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  • 小松礼雄 ハースF1の2027年体制に言及 オコン去就「言葉が一人歩きする」

    小松礼雄 ハースF1の2027年体制に言及 オコン去就「言葉が一人歩きする」

    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、エステバン・オコンの将来について明言を避け、チームがすでに2027年のドライバーラインアップを評価し始めていることを事実上認めた。

    オコンをめぐっては、2026年シーズン中のシート喪失説まで浮上し、本人が怒りをもって否定したばかりだった。小松礼雄はモントリオールでフランス人ドライバーを公に擁護し、メディアの憶測を「低レベルな報道」と批判していたが、将来の編成について問われると慎重な姿勢に転じた。

    小松礼雄「今ごろから来季ラインアップを考え始める」
    小松礼雄は、ハースF1チームが来季以降の体制を検討する時期について、すでにその段階に入っていると説明した。

    「チームのラインアップをいつ考え始めるのかというと、だいたい今ごろ、5月、6月、7月ですね」と小松礼雄はコメント。

    「今は誰もが来年のドライバーを探していると思います。我々だけではなく、すべてのチームがそうです」

    オコンとベアマン継続には明言せず
    小松礼雄は、エステバン・オコンとフェラーリ育成出身のオリバー・ベアマンを継続する考えがあるのかと直接問われたが、明確な保証は避けた。

    「その質問に答えると、少し騒ぎになるかもしれません」と小松礼雄はコメント。

    「なぜなら、私の言葉を取り上げて『ああ、小松礼雄がそう言ったのだから、もう決定している』と言われるからです」

    「エステバンを残すと言われるかもしれませんし、解雇すると言われるかもしれません。完全に文脈から切り離されてしまうので、その質問には答えません」

    ハースF1の将来ラインアップに注目
    ベアマンにはより大きなチャンスとの関連が取り沙汰され、トヨタと結びつきのあるジャック・ドゥーハンがリザーブに控える。

    さらに、複数のF2有望株もチーム内で検討されているとされ、ハースF1の将来ラインアップには引き続き注目が集まっている。

    Source: GMM

  • ハースF1チーム カナダGPで苦戦も入賞 ベアマンが貴重な1ポイント獲得

    ハースF1チーム カナダGPで苦戦も入賞 ベアマンが貴重な1ポイント獲得

    ハースF1チームは2026年F1カナダGP決勝で、オリバー・ベアマンが10位入賞を果たし1ポイントを獲得した。一方、エステバン・オコンはブレーキングに苦しみ14位でレースを終えた。

    低グリップかつ不安定なコンディションのなか、ハースF1チームは週末を通してバランス面に苦戦。それでもベアマンは混乱の多いミッドフィールド争いを生き残り、チームに貴重なポイントを持ち帰った。

    小松礼雄「厳しい状況でも1ポイントを持ち帰れた」
    チーム代表の小松礼雄は、難しい週末だったと認めつつも、課題と収穫の両方が見えたレースだったと振り返った。

    「非常に難しいレースでした。スタート時のタイヤ選択は本当に難しく、霧雨による低グリップコンディションでもありましたが、少なくとも我々は正しいタイヤでスタートできました。デグラデーションも非常に低かったです」

    「今週末ずっと抱えていたバランス問題によって、両ドライバーともフロントタイヤを機能させ続けること、そしてブレーキロックを抑えることに苦労しました。その点で、オリーは非常に良い仕事をしてくれましたし、エステバンはもう少し苦戦していましたが、根本原因は同じだと考えています」

    「ピットストップが遅れた理由については理解できていますので、改善していかなければなりません。それでも1ポイントを持ち帰れたのはポジティブですし、なぜ今週末パフォーマンスを発揮できなかったのかも理解しています。重要なのは、ここからどう対応していくかです。解決策を見つけ、クルマを改善し、オペレーションも向上させていきたいと思います」

