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  • F1ベルギーGP FP2:アントネッリ最速 ガスリー大クラッシュやラッセル不振

    F1ベルギーGP FP2:アントネッリ最速 ガスリー大クラッシュやラッセル不振

    2026年F1第10戦ベルギーGPのフリー走行2回目がスパ・フランコルシャンで行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分45秒944を記録してトップタイムをマークした。

    ランド・ノリス(マクラーレン)が0.190秒差の2番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が3番手に続き、予選を前にメルセデスが存在感を示した。

    一方で、セッションは2度の赤旗に見舞われ、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の大クラッシュや、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の不振、フェルスタッペンの無線での不満など、話題の多い1時間となった。

    アントネッリが一気に主導権
    FP1では6番手に終わったアントネッリだったが、FP2では開始直後から快調なペースを披露。ミディアムタイヤでいきなり1分46秒911を記録し、FP1最速だったフェルスタッペンのタイムを早々に上回った。

    ソフトタイヤへ履き替えるとさらに約1秒短縮し、1分45秒944をマーク。ノリスに0.190秒差、フェルスタッペンに0.472秒差をつけ、予選へ向けて最有力候補に躍り出た。

    ピアストリは修復作業で出遅れ
    FP1終盤に油圧トラブルが発生したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、修復作業の影響でセッション開始から約20分間ガレージで待機することになった。

    ようやくコースインした後はミディアムタイヤでロングランを消化し、その後ソフトタイヤでアタック。しかし中間セクターでタイムを失い、最終的には6番手に留まった。

    フェルスタッペンは変速に不満
    開始早々、コース上に大量のグラベルが散乱したため赤旗が提示された。

    その最中、フェルスタッペンは無線でシフトダウンの不具合を訴え、「このシフトは何なんだ。本当にひどい」と苛立ちをあらわにした。

    それでも再開後は着実にタイムをまとめ、3番手につけるあたりはさすがの一言だった。

    ベルギーGP F1

    ノリスが2番手 ハジャーも好調維持
    10グリッド降格が決まっているノリスは、ソフトタイヤでアントネッリに迫る2番手タイムを記録。決勝では後方スタートとなるものの、一発の速さは依然として高いことを示した。

    最後尾スタートが決まっているアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)も序盤から好調で、アントネッリにわずか0.011秒差まで迫る場面を見せるなど、FP1に続いて高い競争力を披露した。

    ラッセルだけが伸び悩む
    一方で、メルセデス勢の明暗は鮮明だった。

    アントネッリがトップタイムを記録したのに対し、ラッセルは終始ペースが上がらず8番手。ソフトタイヤでもアントネッリから1秒以上遅れ、一時はフランコ・コラピント(アルピーヌ)にも後れを取った。

    解説では「マシンの滑りを気にし過ぎて限界まで攻め切れていないように見える」と分析され、FP1に続く不振が大きな話題となった。

    コラピントが7番手の快走
    アルピーヌではフランコ・コラピントが印象的な走りを披露。

    FP1では下位に沈んでいたが、FP2では7番手まで浮上し、ラッセルを上回るタイムを記録。中団勢の中では最も存在感を示したドライバーとなった。

    ガスリーが大クラッシュ
    セッション終盤にはガスリーがファーニュ出口で突然リアを失い、そのままバリアへ激突する大クラッシュを喫した。

    マシンはフロントだけでなくリアウイングにも大きなダメージを負い、赤旗が提示。ガスリーは自力でマシンを降り、大きなけがはなかったものの、「突然リアを失った」と無線で状況を説明した。

    メカニックは予選へ向けて深夜まで修復作業を強いられることになりそうだ。


    ロングランでは各チーム接近
    アタック終了後は各車とも決勝を見据えたロングランへ移行。

    今年もスパは1ストップか2ストップかの戦略判断が勝敗を左右するとみられ、各チームはタイヤデータの収集に時間を費やした。

    天候は終始ドライだったものの、スパ特有の変わりやすい空模様は健在で、決勝でも天候が戦略を左右する可能性がある。

    アントネッリが予選最有力候補に
    FP2はアントネッリがトップで締めくくり、ノリス、フェルスタッペン、ハミルトンが続く結果となった。

    ノリスとハジャーは決勝でグリッド降格が決まっており、予選ではアントネッリ、フェルスタッペン、ハミルトンによるポールポジション争いが中心となりそうだ。一方で、ラッセルの復調やガスリーのマシン修復など、各チームは多くの課題を抱えたまま金曜日を終えた。

    【関連】
    ・F1ベルギーGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:アントネッリ最速

  • F1ベルギーGP FP1:フェルスタッペン最速 フェラーリ好調 アントネッリ激怒

    F1ベルギーGP FP1:フェルスタッペン最速 フェラーリ好調 アントネッリ激怒

    2026年F1第10戦ベルギーGPのフリー走行1回目がスパ・フランコルシャンで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がトップタイムを記録した。

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が0.145秒差の2番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番手に続き、レッドブル・レーシングとフェラーリが好調なスタートを切った。

    セッションではタイム争いだけでなく、アップグレードのテストやペナルティを見据えた走行、無線での怒りの声、マシントラブルなど話題が相次ぎ、見どころの多い1時間となった。

    フェルスタッペンが旧仕様リアウイングで最速
    セッションはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)を先頭にスタートし、序盤はジョージ・ラッセル(メルセデス)が最初の基準タイムを記録。しかしハミルトン、フェルスタッペンがすぐに更新し、主導権争いが始まった。

    フェルスタッペンはオーストリアGPとイギリスGPで相次いだリアウイングのトラブルを受け、旧仕様のリアウイングを装着。それでもタイヤの性能を引き出すと1分47秒070を記録し、今季初めてフリー走行1回目でトップタイムをマークした。

    ハジャーが最初に48秒台 ノリスはテスト優先
    序盤に唯一ソフトタイヤを装着したアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、真っ先に1分48秒台へ突入。最終的にも4番手につけ、レッドブル勢の速さを印象付けた。

    一方のマクラーレンは、ランド・ノリス車に空力レーキを装着し、新型リアウイングの評価を実施。タイムアタックよりもデータ収集を優先したプログラムを進め、代表的なタイムを残すまでに時間を要した。

    フェラーリは苦手予想を覆す好発進
    長いストレートを持つスパはフェラーリに不向きとの見方もあったが、その予想を覆す内容となった。

    ハミルトンはトラフィックに引っ掛かりながらも2番手まで浮上し、ルクレールも3番手を記録。両ドライバーとも安定したペースを見せ、週末へ向けて高い競争力を印象付けた。

    アントネッリ激怒 サインツJr.は審議対象に
    セッション中盤にはチャンピオンシップ首位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が、アタックラップ中にレーシングライン上を低速走行していたサインツJr.に遭遇。

    アントネッリは無線で「何やってるんだ!」と怒りをあらわにした。

    さらにサインツJr.はピットエントリーラインを跨いだ件でも審議対象となり、慌ただしいFP1となった。

    アンドレア・キミ・アントネッリ

    メルセデスはロングランへ切り替え
    セッション後半には各車がソフトタイヤでアタックを開始し、フェルスタッペンが首位を維持。メルセデス勢もタイムを縮めたが、アントネッリ、ラッセルともトップから0.5秒以上遅れる結果となった。

    アントネッリは無線でマシンが「少し神経質だ」とフィーリングを伝え、チームはタイムアタックよりもロングランへ重点を移す判断を下した。

    ピアストリに油圧トラブル
    セッション終盤にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がコース上でスローダウンし、一時マシンを停止させる場面があった。

    無線では「油圧は残っている。ゆっくり走り続けてほしい」と指示が出され、ピアストリは低速でピットへ帰還。大事には至らなかったものの、油圧系統のトラブルが懸念される内容だった。

    ノリスとハジャーはグリッド降格
    週末を前にパワーユニット交換によるペナルティも正式に明らかとなった。

    ノリスは4基目のコントロールエレクトロニクス投入により決勝グリッド10番降格。ハジャーも複数のパワーユニット関連部品を交換したことで最後尾スタートとなる見込みで、両者とも決勝での追い上げを見据えた走行プログラムを消化した。

    ウィリアムズは新パーツ比較 アップグレード競争も本格化
    ウィリアムズではアルボン車から新型フロントウイングを取り外し、サインツJr.車へ装着する場面も見られた。1セットしかない新パーツを両ドライバーで比較評価するためで、今後の大型アップデートへ向けたデータ収集が行われた。

    またパドックでは、アストンマーティンとマクラーレンが次戦ハンガリーGP、ウィリアムズがバクーで大型アップデートを投入する予定であることも話題となり、後半戦の開発競争が本格化している。

    レッドブルとフェラーリが好発進
    セッションはフェルスタッペン、ハミルトン、ルクレールのトップ3で終了。ハジャーが4番手、ピアストリが5番手に続き、アントネッリ、ノリス、ラッセル、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)がトップ10入りを果たした。

    一方、フェルナンド・アロンソに代わってFP1を担当したジャック・クロフォードは22番手、ランス・ストロールも21番手に終わり、アストンマーティンは厳しいスタートとなった。

