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  • トヨタ WEC 2024年シーズン第1戦 カタール1812KM プレビュー

    トヨタ WEC 2024年シーズン第1戦 カタール1812KM プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)シリーズチャンピオンを防衛すべく、過去最大となるハイパーカーのライバル達と戦う準備を整えた。

    昨シーズン、キャデラック、フェラーリ、プジョー、ポルシェとの接戦を制し、5シーズン連続となるシリーズダブルタイトルを獲得したTGRは今シーズン、新規参入のアルピーヌ、BMW、イソッタ・フラスキーニ、ランボルギーニを含む19台のハイパーカーの中で戦っていく。

    経験豊富で実績のあるドライバーをラインナップに構え、GR010 HYBRID 7号車は、チーム代表の小林可夢偉とTGRでのデビューから10年となるマイク・コンウェイが、TGRのテスト兼リザーブドライバーだった新加入のニック・デ・フリースと共にドライブする。世界チャンピオンに君臨するセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮は、GR010 HYBRID 8号車で3年連続のタイトル獲得に挑む。ブエミとハートレーはWEC史上最多となる4度のタイトルを獲得しているドライバーであり、平川は2度のハイパーカー・シーズンのそれぞれで世界チャンピオンとなっている。

    今シーズンは、2021年のデビュー以来19戦中16勝を挙げているGR010 HYBRIDが印象的な外観に刷新された。マットブラックのカラーリングは、TGRのモータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくりへのコミットメントと、耐久レースを通じてハイブリッド技術を磨き、絶え間なく進化し続ける姿勢を表している。

    また、車両の各コンポーネントの細かな変更により信頼性も向上しているが、最も目に見える技術的な変更はフロント・ヘッドライトに関するものだ。ドライバーからのフィードバックをもとにLEDの仕様を変更し、ウェットコンディションや夜間の視認性を向上させた。また、アメリカ・オースティンとブラジル・サンパウロの反時計回りのサーキットでのピットストップ効率を高めるため、GR010 HYBRIDでは初めて車両の左側でも給油できるように改良された。

    TGRは、長期的にパートナー企業の皆様からの技術的なサポートを受けている。デンソーはアイシンと共にGR010 HYBRIDのフロントモーターを製作し、高性能スパークプラグも供給している。レイズからは軽量マグネシウム合金ホイールが提供され、エクソンモービルからモービル1・エンジンオイルの提供を受けている。

    モータースポーツ活動を通じてカーボンニュートラルな未来を追求するTGRのミッションに沿い、GR010 HYBRIDは今シーズンも100%再生可能なバイオ燃料を使用し、CO2排出量を少なくとも65%削減する。サステナビリティへのさらなる貢献のため、レースではタイヤウォーマーが禁止されている。

    持続可能性へ向けた取り組みはサーキットのみでなく、チームの本拠地であるドイツ・ケルンにおいても行われており、新しい中央集中冷却システムを備えた工場により、既に年間約1400トンのCO2削減を実現。カーボンニュートラル社会実現へ向けた重要な一歩を踏み出している。

    2024年シーズンへ向けて改良された最新のGR010 HYBRIDは、2月24日(土)と25日(日)の両日カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われるWEC公式プロローグ、プレシーズンテストにおいて初めて一般に披露される。TGRは昨年11月末に、このカタールのサーキットで既にテスト走行を行っている。

    このプロローグが行われる1周5.380kmのルサイル・サーキットはまた、全8戦で戦われるWEC2024年シーズンの開幕戦の舞台でもある。3月2日(土)に決勝が行われる第1戦カタール1812KMは、現地時間午前11時にスタートが切られ、カタールの建国記念日である12月18日にちなんだ1812km、もしくは最大10時間で競われる。

    カタールでの開幕戦を終えると、戦いの舞台はヨーロッパへと移る。第2戦(4月21日)はイタリア・イモラ、第3戦(5月11日)はベルギーのスパ・フランコルシャン、そして、第4戦(6月15日-16日)のル・マン24時間と、ヨーロッパでの3つのレースを終えると、大西洋を越えて第5戦(7月14日)はブラジル・サンパウロ、第6戦(9月1日)はアメリカ・テキサス州オースティン、そして、第7戦(9月15日)がチームのホームレースである日本の富士で戦われ、恒例となったバーレーンで11月2日に最終戦を迎える。

    WEC トヨタ GR010 HYBRID 7号車 ドライバー

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    今シーズンのハイパーカークラスの競争は、これまで以上に厳しくなると思っています。好成績を残していくのはより難しくなると思いますが、その分、特別なものになりますし、チームの皆が本当にやる気に満ちています。昨年、我々は世界耐久選手権でチャンピオンを獲得しましたが、ル・マンでは優勝を逃したので、その奪還が今年の最大の目標です。耐久レースでは、成功するには車のパフォーマンスだけでなく、メカニック、エンジニア、ドライバー全員が完璧に機能するチームワークが必要です。激しい競争の中で、我々はさらにハードにプッシュする必要があり、チーム全員による最高のチーム力が必要だと思っています。我々の今までの経験はアドバンテージになりますし、今シーズンに向けて集中してきました。準備は整っています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    10年というと長いようですが、過ぎてしまえばあっという間でした。様々なレースカーと、様々なチームメイトと共に多くの楽しい時間を過ごし、思い出深いです。毎年楽しかったですが、今年も同じように楽しめるでしょう。我々7号車は昨年4勝を挙げており、今年もそのままの勢いで戦えることを期待しています。ライバルがさらに増え、戦いはさらに厳しくなりますが、我々には勢いがありますし、それを活かしていかなくてはなりません。カタールは誰にとっても初めてのコースなので、力強いパフォーマンスで良いスタートを切りたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー):
    多くのマニュファクチャラーが参戦し、勢いに乗るWECという素晴らしいシリーズに、TGRの一員として参加できることは本当に光栄です。最初のレースを戦うのを長い間待ち望んでいたので、とても興奮しています。長い歴史を誇るこのチームの一員として戦う以上、勝利を目指すのは当然ですし、これまでの勢いを活かして初戦のカタールから上位を争えればと思っています。昨年暮れにカタールではテストで走行しており、準備はできていますし、やっとレースが始められることにわくわくしています。

