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  • レッドブル 2024年にアプトのチーフスポンサーとしてDTMに復帰

    レッドブル 2024年にアプトのチーフスポンサーとしてDTMに復帰

    レッドブルは、2024年にアプトのチーフスポンサーとしてDTM(ドイツツーリングカー選手権)に復帰。アウディR8 LMS GT3の両車にエナジードリンク大手の有名なカラーリングが施される。

    先月のホッケンハイム・ファイナルでアプトが2024年型チャレンジャーのカバーを外したとき、DTMパドックには大きな驚きがあった。ピカピカの新型アウディR8 LMSは、夜遅くに大勢のカメラマンやジャーナリストに披露され、モータースポーツにおけるレッドブルのアイデンティティともいえる青と赤のカラーリングが施された。

    ドイツのメーカーがGT3プログラムの縮小を決めたにもかかわらず、アプトがアウディとの長年の関係を継続することが確認された一方で、過去にDTMに深く関わってきたブランドであるレッドブルとの新たなパートナーシップがスタートしたことも明らかになった。

    直近では、レッドブルは2021年から22年にかけてDTMに自社チームを投入し、リアム・ローソン、アレックス・アルボン、ニック・キャシディらにレース参戦の機会を与えていた。

    しかし、レッドブルが最近DTMに参戦したのは、シリーズのオーナーであるゲルハルト・ベルガーのおかげである。そのため、昨年末にベルガーがDTMをドイツの自動車クラブADACに売却した際、レッドブルもオーストリア人の後を追うようにDTMを去り、シリーズに大きな穴が空いた。

    そんなレッドブルが将来的にDTMに復帰するとは誰も予想していなかっただろうが、アプトはわずか1シーズンの不在を経て、しかもアウディから独立した将来に向けた重要な局面で、このブランドを呼び込む契約を結ぶことに成功した。

    この取引の鍵となったのは、アプトのマーケティング責任者であるハリー・ウンフラスである。

    「ハリー・ウンフラスは常にレッドブルのトップと連絡を取り合っている」とアプトのマネージングディレクターであるトーマス・ビアマイヤーはMotorsport-Total.comに語った。

    「彼は常にそれに取り組んできた。そのドアが徐々に開きつつあることに気づいたとき、彼はすぐに足を踏み入れた」

    「夫と妻のようなものだ。関心があればわかる。そして、そこにいなければならない」

    アブトとレッドブルの契約におけるもう一人の立役者は、元DTMドライバーでチームの現スポーツディレクターであるマーティン・トムチェクだ。

    トムチェクは2004年から10年までレッドブルのカラーをまとってアプトをドライブし、2016年シーズン限りでシリーズから引退するまで、ヘルメットとキャップにレッドブルのロゴを入れ続けた。

    さらにトムチェクは、2022年にはベルガーのITR組織でシリーズ・マネージャー兼代表を務め、この役割のなかでレッドブルの意思決定者たちとも頻繁に接触していた。

    「彼は元レッドブルのドライバーであり、彼の人脈にも助けられている」とビアマイヤーは語った。「ふたりはこの仕事を一緒にやってのけた」

    長年のDTMファンなら、2000年のシリーズ復活から、2度のチャンピオンに輝いたマティアス・エクストロームがラリークロスに専念するために引退する17年まで、アプトがレッドブルとの長いパートナーシップを楽しんでいたことを覚えているだろう。

    しかし、モータースポーツ以外でのアブトとレッドブルの関係は30年前にさかのぼり、現在もレッドブルのロードカーにパーツを供給し続けている。

    「ドイツのフィールドサービス用のクルマを供給しているんだ」とビアマイヤーは明かした。

    レッドブルのロゴが初めてアプトのアウディに入ったのは、スーパーツーリングカー・カップ(STW)に参戦していた1997年。

    レッドブルとのパートナーシップは、ケンプテンを拠点とするアブトにとって重要な意味を持つ。というのも、アウディは今後、GT3レースのトップチームに対して資金的な支援を行わず、単なるスペアパーツのサプライヤーにとどまることになるからだ。

    レッドブルとの契約は、他のスポンサーとの契約更新とともに、アブトが来年から2台体制でシリーズに参戦するための資金を独自に調達できることを保証するものだ。

    新しいスポンサー契約はホッケンハイムでホーヘンシンの立ち会いのもと発表され、アブトがレッドブル界で大きな力を持っていることを示した。

    「レッドブルからの補償は間違いなくある」とビアマイヤーは語った。「僕たちにとっては、それがアウディに忠誠を誓う決定的な理由でもあった」

    「彼らにとっては、DTMであること、そしてアプトであることが重要だった」

    アプトは以前、フォルクスワーゲン・グループの別ブランドであるランボルギーニへの移籍をちらつかせ、今年のニュルブルクリンク24時間レースにはウラカンGT3で参戦したこともあった。

    しかし、パートナーメーカーからの金銭的なインセンティブがないにもかかわらず、最終的にはアウディとの長年の関係を継続することを決めた。

    チームはオールプロのラインナップを継続し、リカルド・フェラーとケルビン・ファン・デル・リンデの両ドライバーは来季も引き続きDTMに参戦する。

    興味深いことに、1980年代半ばからこの役職に就いているアプトのマーケティング責任者ウンフラスは、かつてドイツにおけるレッドブルの台頭で小さな役割を果たしていた。

    当時、フォルクスワーゲンのカール・ハーン元CEOの息子がアプトに車をチューニングしてもらっており、ウンフラスはフォルクスワーゲンの社員食堂のマネジャーとのアポイントメントを取るために父親に話をするよう頼んだ。

    計画はうまくいき、
    ウンフラスとレッドブルのゼネラル・マネージャー、ロバート・ホーヘンシンは1994年にフォルクスワーゲンの意思決定者と会い、フォルクスワーゲンのすべての社員食堂でこの飲料の提供を開始したが、人体への影響のため当時はまだ物議を醸していた。

