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  • ホンダ、F1エンジニアがMotoGP部門を支援

    ホンダ、F1エンジニアがMotoGP部門を支援

    HRC(ホンダ・レーシング)社長によると、新組織設立時の試行錯誤を経て、ホンダにとって二輪部門と四輪部門の連携は改善し始めているという。

    MotoGPでホンダとそのリーダーであるマルク・マルケスによって大きく支配されたシーズンから4年、ホンダが経験した砂漠について多くのことが語られてきた。現在、ホンダは最下位に沈んでいるが、主に二輪事業に特化したチーム以外の力に頼ることで、挽回を図っている。

    この共同作業は、ホンダのレース部門であるHRCが、二輪と四輪のレースをひとつにまとめたことで可能になった。そのため、F1を専門とするエンジニアがMotoGPのエンジン開発に介入し、ホンダをトップに返り咲かせるための共同作業で新たなソリューションを模索することができるようになった。

    HRCの社長である渡辺康治は、初はかなり複雑だったこの新しい作業方法が実を結び始めていると断言する。

    「ホンダの中で、二輪と四輪の文化はかなり違っています。そのため一緒の会社でやるのは相当難しいだろうと覚悟してスタートしました」と渡辺康治は説明した。

    「実際、運営方法から仕組み、購買システムなど何から何まで違うので、その統合で1年目は終わりました。2年目に入り、二輪と四輪の連携は進み始めています」

    「現在は、MotoGPの低迷がHonda/HRCとして大きな課題になっているので、オールHRC体制で強さを取り戻すしかない。そのために四輪の開発陣もMotoGPの開発にかなり入って、早期に成果を出せるよう動いています」

    渡辺康治にとって、MotoGPプログラムの課題を解決するだけでなく、マシンにとって何が有利になるかを理解することも不可欠である。

    二輪はレース会社としての活動が長いので、運営を含めレースをよく知っています。ほかにも、HRCのレースパーツを作り、それをディーラー経由で届け、ユーザーに使ってもらうというビジネスモデルも確立している。四輪は、そこはこれからです」と渡辺康治は語る。

    マルク・マルケスは、現在の課題をホンダに警告し、それを解決するために実行される手段について答えを得たいと考えていた。イタリアGPの傍らで、スペイン王者は渡辺康治やホンダのナンバー2である青山真二と面会した。

    渡辺康治は、ホンダが2026年にアストンマーティンと共同でF1に復帰する予定だが、MotoGPのプロジェクトが危うくなることはないと断言した。マルク・マルケスは、エンジンとして機能することを望むというよりも、両極の合併を歓迎した。

    「彼らがバイクに賭けていないという印象は一度もなかった」とマルク・マルケスは6月に断言した。

    「プロジェクトは今日も僕が10年か11年前に来たときと同じで、ブランドの関与も同じだ。彼らの仕事を見ているけど、ちょっとしたことが起こる。うまくいくこともあれば、そうでないこともあるけど、彼らがプロジェクトに興味を持ってくれているのはわかる。そうでなければ、ボスは僕に話をしに来ないだろう」

    「彼らが多くの可能性を秘めているのも事実だ。ここ(サーキット)で何が起きているのか、日本で何が起きているのかを知るのは難しい。哲学が違う。昨年から四輪と二輪が手を組んだので、これがMotoGプロジェクトに役立つことを願ってい」

  • ホンダ、2024年投入のSUPER GT車両「CIVIC TYPE R-GT」でテスト開始

    ホンダ、2024年投入のSUPER GT車両「CIVIC TYPE R-GT」でテスト開始

    ホンダ・レーシング(HRC)は、2024年シーズンSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦予定の「CIVIC TYPE R-GT(シビック タイプアール ジーティー)」の初となる走行テストを7月25日~26日に岡山国際サーキットにて実施する。

    CIVIC TYPE R-GTは、究極のピュアスポーツ性能を追求し、圧倒的な速さと美しさを目指した「CIVIC TYPE R」をベースとし、HRCが国内最高峰カテゴリーで勝利するための高い空力性能と、その究極の走りを表現するデザインの両立を目指し開発したレース専用車両。

    また、レース参戦を通じて開発、研鑽を行ってきたレース専用の2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載している。

    渡辺康治(HRC 代表取締役社長)
    「CIVIC TYPE R-GTの初走行を迎えられることを大変うれしく思います。CIVIC TYPE R-GTは、HRCが国内外レースへの挑戦を通じて培ってきた、空力やエンジンなどの技術、知恵を結集したレーシングマシンです。2024年シーズンからこのマシンで、国内最高峰カテゴリーの1つであるSUPER GT GT500クラスに参戦し、勝利にこだわり、初年度からチャンピオン獲得を目指してまいりますので、これからのCIVIC TYPE R-GTの走りにどうぞご期待ください」

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  • ダニエル・リカルドの電撃F1復帰は角田裕毅とホンダF1との関係も要因?

