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  • マクラーレンF1 レオナルド・フォルナローリをリザーブドライバーに追加

    マクラーレンF1 レオナルド・フォルナローリをリザーブドライバーに追加

    マクラーレンは2026年F1シーズンに向け、リザーブドライバー体制を正式に確定させた。新たにF2チャンピオンのレオナルド・フォルナローリがリザーブドライバーに昇格し、長年テストドライバーを務めてきたパト・オワードと役割を分担する。

    マクラーレンは、2026年F1キャンペーンにおいて2名のリザーブドライバーを常時スタンバイさせる方針を明らかにした。

    これは正ドライバーであるランド・ノリス、オスカー・ピアストリのいずれかが、負傷や病気、あるいは出場停止などの不測の事態でレースに出場できなくなった場合に備えるものだ。

    フォルナローリは、カタールでF2タイトルを獲得した直後にマクラーレンと契約。当初はテスト兼開発ドライバーとしてTPC(旧型車テスト)を担当していたが、今回その役割が拡大され、正式なリザーブドライバーに就任した。今後は集中的なテストおよびシミュレーター・プログラムにも参加する。

    「マクラーレン・マスターカードF1チームのリザーブドライバーとして、マクラーレン・ドライバー育成プログラムの一環で役割を拡張できることを本当にうれしく思う」とフォルナローリは語った。

    「これは僕のキャリアにおける次の大きなステップであり、チャンピオンシップを制した成功したチームに貢献できることを楽しみにしている。ザク、アンドレア、アレッサンドロにこの機会を与えてもらったことに感謝したい」

    一方、オワードはこれまで通りリザーブドライバーを継続しつつ、アメリカのインディカー・シリーズでマクラーレンの活動を続ける。

    「アロウ・マクラーレンでのインディカーでの主な役割と並行し、マクラーレン・マスターカードF1チームのリザーブドライバーを続けられることをうれしく思う」とオワードは述べた。

    「ここ数年、F1マシンをテストしドライブする中で非常に多くのことを学んできた。その経験をさらに成長と発展につなげていきたい」

    マクラーレン F1

    2026年に向け刷新されたドライバー育成プログラム
    マクラーレンは同時に、2026年シーズンに向けたドライバー育成プログラムの全体像も発表した。2025年末に複数の若手がプログラムを離脱した後、新たな体制が整えられている。

    2026年 マクラーレン・ドライバー育成プログラム一覧
    ■ レオナルド・フォルナローリ:F1リザーブ兼テストドライバー
    ■ パト・オワード:F1リザーブ兼テストドライバー
    ■ リチャード・フェルシュホー:マクラーレン・レーシング テストドライバー(ELMS LMP2参戦)
    ■ マッテオ・デ・パロ:F3(トライデント)
    ■ エラ・ロイド:F1アカデミー(ロダン・モータースポーツ)
    ■ エラ・スティーブンス:F1アカデミー(ロダン・モータースポーツ)
    ■ ドリース・ファン・ランゲンドンク:英国F4/フォーミュラ・ウインター・シリーズ
    ■ クリスチャン・コストヤ:イタリアF4、ユーロ4、F4中東
    ■ エラ・ハッキネン:F4シングルシーター・テストプログラム

    この育成プログラムは、マクラーレンの最高ビジネス責任者であるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビが統括している。

    「2026年に向けたレースおよびテストプログラムと並行して、ドライバー育成プログラムのラインアップを確定できたことをうれしく思う」とアルンニ・ブラビは述べた。
    「フォルナローリが我々との育成の一環としてリザーブドライバーに昇格したこと、そしてオワードが引き続きこの役割を担うことは非常に喜ばしい。我々は9名の非常に才能あるドライバーを選抜しており、F1、インディカー、そして将来的なWEC参戦に向け、彼らが成長していく姿を見るのが楽しみだ」

    マクラーレンは2026年に向け、F1だけでなく複数カテゴリーを見据えた長期的な人材育成体制を着実に整えつつある。

  • ニック・デ・フリース、2026年もマクラーレンF1のシミュレータードライバー続投

    ニック・デ・フリース、2026年もマクラーレンF1のシミュレータードライバー続投

    ニック・デ・フリースは2026年もF1に関与し続ける。GPblogの確認によれば、オランダ人ドライバーはマクラーレンの常設シミュレータードライバーの一人として再任された。

    元フォーミュラE世界王者のデ・フリースは、かつて同チームのジュニアドライバーを務めた経歴を持ち、2025年にマクラーレンへ復帰していた。ただし当初、この起用は公式発表されておらず、静かな形でチームに加わっていた。

