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  • ミハエル・シューマッハと寿司 元F1シェフが語るF1界のケータリング

    ミハエル・シューマッハと寿司 元F1シェフが語るF1界のケータリング

    シェフなら誰でも、非常にストレスの多い仕事だと言うだろう。スポーツ界の大物たちにケータリングを提供し、ほぼ毎週違う国に厨房を持っていくことを想像してみてほしい。元F1のシェフで、現在はノーフォークにゴルフコースを所有するデイブ・フリーマンの約20年間はそんな生活だった。

    その輝かしいキャリアの中で、彼はティレル、ジョーダン、BAR、フォース・インディア、ブラウン、マクラーレン、レッドブル、トロ・ロッソで働き、世界トップクラスのドライバーたちの料理のニーズに応えてきた。

    59歳のデイブは陸軍に13年間勤務したが、そこで良い訓練を受けたと語る。

    「自分の頭で考えなければならなかったからね」

    しかし、昇進により彼は総料理長の仕事から離れ、1997年頃までには陸軍生活を楽しめなくなった。

    「兄の友人がウィリアムズ・ルノーのファクトリーでケータリングをしていたので、シェフが来て手伝う必要があった」とデイブは語る。。

    デイブ・フリーマンとジェンソン・バトンのゴルフコースのホールデイブ・フリーマンは現在、ゴルフコースのオーナーとして、異なる種類のドライバーと向き合っている。

    そのケータリング会社はホンダと協力することになり、デイヴは1年間、日本で仕事をすることになった。

    「とても楽しかったし、一緒に働くのに日本人は素晴らしかった」とデイブは語る。彼はエセックス州ハーローで生まれ、サマセット州ウェストンスーパーメアで育った。
    「ちょっとしたいい話があるんだ。鈴鹿グランプリを後にしたときのことだ。当時はチームキットを配っていたんだけど、メカニックのひとりが自分のジャケットを窓から投げ捨てたんだ。ファンはとても喜んで、このジャケットを着た」

    「我々がサーキットの外に出ようとしたとき、この男が前に回り込んでバスを止め、ジャンプして叫びながら動こうとしなかった」

    「結局、バスの運転手がバスを開け、彼は中に入ってきて、上着のポケットに入れっぱなしだったロレックスの腕時計をメカニックに渡した。他の国ではこうはいかないだろうね」

    F1のホスピタリティは、1990年代後半にデイブが始めて以来、飛躍的に進歩した。

    「ガレージで料理をしていたのが、2,000万ポンドのキャンピングカーに変わりました」とデイブは語る。

    「私が始めたころは……小さな調理器具とカトラリーを持って行って、椅子やテーブル、その他もろもろをレンタルしなければならなかった。本当にキャンプのようだった」

    「ブレーキダストはいつもコショウのようで、ブレーキの匂いはまるで燃えているようだった」。

    デイブはブラジルで実際に火事があったことを覚えているが、F1のケータリングは変化していた。

    「よりプロフェッショナルな外観、適切なカウンター、横断幕、適切な設備など、より企業的なものになった」

    親指を立てるルーベンス・バリチェロルーベンス・バリチェロはデイブの日本食のファンだった

    日本で過ごした経験もあり、デイブの得意料理である寿司はグリッドの大物たちにも人気があった。

    「彼らの多くは日本食が好きだった: ファン・パブロ・モントーヤ(彼はカリフォルニアロールを食べていた)、ジェンソン(バトン)、ルーベンス(バリチェロ)。私は7人のドライバーのためにそれをしたことを覚えているが、基本的に責任面で少しリスクを負うことになる」

    「“ホンダのシェフがグリッドのフロント5人に毒を盛る”という見出しを想像してみてほしい」

    特にデイブと彼の寿司を気に入ったドライバーは、7度のワールドチャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハだ。

    「彼はホンダとは何の関係もなかったけれど、日本食が好きだったから、彼のフィジオであるバルビール・シンが予選の後、彼のために寿司のプレートを持っていった。それはどこでも起こったものだった」とデイブは思い出す。

    「ミハエルのために、特別に黒くて素敵な和皿を買ったんだ。ある時、不幸にも彼の母親が亡くなり、私たちはサンマリノにいた。

    「土曜日に食事をして、彼女と一緒にいるために飛行機で戻り、翌日戻ってきてレースに勝った」

    「皿を返してもらえなかったので、次のレースでバルビルに『私のプレートはどこ?』と言った」

    「彼は『ああ、ミハエルが飛行機に持ち込んだ。今は家にある』と言った。それで私は冗談めかして『ああ、それはいいね。100ポンドもした皿だからね!』と言った5分後、マーケティング担当者が小切手帳を持って走ってきたよ」

