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  • アロンソ「シーズンは終わっていない」 アストンマーティンF1後半戦反攻に自信

    アロンソ「シーズンは終わっていない」 アストンマーティンF1後半戦反攻に自信

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1シーズン序盤の苦戦にもかかわらず、チームの反攻を確信している。モナコGPで今季初ポイントを獲得したアロンソは、現在進行中の大型開発プログラムによって「シーズン後半から新しい戦いが始まる」との見方を示した。

    ホンダとの新たなワークス体制で迎えた2026年シーズンだが、アストンマーティンはエンジン、ギアボックス、空力と複数の問題に苦しみ、ここまで最後尾グループに沈んでいる。

    しかし、エイドリアン・ニューウェイ主導の開発が進んでおり、チーム内部では状況改善への期待が高まっている。

    モナコで初ポイントも実力以上の結果と認める
    モナコGPで10位に入り、アストンマーティンとホンダに今季初ポイントをもたらしたアロンソだが、その結果には冷静な評価を下した。

    「ポイントを獲得できたのでチームとしてはうれしい」

    「前で何かが起きることを待っていた。実際にそうなった。誰かにペナルティが出て、また別の誰かにもペナルティが出た」

    アロンソは、今回の結果が純粋な競争力によるものではなく、レース終盤の混乱に助けられた面が大きかったことを認めている。

    苦戦の原因はエンジンだけではない
    アストンマーティンの不振について、アロンソは特定の分野だけの問題ではないと説明した。

    「オーストラリアとバーレーンではエンジンだった」

    「マイアミとモナコではギアボックスだった。そして鈴鹿ではフロント側の空力だった」

    ホンダ製パワーユニットへの注目が集まる一方で、実際にはマシン全体の完成度に課題があるというのがアロンソの認識だ。

    「シーズンはまだ終わっていない」

    DAZNの取材に対し、アロンソはそう強調した。

    「僕たちにとっては後半戦から新しいシーズンが始まるかもしれない」

    「僕たちは自分たちの取り組みを信じている。間違いなく厳しいシーズンのスタートになった。エンジンだけではなく、プロジェクト全体のあらゆる部分で苦労している」

    「それでも僕たちはシーズン後半を信じている」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ニューウェイ主導の大型アップデートに期待
    アロンソによれば、改善が実際に結果として表れるまでにはまだ時間が必要だという。

    「その効果を見るにはあと4〜5レース待たなければならない」

    それでもチームへの信頼は揺らいでいない。

    「マシンは変わるという感触があるので、僕はチームを完全に信頼している」

    「エイドリアン・ニューウェイは非常に細部までこだわる人物だ。僕たちは最高の人物を迎えている」

    そのニューウェイもモナコGPでオーストラリアGP以来となる現地入りを果たし、開発状況について言及した。

    「アップグレードの開発を進めている。おそらく夏休み前には投入できるだろう」

    最後尾でも実際の差は小さいと分析
    アロンソは現在の順位表が実力以上にチームを悪く見せているとも考えている。

    「アップグレードによって12番手から15番手付近の争いに入ることができれば、ポイント獲得の可能性はずっと高くなる」

    現状については厳しい表現も使った。

    「僕自身は好調だし、いいドライビングができている」

    「だからこそ残念なんだ。僕たちは今、最後尾の目立たない状況にいる」

    ただし、その言葉の裏には悲観論ではなく、後半戦に向けた確かな期待がある。アストンマーティンは2026年シーズン序盤を苦しみながらも、ニューウェイが主導する開発計画とホンダとの協力体制を武器に、夏以降の巻き返しを目指している。

    【関連】
    ・アストンマーティン・ホンダF1反撃へ ニューウェイ「夏休み前にアップデート投入」

  • マクラーレンF1代表 カスタマーチームの不利を認める「新規則で差が拡大」

    マクラーレンF1代表 カスタマーチームの不利を認める「新規則で差が拡大」

    マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表は、2026年シーズンに入り、チームが初めて「カスタマーチームであることの不利」を実感していると明かした。

    メルセデス製パワーユニットを搭載するマクラーレンは、マイアミGPでダブル表彰台を獲得し、大型アップグレードの効果で上昇気流に乗ったかに見えた。

    しかし、その後のカナダGPとモナコGPではトラブルが続発。ランド・ノリスはカナダでギアボックス故障、モナコではパワーユニット関連の問題によってリタイアを喫した。

    2026年の新規則が浮き彫りにした課題
    ステラは、これまでメルセデスHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ)との関係に不満を抱いたことはなかったと強調した。

    しかし、2026年の大幅なレギュレーション変更によって、ワークスチームとカスタマーチームの違いがこれまで以上に顕在化したという。

    「これまでカスタマーチームであることが我々に不利に働いたと感じたことは一度もなかった」

    そう語ったステラは、誤解を避けるためにメルセデスHPPへの批判ではないと前置きした。

    「それは我々がメルセデスHPPにとって優先順位が低いからではない」

    「信頼性問題への対応や、パワーユニット性能を最大限引き出すための取り組みにおいて、同じタイムラインで作業する機会が少ないからだ」

    「施設を共有しながら共同作業を行ったり、シャシー側の実験とパワーユニットの長時間運転試験を組み合わせたりといったことも、ワークスチームの方が有利になる」

    「パワーユニット関連の信頼性や、ワークスチームであることによるメリットは数多く存在する」

    「こうした問題が特に表面化したのは、2026年のような大規模な技術規則変更があったシーズンだからだと思う」

    メルセデスとの関係強化が最優先課題
    ステラによれば、マクラーレンは現在メルセデスHPPとともに問題解決へ向けた包括的な見直しを進めている。

    単に発生したトラブルを個別に修正するだけではなく、情報共有や開発体制そのものを改善する必要があるという。

    「良好な関係があるからこそ、ひとつひとつの問題を検証し、学び、技術的に解決することができる」

    「しかし、次に何が起きるか分からない状況では、個別対応だけでは十分ではない」

    「会議の内容や頻度、情報共有の質、工場と工場、サーキットと工場の連携など、あらゆるプロセスを見直す必要がある」

    「2026年は新しい要素があまりにも多い。我々はこれまで以上のレベルで協力しなければならない」

    ステラによれば、この議論はすでに数か月前から始まっているが、F1では改善策が結果として現れるまでに時間がかかるため、即効性のある解決策ではないという。

    メルセデスへの責任転嫁は否定
    一方でステラは、今回の問題をメルセデス側の責任とする見方を明確に否定した。

    実際、カナダGPでノリスを襲ったギアボックス故障は完全にマクラーレン側の問題だったと説明している。

    「ランドのカナダでのギアボックス問題のように、完全にマクラーレン側の問題もある」

    「だからこそ、我々のパワーユニットサプライヤーに対しては完全に公平でありたい」

    「我々は非常に成功した関係を築いてきたし、その関係はいまも素晴らしいものだ」

    マクラーレンが直面する“レッドブル型”の課題
    今回のステラの発言で注目されるのは、単なる信頼性問題ではなく、2026年のF1がワークス体制の重要性を改めて浮き彫りにしている点だ。