    WEC トヨタ GR010 HYBRID 8号車 ドライバー

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    今年はWECのトップカテゴリーにおいて、私が経験してきた中でも最多の台数がグリッドに並ぶので、大きなチャレンジになると思います。我々はGR010 HYBRIDと組織全体の改善に向けて懸命な努力を続けてきたので、上位を争う自信はありますが、もちろん簡単ではないでしょう。カタールが本当に楽しみです。カタールでは去る11月末にテストを行ったので、コースとGR010 HYBRIDで走るフィーリングはわかっています。印象的なコースで、GR010 HYBRIDで走るのは最高ですし、素晴らしいイベントになるでしょう。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    シーズン開幕が本当に楽しみです。ライバル勢はさらに強力になり、良いバトルができるでしょう。予選はこれまで以上に重要になりますし、全てのポイント、全てのオーバーテイク、そして、全てのポジションが重要になります。ミスを犯すことなく、チームと一丸となって、全てのポテンシャルを引き出すべく戦う必要があります。世界チャンピオンの防衛がかかっているので、ややプレッシャーはありますが、豊富な経験を持つ素晴らしいチームですし、挑戦へ向けた準備はできていると感じています。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    私にとってTGRでのWEC参戦は3シーズン目となり、チームの一員であるという実感はさらに増しています。8号車を共にドライブするセバスチャンとブレンドンとは、お互いの関係も良く、楽しんでいます。世界チャンピオンを2年連続で獲得できたというのは本当に特別なことで、もちろん今年もその防衛が目標ですが、私自身の最大の目標はル・マンでの優勝です。ハイパーカーのライバルが増え、これまで以上に難しい挑戦となりますが、誰もがとても楽しみにしています。カタールでレースを始めるのが待ちきれません。

  • WEC 第2戦 ポルティマオ6時間:トヨタ8号車が完璧なレースで今季初勝利

    WEC 第2戦 ポルティマオ6時間:トヨタ8号車が完璧なレースで今季初勝利

    FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦ポルティマオ6時間の決勝レースが4月16日(日)にポルトガルのアルガルヴェ・サーキットで行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ)のGR010 HYBRID 8号車が勝利を挙げた。

    昨年の世界チャンピオンであり、ル・マン勝者でもあるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が、レースの大半をリードする完璧な戦いぶりで制し、2位のフェラーリ50号車、3位のポルシェ6号車を周回遅れにする速さで今季初勝利を飾った。

    もう一台のGR010 HYBRID、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、対照的に残念な結果となってしまった。1か月前のシーズン開幕戦セブリングで勝利を挙げた7号車だったが、レース序盤、主催者からの指示によりセンサーの交換を余儀なくされ、11分間のタイムロスを喫し9位でレースを終えた。

    トヨタにとっては昨年からハイパーカーでの4連勝と記録を伸ばすこととなり、全7戦で争われている今季WECで、マニュファクチャラー選手権では2位のフェラーリに18点差をつけてリードしている。ブエミ、ハートレー、平川の3名はドライバーズ選手権で2位のフェラーリ50号車に対し11ポイント差で首位に立ち、小林、コンウェイ、ロペスの3名はランキング3位となっている。

    この週末一番の暖かさとなったポルトガルだったが、サーキットではそれ以上に熱い戦いが繰り広げられた。正午にスタートした直後の1コーナー進入では、ポールポジションの8号車ブエミと最前列2番手で並んだ7号車コンウェイが首位を争う中に、フェラーリ51号車が割って入る激しいバトルに。これで3位へとポジションを落としたブエミだったが、4周目に果敢なアタックで抜き返し、2位へと復帰した。

    その時点で首位7号車と2位8号車の差は5秒ほどありましたが、まもなく周回遅れが現れ始めると、ブエミがその差を縮めていった。2台のGR010 HYBRIDは、最初の給油ピットストップへと向かう直前の33周目に順位を入れ替え、その後は8号車がレースをリードした。

    レースはスタートから1時間20分ほどが経過したところで大きく動いた。2位を走行する7号車に、リアのドライブシャフトセンサーを交換するための予定外のピットイン指示が出された。ハイパーカーはレギュレーションで、ドライブシャフトに取り付けられたトルクセンサーで性能を監視できるようにする必要があり、これは常に正常動作していることが義務づけられている。

    チームは7号車をガレージへと入れると、7号車、8号車双方のメカニックが加わって車両左後部の部品を迅速に交換。僅か11分間のタイムロスでコースへと復帰させた。しかし、ロペスへと交代した7号車は、この時点で最後尾に近い総合34位、7周遅れとなっていたが、ポイント獲得圏内への復帰を目指し、追い上げを開始した。一方、スタートから2時間を迎えようとするところで、首位を行く8号車は2位のフェラーリ50号車に30秒ほどの差をつけてブエミから平川へとドライバー交代を行った。

    8号車の平川はレースが折り返しとなる3時間経過時までに2位以降との差をさらに広げ、7号車のロペスは22位まで順位を上げた。そして、レースの3分の2が経過し、残り2時間となったところで、8号車は首位のままハートレーへ。7号車は小林がステアリングを受け継ぎ、さらに追い上げを続けた。

    ハートレーは快調なペースで走行を続け、自身最初のスティント終盤には、2位のフェラーリ50号車を周回遅れにすることで、セーフティカーが出た場合でも心配の無いだけの差を築き上げることに成功した。その数分後に、ヴァンウォールがクラッシュし、セーフティカーが導入された。

    12分間のセーフティカー走行の後にレースが再開されると、ハートレーはすぐに最後の給油ピットストップへ向かい、トップを維持したままコースへと復帰。その後の終盤戦も着実に走り抜いて222周でトップチェッカーを受け、WEC78戦目のチームに41勝目をもたらした。序盤、このレースでの最速タイムをマークしたコンウェイが7号車の最後のドライバーを担当し、トップ10圏内まで順位を取り戻し、チェッカーを受けた。

