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  • F1名将ロス・ブラウンがMotoGPへ プラマック・レーシング取締役就任

    F1名将ロス・ブラウンがMotoGPへ プラマック・レーシング取締役就任

    プラマック・レーシングは、ロス・ブラウンが同社の取締役会に加わったことを発表した。

    F1で複数のタイトル獲得と要職を経験してきたブラウンは、今後、チーム代表パオロ・カンピノティの戦略アドバイザーとして、MotoGPパドックでその知見を生かすことになる。

    F1で22冠を築いた名将がプラマックへ
    ロス・ブラウンのモータースポーツでのキャリアは40年以上に及び、その間にコンストラクターズ選手権11回、ドライバーズ選手権11回、合計22の世界タイトルを獲得してきた。

    F1では1991年からベネトンのテクニカルディレクターを務め、その後1996年末に同じ役職でフェラーリへ移籍。スクーデリアでミハエル・シューマッハ時代を支えた。

    その後、2008年にはホンダのチーム代表を務め、2009年にはブラウンGPの主要株主として自身のチームを率い、ジェンソン・バトンとともにタイトルを獲得した。

    チームは2010年からメルセデスF1チームとなり、ブラウンは2013年までチーム代表を務めた。さらに2017年から2022年までは、フォーミュラ・ワン・マネジメントでモータースポーツ担当マネージングディレクター兼テクニカルディレクターを務めた。

    カンピノティ「勝利のメンタリティが貢献する」
    プラマック・レーシングのチーム代表パオロ・カンピノティは、ロス・ブラウンの加入を歓迎した。

    「ロスをプラマック・レーシングに迎えられることを非常に誇りに思う」とカンピノティはコメント。

    「F1における彼の並外れたキャリアと実績だけでなく、ロスは私が長年にわたり友情と大きな敬意を共有してきた人物でもある」

    「彼のビジョン、知識、そして勝利のメンタリティは、プラマック・レーシングの継続的な成長と発展に価値ある貢献をもたらしてくれると信じている」

    ブラウン「経験が役立つ場所で貢献したい」
    ロス・ブラウンは、非常勤の立場でプラマック・レーシングの取締役会に加わることを喜んだ。

    「プラマック・レーシング・リミテッドの取締役会に非常勤の役割で加わることをうれしく思う」とブラウンはコメント。

    「モータースポーツは常に人、チームワーク、そして継続的な改善に関わるものだった。パオロとチームを支え、自分の経験が役立つところで貢献できることを楽しみにしている」

    「プラマックは強い精神と野心を備えた印象的な組織を築いてきた。その未来の一部になれることを楽しみにしている」

    ロス・ブラウンの加入は、プラマックにとって単なる肩書きの追加ではなく、F1で成功を築いてきた組織運営、技術判断、勝利文化をMotoGPチームの成長に取り込む動きとなる。F1で時代を築いた名将が、今度はMotoGPの現場でどのような影響を与えるのか注目される。

  • ロス・ブラウンが語るフェラーリF1黄金時代の終焉「FIAの介入は正しかった」

    ロス・ブラウンが語るフェラーリF1黄金時代の終焉「FIAの介入は正しかった」

    ロス・ブラウンは、ミハエル・シューマッハのF1ドライバーズタイトル7回すべてに深く関わった人物だが、フェラーリという「ジャガーノート(圧倒的存在)」を打ち破るために、FIAが介入したのは正しかったと、今では受け止めていると明かした。

    ブラウンは1996年シーズン終盤、ベネトンからフェラーリへ移籍してきたシューマッハと再びタッグを組んだ。

    シューマッハはベネトン時代に2度のドライバーズタイトルを獲得しており、その際ブラウンはテクニカルディレクターを務めていた。

    フェラーリではブラウンもテクニカルディレクターとしての役割を担い、彼の戦略的手腕と、シューマッハ、そしてチーム代表ジャン・トッドが築いた体制が、スクーデリアを根本から変革していった。トッドは1993年にフェラーリに加わり、F1史上屈指の「ドリームチーム」を作り上げていった。

