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  • ル・マン24時間レース:トヨタ7号車が玉突き事故に巻き込まれリタイア

    ル・マン24時間レース:トヨタ7号車が玉突き事故に巻き込まれリタイア

    トヨタ GR010 HYBRID 7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)は、LMP2マシンに追突されたことが原因で2023年のル・マン24時間レースをリタイアで終えることになった。

    小林可夢偉が駆る7号車は、低速ゾーンの開始時に複数の車による奇妙な玉突き事故に巻き込まれた。ルイ・プレッテが運転するJMWモータースポーツの66号車フェラーリGTE Amが、元F1ドライバーのギエド・ファン・デル・ガルデと衝突したとみられる。するとメモ・ロハスの35号車アルピーヌLMP2が小林可夢偉に接触した。

    その後、ミュルザンヌストレートに駐車してコックピットから出てくる小林可夢偉が目撃され、ホセ・マリア・ロペスとマイク・コンウェイとシェアする7号車のレースは終わりを告げた。

  • WEC:2024年からLMP2クラスを廃止して2クラス体制に移行

    WEC:2024年からLMP2クラスを廃止して2クラス体制に移行

    FIA世界耐久選手権(WEC)は、2クラス体制への移行に伴い、LMP2クラスが2024年にグリッドから廃止になることを正式に発表した。

    2024年シーズンのWECには、ハイパーカーとLMGT3マシンだけが参戦できることになり、長年続いたLMP2クラスは、復活したトップカテゴリーのグリッド枠に対する需要の高まりの犠牲となる。

    2024年にはランボルギーニ、BMW、アルピーヌ、そしてブティックカーであるイソッタ・フラスキーニがトップクラスに参入が予定されており、来シーズンのトップクラス参入台数は最大20台、現在のフルエントリー台数は38台と予想されている。

    しかし、シリーズの主催者である西部自動車クラブ(ACO)は、金曜日の朝の公式記者会見で、昨年12月に初めて発表したように、ル・マン24時間レースではLMP2カテゴリーに「最低」15台のグリッド枠を確保することを発表しました。

    ACO会長のピエール・フィヨンは「我々にとって非常に重要なカテゴリーだが、決断を下さなければならない。だから、ル・マンではLMP2マシンの出場枠は最低でも15台となる」と語った。

    WECのボスであるフレデリック・ルキエンは、この動きはヨーロッパ・ル・マン・シリーズに参戦するLMP2マシンのル・マンでのグリッドに加わることになると付け加えた。

    「重要なのは、我々がLMP2を関心がないわけではないということだ」と彼は語った。「また、ヨーロッパおよびアジアのル・マン・シリーズでもトップクラスであり続けるだろう」

    WECがLMGT3車両のために確保するグリッド枠の数はまだ確定していないが、現在ハイパーカークラスに参加しているメーカーが優先されることが確認された。各メーカーには2つのグリッド枠が割り当てられる予定だ。

    LMP2は、2012年にWECが復活して以来、WECの主力カテゴリーとなっていた。このカテゴリーは、2000年にACOによって設立されたLMP675クラスがルーツである。

    当初は、より重く強力なLMP900(後にLMP1となる)と戦うために、メーカーが低コストでル・マンの総合優勝を狙うためのものだったが、すぐにプライベーターチームの唯一の保護区となった

    LMP2カテゴリの性質が変わったのは、2017年にクラスが4つのライセンスド・シャシ・ビルダー(オレカ、リジェ、ダラーラ、マルチマティック/ライリー)に制限されたときだ。

    この4社は、2026年に登場予定の次世代LMP2マシンを製造する会社であり、トップカテゴリーでル・マンハイパーカーと並走するLMDhマシンのベースとなる会社である。

    オレアはWECのLMP2クラスを事実上独占しており、2021年シーズン序盤戦以降、他のシャーシビルダーがグリッドに登場したことはない。

    LMP2クラスは、ヨーロッパ・ルマンシリーズとアジア・ルマンシリーズの主要なアトラクションであると同時に、IMSAスポーツカー選手権においても、LMDhやGT3マシンと共に、引き続き参戦することになる。

    ドライバーたちはLMP2の終焉を嘆く
    WECからLMP2が失われたことについて、ユナイテッド・オートスポーツのセカンダリー・プロトタイプ・カテゴリーに参戦し、2017年のル・マンで総合2位となったJOTAクルーの一員であるオリバー・ジャービスは「本当に残念」と表現しています。

    「一方で僕はそれを理解している。ハイパーカーは力強く前進しています。そしてGT3が導入されたことで、LMP2は純粋な数字の観点からは適合しなくなった」

    「でも、一時期はトヨタと1台か2台のハイパーカーしかなかったことを考えると、LMP2が長年にわたってバックボーンとなっていたことがわかる」

    「このP2マシンはすべてどこかに行くことになるのだから、アジアのル・マン、ヨーロッパのル・マン、IMSAのP2グリッドが強化されるということなのだろうか?価格や予算を考えると、今のところこれ以上のクラスはないと思うので、そうあってほしい」

    WRTのドライバー、ルイ・デレトラズも同様の感想を述べ、低速のハイパーカーの登場でペースダウンする前のORECA 07のラップタイムを指摘した。

    「少し時間をさかのぼれば、このORECA 07はここで3分24秒台が出せる。でも、新しいハイパーカーが登場したことで、我々は明らかにペースを落としている」

    「僕は今、(ORECAのボスである)ユーグ・ド・ショーナックと良い友人であり、脱帽と言わざるを得ません。この車は素晴らしいです。若いドライバーに多くのチャンスを与え、キャリアを生み出し、人々をハイパーカーに引き込んできた」

