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  • ニューウェイの“誇張”逆効果 FIAがアストンマーティン・ホンダF1救済を拒否

    ニューウェイの“誇張”逆効果 FIAがアストンマーティン・ホンダF1救済を拒否

    アストンマーティンとホンダが抱えるパワーユニット問題をめぐり、FIAが即時の救済措置に動く気配はないと報じられた。報道では、エイドリアン・ニューウェイが問題の深刻さを強調して早期対応を促そうとしたものの、FIAの判断には大きな影響を与えなかったとされている。

    アストンマーティンはシーズン序盤から厳しい状況に置かれており、ホンダ製パワーユニットのさまざまな問題によって出遅れを強いられているという。

    うしたなか、次戦F1日本GPが行われる鈴鹿で、ホンダが最初の本格的な改善策を投入する可能性も伝えられている。

    FIAはADUO前倒し適用に即応せず
    アストンマーティンはホンダとの関係において難しい立場に置かれているとされる。パワーユニットに発生している数々の問題が、開幕からチームを苦しい状況に追い込んでいるという。

    そのなかで報じられたのは、エイドリアン・ニューウェイの対外的な発言が、チーム内部でも波紋を広げているという点だ。アストンマーティン内には、ニューウェイのコメントがホンダとの関係を悪化させたと見る向きもあるとされた。

    さらに記事では、流れを変えるためにアストンマーティンがエイドリアン・ニューウェイに代えてジョナサン・ウィートリーをチーム代表に据えたとも伝えている。一方で、ニューウェイがFIAに働きかける形で問題の大きさを“誇張”し、ADUOの早期適用を引き出そうとした試みは、思惑通りには進まなかったという。

    英オートスポーツ誌のアンドリュー・ギャリソンの情報として、次のように報じられている。

    「エイドリアン・ニューウェイはメルボルンで、ホンダの問題を誇張して見せることでADUOの早期適用を引き出そうとしたようだが、これはほぼ無視され、FIAもホンダに対してADUOを承認する即時の兆候を示さなかった」

    「ただし、FIAは2戦の中止を受けて、ADUOの初回適用を早めることを検討しているようだ。私はそれは合理的な措置だと思う」

    報道によれば、FIAがアストンマーティンの問題に対して直ちにADUOを認める兆候は見られないという。ただ、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止を受け、制度全体の初回適用時期を前倒しすることについては検討が進んでいるようだ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    鈴鹿でホンダが“最初の本格対応”に動く可能性
    この判断はアストンマーティンにとって大きな痛手になり得るが、次戦のF1日本GPでは状況が変わる可能性もあるようだ。

    同じくギャリソンは、ホンダおよびアストンマーティンの関係者筋の話として、ホンダが鈴鹿でパワーユニットに大きな改善を持ち込む見通しだと伝えている。

    「さくらの施設とシルバーストンをよく知るベテランたちから、ホンダの最初の本格的な一手は母国GPの鈴鹿になる見込みだと聞いている」

    「もしそうなら心強い。一方で、ニューウェイやシャシー側のチームが、たとえ2〜3センチでも余裕を持たせるようなパッケージ変更をホンダのパワーユニットに対して行ったという話は聞こえてきていない」

    もっとも、このホンダ側の見通しがどこまで正確なのかはまだ不透明だ。記事では、ホンダは中国GP前にもパワーユニット問題への対策を約束していたものの、それは実現しなかったとしている。

    実際に、上海でのフェルナンド・アロンソのオンボード映像は、チームが抱える振動問題の深刻さを映し出していたとも報じられた。

    鈴鹿はホンダにとってホームレースであり、ここで大幅な改善を実現できるかどうかは、アストンマーティンの2026年シーズン序盤を左右する大きな焦点になりそうだ。

    Source: F1 OVERSTEER

  • ニューウェイ後任候補ウィートリー アウディF1退任理由に「説明が不自然」

    ニューウェイ後任候補ウィートリー アウディF1退任理由に「説明が不自然」

    ジョナサン・ウィートリーのアウディ離脱をめぐり、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンがチーム側の説明に疑問を呈した。アウディは今週、ウィートリーが「個人的な理由」により即時退任すると発表していた。

    その一方で、ジョナサン・ウィートリーがアストンマーティンに向かうのではないかとの報道も強まっている。苦しいシーズン序盤を過ごすアストンマーティンでは、ローレンス・ストロールの動向も含めて、チーム体制の行方に注目が集まっている。

    アストンマーティン苦戦のなかで浮上した新たな噂
    シルバーストンを拠点とするアストンマーティンは、F1の新時代で壊滅的なスタートを強いられている。

    エイドリアン・ニューウェイをマネージング・テクニカル・パートナー兼チーム代表として迎え入れ、さらにワークスのホンダエンジン契約も確保したことで、ローレンス・ストロールはタイトル争いに加わる構想を描いていた。

