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  • ピレリ、F1ハンガリーGPのタイヤ選択の変更を検討

    ピレリ、F1ハンガリーGPのタイヤ選択の変更を検討

    ピレリは、F1ハンガリーGPで使用するタイヤコンパウンドをよりアグレッシブな選択にする考えを示した

    これまでの発表では、F1ハンガリーGPでは、ミディアムとハードが供給されることになっているが、特にロータスは保守的な選択だと不満を口にしている。

    だが、F1イギリスGPでのタイヤバースト問題を受けてタイヤの構造が変更されることになり、またF1ドイツGPのレースでソフトタイヤが思った以上に長持ちした。

    ポール・ヘンベリーはハンガリーでもニュルブルクリンクと同じタイヤを使うことになると明らかにした。

    ソフトタイヤのパフォーマンスを確認したことで、タイヤ選択を見直す可能性はあるのかと質問されたポール・ヘンベリーは「次も同じ組み合わせを見ることになるだろう」とコメント。

    「ソフトとミディアムでハンガリーに行くのが正しいと思う。ソフトとスーバーソフトでは、全員が4ストップになり、非常に苦しむことになる。ここに2つの対比があり、たぶんハンガリーと同じような状態になると考えている」

    だが、マシンパフォーマンスが向上したことで、一部サーキットでは必然的にハード寄りのコンパウンドを選ぶことになるとポール・ヘンベリーは警告した。

    「モンツァや鈴鹿、スパといった過酷なサーキットでは、ほぼデフォルトでミディアムとハードに決まってしまう。それ以外の選択肢はない。我々は非常にアグレッシブになり、マシンは大幅に速くなっているからだ」

    「ニュルブルクリンクでは2年前と比較して1.5〜2秒近く速くなっていた。当時のクルマはブロウンディフューザーを使っていた。物凄く速くなっている」

  • ピレリのタイヤ変更、各チームへの影響は?

    ピレリのタイヤ変更、各チームへの影響は?

    F1ドイツGPの結果から、F1チームはタイヤ改良がパフォーマンスにどのような影響を及ぼしたかを判断している。

    タイヤバースト問題が発生したF1イギリスGP後のスティールベルトからケブラーベルトの変更で、最も影響を受けたのはメルセデスだった。

    だが、実際にはメルセデスは序盤にその変更を激しく推進していた。それ以前の3戦で2勝を挙げていたメルセデスがニュルブルクリンクで苦戦を強いられた理由はなにか。

    その答えは、タイヤ圧、キャンバー角、そして左右逆のタイヤ装着を禁止したFIAの取り締まりによる可能性が高い。

    メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンは「タイヤのスワップは、タイヤのストレスを相殺する良い方法だったと思う」と AFP通信 に述べた。

    「予選でそれを使い、そのあとそれをスワップし、レースの異なる環境で装着することができた」

    F1ドイツGPのポールシッターのルイス・ハミルトン、そしてF1イギリスGPのウィナーであるニコ・ロズベルグは、かなり苦戦を強いられており、それは今後も続くことになりそうだ。

    一方、ロータスは、タイヤ変更の恩恵を受けており、以前のタイヤで優れたパフォーマンスをみせていたフォース・インディアは苦しんだ。

    フォース・インディアの副チーム代表ボブ・ファーンリーは「勝者と敗者がいる。我々が敗者なのは確かだ」とコメント。

    ピレリは、F1ハンガリーGPから2012年のタイヤ構造と2013年のコンパウンドを融合した新しいタイヤを導入することになっており、より勝者と敗者がはっきりしてくることになりそうだ」

    2012年の構造に変更することについて、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは「他よりも僕たちにとって助けになるだろうね」とコメント。

    マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、タイヤ変更が大苦戦を強いられているチームの助けになることを願っていると述べた。

    「だが、その一方で、我々は他と同じように(2013年の)新しいタイヤに適応していた」とマーティン・ウィットマーシュは付け加えた。

  • ピレリ:F1ドイツGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1ドイツGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1ドイツGPの決勝レースを振り返った。