    「しばらくして、モナコでマイケルに会って、『私の皿はどこだ、この泥棒!』って言っっていった。我々ははそれについて本当に大笑いしたよ」

    ミハエル・シューマッハに贈られた寿司皿の写真デイブの寿司はドライバー、特にミハエル・シューマッハに大好評だった

    デイブは、2013年12月にスキー事故で頭部に重傷を負い、それ以来公の場に姿を現していないシューマッハとの思い出を懐かしんでいる。

    「ミハエルは本当に、本当に素晴らしかった。日本では最後のレースで、ウィリアムズとフェラーリの一騎打ちになった年で、勝った方がチャンピオンシップを獲得することになるので、本当に緊張した」とデイブは語る。

    「バルビアがモーターホームに来て、『ミハエルが写真を撮りたがっている』と言ったが、これは『ミハエル・シューマッハが写真を撮りたがっている』であって、その逆ではない!」

    「ウィリアムズのギアを着てフェラーリのガレージに入ると、ミハエルがやって来て、『デイブ、本当にありがとうと言いたかったんだ。写真が欲しいんだ』と言ったんだ。額に入れて、“To my sushi”ってサインしてもらったよ」

    デイブ・フリーマンとミハエル・シューマッハデイブは7回の世界チャンピオンであるミハエル・シューマッハとの写真に同意した。

    F1時代にデイブに課せられた役割は料理だけではなかった。

    チームがコストを抑えるためにスケルトンクルーを運用しているため、ドライバーに情報を伝えるピットボードを任されることもあった。

    「ブラウンと一緒にピットボードをやっていました。やってくれる人がいなかったからです。私は卑劣なメッセージを何度か送っていましたが、最終的には『結婚してくれませんか?』と尋ねました」ピットボード上の妻にそう言いましたが、ルーベンスとジェンソンが勝てなかったので、私はレッドブルのピットウォールに駆け寄りました。

    「彼らは私がやっていることを見て、壁に映ることを許可してくれました。20億人の前だったので、彼女は圧力をかけられたのです!」

    デイブがF1時代に任されたのは料理だけではない。

    チームがコストを抑えるためにスケルトンクルーで運営する中、彼はドライバーに情報を伝えるピットボードを任されることもあった。

    「ブラウンGPにはピットボードを担当する人間がいなかったので、私が担当していた。こっそりメッセージを書いたものさ。最終的にはピットボードで妻に『結婚してくれる?』と尋ねた。でも、ルーベンスとジェンソンが勝てなかったから、レッドブルのピットウォールに駆け寄っていった。20億人の観衆の前だったから、妻にはプレッシャーをかかっていたね」

    デイブ・フリーマンのピットボードでプロポーズ2009年アブダビGPでセバスチャン・ベッテルが優勝した際、デイブはピットボードでプロポーズした。

    最近では、デーブはピットボードを悪用したり、世界最速のドライバーに巻き寿司を食べさせたりすることはなくなった。

    昨年、妻のファトナとともにノーフォークのミドルトン・ホール・ゴルフ・クラブを購入した彼は、F1について言及する機会を逃さなかった。

    「私の経歴のおかげで、すべてのホールの名前をドライバーにちなんで変更した。アロンソ、シューマッハ、フェルスタッペン、ヒル(実際にコース上に丘がある)、フィッティパルディ。ハーフウェイハウスは“ピットストップ”になり、最初のティーグラウンドは“ライトアウト”だ」

    ミドルトン ホール F1 スコアカードデイブのミドルトン・ホール・コースの一味違うスコアカード

    明らかに省略されているように見えるのは、わずか4マイル離れたキングス・リンで生まれたメルセデスのドライバー、ジョージ・ラッセルだ。しかしデイブによれば、それには十分な理由があるという。「彼はまだ世界チャンピオンではない!」

    したがって、ラッセルが、一見無敵に見えるマックス・フェルスタッペンを蹴り倒し、打倒するために特別な動機を必要とするなら、故郷の郡のゴルフコースに彼の名を冠したホールが登場することになるだろう。

  • ホンダとは対照的にトヨタの育成プログラムがF1への門戸を広げる

    ホンダとは対照的にトヨタの育成プログラムがF1への門戸を広げる

    ホンダが将来有望な岩佐歩夢を2024年のスーパーフォーミュラのために日本に呼び戻した一方で、もうひとつの日本メーカーであるトヨタは、ヨーロッパのF1の入り口に育成ドライバーを送り込んでいる。

