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  • WECバーレーン8時間:トヨタ7号車が優勝 フェラーリが王座獲得

    WECバーレーン8時間:トヨタ7号車が優勝 フェラーリが王座獲得

    2025年FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦「バーレーン8時間レース」で、#7 トヨタ・ガズーレーシング(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組)が優勝を飾った。これによりトヨタは2015年以来初の未勝利シーズンを回避し、同地で8年連続となる勝利を手にした。

    2位には#8トヨタ(セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組)が入り、1-2フィニッシュを達成。

    3位には#50フェラーリが入り、この結果フェラーリはマニュファクチャラーズ選手権を制覇。さらに#51フェラーリ(アレッサンドロ・ピエル・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ組)がドライバーズタイトルを獲得した。

    トヨタが主導したレース展開
    ポールポジションからスタートした#7トヨタのコンウェイが序盤をリード。#8トヨタのハートレーが背後につける形で1時間が経過した。最初のピットでは事前に計画された戦略により、#8はタイヤを交換せずに素早くピットアウト。一方で#7は新品タイヤを装着し、終盤のアドバンテージを狙った。

    この判断により一時的に#8が先行するが、タイヤ摩耗によりペースを落とし、#51フェラーリのジョビナッツィに先行を許す展開に。コンウェイからデ・フリースに交代後、#7は再び首位を奪い返した。

    VSCとペナルティがレースを揺るがす
    中盤、GT3クラスの#54 AFコルセ・フェラーリが大クラッシュし、VSC(バーチャル・セーフティカー)が導入される。この際、#38キャデラックを駆るジェンソン・バトンが接触の原因を作ったとされ、これが彼のプロドライバーとして最後のレースを波乱のものにした。

    このVSC下で多くのハイパーカーがピットイン。再開後、#009アストンマーティン・ヴァルキリーを駆るアレックス・リベラスが新タイヤの利を活かし首位に浮上、ハイパーカー時代で初めてアストンマーティンがレースをリードした。しかし、その直後にVSC手続き違反でドライブスルーペナルティを科され、リーダーの座を失う。

    小林可夢偉の堅実なリードとトヨタの1-2体制
    デ・フリースから小林可夢偉に交代した#7は安定したペースでトップを維持。途中、プジョーの新人テオ・プルシェールが一時トップに立つ場面もあったが、可夢偉が確実に首位を奪い返した。

    一方、#8トヨタの平川亮は黄旗区間でのオーバーテイクによりドライブスルーペナルティを受け、優勝争いから脱落。それでもブエミが最終スティントでペースを取り戻し、2位を確保した。

    フェラーリがタイトルを制す
    3位でフィニッシュした#50フェラーリは、マニュファクチャラーズタイトルをフェラーリにもたらした。一方で#51フェラーリは、終盤にチーム内で順位を入れ替え、ピエル・グイディ/カラド/ジョビナッツィ組が初のハイパーカークラス王者に輝いた。なお、#83 AFコルセ・フェラーリ(ロバート・クビサ/イェ・イフェイ/フィル・ハンソン組)は5位でゴールし、ドライバーズランキング2位でシーズンを終えた。

    LMGT3はレクサスが制覇
    LMGT3クラスでは#87 ASPレクサス(ホセ・マリア・ロペス/ペトル・ウンブラレスク/クレメンス・シュミッド組)が完勝。序盤から安定したスピードを見せ、ポールポジションの#78レクサスがメカニカルトラブルで脱落する中、8時間を通してリードを維持した。2位には#61アイアン・リンクス・メルセデスAMG、3位には#27ハート・オブ・レーシング・アストンマーティンが続いた。

    トヨタは再起、フェラーリが戴冠
    シーズン最終戦となったバーレーンは、トヨタが意地を見せた一方で、年間タイトルをすべてフェラーリが手中に収めた象徴的な結末となった。ハイパーカーカテゴリー3年目のWECは、複数メーカーが勝利を分け合い、2026年シーズンへの新たな勢力図を予感させる幕引きとなった。

  • トヨタ 2025年のWECも今季と変わらぬドライバーラインナップで挑む

    トヨタ 2025年のWECも今季と変わらぬドライバーラインナップで挑む

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、2025年シーズンも今季と変わらぬ強力なドライバーラインナップでFIA世界耐久選手権(WEC)に挑む。

    今月頭、ハイブリッド・パワートレーンを搭載したレーシングカーでのWEC参戦12シーズン目の最終戦を終えたTGRは、6シーズン連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

    来たる2025年シーズンも、TGRはWECのトップカテゴリーであるハイパーカークラスに参戦し、そのタイトル防衛と共に、ル・マン24時間レースでの6回目の勝利を目指す。来季もWECでの戦いを通じて進化を遂げてきている、レース用ハイブリッド・パワートレーンを搭載したGR010 HYBRIDの2台体制で挑む。

    ドライバーラインナップは今季に引き続き、WECでの優勝や世界チャンピオンを経験した実力のあるドライバーを揃え、TGRの使命である「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」、及び「モータースポーツの魅力と持続可能なモータースポーツ活動の追求」に引き続き貢献していく。

    GR010 HYBRID 7号車は、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースの2年目を迎えるトリオで、今季以上の好成績を目指す。7号車は2024年シーズンに1勝を挙げ、小林とデ・フリースはドライバーズ選手権で3位となった。

    GR010 HYBRID 8号車は、この3シーズンの間に2回の世界チャンピオン、及び1回のル・マン優勝を果たしているセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3人で更なる記録更新を目指す。ブエミは2012年のル・マン24時間でWECにデビューし、チームに最も長く在籍しているドライバーだ。

    2025年のWECシーズンは、2月28日(金)のカタール戦を皮切りに、11月8日(土)のバーレーン戦まで、再び全8戦が予定されている。第93回ル・マン24時間レースは6月14日~15日、TGRのホームレースである富士6時間レースは9月28日(日)に開催予定だ。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    2025年シーズンもドライバーラインナップにトップドライバーが揃い、自分もまたその一員となれて嬉しいです。ドライバー全員、そしてチーム全体のチームスピリットと一体感は、年を追うごとに、レースを重ねるごとに強まっています。今年もトヨタとパートナーの皆様の大きなサポートのおかげで、何度か良い結果を残すことができました。しかし、我々はさらなる成功を目指しています。WECハイパーカーカテゴリーでの競争は大変な挑戦であり、非常に強力なライバルとの戦いですが、これまでも全てのレースでパフォーマンスを向上させるための努力を続けてきましたし、来シーズンも続けていきます。トヨタファミリーの一員として、変わらないラインナップによりお互いを知り尽くしたドライバーとチームメンバーで、耐久レースの世界での成功を目指し戦います。2025年への挑戦へ向け、チームの士気は高まっています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    2025年もTOYOTA GAZOO Racingの7号車のドライバーとして走れることに、興奮が抑えきれません。このチームで過ごしてきた、この10年間は喜びであり、本当に家族の一員であるように感じています。今年は我々にとっては色々あった1年でしたが、ドライバーとして上手くやれたと思いますし、強力なチームスピリットと共に非常に楽しく過ごせた1年でもありました。お互いに、常に最高レベルのパフォーマンスを発揮するよう刺激し合っており、本当に楽しいです。2025年のスタートが待ちきれません。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    来年も可夢偉とマイクとともに7号車で走れることを嬉しく思います。今年は私にとっては7号車のドライバーとして初めてのシーズンでしたが、素晴らしい1年を共に過ごすことができました。もちろん浮き沈みもありましたが、全体的には素晴らしい経験でした。2025年もこのチームの一員として走れることは本当に嬉しく、名誉に思っていますし、楽しみです。TOYOTA GAZOO RacingはWECで多くの歴史と、コースでの偉大な記録を残していますが、我々にはそれをさらに拡げていく、大きな野望があります。来年も勝利とチャンピオン獲得を目指し戦い続けます。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    このチームは私の家族にとっても大きな存在です。私の家族は50年以上トヨタの販売店を経営しており、私はトヨタに囲まれて育ちました。子供の頃、ジュネーブ・モーターショーでGT-One(TS020)と一緒に写真を撮ったことを覚えています。初めてのシーズンだった2012年からチームの一員として、これまでに多くの好成績を収めることができたことは素晴らしいことです。さらなるル・マンでの勝利と世界チャンピオン獲得のチャンスを与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingの皆様に感謝しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingで引き続き走れることはとても嬉しいですし、そのチャンスを与えてくれたチームとトヨタに本当に感謝しています。8号車の2024年シーズンは理想的ではありませんでした。チャンピオンとしてシーズンに臨み、ル・マンでも活躍できることを期待していましたが、いつも望み通りに行くものでもないのがモータースポーツです。しかし、我々の士気は高く、周りには心から信頼できるチームメンバーがいます。2025年もみんなと一緒に、世界チャンピオンとル・マンに挑戦できるのがとても楽しみです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWECに参戦して4年目のシーズンを迎えられることを嬉しく思います。もちろん、ル・マンの勝利とチャンピオン獲得を目指しますが、ハイパーカーには新たなメーカーも参入してきますし、来年も厳しい戦いになるでしょう。しかし、我々にはそれに負けないポテンシャルとチームスピリットがあります。トヨタとパートナーの皆様のサポートのおかげで、我々は強くなれると確信していますし、その一員として新たなシーズンに挑戦するのを楽しみにしています。

