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  • アウディ:WEC 2013年 シルバーストン6時間レース プレビュー

    アウディ:WEC 2013年 シルバーストン6時間レース プレビュー

    アウディは、2013年FIA世界耐久選手権(WEC)のシーズン開幕戦シルバーストン6時間レースに出場する。

    昨年8月、アウディはシルバーストンで優勝を勝ち取ると同時に、FIA世界耐久選手権 (WEC) のチャンピオンを獲得。今年4月14日に開催される歴史あるシルバーストンでの6時間レースは、さらに進化したAudi R18 e-tron quattro hybridによる、年間チャンピオン防衛シーズンの第一歩となる。

    シルバーストンでのレースは2013年度のWEC開幕戦だが、アウディスポーツ チームヨーストにとっては今年2回目のスポーツカーレースとなる。

    去る3月、アウディはセブリング12時間耐久レースに出場し、1-2フィニッシュを達成。そしてWEC開幕以降、Audi R18 e-tron quattro hybridは、トヨタが擁する2台のハイブリッドカーの挑戦を受けて立つことになる。2台のAudi R18 e-tron quattro hybridは、現チャンピオンのマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組と、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ(フランス/デンマーク/イギリス)組がドライブする。

    昨年、全長5.891kmのシルバーストンに集まったレースファンは、最後の最後まで息つく暇もない激しいバトルを目の当たりにした。昨年のレースでアウディは、6時間で14回も入れ替わる激しいトップ争いを制し、2位に55.675秒の差をつけ、シーズン4回目の優勝を果たした。

    そして今年は開幕戦となるため、英国のレースファンは、世界耐久選手権の新しい側面をいち早く体験することになる。Audi R18 e-tron quattro hybridは多くの改良が加えられた新バージョンとなり、今回のシルバーストンで、ヨーロッパでの初レースを迎える。マシンに加えられた革新的な進化によって、エアロダイナミクスがより高効率化され、ハイブリッドシステムは一層の性能向上と同時に超軽量技術をより多く取り入れた。また、ルーフに取り付けた2台のカメラからなる新型ドライバーアシスタンス システムが、コクピットからの前方視界を向上させている。

    車輌の研究開発が進む一方で、技術規則の変更により、レースカーのパフォーマンスに厳しい制限が加えられることとなった。エアリストリクター径を小型化されたことで、今年のAudi R18 e-tron quattro hybridに搭載される3.7L V6 TDIエンジンは、昨年比で約15kW (20hp) 減の、360kw (490hp) しか発揮出来なくなってた。

    また、競技規則にもいくつかの変更が行われた。まず、予選タイムの計算法が変わる。これまでは、1人のドライバーのタイムで予選結果が出されてたが、今年からは、2人のドライバーが最低2周ずつのタイムアタックを行い、各ドライバーの上位2つのタイム(合計4つのタイム)の平均値にてスターティンググリッドが決定される。また、マニュファクチャラーズ チャンピオンシップにおいては、2013年から全8戦すべての結果が反映されることになった。昨年のように一部のレースを計算から除外することがなくなったため、すべてのレースで好結果を出さねばならず、より一層マシンの信頼性が重要となる。

    イギリスのレースファン達は、レースに関する知識がとても豊富なだけでなく、贔屓のブランドを長く熱心に応援し続けるという特長で知られている。この特長は、英国におけるアウディの成長ぶりからも見て取れる。アウディは過去10年の間に、英国市場での販売台数をおよそ2倍に成長させた。2012年度だけで7.2%も成長している。販売実績12万3,640台に達した英国市場は、アウディにとって今やドイツに続き、ヨーロッパで2番目に大きな市場となっている。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「アウディのタイトル防衛シーズンは、ヨーロッパのモータースポーツ発祥の地、イギリスから始まることになりました。昨年のシルバーストンのレースでアウディのハイブリッド テクノロジーは、非常にスリリングなレースを制して優勝を勝ち取り、同時にシーズン半ばにしてFIA世界耐久選手権のマニュファクチャラーズ タイトルを手に入れました。3月のセブリング12時間レースで優勝を飾った後、私達はライバルのトヨタのマシンとの最初の闘いを心待ちにしていました」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
    「WECシーズン開幕は4月半ばですが、私達は今シーズンに向けての準備を、かなり前から行って来ました。幾度も公式テストに参加し、セブリング12時間レースでは大きな成功を収めました。そしてこれからは、着実にひとつひとつの成果を積み上げなければなりません。今年の世界チャンピオン獲得への道は、開幕から強力なライバルを迎えることになり、去年と同様に厳しいものとなりそうです。しかし、私達はその闘いをとても楽しみにしています」