    マクラーレンでの役割と評価
    CEOのザク・ブラウンが率いるマクラーレンにおいて、デ・フリースは「テスト兼シミュレータードライバー」として契約。レースウイークエンドを含む複数の機会に、ウォーキングのファクトリーでシミュレーター作業を担当し、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンセットアップ開発を支えた。

    この協力関係は高く評価され、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方を制したシーズンを経て、2026年も継続されることが決まった。来季も複数名で構成されるシミュレータードライバーのプールの一員として、ローテーション形式で起用される。

    多忙な並行プログラム
    もっとも、デ・フリースがすべてのグランプリでマクラーレンのファクトリーに常駐できるわけではない。2026年もフォーミュラEでマヒンドラ・レーシングから参戦するほか、世界耐久選手権(WEC)ではトヨタのレギュラードライバーとして活動する予定だ。

    F1、フォーミュラE、WECという三つのトップカテゴリーを横断するプログラムを抱えながらも、デ・フリースは2026年もマクラーレンの重要な技術的支援役としてF1の舞台に関わり続けることになる。

  • マクラーレンに迫る2026年F1レギュレーション 「ワークス力」が主導する懸念

    マクラーレンに迫る2026年F1レギュレーション 「ワークス力」が主導する懸念

    マクラーレンF1は、2026年F1レギュレーションがもたらす大きな転換点を前に、新たな懸念と向き合っている。近年はシャシー開発力と運営力を武器に復権を果たしてきたが、次世代規則では、その成功モデルが通用しなくなる可能性がある。

    軽量化、アクティブエアロ、電動比率の拡大を柱とする2026年F1は、パワーユニットとシャシーの一体設計を強く求めるレギュレーションだ。「ワークス力」が競争力を左右する時代において、カスタマーチームであるマクラーレンF1は、構造的に不利な立場に置かれるリスクを抱えている。

    2026年F1レギュレーションは、単なる新時代の幕開けではない。勢力図そのものを「シャシー主導」から「メーカー主導」へと押し戻す可能性を秘めている。

    F1はこれまでも、創意工夫が支配する時代と、工業力が支配する時代を行き来してきた。2009年、突如現れたブラウンGPが両タイトルをさらったシーズンは前者の象徴であり、2014年のレギュレーション変更でメルセデスが圧倒的優位を築いた時代は後者の典型だ。

    ハイブリッド時代初期、メルセデスはパワーユニットとシャシーを完全に一体化させることで、5年近く続く支配を確立した。その後、技術が収束し、カスタマーチームも洗練された1.6リッターV6を使えるようになると、序列は次第に平坦化する。

    2020年代後半には、再び「シャシーがものを言う」時代が戻ってきた。その象徴が、メルセデスPUを使いながらフロントランナーに返り咲いたマクラーレンだった。

    しかし、2026年はその流れを反転させる危険性をはらんでいる。

    2026年F1は“ワークス過多”の時代
    2026年は、10年以上ぶりに「ワークスがカスタマーを上回る」構図で新レギュレーションを迎える。

    アウディF1は完全なファクトリー体制で参戦し、ホンダは単なる供給元ではなく、アストンマーティンF1との正式なパートナーとして復帰する。レッドブルはフォードと組み、自前のパワーユニットをミルトンキーンズで製造するという、ハイブリッド時代初の新規PUプロジェクトに挑む。

    これに加えて、フェラーリF1とメルセデスF1が存在する。さらに、レッドブル・パワートレインズの恩恵を直接受けるレーシングブルズまで含めれば、最大6チームが「ファクトリー主導のエコシステム」に属する計算になる。

    カスタマーチームは、まさにこのタイミングで少数派になる。

    なぜ2026年はワークス有利なのか
    2026年の技術規則は、軽量シャシー、アクティブエアロ、電動比率の増大という三本柱で構成されている。意図された狙いは、戦略の多様化とエネルギーマネジメントの単純化だ。

    だが、その副作用として、パワーユニットとエアロの統合度が、かつてないほど重要になる。

    アクティブエアロは、現行のDRSに代わり、コーナリング用の高ダウンフォース形態と、ストレート用の低ドラッグ形態を切り替える。その切り替えは、空力だけでなく、どれだけ電動パワーを同時に使うかという制御と直結する。

    また、MGU-Hの簡素化により、MGU-Kとバッテリーがマシン挙動を左右する比重は一段と高まる。エネルギー配分は、もはや独立した性能要素ではなく、空力特性と不可分な存在になる。

