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  • ハミルトンとフェルスタッペン F1カナダGP後のクールダウンルーム会話が話題

    ハミルトンとフェルスタッペン F1カナダGP後のクールダウンルーム会話が話題

    2026年F1カナダGPのレース後、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がクールダウンルームで交わした“本音トーク”が注目を集めている。

    終盤に繰り広げられた2位争いでは、ハミルトンがターン1のアウト側からフェルスタッペンを攻略。フェラーリ移籍後最高位となる2位表彰台を獲得した一方、フェルスタッペンも最後までプレッシャーをかけ続けた。

    その激闘直後、ふたりはクールダウンルームで互いの走りを称え合った。

    「君を振り切れなかった」
    最初に口を開いたのはハミルトンだった。

    「君を振り切れなかったよ!」

    これに対しフェルスタッペンは、レース中の駆け引きを細かく振り返った。

    「真ん中のシケインでは毎回コンマ3秒離された。でもストレートで取り返していた」

    ハミルトンも「最後はクレイジーだった」と応じ、数周にわたって続いた接近戦の厳しさを認めた。

    ボルトレトに苦戦? ハミルトンが苦笑い
    会話は周回遅れの処理にも及んだ。

    「最後の方、あれはボルトレトだったかな。ああもう!」

    ハミルトンはそう苦笑いを浮かべながら振り返り、さらにフェラーリのストレート性能についても率直な疑問を口にした。

    「僕たちのマシンがドラッギーなのか、それとも単純にパワーの問題なのかわからない」

    するとフェルスタッペンは、ハミルトンの強みを冷静に分析した。

    「ターン6はかなり良かった」

    互いの速さを認め合うやり取りは、2021年のタイトル争いを知るファンにとっても印象的な場面となった。

    “2021年以来”を思わせる名勝負
    今回のカナダGPでは、ハミルトンがフェラーリ移籍後最高位となる2位を獲得。フェルスタッペンも2026年シーズン初表彰台を記録した。

    そして何より注目を集めたのは、ふたりが見せた終盤の攻防と、その直後に交わされた自然体の会話だった。

    レース中は一歩も譲らない戦いを繰り広げながら、レース後には互いの強みを認め合う――F1史に残るライバル同士ならではの空気感が漂っていた。

  • ランド・ノリス F1カナダGP決勝リタイア「苦しみから解放された」

    ランド・ノリス F1カナダGP決勝リタイア「苦しみから解放された」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は2026年F1カナダGP決勝をリタイアで終えた。雨予報を受けてインターミディエイトでスタートしたマクラーレンの賭けは裏目に出て、ノリスは一時首位に立ちながらも早期ピットインを強いられた。

    その後も信頼性への懸念で2度目のピットストップを行い、追い上げに入ったところでギアボックス系とみられる問題を訴えてリタイア。ノリスは苦しい一戦を振り返りつつ、メルセデス勢と戦えたことを前向きな材料として受け止めた。

    1%の天候判断が明暗を分けたマクラーレンの賭け
    「雨があと1%こちらに傾いていれば、僕にはかなり合っていたと思う」とノリスはコメント。

    「でもそうはならず、たぶん1%逆の方向に行った。こういうことを読むのは本当に難しい」

    「もちろん、1周目に関しては悪い判断ではなかった。ある意味では機能した。でも同時に……間違った判断だった。だからそれを受け入れて、次にもっと良い判断をするために、手元にあった情報から何を使えるかを学ばなければならない」

    一時首位も早期ピットで後退
    ノリスはスタートで好加速を見せ、メルセデス勢をかわして首位に浮上した。しかし、路面状況はインターミディエイト向きにはならず、数周以内にスリックタイヤへ交換するためピットイン。これにより大きく順位を落とした。

    さらに信頼性への懸念から2度目のピットストップを余儀なくされ、リカバリーの流れは断ち切られた。終盤に再びポジションを上げようとしていたところで、ノリスはマシンの問題を訴えてレースを終えた。

