タグ: F1

  • マクラーレンF1 GPS分析で露呈した弱点 ノリスは全周で直線性能に苦戦

    マクラーレンF1 GPS分析で露呈した弱点 ノリスは全周で直線性能に苦戦

    2026年F1第8戦オーストリアGPで、マクラーレンのマシンが抱える弱点がGPSデータによって浮き彫りになった。レッドブル・リンクでは直線区間でライバル勢に大きく後れを取り、ランド・ノリスは予選・決勝を通じて厳しい戦いを強いられた。

    分析では、マクラーレン MCL40はコーナーだけでなくストレートでも不利な状況にあり、その原因として空力抵抗やエネルギーマネジメント、ギア比設定など複数の要素が指摘されている。

    GPSデータが示したマクラーレンの弱点
    The RaceのGPSデータ分析によると、予選でノリスはジョージ・ラッセルに0.389秒遅れ、その約半分をストレート区間で失っていた。

    特にターン4へ向かう上りのストレートでは、メルセデスとの差が最大5mph(約8km/h)に達しており、MCL40の最高速不足が明確に表れていたという。

    分析では、この原因として以下の3点が挙げられている。

    ■ 空力抵抗(ドラッグ)が大きすぎる
    ■ エネルギーデプロイメントが最適化されていない
    ■ ギア比が短すぎる

    ギア比については改善の余地があるものの、得られる性能向上に対して変更作業が複雑すぎることから、現時点では実施に踏み切る可能性は低いとみられている。

    ノリス「勝負は1周目で決まった」
    決勝で7位に終わったノリスは、レース後に序盤のポジション争いが結果を左右したと振り返った。

    「今日の暑さの中で簡単なレースではありませんでした」

    「1周目に数台に抜かれてしまいましたし、ピットストップでもアイザック・ハジャーをカバーするためにオスカー(・ピアストリ)を先に入れたことで順位を失いました。それがすべてでした」

    「それ以外は特に不満はありません。ポジションを失ってしまい、このレースではトラックポジションが最も重要でした。不運でしたが、それがレースです」

    ノリスはレース内容そのものよりも、スタート直後と戦略によってトラックポジションを失ったことが最大の敗因だったとの見方を示している。

    シルバーストンで巻き返しなるか
    マクラーレンは2024年、2025年とタイトル争いを演じた影響で、2026年型マシンの開発開始が遅れたことをノリス自身も認めている。一方で「現在はライバルとの差を縮めつつある」とも語っており、改善への手応えも口にしている。

    しかし、今回のGPS分析ではコーナーだけでなくストレート性能にも明確な課題が存在することが示された。高速区間の多いシルバーストンでは、この弱点をどこまで改善できるかが上位争い復帰への重要なポイントとなりそうだ。

  • メルセデスF1 フェルスタッペンに巧妙なピット戦術? クルサードが指摘

    メルセデスF1 フェルスタッペンに巧妙なピット戦術? クルサードが指摘

    オーストリアGP決勝でマックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルが優勝を争うなか、メルセデスがピットレーンで巧妙な駆け引きを仕掛けていた可能性が浮上した。

    F1TVの解説を務めた元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、実況席から見えたメルセデスの動きについて「意図的だった」との見方を示し、フェルスタッペンのピットストップにわずかな影響を与えたと指摘している。

    クルサードが目撃したメルセデスの駆け引き
    レッドブルは50周目にフェルスタッペンを2回目のピットストップへ投入し、新しいタイヤでジョージ・ラッセルを追いかける戦略を選択した。

    その直前、3番手を走るアンドレア・キミ・アントネッリも同時にピットへ向かうように見えたため、メルセデスのクルーは作業位置に並んでいた。しかし実際にはアントネッリはステイアウトし、フェルスタッペンだけがピットへ入った。

    クルサードは、この際にメルセデスのクルーがフェルスタッペンの進入ラインを狭くする位置に残っていたと説明した。

    「ピットレーンで興味深いことを見た。通常、隣のガレージがピットインしない場合は、礼儀としてエアライン(ホース類)を引き下げ、クルーもスペースを空けるものだ」

    「だがメルセデスはクルーをピットボックスへ送り出した。アントネッリは結局ピットインしなかったが、フェルスタッペンはメルセデスのクルーを避けるように回り込んで自分たちのボックスへ入らなければならなかった」