    各チームはこの後データ解析を行い、日本時間18日0時(現地時間17時)開始のフリー走行2回目へ向かう。

    【関連】
    ・F1ベルギーGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:フェルスタッペン最速

  • 2026年F1ベルギーGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1ベルギーGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第10戦ベルギーGPは、7月17日(金)からスパ・フランコルシャンで開催される。初日にフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)、2日目にフリー走行3回目(FP3)と予選、最終日の7月19日(日)に決勝レースが行われる。

    舞台となるスパ・フランコルシャンは、ベルギーのアルデンヌ地方に位置するF1屈指の伝統サーキットである。全長7.004kmを誇る現行カレンダー最長のコースであり、オー・ルージュからラディオンを駆け上がる区間や、ケメル・ストレートなどが大きな特徴となっている。

    高低差の激しい高速レイアウトは、ドライバーの技量だけでなく、パワーユニットの性能、空力効率、タイヤマネジメントを総合的に試す。長いストレートでは最高速が重要となる一方、中高速コーナーでは十分なダウンフォースも求められるため、各チームはマシンセッティングで難しい妥協を迫られる。

    2026年シーズン第10戦となるベルギーGPでは、前戦イギリスGPで今季初優勝を飾ったシャルル・ルクレールが勢いを維持できるかが注目される。フェラーリはシルバーストンで予想以上の競争力を発揮しており、高速区間の多いスパでもメルセデスに挑めるかが焦点となる。

    ドライバーズランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリと、25ポイント差で追うジョージ・ラッセルによるメルセデス勢のタイトル争いも重要な見どころとなる。長いストレートとエネルギーマネジメントが重視されるスパは、メルセデスの2026年型マシン「W17」に適したコースとみられており、両者が直接優勝を争う展開も予想される。

    イギリスGPで2位を獲得したラッセルにとっては、アントネッリとの差をさらに縮める絶好の機会となる。一方のアントネッリは、シルバーストンでホイールシールドの脱落によって上位争いから後退しただけに、ベルギーでは安定した週末を送り、ランキング首位を守りたいところだ。

    マクラーレンは、高速コースであるスパの特性が2026年型マシン「MCL40」の弱点を浮き彫りにする可能性がある。ドラッグの大きさやストレートスピードの不足が懸念されており、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリには、マシンの性能を最大限に引き出す難しい週末となりそうだ。

    レッドブル・レーシングでは、マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が引き続きパドックの注目を集める。イギリスGPではリアウイングのトラブルによってリタイアに終わっており、ベルギーGPでは速さだけでなく信頼性を示すことが求められる。

    スパ・フランコルシャンは「スパ・ウェザー」と呼ばれる変わりやすい天候でも知られている。サーキットの全長が長く、アルデンヌの丘陵地帯に位置することから、コースの一部では雨が降り、別の区間では路面が乾いているという状況も珍しくない。

    ドライコンディションが予想されていても、天候が急変する可能性は常に残されている。タイヤ選択やピットストップの判断が勝敗を大きく左右することも多く、2026年のベルギーGPでも最後まで予測できない展開となる可能性がある。

    2026年F1ベルギーGP スケジュール
    ■ 7月17日(金)
    フリー走行1:20:30~21:30(現地時間:13:30~14:30)
    フリー走行2:24:00~25:00(現地時間:17:00~18:00)

    ■ 7月18日(土)
    フリー走行3:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    予選:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 7月19日(日)
    決勝:22:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 7月17日(金)
    フリー走行1:20:20~22:10
    解説:山本雅史、米家峰起
    実況:塩原恒夫

    フリー走行2:23:50~25:40
    解説:山本雅史、米家峰起
    実況:塩原恒夫

    ■ 7月18日(土)
    フリー走行3:19:20~21:10
    解説:片山右京、川井一仁
    実況:塩原恒夫

    予選:22:50~27:00
    解説:片山右京、川井一仁
    実況:塩原恒夫

    ■ 7月19日(日)
    決勝:21:20~27:00
    解説:片山右京、川井一仁
    実況:塩原恒夫

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第10戦ベルギーGPをライブ配信する。フリー走行1回目(FP1)、フリー走行2回目(FP2)、フリー走行3回目(FP3)は無料配信の対象となっている。

    ■ 7月17日(金)
    フリー走行1:20:20~(無料配信)
    フリー走行2:23:50~(無料配信)

    ■ 7月18日(土)
    フリー走行3:19:20~(無料配信)
    予選:22:50~

    ■ 7月19日(日)
    決勝:21:20~

    スパ・フランコルシャン
    FORMULA 1 MOËT & CHANDON BELGIAN GRAND PRIX 2026
    2026年F1 ベルギーグランプリ
    サーキット名: スパ・フランコルシャン
    コース全長: 7.004km
    周回数:44
    レースディスタンス:308.052km
    ラップレコード:1分44秒701(セルジオ・ペレス / 2024年)

  • 2025年F1 ベルギーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 ベルギーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 ベルギーGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    マクラーレン勢が土曜予選でライバルたちに明確な差をつけたとはいえ──このレースは燃料を軽くしたアタックラップでの数コンマ秒では勝負が決まらない。タイヤ間の性能差、デグラデーション(摩耗)、ストレートエンドのスピード、そして……「刺激的」とも言える天気予報が、このレースを静的な展開から遠ざけている。

    これは、今季4回目のポールを獲得し、前戦シルバーストンで勝利したランド・ノリスにとっては聞きたくない内容かもしれない。しかし、予選2番手からスタートするチームメイトであり現チャンピオンシップリーダーのオスカー・ピアストリや、スプリント勝者で4番手スタートのマックス・フェルスタッペン──さらには戦略勝負で浮上を狙うすべての者たちにとっては、朗報となる。

    昨年はどうだった?
    昨年のベルギーGPには2つの物語が存在する。ひとつはチェッカーフラッグと表彰台、もうひとつは車検台と文書44、そしてジョージ・ラッセルの失格だ。

    後者から振り返ろう。レースは2ストップ戦略で争われ、ルイス・ハミルトン、オスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレールがいずれも「ミディアム>ハード>ハード」の類似戦略を採用した。

    ランド・ノリス(最終結果5位)やエステバン・オコン(同9位)も同様の戦略だった。彼らはいずれも11〜15周目に最初のピットイン、25〜30周目に2回目のストップを行っている。44周の長丁場であるスパにおいて、このピットウインドウは「狭い」どころか、むしろ大きな開きがあると言える。

    バリエーションも豊富だった。マックス・フェルスタッペンは「ミディアム>ハード>ミディアム」で4位、カルロス・サインツは「ハード>ミディアム>ハード」で6位、セルジオ・ペレスは「ミディアム>ミディアム>ハード」の3ストップに加え、終盤2周のみソフトを履いてファステストラップを記録した。

    ダニエル・リカルドは「ソフト>ミディアム>ハード」で10位。唯一、戦略目的でソフトを履いたドライバーだった。一方で特異な存在がフェルナンド・アロンソ。13周目に唯一のピットストップを行い、「ミディアム>ハード」のワンストップで8位フィニッシュを果たしている。

    本来なら、アロンソが「ワンストップ勢2番手」となるはずだった。ジョージ・ラッセルがトップチェッカーを受けたのだ。ラッセルは6番グリッドからスタートし、1周目で1つ順位を上げ、10周目に5番手でピットイン。上位勢が2度目のストップに向かう中、順位を上げてトップに立った。

    メルセデスは中盤のスティント中に「タイヤがもつ」と判断し、ラッセルはそのまま走行を続ける。終盤にはチームメイトのハミルトンからのプレッシャーにも耐え、0.526秒差でチェッカーを受けた──が、最終的に車重が規定より1.5kg軽く、最低重量798kgを下回っていたことで失格処分となった。スチュワードにとっては明快な判断だったが、完璧に遂行された戦略的奇襲には疑いの余地がなかった。

    今年の最速戦略は?
    ピレリは今季、異なる試みとしてコンパウンド間に「ブリッジ」を導入している。昨年はC2・C3・C4の組み合わせだったが、今年はC1・C3・C4。これは、アグレッシブな2ストップと管理重視の1ストップの選択肢を両立させる狙いがあった。

    ただし、今週末のコンディションにより、設計通りの選択肢とは少し異なる状況に。路面温度、空気の清浄度、クリーンエアでの走行可否、そして他車の動き次第で、幅広い戦略オプションが考えられる。

    ピレリのシミュレーションによれば、2ストップが最速ルート──わずかに。最有力戦略は「ソフト>ミディアム>ミディアム」。しかもピットウインドウが広く、1回目は12〜18周目、2回目は25〜31周目と設定されている。昨年はソフトが敬遠されたが、2025年仕様のタイヤは若干耐久性が向上している。

    ベルギーGP F1

    トップ10勢のもう1つの選択肢は?
    今回は“ウサギとカメ”の物語に近い。ただし、近年稀に見るほど速いカメと、油断皆無のウサギによるレースだ。1ストップと2ストップは非常に拮抗しており、中盤に入ってからの判断になる可能性もある。1ストップ案は16〜22周目にピットを行う構成だ。

