ長くついて行くこと。そのあとはどんな展開になるか状況を見守ります。ピットのなかでF1チャンピオンのルイス・ハミルトンと会えたことは、とてもうれしい経験でした。彼は非常に謙虚な素晴らしい人物でした。私もF1の舞台に彼を訪ねてみたいと思っています」

    ルイス・ハミルトン
    「最高に楽しい夜を過ごしました。MotoGPを見ることが本当に大好きなのです。ライダーたちのバイクの上でのパフォーマンスを心から賞賛します。私をここへ連れてきてくれたPETRONASに感謝しています」

  • MotoGP | ホンダ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    2019年のMotoGP開幕戦 カタールGPの予選は、終日、強い風が吹き付ける厳しいコンディションの中で行われ、初日のフリー走行でトップタイムをマークしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、この日も好調をキープし、フロントロー3番グリッドを獲得した。

    カタールGPの行われているロサイル・インターナショナル・サーキット(5.380km)は、これまでマルケスが苦手としてきたサーキットだが、2013年にMotoGPクラスにデビューしてからの7年間で6回目のフロントロー獲得となった。

    決勝ではこれまで過去1勝を含む4回の表彰台に立っている。昨年12月に手術をした左肩も順調に回復しており、2年連続5回目の表彰台と5年ぶりの開幕Vを目指す。

    初日のフリー走行で思うような走りができず13番手へと順位を落としていたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、Q1でトップタイムをマークしてQ2へと駒を進めると、12人で競われるQ2ではさらにタイムを上げて6番グリッドを獲得した。これまで、最高峰クラスでは、3勝を含む16回の表彰台に立ってきたクラッチローだが、カタールGPでは2012年と昨年の4位が最高位。2列目6番手からスタートするクラッチローが、今年はカタールGP初表彰台に挑む。

    前日のフリー走行で12番手。わずかの差でダイレクトでのQ2進出を逃した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、Q1ではクラッチローに続いて2番手タイムをマークしてQ2進出を果たした。そして迎えたQ2では、1本目の新品タイヤで自己ベストを更新する1分54秒239で2番手タイムをマーク。2本目のアタックでは、マルケスとダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)を視野にアタックしたが、お互いに牽制しあったことでペースが上がらず、タイム更新のチャンスを逃した。しかし、MotoGPクラスでベストグリッドの9番手を獲得。決勝では、昨年のバレンシアGPの6位をしのぐリザルトが期待される。

    初日11番手とまずまずのスタートを切ったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP3のセッション開始早々に転倒を喫し、このセッションをほとんど走れなかった。ナイトセッションとなったFP4では、確認作業をしながらの走行となり15番手。そして迎えたQ1では、1本目の新品タイヤのアタックでトップタイムをマーク。2本目のタイヤでさらにタイム更新に挑んだが、この日、2度目の転倒を喫し、タイム更新を果たせませんだった。その結果、15番グリッドから決勝に挑むことになったが、決勝では後方からの追い上げレースが期待される。

    この日は強い風と低い気温のためにMotoGPクラスは延べ14人が転倒する厳しいセッションだった。明日の決勝も厳しい戦いが予想される。

    マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
    「このサーキットはいつも苦戦するサーキットなので、フロントローを獲得するためには、戦略通りに取り組まなければなりませんでした。フロントロー獲得という目標を達成できてうれしいです。特に今日は、風が強く、とても寒い一日でした。明日もこのようなコンディションになったら、厳しい戦いになると思います。しっかり最後まで走り切らなければいけません。昨日はマシンに強さがありましたが、今日は難しい走りを強いられました。すぐにも転倒しそうなフィーリングで、リスクを避けなければなりませんでした。明日は気温がかなり変わりそうなので、コンディションに合わせて準備をしたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
    「今日は昨年と同じようなジオメトリーに変更したのですが、その結果、マシンの状態はかなりよくなりました。よりプッシュできるようになり自信もつきました。一番の課題は、ブレーキをリリースするときの(昨年フィリップアイランドでケガをした)右足首です。ブレーキペダルとステップを調整しなければいけないかもしれません。ベストラップを出した周回は、少しミスをしました。それでも2列目を獲得することができました。トップグループで戦える準備が整っていることを確信しました。今夜はとても寒かったです。このサーキットは、路面コンディションが周回する毎に変わる可能性があるので、明日のコンディションをしっかり見極めたいです。目標はこの勢いをキープ、多くのポイントを獲得し、笑顔でここを去ることです」