    ダニエル・リカルドの電撃F1復帰は角田裕毅とホンダF1との関係も要因?

    レッドブルは、スクーデリア・アルファタウリに所属していたニック・デ・フリースを解雇し、次戦F1ハンガリーGPからダニエル・リカルドを復帰させることを決定。その交代劇の背景にはセルジオ・ペレスの後継問題、ジュニアドライバー事情、そして、角田裕毅のホンダF1との関係も絡んでいると海外情報筋が伝えている。

    7月11日(火)、レッドブルとスクーデリア・アルファタウリは、ニック・デ・フリースを即時解雇とし、レッドブルのサードドライバーを務めるダニエル・リカルドが、レンタル移籍でアルファタウリのF1ハンガリーGP以降のドライバーを務めることを発表した。

    ニック・デ・フリースは、F1グリッドで最も競争力の低いAT04、3年目の角田裕毅の比較という厳しい条件ではあるものの、わずか10戦での解雇となった。

    レッドブル系のニュースを伝えるTwitterアカウントによると、今回の交代劇はいくつかの要因が絡んでいるという。

    複数の情報筋によると、ダニエル・リカルド、角田裕毅、ニック・デ・フリースのシミュレーターでのデータが比較検討されたという。そこでデ・フリースは角田のベンチマークに匹敵することができず、数ラウンドの猶予が与えられていた・・・そして、それは達成されなかった。

    参考までに、7月11日(火)にシルバーストンで行われたピレリのタイヤテストでダニエル・リカルドはRB19をドライブし、タイヤブランケットなしの硬いコンパウンドで1分27秒415というベストタイムを記録したという。

    これは、セルジオ・ペレスがQ1敗退を喫したF1イギリスGPでのマックス・フェルスタッペンのポールタイム(1分26秒720)よりもコンマ7秒遅いが、実際に使用されたソフトコンパウンドならば、コンマ2秒差でフロントロー獲得も可能だったとの見解が示されている。

    一方、スクーデリア・アルファタウリは、2024年にリブランディングを予定しており、チーム名を変更することが計画されている(都合上、以降はアルファタウリと表記)。

    スポンサーは、ダニエル・リカルドの方が収益性が高いとし、リブランディングの鍵を握ると見ているという。

    また、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、現在、日本でスーパーフォーミュラに参戦しているリアム・ローソンを将来のドライバーとして重要視しているようだ。

    リアム・ローソンは、まだレッドブルの一員であり、スーパーフォーミュラでの活躍は期待以上。ヘルムート・マルコは、最も遅いマシンであるAT04で、リアム・ローソンの開発をシーズン途中で中断させたくないと考えたという。

    F1ハンガリーGP以降のダニエル・リカルドのパフォーマンス次第では、リアム・ローソンは2024年にアルファタウリのシートを与えられるか、あるいはアレクサンダー・アルボンのように別のシートを見つけることになるだろう。

    そのいずれにも当てはまらない場合、リアム・ローソンは2025年にアルファタウリのシートを獲得することが100%確実となる。

    また、2024年に契約が切れるセルジオ・ペレスの後継問題も絡んでいる。現在、ペレスは5戦連続でQ3進出を逃し、前戦イギリスGPでも表彰台争いに絡むことができなかった。

    現時点では、レッドブル・レーシングはコンストラクターズ選手権首位を独走しており、ペレスの不振は影響していないが、ライバルの進歩によって、シーズン後半、さらには2024年には影響が出てくるかもしれない。