    ホンダの“フォーミュラ・ドリーム”プログラムは急速に縮小しているが、同時にヨーロッパにおけるトヨタのプロトジェの存在感は著しく高まっている。

    ホンダが将来有望な岩佐歩夢を2024年のスーパーフォーミュラのために日本に呼び戻した一方で、もうひとつの日本メーカーであるトヨタは、ヨーロッパのF1の入り口に育成ドライバーを送り込んでいる。

    ホンダの“フォーミュラ・ドリーム”プログラムは急速に縮小しているが、同時にヨーロッパにおけるトヨタのプロトジェの存在感は著しく高まっている。

    トヨタでWECに参戦する平川亮がマクラーレンのF1リザーブドライバーに昇格したのに続き、24歳の宮田莉朋が世界有数のチームーから来季のF2に送り込まれた。

    2023年にスーパーフォーミュラとスーパーGTでダブルタイトルを獲得したこの有望選手である宮田莉朋は、将来有望なバルバドス人のゼーン・マロニーとともにロダン・カーリンに加わることになる。

    「ロダン・カーリンとともに2024年シーズンのFIA F2に参戦できることを嬉しく思います」と宮田莉朋は語った。「チームには豊富な経験があり、チャンピオンシップで素晴らしい成果を上げてきました。僕にとって、F2マシンを運転するのは初めてで、カレンダー上のサーキットも知ることになるので、学ぶことはたくさんありますが、チームと一緒に仕事ができるのをとても楽しみにしています」

    「モリゾウさん、Toyota Gazoo Racingのスタッフ、パートナーの皆さん、そして今シーズンからFIA F2に参戦する機会を作ってくれたロディン・カーリンに感謝します。皆さんの期待に応えられるようベストを尽くします」

    ホンダは、2026年にアストンマーティンのエンジンサプライヤーとしてF1復帰。トヨタはF1に参戦していないが、若手ドライバーを支援することでF1への道を推し進めている。

  • ホンダ F1復帰する2026年にインディカー撤退を検討

    ホンダ F1復帰する2026年にインディカー撤退を検討

    ホンダは、現在のエンジン供給契約の期間中はインディカー・シリーズに参戦する予定だが、ホンダのアメリカ部門は、コストの加速により2026年以降も継続するかどうか疑問が生じていると語る。そして、それはホンダがアストンマーティンのワークスパートナーとしてF1復帰する時期と重なる。

    「我々はコストについて大きな懸念を抱いている」とアメリカン・ホンダのモータースポーツマネージャーを務めるチャック・シフスキーはRACERに語った。

    「もし更新しないという選択をするとしたら、それが理由になるだろう。その理由は簡単だ。第3のメーカーがいないのには理由がある。 それはコストに関係している。投資収益率が投資額と一致するのであれば、他のメーカーも数多く参加しているはずだ」

    インディカーのフル参戦27台のうち半数以上に2.2リッター・ツインターボV6エンジンを供給し、毎年5月のインディアナポリス500に16~18台がエントリーするのをサポートするための年間支出が高騰しているため、ホンダは1994年に参加したシリーズに自社ブランドが関与しない未来を考えるようになった。

    「我々はエンジンレギュレーションを全面的に変更し、年間数千万ドルの技術コストを削減したいと考えている」とシフスキーは語る。「そうしなければ、あまりにお金がかかりすぎるし、別のことをすることになる。NASCARかもしれないし、F1への取り組みへのさらなる投資かもしれない。あるいは、モータースポーツではない何かかもしれない」

    アメリカン・ホンダとHPDは、ラグジュアリー・パフォーマンスブランドであるアキュラを通じて、2023年にARX-06 GTPカーによる初のハイブリッド・レーシング・プログラムに着手した。IMSAのトップクラスであるウェザーテック・スポーツカー選手権のファクトリープログラムでは3勝を挙げ、高速でハイテクなプロトタイプで大きな印象を残した。

    アキュラをはじめとする10以上の主要メーカーがIMSAに参戦していることは、投資対効果の高いレースシリーズが自動車産業から大きな反響を得ていることの一例だとシフスキーは見ている。

    「IMSAでは現在18~19社のOEMが参加しており、GTPやLMDhをグローバルに見ても、多くのメーカーが参加している。コストと価値が一致しているため、さらに多くのメーカーが参入すると噂されている」とシフスキーは語った。