    レッドブルはシフト勤務の労働者たちに大人気であることが証明され、それは会社の売上高にも反映された。

  • SUPER GTとDTMのプロモーターがクラス1マシンの後継車を議論

    SUPER GTとDTMのプロモーターがクラス1マシンの後継車を議論

    SUPER GTとDTMのプロモーターは、モータースポーツや自動車業界の状況が変化する中、共同で策定したクラス1レギュレーションの後継を検討するための予備会議を開催した。

    SUPER GTのプロモーターであるGTアソシエイションの坂東正明代表は、2月28日にドイツ・フランクフルトのADAC本部を訪れ、現在のGT3マシンの上に位置する新カテゴリーを提案した。

    北米のIMSAを含む世界中の選手権にとって魅力的なレギュレーションを策定することで、各シリーズのメーカーがより実行可能にするというアイデアだ。

    SUPER GTとDTMは、以前はクラス1(Class 1)のレギュレーションで協力し、2019年には富士スピードウェイで合同レースを開催して成功を収めたが、2020年以降のアウディの撤退により、DTMは安価なGT3ベースのカスタマーフォーミュラに切り替えることになり、SUPER GTだけがクラス1マシンを使用する選手権となった。

    しかし坂東は、2028年もしくは29年にSUPER GTのトップクラスを形成するGT500マシンの後継として、将来的に同じような国際提携を行う可能性があると感じている。

    「ヨーロッパ(DTM)ではGT3がベースになっていますが、その上にGT500、つまりかつてクラス1と呼ばれていたものがあります」と坂東は語った。

    「現状では、海外のメーカーがGT500車両を生産することないと思いますが、新しい環境規制や安全規制の話が進めば、GT3の上に『新GT500』のようなカテゴリーを作れないことはないでしょう」

    「クラス1 は基本的にITRからの提案で、それに乗っかって一緒にやっていたのですが、その後、GT3車両にルールが変わって、そのまま我々のGT500レギュレーションになりました」

    「しかし、コストを上げずに二酸化炭素を減らす方法が見つかれば、GT3より一段上のものが作れる。それがみんなの考えであり、それが我々全員が考えていることであり、将来一緒に検討したいことです」

    ADAC Mortorsportのツディレクターのトーマス・ヴォスは、世界中の複数のシリーズでレースができるのであれば、メーカーが新しいレギュレーションに合わせて車を製造するさらなる推進力になると語る。

    これは、世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権がルールの収束に合意し、それぞれのトップクラスが同じLMDhとLMHのマシンを走らせることになったことを受けてのことだ。

    「孤立したソリューションはもはや意味をなさない」とヴォスは語った。

    「メーカーがDTMにしか出られないようなクルマを作ることはないだろう」

    「同じクルマでIMSAやSUPER GT、そしてオーストラリアにも参戦できるのであれば、それはメーカーにとってまた新たな挑戦となる。だからこそ、世界中のプロモーターが、『あなた方は何をやっているのか』と問いかけるのは、とても意味のあることなのだ」

    「現在、自動車メーカーは、FIAとともに将来の枠組み条件を提案するプロモーターのグループを待っている」

    「自動車メーカーからは『各選手権のために別々のクルマを作るつもりはないので、合意に達してください』という明確なシグナルが出ている。それが、今後数年間の課題のひとつだ」

    自動車産業が電気自動車に毎年数十億の投資を続ける一方で、ヴォスは、モータースポーツにおいて内燃機関が引き続き主役であることを期待するが、その際には二酸化炭素排出量を削減するための対策が必要となる。

    SUPER GTはすでに2023年にカーボンニュートラル燃料に移行しており、ETS Racing Fuelsが今シーズンに3万リットルのバイオマス由来燃料を供給している。

    「SUPER GTから連絡があり、『我々はホンダ、日産、トヨタが互いに戦うメーカー指向のシリーズでもある』と言われた」とヴォスは説明した。

    「そこでも、メーカーはサステイナビリティ(持続可能性)の方向へ向かっている。我々はより環境に優しくならなければならないと言っている。そして、単にショーのために何かをするのではなく、テクノロジーの最前線に立ちたい」

    「それがモータースポーツにとってのチャンスだ。そして、アメリカ人、日本人、フランス人、そして私たち全員が同じ問題を抱えている」

  • F1 | ロバート・クビサ、BMWのカスタマーチームからDTM参戦が決定

    F1 | ロバート・クビサ、BMWのカスタマーチームからDTM参戦が決定

    ロバート・クビサが、2020年にARTグランプリが運営するBMWのカスタマーチームからDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦することが発表された。

    2019年のウィリアムズのF1ドライバーを務めたロバート・クビサは、昨年12月に開催されたDTMの、ルーキーテストでBMW M4 DTMをテストしていた。

    ロバート・クビサのエントリーは2016年以来のDTM復帰となるARTグランプリによって運営される。ARTグランプリは、2015年から16年の間に2台のメルセデスのファクトリーカーで参戦していたが、その後、メーカーごとに6台に制限するというレギュレーション変更により、DTMから撤退していた。

    予想通り、ロバート・クビサの契約は後援者のPKNオーレンによって資金調達される。PKNオーレンは2020年にアルファロメオ・レーシングのスポンサーを務め、ロバート・クビサはリザーブドライバー契約を結んでいた。

    「DTMには長い間魅力を感じていた。12月にヘレスで行われたテストにより、さらに多くのことを味わうことができた」とロバート・クビサは語る。

    「モータースポーツのキャリアにおけるこの新しい章を始めることを本当に楽しみにしている。DTMは世界で最も強力で最高のレースシリーズの1つだと思う。テストではすぐにBMW M4 DTMを快適に感じた。

    「ARTグランプリは、長年にわたり国際的なモーターレースシーンで大きな名声を誇っている。DTMで一緒に多くのことを達成できると確信している。

    「もちろん、確立されたDTMチームと比較して経験を積む必要があるけど、常に改善できるように努力していく。DTMでのレースを待ち切れない」

    BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表は「これはDTMにとって本当に素晴らしいニュースだ」とコメント。

    「我々は、ARTグランプリをプライベートカスタマーチームとしてDTMに迎えることができてうれしく思う。

    「プライベートな経営によるBMW M4 DTMでDTMフィールドをさらに大きく魅力的にすることが常に我々の目標だった。いくつかの選択肢があり、ここ数か月で潜在的なチームと多くの議論を行ってきた。すべての側面を考慮して、ARTグランプリが提供するパッケージを選択した」