    WECシーズン第3戦は、わずか2週間後の4月29日(土)、ベルギーでスパ・フランコルシャン6時間レースが行われる。このレースは、6月10日(土)から11日(日)にかけて行われる記念すべきル・マン24時間レース100周年記念大会へ向けた、最後の実戦となる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
     チーム全体として、8号車の優勝は喜ばしいことです。彼らは本当に素晴らしい働きぶりで、全くミス無く、勝利に値する走りでした。彼らに祝福を贈ります。一方、7号車はピットガレージで11分間費やすことになり、上位フィニッシュのチャンスは失われてしまいました。11分というわずかな時間で素晴らしい作業を終えてくれた2台の車両のメカニックには感謝していますし、チームの頑張りを本当に誇らしく思います。クルマの感触はレースを通して良かっただけに、運が無かったとしか言いようがありません。それだけに、次戦へ向けた準備のために更なるハードワークが必要です。次戦スパまでは僅かな期間しかありませんが、ル・マンへ向けた準備のためにも我々全員にとって重要なレースです。ライバルとの差がさらに縮まってきていることは明確であり、我々に降りかかった今日の事象は忘れて、さらに強くなって戻ってくるべく集中していきます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
     我々7号車はトラブルに見舞われ勝負権を失い、残念ながら厳しい一日になってしまいました。レースには復帰でき、少なくともポイントを獲得することはできましたが、残念な結果です。8号車のメンバー全員を祝福します。彼らは勝利にふさわしい、素晴らしい戦いぶりでしたし、チームにとっても良い結果です。ピットガレージの片方では良い結果、もう片方は無念な結果となりましたが、次戦スパでは再び上位を争うつもりですし、そして、すぐにル・マンもやってきます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
     7号車はとても好調で、セブリングでの1-2フィニッシュを再現できればチームにとっても良かったのですが、残念ながらトラブルに見舞われてしまいました。本当にアンラッキーなアクシデントで、我々は勝負権を失ってしまいました。しかし、我々は諦めることなくレースを続行し、少ないながらもポイントを獲得しました。シーズン終盤にはこのポイントがタイトル争いに影響を与えるかも知れません。チームにとっては良い結果でしたし、素晴らしいレースを戦った8号車を祝福します。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
     8号車の全員が素晴らしい仕事をしてくれました。小さなトラブルでチャンスを失ってしまった7号車には言葉もありません。トラブルが無ければ、セブリングと同様、2台での激しい首位争いになっていたと思います。セブリングでは僅差で届かなかった優勝を今日勝ち取ることができたので、最高の気分です。次戦スパではもっと強くなるべく努力を続けます。ライバルとの競争は激しさを増しており、チャンスがあるときにできるだけ多くのポイントを獲得しておく必要があります。また勝つことが出来て嬉しいですし、この勢いを維持するためにもプッシュを続けていきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
     本当に嬉しいです。このレースウィークは最初の練習走行開始時から絶好調でした。ドライバーもピットストップもミス無く、正しい戦略で、車両も文句の付け所がなく、全てが完璧に進む、最高のレースでした。最初から最後まで順調にドライブすることができ、チームには本当に感謝しています。今季開幕からの2戦で素晴らしいレースを戦うことができたのはチームのおかげで、誇りに思います。競争が激化する中、我々はこれまで培ってきた経験を活かし、最大のパフォーマンスを引き出すことができたと思います。7号車の結果は残念でしたが、彼らは速く、トラブルが無ければ間違いなく最後まで接近戦での首位争いになったと思います。

    平川亮(8号車 ドライバー):
     チームが完璧な仕事をしてくれて、今日勝てたことを本当に嬉しく思います。GR010 HYBRIDは好感触でしたし、前戦セブリングでは僅か2秒差で勝利を逃していただけに、今季初勝利を挙げられたことに本当に満足しています。私自身は首位でバトンを受けとりましたが、よりその座を着実なものとすべく、2位のフェラーリとの差を広げることが出来ました。ここポルティマオのように1周が短く、コース上のトラフィックが激しいコースでは、それは容易ではなく、神経を研ぎ澄ませる必要がありましたが、自分の走りには満足しています。7号車は週末を通して速かっただけに、彼らの結果は残念です。スパがすぐに待っているので、チームとしてさらに強くなって戻ってこられるよう頑張ります。

    トヨタ WEC (FIA 世界耐久選手権)

  • WEC:トヨタ 2023年 第2戦 ポルティマオ6時間 予選レポート

    WEC:トヨタ 2023年 第2戦 ポルティマオ6時間 予選レポート

    2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦ポルティマオ6時間レースの予選が4月15日(土)ポルトガルのポルティマオ近郊に位置するアルガルヴェ・サーキットで行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は8号車がポールポジション、7号車が僅差の2番手で続き、最前列グリッドを独占した。

    2022年のWECシリーズチャンピオンであり、ル・マン勝者でもあるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名がドライブするGR010 HYBRID 8号車は、ハートレーが見事な予選アタックラップを見せ、今季初のポールポジションを獲得。

    ハートレーがマークした1分30秒171というタイムは、1周4.653kmのアルガルヴェ・サーキットでの、ハイパーカーの新たなコースレコードとなった。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車は小林が予選アタックを担当し、チームメイトの8号車と僅か0.273秒差の2番手タイムをマーク。TGRは37台が出場する、16日(日)に行われる決勝レースを、最前列グリッドに2台並んでスタートを切ることとなる。

    ポルティマオでの今大会、予選前の3度の公式練習セッションにおいてGR010 HYBRIDは全てトップタイムをマークしていたものの、予選は接近戦となることが予想されていた。しかし、ハートレーと小林の素晴らしいアタックタイムは、他の9台のハイパーカーを引き離し、3番手のフェラーリ50号車はポールから1.425秒差だった。

    雲一つ無い快晴、風もなく、気温は26度まで上昇する中で現地時間午後4時20分にハイパーカークラスの予選が開始された。15分間の予選セッションの前半、2台のGR010 HYBRIDは、タイヤを適正な温度まで高めた後、アタックに入った。

    この日の予選前に行われた公式練習第3回目でベストタイムをマークしたハートレーは、最初に1分30秒台に入れる好タイムをマーク。翌周にはさらに自身のタイムを更新し、8号車のポールポジションと、世界選手権での貴重な1ポイントを確実なものとした。