    インディーカーがエンジン・サプライヤーとして競争するための年間8桁のコストを削減する新たなイニシアチブを取らない場合、長年切望され、常につかみどころのない第3のメーカーとの契約は歓迎すべき選択肢となるだろう。

    HPDのモータープログラムがインディカー・フィールドの半分以上をカバーしていたのを3分の1に減らし、残りをシボレーと他のブランドがサポートすることで、劇的な節約が一瞬で達成される。

    「それは我々の見通しをかなり変えるだろう」とシフスキーは語る。「現在、当社が15台、16台、17台のマシンを供給していることを想像すると、それが9台か10台に減れば、間違いなくコストが削減され、収益も改善されるだろう」

    ペンスキー・エンターテインメントのマーク・マイルズCEOもホンダの懸念を認識しており、第3のメーカーの必要性についてシフスキーの意見に同調した。RACERとの別インタビューでマイルスは、他のメーカーとの契約が可能になる前に、シリーズがハイブリッド・レースの新時代をスタートさせる必要があることを示唆している。ホンダの供給契約が切れる前に別のOEMを獲得するには、インディーカーには厳しい時間が残されている。

    「彼らは歴史的にコミットしてきた長期的なパートナーであり、我々はそれを高く評価している」とマイルズはホンダについて語った。「今に始まったことではないが、ホンダとシボレー双方のコスト削減という点で、第3のOEMを獲得することがどれだけインパクトがあるかということだ」

    「供給するエンジンとチームの数が減れば、その分コストも減る。それは新たな優先事項ではない。私たちが取り組んでいるのは重要なことだ。だが、ハイブリッドの立ち上げにはチャンスがあると感じている」

    「それ以外は、常にコスト管理に取り組んでいると思う。その一方で、レースをダサくするようなことはしたくないと思っている。だから、第3のOEMを見つけることが前向きに進む最善の方法だと思う」

    インディカーのエンジン・サプライヤーは2026年シーズンまで契約を結んでいるため、ホンダはシリーズへのコミットメントや撤退を急いでいるわけではないが、アメリカのオープンホイール・レースにおける将来がどこにあるのかを決定するプロセスは始まっている。

    「どうするか決断するにはまだ1年ほどある」とシフスキーは語る。「そして、30年間参戦してきたからといって、ホンダが自動的に残留すると考える人はいないはずだ。もちろん、我々がこのシリーズから離脱すると考えるべきでもない。我々はこのシリーズを愛している」

    シボレーやホンダがインディカーからの撤退を選択した場合、シリーズがマシンにエンジンを搭載し続けるためのロードマップを作成しているかと尋ねられたマイルズは、シリーズのオーナーたちが熟考してきたテーマだと答えた。

    「何事も2、3周先のことを考えようとするもので、我々は空が落ちることはないと確信している」とマイルズは推測した。「しかし、我々はそのような状況に直面することはないだろうとも信じている」

  • ホンダ F1ラスベガスGPのパブリックビューイングを開催

    ホンダ F1ラスベガスGPのパブリックビューイングを開催

    ホンダは、11月19日(日)Hondaウエルカムプラザ青山でF1ラスベガスGPのパブリックビューイングを開催。応募の中から抽選で合計250名を招待する。

    当日は特別展示のほか、決勝レース前には、元ホンダF1チームのテクニカルディレクターを務めた田辺豊治とラジオパーソナリティ・DJ ピストン西沢、井澤エイミーによるスペシャルトークショーも実施。

    また、当日は、レッドブルRB1ショーカー、レッドブルRB15、ホンダRA621Hが特別展示される。

    開催日時
    2023年11月19日(日)
    受付開始 12:30 開館以降
    ※座席位置は受付時の抽選となります。先着ではございません。

    トークショー:13:30~14:30
    ライブビューイング:14:30~レース終了まで
    トークショー:レース終了から約30分

    観覧方法
    座席指定席
    WEBによる事前募集 合計 250名様
    シングル(1名席):120名
    ダブル(2名席):65組130名

    応募期間
    2023年10月31日(火)17:00~11月6日(月)23:59
    ※応募期間終了後に抽選を行いますので、応募時期は当落に関係ございません。

    入場料
    無料

    抽選・発表
    応募期間終了後に厳正なる抽選の上、
    2023年11月10日(金)までにF1™イベント運営事務局より、メールにてご連絡させていただきます。