  • WECバーレーン8時間:8号車優勝でトヨタがマニュファクチャラーズ王座6連覇

    WECバーレーン8時間:8号車優勝でトヨタがマニュファクチャラーズ王座6連覇

    11月2日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦バーレーン8時間レースの決勝が行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、多くの困難に見舞われた波乱のレースを乗り越え、終盤のスリリングな逆転という劇的な幕切れで制し、今季3勝目。この勝利によりTGRは6シーズン連続となるWECのマニュファクチャラーズ選手権チャンピオンを獲得した。

    2台のGR010 HYBRIDは予選で最前列グリッドを独占してスタートし、優勝すれば自力でマニュファクチャラーズタイトルを決められるという状況の中、中盤までは共にそれぞれの局面でレースをリードすることもあった。しかし残り1時間半の局面で、チームはコース上に1台しか残らない状態で終盤を迎え、何度かトラブルに見舞われ10位へと順位を落とした。

    しかし、チームの素晴らしいチームワークとセバスチャン・ブエミの圧倒的なドライビングで目覚ましい追い上げを見せ、ブレンドン・ハートレー、平川 亮と共にドライブしたGR010 HYBRID 8号車が大混戦のシーズン最終戦を制し、TGRはポルシェから2ポイント差で6シーズン連続のマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は2番手からスタートし、レース中盤には首位に浮上。小林とデ・フリースにとって逆転ドライバーズチャンピオン獲得の絶対条件であった優勝も見える位置でレースを戦っていたが、燃料ポンプのトラブルに見舞われ、無念のリタイアを余儀なくされた。

    バーレーン8時間レースのチェッカーが振られ、10か月近くにわたった4大陸8戦、合計72時間のWEC2024年シーズンが幕を閉じた。TGRは多くのハイパーカーによる激戦が繰り広げられた今季、3勝を含む5回の表彰台、2回のポールポジションという結果を成し遂げ、マニュファクチャラーズ選手権で190ポイントを獲得しチャンピオンに輝いた。このエキサイティングな1年を終え、TOYOTA GAZOO Racingは「ポルシェ6号車のケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・バンスールの新ドライバーズチャンピオンを祝福するとともに、WECに参戦したすべてのドライバー、そしてチームの皆様の、その記憶に残るシーズンへの貢献に感謝いたします」と語った。

    現地時間午後2時、砂漠の強い日差しの下で8時間にわたる決勝のスタートが切られた。ポールポジションの8号車はブエミがスタートを担当し、大きな波乱もなく1周目を終えた。しかし、スタートから僅か18分後、LMGT3車両に後方から追突されスピンを喫し、7位へと大きくポジションダウン、チームは序盤から大きな困難に直面することになった。それでもブエミは挽回していき、スタートから2時間後、5位でハートレーへと交代した。

    ハートレーとその後を引き継いだ平川は、タイヤ摩耗に苦しんだものの、トップ6をキープ。長い8時間レースで優勝争いに生き残るために全力を尽くして戦い続けた。レースは折り返しを過ぎたところで2度のセーフティカー導入により各車間のギャップが縮まり、18台のハイパーカーによる争いがリセットされることとなった。

    残り1時間半ほどでセーフティカーからの再スタートが切られたとき、ブエミは10位へと順位を落としていたが、この時点で首位との差はわずか15秒。そこからブエミは世界チャンピオン獲得へ向け信じられないような追い上げを開始、次々にライバルを追い抜き、素晴らしいピット戦略にも助けられ、最後のピットストップを終えた時点で、2位まで浮上して見せた。

    首位で逃げるポルシェ5号車との差をみるみる縮めていったブエミは、残り30分を切った頃で首位を奪取。その後もハイペースで周回を続け後続を引き離し、最後は2位に29.177秒差をつけてトップチェッカー。8号車にとって今季2度目、バーレーン戦10度目となる優勝を果たした。

    一方7号車は、レースの中盤過ぎまで8号車よりも上位で優勝を争っていた。スタートを担当したコンウェイは、1周目を4位で終えた後、3位へとポジションを取り戻して小林へとドライバーチェンジ。ステアリングを握った小林は、日が沈んだバーレーンで劇的なオーバーテイクショーを演じ、2位へとポジションアップを果たした。

    しかし、7号車は燃料ポンプのトラブルに見舞われ、スローダウン。ドライバーとエンジニア、そしてメカニックが解決するための努力を続け、それは当初報われたかに見えた。小林のペースは復活し、素早いピットストップでデ・フリースに代わったところで首位へと浮上した。しかし、7号車は再び不調に見舞われスローダウン。残り2時間を切ったところで、7号車は修復のためガレージへと運ばれた。

    このトラブル修復には長い時間を要することが予想されたため、チームはチャンピオン獲得とそのために必要な勝利への挑戦を優先する決断をし、7号車をリタイアさせることに決めた。これにより7号車のクルーも8号車の挑戦へのサポートにまわり、チーム一丸となった結果として、世界チャンピオンを獲得することができた。

    WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    はじめに、今季の我々の挑戦を世界中からサポートしてくださった全ての皆様に感謝いたします。マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得できたことは素晴らしい成果であり、トヨタの仲間やパートナーの皆様を含めた全員の多大なる努力の賜物です。今日の結果はチームの全員が望んでいたもので、その達成のために誰もが全力を尽くしてくれました。その努力にも感謝しています。8号車の勝利は、今日の素晴らしい戦いぶりにふさわしいものでした。我々の7号車はトラブルに見舞われリタイアとなってしまいました。この原因を究明し、来シーズンはもっと強くなって戻ってきます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    我々7号車にとっては、厳しい結果となってしまいました。今日の我々は非常に強く、勝てる可能性も見えていましたが、トラブルに見舞われ、残念ながらリタイアせざるを得ませんでした。しかし8号車が勝ってくれたことで、我々の目標であったマニュファクチャラーズチャンピオンは獲得することができました。チームとトヨタにとって、とても嬉しい結果ですし、最後まで力強い走りで見事勝利を勝ち取った8号車には祝福を贈ります。この記念すべき瞬間をみんなで祝いたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    8号車の見事な勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得でき、チームにとっては最高のシーズンフィナーレとなりました。もちろん、ドライバーズチャンピオンを争っていたライバルがノーポイントに終わったことと、我々が勝てる位置につけていたことを考えると、複雑な気持ちです。トラブルが無ければ両選手権タイトルを獲得できるチャンスがありましたが、これもモータースポーツではよくあることなので受け入れるしかありません。とは言え、全体的に見れば波瀾万丈で厳しいシーズンを乗り越えてきたチームが今日報われ、嬉しく思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    レース途中までの展開が展開だっただけに、優勝できたなんて信じられません。チームがトラブルやペナルティ、不運などあらゆる逆境を乗り越えてチャンピオンを獲得でき、最高の気分です。それこそが我々の目標であり、チームの素晴らしい努力のおかげで成し遂げることができました。一時10位まで後退し、ピットストップでほぼ最後尾に落ちたときにはもうだめかと思いました。しかし、2人のチームメイトがタイヤを温存して走り続けてくれたおかげで、最後はタイヤにアドバンテージを持って追い上げることができました。今日の大一番のレースで、みんなと共に良い仕事を成し遂げることができて、本当にチームを誇りに思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    チームのみんな、そしてトヨタのためにも勝つことができて本当に嬉しいです。レース序盤は決して順調ではなく、ミディアムタイヤの選択も上手く行きませんでした。しかし最後にはセブが信じられないようなスティントを見せてくれました。本当に驚くべき走りで、彼こそスターです。トヨタや全てのパートナーの皆様、チームの全てのスタッフに感謝します。この勝利とチャンピオン獲得を目指して戦ってきたので、大きな意味を持つ結果です。シーズン最終戦を勝利で終えて、冬季オフシーズンに入れるのは最高です。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    何という一日でしょう。波瀾万丈のレースでしたが、我々は最後まで諦めることなく、チーム一丸となって戦い続けました。ポールポジションからスタートした我々は、GT車両に追突されるアクシデントなどにも見舞われましたが、全力を尽くして戦い続け、最後はセブが最高の走りで逆境をはねのけてくれました。我々8号車は今シーズン、困難なレースも多かったので、ようやく最後に幸運を引き寄せることができて嬉しいです。シーズンを勝利で締めくくることができたことは素晴らしいですし、チームはもちろん、トヨタとパートナーの皆様にも本当に感謝しています。皆様の多大なる努力のおかげで勝ち取ったチャンピオンだと思います。