    「完全にルールの範囲内だ。ただ、ほんのわずかだが遅くなった」

    パーマーも「タイムロスはあった」と分析
    同じくF1TVで解説を務めたジョリオン・パーマーも、フェルスタッペンが通常より大きく旋回する必要があったと分析した。

    「メルセデスのクルーを避けるために余計なコーナリングを強いられ、わずかなタイムロスが生じた。もちろん彼らにはそこに立つ権利がある」

    さらにパーマーは、もしレッドブルがフェルスタッペンをピットへ入れなければ、メルセデスはアントネッリをピットへ呼び込んでいた可能性が高いとの見解も示している。

    勝敗を左右したのは予選と戦略
    フェルスタッペンはラッセルより遅らせて2回目のピットストップを行い、タイヤの優位性を築いて終盤に猛追した。しかしチェッカー時点で差は1.6秒までしか縮められず、逆転には届かなかった。

    今回のオーストリアGPでは、レッドブルが投入した軽量化を中心とするアップグレードの効果が確認され、決勝ペースではフェルスタッペンが優勝に最も近い速さを見せていたとの評価もある。

    一方で、予選でのクラッシュによる不利なスタート位置や物議を醸したラッセルのポールポジション、そして決勝での戦略やピットレーンでの細かな駆け引きが重なり、今季初の2位に終わった形となった。

  • アストンマーティン・ホンダF1 アンディ・コーウェルが今季限りで退団報道

    アストンマーティン・ホンダF1 アンディ・コーウェルが今季限りで退団報道

    アストンマーティン・ホンダF1で最高戦略責任者(CSO)を務めるアンディ・コーウェルが、2026年シーズン限りでチームを離れる見通しだとBBCが報じた。

    2026年からホンダとのワークス体制をスタートさせたアストンマーティンは、新レギュレーションへの対応に苦戦。開幕8戦を終えてコンストラクターズランキング最下位に低迷しており、ハンガリーGPで投入予定の大規模アップグレードが巻き返しの鍵を握る。

    BBCがコーウェル退団の可能性を報道
    BBCのアンドリュー・ベンソンによると、アンディ・コーウェルは2026年シーズン終了後にアストンマーティンを退団する見通しだという。

    コーウェルは2024年にメルセデスからグループCEOとして加入し、2025年にはチーム代表に就任。しかし、その任期は1年で終了し、2026年からは最高戦略責任者(CSO)としてホンダとのパワーユニットプロジェクトを中心に担当してきた。

    一方、2026年からはエイドリアン・ニューウェイがマネージング・テクニカル・パートナーに加えてチーム代表も兼任。両者の間で主導権争いがあったとの報道もあり、コーウェルの配置転換はその影響だったとの見方も伝えられていた。

    ホンダとの連携で重要な役割
    コーウェルは2026年からスタートしたアストンマーティンとホンダのワークス体制を支える重要人物でもあった。

    CEO兼チーム代表を退いた後は最高戦略責任者として、アストンマーティンとホンダの開発連携を担当。一部では両社のコミュニケーション不足が開発の遅れにつながったとの指摘もあったが、コーウェルは両者の橋渡し役としてプロジェクトを支えてきた。

    ホンダ・レーシング(HRC)の角田哲史LPLは以前、コーウェルについて次のように評価している。

    「アンディ・コーウェルはF1界でも屈指のエンジニアであり、このパワーユニットの複雑さや難しさを深く理解しています」

    「彼はシルバーストーンのAMRテクノロジーキャンパスで活動するだけでなく、HRC Sakuraの施設にも頻繁に足を運んでいます」

    「彼の役割によって両拠点の地理的な距離が縮まり、シャシー開発とパワーユニット開発をあたかもひとつのチームで進めているかのような体制を実現しています」

    仮にコーウェルが退団すれば、この連携体制にも少なからず影響が及ぶ可能性がある。

    苦戦が続く2026年シーズン
    2026年のアストンマーティンは、新レギュレーション初年度で大きく出遅れた。

    ホンダ製パワーユニットは性能と信頼性の両面で苦戦し、さらにマシンの重量超過も重なって競争力を欠いている。開幕8戦終了時点で獲得ポイントはわずか1点にとどまり、コンストラクターズランキング最下位に沈んでいる。