    この「循環型の設計思想」は、ワークスチームが最も得意とする領域であり、カスタマーチームが最も苦しむ部分でもある。

    マクラーレン F1

    初期設計がすべてを決めるリスク
    2026年の最大の特徴は、初期アーキテクチャの選択が、レギュレーション周期全体を縛りかねない点にある。

    冷却要求、バッテリー配置、排気レイアウト、空力モード切り替え時の挙動。これらはすべて、初期段階で決めたパワーユニット構成に強く依存する。

    ワークスチームは、PU冷却やバッテリー配置を、アクティブエアロの二面性を前提に設計できる。一方、カスタマーチームは、他社の優先順位で作られたPUに、自分たちの空力哲学を後から合わせるしかない。

    成熟したレギュレーション下であれば、その制約は「工夫」で乗り越えられる。だが、2026年のようなハードリセットでは、その制約自体が致命的な足かせになり得る。

    アウディ参戦が示す時代の方向性
    この流れを最も象徴しているのがアウディだ。

    アウディは、単にエンジンを供給するという選択肢も持っていた。それでもザウバーを掌握し、エンジン、シャシー、エアロ、オペレーションを一体化する道を選んだ。

    それはマーケティング以上に、「フルスタック統合こそが勝利への道」という明確な意思表示だ。2010年代初頭のメルセデスと同じ設計思想であり、2026年が統合型レギュレーションであるなら、その恩恵を最も受けやすい存在でもある。

    マクラーレンF1に突きつけられる現実
    マクラーレンF1の近年の成功は、安定したレギュレーションと収束したPU環境があってこそ成り立っていた。既知のメルセデスPUを前提に、空力哲学を磨き上げることで、ワークス勢に並び、時に凌駕することができた。

    しかし2026年は、その前提が崩れる。

    カスタマーチームが勝つためには、継承された制約を帳消しにするほどのシャシー概念か、異例なほど密接に要望を汲み取ってくれるPUサプライヤーが必要になる。

    グリッド構成、レギュレーションの性質、そして開発戦略を総合すると、F1は再び「メーカーの時代」に近づいているように見える。

    2026年は、単なる新ルール元年ではない。F1が再び、工業力そのものを競う選手権へと回帰する転換点になる可能性がある。

  • マクラーレンF1は2026年もタイトルを狙える 追われる側の準備

    マクラーレンF1は2026年もタイトルを狙える 追われる側の準備

    マクラーレンは、コンストラクターズ選手権を連覇した直後の2026年を迎える。成功の代償として「追われる立場」になったことは間違いないが、チーム内部では新時代でも再びタイトル争いができるという確信が共有されている。

    グラウンドエフェクト時代の最終局面で、マクラーレンはF1のベンチマークとなった。最大の強みは、ファクトリーで得られるデータとサーキット上の挙動の相関精度だ。設計・シミュレーション・実走のズレを極限まで減らす体制が、パフォーマンス最適化の基盤になっていた。

    2026年は、空力とパワーユニットの両面で完全に新しい世代のマシンが登場する。予算制限の中でこの変化に対応するのは容易ではなく、しかも2025年はマックス・フェルスタッペンとの激しいタイトル争いもあった。紙の上では、マクラーレンにとって厳しい条件が並んでいるように見える。

    それでも、チーム代表のアンドレア・ステラは、状況を楽観視している。

    2025年のタイトル争いを、2026年の犠牲にしなかった
    F1は常に優先順位の競技だ。限られた資金とリソースを、目先のアップデートに使うのか、それとも将来に振り向けるのか。2025年は多くのチームが早い段階で開発を切り上げ、2026年F1レギュレーションに集中した。

    この判断は、中団チームにとっては比較的容易だった。アストンマーティンやアストンマーティンのように、将来的にトップ争いを目指すチームは、2025年を早めに見切っても大きな痛手はなかった。

    一方で、レッドブル・レーシングとマクラーレンの事情はまったく異なる。両者はドライバーズタイトルをかけてシーズン終盤まで戦っており、簡単に開発を止めることはできなかった。

    レッドブル・レーシングは、RB21の開発を最後まで続ける「オールイン」を選択した。その結果、角田裕毅のマシンにはほとんどアップデートが投入されず、フェルスタッペンにリソースが集中した。この判断は、2026年F1マシンの開発の一部を犠牲にすることを意味していた。