    中上貴晶(MotoGP 9番手)
    「今日は風が強く、気温も低いという厳しいコンディションの中での予選となりましたが、ベストグリッドの9番手を獲得できて、とてもうれしいです。Q1は、チームメートのカルに、ロレンソ、バレンティーノという強豪もいて、厳しい戦いになりました。その中で2番手タイムをマークしてQ2に進出することができました。そして、休む暇もなく、速いライダーがたくさんいるQ2に挑みましたが、1本目の新品タイヤのアタックで2番手タイム。2本目はタイムを更新できず9番手までポジションを下げましたが、ベストグリッドを更新することができました。準備はできています。明日はいいスタートを切ってベストを尽くしたいです。今日はFP3、FP4でレースディスタンスにトライして、まずまずのペースで走ることができました。もう少しアベレージをあげられれば、さらに、いいレースができると思います。明日の決勝はトップ10を目標に、8位、9位を狙っていきます」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 15番手)
    「背中に少し痛みがあるので休息が必要です。明日の朝、体調がどうなっているのかを確認しなければいけません。最初の転倒はとても残念でした。ひどい痛みを伴う転倒でしたが、さまざまな要因が重なったための転倒でした。予選Q1の転倒は、とても寒かったことが原因でした。今日はあまりいい日にはなりませんでした。僕はまだRC213Vの経験が浅いので、しっかり経験を積んでいきかなければなりません。まだ、身体に痛みもあります。厳しいコンディションなので、明日はサバイバルレースになると思います」

  • MotoGP | スズキ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    スズキは、MotoGP 開幕戦カタールGPの予選でアレックス・リンスが10番手、ジョアン・ミルが11番手だった。

    ロサイル・インターナショナルサーキットでの開幕戦2日目の挑戦は路面コンディションの変化により、アレックス・リンス、ジョアン・ミルに予想以上の厳しい試練を与えることとなった。

    しかし両ライダー共、初日の堅実なパフォーマンスによりQPは揃ってダイレクトにQ2へ。1000分の1を争う大接戦、さらに夜になって路面コンディションが悪化するため、ダイレクトQ2行きは大きなアドバンテージとなった。Q2終了後の最終ポジションはリンス10番手、ミルが11番手で、明日の決勝は揃って4列目スタートとなる。

    アレックス・リンスはFP3、FP4共に、初日に抱えていたタイヤのグリップに関する問題を解決するべく課題に集中するも、両セッション共2コーナーで転倒。リンス以外にも数人のライダーがフロントの切れ込みにより、同様の転倒を喫した。リンスは転倒により本来のリズムをキープできず、タイムアップに苦戦し、Q2を10番手で終える。

    MotoGPクラス初レースとなるジョアン・ミルは、周回を重ねながら確かな方向性を掴むことに集中し、着々とタイムアップ。難しいコンディションとなったQ2でも揺らぐことなくペースを維持し、デビューレースを11番グリッド、チームメイト同様の4列目からスタートする。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「予選結果はもっと上位を期待していましたが、今日は非常に難しいコンディションだったので仕方がないでしょう。10番手からスタートするアレックスはレース序盤が厳しいと思いますが、レースペースは安定していますし、フィーリングも良いようなので、決勝では期待に応えてくれるだろうと期待しています。ジョアンは初のMotoGPクラスでダイレクトにQ2に行き、最終予選結果も11番手という素晴らしい活躍を見せてくれました。デビューレースをとても楽しみにしています。」