    フェラーリは1979年以降、長らくドライバーズタイトルから遠ざかっていたが、2000年にシューマッハがタイトルを獲得し、その状況は一変する。そこから2004年まで5連覇を達成し、これは現在でもシューマッハだけが保持するF1記録だ。

    その支配を終わらせたのが2005年だった。フェルナンド・アロンソがルノーで初タイトルを獲得したシーズンであり、FIAがレース中のタイヤ交換を禁止した年でもある。この規則変更により、ブリヂストンはミシュランに対抗できず、フェラーリは競争力を失った。

    フェラーリが2005年に挙げた唯一の勝利は、物議を醸したアメリカGPだった。ミシュラン勢が安全上の理由でフォーメーションラップ後に全車棄権し、ブリヂストン勢の6台だけが決勝を戦った一戦である。

    それでもブラウンは、このタイヤ規則変更について、FIAの判断は正しかったと認めている。2017年から2022年までF1のマネージングディレクターを務めた経験を通じ、当時の状況を別の立場から理解できるようになったという。

    「フェラーリでの時間の頂点は、2004年のマシンだったと思う。すべてが噛み合っていた」とブラウンは公式F1サイトに語っている。

    「フェラーリで好きだったのは、毎年すべてが前年より良くなっていったことだ。チームも、マシンも、組織の機能の仕方も、すべてが少しずつ前進していた。それが2004年という、史上最高だと思えるマシンに結実した」

    「その後、タイヤ規則が変わって、我々は“やられた”。だが、あまりにも成功しすぎていたし、何らかの形で止められる必要があったとも思う。あのジャガーノートは、別の方法では止まらなかっただろう。我々は、あらゆるものが完璧に機能していたのだから」

    「その後、反対側の立場を経験したことで、バーニー(エクレストン)やマックス(モズレー)、プロモーターたちのフラストレーションも理解できるようになった。勝たなかった時が驚きで、勝った時は驚きではない、そんな状況になっていた。あれは本当に特別なマシンだった」

    ミハエル・シューマッハとロス・ブラウン(スクーデリア・フェラーリ)

    シューマッハは2002年と2004年にとりわけ圧倒的な強さを見せた。2002年は17戦中11勝を挙げ、全レースで表彰台に立った。2004年には18戦中13勝を記録し、最初の13戦のうち12勝を獲得している。唯一の例外は、モナコでのクラッシュだった。

    2006年になると、FIAは再びレース中のタイヤ交換を認める規則に戻した。2005年のヨーロッパGPで、キミ・ライコネンが右フロントサスペンション破損により首位からリタイアするなど、タイヤを巡る問題が続いたことが背景にあった。

    シューマッハは2006年にタイトル争いへと復帰したが、最終的にはアロンソに13ポイント届かず、その年限りでF1から引退した。ブラウンもまた、2006年シーズン終了をもってフェラーリを去る決断を下している。

    この一連の出来事を振り返り、ロス・ブラウンは今、フェラーリとミハエル・シューマッハの時代が、あまりにも完成されすぎていたがゆえに、規則の力で終わりを迎える必要があったと、静かに受け止めている。

  • ロス・ブラウン 「新F1レギュレーションの批判者は屈辱を味わった」

    ロス・ブラウン 「新F1レギュレーションの批判者は屈辱を味わった」

    元F1マネージングディレクターのロス・ブラウンは、2022年に導入された新しいF1レギュレーションは成功だったと主張。批評家たちは「 屈辱を味わった」と付け加えた。

    2022年は、すべてのF1チームが新しいレギュレーションで新世代F1マシンを構築しなければならず、シーズンに先立って大規模なリセットが行われた。

    過去数年間で汚れた空気が増加し、多くのドライバーが車の競争力の欠如について不満を述べていたため、コーナーで車同士に追従する方法を改善し、トラック上のスペクタクルを向上させることに焦点が当てられた。

    2022年シーズンの終わりにF1マネージングディレクターの役割を辞任したロス・ブラウンは「間違いなくルールしている」と Motorsport Magazineに語った。