    しかし現実は厳しいものとなっている。AMR26は扱いが難しく、パワー不足は深刻で、振動も執拗かつ激しいと伝えられている。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは、ともにグランプリ距離を完走できていない。さらに、恒久的な神経障害の危険と向き合わなければならない状況にもあるとされる。

    そうしたなかで、ストロールがニューウェイに代わるチーム代表としてウィートリーを招くことを望んでいるとの報道が出始め、ウィートリーの名前が有力候補として浮上した。

    エクレストン「それは実際にはあり得ない」
    ウィートリーは、ザウバーからアウディへの移行期の途中でヒンウィルのチームに加わり、その指揮官として称賛に値する仕事をしてきた。

    だがチームは今週、ウィートリーが「個人的な理由」によって即時に離脱したと発表した。

    この突然の退任理由について、エクレストンはアウディの説明を退けた。

    「それは実際にはあり得ない」とエクレストンは語った。

    「スイスでの生活が気に入らず、イギリスに戻りたいのであれば話は分かる」

    この発言は、アウディが示した“個人的な理由”という説明に対して、エクレストンが納得していないことを示している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ウィートリー起用でニューウェイ専念の可能性も
    こうした見方は、今後のアストンマーティンの体制を占う材料になるかもしれない。

    アストンマーティンがウィートリーを迎え入れ、その一方でニューウェイをF1プロジェクトの技術面へより集中させる形を取る可能性も取り沙汰されている。

    ウィートリーのアウディ離脱は、表向きには「個人的な理由」と説明されているが、その背景をめぐる憶測はさらに強まりそうだ。

  • アストンマーティンF1 巨額赤字で再編急務 ニューウェイ後任ウィートリー浮上

    アストンマーティンF1 巨額赤字で再編急務 ニューウェイ後任ウィートリー浮上

    アストンマーティンF1が、エイドリアン・ニューウェイの後任となるチーム代表人事で大きな決断を迫られている。候補として急浮上しているのが、アウディを離れたジョナサン・ウィートリーだ。

    チームは2026年シーズンの壊滅的な立ち上がりに苦しんでおり、その背景にはホンダとの新パワーユニット体制で噴出した深刻な信頼性問題がある。

    一方で、財務面でも2025年に4600万ポンド(約97億5200万円)の損失を計上しており、この赤字がローレンス・ストロール会長の判断に影響を与える要素として注目されている。

    アストンマーティンでは2025年11月、エイドリアン・ニューウェイがマネージング・テクニカル・パートナーとしての既存業務に加え、チーム代表の役割も担う体制へ移行した。これはアンディ・コーウェルをホンダとの連携を重視する最高戦略責任者のポジションへ移し、レースチームの指揮をニューウェイに託すための再編だった。

    ただ、チーム内ではニューウェイがその役職に向いていないとの見方が強まっているとされる。報道では、ニューウェイによるホンダへの公然とした批判もその一因とされており、ストロール会長は新たなチーム代表の起用を検討しているという。

    その最有力候補がジョナサン・ウィートリーだ。ウィートリーは最近までアウディのチーム代表を務めていたが、アウディ側は「個人的理由」によりチームを離れたと認めた。もっとも、2026年シーズン中はガーデニング休暇の対象となり、すぐにアストンマーティンへ合流できない可能性もある。

    今回の人事の背景について、GRVメディアのファイナンスおよびガバナンス分野の専門家アダム・ウィリアムズは、競争面だけでなく商業面の事情が色濃く反映されていると分析している。

    「アストンマーティンは昨季、売上高2億8100万ポンド(約595億7200万円)に対して4600万ポンド(約97億5200万円)の損失を出した。つまり実質的には、5ポンド稼ぐごとに6ポンド使っているような状況だ」

    「これは商業的な投資だ。アストンマーティンは、自らをエリートで格式あるブランドとして売り込み続けたいし、そのロゴを成功と結びつけたい」

    「今の彼らはブランド露出、つまり製品に目を向けさせることはできているが、成功と結びついたブランド価値は得られていない。その一方でローレンス・ストロールは資金を失い、彼自身の自尊心も傷ついている」

    ウィリアムズはさらに、現体制を引き延ばすよりも、抜本的な立て直しを選ぶ可能性があるとみている。

    「もしかすると必要なのは全面的なリセットだ。もちろん、どこかでは安定も必要になる。しかし、うまくいっていない体制、そして今後もうまくいかない体制に、意地になって資金を注ぎ込み続けることほど悪い判断はない」

    そのうえで、ジョナサン・ウィートリーの獲得は、対外的にも非常に大きな意味を持つと指摘した。

    「アウディ加入からこれほど間もない段階でウィートリーを引き抜ければ、それは明確な意思表示になる」

    「スポーツチーム経営の究極の格言は『優秀な人材を雇い、あとは仕事を任せること』だ」

    「オーナーの役割は頭脳になることではなく、資金を支えることにある。構造を整え、必要な資源を与える。それこそが、アストンマーティンをスーパー・チームにしたいならストロールが担うべき役割だ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    4600万ポンド赤字の重み
    アストンマーティンが抱える損失額は、単なる収支の悪化では片づけられない。ストロール体制下のチームは、トップチーム化に向けて積極投資を続けてきたが、肝心の成績が伴わなければ、その投資はブランド価値の向上ではなく、失望の拡大につながる。