  • WECバーレーン8時間:8号車がポール獲得でトヨタがフロントローを独占

    WECバーレーン8時間:8号車がポール獲得でトヨタがフロントローを独占

    11月1日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースの予選とハイパーポールが行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)の2台のGR010 HYBRIDがポールポジションと2番手グリッドを獲得。世界チャンピオンタイトルを目指し、最終戦の決勝は最前列に並んでスタートを切ることとなった。

    セバスチャン・ブエミ、平川 亮と共にGR010 HYBRID 8号車を駆るブレンドン・ハートレーが1分46秒714というタイムでポールポジションを獲得した。小林可夢偉、マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆るニック・デ・フリースが0.323秒差の2番手で続き、チームにとっては完璧な予選日となった。

    ポールポジションを獲得したことで、TGRは1ポイント取得、タイトルを争うマニュファクチャラーズ選手権で首位ポルシェとの差を9ポイントに縮めた。現地2日(土)の決勝レースで勝利し、チームにとってのバーレーン8連勝を達成すれば、TGRのマニュファクチャラーズタイトルが確定する。また、小林とデ・フリースは逆転のドライバーズタイトル獲得の可能性も残している。

    この日の午前中に行われた公式練習3回目では、チームはタイトル決定に重要な2日(土)の決勝に向け、レースでのパフォーマンスと戦略を優先して作業を続けていたが、2台のGR010 HYBRIDは予選とハイパーポールで素晴らしい走りを見せた。

    開幕戦カタールでデビュー戦ながら予選を担当し、最前列グリッドスタートを獲得したデ・フリースは、それ以来今季2度目となる7号車の予選アタックを担当し、8号車もハートレーがル・マン以来の予選アタックを担当した。

    現地時間午後4時40分より最初の12分間の予選セッションが開始され、新品のミディアムタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは先陣を切ってコースイン。最初のアタックラップでベストタイムをマークし、デ・フリースの7号車が暫定トップ、ハートレーの8号車が2番手で続いた。2台は翌周回もアタックを続けたが僅かにベストラップには届かず、それでも7号車はトップをキープ。8号車はタイムを更新してきたライバルに上回られるも4番手となり、TGRは2台揃ってハイパーポール進出を決めた。

    予選での上位10台によりポールポジションを争う10分間のハイパーポールセッションは、午後5時、日が沈み薄暮れの気温もやや下がる中で開始された。2台は新たなミディアムタイヤを装着してアタックに入ると、8号車のハートレーがアタック1周目に唯一1分46秒台に入る圧倒的なフライングラップを記録し、ポールポジションを獲得。デ・フリースも最初のアタックラップがベストタイムで、僅差の2番手となった。

    ライバルのハイパーカー勢はその後もアタックを続けたが、TGRの2台のタイムを最後まで上回ることができず、TGRはバーレーンでの6連続ポールポジションを獲得した。

    チームは現地2日(土)の午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られるバーレーン8時間の決勝レースで、今シーズン3度目の優勝と世界チャンピオン防衛に挑む。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    チーム全体としては少し驚きですが、2台揃って最前列グリッドに並ぶのは間違いなく素晴らしい結果です。ハイパーポールでのブレンドンのアタックは素晴らしいラップでした。ポール獲得おめでとう。まだ我々はマニュファクチャラーズとドライバーズの両方の選手権を争っているので、明日は重要な一日になります。クリーンなレースを目指し、少なくとも1つはタイトルを獲得したいところです。タイヤの摩耗は激しいですし、ライバルも速いので厳しい戦いになると思いますが、全力を尽くしてトップを目指します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    予選を任せてくれたチームメイトたち、そして、昨日の厳しかった公式練習初日を乗り越え素晴らしいクルマを仕上げてくれたチームにも感謝します。予選セッションでは、最初のラップでタイヤの温度をうまく上げることができなかったのですが、そこから学び、ハイパーポールではうまくまとめることができました。クルマは非常に好調で、本当に気持ちよく走ることができたアタックラップでした。シーズン最終戦でポールポジションを獲得でき、とても嬉しいです。我々8号車はこれまで厳しいシーズンを過ごしてきたので、TOYOTA GAZOO Racingのチャンピオン獲得のためにも少しでも上位でフィニッシュすべく最後までプッシュし続けます。

    WEC FIA 世界耐久選手権

    WEC第8戦バーレーン8時間 ハイパーポール結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:46.714
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ニック・デ・フリース
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:47.037
    3 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:47.080
    4 99 ハリー・ティンクネル
    ニール・ジャニ
    ジュリアン・アンドラウアー
    プロトン・コンペティション/
    ポルシェ 963
    1:47.234
    5 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:47.527
  • WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    10月31日(木)、バーレーン・インターナショナル・サーキットで2024年シーズンの最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースの公式練習が行われ、初日から僅差の激しいタイム争いが繰り広げられる中、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)の2台のGR010 HYBRIDは、タイトルを決定する一戦へ向けた準備を開始した。

    この週末、バーレーンで2つのタイトルが決定する。TGRは中東地域に位置するこのサーキットでの8連覇を目指しており、また、この11月2日(土)の決勝レースで勝利すれば、自力でのTGRのマニュファクチャラーズタイトル獲得ができる。また小林可夢偉とニック・デ・フリースには、このレースで僅かながら逆転ドライバーズタイトル獲得の可能性も残している。

    レースウィークが幕を開けたこの初日、チームは2台のGR010 HYBRIDの、18台のハイパーカー間のレースへ向けた準備作業に集中した。ドライバーとエンジニア、またメカニックはその経験とノウハウ、さらにチームスピリットも活かし、一丸となってクルマのパフォーマンス向上のため努力を続けた。

    その甲斐もあり、チームはこの一日で順調に準備を進め、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は4番手タイムをマーク。ディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は6番手となった。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、高速コーナーと低速コーナーが混在し、タイヤ摩耗の激しい路面のため、車両セットアップとタイヤマネジメントが特に難しいコース。そのため、チームはこの初日木曜日の3時間の練習走行の大半を、土曜日の決勝レースへ向けたセッティング調整に費やした。

    午後12時15分、真昼の日差しに照らされた、気温31℃というコンディションの中で公式練習1回目が開始され、コンウェイとブエミが先陣を切ってコースイン。メカニカルとパワートレーンの調整に重点を置いたプログラムに取りかかった。クリーンに進んだこのセッションで、2台のGR010 HYBRIDはライバル勢よりも多くの周回を重ねた。2台共にセッション序盤に記録したベストラップで、8号車はブエミのタイムで7番手、7号車はコンウェイのタイムで10番手となった。