    応募はこちら

  • MotoGP:マルク・マルケス、ホンダとの契約を2023年で早期終了

    MotoGP:マルク・マルケス、ホンダとの契約を2023年で早期終了

    ホンダレーシング(HRC)とFIMロードレース世界選手権 MotoGPクラスに参戦しているマルク・マルケスは、2023年のシーズンをもって、両者で締結している4年契約を早期終了させることで互いに合意した。

    HRCとマルク・マルケスとの4年契約は、まだ1年残っているものの、両者はそれぞれの目標とゴールを達成するためには、別の道を追求することが最善であるとの結論に達し、2023年のシーズン終了をもって、その協力関係を終了することで合意した。

    これによりHRCとマルク・マルケスの11年間におよぶ協力関係に終止符が打たれることとなった。両者はこれまでMotoGPクラスで通算59勝、101回の表彰台登壇、64回のポールポジション獲得を果たしている。また通算6度のライダー・チャンピオン戴冠を果たし、うち5回は三冠(ライダー、コンストラクター、チーム)を達成している。

    HRCとマルク・マルケスは、2023年シーズンの残りのラウンドにおいても、引き続き全面的な協力関係を継続していく。

  • ホンダ、Honda青山ビルを2030年度の完成を目標に建て替え

    ホンダ、Honda青山ビルを2030年度の完成を目標に建て替え

    ホンダは、東京都港区南青山に所有するHonda青山ビルを、2030年度の完成を目標に新たなビルに建て替える。

    社会や産業が急速に変革に向かう状況の中で、Hondaは将来にわたり人々や社会から「存在を期待される企業」であり続けることを目指している。そのために、「イノベーションを生み出す変革と発信の拠点」となるグローバル本社機能を構築することが必要だと考え、それを実現できる新たなビルへの建て替えを決定した。

    現在のHonda青山ビルは2025年春に解体し、2030年度の完成を目標に同地に新たなビルを建設する。

    建て替え期間中、同ビルに勤務していた従業員は、港区虎ノ門のT-2Projectと埼玉県和光市のHonda和光ビルにて業務を行う予定。

    新たなビルの設計思想
    新たなビルでは、Hondaフィロソフィーや、MM思想※2に加え、環境・安全・対話・発信・持続・調和の6つの思想を取り入れたビル設計を計画している。。

    環境:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実現に向け、Hondaの環境技術を採用したトップクラスの環境性能

    安全:人と地域に配慮した、先進の防災・安全設計

    対話:イノベーションにつながるコミュニケーションを誘発する職場環境

    発信:より良い未来を想像するHondaの活動を発信し、共感と共鳴を起こす空間

    持続:存在を期待される企業であるための、事業変化に対応できるフレキシブルな設計

    調和:地域活性化に寄与する、誰もが利用できる“青山一丁目交差点のオアシス”

    本田技研工業

    移転・建て替えスケジュール
    ・移転先での業務開始 :2025年春
    ・解体、新築工事 :2025年度~2030年度
    ・新たなビルでの業務開始 :2030年度

    建て替え期間中の移転先
    ・T-2Project(虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟)
    所在地:東京都港区虎ノ門二丁目105番※4

    ・Honda 和光ビル
    所在地:埼玉県和光市本町8-1

    新たなビルに関する詳細につきましては、今後適宜お知らせします。

    現在のHonda青山ビル 概要
    施設名:Honda青山ビル
    所在地:東京都港区南青山2-1-1
    竣工年月:1985年8月
    規模:地上17階 地下3階
    構造:鉄筋コンクリート造
    延床面積:40,224m2

  • ホンダ、レッドブルのF1コンストラクターズチャンピオン連覇を祝福

    ホンダ、レッドブルのF1コンストラクターズチャンピオン連覇を祝福

    本田技研工業の三部敏宏社長、ホンダ・レーシングの渡辺康治の社長が、ホンダのチームパートナーを務めるレッドブル・レーシングのコンストラクターズチャンピオン連覇を行く福下。

    9月24日に、2023年F1第17戦日本グランプリの決勝が開催され、ホンダがチームパートナーを務めるオラクル・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが優勝し、オラクル・レッドブル・レーシングは年間コンストラクターズチャンピオン連覇を達成した。

    今シーズン、タイトル獲得に加え、オラクル・レッドブル・レーシングは第15戦イタリアグランプリにて2022年シーズン最終戦のアブダビグランプリから続く15連勝を記録し、マックス・フェルスタッペンもドライバーとして今シーズンのマイアミグランプリから10連勝を達成。ともに過去の記録を塗り替える、F1史上最高記録を樹立した。