    しかも2025年のコンストラクターズ選手権では89ポイントで7位に終わっており、レーシングポイントを2021年にアストンマーティンとして再始動させて以降、最低タイの成績だった。ニューウェイは2025年型マシンへの関与が限定的で、主眼を2026年レギュレーション対応へ置いていたとされるだけに、AMR26への期待は大きかった。

    AMR26の失速で問われる体制そのもの
    そのAMR26は、ニューウェイ主導で生み出されたマシンと位置づけられていた。ストロール会長はこのマシンによってタイトル争いに加わる青写真を描いていたが、現実にはホンダの信頼性問題によって、アストンマーティンはここまでグランプリ完走すら果たせていない。

    しかも議論の中心は車体性能ではなく、パワーユニット由来とされる過度な振動問題に集中している。ニューウェイは開幕前の時点で、この振動がフェルナンド・アロンソの手に深刻な影響を及ぼしかねないと明かしており、問題の深さを印象づけた。

    こうした状況では、ニューウェイを技術部門の中核に専念させ、現場統率や政治的調整を担える専任代表を置く発想は自然だ。ジョナサン・ウィートリーの名前が浮上しているのは、その必要性をチーム側も強く感じているからだろう。

    アストンマーティンF1にとって今回の人事は、単なる役職交代ではない。ニューウェイ体制をどう機能させるか、ホンダとの新時代をどう立て直すか、そして巨額投資をどう結果へ変えるか。そのすべてが、次の一手にかかっている。

  • ジョナサン・ウィートリーとは何者?F1で築いた実績とニューウェイの評価

    ジョナサン・ウィートリーとは何者?F1で築いた実績とニューウェイの評価

    アストンマーティンのチーム体制を巡る動きが加速する中、エイドリアン・ニューウェイが長期的な後任候補として注目しているのが、元アウディF1チーム代表ジョナサン・ウィートリーだ。

    その状況は大きく変化した。アウディF1はウィートリーの即時退任を発表しており、アストンマーティンへの移籍の可能性は一気に現実味を帯びている。

    ジョナサン・ウィートリーの経歴
    ジョナサン・ウィートリー(58歳)はイギリス・ビーコンズフィールド出身のF1チーム幹部であり、1990年代初頭にベネトンでメカニックとしてキャリアをスタートさせた。

    その後、チームがルノーへと移行した時代も含めて在籍を続け、2001年にはチーフメカニックに昇格。2005年にはフェルナンド・アロンソのタイトル獲得を支える一員として成功を経験した。

    2006年にレッドブルへ移籍すると、チームマネージャーからスポーティングディレクターへと役割を拡大し、チームの黄金期を支える中核人物となる。ドライバーズ8回、コンストラクターズ6回の計14回のタイトル獲得に関与した実績を持つ。

    2024年シーズン終了後にレッドブルを離れ、ガーデニング休暇を経て2025年にキック・ザウバーのチーム代表に就任。2026年からのアウディF1ワークス体制移行に向けた中核としてチームを率いてきた。

    しかし、2026年シーズン開幕からわずか2戦で、アウディF1はウィートリーの即時退任を発表。退任理由は「個人的理由」とされている。

    突然の退任とその影響
    新レギュレーション初年度という重要なタイミングでの離脱は、パドックに大きな衝撃を与えている。

    アウディF1は声明で、「個人的理由により、ジョナサン・ウィートリーは即時にチームを離れることになった。チームはプロジェクトへの貢献に感謝し、今後の活躍を祈っている」と発表した。

    また、今回の人事に伴い、アウディF1プロジェクト責任者のマッティア・スピーニがチーム代表職を兼任する体制へと移行している。

    「マッティア・スピーニは引き続きチームを率いながら、チーム代表としての追加責任を担う。2024年の就任以降、彼はチームの変革を主導し、アウディのF1参戦を実現させてきた」

    さらにチームは、「将来の組織体制は今後定義される予定であり、変化するF1環境に適応しながら前進する」と説明している。

    ウィートリー F1 ニューウェイ

    実績と評価
    ウィートリーは、ベネトン時代のミハエル・シューマッハの連覇(1994年・1995年)、ルノー時代のタイトル獲得、そしてレッドブルでの長期的成功と、複数の黄金期を経験してきた数少ない人物のひとりだ。