    レッドブルはレッドブル・パワートレインズを設立し、自社開発体制への移行を進めている。マクラーレンCEOのザク・ブラウンも、将来的には独自パワーユニット開発に興味があることを認めている。

    ただし現時点では、マクラーレンにとって最も現実的な解決策はメルセデスHPPとの連携をさらに強化することだろう。

    カナダGPとモナコGPで露呈した信頼性の課題は、単なる不運ではなく、新世代F1におけるワークスチームとカスタマーチームの構造的な差を映し出している可能性がある。バルセロナで迎える次戦バルセロナ・カタルーニャGPは、マクラーレンがその課題にどこまで対応できたのかを測る重要な週末となりそうだ。

  • メルセデスF1に新たな懸念 カナダGPのバッテリー故障はいまだ原因不明

    メルセデスF1に新たな懸念 カナダGPのバッテリー故障はいまだ原因不明

    モナコGPでキミ・アントネッリが5連勝を達成し、2026年F1選手権をリードするメルセデス。しかし、その圧倒的な強さの裏では、カナダGPでジョージ・ラッセルをリタイアに追い込んだバッテリー故障の原因が依然として判明していない。

    故障したバッテリーは損傷が激しく、航空機でヨーロッパへ輸送できないほどの状態だったという。選手権首位を快走するメルセデスだが、パワーユニットに潜む未知のリスクは依然として解消されていない。

    原因究明すら始められない異例の状況
    カナダGPで首位を走行していたラッセルを襲ったのは、突発的なバッテリー故障だった。

    オーストリア紙『Osterreich』によると、故障したバッテリーは深刻な損傷を受けており、安全上の理由から航空輸送が認められなかった。そのため現在は船便でヨーロッパへ輸送されているという。

    同紙は「カナダで使用していたバッテリーは完全に失われた状態だった。航空輸送は危険すぎた」と報じている。

    その結果、メルセデスのエンジニアは現物を確認することすらできていない。

    「担当エンジニアは原因究明を始める前に、まず到着を待たなければならない」と同紙は伝えた。

    故障したユニットはすでに交換されたものの、根本的な原因は依然として不明なままだ。

    ノリスのトラブルで広がった懸念
    こうした不安をさらに強めたのが、モナコGP週末に発生したランド・ノリスのマシントラブルだった。

    メルセデス製パワーユニットを搭載するマクラーレンのノリスは、金曜プラクティス中にマシンを停止。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、これもバッテリー関連の問題だったと報じた。

    ただし、マクラーレンのチーフデザイナーであるロブ・マーシャルは原因を断定していない。

    「何である可能性もあるが、電気系統の問題だ」

    このインシデントでは回収作業にも問題が発生した。マーシャルをニュートラル状態にできなかったことで、チームには3万ユーロの罰金が科された。

    スチュワードによると、マクラーレンは空力的な理由からCDS作動ボタンの上に透明テープを貼っていたことを認めたという。

    モナコでは結果的にメルセデスが圧倒
    モナコGP週末の序盤には、フェラーリやレッドブル・レーシングが有力候補として注目されていた。

    ジョージ・ラッセルも当時、フェラーリの速さについて驚きはなかったと語っている。

    「多くの人は僕たちが駆け引きをしているだけだと思っていたが、もちろんそうではなかった」

    一方で、レッドブル・レーシングの競争力については予想外だったと認めた。

    「レッドブルは僕たちにとって驚きだった」

    「このコースが厳しい戦いになることは分かっていたが、予想以上だったかもしれない」

    しかし結果的には、アントネッリがポールポジションから優勝を飾り、メルセデスはモナコでも最速パッケージであることを証明した。ライバル勢が接近する場面はあったものの、選手権の主導権は依然としてメルセデスが握っている。

    チームオーダー導入は依然として否定
    モナコGP前の段階で、トト・ヴォルフはアントネッリとラッセルのタイトル争いに対してチームオーダーを導入する考えはないと強調していた。

    「可能な限り長くチームオーダーは使わない。できれば最後まで使わない」

    「我々はそれが必要だとは考えていないし、ドライバーたちには自由にレースをさせている」

    ヴォルフはカナダGPで両ドライバーの争いが限界に近づいたことも認めている。

    「カナダではほぼ一線を越えかけていたが、話し合いで解決した」

    「キミとジョージはメルセデスに対して何を果たすべきか理解している」

    「もちろんドライバーはコンストラクターズ王座よりドライバーズ王座を望むものだ。しかし、チームが最優先だ」

    その後、アントネッリはモナコGPでも勝利を挙げて選手権リードをさらに拡大しており、タイトル争いの構図は当時から変化しつつある。

    最大の敵はライバルではなく信頼性か
    メルセデスは2026年シーズン序盤を支配している。アントネッリは5連勝を達成し、コンストラクターズ選手権でもチームは優位な立場にある。

    しかし、カナダGPで発生したバッテリー故障は依然として原因不明のままだ。しかも故障した実物はまだヨーロッパへ輸送中で、本格的な調査は始まっていない。

    パフォーマンス面ではライバルを上回っているメルセデスだが、選手権争いが長期戦となるなかで最大の懸念材料となるのは、ライバルチームではなくパワーユニットの信頼性なのかもしれない。

  • ホンダF1のPU不足は40馬力未満? ADUO評価とストロール発言が示す実態

    ホンダF1のPU不足は40馬力未満? ADUO評価とストロール発言が示す実態

    2026年F1シーズンのパワーユニット勢力図に新たな見方が浮上している。複数の海外メディアが報じたFIAのADUO(追加開発・アップグレード機会)評価によれば、レッドブル・フォードが現時点で最も高性能な内燃エンジンを搭載していると判断されたという。