    「彼らが誰であるかは教えないが、F1チームの懐疑論者でさえ、 屈辱を味わっている。車はレースをすることができ、別の車を追いかけるための影響がはるかに少ないことをデータが示していることを認めていると思う」

    「それを否定するチームがピットレーンにいるとは思わない」

    「程度の問題はあるが、かなり大きいと思う。我々が目にしている事例証拠は大きなものだだと思う」

    新しいレギュレーションを最大限に活用したのはレッドブル・レーシングであり、2022年F1シーズンを支配した。ミルトン キーンズを拠点とするチームは22レースのうち17勝を獲得した。

    しかし、新しい状況に適応しなければならなかった組織は F1チームだけではなかった。ピレリは、13インチのリムを長年使用した後、新しい 18インチタイヤを導入した。新しいデザインは、シャーシの変更と密接に関連している

    ロス・ブラウンは「我々はピレリにも信用を与えなければならない。彼らはタイヤで一歩前進した」と称賛した。

  • ロス・ブラウン 「F1の再ブームの火付け役はリバティメディア」

    ロス・ブラウン 「F1の再ブームの火付け役はリバティメディア」

    ロス・ブラウンは、F1の人気と魅力を劇的に押し上げたリバティメディアがF1のレーシングスペクタクルを改善することに力を注いでいることが主な理由であると称賛する。

    F1のモータースポーツ担当マネジングディレクターとしての役割を辞任する予定のロス・ブラウンは、リバティメディアによる運営は、株主にとってF1をより収益性の高いものにする方法に焦点を当ててきたCVCのようなスポーツの以前の所有者とは著しく対照的であると語った。

    「リバティは素晴らしい仕事をしたと思う」とロス・ブラウンはmotorsportに語った。

    「我々は現状に満足することはできないが、F1には大きな関心を獲得してきた」

    「リバティ はこのスポーツを改善したいと考えていた。彼らはただやって来て、『どうすればマージンを改善できるか』とは言わなかった」

    「彼らの考え方は、『このような素晴らしいスポーツがある。どうすればこのスポーツを前進させることができるのか?』というものでした。レモンからもっと多くのジュースを絞り出すのではなく、スポーツを前進させたときに報酬が得られるからだ」

    ロス・ブラウンは、F1 をさらに大きな成功に導くための適切なアプローチをとったことに対して、リバティメディアの元 CEO であるチェイス・キャリーと後任のグレッグ・マフェイに特別な功績を称えた。

    「グレッグとチェイスはそのビジョンを持っていた。幸運にも私はそれに参加する機会がありました」と言ったロス・ブラウンは「私なら彼らが私を雇ったと言うだろう!」と皮肉った。

    「リバティは素晴らしいアプローチをとったと思う。F1のオーナーの歴史を見ると、そうしているのを私が見たのは彼らだけだ。そして、私はかなり長い間ここにいる!」

    「振り返ってみると、スポーツにそのような投資をした多くの所有者は思いつかない」とロス・ブラウンは語り、リバティが彼らの言葉を裏付けるために投資をしたことを指摘した。

    「予算について言うつもりはないが、我々が行った仕事をするのにかなりの予算がかかった。そして、そのコミットメントが今報われている」

    2017年にリバティメディアが引き継いで以来、F1の爆発的な成長のもう 1 つの重要な要素は、スポーツをより若い層にもたらしたNetflix のDrive to Surviveの舞台裏ドキュメンタリー シリーズの成功にある。

    「喜ばしいことは、多様性、特にその新しい人口統計における性別の多様性のバランスが取れた新しい人口統計があることだ」とロス・ブラウンは語った。

    「我々はこの新しいファングループとエンゲージし続けなければなりません。私はファンが以前よりもスポーツについてより深い洞察を得る機会を得たと思っている」

    「個性が魅力的な理由を見ることができる。ご存知のように、我々はソーシャル メディアをオープンにした。これにはマイナス面があるが、それを止めるつもりはない」

    「同時に我々は、ある種のコアで長期的なファンを確実に維持する必要がある。我々は彼らを疎外したくない。だからこそ、レースの誠実さが重要だと思っている」

    紛争の重要な分野の 1 つは、リバース グリッド レースに関するものだ。ロス・ブラウンはその魅力を理解できるが、長年のF1ファンにとっては行き過ぎかもしれないと心配している。