    「私は21年から始めたが、ELMSとWECの両方でこのLMP2カテゴリーがなければ、ファクトリードライブやトップクラスで走ることができる今の僕はなかっただろう」

    「ELMS(LMP2カーがレースできる場所)は今後も存在するし、若いドライバーたちにハイパーカー向けに学ぶ機会やチームを提供してくれることを願っている」

  • トヨタ、水素エンジンのル・マン車両コンセプト「GR H2 Racing Concept」

    トヨタ、水素エンジンのル・マン車両コンセプト「GR H2 Racing Concept」

    6月9日、サルト・サーキットで開催されたACO(フランス西部自動車クラブ)のプレスカンファレンスに会長の豊田 章男が参加し、ル・マン24時間レース100周年の祝辞と、レースを通じてクルマを鍛えさせていただいた感謝を述べた。また、先日ACOより公表された「水素カテゴリーへ燃料電池車両に加え水素エンジン車両の参戦を認める」ことを受け、将来の参戦を見据えた水素エンジン車両のコンセプトカー「GR H2 Racing Concept」を発表した。

    トヨタはこれまで、2021年スーパー耐久シリーズ第3戦より水素エンジンカローラで参戦し、2022年12月にはタイのチャーン・インターナショナル・サーキットにて開催された「IDEMITSU 1500 SUPER ENDURANCE 2022」にも同車両で参戦。モータースポーツという過酷な環境下でその技術を鍛え、カーボンニュートラル(CN)社会の実現に向けて、業界内外の仲間と共に水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」取り組みを加速させてきました。

    こうした“モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”と“CN社会の実現”に向けた取り組みをさらに進め、新世代のル・マン24時間レースに挑戦していく。

    「GR H2 Racing Concept」は、ル・マン24時間レース期間中、会場内ACOのH2ビレッジにて、展示される。

    ■展示期間 : 6月9日(金)現地時間9:30より6月11日(日)

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  • トヨタ:2023年 第4戦 ル・マン24時間レース ハイパーポール レポート

    トヨタ:2023年 第4戦 ル・マン24時間レース ハイパーポール レポート

    6月8日(木)、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間の公式練習とトップ8のスターティンググリッドを決定するハイパーポールが行われた。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDは、記念すべき100周年大会での連続ポールポジション記録更新を目指したが惜しくも叶わず、それぞれ3番手、5番手グリッドから決勝レースのスタートを切ることになった。

    サルト・サーキットで昨年まで6年連続ポールポジションを獲得してきたTGRは、新記録更新へ向けハイパーポールへの進出を果たしたが、驚くべき速さを見せたライバルと、不運なタイミングで出された赤旗、そして、トラックリミット違反によるタイム抹消もあり、望みは絶たれることとなってしまった。

    昨年のル・マン勝者であるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、ハートレーのアタックによる3分24秒451というタイムで3番手グリッドとなった。ハートレーのこのタイムは、圧倒的な速さで最前列グリッドを独占したイタリアンメーカー、フェラーリ50号車のポールタイムと1.469秒差だった。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、ジャッキー・イクスの持つポール獲得記録5回に並ぶチャンスであった小林がアタックを担当したが、ポールから1.951秒遅れの5番手となった。

    ハイパーポールでの結果は残念なものとなったが、チームの目標であるル・マン6連覇と、今シーズンでの無敗記録更新へ向け、この日も2度にわたって行われた公式練習で、車両セットアップとレース戦略を徹底的に練り上げる作業が続けられた。

    30分間で争われるハイパーポールセッションでは、前日行われた予選での各カテゴリー上位8台が進出し、スターティンググリッドが決定されます。現地時間午後8時、まだ明るく、気温も約29度と暖かな陽気の下でセッションが開始され、直後のアタックから、前日の予選同様にフェラーリ勢が速さを見せた。小林とハートレーも計測2周目でさらにタイムを更新したが、ポールまでには届かなかった。

     2台のGR010 HYBRIDはピットインしタイヤを交換、残り10分というところで再アタックに入った。2台共に第1セクターでは自己ベストタイムを更新するペースで、ポールポジションへの望みを繋いだが、このアタック中に他のハイパーカーがトラブルによりコース中でストップ。2台共にアタックラップを終える前に赤旗が出され、セッションは中断となった。

    車両排除のために11分間中断されたセッションは、残り約5分で再開され、2台のGR010 HYBRIDは最後のアタックに向かった。再スタート時の好ポジションを得るため、セッション中断時のままのタイヤでのアタックとなり、ベストな状況ではなかったものの、2台はそれぞれタイムを更新。小林が3番手、ハートレーが4番手につけたが、ここでの小林のタイムはトラックリミット違反を取られたため、抹消となってしまった。

    これによりハートレーの8号車が3番手グリッド。7号車は5番手となった。TGRの車両がル・マンで最前列以外からスタートするのは、2016年以来のこととなる。

    ポールポジション争いとは別に、ハイパーポールセッションを挟む形で、決勝レースへ向けた懸命な車両セットアップ作業がこの日も2回の練習走行で続けられた。3時間にわたって行われた練習走行第3回目では大きなトラブルも無く、7号車は小林が3番手タイム、8号車はハートレーのタイムで4番手となった。

    日が落ちた午後10時から1時間にわたり、決勝前のセッティング最終確認の機会となる練習走行第4回目が行われたが、多くのチームの慎重なアプローチがそのままラップタイムに反映される結果となった。7号車はロペスのタイムが6番手、8号車は少ない周回数でブエミのタイムが14番手となった。