    特にレッドブルでは、レース運営やスポーティング面の統括としてチームの安定した強さを支え、パドック内でも高い評価を受けている。

    また、ザウバー時代にはチームのパフォーマンス改善を主導し、短期間で競争力を引き上げた点も評価されている。

    アストンマーティンが関心を示す理由
    アストンマーティンがウィートリーに注目する最大の理由は、エイドリアン・ニューウェイとの長年の関係にある。

    両者は2006年から2024年までレッドブルで共に働いており、ニューウェイはウィートリーの能力と役割を熟知している。

    現在、ニューウェイはマネージングテクニカルパートナー兼株主として、チーム上層部の強化を進めており、自身の将来的な後任として信頼できる人物を探している。その中でウィートリーは最有力候補と見られている。

    移籍の現実味が増した理由
    今回の即時退任によって、ウィートリーはフリーな立場となり、アストンマーティン側にとっては交渉を進めやすい状況が整った。

    これまで障壁と見られていたアウディプロジェクトへのコミットメントは事実上解消されており、今後の動向次第では、アストンマーティンへの合流が現実的なシナリオとして浮上してくる。

    アストンマーティンとアウディの両陣営にとって、この人事は今後の勢力図を左右する重要な転換点となる可能性がある。

  • ニューウェイと1998年F1の記憶 なぜAMR26は「最初から」考え直されたのか

    ニューウェイと1998年F1の記憶 なぜAMR26は「最初から」考え直されたのか

    エイドリアン・ニューウェイが設計を主導したアストンマーティンの2026年F1マシンAMR26は、誕生の時点から「通常の開発プロセス」とは異なる道を歩んできた。その背景にあるのが、F1史における転換点の一つである1998年、そしてニューウェイ自身の原体験だ。

    レギュレーションが大きく変わる節目で、ニューウェイは一度すべてを白紙に戻し、基本原理からマシンを考え直してきた。

    なぜAMR26は「最初から」考え直される必要があったのか。その思考の起点をたどると、1998年F1と現在が静かに重なっていく。

    思考はどこから始まったのか
    2026年F1マシン『AMR26』の発表イベントで壇上に立ったエイドリアン・ニューウェイは、創作プロセスにおける一つの真理をあらためて確認させた。エンジニアをオフィスから引き離すことはできても、頭の中からアイデアを追い出すことはできない、ということだ。

    コンストラクターズタイトル12回の設計者であるニューウェイは、レッドブルからの契約上義務づけられた「ガーデニング休暇」の期間中、これから施行される新レギュレーションに向けたマシンコンセプトを考え続けていたことを認めている。

    F1のエンジニアリングが本質的に創造的な作業である以上、影響力の大きい人物が転職の合間に完全に「思考を停止」するなど、現実的ではない。

    ガーデニング休暇という制度自体、思考の力に依存する分野においては、せいぜい契約上の折衷案に過ぎない。

    そして、庭の手入れではなく新レギュレーションへの助走に時間を費やしたニューウェイは、過去にも同じことをしてきた。

    それは、後に大きな成功へと結びついている。

    「哲学というか、発想そのものは、レッドブルを離れていたガーデニング休暇の時期に生まれたものだと思う」とニューウェイは語った。

    「2024年4月の終わり頃から、事実上レッドブルのF1チームを離れていた。レギュレーションはすでに公開されていたから、基本原理に立ち返って考えてみようと思った。『このレギュレーションで、あり得る解決策は何だろう?』とね」

    「そこで一つの哲学にたどり着いた。そして2025年3月2日にアストンマーティンに加入してから、空力担当やデザイナーたちとその哲学を議論した。全員が実行可能だと合意し、それ以来ずっとその方向で進めてきた」

    レッドブル離脱を示唆してからしばらくの間、ニューウェイはRB17ロードカー計画など、F1以外のプロジェクトには技術的に関与し続けていた。

    アストンマーティンへの移籍が正式に発表されたのは2024年9月初旬に過ぎない。

    契約上、正式な就任日以前にアストンマーティンのスタッフと接触することは禁じられていたが、個人的な時間にアイデアを書き留めることまで妨げられるものではなかった。

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    1998年に何が起きていたのか ニューウェイの原点
    ニューウェイは「空気の流れが見える」とよく言われるが、本人はその表現を控えめに否定している。

    いずれにせよ、空力はきわめて反復的なプロセスであり、紙の上に描ける形状は、あくまで出発点に過ぎない。

    自伝『マシンを創る』の中でニューウェイは、1996年11月にウィリアムズを離れ、1997年8月1日にマクラーレンへ加わるまでの期間について記している。

    当時は、車幅が狭くなり、溝付きタイヤが導入される新レギュレーションへの移行期であり、FIA会長マックス・モズレーがダウンフォースを削るために打ち出した強硬策の一つだった。

    「マクラーレンの技術スタッフと、加入前に会議を持つことはできなかった」とニューウェイは記している。

    「それは、まだ訴訟中だったウィリアムズとの契約に違反することになるからだ。私はドラフティングボードと新レギュレーションのコピーを手に入れ、フィールドの自宅でスケッチを始めた。新しい規則に最適なクルマとは、どんな姿なのかを理解しようとした」