    ピレリのモータースポーツディレクター、マリオ・イゾラは次のように述べる。

    「我々の試算では『ソフト>ミディアム>ミディアム』の2ストップの方が『ソフト>ミディアム』の1ストップよりも数秒速い。ただし、明日(日曜)は気温が下がり、それに伴いデグラも管理しやすくなるため、『ソフト>ミディアム』の1ストップも可能になる。高いマネジメント能力が求められるが、成立するだろう」

    ベルギーグランプリ F1

    後方グリッド勢の戦略は?
    スパでグリッドが混乱するのは珍しくない──通常はエンジンペナルティの影響だが、今年は純粋に実力差で混戦状態となっている。ルクレールとハミルトンの差は13グリッド、アレックス・アルボンとサインツで10グリッド、ラッセルとキミ・アントネッリでも12グリッドと大きく開いている。

    速さを秘めたマシンがグリッド全体に点在しており、金曜のスプリントではオーバーテイクが難しく見えたが、それは全員が同じタイヤ、同じ周回数で走行していたため。決勝ではタイヤ摩耗とタイム差によってレースが流動的になる。

    スパのロングストレートを考えれば、速いマシンが上位進出を狙うために奇策を打つ必要はない。純粋なペースで前に出られる可能性は十分にある。

    とはいえ、他と異なる戦略で勝負するなら、別のワンストップ案も存在する。「ミディアム>ハード」で17〜23周目にストップする構成だ。理論上はソフトを絡めた戦略より若干遅いが、すべては「明日どんなスパが現れるか」によって左右される。

    タイヤ F1

    さて、天気は?
    ここはスパだ。つまり、天気がやらないことの方が少ない。今週末もすでに、快晴、小雨、豪雨、そしてF3セッションがヘリの飛行不能で延期──と、すべてが起きている。日曜に雪が降る可能性は低いが、それ以外はすべて起こり得る。

    土曜夜の時点での予報では、日曜は「非常に」雨の確率が高い──とはいえ、決勝レース中は乾きそうだとの見通しもある。午前中の降水確率は80%、午後早くには40%へと低下、15:00〜17:00のレース時間帯はやや小康状態を見せる予報だが、その後再び上昇し、撤収時にはスタッフ泣かせの天候になりそうだ。

    たとえレース中に降らなくとも、直前までの降雨は「ハードタイヤの使い勝手」に大きな影響を及ぼす。金曜の走行では好印象だったが、気温低下と濡れた路面によりグリップを失い、バルセロナでの悪夢を再現するリスクがある。

    ベルギーグランプリ

  • F1ベルギーGP スプリント予選 SQ2:角田裕毅は12番手敗退 ラッセル脱落

    F1ベルギーGP スプリント予選 SQ2:角田裕毅は12番手敗退 ラッセル脱落

    スパ・フランコルシャンで行われた2025年F1ベルギーGP スプリント予選第2セッション(SQ2)は、波乱の中で劇的な結末を迎えた。最後の最後でランド・ノリスがP11から一気にトップタイムを叩き出し突破を果たした一方で、角田裕毅は12番手で惜しくもQ3進出を逃した。

    このセッションでは、終盤にかけて各車が1周限りのアタックを敢行。最初に暫定トップに立ったのはピアストリだったが、そのタイムはターン4でのトラックリミット違反により抹消されるアクシデント。

    そして、最後の最後でアタックしていたノリスは、コントロールラインをぎりぎりで通過して最終アタックに突入。燃料を多めに積んだ状態だったが、見事な走りでトップタイムをマーク。これにより、ピアストリは10位で辛くも通過、ローソンと角田裕毅は落選という結果になった。

    ■ SQ2敗退者
    11位:リアム・ローソン
    12位:角田裕毅
    13位:ジョージ・ラッセル
    14位:フェルナンド・アロンソ
    15位:ランス・ストロール

    ■ 主な展開
    ・ノリスが最終ラップでP11→P1の劇的ジャンプアップ。
    ・ピアストリは一度トップタイムを出すも、ターン4でのコース逸脱によりタイム抹消。
    ・フェルスタッペンが最終セクターで他車を圧倒し暫定トップに。
    ・角田裕毅はまずまずのラップを刻んだが、0.1秒届かず12番手。
    ・ラッセルは自己ベストを更新するも14番手で敗退。
    ・ストロール、アロンソも中団から脱け出せず。
    ・セッション冒頭では一時出走遅れがあり、ピット出口に各車が集中。

    角田裕毅はこれでスプリント決勝は6列目スタートとなる見込み。上位進出を狙うには、変わりやすいスパの天候を味方につけた戦略が鍵を握る。

    2025年F1 ベルギーGP スプリント予選(SQ2) 結果・ラップタイム

    1.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分41秒412
    2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分41秒583
    3.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分41秒786
    4.エステバン・オコン(ハース) – 1分41秒801
    5.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分41秒901
    6.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分41秒949
    7.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分42秒019
    8.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分42秒051
    9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分42秒088
    10.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分42秒128

    11.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分42秒169
    12.角田裕毅(レッドブル) – 1分42秒184
    13.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分42秒330
    14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分42秒453
    15.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分42秒832

    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    17.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    18.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    19.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    20.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

  • F1ベルギーGP FP1:ピアストリがフェルスタッペンに0.4秒差で最速タイム

    F1ベルギーGP FP1:ピアストリがフェルスタッペンに0.4秒差で最速タイム

    オスカー・ピアストリがスパ・フランコルシャンで行われた2025年ベルギーGPのフリー走行1回目でトップタイムを記録。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスが続いた。

    前戦でF1初表彰台を獲得したばかりのニコ・ヒュルケンベルグが真っ先にピットレーンからコースイン。スプリント予選を控える1時間の走行時間を最大限活用するべく、各車が続々と姿を現した。

    開始直後、ウィリアムズのカルロス・サインツが「加速できない、リンプホームモードになってる」と無線で報告しピットに戻るトラブルに見舞われ、アストンマーティンのランス・ストロールもインストレーションラップ後にマシン不調でガレージへ。

    一方でレッドブルのフェルスタッペンは、ミディアムタイヤで1分45秒545を記録し、序盤の基準タイムを樹立。レッドブルは今週末、冷却系とフロントサスペンションを含む大型アップグレードを投入している。

    ドライバーたちは限界を探る走りを見せ、アレックス・アルボンがマルメディでウィリアムズのタイヤをグラベルに落とし、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)もオー・ルージュで縁石を飛び越えてレ・コームでオーバーラン。やや波乱含みの序盤となった。

    その中で、ピアストリがハードタイヤで1分44秒979をマークし、初めて1分45秒の壁を突破。だが、15分を前にフェルスタッペンがミディアムで1分44秒236を記録して再びトップに浮上した。

    F1ルーキーのキミ・アントネッリとフランコ・コラピントはいずれもラ・ソースでロックアップ。特にメルセデスのアントネッリは進入でグラベルにかすめるほどのディープブレーキングを見せた。続いて、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが最終シケインでトラックリミットを超過。

    その後、シャルル・ルクレールがハードタイヤで1分44秒148を記録しトップに浮上。チームメイトのハミルトンや減速中のボルトレトの存在を受けながらの好タイムだった。

    残り25分、コラピントが最初にソフトタイヤを投入し1分44秒847で8番手に浮上。続いて座席を交換したストロールが10分前に1分43秒112を記録して一時トップに立った。

    終盤には予選シミュレーションが展開され、ピアストリが1分42秒123をマーク。最終アタックではこれをさらに更新し、1分42秒022でセッションを締めくくった。

    フェルスタッペンは最終的に0.404秒差の2番手。オープニングセクターは最速だったものの、中盤区間でタイムをロスした。

    ノリスはソフトタイヤでスタヴロをワイドに外れながらも3番手に入り、メルセデスのジョージ・ラッセルが4番手、ルクレールとチームメイトのアントネッリが続いた。

    7度のワールドチャンピオンであるハミルトンはピアストリから1秒強遅れて7番手。アップグレードを投入したアストンマーティン勢のストロールとフェルナンド・アロンソが8・9番手で続き、レーシングブルズのアイザック・ハジャーがトップ10を締めた。

    前半に燃料系の問題で出遅れたサインツは11番手に回復。ボルトレト、ヒュルケンベルグ、そしてレーシングブルズのリアム・ローソンが後に続いた。

    エステバン・オコン(ハース)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、角田裕毅(レッドブル)、コラピント(アルピーヌ)、オリバー・ベアマン(ハース)の順で全20台がFP1を終え、午後16時30分からのスプリント予選に臨む予定となっている。