    ベアマン「苦しい週末で得た1ポイント」
    オリバー・ベアマンは、内容的には満足できるものではなかったとしながらも、ポイント獲得を前向きに受け止めた。

    「今日のパフォーマンスを考えると、僕たちがポイントに値したかどうかは分からないが、受け取るよ。逆に、十分に値する走りをしても何も得られなかった週末もあったからね」

    「全体的に見れば、僕たちにとって本当に難しい週末だったが、それでもポイントを獲れたのは良かった。もっと上を狙えたと思うが、ピットストップが遅かったので、その理由を理解する必要がある」

    「今日は非常に滑りやすく難しいコンディションだったし、1周目に役立つと思ってユーズドソフトでスタートすることを選んだ。ただ、結局フォーメーションラップが3周追加されたので、その恩恵があったかは分からない。大きな笑顔で帰れるわけではないが、モナコで強く戻ってくるまで1週間ある」

    オコン「ブレーキングに問題があった」
    エステバン・オコンは、アップデート投入後のマシンに苦戦していたことを明かした。

    「控えめに言っても厳しかった。ブレーキング時に何かがうまく機能しておらず、ずっとロックアップしていたので、そこを掘り下げる必要がある」

    「予選後にクルマを新しいアップデート仕様へ変更したので、まともに走れたラップは2周だけだった。でも、チームとしてすべてを持ち帰って分析していく」

    ハースF1チームは厳しいコンディションのなかでもポイントを持ち帰り、課題と収穫の両方を得た週末となった。チームはアップデートパッケージの理解を進めながら、次戦モナコGPでの巻き返しを目指す。

  • ハースF1チーム 2027年にオコン放出とベアマン流出で“総入れ替え”の可能性

    ハースF1チーム 2027年にオコン放出とベアマン流出で“総入れ替え”の可能性

    ハースF1チームが2027年にドライバーラインアップを一新する可能性が浮上している。

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、Sky Sport F1ポッドキャスト『Backstage Boxengasse』で、オリバー・ベアマンの将来に対するフェラーリの影響力と、エステバン・オコンを巡るチーム内問題を指摘し、「ハースは本当のジレンマに直面している」と語った。

    現在29歳のオコンは、2026年シーズンに入ってからベアマンとのパフォーマンス差に苦しんでおり、チーム内部での緊張関係も噂されている。一方でベアマンは高い評価を維持しており、フェラーリ育成ドライバーとして将来の昇格候補と見られている。