    「それは一種の“安心毛布”のようなものだった。今でもそうだが、そこに没頭することで心が落ち着いた。私は静寂の中で作業するのが好きで、長年かけて完全に集中する能力を身につけてきた」

    「行き詰まったときは、コーヒーとビスケットを取りに行くこともある。5分程度の休憩で、新しい発想がひらめくことは多い。A4用紙へのフリーハンドスケッチには0.7mmのHB芯、製図板での技術図には0.3mmの4H芯を使って、透明フィルムに描いている」

    「製図板に向かう時間のうち、約25%はレイアウト全体の検討に使う。メカニカルと空力の衝突点をどう解決するかを考える時間だ。残りは純粋に空力形状に費やす」

    8月に翌年のマシン開発を始めるのは、明らかに遅い。

    そのため、ニューウェイが初めてマクラーレンに出社した時点で、エンジニアたちはすでに比較的成熟した設計案を進めていた。

    当時の拠点は、現在のノーマン・フォスター設計の施設ではなく、ロンドン・ウォータールーからウォーキングへ向かう本線沿いの工業団地だった。

    ニューウェイは、ガーデニング休暇中に描いた自身のコンセプトが初めて風洞に入った際、既存の空力部門が開発していたモデルより「少なくとも10%以上劣っていた」と認めている。

    それでも、初期コンセプトのいくつかは有効だった。

    1997年型よりもホイールベースを長く取るべきだという考え、車幅縮小に比例して短くすべきではないという判断。

    さらに、ドライバーのヘッドレストを低く抑え、シャシー前部にわずかなV字形状を残せるという、レギュレーションの抜け道を見抜いていたことも重要だった。

    「今にして思えば、寝室で考えた自分のアイデアだけで、何カ月も風洞で開発されたものを上回れると思ったのは、かなり傲慢だった」とニューウェイは振り返っている。

    その後数週間で、二つのコンセプトを融合させたハイブリッド案が成熟し、MP4-13へと結実した。

    このマシンでミカ・ハッキネンは1998年のF1世界選手権を支配した。

    それから30年近くが経ち、F1は大きく変わった。

    空力開発ははるかに高度化し、マシン各部はより複雑になり、それを支えるエンジニアの人数も増えている。

    AMR26は、ニューウェイがアストンマーティン・テクノロジー・キャンパスに持ち込んだ最初のスケッチとは、ほとんど似ていないかもしれない。

    そして、それが勝てるマシンになるかどうかは、まだ誰にも分からない。

  • フェルナンド・アロンソ ニューウェイのアストンマーティンF1新代表就任を歓迎

    フェルナンド・アロンソ ニューウェイのアストンマーティンF1新代表就任を歓迎

    フェルナンド・アロンソは、エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンの新しいチーム代表に就任したことについて、「チームが将来ワールドチャンピオンになるための“普通の論理的ステップ”だ」と語った。

    アストンマーティンは水曜日、2025年初頭にレッドブルから加入したニューウェイが株主兼マネージング・テクニカル・パートナーとしての役割に加え、チーム代表を務めると発表。アンドレアス・コーウェルはパワーユニットとホンダ連携側に専念する体制へと移行する。

    「2人の最高の人物が揃った」アロンソが語るチーム体制
    アロンソは、低迷するシーズンを背景にした今回のリーダーシップ変更は妥当だと強調した。

    「良いニュースだ。彼(ニューウェイ)はすでに技術開発だけでなく、どの分野を強化すべきか、どこを優先すべきでないかを見極めるなど、内部で多くのマネジメントをしていた。一方、アンディ(コーウェル)はエンジン側のマネジメントや、シャシーとの統合面を担当していた」

    「だから2026年へ向けた普通の論理的ステップかもしれない。シャシーとチームを担当する人物、そしてエンジン統合とチームを担当する人物という、恐らく2人の最高の人材が揃った。さらにローレンス(ストロール)の強いリーダーシップがある。3人がいれば我々は良い手に委ねられている。2026年にはより良いクルマで臨めるはずだ」

    ニューウェイの“性能のみを追求する”哲学を絶賛
    F1で最も多くのタイトルマシンを生み出したニューウェイは、新プロジェクトのたびにドライバーから意見を求めることで知られる。長く共演を待ち望んできたアロンソは、その姿勢がアストンマーティンに最適だと語った。

    「エイドリアンのスタイルは一つだけ、それは“性能”だ。性能と完璧さを無限に追い求める。素晴らしい競争者であり、偉大なリーダーだ。チームはすでに性能方向へ向かっているが、彼とならその方向性はさらに極端になるはずだ」

    指揮官交代の多さは「自然な流れ」
    アストンマーティンでは、コーウェルがマイク・クラックに代わってチームを率いた今季から、ニューウェイで3年連続のチーム代表交代となる。しかしアロンソは、これはプロジェクトの規模を考えれば自然な現象だと語る。

    「チーム内の結束はとても強い。皆が団結している。今は将来に向けて特別なものを作り上げている最中だ。新しいファクトリー、風洞、そして今回の名前の数々。すべては効率を最大限にするための小さな調整なんだ」

  • アストンマーティンF1 ニューウェイが“抜け穴”発見ならホンダと来季全勝も?