    さらにアストンマーティンのランス・ストロールは、ホンダ製パワーユニットの不足分について「20~30キロワット」と発言。これまで広く語られてきた「約100馬力不足」という見方とは大きく異なる数字を明かした。

    FIAのADUO評価でレッドブル・フォードが基準に
    ADUOは、新レギュレーション初年度にメーカー間の性能差が固定化されることを防ぐために導入された制度だ。

    FIAは開幕から5戦分のデータを分析し、性能面で不利なメーカーに追加開発の機会を与える仕組みを採用している。

    まだFIAによる公式発表は行われていないものの、各メーカーにはすでに結果が通知されたと報じられている。

    その評価では、レッドブル・フォードが最も高性能な内燃エンジンを持つメーカーと判断されたという。

    さらにメルセデスが基準値から2%超の差で続き、フェラーリ、アウディ、ホンダが4%以上の差を持つグループに分類されたと伝えられている。

    この結果により、レッドブル・フォードは性能向上を目的としたエンジン改良が認められない一方で、メルセデスには1回、フェラーリ、アウディ、ホンダには2回の性能改善機会が与えられる見通しとなった。

    ADUOは内燃エンジンのみを評価
    今回の評価で重要なのは、ADUOが内燃エンジン部分のみを対象としている点だ。

    MGU-K、バッテリー、エネルギーマネジメント、回生効率などの電動システムは評価対象外となっている。

    そのため、レッドブル・フォードが最も強力な内燃エンジンを持っているとしても、パワーユニット全体で見た場合に最も競争力が高いとは限らない。

    実際には電動システムの性能が総合力を大きく左右するため、メルセデスが依然として最も完成度の高いパッケージを持っている可能性もある。

    ホンダF1 本田技研工業

    ストロールが明かした「20~30キロワット不足」
    こうした中、ランス・ストロールの発言は大きな注目を集めている。

    ストロールはモナコGP週末にmotor.esを含むメディアの取材に応じ、ホンダPUについて次のように語った。

    「トップチームに対して20~30キロワットを取り戻さなければならない」

    20~30キロワットは馬力換算でおよそ27~40馬力に相当する。

    これまでパドックでは、ホンダPUはトップ勢から約100馬力遅れているとの見方が広がっていた。しかしストロールの発言が事実ならば、内燃エンジン単体の差はその半分以下ということになる。

    ホンダの課題は電動システムか
    ホンダはプレシーズン段階から、最大の課題は電動側にあることを認めてきた。

    そのため現在の性能不足は、内燃エンジンそのものではなく、MGU-Kやバッテリー、エネルギー回生・展開システムに起因している可能性が高い。

    今回のADUO評価でもホンダは追加開発の対象となったが、実際にどこまで性能改善が認められるのかは今後のFIA判断次第となる。

    またADUOでは開発回数だけでなく、ベンチテスト時間の追加枠や予算上限の特例措置も与えられる。

    特に電動システムの改善余地が大きいとみられるホンダにとっては、これらの優遇措置がシーズン後半の巻き返しにつながる可能性がある。

    現時点でFIAはADUO評価結果を公式発表していない。しかし複数の報道が事実であれば、2026年F1のエンジン勢力図は、これまで考えられていたものとは大きく異なる姿を見せ始めている

    【関連】
    ・F1:FIA内部通知でレッドブルがベンチマーク認定か ADUO判定に波紋

  • ランド・ノリス マクラーレンF1の弱点を指摘「速さの差は異常だ」

    ランド・ノリス マクラーレンF1の弱点を指摘「速さの差は異常だ」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は2026年F1モナコGPでリタイアを喫した後、マクラーレンのパフォーマンスがサーキットによって大きく変動している現状に強い危機感を示した。

    マイアミでは優勝争いを演じ、カナダでもメルセデスに迫る競争力を見せた一方で、モナコでは予選で苦戦。ノリスはマシンの特性が特定の条件に大きく依存していると指摘し、「より万能なクルマ」に進化させる必要があると訴えた。

    マイアミでは優勝争い モナコでは大苦戦
    ノリスはモナコGPでパワーユニットトラブルによりリタイアした。レース序盤から異変はあったものの、最終的なリタイアは突然だったという。

    「ほとんど前触れはなかった」

    「終盤になって一気に壊れてしまった」

    「序盤にも問題があったし、中盤にも問題があった。それらが関係しているのかどうかは分からないけど、クルマを止めるよう指示された。今の時代は僕にできることはほとんどない」

    ノリスはエンジンやターボ、バッテリーなど複数のシステムから異音を感じていたと明かした。

    「エンジンやターボ、バッテリーから正常じゃない音がたくさん聞こえていた」

    「修復を試みたけど、むしろ問題は悪化した。元の状態に戻したらまた同じ問題が出たけど、そのまま走るしかなかった。そして最後に完全に壊れてしまった」

    マクラーレン最大の課題は“極端な性能差”
    現在ランキング6位のノリスは、首位アンドレア・キミ・アントネッリに98ポイント差をつけられている。それでもタイトル争いを諦めてはいない。

    「もちろん諦めるつもりはない」

    「昨年はマックスが同じような差から追い上げた」

    「まだシーズン序盤だし可能性を否定したくない。でもモナコの予選でトップからコンマ6秒も離されると、ポジティブな要素を見つけるのは難しい」

    ただし、ノリスが本当に問題視しているのはポイント差ではなく、マクラーレンのパフォーマンスの振れ幅だ。

    「数週間前のマイアミでは優勝争いをした」

    「おそらく勝てるレースだった」

    「メルセデス相手に勝利を争える状態から、こんなに大きく離されるなんて本当に信じられない」

    ノリスは、マクラーレンのマシンが特定の条件では非常に速い一方で、別の条件では競争力を失う傾向があると分析している。

    「このクルマは特定の状況ではうまく機能するけど、別の状況ではそうではないことを示している」

    「チームはそれを理解しなければならない」

    「メルセデスが証明しているような、よりバランスの取れたクルマへと開発していく必要がある」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    続くPUトラブルへの不満
    ノリスは今季、中国GPでDNS、カナダGPとモナコGPでリタイアを経験している。今回のトラブルにより、すでに3基目のパワーユニットを使用している状況だ。