    2021年にも似たアプローチで成功した前例はあるが、今回については、ローラン・メキース体制のレッドブル・レーシングが失われた時間を取り戻そうとしている段階だ。

    対照的に、マクラーレンは2025年のタイトル争いが、2026年への準備を遅らせることを許さなかった。

    ステラは2025年末、次のように説明している。

    「むしろ、2025年後半にレッドブル・レーシングが与えてきたプレッシャーは、僕たちにとって重要な挑戦だった。なぜなら、その時点で我々はしばらく前から開発を止めていたからだ」とアンドレア・ステラは語った。

    「マクラーレンのテクニカルチームは特に強い。私がF1で26年間キャリアを積んできた中でも、最も強力な技術部門のひとつだ」

    「現行レギュレーションの細部がそのまま将来に当てはまるわけではないが、仕事の進め方、基準、マシン開発へのアプローチ、技術的な目標設定は引き継がれる。それが、2026年シーズンに向けて我々を楽観的にさせている理由だ」

    マクラーレン F1

    不安定なF1の中で、稀有な安定性
    F1に変化はつきものだが、直近18か月は例年以上に激動だった。トップチームの内部でも、大きな組織変更が相次いでいる。

    レッドブル・レーシングは、2026年から自社製パワーユニットを投入する。チームは「メーカー化=出遅れ」ではないと強調し、積極的な人材獲得によって競争力を確保できると考えている。それでも、カスタマーチームからメーカーへ移行する難易度が極めて高いのは事実で、新レギュレーション周期を前に不確実性が残る。

    フェラーリでは上級技術者の離脱があり、アストンマーティンも新しい経営・技術体制が本格的に機能するかは未知数だ。

    その中で、マクラーレンは「いつも通り」が続いている。2025年から2026年にかけて、組織的な継続性を保っている数少ないトップチームのひとつだ。

    同様に高い継続性を持つメルセデスも、マクラーレンを最大級の脅威として見ている。チーム代表のトト・ヴォルフは、ポッドキャスト「Beyond The Grid」で次のように語った。

    「敵はまず身内にいる。2025年、メルセデスのパワーユニットを使って、マクラーレンはより良いチームだった」とトト・ヴォルフは述べた。

    「仮に2026年のパワーユニットが優れていたとしても、我々はウィリアムズ、マクラーレン、アルピーヌを倒さなければならない」

    「実際、彼らの中には、コンストラクターズ選手権で下位だった分、風洞でより多くの開発時間を使えたチームもある。我々が気づいていない革新を持ち込んでくる可能性もある」

    「だから、たとえメルセデスのパワーユニットが最強だったとしても、何ひとつ当然だと思ってはいけない。美容院で飛び交う噂話に、踊らされる理由はないんだ」

    新時代のF1では、技術力だけでなく組織力と継続性がより強く問われる。マクラーレンが2026年でもタイトルを狙えると信じる理由は、まさにその「変わらない強さ」にある。

  • オスカー・ピアストリ、2026年は「自分のために走れ」 元F1王者の助言

    オスカー・ピアストリ、2026年は「自分のために走れ」 元F1王者の助言

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1シーズンに向けて、チームの「チームファースト」方針に対して、より自己中心的な姿勢を取るべきだと元F1世界王者から助言を受けた。

    オーストラリア人ドライバーのピアストリは、8月時点で築いていた34ポイントのリードを失い、最終的にチームメイトのランド・ノリス、そしてマックス・フェルスタッペンに次ぐランキング3位で2025年シーズンを終えた。

    シーズンを通して、マクラーレンが掲げる両ドライバー平等の原則が、いくつかの場面でピアストリに不利に働いた。モンツァでは、ピットストップのミスでポジションを落としたノリスを助けるため、2位を譲るよう指示されている。

    さらに、タイトル争いの行方を左右したのがカタールGPだった。レース序盤にセーフティカーが導入された際、ピアストリとノリスはステイアウトを選択。一方でフェルスタッペンはピットインし、1セット25周というタイヤ使用制限の中で優位に立った。この判断がピアストリの勝利を奪い、アブダビ最終戦での逆転タイトルの可能性も失わせる結果となった。

    こうした一連の出来事について、1996年のF1世界王者であるデイモン・ヒルは、ポッドキャスト番組でピアストリに同情を示している。

    「彼はカタールの後、おそらくこれ以上ないほど落ち込んでいたと思う。あそこで何が起きたのか、信じられなかったはずだ」

    「不運もあったし、マクラーレンが公平であろうとした判断のせいで、彼はチャンスを失った。例えばモンツァだ。ランドがピットストップで失敗して、彼はポジションを返すよう求められた」