  • 小林可夢偉、AFコルセ 71号車でWECに挑む

    小林可夢偉、AFコルセ 71号車でWECに挑む

    小林可夢偉は、AFコルセの71号車 フェラーリF458イタリアで2013年のWEC開幕戦に挑む。

    2013年 WEC世界耐久選手権 開幕戦シルバーストン6時間レースの最新版エントリーリストを発表。AFコルセは、LMGTE ProクラスにフェラーリF458イタリアをエントリー。小林可夢偉は、トニ・バイランダーとともに71号車を走らせる。

    AFコルセのもう1台、51号車はジャンカルロ・フィジケラ、ジャンマリア・ブルーニが走らせる。

    2013年、LMP1クラスに2台体制で挑むトヨタは、7号車をアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、8号車をアンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミをドライブ。中嶋一貴は、スーパーフォーミュラ(旧フォーミュラ・ニッポン)開幕戦と日程がバッティングしているため不参加となる。

    シルバーストン6時間耐久レースは、4月14日に決勝レースが行われる。

    関連:WEC 世界耐久選手権 放送日程

  • ブルーノ・セナ、F1シート獲得を断念してWECにフル参戦

    ブルーノ・セナ、F1シート獲得を断念してWECにフル参戦

    ブルーノ・セナが、2013年にWEC(世界耐久選手権)にアストンマーチンからフル参戦することが明らかになった。

    ブルーノ・セナは、アストンマーチン・レーシングからル・マン24時間を含むWEC全戦にエントリー。アストンマーチン V8ヴァンテージをドライブする

    ウィリアムズのシートを失ったブルーノ・セナは、2013年のフォース・インディアのドライバー候補に挙げられていたが、今回の契約により、F1残留は断念したカタチだ。

    「前に進んで、再びレースで勝ちたいと思っている。F1ではそのようなチャンスはなかった」とブルーノ・セナは述べた。

    ブルーノ・セナは、3月に開催されるセブリング12時間でダレン・ターナー、ステファン・ミュッケと組んでガルフカラーのアストンマーチンを走らせる。

  • トヨタ、2013年もFIA世界耐久選手権にTS030 HYBRIDで参戦

    トヨタ、2013年もFIA世界耐久選手権にTS030 HYBRIDで参戦

    トヨタは、昨年に引き続き2013年もル・マン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権(FIA World Endurance Championship:WEC)にTS030 HYBRIDで参戦することを発表した。

    2月1日(金)にパリで行われた記者発表会で、トヨタの2台を含むFIA世界耐久選手権及びル・マン24時間レースの出場車リストが、ACO(フランス西部自動車クラブ)から発表された。

    トヨタ・レーシングのドライバーは昨年と同じく、7号車にアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴。8号車はステファン・サラザン、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミがドライブする。