    「僕はもう3基目のパワーユニットを使っている」

    「これ以上使えばペナルティを受けることになる」

    「そうならないことを願っている」

    もっとも、問題はマクラーレンだけではないと考えている。

    「ジョージだって最高のシーズンを送っているとは言えないだろう」

    「メルセデスにも同じような問題はあった」

    「オスカーは僕より少なく、キミはジョージより少ない。それが現実だ」

    それでもノリスは改善の必要性を強調した。

    「毎週末何かが起きているように感じる」

    「マクラーレンだけではなくメルセデス側も含めて、もっと良い仕事をしなければならない」

    「現状では十分とは言えない」

    バルセロナで本当の実力が見える
    モナコまでの数戦は市街地コースや仮設サーキットが続いたが、次戦スペインGPの舞台バルセロナはより伝統的な常設サーキットだ。

    ノリスは、そこでマクラーレンの真の競争力が見えてくると考えている。

    「マイアミで見せたような速さを取り戻せるか確認したい」

    「正直なところ、なぜカナダで速くてモナコでここまで苦しんだのか理解できていない」

    「カナダではポールポジションからコンマ1秒程度の差だったのに、ここではコンマ6秒離されていた。本当に異常だ」

    「バルセロナに戻れば、このクルマがどの位置にいるのかが分かるはずだ」

    「このクルマには良い部分もある。実際にマイアミではほとんど勝てたし、本来なら勝っていたと思う」

    「だからこそ、なぜあるコースではこれほど速く、別のコースではこれほど遅いのかを理解する必要がある」

    モナコGPは単なるリタイア以上に、マクラーレンが抱える根本的な課題を浮き彫りにした週末だった。ノリスが指摘する「極端なコース依存性」を解決できるかどうかが、2026年F1シーズン後半戦の大きな焦点となりそうだ。

  • フェルスタッペンのF1モナコGPリタイア原因 レッドブルがPUトラブルを特定

    フェルスタッペンのF1モナコGPリタイア原因 レッドブルがPUトラブルを特定

    マックス・フェルスタッペンの2026年F1モナコGPでの突然のリタイアについて、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースが原因を特定したことを明らかにした。

    フェルスタッペンは予選で2番手を獲得し、ポールポジションのアンドレア・キミ・アントネッリと優勝を争う有力候補と見られていた。しかし決勝ではスタート直後にマシンが加速できず、後続に飲み込まれる形で順位を失った。

    フェルスタッペンは他車との接触を避けるためコース脇へ退避し、1周目終了時点でガレージへ戻ってリタイアした。

    フォーメーションラップで発生したトラブル
    レッドブルは具体的な故障内容を公表していないものの、ローラン・メキースはレース後に問題の発生箇所を説明した。

    「我々は何が問題だったのか特定している」

    「それはフォーメーションラップ中に発生したもので、彼にも我々にも対処するチャンスはなかった」

    今回のトラブルは突然発生したものであり、スタート時点ではすでに深刻な状態だったことがうかがえる。

    またメキースは、今回使用していたパワーユニットが今季最初のユニットだったことも明かした。

    「皆さんもご存じかもしれないが、これは今季のマックスにとって最初のPUだった。そしてモナコ後に交換する予定になっていた」

    レッドブルはスペインGPを前にパワーユニットを交換する計画だったため、今回の故障による追加ペナルティなどは発生しない見込みだ。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンも異変を感じていた
    フェルスタッペン自身も、問題はスタート前から始まっていたと説明した。

    「すでにフォーメーションラップからあまり良くなかった。そしてスタート前は本当にひどかった」

    「まったく一貫性がなかったし、その後エンジンが完全に死んだ」

    「1コーナーを抜けた後に少しだけパワーが戻ったけど、エンジン音は本当にひどかった。全開にすることができなかったので、ガレージに戻って終わりだった」

    前日に予選2番手を獲得したマシンとは思えない症状であり、フェルスタッペンが以前説明していた「回転数が上下し続けた」という状況とも一致する。

    タイトル争いへの影響は限定的か
    フェルスタッペンにとって今季2度目のリタイアとなったが、本人は意外にも冷静だった。

    「もし僕が選手権をリードしていたなら、本当に痛い結果だっただろう」

    「今の状況なら少し痛みは少ない。それでも腹立たしいし、チーム全員にとって失望だ」

    「何が原因だったのかを早く理解して、将来に向けて解決できることを願っている」

    現在の選手権ではアンドレア・キミ・アントネッリが5連勝でリードを広げており、フェルスタッペンは追う立場にある。そのため本人が語ったように、今回のノーポイントは致命傷にはなっていない。

    ただし今回のコメントからは、レッドブルがすでに原因を特定していること、そして予定どおりスペインGPから新しいパワーユニットを投入する見通しであることが明らかになった。モナコで失ったポイントを取り戻せるかどうかは、次戦バルセロナでの巻き返しにかかっている。

  • F1:FIA内部通知でレッドブルがベンチマーク認定か ADUO判定に波紋

    F1:FIA内部通知でレッドブルがベンチマーク認定か ADUO判定に波紋

    複数媒体が報じたFIA内部通知によれば、レッドブル・パワートレインズが2026年F1のADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities/追加開発・アップグレード機会)制度において「ベンチマーク(基準エンジン)」と評価されたことが明らかになった。

    この結果はモナコGP週末に各パワーユニットメーカーへ通知されたとされ、多くの関係者がメルセデスを基準エンジンと予想していたことから、パドックでは大きな驚きをもって受け止められている。

    ただし、FIAは現時点でこの評価結果を一般向けに公式発表しておらず、評価に使用した具体的な数値や各メーカー間の性能差も公表していない。今回の内容は、メーカーへ送付された通知文書の存在を複数の専門メディアが報じたものとなる。

    レッドブルがベンチマーク メルセデスはアップグレード対象

    報道によると、FIAがメーカーへ通知した分類は以下の通りだ。

    ■ レッドブル:ベンチマーク

    ■ メルセデス:アップグレード権1回

    ■ フェラーリ:アップグレード権2回

    ■ ホンダ:アップグレード権2回

    ■ アウディ:アップグレード権2回

    ADUO制度は、2026年から導入された新パワーユニット規則の中で設けられた“追いつき支援制度”だ。

    基準エンジンから2%以上遅れていると判断されたメーカーには追加の開発機会が与えられ、4%以上遅れている場合はさらに多くの開発権が認められる。

    報道では、メルセデスが2%以上遅れているカテゴリーに分類され、2026年と2027年にそれぞれ1回のアップグレード権を獲得したとされている。

    さらにフェラーリ、ホンダ、アウディは4%以上遅れているカテゴリーに入り、2026年と2027年にそれぞれ2回ずつのアップグレード権を得たと伝えられている。

    また、カテゴリーに応じて追加の開発予算やベンチテスト時間も与えられる仕組みとなっている。

    “最強PU認定”とは意味が異なる

    今回の判定について重要なのは、「レッドブルのパワーユニット全体がF1最強と認定された」という意味ではないことだ。

    ADUOの評価は、主に内燃エンジン(ICE)の性能に基づいて行われているとされる。

    そのため、

    ■ バッテリー性能

    ■ エネルギー回生システム

    ■ 電力デプロイメント

    ■ MGU-Kの運用効率

    といった、現行の2026年型パワーユニットにおいてラップタイムへ大きく影響する要素は評価対象に含まれていない。

    つまり今回の結果は、FIAの評価基準においてレッドブルの内燃エンジンが最も優れていると判断されたことを意味するものであり、パワーユニット全体の競争力ランキングとは必ずしも一致しない。