    アストンマーティンF1 ニューウェイが“抜け穴”発見ならホンダと来季全勝も?

    元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、エイドリアン・ニューウェイが来年に“抜け穴”を見つけてマジックを発揮すれば、アストンマーティンF1は「すべてを勝てる」と考えている。

    2026年は、アストンマーティンがニューウェイ設計のマシンで初めて戦う大きなシーズンとなる。ニューウェイは2024年末にチームへ加入し、マネージング・テクニカル・パートナーとして設計部門を率いている。

    また、アストンマーティンの設計体制は、フェラーリから加入したエンリコ・カルディーレのサインによってさらに強化されている。

    同様に、チームは今後数年でタイトル争いを目指すため、シルバーストーンの本拠地にも大規模投資を行いアップグレードを進めている。

    2026年にはシャシーとエンジン規則に大きな変更が加わるため、アストンマーティンのようなチームがレース勝利勢力へ上昇するチャンスが広がる可能性がある。

    モントーヤ「アストンマーティンは3年以内に世界王者になる」
    モントーヤは、アストンマーティンが「今後3年以内に」ワールドチャンピオンを獲得すると断言する。

    「フェルナンド・アロンソを来年のタイトル争いから外すことなんてできない」とモントーヤは語った。

    「もしエイドリアン・ニューウェイが来年のアストンマーティンでうまくいかなくても、2027年には必ずうまくいく」

    「アストンマーティンは今後3年以内に世界チャンピオンを持つ。これは保証する」

    「ホンダだって、うまくいかなければ黙っていない。ホンダがF1に関わるときは、いつも勝っている」

    「来年アストンマーティンが競争力を持つかは100%確信していないが、もしニューウェイが規則の抜け道を見つければ、彼らはすべて勝つことになる」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ

    アロンソはF1にいつまで?
    44歳のフェルナンド・アロンソはグリッド最年長ドライバーだが、引退の気配はまったく見せていない。

    アロンソは、アストンマーティンのチームメイトであるランス・ストロールを直近31戦連続で予選で上回っている。

    スペイン人ドライバーは今年の序盤、「自分の将来は“日々”で判断する」と語っていた。

    「水晶玉なんて持っていないので、永遠に通用する答えをしたんだ」とアロンソは説明した。

    「今の気持ちとしては、来年の5月まではそういう感じだ。もし楽しく運転できて、結果も伴うマシンがあれば、たぶん…まあ、いつだってローレンスやチームと彼らのニーズについて話し合う。チームが第一で、僕は第二だ。何か証明するためにレースをする必要はない」

    「これまでのキャリアには満足しているし、長くここにいられたことを幸運に思っている。今はチームを助けて楽しむ時期だ。だからそれは、来年になって日々判断することになる」

  • フェルスタッペンの“雑音を消す力”をニューウェイが語る「本当に驚異的」

    フェルスタッペンの“雑音を消す力”をニューウェイが語る「本当に驚異的」

    2025年F1で4度の世界王者となったマックス・フェルスタッペンについて、長年レッドブルのマシン設計を担ってきたエイドリアン・ニューウェイが、その“特別な資質”を語った。

    ニューウェイは、外的要因を完全に遮断して走りに集中する能力、そして成熟した精神性こそがフェルスタッペンを“他とは違うドライバー”にしていると評価している。
    F1の技術開発とドライバー評価に40年以上携わってきた人物の言葉だけに、内容は重みを持つ。

    ニューウェイが語るフェルスタッペンの“成熟”と圧倒的集中力
    エイドリアン・ニューウェイは、フェルスタッペンが備える精神的強さを次のように称賛した。

    「マックスは今では本当に傑出していると思う。決して楽な家庭環境で育ったわけではないが、彼の成熟ぶりは驚くべきものだ」

    「プレッシャーに対処する能力、プレッシャーを吸収する能力。人生で何が起きていても、ヘルメットをかぶってクルマに乗り込む瞬間に、すべての雑音が消えてレースに集中できる。その能力はスポーツ選手として本当に印象的だと思う」

    フェルスタッペンはすでに4度の世界王者となり、メキシコシティGPでは歴代表彰台数で3位に浮上。そのすべてのタイトルを、ニューウェイが設計したレッドブルのマシンで獲得している。

    2021年はルイス・ハミルトンを破り初戴冠。2022年・2023年は圧倒的な強さで連覇。2024年も終盤のマクラーレン勢の猛追を退けて王座を守りきった。
    その裏には、ニューウェイが指摘する“精神的な静寂をつくり出す能力”があるという。