    小林はハートレーよりもやや遅れてアタックラップに入り、2番手タイムをマークした。更なるタイムアップを目指した小林だったが、更新はならず。それでもライバルを引き離すタイムで2番手となり、GR010 HYBRIDは最前列を独占するという、追い抜きの難しいアルガルヴェ・サーキットでの理想的なスタートポジションを獲得した。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    練習走行でのタイムから、予選は接近戦になると予想していたので、他のハイパーカーとのタイム差に少し驚いています。今週は、前回のセブリングよりも予選に向けて少し力を入れました。ポールポジションは狙いたいものですし、獲得できれば嬉しいですから。とはいえ、今はもう決勝モードに切り替えています。私自身のアタックラップはとても良かったと思います。今朝の練習走行で新品タイヤを試さなかったので、準備は理想的とは言えませんでしたし、若干苦戦しましたが、全力でのアタックでした。最前列グリッド独占は理想的なスタートポジションであり、あとは決勝レースを戦うことだけに集中します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    良い感触でした。今回は予選にも少し力を入れたので、1周アタックでのGR010 HYBRIDは素晴らしかったです。私のアタックラップはクリーンで、フィニッシュラインを越えた時に良いタイムだったというのはわかりました。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、感謝しています。昨日の練習走行第1回目から良い方向に進んできました。このサーキットを走るのは久しぶりなので、一筋縄ではいきませんでしたし、正しいセットアップのためにハードワークを強いられましたが、それだけに今日の予選でこれだけの差がつくとは思いませんでした。これであとは決勝レースに集中することになりますが、フェラーリやキャデラック、ポルシェといった強いライバルとの激戦になるだろうと思っています。彼らのレースペースは良さそうなので、間違いなく接近戦になると思いますが、我々は彼らの前からスタートすることができます。

    トヨタ WEC FIA 世界耐久選手権

    WEC第2戦ポルティマオ6時間 公式予選結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:30.171
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:30.444
    3 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:31.596
    4 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:31.923
    5 6 ケビン・エストレ
    アンドレ・ロッテラー
    ローレンス・バンスール
    ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/
    ポルシェ 963
    1:32.404
  • WEC:トヨタ 2023年 第2戦 ポルティマオ6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年 第2戦 ポルティマオ6時間 公式練習レポート

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は4月14日(金)、ポルトガルで2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦ポルティマオ6時間レースの公式練習走行を開始し、着実なスタートを切った。

    先月、米国フロリダ州セブリングで行われた開幕戦で、ハイパーカーのライバルを相手に1-2フィニッシュを飾ったトヨタは、ポルティマオの公式練習走行でも順調に準備を進めています。

    セブリングで勝利を挙げた小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車が午後のセッションでマークした1分32秒155が、この日の最速タイムとなったが、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は午前中のセッションでは最速だった。8号車はこの午前中のタイムにより、この日の総合順位ではチームメイトから0.637秒遅れの2番手となった。

    初日からタイムシートの上位を占めたトヨタだが、ラップタイムは現時点の優先事項ではない。必要な準備をしっかり行い、競争力の高い決勝でのレースペースを見据えた車両セットアップ、そして、タイヤ特性を深く理解したことによって開幕戦の勝利を成し遂げることができたため、連勝を目指すトヨタは、ここポルトガルでも練習走行から同じ内容に焦点を当てている。

    トヨタがポルティマオ近郊に位置する1周4.653kmのアルガルヴェ・サーキットで走行するのは2022年4月のテスト以来。この日は、風は強いものの好天に恵まれ、気温14度というコンディションの中、現地時間午前10時半の公式練習より、改良されたGR010 HYBRIDの走行が開始された。

    2台のGR010 HYBRIDは90分間の練習走行セッションを最大限に活用し、様々な空力やメカニカルセットアップを比較しながら、車両のセッティングなどを調整。このセッション中には2度の赤旗中断があったものの、2台のGR010 HYBRIDはどちらも今大会出場車両37台で最多となる43周を走破した。

    このセッションの序盤に、8号車のブエミがマークした1分32秒792がトップタイムとなった。7号車はコンウェイがマークしたタイムで0.384秒遅れの2番手。ハイパーカークラスのトップ6台は1秒以内の僅差となった。

    公式練習2回目は午後3時半から開始され、午前中のセッションに比べて路面温度が高いコンディションとなった。このコンディション変化は、2種類のタイヤコンパウンドを比較するのに理想的な状況で、チームは日曜日の決勝レースへ向けて集中的にデータ収集を行った。このセッションでは赤旗などの中断はなく、7号車は小林によりタイムシートトップへ。8号車は平川のタイムがベストとなった。

    初日のデータを基に、さらに改良した車両セットアップを明日15日(土)午前中に行われる公式練習3回目で試し、現地時間午後4時20分(日本時間16日午前0時20分)から15分間で行われる予選に臨む。ポルティマオ6時間レースの決勝は、現地時間16日(日)正午(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    今日の結果には満足しています。我々TGRの2台は、それぞれ異なるプログラムをこなし、順調でした。チームの大きなターゲットのひとつが、路面温度に大きく左右されるタイヤのパフォーマンスを理解することですが、7号車は、練習走行1回目の最初こそ、タイヤを上手く扱うのに少し苦戦しましたが、午後には改善されました。ここポルティマオではライバルとの差はさらに接近しているので、チームはハードワークを続けており、レースウィークが進むにつれてクルマはさらに良くなるでしょう。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    スタートから快調です。我々は、決勝レースで予想されるコンディションでクルマから最大のパフォーマンスを引き出せるようにする作業に一日を費やしました。このコースでのタイヤの挙動を学びながら、少しずつ方向性の異なるセットアップを試しています。これまでのところは順調ですが、ここはコース上のトラフィック(車両の混雑)が課題で、その混んだ中、非常に短く連続した幾つかのコーナーがあり、そこではたちまち大きくタイムを失ってしまいます。それが決勝レースでの重要な要素になるので、ドライバーとして適応していかなければなりません。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    多くの内容のテストを予定通り行うことができた、良い一日でした。GR010 HYBRIDは好調で、今日の両セッションともトラブル無く走れたというのは、レースウィークの初日としては文句なしです。ライバル達が何をしているのかはわからないので、競争力で我々がどのレベルにいるのかを明確にするのはまだ早いです。我々は前戦セブリングで、予選前まではトップでしたが、その後フェラーリが、その持ち合わせたパフォーマンスを発揮するのを目の当たりにしました。今日は、チームに競争力があると確認出来たので、ポジティブなスタートが切れたと思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    順調な一日でした。アクシデントなどない一日だったというのは、ここのような短いコースで、非常に多くの車両が一斉に走ることを考えれば良いニュースです。我々はとても多く周回し、良いラップタイムも刻めました。今日は風が強かったので、そのコンディションでのクルマの挙動や、タイヤについても、多くを学ぶことができましたが、今日得られたデータを解析し、サーキットコンディションに対応した最適な調整を行っていく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    2台共にトラブル無く、スムーズな一日で、チームにとって良いスタートが切れました。セッションを通して2台は異なるプランに沿った走行をこなし、異なるタイヤコンパウンドのテストや車両セットアップ比較、そして、決勝レースへ向けた微調整に役立つ多くのことを学びました。全体として、とてもポジティブな一日でした。これから、明日の予選で我々8号車にとって2023年初めてのポールポジション獲得を目指すべく、集中していきます。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    チームは非常に良い仕事をしてくれて、両セッション共にGR010 HYBRIDが1-2となり、多くの有益なデータを得られたので満足しています。まだ改善できることは多くあり、それらは決勝レースへ向け、さらにクルマを強くできるということで、良いことだと思っています。個人的には、午前中のセッションでは赤旗中断のため、あまり多くの周回をこなせず、満足感を得ることができなかったですが、午後は良いセッションとなり、多くの周回をこなし、良いタイムも刻めました。クルマには満足しており、この週末もプッシュを続けて行きます。