    公式練習2回目は、日没後の現地時間午後5時半に開始。1回目よりも気温はやや下がったが、土曜日の決勝レースは昼間から日没にかけて行われるため、レース後半の気温と同等と予想され、このコンディション下でのセッティングも重要となる。まずセッション開始直後の数分間、7号車のデ・フリースと8号車のハートレーは予選用のセッティングを試し、大きくタイムアップ。この時に記録したベストラップが、それぞれのこの日のベストタイムとなった。その後チームは、決勝用の車両セットアップとタイヤ摩耗の分析へと作業を切り替え、決勝レース向けの調整を行った。

    ドライバーとエンジニアは、現地明日11月1日(金)の公式練習3回目までに今日これまでに得られたデータを分析し、GR010 HYBRIDのパフォーマンス最適化作業を続けます。公式練習3回目の後、現地時間午後4時40分(日本時間午後10時40分)に開始される予選とハイパーポールセッションで決勝レースのスターティングポジションが決定され、翌11月2日(土)の現地時間午後2時(日本時間午後8時)に決勝の火蓋が切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    今日は特別なことは何も起こらず、予定されたプログラムをこなしていく、典型的な公式練習の初日となりました。もちろん、路面は常に変わっているので、タイヤ摩耗についてはデータを積み重ねています。まだこれからですが、タイヤマネジメントにおいての妥協点を見極める必要があります。今日はまずまず無難な一日でしたが、いくつか進歩はありました。明日も頑張ります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンに戻れて嬉しいです。今日の2回のセッションでは、クルマを調整し、予選と決勝へ向けてその最大限のポテンシャルを引き出すべく尽力しました。学ぶべき点もあり、ポジティブな一日でした。まだ改善の余地はありますが、まずまずのスタートを切ることができたと思います。上位勢は非常に接近していますが、我々もその中に入っているので、さらなるパフォーマンス向上が必要です。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    タイヤのグリップレベルが非常に低かった路面コンディションを考えれば、まずまずの初日だったと思います。我々は上位争いの中に加わっていますが、今日の結果から多くの結論を出すことは難しいです。悪くないポジションにはいると思います。ライバルと比較するとまだ足りない部分がありますが、それを埋めるべく努力を続けます。全体的には良い一日でした。
    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    シーズン最終戦を戦うためにバーレーンに戻って来ることができ嬉しく思います。我々が好成績を残してきたこのサーキットで、シーズンをチャンピオンタイトル獲得で締めくくるべく、チーム全員が懸命な努力を続けています。今日はクルマの全てのパフォーマンスを引き出すことに集中し、明日も全力で作業を続けます。我々8号車はクルマのバランスとブレーキに対応すべき点があり、簡単な一日ではありませんでしたが、上位とそれほど離れてはいないので、もう少しパフォーマンスを見出す必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    今日は何のドラマもなく、とてもスムーズな一日でした。いくつかの車両セットアップの内容に取り組みましたが、バランスの面でまだ完全には満足できていないので、改善しなくてはなりません。上位争いが非常に接近している中で、我々のクルマはまだそこに加わることができていない状況ですが、改善の余地はありますし、明日は改善できるよう頑張ります。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々にとっては収穫の多い一日でしたし、ここでのクルマについて多くのことを学ぶことができました。このコースはタイヤにとても厳しいので、その点をより深く理解するため作業を進めました。また、決勝レースで良いペースで走れるように、クルマの最適化にも時間を費やしました。多くのデータを得られたので、今夜はそれらを分析し明日に備えたいと思います。引き続き改善を続けていきます。

    トヨタ FIA 世界耐久選手権(WEC) バーレーン8時間

  • WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、ここまで僅差のレース展開が続いている2024年FIA世界耐久選手権(WEC)で、いよいよタイトルが決する最終戦バーレーン8時間(11月2日(土)決勝)に挑む。チームは、フェラーリ、ポルシェといった強力なライバルを制し、マニュファクチャラーズ選手権タイトル防衛という使命を果たすべく、全8戦で争われてきたシーズンの最終戦となるバーレーンラウンドに臨む。

    トヨタは、今季ここまでの7戦でTGRは2勝を挙げており、このバーレーンで3勝目を挙げることができれば、他チームの結果に関わらず、TGRの6シーズン連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンが確定する。

    マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉とニック・デ・フリースは、逆転でのドライバーズチャンピオン獲得の可能性を僅かに残しているが、そのためには7号車が優勝し、かつライバルのポルシェ6号車がノーポイントで終わるという厳しい条件が付く。昨年のバーレーン戦勝者で、ドライバーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、今季2勝目を目指す。11月2日の土曜日に決勝が行われるバーレーン8時間は昼間にスタートし、日暮れ後にゴールを迎える。

    TGRは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで直近7連勝、うち6戦連続で1-2フィニッシュという好成績を残している。この島の王国でこれまでに開催されたWEC12戦のうち、TGRは9勝、6度のポールポジションと5度の最前列グリッド独占という記録を持っている。

    今年は、ドライバーズとマニュファクチャラーズタイトルの獲得を目指すフェラーリ、ポルシェといったライバルを含む18台のハイパーカーが参戦し、競争はこれまでになく厳しいものとなっています。また、アルピーヌ、BMW、キャデラック、プジョーも前戦富士で速さを見せており、今バーレーン戦でも、栄誉を賭けたエキサイティングなバトルにこれらのチームも加わってくる。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、現行WECが始まった2012年以降、11シーズン中8シーズンで最終戦として開催され、今やWECシーズン最終戦として定着している。15のコーナーで構成されるコースレイアウトは、高速コーナーと低速セクションを併せ持ち、路面のグリップレベルが高く、またタイヤ摩耗も激しいことで知られ、タイヤマネージメントという点でも非常に難しいコース。