    実際、2026年シーズン開幕以降のパドックでは、メルセデスが最も競争力の高いパワーユニットを持っているとの見方が広く共有されていた。

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースもモナコGP前の時点で、メルセデスが依然として先行しているとの認識を示していた。

    FIAが詳細を非公表とする理由

    報道によると、FIAは各メーカーの具体的な数値や順位を公表していない。

    その理由のひとつとして、メーカーが評価基準を逆手に取り、特定分野で意図的に性能を抑えることで追加開発権を獲得しようとする事態を避ける狙いがあるとみられている。

    各チームに通知された内容も、正確な数値ではなくカテゴリー分けのみだったとされる。

    そのためフェラーリとホンダが同じ区分に分類されていても、両者の性能差が同じであることを意味するわけではない。

    制度見直し論が浮上する可能性

    今回の判定結果を受けて、ADUO制度そのものへの議論が活発化する可能性もある。

    現在の評価方式は内燃エンジン出力を重視しているため、実際の競争力を十分に反映していないとの指摘は以前から存在していた。

    The Raceは、この結果によって本来は後方メーカーを支援するための制度が、結果としてメルセデスにも追加開発機会を与えることになり、制度の趣旨との整合性を巡る議論が強まる可能性があると報じている。

    また、FIAのニコラス・トンバジスは以前、内燃エンジン出力以外の要素も含めた、より複雑な評価方法を提案したことを明かしている。

    モナコGPで明らかになった今回のADUO判定は、単なる技術評価を超え、今後のパワーユニット開発競争や2027年以降のレギュレーション議論にも影響を及ぼす可能性がありそうだ。

  • F1モナコGPで速度違反が続出 なぜ6件ものペナルティが出たのか?

    F1モナコGPで速度違反が続出 なぜ6件ものペナルティが出たのか?

    2026年F1モナコGPでは、異例とも言える数のピットレーン速度違反が発生した。決勝ではジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、ピエール・ガスリー(2件)、フランコ・コラピント、オスカー・ピアストリの計6件の違反が記録され、多くのドライバーがタイムペナルティを受けた。

    しかもFIAの資料によれば、違反はいずれも制限速度60km/hをわずかに上回っただけだった。なぜこれほど多くのドライバーが同じ違反を犯したのだろうか。

    実際には大幅な速度超過ではなかった
    モナコでは安全上の理由からピットレーン速度制限が通常の80km/hではなく60km/hに設定されている。

    決勝中に科されたペナルティを確認すると、違反はいずれも1km/h未満の超過だったとされている。

    そのためパドックでは「ドライバーが本当にスピードを出し過ぎていたのか」という疑問の声が上がった。

    実際、ルイス・ハミルトンもレース後に自身の違反について納得していない様子を見せた。

    「僕はスピード違反なんてしていない」

    「何年もこのピットレーンを走ってきた。ピットリミッターもすぐに入れている」

    「長年みんなが使ってきたラインを通っただけだ」

    「実際には制限速度を超えていなかったので驚いた」

    有力視される“白線ショートカット説”
    現在パドックで最も有力視されているのが、ピットレーン終盤のライン取りが影響したという説だ。

    FIAはピットレーン内に設置された計測ループ間の通過時間から平均速度を算出している。

    そのため、ドライバーが計測区間内で通常より短い距離を走行した場合、実際の車速は変わらなくても平均速度が高く計算される可能性がある。

    2026年から参戦したキャデラックF1は11番目のチームとしてピット出口側の最後尾にガレージを構えている。

    モナコではその周辺スペースが比較的広くなっており、ドライバーが白線の内側を大きくカットしやすい状況だったとみられている。

    その結果、実際にはリミッターを使用していても、計測上は速度超過と判断された可能性が指摘されている。

    2026年F1モナコGP

    マクラーレンもレース中に対応
    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表も、チーム内で同様の見解が共有されていたことを明かした。

    「ショートカットし過ぎたことが原因かもしれないと考えた」

    「そこでオスカーには白線をカットしないよう指示した」

    つまりチーム側もレース中に、ライン取りがペナルティ発生の要因になっている可能性を認識していたことになる。

    モナコ特有のピット入口も影響か
    元F1戦略エンジニアのバーニー・コリンズは、モナコ特有のピット入口の構造も関係していると説明している。

    一般的なサーキットでは高速状態から減速しながらピットリミッターを作動させる。

    しかしモナコでは低速区間からピットレーンへ進入するため、ドライバーはよりタイトなラインを選びやすい。

    その結果、計測区間内で走行距離が短くなり、平均速度計測との組み合わせによって違反判定につながった可能性があるという。

    FIAから正式説明はなし
    現時点でFIAは今回の速度違反が相次いだ理由について公式な説明を行っていない。

    ただし、決勝だけで6件もの違反が発生し、さらにプラクティスでもアンドレア・キミ・アントネッリ、アレックス・アルボン、フェルナンド・アロンソらが同様の違反で処分を受けていたことを考えると、単純なドライバーのミスだけでは説明がつきにくい。

    そのためパドックでは、キャデラックのガレージ付近でのライン取りとFIAの平均速度計測方式が重なった結果、異例のペナルティラッシュにつながったとの見方が強まっている。現段階ではあくまで有力な仮説だが、今後FIAが何らかの説明や運用見直しを行うかにも注目が集まりそうだ。

  • F1モナコGP 決勝 全22人ドライバーコメント ペナルティ続出の波乱戦

    F1モナコGP 決勝 全22人ドライバーコメント ペナルティ続出の波乱戦

    2026年F1モナコGPは、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポール・トゥ・ウインで制し、今季5連勝を達成した。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が2位、アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)が3位に入り、表彰台を獲得した。

