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  • ハースF1チーム オーストラリアGP予選「中団トップ争いに非常に近い位置」

    ハースF1チーム オーストラリアGP予選「中団トップ争いに非常に近い位置」

    ハースF1チームは2026年F1オーストラリアGP予選で、オリバー・ベアマンが12番手、エステバン・オコンが13番手を記録し、2台そろってQ2で敗退した。Q3進出にはわずかに届かなかったが、中団グループの上位に迫るパフォーマンスを示した。

    特にベアマンはQ3進出までコンマ1秒未満と僅差だった。一方でハースF1チームは信頼性面で安定しており、フェラーリ製パワーユニットを搭載することから、決勝ではスタートやレースペースでの強みを発揮する可能性もある。

    小松礼雄「中団トップ争いに非常に近い位置」
    チーム代表の小松礼雄は、開幕戦の予選をポジティブに受け止めている。

    「堅実な予選だったと思います。すべてを最大限に引き出せたかと言えば、そうではありません。ただオペレーション面では大きなチャレンジになると予想していましたし、すべてが完璧ではなかったものの、チームとしてはしっかり対応できたので満足しています」と小松礼雄はコメント。

    「まず最初の目標は、2台ともQ1を突破することでした。それは達成できました」

    「Q3に進出するチャンスは確実にあったと思いますし、中団グループのトップに非常に近い位置にいるのは嬉しいことです。それが僕たちの目指している場所です」

    「セッションごとに学び続けていますし、タイヤの準備とエネルギーマネジメントの最適な組み合わせをまだ探っている段階です。まだ伸びしろがあります」

    「今年最初の予選としては、ここから積み上げていける内容だったと思います。明日のレースに向けても悪くない位置ですし、ここから前に進んでいくのが楽しみです」

    ハースF1チーム 2026年のF1世界選手権 オーストラリアGP

    ベアマン「チームの努力を誇りに思う」
    12番手となったオリバー・ベアマンは、惜しくもQ3進出を逃したもののチームの進歩に手応えを感じている。

    「僅差だったので少し悔しいが、チーム全体の努力をとても誇りに思っている」とベアマンはコメント。

    「このマシンを今の状態まで持ってくるために、チーム全体が本当に大きな努力をしてきた」

    「バーレーンテストで感じていたことが確認できた。僕たちにはしっかりしたベースがあり、それはポジティブなことだ」

    「Q3を逃したのは悔しいが、新しいレギュレーションの複雑さを考えると簡単ではない。このチームがやってきた仕事は本当に素晴らしいし、ここから前に進むだけだ」

    オコン「まだパフォーマンスを引き出せた」
    一方、13番手だったエステバン・オコンは、マシンのポテンシャルを十分に引き出せなかった可能性があると振り返った。

    「少し残念だ。まだ引き出せるものがあったと思う」とオコンはコメント。

    「マシンを降りたあとチームからリアダウンフォースを失っていた可能性があると聞いたが、僕が感じていたこととも一致している」

    「最後のランではかなり不安定な挙動があった」

    「もし最後のランを改善できていれば、おそらくQ3に入ることができたと思う。今の位置は少し残念だが、原因を調べて次はもっと強く戻ってきたい」

    ハースF1チームは惜しくもQ3進出を逃したものの、中団上位争いに食い込めるパフォーマンスを示した。信頼性面でも安定しており、決勝では戦略やスタート次第でポイント争いに加わる可能性もある。開幕戦から中団争いの有力候補として、今後の戦いに期待がかかる。

  • ハースF1チーム 2026年も中団争いに手応え 小松礼雄「十分ミックスにいる」

    ハースF1チーム 2026年も中団争いに手応え 小松礼雄「十分ミックスにいる」

    ハースF1チームは2026年F1シーズンに向けたバーレーンテストを終え、中団グループでの戦いにしっかり加われるとの手応えを得た。限られたリソースで戦うチームにとって「いかに効率よく成果を引き出すか」は常に最大の課題だが、今年もその挑戦は続いている。