    ベルギーGP F1 ベルギーグランプリスパ・フランコルシャンで行われたFP1でフェルスタッペンはピアストリに0.404秒差の2番手

    2025年F1 ベルギーGP フリー走行1回目 結果・ラップタイム

    1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分42秒022
    2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分42秒426
    3.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分42秒526
    4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分42秒598
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分42秒972
    6.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分42秒979
    7.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分43秒085
    8.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分43秒112
    9.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分43秒120
    10.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分43秒122
    11.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分43秒217
    12.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分43秒261
    13.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分43秒262
    14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分43秒470
    15.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分43秒478
    16.エステバン・オコン(ハース) – 1分43秒570
    17.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分43秒929
    18.角田裕毅(レッドブル) – 1分43秒492
    19.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分43秒847
    20.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分45秒077

  • 2025年F1第13戦ベルギーGP 天気予報まとめ

    2025年F1第13戦ベルギーGP 天気予報まとめ

    F1は今週末、伝統のスパ・フランコルシャンで2025年シーズン第13戦を迎える。ベルギーGPといえば変わりやすい天候で知られ、過去にも数々の波乱を生んできたが、今年も3日間を通して天候の変化が鍵を握るかもしれない。

    直近のシルバーストンでは、マクラーレンのランド・ノリスが母国ファンの前で優勝を飾った。今回のスパでも勢いを保てるか注目される。

    一方、昨年のベルギーGPはドライコンディションで行われ、ルイス・ハミルトンが勝利(ジョージ・ラッセルの失格により繰り上がり)を挙げている。フェラーリとメルセデス、それぞれの陣営がどう対応するかも見どころだ。

    ベルギーGP F1 ベルギーグランプリ

    以下、週末の詳細な天気予報:

    ■ 7月25日(金)─ FP1&スプリント予選
    コンディション: 午前は雨または霧雨の可能性が高く、ウェットスタート予想。午後には明るくなり、通り雨の可能性も。北西からの弱風。
    気温: FP1時 19℃ / スプリント予選時 20℃
    最高気温: 21℃
    最低気温: 13℃
    降水確率: 60%

    ■ 7月26日(土)─ スプリント&予選
    コンディション: 曇り時々晴れ。午後に一時的な通り雨の可能性。北西からの弱風。
    気温: スプリント時 19℃ / 予選時 20℃
    最高気温: 22℃
    最低気温: 12℃
    降水確率: 20%

    ■ 7月27日(日)─ 決勝レース
    コンディション: 曇りと晴れが交互に訪れる見込み。午後に軽いにわか雨の可能性あり。北西からの弱風。
    気温: レーススタート時 21℃
    最高気温: 22℃
    最低気温: 12℃
    降水確率: 20%

    総評: 週末全体としては涼しく安定した気候が見込まれるが、金曜は雨のリスクが高く、各チームにとってはセットアップの調整に課題が残りそうだ。土曜・日曜もにわか雨の可能性がわずかにあるため、戦略面で柔軟性が求められることになりそうだ。

  • F1ベルギーGP:記者会見 Part.2 – ハミルトン、アントネッリ、サインツ

    F1ベルギーGP:記者会見 Part.2 – ハミルトン、アントネッリ、サインツ

    2025年F1第13戦ベルギーGPに先立ち、スパ・フランコルシャンのパドックで木曜恒例のドライバー記者会見「パート2」が行われた。

    登壇したのは今季フェラーリに加入したルイス・ハミルトン、メルセデスのルーキー、キミ・アントネッリ、そしてウィリアムズで新たな挑戦を続けるカルロス・サインツの3名。各ドライバーが前半戦の自己評価や、所属チームでの苦労、新レギュレーションへの見解など、多岐にわたるテーマについて語った。

    特に注目を集めたのは、ハミルトンが語るフェラーリ内での積極的な提言や、アントネッリの将来を巡る契約問題、サインツが古巣フェラーリ時代に共に働いたローラン・メキースのレッドブル新代表就任に対するコメントだった。また、3人は2026年の新技術規定に向けた適応の難しさや、現代F1のレース環境における心身の負荷にも言及し、舞台裏でのリアルな姿を明かしている。

    Q:カルロス、とても準備万端に見えますね。ではまずあなたから始めましょう。シーズンの折り返し地点に来ましたが、あなた自身とウィリアムズについて通信簿を書くとしたら、どう評価しますか?

    カルロス・サインツ: うーん、難しい質問だけど……アップダウンがあったって書くかな。正直、フラストレーションの多い前半だった。クルマに十分な速さがあると感じてるし、チームにもすぐに順応できた。シーズン序盤からスピードはあったと思うけど、結果を2つ連続で出すのが本当に難しかった。信頼性の問題があったり、他のドライバーとの接触があったり、オーストリアではスタートすらできなかったり。Q1でトラフィックに引っかかったり、戦略ミスもいくつかあった。だから、結果という面では何一つ噛み合ってない。でも、その中にもスピードはあったし、正しい方向に進んでる手応えはある。ただ、結果がついてこないときって、やっぱりもどかしいんだよね。

    Q:ウィリアムズというチームについて特に適応が難しかった点は?

    サインツ: いろいろな要素があるけど、やっぱりミッドフィールドに戻ってきたことの難しさかな。Q1で何度か、ほんの10ミリ秒差で落ちたことがあるけど、その10ミリ秒が週末全体を左右する。トップ3やトップ4のクルマなら後方スタートでも挽回できるけど、中団ではみんなレースペースが似てるから、追い上げは相当難しい。あと、フェラーリとはまったく違うクルマだってこと。制限やドライビングスタイル、求められるセットアップがまるで違う。でもその部分には割とすぐ慣れたと思う。それよりも、エンジニアやチーム、戦略面の意思決定におけるコミュニケーション、どうやって正しい判断にたどり着くか……そういった部分に慣れるには少し時間が必要だったかな。

    Q:キミ、ではあなたにも同じ質問を。前半戦を振り返って、自分とメルセデスにどんな評価をしますか?

    キミ・アントネッリ: チャレンジングだった。いい瞬間もあったけど、落ち込むことの方が多かったと思う。ヨーロッパラウンドは正直うまくいかなかった。自分のミスもあったし、いくつか問題もあった。まだまだ学ぶことが多いし、情報を整理して身につけるのが難しい時もある。特に連戦になると、週末ごとの学びをすぐに次に活かすのが大変で……そこが難しかった。予選も課題のひとつだね。最後の数テン分を詰めるところで、まだ思ったように合わせ込めてない。でも、全体としてはポジティブだと思う。たくさん学んでるし、いい結果もいくつか出せた。後半戦では、自分の中で一歩上の安定感を見つけることが重要かな。

    Q:これまで17週間で12戦という過密日程でしたが、F1のスケジュールに順応するのは大変でしたか?

    アントネッリ: うん、やっぱりリズムがすごく速かったと思う。特にトリプルヘッダーのあとなんかは、どうやって自分のエネルギーを管理するかを見直さないといけなかった。どこでリカバリーして、どこで集中するか。そういう精神面のマネジメントが必要だってことも学んだよ。今は後半戦に向けて、より明確なビジョンと準備があると思う。

    Q:ルイス、ようこそ。今週末のフェラーリには注目が集まっています。先週ムジェロで新パーツのテストをしたそうですが、クルマの感触はどうでしたか?

    ルイス・ハミルトン: テストじゃないよ。あれはただのフォトシュート。10周か14周くらい走っただけで、撮影用の走行だった。テストじゃない。

    Q:なるほど。ただ、その10周でも何かフィーリングの変化は感じましたか?

    ハミルトン: 前と同じだったよ。数週間前と変わらなかった。

    Q:オーストリアでは新しいフロアが導入され、今週は新しいサスペンションも入っています。今週末はこのクルマの真のポテンシャルが見える週末になりそうですか?

    ハミルトン: いや、どうかな。まずは明日、そのサスペンションを試すことになるけど、そこから何か学べると思う。微調整して、そこから性能を引き出せるかどうか試していく。シミュレーターでは違いは特に感じなかったけど、サーキットによっては何かしらメリットがあるかもしれない。ただ個人的には、ムジェロで“新しいパーツが届いた”という事実がポジティブだった。バーレーンでフロアを一度アップグレードしてから、しばらく何もなかった。次がオーストリアだったと思うけど、期待したほどじゃなかった。レッドブルとかメルセデスは、毎週のように小さなパーツを持ち込んでるよね。でもうちは大きな改良を段階的にやってるから、そういう意味でも今回の新パーツは嬉しかった。ファクトリーが懸命に開発を進めてくれてるのが見えた。あとはその効果が結果として現れるのを待つだけだね。今週末にそれを試してみる。

    記者からの質問

    Q:キミ、契約交渉や発表のタイミングについてですが、夏休み前は発表が多くなる時期です。現在の進捗はどうですか?トトはあなたとジョージのラインアップになる可能性が高いと話していますが、自分の契約年数に関して発言権はありますか?

    アントネッリ: それは100万ドルの質問だね。

    Q:(笑)それが報酬額ってこと?