    「リバース グリッドはかなり面白いものになるだろう。我々のほとんどは、何が起こるか見たいと思っていると思う」とロス・ブラウンは語った。

    「リバースグリッドが分裂を引き起こし、一部のファンを不安にさせる理由は理解できる。それは我々が検討しなければならないことだ」

    「彼らは最高のドライバーに報酬を与えるべきだと考えている。私もそれは理解できるし、その点については非常に慎重になる必要があると思う」

    スプリントレースに対しても最初は抵抗もあったが、来年はカレンダーに 6 つのレースが予定されており、ロス・ブラウン自身もこのフォーマットを強く支持している。

    「スプリントは素晴らしいと思う」とロス・ブラウンは明言した。

    「スプリントレースが追加でしかない。競争であり、コンテストであり、最高の男が勝ち、最も賢い男が勝つからだ。実力主義であり、レース週末にドライバーの才能をさらに発揮するものだ」

    「なぜ誰もが本当にそれで問題を抱えているのか、私にはわからない。彼らがオープンマインドになれれば、それはすべてのファンにアピールするはずだ」

    F1を離れる準備をしているロス・ブラウンは、F1の全体的な見通しについて「かなり良いと思う」と締めくくった。

  • ロス・ブラウン 「F1チーム間のギャップが縮まるにはあと1年必要」

    ロス・ブラウン 「F1チーム間のギャップが縮まるにはあと1年必要」

    F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1が新しいレギュレーションの目的であるフロントランナーとミッドフィールドのギャップを縮めるにはあと1シーズン必要だと考えている。

    予算上限と相まって、2022年のF1のテクニカルレギュレーションの大規模な変更は、F1チームの競争を平準化すると同時にコース上でのスペクタクルを改善することを約束した。

    今年、F1ファンは、多くのタイトなレースとオーバーテイクを楽しんだが、トップ3のポジションは、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの間で固定されたままであり、唯一3強チーム以外で表彰台を獲得したのはイモラで開催されたF1エミリア・ロマーニャGPでのマクラーレンのランド・ノリスだけだった。

    アルピーヌF1チームでの最後のシーズンを終えたフェルナンド・アロンソは、F1に新しいレギュレーションが導入されてもミッドフィールドのライバルが定期的にトップ3と交流することができなかったことを認めた。

    「状況が劇的に変わっていないことに誰もが気づいて少しがっかりした」とフェルナンド・アロンソは Auto Motor und Sport に語った。

    「近年のように、レースに勝てるチームはせいぜい2つだ。2~3のトップチームとミッドフィールドとのギャップはまだ大きすぎる。レースの50%でウィナーから1周遅れていた」

    「したがって、F1がルールのリスタートで意図した結果はまだ達成されていない」

    年末にF1のマネージングディレクターとしての役割を辞任して引退に向かうロス・ブラウンは、トップ3以外のチームがF1の新しいレギュレーションに完全に慣れるにはあと1年かかると考えている。

    「もう1シーズン必要だと思う」とロス・ブラウンはMotorsportに語った。

    「このような新しいレギュレーションがあるとき、それを攻略するチームが出てくると思う」

    「2009年シーズンはレギュレーションが新しくなったが、2~3のチームがレギュレーションを攻略し、残りのチームは苦戦していた。ビッグチームでさえめ。だから、我々はもう1シーズンが必要だと思う」

    「それが続く場合、我々が何をするかは分からない。なぜなら、我々は、コストキャップ、車と我々が支援しようとしてきたトラック、レースのフォーマットなど、多くのイニシアチブを講じていると思っているからだ」

    「すべてがスポーツの完全性を維持しながら、それをより近づけることができるように調整されている。そして、チャンピオンシップでのフィニッシュに応じて、空力制限がある」