    チームは7月のハンガリーGPで今季初となる大型アップグレードを投入する予定で、小規模な改良を積み重ねるのではなく、一度に大規模パッケージを導入する開発方針を選択した。

    ニューウェイ「重量削減と空力が中心」
    エイドリアン・ニューウェイは、ハンガリーGPで2台とも同じアップグレードを投入する計画であることを明らかにしている。

    「アップグレードはハンガリーで2台とも投入する予定だ」

    「フロントサスペンションは変更しない。リアサスペンションは小幅な改良を施す。新しいノーズを導入し、空力面は大幅に見直した。基本構造は似ているが、大規模な空力パッケージと大幅な軽量化を組み合わせた内容だ。目標は最低重量に限りなく近づけることだ」

    また、ライバル勢がシーズン序盤から継続的にアップグレードを投入する中、自分たちは大型パッケージ完成まで待つ判断を下したことについて、「苦しい決断だった」と認めている。

    コーウェル退団の報道が事実であれば、ハンガリーGPで投入される大型アップグレードの成否だけでなく、ホンダとの協力体制やチーム運営の今後にも注目が集まることになりそうだ。

    【関連】
    ・ホンダF1 新PU開発でアンディ・コーウェルを重用「複雑さを理解している」

  • アレクサンダー・アルボン ウィリアムズF1に苦言「僕に知らせずマシンを変更」

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズF1に苦言「僕に知らせずマシンを変更」

    アレクサンダー・アルボンが、2026年F1第8戦オーストリアGPでウィリアムズの内部コミュニケーション不足を明かした。予選中に自身へ知らされないままマシンのセットアップ変更が施され、チームが「自ら墓穴を掘った」と振り返っている。

    アレクサンダー・アルボンはマシン性能そのものにも厳しい評価を下し、イギリスGPに投入予定のアップデートについても大きな改善は期待できないとの見方を示した。

    予選で知らされなかったセットアップ変更
    オーストリアGPでアルボンは予選Q1敗退を喫し、キャデラック勢とアストンマーティン勢を上回るのが精一杯だった。

    スペインメディア『Motor.es』の報道によると、その背景には、ドライバーへ十分な説明がないままマシンの仕様変更が行われていたという問題があった。

    「Q1の2回目と3回目のアタックの間にマシンへいくつか変更が加えられた。でも僕はそのことを知らなかった」

    「もっと良いやり方があったと思う。少なくともマシンにどんな変更を加えたのかを伝えてくれていればよかった。僕たちは自分たちで墓穴を掘ってしまった」

    ウィリアムズは2025年にもピット戦略や運営面でミスが相次いだが、2026年も同様の課題を抱えていることが改めて浮き彫りとなった。

    「とにかく遅い」とマシン性能にも失望
    アルボンはチームのミスだけでなく、FW48そのものの競争力不足にも強い危機感を示した。

    決勝では17位に終わり、後方グループで苦戦。マシンのペースについて率直な心境を口にした。

    「僕たちは遅い。本当に、本当に、本当に遅い。タイヤのデグラデーションも非常に大きい。単純に速さが足りない。本当に厳しい」

    レース後、レッドブル・リンクではオーバーテイクが難しかったかと質問されると、自虐的にこう返した。

    「本当に? 僕は簡単に抜かれたけどね」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)

    シルバーストンのアップデートにも慎重な見方
    ウィリアムズ代表のジェームズ・ボウルズは、次戦イギリスGPでFW48へアップデートを投入する予定だと明かしている。