    「苦しみから解放された」リタイアの本音
    「でも、僕自身もかなり強くその選択を推した。だから受け止めるしかないし、その後はレースを最大限にしようとした」

    「でもいくつか問題があって、最後には故障でリタイアすることになった。だから、ある意味では苦しみから解放された形だった」

    メルセデスと戦えたことが示したマクラーレンの現在地
    「ポジティブだ」とノリスは週末全体についてコメント。

    「今すぐポジティブなことだけを見るのは難しいけど、僕は前向きだった。マシンはよく機能していた」

    「それでも、特に今日のような寒いコンディションでは、時々ひどく運転しづらいマシンに感じた。でも、それはおそらく他のみんなも似たようなものだったと思う」

    「それでも僕たちはポジティブな部分を持ち帰らなければならないし、その材料はたくさんあった。僕たちはメルセデスと戦っていた」

    「彼らに良い戦いを挑んでいたのは僕たちだった。他には誰もできなかった。だから、その良い部分を持ち帰り、次に向けて何を改善できるかを学ぶ必要がある。改善できることはたくさんあるし、僕はまだ未来にワクワクしている」

  • キミ・アントネッリ F1史上初の快挙 “初優勝から4連勝”達成

    キミ・アントネッリ F1史上初の快挙 “初優勝から4連勝”達成

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が2026年F1カナダGPで優勝を飾り、F1史上76年で誰も成し遂げたことのない歴史的快挙を打ち立てた。

    アンドレア・キミ・アントネッリはこれで2026年シーズン5戦中4勝目。中国GP、日本GP、マイアミGP、そしてカナダGPを制し、自身のF1初優勝から4連勝という前人未到の記録を樹立した。1950年に始まったF1世界選手権において、キャリア初勝利から4連続で勝利を重ねたドライバーは一人も存在していなかった。

    メルセデス同士の激闘を制したアントネッリ
    カナダGPではジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションからスタート。アントネッリは2番グリッドからスタートし、序盤から両者による激しい首位争いが展開された。

    2台は何度もポジションを入れ替える接近戦を繰り広げたが、30周目にラッセルのマシンが突然ストップ。電源系トラブルによりリタイアを喫したことで、アントネッリがレースの主導権を握った。

    この勝利によってアントネッリはドライバーズランキングで43ポイント差のリードを築き、2026年F1タイトル争いで大きく前進した。

    フェルスタッペン超えの“最年少記録”
    アントネッリは19歳274日で4勝目を達成し、F1史上最年少で4勝に到達したドライバーとなった。

    従来の記録はマックス・フェルスタッペンが2018年F1オーストリアGPで達成した20歳274日だったが、アントネッリはそれを1年近く更新した。

    さらにアントネッリは、2勝目・3勝目・4勝目の最年少記録も更新。10代で4勝を挙げた史上初のドライバーにもなった。

    ただし、F1史上最年少優勝記録については、依然としてフェルスタッペンが保持している。

    “初優勝から4連勝”はF1史上初
    アントネッリ以前に「初優勝から3連勝」を達成していたのは、デイモン・ヒルとミカ・ハッキネンの2人だけだった。

    ■ キミ・アントネッリ:4連勝
    (2026年 中国GP〜カナダGP)

    ■ デイモン・ヒル:3連勝
    (1993年 ハンガリーGP〜イタリアGP)

    ■ ミカ・ハッキネン:3連勝
    (1998年 開幕3戦)

    アントネッリはマイアミGPでこの記録に並び、今回のカナダGP優勝で単独記録保持者となった。

    F1史上16人目の“4連勝ドライバー”
    アントネッリはF1史上16人目となる4連勝達成ドライバーにも名を連ねた。

    これまで4連勝以上を記録したドライバーは、マックス・フェルスタッペン、セバスチャン・ベッテル、アルベルト・アスカリ、ミハエル・シューマッハ、ニコ・ロズベルグ、ジャック・ブラバム、ジム・クラーク、ナイジェル・マンセル、ルイス・ハミルトン、ヨッヘン・リント、アイルトン・セナ、アラン・プロスト、デイモン・ヒル、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンのみだった。