    「したがって、それを良い方向に押し進める多くのことがある。私は楽観的だ」

    F1のコストキャップは、競争条件を公平にするための重要なツールとして導入された。しかし、ロス・ブラウンは、F1のビッグチームは、例えばインフラや知識の点で、小規模なライバルよりも過去の利点を保持していると考えている。

    だが、これらの利点は最終的には失われるとロス・ブラウンは主張する。

    「あらゆる設備と膨大な情報データベースが完備されたファクトリーを持っている場合、それを奪うことはでない」とロス・ブラウンは語った。

    「しかし、妥協と譲歩がなされてきた。風洞を持たない風洞を作りたいと考えているチームがいくつかあり、彼らが追いつくことができるようにするための資本手当に関して譲歩がなされた」

    「だから、FIAは--そして、我々はそれを奨励してきた--非常に賢明だったと思う」

    「正直なところ、人々が動き回るので、デルタは少し冗長になるだろう」

    「このままでは、ビッグチームがスモールチームを引き離し続けていた。少なくとも我々はそれを安定させた」

    「ビッグチームが以前のような速度で引き離す方法は今はないと思う。そして、賢いスモールチームは追いつくことができるはずだ」

    「しばらく時間はかかるだろう。スイッチが投入されると期待するのは非現実的だろう。しかし、正しい方向に進んでいると思う。そして、私たちが忘れてはならないもう1つのことは、これらのスモールチームを経済的に持続可能なものにしたことだ」

    「F1の強みにより、これらのチームは追加のレース、新しい放送契約、新しいスポンサー契約、独自のスポンサー契約から恩恵を受けていると思う。現在、彼らは自己資金を調達している。そしてそれは大きな要因だ」

    「彼らにはその安定性と経済的持続可能性があるので、すべて正しいことを行うことができる」

    F1 ロス・ブラウン

  • ロス・ブラウン 「フェラーリはベッテルとルクレールのケアが急務」

    ロス・ブラウン 「フェラーリはベッテルとルクレールのケアが急務」

    ロス・ブラウンは、フェラーリ内の全面戦争を回避するためにセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの力関係を慎重に管理する必要があると警告する。

    F1ロシアGPでフェラーリはレース前の取り決めとしてスタートでポールポジションのシャルル・ルクレールが3番グリッドのセバスチャン・ベッテルにターン2までにスリップストリームを与えて1-2体制を築く作戦を立てた。

    だが、順位は元に戻されると考えて譲ったシャルル・ルクレールと、自力で前に出たと考えたセバスチャン・ベッテルとの間で意見の相違があり、フェラーリは順位を戻すよう指示するもベッテルに拒否した。

    フェラーリの黄金時代をテクニカルディレクターとして支え、現在、F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ドライバーの関係が悪化しないようにコントロールするのはチーム代表を務めるマッティア・ビノットの責任だと主張する。

    「潜在的に爆発しかねないペアであり、慎重にハンドリングする必要がある」とロス・ブラウンはコメント

    「当然、マッティアは若きエンジニアの時代にそれを経験しているので、このようなタイプの力がどう働くかを十分に知っているはずだ。だが、健全なライバル関係になり得る可能性を持つそのメカニズムを確実にできるかどうかは彼の名声と義務にかかっている」

    フェラーリはシャルル・ルクレールがリードできるよう、最終的にベッテルの第1スティントを長くすることでピットストップの間にポジションを入れ替えた。それは、フェラーリの現在の力関係において興味深い事実もある。

    現在、シャルル・ルクレールは4連続ポールポジションを獲得し、夏休み明けのベルギーGPで初勝利を遂げ、チームにとって母国レースとなるイタリアGPでフェラーリに2010年以来の優勝をもたらしている。だが、モンツィも物議を醸した週末だった。予選でスリップストリームを与えなかったルクレールにセバスチャン・ベッテルは不満を露わにしていた。そして、シンガポールGPではセバスチャン・ベッテルがルクレールから勝利を奪うかたちで今季初勝を挙げている。

