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  • トヨタ、WEC第6戦富士に2台体制で出場

    トヨタ、WEC第6戦富士に2台体制で出場

    トヨタは、9月22日(日)FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースに挑む。戦いの舞台となるのは、WEC初開催となる米国テキサス州オースティンに新設された“サーキット・オブ・アメリカズ”。

    アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンとTS030 HYBRID #8がエントリー。続く10月20日(日)に行われるWEC第6戦富士6時間レースにはアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴とTS030 HYBRID #7も加わり、2台体制の出場となる。

    トヨタ・レーシングは、残念な結果に終わってしまった前戦ブラジルの雪辱を果たすべく、米国での戦いに挑む。

    ハイダウンフォース仕様へと空力がアップデートされたTS030 HYBRIDは、ブラジルのインテルラゴス・サーキットでその性能の片鱗を示し、首位争いを繰り広げたが、序盤、周回遅れの車両に接触し、僅か35分でレースを終えることとなった。

    “サーキット・オブ・ジ・アメリカズ”は、近年新設されたばかりのサーキット。アップダウンが激しい1周5.515kmのコースは、2つのタイトなヘアピンを高速なセクションで結ぶ、全20のコーナーを持ち、国際レベルでの耐久レースが行われるのは初めてとなる。

    TS030 HYBRIDのトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)が蓄えられる減速時のエネルギーは、規定で最大500kJと決められている。この回生エネルギーを放出できるリカバリーゾーンは、このサーキットでは4ヶ所設定されており、これらのリカバリーゾーンで、ドライバーは300馬力のハイブリッドパワーをV8、3.4リットルガソリンエンジンでの加速に上乗せすることが出来る。

    サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースは、19日(木)のテストデイで幕を開ける。20日(金)に9:15(日本時間23:15)からと15:25(同翌日5:25)の1時間半ずつ2回の公式練習走行。21日(土)は8:40(同22:40)からの1時間の最終練習走行に続き、13:35(同翌日3:35)から25分間の予選が行われ、6時間の決勝レースは22日(日)の11:00(同翌日1:00)にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    トヨタ・レーシングにとって初めての米国でのレース、ましてサーキット・オブ・ジ・アメリカズのような新設コースでレースを戦うことに興奮している。素晴らしいコースレイアウトで、TS030 HYBRIDが全開で疾走するのを見るのが待ちきれない。オースティンでの初めてのWEC勝者となるのが夢だが、それはもちろん挑戦だ。前戦ブラジルで、我々のハイダウンフォースパッケージの有用性は示せたが、レース本番ではアクシデントのために本来の競争力を見せられなかった。オースティンではアウディと6時間フルに戦いたいと思っている。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    ブラジルでは勝てるチャンスがあると思っていただけに、本当に残念なレースになってしまった。オースティンではもっと良い週末にしたいと思っている。アップデートされたTS030 HYBRIDについては、ブラジルで非常に良い手応えを感じていたので、今週末についても自信がある。サーキット・オブ・ジ・アメリカズは素晴らしいコースで、LMP1クラスの車両にとっては、全車初めてのコースだ。私にとっても初めて走るコースであり、本当に楽しみだ。木曜日のテストから、忙しい週末になると思うが、練習走行の前にセットアップの最適化などを行う良いチャンスであり、良いセッティングが見出せることを望んでいる。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    米国でレースをするのは素晴らしい経験であり、オースティンは素晴らしい町なのでこの週末が楽しみだ。9月のテキサスでのレースは、非常に暑いので、昨年のバーレーンのようにタフな戦いになると思う。このチャレンジに向け、私の体調は万全だ。素晴らしいコースは耐久レース向きで、米国でのレースは良い結果が得られると思っている。メインストレートが特徴で、そこからのブラインドとなる第1コーナーは非常に印象的だ。一刻も早くTS030 HYBRIDで走ってみたい。