    F1ドイツGPでは、セバスチャン・ベッテルが激戦を制し、チャンピオンシップのリードが広げた。

    ベッテルは、P Zero イエロー・ソフトタイヤでスタートし、続く3スティントをP Zero ホワイト・ミディアムタイヤで走行する3ストップ戦略を採った。

    2番グリッドのベッテルは、素晴らしいスタートを決め、第1コーナーで首位を奪った。レース序盤から多様な戦略が展開され、フェラーリの両ドライバー、マクラーレンのジェンソン・バトン、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグ、11番グリッドのニコ・ロズベルグら7名のドライバーがミディアムタイヤでスタートを切った。

    残り36周時点でのセーフティカー導入時、大半のドライバーが2回目のピットストップを行い、レース終盤に最終ピットストップg青コナ割れた。様々な戦略が繰り広げられ、表彰台の行方はファイナルラップまでもつれた。ロータスのキミ・ライコネンは長い第2スティントを走行し、残り11周時点でソフトタイヤに交換するまで、一時首位を奪った。フェラーリのフェルナンド・アロンソとマクラーレのジェンソン・バトンも、ソフトタイヤでフィニッシュした。トップ5のドライバーは、全員3ストップ戦略を採った。2ストッパーの市上位は、バトンによる6位だった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ソフトタイヤのマシンよりも長い第1スティントを走行するために、ミディアムタイアでスタートするドライバーが見られるなど、序盤から素晴らしい戦略的レースを構成する要素が満載でした。多くのチームにとって、ソフトタイヤは予選タイア的な意味を持っていたことが、戦略を際立たせました。多彩な戦略が展開された後、大接戦のフィニッシュとなりました。我々のタイヤの全体的な性能と耐久性は、期待通りでした。高い路面温度によって、熱によるデグラデーションレベルが予想よりも若干高くなりmしたが、磨耗は予想通りでした。多くのドライバーが示したゆに、2ストップおレースが十分可能でしたが、セーフティカー同重で状況が少し変わりました。最後に、シルバーストン後、新型リアタイアの必要量の製造に不眠不休で従事してくれたトルコのイズミット向上のスタッフ、そして、そのタイヤを火曜日までに確実に配送してくれたロジスティクスチームに感謝します。多大なるチームの努力をありがたく思います」

    関連:F1ドイツGP 結果:セバスチャン・ベッテルが母国グランプリ初制覇

  • ピレリ:F1ドイツGP 予選レポート

    ピレリ:F1ドイツGP 予選レポート

    ピレリが、F1ドイツGPの予選を振り返った。

    F1ドイツGPの予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ピレリのP Zero イエロー・ソフトタイヤで1分29秒398を記録し、2戦連続で今シーズン3度目のポールポジションを獲得した。

    今週末のドイツGP用として、ピレリはP Zero イエロー・ソフトとP Zero ホワイト・ミディアムタイヤを選択。

    ルイス・ハミルトンは、通算29回目のポールポジションとなり、ファンジオの史上7位の記録に並んだ。

    予選は、気温25℃、路面温度43℃の温暖なコンディションの下、ニュルブルクリンクで行われた。このサーキットでの前回のドイツGP開催は、ピレリがF1に復帰した2011年だった。

    Q1では、セッションを通じてミディアムタイヤを使用したメルセデスとレッドブルの両ドライバーを除き、全てのドライバーがP Zero イエロー・ソフトタイヤを使用した。フェラーリのフェリペ・マッサが、ソフトコンパウンドでQ1の最速タイムを記録した。

    Q2では、Q1を突破した前ドライバーをソフトタイヤを使用した。レッドブルの両ドライバーは、セッション終了5軍前に最後にコースに入り、1回のランのみでタイムを記録。路面の改善が急速に進む中、ここでもマッサが最速タイムを記録した。

    Q3では、大半のドライバーがソフトタイヤを使用。フェラーリの両ドライバーのみが異なる戦略を選択肢、ミディアムタイヤでタイムを記録した。彼らは、ミディアムタイヤで明日の決勝のスタートを切ることになる。マクラーレンのジェンソン・バトンとザウバーのニコ・ヒュルケンベルグはタイム計測を行わなかったため、明日の決勝のスタート時には装着するタイヤを自由に選択できる。