    そして極めて興味深いことに、このリストの中でアントネッリだけがF1ワールドチャンピオン未経験者となっている。

    “ポール以外”から初めて勝利
    これまでアントネッリの3勝はすべてポールポジションからの勝利だった。

    中国GP、日本GP、マイアミGPはいずれもポール・トゥ・ウインだったが、今回のカナダGPでは2番手スタートから勝利を挙げた。

    一方で、“キャリア初ポールからの連続ポール記録”更新は逃した。アントネッリは3戦連続ポールを記録していたが、今回はラッセルにポールポジションを譲る形となった。

    それでも3戦連続ポールは、アイルトン・セナとミハエル・シューマッハに並ぶF1史上最多タイ記録となっている。

  • ランス・ストロール F1カナダGP決勝完走も「何ひとつうまくいかなかった」

    ランス・ストロール F1カナダGP決勝完走も「何ひとつうまくいかなかった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGP決勝を15位で終えた。母国レースとなったモントリオールでの週末だったが、アストンマーティンは厳しい戦いを強いられ、ストロールも苦戦を余儀なくされた。

    ストロールはパワーユニット関連の交換によりピットレーンからスタート。気温と路面温度が大きく低下したコンディションのなか、タイヤの温度をうまく上げられず、グリップ不足に苦しんだ。

    終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)時にはミディアムタイヤへ交換したものの、最終的には15位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソは19番手からスタートし、一時は14番手まで順位を上げたが、シートの問題により23周目にリタイアしている。

    ストロール「何ひとつうまくいかなかった」
    「モントリオールでは難しい週末になった」とランス・ストロールはコメント。

    「レースを通してタイヤに必要な温度を入れられなくて、グリップ不足に苦しんでいた」

    「ストレートでも十分なスピードがなかった」

    「マシンのパフォーマンスは、僕たちが求めているレベルには達していないし、そこに到達するにはまだ多くの作業が必要だ」

    レース後のインタビューでも、ストロールは厳しいレースだったと振り返った。

    「本当に何ひとつうまくいかなかった」

    「もちろん、もっと良い走りを見せたかった。でも、今週末は厳しい戦いになることは分かっていた。次のモナコでまた挑戦する」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • フェルナンド・アロンソ F1カナダGP決勝「リタイア以上にペース不足が悔しい」

    フェルナンド・アロンソ F1カナダGP決勝「リタイア以上にペース不足が悔しい」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGP決勝をシートトラブルによりリタイアで終えた。19番手からスタートしたアロンソは序盤に大きく順位を上げ、一時はトップ10争いに加わる走りを見せていた。

    決勝日は雨の影響で路面温度が低下する難しいコンディションとなったが、アロンソはソフトタイヤを選択。インターミディエイトを履いたライバル勢が早々にピットインを強いられるなか、戦略は的中し、1周目終了時には14番手まで浮上した。

    その後もポイント圏内争いを続けていたが、23周目にシートの問題が発生。チームはマシンをリタイアさせる判断を下した。

    アロンソ「良いスタートだったがペースが足りなかった」
    「良いスタートを切れたし、トップ10争いもできていた」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「ソフトタイヤでスタートした判断は正しかった。数台はインターミディエイトを選んで早めのピットストップを強いられていたからね」

    「残念ながらレース中にシートの問題が発生したので、リタイアすることになった」

    「同じパッケージでも、マイアミよりはここで速さを見せられていたと思う。夏休み頃のアップグレードでパフォーマンス向上を待つ必要はあるけど、それまでは今のパッケージを最適化し続けていく」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) F1 カナダGP

    レース後のインタビューでは、序盤のバトルを楽しめた一方で、レースペース不足への悔しさも口にした。

    「リタイア以上に悔しかったのはペース不足だ。スタートは良かったけど、徐々に後退していって、結局は僕たち本来のポジションに戻ってしまった」

    「でもスタート直後は楽しかった。僕たちはポイント圏外だったから、他よりも少しリスクを取ることもできた」

    また、週末全体については前進を感じていると語った。

    「ここ数戦よりは少し良い週末だったと思うし、少し競争力もあった。この流れを維持できるか見ていきたい」

    「次はモナコだ。まったく違うサーキットだし、とても低速コースになる。エンジンの重要性も少し下がるので、モナコには少し期待している」

  • ジョージ・ラッセル F1カナダGPでのヘッドレスト投げ捨てで約92万円の罰金

    ジョージ・ラッセル F1カナダGPでのヘッドレスト投げ捨てで約92万円の罰金

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1カナダGP決勝でリタイアした際にヘッドレストを投げ捨てた行為により、FIAから5000ユーロ(約92万5000円)の罰金処分を受けた。ただし、この罰金は12か月の執行猶予付きとなった。