    トヨタ WEC 世界耐久選手権

  • WEC:トヨタ 2023年 第2戦 ポルティマオ6時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2023年 第2戦 ポルティマオ6時間 プレビュー

    先月行われたばかりの2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦セブリングで1-2フィニッシュという好スタートを切ったTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、その勢いに乗って、欧州における今季初戦となるポルティマオ6時間レースに挑む。

    シーズン初戦セブリング1000マイルレースを、TGRは持ち味のチームワークと安定したドライビング、そして、確実なタイヤマネージメントで戦い抜き、キャデラック、フェラーリ、プジョー、また、ポルシェといった耐久レースで伝統と歴史あるメーカーとのハイパーカークラスでの争いを1-2フィニッシュという形で制した。

    GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名は、開幕戦セブリングで勝利を挙げたことで、ドライバーズランキング首位に立っている。ディフェンディングチャンピオンであり、連覇を目指すGR010 HYBRID 8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名はレースを7号車に続く2位でフィニッシュし、ランキングでも僅差の2位につけている。

    セブリングの、その独特の荒れた路面での激戦を終え、WECシーズンは欧州ラウンドに移る。その初戦となるポルティマオは、2週間後に続く第3戦スパ・フランコルシャン6時間と共に、ル・マン24時間レースへ向けた非常に重要な準備期間のスタートでもある。

    トヨタは前回ポルティマオでWEC戦が行われた2021年の第2戦に1-2フィニッシュを果たしており、この時にブエミとハートレーは優勝を経験している。そして、この勝利はまた、トヨタにとってFIAのスポーツカーで争われる世界選手権における記念すべき100戦目でもあった。この思い出深いポルティマオはドライバーにとってチャレンジングなサーキットであると同時に、チームのロジスティックス(物流)においても挑戦となる。GR010 HYBRIDとレース機材を積んだ5台のトラックによる、ポルトガルを目指す長い陸路での旅路は、4月6日(木)にチームの本拠地であるドイツ・ケルンからスタートする。

    チームの5台のトラックは、5カ国を通過し、2500kmに及ぶ行程を終え9日(日)にポルトガル南岸の都市ポルティマオ近郊に位置する、アルガルヴェ・サーキットに到着する。この距離は、1周4.653kmのサーキット538周分であり、ハイパーカーによるピットストップも含めた典型的なレースペースでの14時間半分の走行距離に匹敵する。

    シーズン2戦目は14日(金)に開始され、この日は90分間にわたる練習走行が2度にわたって行われる。このセッションでドライバーとエンジニアはGR010 HYBRIDの様々な空力やメカニカルセッティング、タイヤコンパウンドなどの比較や評価を行う。

    そして、15日(土)午前11時過ぎからの最後の練習走行を経て、決勝のスターティンググリッドを決定する15分間のハイパーカークラス予選セッションは、午後4時20分に開始される。全7戦で争われる2023年シーズンの第2戦となるポルティマオ6時間の決勝レースは、現地時間16日(日)正午(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
     日本の仲間やパートナーの皆様の強力なサポートとチームの素晴らしい努力のおかげで、セブリングでは完璧なシーズンスタートを切ることができました。1-2フィニッシュという最高の結果は我々の努力に報いるものでした、とは言え、次戦ポルティマオはまた異なるレースであり、可能な限り競争力の高いクルマを準備するためにも、更なるチームの頑張りが必要です。ポルティマオはセブリングとは全く違うコースであり、ハイパーカーによる争いはさらに僅差となることが予想されます。ライバルの多くが近年ポルティマオでのテストを経験していますが、我々にとっては昨年4月以来の走行となります。そのため、我々は練習走行セッションから正しいセットアップやタイヤ戦略を見出すためにハードワークをこなす必要があるでしょう。ここからは全てのレースがル・マン24時間を見据えた準備の一部でもあり、それだけに、来週のレースはさらに重要なステップとなります。ハイパーカーのライバル達との戦いを楽しみにしていますし、ファンの皆様にも、またエキサイティングな戦いが見せられると確信しています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
     セブリングでは本当に力強いチームのパフォーマンスによって勝利を挙げ、素晴らしいシーズンスタートを切ることができたので、この勢いをポルティマオでも維持したいと思っています。ポルティマオは、ここ数年何度もテストを行ってきたコースでよく知っていますし、2021年にはGR010 HYBRIDで実際にレースを戦ってもいます。しかし、今年はクルマもタイヤも異なります。これまでの経験には価値があり、ゼロからのスタートというわけではありませんが、自分たちのアップデートも含め、全ての準備を適切に調整するためにも、金曜日は忙しい一日になるでしょう。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
     ポルティマオで再び戦えるのは嬉しいです。ドライブするのが楽しく、とてもチャレンジングな良いサーキットです。このポルティマオと、わずか2週間後に待ち構えているスパでル・マンへ向けた準備もしなくてはならないので、誰にとっても忙しくタフな季節が始まります。我々は勢いに乗っていると思います。チームはセブリングで素晴らしい仕事をし、マニュファクチャラーとドライバーの両タイトル争いを、首位というポジションで今レースに臨むことになるので、それを守るべく戦います。我々の目標は再び表彰台の中央に登ることです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
     ポルティマオでは2年前に優勝という良い思い出があるので、戻れて嬉しいです。今レースもハイパーカークラスのライバル達から激しい挑戦を受けることは間違いありません。セブリングは特殊なコースなので、まだ誰も確実なパフォーマンスの位置を明らかにすることはできていませんが、ポルティマオではそれがもっと明確になるでしょう。我々のGR010 HYBRIDの速さは分かりましたし、セブリングでは我々のチームがトップ争いをしたので、自信はあります。簡単ではないでしょうが、上位争いに留まるべく頑張りたいと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
     セブリングは新たなハイパーカー同士のバトルを初めて味わうことができたレースで、誰にとってもエキサイティングなものだったと思います。新たに現れた強力なライバルと戦い抜くためにも、さらに自分を高めていく必要があります。シーズン前から開幕戦セブリングにかけて素晴らしい仕事をしてくれたチームと共にポルティマオに向かいますが、バトルがさらに激しいものになるのは間違いありません。それはシリーズとファンの皆様にとって素晴らしいことであり、チームとしてもチャレンジのしがいがあることなので、我々自身も全員がこのレースを楽しみにしています。