    小松礼雄がチーム代表に就任して以降、ハースF1チームはコンストラクターズ選手権で2024年に7位、2025年に8位と着実に改善を見せてきた。

    2019年から2023年にかけては運営面の課題がパフォーマンスを制限していたが、近年は安定性を武器に着実な前進を遂げている。

    2025年と2026年を並行開発した難しい冬
    ハースF1チームは2025年シーズン終盤までアップグレードを投入し、ランキング向上を目指して開発を継続した。その結果、風洞使用時間や予算制限の中で2026年プロジェクトに割けるリソースは制限されることになった。

    インフラ規模や人員面で最小クラスの体制を敷くチームにとって、これは決して容易な状況ではなかった。それでもプレシーズンテストの内容は、一定の競争力を示すものとなった。

    小松礼雄はバーレーンテスト終盤に次のように語っている。

    「正確に順位を評価するのはとても難しいです。レギュレーションが安定している場合でさえ、燃料搭載量のわずかな違いで順位は大きく変わります」

    「さらに今回は新しいパワーユニットメーカーがあり、エネルギー展開の違いもあります。正確に言うのは難しいですが、少なくとも僕たちはアルピーヌ、レーシングブルズ、アウディのようなチームと中団争いの中にいると思います」

    「それは正直とても心強いです。昨年は開発を諦めることができませんでした」

    「最後まで戦わなければなりませんでした。ですから2025年と2026年の並行開発を行っていました」

    「もっと厳しい状況を覚悟していましたが、皆の努力のおかげで信頼性も良く、まずまずのベースラインと良い土台を持つことができました」

    ハースF1チーム

    中団構図は流動的 だが確かなポジション
    2026年は新規参入や体制変更が相次ぐ中、ハースF1チームは体制の継続性という強みを持ってシーズンに臨む。大きな混乱なくパッケージをまとめ上げ、フェラーリ製パワーユニットとの組み合わせも安定している。

    レースシミュレーションと低燃料アタックの双方で、VF-26は中団グループにしっかり位置していることが示唆された。

    キャデラックF1チームが大きく遅れ、アストンマーティンが複数の問題を抱えている現状を踏まえれば、最悪のケースでもハースF1チームが9番手に沈む可能性は高くないとみられる。むしろウィリアムズ、レーシングブルズ、アウディに対して十分に競争力を持ち、メルセデス製パワーユニットを得たアルピーヌも射程圏内にある可能性がある。

    もっとも、これは安堵材料ではなく、さらなる前進への動機付けに過ぎない。限られた資源の中で効率を最大化し、堅実な空力基盤を積み上げ続けられるかどうかが、2026年のハースF1チームの行方を左右することになる。

  • ハースF1小松礼雄 中国GPスプリントに懸念「巨大な挑戦になる」

    ハースF1小松礼雄 中国GPスプリントに懸念「巨大な挑戦になる」

    2026年F1シーズン開幕を前に、フォーミュラ1の最高責任者ステファノ・ドメニカリが「パニックになるな」と呼びかける一方で、TGRハースF1チームの小松礼雄は第2戦中国GPがスプリント形式で開催されることに強い懸念を示した。

    開幕戦メルボルンのわずか1週間後に行われる中国GPはスプリントウイークエンド。フリー走行はわずか1時間のみという厳しいスケジュールとなる。

    「それは巨大な挑戦になる。上海は正直、楽しみにしているとは言えない」と小松礼雄は語った。

    「1時間のプラクティスで準備して、そのままスプリント予選に入る。それは本当に大きな挑戦になる」

    小松礼雄は状況が全チーム共通であることも認めた。

    「それは全員にとって同じだ。しかし段階的に進めるしかない。我々はまずまずの準備をしてきたし、多くを学んできた。だが今はすべてを圧縮し、手順や精度をさらに磨き上げ、通常のレースウイークエンドに備えなければならない」

    「メルボルンで通常のレースウイークエンドを1回こなし、願わくばドライで走れればいい。その後に上海へ向かう。スプリントウイークエンドであり、学習曲線は非常に急になる。しかしそれは皆にとって同じだ」