    ステファン・サラザン #8:
    米国でのレースは好きだ。今年はグランダムシリーズで素晴らしい経験をして来た。アメリカのファンは熱狂的で、彼らは耐久レースに対して大きな情熱を持っており、LMP1カーでの走りを見せられるのが楽しみだ。TS030 HYBRIDが見せるパフォーマンスは、特にオースティンのようなコースでは、間違いなく彼らを満足させられるだろう。オースティンは3月に走ったが、とても楽しかった。ブラジルでのアクシデントの後、この週末に好結果を得るべくモチベーションは高まっている。我々はそれが実現出来るはずだ。

  • 小林可夢偉 「表彰台には間違いなく乗れていたと思うので非常に残念」

    小林可夢偉 「表彰台には間違いなく乗れていたと思うので非常に残念」

    小林可夢偉が、WEC第4戦サンパウロのレース週末を振り返った。

    「インテルラゴスはよく知っているサーキットなんですが、F1よりもレースの開催時期が早いから、現地は夏と言うよりは春に近いんだろなと想像はしていましたが、サンパウロに着いた時は思っていた以上に寒くてかなりビックリしました。でも土曜、日曜とだんだん暖かくなったのでよかったです」と小林可夢偉は振り返る。

    「チームは今回のレースの前に数回テストをしていたので、走行初日はそのデータなどを使いつつというプログラムだったんですけど、クルマにトラブルが出てしまってフリー走行2回目では僕は1周も走ることが出来ませんでした」

    「振り返ってみるとこの週末は初日から最後までなにかドタバタしていました。土曜日も予選前のフリー走行でクルマにトラブルがあって、思ったほど走ることができないまま予選を迎えていました。走行時間があまりなかったので、予選に向けたセッティングはインターバルの間にエンジニアやチームメイトのトニーといろいろと話して決めたんです」

    迎えた予選。小林可夢偉のAFコルセ 71号車は4番手タイムで予選を終える。

    「今回の予選は僕が最初のアタックを担当。その後トニーにバトンを渡しました。予選の内容としては、きちんとタイムを出せたし、クルマのバランスも少しずつよくはなっていたので、ドライバーとしてやれることはできたと思います」

    決勝では小林可夢偉が初めてスタートを担当。スプリントレースさながらのバトルを繰り広げる。

    「日曜日の決勝レースはWECで初めてスタートを担当しました。スタートでは同じチームの51号車にポジションを譲りましたが、その後前を走っていたのがランキングトップだったポルシェの92号車だったので、絶対に抜いてやろうと思って抜いて3番手になったんです。その後はアストンマーチンとのバトルになって、1台には抜かれたけれど、もう1台のアストンはなんとか抑える展開で、タイヤの内圧が高くなっていたので厳しい状態でしたが、とにかく『これ、本当に耐久レース?』というぐらいの接戦を演じていました」

    AFコルセ 71号車

    「その後セーフティーカーが結構長い間入ってる間に3番手にポジションが上がって、トニーに交代しました」

    「トニーに交代してから、レースが再開したんですが、その後数周で突然クルマから火が出てリヤ周りが炎上してしまいました。とにかくトニーが無事だったことがなによりでした」

    「フリー走行をきちんと走れていなかった分、実際にレースでタイヤがどうなるのかわからない状態で決勝を迎えていましたが、レース序盤のペースや結果を見ると表彰台には間違いなく乗れていたと思うので非常に残念です。選手権的にもノーポイントが痛いですが、とにかく次のオースティンで流れを取り戻して、富士につなげたいと思います。応援よろしくお願いいたします」

  • アウディ、WEC第4戦サンパウロで1-2フィニッシュ

    アウディ、WEC第4戦サンパウロで1-2フィニッシュ

    アウディは、WEC世界耐久選手権の第4戦サンパウロで1-2フィニッシュを成し遂げた。

    ブラジルでのレースの週末は、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュに先んじた、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエの優勝とともに幕を閉じました。このチームはこのサンパウロ6時間レースでの優勝により年間チャンピオンポイントを8ポイントから22ポイントまで上げ、先を行くチームメイト達との差を縮めた。