    「昨年12月のスペインでのテストの後、ロバート・クビサはDTMの未来を想像できるという事実を秘密にしなかった。ARTグランプリが、BMW M4 DTMで2020年シーズンを争う機会を与えてくれたたことは素晴らしいことだ。テスト中、ロバートはDTMカーで非常に優れていることを示しました。彼はシリーズの本当の資産ですだ」

    「ARTグランプリとロバートがうまくいくよう祈っている。彼らがDTMシーズンを成功させることを願っていまる」

    ロバート・クビサは3月のモンツァでのプレシーズンテストでBMW M4のハンドルを握り、4月24~26日にゾルダーで開幕戦を迎える。

  • ホンダ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    ホンダ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    11月23(土)~24日(日)に、富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT × DTM 特別交流戦が開催され、5台の2019年型NSX-GTが出走した。

    週末のスケジュールは、土曜日と日曜日の午前中に各レースの公式予選を、午後に決勝レースを一度ずつ行なうというもの。レースは55分間+1周で競われ、途中でピットストップを行ないタイヤ交換することが義務づけられたが、通常のシリーズ戦と違い、ドライバー交代はなく、一人のドライバーがスタートからフィニッシュまで走りきる。

    タイヤはDTMで用いられるハンコックタイヤを全車が装着。ただし、DTMで使用されるDRS、プッシュトゥパスは今回禁止とされた。なお、週末を通じて空模様は変わりやすく、2日間ともに午前中は雨で、午後は次第に天候が回復していく難しいコンディションでレースが行なわれた。

    土曜日の公式予選では#1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)がHonda勢のトップとなる3番グリッドを獲得。#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)が6番手でこれに続いた。

    午後2時30分過ぎにスタートが切られたときの天候は霧雨で、路面もうっすら湿った状況。このため大多数のチームはスリックタイヤを装着してレースに臨んだが、一部レインタイヤでスターティンググリッドに並ぶチームもあった。

    予選3番手のRAYBRIG NSX-GT(山本)はスタートして間もなく2番手にポジションを上げたが、コンディションにぴったりマッチしたセッティングを施したKEIHIN NSX-GT(塚越)がこれを猛追。レース前半にしてRAYBRIG NSX-GT(山本)を攻略して2番手に浮上する。レース終盤にはセーフティカーが導入され、通常のシリーズ戦とは異なるインディ方式のリスタートが行なわれたが、KEIHIN NSX-GT(塚越)とRAYBRIG NSX-GT(山本)はそれぞれのポジションを守ったままフィニッシュまで走りきり、KEIHIN NSX-GT(塚越)が2位、RAYBRIG NSX-GT(山本)が3位となってそれぞれ表彰台に上った。

    日曜日の公式予選では#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋大祐)が予選トップタイムを記録したが、金曜のアクシデントにより車両を交換したことで、5グリッドダウンとなり、6番手からスタート。#64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン)は2番手、RAYBRIG NSX-GT(山本)は3番手、KEIHIN NSX-GT(塚越)が5番手からのスタートと、路面がやや湿ったコンディションの予選でHonda勢はいずれも好グリッドからのスタートとなった。

    ドライコンディションのもとスタートが切られた決勝レースでは、2周目の1コーナーでModulo Epson NSX-GT(カーティケヤン)がブレーキング競争を制してトップに浮上。3周目にはRAYBRIG NSX-GT(山本)が2番手、4周目にはMOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋)が3番手、KEIHIN NSX-GT(塚越)が4番手となり、Honda勢がトップ4を独占した。

    しかし、レースは途中でセーフティカーが2度出動する波乱の展開となり、RAYBRIG NSX-GT(山本)はタイヤのパンクもあって一時は最後尾近くまで後退。26周目に起きた多重アクシデントではKEIHIN NSX-GT(塚越)と#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)がリタイアに追い込まれる。

    それでもModulo Epson NSX-GT(カーティケヤン)は粘り強く戦って優勝。一時は最後尾まで順位を落としたRAYBRIG NSX-GT(山本)も4位までばん回してレースを終えた。

    佐伯昌浩|株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー
    「長い準備期間を経てこのレースの開催にこぎ着けた関係者の皆さんにまずは感謝したいと思います。今シーズンはなかなか本来の実力を発揮できませんでしたが、今回は2回の公式予選がいずれもNSX-GTが得意とするダンプ・コンディション(路面が少し濡れた状態)だったため、上位グリッドからスタートできました。このためレースで優位に立つことができ、これが好成績に結びついたと考えています。2020年シーズンには新型のマシンを投入するので、ミッドシップのNSX-GTで戦うレースは今回が最後となりますが、第2レースではModulo Epson NSX-GT(カーティケヤン)が優勝して有終の美を飾ることができました。今シーズンの雪辱を果たすべく、研究所とチームが一丸となってこれまで努力してきたので、この結果にはとても満足しています。新型マシンを導入する2020年シーズンも皆さんのご期待に応えられるように全力を尽くしますので、今後もご声援をどうぞよろしくお願いします」

    塚越広大(第1レース:2位、第2レース:リタイア)
    「予選では他のマシンといい間合いをとることができず、決して理想的な状態でアタックができたわけではありませんでしたが、それでも6番手といいグリッドが手に入りました。決勝に向けては、セッティングをどうするかで悩んだものの、結果的にはドライとウエットの中間的な仕様を選び、レース前半で2番手までポジションを上げることができました。最終的に2位となって表彰台に上り、(DTMを主催するITR代表の)ゲルハルト・ベルガーさんからトロフィーを頂戴できたので、F1時代のベルガーさんに憧れていた僕にとってはとてもうれしい結果となりました」