    詳細については、2月19日(火)フランス・ポールリカールでの記者発表にて発表される。

  • トヨタ、2013年WECマシンを2月19日に発表

    トヨタ、2013年WECマシンを2月19日に発表

    トヨタは、2013年WECマシンを2月19日にフランスのポール・リカールで発表することを明らかにした。

    トヨタは2012年、第3戦ル・マン24時間レースからWEC(世界耐久選手権)への参戦を開始。TS030ハイブリッドで3勝を挙げた。

    トヨタは、2013年も引き続きWECに参戦することを発表。

    2月19日(火)〜20日(水)に2013年年度仕様の車両走行テストを兼ね、WEC参戦計画発表会をポール・リカール・サーキットで行うことを明らかにした。

    発表会には、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴が参加する予定としている。

    関連:
    ・アウディ、2013年のル・マン24時間およびWECの参戦体制を発表

  • ルーカス・ディ・グラッシ、2013年はアウディからWECに参戦

    ルーカス・ディ・グラッシ、2013年はアウディからWECに参戦

    ルーカス・ディ・グラッシが、2013年にアウディからWEC(世界耐久選手権)に参戦することが発表された。

    ルーカス・ディ・グラッシは、9月にWEC第5戦 サンパウロ6時間レースにアウディから参戦。際立ったパフォーマンスをみせ、2013年のアウディ R18 e-tronのドライバーの一人として契約を勝ち取った。

    アウディは、2013年にWECに2台体制で参戦。ル・マン24時間には3台体制で挑む。

    アウディのモータースポーツ代表ヴォルフガング・ウルリッヒは「ルーカスはインテルラゴスで本当に印象的だった。これまで彼が成し遂げてきたことを見れば、彼には大きな将来があると考えることができる」とコメント。

    ルーカス・ディ・グラッシは、サンパウロでトム・クリステンセン、アラン・マクニッシュとR18ウルトラを共有し、3位でフィニッシュした。

    「アウディが、F1で得ていたよりも良い、夢のような契約をオファーしてくれたことをとても嬉しく思っている」とルーカス・ディ・グラッシはコメント。

    「この仕事は自分のパフォーマンスによるものだけだ。F1のような商業的な混乱はまったくない」

    アウディは、2013年にマルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ、ロイック・デュバル、マルク・ジェネ、オリバー・ジャービス、トム・クリステンセン、アラン・マクニッシュという9人のドライバーを起用。どのメンバーがWEC全戦を戦うのか、またル・マンでの組み合わせについては明らかにされていない。

  • アウディ、2012年WECドライバーズワールドチャンピオンを獲得

    アウディ、2012年WECドライバーズワールドチャンピオンを獲得

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦の上海でレースを3位でゴールしたマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエの3人がドライバーズワールドチャンピオンを獲得した。

    アウディはすでに8月の段階でマニュファクチャラーズチャンピオン獲得を成し遂げており、ハイブリッドスポーツカーのデビューの年に2つの栄光を獲得した。

    アウディの活躍は、新生FIA世界耐久選手権(WEC)で2つのタイトルを獲得しただけに留まらない。全8戦中5戦でポールポジションを獲得し、ルマン24時間レースでAudi R18 e-tron quattroがハイブリッドカーで初めて獲得したアウディ11回目の優勝を含む、5回の総合優勝を獲得している。

    シーズン後半は、最終戦の上海大会を含みトヨタとの対決が激しさを極めた。ワールドチャンピオンを獲得したゼッケン1号車のドライバー達は、上海での6時間レースでは3位となり、これにより13.5ポイントのリードを獲得。彼らはシーズンを通じて3回の優勝と、同じく3回の2位獲得によってチャンピオンを獲得した。

    年間チャンピオンの2番手もまた、アウディドライバーが獲得した。トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組は中国でのレースをフロントローからスタートし、トヨタのニコラス・ラピエール / アレクサンダー・ブルツ組に続いて2位でゴール。トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組は今シーズン、開幕戦セブリング12時間でリナルド カペロと共に獲得した優勝を含む、表彰台を7回獲得。さらに彼らは最も低燃費で走った選手でもある。彼らは全8戦中7回もミシュラングリーンXチャレンジ賞を獲得している。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ(アウディモータースポーツ代表)
    マニュファクチャラーズチャンピオンに続き、ドライバーズチャンピオンも獲得出来たことは、非常に喜ばしいことです。残念なことに、今年の中国のレースで優勝を獲得することは出来ませんでした。非常に強力なライバルの出現は、我々の来年に掛けるモチベーションを高めてくれています。