    レースはセーフティカー2回、赤旗1回の荒れた展開となり、ピットレーン速度違反によるペナルティが続出。

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が3位フィニッシュから7位へ降格するなど順位が大きく変動した一方、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は今季初ポイントを獲得した。

    1位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「モナコで勝つのは信じられない気分だ。とても特別な週末で、長い間記憶に残るものになるだろう。今日はすべてが噛み合った日だった。マシンには大きな自信があったし、終始力強さを感じていた。このような場所で勝利を持ち帰れたことは、さらに特別な意味がある。レースという観点では、管理しなければならない重要な場面がいくつかあった。スタートはまだ僕たちが取り組んでいる部分だが、良い進歩を遂げている。最初のスタートはしっかりしていたし、2回目はタイヤの面で少し難しかったが、改善が見られたのはポジティブだ。赤旗は少しストレスになった。特にリスタートですべてが変わる可能性があると分かっていたからだ。でも僕たちはうまく対処した。最後の数周は本当に楽しめた。まだタイヤを慎重に管理する必要はあったがね。このコースは非常に集中力を要求する。プッシュすることとミスをしないことのバランスを見つけなければならないし、そのリズムに入るとすべてがまとまり始める。同時に、まだ学ぶべきことや改善すべきことがたくさんあるのも分かっている。僕はただプッシュを続け、この勢いを積み上げ続け、何よりもこの旅を楽しみ続けたい。それこそが、こうした瞬間をとても価値のあるものにしてくれる」

    2位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「モナコで再び表彰台に立てたのは素晴らしいことだし、2戦連続で2位に入れたこと、そしてキミ(アントネッリ)のここでの初優勝を一緒に祝えたことも嬉しい。このレースは常にシーズンで最も厳しいレースのひとつだし、今日のコンディションはさらに難しいものだった。だから2位という結果は本当に励みになるし、チームとして築いている勢いを示している。僕たちは着実に進歩を続けているし、ここサーキットとマラネロの両方で全員が注いでいる努力に感謝している。安定して勝利を争うためにはまだ一歩必要だが、そこへ到達するために全力で取り組み続ける」

    3位:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「FP1での始まりを考えると、信じられないような結果と週末だった。レースは難しく、本当に深く踏ん張らなければならなかった。クリーンなスタートを切り、自分たちのレースを管理していたが、最初の10~15周のうちに大きなドライバビリティの問題が発生した。そんな問題が起きてほしくないコースがあるとすれば、それはここだ。だから60周以上を走り切るのは本当に大変だった。その後は赤旗が出て、何が起こるのか分からない状況になり、もう一度集中し直さなければならなかった。終盤になってもリスタートではまだパワー不足だった。本当に人生で一番長く感じたレースだったが、終わってみれば表彰台を獲得できた。スチュワードがどう判断するかは、もう自分のコントロール外だ。僕は祝ったし、表彰台にも立った。その瞬間はずっと残る。仲間たちとの時間だった。チームには心から感謝したい。僕はこの人たちを信頼している。何が起ころうと、表彰台で味わった感情はすでに経験したものだし、僕はこのチームを誇りに思っている」

    4位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「モナコで3つ順位を上げられたなら、それは良い一日だ。自分でオーバーテイクしたわけではないが、前方で起きた出来事をうまく利用できたし、戦略面でも賢く立ち回れた。この12ポイントは重要だった。ただ、今日はペースがあまり良くなかったし、この週末にこれほど苦戦した理由を理解する必要がある。バルセロナ、そしてシーズンの残りを見据えると、先頭との差を縮めるためにやるべきことは多い。チームの努力に感謝しているし、来週末に何ができるか見てみよう」

    5位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今日は本当に、本当に嬉しい。チームにとって5位と6位という結果は素晴らしいし、特に週末のスタートを考えればなおさらだ。今のレースはリタイアするマシンも多く、かなり予測不可能だ。だからそういうチャンスが訪れたときに確実にものにすることが重要になる。正直に言って、レースはとても楽しかった。チームは今日速いマシンを用意するために本当に懸命に働いてくれた。だから最高の形で週末を終えられてとても感謝している」

    6位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「今日の結果には本当に満足している。昨日の時点では想像もできなかった結果だ。だからまず、ここサーキットにいる全員、そしてファエンツァとミルトンキーンズのチームに大きな感謝を伝えたい。彼らは素晴らしい仕事をしてくれたし、ダブル入賞で終えられたことは大きな成果だ。最初のスティントは本当に長く感じた。ほとんどをトラフィックの中で過ごし、できる限りタイヤを管理することに集中していた。赤旗をうまく利用できたし、それは僕たちにとって大きなチャンスだった。最終的にはリスタートがレースで最も重要な場面だったと思う。そこからはミスをせず、最後までマシンを持ち帰ることだけを考えていた。今はすべての集中をバルセロナに向けている。昔から好きなコースなので楽しみにしている」

    7位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日の結果には本当に胸が張り裂けそうだ。今はさまざまな感情が入り混じっている。限界まで攻め続けた非常に厳しい週末だっただけでなく、モナコで表彰台に立つという人生の夢を、自分にはまったく理解できない理由で奪われたからだ。僕はピットレーン速度制限を下回っていたと確信しているし、ラインよりかなり前でリミッターを作動させていた。こうしたケースで超過しないための余裕も持たせていた。だから正しく見直してもらい、チーム全員にふさわしい結果を返してほしい。これほど多くのドライバーやチームが同じ問題に引っかかったのは異例で、明らかに何かがおかしい。赤旗の時点で状況は理解していたし、ペナルティが適用されることを分かったうえで、結果を最大化するためにできる限りプッシュした。レース自体は忙しく、激しい戦いだった。ターン1でランド(ノリス)を抜き、その後はレースの大半で彼を抑え続けた。2回目のリスタートではアイザック(ハジャー)をアウト側から抜いた。だから自分自身を誇りに思えるレースだったし、チームも素晴らしい仕事をした。チームは再審査請求を提出しているので、正しい結論が導かれることを願っている。数日は自宅でリラックスし、その後はバルセロナに向けて集中する。次も良い結果を出し、このポイント獲得の流れを続けていきたい」