    しかしアルボンは、その効果について冷静な見方を崩さなかった。

    「小規模なアップデートだ。突然、中団グループの争いに戻れるようなものではない」

    さらにライバルとの差についても厳しい現状を認めた。

    「もしかするとハースに少し近づけるかもしれない。でも今日のレースではレーシングブルズにも周回遅れにされた。だから、まだかなり離されている」

    オーストリアGPではリアム・ローソンが9位、アービッド・リンドブラッドが10位に入り、レーシングブルズはダブル入賞を達成した。一方のウィリアムズは中団争いから大きく後退しており、シルバーストンで投入されるアップデートが巻き返しのきっかけとなるか注目される。

  • フェルスタッペン レッドブルF1苦戦に苦笑「シーズン後はチベットで2か月過ごす」

    フェルスタッペン レッドブルF1苦戦に苦笑「シーズン後はチベットで2か月過ごす」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1オーストリアGP予選でのアクシデントを受け、「シーズン終了後はチベットで2か月リラックスする」と冗談を飛ばしながらも、レッドブル・レーシングの開発には引き続き手応えを感じていると語った。

    今季最大規模のアップグレードを投入したレッドブルは、フェルスタッペンがフロントロー争いを演じていたQ3でクラッシュ。当初はドライバーのミスも疑われたが、チームはリアウイングまたはリアサスペンションの不具合が原因だった可能性が高いとの見解を示している。

    レッドブルが責任認め謝罪
    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、今回のクラッシュについてチーム側の責任を認めた。

    「マックスがマシンを立て直すチャンスはなかった。我々チームが全面的に責任を負う。マックスには謝罪したい」

    一方、フェルスタッペンはアップグレード自体に問題はないと強調した。

    「アップグレードは単純にパフォーマンスを向上させるものだ。問題はそこではない」

    「チベットでブッダのように過ごす」
    今季はトラブルが相次ぐシーズンとなっているが、フェルスタッペンはオランダ紙『De Telegraaf』に対し、ユーモアを交えて心境を語った。

    「今シーズンは本当にいろいろと奇妙なことが起きている」

    「シーズンが終わったらチベットへ行って、ブッダのように2か月間リラックスしようと思う」

    「今のF1マシンは本当に複雑で、いろいろなことが起きる。時には10まで数えないといけないし、100まで数えないといけない時もある」

    それでも、これまでの成功を振り返り、冷静な姿勢を崩さなかった。

    「素晴らしいシーズンもたくさん経験してきた。だから、そこまで心配はしていない」

    「もちろん気分のいいことではない。でも、それが人生だ」

    アップグレードに手応え「正しい方向へ進んでいる」
    メキースは、クラッシュ前のラップタイムから今回投入したアップグレードの効果は確認できたと説明した。

    「マックスが非常に速かったことは見て取れた。こういうことは起こるものだ」

    「ポールポジションに十分なマシンだったとは言えないかもしれないが、少なくともフロントロー争いはできていた」

    「それは我々が前進しており、正しい方向へ進んでいることを示している」

    フェルスタッペンも今後さらに改良パーツが投入される予定だと明かした。

    「まだいくつか開発中のものがある」

    予算上限の中で資金に余裕があるのかと問われると、笑いながらこう返した。

    「もちろん、たっぷりあるよ。ケータリングに少しお金を使うのを減らないといけないけどね」

    マクラーレン移籍説も一蹴
    2027年にマクラーレンへ移籍するとの噂についても、フェルスタッペンは従来と変わらない姿勢を示した。

    「特に話すことはない。去年も同じことを言った」

    「レッドブルと長期契約を結んでいるし、僕は自分の仕事に集中している。コース上でベストを尽くし、チームとともに最大限の結果を出すことだけを考えている」

    「新しく話すことは何もない」

  • 角田裕毅 ハースF1加入説に新証言 Sky Sports解説者「第一候補」

    角田裕毅 ハースF1加入説に新証言 Sky Sports解説者「第一候補」

    角田裕毅が2027年のF1復帰に向けて有力候補として再び注目を集めている。Sky Sports F1の実況で知られるデビッド・クロフトは、ハースがエステバン・オコンを交代させる場合、「角田裕毅が第一候補だ」との情報を得ていると明かした。