    ハースF1チーム

    同じくTGRハースF1チームのオリバー・ベアマンも不安を口にした。

    「シーズン開幕に向けて、それが皆の恐れだと思う」とオリバー・ベアマンは語った。

    「これほど大規模なレギュレーション変更の直後、ラウンド2がスプリントウイークエンドというのは少し楽観的すぎるかもしれない。でも、どうなるか見てみよう」

    「より重要なのは、オーストラリアの最初の段階から確実に準備を整えておくことだ。そこで得た学びをすぐに活かせるようにする必要がある。特にシミュレーターは重要になる。中国では最初から的確に対応しなければならない。さもなければスプリント予選でのギャップは非常に大きくなるだろう」

    ドメニカリは、メルボルン前にレギュレーション変更が必要になる可能性を認めつつも、「パニックになるな」と繰り返し強調している。また、スプリント形式を積極的に推進する立場から、フリー走行は「無駄な時間」であり不要だと主張してきた。

    しかし、開幕直後のスプリント開催に対する現場の不安が広がる中、今後方針転換があるのかどうかが注目される。

  • ハースF1が信頼性アピール ベアマン130周で「懸命な作業を継続」

    ハースF1が信頼性アピール ベアマン130周で「懸命な作業を継続」

    ハースF1チームは、2026年F1バーレーンテスト2日目も高い信頼性を示した。前日にエステバン・オコンが115周を走行してフェラーリ製パワーユニットの信頼性を称賛したのに続き、2日目はオリバー・ベアマンが130周を走破した。

    これによりハースF1チームは、2日間の総走行距離でウィリアムズ、フェラーリ、マクラーレンに次ぐ4番手につけている。

    金曜もこの生産的な作業を継続する必要があるが、収集したデータは極めて重要なものとなっている。

    「良い一日だった。正確には130周を走ることができた」とオリバー・ベアマンは語った。

    「メカニカルな問題が一切発生せず、予定していたプログラムを完了できたことをうれしく思う。マシンについて作業し、昨日エステバンが成し遂げた懸命な取り組みを引き継ぐことができた」

    「全体として、一日を通して進歩できたことに満足している。もちろん、このサーキットは昼と夜で大きく変化するが、それでもあらゆるコンディションで良いデータを得ることができた。満足しているし、明日の午前も作業を続けるのが楽しみだ」

    ハースF1チーム

    チーム代表の小松礼雄も、2日間で積み上げた作業量を評価しつつ、まだやるべきことは多いと強調した。

    「今日も良いテスト日でした。まず何よりもマシンが信頼性を保っており、コース上にいる限り常に何かを学ぶことができています」と小松礼雄は述べた。

    「今日はオリーがステアリングを握り、さまざまなテストプログラムを完了しました。多くを学び、前進しています。まだやるべきことは多く残っていますが、新しいレギュレーションに少しずつ慣れ、マシンから最大限を引き出す方法を学んでいる点には本当に満足しています」

    「明日は、まだ解決できていないいくつかの疑問点への答えを探ることに集中します。今日を終えると、メルボルンでの開幕戦までに残されているテスト日はあと3日しかありません。ですから、明日は非常に重要な一日になります」

  • ハースF1 小松礼雄、グロージャン火災事故は「生きているとは思えなかった」

    ハースF1 小松礼雄、グロージャン火災事故は「生きているとは思えなかった」

    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、2020年バーレーンGP決勝で起きたロマン・グロージャンの大事故について、今もなお強烈な記憶として残っていると語った。炎に包まれたマシンから脱出するまでの数十秒間について、小松礼雄は「彼が生きているとは思えなかった」と当時の心境を振り返っている。

    グロージャンとはロータス時代から行動をともにし、2016年のハースF1チーム創設時にも再びタッグを組んだ。

    小松礼雄にとって、グロージャンは単なるドライバーではなく、長年苦楽を共にした友人でもあった。そのため、事故の瞬間は強烈な恐怖として刻み込まれている。

    「最初は誰のクラッシュなのか分かりませんでした。でもロマンだと気づいた瞬間、『これは無理だ、生きているはずがない』と思いました。彼は僕のドライバーですが、それ以上に友人なんです」

    マシンが炎に包まれてから、グロージャンが自力で姿を現すまでには約30秒を要した。その時間について小松礼雄は、非常に長く感じられたと振り返る。

    「数秒が永遠のように感じられました。正直、彼がクルマから出てくるところは見ていません。ただ、レースエンジニアのひとりが無線で『違う、違う、ロマンは出た。ロマンは出た』と言ったんです」