    「タイトルを争っている相手にポイントを譲るなんて、相当な決断だ。あれを見て彼は、『もう二度とやらないかもしれない』と思ったはずだ」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

    ヒル自身も、ウィリアムズ時代にはジャック・ヴィルヌーヴと平等な立場で戦い、またそれ以前にはアラン・プロストやアイルトン・セナの“ナンバー2”としての役割も経験してきた。

    その65歳の元王者は、2026年に向けてピアストリがマクラーレンのいわゆる「パパイヤ・ルール」を脇に置き、自分自身を最優先に考えるべきだと続けた。

    「来年、もし僕が彼の立場なら、『チームのことは大好きだし感謝している。でも、自分のことを考えなければならない』と言うだろう」

    「『これは僕のキャリアだ。もしポイントをチームメイトに返せと言われたら、なぜそうしなければならないのか考える必要がある』」

    「『去年はそれをやった。その結果、世界選手権を失った可能性があるんだから』」

    2026年シーズン、ディフェンディングチャンピオンとなるノリスを相手に、ピアストリがどこまで自己主張を強めるのか。その姿勢が、初タイトル獲得への鍵を握ることになりそうだ。

  • アレックス・ダン、マクラーレンF1との決別を説明「正しい決断だった」

    アレックス・ダン、マクラーレンF1との決別を説明「正しい決断だった」

    アレックス・ダンは、マクラーレンのドライバー育成プログラムを離脱した判断について、「正しい決断だった」と語った。

    アイルランド出身のダンは、FIAフォーミュラ2でロダン・モータースポーツに所属し、2勝を挙げてランキング5位でシーズンを終えた。ウォーキングを拠点とするマクラーレンの支援を受けるなかで結果を残し、そのパフォーマンスが評価され、2025年のF1レースウイークエンドでは、タイトル獲得マシンMCL39を駆ってオーストリアとイタリアのFP1に出走する機会を得ていた。

    しかし20歳のダンは10月、周囲に衝撃を与える形で同プログラムからの離脱を選択した。背景には、レッドブル・レーシングへの移籍の噂が広がっていたこともあった。

    その後、レッドブルの元アドバイザーであるヘルムート・マルコがダンの獲得を独断で決めたものの、最終的には承認されなかったという話も伝えられた。ただし、ミルトンキーンズのチームを含め、他の育成プログラムへの加入は実現していない。それでもダン自身は、F1に到達するために最良の立場にいると確信している。

    「僕にとっては目標とプランがあって、それはF1ドライバーになることだ」と、ダンはballs.ieに語った。

    「自分が把握していた選択肢の中で、F1に行くために必要な決断をした。それだけの話だと思っている」

    さらに、決断が自身の意思によるものだったことを明かしている。

    「実際には僕自身の決断だった。父と話し合ったとき、彼は100%確信しているわけではなかった。普段は彼のほうが100%確信しているんだけどね」

    「でも僕自身は、これは正しい決断だと感じているし、それについてとても納得している。これから先も、きっと悪くない状況にいられると思っている」

    ダンは2026年シーズンもロダン・モータースポーツからF2に参戦する予定で、F1と同時に3月6〜8日の週末にメルボルンで開幕を迎える。

    なお、ダンとアルピーヌF1チームとの間で協議が行われているとの未確認情報もある。一方で、F2でのライバルであるレオナルド・フォルナローリとリチャード・フェルシュホーはマクラーレンの育成プログラムに加わっている。

    マクラーレン F1 アレクサンダー・ダン

    育成離脱という賭け
    マクラーレンという安定した育成環境を自ら離れる決断は、若手ドライバーにとって大きなリスクを伴う。一方で、ダンはFP1での実走経験とF2での実績を武器に、自身のキャリアを主体的に切り開く道を選んだ形だ。育成枠に残ることよりも「F1に行くための最短ルート」を優先したという本人の言葉どおり、この判断が将来どのような結果につながるのかが注目される。

  • マクラーレン、2026年F1マシンを2月9日に公開

    マクラーレン、2026年F1マシンを2月9日に公開

    マクラーレンは、2026年シーズンの新車発表日を正式に確定させた。昨シーズン、ドライバーズおよびコンストラクターズ両タイトルを制したチームとしては意外なことに、11チーム中で最後の発表となった。

    ウォーキングを拠点とするマクラーレンは、2026年型マシンを2月9日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで公開する。これは、バーレーンで行われる2回の3日間テストのうち、最初のテストを前にしたタイミングとなる。