    ラルフ・シューマッハは、ハースが両ドライバーを同時に失うシナリオも十分あり得ると語った。

    「ハースは本当にジレンマに陥っている」

    「ベアマンは近いうちに、より大きなチームで走るチャンスを得ると思う」

    さらにシューマッハは、ベアマンの将来についてフェラーリ側が主導権を握っているとの見方を示した。

    「フェラーリは、必要になった場合にベアマンを優先的に獲得できる“先買権”を持っていると僕は想像している」

    「つまり、もしルイス・ハミルトンが実際に引退を決断した場合、ベアマンもいなくなるということだ」

    オコンには厳しい評価「十分ではない」
    一方で、シューマッハはオコンについてかなり厳しい見解を示した。

    「ひとつ明らかなのは、オコンは十分ではないということだ」

    「良くてもベアマンと同等レベルで、通常はそれ以下だ。そしてベアマンはまだキャリアの始まりにいる。まだ成長途中なんだ」

    さらにシューマッハは、オコンのF1キャリア自体が危うい状況にあるとの見方も示している。

    「来年もオコンがいるとは思えない」

    「どこかのチームに大きな問題が起きない限り、ほぼ決まったようなものだ」

    ハースがシーズン途中でドライバー交代に踏み切る可能性についても言及した。

    「シーズン途中でドライバーを変更するのは珍しいことだが、不可能ではない」

    「そうなれば、F2を見渡してトップドライバーを抜擢し、早めにチャンスを与えることになるかもしれない」

    “チーム内の問題”も示唆
    シューマッハは、オコンが抱える問題は単なるパフォーマンスだけではないと示唆した。

    「エステバン・オコン本人に会うと、非常に感じが良くて、話し方も知的な人物だ」

    「でもチーム内部では、本当に扱いが難しいように見える。特に自分が遅い時はなおさらだ」

    「それはアルピーヌでピエール・ガスリーと組んでいた時にもそうだったし、今ハースでベアマンと組んでいる状況でも同じだ」

    中団チームにとって内部の結束は極めて重要だとシューマッハは指摘する。

    「もちろん、いろんな問題には対処できる。でも自分たちの家の中に“敵”がいる状況だけはダメだ」

    ハースF1チーム 平川亮

    後任候補には平川亮やドゥーハンの名前
    もしハースF1チームがオコンを放出、あるいはシーズン途中で交代させた場合、複数の候補が浮上する可能性がある。

    有力候補のひとりとして名前が挙がっているのが、テスト兼リザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンだ。ドゥーハンはアルピーヌのシートを失った後にハースへ加入しており、パドックでは「将来的なレギュラー昇格も視野に入れた契約ではないか」と見る関係者もいる。

    また、トヨタとの関係を背景に、平川亮の名前も候補として挙がっている。平川亮はすでにFP1出走を重ねており、チームとの関係を深めている状況だ。

    さらに、フェラーリとの提携関係を利用し、フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属の若手を昇格させる可能性もある。ラファエル・カマラやディーノ・ベガノビッチは2026年F2で好スタートを切っており、将来的な起用候補として注目されている。

    そして最大の焦点は、オリバー・ベアマンの去就だ。ベアマンがこのまま評価を高め続ければ、フェラーリF1昇格説がさらに加速する可能性もある。そうなれば、ハースF1チームは2027年に2席同時に失う事態に直面する可能性すらある。

    メルセデスとの繋がりも鍵に
    シューマッハは、オコンの将来にはトト・ヴォルフの存在が関係している可能性も示唆した。

    「僕が聞いている限りでは、彼は今でもトト・ヴォルフのプロテジェらしい」

    「だからマネジメント側から“目立たないようにしろ”とアドバイスされているのは100%間違いないと思う」

  • ハースF1チーム 平川亮と坪井翔がTPC走行 シルバーストンで実施

    ハースF1チーム 平川亮と坪井翔がTPC走行 シルバーストンで実施

    ハースF1チームは、シルバーストンで旧型車テスト(Testing of Previous Cars/TPC)を実施し、リザーブドライバーの平川亮と開発ドライバーの坪井翔が走行を行った。

    過去2日間にわたって実施されたこのプログラムでは、両名が実戦車両を用いた走行機会を得ており、チームのデータ収集とドライバー育成の両面で重要な機会となっている。

    今回の走行はチーム公式SNSで「Back at track」として報告され、TPCプログラムの一環であることが明かされた。

    シルバーストンでのTPC継続 ドライバー育成を強化
    TPC(Testing of Previous Cars/旧型車テスト)は、現行レギュレーション外のマシンを使用して走行を行うプログラムであり、若手やリザーブドライバーにとって貴重な実走機会となる。

    平川亮と坪井翔はこのプログラムを通じて走行距離を重ねており、実戦に向けた準備とフィードバックの蓄積を進めている。

    ハースF1チーム

    富士TPCとも連動 日本での活動拡大へ
    ハースF1チームはすでに、富士スピードウェイでのTPC開催を発表している。

    7月28日・29日に予定されているこのテストでは、旧型車を用いた走行に加え、ファン向けイベントの実施も見込まれている。

    2025年の開催時には2日間で延べ6200人を動員しており、日本市場におけるプロモーションの一環としても重要な役割を担っている。

    また、同チームはトヨタとの提携を背景に「TGRハースF1チーム」として2026年シーズンを戦っており、富士でのTPCは単なるテストにとどまらない象徴的なイベントとなる。