    山本尚貴(第1レース:3位、第2レース:4位)
    「金曜日までマシンの感触はあまりよくなかったので、土曜日のレースで3位表彰台を獲得できて満足しています。第2レースでも、チームのエンジニアがトップグループで戦えるマシンを用意してくれたので、最後尾から4位まで追い上げることができました。第2レースでは一時トップ4を独占してNSX-GTの速さを証明できましたし、日本のエンジニアやドライバーのレベルが高いこともこれで明らかになったと思います。DTMとの交流戦に関してはまだ課題も残っていますが、こうしてすばらしい第一歩を踏み出すことができたので、これが無駄にならないよう、今後も関係者の皆さんとともに努力したいと考えています」

    ナレイン・カーティケヤン(第1レース:出走せず、第2レース:優勝)
    「Modulo Epson NSX-GTは木曜日に走り始めた当初から感触がよく、好成績を収められる手応えをつかみました。しかも、どんなコンディションでも速く、結果として第2レースで優勝できました。DTMに参戦するすばらしいドライバーたちと戦って優勝できたのですから、まるで夢がかなったような思いです。チームのエンジニアたちがハンコックタイヤにあわせたセッティングをまとめ上げてくれたことが勝因となりました。おかげで、Modulo Epson NSX-GTは走るたびに速くなり、決勝でも苦労することはありませんでした」

  • アウディ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    アウディ | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    2019年11月23日(土)・24日(日)、富士スピードウェイで、SUPER GT×DTM特別交流戦が開催された。ドイツのDTMマシンと日本のSUPER GTマシンが戦うこの「ドリームレース」のレース1で、Hitotsuyama Racingとアウディジャパンのサポートを受けたアウディのカスタマーチーム WRT Team Audi Sportから参戦したブノワ トレルイエが、DTMドライバー最高位の6位、レース2ではAudi Sport Team Phoenix(アウディスポーツ チームフェニックス)のロイック デュバルが3位表彰台を獲得した。

    レース1:11月23日(土)
    トレルイエがステアリングを握るAudi RS 5 DTMは、レース終盤に導入されたセーフティカーを巧みに利用した。フレッシュタイヤを履いたトレルイエは、レース再開のローリングスタートで一気にポジションを上げ、DTM勢最高位の6位でフィニッシュラインを通過した。

    ルマン24時間レースで優勝経験があり、世界耐久選手権でもチャンピオンに輝いているトレルイエは、今回のレースに、アウディジャパンとHitotsuyama Racing(ヒトツヤマ レーシング)のサポートを受けたアウディのカスタマーチーム WRT Team Audi Sport から参戦。彼は、「最高のレースでした。Audi RS 5 DTMで参戦する最初のレースを本当に楽しむことができました。再スタート後は、素晴らしいペースで走行できました。3年のブランクがあったので、復帰後すぐにこのような結果を出せるとは思っていませんでした。」とコメントしている。

    予選で苦戦して13番グリッドからスタートした Audi Sport Team Rosberg(アウディスポーツ チーム ロズベルグ)のレネ ラストは、レース中盤には6番手までポジションを上げて、富士スピードウェイに集まった大観衆を沸かせた。しかし、その後タイヤの摩耗により、最終的に8位でチェッカーを受けた。

    Audi Sport Team Abt Sportsline(アウディスポーツ チームアプト スポーツライン)のマイク ロッケンフェラーは、トレルイエとの接触にもかかわらず、13位(DTM勢の3番手)でフィニッシュした。

    Audi Sport Team Phoenixのロイック デュバルは、雨の中で行われた予選で健闘し、2番グリッドを獲得した。しかし、デュバルは、ウォームアップ途中でスリップして、コースアウト。マシンに大きなダメージを負い、レースの欠場を余儀なくされた。デュバルのAudi RS 5 DTMは、日曜日のレース2の参戦のために修理された。

    レース2:11月24日(日)
    激しいいバトルとオーバーテイクが繰り広げられ、最終結果は写真判定となったこのレースは、富士スピードウェイに集まった大勢のファンを沸かせた。この日の主役の一人、アウディドライバーのロイック デュバル(Audi Sport Team Phoenix)は、レース序盤でパンクしながらも、センセーショナルな巻き返しを見せて表彰台を獲得した。

    Audi RS 5 DTMを駆るデュバルは、午前中に開催された雨の予選でポールポジションを獲得した。ドライコンディションとなった決勝レースで、元SUPER GTチャンピオンであるデュバルのマシンは、7周目に左リヤタイヤがパンクし、想定外のピットストップを強いられる。その後、デュバルは、合計3回導入されたセーフティカーの1回を使用して、別のタイヤ交換。この賢明な判断が功を奏して、最終ラップでは数多くのライバルをオーバーテイク。見事に3位でフィニッシュして、ファンから大きな声援を受けた。

    7周目にパンクしたときに、最後尾までポジションを落としたにもかかわらず、見事なパフォーマンスで表彰台を獲得したデュバルは、「何というレースでしょう!ドライコンディションでは、僕たちのマシンはSUPER GTのマシンほど速くなく、さらにレース序盤ではパンクしてしまいました。しかし、良いタイミングでセーフティカーが導入されたおかげで、なんとか巻き返すことができました。最後の2周は激しいバトルとなり、完全にサイドバイサイドの戦いとなりました。ここ富士には、素晴らしいショーを見せて、大観衆を楽しませるために来ました。その目的は達成できたと思います。今日は、素晴らしいレースができました」とコメントしている。

    このレース2では、マイク ロッケンフェラー(Audi Sport Team Abt Sportsline)が7位、レネ ラスト(Audi Sport Team Rosberg)が9位、ブノワ トレルイエ(WRT Team Audi Sport)が10位に入り、4台のAudi RS 5 DTMマシンが、すべてトップ10でフィニッシュした。現在DTMチャンピオンのレネ ラストは、レースの大半で表彰台争いをしていたが、富士の長いストレートエンドでパンクして、デュバルよりもさらに多くのタイムをロスし、ポジションを落としてしまいまった。