    現在、角田裕毅はレッドブル・レーシングのリザーブドライバーを務めており、2025年限りでレギュラーシートを失って以降はバルセロナでのテストなどに参加する一方、グランプリへの出場機会はない。

    それでも、アルファタウリ時代からレーシングブルズ時代にかけて中団チームで高い評価を受けてきた実績から、2027年の移籍市場で再び名前が挙がっている。

    オコン不振で浮上する交代説
    ハースでは今季、エステバン・オコンの不振が話題となっている。

    『F1 Show』でカルン・チャンドックは、オコンについて次のように厳しい見方を示した。

    「彼はかなり落ち着かない気分だろうね。比較可能な予選成績ではベアマンに3勝8敗だ。それは決していい数字ではない。オーストリアでもレースでは大きく離されていた」

    オコンはマシンが「健全な状態ではない」と主張しているものの、オーストリアGPでは16位に終わり、トップから2周遅れという厳しい結果だった。今季の獲得ポイントも3点にとどまり、18点を挙げているチームメイトのオリバー・ベアマンに大きく後れを取っている。

    こうした状況から、ハースがドライバー交代を検討しているとの憶測は根強い。

    ハースはすでに角田裕毅と接触したと報じられており、2027年の移籍候補として名前が浮上している。

    クロフト「角田裕毅が第一候補」
    Sky Sports F1のデビッド・クロフトは、オコンの将来について次のように語った。

    「彼はシーズンを通してずっとプレッシャーを受けていると思う」

    そのうえで、ハースがドライバーを交代させる場合の有力候補として角田裕毅の名前を挙げた。

    「角田裕毅が選択肢だ。角田裕毅が第一候補だ」

    クロフトは、ハースがドライバーを交代させる場合、角田裕毅が最有力候補との情報を得ていることを明らかにした。

    チャンドックは若手起用を支持
    一方で、ハースには他の候補も存在する。

    フェラーリ育成のFIA F2ドライバー、ラファエル・カマラは有力候補の一人とされており、さらにマクラーレンのリザーブドライバーであるレオナルド・フォルナローリにもテスト走行の機会が与えられている。

    チャンドックは、もしオコンを交代させるのであれば角田裕毅よりも若手を起用すべきだと主張した。

    「彼(角田裕毅)は本当にアップグレードなのか? 私ならカマラを選ぶ。もし交代させるなら、将来性のある若手を起用するべきだ」

    「ベアマンは来季には3年目になり、十分な経験を積んでいる。チームには経験あるナンバーワンドライバーがいることになる」

    「将来的にオリー(ベアマン)がフェラーリへ昇格するようなことがあれば、その時はカマラがその役割を引き継げる」

    なお、角田裕毅がハースへ加入する場合は、タイトルスポンサーであるトヨタとの関係から、現在支援を受けているホンダとの関係を整理する必要がある可能性も指摘されている。

    Source: F1 OVERSTEER

  • ウィリアムズF1 サインツJr.離脱ならコラピント復帰を検討との噂

    ウィリアムズF1 サインツJr.離脱ならコラピント復帰を検討との噂

    2026年シーズン限りでカルロス・サインツJr.がウィリアムズを離れる可能性が取り沙汰されるなか、チームが後任候補として元所属ドライバーのフランコ・コラピントの復帰を検討しているとの見方がパドックで広がっている。

    ジェームズ・ボウルズ代表はサインツJr.の慰留に努めており、今後数週間以内に将来について話し合う予定だとされる。

    しかし、サインツJr.がチームの成長スケジュールと自身の目標が一致しないと判断した場合に備え、ウィリアムズは複数の代替案を準備しているという。

    パドックではコラピント復帰説が浮上
    PlanetF1によると、F1パドックではサインツJr.が今季限りで離脱した場合、ウィリアムズがフランコ・コラピントに復帰を打診するとの見方が有力視されている。

    コラピントは2024年にウィリアムズからF1デビューを果たした経験を持ち、チーム事情にも精通していることから、有力な後任候補の一人と考えられている。

    一方で、選択肢はコラピントだけではない。

    現在リザーブドライバーを務めるルーク・ブラウニングも昇格候補に挙げられており、さらにF2で好成績を残しているアレックス・ダンの評価も高まっているという。

    サインツJr.はアストンマーティン移籍候補にも浮上
    同じ報道では、サインツJr.はアストンマーティンがフェルナンド・アロンソの後任を探す場合の有力候補の一人にも挙げられている。