    決勝レースへ向けた準備は、10月31日(木)の2度にわたる90分間の公式練習走行で開始される。最初のセッションは昼間だが、2回目のセッションは日没の後にライトがコースを照らす中で行われふ。11月1日(金)は最終の練習走行が行われた後、決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが、現地時間午後4時40分(日本時間午後10時40分)から行われる。8時間で争われる決勝レースは、11月2日(土)午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    またチームは、この8時間レースを終えた後もバーレーンに残り、翌3日(日)に同サーキットで恒例のWEC公式ルーキーテストに参加する。このルーキーテストでは、チームの「若手で有望なドライバーへ走行機会を与える」というコミットメントの一環として、エステバン・マッソンが初めてGR010 HYBRIDをドライブする。この20歳のフランス人ドライバーは今シーズン、WECのLMGT3カテゴリーでAKKODIS ASPチームからエントリーしている87号車のレクサスRC F LMGT3をドライブし、素晴らしい走りを見せている。またTGRがマニュファクチャラーズタイトルを獲得した場合、今シーズンのヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦している21歳のレシャド・デ・ジェラスも、WECから公式に認定されたルーキーとしてGR010 HYBRIDをドライブすることとなる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    エキサイティングで、チャレンジングだったシーズンもいよいよ最終戦を迎えます。今季はチームとして何度も素晴らしい瞬間がありましたが、前戦富士のように大変なことも同じくらいありました。今シーズンは終始熾烈な戦いが続いていますが、チーム全員の多くの努力のおかげで、マニュファクチャラーズチャンピオンを自力で獲得できる状況で最終戦を迎えることができます。もちろん、チャンピオンを獲得するには勝利することが必要ですが、その目標達成へ向け、チーム一丸となって全力で挑みます。完璧なレースウィークとする必要がありますが、その挑戦への準備は整っています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンでのレースは楽しめます。走っていて楽しいコースで、素晴らしい思い出もあります。2014年に私がトヨタに加わってからの初勝利がここバーレーンでしたし、2度のドライバーズタイトルを決めたのもここでした。チームとしてもバーレーンでは好成績を収めてきており、今年もその記録を更新したいと思っていますが、今大会もポルシェやフェラーリが強力なライバルとして立ちはだかり、接近戦となるでしょう。その激戦を勝ち抜く必要がありますが、準備は万端ですし、楽しみです。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    今大会は、私にとってTGRレーシングドライバーとしてのデビューイヤー最終戦となりますが、マニュファクチャラーズタイトルがかかった重要なレースであり、バーレーンが待ちきれません。このコースは他のシリーズ戦などで走ったので良く知っています。また、ここバーレーンでのルーキーテストで2019年にTS050 HYBRIDをテストしたのがTGRとの始まりでしたし、そういった経験もあり、トヨタのレーシングドライバーとしてバーレーンに戻ってくることができ嬉しいです。富士は我々にとって厳しいレースとなってしまいましたが、最終戦で巻き返すべく、準備は整っています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    バーレーンに行くのはいつでも楽しみです。最高のサーキットで、素晴らしい施設と良い天候、そして親戚が何人か住んでいることもあって、まるでホームレースのように感じます。サーキットを走るのも楽しく、特にターン5からの高速セクションは、流れるように速く、その先に続くヘアピンでは追い抜きのチャンスがあります。バーレーン戦は、夜間走行もあり温度変化が大きく、珍しいレースです。それにより正しいセットアップを見出すのはいつもよりも難しいですし、練習走行からしっかりと取り組んでいく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    バーレーンはエキサイティングに繰り広げられてきた今シーズンの最終戦であり、毎年チームの大きな目標のひとつであるマニュファクチャラーズタイトルを争うことになります。歴史的に我々はバーレーンで良い戦いをしていますし、サーキットも我々のクルマに合っているように感じるので、来たるレースウィークでも良い方向に進んでくれると思います。いつもより長い8時間レースということもあり、正しい戦略でクリーンなレースを戦うことがより重要となります。チーム全員が大変な努力で準備を進めてきたことを知っていますし、レースウィークが始まるのが待ちきれません。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々のバーレーンでの目標はレースに勝つことです。その結果により世界チャンピオンタイトルが獲得できますが、もちろんそれは簡単なことではありません。前戦富士でライバルが強さを示したことで、今回もまた厳しいレースになることが予想されますが、絶対に諦めず最後まで戦います。GR010 HYBRIDのパフォーマンスを最大限に引き出すためにも、レースウィークを通して集中力を保つことが重要です。それができればチャンスはあるので、シーズンを最高の形で締めくくり、応援してくださる方々やパートナーの皆様にも喜んで頂ける結果を持ち帰るべく、全力を尽くします。

  • WEC富士:トヨタ7号車がフロントロー獲得 8号車は4番手

    WEC富士:トヨタ7号車がフロントロー獲得 8号車は4番手

    9月14日(土)、静岡県の富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースの決勝スターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが行われた。エキサイティングな争いとなった予選とハイパーポールで、さらなるホームコースでの勝利を目指すTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)の2台のGR010 HYBRIDは、初めて予選アタックを担当した平川亮の8号車が僅差の2番手、小林可夢偉がアタックした7号車が4番手と、ホームレースでのポールポジションこそ逃したものの、共に好位置から明日の決勝レースをスタートすることとなった。

    自身初めてTGRでの予選アタッカーを担当することとなった平川亮は、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと戦うGR010 HYBRID 8号車を駆り、熱狂的な母国日本のファンの皆様が見守る前で素晴らしい走りを披露し、ハイパーポールでは1分28秒942という好タイムをマーク。僅か0.041秒差でポールポジションを逃すこととなったが、最前列2番手グリッドを獲得して見せた。

    過去2年にわたる富士でのポールシッターである小林可夢偉は、0.164秒及ばず3年連続のポールを逃すこととなった。小林がマイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースと共に戦うGR010 HYBRID 7号車は、2列目4番手グリッドから決勝レースをスタートする。

    チームは、長年日本国内のレースを戦い、富士での経験が豊富な小林と平川に予選アタックを任せ、2人もこの期待に素晴らしいパフォーマンスで応えた。明日15日(日)の決勝では、ドライバー、エンジニアとメカニックが一丸となり、効果的な戦略と最適なピットストップで完璧なレースを戦い、勝利を目指す。

    予選日14日(土)の富士スピードウェイも好天に恵まれた。公式練習3回目の直前には、日本独自の取組として好評を博しているサーキットサファリが実施され、モータースポーツファンの皆様がサーキット上の車両や走りの迫力をより近くで感じられるよう、ハイパーカーとLMGT3車両が走るサーキットを大型バスに乗って共に走るという、特別な機会が設けられた。

    その後実施された最後の1時間の公式練習走行では、チームは夜を徹して練ってきた様々なセットアップ調整の確認と、予選へ向けた準備を行った。トヨタのWECチームでこの富士が通算20戦目となる平川は、初めて予選アタッカーに選ばれ、この公式練習3回目の序盤、予選を想定した走行で見事トップタイムをマークした。この公式練習3回目は、残り20分程を残したところで、縁石の損傷により赤旗が出され、再開されることなくそのまま終了となった。

    練習走行のあと4時間のインターバルをおいて、まだ強い日差しの残る午後3時より12分間のハイパーカークラス予選が開始された。トヨタの旗を振って応援してくれる多くのファンの皆様の前で、小林は富士での3年連続ポールを目指し、また平川は、WECハイパーカーで初めての予選アタックに向かった。新品のミディアムコンパウンドタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは、最初のアタックタイムでそれぞれ5番手と8番手となり、揃ってホームレースでのハイパーポール進出を果たした。

    2台のGR010 HYBRIDは、10分間のハイパーポールでも素晴らしい走りを見せ、最初のアタックラップで小林の7号車が暫定トップに。しかしすぐに平川の8号車がこのタイムを上回り、TGRが1-2体制となった。

    その後この平川のタイムは、ハイパーポールセッション終盤にキャデラック2号車によって更新され、8号車は僅か0.041秒差でポールポジションは逃すこととなってしまった。また、小林のタイムもBMW 15号車が0.006秒差で上回り、7号車は4番手となった。ポールポジションによる選手権ポイント獲得はならなかったが、チームは好位置からのスタートで、マニュファクチャラーズとドライバーズの両チャンピオン獲得へ向け、15日(日)午前11時よりスタートする富士6時間レースを力強く戦い、好結果を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    2番手と4番手のグリッドから決勝レースをスタートできるというのは、チームにとってかなり良い予選結果です。富士は我々のホームレースであり、毎年大変良いレースを戦ってきていますが、今年はこの結果を得るために大変な努力が必要でした。次は決勝レースに焦点を切り替えて、クルマから最高のパフォーマンスを引き出せるよう頑張らなくてはなりません。サーキットに集まってくれている多くのファンの皆様の前で、また良いレースが戦えることを願っています。TGRの応援スタンドには5000人ものファンの皆様が訪れてくれる予定なので、グランドスタンドに多くのTGRフラッグがはためくのを見るのが楽しみです。ファンの皆様の応援で力強いレースが戦えると信じています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    WECで初めて予選を担当し、最前列グリッドを獲得できてとても嬉しいです。予選セッションの直前には流石に少しナーバスになりましたが、ハイパーポールでの自分のアタックラップには満足しています。GR010 HYBRIDのパフォーマンスを最大限引き出すことができたと思います。好位置のグリッドを獲得できたので、TGRコーナー(第1コーナー)を良いポジションで抜けられることを期待しています。ハイパーカーの上位勢は今日も非常に接近した争いだったので、決勝での戦いも簡単にはいかないと思いますが、プッシュを続けます。もちろん目標は優勝ですし、また世界チャンピオン争いを少しでも優位にできるよう頑張ります。

    トヨタ 富士6時間 WEC(FIA 世界耐久選手権)

    WEC第7戦富士6時間 ハイパーポール結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 2 アール・バンバー
    アレックス・リン
    キャデラック・レーシング/
    キャデラック V-Series.R
    1:28.901
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:28.942
    3 15 ドリス・バンスール
    ラファエル・マルチェッロ
    マルコ・ウィットマン
    BMW M TEAM WRT/
    BMW M Hybrid V8
    1:29.059
    4 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ニック・デ・フリース
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:29.065
    5 6 ケビン・エストレ
    アンドレ・ロッテラー
    ローレンス・バンスール
    ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/
    ポルシェ 963
    1:29.152
  • WEC:トヨタ 「ホーム」富士での連勝を目指し練習走行開始