    午前中に行われた最終フリー走行では、セバスチャン・ベッテルとニコ・ロズベルグによって、ホームグランプリでのドイツ人ドライバーのワンツーとなった。両ドライバーともにソフトタイヤで自己ベストタイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ミディアムとソフト間の性能差がラップあたり1秒以上あったため、明らかに予選の戦略に影響を及ぼしました。明日の決勝にも同じことが言えます。ソフトタイヤが予選に適していたことは間違いありませんが、ミディアムタイヤでスタートするドライバーたちは、ソフトタイヤでスタートするドライバーたちが早く1回目のピットストップを行う際にトラックポジションを上げることができる可能性があります。決勝では、ミディアムタイヤを軸とした2ストップ選択が主流になると予測しており、各チームが今晩計画するレース戦略の核心となるでしょう。予選を通して路面温度は高く、比較的グリップレベルが低かったため、ドライバーたちにはタイヤから最大限を引き出すための繊細な仕事が科せられ、予選のラップタイムを計測するタイミングが極めて重要となりました。明日は、下位のグリッドからでも、良い戦略を採れば順位を上げることができる可能性が大いにあります。摩耗、デグラデーション、性能は、いずれも我々の想定通りです。明日もドライウェザーのようですし、多様な戦略が見られますので、良いレースが展開されると思います」

  • ピレリ 「両コンパウンド間の性能差は約1.5秒」 (F1ドイツGP 初日)

    ピレリ 「両コンパウンド間の性能差は約1.5秒」 (F1ドイツGP 初日)

    ピレリが、F1ドイツGP初日のフリー走行を振り返った。

    レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、ホームグランプリの金曜フリー走行で最速タイムを記録。フリー走行2回目(FP2)でベッテルが記録した最速タイム1分30秒416は、ニュルブルクリンクがドイツGPの開催地となった2年前の金曜フリー走行最速タイム(1分31秒894)よりも、約1.5秒速い。

    2回目のフリー走行セッションは、5月のモナコGP来、ともにドライウェザーの下で行われた。このため、各チームは、このグランプリで使用されるアラミド繊維(ケブラー)を用いた新しいタイヤ構造のリアタイヤを充分にテストすることができた。(このタイヤは、カナダGPのフリー走行でも使用された) FP2での気温は20℃、路面温度は28℃というコンディションだった。

    各ドライバーは、両フリー走行セッションを通じて、以前のスチールベルトに代わるアラミドベルトを使用した新しいタイヤ構造のリアタイヤを評価した。フロントタイヤには変更はない。午前中のフリー走行1回目(FP1)では、各チームはミディアムコンパウンドのみを使用し、午後のFP2で初めてソフトコンパウンドを試した。各チームは、マシン重量と気温がラップタイムに及ぼす影響を見極めるために、多様な燃料搭載量で両コンパウンドをテストした。テストで得られた情報は、予選と決勝での戦略を構造する上で有益なものとなる。FP2の終盤、各チームは通常通り、レースシミュレーションの一部であるロングランに集中した。

    FP1では、ルイス・ハミルトンがミディアムタイヤで1分31秒754のセッション最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ドライバーたちは、本日、新しタイヤ構造の両コンパウンドを評価することができました。セッション序盤に進み、各チームとも、予選と決勝で優位に立てるよう、今日の膨大な作業をこなしていました。ソフトコンパウンドには高いレベルのデグラデーションが見られましたが、明日の予選では、非常に速いこのタイヤが主に使用されることになり、決勝ではミディアムがメインのタイヤとなるでしょう。両コンパウンド間の性能差は約1.5秒で、日曜日の決勝は2ストップになると予想してます」

  • FIA、左右逆のタイヤ装着を禁止

    FIA、左右逆のタイヤ装着を禁止

    FIAは、今週末のF1ドイツGPで、タイヤの左右逆の装着の禁止、ならびにタイヤ圧とキャンバー圧に厳しい制限を設けた。

    F1の誰もがイギリスGPで起きたタイヤバーストを繰り返すことは望んでおらず、FIAは、タイヤオペレーションに厳しい制限をかけるというピレリからの要請を受け入れた。