    ホンダは今シーズン、オラクル・レッドブル・レーシングおよびスクーデリア・アルファタウリのチームパートナーとして、技術支援やマーケティング協力などを行っており、その一環として、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)がパワーユニットのESS(Energy Storage System/回生された電気エネルギーを保管するためのバッテリーシステム)以外のコンポーネントを製造し、レッドブル・パワートレインズへの供給とシーズンを通したPU運用のサポートを行っている。

    なお、このチームパートナーシップが続く2025年シーズンまで、オラクル・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリの両チームはホンダが技術支援するパワーユニットを搭載したマシンでF1に参戦する予定。

    三部敏宏(本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 )
    「オラクル・レッドブル・レーシングのコンストラクターズチャンピオン連覇達成に対し、心よりお祝い申し上げるとともに、Hondaの地元、鈴鹿サーキットで年間タイトルを獲得してくれたことを大変うれしく思います。今シーズン残る6レースと2024年、2025年シーズンもチームパートナーとして全力でサポートしてまいります。これからもHondaはレースを盛り上げていくとともに、世界最高峰カテゴリーで培った技術を研ぎ澄まし、先進技術領域などでも世界一を目指し挑戦し続けていきます」

    渡辺康治(株式会社ホンダ・レーシング 代表取締役社長)
    「オラクル・レッドブル・レーシングのコンストラクターズチャンピオン連覇達成おめでとうございます。Honda/HRCの技術が込められたPUがこのような偉業に貢献できたことをうれしく思うとともに、HRCのメンバーはもちろん、このプロジェクトに関わっている オール Hondaのメンバー、そして、サプライヤーの皆様など、PU製造に携わる全ての方々に改めて感謝を申し上げます。これからもHRCは技術を磨き、全力でオラクル・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリ両チームへの技術サポートを続けてまいります」

  • HRC渡辺康治社長 「ホンダのF1活動を行うための会社組織がHRC」

    HRC渡辺康治社長 「ホンダのF1活動を行うための会社組織がHRC」

    HRC(ホンダ・レーシング)代表取締役社長の渡辺康治が、F1活動が象徴する、ホンダ/HRCがレース活動で目指すものを語った。

    2023年5月24日、ホンダは2026年からF1世界選手権に完全復帰することを発表した。アストンマーティンF1チーム)へのパワーユニット供給という形での今回の復帰は、これまでの4期にわたるホンダのF1活動とは一線を画している。

    それは、『HRCというレース会社が、ホンダのF1活動を担う』ということだ。

    HRC代表取締役社長の渡辺康治がこれまでのF1活動との違い、ホンダ/HRCブランドへの思い、そして2022年から四輪レース活動が統合された“新生HRCの進捗”について語った。

    HRCがF1活動をすることの意味について渡辺康治は「F1活動を行うための会社組織ができた。その意味は、非常に大きいと思います」と説明。

    「今までの活動は“プロジェクト”だったので人やお金を集めて、終わったら解散ということを繰り返してきました。しかし、これからは“レース会社”として我々(HRC)が責任をもって行うことになります」

    「もちろん会社ですから予算があり、その中には将来を見据えた技術開発費も含んでいます。例えば、持続可能なカーボンニュートラル燃料や、高性能モーター、バッテリーなどですね」

    「アストンマーティンF1チームとの提携にしても、最終的には親会社の支援だけでなく、HRCとして少しでも独立採算に近づくことを目標としています。そうしていくことがF1活動の継続につながりますから。我々が今後、どれだけ利益を生み出せるか。もちろんレース活動だけで採算が取れることが望ましいですが、それだけでは難しいのが現実です」

    「なので、まずはしっかりとレース活動で結果を出すことでHRCのブランド価値を高め、HRC独自のマーチャンダイズや、サービスを生み出すことで、独立採算を達成していきたいと考えています」

    ホンダ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2022年に四輪部門が統合されたHRCは「二輪・四輪のレース会社」ということで、世界的にもユニークな存在になった。

    新生HRCについて「まずはHRCのモータースポーツ活動を通じて、『Hondaブランドをよりいっそう高揚させる』こと。2つ目は『持続可能なカーボンニュートラル対応』にしっかり取り組むこと。3つ目は『モータースポーツ活動によってHondaの二輪・四輪事業に貢献する』ことで、これは非常に重要です」と渡辺康治は説明する。

    「特に今までの四輪のモータースポーツ活動は、事業とのリンクが希薄だったので、今後はしっかりと事業に貢献していきたい。それこそが会社としてモータースポーツ活動を継続していくために欠かせないことですしね」