    サインツJr.は以前からアロンソの後継者候補として名前が挙がっており、仮にアロンソが引退または移籍を決断した場合には、スペイン人ドライバー同士でシートを引き継ぐ可能性があるとみられている。

    また、候補にはセルジオ・ペレスの名前も含まれている。ペレスはキャデラックとの将来が不透明とされ、コルトン・ハータのF1昇格の可能性も影響するとの見方がある。

    一方、アロンソ自身は「競争力のあるマシンで戦いたい」という姿勢を崩しておらず、アストンマーティンの将来性が自身の決断を左右する重要な要素になるとみられている。

    現時点ではサインツJr.の去就は決まっておらず、ウィリアムズ残留を含め複数の選択肢が残されている。ただし、ドライバー市場を巡る憶測が活発化するなか、コラピント復帰説やアストンマーティン移籍説など、さまざまなシナリオがパドックで語られ始めている。

    Source: F1 OVERSTEER

  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「ホンダとの統合や振動対策に苦戦」

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「ホンダとの統合や振動対策に苦戦」

    2026年シーズンのアストンマーティンは、新レギュレーション初年度で大きく出遅れる苦しい戦いを強いられている。チーム代表のエイドリアン・ニューウェイは、その背景についてホンダ製パワーユニットとの統合や振動対策に苦戦し、開発全体が後手に回ったことを明かした。

    ニューウェイは、パワーユニットやギアボックスの信頼性問題に加え、重量超過や空力開発の遅れなど複数の課題が重なったと説明。

    こうした問題を受け、アストンマーティンはハンガリーGPで大規模アップグレード「AMR26B」を投入し、巻き返しを図る方針だ。

    開幕前から続いた信頼性問題が開発を妨げた
    ニューウェイは、アストンマーティンが本格的にマシンを走らせられたのはオーストラリアGPのFP3が初めてだったと明かした。

    「メルボルンが現実を突きつけられた瞬間だった。さまざまなパワーユニットの問題があり、最初にまともな走行ができたのはオーストラリアGPのFP3だった」

    「それまではバルセロナとバーレーンでのテストを通じて、パワーユニットとシャシー、ギアボックスを正常に機能させるためにガレージで多くの時間を費やしていた」

    ニューウェイは「『悪いことは重なる』ということわざがあるが、まさにその典型的なケースだった。起こり得る問題がすべて起きてしまったような状況だった」と苦しい開幕を振り返った。

    開発開始の遅れが2026年マシンに大きく影響
    ニューウェイは、2026年型マシンの開発開始そのものがライバルより数か月遅れていたことも認めた。

    「シャシー側もパワーユニット側も、最初から後手に回っていた。振り返れば、自分たちに対する期待値を高く設定しすぎていたのかもしれない。そして忘れてはいけないのは、グリッド全体のライバルたちのレベルの高さだ」

    「2026年マシンの本格的な開発に着手したのは2025年3月中旬で、風洞模型が完成したのは4月中旬だった。ライバルより数か月遅れており、その差を埋めるのは非常に難しかった」

    重量超過と空力コンセプトにも課題
    ニューウェイは、現在のマシンが重量超過であることを認め、その一因としてホンダ製パワーユニットとの統合や振動対策を挙げた。

    「シャシーはかなり重量超過になっている。その一部はホンダとの統合作業や振動問題への対応によるものだが、自分たち自身も軽量化で十分な仕事ができなかった」

    「急いで設計すると最初に犠牲になるのが重量だ。細部まで最適化する時間がなかった」

    さらに空力面についても、自ら主導した大胆なコンセプトが十分な検証を経られなかったと説明した。

    「時間がなかったため、複数のコンセプトを十分に比較検討できなかった。この方向性が根本的に間違っているとは思わないが、予想していなかった課題が出てきた」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    AMR26Bで巻き返しへ ハンガリーで大規模アップグレード投入
    こうした状況を受け、チームは個別改良ではなく、一度に大規模アップグレードを投入する方針を決断した。