    小松礼雄はすぐにサーキット内のメディカルセンターへ向かった。そこで、ヘリコプター搬送前のグロージャンを一瞬だけ目にすることができたという。

    「彼が親指を立ててくれたのを見ました。その瞬間に初めて、『ああ、生きている』と思えました。彼はメディカルセンターの中にいて、僕は外にいたんですが、あるところまで入れてもらえたんです。彼は僕に気づいて、また親指を立ててくれました。そのときにようやく、『大丈夫だ、生きている』と実感しました」

    レース後も、その衝撃は簡単には消えなかった。ケビン・マグヌッセンも病院へ向かうことを強く望み、小松礼雄自身も同じ気持ちだったという。

    「ケビンはまだロマンに会っていなくて、『病院に行かなきゃいけない』と言っていました。僕もまったく同じ気持ちでした。テレビで彼の姿を見ていても、生きているという実感が湧かなかったんです。自分の目で確認する必要がありましたし、奥さんにも『彼は生きています』と伝えたかったんです」

    ハースF1チーム 小松礼雄

    事故では、ハースVF-20がダニール・クビアトとの接触をきっかけにガードレールへ突っ込み、マシンは真っ二つに裂けた。現在、その残骸はF1エキシビションに展示されているが、小松礼雄の記憶に最も強く残っているのは、マシン回収時の匂いだという。

    「とにかく匂いが酷かったです。焼けたゴムの匂いで、本当に耐えがたいものでした。あのコクピットを見れば、誰もが『ここから生きて出られるとは思えない』と感じるはずです」

    後日のマシン検証でも、事故の凄惨さは明らかだった。グロージャンの左足はペダル周辺に引っかかり、脱出の途中で一度体を戻して足を引き抜く必要があった。その際、レーシングシューズが脱げてコクピット内に残されたという。

    「彼のレーシングシューズがペダルの後ろに残っていました。左足が引っかかっていたんです。一度クルマから出ようとして、足が抜けないと分かって、体を戻して力を入れて引き抜いた。そのときにシューズが脱げたんだと思います」

    最終的にグロージャンは両手に火傷を負いながらも自力で脱出し、衝撃は最大67Gに達していたことが後に判明した。それでも歩いて姿を見せた光景は、家族やチームに「彼が生きている」ことを強く印象づけるものだった。

    現在、グロージャンはインディカー・シリーズで活動を続けているが、小松礼雄にとってバーレーンでのあの夜は、今も決して消えることのない記憶として胸に刻まれている。

  • ハースF1小松礼雄「2026年F1マシンはエネルギーマネジメントが最大の課題」

    ハースF1小松礼雄「2026年F1マシンはエネルギーマネジメントが最大の課題」

    ハースF1チームの小松礼雄は、2026年F1バルセロナ・シェイクダウンを終え、チーム全体の対応力と学習量に手応えを示した。信頼性トラブルに見舞われながらも、最終的に合計391周を走破。メルセデスとフェラーリに次ぐ走行距離を記録し、新レギュレーション初年度としては収穫の多いテストとなった。

    シェイクダウン序盤、VF-26は信頼性の問題により走行時間を失ったが、木曜に新パーツが空輸で到着。

    夜通しの作業を経て、金曜朝9時から予定通りのプログラムを再開し、最終日にはオリバー・ベアマンが100周超を走行。チームは一気に周回数を積み上げた。

    「水曜に信頼性の問題がありましたが、チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれました」

    「パーツの到着は遅かったのですが、木曜の夜から深夜にかけての準備は見事でした」

    「金曜は計画通りに走ることができ、多くを学べました。本当に満足しています」と小松礼雄は振り返った

    今回の段階で重要だったのは、ラップタイムそのものではなく、マシンへの理解を深めることだった。2026年はパワーユニットとシャシーの双方が大きく刷新され、学習曲線は極めて急だ。

    「新レギュレーションでは、パフォーマンスの引き出し方や、予選一周の一貫性、ロングランでの安定性まで、すべてが大きく変わっています」

    「我々は走るたびに多くを学んでいますし、それが次のテストに向けて、より良い立ち位置を与えてくれると思います」

    安定性の向上とドライバーの手応え
    マシンの挙動についても、小松礼雄は前進を感じているという。オリバー・ベアマンとエステバン・オコンのフィードバックが、開発作業を後押ししている。