    Audi Motorsport代表 ディーター ガス
    「レース1では優勝争いに加わることはできませんでした。SUPER GTマシンは、私たちのマシンより速く、タイヤの摩耗も少なかったので、難しいレースを強いられました。それでも、トレルイエがDTM勢最高位でフィニッシュし、数多くのスリリングなバトルを展開しました。とくに、レース終盤のセーフティカー導入後は、見ごたえのあるレースとなりました。トレルイエのパフォーマンスには、たいへん満足しています。彼は、レースの最後にタイヤのアドバンテージを有効に利用しました。 またレース2では、数多くのアクシデントが発生し、非常にエキサイティングなレースとなりました。タイヤの問題が発生したにもかかわらず、非常に良い結果を残すことができました。最終ラップでのマルコ ウィットマンとデュバルの戦いは、センセーショナルとしか言いようがありません。私にとって、彼の走りは2位に値するものでした。1秒のペナルティを課した決定は理解に苦しみます。今回の富士特別交流戦は、Class 1(クラス1)にとって完璧なプロモーションとなりました。今後は、ベルギーのゾルダーで2020年4月に開催されるDTMシーズンの開幕戦に向けて準備に入ります。もちろん、次の「ドリームレース」も楽しみにしています。今週末のレースで、闘争心に火がつきました」

  • レクサス | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    レクサス | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    富士スピードウェイでSUPER GTとDTM(ドイツツーリングカー選手権)の特別交流戦「Dream Race」がついに実現。日本と欧州のマニュファクチャラー、トップドライバーによる共演が日本で初めて行われた。23日(土)のレース1はKeePer TOM’S LC500 37号車を駆るニック・キャシディがポール・トゥ・ウィンでこの歴史的な初レースを制した。24日(日)のレース2はセーフティカーが3度も入る大荒れのレースとなり、37号車の平川亮がLEXUS勢最上位8位に終わった。

    11月22日(金)から24日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦」が開催された。日本を中心にアジアで戦われているSUPER GTのGT500クラスと、ドイツを中心に欧州を転戦し戦われているDTMは、共に高い人気を誇る、世界トップクラスのGT車両によるレースカテゴリーで、以前より技術規則の共通化を図ってきた。そしてついに今年、ほぼ同一の規則に準拠する車両となった2シリーズが、お互いにスポット参戦する交流戦が実現。10月には先んじてドイツ・ホッケンハイムで行われたDTM最終戦にSUPER GT車両が出場し、そしてこの週末、日本で初めて、SUPER GTとDTMが同じレースを戦う「Dream Race」が行われることとなった。

    車体主要部分となるモノコックやエンジンの規則は同じだが、それ以外に細かい規則の違いがあるこの2シリーズが戦うにあたり、今大会に向けたルールのすりあわせが行われ、タイヤはDTMで用いられているワンメイクの、日本とは異なるものを使用。レースは1人で戦うスプリントであるDTMにあわせて、ドライバー交代無し、タイヤ交換義務ありの55分+1周のスプリントレースを土曜、日曜にそれぞれ実施。2人で戦うSUPER GTドライバーは土・日に分かれて出走することとなった。

    SUPER GT勢にとっては未知のタイヤ、DTM勢にとっては未知のコースということもあり、21日(木)より練習走行を実施。21日(木)はドライ、22日(金)はヘビーウェットでの走行となり、各チームSUPER GTとは全く異なるタイヤ特性に苦しみながらもデータ収集とセッティング作業を行った。

    レース1
    23日(土)はレース1の予選と決勝を実施。午前9時25分より、20分間で行われた予選は、まだ軽い雨が残る中、ウェット路面で行われた。慣れないタイヤ、しかもウェットという難コンディションだったが37号車のキャシディが速さを見せポールポジションを獲得。WedsSport ADVAN LC500 19号車の坪井翔が9番手、au TOM’S LC500 36号車の関口雄飛が10番手、チャンピオンカーであるWAKO’S 4CR LC500 6号車の山下健太が11番手。富士マイスター立川祐路のZENT CERUMO LC500 38号車は15番手、DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車の中山雄一は17番手グリッドから決勝に臨むこととなった。

    午後2時半、レース1決勝は、濡れた路面が乾きかけているというタイヤ選択の難しいコンディションだったが、後方の2台を除いてほとんどがスリックタイヤで臨んだ。

    ローリングスタートながら、通常とは異なる、車間をぴったりと詰めた「インディ方式」でスタートが切られ、世界最高峰のモンスターGT車両が密集したまま4ワイド、5ワイドでTGRコーナー(1コーナー)へと進入。大迫力のスタートながらトップドライバーのテクニックによりアクシデントはなく、ポールポジションのキャシディは首位をキープ。序盤から後方を引き離して行った。その後方では坪井、山下、関口の3台のLEXUS LC500によるサイド・バイ・サイドの4位争いとなり、各所で迫力の接近戦が繰り広げられた。

    中盤、義務づけられたピット作業では、関口が隣のピットに同じタイミングで入ってきた車両により行き場を失いタイムロス。大きく順位を落としてしまった。

    キャシディの首位独走は続き、終盤には2位との差を8秒まで広げましたが、残り8分となったところでピット出口に停まってしまった車両排除のためにセーフティカーが導入。各車のマージンは帳消しとなり、再び密集した「インディスタート」で残り2分を切っての再スタート。首位のキャシディは後続からの猛追を受けるも逃げ切り、トップでチェッカー。歴史的な一戦での最初のウィナーに輝いた。

    再スタートでジャンプアップを果たした関口と、坪井、山下が再び三つ巴のバトルを繰り広げ、山下が4位、坪井が5位フィニッシュ。関口は7位、立川が9位、中山雄一が16位でチェッカーを受けた。

    レース2
    24日(日)は朝方まで降った雨により、午前9時からの予選はウェットコンディションで行われた。各車一旦タイムを出してピットインし、タイヤを交換して再アタック。しかし、LEXUS勢はタイムをのばすことができず、37号車の平川が9番手、38号車石浦が10番手、36号車中嶋一貴が11番手。19号車の国本が14番手、39号車コバライネンが16番手、6号車大嶋は20番手と後方グリッドから追い上げを図ることとなった。

    その後天候は急激に回復。昼には強い日差しで気温も20度を超え、暖かさを感じるほどとなり、路面はほぼドライコンディションとなった。決勝レーススタート時には雲がかかり始め、風も強まってやや涼しくなったものの、気温21度、路面温度21度という11月末としては暖かな中で、午後2時30分にレース2のスタートが切られた。