    チームの意識は既に決勝レースに移っている。明日9日(金)はコース上での走行こそないが、チームにとっては重要な一日となる。チームは2台の車両を整備し直し、レースへ向けたセットアップと戦略を決定する。10日(土)は正午から行われる15分間のウォームアップ走行を経て、現地時間午後4時(日本時間午後11時)に第91回ル・マン24時間のスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
     今日は全力を尽くしましたが、現実的には我々にポールポジションのチャンスはありませんでした。ポールを獲得したフェラーリを祝福します。彼らのラップタイムは非常に速く、我々にとっては困難なタイムでした。もちろんル・マンでのポール獲得は特別なものであり、そのために私も可能な限りハードにアタックしましたが、やや攻めすぎてトラックリミット違反を取られてしまいました。レースは長時間にわたるので、ポールでなければ、3番手と5番手というスターティンググリッドにあまり意味はなく、決勝レースは全く別物になることもあり得ます。今日の結果から、1周のアタックという点では我々は最速ではなく、決勝も容易な戦いにはならないでしょうが、24時間レースで勝つためには、チームスピリット、正しい戦略、そして、ミス無く戦うこと、その全てが必要です。日曜午後のチェッカーへ向け、ベストを尽くすだけです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
     最終的に3番手グリッドを獲得できたことには満足しています。フェラーリの2台が速すぎ、グリッド最前列獲得は不可能でした。彼らのポール獲得に祝福を贈ります。私の最初のアタックはそれほど好感触では無く、ラップタイムもあまり良くありませんでした。次のアタックはとても良い感触だったので、赤旗に阻まれることになってしまい残念でしたが、最後はクリーンな状況でアタックが出来ました。ベストなラップではありませんでしたが、3番手が獲得できました。最善を尽くしたので、ポールを獲得できれば良かったのですが、3番手は悪くない結果です。みんなが知っているとおり、決勝レースは全く別ですし、気持ちを切り替える必要があります。今シーズン、我々は決勝での戦い方やチームワークで結果を残してきたので、それをまた披露する時です。チーム一丸となり、これまでの全ての経験を活かし、日曜日にトップを取るために集中しなくてはなりません。戦う準備はできています。

    トヨタ ル・マン24時間レース

  • ジェンソン・バトン 「NASCAR車両のル・マンでの予選ペースは予想以上」

    ジェンソン・バトン 「NASCAR車両のル・マンでの予選ペースは予想以上」

    元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、ル・マン24時間レースにガレージ56として参戦したシボレー・カマロZL1 NASCARの予選成績は予想以上だったと語った。

    ヘンドリック・モータースポーツのマシンは、イベント前にはGTE Amの中位に位置するという控えめな予想をしていたが、水曜日の予選1回目のセッションで最速のGTE Amエントリーより4秒近く速いタイムを記録した。

    2010年のル・マン優勝者であるマイク・ロッケンフェラーが3分47秒976秒を記録し、LMP2勢の最下位からわずか8.5秒遅れのラップを刻んだ。

    「僕たちは大きく進歩したと思うし、GTEカーよりも4秒も速く予選を通過できたのは、チーム全体の驚異的な努力だと思う」とジェンソン・バトンは語った。

    「僕たちは上位に食い込めると思ってここに来たし、GTEカーがアマチュアドライバーを乗せれば、彼らと同じくらい、いや、それ以上に速くなれるだろうとは思っていたけど、最速のGTEカーに4秒差をつけて予選を通過できるとは予想していなかった」

    「すべてが的確で、このチームが行ってきたすべての宿題は驚異的だった。このチームは、僕がこれまで一緒にレースをしてきた中で、世界最高のチームのひとつに数えられるほど、素晴らしいチームだ」

    ロッケンフェラーは、ル・マンに到着する前に速いラップタイムはシミュレーションされていたというが、それでも予選のパフォーマンスは予想以上だったと感じている。
    「カップカーで始めたとき、僕たちは非常に大きなポテンシャルがあると感じた。そしてそれを微調整し、シム上のル・マンでどんどん速くなった。でも、実際のトラックに行くまではわかりません」とロッケンフェラーは語った。

    「シミュレーターで予想以上の速さで予選を通過し、今ここにいることは、誰もが誇りに思うことだろう – これまでのところ、我々は成果を出しすぎているね」

    F1王者 ジェンソン・バトン NASCAR ル・マン24時間レース

    しかし、ジェンソン・バトンは、レースではGTE Amランナーの前でフィニッシュすることはより困難になる可能性が高いと警告。今週末のイベントで予想される雨の可能性など、複数の要因が接近戦に寄与する可能性があると説明した。

    「レース中にブレーキを交換する必要があるけど、それには5分かかる。でも、他の選手たちは1分だ。つまり、1周以上だ」とバトンは付け加えた。

    「目標は、GT勢に勝つことだ。まず完走すること、そしてGTの前でゴールすること。そして、もしそれができれば、素晴らしい成果だ」

    2009年のF1チャンピオンで、ル・マンに出場したのは2018年にSMPレーシングからBRエンジニアリングのBR1で出場したのみだが、NASCARマシンのドライビングをどれだけ楽しんでいるかを語った。

    「サウンドが大好きだし、見た目も大好きだ。挑戦も大好きだ。これはリアルなチャレンジだ。カップカーをベースにヘンドリック・モータースポーツのように迅速に何かに組み込むことは本当に印象的だ」

  • ル・マン24時間レース:50年ぶり復帰のフェラーリがトヨタを倒しポール獲得

    ル・マン24時間レース:50年ぶり復帰のフェラーリがトヨタを倒しポール獲得

    2023年ル・マン24時間レースのハイパーポールが6月8日(木)に開催され、アントニオ・フオコが駆るフェラーリ499Pの50号車がポールポジションを獲得。50年ぶりにル・マンのトップクラスに復帰したフェラーリがトヨタを倒してワンツーを決めた。

    ハイパークラス規定の世界耐久選手権の上位クラスに戻ったフオコは、キャデラック3号車のセバスチャン・ブルデーが火災に見舞われ赤旗中断となったセッションで、サルト・サーキットで3分22秒982を記録。

    元F2ドライバーのアントニオ・フオコは、アレッサンドロ・ピエル・グイディが駆る姉妹のフェラーリの51号車を0.773秒上回り、前回フェラーリが総合優勝候補だった時から半世紀を経て、100周年記念大会となるル・マン24時間レースでフェラーリのワンツーを確定させた。