    ラルフ・ユットナー(アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター)
    今日、我々はすべてのタイトルを獲得した。マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエの3人は素晴らしい結果を残した。トム・クリステンセンとアラン・マクニッシュの2人は優勝こそ逃したものの、ここ中国で素晴らしいパフォーマンスを発揮していた。チームもピットストップで微塵のミスもない完璧な作業を行った。WECは素晴らしい選手権だったし、我々はその初代チャンピオンに輝くことが出来た。

    トム・クリステンセン(Audi R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    このコースと日本のチームは相性が良かったみたいだ。優勝した彼らにはおめでとうと言いたい。けれど、アランやチームと共に非常に良いレースを展開出来たことを嬉しく感じている。我々がチャンピオン獲得に届かなかったのには2つの理由がある。タイトル争いをしていたライバルが、同じくアウディのドライバー達だったことと、そして彼らのマシンがまったくトラブルに見舞われなかったことだ。マルセル、アンドレ、そしてブノワの3人は、彼らの実力でチャンピオンを獲得した。

    アラン・マクニッシュ(Audi R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
    今回は2位の獲得が精一杯だった。我々はマシンとタイヤの性能をフルに引き出して走ったが、トヨタはもっと速かった。マルセル、アンドレ、そしてブノワの3人のチャンピオン獲得を祝福している。彼らは本当に素晴らしかった。我々はお互いに闘っていながら、同じチームとして頑張ってきた。

    マルセル・ファスラー(Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    アウディには本当に感謝しています。アウディのおかげで、この素晴らしい経験をすることが出来ました。素晴らしいチームで、素晴らしいチームメイトに恵まれました。チャンピオンを獲得出来たことに本当に驚いていますし、ワールドチャンピオンになれたことを嬉しく思っています。

    アンドレ・ロッテラー(Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    ルマンで優勝した上にワールドチャンピオンを獲得出来たことは、本当に素晴らしいです。この栄光をマルセルとブノワと共有出来たことも嬉しく思っています。私達は本当にいい友達同士なので、よくぞアウディに来てくれましたという気持ちです。我々のマシンは常に最高の状態でした。残念ながら、今日のレースで優勝することは出来なかったですが、チャンピオン獲得の喜びに満ちています。

    ブノワ・トレルイエ(Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
    今シーズンを終えて、本当に嬉しく思っています。ワールドチャンピオンのタイトルは、ドライバーとしてのキャリアに素晴らしいものを加えてくれました。アウディに本当に感謝しています。

    関連:アウディ、WEC第4戦の勝利でマニュファクチャラーズチャンピオン獲得

  • トヨタ、WEC今季最終戦で2連勝を達成

    トヨタ、WEC今季最終戦で2連勝を達成

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、世界耐久選手権(WEC)今季最終戦 上海6時間レースで勝利を挙げ、シーズンを終盤2連勝で締め括った。

    ポールポジションからスタートしたアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのTS030 HYBRID #7は、2位以下に58秒570の差をつけトップでチェッカーを受けた。

    今週末の勝利で、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、シリーズ全8戦中、6戦のみの参戦にもかかわらず、世界選手権ドライバーズポイントで3位となった。

    TS030 HYBRIDと画期的なトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)は、印象深いデビューシーズンを6戦中3回の勝利で飾り、3回のポールポジションと4回の最速ラップを記録するなど、圧倒的なパフォーマンスを発揮した。

    THS-Rのスーパーキャパシタによるエネルギー蓄積システムは、上海サーキットに於いても、4ヶ所のハイブリッド回生区間で300馬力のパワーブーストを発生し、加速へと貢献した。

    トヨタチームにとって、FIA世界選手権2戦連続優勝は、1994年のWRC(世界ラリー選手権)以来となる。

    決勝の朝を迎えた上海サーキットは、濃い霞のために救急ヘリコプターが飛ぶことが出来ず、朝のウォームアップ走行は中止。そのため、決勝レースはこの日初めての走行となるローリングスタートから始まることになった。