    完璧なレース展開をした現ワールドチャンピオン達は5月のスパに続く今シーズン2度目のWEC勝利を祝った。1号車のファスラー / ロッテラー / トレルイエが、2号車に3周先行してインテルラゴスのフィニッシュラインを過ぎる瞬間を38,000人もの観客が見守った。ル・マン勝者のロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュが30ポイントのアドバンテージを上げていることにより、シーズン中盤のアウディ同士のチャンピオンポイント争いもますます面白くなってきている。

    レースでは大きな差をつけられた2号車だが、それが彼らの真のパフォーマンスに影響を与えることはなかった。序盤、アウディのファクトリードライバー、アラン・マクニッシュが優勢に立った。しかしその後ドライバー達は、不運の連続に見舞われることになる。セイフティカー介入時、トム・クリステンセンがピットイン後にペースの遅いGTカーの後方に戻らざるを得なくなった。ファステストラップで走行していた9度ものル・マン勝者は、前方グループのペースについて行くことができない車のおかげで、約30秒ものタイムロスを喫した。さらに、ロイック・デュバルに交代、リカバリーに向かおうとしたその時、142周目のピットレーンでの出口で、タイヤ交換取り付け時に不調があった右リヤタイヤを失った。そのためデュバルは3本のタイヤのみで1ラップを完走しなければならないはめに。さらに2回のストップ&ゴー ペナルティが年間チャンピオンポイントの上位ドライバー達の不運の締めくくりとなり、トータルで4周も失う結果となってしまった。

    最終的にはアウディモータースポーツ代表であるDr.ヴォルフガング・ウルリッヒも、これ以上に望みようのないレースの結果に満足している。アウディスポーツチームヨーストは、グリッドポジション1番2番を獲得、ファステストラップを叩き出した上、1位と2位を独占。可能な限りでの最高の結果を得て、南米での初勝利を祝った。ただし、待ち望んでいたトヨタとのバトルは起こらなかった。挑戦者トヨタの唯一の車両が序盤25周目にしてアクシデントに巻き込まれ、リタイアを余儀なくされてしまったからだ。

    次は9月22日、WEC初開催となる、アメリカはテキサス、オースティンのサーキットにてレースが行われる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「アウディにとって、1位2位を獲得できた素晴らしいレースでした。ライバルのトヨタが彼ら自身のミスではない原因によってリタイアしてしまったのは残念でした。しかし、やはり我々の2台の車にとっては長時間のタフな戦いでした。彼らは見事なレースをしてくれました。タイヤが外れてしまったり、その影響による結果など不運が2号車を襲いましたが、それでもレースを続けることができました。チャンピオン争いは厳しいものになってきましたが、最後まで戦い続けられることに疑問の余地はありません」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
    「これ以上の結果は不可能です。しかしレースは「1-2フィニッシュ」から連想されるような簡単なものではありませんでした。1号車は非常に快調でしたが、2号車は多くの不運に見舞われました。最初はレースをリードしていましたが、セイフティカー介入の間にドライバーのミスのせいではないのにポジションを失ってしまいました。そして後にはリヤタイヤが外れるアクシデントが起こりました。我々は非常に精巧なモニタリングシステムを採用していますが、それでも非常に小さい、起こり得ないようなことも「可能性」はあります。それが今日起こってしまいました。メカニック達を責めることもできません。良い面を言いえば、両マシンとも間違いなく完璧な走りを見せてくれたことです」

    マルセル・ファスラー(Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「表彰台のトップに戻るのは最高です。今回も多くの出来事があったレースでしたが、私達は運が良く全く何の問題も起こりませんでした。だから最終段階では後方から全くプレッシャーを受けることもなく、勝利を手に入れることができました。皆が素晴らしい仕事をしました。2号車にとっては残念でしたが、これでチャンピオンに少し近づくことができました」

    アンドレ・ロッテラー(Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「できるだけ多くのポイントを取り戻すことは我々にとって非常に重要なことでした。
    もちろんアウディが勝つことが最重要でしたが。2号車にとっては非常に難しいレースになったのにも関わらず、我々はやり遂げることができました。トヨタのリタイアは残念でした、その後スリルがなくなってしまいましたから。チーム全体が素晴らしい仕事をしました。とても嬉しいです」