    ラッセルは首位争いの最中にマシンを止めることになり、タイトル争いにおいて痛恨のノーポイントに終わった。FIAスチュワードは映像証拠と本人、チーム代表者からの説明を確認したうえで、謝罪と反省の姿勢を考慮し、執行猶予付きの処分が妥当と判断した。

    首位争いから一転、怒りのヘッドレスト投げ捨て
    カナダGP決勝では、メルセデスのジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリがレース前半に激しい首位争いを展開した。2人は何度も順位を入れ替え、メルセデス同士による緊迫したバトルが続いていた。

    しかし、ラッセルはターン3/4シケイン付近でトラブルに見舞われ、マシンを止めることを余儀なくされた。タイトル争いで重要な一戦となるはずだったカナダGPは、ラッセルにとって一転して痛恨のリタイアとなった。

    その直後、ラッセルはメルセデスW17から降りる際、怒りを抑えきれずヘッドレストを投げ捨てた。ヘッドレストはコース上に落下し、この行為がFIAスチュワードの調査対象となった。

    FIAは謝罪を受け入れ、12か月の執行猶予付き罰金
    FIAスチュワードの裁定文では、ラッセルが自身の行動について強い後悔を示していたことが明かされている。

    「スチュワードは63号車のドライバー、チーム代表者から聴取し、映像証拠を確認した」

    「ドライバーは、レースを完走できなかったことで極めて苛立っていたと説明し、その後に起きたことについて恥ずかしく思っていると表明した」

    「彼は自身の行動についてスチュワードに謝罪し、それが良い手本ではなかったことを認め、公に謝罪する意向も示した」

    「スチュワードはこれを認め、彼の謝罪を受け入れた」

    この結果、ラッセルには5000ユーロの罰金が科されたものの、処分は12か月間の執行猶予付きとなった。

    メルセデスはバッテリー故障を示唆
    レース後、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、ラッセルのリタイア原因についてバッテリー系のトラブルだった可能性を示した。

    「モジュール故障のように見える。つまりバッテリー故障だ。マシンは文字どおり戻っていくような状態だった」とヴォルフは語った。

    「マシンにはもう電力が残っていなかった」

    ラッセルはスプリントで勝利し、アントネッリとの差を2ポイント縮めていた。しかし決勝ではアントネッリが優勝し、25ポイントを獲得。ラッセルは無得点に終わったことで、次戦モナコGPを前にドライバーズランキング首位のアントネッリとの差は43ポイントに広がった。

  • F1カナダGP:ローソンとヒュルケンベルグが発進手順違反で“異例”の異なる裁定

    F1カナダGP:ローソンとヒュルケンベルグが発進手順違反で“異例”の異なる裁定

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)とニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、2026年F1カナダGPでの発進手順違反をめぐり、FIAから戒告処分を受けた。

    ただし裁定は同一ではなく、ヒュルケンベルグには今季残り期間を対象とする執行猶予付きのストップ&ゴー・ペナルティも科された。スチュワードは今回の事案を「異例」と位置づけ、違反の影響が限定的だったことを考慮して即時適用を見送った。

    フォーメーションラップで発生した位置関係の混乱
    問題となったのは、3度目のフォーメーションラップ開始時の動きだった。スチュワード報告によれば、ヒュルケンベルグはグリッド位置からの発進が通常想定されるより遅く、ローソンの後方に下がる形となった。

    一方でローソンは「想定より早く」動き出しており、スチュワードは「ヒュルケンベルグがスタートするのをもっと長く待つべきだった」と判断した。

    両者は第1セーフティカーライン通過時点で正しい順序ではなかったが、最終的にはグリッドに着くまでに本来の位置へ戻り、決勝スタートそのものに遅延や競技上の混乱は生じなかった。