    ニューウェイは「現状を受け入れた後、チーム全体は非常に前向きにまとまった」と語る。

    「目標は2つだった。まず夏休み前に大規模アップデートで現状を立て直すこと。そして将来に向けた基盤をしっかり築くことだ」

    今回のアップグレードは大幅な空力改良に加え、大規模な軽量化も柱となる予定で、ハンガリーGPで初投入されることが決まっている。

    組織改革も推進 「苦境を成長の機会に変えた」
    ニューウェイは、この苦戦を組織改革の契機として前向きに捉えている。

    「この苦しい時期を、働き方そのものを見直す機会にした」

    現在はAMRテクノロジー・キャンパスで内製化を積極的に進めており、ギアボックスケースやフロアなど、これまで外注していた部品の多くを自社生産へ切り替えているという。

    「コスト管理だけでなく、柔軟性や品質管理、設計から製造までのフィードバック速度も大きく向上する」

    また、自身の健康問題によってサーキットへの帯同が制限されたことも認めた。

    「今はもう大丈夫だが、昨年は100%の状態ではなかった。健康と仕事のバランスを慎重に取らなければならなかった」

    それでもチームとの連携には支障はなかったとし、「エンジニアとの関係は維持できていたし、チーム全体が非常に柔軟に対応してくれた」と感謝を示した。

    【関連】
    ・アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「AMR26Bは大幅な軽量化と新空力」

  • ハースF1 ボン・ジョヴィと提携 新会員制度「Haas+ Fans First」始動

    ハースF1 ボン・ジョヴィと提携 新会員制度「Haas+ Fans First」始動

    ハースF1は6月30日(火)、ファン向けロイヤルティプログラム「Haas+」を軸とした新たなファン施策「Haas+ Fans First」を開始した。F1だけでなく、音楽やエンターテインメント分野とのコラボレーションを通じて、会員限定の特別な体験や限定特典を提供していく。

    第1弾企画では、世界的ロックバンド「ボン・ジョヴィ」と提携。ロンドン・ウェンブリー・スタジアムで開催される『Forever Tour』最終公演のVIPチケットが当たるキャンペーンを実施し、ファンとの新たな接点づくりを加速させる。

    ハースF1が新ファンプログラムを始動
    TGRハースF1チームは、新たなファン向け施策「Haas+ Fans First」を正式に発表した。

    無料で登録できるロイヤルティプログラム「Haas+」を中心に展開されるこの取り組みでは、F1の枠を超えてスポーツ、音楽、エンターテインメント、カルチャー分野との協業を進め、ファンへ特別な体験を提供することを目的としている。

    プログラムではVIPアクセスやバックステージ体験、限定イベントへの招待、一般公開前のファンウェアやグッズの先行案内など、通常では得られない特典が用意される。

    第1弾はボン・ジョヴィとの特別企画
    「Haas+ Fans First」の第1弾として、ハースF1はアメリカを代表するロックバンド「ボン・ジョヴィ」と提携した。

    抽選で選ばれたHaas+会員1名と同行者1名には、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催される『Forever Tour』最終公演のVIPチケット2枚が贈られる。

    キャンペーンは7月1日に受付を開始し、8月21日まで実施。応募はHaas+会員限定となる。

    小松礼雄「ファンとともにチームを成長させたい」
    チーム代表の小松礼雄は、この取り組みについて次のように説明した。

    「ファンの皆さんは私たちの活動の中心です。『Haas+ Fans First』は、世界中で応援してくださる皆さんへ感謝を伝え、モータースポーツの枠を超えた体験を提供するための取り組みです」

    「TGRハースF1チームには、スポーツやエンターテインメント、ポップカルチャーを代表する多くの方々とつながる機会があります。チームがコース内外で成長していく中で、その歩みをファンの皆さんと共有することが重要だと考えています」