    ブノワ・トレルイエ(Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「最近で言えばル・マンを筆頭にして、1号車はあまり物事が上手く運んでいなかったので、とても嬉しいです。他の車の不運によって有利になったのも明らかですが。それによってあまり渋滞の中でリスクを負うこともなく安全に走行できました。一流の仕事をしてくれたチームメイトとメカニック、エンジニア達に心から感謝いたします」

  • トヨタ、レース序盤でクラッシュリタイア (WEC 第4戦)

    トヨタ、レース序盤でクラッシュリタイア (WEC 第4戦)

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDのサンパウロ6時間レースは、スタートから30分ほど経過したところでリタイアとなった。

    スタートを担当したのはステファン・サラザン。彼は公式練習でレースセッティングによる走りが十分出来なかったが、スタートグリッドに着く前のウォームアップ走行で、TS030 HYBRIDの状態が素晴らしいことを確認してローリングスタートを切った。

    スタート位置は3番手グリッド。スタート後もそのままの順位を保ち2台のアウディを追い上げつつあったが、26周目にクラッシュしてレースを終えた。

    クラッシュは不可抗力の結果だった。サラザンが26周目の第2コーナーを過ぎて緩やかな左コーナーで#32 LMP2カーを抜きにかかった時、その車両が突然姿勢を崩し、#8 TS030 HYBRIDに接触、TS030 HYBRIDはコース外に押し出され、タイヤバリアにクラッシュした。サラザンに為す術は無かった。

    ピットにとまるTS030 HYBRID サラザンはクラッシュしたTS030 HYBRIDから壊れたボディ部品を除去し、ピットまで戻る努力をしたが、ダメージが激し過ぎ、クラッシュの現場からTS030 HYBRIDを動かすことは出来なかった。

    このクラッシュによる早期リタイアで、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミはレースを走ることなくサーキットを離れることになった。

    トヨタ・レーシングは今回のクラッシュを乗り越え、次戦となる第5戦オースチン6時間レースにはサンパウロと同じハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを持ち込み、シーズン後半に向けてアウディに戦いを挑む。

    TS030 HYBRID #8:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    決勝レース:リタイア(25周)、最速ラップ:1分22秒545

    ステファン・サラザン #8:
    チームに対して残念な結果になって、本当に申し訳なく思っている。レースは順調に運んでおり、ごく当たり前の場所でLMP2カーに追い抜きをかけた。ところがその瞬間、LMP2のドライバーがコントロールを失い、TS030 HYBRIDにぶつかって来た。残念ながら為す術は無かった。何とかTS030 HYBRIDをピットに戻すべく、出来る限りの事をしたが、叶わなかった。最悪の結果となってしまった。今日のレースには期待していただけに、とても失望している。

    木下美明 チーム代表:
    レースは時として厳しいものだが、今日は特にそのことを強く感じた。この週末、車は順調に仕上がって来ていたので、アウディと良い戦いが出来ると大いに期待していた。それだけにレース序盤でのリタイアは残念だ。今回のクラッシュはレーシング・アクシデントで、ドライバーのサラザンには避ける術がなかったと思う。短時間でレースを終える事になり、応援してくれていた大勢のファンとサポートを頂いていた方々に本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。我々に出来ることは、これから先の戦いに全力を尽くすことだ。

  • 小林可夢偉 「タイム差を見るとそんなに悪くはない」 (WEC第4戦)

    小林可夢偉 「タイム差を見るとそんなに悪くはない」 (WEC第4戦)

    小林可夢偉が、WEC第4戦サンパウロ6時間レースの予選を振り返った。

    小林可夢偉のAFコルセ71号車は、GTE Proクラスで4番手タイムを記録。

    アストンマーティンとポルシェに先行を許したAFコルセ勢だが、小林可夢偉の71号車はトップのアストンマーティン98号車とはおよそコンマ2秒とまずまずの予選パフォーマンスをみせた。