    3番グリッドはトヨタ8号車で、元F1レーサーのブレンドン・ハートレーがポルシェ・ペンスキー75号車を僅差で抑え、ディフェンディング・ウィナーがフェラーリ2台のすぐ後ろからスタートすることになりました。

    7月にシカゴでNASCARカップデビューを果たす予定の小林可夢偉は、トヨタ7号車で暫定3位につけていたが、トラックリミット違反によってベストラップが抹消され、5位に後退した。

    セッションは残り5分15秒でセバスチャン・ブルデーのキャデラック3号車が炎上したため赤旗中断となったが、マーシャルによって車が運び出されたため本人に怪我はなかった。

    予選1日目の各クラス最速の8台が参加するハイパーポールは再開され、ドライバーは1周のアタックでタイムを更新するチャンスを阿多が、ハートレーと小林がタイムを更新することができなかったため、フェラーリの2台がコースに復帰することはなかった。

    LMP2のポールポジションはポール・ルー・シャティンがドライブするIDEC Sport ORECAの48号車が獲得し、LMGTE AMの栄誉はベン・キーティングが率いる33号車が獲得した。

    レースは土曜日の午後、現地時間午後16時にスタートが切られる。

    ハイパーカーLMP2LMGTE PRO

  • ル・マン24時間レース、2023年は18名の元F1ドライバーが出場

    ル・マン24時間レース、2023年は18名の元F1ドライバーが出場

    ル・マン 24 時間レースが目前に迫っており、伝説的な耐久レースは2023年の開催で100周年を迎える。

    3クラス合わせて62台という膨大な数のグリッドが用意され、サルトサーキットで開催される今週末は、これまで通り、F1のグリッドを飾ったことのあるドライバーたちが多数出場する。

    F1グランプリに出場したことのある18人のドライバーが、今週末フランスのサーキットで走る。注目のドライバーと彼らがどこで戦うことになるかは次のとおり。

    ■ハイパーカー
    セバスチャン・ブルデー
    ル・マンで3度準優勝しているセバスチャン・ブルデーは、2016年にGTEプロで優勝して以来、2012年以来初めてトップクラスに参戦し、完全優勝を狙うことになる。2008年と2009年のトロロッソで1シーズン半F1で活躍したブルデーの成功は、4度のチャンプカータイトル、デイトナ24時間レース、インディカー優勝など、他のさまざまなカテゴリーでもたらされた。彼はレンガー・ファン・デル・ザンデと6度のインディカーチャンピオンであるスコット・ディクソンとともにキャデラック3号車を運転する。

    アンドレ・ロッテラー
    ロッテラーのF1キャリアは2014年ベルギーGPの1回のみの出走にとどまり、予選でレギュラードライバーのマーカス・エリクソンを抑えて予選を通過したものの、ケータハムの電気系統の故障により1周目でレースが終了となった。過去にル・マンで3度の優勝を果たし、サルトサーキットで驚異的な成功を収めているドイツ人にとって、このレースが一度きりの出場となった。彼は2019年以来初めて、ケビン・エストルとローレンス・ヴァンスールとともにポルシェ・ペンスキー6号車でレースに参戦する。

    小林可夢偉
    F1時代から勇敢なオーバーテイクで人気のあった元ザウバーとケータハムである小林可夢偉は、最近ではトヨタのWECチームでドライバーとチームプリンシパルという二重の役割を担っている。2012年に鈴鹿で母国グランプリでF1唯一の表彰台を獲得し、歓喜に沸いた日本人ドライバーは、耐久レースの至宝に過去5回挑戦して4回表彰台を獲得した後、2021年のル・マンでついに勝利を収めた。彼は今週末、長年のチームメイトであるマイク・コンウェイとホセ・マリア・ロペスと再びトヨタ7号車でパートナーを組む。

    セバスチャン・ブエミ
    セバスチャン・ブエミはトロロッソでF1に3シーズン在籍したが、最終的にこのスイス人ドライバーにはレッドブルのシニアシートは与えられず、2011年末に他の挑戦に移った。しかし、その後の活躍は目覚ましく、4度の世界耐久選手権、フォーミュラEのタイトル、4度のル・マンの栄冠を獲得している。彼は、平川亮、ブレンドン・ハートレーとトヨタ8号車でパートナーを組む。

    ブレンドン・ハートレー
    ブレンドン・ハートレーは、あまり前例のない方法でF1への道を歩み、長い間リザーブドライバーを務めながら、2017年末に初めてトロ・ロッソでドライブする機会を得るまで、素晴らしい耐久レースのキャリアを積んできた。2018年シーズンはトロロッソでフルタイムを過ごした後、耐久レースに復帰し、4度の世界耐久選手権タイトルとル・マンでの3度の完全勝利という、すでに大きな成功を収めている。

    ウィル・スティーブンス
    元マノーのドライバーであるウィル・スティーブンスは、ケータハムで唯一のスタートを切り、2015年は後方に低迷していたため、おそらくF1でその才能を十分に発揮するチャンスはなかった。GTE AmとLMP2でそれぞれ2度のクラス優勝を果たしたスティーブンスは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタとイーフェイ・イェーとともにジョタ38号車のラインナップの一員として今年初めてサルト・サーキットの最高峰クラスにステップアップする。

    アントニオ・ジョビナッツィ
    アルファロメオで3シーズンを過ごし、2019年のインテルラゴスで最高位5位を獲得したジョビナッツィは、2021年末にチームメイトのキミ・ライコネンとともにF1グリッドを去ったが、フェラーリのリザーブドライバーとして残留し、今年のル・マンへの復帰戦ではフェラーリに乗り込む。フェラーリ499Pはサルトサーキットでのテストで明確なペースを示しており、アレッサンドロ・ピエル・グイディとジェームズ・カラドとともに51号車を運転する。