    ピレリは、適切ではないタイヤ使用がシルバーストンでのタイヤ故障の原因であると考えており、木曜日にFIAに書簡を送っていた。

    金曜日にチームに送付された文章のなかで、FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは「安全的理由により、我々は全てのクルマが下記のコンディションでタイヤを走らせることを確実にするようにピレリから依頼を受けた」とコメント。

    「クルマが常に以下の必要条件を待たしていることをFIAの技術代表に納得させるのは各チームの責任となる」

    文章では、フロントとリアのタイヤ圧を最低16psiとし、最低限安定して走行できるフロントのタイヤ圧は20psi、リアは19psiとした。

    フロントの最大ネガティブキャンバーは4度、リアは2.5度としている。

    さらに、チャーリー・ホワイティングは「フロントとリアは、(角側をスワップせず)前提とされたクルマの向きで使われなければならない」と述べた。

    関連:ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

  • ピレリ:F1ドイツGP プレビュー

    ピレリ:F1ドイツGP プレビュー

    ピレリが、2013年 第9戦 F1ドイツGPが開催されるニュルブルクリンクでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    F1ドイツGPのタイヤ選択は、4月の中国GP以来の組み合わせとなるP Zero ホワイト・ミディアムとP Zero イエロー・ソフトとなる。だが、ピレリは、両コンパウンドともに、カナダGPの金曜フリー走行ですでにテスト済みのケブラーベルトを使用したリアタイヤを持ち込む。

    これは先週のイギリスGPで発生した一連のタイヤ問題を受けての動きとなる。

    ピレリは、タイヤ問題の原因が、左右逆に装着されたリアタイヤ、低い内圧、極端なキャンバー、高い縁石などの容易の組み合わせによるものであることを明らかにした。

    ピレリは、2013年型ピレリのF1タイヤは正しく仕様されている限り完全に安全だとしているが、より管理が容易なケブラーベルトのリアタイヤをニュルブルクリンクに持ち込むことを選択した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「意外なことに、ニュルブルクリンクは、我々の経験が最も少ないサーキットのひとつであり、F1のレースを過去に1度だけ行ったのみです。しかし、ミディアムとソフトの選択は性能と耐久性の適正な妥協点であると確信しています。この組み合わせは、このサーキットでの2011年時の選択と同じですが、当時と比較すると、タイヤはより軟かく、かつ速くなっているため、3ストップ戦略が主流の速いレースタイムになると予想しています。ニュルブルクリンクは、全体的に特にタイヤに厳しいサーキットではありませんが、シケインの宴席など、タイヤマネジメントに関して注意が必要ないくつかの側面を持っています。両コンパウンド間の性能際はラップあたり0.8〜1.0秒を予測しており、戦略の選択肢が広がるでしょう。イギリスGPでの出来事を受け、今回のレース限定として、ケブラーのベルトのリアタイヤを供給します。2013年型高性能スチールベルト仕様のタイヤは、正しく使用される限りは全く安全ではありますが、シルバーストンでのタイヤの空気圧やキャンバーなどが正しく設定されていなかったことがタイヤの故障を誘発したことや、また、現時点では、そのらの正しい設定を徹底させることができるシステムがまだ確立されていないことを考慮して、一歩後退はするもののケブラーベルトのタイヤを持ち込むことを選択しました。ハンガリーGP以降は、2012年型タイヤの特性と2013年仕様の高い性能を組み合わせた全く新しいタイヤレンジを導入する予定です」

    ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)
    「ニュルブルクリンクは伝統的な名称ですが、近年の大幅な改修を得て、個人的には進化という点で最も現代的なサーキットであると思います。タイヤには優しいサーキットになっているため、タイヤマネジメントはそれほど大きな課題ではありません。思い切りハードにドライブできます。ここのファンはとても熱狂的で、常に素晴らしい雰囲気でした。それは今も変っていないと思います。ラップ中には多様なコーナーが存在するため、良いリズムを見い出して、それを効果的に繋いでいくことが重要です。ニュルブルクリンクでは、ストレートフォワードなレースになると思います。すなわり、大きなチャレンジではありませんが、正確性とミスをしないことが問われるレースです。上位のグリッドからスタトしてクリーンなレースが展開されれば良い結果が得られます。大きなサプライズは、あまり起こりません。もちろん、雨になれば何でも起こりえますが・・・」

  • ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

    ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

    ピレリは、F1イギリスGPで発生したタイヤバースト問題について分析を実施。プレスリリースを発表した。

    F1イギリスGPでは、レース中にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)の左リアタイアがバースト。これを受け、ピレリは分析を実施し、事実説明と今後の対策を発表した。

    ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

    いくつかの要因が重なりシルバーストンでのタイヤ問題に至った:
    リアタイヤが左右逆に装着されていた点、低い内圧、極端なキャンバー、高い縁石

    2013年型タイヤは、正しく使用される限り安全性をそこなうものではない

    今シーズン使用されているような精巧なタイヤを開発および管理するためには、リアルタイムのオペレーティング・データへのアクセスが不可欠となるため、この点に関するレギュレーションの変更を要望中

    タイヤ開発のため、ウィンターテストおよびシーズン中のテストをFIAと共に調整

    カナダのフリー走行でテストされたケブラーベルト使用のリアタイヤをドイツへ投入予定

    2012年型のタイヤ構造と2013年型のコンパウンドを統合した新しいタイヤレンジをハンガリーから導入予定

    これらのタイヤは、シルバーストンで行われるヤングドライバーテストにおいて、2013年型マシンとレーシングドライバーによりテストされる

    ポール・ヘンベリーのコメント:「シルバーストンで発生したことは我々を混乱させました。これらの精巧につくられているタイヤの管理のためには、温度、内圧、キャンバーなどのデータをリアルタイムに見ることが我々にとって不可欠です。レギュレーション改訂を待つ間、我々は、よりマネージしやすいタイヤを供給します」

    2013年7月2日、ミラノ

    シルバーストンで使用されたタイヤに関する膨大な分析を行った結果、ピレリは、問題の主な原因が下記の要因の組み合わせによって発生したものであるという結論に達しました。

    1)左右逆に装着されていたリアタイヤ:
    問題が発生したマシンは、左用のタイヤが装着されるべきところに右用のタイヤが装着(右側も同様に逆の装着)されていました。今シーズン用のタイヤは非対称構造のため、左右両方に使えるようには設定されていません。サイドウォールは、タイヤの外側および内側の特定の負荷に対応できるように設計されています。したがって、タイヤを逆に装着することは、特定の状況下でのタイヤの機能に影響を及ぼします。特に、タイヤの外側部分は、高速左コーナーやアグレッシブな縁石が存在するシルバーストンのような、タイヤに厳しいサーキットのコーナリング中に生じる非常に高い負荷に対応できるように設計されています。

    2)ピレリの指定より低く設定された内圧:
    内圧が不足すると、タイヤは、よりストレスの高い動作環境に晒されることになります。

    3)極端なキャンバー角の使用

    4)問題の大半が発生したシルバーストンのターン4のような高速コーナー上の特にアグレッシブな縁石:

    結果的に、左リアタイヤに影響を及ぼします。

    シルバーストン以前に明らかになった唯一の問題は、全く別の現象であるデラミネーションでした。デラミネーションを抑止するため、ピレリは、カナダのフリー走行でテストされたタイヤをシルバーストン以降に使用することを提案しました。この提案が受け入れられなかったため、ピレリは、カーカスにトレッドを接着する新たな接着工程をラボラトリーテストで見出しました。その結果、デラミネーション問題は、イギリスグランプリでは全く発生しませんでした。

    分析の結果は次の通りです。

    1)タイヤを左右逆に装着することは慣行的なものであり、誰もが過小評価をしていました。ピレリ自身もこの行為を禁じていませんでした。

    2)同様に、ピレリのコントロールが及ばないタイヤの内圧不足や極端なキャンバーセッティングは、特定の状況下では危険となり得ます。このため、ピレリは、FIAに対して、これらの要素を今後の厳密な検査対象とすることを提案しました。また、専門機関による、ルール遵守のチェックも提案しました。