    「クルマは、より一貫した作動ウインドウで走れるようになってきました」

    「ドライバーたちは、次に何をすべきか、どう改善すればいいのかを感じ取れる状態にあります」

    ハースF1チーム

    2026年F1特有のエネルギーマネジメント
    さらに小松礼雄は、2026年F1レギュレーションで最大の課題となるエネルギーマネジメントについても言及した。

    「明らかに、我々は非常に多くの電気エネルギーを使おう、展開しようとしていますが、実際に回収できる量、リカバリーできる量は本当に十分ではありません」

    「これが、非常にシンプルなメッセージだと思っています」

    「そのため、エネルギーをいかにうまく回収するか、そして回収したエネルギーを無駄にしないことが非常に重要になります。正しく展開できるようにするためです」

    「例えばアウトラップや、レース中の特定の区間でエネルギーを無駄にしてしまうと、肝心なところで展開するためのエネルギーが残っていません」

    「限られた回収エネルギーをどう最大限に活用するかという点で、すべてのチームが非常に厳しい状況に置かれています」

    「これが過去数年との最大の違いで、ひとつ間違えることのペナルティが非常に大きいのです」

    次は分析とバーレーンへ
    ハースF1チームは、2月11〜13日に行われるバーレーンでのプレシーズンテストに向け、これから本格的な分析フェーズに入る。

    「非常に多くのデータがあります」

    「空力はまったく新しい特性ですし、パワーユニット側にもやるべき作業は多いです」

    「それでも、我々は確実に前進しています」

  • 「満足している人はいない」ハースF1小松礼雄が語るオコンの2025年

    「満足している人はいない」ハースF1小松礼雄が語るオコンの2025年

    エステバン・オコンは2025年シーズンを通じて期待通りの結果を残せなかった。だが、その責任はドライバー一人に帰するものではない。ハースF1チーム代表の小松礼雄は、率直な評価と同時に、チーム側の課題も明確に認めている。

    2026年F1レギュレーション導入を前に、ハースはエステバン・オコンとオリバー・ベアマンを軸に再出発を図る。

    2025年コンストラクターズランキング9位という結果を受け、近年はトヨタ・ガズー・レーシングからの支援も強化されており、体制の立て直しが進められている。

    小松礼雄は、まず2025年の結果について率直に語った。

    「純粋に結果だけを見れば、昨年のエステバンの成績に満足している人はいないだろう。ルーキーがチームメイトだったとはいえ、彼はF1で10年の経験があり、優勝経験も表彰台経験もある。我々はもっと多くを期待していた」

    その一方で、小松礼雄はドライバーを一方的に責める姿勢は取らなかった。チームとしても、オコンが能力を発揮できる環境を十分に整えられなかったと認めている。

    「もちろん、すべてが彼の責任ではない。責任は50対50だ。特に予選では、彼が自信を持って走れるマシンを与えられない場面があった。サーキットによってはその問題が顕著に出た」

    具体例として挙げられたのが、2025年F1アゼルバイジャンGPだった。

    「バクーではブレーキングに強い不満を抱えていて、予選ペースも非常に悪かった。確かにオリバーにとっては得意な週末だったが、エステバンがここまで離されるとは予想していなかった」

    問題は単一の要因ではなく、積み重なった小さな要素にあると小松礼雄は説明する。

    「ドライバーだけの問題でも、チームだけの問題でもない。共通する一つの原因や“銀の弾丸”は存在しない。我々が一緒にどう作業し、どう早く問題を掘り下げ、次のレースに向けて解決策を実行するか、そのプロセスの問題だ」

    「正直に言って、その部分で我々は昨年うまくやれなかった。もっと早い段階で解決できているべきだったと感じている」

    ハースF1チーム エステバン・オコン

    シーズン最終戦の2025年F1アブダビGPでは、その不安定さが象徴的に表れた。オコンは金曜走行後、フランスのテレビ局に対し「F1を一度も運転したことがないルーキーのように感じる」と語っている。