    平川亮(8号車 ドライバー):
     ポルティマオでまたドライブできるのが楽しみです。私がGR010 HYBRIDを初めてドライブしたのは、2021年6月のポルティマオだったのですが、あれ以来本当に色んなことが起きたので、随分前のことのように感じます。当時は全てが私にとって初めてで、学ぶことが沢山ありましたが、今はクルマにもチームにも大分慣れてきました。我々はセブリングで力強いシーズンスタートを切ることができたので、ポルティマオでもその高いレベルを維持するべくハードにプッシュしていきます。

    トヨタ WEC 世界選手権

  • トヨタ:WEC 2019-2020 第2戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    トヨタ:WEC 2019-2020 第2戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    2019-2010年FIA世界耐久選手権(WEC)の第2戦となる富士6時間レースが静岡県の富士スピードウェイで開幕し、初日となる10月4日(金)は2度の練習走行が行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDはサクセス・ハンディキャップという新たに課された難題に挑みながら、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車が、この日最速となるタイムをマーク。レベリオンの1号車が2番手。

    先月シリーズ開幕戦として行われた前戦シルバーストンで勝利を挙げたマイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、この日は主にレースセッティングに専念し、公式練習2回目は5番手に終わった。

    チームにとっての母国レースである富士6時間において、TS050 HYBRIDは今季初めて、サクセス・ハンディキャップを課されて臨むこととなった。これは、ハイブリッド・ブースト、1周あたりの燃料使用量、そして1スティントあたりの燃料量について、下位車両とのポイント差に基づいてハンディが課されるというもの。

    ランキング首位につけるTS050 HYBRID 7号車は1周あたり1.4秒相当、同2番手の8号車は1秒相当のハンディキャップを課される。このような仕様変更はこれまでに未経験であり、チームはハンディキャップを負った状況での2台の分析及び最適セットアップを見出すのに忙しい一日を過ごすとなった。

    サクセス・ハンディキャップの影響はすぐに現れた。この日の8号車のベストタイムは、昨年の同条件下時と比較して1秒650遅く、富士スピードウェイでのLMP1カーによるコースレコードとは約3秒もの大きな差となる。

    この日は未明に大雨が降ったが、明るくなるとともに雨は止み、午前11時からの公式練習1回目開始時にはスリックタイヤで走れるまでに路面状況が回復した。この好コンディションは夕方の公式練習2回目でも続き、2台のTS050 HYBRIDは1周4.563kmの富士スピードウェイで合計156周を走破し、様々なデータを収集した。

    富士スピードウェイでのセットアップは、相反するキャラクターを持つコースレイアウトへの挑戦となる。1.5kmの長いストレートからのコース前半は高速なセクションだが、逆にコーナー後半は非常にタイトなコーナーが続く。この両方にあわせるべく、多様な空力セッティングを試すとともに、ハイブリッドシステムやメカニカルなセットアップにおいても、最適条件を見出さなくてはならない。この日2台のTS050 HYBRIDはタイヤ性能の評価や摩耗に関するデータも収集し、有意義な2度の公式練習をこなした。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習1回目 : 3番手 (1分27秒790), 24周
    公式練習2回目 : 5番手 (1分28秒171), 34周

    小林可夢偉(7号車):
    今日は全力走行ではありませんでした。一方で、サクセス・ハンディキャップがとても厳しい条件だと分かりました。8号車に対抗するのは難しく、辛いレースになるかもしれません。明らかにサクセス・ハンディキャップによるパワー低下によるもので、大きな差がついています。この状況を何とか乗り切って、最大の成果を上げたいと考えています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    思ったようには走れなかった一日でした。車両のバランスは悪くありませんでしたが、サクセス・ハンディキャップの影響で8号車には差をつけられていますし、ライバルのレベリオンやジネッタに対しても厳しい状況です。決勝は僅差のレースになることと思います。ミスなくしっかりと戦う必要があります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    7号車にとっては辛い一日になってしまい、レースセッティングに集中しました。厳しい母国レースになることが予想されます。それでも、日本でレースが出来るのはとても素晴らしいことですし、日本のファンの皆様のためにも最良の結果を挙げてご声援に報いたいと決意しています。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習1回目 : 1番手 (1分27秒373), 49周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分25秒623), 49周

    中嶋一貴(8号車):
    チームは、車両のセットアップとシステム調整に一生懸命取り組みました。サクセス・ハンディキャップにより2台の車両の使用可能なエネルギー量が異なるため、注意が必要です。シルバーストンに比べて燃料使用量とハイブリッド・ブーストが少ないため、車両バランスが大幅に変わっています。エネルギー配分に合わせた新しい車両のセットアップを考える必要があり、とても複雑でしたが、ただ今日は良いスタートが切れたと思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日は練習走行をとても上手く進められた一日になりました。初めてサクセス・ハンディキャップを経験し、最適な車両に仕上げようと試みました。昨年のレースの全ての走行データが使用できないため、対応することが多かったですが、雨が止んだことで上手く練習走行を進めることができました。明日の予選、また明後日の決勝に向け、必要な多くのデータを取得できたと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    良い練習走行ができた一日となり、走行メニューも効率的に進めることができました。特に初めてトヨタのドライバーとしてトヨタの母国の富士に戻って来ることができ、うれしく思います。今日は、TOYOTA GAZOO Racingファンの皆様が多く来場されており、ファンの皆様のサポートを身近に感じました。練習走行1回目と2回目共に最速タイムで終えましたが、サクセス・ハンディキャップによりライバル車と非常に僅差な内容だったと思います。