    再び超接近「インディスタート」から3台、4台が並んだままTGRコーナーへと進入する激しいバトルの中、LEXUS勢は最上位の平川が8位へとひとつポジションをアップした。

    この日はタイヤバースト車両により9周目にセーフティカーが導入。中盤にもタイヤバーストが発生し2度目のセーフティカーが導入された。この2度目のセーフティカーからの再スタート直後には、コカコーラコーナー、そして13コーナーで接触によるアクシデントが発生。この多重クラッシュには、中団グループを形成していた5台のLEXUS LC500が巻き込まれ、38号車と36号車はダメージが大きくそのままレースを終えることとなってしまった。

    このアクシデントで3度目のセーフティカーが導入。レースは55分を経過し、最後の1周という超スプリントでの再スタートが、インディ方式ではなく通常の形で切られた。LEXUS勢では唯一無傷で生き残った37号車の平川が8位でフィニッシュ。大荒れとなったレース2で無事シングルフィニッシュを果たした。

    KeePer TOM’S LC500 37号車 ドライバー ニック・キャシディ:
    歴史的な交流戦の最初のレースで勝つことができ大変嬉しいです。2つのカテゴリーの交流戦という、夢の実現は我々にとっても素晴らしいことですし、将来はもっとこのような機会が増えることを願っています。回数を重ねていけば、もっと激しいバトルができると思います。レースフォーマットもいつもとは全く違いましたが、楽しめました。DTMはヨーロッパでF3を走っていた頃からよく見ていましたし、目標でもありました。素晴らしいドライバーやマニュファクチャラーによる選手権ですし、そのDTMとの交流戦で勝てて最高の気分です。

  • NISMO | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    NISMO | SUPER GT × DTM 特別交流戦 レポート

    SUPER GTとドイツツーリングカー選手権(DTM)との特別交流戦「SUPER GT × DTM Dream Race」が富士スピードウェイで11月23日・24日の2日間にわたって開催された。

    2つのシリーズの相互の発展を目指し、車両規則の統合に向けて話し合いが始まってから10年。いよいよSUPER GTのGT500クラスとDTMのマシンが日本で戦うこととなった。今大会は、GT500クラスについてはレース1とレース2をそれぞれ別のドライバーが出走することになる。

    #3 GT-Rはフレデリック・マコヴィッキが、#12 カルソニック IMPUL GT-Rは佐々木大樹が、#23 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリが、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rはヤン・マーデンボローがレース1に出走した。

    レース1
    レース1で、日産勢は#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのフレデリック・マコヴィッキが11位でチェッカーを受けた。

    午前9時25分から20分間で行われた公式予選は、少し強めの向かい風が吹くコンディション。細かい霧のような雨も降ったりやんだりで、ウェットタイヤを装着して各車がコースインしていった。アクシデントもなくセッションは進み、GT-R勢では#23 GT-Rが4位につけた。クインタレッリは何度かピットインを行い、セッション終盤にタイムを削ってポジションアップ。同じく終盤にタイムを縮めた#24 GT-Rのマーデンボローが7位、序盤にアタックした#3 GT-Rのマコヴィッキが8位と続き、#12 GT-Rの佐々木は12位となった。

    決勝レースは、55分+1周というDTMスタイルのスプリントレースで、午後2時32分にスタート。スターティンググリッドに向かうレコノサンスラップ中に、予選2位の#28 アウディがクラッシュしてしまい、GT-R勢は実質1ポジションアップの状態でスタートとなった。通常のGTレースよりも間隔を詰めた2列縦隊での「インディスタイル」のスタートで、オープニングラップの1コーナーには、21台のマシンが一気になだれ込む。その中で、#23 GT-Rが1台のマシンをかわして2番手に、#3 GT-Rも6番手にポジションを上げた。

    オープニングラップで勢いを見せた#23 GT-Rだが、2周目からは周りに比べペースが上がらずに、徐々にポジションを下げていった。5周目には、#99 アウディのマイク・ロッケンフェラー、#33 アウディのレネ・ラストといったDTM勢に迫られ、なんとかしのいでいたものの8周目に#33 アウディの先行を許し8番手に。しかし#23 GT-Rは#33 アウディに食らいつき、13周目の1コーナーには後ろに続いていた#38 LC500も含めた3ワイドで1コーナーへ飛び込むなど、見せ場を作った。その後、15周を終えて#23 GT-Rと#3 GT-Rは同時にピットイン。タイヤ交換後にコースへと復帰した2台だったが、#23 GT-Rは1コーナーでコースアウトしてしまった。すぐにコースに戻った#23 GT-Rは、自己ベストラップを連発して挽回を目指した。一方、#3 GT-Rはタイヤ交換をスムーズに終えたもののスタートに手間取り、暫定19位でコースに復帰。翌周にピット作業を行った#12 GT-Rとポジション争いを展開。いったんは#12 GT-Rが先行し、さらに順位を上げていったが、29周目のホームストレートでマシントラブルが発生し、コースサイドにマシンを止めることに。#12 GT-Rを回収するため、残り時間が約7分、トップの車両が30周目を周回中にセーフティカー(SC)が導入された。レースは残り2分でリスタート。スタート時と同様の間隔を詰めたインディスタイルの再スタートを16位のポジションで迎えていた#3 GT-Rは、スタート直後の混乱をうまく切り抜け11位に順位を上げた。レースは35周でチェッカーとなり、#3 GT-Rは11位。#23 GT-RはSCラン後のリスタートでポジションを下げ、12位となった。#24 GT-Rは17位だった。

    フレデリック・マコヴィッキ
    「予選で1発のタイムを出すのはうまくいきましたが、決勝レースでのタイヤマネージメントはとても難しかったです。マシンのバランスがあまり良くなかったので、タイヤにかかる負荷も大きかったのだと思います。今日のレースはこの点がとても大きかったです。日産勢の中ではベストなリザルトですが、もっといい結果を望んでいたので残念ですね。明日はチームメイトの平手選手のレースですが、いい結果になるように頑張ってほしいです」

    レース2
    レース2は、3度のセーフティカーランの末、ラスト1周は超スプリントバトルとなった。日産勢は#23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が11位でチェッカーを受けた。