    フェリペ・ナッセ
    元ザウバードライバーのフェリペ・ナスルは、2010年代半ばにF1で2シーズンを過ごし、29ポイントを獲得した後、スポーツカーレースに転身しました。F1を離れてからIMSAで2つのタイトルを獲得し、ル・マンには4度目の挑戦となるが、LMP2で3回走った後、トップクラスに乗るのは初めてとなり、ハイパーカーのポルシェ・ペンスキー75号車でマチュー・ジャミネとニック・タンディと組み。

    ポール・ディ・レスタ
    22011年から2013年までフォース・インディアで活躍したポール・ディ・レスタは、F1でのフルタイムドライビングが終了すると、ドライバーからSky Sportsの評論家へと転身するものの、DTMや欧州ルマンシリーズなど、フルレースのスケジュールをこなしている。現在、プジョーのハイパーカーに乗るディ・レスタは、2020年のル・マンでLMP2クラス優勝を果たし、今週末は93号車のミケル・ジェンセン、そしてもう一人のおなじみの顔とともに、さらなる高みを目指すことになる。

    ジャン・エリック・ベルニュ
    トロロッソで数年間過ごした元F1ドライバーの一人であるベルニュは、レッドブルのジュニアチームでの3シーズンで51ポイントを獲得した。2014年末にチームを去った後、フォーミュラEのタイトルを2度獲得し、耐久レースのスケジュールと組み合わせて、LMP2でのキャンペーンを数回行った後、昨年プジョーでハイパーカーにステップアップした。

    ジャック・エイトケン
    リザーブドライバーだったジャック・エイトケンは、2020年のサヒールGPで、コビドに感染したルイス・ハミルトンの代役として、正ドライバーのジョージ・ラッセルがメルセデスのガレージに引き抜かれ、一度だけウィリアムズに呼ばれた。エイトケンにとってこれまで唯一のF1スタートで、急遽バーレーンのアウターサーキットを周回するのは困難な夜となった。彼は今年これまでのところ、DTM、IMSA、そして今回のル・マンでスタートするなど、さまざまなレーススケジュールに参加している。今週末、彼はルイス・フェリペ・デラニとアレクサンダー・シムズとともにアクション・エクスプレス・レーシング・キャデラックの311号車をドライブする。

    エステバン・グティエレス
    ザウバーとハースでそれぞれ3シーズンを過ごしたエステバン・グティエレスは、昨年までメルセデスの開発ドライバーとしてF1パドックで一貫した存在感を示していた。昨年はLMP2で初のル・マンに参加し、今回はハイパーカーにステップアップして、フランク・マイルーとナタナエル・ベルトンと共にグリッケンハウスの709号車に乗る

    ■LMP2
    ピエトロ・フィッティパルディ
    元ハースのピエトロ・フィッティパルディは現在もチームのリザーブドライバーであり、バーレーンでのロマン・グロージャンの恐ろしいクラッシュによってF1キャリアが終了した後、2020年末の2レースに招集された。このブラジル人ドライバーはハースで残りのシーズンを過ごし、その間に他の場所でレースを続けてきた。昨シーズンはLMP2レースに参戦し、昨年はサルト・サーキットでクラス14位を獲得した彼は、今回、2度目のル・マンに挑むことになった。イオタの28号車で、ダヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンとオリバー・ラスムッセンのパートナーとして参戦する。

    ヤン・マグヌッセン
    F1から遠ざかっている間、息子で現ハースドライバーのケビンと耐久レースでコンビを組んでいたヤン・マグヌッセンは、今回も息子抜きでル・マンを戦うことになる。しかし、マグヌッセンは24時間レースに24回出場し、4回のクラス優勝を果たしており、このトラックでの経験は決して浅いものではない。マグヌッセンのF1キャリアは1990年代にマクラーレンとスチュワートで続き、インターユーロポールの32号車でマーク・クヴァンメとアンデシュ・フィヨルドバッハのパートナーとなる。

    ギド・ヴァン・デル・ガルデ
    現在、F1評論家として活躍する傍ら、ドライバーとしての活動も続けているギド・ヴァン・デル・ガルデは、2013年のF1単独シーズンに、ほとんど競争力のないケータハムで参戦した。彼はLMP2レベルで多くの経験を積んでおり、2016年にELMSのタイトルを獲得し、そのマシンで世界耐久選手権の5つのキャンペーンに参加し、2018年のルマンでクラス7位の最高成績を収めた。彼は今回、グラフレーシングの39号車でロベルト・ラコルテ、パトリック・ピレとともにドライブする。

    ロバート・クビサ
    2008年のカナダGPで優勝したロバート・クビサは、このリストで2人しかいないF1レースウィナーの1人であり、当時のスポーツ界で最も印象的な1人だった。ラリーでの大怪我の後、フルタイムシートから9年ぶりにF1へ復帰した。前回はル・マンでLMP2クラス2位を獲得し、今年はチームWRTの41号車でルイ・アンドラーデ、ルイ・デレトラズとともにさらなる飛躍を目指す。

    ダニール・クビアト
    今年のル・マンでの初挑戦するダニール・クビアトは2020年末にF1を離れた。100回以上のスタートと数度の表彰台出場を記録したが、レッドブルでは、セバスチャン・ベッテル(当時フェラーリ)に果敢に挑み、「魚雷」と呼ばれたこともある。マックス・フェルスタッペンがレッドブルに昇格した後、トロロッソに復帰し、2018年をサイドラインで過ごした後、さらにトロロッソとアルファタウリで2シーズンを過ごし、F1から完全に離れた。クビアトはNASCARやLMP2マシンで数回スタートしており、今週末はドリアン・ピンとミルコ・ボルトロッティとともにプレマの63号車をドライブする。