    今回のシルバーストンでの走行と富士でのTPCは、ドライバー育成とファン接点の両面を強化する一連の取り組みとして位置づけられており、今後の活動にも注目が集まる。

  • ハースF1 小松礼雄「守る必要はない」ランキング4位でも強調した課題

    ハースF1 小松礼雄「守る必要はない」ランキング4位でも強調した課題

    ハースF1チームは、2026年F1シーズン開幕3戦を終えてコンストラクターズランキング4位という好位置につけている。メルセデス、フェラーリ、マクラーレンに次ぐ順位であり、近年の低迷を考えれば異例とも言えるスタートだ。

    だが、この結果に対してチーム代表の小松礼雄は冷静だった。評価すべき成果である一方で、現時点の順位に固執すること自体が、チームの成長を妨げる可能性があると見ている。

    今回の焦点は3つある。ひとつは「想定外の4位」という現在地、ふたつ目は「順位維持ではない」という方針、そして3つ目は、その背景にある開発競争の現実だ。

    「4位は想定外」現実主義が示す現在地
    小松礼雄(ハースF1チーム)は、開幕3戦での結果について率直に驚きを認めている。

    「もし開幕3戦後にコンストラクターズ4位だと言われていたら、笑っていたと思います」と小松礼雄は語った。

    18ポイントという結果は理想的なスタートだが、それがシーズンを通じて維持できるかについては別の問題だ。予算制限のもとでも、トップチームの開発力は依然として圧倒的であり、その差は簡単には埋まらない。

    「守る必要はない」ハースが選んだ優先順位
    小松礼雄が強調したのは、現在の順位を“守る”という発想そのものへの否定だった。

    「我々は良い位置にいますが、その順位を守ることが目的ではありません」と小松礼雄は述べた。

    「重要なのは、自分たちの能力を最大限に引き出すことです。プロセスや予測を見直し、マシン、チーム、ドライバーから最大のパフォーマンスを引き出すことに集中していきます」

    このスタンスは、短期的な順位よりも、再現性のあるパフォーマンス構築を重視していることを示している。

    ベアマンが牽引する“結果”とそのリスク
    今季のハースの好調を支えているのが、オリバー・ベアマンの存在だ。

    20歳のルーキーは開幕から際立ったパフォーマンスを見せ、チームの18ポイント中17ポイントを獲得。オーストラリアでの7位、中国での5番手スタートなど、上位争いに食い込む力を示している。

    一方で、日本GPでは高速クラッシュを喫する場面もあった。

    「彼は大丈夫です。膝の打撲だけで骨折はありません。深刻な状態にならず本当に良かったです。マイアミには万全で戻れると思います」と小松礼雄は説明した。

    結果を牽引する存在が明確である一方で、その依存度の高さはリスクでもある。

    ハースF1チーム

    開発競争がすべてを決めるシーズン構造
    2026年F1は、新レギュレーション初年度ということもあり、開発競争の比重が極めて大きいシーズンとなっている。

    「今年は非常に厳しい開発競争になりますし、小さなチームにとっては大きな挑戦になります」と小松礼雄は語る。

    つまり、現在の4位という結果は固定されたものではなく、今後のアップデート次第で大きく変動する“暫定的なポジション”にすぎない。

    ハースが見据えるのは順位ではなく構造
    小松礼雄の発言から見えてくるのは、順位ではなくチームの構造そのものを強化しようとする意思だ。

    現状の4位は成果であると同時に、チームのポテンシャルを測るための指標に過ぎない。守るべきものではなく、次の成長に向けた出発点として捉えられている。

    マイアミGP以降、開発競争が本格化する中で、この“最大化志向”がどこまで機能するかが、ハースの真価を左右することになる。

  • ハースF1チーム 予選で苦戦する理由 エネルギー展開の問題が足かせ

    ハースF1チーム 予選で苦戦する理由 エネルギー展開の問題が足かせ

    ハースF1チームにとって、2026年F1シーズン序盤の予選は大きな課題となっている。エステバン・オコンとオリー・ベアマンの両ドライバーは、マシンの一発の速さそのものだけでなく、エネルギー展開に関わる要素が予選結果を左右していると受け止めている。