    ハミルトン: 契約交渉、手伝ってやろうか?トトの扱い方なら知ってるよ。

    アントネッリ: はは、ありがとう(笑)。でも、正直、不安に思ったことはないよ。自分の状況はわかってるし、チームが何を望んでいるのか、将来をどう見ているのかも理解してる。トトも最近そのことをはっきり話してくれてるし、それも嬉しかった。チームはうまく機能してるし、ジョージとのコンビネーションもうまくいってる。ふたりでチームのパフォーマンスを引き出そうと努力してるし、雰囲気もすごく良い。ファクトリーに戻っても、みんなが今年だけじゃなく来年以降も見据えて努力してるのが伝わってくる。すごくいいダイナミクスがあるんだ。来年に向けてチームが何がベストかは分かってると思うし、自分としても良い立場にいると思ってるよ。

    Q:カルロス、ローラン・メキースとはフェラーリで共に働いていましたね。彼がレッドブルの新チーム代表に就任しましたが、彼が何をチームにもたらすと思いますか?

    カルロス・サインツ: 彼は非常に優秀なプロフェッショナルだと思ってる。フェラーリで一緒に仕事したとき、彼はとにかくハードワークしていたし、ドライバーのことをすごくよく理解してくれた。ドライバーとのコミュニケーション能力が特別なんだ。それはドライバーにとってすごく心地いいし、信頼できる関係を築ける。FIA、フェラーリ、ビザ・キャッシュアップRBを経て、今レッドブルに来るわけだけど、F1トップチームを率いる経験と資質は十分あると思う。本当にぴったりの人選だと思うよ。彼にとっても素晴らしいチャンスだし、そのポジションにふさわしい人材だと思う。

    Q:ルイス、あなたはマクラーレン時代からクリスチャン・ホーナー率いるレッドブルと戦ってきました。彼が突然チームを去ったことには驚きましたか?そして彼の退任によってチームは変化に時間がかかると思いますか?

    ハミルトン: 前の質問をちゃんとは聞いてなかったけど、僕はレース週末以外は基本的にF1の話題にはあまり注意を払ってないんだ。だから驚いたわけでも、驚かなかったわけでもない。自分のことに集中してる。チームのCEOや責任者が交代すれば、その人のやり方や方針で変化があるのは当然だし、それには時間がかかるものさ。

    Q:ルイス、フォトシュート以外の期間はファクトリーにいましたか?F1のオフ期間には何をしていましたか?

    ハミルトン: 2週間にわたってファクトリーにいたよ。毎週何日かずつね。前のレースの振り返りや、変えるべきことについての準備をしていた。僕は多くのミーティングを主導してる。チーム幹部を集めて何度も話をした。ジョン・ベネデットやフレッド、それにロイックとも何度も会ってる。エンジン、フロントサスペンション、リアサスペンション、今のクルマでの問題点、来年のマシンに持ち越したいこと、改善すべき点……そういう内容を全部まとめて、書面にして送ってる。最初の数戦のあとにも1通送っていて、今回の休み中にも2通目を送った。構造的に改善すべき点と、現行マシンの技術的な内容が主だね。あと、2026年マシンの開発も始めた。初めて試したよ。エンジニア30人くらいが部屋に集まって、全員と一緒にブリーフィングする。すごく大きな取り組みだ。それ以外はトレーニングに励んでた。ちょっとハードにやりすぎたかもしれない。今週末は少し身体が重い(笑)。

    Q:カルロス、今季ウィリアムズは中団の他チームほど多くのアップグレードを投入しない方針をかなり早い段階で決めました。その影響もあって、過去5戦で最もポイントが少ないチームになっています。これは特定のレースが影響しただけですか? それとも懸念すべき傾向ですか?

    サインツ: F1に“秘密”なんてないよ。シーズン中にあまりアップグレードを投入しないっていう決断をチームがした以上、いつかは後れを取ることになる。それがF1ってものだからね。中団チームだって常に何かしら持ち込んでくる。3~4戦ごとにパッケージを入れてきたりする。ウィリアムズもシーズン序盤にフロントウイング関連のアップデートを入れたけど、正直それ以降はほとんど何も持ってきてない。でもそれも想定済み。来年に向けた判断としては正しいと今も信じてるし、我々はそのプロセスを信じてる。実際、来年のマシンに向けてかなり大きな開発をしているし、もうすでに何回かシミュレーターでも走らせてる。デブリーフでも、今年の話よりも来年の話をしてるくらいだよ。今季レース中でもね。

    一番悔しいのは、マイアミとかイモラみたいにクルマがすごく速かったレースで、両方ともトップ5を狙えたのに、それを逃したことだ。実際、あの2戦では終始トップ5圏内にいたしね。そこでコントロール外のトラブルがあったことで、20〜30ポイントは失ってる。もしそれが取れてたら、選手権でもう少し余裕があったはず。今は少し競争力を失っているけど、それでも少しでもポイントを拾っていかなきゃならない。以前みたいにP5やP4は難しいかもしれないけど、P10やP8あたりは狙えるし、それが今の選手権には大事なんだ。

    Q:カルロス、できればルイスにもお聞きしたいのですが……アレックス・アルボンが今朝、2026年マシンをシミュレーターでテストしたと話していて、すごく複雑でドライバーにとって考えることが多いと言っていました。ドライバー目線で、2026年の技術規則はどれくらい違ってくると思いますか?

    サインツ: めちゃくちゃ複雑。走りながら、頭をすごく使う感じだよ。ただ、ルイスも経験あると思うけど、2013年から2014年の大きなレギュレーション変更──V8からV6ハイブリッドに変わったときも、バッテリーの使い方とか管理がすごく複雑になった。でも最初はみんな驚いたけど、結局慣れるんだよね。今はそれが“普通”になってるし。たぶん2026年も同じで、最初は「なんだこれ!?」って思うことばかりだろうけど、何戦かすれば慣れてくる。それが“新しい普通”になる。問題は、その“新しい普通”が“前の普通”より良いのかってところ。それはみんなが意見を言いたいところだと思うけど、僕らドライバーとしては、与えられたものに適応するしかない。1周で6~7回スイッチ切り替えろって言われたら、やるだけ。そうやって上達してきたから。

    Q:ルイス、あなたがシミュレーターで走った2026年マシンについての印象は?

    ハミルトン: 僕がF1で好きなのは、こうやってレギュレーションが変わることで技術革新や開発が進むことなんだ。チーム全体にとって、毎回の変化が大きな学びになる。それが僕らを本気で追い込んでくれるし、創造力も必要になる。ドライバーとしても、年を追うごとに操作はどんどん複雑になってる。カルロスが言ったように、今回の変化では特にパワーユニットの使い方や設計面で、ドライバーが関与する部分が大きくなってると思う。結論を急ぐつもりはないけど、うまくいくかもしれないし、逆にそうじゃないかもしれない。実際に走ってみなきゃ分からない。今僕が面白いと思ってるのは、今年のマシンを戦わせながら、同時に来年・再来年のマシンも開発してるってこと。それが楽しい。もしずっと同じマシンで、少しずつしか変化しない世界だったら、全然面白くないよ。

    Q:ルイス、今週末は新しいサスペンションを搭載していますが、スプリント週末で天候も不安定な中、そういった新パーツを最適化するのはどれくらい難しいですか?

    ハミルトン: ものすごく難しいよ。時間がないから、情報は2台分で最大限に集める必要がある。全セッションをしっかり走ることも重要だ。もしウェットなら、むしろ学びにはなるけど、ファインチューニングという意味では、今週末だけで最適化しきるのはたぶん無理。何戦かかけて最適化していくことになると思う。

    Q:ルイス、前戦であなたはレッドブルを「素晴らしいチーム」と評していましたが、ホーナー退任によってそのチームにどんな影響があると思いますか? あなたにとっては、ある種ひとつの時代の終わりと感じますか?

    ハミルトン: 僕の人生には何も影響はないよ(笑)。でもまあ……彼のキャリアの歩みを見ると、確かに素晴らしかったと思う。最初に彼と話したのは2005年頃かな? 彼がアーデンの代表で、僕はまだF3からGP2に上がるタイミングで、彼のオフィスで会った記憶がある。正直、最初の印象はあまり合わなかったけどね(笑)。でも、それ以降の彼のキャリアの進展は本当に見事だった。あれだけの大きな組織をまとめて成功させるには、才能と手腕が必要だし、それを彼は持っていたと思う。だから、今後の幸運を祈ってる。

    Q:カルロス、「High Performance Podcast」であなたは2024年の苦しいシーズンやフェラーリ内の政治的な話にも触れていました。F1というスポーツそのものに対して、何かフラストレーションを感じていますか?また、個人やチーム、スポーツ全体にとって改善すべき点は?

    サインツ: いや、F1に対してフラストレーションは全くないよ。F1が大好きだ。確かに、僕らは年間通してたくさんのインタビューを受ける。その中には、もっと深く話せるようなフォーマットもある。「この場」みたいな短い取材では、10分かけて何かを説明したりはできない。だからこそ、ポッドキャストみたいなフォーマットは好きだ。自分の思いをじっくり話せるし、メンタル面やトレーニング、私生活のことも含めて、若い世代や他のアスリートに何か伝えられることがあると思ってる。F1の中で僕らも感情のジェットコースターを経験しているし、それを少しでもシェアできたらいいと思う。F1に対してネガティブな気持ちは一切ない。クルマに乗るたびに楽しいし、これまで在籍してきたチームには友人もたくさんいる。素晴らしい人たちと出会えたし、スパでレースできることが本当に楽しみだよ。

    Q:ルイス、先ほどフェラーリに対していくつか文書を送ったと話していましたが、なぜそのような行動を取ったのでしょうか?そして、チームの反応はどうでしたか? 彼らはその提案に応えてくれましたか?