    前日の夜まで雨が降り続き、この日の朝はウェットコンディション。霧が立ち込める場面もあったが、午前9時からの公式予選はクリアな視界の中で行われた。20分間のセッションで、#23 GT-Rの松田が17番グリッド、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの平手晃平が18番グリッド、#12 カルソニック IMPUL GT-Rのジェームス・ロシターが19番グリッド、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの高星明誠が21番グリッドとなった。

    昼間は強い日差しがふりそそぎ、蒸し暑さを感じるほどだったが、レース2のスタート進行が始まる午後1時半過ぎには、鉛色のどんよりとした雲がたちこめるように。ただ、雨が落ちてくるようなことはなく、決勝レースはドライコンディションでスタートした。

    前日のレース1同様、インディスタイルのスタート方式でオープニングラップから随所で3ワイド、4ワイドバトルに。日産勢も、#3 GT-Rの平手と#24 GT-Rの高星が接戦をすり抜けてポジションアップを果たす。#23 GT-Rの松田と#12 GT-Rのロシターは後方に下がってしまった。9周目に、コース上に落ちた他車のパーツを回収するためにセーフティカー(SC)が導入された。SCランはすぐに解除となり、12周目にリスタートが切られる。このリスタートを活かしてポジションアップしたのが#24 GT-Rの高星。#23 GT-Rの松田もポジションを上げた。

    レースの中盤、14周目を迎えるころから、義務付けられてるタイヤ交換のためにピットに戻ってくるマシンが現れ始める。#23 GT-Rは15周目、#3 GT-Rは16周目、#24 GT-Rは18周目、#12 GT-Rは20周目にピットイン。その直後、21周目に2度目のSCが導入された。これもコース上の破片を回収するためだったが、回収範囲が広かったためにSCランが長引き、リスタートが切られたのはレース残り時間が10分を切った時。このリスタートでポジションアップを狙う各車のバトルは白熱し、様々なところで接触アクシデントが連発する。#12 GT-Rはシングルフィニッシュ圏内までポジションを上げていたが、コースの最終セクションでアクシデントに遭い、マシンにダメージを負って、1コーナーのコースサイドにマシンを止めることとなった。また#3 GT-Rも別の場所で他車と接触。ピットに戻り、そのままレースを終えることになった。

    レースはすぐに3度目のSCランに。既定の55分を過ぎたところでSC車両が隊列から離れ、レースはファイナルラップでの超スプリントの戦いになった。#23 GT-Rは接近戦の中で2つポジションを下げてしまい、11位でチェッカー。#24 GT-Rが12位に続いた。

    松田次生
    「スプリントで距離はいつもより短いですが、精神的にはとても大変でした。今回は何度もSCが入ってリスタートになって、そのたびにみんなヒートアップしていくのが分かりました。インディスタイルのリスタートはサバイバルでしたね。レース全体では、昨日のロニー選手のレースからのフィードバックも良かったし、木曜日の走行セッションでロングランのチェックをできたのも大きかったですね。久々にレースができたなという気持ちもあります。応援ありがとうございました」

  • SUPER GT × DTM 特別交流戦 | レース2はN.カーティケヤンが勝利

    SUPER GT × DTM 特別交流戦 | レース2はN.カーティケヤンが勝利

    SUPER GTのGT500マシンとDTM(ドイツツーリングカー選手権)マシンによるドリームレース『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦』のレース2が11月24日(日)に富士スピードウェイで開催され、ナレイン・カーティケヤン(NAKAJIMA Racing)が優勝した。

    2位にはロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS5 DTM)、3位にはマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が続いたが、デュバルに1秒加算ペナルティが科せられ、順位が入れ替わった。

    日本人の最高位は山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)の4位、小林可夢偉(BMW M4 DTM)が5位に続いた。

    レースは残り8周で複数台が絡むクラッシュが発生。SUPER GTの5台がリタイアし、残り1周のスプリントレースとなった。

    Po. No. Class Car Driver
    1 64 SUPER GT Modulo Epson NSX-GT N.カーティケヤン
    2 28 DTM BMC Airfilter Audi RS5 DTM L.デュバル
    3 11 DTM BMW M4 DTM M.ウィットマン
    4 1 SUPER GT RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴
    5 0 DTM BMW M4 DTM 小林可夢偉
    6 16 SUPER GT MOTUL MUGEN NSX-GT 中嶋大祐
    7 99 DTM Akrapovic Audi RS5 DTM M.ロッケンフェラー
    8 37 SUPER GT KeePer TOM’S LC500 平川亮
    9 33 DTM Audi Sport RS5 DTM R.ラスト
    10 21 DTM Audi Sport Japan RS5 DTM B.トレルイエ
    11 23 SUPER GT MOTUL AUTECH GT-R 松田次生
    12 24 SUPER GT リアライズコーポレーション ADVAN GT-R 高星明誠
    13 4 DTM BMW M4 DTM A.ザナルディ
    14 39 SUPER GT DENSO KOBELCO SARD LC500 H.コバライネン
    15 19 SUPER GT WedsSport ADVAN LC500 国本雄資
    16 6 SUPER GT WAKO’S 4CR LC500 大嶋和也
    17 12 SUPER GT カルソニック IMPUL GT-R J.ロシター
    18 3 SUPER GT CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 平手晃平
    19 36 SUPER GT au TOM’S LC500 中嶋一貴
    20 38 SUPER GT ZENT CERUMO LC500 石浦宏明
    21 17 SUPER GT KEIHIN NSX-GT 塚越広大
    22 8 SUPER GT ARTA NSX-GT 野尻智紀
  • SUPER GT × DTM 特別交流戦 | レース1はニック・キャシディが勝利

    SUPER GT × DTM 特別交流戦 | レース1はニック・キャシディが勝利

    SUPER GTのGT500マシンとDTM(ドイツツーリングカー選手権)マシンによるドリームレース『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦』が11月23日(土)に富士スピードウェイで開催され、ニック・キャシディ(KeePer TOM’S LC500)がポール・トゥ・ウィンを飾った。