    小林可夢偉 WEC第4戦サンパウロ 予選後のコメント


    今日は4番手ということで、実際タイムは結構近かったんで、明日に向けては十分戦えるかなと思います。予選に関してはちょっと僕らずっとここんとこパフォーマンスがいいわけではないので、タイム差を見るとそんなに悪くはないかなと。明日、このコース結構短い方なので、タイヤが一番重要になると思います。あと、結構僕らのクルマはトラブルとかでバタバタしてて、タイヤの持ちとかわかっていないんで、明日空けてみないとわかんないんですけど、しっかりまずポイント獲って、しっかりチャンピオンシップの前のクルマに近づけるように頑張りたいと思います。

  • トヨタ、サンパウロ6時間レースを2列目からスタート

    トヨタ、サンパウロ6時間レースを2列目からスタート

    トヨタは、第4戦サンパウロ6時間レースの予選で#8 TS030 HYBRIDは2台のアウディに僅差の3番手タイムを記録、明日の決勝レースを2列目グリッドからスタートする。

    予選は25分間で行われ、トヨタ・レーシングはアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミがタイムアタックを担当、もう1人のドライバー、ステファン・サラザンはピットガレージでその様子を見守った。

    今年のWECの予選は、2人のドライバーが最低2周のタイムアタックを行わなければならない。そして、それぞれのベスト2周のタイムを足したもの(合計4周分)を周回数で割って平均ラップタイムを出し、そのタイムでスタートグリッドが決まる複雑なものだ。しかし、2人以上のドライバーで走る耐久レースならではの、優れたシステムといえる。

    トヨタ・レーシングは、まずブエミがタイムアタックを担当、2周のタイムを記録したあとでデビッドソンにステアリングを託した。しかし、デビッドソンが2周をこなして3周目に更なるタイムアタックを仕掛けようとした時、第1コーナーを過ぎたところで#2アウディがスピン、黄旗が提示されアタックは中止せざるを得なかった。その直後、予選セッションを3分残したところでハプニングが発生した。上空にあった広告バルーンが落下、そのバルーンが吊していた旗がメインストレートに落下したのだ。当然予選セッションは赤旗中断。デビッドソンはピットに戻り赤旗解除に向けて待機するが、すでにタイヤは性能を発揮するピークを失っており、事実上トヨタ・レーシングの予選は赤旗と共に終了した。

    最終的に#8 TS030 HYBRIDの平均タイムは1分21秒580で、2列目グリッド3番手からのスタートになった。ポールポジションは#1アウディだが、彼等とトヨタのタイム差は僅か0秒277。非常に接近した予選であった。

    ちなみに、午前中に行われた公式練習3回目では、#8 TS030 HYBRIDはスムーズな走りで2番手のタイムを記録している。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第3回目:2番手(1分21秒452)29周
    予選:3番手(平均1分21秒580)

    アンソニー・デビッドソン #8:
    #8 TS030 HYBRIDは素晴らしいバランスに恵まれ、我々が記録したラップタイムは現状ではベストのタイムだと言える。ほんの少し不安も残るが、明日への手応えは掴んだ。ポールポジションがすべてではない。最も重要なのはレースに向けて素晴らしいバランスを得られたことだ。タイムアタックの最中に第1コーナーで黄旗を見たときにはしまったと思ったが、このようなことも起こると考えて前もってタイムアタックをしていた。3番手は我々が成し得るベストな結果だが、以前と比べてより接近したタイムには可能性を感じる。明日は勝てそうな気がする。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    正直言って2台のアウディに僅かに届かなかった点は残念だが、これが現実だ。しかし、TS030 HYBRIDの感触は良くレースに向けてのセットアップも良いので、明日のレースでは良い走りが出来るだろう。我々ドライバーもまったくミス無く走ることが出来たことに満足している。ラップタイムも昨年より向上している。昨年より1秒も速いと言うことは、素晴らしい改良の成果であり喜ばしいことだ。明日の決勝レースでは、正しい戦略と巧みな混雑の回避が鍵になるだろうが、上手くやれると思う。

  • 小林可夢偉 「富士に繋げるように頑張りたい」 (WEC 第4戦)

    小林可夢偉 「富士に繋げるように頑張りたい」 (WEC 第4戦)