    ハミルトン: 僕がそれをやる理由は、このチームにはとてつもないポテンシャルがあると感じているからなんだ。情熱の面では他に比べるものがない。でも同時に、チームはすごく大きな組織で、いろんな部分がちゃんと機能しているわけじゃない。だからこそ、ここ20年でこれだけの素晴らしいドライバー──キミ、フェルナンド、セバスチャンといったチャンピオンたち──がいながら、チームはタイトルを取れていない。

    僕はその状況を自分の身にも起こさせたくない。だから、全力で動いている。これまで2つの素晴らしいチームで経験を積んできたおかげで、比較対象がある。その中で、何かを変えなきゃ結果も変わらないと気づいた。だから、すべての分野において疑問を投げかけている。経営陣にも、現場にも。で、チームの反応はというと、すごく前向きだった。マーケティング面やスポンサー対応、エンジニアの働き方など、いろんな分野で改善が進んでる。まだ課題は多いけどね。僕がやっているのは、チームの中で仲間を増やして、みんなの士気を上げて、一丸となって前進すること。僕にはあまり時間が残されてない。この若者(キミ)ほどにはね(笑)。だから、今が勝負なんだ。このチームには世界選手権をいくつも勝てるだけの力があると本気で信じてる。すでに素晴らしい歴史があるけど、僕が在籍している間にそれを実現したい。それが唯一の目標だ。

  • F1ベルギーGP:記者会見 Part.1 – ヒュルケンベルグ、コラピント、アロンソ

    F1ベルギーGP:記者会見 Part.1 – ヒュルケンベルグ、コラピント、アロンソ

    2025年F1第13戦ベルギーGPに先立ち、スパ・フランコルシャンのパドックで木曜恒例のドライバー記者会見「パート1」が行われた。

    登壇したのは、前戦イギリスGPで悲願の初表彰台を獲得したニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、デビュー6戦を終えたフランコ・コラピント(アルピーヌ)、そして後半戦の巻き返しを狙うフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)の3名。

    会見では、それぞれが直近のレースや今季の流れ、週末の天候やスプリント形式への対応、さらに2026年の新レギュレーションに向けた意識など、多岐にわたるテーマについて語った。経験豊富なベテラン2人とF1ルーキーのコラピントが、互いの立場から見た現在のF1や将来への展望を語り合う、見ごたえあるセッションとなった。

    Q:ニコ、まずはあなたから。記憶に残るシルバーストンでの表彰台から約2週間が経ちました。この間はどのように過ごしましたか?

    ニコ・ヒュルケンベルグ: いやあ、意外といい時間を過ごせたよ。グランプリがすぐに続かなかったから、その瞬間をじっくり味わうことができた。タイミング的には最高だった。あのレースは本当に信じられないような展開だったし、非常にトリッキーなコンディションの中で、僕たちはすべての判断を正しく下して、最後尾から自分たちを報いたんだ。それはクレイジーで特別なことだった。レース後もすごかったよ。反響がすごくて、700件以上のメッセージが届いた。全部返すのに1週間かかったけど、素晴らしくてありがたい経験だったね。

    Q:レース後すぐにヒンウィルに戻ったそうですね。工場ではどんな歓迎を受けましたか?

    ヒュルケンベルグ: 温かく迎えてもらったよ。当然だけど、みんなすごく喜んでいた。現場だけじゃなくて、工場で働くみんなともこの瞬間を分かち合うのは大事なことだと思った。素晴らしい記憶と感情が詰まった時間だったし、残りのシーズンを戦ううえで、いいブーストになってくれると思う。

    Q:ここ4戦でチームはレッドブルよりも多くのポイントを獲得しています。バーレーンでのプレシーズンテスト時点から見て、今の状況はどのくらい期待を上回っていますか?

    ヒュルケンベルグ: 最近は間違いなく良い流れに乗れているよ。ただ、シルバーストンは特殊なレースだった。あの日の土曜には2台ともQ1で敗退して、正直良い週末には見えなかったし、もしドライだったら全く違う展開になっていたと思う。だからそのことも忘れちゃいけない。でもバルセロナ以降、勢いをつけられたのは確かだ。特に日曜のロングランでの改善が大きかった。今はいいレースカーがあるし、予選順位が完璧でなくても戦える。今季の最大の進歩だと思う。ただ、まだまだやることは多いし、中団グループの争いは非常に激しい。

    Q:フランコ、シルバーストン以降の短い休みの間に、これまでの6戦を振り返る時間は取れましたか?どんな結論に至りましたか?

    フランコ・コラピント: ああ、良かったよ。リセットするのにちょうどいいタイミングだったし、ファクトリーに戻ってエンジニアたちと一緒に作業したり、何を改善すべきかを見直したりした。少しのブレイクにもなったしね。スパに向けて準備はできてるよ。

    Q:データを見て、自分のパフォーマンスで今後もっと伸ばせそうな領域はどこですか?

    コラピント: サーキットによって違うけど、ロングランは最近かなり良くなってきてる。一方で燃料が少ない状態でのパフォーマンス、特にニュータイヤでのアタックがまだ弱いことが多い。特に高速コーナーで時々クルマへの信頼感が足りない。でも全体的には良くなってきてると思う。シルバーストンはスタートとしては良かったし、もちろん結果は望んだ通りにはならなかったけど、いい進歩ができたと思う。

    Q:今週末のスパでの目標は?

    コラピント: チャンスを最大限活かすことかな。スプリントレースがあるし、天気もかなり怪しいから、クルマの持ってるパフォーマンスを最大限引き出して、天候をうまく読んで対応したい。

    Q:フェルナンド、序盤は厳しいシーズンでしたが、今は4戦連続でポイントを獲得しています。今のクルマである程度の勢いは感じていますか?

    フェルナンド・アロンソ: そうだね。特にシルバーストンで導入したアップグレードパッケージから、Q3やポイント圏のぎりぎりのラインに立てるようになってきている。だからこの流れを維持していきたいと思っているよ。

    Q:今週末も新しいパーツがありますが、それにどんな期待をしていますか?

    アロンソ: まず第一に、そのパーツが本当に性能を向上させるかを理解することが最優先だ。スプリント週末ではフリー走行が1回しかないから、それを評価するのは難しいかもしれない。天候もそれを妨げる可能性があるしね。だから今回の優先事項は、パーツの性能を理解すること。そして、もし可能であれば再びポイントを狙いたい。ただ、新パーツの理解が今週末の最大の課題であり、最優先事項になる。

    記者からの質問

    Q:フェルナンド、ここからシーズン後半が始まりますが、今年前半のチームのパフォーマンスを見たうえで、2026年の新レギュレーションへの移行期となる後半戦の目標は何でしょうか?

    アロンソ: 実際、エンジニアやデザインチームだけでなく、僕らドライバーの頭の中も含めて、80%くらいはもう2026年に向いてると思う。たぶんマクラーレンの2人以外は、みんなちょっと将来のことを考えたり、来年いいシーズンになったらなって夢見てたりする。今年の後半はそんなに大きな変化はないと思うからね。ただ、中団はすごく接戦だし、そこは面白くなるかもしれない。コンストラクターズ選手権で5位、6位、7位、8位、9位あたりをめぐる争いにはなりそうだ。だから、そのなかで学び続けて、チームとベストな形で仕事を続けていきたい。ポイントは2〜3戦に1回くらい取れればいい。そんな感じ。

    Q:ニコ、まずはシルバーストン、おめでとうございました。さて、率直に聞きますが、もう表彰台は無理だと思ってましたか?それとも意識の外に置いていた感じでしょうか? そしてもう1つ、ジョナサン・ウィートリーがチーム代表になってしばらく経ちますが、彼の就任以降どんな変化があったでしょうか?

    ヒュルケンベルグ: 表彰台の件は、正直なところ、特別意識してたわけじゃない。ドライバーとして毎回ベストな結果を目指して走ってるし、夢としてはもちろんあるけど、それをコントロールできるとは限らない。だからあまり気にしてなかったよ。自分に自信はあるし、このプロジェクトやチャレンジを楽しんでる。それが一番大事。ジョナサンについては、まだ来て間もないけど、F1であれだけ成功したチームから来た人だから、彼の視点は新鮮だし経験がある。彼が我々を見て、すぐに改善できそうな部分をいくつも見つけてくれた。細かいことの積み重ねだけど、それが全体としては大きな違いになる。レース運営やチームの構造にもいくつか手を加えてくれて、いい方向に進んでる。ファクトリーの面ではまだ課題はあるけど、将来に向けての基盤作りが進んでると思う。

    Q:ニコ、フェルナンド、質問です。コンストラクターズ選手権での5位争いについて話がありましたが、ここまでの改善を踏まえて、ニコのチームにもその可能性はあると思いますか?