    マクラーレンは、2026年のF1世界選手権からマスターカードをタイトルスポンサーに迎え、マクラーレン・マスターカードF1チーム(McLaren Mastercard F1 Team)として参戦する。

    マクラーレン 2026年のF1世界選手権 フォーミュラ1カー

    マクラーレンは、2024年と2025年に連続してコンストラクターズタイトルを獲得し、2年連続王者として新シーズンに臨む。もっとも、その2つのタイトルは、内容としては大きく異なるものだった。

    2024年は、フェラーリをわずか14ポイント差で抑え込む接戦の末に王座を手にした。一方、2025年は状況が一変し、ライバル勢を圧倒。メルセデスが「ベスト・オブ・ザ・レスト」となったものの、その差は実に364ポイントにも及んだ。

    さらにマクラーレンは、2008年にルイス・ハミルトンが達成して以来となるドライバーズタイトルも獲得した。2025年シーズンは最終局面までもつれ込む激闘となり、ランド・ノリスがレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンをわずか2ポイント差で退け、チャンピオンに輝いた。

    ノリスのチームメイトであり、長期間にわたって選手権首位を走っていたオスカー・ピアストリは、最終的にノリスから13ポイント差のランキング2位でシーズンを終えている。

  • マクラーレンF1、2026年も“パパイヤ・ルール”継続 「やり方は変わらない」

    マクラーレンF1、2026年も“パパイヤ・ルール”継続 「やり方は変わらない」

    マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、チームのいわゆる「パパイヤ・ルール」について問われ、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両名に対して「平等な機会」を与える方針を今後も堅持する考えを示した。

    2025年シーズンを通じて、ドライバー間のパリティ(平等性)をどう維持するかは大きな議論の的となっていたが、ブラウンはマクラーレンのレース運営の在り方は来季以降も変わらないと明言している。

    マクラーレンの「パパイヤ・ルール」は、無線で初めて使われた表現であり、ノリスとピアストリの双方が可能な限り同等の条件でパフォーマンスを発揮できるようにすることを目的としている。ただ、シーズン終盤にマックス・フェルスタッペンが両者に迫った場面では、このアプローチに疑問の声が上がったのも事実だった。

    ブラウンは以前、両ドライバーにタイトル獲得の可能性が残っている限り、ドライバーズタイトルを犠牲にしてでもパリティを優先すると語っていたが、最終的にはノリスが2025年に初のワールドチャンピオンに輝いている。

    2026年F1レギュレーションによる大幅なリセットを前に、どのチームがタイトル争いに加わるのかは不透明だが、ブラウンはドライバー管理の基本方針は変わらないと強調した。

    マクラーレン ランド・ノリス オスカー・ピアストリ

    「我々は、両ドライバーにワールドチャンピオンを獲得するための平等な機会を与えることに、間違いなくコミットしている」とブラウンはアブダビで、PlanetF1.comを含む現地メディアに語った。

    「勝った翌日の月曜日であっても、我々は『もっと違うやり方があったのではないか』『もっと良くできたのではないか』と必ず振り返るものだ」

    「だから我々は常に進化し続けているが、2人のドライバーに平等なチャンスを与えるという基本姿勢は変わらない」

    「振り返れば多くの学びがある。例えばスペインで1-2フィニッシュを果たした後の月曜のデブリーフィングでは、もっと良くできたかもしれない際どい判断が8つほどあったことを覚えている」

    「それがF1チームというものだ。常に『何を違う形でできたか』『何をより良くできたか』を評価し続ける」

    「スポーツでは勝つこともあれば、負けることもある。もちろんミスをしたと感じれば、そうしなければよかったと思うが、完璧なシーズンなど現実的ではない。どんなスポーツでも、完璧なシーズンを送った人やチームを私は見たことがない」

    「我々も例外ではないが、根本的に、我々のレースのやり方は変わらない」

  • マクラーレンF1、ウィル・コートニーを前倒し獲得 レッドブル流戦略を注入

    マクラーレンF1、ウィル・コートニーを前倒し獲得 レッドブル流戦略を注入

    マクラーレンは、レッドブルで長年戦略部門を率いてきたウィル・コートニーを、当初の予定よりも早く迎え入れた。コートニーはマクラーレンの新たなスポーティングディレクターとして、すでに業務を開始している。