    F1ロシアGPでも、セバスチャン・ベッテルは、ピットストップ後にシャルル・ルクレールにチャレンジできるポジションをキープしていた。しかしMGU-Kのトラブルが発生してリタイアを余儀なくされた。

    ロス・ブラウンは、セバスチャン・ベッテルのリタイアがなければ、フェラーリはさらに醜態をさらしていて可能性があると考えており、チーム内の平穏を維持することが急務であることに変わりはないと語る。

    「ベッテルがピットストップ後にリタイアしたので、非難を繰り返すことにあまり意味はないが、マッティア・ビノットは今後数日以内に波を穏やかに収められるよう取り組まなければならない。フェラーリがこの数週間で大きく進歩してのは確かだが、ドライバー間のバランスという点ではまだ解決すべき問題がいくつかある」

    「彼らには4度の世界王者がおり、グリッド上のベストドライバーの1人だ。たとえ、過去2シーズンにミスが多すぎたとしてもだ。その一方で、シャルル・ルクレールという素晴らしい才能もある。スターの卵でなければ、6回のポールポジション(、スパやモンツァのような伝説的なサーキットで2勝を挙げることもないはずだ」

  • 「シャルル・ルクレールはフェラーリの起爆剤になる」とロス・ブラウン

    「シャルル・ルクレールはフェラーリの起爆剤になる」とロス・ブラウン

    F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2019年にシャルル・ルクレールがフェラーリに必要な新しいエネルギーをもたらすと考えている。

    フェラーリのジュニアドライバーであり、今年ザウバーでF1デビューを果たしたシャルル・ルクレール(21歳)は、F1アゼルバイジャンGPでの6位を含めた目覚ましい活躍を見せ、ザウバーの48ポイントのうち39ポイントを獲得。チームのコンストラクターズ選手権8位に大きく貢献した。

    その活躍が認められ、2019年にはキミ・ライコネンに代わってフェラーリに加入。4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルとチームを組む。

    フェラーリ史上2番目に若いドライバーとなるうシャルル・ルクレールには大きなプレッシャーが科せられることになるが、かつてフェラーリのテクニカルディレクターを務めたロス・ブラウンは、シャルル・ルクレールはフェラーリで輝きを見せると太鼓判を押し、今シーズンを失敗に終えたチームを鼓舞し、2019年のタイトル獲得のための原動力となると考えている。

    「シャルル・ルクレールはスピードと才能という点で本当に印象的だった」とロス・ブラウンはコメント。

    「だが、これから彼は重要なステップを果たさなければならない。彼のフェラーリ加入はチームを後押しし、ベッテルの来年のやる気を高めることになるだろう」

    シャルル・ルクレールは、F1アブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで開催されたピレリのタイヤテストでフェラーリのドライバーとしての仕事を正式に開始。2日目に走行したルクレールは、前日のセバスチャン・ベッテルのタイムを0.36秒上回って総合トップタイムを記録している。

    ロス・ブラウンは、今年のチャンピオンシップを失望のシーズンで終えたフェラーリには、スピリットを復活させるための起爆剤が必要だと語る。

    「勝つことが可能だと思われたワールドチャンピオンシップに勝てなかった場合、何がうまくいかなかったのかを理解するための質問が求められることは避けられない」とロス・ブラウンは語る。

    「その問題のチームがフェラーリである場合、それはフェラーリのトップだけでなく、イタリアという国レベルの問題に発展する。私自身もフェラーリでの10年間でそれを見をもって経験している」

    「フェラーリは両方の選手権で2位でフィニッシュしたことを非難されている。イタリアではそれは単に十分ではないからだ」

    「セバスチャン・ベッテルは、ルイス・ハミルトンにとって好敵手だったが、彼は勝てるはずのレースのすべてに勝つことができなかったし、ハミルトンが優勝候補ではないレースでも勝てなかった」