    角田裕毅は、アルファタウリで3年目を迎えており、2024年も残留すると考えられている。

    角田裕毅は、レッドブル・レーシングへの昇格を目指しているが、レッドブルはホンダが角田をアストンマーティンに連れて行きたいと考えていると確信しているという。

    それもあってか、ホンダとアストンマーティンの2026年からのパートナーシップが発表されて以降、角田裕毅の名前はレッドブル・レーシングのプランに上がっていない。

    ヘルムート・マルコがセルジオ・ペレスの後任がいないと発言した理由もそこにあるという。

    その裏で、ヘルムート・マルコは、マクラーレンのランド・ノリスのマネージャーと会談を行ったとも報じられている。
    今回の交代劇は、角田裕毅がレッドブルの構想に含まれておらず、ダニエル・リカルドが不振の場合には、リアム・ローソンを起用する口実を作ることができ、、リカルドが、角田を余裕で上回るパフォーマンスを示せば、セルジオ・ペレスにプレッシャーをかけ、2025年の後任として復帰するというシナリオが描かれているかもしれない。

  • ホンダF1復帰 「甘くないことは理解しているがなんとしても勝ちたい」

    ホンダF1復帰 「甘くないことは理解しているがなんとしても勝ちたい」

    ホンダF1復帰についてHRCの渡辺康治社長は「なんとしても勝ちたい」と語った。その一方で、今回の参戦については将来的に再び撤退する可能性は除外できないとあらかじめ断りをいれた。

    2021年末でF1から撤退したホンダは、現在もレッドブル/アルファタウリにF1パワーユニットの供給を続けている。ホンダを失ったレッドブルは、その間に独自のエンジン部門であるレッドブル・パワートレインズを設立。ホンダと袂を分かることになった。

    新たな提携先が必要となったホンダは、2026年にアストンマーティンのワークスパートナーとしてF1に復帰することなる。

    F1復帰について、渡辺康治社長は「当然、ぜひ再参戦したいという人もいれば、すべてきではないという人もいました。それは健全なことだと考えています」と語った。
    「経営陣の中でもいろいろな議論をし、最終的にやるという結論になりました」

    「新しいF1の技術規則は本業の方に技術が活かせるという方に判断がされ、再参戦にあたっては事業側の責任者も入ってきて、この技術は将来使えるということになり、そのメリットも大きいと評価されました」

    「我々はBEVのフラグシップスポーツカーを計画していますが、F1の技術はそこにいろいろ使えると判断されています」

    「例えばロードラッグの話や劣化しにくいバッテリーの技術は、F1由来のモノが使えそうだと評価されています。それによって最近は使っていなかった『レースは走る実験室』という言葉が復活しつつあります」

    では、アストンマーティンをパートナーに選んだ理由はどこにあったのか?

    「2022年11月に2026年からのパワーユニット製造者登録をしました。その情報を踏まえて、フェラーリやメルセデス、アルピーヌなどのワークス系チーム以外のほぼすべてのF1チームと何らかの形でコンタクトをとりました」と渡辺康治社長は説明した。

    「その中の1つにアストンマーティンF1があり、チームオーナーのローレンス・ストロールさんの情熱を強く感じました。彼はF1で勝ちたいという気持ちが強く、それはホンダも同様です」

    「アストンマーティン側も、チャンピオンを獲るためにホンダのパワーユニットが必要だと評価してくれました。その後、彼らのファクトリーを訪れ、主要メンバー全員とミーティングして、とてもフェアな人たちで仕事がやりやすいと感じました」

    「それからホンダ本体の三部社長をはじめとして経営陣とも話をしてもらい、アストンマーティンF1と契約する流れになりました」

    「そんなに甘いものではないことは理解していますが、なんとしても勝ちたいです」

    「電動化時代でも、ホンダが世界でナンバーワンを獲ることを目標にチャレンジしていきます。2026年からのルールでは出力が従来の120kWから350kWに大幅に引き上げられた高性能モーターの開発が必要になります」

    「そういった技術開発はホンダとしてのコア技術の1つになると感じており、F1を通じてホンダやHRCのバリューを上げていきたいです」

    ホンダF12026年にホンダはアストンマーティンF1のワークスパートナートして正式にF1復帰する。

    では、第5期のホンダF1の体制はどのようなものになるのか? F1撤退後、担当していたエンジニアは別の部門に振り分けられた。

    「グループ内の適切な人に来てもらいます。第4期をやっていたメンバーには戻ってもらうことになると思います」と渡辺康治社長は語った。

    また、F1撤退時にイギリスにあったヨーロッパ拠点は撤去された。

    全体的には第4期よりは日本を主体にして、日本で開発製造をやっていくという大きな方針です。ただし、欧州側に拠点がないわけにはいけないので、近々に決めて動き出したいと思っています」と渡辺康治社長は語った。