    小林可夢偉が、WEC世界耐久選手権 第4戦サンパウロの初日のフリー走行を終えての印象を語った。

    前戦ル・マン24時間レースから約2カ月ぶりとなるWEC世界耐久選手権。

    初日のフリー走行では、小林可夢偉の乗るAFコルセ71号車は、クラス7番手でセッションを終えた。

    小林可夢偉 WEC第4戦サンパウロ 金曜フリー走行後のコメント


    今回はサンパウロで第4戦目ですね。今回、テストを何回かイタリアの方でして、ここまで来たんですけど、今、持ってきたパーツをいろいろテストしている段階で、どこまで自分たちがパフォーマンスさせるかっていうのは明日からかなっていう風に思います。サンパウロ、このコースは僕は良く知っているので、逆に言えば、本当クルマの調子次第って感じだと思うんですけど、もちろん、チャンピオンシップもあるので、なんとか富士に繋げるように頑張りたいと思います。

  • トヨタ、公式練習初日から順調な仕上がり (WEC 第4戦)

    トヨタ、公式練習初日から順調な仕上がり (WEC 第4戦)

    FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サンパウロ6時間レースが、ブラジル・サンパウロ近郊のインテルラゴス・サーキットで公式練習から幕を開けた。

    トヨタは、このレースにハイダウンフォース仕様の#8 TS030 HYBRIDを持ち込んだ。ドライバーはアンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミの3人。

    彼等が駆る最新型ハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDは、サンパウロに始まる残りのシーズン戦で高い戦闘力を発揮すべく、フロント及びリアに変更が施されている。残り5戦が行われるサーキットはル・マンと比べて距離も短く、ハイダウンフォース仕様が適しているとの判断からだ。

    トヨタの誇るトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)も、6時間のスプリントレースで十分な力を発揮できるように、あらゆる改良が施されて来た。ル・マンでは耐久性向上が図られたが、サンパウロ6時間レースでは加速の度に300馬力のモーター出力が確実にV型8気筒3.4リットルエンジンをアシスト出来るようにセットアップされている。

    こうした改善が功を奏し、TS030 HYBRIDは、午前中に行われた公式練習第1回目に昨年のポールポジション・タイムを凌ぐ最速タイムを記録し、ル・マン後の努力が実を結んだことを証明した。90分のセッションでは、ほとんどの時間をデビッドソンがステアリングを握り、最後の12分間をサラザンが担当した。

    午後に行われた公式練習第2回目は耐久テストを中心に行い、2台のアウディに次ぐ3番手のタイムを記録した。この午後のセッションはサラザンがロングランのテストをするためにまずコックピットに収まった。ちなみにサラザンは2007年、このインテルラゴス・サーキットでル・マンシリーズのタイトルを決めている。ブエミは午後の公式練習の最後にLMP1レースカーでは初めてインテルラゴスを走ったが、2009年から11年までの3年間F1ブラジルGPでこのコースを走っている。

    トヨタ・レーシングにとって、サンパウロ6時間レースは、ちょうど一年前に初めてWECでの勝利を飾った記念すべきレースでもある。今年もその再現を願い、ル・マンが終了した後にドイツのラウジッツリンク・サーキットで2日間にわたるテストを行い、確かな手応えを得て今週末の決勝レースへと臨む。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第1回目:1番手(1分21秒881)43周
    公式練習第2回目:3番手(1分22秒675)57周

    アンソニー・デビッドソン #8:
    今日はTS030 HYBRIDのバランスも良く、タイヤのグリップレベルも十分だった。先日のテストとほぼ同じような感触だ。午前中はラウジッツリンクで行ったタイヤ・プログラムを引き継いだ。テストの成果と共に、納得のいくポジションに満足している。公式練習ではタイヤテストをメインに走り込んだが、車高の変更に合わせバランスも取り直した。また、混雑時に運転がしやすいようにメカニカルバランスの変更も行った。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    ル・マン後の長い休息の後にトヨタ・レーシングでレースに戻れることは素晴らしいことだ。インテルラゴスは1周の距離が短いので混雑は必至。この混雑をいかに処理するかが重要になる。午前中の公式練習は快調だったが、午後はいくつかの問題に立ち向かった。気温が上がって来るので、そのコンディションに合わせてセットアップを詰める必要がある。レースは接近戦になるはずだが、今日の成果を持ってすれば、日曜日はエキサイティングなレースを見せられるはずだ。