    本来はピットレーンスタート義務、ただし処分は執行猶予に
    レギュレーション上、フォーメーションラップ中に第1セーフティカーラインまでに本来の位置へ戻れなかった車両は、ピットレーンからスタートしなければならない。ヒュルケンベルグはこれを行わなかったため、本来であればストップ&ゴー・ペナルティの対象となる。

    しかしスチュワードは、今回の違反が「比較的軽微な効果と影響」にとどまったと判断。即時のストップ&ゴーは「極めて厳しく、比例しない」として、国際スポーツコード第12.4.6条に基づき執行猶予付きとした。

    その結果、ローソンとヒュルケンベルグはいずれも戒告処分。ヒュルケンベルグについては、同様の違反を今季中に繰り返した場合に限り、執行猶予付きのストップ&ゴー・ペナルティが適用されることになった。

  • ホンダF1 カナダGP決勝で“改善の兆候”「進むべき方向性は見えた」

    ホンダF1 カナダGP決勝で“改善の兆候”「進むべき方向性は見えた」

    ホンダF1にとって2026年F1カナダGPは、結果以上に“改善の手応え”を得た週末となった。

    アストンマーティンはフェルナンド・アロンソがリタイア、ランス・ストロールも15位に終わり、チームとしては厳しい結果だった。しかし、ホンダ F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、パワーユニット面では安定した週末だったことを明かし、特にドライバビリティ改善に前向きな兆候が見え始めていると語った。

    今大会は雨混じりの難しいコンディションとスプリントフォーマットが重なり、各チームにとってマシンの扱いやすさが大きなテーマとなった。その中でホンダは、単純なパフォーマンスだけでなく“ドライバーが安心して踏める感覚”の改善に重点を置いていることがうかがえる。

    ホンダが重視する“ドライバビリティ改善”
    「本日も2台ともにパワーユニットに大きな問題はなく、ストロール選手は自身のホームレースを完走することができました。残念ながらアロンソ選手は完走できませんでしたが、パワーユニットの観点では全てスムーズに進んでいました」と折原伸太郎はコメント。

    今季のアストンマーティンは、単純な最高速やピークパワーよりも、コーナー立ち上がりや低速域での扱いやすさに課題を抱えているとみられている。特に2026年F1マシンはエネルギーマネジメントと電動比率の増加によって、ドライバーのフィーリング差がラップタイムに直結しやすい。

    その中で折原は、今回のカナダGPで一定の改善傾向を確認できたと説明した。

    「カナダGPの週末を通じて、ドライバビリティ面で前向きな兆しを確認できました。次戦のモナコではキーになる部分ですのでポジティブに捉えていますが、一方でドライバーが求めるレベルにはまだ至っていません」

    低速コーナーが連続するモナコでは、パワーユニットのレスポンスやトルク制御が特に重要になる。ホンダとしても、今回得たデータを次戦へ直結させたい考えだ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム カナダGP

    “方向性は見えた” ホンダが次戦モナコへ持ち込むもの
    ホンダは今季ここまで、振動対策や制御面の最適化などを継続的に進めている。

    今回のカナダGPでは結果面こそ伴わなかったが、折原は改善の方向性そのものには自信を示した。

    「進むべき方向性は見えてきているので、引き続き改善に取り組んでいきます」

    モナコはパワーよりも扱いやすさと精密な制御が問われるサーキットだ。カナダで見えた“前向きな兆し”を、ホンダがどこまで実戦的な競争力へ変えられるかが注目される。

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1のインター選択裏目「僕たちは馬鹿に見えた」

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1のインター選択裏目「僕たちは馬鹿に見えた」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1カナダGPでマクラーレンがスタートタイヤにインターミディエイトを選択した判断について、わずかな天候の違いで評価が大きく変わるギャンブルだったと認めた。