    WEC 第2戦 富士6時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    49 1:27.373
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    41 1:27.659
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    24 1:27.790
    4 5 ルカ・ギオット
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    7 1:28.449
    5 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    8 1:28.712

    WEC 第2戦 富士6時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    49 1:25.623
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    42 1:27.042
    3 5 ルカ・ギオット
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    30 1:27.602
    4 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    23 1:28.062
    5 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    34 1:28.171
  • トヨタ、2019/20年シーズンもFIA世界耐久選手権(WEC)の参戦を継続

    トヨタ、2019/20年シーズンもFIA世界耐久選手権(WEC)の参戦を継続

    トヨタは、2019-2020年シーズンもFIA世界耐久選手権(WEC)への参戦を継続することを発表した。

    2018-2019年はスーパーシーズンとなり、本年は第6戦セブリング1000マイル(2019年3月15日)から始まり、2019年の第8戦ル・マン24時間(2019年6月15・16日)が最終戦となる。

    トヨタは、TMGを本拠にTOYOTA GAZOO Racingとして、2台の改良型「TS050 HYBRID」で参戦。日本の東富士研究所で開発されたTHS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)は、これまでの四輪回生/力行システムを踏襲しつつ、エンジン、モーター/ジェネレーター、バッテリー等に更なる信頼性向上が図られている。この活動で得られた技術は、量産ハイブリッド車やEV車開発へと活かされる。タイヤはミシュラン製を使用する。

    また、TOYOTA GAZOO Racingは、FIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンに2台のTS050 HYBRIDで参戦することを発表。

    全8戦で行われるシーズンは9月1日の英国シルバーストンで開幕し、2020年6月13~14日のル・マン24時間レースが最終戦になる。

    なお、ドライバー構成については後日発表となる。今期8号車のドライバーを務めているフェルナンド・アロンソは、来期もトヨタからWECに参戦することは明言しておらず「五分五分」だと語っている。

  • 【WEC】 スパ6時間レース 予選:トヨタ7号車がポールポジション獲得

    【WEC】 スパ6時間レース 予選:トヨタ7号車がポールポジション獲得

    2018/2019シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)が開幕戦 スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われ、トヨタ・TS050 HYBRIDの7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)がポールポジションを獲得した。

    予選は2度の赤旗が出る波乱の展開。SMPレーシング/BRエンジニアリングBR1・AERの17号車がコース上にストップ。その後、ドラゴンスピード/BRエンジニアリングBR1・ギブソンのピエトロ・フィッティパルディがオー・ルージュで大クラッシュ。2度目の赤旗中断となった。

    ポールポジションを獲得したのはトヨタ・TS050 HYBRIDの7号車。マイク・コンウエイが1分54秒679、小林可夢偉が1分54秒488を記録し、平均タイム1分54秒583で最速タイムをマークした。

    2番手はトヨタ・TS050 HYBRIDの8号車。フェルナンド・アロンソが最初にアタックして1分55秒143を記録。続いて中嶋一貴が1分54秒781を記録し、0.379秒差となる平均タイム1分54秒962をマークした。

    プライベーターのトップとなる3番手は1.842秒差でレベリオン・レーシング/レベリオンR13・ギブソンの1号車。4番手にもシスターカーの3号車が続いた。

    LMP2クラスはシグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車、GTE Proクラスはフォード・チップ・ガナッシ・チームUK/フォードGTの67号車、GTE Amクラスはデンプシー-プロトン・レーシング/ポルシェ911 RSRの777号車がポールポジションを獲得した。

    WEC 第1戦 スパ6時間 予選 結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分54秒582
    2 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分54秒962
    3 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ブルーノ・セナ
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1分56秒425
    4 3 マティアス・ベシェ
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1分56秒992
    5 11 ヴィタリー・ペトロフ
    ミカエル・アレシン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    1分58秒247
    6 4 オリバー・ウェッブ
    ドミニク・クライハマー
    トム・ディルマン
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ニスモ
    1分58秒697
    7 10 ヘンリク・ヘドマン
    ベン・ハンリー
    ピエトロ・フィッティパルディ
    ドラゴンスピード/
    BRエンジニアリングBR1・ギブソン
    1分59秒158
      17 ステファン・サラザン
    イゴール・オルトツェフ
    マテヴォス・イサアキャン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
     

    関連:【WEC】 ポール獲得のトヨタ7号車が車両規定違反で予選タイム抹消

  • 【WEC】 トヨタ:開幕戦スパ6時間の初日を順調にスタート

    【WEC】 トヨタ:開幕戦スパ6時間の初日を順調にスタート

    2018年-2019年にかけて戦われるFIA 世界耐久選手権(WEC)の“スーパーシーズン”が5月3日(木)にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで幕を開け、初日は2度の公式練習走行が行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingは、昨年から続く連勝を目指し、新たなシーズン開幕戦の初日をトップタイムという素晴らしい形でスタートした。

    TOYOTA GAZOO Racingは昨年、終盤の3戦を制してシーズンを締めくくり、11月の最終戦以来となるレースの現場に戻ってきました。3日は、晴れ渡ったスパ・フランコルシャンで、2度にわたる90分間の公式練習走行セッションが行われた。

    マイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID 7号車が、この日を通しての総合トップタイムとなる1分56秒172をマーク。昨年ここスパで勝利を挙げたセバスチャン・ブエミと中嶋一貴のコンビに、新たにフェルナンド・アロンソが加わった8号車はチームメイトと0.643秒差の2番手につけた。

    この日の総合順位に関しては1周でのベストタイムを記録したものに過ぎず、一日を通してのラップタイムを見る限り、土曜日の決勝レースにおいてこれまでで最多となる10台で争われるLMP1クラスは、予想よりも接戦になるものと思われる。

    新しいシーズンを迎えたWECにおいて、クラス唯一のハイブリッド車両として参戦するTS050 HYBRIDは、1周あたり49%多い燃料と、37.5%多い瞬間燃料流量、そして45kg軽量なガソリンエンジンのライバル勢に立ち向かわなくてはならない。

    WECへの挑戦は、トヨタにとって「もっといいクルマづくり」の一環であり、超高効率のパワートレーンの開発という前例のない挑戦に臨む。今日の公式練習セッションは、ライバル勢とのパフォーマンスを確認する最初の機会となった。