    ステファン・サラザン #8:
    今日は快調で、我々のパフォーマンスには満足している。 1日をレースへの準備に費やし、午後は長い距離を走り込んだ。TS030 HYBRIDの感触はとても良く、パッケージは強力だと思う。午前中のセッションのほとんどを走り込んだデビッドソンも、午後に走ったブエミも満足していた。改善されたTS030 HYBRIDを運転したのは今日が初めてだが、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。もちろん、予選までに更にセットアップを煮詰めていくが、現時点では良いスタートが切れたと思う。

    明日31日(土)は10:20(日本時間22:20)から1時間にわたる最終公式練習のあと、15:10(同1日3:10)から25分間の予選が行われ、6時間の決勝レースは9月1日(日)正午(同2日0:00)にスタートが切られる。

  • トヨタ、WEC後半戦にハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入

    トヨタ、WEC後半戦にハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入

    トヨタは、2013年FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サンパウロ6時間レースから、最新のハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入する。これまでは第3戦ル・マン24時間レースに目標を絞り、高い最高速度を誇るローダウンフォース仕様で戦って来た。

    長い直線を有するル・マンには、最高速重視のTS030 HYBRIDを持ち込んだが、期待通りに性能を活かせず2位に甘んじた。

    データ分析によると、高速直線区間は優位に立つものの、高速コーナーなどの区間でやや安定を欠き、十分な性能を発揮出来ず、また、最高速度に関しても改善の余地があることが見つかっている。

    こうした課題の解決に努め、さらにWEC後半5戦の行われるサーキットの特徴を分析した結果、ル・マンでの平均速度が240km/h近いのに対し、他のWECが戦われるサーキットでは、およそ180km/hということもあり、サンパウロからは最高速よりもダウンフォースを重視したハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを持ち込むことにした。

    そのために見直した個所は、前輪を覆うボディカウル(ホイールアーチ)を含む車両前面の形状、エンジンカバー形状、リアウイング形状と多岐にわたる。こうしたダウンフォース向上の改良を施した上で、十分なスピードを保持する策として、既に理想的な燃焼効率を達成している現行の3.4リットルV型8気筒自然吸気ガソリンエンジンも、再度見直しを図り、ル・マン24時間という長時間耐久走行レース用から6時間のスプリントレース用へと最適化している。また、使用可能な回生エネルギーを全て使い切れるように、モーターのアシスト能力を高める努力も施されている。

    一方、ドライバーが運転しやすいTS030 HYBRIDへの仕上げも忘れられてはいない。フル制動時や、コーナリング中に、アンダーステア/オーバーステア傾向にならない様に、コンピュータ制御の精度が上げられている。また、コーナーからの立ち上がりでフル加速(エンジン+モーター)をかけたときにも更にスムーズになるよう、ドライバビリティの向上が図られている。

    サンパウロ6時間レースは、昨年、トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDが記念すべきポール・トゥ・ウィンでのWEC初優勝を達成し、参戦6戦中3勝の快進撃を開始したレースでもある。

    今年は、ル・マン24時間で2位となり、WEC獲得ポイントの多い#8が参戦するが、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3名のドライバーは、このインテルラゴス・サーキットを他のレースカテゴリーでも経験済み。中でもサラザンは、2007年のアメリカン・ル・マンシリーズにおいて、この反時計回りのサーキットでLMP1カーでのレースを経験している。また、デビッドソンとブエミは、今月初旬、ドイツ東部のラウジッツリンク・サーキットで、2日間にわたるTS030 HYBRIDのアップデート確認テストに参加し、1,500km余りの走行をこなしたが、仕上がりは上々である。

    今年もトヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、最新のハイダウンフォース仕様で、WEC後半戦での連勝に挑戦する。