    8位:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
    「全体的には厳しい午後だったが、ポイントを獲得できたのは良かった。レース序盤は速かったが、15周目以降は解決できないデプロイメントの問題を抱えながら走っていた。カルロスと僕の両方のためにギャップを作ろうとチームプレーをしていたが、そのせいでトラックポジションの面では脆くなった。リンドブラッドを抑えようとしたが、問題の影響でストレートでタイムを失っていたため守り切れなかった。赤旗とリスタートで混乱したレースだったが、結果的には今年最もクリーンな週末だったと思うし、リズムにも乗れていてマシンとの一体感もあった。これから振り返りを行い、リセットし、シミュレーターで作業を重ねて、来週のバルセロナに臨む」

    9位:エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    「僕たちはすべてを正しくやった。正しい判断を下し、戦略も素晴らしかった。最後のコーナーでもトラブルを避けることができた。あそこは難しかった。とてもタフだったが、このチームのためにやり切った。20周を過ぎた時点ではレースを完走できないと思った。でも最終的に9位で終えることができた。非常にふさわしい結果だし、本当に嬉しい。決して諦めるべきではないということを示している。オーバーテイクが非常に難しいコースでは、何が起こるか分からない」

    10位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「1周目とリスタートでは多くのリスクを取ったし、自分たちがいたポジションを守ることに集中した。今日は本当に難しいレースだったが、僕たちはアグレッシブな戦略を選び、3周目にピットインした。当初は1ストップで最後まで行くつもりだった。赤旗後のリスタートは助けになったし、利用できるチャンスを確実に生かした。だからレースをかなりうまく管理できたと思うし、チーム全員にとって今年初ポイントを獲得できたのは素晴らしい報酬だった」

    2026年のF1世界選手権 モナコGP 決勝

    11位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「僕のレースは実質的に始まる前から厳しいものになっていた。プラクティススタートの準備をしていたときに問題が発生し、マシンが停止した。クルーは再始動のために素晴らしい仕事をしてくれたが、ピットレーンスタートになり、モナコではそれが非常に厳しい状況を生む。一度トラフィックに捕まるとチャンスはほとんどなく、レースの大半で前進できなかった。それは残念だったし、昨日の予選から続くフラストレーションでもあった。ポジティブなのは、この週末に良いペースと良いパッケージを示せたことだ。チームは全体として素晴らしい仕事をしたと思うし、本来ならもっと良い結果に値した。2台とも完走できたのはポジティブだし、クルーは予選のダメージを修復し、僕のマシンをレースに間に合わせるために夜通し素晴らしい仕事をしてくれた。学ぶべきことはあるが、チームとして成し遂げたことと進歩し続けていることには勇気づけられている」

    12位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「まずキミにおめでとうと言いたい。彼は今日も週末全体でも素晴らしい仕事をしたし、勝者にふさわしい。僕自身にとっては非常に難しいレースだった。4番手まで上がることはできていたが、ピットレーン速度違反のペナルティは理解しがたい。僕は制限速度以下だったし、その後2回目のストップでペナルティを消化しなかったことで状況がさらに悪化した。それが最終的に大きな代償となり、また無得点で終わった。受け入れるのはつらいが、諦めるつもりはない。この2レースで実質的に40ポイント近くを失った。信じられないほど悔しいが、シーズンはまだ大きく変わる可能性がある。昨年もそうだったし、過去の多くのシーズンでも同じだった。ここまでの展開は残念だが、バルセロナで立て直したい。僕は自分を信じているし、自分に何ができるかも分かっている」

    13位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「週末を終えるには残念な形だった。しばらくの間はポイント圏内に入れたと思っていたが、ペナルティによってそれが失われた。リスタート後は残り周回も少なく、激しい戦いになることは分かっていた。前のマシンを避けるために反応し、イン側へ入ったが、一度そこに入るとフルロック状態で、他に行き場はなかった。カルロスはアウト側にいて接触した。週末前半に示したペースは励みになるものだっただけに、それを結果につなげられなかったのは悔しい」

    14位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は良い結果ではなかったし、週末全体の内容にも満足していない。最近は良い結果と良いフィーリングが続いていたが、ここではまったく噛み合わなかった。チームとともにレース間で原因を理解するために懸命に取り組むつもりだ。僕はバランスとブレーキング時の自信に苦しみ、ロックアップも多く、そこから立て直せなかった。後方スタートでは厳しいレースになることは分かっていたし、モナコでは順位を上げる選択肢も限られている。レース中盤にピットインしたが、先に止まったマシンにアンダーカットを許した。セーフティカーと赤旗によってトラックポジションも失い、レースは事実上リセットされた。僕たちは他の多くのマシンと同様にピットレーン速度違反のペナルティを抱えていることも分かっていた。スタンディングリスタート後は非常に混乱していて、アストンマーティンの1台に押し出されてフロントウイングを壊した。ヘアピンの先ではレーシングライン上で遅く走るウィリアムズを全員が避けていて、その際にカルロスに接触してしまった。彼には申し訳なく思っている。全体として長くフラストレーションの溜まるレースであり、週末だった。数日後のバルセロナではより強く戻ってきたい」

    15位:セルジオ・ペレス(キャデラックF1)
    「チームにとって素晴らしい一日だった。振動があり、本当に難しいレースだった。ある時点ではマシンをリタイアさせることも考えたほどだったが、僕たちは諦めなかった。プッシュを続け、集中を切らさず走り続けた。そしてレースがもう一度チャンスを与えてくれた。リスタートは良くなかったが、1周目は素晴らしく、多くのマシンをオーバーテイクできた。最終的にはコース上で10位でフィニッシュした。ペナルティは残念だった。リスタートによって何か利益を得たわけではなかったからだ。でもそれが現実だし、今日成し遂げたことの価値が失われるわけではない」

    DNF:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「僕たちはレースをうまく管理していたし、赤旗とリスタートまでは全体的にとても良いペースがあった。正直に言って、リスタートであのコーナーで接触されたことは受け入れがたい。でも残念ながら、僕にできることは何もなかった。あのような形で週末を終え、ポイントを失ったのは本当に悔しい。特にチームがマシンを開発し、より安定してポイント圏内で戦えるように懸命に取り組んできた後だからだ。悔しい気持ちはあるが、ポジティブな面を見て、バルセロナでもう一度挑みたい」

    DNF:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「母国レースをこのような形で終えるのは残念だ。最終コーナーでリアブレーキに問題が発生し、ウォールにヒットした。この週末から持ち帰れるポジティブな点は、解決策が見つかっていて、ブレーキのセッティングを調整する予定だということだ」