    ■イノベーティブ・カーズ(ル・マン・ガレージ56)
    ジェンソン・バトン
    2009年のワールドチャンピオンであるバトンは、2月にNASCARとのコラボレーションにより、明日のテクノロジーのために用意されたガレージ56のサプライズエントリーの一部として、バトン、NASCARのレジェンド、ジミー・ジョンソン、元ルマン優勝者のマイク・ロケンフェラーによって、改良型次世代シボレー・カマロZL1(V8)とステアリングを握ることを発表した。バトンは、2009年に獲得したワールドタイトルに加え、ブラウン、マクラーレン、BAR、ホンダなどで300回以上のレースに出場し、15勝、50回の表彰台を獲得している。カマロは、テスト走行でLMGTE Amクラスの全車両を上回るタイムを記録するなど、競争力のあるマシンに仕上がっているようだ。

  • トヨタ:2023年 第4戦 ル・マン24時間レース 予選1日目 レポート

    トヨタ:2023年 第4戦 ル・マン24時間レース 予選1日目 レポート

    6月7日(水)、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間の公式走行セッションが始まった。初日となったこの日は、2度の公式練習走行と翌日に行われるハイパーポールへの出場権をかけた予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDは3,4番手で共にハイパーポールへの出場権を獲得した。

    100周年を迎えるル・マン24時間レースの記念すべき今大会は、TGRにとって、2017年から続いているル・マンの歴史に残る7連続ポールポジションのかかった大会でもある。昨年までにTGRは6年連続でのポールポジションを獲得し、ポルシェの持つ記録に並んだ。

    7日(水)に行われた、全カテゴリーの車両が同時に走行する1時間の予選セッションでは、各カテゴリーの上位8台が8日(木)のハイパーポールへ出場し、それぞれ4列目までの決勝スターティンググリッドを決定する。2台のGR010 HYBRIDは、このセッションでハイパーポールへの進出を決め、新記録更新への望みを繋いだ。

    マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと共にGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉は、レジェンドであるジャッキー・イクスの持つル・マンでのポールポジション記録に並ぶ、5度目のポールポジションを目指す。小林は、この予選セッションで最初にアタックを担当すると、セッション開始と共に3分25秒485の好タイムをマークした。その後、フェラーリの2台がタイムを更新し、最終的には0.272秒差の3番手となったが、ハイパーポールへの進出を決めた。

    昨年のル・マンウィナーであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、昨年のポールシッターでもあるハートレーのアタックで4番手につけ、こちらもハイパーポール進出を決めた。

    今年のル・マンの公式走行セッションは、7日(水)午後3時から3時間の練習走行第1回目で開始された。去る4日(日)に行われたテストデーを、他のレースの日程都合により欠席したため、これが今年のル・マンで初走行となるブエミがまず初めに8号車のステアリングを握り、慣れ親しんだサルト・サーキットの感触を思い出すべく、他の2人よりも多い17周を走破した。

    4日(日)の6時間に及ぶテストデーでの走行で開始されたレースへ向けた準備は、この公式練習走行でも続けられ、使用可能な3種類のタイヤコンパウンドに加え、様々なメカニカル、及び空力のセットアップなどの確認作業を行った。

    62台もの車両が走行することに加え、このセッションでは35分間の赤旗もあり、クリーンなアタックラップを行うのは難しい状況だったが、そんな中、小林が赤旗からの再開直後、コースがクリーンなタイミングでのアタックで、今年のル・マンで最初に3分28秒台を刻んだ。その後まもなく、ハートレーが小林のタイムを0.133秒更新し、この3分27秒742が公式練習第1回目のトップタイムとなり、予選へ向けた準備を終えた。

    予選は、午後7時ながら気温30度のコンディションの中、開始された。セッション開始と共にアタックに入った7号車の小林がまずトップタイムをマーク。一方、ハートレーは2度の赤旗中断に見舞われるも、その後のアタックで辛うじてハイパーポール進出を決めた。

    ハートレーは最初のアタックで、その時点での6番手につけますが、ライバル勢がタイムを更新したことで11番手まで後退。イエローフラッグとコース上の混雑に阻まれ、なかなかタイムを更新できず、苦戦を強いられたが、残り30分を切ったところで好ラップを記録し、4番手に浮上、ハイパーポールへの進出を決めた。その後、7号車はロペス、8号車はブエミがドライブし、車両のセットアップを継続した。

    緯度が高く、夏至に近いこの時期はなかなか暗くならないル・マンも日が沈み、闇に包まれつつある午後10時に公式練習第2回目がスタート。このナイトセッションでは、全てのドライバーが最低5周することが義務づけられている。TGRの6名のドライバーは、これを問題なく消化。7号車は小林のタイムで5番手、8号車はブエミのタイムで11番手となった。

    8日(木)も午後3時から3時間にわたる公式練習第3回目が行われ、その後、午後8時からハイパーポール、そして、決勝レース前最後の走行となる公式練習第4回目が午後10時から1時間に渡って行われる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
     忙しい初日でしたが、練習走行で、2台ともトラブル無く走ることができて良かったと思います。決勝レースへ向けてクルマのバランスは良くなっていますし、今日の我々の目標は、明日のポールポジションを争うために、2台共にハイパーポールへ進出することでした。簡単ではありませんでしたが、なんとか達成できました。正直なところ、現時点で我々にはポールポジションを獲得するために充分な速さがあるかはわかりません。練習走行で一歩一歩着実に進化しているので、更なる改良へ向けハードワークを続けていきます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
     無事走行を開始し、問題なく最初の練習走行を終えられて良かったです。特に、ナイトセッションとなった練習走行2回目は、1回目に比べ、アクシデントが少なかったので、多くの周回をこなすことができ、また、決勝レースへ向け、時間を有意義に使うべくプログラムを進めました。まだ望んだような形ではないですが、徐々に改善を進めていくつもりです。予選では可夢偉が素晴らしい走りをしてくれたので、ポールも狙っていきますが、大事なのは決勝での力強いレースペースです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
     多くの周回をこなし、様々な内容を試したので、それらにより得られたデータが更なるパフォーマンス向上に役立つことを期待しています。可夢偉とブレンドンは素晴らしい走りで、2台揃って今日の予選での目標であったハイパーポール進出を決めてくれました。かなり接近戦でしたが、フェラーリはとても速く、また、他のハイパーカーも競争力は高いと思います。我々は練習走行でクルマのバランスを改善することができましたが、まだ改良の余地は残っており、それが明日木曜日の優先事項です。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
     例年通り忙しい公式練習初日となりました。ようやくここに来られて、またル・マンを走れて嬉しいですし、目標であったハイパーポールに進出できたことも本当に嬉しいです。予選はなかなか難しいセッションでしたが、ブレンドンが後半上手くタイムをマークしてくれました。タイムが非常に接近していただけに、少しほっとしています。これでハイパーポールと、決勝へ向けたセットアップに集中することになります。練習走行の時間はまだ長いですし、頑張るだけです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
     タイム差の小さい、厳しい予選でした。最初のアタックラップでは、アタック開始時にプジョーに接近しすぎてタイムが出ず、今思うと、あの時点でそれなりのタイムを出しておくべきでした。その後はイエローフラッグが立て続けに出され、何度もタイムを失いましたが、幸運にもクリーンなラップを得ることができ、ハイパーポールへの進出を決められてほっとしています。とは言え、最速ではありませんでしたし、クルマのバランスはまだ100%ではありません。まだセットアップの幾つかの妥協点を探っている段階ですが、ハイパーポールと決勝で更なるパフォーマンスを発揮できるようプッシュを続けます。