    ホンダは、F1への参戦/撤退を繰り返してきた歴史がある。今回の参戦については長期的な継続が期待されるが、再び撤退しないことを約束はできないと渡辺康治社長は語る。

    「決してやめないという約束はできません」と渡辺康治社長は語った。

    「会社としての判断があります。ただ、できるだけ継続してやっていきたいとは思っています」

    「ホンダではプロジェクト制度を採用しており、F1をやるのでLPLを決めて人材を集めてきてという形で参戦し、逆に撤退するときには担当者がいなくなり、予算もなくなってとやってきた」

    「それに対して、HRCというレース専門会社では、F1をやることである程度将来のモータースポーツの技術研究をやることを親会社から許可をもらっています。今までのようにゼロにはしないことは保証されています。そこが今までとの大きな違いだと考えています」

    「また、予算のあり方などもガラス張りになっており、それをどう使ったのかということはホンダ本体の経営陣にレポートが出せるようになっている。経営陣としてもそこをきちんと見て判断できるようになっています」

    「もう一つ指摘しておきたいのは、これまでパワーユニットサプライヤーというのは、権利や地位というのが相当弱かった。開発費や製造をしたことによる収入がないという中で、企業として経営が傾くとやめざるを得ない形になっていました」

    「しかし、2026年からはパワーユニットサプライヤーとしての権限が増えており、それがパワーユニットサプライヤーとして継続していく中で大きな要素になっています。チームの経営には何も言えない、出費するしかないといったことが改善され、従来とは違う状況になります」

    また、ホンダからのサポートがなくなった場合、HRC単体としてF1継続していくことはないと語る。

    「本社からのサポートがなければ開発としては継続できず、その場合はもちろんやめなければなりません」

    「二輪ではスポンサー収入もあるし、マシンを貸し出すことの収入があり、事業のPL的に言うと多少出せるようになってきています。四輪も最終的には同じようにしていかなければなりません。また、HRC自身がブランド商品を出すということもやっていかなければなりません」

    「HRCがレースで培った技術を量産車にフィードバックしていきますが、例えばカーボンニュートラル燃料を使ったCIVIC TYPE R CNF-Rはそうしたコンセプトでスーパー耐久に出走させています。同時になるべく安くベース車両を作り、レース用の車両としてレーシングチームに提供していく流れを検討しています。そういうことをやりながら将来は、例えばCIVIC TYPE RのHRCバージョンのような市販車を出せないかを検討していきます」

    「基本的なモータースポーツ活動のブランドバリューはHRCに統一していきます。二輪に関しては長い歴史がありますが、四輪に関してはまだ始まったばかりでこれから訴求していくことになります。そうした活動を通じてホンダ本体のブランドバリューを上げていくのがHRCの役割となります」

  • 2026年PUレギュレーションは現行ホンダF1エンジンの優位性を潰す?

    2026年PUレギュレーションは現行ホンダF1エンジンの優位性を潰す?

    2026年の次世代F1パワーユニットは、現行のホンダF1エンジンのアドバンテージにとって不利な要素がいくつか盛り込まれている。HRCでホンダF1プロジェクトのLPL(開発責任者)を務める角田哲史が、2026年のF1パワーユニットレギュレーションの挑戦について技術的な観点から語った。

    ホンダは、2026年にアストンマーティンF1チームのワークスパートナーとしてF1復帰。同年から導入される新しいF1パワーユニットレギュレーションで勝利を目指す。

    ホンダは、現在のF1レギュレーションにおいてもレッドブル/アルファタウリに搭載されているF1パワーユニットを製造。レッドブルの車体と組み合わされたストレートスピードの速さで、2021年のマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル、2022年のレッドブル・レーシング/フェルスタッペンのダブルタイトルを獲得。今年もホンダが開発したF1エンジンがダブルタイトルを獲得することは間違いないと考えられている。