    「大きな不安定さがある。自分がもうクルマを運転できなくなったように感じるし、1周をまとめることができない。それが多くのレースで手に負えない状況だった。問題を解決できず、マシンも自分のドライビングスタイルに合わない。だから単純に遅い。本来いるべき位置から大きく離れている」

    しかし、状況は週末の中で劇的に変わった。オコンは予選でQ3進出を果たし、決勝では8番グリッドから7位でフィニッシュしている。

    「アブダビの金曜日を見てほしい。オリバーからコンマ4秒ほど遅れて完全に外れていた。だが土曜日には、突然ペースに乗った」と小松礼雄は振り返る。

    「ここでも一つの大きな理由があるわけではない。むしろ些細な要素、ほんの小さなことが連鎖して雪崩のような影響を生む。それをもっと早く管理しなければならない。なぜなら、エステバンのポテンシャルは明らかだからだ」

    「アブダビで見せたように、非常に悪い金曜日の後でも土曜と日曜にあれだけの走りができる。それが彼の才能であり、能力だ。我々はそれを活かさなければならない。今年は2人のドライバーが本当に必要だ。昨年も必要だったが、今年はさらに重要になる」

    2026年の新時代を前に、ハースF1チームはオコンの才能を最大限に引き出せるかどうか、その真価が問われるシーズンを迎えようとしている。

  • ハースF1チーム 小松礼雄 「2023年のバクーで辞めるつもりだった」

    ハースF1チーム 小松礼雄 「2023年のバクーで辞めるつもりだった」

    ハースF1チームのチーム代表である小松礼雄は、チームが深刻な低迷に陥っていた2023年シーズンの最中、実際に辞任を考えるほど追い込まれていたことを明かした。最終的に彼はチームに残り、その後ギュンター・シュタイナーの後任として代表に就任することになる。

    当時、小松礼雄は現場のエンジニアリングディレクターを務めており、チーム代表はギュンター・シュタイナーだった。

    その状況を振り返り、小松礼雄はチーム内に透明性も足並みもなく、組織として機能していなかったと語っている。

    「正直に言うと、2023年のバクーで辞めるつもりでした」と小松礼雄はポッドキャスト『High Performance』で語った。

    「なぜなら、このやり方でどうやって前に進めるのかがまったく見えなかったからです。人同士が話をしていませんでしたし、透明性もありませんでした。方向性もそろっていませんでしたし、オープンで明確な議論もありませんでした。我々はチームとして振る舞えていなかったと思います」

    「自分としては、できることはすべてやったつもりでした。それでも何も変わりませんでした。私は時間を無駄にするのが好きではありません。ただグリッドを埋めるためだけにサーキットに行くことにも興味はありません。ですから、前進できていないのであれば……内心では、本当に辞める寸前でした」

    ハースF1チーム

    それでも最終的に彼が踏みとどまった理由は、自身を頼りにしている人々への責任感だったという。

    「それでも辞めなかった理由は、強い責任を感じていたからです。自分に頼ってくれている人たちがいますし、違いを生み出してくれると信じてくれている人たちがいます。ですから、すべてをやり切るまでは辞めないでおこう、あるいは自分の意思ではない形で終わるまでは続けよう、そう考えました」

    「大切に思っている人たちを置き去りにして、ただ去るという選択はできませんでした。それが、私が辞めなかった唯一の理由です」

    その決断から1年も経たないうちに、シュタイナーがチームを去り、小松礼雄がハースF1チームの代表に就任することになる。代表就任初年度となった2024年シーズン、チームはコンストラクターズ選手権7位でシーズンを終え、最下位に沈んだ2023年から大きな改善を果たした。

  • ジャック・ドゥーハン、ハースF1チームのリザーブドライバーに就任

    ジャック・ドゥーハン、ハースF1チームのリザーブドライバーに就任

    ジャック・ドゥーハンが、2026年F1シーズンに向けてTGRハースF1チームのリザーブドライバーとして加入することが発表された。

    ハースは、2026年F1キャンペーンに向けた体制の一環として、元アルピーヌのドライバーであるジャック・ドゥーハンと契約を結んだ。ドゥーハンは、平川亮とともにリザーブドライバーを務める。