    平川亮(8号車 ドライバー)
     良い一日でした。レースウィークが本当にスタートしたという実感があります。ル・マンではいつもコース上の混雑や様々なアクシデントに見舞われるため、クリーンラップを得るのは容易ではありません。私も練習走行時に直面しました。それ以外、クルマのセットアップも順調に進んでおり、これまでのところ、進捗状況には満足しています。まだ車両のバランス面で調整は必要ですが、この段階では普通のことです。予選は非常に接近したタイムで、見ていてエキサイティングでした。ブレンドンがいいラップをマークしてくれましたし、ハイパーポールが楽しみです。

    トヨタ ル・マン24時間レース

  • ル・マン24時間レース:フェラーリが予選1回目にトヨタを破ってワンツー

    ル・マン24時間レース:フェラーリが予選1回目にトヨタを破ってワンツー

    2023年ル・マン24時間レースの予選1回目が6月7日(水)にサルト・サーキットで行われ、フェラーリ499Pがフロントローで終了した。アントニオ・フオコとアレッサンドロ・ピエル・グイディは、フェラーリ499Pの50号車と51号車でそれぞれ1位と2位を獲得した。フェラーリのクルーは、6月8日(木)の夕方に行われる、FIA WEC 第4戦に参加する各クラスのベスト8台によるハイパーポールの出場権を獲得した。

    午後のドライトラックで行われた60分間の予選は、アクシデントによる2度の赤旗中断で前半が終了した。フェラーリ勢は最後の25分間でラップタイムを向上させた。ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンとシェアする499Pのアントニオ・フオコが3分25秒213でこの段階での最速を証明した。

    499Pの51号車を操るピエール・グイディは、わずか0.199秒遅れでゴールした。また、LMGTE Proクラスで3度の世界チャンピオンに輝き、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィとともに世界耐久選手権に参戦している39歳のドライバーは、ベストタイムを3分25秒412とし、3番手でチェッカーフラッグを受けたトヨタ7号車に0.073の差をつけた。

    サルト・サーキットでのプログラムは、6月8日(木)午後3時から午後6時までフリー走行3、午後8時から午後8時30分までスターティンググリッドを決めるハイパーポール、午後10時から午後11時までフリー走行4、100周年を迎えたルマン24時間レースは6月10日(土)午後4時(すべて現地時間)にスタート。

    Hypercar
    #50 Ferrari AF Corse
    #51 Ferrari AF Corse
    #7 Toyota Gazoo Racing
    #8 Toyota Gazoo Racing
    #5 Porsche Penske Motorsport
    #75 Porsche Penske Motorsport
    #3 Cadillac Racing
    #2 Cadillac Racing

    LMP2
    #28 JOTA
    #41 Team WRT
    #63 Prema Racing
    #48 IDEC Sport
    #10 Vector Sport
    #47 COOL Racing
    #923 Racing Team Turkey
    #9 Prema Racing

    GTE Am
    #83 Richard Mille AF Corse
    #54 AF Corse
    #33 Corvette Racing
    #25 ORT by TF
    #57 Kessel Racing
    #55 GMB Motorsport
    #21 AF Corse
    #74 Kessel Racing

  • WEC:トヨタ 2023年 第4戦 ル・マン24時間 テストデー レポート

    WEC:トヨタ 2023年 第4戦 ル・マン24時間 テストデー レポート

    2023年のル・マン24時間レースへ向けた公式テストでの走行が6月4日(日)に行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、伝統あるコース、サルト・サーキットでの準備を開始した。

    今週末の6月10日(土)から11日(日)にかけて行われる、ル・マン24時間の100周年記念大会には、30万人もの観客の来場が予想されている。大観衆の見守る中、16台の素晴らしいハイパーカーが競い合うこの偉大なレースで、TGRは6連覇を目指す。

    ただ、レースを目前にしたルール変更により、TGRのハイパーカー、GR010 HYBRIDは37kgの重量増となった。

    WECのディフェンディングチャンピオンでもあるTGRの2台のGR010 HYBRIDは、公道を含む1周13.626kmのサルト・サーキットのフルコースを、レースウィーク以外で走行できる唯一の機会であるこのテストデーにおける2回の練習走行セッションで車両のセットアップを進め、合計1798kmを走破した。