    DNF:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「僕たちはシーズンを通してドライバビリティの問題に対処してきたし、今週末も同じだった。加速と減速が安定せず、コーナーごとに挙動が変わる。ほとんどのサーキットではランオフエリアがあるので対処できるが、ここでは壁が本当に近く、どんな問題でもバリアに突っ込む原因になる。それがトラックリミットを取られていた大きな理由でもあった。レース後に詳しく調査するし、チームは来週のバルセロナに向けて改善を続ける」

    DNF:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「僕たちの週末ではなかったし、残念ながらまたチームにとってDNFになった。金曜日から問題に直面し、チームは土曜日の午前4時まで作業してマシンをコースへ戻してくれた。それでもレースでは別の問題に遭遇した。全員にとって厳しく、フラストレーションの溜まる状況だ。改善するために大きな努力をしているのに、今は信頼性の問題が僕たちを苦しめている。僕たちは顔を上げて前を向き続ける。改善しなければならない部分は分かっているし、信頼性が最優先事項だ。チームの献身には感謝しているし、その努力に応えるためにも全力を尽くしたい。バルセロナでは本来の姿を取り戻し、次戦で何ができるかを示したい」

    DNF:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    「全体的に難しい週末だった。予選ではマシンに素晴らしいペースがあっただけに、『もしも』を考えてしまう。昨日の予選結果から考えても、ここで何かを成し遂げるのは難しかったし、それが現実になった。今日は本当に厳しい一日だった。ダメージを負い、1周目にピットへ入る必要があったので、その後は奇跡が必要だった。でもその奇跡は起きなかった。ただ、エステバンがポイントを獲得できたことは嬉しい。来週のバルセロナに向けて気持ちを切り替えたい」

    DNF:バルテリ・ボッタス(キャデラックF1)
    「レース前からブレーキ温度が問題になる可能性は分かっていた。1周目からかなり管理していたにもかかわらず、温度をコントロールすることができず、最終的にはリタイアするしかなかった。独特なサーキットで厳しい週末になったが、それでもポジティブな兆しは見えている。またひとつ学びを得られるレースだったし、今後こうした問題を改善し、防げるようにしたい」

    DNF:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日何が起きたのかはまだ分かっていないが、問題はエンジンに関連していたと考えている。フォーメーションラップの時点で何かがおかしいと感じていたし、スタート前の状態もひどかった。まったく一貫性がなく、スタートではエンジンが完全に失速した。クラッチをつないだ瞬間に止まり、パワーがなかった。少しパワーが戻った後も状況はめちゃくちゃで、ゆっくり戻るしかなかった。そこまではすべてが本当に順調だっただけに、とても残念だ。週末を通してマシンの感触は素晴らしかったし、チームとしてもすべてをうまく進めていた。それなのに無得点で終わり、このような形でレースを終えるのはもちろん失望している」

  • ハミルトンがADUO評価を漏らす? レッドブルF1のPUが最強判定か

    ハミルトンがADUO評価を漏らす? レッドブルF1のPUが最強判定か

    ルイス・ハミルトンが2026年F1モナコGP後のインタビューで、FIAがまだ正式発表していないパワーユニット評価結果を明かした可能性がある。

    ハミルトンによれば、2026年から導入されたADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities/追加開発機会制度)の初回査定で、レッドブル・フォードのパワーユニットが最も高性能と評価され、メルセデスが2番手、フェラーリはさらに後方と判断されたという。

    ハミルトンが明かした未公表の評価結果
    モナコGPで2位に入ったハミルトンは、レース後のインタビューでパワーユニット開発について語る中で、各メーカーの評価状況に言及した。

    「昨日か今日だったと思うけど、レッドブルが最もパワフルなエンジンを持っていて、メルセデスが2番手、その後ろに僕たちがいるというニュースが出た」

    「だから僕たちは開発トークンを受け取って、その差を縮めるための開発ができるようになった」

    「ただ、それは8か月から10か月規模のプロジェクトだ。来週すぐに解決できるようなものではない。できる限り全力で差を縮めていくつもりだ」

    FIAはまだ正式な評価結果を公表していないため、この発言は本来公になっていない情報をハミルトンが事実上明かしてしまった形とも受け取れる。

    パドックの予想を覆したレッドブル首位説
    今回の情報が衝撃的なのは、多くの関係者が2026年新レギュレーション下でもメルセデスが最強パワーユニットを持つと予想していたためだ。

    レッドブル・パワートレインズとフォードによる新プロジェクトは、開幕前には未知数との見方も少なくなかった。

    しかしハミルトンの発言が事実であれば、FIAの評価ではレッドブル・フォードが全メーカーの基準となる性能を示していることになる。

    さらに報道によれば、レッドブルはトップ評価を受けたため追加開発権を与えられない見通しだ。

    フェラーリやホンダには追い上げの機会
    一方で、評価が基準を下回ったメーカーには開発支援が認められる。

    メルセデスはレッドブルから2%以上遅れていると判断され、開発トークンに加えてコストキャップの追加枠やベンチテスト時間の増加が認められるとされている。

    さらにフェラーリ、アウディ、ホンダについては4%以上の差があると評価され、2回分のアップグレード・ホモロゲーションを受けられる見込みだという。

    ホンダにとっては、アストンマーティンとのワークス体制初年度における挽回の機会となる可能性がある。

    ADUOは性能調整ではない
    もっとも、FIAはADUOについて「性能調整制度ではない」と繰り返し説明している。

    FIAシングルシーター部門責任者のニコラス・トンバジスは以前、ADUOについて次のように語っていた。

    「ADUOはバランス・オブ・パフォーマンスの仕組みではない」

    「メーカーが突然大きな燃料流量を与えられたり、重量面で優遇されたりするものではない」

    「対象メーカーに追加の開発余地を与える制度であり、勝つためには依然として最高のエンジンを作らなければならない」

    つまり、たとえ開発支援を受けられたとしても、それだけで勢力図が一変するわけではない。

    近く明らかになるFIAの正式判断
    FIAはカナダGP終了後14日以内に評価結果を公表することになっている。

    正式発表前の段階で飛び出したハミルトンの発言は、2026年F1パワーユニット勢力図の一端を示すものとして大きな注目を集めている。

    そして、その内容が事実であれば、2026年シーズン序盤最大のサプライズは、レッドブル・フォードがパドックの予想を覆して最強パワーユニットを手にしていたことなのかもしれない。