    スタートではニコラス・ラピエールがステアリングを握り、第1コーナーでトップを守ると、たちまちリードを広げた。

    2スティントを走り切ったニコラス・ラピエールは2位に約30秒のリードを保ってアレックス・ブルツに交替した。チームはピットストップの度にタイヤ交換を行い、レースが半分を消化した時点では、アレックス・ブルツとTS030 HYBRIDは、完全にレースをコントロールしていた。

    その後2人のドライバーは2スティント毎に交替。最後はアレックス・ブルツがステアリングを握ってトヨタ・レーシングのWEC初シーズン最後のレースを優勝で締め括った。

    表彰式では、現在トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社の社長で、TMGの元会長である山科忠がチームを代表して二人のドライバーと共に表彰台の中央に立った。

    アレックス・ブルツ:
    素晴らしいレースだった。100%完璧な週末で、金曜日からやって来たことが全て正しく働いた。テレビを見ていた人には楽なレースに見えたかもしれないが、ニコラス・ラピエールも私も全力を出し切った。簡単なレースなど無いが、今日のレースはトヨタのために勝利し、チームのメンバー全てに冬に向けてやる気を出して欲しいと願って頑張った。とにかく今日は最高だった。中嶋一貴も、ここにいて欲しかった。今年を振り返ってみると、素晴らしいシーズンだったと言える。シーズン序盤は意気込みやパフォーマンスにも波があったが、日々ステップアップして行った。そのおかげでシーズンを勝利で終えることが出来た。

    ニコラス・ラピエール:
    素晴らしい週末だった。最初の公式練習から最後まで我々は最速だった。TS030 HYBRID #7は絶好調でレース中プッシュし続けることが出来た。トヨタ・レーシングの全員が素晴らしい仕事をした。チームの一員として、アレックス・ブルツや中嶋一貴と一緒に仕事が出来たことが嬉しかった。最初はTS030 HYBRIDやエンジン、ハイブリッドシステムだけでなく、チームでさえも真新しかったが、シーズンが進むにつれて進化した。もちろん大変な仕事だったが、チームの努力の賜で、そのおかげで最高のシーズン終盤を迎えることが出来た。我々のペースは来年に向けてやる気を起こさせるに十分だったが、これからの冬の間も、アウディの反撃に備えて手を休めるわけにはいかない。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
    今日はチーム全体のパフォーマンスが最高に発揮出来た。戦略も、ピットストップも、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのドライブも最高だった。シーズンを終えるにあたって、このプロジェクトに携わった全員に感謝したい。デビューシーズンに3回のポールポジションを獲得し、3勝を挙げられたことは十分に満足出来る結果だ。アウディと接近戦を戦えたことは素晴らしい経験だった。アウディのアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ、マルセル・ファスラーのドライバーズタイトル獲得にはおめでとうと言いたい。アウディは素晴らしい競争相手であり、来年もまた真正面から勝負を挑みたい。最後に、LMP1プライベートチームのタイトルの獲得とプチ・ル・マンの勝利を挙げたレベリオンチームにもおめでとうと言いたい。我々TMGは彼らにエンジンを供給出来たことを誇りに思う。

  • トヨタ:WEC最終戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC最終戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタ・レーシングは、FIA世界選手権(WEC)参戦初年度を締めくくるべく、今季最終戦となる上海6時間レースへと臨む。

    参戦5戦にして富士スピードウェイで2勝目を果たしたTS030 HYBRIDは、トヨタ・レーシングのドライバーと共に、シーズン最終戦に挑戦する。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの二人が今週末 TS030 HYBRIDのステアリングを握るが、富士6時間レースの殊勲者、中嶋一貴はSUPER GT最終戦もてぎのために日本に留まる。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、先週末、東京・お台場で行われたモータースポーツジャパン(MSJ)でレースファンとの集いを楽しんだ後、中国・上海へと赴く。

    今週末、戦いの舞台となる上海国際サーキットの5.451kmのコースは、2004年に上海市郊外に建設された。

    富士スピードウェイと同様に、上海サーキットではハイブリッド回生区間が4ヶ所設定され、トヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)のスーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーが、300馬力の加速パワーとして活用される。