    GR010 HYBRID 7号車は小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスがドライブし、この日の総合で、トップのフェラーリ51号車から0.323秒遅れの3分29秒827で3番手となるタイムをマークした。GR010 HYBRID 8号車は昨年のル・マン勝者である平川亮とブレンドン・ハートレーに加え、テスト兼リザーブドライバーの中嶋一貴がドライブし、この日9番手のタイムをマークした。セバスチャン・ブエミは他のレース日程の都合により、この日の走行には参加せず、5日(月)からチームに加わる予定。

    この日、TGR2台のGR010 HYBRIDは、ル・マン24時間へ向けたスペシャルカラーリングでのコースデビューを果たした。桜の花とつぼみをあしらったこのカラーリングは、日本のDNAを示すと共に、TGRのサスティナビリティへの取り組みと、モータースポーツを起点とした「もっといいクルマづくり」の一環として、ル・マンをはじめ、耐久レースへの参戦で育まれている最先端技術を象徴している。

    TOYOTA GAOO RACING ル・マン24時間レーストヨタ ル・マン24時間レース

    午前中のセッションは晴れて暖かな気候の下、現地時間午前10時に開始され、2台のGR010 HYBRIDは最初の45分間でまずインストレーション走行を行った。8号車は、3度のル・マンウィナーであり2018-19年シーズンのWECチャンピオンでもある中嶋がステアリングを握り、自身のドライブで2位のチェッカーを受けた2021年以来となる、サルト・サーキットでの周回ラップを刻んだ。

    コースの一部で公道を使用しているサルト・サーキットは、セッションが進むごとにそのコンディションが良くなっていき、それにあわせて、チームは本格的なプログラムを実施。2台のGR010 HYBRIDは様々なメカニカル、及び空力の設定を試して解析し、翌週の公式練習走行へと続く車両セットアップを行った。

    セーフティカーや赤旗によりそれぞれ25分間のタイムロスとなった以外は、チームのプログラムは比較的順調に進んだ。しかし、セッション最終盤、コンウェイがドライブしていた7号車がテルトル・ルージュのバリアへクラッシュ。GR010 HYBRIDは車体のフロントとリアにダメージを負ってしったが、この午前中のセッションでは、7号車はコンウェイが序盤にマークしたタイムで5番手。8号車は平川のラップがベストタイムで8番手となった。

    メカニックによる修復作業と素晴らしいチームの努力により、新たなフロントとリアを装着した7号車は午後のセッション開始までに作業を終え、タイムロスすることなく、ロペスがセッション開始と同時にコースに出ることができた。

    午後の3時間のセッションは、中盤にセーフティカーが30分ほど入ったものの、チームは更なる車両セットアップの比較や、異なるタイヤコンパウンドのパフォーマンスや耐久性の分析などの作業を進め、7号車の小林が出したベストタイムが3番手。8号車はハートレーのタイムが9番手となった。

    テストデーでの充実した走行セッションを終え、チームは収集した貴重なデータを、7日(水)に開始される2回の公式練習走行と予選へ向け、この2日間で分析しなくてはならない。また、車両セットアップ作業は8日(木)の2回の公式練習走行でも続けられる。8日は公式練習走行の間にハイパーポールセッションが実施され、決勝レースの各カテゴリー上位のグリッドが決定される。第91回ル・マン24時間レースは6月10日(土)現地時間午後4時にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    ル・マンに戻ってこられて最高です。このコースにはいつも感動させられますし、ここを走るのは本当に楽しいです。我々の7号車は午前中のセッション終盤にアクシデントに見舞われ、今日は期待していたほどスムーズな一日ではありませんでしたが、マイクが無事だったことが最も大事ですし、メカニックも素晴らしい作業でダメージを迅速に修復してくれました。そのおかげでプログラムへの影響は最小限に抑えられ、車両のセットアップやバランスの作業を続けることができました。パフォーマンスの面ではやや厳しい状況にありますが、とにかく作業を続けるだけです。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    今年初めてのル・マンでの走行で、幾つかの課題はあるものの、まずまずの一日でした。今日は車を理解することに努め、比較検討のプログラムをこなしました。セッションが進むにつれて我々も進歩し、バランスも良くなってきています。まだラップタイムという面では幾つかやるべきことがありますが、この段階ではいつものことです。とは言え、今のところ悪くない状況ですし、この調子で作業を続けます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    またここに戻れて嬉しいです。まだ初日なので、全てがきちんと動くかを確認する作業でした。初日としては順調ですが、ラップタイムを基準に何かを語るのはまだ早いです。特にトップスピードの面で、ライバル勢が強そうだというのが私の第一印象ですが、我々もプッシュしていきます。これからの数日、更なるパフォーマンスを見出すべく頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    まだやるべきことはありますが、幸運なことにレースのスタートまでは何日かあります。ル・マンに戻ってこられるのはいつものことながら嬉しいですし、特にこのGR010 HYBRIDはこのコースのために作られたクルマなので尚更です。昨年、このクルマは乗っていて本当に素晴らしいフィーリングだったので、そのバランスを取り戻したいと思っています。私の周回は好調でしたし、ここでは退屈することはないのですが、土曜日の決勝へ向けてとにかく努力あるのみです。新たな挑戦へ向け、ハードワークを続けていきます。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    昨年に続き、GR010 HYBRIDで再度ル・マンを走ることができて嬉しいです。昨年のテストデーでは多くのことを学びましたが、今年は全く感触が違います。今日は多くの周回をこなすことができ、その点では全てが順調でした。ラップタイムはまだ我々が望んだレベルには達していないので、原因を解明する必要があります。水曜日の公式練習走行までにはセットアップを改善すべく、プッシュを続けます。

    中嶋一貴(テスト兼リザーブドライバー)
    GR010 HYBRIDで走るのは3月のセブリング戦後のテスト以来ですが、また走ることができて本当に最高でした。この車でル・マンを走るのはいつでも特別なことで、8号車のセッション最初のドライバーを任されたのはとても光栄でした。短いスティントでしたが、まるで故郷に帰ったようでしたし、テストプログラムに貢献できて嬉しいです。