    3)正しく使用される限り、2013年型タイヤレンジがドライバーの安全性をそこなうものではなく、FIAから要望された全ての安全基準に適合しています。

    論理的な結論は、性能と技術的な洗練性を併せ持つ2013年型タイヤレンジにとって、ピレリ自身が規制し注意深く管理することが不可欠であるということです。タイヤの適正な機能を確保するために、ピレリは、内圧、温度、キャンバー角などの基礎的なパラメーターに関する各チームからのリアルタイムなデータを求めます。最先端のタイヤの開発や管理に不可欠となるこれらのデータにピレリがアクセスすることを認める新しいレギュレーションが制定されるのを待つ間、下記の措置がFIA、FOM、各チームおよびドライバーと同意の上で提案されることになります。

    1)カナダでテストされ、信頼性が証明された新型のタイヤを今週末のドイツグランプリで使用すること。このタイヤは、ニュルブルクリンクのテクニカルな特性にベストマッチします。特に、7月7日から始まるドイツグランプリで使用予定のリアタイヤは、現在のスチール構造に代るケブラー構造で、2012年型ベルトの再導入となり、最大限の安定性とロードホールディングを確保します。新型リアタイヤも非対称構造であるため、左右逆に装着することは厳しく禁止されます。フロントタイヤに変更はありません。

    2)ハンガリーグランプリ以降、新レンジのタイヤが導入されること。新型タイヤは対称構造を持ち、タイヤデータへのアクセス無しでも最大限の安全性を保証するように設計されます。(しかし、タイヤデータへのアクセスは、より洗練された2013年型タイヤの最適な機能のために不可欠です。)ハンガリーグランプリ以降に導入されるタイヤは、2012年型タイヤの特性と2013年型タイヤの性能を併せ持つものです。実質、新型タイヤは、2012年型タイヤと同一の構造とベルトになる予定で、最大限の性能と安全性を確保します。コンパウンドは、今シーズンこれまで使用されてきたもので、より速いラップタイムとより広い作動温度領域を保証します。FIAに承認されたこの新仕様は、7月17〜19日、シルバーストンにおいて、ヤングドライバーテストと並行して、レースドライバーも参加の上でテストされる予定です。このテストは、新レンジタイヤの最終的な開発に貢献し、各チームに適正なマシンセットアップを実行する機会を提供します。

    ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「シルバーストンで発生したことは、全く予測不可能で、このようなことは、1世紀を超えるピレリのモータースポーツ史上初めて経験することでした。我々を非常に混乱させた今回の出来事は、既に提案しているタイヤ変更の緊急性を加速させ、ドイツグランプリの金曜フリー走行で導入されることになりました。早急な問題解決のためのFIA、FOM、各チーム及びドライバーの迅速で意欲的な対応に感謝します。特に、FIAの調整による、タイヤ開発により適したウィンターテストの採用や、シーズン中のテスト実施の可能性は、安全性と性能の大幅な改善の実現につながります。2013年型タイヤレンジは、正しい使用方法の下では、完全に安全であることを強調しておきたいと思います。シルバーストンで起こったことを教訓に、我々は、タイヤの正しい使用方法の遵守や、平均2秒以上ラップタイムを縮めるよう求められた高性能なタイヤ開発を確実にするために、タイヤデータへのリアルタイムなフルアクセスを求めます。レギュレーションが変更されるまでの間、我々は管理が容易なタイヤを導入します」

    ポール・ヘンベリーの声明

    ヘンベリー:「各チーム、ドライバー、FIAおよびFOMからのサポートに感謝しています」

    2013年7月2日、ミラノ

    本日発行された、シルバーストンでのタイヤの故障に関する説明のプレスリリースにつづき、ポール・ヘンベリーがコメントを発表しました。

    「一部の人々が持つ印象に反して、我々は、各チーム、ドライバー、そしてFIAとFOMからの協力やサポートを受けていることを改めて強調させていただきます。我々には、論争を起こしたり、誰かを非難する意図は全くありません。プレスリリースに示されているように我々は自分たちの責任を果たします。しかし、タイヤを使用する際に受ける衝撃の全要素を完全にコントロールできるわけではなく、関係各位の協力が必要です。この件について、我々は関連する全てのパートナーからのフル・サポートを受けており、そのことに大変感謝しています」