    今季のF1では、使用できる電気エネルギーが限られていることが週末全体に大きな影響を及ぼしている。

    決勝ではオーバーテイクが容易になりすぎ、「抜いては抜き返される」ような展開が議論を呼んでいる一方で、予選ではわずかなミスが以前よりもはるかに大きな代償につながっている。

    そうした状況のなかで、ハースF1チームもまた予選での最適化に苦しんでいる。オコンは日本GPで自身のガレージ側としては昨年アブダビ以来初めて予選を最大限にまとめられたと振り返ったが、それでもなお改善の余地があったと認めた。ベアマンもまた、原因をすぐには説明できないストレートでのタイムロスに見舞われ、予選の難しさを口にしている。

    オコンが指摘した“まとめきれなかった”部分
    エステバン・オコンは、エネルギーマネジメントが依然として最大のパフォーマンス要因かと問われ、予選でのロスを認めた。

    「残念ながら、はい。あの部分では少しパフォーマンス不足が見えていた」とオコンは語った。

    「ストレートでのデプロイメントを含めてすべてをまとめ切ることができていれば、差はコンマ05秒ほどだったと思う。だから、あの面で僕たちにできたことはそこまで多くなかった。でも、それを判断するのは僕の役目ではない。チームが、何を違う形でできたのかをもっと深く見ていくことになる」

    オコンの言葉が示しているのは、純粋なドライビングだけでは埋めきれない領域が予選結果に直結しているという現状だ。ラップ全体のなかでどこで電力を使い、どこで回収するのかという制御が、わずかな差を生み、それがそのまま順位差になって表れている。

    小さな挙動変化が大きなタイムロスに変わる現行F1
    今季のオーバーホールされたパワーユニットは、複数のドライバーに予選で問題をもたらしてきた。シャルル・ルクレールがオーストラリアと中国で、そしてオコンが中国で経験したように、オーバーステアが突然出てスロットルを戻して姿勢を立て直すと、ブーストシステムがリセットされ、結果として大きなラップタイム損失につながるケースが起きている。

    従来であれば修正で済んだ場面が、2026年F1ではそのままエネルギー展開の崩れを招く。つまり、単純なドライビングミスではなく、マシン側のエネルギー制御まで連鎖的に狂わせてしまう点が、現在の予選をよりシビアなものにしている。

    ハースF1チームにとっても、この問題は単なるセットアップ不足ではなく、今のレギュレーション下でどれだけ正確にエネルギーを使えるかという構造的な難しさと結びついている。

    ベアマンを悩ませた“説明のつかない遅さ”
    一方、オリー・ベアマンは日本GP予選でQ1敗退を喫した。決勝では大きなクラッシュもあったが、その前段階となる予選でも、不可解な問題に直面していたという。

    「最初のランでは、はっきりした説明もないまま単純に遅かった。それからチームに、何か問題があったと伝えられた」とベアマンは説明した。

    「正確には何だったのか分からないけど、基本的にはストレートでタイムを失っていた。僕たちはクルマを再プログラムすることができた。最終ランでは大丈夫だったと思うけど、まだ確認できていない」

    「でも最初のランでは、正直あまり多くを学べなかった。かなり遅い状態で走っていたと思う。結局、最後のラップでもそこまで大きく改善できなかったので、なぜそうなったのかを正確に理解する必要がある」

    ベアマンのケースでは、オコンが触れたような挙動変化によるロスとは少し異なり、よりシステム的な問題が疑われている。ただ、結果として起きているのは同じで、ストレートでの電力の使われ方が想定通りでなければ、ラップ全体が成立しなくなる。

    “クルマに学習させる周回”が必要な難しさ
    ベアマンは、現在のF1マシンが抱える別の難しさについても言及している。単に1周を走れば終わりではなく、どこでエネルギーを展開するかをクルマ側が把握するための周回が必要だという点だ。