    ランド・ノリスとピアストリは2列目からインターミディエイトでスタートしたが、雨はフォーメーションラップ開始とほぼ同時に止み、判断は裏目に出た。

    ノリスは2周目、ピアストリは1周目終わりにスリックへ交換し、その後もマクラーレンの苦しい午後は続いた。

    雨が止んだ瞬間に崩れたマクラーレンの賭け
    決勝日のモントリオールは寒く、空は重かったものの、スタートが近づくにつれて路面は乾きつつあった。マクラーレン勢はフォーメーションラップ中にインターミディエイトでは厳しいと訴えていたが、チームはそのままスタートを選択した。

    「雨が降っていたし、国歌斉唱からクルマに乗り込むまでの間、正直かなり路面は濡れていた」とピアストリはSky F1にコメント。

    「明確な水たまりはなかったけど、どこが濡れていて、どこが乾いているかははっきり分かった。スリックでグリッドに向かうのは簡単ではなかった。全開にするのもかなり難しかった」

    「残念ながら、フォーメーションラップが始まった頃に雨が止んでしまった」

    「だから、あと少し雨が降っていれば、僕たちはヒーローに見えただろう。でも降らなかったから、僕たちは馬鹿に見えた」

    ノーポイントに終わったマクラーレンの悪夢
    マクラーレンにとって、このタイヤ判断は苦しい午後の始まりにすぎなかった。ノリスはギアボックス系とみられるトラブルでリタイア。ピアストリもアレックス・アルボン(ウィリアムズ)に接触し、10秒ペナルティを科された。

    「本当に、本当に難しかった」とピアストリはアルボンとの接触を振り返った。

    「かなり慎重にコーナーに入っていたつもりだったけど、フロントをロックさせてしまい、それで終わりだった」

    「もちろん、僕のベストな瞬間ではなかった。アレックスとウィリアムズには謝りたい。僕たち双方にとって不要なダメージだったし、特に彼らにとってはそうだった」

    ピアストリは最終的に11位完走扱いとなり、マクラーレンはカナダGP決勝でノーポイントに終わった。コンストラクターズ選手権では、首位メルセデスとの差が113ポイントに広がった。

  • ジョージ・ラッセル F1カナダGPでヘッドレスト投げ捨て FIAが“危険行為”審議

    ジョージ・ラッセル F1カナダGPでヘッドレスト投げ捨て FIAが“危険行為”審議

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1カナダGPでのリタイア後の行動により、FIAの調査対象となった。

    ラッセルはレース中盤までチームメイトのキミ・アントネッリと激しい首位争いを展開。しかし30周目、突如としてマシンのパワーを失い、シケインを越えた先でマシンを停止させた。メルセデスF1はその後、原因がバッテリー故障だったことを明かしている。

    リタイア直後のラッセルは激しい怒りをあらわにし、ヘッドレストをコース脇へ投げ捨てる場面が中継映像にも映し出された。さらにグローブを叩きつけながらマシンを離れる姿も確認されている。

    この行為について、FIAスチュワードはレース後に「unsafe act(危険行為)」として調査を開始したことを発表した。

    タイトル争いを左右しかねない痛恨のリタイア
    ラッセルはカナダGP週末を通じて高い競争力を見せていた。スプリントを制し、予選では劇的なラストアタックでポールポジションも獲得。決勝でもアントネッリとの接戦を繰り広げ、メルセデス勢による一騎打ちの様相となっていた。

    しかし、突然の電源喪失によってその戦いは終焉。バーチャルセーフティカーが導入される中、ラッセルはマシンを降りて怒りを爆発させた。

    結果的にアントネッリが優勝を飾り、ドライバーズランキングではラッセルとの差を43ポイントへ拡大。メルセデスF1にとっては、勝利目前から一転して大きな痛手となるレースとなった。

    ヘッドレスト投げ捨てが調査対象か
    現時点でFIAは具体的な違反内容を明示していないが、調査対象となっている「危険行為」は、ラッセルがコース上へヘッドレストを投げた行為を指している可能性が高い。

    停止したマシン付近は依然として競技車両が走行している状態であり、コース上への物体投棄は安全面で問題視されるケースがある。

    ラッセルに対してどのような裁定が下されるのか、今後のスチュワード判断が注目される。

    【関連】
    ・ジョージ・ラッセル F1カナダGPでのヘッドレスト投げ捨てで約92万円の罰金