  • ピレリ 「チームを非難するつもりではない」

    ピレリ 「チームを非難するつもりではない」

    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、最近のタイヤ論争においてチームを非難するつもりはなかったと述べた。

    F1イギリスGPのタイヤバースト問題を受け、ピレリは調査結果としてプレスリリースを発表。バーストの原因は、“裏組”をするといったF1チームのタイヤの使い方にあると述べていた。

    ピレリはプレスリリースで「2013年のタイヤが適切な方法で使用されれば、ドライバーを危険にさらすことは一切なく、FIAが要求する安全性基準をすべて満たしていることを強調したい」と述べていた。

    しかし、その後にプレスリリースが発表され、ポール・ヘンベリーは、ピレリには議論を引き起こしたり、チームを非難するつもりはなかったと述べた。

    「一部の人々の印象とは異なり、我々はチームやドライバー、FIA、FOMから協力や支援を受けていることを明言したい。議論を生み出したり、誰かを非難したりするつもりはまったくない」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「我々のプレスリリースで示したように、我々は自分たちの責任を果たしている。ただし、我々がタイヤの使い方に影響するすべての要素を完全にコントロールすることはできないため、全員の貢献が必要なのだ」

    「それについては関係する全ての団体から完全なサポートを受けており、非常に感謝している」

    関連:ピレリ、タイヤバーストの原因は「左右逆向きの装着」

  • ピレリ、タイヤバーストの原因は「左右逆向きの装着」

    ピレリ、タイヤバーストの原因は「左右逆向きの装着」

    ピレリは、F1イギリスGPで左リアタイヤのバーストが多発した原因は、F1チームのタイヤの使い方にあると非難した。

    ピレリは、シルバーストンの縁石でタイヤがカットされた理由として、タイヤを逆向きに装着したこと、タイヤ圧を低く設定したこと、極端なキャンバー設定といった点を挙げた。

    ピレリは、声明で「2013年のタイヤは適切に使われていれば安全性を落とすものではない」と強調。

    ピレリによると、バースト問題を抱えたマシンのリアタイヤは左側用が右側、右側用が左側に装着されていたと説明。非対称な構造を持つタイヤは、このような使い方に対応できるよう設計されておらず、余分なストレスがかかったことでサイドウオールに切れ目が入ったとの分析結果を発表した。

    ここ数年、パフォーマンス面のアドバンテージを得ようと複数のチームが“タイヤの入れ替え”を試しているが、ピレリは安全性に影響する可能性が過小評価されていたとし、この実験は禁止すべきだと述べた。

    また、ピレリは、タイヤ圧を低くしたり、極端なキャンバー設定にしたりすることもタイヤに余分なストレスを与えると主張。このようなマシンセッティングが施されることに関して、ピレリは“どうすることもできない”と述べた。

    また、シルバーストンの縁石、特にターン4の縁石は非常にアグレッシブであり、ハンガーストレート後にタイヤがバーストしたのはターン4の縁石がタイヤカットを引き起こした可能性が最も高いとの見解を述べた。

    「ピレリは、2013年のタイヤが適切な方法で使用されれば、ドライバーを危険にさらすことは一切なく、FIAが要求する安全性基準をすべて満たしていることを強調したい」とピレリは述べた。

    ピレリは、今週末のF1ドイツGPにベルトをケブラー製に改良したタイヤを導入。F1ハンガリーGP以降は2012年仕様の構造を再導入する予定としている。

    さらにピレリは、チームのタイヤ圧や温度、キャンバー角のデータにリアルタイムにアクセスできるよう、FIAに新しいレギュレーションを導入するよう求めた。

    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは「シルバーストンでの出来事は、ラップタイムを平均2秒以上縮めるために極端に高いパフォーマンスを提供するよう要請された高度なタイヤの正確な使用法と状態を確実に把握するため、リアルタイムでタイヤデータに完全にアクセスできるよう要求するきっかけになった。このルール変更を待つ一方で、我々は管理しやすいタイヤを導入する」と述べた。

    関連:メルセデス、意図的にリアタイヤを左右逆に装着