    ウィル・コートニーは、マクラーレンと契約してから15か月後にレッドブルを離れ、同チームでスポーティングディレクターに就任した。レッドブルの元リード・ストラテジストであるコートニーは、2026年F1シーズンを見据え、予定を前倒ししてマクラーレンでの新たな挑戦をスタートさせた形となる。

    コートニーは2005年にレッドブルがF1に参戦した当初からチームに在籍しており、当初は戦略エンジニアとしてミルトンキーンズのチームに加わった。それ以前には、ジャガー時代のチームにも関わっていた。

    2010年にはレース戦略部門の責任者に昇格し、それ以来15年間にわたって同職を務めてきた。マクラーレンへの移籍は2024年9月に発表されており、当初は2026年半ばまでレッドブルとの契約を全うする予定とされていた。

    しかし、想定されていたタイムラインよりも数か月早く、コートニーはマクラーレンでの業務開始を自ら明らかにした。これにより、両チームの間で契約上の合意が成立し、現行契約満了前の移籍が認められた可能性が高いと見られている。

    コートニーは今後、マクラーレンのレーシングディレクターであるランディープ・シンの下で職務にあたる。

    「マクラーレン・レーシングでスポーティングディレクターという新しい役職に就くことになったと、皆さんにお伝えできてうれしい。」

    「レッドブル・レーシングで22年間、そのうち直近の15年間はレース戦略責任者として過ごしてきたが、今はマクラーレン・レーシングF1チームに加わり、新たな挑戦を始めることにワクワクしている。」

    「レッドブルで一緒に仕事をしてきたすべての人たちに、心から感謝したい。多くの素晴らしい友人ができたし、パドックでまた会えることを願っている。本当に素晴らしい20年以上だった。」

    「だが今は、新しい役割とチームに順応し、これからさらに多くの仲間と出会いながら、マクラーレンが近年築いてきた成功を今後も継続できるよう、全力を尽くしていきたいと思っている。」

    マクラーレン F1

    コートニーの移籍が公表された2024年後半は、ミルトンキーンズにとって人材流出が相次いだ時期でもあった。スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーはザウバー/アウディのチーム代表に就任し、チーフ・テクニカル・オフィサーだったエイドリアン・ニューウェイもチームを離れ、現在はアストンマーティンでマネージング・テクニカル・パートナー、そしてチーム代表を務めている。

    マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、コートニーの加入について次のように語っている。

    「ウィルの経験、プロフェッショナリズム、そしてモータースポーツに対する情熱は、我々のスポーティング部門を率いるのに理想的な人物だ。」

    「チームとして重要な局面に入ろうとしている今、彼が我々の強力なリーダーシップチームに加わり、勝利とチャンピオンシップを目指す挑戦を続けていく上で、大きな力になると確信している。」

    一方、当時レッドブルのアドバイザーを務めていたヘルムート・マルコは、ドイツメディアの取材に対し、コートニーの移籍を「自然な流れ」だと表現していた。成功したチームから他チームへ人材が引き抜かれるのは避けられないとした上で、マクラーレンから提示された条件が、レッドブルには太刀打ちできないものだったことも示唆している。

    「我々がウィル・コートニーに提示した条件は、彼にとって魅力的ではなかった。その後、彼はスポーティングディレクターという役職のオファーを受け、それは役割の面でも、経済的な面でも、より魅力的なものだった。」

    なお、コートニーの後任については正式には発表されていないが、マルコは、現プリンシパル・ストラテジー・エンジニアであるハンナ・シュミッツが自然な後継者になる可能性があるとも示唆している。シュミッツは2009年にレッドブルへ加入し、戦略およびモデリング分野でキャリアを積み上げてきた。

  • F1王者の代償、マクラーレンの2026年エントリーフィーは約12億円

    F1王者の代償、マクラーレンの2026年エントリーフィーは約12億円

    2025年にドライバーズ、コンストラクターズのダブルタイトルを達成したマクラーレン。その圧倒的な成功は、2026年F1シーズンを前に“数字”となって突きつけられることになった。王者として迎える新時代、その代償は決して小さくない。

    FIAに支払う2026年のエントリーフィーは、約773万ドル(約12億円)。獲得ポイント数に応じて増減するF1特有の制度により、マクラーレンは全チーム中で最高額を負担する見込みだ。栄光の裏側で、F1王者が支払う現実とは何なのか。