    ヒュルケンベルグ: 正直、すべての中団チームにそのチャンスはあると思う。コース特性によって誰が優位かは毎回違うし、非常に接戦なんだよね。だから週末ごとにポイントが取れるかどうかが左右される。5位争いは最後まで続くだろうね。まだ半分残ってるし、面白いことになるよ。

    Q:このサーキットは高速コーナーが多く、ドライでは全開で行けるコーナーもあります。ですが、明日はウェットになる可能性もあります。1周目からどのようにグリップを読み取るのですか?

    アロンソ: 最初のラップは全開で行かないようにして、少しずつペースを上げていく感じだね。でも、スプリント週末だとFP1の後すぐにQ1だから、準備時間が限られてる状態で走ることになるかも。でも、それもまたスプリントの面白さだと思う。ここはウェットでの走行経験も豊富だし、特にオールージュは勾配が急で水が溜まりにくい。ただ、去年路面が再舗装されたから、もしかしたら水たまりができやすくなってるかも。視界はいつも通り厳しいだろうね。どうなるか見てみよう。

    ヒュルケンベルグ: そうだね、これまでの経験もあるし、走ってみてグリップを感じて、そこから組み立てていく。コンディションに合わせて反応しながら、徐々にリズムをつかむ感じかな。

    Q:フランコ、アルゼンチンでMotoGPがブエノスアイレスの旧F1トラックで開催されることが発表されました。それについてどう感じていますか?また、F1の復帰につながると思いますか?

    コラピント: MotoGPがブエノスアイレスに戻るのはすごくうれしい。アルゼンチンには熱狂的なファンがたくさんいるからね。F1が戻ってくるのはもっと難しいかもしれないけど、夢としては最高。今のトラック変更はバイク向けのもので、F1には合わない部分もあると思う。でも、将来的にそれが改善されれば、F1が来るのも本当にすごいことになると思う。個人的にもF1を母国で走るのは夢の1つだよ。ただ、まだまだ先の話かな。やるべきことはたくさんあると思う。

    Q:F1におけるフィジオセラピスト(専属トレーナー)の役割について伺います。レース週末において、彼らはどのくらい重要な存在でしょうか?3人全員に質問です。

    ヒュルケンベルグ: フィジオは、たぶん週末に一番長く一緒に過ごす相手なんじゃないかな。レースの準備期間やオフの時期にも一緒にトレーニングするし、すごく大事な存在。身体のケアはもちろんだけど、精神面でも支えになってくれる。いわば“個人サポート部隊”だよ。本当に重要だね。

    コラピント: 最近はどんどん重要になってると思う。オン・オフ問わずいつも一緒にいてくれる存在だし、特にクルマが身体にきつくなった時、たとえばポーポイズ現象が出始めた頃とか、そういうときにケアしてもらえるのは助かる。体の不調を整えてくれるしね。特にフェルナンドには必要かも(笑)。僕らは回復が早いから。

    アロンソ: 今のクルマはフィジカル的にはすごく楽なんだよね。若いドライバーたちは昔のクルマのハードさを知らない(笑)。今はレース中、予選に比べて10秒くらい遅い。燃料もあるしタイヤの劣化もあるから、体力的にはかなり楽。でも、それでもフィジオは必要だよ。

    Q:ニコ、オスカー(・ピアストリ)が前回のここスパで、レゴトロフィーについて冗談交じりの質問をしていましたが、改めてあのトロフィーについてどう思っていますか?伝統的な形の方が良かったですか?

    ヒュルケンベルグ: いや、特に考えてないし、気にしてもないよ。あれが与えられたものだし、僕は喜んで受け取ったよ。

    Q:フェルナンド、今週末は天候も不安定、スプリントフォーマット、タイヤコンパウンドの変更もある中で、新しいアップグレードを導入するタイミングとしてはかなりチャレンジングに見えます。なぜこの週末に導入したのか、チームから説明はありましたか?

    アロンソ: いや、特に説明はなかったよ。でも、新しいパーツが準備できたらすぐに投入しようとするチームの姿勢はいいと思う。もしかしたら、当初はブダペストやそれ以降を予定してたかもしれないけど、少し早めに持ってこれたんだと思う。実際に走らせてみないと、使えるかどうかは判断できないし、FP1で十分な時間がなければ、予選で使わない選択肢もある。スプリント後にはパルクフェルメが開くから、週末の前半をテストに使って、日曜のレースでベストな仕様を選ぶこともできる。いろんな可能性があるし、特に心配はしてない。

    Q:ニコとフェルナンドに質問です。お二人はかつてアラン・パーメインと一緒に仕事をされていますが、彼の持つ資質や、チーム代表としての印象はどうですか?またフェルナンド、ジョナサン・ウィートリーやスティーブ・ニールセンも最近チーム代表になりましたね。20年前に一緒に働いた彼らが今そうした立場になっていることについて、どう感じていますか?

    アロンソ: 3人とも一緒に仕事をしてきたよ。アランとは2度にわたって、アルピーヌに戻った時にも一緒だった。彼らには経験があるし、今の時代に求められるリーダーシップの資質もあると思う。ジョナサンは言うまでもないけど、スティーブやアランもチームにとっていい存在になると思う。彼らの昇進は喜ばしいことだね。

    ヒュルケンベルグ: うん、ルノー時代に少し一緒だった。彼はすごく長くF1に関わってきたし、経験豊富。今こそ、その経験を活かすチャンスだと思う。彼には幸運を祈りたい。

    Q:フランコ、F1に関わってもうすぐ1年になりますが、ウィリアムズやアルピーヌでの経験を通じて、ジュニアカテゴリーや育成アカデミーでは絶対に学べなかったと感じたことを教えてください。

    コラピント: F2は素晴らしいカテゴリーだけど、それでもF1の準備としては完璧じゃない。ここ数戦で本当にいろんなことを学んだよ。ウィリアムズで始めた時、いきなりエンジニアが30人くらいいて、F2では2〜3人だったから、最初はカルチャーショックだった。彼らの話を聞いて、意見を共有して、ちゃんとコミュニケーションを取る必要がある。チームは巨大で、2人のドライバーのために1000人以上のスタッフが最高のマシンを作ろうとしてる。そこに関わる責任はすごく大きい。F2やF3はもっと小さいからね。経験ってすごく大事だし、だからこそ今ここにいるニコやフェルナンドみたいな人たちは、そういう特別な瞬間やチャンスでちゃんと結果を出せる。そういうのって時間とともにしか身につかない。F2とは全然違う世界だよ。

    Q:ニコとフェルナンドに質問です。F1が時にとてもシビアな世界であることを考えると、若手ドライバー、たとえばここにいるフランコに対して、どんなアドバイスをしますか?そして、フランコにもその感想を伺いたいです。

    アロンソ: 君はドライバーマネージャーになったのかい?(笑)いや、まあちょっとしたアドバイスならあるかな。F1はもちろん、エリートスポーツ全体に言えることだけど、すごく競争が激しい世界だよ。毎日、自分のベストパフォーマンスを出す準備をしなきゃいけないし、うまくいかないときは批判も受け入れて、改善しなきゃいけない。でもF1では、チームやエンジニア、テクノロジー、データといった強力なサポートがある。だから、働く環境としては悪くない。僕らはそれぞれ違うドライビングスタイルやアプローチを持っていて、自分なりのやり方でこの世界を楽しんでる。みんな勝ちたいと思ってF1に来てるし、過去に勝ってきたからこそここにいる。でもF1では、だいたい5~6年にわたって1人しか勝てないような時代がある。それが現実。だからこそ、そのフラストレーションをうまくコントロールしながら、常に100%の力を出す必要があるんだ。勝てなくてもね。

    ヒュルケンベルグ: 特に付け加えることはないよ。彼が全部言ってくれた。

    Q:ソーシャルメディアとの向き合い方について、若手ドライバーに何かアドバイスはありますか?

    ヒュルケンベルグ: その質問、どうなんだろうね(笑)。個人によると思うよ。好きでやってる人もいれば、あまり関わらない人もいる。自分に合ったバランスを見つけることが大事なんじゃないかな。

    Q:フランコ、今のフェルナンドのアドバイスについてどう思いますか?

    コラピント: F1が厳しい世界だってことは、みんな知ってると思う。僕ら全員がこの場所に来たくて、でも席は20しかない。そのために、過去にすごい努力や犠牲をしてきたドライバーばかり。だからこそ、ここにいるのはすごく幸運なことだし、このスポーツを心から愛してる。F1にいられること自体がすでに特別なんだ。

    Q:ニコとフェルナンドにもう一つ。ここ最近は経験豊富なドライバーが活躍しています。シルバーストンではニコが初表彰台を獲得し、映画ではブラッド・ピット演じるベテランが優勝するという描写もあります。Netflix世代の新しいファンにも、ベテラン勢が勝つ姿をもっと見せられる時代になってきたと思いますか?