    WEC:トヨタ 「ホーム」富士での連勝を目指し練習走行開始

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間のレースウィークが開幕。初日となる9月13日(金)は、2回の公式練習走行が行われ、ホームコースでの勝利を目指すTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、実りある初日の走行を終えた。

    ディフェンディングチャンピオンであるトヨタは、激戦の続く2024年シーズンのWECで、今季初めてマニュファクチャラーズ選手権の首位に立ち、母国日本へと戻ってきた。

    トヨタは、今大会前に出されたBoP(Balance of Performance=性能調整)で出力と車両重量に調整が入る中、自身の持つ富士スピードウェイでのWEC勝利記録を10へ、そして、連勝記録を7へと伸ばすべく、母国レースに臨む。

    初日となった今日の2度にわたる公式練習セッションで、トヨタはトラブルのない良いスタートを切った。初日からハイパーカー間の争いは非常に接近したものとなり、上位10台が僅か0.554秒の中に入る中、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は5番手、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は9番手となった。

    2週間前の前戦オースティン同様、チームは非常に競争の激しいハイパーカーのフィールドに真っ向から挑み、2台のGR010 HYBRIDから最大限のパフォーマンスを引き出すべく作業に集中し、ドライバーとエンジニア、そしてメカニックの経験を活かしながら、最適なピットストップの支えも得て日曜日の決勝レースへ向けて効果的な戦略を立てていく。

    今週火曜日、6人のドライバーとTOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパ副会長の中嶋一貴は、豊田市で行われた社内イベントに参加し、サポートいただいているパートナーの皆様へ感謝の意を伝えた。その翌日、トヨタ自動車の東富士研究所が位置する地元裾野市の中学校を訪れ、次世代へモータースポーツの魅力を伝えるための交流も行った。また、富士スピードウェイで準備作業を続ける間も、チームメンバーは現地にいるトヨタの従業員からも例年通りの暖かな歓迎を受けた。

    13日(金)午前11時から公式練習1回目が開始された。気温は26度ながら湿度が高く蒸し暑いコンディション。富士スピードウェイにほど近い東富士研究所で開発、製造、そして組み立てられたハイブリッド・パワートレーンを搭載する2024年仕様のGR010 HYBRIDは、デ・フリースと平川の手によって富士での初走行が行われた。

    この週末も18台のハイパーカーによる僅差の争いが予想される中、チームは15日(日)の決勝レースへ向け、ドライバーやエンジニアが最適化を進めるために必要な情報を得るべく、メカニカルと空力のセットアップなど、多忙なプログラムをこなした。

    公式練習1回目の終盤、赤旗による短い中断はあったが、チームは90分間の実りある練習走行を終え、8号車は平川の素晴らしいラップでトップと僅か100分の1秒差の2番手タイム。7号車はデ・フリースのベストタイムでこのセッションを5番手で終えた。

    決勝レースはタイヤマネージメントが重要になる可能性が高く、公式練習2回目では、ミディアム及びハードコンパウンドのタイヤ摩耗やパフォーマンスに関連する分析へと切り替えられた。

    小林と平川がステアリングを握り公式練習2回目を開始。まず予選のシミュレーションを行った。開始早々のアタックで2台はそれぞれベストタイムをマークし、その後はロングスティントにおけるタイヤなどの車両セットアップ評価を続けた。後半、一時フルコースイエローでの中断はあったものの、セッションはトラブル無く終了し、8号車が5番手、7号車は9番手となった。

    公式練習走行は明日14日(土)の午前中にも1時間行われ、その後、ハイパーカークラスの決勝スターティンググリッドを決める予選とハイパーポールが午後3時から行われる。トヨタは5年連続、そして、通算7回目となる富士でのポールポジション獲得を目指す。6時間で争われる決勝レースは15日(日)午前11時にスタートが切られる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権) 富士6時間レース

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    GR010 HYBRIDで再び富士を走ることができて嬉しいです。我々にとってのホームレースであり、多くのファンの皆様がサーキットに来て応援してくれる、特別な一戦です。今日は2回のセッションでクルマの最適化を図りました。ハイパーカー間の争いは非常に接近しており、現時点ではやや厳しい戦いになりそうです。今年は本当に競争が激しく、通算10勝目を目指すのは容易ではありません。全てを上手くまとめることが必要です。明日はどうなるか見てみたいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ホームの走行でまずまずのスタートを切ることができましたが、ショートラン、ロングラン共にまだやるべきことがあります。決勝レースへ向けてクルマのバランスを改善しようとしていますが、そのためにはタイヤマネージメントが重要になります。気温がどうなるか、それによってどのような影響が出るか、見てみたいと思います。改善すべき点はまだいくつかあり、クルマからどれだけのものを引き出せるか、努力を続けています。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    富士での初日は、走りの面でも、学習という点でもまずまずの一日でした。ハイパーカー間の争いは非常に接近しており、厳しいものになると思われますが、今年はシーズンを通してずっとそうなので、驚きではありません。タフな戦いになると思われるので、今夜は気を引き締め、残りの週末に向けて全てのピースをまとめる必要があります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    チームのホームレースとなる日本にまた来ることができ、最高の気分です。先週土曜日に来日しましたが、それからパートナー様を訪問したり、素晴らしい体験をしました。今日はクルマに戻ることができて嬉しいです。2回のセッションは問題なく進み、タイヤコンパウンドの使い分けや、それをどうマネージメントするかに焦点を当ててプログラムをこなしました。ここ富士は1スティントがかなり長いので、タイヤ摩耗は重要な要素になると思います。分析すべき多くのデータを収集できたので、そこから最大のパフォーマンスを引き出せる車両セットアップを見出すべく作業を続けます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingの一員として日本に戻り、大きな歓迎を受けとても嬉しいです。ここ富士で、我々のチームは良い歴史を刻んできていますが、戦いは厳しさを増しており、優勝記録の更新は大きなチャレンジです。今日は順調な一日で、クルマに問題はありませんでした。今のところ我々は最速には見えませんが、決勝レースを見据えた車両セットアップを続けていて、悪くない一日でした。接近した戦いが続くでしょうから、可能な限り最大のパフォーマンスを引き出すべくプッシュを続けなくてはなりません。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    日本に戻ってきて、富士でレースを戦えることが嬉しいです。この週末、私は予選を担当することになったので、今日はそのための準備に時間を費やしました。これまでのところ、トップには立てていませんが、まだ改善の余地はあると感じています。少なめの燃料で新品タイヤを装着し、予選アタックするのが楽しみです。母国レースですし、WECで初めての予選アタックなので特別な体験になると思います。決勝レースへ向けては、タイヤの摩耗が大きいと感じるので、そのマネージメントが大切になりそうです。今日は順調なスタートが切れたので、この週末は良い仕事が出来ると思っています。楽しみです。

  • トヨタ:WEC 2024年 第7戦 富士6時間 プレビュー

    トヨタ:WEC 2024年 第7戦 富士6時間 プレビュー

    2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)のチャンピオン争いで激戦を繰り広げているTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)はこの週末、チームのホームコースで行われるシーズン第7戦富士6時間レースに挑む。

    全8戦で争われている2024年シーズンも残すところ2戦となるが、フェラーリ、ポルシェとトヨタによる世界チャンピオンの栄光を賭けた戦いは激しさを増している。

    その争いの舞台は9月15日(日)、富士スピードウェイへと移り、18台のハイパーカーによるエキサイティングなレースが期待される。

    6シーズン連続でのチャンピオン獲得を目指すトヨタは、今月頭に米国テキサス州オースティンで行われたばかりの前戦ローンスター・ル・マンで7号車が2位フィニッシュを果たしたことにより、マニュファクチャラーズ選手権で首位に立った。しかし、ポルシェが11ポイント差、さらに8ポイント差でフェラーリが追ってきており、シーズンは今週末の富士と11月2日に行われるバーレーン戦の2戦を残すのみとなる中、タイトル争いはまだまだ予断を許さない状況となっている。