    「こういうことでは、クルマがどこでデプロイするべきかを理解するためにラップが必要になる。そして当然ながら、ラップタイムは他のセッションよりかなり速かった」とベアマンは語った。

    「こうした問題のどれでもそうだけど、失うものは積み重なっていく。1周逃して、次に戻れば大丈夫という話ではない」

    この発言は、今の予選が単なるアタック一発ではなく、システムとドライバーの両方がかみ合って初めて成立することを物語っている。わずかな不具合や想定外の挙動が、そのまま次のラップ、次の判断、次のエネルギー配分にまで影響を及ぼしていく。

    ハースF1チームの予選での苦戦は、単に速さが足りないという話ではない。オコンが語ったようなデプロイメントの最適化不足と、ベアマンが経験したような説明し切れないストレートでのロスが重なり、1周のなかで本来あるべきパフォーマンスを引き出し切れていない。2026年F1の新しいレギュレーションがもたらした複雑さは、ハースF1チームのような中団チームにとって、予選でのわずかな差をより厳しいものにしている。

  • ハースF1チーム 富士スピードウェイでTPC再び実施 7月28日・29日

    ハースF1チーム 富士スピードウェイでTPC再び実施 7月28日・29日

    ハースF1チームは、富士スピードウェイでの旧型車テスト(Testing of Previous Cars/TPC)を7月28日・29日に開催することを発表した。

    チームはSNSで「Japan, we’re coming back! We’re headed to Fuji Speedway on July 28th and 29th」と投稿し、日本でのTPC再開催を正式に告知した。

    公開されたティザー画像には「SAVE THE DATE」とともに「FUJI」の文字が描かれ、富士山をモチーフとしたビジュアルの中にF1マシンが配置されている。また「FUJI SPEEDWAY」「TESTING OF PREVIOUS CAR」との表記もあり、イベント内容を示唆していた。

    ハースF1チームは2025年にも同地でTPCを実施し、2日間で延べ6200人を動員。平川亮と坪井翔がVF-23をドライブし、走行に加えてサイン会やトークショーなどファン向けイベントも行われた。

    富士スピードウェイはトヨタグループの傘下にあり、モータースポーツの拠点としてTOYOTA GAZOO Racingの活動基盤となっている。

    ハースF1チームは昨年からトヨタと提携関係を築いており、2026年はタイトルスポンサー契約へと発展。チームは「TGRハースF1チーム」として参戦している。

    こうした背景から、今回の富士でのTPCは単なるテストにとどまらず、トヨタとの関係性を象徴するイベントとしての意味合いも強い。詳細の発表とともに、再び多くのファンを集める機会となりそうだ。

    ハースF1チーム 富士スピードウェイ

  • TGR加地雅哉 ハースF1タイトル提携の狙い「人材育成のパイプラインを太く」

    TGR加地雅哉 ハースF1タイトル提携の狙い「人材育成のパイプラインを太く」

    2026年F1日本GPが開催されている鈴鹿サーキットで、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のグローバルモータースポーツディレクターを務める加地雅哉が、ハースF1チームとの関係強化の背景について語った。

    今季からタイトルパートナーとして関係を深めたTGRだが、その本質はこれまでの延長線上にあるものであり、短期的な成果ではなく人材育成を軸とした長期プロジェクトであることを強調した。

    「いい意味で変わっていないというのが答えです。タイトルパートナーになったからといって新しいことを作るのではなく、これまでのテクニカルパートナーシップをより評価していくということだと考えています」

    「“人を大切にする”という考え方でつながり、その人材育成のパイプラインを太くしていきます。その結果としてタイトルパートナーという形になっただけで、体制の本質は変わっていません」

    実際にTGRからの人材がチームに加わり、現場での協働も進んでいるという。加地は「体制は強化されている」としながらも、その目的はあくまで育成環境の充実にあると説明した。

    また、日本GPで話題となっているROOKIE Racingのロゴについても言及し、これは企業間のビジネス的な関係ではなく、人と人のつながりから生まれた象徴的な取り組みだと語る。