    だが、現在は開発が凍結されているF1パワーユニットは、2026年から次世代のF1レギュレーションへと移行する。

    2026年以降は、MGU-Hが廃止となり、最高出力の50%をエンジン、50%を電動モーターで賄う形となり、現在と比べて出力に占める電気エネルギーの比率が大幅に高められることになる。

    具体的には、2026年からエンジンの出力を抑える一方で、走行するマシンから減速時などにエネルギーを回収して電気エネルギーに変換する、エネルギー回生システム(ERS)の出力を現在の3倍に引き上げ、エンジンとモーターの最高出力が同等となるシステムとなる。

    また、100%カーボンニュートラル燃料の使用が義務付けられ、最大圧縮比が18から16へと下げられ、高額センサー類の廃止、エンジン本体の主要寸法が指定される。

    HRCでホンダF1プロジェクトのLPL(開発責任者)を務める角田哲史は「2026年からのパワーユニット レギュレーションには3つの骨子があります」と説明する。

    「1つ目は電動化の比率が現行のICEとの8:2から5:5になります。2つ目はカーボンニュートラル燃料の導入です。最後にパワーユニットに関してもコストキャップ制度が導入され、効率よく開発していくことが重要になります」

    「モーターは高出力になり、エネルギーも増えます。それによって発熱が増えることになり、どのように処理していくのかがポイントになります」と角田哲史は語る。

    「また、モーターが大きくなると、モーターのイナーシャが大きくなります。それによってクランクシャフトとモーターをつないでいる部分が壊れてしまう。第4期F1の初期でもその部分の信頼性を確保するのに2年以上かかるなど苦労しており、今回もそこは大きなポイントになります」

    「MGU-Hがなくなったので、エネルギーはバッテリーに入れて出すという形になるので、低抵抗化や劣化の少ないバッテリを作ることも重要になります。例えば、バッテリーを10レース使ったときに、できるだけ新品と10レース目で劣化が小さければそれだけ有利になり、350kWのデプロイが切れにくくなります」

    「ICEでは燃焼系が完全に変わります。ホンダのICEは高速燃焼を強みとしてきたましたが、圧縮比や燃料が変わるのでそれが実現しにくくなります。また、燃料が100%合成燃料になるため、気化性が変わります。小さいところにドバって吹いて燃やすのがこれまでのF1のICEでしたが、今後はきれいに吹いて燃やすという形になります。燃料によっても左右されるため、燃料の開発も重要です」

    「また、トルク特性も大きく変わってきます。これまではMGU-Hがターボラグを抑えることに使えていましたが、MGU-Hがなくなったことで、普通のターボエンジンとしてどう作っていくかもポイントとなります」

    「また、これまではICEに高額なセンサーを使っていました。例えば、2021年のエンジンではシリンダーのセンサーに非常に高額なセンサーを使っていましたが、そうしたセンサーの使用は禁止になります。インジェクターも共通部品となり、ボッシュとマレリが入札しようとしています。ホンダとしてはこれまでマレリを使ってきたため、仮にボッシュになればその対応も必要になります」

    特にF1エンジンに関しては、ホンダの現行モデルの強みがいくつか消されるようなルールとなっている。

    そのひとつが高速燃焼だ。「高速燃焼に関しては、与えられた環境の中で作り出したいと思っています」と角田哲史は語る。

    「しかし、すでに説明したとおり、ICEとERSが50:50になるので、両方に力を入れて開発していく必要があります。例えば、モーターは最高出力は決まっており、その中で小さく発熱が少ないものを作るというのが競争領域になります。バッテリーに関しても同様で、10レースを走った後でも新品と同じぐらいの性能を発揮するようなものを作り差別化していくことが重要です。2021年からの採用しているバッテリーをベースに開発しています」

    そして、圧縮比の18から16への変更は特にホンダにとってはマイナス要素となる。

    「数字が下がったのは残念です。ホンダ以外のパワーユニットメーカーの多くは16だと思います。しかし、超えていたメーカーは圧縮比を下げることになる。少なくとも我々は下げられる側です」

    また、基本的な構造が規定されることも「痛手であることは間違いありません」と角田哲史は語る。

    「基本的なジオメトリは、我々とは違う寸法になります。新規参戦メーカーも含めて同じところからスタートすることになります。ですが、第3期、第4期はゼロからスタートして苦労しましたが、今回はある程度の基準からスタートできます」