    アレックス・リンス
    「FP3とFP4で2回転倒してしまったために、Q2で頭を切り替えてうまくプッシュすることができなかった。それに加えて路面のコンディションが悪く、思うようなパフォーマンスができなかったよ。でも、単独で走っていてもタイムを上げることができるし、中古タイヤでも安定して速いタイムで走れるから、明日は楽しいレースができると信じているんだ。とにかく明日の決勝に集中するのみだよ。」

    ジョアン・ミル
    「FP4のフィーリングでは、予選でもっとタイムを上げられると思っていたんだけど、予選ではフィーリングが変わってしまって同じようにプッシュできず、思うようにタイムアップできなかった。でもMotoGPクラス最初の予選だから、このスタートポジションはそんなに悪くないと思っているよ。ペースは安定しているから、決勝ではトップライダー達からできるだけたくさんのことを学びつつ、ベストを尽くすよ。」

  • MotoGP | カタールGP 予選:マーベリック・ビニャーレスがPP獲得

    MotoGP | カタールGP 予選:マーベリック・ビニャーレスがPP獲得

    2019年のMotoGP 開幕戦 カタールGPの公式予選が3月9日(土)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がポールポジションを獲得した。

    気温17度。路面温度16度のドライコンディションの中、マーベリック・ビニャーレスは1分53秒546をマーク。昨年11月の最終戦バレンシアGPから2戦連続、当地で2年振り2度目、最高峰クラスで7度目、キャリア通算18度目のポールポジションを奪取した。

    2番手には0.198秒差でアンドレア・ドヴィツィオーゾが入り、15年以来4年ぶりに1列目に進出。3番手には0.199秒差でマルク・マルケス(ホンダ)が続き、6年連続の1列目を確保した。

    2列目にはジャック・ミラー(アルマ・プラマック))のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)。3列目にはダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)、そして、中上貴晶(LCR・ホンダ)が並ぶ。

    スズキ勢はアレックス・リンスが10番手、ジョアン・ミルが11番手。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が12番手に続いた。

    バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は14番手。ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は15番手だった。

    2019年 MotoGP 開幕戦 カタールGP 予選 結果n

    Pos. No. Rider Team Time
    1 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分53秒546
    2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 1分53秒744
    3 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分53秒745
    4 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分53秒809
    5 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT 1分53秒946
    6 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール 1分54秒095
    7 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 1分54秒200
    8 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT 1分54秒236
    9 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ 1分54秒239
    10 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分54秒257
    11 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター 1分54秒390
    12 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分54秒917
    13 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング 1分54秒472
    14 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分54秒537
    15 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム 1分54秒563
    16 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分54秒740
    17 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 1分55秒122
    18 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分55秒428
    19 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分55秒464
    20 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング 1分55秒642
    21 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分55秒797
    22 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 1分55秒937
    23 38 ブラッドリー・スミス アプリリア・ファクトリー・レーシング 1分56秒036
  • MotoGP | ホンダ:開幕戦 カタールGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ:開幕戦 カタールGP 初日レポート

    2019年の開幕戦カタールGPのフリー走行は、青空が広がる絶好のコンディションとなった。日中に行われたFP1(15時40分~16時25分)は、日射しが強く、気温も26℃まで上昇、厳しいコンディションとなったが、ナイトセッションとなったFP2(20時~20時45分)は、21℃まで気温は下がり、その結果、路面コンディションはよくなり、ラップタイムも大幅に向上した。

    その中で4年連続タイトル獲得に向けて新しいシーズンのスタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1では1セットのタイヤで40分間のセッションを走って3番手だったが、FP2では1.784秒タイムを短縮。ロサイル・インターナショナル・サーキットのベストタイム(1分53秒680)を0.3秒短縮する快走でトップに浮上した。