    「ROOKIE Racingとハースの関係は、人の絆から生まれたものです。コックピット周りにロゴが入っているのは、人材育成を象徴する場所だからです」

    TGRハースF1チーム

    さらに、旧型車テスト(TPCテスト)を通じたドライバー育成についても言及し、トヨタ系ドライバーがF1へとステップアップする道を広げていく方針を示した。

    「TPCテストは重要な機会ですし、今年も実施したいと考えています。トヨタ出身のドライバーが実力でF1にたどり着けるように、しっかりと道を作っていくことが理想です」

    一方で、ハースF1チームが序盤戦で好成績を収めている点については、「チーム自身の成果」と強調し、TGRの貢献を過大評価することは避けた。

    「我々が結果に貢献しているわけではありません。これはチームがしっかり仕事をした結果です。この取り組みは短期的な結果を求めるものではなく、チームの底力を支えるためのものです」

    また、日本GPについては特別な意味を持つレースであるとしながらも、その意義は単なる“母国戦”にとどまらないと語る。

    「日本のモータースポーツを持続可能な産業にしていくことが大事です。その中で、日本人ドライバーがF1で活躍することは重要であり、ヒーローの存在が必要だと思っています」

    タイトルパートナーへと関係を進化させたTGRとハースF1チーム。その取り組みは、単なる技術提携やブランド露出ではなく、次世代へとつながる人材育成を軸に、着実に広がりを見せている。

  • ハースF1 小松礼雄「コラピントに責任はない」ベアマン事故原因は50km/h差

    ハースF1 小松礼雄「コラピントに責任はない」ベアマン事故原因は50km/h差

    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、2026年F1日本GP決勝で発生したオリバー・ベアマンの大クラッシュについて詳細な分析を明かした。事故は22周目のスプーンで発生し、約50km/hという異常な速度差が背景にあったという。

    今回のクラッシュは、2026年レギュレーションによって生まれたエネルギーデプロイの影響が強く関係しており、チーム側も事前から懸念していた問題だった。

    小松礼雄「コラピントに責任はない」
    小松礼雄はまず、フランコ・コラピントに非はないと明確に述べた。

    「コラピントは一貫した動きをしていたし、まったく彼の責任ではありません」

    そのうえで、当時の状況について説明した。

    「我々はあの区間でより多くデプロイしていた。通常周回でも20km/hの差がありました」

    「オーバーテイクボタンを押したことで速度差は50km/hになった。クロージングスピードは非常に大きく、そこで少し見誤った」

    小松礼雄は今回のクラッシュを「小さな判断ミス」としながらも、レギュレーション由来の構造的な問題が大きいと指摘する。

    「こうしたレギュレーションではクロージングスピードが問題になると以前から話していた。今回はそのひとつの事例になってしまった」

    「もちろん本人も自分を責めている。ただ50km/hの差は非常に大きい。これは教訓になる」

    「大きなけがにならなかったことが何よりです。膝は痛めましたが、彼は大丈夫です」

    ハースF1チーム オリバー・ベアマン フランコ・コラピント

    FIAは4月に評価会議を実施へ
    FIAは声明の中で、2026年レギュレーションは導入当初から継続的に検証が行われており、開幕数戦のデータを踏まえた見直しを予定していたと明かした。

    4月にはFIA、各チーム、パワーユニットメーカー、ドライバー、FOMが参加する複数の会議が開催され、エネルギーマネジメントを含む規則運用の最適化が議論される。

    とりわけエネルギー配分に関する調整は慎重なシミュレーションと詳細な分析を必要とするため、現時点で具体的な変更を断定する段階にはないとされる。安全性は引き続き最優先事項と位置付けられている。