    2位には塚越広大(KEIHIN NSX-GT)、3位には山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)とSUPER GT勢が表彰台を独占。

    トップ5をSUPER GT勢が占め、DTMのトップはブノア・トレルイエ(Audi Sport Japan RS5 DTM)の6位。BMW M4 DTMを走らせた小林可夢偉は14位だった。

    今回のSUPER GT×DTM 特別交流戦はSUPER GTのシリーズ戦とは違い、スプリントレースのDTMのレースフォーマットを基本に行われる。これはレース1(23日・土曜)とレース2(24日・日曜)にそれぞれ予選と決勝レース(55分+1周)が行われる。タイヤ交換を伴うピットインは義務付けられるが、ドライバー交代、給油はなし。GT500チームは基本的にはレース1とレース2で別のドライバーとなる(No.1 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴とNo.17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大は2レースとも走行)。

    DTMのパッシングアイテムであるDRS(ドラッグ・リダクション・システム:リアウイングの角度を変えてスピードを上げる)とプッシュ・トゥ・パス(一時的に燃料流量が増やせるオーバーテイク・システム)は使用不可。もちろん、ウェイトハンディはなしだ。タイヤだが、SUPER GTでは通常チームごとにタイやメーカーを選べるが、今大会はDTMがシリーズで使用するハンコックタイヤのワンメイクとなる。

    Pos. No. Class Car Driver
    1 37 SUPER GT KeePer TOM’S LC500 N.キャシディ
    2 17 SUPER GT KEIHIN NSX-GT 塚越広大
    3 1 SUPER GT RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴
    4 6 SUPER GT WAKO’S 4CR LC500 山下健太
    5 19 SUPER GT WedsSport ADVAN LC500 坪井翔
    6 21 DTM Audi Sport Japan RS5 DTM B.トレルイエ
    7 36 SUPER GT au TOM’S LC500 関口雄飛
    8 33 DTM Audi Sport RS5 DTM R.ラスト
    9 38 SUPER GT ZENT CERUMO LC500 立川祐路
    10 16 SUPER GT MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀
    11 3 SUPER GT CRAFTSPORTS MOTUL GT-R F.マコウィッキ
    12 23 SUPER GT MOTUL AUTECH GT-R R.クインタレッリ
    13 99 DTM Akrapovic Audi RS5 DTM M.ロッケンフェラー
    14 0 DTM BMW M4 DTM 小林可夢偉
    15 8 SUPER GT ARTA NSX-GT 伊沢拓也
    16 39 SUPER GT DENSO KOBELCO SARD LC500 中山雄一
    17 24 SUPER GT リアライズコーポレーション ADVAN GT-R J.マーデンボロー
    18 11 DTM BMW M4 DTM M.ウィットマン
    19 12 SUPER GT カルソニック IMPUL GT-R 佐々木大樹
    20 64 SUPER GT Modulo Epson NSX-GT 牧野任祐
    21 4 DTM BMW M4 DTM A.ザナルディ
    22 28 DTM BMC Airfilter Audi RS5 DTM L.デュバル
  • 柿元邦彦 NISMOアンバサダー SUPER GT × DTM 特別交流戦を語る

    柿元邦彦 NISMOアンバサダー SUPER GT × DTM 特別交流戦を語る

    柿元邦彦 NISMOアンバサダーが、SUPER GT × DTM 特別交流戦について語った。

    「ドイツツーリングカー選手権(DTM)とSUPER GTの規則の統合については、2010年頃から話し合いが始まりました。ドイツと日本の両レースが規則を統合すれば、お互いのレースに出られる可能性が生まれるし、またコストダウンを図れる。そういった目的があって進んだ「CLASS1」は、DTMは2019年から、そしてSUPER GTではエンジンや空力面の開発領域が少し異なる「CLASS1+α」が2020年から採用されることになります」

    「理想としていたコスト削減についてはこれで成り立ちますが、お互いのレースに出ているマシンが参戦しあうというのは難しいこと。一昨年にデモ走行を行い、今年の10月にはGTマシンが3台、ホッケンハイムでのDTM最終戦にゲスト参戦しましたが、今回はDTMマシンが日本にやってきます」

    「2つのカテゴリーは、そもそもレースフォーマットが大きく違います。まず、タイヤはDTM側がハンコックタイヤのワンメイクに対し、SUPER GTはマルチブランド。そして、DTMはスプリントレースで、SUPER GTはセミ耐久です。また、DTMではCLASS1車両だけでレースが行われますが、SUPER GTでは速さの違うGT300クラスのマシンと混走するという違いもありますね。これだけ違う2つのレースがお互いに交流し、一緒に走るというのは非常に意味のあることだと考えます」

    「今回の特別交流戦は、使用するタイヤはハンコックでワンメイクになります。レースフォーマットは、55分+1周。土曜日と日曜日にそれぞれ予選と決勝を行います。DTM側はスプリントレースですから、耐久レースに必要な設備を、この交流戦に合わせて準備するのはとても難しいので、合理性を考えこのようなフォーマットになりました。いっぽう、DTMで使用されているDRSやプッシュトゥパスといった、オーバーテイクをするためのシステムは使用できないことになっています」

    「55分+1周というレースフォーマットは、日本ではあまりないので見るほうも戸惑うかもしれませんね。例えば、残り15分あると思っても、セーフティカーが入ったりすれば、そのままゴールする可能性もあり得ます。また1回のタイヤ交換が義務付けられていますが、やり方が通常のGTと違っていますし、ドライバー交代もありません」

    「いつもセミ耐久で300km、500kmという距離を走っているGTマシンですが、スプリントレースではいつもと違う戦いを見せることでしょう。しかも、土曜日と日曜日で2回レースがあるので、いつもの2倍楽しめます。また、アウディやBMWが一緒に走るというのも見ていて面白い点だと思います。アウディやBMW、ドイツ車のファンの皆さんも、富士スピードウェイに来ると思いますし、新しいレースファンとの交流も楽しんでいただけるのではないでしょうか」

    「レース展開は全く予想できませんが、各チームとも、ファンの皆さんに楽しんでもらえるよう一生懸命戦っていきますので、ぜひ応援してください」