    昨年の富士大会の覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイと、今季より加わったニック・デ・フリースの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は、ドライバーズチャンピオン争いに生き残るべく、今季2勝目を目指す。前戦オースティンでは終盤のペナルティにより僅差の2位に終わったが、この結果により小林とデ・フリースは、ドライバーズチャンピオン争いにおいて首位のポルシェ6号車に12ポイント差まで詰め寄ることになった。尚、コンウェイはル・マン24時間を欠場したことでチャンピオン争いの権利はなく、この2人のサポートという役割に徹することとなる。

    ドライバーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、2022年の富士で勝利を飾っており、アクシデントとペナルティにより今季初めて無得点に終わった前戦オースティンでの雪辱を誓う。

    現世界チャンピオンのトヨタは、2012年に世界トップレベルの耐久レースに復帰して以来、これまでに10回行われてきた富士でのWEC戦のうち9勝を飾っており、2016年からは負け無しの6連勝と、チームにとって最も成功を収めているサーキットでもある。

    東京の西100kmほどに位置し、長い歴史のある富士スピードウェイは、トヨタのホームコースでもあります。GR010 HYBRIDのハイブリッド・パワートレーンは富士スピードウェイからほど近い、トヨタ自動車の東富士研究所で設計・開発・組立が行われている。

    2024年仕様のGR010 HYBRIDによる富士スピードウェイでの初走行は、9月13日(金)の2回に渡る90分の公式練習で開始される。14日(土)、午前中の1時間の公式練習走行後、決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが行わる。ハイパーカークラスの予選はLMGT3クラスの予選のあと、午後3時に開始されます。6時間で争われる決勝レースは15日(日)午前11時にスタートフラッグが振られる。

    トヨタ 富士6時間レーストヨタ、選手権チャンピオン獲得へ向け「ホーム」富士での連勝記録更新を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    チームの誰もがホームレースを待ちわびています。富士はル・マンに次ぐシーズン2番目のハイライトであり、我々にとっても非常に重要なレースです。日本人ドライバーとして、また日本のマニュファクチャラーとして富士で戦えること、そして、日本のファンの皆様に直接会えるという意味でもとても大事なイベントです。我々はこれまで富士では強く、10戦中9勝という非常に良い成績を残しています。もちろん、日本のファンの皆様やパートナー、関係者の皆様の前で、この記録を更新することが目標です。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    単に富士のレースを戦うということだけでなく、トヨタの代表としてホームイベントに参加するという意味で、本当に特別で、楽しみにしています。日本、そして東京は、私個人としても大好きな国と都市のひとつで、日本の関係者の皆様から暖かい歓迎を受けるのも素晴らしい体験です。日本ではいつも楽しい時間を過ごしてきたので、再訪が待ちきれません。富士はまた、私にとってお気に入りのコースのひとつでもあります。特に最終セクターがトリッキーなサーキットです。今の勢いを維持し、連勝記録を伸ばすことを目標にしています。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    富士でのホームレースを迎えるにあたって、とても興奮しています。日本のファンの皆様やトヨタ関係者、そして日本のパートナーの皆様が見守る中でのレースは、我々にとって非常に重要な週末になります。私たちはサーキットに来ていただけるファンの皆様を暖かく迎えたいですし、また私たちを応援し、誇ってもらえるような走りを見せたいと思います。富士ではこれまで何度かLMP2で戦い、好結果を残していますが、TGRドライバーとしては初めてのレースで、とても楽しみにしています。シーズンも終盤に入り、チャンピオン争いも激しさを増しているので、さらに重要なレースになるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    ホームレースをとても楽しみにしています。日本を訪れるのはいつも楽しく、これまで富士で何度も勝利を挙げてきており、再び富士で戦うことが待ちきれません。コースはとてもチャレンジングで、非常に長いホームストレートは、多くのオーバーテイクのチャンスを生み、続く第1セクターも本当に高速です。最終セクターは非常にトリッキーで難しく、上りながら低速コーナーで良いトラクションを得るために、リアタイヤへの負担も大きいです。当然チャンピオン争いにおいて非常に重要なレースになりますので、クルマの能力を最大限に引き出せるよう尽力します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    日本で、特に富士でレースをするのは大好きです。レース前にはパートナーの皆様にお会いしたり、トヨタの施設を訪問する機会もあります。トヨタのレーシングスーツを身につけて、応援してくれる日本のファンの皆様の前に立つのはいつでも特別な気分ですし、富士で好結果を残すための大きな力になってくれます。コースは面白いですが、マスターするのは大変です。高速コーナーがある一方、最終セクターはトリッキーで、逆バンクがあるのでリアタイヤを労わる必要があります。とは言え、幸運なことに我々チームには可夢偉と亮という、富士を知り尽くした2人がいるので、どんな秘策でも教えてもらえるのです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    富士はシーズンにおいてル・マンの次に重要なレースで、毎年チームにとって大きな一戦です。日本人ドライバーとして母国のレースですし、特に私自身長い期間スーパーフォーミュラやSUPER GTを戦ってきているので、もちろん特別な一戦です。富士は私にとって本当にホームコースで、走るのはいつでもとても楽しい体験です。過去2年のように、チームでの1-2フィニッシュを達成できればと思っています。それは簡単なことではありませんが、パートナーやファンの皆様、そして知人や家族が見守る前で良い結果を得るべく、我々全員士気が高まっています。

  • トヨタ WEC第5戦サンパウロ6時間で平川亮の8号車が今季初勝利!

    トヨタ WEC第5戦サンパウロ6時間で平川亮の8号車が今季初勝利!

    7月14日(日)、ブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間レースが行われ、2番手からスタートした8号車が今季初勝利。ポールポジションからスタートを切った7号車はトラブルに見舞われ、一時最後尾近くまで後退するも、見事な追い上げを見せ4位でチェッカー。2台揃っての上位入賞でマニュファクチャラーズチャンピオン争いでも前進した。

    2012年にトヨタがハイブリッドのレースカーによる初優勝を飾ったこの地で、ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、7万3千人ものブラジルのファンの皆様の歓声を背に、今季初勝利のチェッカーを受けた。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は、ポールポジションスタートから勝利を目指し序盤戦は首位を守ったが、技術的なトラブルによる長いピット作業で順位を落とすこととなった。しかし、レース後半に素晴らしい追い上げを見せて4位でフィニッシュ。貴重な12ポイントを獲得した。

    完璧なドライビング、的確なタイヤ戦略とチームワークで、TGRは今季2勝目を手にし、厳しい戦いの中で可能な限り最大のポイントを獲得。マニュファクチャラーズチャンピオン争いで、首位のポルシェに4ポイント差まで迫り、残り3戦での逆転を目指すことになる。

    この週末では最も暖かい気候の下、TGRの2台のGR010 HYBRIDは、昨年11月のバーレーン戦以来となるグリッド最前列独占スタートから、序盤戦をリードした。ポールポジションからスタートした7号車のコンウェイは、クリーンなスタートを決めると、バトルを展開する後続との差を広げていった。2番手グリッドの8号車ハートレーは、スタート直後の1コーナーでコースオフを喫するも、2位のポジションを守り、後続勢の追撃を抑える役割となった。

    タイヤの摩耗が激しいインテルラゴスの路面で、路面温度も上昇する難コンディションでもコンウェイはミディアムタイヤを温存しながら、狭く追い抜きの難しいコースで周回遅れをかわして着実な周回を重ねていった。スタートから1時間を経過した時点で、7号車は2位の8号車に11秒差をつけ、8号車のハートレーは後続のポルシェ5号車を抑えて2位のポジションを守り続けた。

    最初の90分間、首位の7号車は余裕を持ってレースをコントロールしていたが、フルコースイエロー時の速度違反でドライブスルーペナルティを科され、アドバンテージは帳消しとなってしまった。さらに、2時間を過ぎたところでトラブルに見舞われ、燃料系に関するコントロールユニットの修復のために長いピット作業を余儀なくされた。7号車はデ・フリースへと交代し、18番手とほぼ最後尾まで順位を落としてコースに復帰することとなった。