    今回の事例は、レギュレーションによって生じるクロージングスピードの問題を象徴するケースとなった。今後の制度調整に直結する議論へと発展する可能性がある。

  • ハースF1チーム 日本GPで“ゴジラ”特別リバリー「ファンに楽しんでほしい」

    ハースF1チーム 日本GPで“ゴジラ”特別リバリー「ファンに楽しんでほしい」

    TGRハースF1チームは2026年FIA F1世界選手権第3戦日本グランプリに臨む。舞台は三重県の鈴鹿サーキットであり、チームにとってタイトルパートナーであるトヨタ・ガズー・レーシングのホームレースとなる。

    その開幕を前に、TGRハースF1チームは東宝とのシーズンを通じた新たなコラボレーションを発表した。ゴジラで知られる同社との提携は、チーム史上初となるエンターテインメントIPとの協業となる。

    ゴジラがVF-26に出現 日本GP仕様リバリー披露
    東京ミッドタウン日比谷で行われたイベントでは、エステバン・オコンとオリバー・ベアマン、そしてチーム代表の小松礼雄が登壇し、日本グランプリ仕様の特別リバリーを公開した。

    VF-26には「怪獣王」ゴジラが大胆に描かれ、視覚的にも強いインパクトを放つデザインとなっている。今回のコラボレーションは2026年シーズンを通じて展開される予定だ。

    小松礼雄『チームのアイデンティティを象徴するコラボ』
    小松礼雄は日本グランプリとゴジラコラボについて次のように語った。

    「日本グランプリは、今季もタイトルパートナーであるトヨタ・ガズー・レーシングとともに迎える我々のホームレースのひとつであり、非常に大きな一戦だ。我々は開幕2戦で得た勢いを維持したいと考えており、チームは本当にうまく機能している。鈴鹿は上海とはまったく異なるチャレンジになるが、これまでの2つの異なるサーキットでも我々はうまく適応し、マシンとドライバーの力を最大限に引き出すことができた。鈴鹿でも基本に集中し、2台ともポイント圏内でフィニッシュすることが目標だ」

    「東京で特別なゴジラ・リバリーを披露するにあたり、日本のファンに会えることも非常に楽しみにしている。このコラボレーションは初の試みであり、本当にワクワクするものだ。チームとしての我々の姿やアイデンティティの一部を示すものでもあり、ファンにもこの楽しいリバリーを楽しんでもらえればと思う」

    ハースF1チーム 日本グランプリ

    ベアマン『ハースらしい唯一無二の挑戦』
    オリバー・ベアマンは日本GPとゴジラコラボについて語った。

    「日本がTGRハースF1チームにとってもうひとつの“ホーム”レースであることが大好きだ。本当に素晴らしい場所で、ファンの情熱もすごいし、2年連続で特別なリバリーを披露できるのも嬉しい。ゴジラとのパートナーシップはハースにしかできないことだと思うし、僕たちは自分たちのやり方で物事を進めている。それが本当に特別なことだ」

    「サーキットについて言えば、世界でも最高のコースのひとつだ。高速で流れるようなレイアウトで、正確さが求められる。VF-26はここまでの2戦で安定したパフォーマンスを見せているし、シーズンのスタートも素晴らしいものになっている。この勢いを維持して4月に入っていきたいし、今チームは素晴らしい仕事をしているので、その成果をコース上で示す必要がある」

    オコン『ゴジラとともに大量ポイントを狙う』
    エステバン・オコンは日本GPとゴジラリバリーへの期待を語った。

    「再び美しい日本に戻り、今週末に鈴鹿でレースができるのがとても楽しみだ。日本のファンはいつも素晴らしいし、僕にとって鈴鹿はカレンダーの中で最高のサーキットだ。非常に高速で流れるような第1セクターは、どのサーキットの中でも最高のコーナーの組み合わせのひとつだ。昔ながらのコースで、これまでにも良い結果を残してきたので、再び走るのが待ちきれない」

    「TGRハースF1チームを応援してくれるファンも多いと思う。今週はクールなゴジラとのパートナーシップとリバリーもあるので、週末を通じてパフォーマンスを高め、日曜の夜にはチームにとってしっかりとしたポイントを持ち帰りたい」