    「ジョン・ボン・ジョヴィ氏とそのご家族とは1年以上にわたって協力関係を築いてきました。世界最高のロックバンドのライブを体験していただくこと以上に、『Haas+ Fans First』のスタートにふさわしい企画はないと思います」

    ジョン・ボン・ジョヴィ「ロックもレースも本質は同じ」
    ジョン・ボン・ジョヴィも今回のコラボレーションについて歓迎のコメントを寄せた。

    「ロックンロールとレースには多くの共通点があります。素晴らしいチームを作り、仲間を信頼し、チャンスをつかみ、最後までアクセルを緩めないことです」

    「TGRハースF1チームは、その闘志を体現しているチームです。努力と粘り強さ、そして情熱があれば世界中どこへでも行けるという信念は、私もずっと大切にしてきました。ハースファミリーの一員となり、ファンの皆さんとこの新しい旅を共有できることを楽しみにしています」

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1に無線で激怒「もう二度と指示は信じない」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1に無線で激怒「もう二度と指示は信じない」

    リアム・ローソンは、2026年F1第8戦オーストリアGPで発生したレーシングブルズのチームオーダーを巡る一件について、「もう二度と指示は信じない」と無線で怒りをあらわにした。レース後にはチーム代表アラン・パーメイン自らが無線でローソンをなだめる場面も明らかになった。

    ローソンはタイヤとブレーキを管理するよう指示され、「チームメイトのアービッド・リンドブラッドからは攻撃されない」と伝えられていたものの、実際にはオーバーテイクを許したことに不満を表明。

    その後は順位を奪い返して9位でフィニッシュし、レース後には「チーム内で話し合うことになるだろう」と語った。

    チームオーダーを巡る不満が噴出
    レーシングブルズはオーストリアGPでリアム・ローソンが9位、アービッド・リンドブラッドが10位に入り、3戦連続のダブル入賞を達成。コンストラクターズランキング6位を堅持し、ハースとの差を23ポイントに広げた。

    しかし、その裏ではチームメイト同士の駆け引きが起きていた。

    ローソンはタイヤとブレーキを管理するためペースを抑えるよう指示され、その際に「リンドブラッドからは攻撃されない」と伝えられていたという。

    ところが、リンドブラッドはターン4でオーバーテイク。ローソンは無線で「もう二度とそんな指示は信じない」と怒りをあらわにした。

    その後、ローソンはピット戦略を活用してポジションを奪い返し、3戦連続でリンドブラッドを上回る順位でチェッカーを受けた。

    パーメイン代表「落ち着け。我々が対処する」
    レース終了後のクールダウンラップでは、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインが自ら無線でローソンに語りかけていた。

    レースエンジニアのアレクサンドル・イリオプロスが「9位だ。素晴らしい仕事だった」「最大限の結果を引き出せた」と伝えたあと、パーメインは次のように話した。

    「リアム、私だ。落ち着いてくれ。大丈夫だ。我々が対処する。心配しなくていい。冷静でいてくれ」

    ローソンも「了解」と応じ、感情を抑えながらレースを締めくくった。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ローソン「約束と違った」
    レース後、ローソンはチームオーダーについて率直な心境を語った。

    「最初のスティントでは戦略どおりにレースを進めた」

    「ブレーキをマネジメントするよう言われ、その間は攻撃されないと聞いていた。でも実際には攻撃された」

    「だから2スティント目はすぐ後ろにつき、ピットストップ後に抜き返した」

    舞台裏で話し合いが行われるかと問われると、「おそらくそうなるだろう」と認めた。

    序盤はブレーキ過熱にも苦しむ
    ローソンはレース序盤、ブレーキの異常な発熱にも苦しんでいたことを明かした。

    「最初の数周はブレーキが本当に熱くて、その熱気がコクピットまで入ってきていた」

    「でも、その後は落ち着いて問題なく走れた」

    「今日は満足している。トップチーム勢が全員完走した状況では、これが僕たちにできる最大限の結果だった」

    一方のリンドブラッドは、ローソンがアンダーカットで順位を取り返す展開は予想していたと説明した。

    「そうなるだろうと思っていた。チームがそうするだろうと考えていた」

    「でも、それで構わない。特に問題ではない」