    この7号車のトラブルにより、チームの勝利への挑戦権は8号車へと託された。平川へとドライバーチェンジしたばかりの8号車はすぐに首位に浮上すると、レース折り返しの時点で2位以下との差を30秒まで拡大。平川は次のピットでタイヤを右側のみ新品に交換し、タイヤ温度と摩耗をコントロールする戦略をとった。

    インテルラゴスで初レースながら素晴らしいペースでの走行を見せた8号車の平川は、2位との差を40秒以上に広げ、最後の2時間を担当するブエミへと交代した。7号車もデ・フリースの健闘により順位を取り戻し、小林へと最後の2スティントを託した。

    ブエミは安定したペースで周回を重ねて首位を堅守。2位以下に大きく差を広げたまま残り1時間で最後のピットストップを終えると、2位のポルシェ6号車に1分8秒差をつけてトップでチェッカーを受けた。7号車は小林が猛烈な追い上げを見せ、フェラーリ51号車に猛追。チェッカーまで残り5分というところで息を飲むようなオーバーテイクを見せ、4位へ浮上しチェッカーを受けた。

    南米大陸での実り多いレースを終えたTGRは、チャンピオン防衛を目指し、次戦の舞台となる米国テキサス州オースティンへ向かう。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われる第6戦ローンスター・ル・マンは、9月1日(日)に決勝レースが行われる。

    トヨタ 2024年WEC第5戦サンパウロ6時間 決勝

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
    セブ、ブレンドン、亮、そして8号車のみんな、優勝おめでとう!

    ル・マンの悔しさをみんながモチベーションに変えて臨んでくれたレース。WECチームだけでなくTOYOTA GAZOO Racingみんなが抱いた悔しさをしっかり晴らしてくれました。ありがとう!

    7号車のみんなは、まだ悔しさから抜け出せていないかもしれません。しかし17位まで沈みながらも4位までポジションをあげてくれた走りは最高でした。

    特に最後の可夢偉のオーバーテイクは本当に素晴らしかった!

    ドライバーとしての意地、プリンシパルとしての責任感、エンターテイナーとしての底知れぬ才能、そして波乱ばかりを引き寄せる数奇な運命!そんな可夢偉と7号車を本当に、かわいく思っています。少し自分と似てるところがあるからかな…。

    実は、今回のブラジルの結果を、モリゾウはいつも以上にうれしく思っています。そこには、ル・マンの雪辱だけでなく、他にもいくつかの理由があるからです。

    ひとつはマイクの復帰。ル・マンの欠場は本当に残念だったけど、無事に戻ってきてくれて本当にうれしかった。まだ完治じゃないそうですが、しっかり治して次のレースもよろしく頼みます。

    一方、マイク復帰によってホセが7号車で地元南米を走れなかったのは少し残念でした。10年ぶりの南米でのレース、ホセ自身も本当に走りたかったのだろうと思います。そんな中でもホセはわざわざTOYOTA GAZOO Racingに顔を出してくれました。そして地元ブラジルの応援団を盛り上げてくれました。底抜けに明るいホセがファミリーでいてくれることのありがたさを改めて実感しています。

    そして、8号車のエンジニアとしてドライバーと共に表彰台に立ってくれたライアン。初の表彰台おめでとう!彼は、ル・マンの後、休みも取らずに来日し、スーパーフォーミュラのエンジニアもしてくれていました。彼の存在がWECチームと私の距離をさらに近づけてくれています。日本との行き来は大変だと思いますが、これからもよろしく頼みます。

    最後に、ブラジルの大応援団。10年ぶりのブラジル開催にトヨタの仲間たちがサーキットに大集結してくれました。南米は距離もあって私自身なかなか行くことができません。それなのに南米の仲間たちの温かさを感じることがよくあります。AkioでなくMorizoと呼んでくれる仲間たちです。今回、この仲間たちの応援が8号車の優勝や7号車の驚異の追い上げの力になっていたことは間違いありません。ブラジルの仲間たち、熱い応援を本当にありがとう!

    距離の離れたところで行われたレースでしたが、不思議とチームのすぐそばで戦えたような気持ちになるレースでした。可夢偉がつくってくれているこのチームと、チャンピオンを目指して、これからも“すぐそば”で戦っていきたいと思います。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    チームにとって、間違いなく我々のための一週間でした。我々は予選で2台揃っていい走りを見せ、決勝でも2台共に本当に速かったですし、タイヤ摩耗のコントロールもとても上手くいきました。優勝した8号車を祝福します。素晴らしい走りでした。7号車にも勝てる力はありましたが、残念ながらトラブルに見舞われ、ピットでの修復でタイムを失いました。厳しい状況でしたが、最後まで諦めずに追い上げを続け、4位という結果は今日のレースでは現実的に可能な最善の結果だったと思います。最高の仕事で支えてくれたチームの皆に感謝します。今日我々のクルマに起こったことを分析し、次戦はもっと強くなって戻って来ます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    我々のGR010 HYBRIDは、今日一日を通してとても強かったです。私がフルコースイエローでの手順を誤り、僅かに規定のスピードを超えてしまったことでペナルティを科されましたが、その後首位に復帰することはできました。あの時点ではタイヤの状態も非常に良く、順調だと思っていました。しかし私のスティントの終盤、トラブルが発生し、修復のために時間を費やし、大きく順位を落とすこととなってしまいました。可夢偉とニックの懸命な追い上げにより4位まで挽回してフィニッシュすることができました。あの状況からの挽回という意味ではこれ以上の結果はないと思いますが、残念ながら勝利は逃してしまった気分です。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    全体を通して見れば、非常にポジティブな週末だったと思います。パフォーマンスは素晴らしかったですし、チームも最高の仕事をしてくれました。可夢偉は予選でポールを獲得し、全てが順調に見えました。残念ながら、技術的なトラブルにより望んでいた結果は得られませんでした。悔しいです。とは言え、我々はほぼ最後尾から4位まで順位を取り戻すという素晴らしいリカバリーを果たしました。優勝できなかったのは残念ですが、チームとして8号車が優勝したことは本当に良かったです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    我々8号車にとって、今季初勝利を上げることができて最高の一日になりました。素晴らしいGR010 HYBRIDと、優れたタイヤマネージメントが勝因です。特に決勝レースを通してミディアムタイヤを使えたことが、良いペースを保つのに大いに役立ちました。今季はシーズン序盤が厳しいスタートになっただけに、ようやくトラブル無くレースウィークを戦い抜くことができて嬉しいです。予選で1-2という最高の結果を得られましたが、7号車は不運なトラブルに見舞われてしまいました。彼らは本当に速く、もっと良い結果を得られたでしょう。マニュファクチャラーズ選手権で多くのポイントを獲得できたので、次戦もこの勢いで頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    今季初勝利を飾れて最高の気分です。8号車は今季ここまであまり良いシーズンを送ってこなかったので、この勝利は本当に嬉しいです。7号車も素晴らしいレースでした。今日の彼らは本当に速かったので、残念に思っています。私のスティント序盤、スタートはタイヤの摩耗が激しく、簡単ではありませんでしたが、それを克服して、クリーンで良いレースが戦えました。優勝できたということは非常に大きいです。マニュファクチャラーズ選手権争いにおいても良いポイントが獲得できたので、次戦にもこの勢いを活かしていきたいと思います。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今季初の勝利を手にできて本当に嬉しいです。我々が最後に勝った昨年のバーレーンからずいぶん間が空いてしまいましたが、決して諦めることなく努力を続けてきました。7号車は本当に速かっただけに、結果は残念です。マニュファクチャラーズ選手権争いにおいても、チームにとっては今日の勝利は大きかったと思います。今季も残り3戦、チャンピオンを目指してプッシュを続けます。私個人としては、初めてのブラジルでのレースでしたが、本当に楽しむことができました。週末を通して応援してくれたファンの皆様と、多大なる努力で支えてくれたチームの全員に感謝します。今季の残り3戦もチャンピオンへ向けてプッシュを続けます。