    2026年F1:エントリー費用が判明、マクラーレンは大幅増
    タイトルのダブル獲得と膨大な獲得ポイントが、支払額を押し上げる。

    F1で支配的な強さを示すことには代償が伴う。マクラーレンは2026年シーズンの開幕とともに、その現実を身をもって体験することになる。2025年はドライバーズ、コンストラクターズ両タイトルを制するという卓越したシーズンを送ったが、その結果として、ウォーキングを本拠とするチームは、新レギュレーション時代を迎える直前に、選手権エントリー費用が大幅に増加する。

    マクラーレンはコンストラクターズ選手権を2年連続で制覇し、ランド・ノリスは自身初となるドライバーズ世界タイトルを獲得した。さらにオスカー・ピアストリがランキング3位に入ったことで、チームはシーズン合計833ポイントを獲得している。この数字が直接的な影響を及ぼすのが、2026年のグリッドに並ぶために支払う登録料だ。

    試算によれば、マクラーレンは2026年のエントリー費用として773万2,579ドル(約11億9,900万円)を支払う必要があると見られている。これは2025年の610万ドル(約9億4,600万円)から大幅な増加で、当時は2024年シーズンに666ポイントを獲得した結果として算出された金額だった。わずか1年で約2億5,000万円以上の増加となる計算だ。

    F1のエントリー費用はどのように算出されるのか
    毎シーズン、各チームはFIAに対して以下2つの要素から構成されるエントリー費用を支払う必要がある。

    ■ 固定の基本料金
    ■ 前年シーズンに獲得した1ポイントごとの変動料金

    2026年の正式な数字はまだ発表されていないが、2025年に適用された料金を基に概算することは可能だ。

    これらの費用は慣例的に消費者物価指数(CPI)に連動して調整される。2024年から2025年にかけては3.4%の上昇があった。同じ上昇率を2026年に当てはめると、基本料金は70万3,330ドル(約1億900万円)となり、これに加えて1ポイントあたり7,030ドル(約109万円)が課される見込みだ。なお、ワールドチャンピオンのチームには、1ポイントあたり8,438ドル(約131万円)という、さらに高い単価が適用される。チーム別の詳細は以下の通りである。

    2026年シーズンは、F1にとって大きな技術的転換点となる新レギュレーション元年であると同時に、11番目のチームとしてキャデラックが参戦する年でもある。この新チームもまた、グリッドに加わるためのエントリー費用を支払う必要がある。

    2025年に一切レースに出場していないため、アメリカの新チームは獲得ポイントがゼロとなり、支払うのは基本料金のみで、金額は70万3,330ドル(約1億900万円)となる。

    しかし、キャデラックの参戦には、それとは比較にならないほど大きな金銭的負担が伴う。それが「反希薄化条項」に基づく5億ドル(約775億円)の支払いだ。

    FIAへのエントリー費用とは別に、キャデラックは既存チームへの補償として「反希薄化補償金」を支払うことに同意している。その金額は5億ドルで、2025年シーズンに参戦した全チームに均等に分配される。

    この条項は、旧コンコルド協定の下で導入されたもので、2026年からは新たな商業協定が発効する予定だが、新規参入によって生じ得る収益減少を5年間にわたって補償することを目的としている。

    5年後には、新チームが十分な商業的・競技的価値をもたらし、他チームにとって経済的に中立な存在になるという考え方が根底にある。

    チームにとって、こうしたエントリー費用の増加は負担となる一方で、コンストラクターズ選手権の順位に応じて支払われる分配金によって部分的に相殺される。特に、厳格な予算制限が敷かれる現行F1においては、こうした分配はチーム運営全体の財務バランスを左右する重要な要素となっている。

    ■ チーム別エントリー費用(2026年/1ドル=155円換算)
    1. マクラーレン:833ポイント/7,732,579ドル(約11億9,900万円)
    2. メルセデス:469ポイント/4,000,478ドル(約6億2,000万円)
    3. レッドブル:451ポイント/3,873,935ドル(約6億0,000万円)
    4. フェラーリ:398ポイント/3,501,336ドル(約5億4,300万円)
    5. ウィリアムズ:137ポイント/1,666,463ドル(約2億5,800万円)
    6. レーシングブルズ:92ポイント/1,350,105ドル(約2億900万円)
    7. アストンマーティン:89ポイント/1,329,015ドル(約2億600万円)
    8. ハースF1チーム:79ポイント/1,258,713ドル(約1億9,500万円)
    9. ザウバー(アウディ):70ポイント/1,195,442ドル(約1億8,500万円)
    10. アルピーヌ:22ポイント/857,994ドル(約1億3,300万円)
    11. キャデラック:0ポイント/703,330ドル(約1億900万円)