    「だが、マラネロには満足できる要因もある。フェラーリは10年ぶりに6勝を挙げ、ポールポジションから6回のスタートを切った」

    「2年以上かけて、チームはメルセデスとのパフォーマンス差を縮めた。20166年には1周あたり1秒の差があった」

    「セルジオ・マルキオンネ(フェラーリ前会長)が推進した技術マネジメントの刷新が、今年になって実を結んだ」」

    「最も重要なことは、それがチームの運営方法に新しいアプローチをもたらし、チームに新たな精神をもたらしたことだ」

  • ロス・ブラウン 「3強チームしか表彰台に上がれないF1は容認できない」

    ロス・ブラウン 「3強チームしか表彰台に上がれないF1は容認できない」

    F1のスポーティングマネージャーを務めるロス・ブラウンは、現在のF1グリッドに存在するトップ3チームと残りのチームとの間にあるギャップは“っ容認できない”ものだとしている。

    2014年にF1にV6ターボハイブリッドが導入されて以降、レースで勝利を飾っているのはメルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームだけとなっており、グランプリによっては残りの7チームとの1秒以上のパフォーマンス差が生まれることも珍しくない。

    今年、3強チーム以外で表彰台に上ったドライバーは、4月のF1アゼルバイジャンGPで3位入賞を果たしたフォース・インディアのセルジオ・ペレスだけとなっている。コンストラクターズ選手権を4位で終えたルノーは、ワークス参戦して以降まだ一度も表彰台に到達しておらず、ランキング3位のレッドブル・レーシングとは297ポイントもの開きがあった。

    ロス・ブラウンは「事実上、彼らは自分たちだけのチャンピオンシップでレースをしているよなものだ。彼らとメルセデス、フェラーリ、レッドブルとのパフォーマンス差はあまりに大きすぎる」とロス・ブラウンはコメント。

    「2017年もその7チームの中からドライバーが表彰台に上がったのは、一風変わったサーキットであるバクーだけだった。昨年はウィリアムズのランス・ストロール、今回はフォース・インディアのセルジオ・ペレスだ」

    「123回の機会があったなかで、たったの2回というのは容認しがたいことだ。特に昨今では今まで以上に技術面や財政面の乖離が大きくなっている」

    F1は、2021年にレギュレーションを大幅に変更してその乖離を修正しようとしており、2023年には支出を1億5000万ドル(約170億7000万円)に制限する予算キャップの導入を検討している。

    ロス・ブラウンは、この問題はF1としてトッププライオリティに位置付けられていると語る。

    「我々が、FIA、そしてチームと協力して取り組んでいる問題だ。そこにはF1の未来が懸かっている。様々なソリューションが出ているし、我々がこのような状態をそう長くは続けられないことを認める必要がある」

    「“他”のチャンピオンシップに言及して反感を買うつもりはない。単に状況を描写しているだけであって、彼らのバトルは確かにスリリングだった。しかし、8位を巡るバトルでファンが心から興奮することは難しい」

    「とは言え、4位でフィニッシュして進歩を確実に証明したルノー・スポールF1チームを祝福したいし、わずか3年目にして5位になったハースF1チームの業績も素晴らしいものだ。過去2年間苦しんだザウバーはルクレールの才能のおかげもあって反撃に転じた。「

    「だが、とりわけ企業とチームの存続自体を脅かした深刻な問題のなかでも、取り乱すことなくシーズンを通してハードワークを続けたフォースインディアのメンバーには特別な言葉を掛ける必要があるだろう。フォースインディアをグリッドにとどめることができ、安定した未来を保証できたことが2018年で最も重要な出来事の1つだったと私は考えている」

  • ロス・ブラウン 「ピレリはF1タイヤの改善に取り組まなければならない」

    ロス・ブラウン 「ピレリはF1タイヤの改善に取り組まなければならない」

    F1のモータースポーツディレクターを務めるロス・ブラウンは、公式タイヤサプライヤーであるピレリは、F1のショー的要素を盛り上げるためにやらなければならない仕事があると語る。