    元アルピーヌのF1ドライバーであるドゥーハンは、500ccクラスで5度の世界王者に輝いたミック・ドゥーハンの息子。2023年と2024年にアルピーヌのリザーブドライバーを務めた後、2024年アブダビGPから2025年シーズン開幕6戦まで、計7レースにわたってレースドライバーとして起用された。

    その後、フランコ・コラピントの起用により再びリザーブに戻り、2025年シーズン終盤をその役割で過ごしたが、先月エンストン拠点のチームと袂を分かっていた。

    バーレーンでの公式プレシーズンテスト開始を翌週に控え、ハースはドゥーハンの加入を正式に発表。アメリカ拠点のチームは、2026年型マシンの開発を進めながら、新時代に向けた準備を本格化させている。

    「TGRハースF1チームに加入できて本当にうれしい」とドゥーハンは語った。

    「ここは、僕のF1キャリアを続けていくうえで理想的な場所だと思っている。チームが成長の機会を与えてくれたこと、そして2026年という大きなチャレンジに一緒に取り組めることに感謝している。チームと仕事を始め、成功したシーズンに向けて協力していくのが待ちきれない」

    ジャック・ドゥーハン ハースF1チーム

    一方、チーム代表の小松礼雄も、ドゥーハンの加入を歓迎している。

    「彼のこれまでのレースキャリアの強さや、F1でリザーブドライバーを務めてきた経験を考えると、個人的にもジャックがチームに加わってくれることをとてもうれしく思っています」

    「チームのやり方を理解しながら、常にレースに出られる準備を保つというのは、どのドライバーにとっても簡単なことではありません。特に、再びこのレベルで走りたいという強い意欲を持っているドライバーにとっては、なおさらだと思います。これまでジャックと話を重ねる時間を楽しんできましたし、彼をチームに迎え入れ、その貢献を得られることを楽しみにしています」

    ハースは、他チームと同様に2026年型マシンの作業を継続中で、2回に分けて行われるバーレーンでの3日間テストに向けて準備を進めている。最初のテストは2月11日にスタートする予定だ。

  • オリバー・ベアマン、ハースF1の赤旗トラブルは「2025年なら30分で直せた」

    オリバー・ベアマン、ハースF1の赤旗トラブルは「2025年なら30分で直せた」

    ハースF1チームのオリバー・ベアマンは、2026年F1バルセロナ・シェイクダウンで21周でマシンを止め、赤旗の原因となった。前日にチームメイトのエステバン・オコンが154周を走破していただけに、やや波乱の立ち上がりとなった。

    一時はフェラーリ製パワーユニットのトラブルも疑われたが、実際には新世代マシン特有の複雑なセンサー系統に起因する問題だったという。ベアマン本人は深刻な内容ではないと説明し、午後の走行再開も予定されていた。

    「今朝は残念ながら小さな問題があった。でも、こうしたことは想定している。みんなが新しいマシン、新しいコンポーネント、新しい手順を学んでいる最中だからだ」

    「去年のマシンで同じ問題が起きていたら、30分で修理できていたと思う。みんなが完全に把握していたからだ」

    「今日は、特定の部分で作業がより複雑になっているし、これまで以上にパワーユニットの統合に深く関わっている。そのせいで時間がかかっただけだ。午後は再びコースに戻って、このマシンが何をもたらしてくれるのかを確かめる」

    午後の走行プランと新規則サイクルへの手応え
    午後のプログラムについて問われたベアマンは、多くの周回を重ねる計画だと明かした。

    「午後はたくさん走る予定だ。まだこのレギュレーションサイクルの初期段階だけど、ここまでは前向きな進歩を感じている。フィオラノで200kmのフィルミングデーを終え、2日後の朝9時にはバルセロナで走っているという流れは本当に印象的だった。チームの仕事を誇りに思っている」

    オリバー・ベアマン ハースF1チーム

    小松礼雄チーム代表の見解
    チーム代表の小松礼雄も、トラブルを冷静に受け止めている。

    「今朝は少しフラストレーションのたまる状況でしたが、月曜日には初日だけで154周を走っています。その際に出た小さなシステム上の問題は解決できました」

    「今回のストップも想定の範囲内ですし、信頼性の問題が今の段階で表に出るのは悪いことではありません。解決できないような内容ではまったくありませんでした」