    ニューウェイが語る“セナの凄み”──短くも鮮烈な関係
    ニューウェイは、これまで関わったドライバーの中でアイルトン・セナも特別な存在だったと振り返る。

    「アイルトンとの関係は、本当に短いものだった。しかし、彼には強く印象づけられた」

    ウィリアムズ加入が決まった1993年末、セナは初めてファクトリーを訪問。その際、風洞に到着するとすぐに膝をつき、リアサスペンションを食い入るように観察したという。

    「彼はすぐにリアサスペンションの違いに気づき、“これは何のために?”“なぜこうした?”と質問を投げかけてきた」

    「私は答えるのに必死だった。アイルトンは間違いなく outstanding(卓越した)存在だった」

    ニューウェイは、セナの“技術を本能的に理解しようとする鋭さ”こそが特別な才能だったと語る。

    フェルスタッペンとセナ──ニューウェイが感じた“共通点”と“違い”
    今回のコメントから浮かび上がるのは、ニューウェイがフェルスタッペンに見ている「精神面の圧倒的成熟」 と 「外界を遮断する集中力」。

    一方で、セナに感じたのは「技術に対する鋭い本能的理解」。

    いずれもニューウェイを魅了した“特別なドライバー”だが、現代F1の中でフェルスタッペンが持つ最大の武器は、雑音を完全に切り離し、レースだけに没入する能力だとニューウェイは語っている。

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1加入語る「初めて歓迎された」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1加入語る「初めて歓迎された」

    2024年シーズン途中にレッドブルを離れ、アストンマーティンにマネージング・テクニカル・パートナーとして加入したエイドリアン・ニューウェイが、その異例の移籍と新天地での経験について語った。

    F1で通算26タイトルを手掛けた天才設計者は、これまでウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで黄金期を築いてきた。今回アストンマーティンで与えられたミッションは、2026年から導入される次世代レギュレーションに完全対応したマシンの開発だ。

    軽量で機敏な空力と本格的なハイブリッドパワーユニットを組み合わせた新時代のF1マシンを設計するという、まさにニューウェイ向きのプロジェクトだ。

    しかし、本人によればこの新たな挑戦は、これまでのキャリアとは少し趣を異にしていたという。

    「新しいチームに加わるときは、どんな経験になるのか予想がつかないものだ」と、ニューウェイはアストンマーティンの社内インタビューで語っている。

    「今まで新しいチームに加わったとき、どこもまったく違っていた。今回最初に感じたのは、みんなが本当に歓迎してくれたということ。これは必ずしもいつもそうだったわけではない」

    「このチームは短期間で急激に人員を増やしてきた。施設は素晴らしく、人々は意欲的で熱心だ。あとは我々が連携して、すべてをスムーズに機能させることが重要だ」

    「F1は“人”のスポーツだ。テクノロジーももちろん重要だが、最終的に物事を推し進めるのは人間なのだ」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームアストンマーティンF1のマネージング・テクニカル・パートナーに就任したエイドリアン・ニューウェイ

    アストンマーティンの「提案」が決め手に

    ニューウェイがレッドブルからの離脱を発表した際には、その次の行き先に多くの憶測が飛び交った。なかでもフェラーリ加入は有力候補と目されていたが、実現には至らなかった。

    報道によれば、フェラーリのフレデリック・バスール代表が提示した権限の枠組みに、ニューウェイは満足しなかったという。彼が求めていたのは単なるデザイナーではなく、「プロジェクトを主導する立場」だった。

    それに応えたのが、アストンマーティンのオーナー、ローレンス・ストロールだった。

    「ローレンスと将来について話していたとき、彼が“マネージング・テクニカル・パートナー”というポジションを提案してくれた」とニューウェイは明かす。

    「彼は私を“パートナー”として信頼し、チームの技術的能力を高め、エンジニアリングの力量を向上させる役割を与えてくれた。それは私にとって非常に魅力的だった」

    この新体制の下、ニューウェイは既に2026年マシンの開発に本格着手しており、「妥協なき革新」でアストンマーティンを真のタイトルコンテンダーへと押し上げるべく動き出している。

  • レッドブルF1 アストンの記者会見出席のニューウェイを遠征チームから外す

    レッドブルF1 アストンの記者会見出席のニューウェイを遠征チームから外す

    エイドリアン・ニューウェイは、レッドブル・レーシングの一員として、2024年のF1シーズン残りのレースには参加しない。

    65歳のニューウェイは、レッドブル・テクノロジーの現役社員であり、2025年3月1日にアストンマーティンでの勤務を開始するために退職するまで、ハイパーカーのRB17の開発に携わる。

    今週初め、ニューウェイはシルバーストーンにあるアストンマーティンの最新ファクトリーで開かれた祝賀の記者会見でその姿を披露した。チームオーナーのローレンス・ストロールは、ライバルチームを打ち負かしてニューウェイの獲得に成功した喜びを隠しきれなかった。