    今週末は、金曜日に90分づつ2回(10:30〜11:30と15:00〜16:30)の公式練習、土曜日には最終公式練習(09:40〜10:40)に続き予選(13:55〜14:15)が行われる。日曜日の決勝レースはウォームアップ走行(08:00〜08:20)の後、午前11時に6時間レースがスタートを切る。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    トヨタ・レーシングにとって印象深く、成功を収めた世界耐久選手権の初年度であった。我々はちょうど1年前の2011年に活動を開始した当時の予想よりもはるかに多くを達成してきた。アウディをはじめとする強豪他車と短時間で競えるようになったことは、このプロジェクトにおける大きな財産となった。今、エキサイティングだった今季の最終レースを前に、我々は全力で戦いシーズンを締めくくりたい。今月は忘れられない富士スピードウェイでの勝利を味わったが、上海でのレースへ臨むに当たって、心機一転、最良の結果を残すためにも失敗は許されない。

    アレックス・ブルツ #7
    中国戦を楽しみにしている。私は、F1で戦ったことのあるこのコースを知っているし、流れるようなコーナーが好きだ。このコースは我々のTS030 HYBRIDに合っていると思う。TS030 HYBRIDでレースを戦うのは、どのサーキットでも楽しいが、上海サーキットも例外ではない。シーズン最後のレースとなるが、全力でアタックし、最高の結果でシーズンを終えたい。前戦から、東京でのイベントに参加するなど忙しかったが、多くのトヨタファンに出会えて、とても新鮮だった。日本の素晴らしい雰囲気の中で大きなモチベーションを得て、シーズン最終戦へ向け態勢は整った。

    ニコラス・ラピエール #7
    シーズン最終戦は冬の間の記憶に残るため、非常に重要なレースであり、上海は力強い結果を得たい。コースはTS030 HYBRIDに非常に適しており、ここ数レースの流れからいっても、チャンスはあると思う。私は以前A1GPでこのサーキットを走ったことがあり、コースレイアウトなどを良く知っているが、いつものように、最初の公式練習をきちんとこなすことが重要となる。我々は、5レースで3回表彰台に上がり、2回勝利を挙げるなどトヨタ・レーシングにとって偉大な初めてのシーズンを戦って来た。そのシーズンを良い成績で終われることを期待している。

  • トヨタ、WEC第7戦 富士6時間レースで優勝!

    トヨタ、WEC第7戦 富士6時間レースで優勝!

    トヨタ・レーシングはポールポジションからスタートした富士6時間レースで優勝。FIA世界耐久選手権(WEC)で今季2勝目をあげた。

    TS030 HYBRID #7は公式練習第2回目以外の全てのセッションでベストタイムを記録。そして決勝レースでもアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名のドライバーがハイペースで周回を重ね、最速ラップを叩き出した。

    2位に11.233秒の差を付けて優勝したTS030 HYBRID #7をドライブした中嶋一貴は、1992年にトヨタTS010と共にイタリア・モンツァで行われた世界スポーツカー選手権で優勝した小河等以来の、FIA世界選手権レースを制した日本人となった。また、この勝利はトヨタ・レーシングにとって、第5戦サンパウロに続くWECでの2勝目。

    #1アウディとの激しい戦いは、富士スピードウェイからほど近いトヨタ東富士研究所で開発されたトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載したTS030 HYBRIDで、優勝というトヨタ・レーシングにとって最高の結果を残した。

    TS030 HYBRID #7はアレックス・ブルツがポールポジションからスタート、第1コーナーもトップを守り、リードを広げた。その後もTS030 HYBRIDが搭載するTHS-Rの絞り出す300馬力のエキストラパワーで2位以下を引き離した。

    1回目のピットストップとドライバー交替までは接近戦が続いたが、ドライバーがニコラス・ラピエールに代わったあと2時間を経過した時点で、TS030 HYBRID #7は周回遅れの車両をかわそうとして走行ラインを外し、2位へと転落した。