    アロンソ: 長い質問だね(笑)。でも、単純には答えられないかな。実際のところ、僕もニコも“Netflix世代のファンにどう見られるか”はあまり気にしてないと思う。僕らはただレースで勝ちたいし、チームと一緒にベストなパフォーマンスを出すことに集中してる。ファンがテレビで見ていても、クルマの性能差や背景まではわからないことが多い。だから仮に来年、僕やニコが連勝してチャンピオン争いしてたとしても、「オフに何か特別なことをしたんじゃないか」とか「トレーニング方法を変えたんじゃないか」とか、そう思われるかもしれない。でも現実は違う。僕らは毎日トレーニングして、毎日食べて、毎日移動して、シミュレーターにも通って、ずっと自分を磨き続けてるんだ。結果が出たときにはそれをファンと分かち合いたいとは思うけど、僕らの優先事項は“どう見られるか”じゃない。それが失礼に聞こえないといいけど……僕らはファンを大事に思ってるけど、運転の良し悪しを理解してもらうことより、チームや技術的な部分の方が大事だと思ってる。

    ヒュルケンベルグ: 正直、その質問の意図をちゃんとは理解できなかったけど(笑)、映画と現実のドライバーの結果に相関はないと思う。その週末の状況やクルマのパフォーマンス次第。シルバーストンでは運が味方してくれたけど、次のレースでは全然違うことになるかもしれない。毎回、与えられた状況の中でベストを尽くすしかない。それだけ。

    Q:ニコに質問です。シーズン後半に向けての展望、そして2026年に向けたザウバーとアウディの連携状況はどうですか?

    ヒュルケンベルグ: うーん、シルバーストンみたいな日曜がまたすぐに来るとは思ってない。あれはそう簡単に再現できるものじゃない。中団争いはすごく熾烈で、コースによってはポイント圏内だったり、圏外だったり、すごくタイトな戦い。P10から最後尾までの差が本当に僅か。最近はうちのクルマもレースペースが良くて、タイヤの扱いもうまくいってるから、後半戦でもそれを活かしてポイントを取っていきたい。2026年については、今はみんな並行して準備を進めてる。新レギュレーションに向けて全チームが開発していて、僕らにとっても現実味はまだ少ないけど、シミュレーターでは少しずつ触れ始めてる。でも基本的には、ファクトリーでの開発が本格的に進んでいて、チーム全体が未来に向かって全力で動いてる感じだね。

  • 2025年F1 ベルギーGP:スパ・フランコルシャンと“飛び級”タイヤ解説

    2025年F1 ベルギーGP:スパ・フランコルシャンと“飛び級”タイヤ解説

    2025年F1 ベルギーGPが、7月25日(金)~7月27日(日)の3日間にわたってスパ・フランコルシャンで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリのタイヤについて解説した。

    上海とマイアミでのレースに続き、今季3回目のスプリントフォーマットが採用される週末となる。金曜日には1回のみのフリー走行が行われ、その後にスプリント予選が実施される。

    スプリントレース自体は土曜日に15周で行われ、その後に通常の予選が続く。日曜日には通常通り、44周のベルギーGP決勝が行われる。このサーキットでスプリントが開催されるのは、2023年に続いて2回目である。

    ベルギーGP

    飛び級”タイヤ選択で戦略に変化
    今回のイベントに向けて、ピレリは連続していない3種類のドライコンパウンドを選択した。ハードは2025年レンジで最も硬いC1、そこからミディアム(C3)とソフト(C4)へと飛び級されている。このような構成は、C2(ハード)、C3(ミディアム)、C5(ソフト)という組み合わせだった2022年オーストラリアGP以来となる。

    今回の新コンパウンドはハードであり、ミディアム(C3)とソフト(C4)は昨年と同じものである。シミュレーションによれば、この3種の組み合わせにより、日曜日のレースで2ストップ戦略がさらに競争力を持つことになり、週末を通してタイヤマネジメントに対する不確実性が高まると予想されている。特にスプリントイベントであり、フリー走行が1時間しかなく、通常とは異なるドライタイヤ配分となっているためである。このフォーマットでは、通常の週末より1セット少ないタイヤセットが規定されており、各ドライバーに12セットが供給される。ソフトが6セット、ミディアムが4セット、ハードが2セットとなっている。さらに、スプリント予選の最初の2セッションではミディアムのみが使用可能であり、3回目のセッションではソフトの使用が義務づけられている。

    このサーキットはアルデンヌ丘陵の森の中に位置し、天候が変わりやすいことで有名である。夏の盛りであっても、コースの一部で天候が異なることがある。そのため、週末を通して、インターミディエイトとエクストリーム・ウェットの両方のウェットタイヤが使用される可能性も排除できない。

    ベルギーグランプリ

    2024年のデータ
    圧倒的多数のドライバーがミディアムタイヤでグリッドに並んだ。例外はサインツとジョウで、彼らはハードを選択し、リカルドはソフトを選んだ。

    2ストップ戦略が主流となり、ハードコンパウンドがデグラデーションとパフォーマンスの観点で最も優れていた。完走した19人のドライバーのうち(リタイアはジョウのみ)、ラッセル、アロンソ、ストロール、マグヌッセン、角田裕毅の5人だけがミディアムからハードへの1ストップ戦略を採用した。ラッセルは勝利し、アロンソは9位でフィニッシュし、このグループの中で唯一ポイントを獲得した2人となった。しかし、レース後のFIAによる車検で、ラッセルのマシンが最低規定重量を下回っていたため失格となり、優勝はチームメイトのルイス・ハミルトンに譲られた。彼はミディアム─ハード─ハードという戦略を採用していた。

    タイヤ F1

    サーキット
    スパ・フランコルシャンは、世界選手権ラウンドを最多開催したサーキットの中で4番目に位置し、75年前の初開催年も含まれている。技術的な複雑さと挑戦的な特性から、チームやドライバーに非常に人気のある、最も壮観なトラックの1つである。カレンダー上で最も長いトラックであり、全長は7kmを4メートル上回っている。3つのセクターはそれぞれ異なる特徴を持っている。第1セクターは最も高速で、おそらく最も有名なオー・ルージュとラディオンが含まれ、その後の長いストレートと終点のブレーキングゾーンでは、壮大なオーバーテイクが展開されてきた。第2セクターはより曲がりくねっており、中速コーナーが下り坂に沿って複数配置されている。第3セクターはより流れるような構成で、わずかだが明確な上り勾配が存在する。3つのセクター全体において競争力のあるセットアップを見つけるのは至難の業であり、あるセクターでは速く、別のセクターでは遅いというケースがしばしば見られる。

    昨年のグランプリ開催前には、グリップ向上とバンプ軽減を目的としてコースの大部分が再舗装されており、その結果、路面の摩耗性が大幅に低下し、グリップが増したことでラップタイムは大きく短縮された。

    スパ・フランコルシャン
    キーワード:TWI(トレッド・ウェア・インジケーター)
    TWIは「トレッド・ウェア・インジケーター(Tread Wear Indicator)」の略である。市販のタイヤと同様に、F1のスリックタイヤにもトレッドの摩耗を測定する物理的な目印がある。タイヤの表面には幅方向に6つの小さな円筒形の穴があり、位置によって深さが異なる。これらは1から6まで番号が振られ、最初の穴はタイヤの内側にある。各セッション終了後には、これらのTWIがある表面を特殊なツールで削って異物を除去し、穴を露出させる。その後、ピレリのエンジニアが深さゲージを4輪すべての6か所に挿入し、トレッドの摩耗量を測定する。このデータは比較され、摩耗率を示すスケールが作成される。すべてのマシンの全タイヤについて、新品タイヤならゼロから始まり、各チームには自車に関するデータと長距離走行時の推奨事項が提供される。

    統計コーナー
    今週末のレースは、世界選手権対象として70回目のベルギーGPであり、スパ・フランコルシャンでの開催は57回目となる。ニヴェルが2回、ゾルダーが10回開催している。

    スパ・フランコルシャンで最も成功したドライバーはミハエル・シューマッハで、6勝を挙げている。彼は1991年にこのサーキットでF1デビューを果たし、翌年には初優勝を飾った。さらに、2004年にはこの地で7度目にして最後の世界タイトルを獲得している。ルイス・ハミルトンはポールポジション数(6回)と表彰台回数(11回)で最多を記録している。チーム別ではフェラーリが最多勝(18勝)、最多ポール(17回)、最多表彰台(51回)でトップに立っている。

    今季3回目のスプリントフォーマットであり、この形式における“マスター”はマックス・フェルスタッペンである。これまでに実施された20回のスプリントレースのうち、4度の世界王者は11勝を挙げ、さらに5回の表彰台に登っている。スプリントでの勝利経験があるドライバーは計7名で、バルテリ・ボッタス、オスカー・ピアストリ、ランド・ノリスがそれぞれ2勝、ジョージ・ラッセル、セルジオ・ペレス、ルイス・ハミルトンがそれぞれ1勝を挙げている。スプリントでポイントを獲得したのは19人で、当然ながらフェルスタッペンが117ポイントでトップに立っている。