    2番手に0.474秒の大量リードを築いたマルケス。連続周回でも1分54秒台を連発し、14年以来のポールポジション(PP)と優勝に向けて大きく前進した。

    Repsol Honda Teamに移籍し、新たなチャレンジのシーズンとなるホルヘ・ロレンソは、初日11番手とまずまずのスタートを切った。FP1ではHonda勢トップの2番手、FP2でも2番手から14番手まで1秒差という厳しい戦いの中で11番手。オフにケガをした左手の状態はまだ完ぺきではないが、RC213Vのパフォーマンスを着実に引き出す走りは、予選、決勝に向けて大きな期待を抱かせた。

    ウインターテストで常にトップ10入りしていた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、目標としてきたトップ10に0.042秒差の12番手に終わり、悔しい一日となった。FP2では、事前テストでマークした自己ベストタイム(1分54秒789)を0.345秒更新したが、セッション終盤に装着したリアのソフトタイヤがうまく機能せず、わずかの差でトップ10を逃した。土曜日のFP3、そしてQ1でQ2進出を目指す。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、ロレンソ、中上に続き13番手。FP1はセットアップが進まず1分55秒869で17番手だったが、FP2ではセットアップを進め、1.068秒のタイム短縮に成功し13番手へとポジションを上げた。この日はソフトタイヤを装着してのアタックでミスをしたため、さらなる上位進出を逃したが、土曜日のFP3と予選では、その雪辱に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「今日はとてもポジティブでした。ダイレクトにQ2へ進めるよう集中しました。ラップタイムはよかったのですが、大事なのはいいリズムで走ることでした。もう少しリズムの改善に取り組む必要があります。どうすればいいのかという方向性も見つかっています。しかし、全体的には、今日の結果はとてもうれしいです。このサーキットでは、いつも苦戦してきましたが、今日はいい感触で走ることができました。まだフリー走行なので引き続き、最も重要な日曜日に向けてセットアップに取り組みます」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 11番手)
    「今日はとてもうれしい一日でした。自信もつきました。マシンも快適です。ポテンシャルの高さを感じました。いい仕事ができています。そしていい結果を出せると信じています。とてもいいスタートが切れたと思います。FP1はとても速かったのですが、気温が下がったときのマシンの挙動をもっと理解する必要があります。正しいセッティングが見つかれば、まだまだ強くなれると思います」

    中上貴晶(MotoGP 12番手)
    「ウインターテストからキープしてきたトップ10を逃し、とても残念です。FP1は10番手、FP2も常にトップ10内で走行していましたが、ソフトタイヤを装着してからのアタックでは、わずかの差でトップ10に届きませんでした。ミディアムタイヤではかなりいいペースで走れていました。しかし、セッション終盤になると、みんなソフトタイヤでアタックを開始し、まるで予選のようになりました。日中に行われる明日のFP3でタイムを更新するのが難しいため、結果的にFP2はとても大事なセッションとなりました。自己ベストを更新できたことはうれしいのですが、アタックした周回ではスライドが激しく、完ぺきなものにはなりませんでした。天候やコンディションがどう変わるかは分かりませんが、明日の予選ではQ2に進めるように全力を尽くします」

    カル・クラッチロー(MotoGP 13番手)
    「今日は少し残念な結果に終わりました。FP1は苦戦しましたが、FP2では大きくタイムを更新することができました。しかし、Q1からの予選になってしまうと思います。日中に行われる明日のFP3は、気温が高く、タイムの更新がとても難しいからです。みんなが必死にプッシュしていたのはそのためでした。今日は2本のソフトタイヤを使いました。最初のアタックは大きなミスをしてタイムにはつながりませんでした。しかし、タイヤのパフォーマンスはとても満足のいくものでした。それだけに自分のミスに腹が立ちました。しかし、ケガをした3ヵ月前には、こうして開幕戦に出場していることは考えられなかったし、ポジティブに受け止めたいと思います。まだ、チャンスが残っているので、Q2に進出できるようにがんばります」