    しかし、タイヤ交換なしで2スティントを走ったニコラス・ラピエールは、再びレースをリードし、レースが半分を消化した時点で中嶋一貴に交替した。

    その後、導入されたセーフティカーが退き、前方がクリアになったTS030 HYBRID #7と中嶋一貴は、最速ラップを繰り返し記録しながらさらにリードを広げた。

    中嶋一貴は猛烈なペースで勝利に向かって走り続け、ほぼ3時間にわたる3スティントを一人で走り切り、見事に勝利のチェッカーフラッグを受けた。

    10月28日(日)に上海国際サーキットで行われるWEC最終戦・上海6時間レースでは、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールがTS030 HYBRID #7のステアリングを握り、中嶋一貴はSUPER GT最終戦もてぎ戦を戦う。

    アレックス・ブルツ:
    今日はトヨタ・レーシングと、我々を応援してくれたトヨタファミリー全員にとって特別な日だ。ブラジル・サンパウロでの勝利は素晴らしい経験だったが、トヨタのモータースポーツ部門がある東富士研究所から僅かな距離にある富士スピードウェイでの今回の勝利は特別なものだ。我々は週末を通してトヨタの従業員、そして、富士スピードウェイにやって来た多くのファンに支えられた。信じられない経験だ。我々は勝利に向かって突き進むことを約束してはいたが、アウディがその前に立ちはだかった。それだけに、この勝利は特別で、日本とケルンのチーム全員の、血の滲むような努力の賜だ。週の始まりから全てをレースに向けて準備し、戦略を立てたが、結果は我々が望んでいた通りになった。チーム全員に感謝したい。

    ニコラス・ラピエール:
    この勝利は最高の結果であり、エキサイティングなレースは世界選手権のためにも、富士スピードウェイに来場したファンのためにも良かった。アウディとの戦いは厳しいものだった。我々は2スティントにわたりタイヤ交換をしない作戦をとったので、少しは時間を稼ぐことが出来た。作戦は上手く行き、トップに立てたので、タイヤ的には少し苦しくなったが後続とのギャップを何とかコントロールし、最後には少しマージンを広げることすら出来た。我々は最後にもう一度ピットストップをしなければならないことが分かっており、そのために中嶋一貴は猛烈にプッシュした。ここ日本で優勝を果たせて最高の気分だ。今年の初めから誰もがこの富士スピードウェイでのレースの大切さを語っていたが、それが叶えられて満足だ。

    中嶋一貴 :
    なんとも素晴らしい一日となった。この素晴らしい成績はチーム一丸となった結果であり、チームメイトとチーム全員に感謝したい。チームは素晴らしいTS030 HYBRIDを用意してくれ、トヨタ自動車は素晴らしいハイブリッドシステムを開発してくれた。この成果はチーム全員の努力の賜だ。FIA世界選手権に勝利することはドライバーとしての目標であり、それが果たせた今日は特別な日だ。多くの観客が集まってくれて、グランドスタンドに無数のトヨタの旗が振られるのを見るのは最高の気分だった。本当に最後の数周は興奮した。担当エンジニアから、最後のピットストップが待っているからプッシュしろと無線が入り、夢中で攻めた。その結果、優勝を果たすことが出来、最高の気分だ。

    木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
    このプロジェクトの始まりから、私は富士6時間レースで優勝することを目標に置いてきた。そのような状況下で多くのファンの前でエキサイティングなレースを戦うことが出来、さらに勝利を挙げられたことは格別の気分だ。チーム全体が最高の仕事をして、特別なレースというプレッシャーをはねのけた。最高の戦いをしてくれた、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3人をとても誇りに思う。特に中嶋一貴はサンパウロでの勝利を経験しておらず、今回は彼にとっての初勝利を楽しんでくれたと思う。我々トヨタ・レーシングの全員が、日本の多くのファンの声援に感激し、絶大な支援に感謝している。私は富士6時間レースがWECカレンダーの中で重要なレースとして認められたことを嬉しく思っている。この素晴らしいイベントを開催してくれた富士スピードウェイの努力にも感謝したい。