    最後にエンジンメーカーへのコストキャップもこれまでとは勝手のころなる開発となる。

    「これまでの開発では部品を作ってトライ&エラーを行なってきました」と角田哲史は語る。

    「その上で信頼性の確立などを行なってきましたが、これからは市販車でもやっているようなシミュレーションを利用したモデルベース開発をやっていかなければなりません。また部品の単価に関しても見直していかないといけません」

  • MotoGP:マルク・マルケス、ホンダ離脱の噂に「プロジェクト改善に全力」

    MotoGP:マルク・マルケス、ホンダ離脱の噂に「プロジェクト改善に全力」

    ホンダとのMotoGPの将来をめぐる噂がかつてないほど激しくなっているが、マルク・マルケスは「プロジェクトの改善」に全力を注いでいる。

    6度のMotoGPチャンピオンに輝いたマルケスは、ドイツGPで沸点に達し、ターン11でスナップしたホンダ RC213Vに中指を立てた。

    一度ならず二度までもクラッシュを免れたマルケスは、ホンダの不安定さに目に見えて激怒し、合計5回の転倒を喫し、最後の転倒によってグランプリを欠場した。

    しかし、マルケスは先週末に続き、彼の将来に関する噂が爆発し続けたため、今週末から活動を再開している。

    マルケスはホンダと2024年末まで契約を結んでいるが、それ以前に退路を求める可能性もあると言われていた。

    しかしマルケスは、ホンダにとって最も安心できる最新情報ではなかったものの、現在のプロジェクトにコミットし続けていると語った。

    「僕がここにいるということは、ホンダとの最大限の歩み寄りだ。彼らと一緒に将来を改善し、プロジェクトを改善させたい」

    「僕は彼らと仕事をするためにここにいる。現時点では、もちろん、彼らと仕事をするためにここにいるし、さっきも言ったように、彼らと仕事をするということは来年のプロジェクトを意味する」

    「今年は生活が大きく変わることはないだろう。最大の歩み寄りだ」

    マルケスは先週末、足首と指に怪我を負ったが、レプソル・ホンダのスターは肋骨にヒビが入っていることも認めており、そのすべてが健康状態が100%未満でオランダGPに臨むことを意味している。

    「今週末は限界まで来たけど、マドリードでのこの3日間、メディカルチームと一緒にとても良い仕事をした」とマルケスは語った。

    「ここに来る前、足首は炎症がひどくて大きな問題のひとつだったが、彼らはいい仕事をしてくれた。もう大きな問題にはならないと思う」

    「親指は骨折しているけど、幸運なことに最後の部分だけなんだ。肋骨(のケガ)だけなんだ。

    「親指が折れていますが、幸運なことに私にとっては最後の部分です。肋骨の怪我だけだ」

    「第二肋骨にヒビが入っていて、それが問題になるだろう。息をしたり、腕で押したりするとすぐに痛むけど、FP1から様子を見よう」

  • レッドブルF1代表、アストンマーティン・ホンダのアドバンテージを疑問視

    レッドブルF1代表、アストンマーティン・ホンダのアドバンテージを疑問視

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アストンマーティンF1チームが2026年にホンダのF1パワーユニットに切り替えることでアドバンテージを得られるかどうか疑問を抱いている。

    ホンダが6番手のエンジンサプライヤーとして2026年にF1復帰することが発表され、F1に新しいパワーユニット規定が導入されるとアストンマーティンはホンダのワークスチームとなる。

    アストンマーティンは今年、レッドブルの最有力候補としてスタートしたが、スペインGPでダブル表彰台を獲得したワークスメルセデスにコンストラクターズ選手権で追い抜かれた。

    今でもアストンマーティンを最も近いライバルとして見ているかと尋ねられたホーナーは「彼らは良いチームを作っている」とメディアに語った。

    「ホンダがこのスポーツを続けているのを見るのはいいことだ。彼らは明らかに、1年半前、2年前の状態から大きくUターンした」

    「しかし、彼らの決断は、いろいろな意味で、我々に長期的な将来についての決断を迫り、メーカーに頼るのではなく、自分自身の未来をコントロールすることになった」
    「レッドブル・パワートレインズに投資することで、すべてを1つの屋根の下に収めることができるようになった」