    WECの歴史において、スパが開幕戦の舞台となるのは初めて。これは次戦ル・マン24時間レースへ向けた実戦での準備の機会が、僅か1戦しか無いということを意味する。そのため、TOYOTA GAZOO Racingはこのスパ6時間レースに、ル・マンで使用するのと同じ低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを2台投入した。

    初日の2回に渡る90分間の公式練習セッションは、土曜日のスパ6時間レースだけでなく、シーズンのハイライトとなるル・マン24時間レースへ向けた重要な最初の走行機会となる。チームは寸分の無駄も許されることなく空力やメカニカルなセットアップ作業をこなし、3種類のタイヤの評価も行った。

    トヨタは冬季オフシーズン中に通算25,000kmを超えるテスト走行をこなしてきたが、スパで走行するのはほぼ1年ぶり。2017年5月末のル・マンへ向けたシェイクダウン以来となる。このため、2台の走行は、その全てが決勝レースへ向けての信頼性及びパフォーマンスの確認において非常に重要なもので、2度目のセッションが赤旗中断で遮られたにもかかわらず、チームはこの日1日で通算133周、931kmを走破した。

    チームは明日の1時間に渡る最終練習走行で更なる車両の熟成を進め、25分間で行われる予選セッションに全力で挑む。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習1回目 : 2番手 (1分58秒629), 36周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分56秒172), 29周

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    公式練習1回目 : 1番手 (1分58秒392), 35周
    公式練習2回目 : 2番手 (1分56秒815), 33周

    小林可夢偉(7号車):
    スパのような素晴らしいコースで、シーズンのスタートを迎えることが出来て嬉しいです。今日は典型的なレースウィーク初日となりました。我々は幾つかのテストメニューをこなし、バランスなど幾つかの面で改善を進めました。素晴らしいTS050 HYBRIDですが、決勝レースで更なるパフォーマンスを引き出すために、明日も改善を進めていかなくてはなりません。今日は順調なスタートを切ることが出来たので、明日以降も楽しみです。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    世界でも屈指のサーキットのひとつである、ここスパ・フランコルシャンでまたレースができることを嬉しく思います。クルマがまるで生きているかのように感じられました。今日一日、とても良い状況でしたし、車両セッティングは、最初の練習走行から良い方向へ改善できたと思います。クルマはかなり良い状態ですが、まだ改良できます。最高の状態にするために、明日もいくつかのメニューを着実にこなしたいと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    心待ちにしていたシーズン開幕を迎え、再びレースに戻ってくることが出来てとても嬉しく思います。私にとっては、TS050 HYBRIDでスパを走る初めての機会となりましたが、本当に楽しめました。ここスパに向け、テストでこなしてきたことが効を奏し、今日一日で大きな進歩を遂げることが出来ました。TS050 HYBRIDの仕上がりは順調で、今から決勝レースを戦うのが楽しみです。

    中嶋一貴(8号車):
    とても上手くいった一日でした。車両バランスでもう少し改善したい部分がありますが、概ね問題はなく運転を楽しめました。私自身は今日あまり多くの周回は出来ませんでしたが、それも耐久レースの宿命です。もっと運転したかったと思う気持ちがあるのは、車両の調整が上手くいっている証拠でしょう。新しいシーズンのスタートを迎える準備が整ったと思えて、気分が高揚します。明日の予選で新しいライバル勢との戦いをお見せしましょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    良い一日でした。晴天のスパを楽しみました。長い冬のオフシーズンを経て、またレースが出来ることを幸せに思います。フェルナンドとの初めての公式セッションは本当に楽しかったです。車両を納得いくレベルに仕上げることが出来たと思います。今日の練習走行で良いデータを得ることが出来たので、明日の方向性も掴めました。全般的にとてもポジティブな1日でした。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    本日の走行は実りのあるものとなりました。2つのセッションで様々なことを試しましたが、2回の公式練習走行を走り込むにしたがって車両のバランスの改善が進み、フィーリングが非常に良くなりました。TS050 HYBRIDはスパに合っていて、コーナーからの脱出、特にオー・ルージュを駆け上がる時のハイブリッド・ブーストによる加速は最高です。タイヤも終始安定していました。明日も今日と同じように良い日になることを期待しています。

    関連:
    ・【WEC】 スパ6時間レース FP2:トヨタがプライベーターに2.6秒差
    ・【WEC】 スパ6時間レース FP1:フェルナンド・アロンソがトップタイム

  • 【WEC】 トヨタ、2018年型『TS050 HYBRID』を公開

    【WEC】 トヨタ、2018年型『TS050 HYBRID』を公開

    トヨタは、2018/19シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦するLMP1カー『TS050 HYBRID』を公開した。

    今季のWECは“スーパーシーズン”となり、第1戦スパ・フランコルシャン(2018年5月5日)から始まり、2019年の第8戦ル・マン24時間(2019年6月15・16日)が最終戦となる。ル・マン24時間レースは第2戦(2018年6月16・17日)及び第8戦(2019年6月15・16日)、富士6時間レースは第4戦(10月21日)で開催される。

    トヨタは、TMGを本拠にTOYOTA GAZOO Racingとして、2台の改良型「TS050 HYBRID」で参戦する。タイヤはミシュラン製を使用する。

    日本の東富士研究所で開発されたTHS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)は、これまでの四輪回生/力行システムを踏襲しつつ、エンジン、モーター/ジェネレーター、バッテリー等に更なる信頼性向上が図られている。また、この活動で得られた技術は、量産ハイブリッド車やEV車開発へと活かされる。

    ドライバーは、#7号車がマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス、#8号車がセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴に新たにフェルナンド・アロンソを加えた組合せでWEC全戦に出場予定。また、アンソニー・デビッドソンはリザーブドライバーとして引き続きチームに所属する。

    チーム名:TOYOTA GAZOO Racing
    車両:TS050 HYBRID

    No. ドライバー
    7 マイク・コンウェイ(Mike Conway イギリス)
    小林 可夢偉(Kamui Kobayashi 日本)
    ホセ・マリア・ロペス(Jose Maria Lopez アルゼンチン)
    8 セバスチャン・ブエミ(Sebastien Buemi スイス)
    中嶋 一貴(Kazuki Nakajima 日本)
    フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso スペイン)