    「そして最後に、『幅広いお客様に楽しんでいただく』こと。ただ観ていただくだけではなく、レーシングスクールやワンメイクレースへの参加、さらにカスタマーレースのベース車をラインアップすることで、より多くの方にレースを楽しんでもらう機会と環境を提供し、モータースポーツの裾野を広げていきたい。この4つを掲げています」

    アメリカのHPD(Honda Performance Development)は、Acuraブランドの『ビースト』(市販車の2023年式CR-V Hybridをパイプフレーム化。インディカー用のツインターボエンジンにハイブリッドシステムも搭載しているプロモーション車両)が世界的に注目されるなど、いい意味で「おもしろい」ことにトライしている。

    「あれはHondaらしくて、すばらしいですね」と渡辺康治は語る。

    「HPDがレース屋になって来ているんだと思います。今の彼らはスーパー耐久に参戦するような市販車ベースのレース車両を、ささっと開発できるような技術力は持っていると思います。そういう意味ではHPDとの連携も強化して、そうした部分を学び、我々もレース屋としての価値を高めていきたい。HPDとHRC、二輪と四輪、それぞれの連携を、確実に進めていきたいですね」

    「机に向かって資料ばかり作ってないで、とにかく手を動かして新しいものを生み出してほしい。これからのHRCでは、そういう文化、組織、人を育んでいきたい。それを体現する象徴的な存在が2026年から開始する『F1活動』なのです」

    「そのF1活動を筆頭に、ファンの皆さまと新たなことを達成する喜びを分かち合う、これがホンダ/HRCがレースで目指すところです」

  • アストンマーティンF1代表 「ホンダとすでにあらゆる面で対話を行っている」

    アストンマーティンF1代表 「ホンダとすでにあらゆる面で対話を行っている」

    アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは、2026年からパートナーシップを開始するホンダとすでに新しいパワーユニットについて熱心に話し合っていると語った。

    アストンマーティンF1は、以前のフォース・インディア/レーシング・ポイント時代からメルセデスのF1エンジンを使用していたが、ホンダのワークスチームとなるため、2026年には縁を切ることになる。

    ホンダはワークスサプライヤーとしてF1に本格復帰し、チーム名「アストンマーティン・アラムコ・ホンダ」として発動する。

    「あらゆる面で対話が行われている」とマイク・クラックはRacefansに語った。

    「それが競技面であれ、パスが何枚必要か、パドックでどのような構造が必要か、一緒に座るか、別々に行うかなど、ある意味でこのようなことは非常に長いリードタイムがかかる」

    「しかし、26年型シャシーに搭載するエンジンのパッケージングがどうなるかという問題もある。これが予備的な話し合いだ。基本的には、競技、財務、技術、すべての分野について話し合うことになる。そして、定期的な話し合いによってコラボレーションが始まっている。私たちはあちこちで顔を合わせるようにしている」

    ホンダが2015年にパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰した後、ハイブリッドターボV6時代の初期には悪名高いほど苦戦したにもかかわらず、クラックはホンダが2026年には強力なパワーユニットを提供することに「非常に自信を持っている」と語る。

    「私が見ている限り、ホンダは素晴らしく、彼らは本物のレーサーなので、私は非常に自信を持っている」とクラックは語った。

    「彼らはすべてをプッシュしており、ご存知のとおり、彼らは世界選手権のエンジンを与えている」

    「それよりも、どのように対処できるか、そしてどのようにして彼らに対して高いレベルを維持できるなど、我々が謙虚であることの方が重要だ」

    「しかし、偏見はまったくなく、これまで見てきたことから、私は非常に感銘を受けている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ

    また、マイク・クラックは、F1の2026年パワーユニット規定に対するレッドブルのクリスチャン・ホーナーの懸念を共有していると語った。

    レッドブルのホーナーは今年、2026年に導入されるパワーユニットレギュレーションについて繰り返し懸念を表明してきた。1.6リッターV6エンジンは維持されるものの、F1がMGU-Hエレメントを廃止し、全体出力に占める電気出力の割合を大幅に増やすことを計画しているため、パワーユニットの設計は大幅に見直されることになる。

    ホーナーは、このルールが“フランケンシュタイン”のようなマシンを生み出し、ドライバーが長いストレートでパワーユニットのパフォーマンスを最大化するためにシフトダウンを余儀なくされるような好ましくないドライビング状況につながる危険性を示唆している。

    また、現役ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンも、レッドブルの初期のシミュレーター分析に基づき、現在のレギュレーションでは“”ひどい”マシンが生み出されると語っている。