    「2026年に向けての大きな課題だが、私たちはとても楽しみにしている。チームの長期的な展望と、エンジンエンジニアとシャシーエンジニアが同じ屋根の下に座って完全に統合されたドライブトレインを実現することの長寿と競争力のために、長期的には利益をもたらすだろう」

    「アストンマーティンは競争力のあるエンジンを手に入れるだろうが、すでに競争力のあるエンジンを持っている」とホーナーは付け加え、アストンマーティンとメルセデスの既存のパートナーシップを指摘した。

    「彼らのアーキテクチャは現在別のチームによって決定されているため、おそらくさらなる独立性を達成することになるだろう」

    「そして、キャップ内でそれらは非常に高価だ。譲渡可能なコンポーネントには多額の税金がかかる」

    「つまり、カスタマーでいることは彼らにとってコスト効率が悪い」

  • アストンマーティンF1 「ホンダとメルセデスの間でバランス調整」

    アストンマーティンF1 「ホンダとメルセデスの間でバランス調整」

    アストンマーティンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、2026年に予定される将来のエンジンサプライヤーの交換に向けて、チームがメルセデスとホンダの間で「バランス調整」を行っていることを認めた。

    アストンマーティンF1は、2021年にグリッドに復帰して以来、メルセデスのカスタマーであり、それ以前のフォース・インディア/レーシング・ポイントでもメルセデスのF1エンジンを使用していたが、ホンダのワークスチームとなるため、2026年には縁を切ることになる。

    この動きは、2022年のコンストラクターズで7位フィニッシュから2023年には表彰台の常連となったチームの大きな前進であり、上昇軌道の継続を意味する。

    しかし、切り替えまでにはまだ2シーズン半以上あるため、マイク・クラックはホンダだけでなく、現在のサプライヤーであるメルセデスAMGハイパフォーマンスパワートレインの両方に敬意を示さなければならないと認識した。

    「確かにバランスを取る行為だ」とマイク・クラックはChannel 4に語った。

    「しかし、最も重要なのは、自分たちが持っているものを尊重することだと思う」

    「我々が長年にわたって受けてきたサービスを尊重しているし、彼らは非常にプロフェッショナルだ」

    「本当に素晴らしい例をひとつ挙げよう。昨日、エンジンパートナーからの報告書を見たとき、我々のクルマが例として使われていた。それは我々のチームワークのレベルを示しており、これを25年まで維持できることを本当に願っている」

    メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、アストンマーティンがカスタマーを離れることにそれほど動揺しておらず、それはメルセデスエンジンのパワーマンスが悪いせいではないと認識した。

    「彼らがメルセデスのカスタマー状況からホンダに切り替えることは、パワーユニットとは何の関係もないと思う」とトト・ヴォルフは語った。

    「パワーユニットの点では我々は競争力があると思うが、彼らは常に自分たちを解放して真のワークスチームになることを望んでおり、それを彼らはやっている」

    「彼らは独自のパワーユニット供給契約を結んでおり、独自の燃料供給業者を擁しており、今後数か月以内に稼動する大規模なファクタリーを建設中だ」

    「ローレンス(・ストロール)の目標は決して小さいものではない。競争力を発揮してチャンピオンシップに勝ちたいなら、それが必要な一歩だと思う」

  • アストンマーティンF1代表、ホンダ用ギアボックスは「予算上限がネック」

    アストンマーティンF1代表、ホンダ用ギアボックスは「予算上限がネック」

    アストンマーティンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、「恐ろしい」コストがかかるギアボックスに関するF1の予算上限規制を簡素化するよう求めている。

    現在、アストンマーティンF1は、ギアボックスをパワーユニットサプライヤーであるメルセデスから入手しているが、2026年からホンダのパワーユニットを搭載するため、新たにホンダのエンジンに合わせたギアボックスを用意しなければならない。

    マイク・クラックは、ギアボックスはパフォーマンスの差別化要因ではないため、特定の予算上限ルールに含めるべきではないと考えている。

    「最近のギアボックスを他のモータースポーツカテゴリーと比較すると、ギアボックスはもはやパフォーマンスの差別化要因ではありません」とマイク・クラックはメディアに語った。。