    ロス・ブラウンは、前戦F1メキシコGPが、現在のF1グリッドに存在する“二階級社会”を示すもう一つの例だったと語る。

    「通常のパフォーマンスの違いとは別にタイヤマネジメントにも原因があった」とロス・ブラウンは Speed Week にコメント。

    「ニコ・ヒュルケンベルグ、シャルル・ルクレール、ストフェル・バンドーン、マーカス・エリクソンは1ストップだけでだったし、4人とも同じタイヤでフィニッシュするうために非常に慎重になっていた」

    ロス・ブラウンは、それはショーのために良くないことだが、ピレリのエンジニアが“難しい挑戦”に取り組んでいることは認めると語る。

    「彼らは劣化するタイヤを持ち込んで、レースをエキサイティングにしなければならない一方で、ドライバーは頑強なラバーでクルマのポテンシャルをフルにい引き出したいと考えている」とロス・ブラウンは語る。

    「適切な妥協を見つけるのは常に簡単なことではないし、協力して取り組んでいくことが非常に重要だ」

    現在、リバティメディアは2020年以降のタイヤ供給元としてピレリとハンコックを評価している。

    フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネは、次期タイアサプライヤーについて「我々の決めることではない」とコメント。

    「だが、個人的には近年得てきたすべての経験を放棄したくはない」

  • ロス・ブラウン 「フェラーリはパニックに陥ってはならない」

    ロス・ブラウン 「フェラーリはパニックに陥ってはならない」

    F1のモータースポーツディレクターを務めるロス・ブラウンは、フェラーリは、今年のワールドチャンピオンシップ争いにッ破れたことで“パニック”に陥ってはならないとアドバイスを送った。

    シーズン序盤、フェラーリはメルセデスと同レベル、もしくはそれを上回る強さを見せていた。しかし、夏休み後のアップグレードで期待した結果を届けることができず、チームとドライバーのミスも響いて一気に失速することになった。

    また、カリスマ性を見せていた前会長のセルジオ・マルキオンネが急死した後、フェラーリ内では幹部の間で権力争いがあったとも報じられている。

    セバスチャン・ベッテルは、不利な形勢を逆転することができず、ルイス・ハミルトンはF1メキシコGPで5度目のF1ワールドチャンピオンを獲得している。

    セバスチャン・ベッテルはその結果を“恐ろしい瞬間”だと表現していたが、ロス・ブラウンは、起こったことに過度に反応しないようフェラーリに助言する。

    「フェラーリとベッテルはこれから新たなスタートを切らなければならない」とロス・ブラウンは Speed Week にコメント。

    「そして、彼らは何が間違っていたかを理解して、はじめてそれを行うことができる。彼らはパニックや反射的な反応をせずにそれらのエリアを改善させなければならない」

    2000年代にフェラーリでテクニカルディレクターを務めていたロス・ブラウンは、現在の状況のなかでフェラーリがどれだけ進歩を遂げてきたかを見失ってしまうことは容易にあり得ると語る。

    「わずか2シーズンでフェラーリは再びタイトル候補になった。メルセデスの紛れもないパワーアドバンテージを考えれば、それはこのハイブリッド時代の開始時にはイメージすることすら難しいと思われていたことだ」とロス・ブラウンはコメント。

    「今、フェラーリは、大事なものを無用なものといっしょに捨てることなく、前進しなければならない」

    ロス・ブラウンは、F1メキシコGPのレース後の記者会見でセバスチャン・ベッテルがなぜあれほど落胆していたかを理解できると語る。

    「全てのシーズンで追い求めているゴールに手が届かなことが決定したときは、多くのことを後悔するものだ。以前のレースを振り返り、何かできたかもしれない。改善できる部分があったかもしれないとね」とロス・ブラウンは語る。

    「そのような状況は私もよく知っている。私も直接そのようなことを経験している。同じチームでね!」

    ルイス・ハミルトンは、セバスチャン・ベッテルとの間に大きなリスペクトがあると前置きし、ライバルの状況に同情を示した。

    「彼は今年激しい戦いをした。彼にとって厳しい時期もあった」とルイス・ハミルトンは Auto Motor und Spor にコメント。

    「フェラーリは何年もタイトルを獲得していないことで多くのプレッシャーがあったはずだ」