    木下美明 チーム代表:
    ル・マンからしばらく時間が経ったが、この間に我々は力を蓄え、更にダウンフォースを得るべく空力パッケージの見直しを行うと共に、エンジンや電子制御にも改良を加えており、高い戦闘力を示せると確信している。アウディへの挑戦がタフなものに違いないことは承知しているが、昨年初優勝を飾ったインテルラゴス(ブラジル・サンパウロ)では、我々の改良が力を発揮し、再び勝利を勝ち取れるよう、我々は猛烈にプッシュしていく。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    TS030 HYBRIDは、ル・マンの時から大きく変わり、よりダウンフォースが高められたが、これはインテルラゴスのようなグリップ重視のショートトラックでは、非常に重要なことだ。ラウジッツリンクでのテストは上手くいった。長い休暇の後に再びTS030 HYBRIDに乗ること、そして新しいパッケージの感触が良いことがうれしい。サンパウロはこれまで多くのタイトル争いがここで決せられた素晴らしい場所だ。昨年、チームはここでWEC初優勝も果たし、我々にとっても思い入れのあるサーキットだ。今年もその成功を再現するのは大きなチャレンジだが、我々には出来るはずだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    TS030 HYBRIDでインテルラゴスを走ることに興奮を覚える。このサーキットで我々のハイブリッドシステムのパフォーマンスを経験できると思うと、じっとしていられない。ル・マンと比べ、インテルラゴスはかなり短いコースなので、周回遅れによるコース上の混雑がレースを左右する大きな要素となる。ここでは、我々のハイブリッドシステムによるアシストがまさにアドバンテージとなるだろう。ル・マンでの2位以降、まだ私は良い気分だし、初めてハイダウンフォース仕様を経験したラウジッツリンクでのテストも、ずっとポジティブなムードだった。これらの改良で我々はかなり前進していると思う。サンパウロで勝つのは容易ではないが、それが我々の目指すゴールだ。

    ステファン・サラザン #8:
    私はこれまでに、いくつかのレースカテゴリーでインテルラゴスを走ったことがあり、LMP1とLMP2で勝ったのは良い思い出だ。コースは平坦ではないし、長くてきついコーナーがあるが、走るのが楽しい。TS030 HYBRIDもいくつかアップデートされているので、このレースを本当に心待ちにしている。最初のフリー走行セッションは非常に忙しいだろうが、その中でこれらの変更点がどう感じられるかを試すのが、興味深いところだ。WECはル・マンの後一休みとなったが、私はアメリカでの3つのレースを戦い、忙しいスケジュールを過ごして来たので、体調は維持している。今はWECに戻るのが待ちきれない。

    インテルラゴスでは8月30日(金)11:05(日本時間23:05)と15:40(同31日3:40)からの2回にわたって90分のフリー走行が行われ、31日(土)に10:20(同22:20)から1時間の最終フリー走行の後、25分間の予選が15:10(同1日3:10)から開始。6時間レースの決勝は9月1日(日)の正午(同2日0:00)にスタートが切られる。

    トヨタ TS030 HYBRID ハイダウンフォース仕様

  • トヨタ、2014年もWECドライバーラインナップは不変

    トヨタ、2014年もWECドライバーラインナップは不変

    トヨタは、2014年のWEC世界耐久選手権も今年と同じドライバーラインナップを継続する。

    トヨタは、既存の6名のドライバー全員と契約を更新。アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンが3年連続でチームのドライバーを務める。

    トヨタ・モータースポーツの広報担当者は「我々のドライバーのスピードに関しては何の疑いもありませんし、彼ら全員が一緒にうまく働いています。変更する理由はありません」とコメント。

    ニコラス・ラピエールは「トヨタとここでの良い状況に満足している。とても早く自分の将来を知れるのは良いことだ」とコメント。

    「新しい規約と僕たちのハイブリットシステムによって、僕たちは競争的だと信じている。来年はル・マン24時間で勝てると思う」

    トヨタの広報担当者は、ドライバーラインナップの早期の契約は、トヨタのWECおよびLMP1カテゴリーへのコミットメントを示していると述べた。

    トヨタは、今年のWEC第4戦と第5戦を1台体制で参戦することを発表しているが、2014年に2台体制でフルシーズンを戦う意向を示している。

    トヨタの2014年マシンは、来年1月上旬まで走らせることはないとみられている。