    「ギアボックスのパフォーマンスは誰でも多かれ少なかれ同じだが、ギアボックスのコストは特に他のカテゴリーと比較すると膨大だ」

    「したがって、コストキャップの世界では、パフォーマンスに差がないのであれば、これほど複雑なテクノロジーを採用することに意味があるのかという疑問を持たざるを得ない。つまり、どのチームも、パフォーマンスにまったく差がないギアボックスのために、年間800万~900万ドル(約11億円~12億円)を償却している」

    FIAとの協議
    クラックは、この問題を簡素化するためにFIAと話し合いを行ってきたという。

    「我々はスポーツ全体をより持続可能なものにするために、もっとシンプルな技術で費用対効果のよりシンプルな高いギアボックスを作ることができないものか、そして、必要な年間生産台数をもっと少なくすることができないかをFIAと話し合ってきた」とクラックは語った。

    「パドックの総額が年間1億円以上だとすると、他のカテゴリーに目を向れば、それが必要なのかと自問することもできるだろう」

    「それが、我々が交渉を行っている理由であり、スポーツとして、このような疑問を持ち、全体をもう少しシンプルにすることが理にかなっているのかを考えなければならないと思う」

    完全な標準化は求めていない
    クラックは、何らかの形での標準化が選択肢になり得ると考えているが、すべてのチームに標準ギアボックスを用意する必要があるとは考えていない。

    「コスト削減を達成する方法についてリストは長くなる可能性がある」とクラックは説明した。

    「しかし、例えばF1のディファレンシャルのように、ある意味で他のカテゴリーとは比べてユニーク技術を維持することで、健全な妥協点を見出すことができるのではないだろうか」

    「だが、シームレスシフトは、ギアの量やサイズを議論したり、ある程度の標準化を導入したりすることは可能だ。可能性はある」

    「全員に共通のギアボックスとまでは言わないが、コストを削減するために、設計仕様など導入することは可能だ」

    アストンマーティンとホンダの新しいパートナーシップは2026年に始まる。

    クラックは「理論的には2025年に向けて自分たちで作ることは可能だが、我々は226年まで現在のパートナーと契約している」と語り、メルセデス

  • アストンマーティンF1代表「アロンソはホンダF1交渉に関与していない」

    アストンマーティンF1代表「アロンソはホンダF1交渉に関与していない」

    アストンマーティンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、フェルナンド・アロンソはホンダとエンジンサプライヤーとして契約するための交渉に関与していないと断言した。

    アストンマーティンは、2年前の正式な撤退を覆してF1復帰を切断したホンダと2026年から提携することになる。

    2021年シーズン終了後に撤退する前、ホンダはレッドブルと何シーズンも成功を収め、新しいレッドブル・パワートレインズ部門に技術サポートを提供し続けている。

    しかし、翌年から始まるエンジン規制の新しいサイクルに先駆けて、2025年末にホンダとレッドブルのすべての提携が終了する予定だ。

    ホンダとのパートナーシップ先立ち、マイク・クラックは「目標は変わっていない。我々は年々改善したいと考えている」とコメント。

    「一歩を踏み出したが、2022年は一歩を踏み出すことができなかった。だから、だから、来年に向けて、すでに最初の挑戦が始まっている」

    「そして、我々は改善すると確信しているが、それはコース上のポジションを改善するという意味ではない。非常に相対的な競争だ」

    フェルナンド・アロンソはホンダとの間に歴史があり、マクラーレンでレースをしていた2015年から2017年までホンダとの困難な時期を耐えてきた。

    その期間、アロンソはホンダのF1パワーユニットを公に批判していたが、両者は、再び一緒に仕事をすることに何の問題もないと主張している。

    マイク・クラックによれば、ホンダとアストンマーティンの提携交渉には、アロンソも、チームメイトのランス・ストロールも関与していなかったという。

    「フェルナンドは議論には関与していなかったが、常に情報を把握していた」とマイク・クラックは語った。

    「彼はランスと同様、チームの重要なメンバーであるため、あらゆるトピックでそうしているように、我々は彼の考えや意見を聞きたかった」

    「だから、ドライバーとはとてもいい関係が築けていると思うし、見ていても、ラジオを聞いていても、常に2人が関わっているのが分かると思う」

    「幸運にもペドロ(デ・ラ・ロサ)もある程度の関与しており、全体としてとても強いチームだ。 ドライバーもいれば、エンジニアもいる、みんなの意見が重要な1つの大きなグループだ」

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