    2026年レギュレーションが気になるかと尋ねられらクラックは「そうだね」と語る。

    「我々全員にとってだ。エンジンメーカー、あるいはPUメーカーと呼ぶべきだが、彼らはFIAと協力して、シャシーが従うことができると信じてこの一連のレギュレーションを作成したのだと思う。そして、それを機能させるには、シャシー規制に関して思い切った措置を講じる必要があることがわかった。しかし、それは技術的には可能だ」
    「だからこそ、私はいつも、全体の利益のために協力してうまくいきましょうと言っている。私は、それを機能させ、誰もが満足できる一連の規定を見つけることができると確信している」

  • ホンダ、MotoGP撤退の噂 「きっぱりと否定できます。撤退はありません」

    ホンダ、MotoGP撤退の噂 「きっぱりと否定できます。撤退はありません」

    MotoGPでは最近、ホンダが危機的状況を理由に撤退するのではないかという懸念が広がっている。だが、HRCの渡辺康治社長はそのような憶測を否定している。

    2023年のMotoGPシーズンは、これまでホンダにとって大失敗の連続だった。レギュラーライダーのアレックス・リンス、中上貴晶、マルク・マルケス、ジョアン・ミルは世界選手権で14位、17位、19位、25位にとどまり、レプソル・ホンダはチームランキングで最下位に沈み、マニュファクチャラーズ選手権ではヤマハと赤提灯を争っている。

    MotoGPでは、ホンダがスズキに続いて最高峰クラスから撤退するのではないかと心配されている。プロモーターのドルナだけでなく、KTMの経営陣も最近そのような危惧を口にするようになった。ホンダのレーシング部門であるHRCの渡辺康治社長は、このような憶測を払拭。「それはきっぱりと否定できます。撤退はありません」とMotorsport Magazin語った。

    しかし、渡辺康治はホンダが置かれている状況を複雑であることを隠すつもりはない。

    「当社は深刻な危機に陥っています。ホンダグループ全体が、現在の状況を大きな問題として捉えています。社長の三部敏宏も含めて、一刻も早く状況を変えなければならいないと考えています。過去の成功体験に安住しすぎたことで、方法論を十分に変えてこなかったと思っています。努力はしていましたが、抜本的な変化ではなく、継続的な発展にとどまっていました。その点では、対戦相手の方がより急進的であり、より大きな進歩を遂げました」

    ライバルの進歩は、少なくとも外部からの影響によって可能になった。KTMは、“レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ”のF1エンジニアがRC16のエアロダイナミクスを研究したことから多大な恩恵を受けた。

    こうしたノウハウはホンダにもあるが、渡辺康治によれば、これまではあまり活用されてこなかったという。

    「以前は、二輪部門と四輪部門の交流がもっと盛んであるべきだったと思います。今日の観点から見ると、そこではほとんど起こっていません。現在MotoGPでは、空力やエンジン構造といった分野で4輪の技術を使用しています。型破りなアイデアもすでに生まれています。これらの相乗効果は、私たちのバイク部門にとって非常にプラスになると信じています」と渡辺康治は語った。

    渡辺によれば、ホンダの再編は四輪部門と二輪部門の協力関係においてのみ行われているわけではない。

    「予算と人員のレベルが最も早く変わります。現在、開発部門を強化しています。MotoGPでは前例のない人数になっていますが、これは現在のマシンを改善すると同時に、将来のために働く必要があるからです。だからこそ、混乱を招かないよう、ここで分離を図ろうとしています。そのためには、より多くの従業員が必要だ」と渡辺康治は説明する。

    とはいえ、こうした調整はすぐに成功を保証するものではない。

    「それは決して簡単なことではありません。私たちは現在、2024年に向けてマシンを開発しており、弱点をすべて理解するために非常に多くの決断を下さなければなりません。多くの試行錯誤を通じてのみ可能です。それが成功すれば、2024年には強力なバイクを手に入れることができます。しかし、正直なところ、まだその兆候はありません」

    ホンダと、同じく弱体化しているライバルのヤマハを支援するため、MotoGPは現在、利権規定の改正を検討している。そうすれば、日本メーカーはさらなる開発において譲歩の恩恵を受けることができ、より簡単にトップへの道を見つけることができる。

    「こうした譲歩はありがたいことです。このようなオファーを受け入れない理由はありません。開発の機会がなければ、プロジェクトに安定性をもたらすことはできないし、それはひいてはライダーたちの負担にもなります」