    ニューウェイは、約20年にわたりレッドブルの重要な一員として、レースや選手権で優勝したすべての車に貢献してきたが、今年初めに新たな挑戦のために退社することを決意した。モータースポーツの第一線で約40年活躍してきた後、「少し疲れた」として、F1からしばらく離れることをほのめかしていた。

    しかし、ニューウェイはRB20の開発に直接携わっていない期間においても、レッドブル・テクノロジーの現役社員としてハイパーカーのRB17の開発を続けている。

    したがって、ニューウェイがシルバーストーンを拠点とするチームの株主となり、彼のために新設されたテクニカル・マネージング・パートナーの役職に就任することが発表された際、アストンマーティンのロゴを背景に、ライバルチームのF1チームの従業員であるニューウェイがアストンマーティンから直接発表されたことは、異例のことであると見なされるかもしれない。

    通常、このような発表はプレスリリースを通じて行われる。今年、注目度の高い従業員の発表例としては、ルイス・ハミルトンが2025年のF1でフェラーリに加わることが確認されたことが挙げられる。

    ハミルトンは現在もメルセデスに在籍しており、フェラーリのウェアやブランドを身にまとった姿や、スクーデリアのガレージやマラネロで撮影された写真、また、チームメイトとなるシャルル・ルクレールとのツーショット写真も、サーキットでの社交的な場面を除いては一切ない。ハミルトンは、ファンにフェラーリ関連の写真にサインすることを拒否し続けており、フェラーリ移籍に関するメディアの質問にも一切答えていない。

    ニューウェイがライバルチームのファクトリーに直接出席したことは、アストンマーティンでのセレモニー終了後、すぐにレッドブルのファクトリーに戻り、ハイパーカーのRB17での通常業務を再開したことで、さらに異例の出来事となった。

    エイドリアン・ニューウェイ

    アストンマーティン関連イベントを機に、エイドリアン・ニューウェイのF1出張計画が変更
    この発表の性質により、ニューウェイは来月オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるアメリカGPを含む、2024年のF1スケジュールに残っているレースへの遠征チームから外れることが決定したようだ。

    ニューウェイは妻のアマンダとともに、レッドブルでの最後の数ヶ月間の勤務に戻る前に、今週末から休暇に入った。

    また、ニューウェイが日本グランプリ以来F1チームの一員ではないと主張したことについて、レッドブルは眉をひそめているようだ。ニューウェイは、ミルトンキーンズを離れる決断をしたのはこのレースだったと説明している。

    レッドブルは鈴鹿で1-2フィニッシュを達成しし、その週末に導入されたアップグレードパッケージがマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの活躍を後押しし、日本ラウンドを制したと主張した。

    そのレース以来、ニューウェイはレッドブルのレースチームの一員としてマイアミ、モナコ、シルバーストーンを訪れ、セッション中はガレージやピットウォールで積極的に参加していた。

    「私は鈴鹿以来、F1チームから離れているが、いつだったか、4月の下旬だったと思うが、サイドプロジェクトであるRB17ロードカーの作業には今も熱心に取り組んでいる」とニューウェイは語った。

    「3月1日以降も、その作業は続くが、ファクトリーでの作業はそれほど多くはなく、ビデオ会議やメールでチームのメンバーと連絡を取り合い、夏に始まるトラックテストに参加することになる」

    バクーでメディアの取材に応じたクリスチャン・ホーナーは、アストンマーティンでのニューウェイの発表が非常に公的なものだったことに驚き、その発表の性質に意表を突かれたと語った。

    「ええ、アストンによる明らかに大きな発表だった」とホーナーは語った。

    「エイドリアンは常に自分のやりたいことをする傾向がある」

    「明らかにあのチームにとっては大きな瞬間だった。レッドブル・レーシングとの契約が終了する前に、おそらくポテンシャルとしては若干早すぎるかもしれないが、それを祝うことを選んだのだ」

    ホーナーは、エイドリアン・ニューウェイのアストンマーティンへの移籍は「それほど驚くことではない」と語った。

    「引退や他のチームではなく、彼が進む道は明らかになっていたと思う」

    「彼にとって明らかに新たな挑戦となるだろう。来年彼がチームを去るのは寂しいが、今後の成功を祈っている」

    レッドブルは、ニューウェイが在籍していた間に6回のコンストラクターズタイトルを獲得しており、ドライバーズタイトルは7回獲得している。ホーナーは、ニューウェイとの仕事について「楽しい思い出ばかりだ」と語った。

    「エイドリアンは明らかに非常にクリエイティブな人物であり、普通のデザイナーとは違う」とホーナーは言う。「私は、今でもF1で製図板に向かっているのは彼だけだと思う。お互いを知り、お互いの仕事のやり方などを理解するプロセスは避けられない」

    「彼は多くの点でユニークであり、アストンは明らかに彼の豊富な経験を活用しようとするだろう」

    「私は、一緒に過ごした20年近い年月、その間の浮き沈みを懐かしく振り返っているが、未来に目を向けると、我々はその未来に十分な準備ができていると思う」