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  • トヨタ:小林可夢偉6位でダブル入賞 (F1アブダビGP)

    トヨタ:小林可夢偉6位でダブル入賞 (F1アブダビGP)

    トヨタは、F1アブダビGP決勝レースで、小林可夢偉が6位、ヤルノ・トゥルーリが7位でフィニッシュし、ダブル入賞でシーズンを締めくくった。

    負傷したティモ・グロックに代わりブラジルGPに続いて参戦した小林可夢偉が素晴らしいパフォーマンスをみせ、チームメイトのヤルノ・トゥルーリを上回る6位でフィニッシュ。わずか2戦目で貴重な3ポイントを獲得した。

    トヨタは今季、59.5ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権で5位。ドライバーズ選手権の最終成績は、ヤルノ・トゥルーリは8位(32.5ポイント)、怪我のために最後の2戦を欠場したティモ・グロックは10位(24ポイント)、小林可夢偉は18位(3ポイント)だった。

    小林可夢偉 (6位)
    「本当に良いレースだった。スタートで、(キミ)ライコネンを抜いたが、最初のスティントで彼の後ろを走っていたらトップ6入りは難しかったので、この追い抜きが結局、重要だった。抜いたとき、ポイント争いに食い込むペースを刻める自信を持つことができ、目標はコンスタントに速く走行することだった。チームは僕がポイント圏内に入れた大きな要因となった戦略とピットストップで、大変良い仕事をしてくれた。今季、F1でレースをすると思っておらず、機会を与えてくれたトヨタに感謝したい。今日は、ポイント獲得が目標だったが、6位入賞には少し驚いている。素晴らしい結果であり、大変満足している」

    ヤルノ・トゥルーリ (7位)
    「簡単なレースではなかった。素晴らしいスタートを切り、最初の周でBMWの2台と争ったのは、面白かったが、少しトラクションに苦しんだ。最初のスティントで、リアタイヤがタレて、その後、ブレーキの安定性の問題が出た。一生懸命に攻めて、いくつか良いラップを刻み、トップ6を争った。7位という結果は悪くなく、チームにとってはかなり良い成績だ。可夢偉の走行は素晴らしく、僕も大変嬉しい。彼はこの結果に値するドライバーだ」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「2台揃ってポイント獲得、特に可夢偉の参戦2レース目での6位入賞と、表彰台には届かなかったが本当に良いレースが出来た。スタートもよかったし、ポイントになるところで追い越しを見せた可夢偉のドライビング等、良いところがたくさん出せたと思う。またチーム全員が全力で2人のドライバーを支えた結果であり、みんなに感謝したい。表彰台の真ん中は次に取っておくことになりましたが、トヨタチームを応援して下さった皆さん、ありがとうございました」

    山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
    「2009年の最終戦で2人のドライバーが、揃ってポイントを獲り、大変よい結果となった。可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれ、我々は彼を大変誇りに思う。また、ヤルノも懸命に攻めて結果を出してくれた。今年は、ケルンのファクトリーのスタッフを含めたチーム全員が、とても頑張ってくれた。厳しいシーズンだったが、良い形で締めることができた。スポンサーやファンのみなさん同様チーム全員に感謝したい。信じられないくらい素晴らしい、この施設を造ったレースの主催者、そしてまた、今季多くの事を成し遂げた新ワールドチャンピオンのブラウンGPとジェンソン・バトンに祝福を贈りたい」

    関連:
    ・F1アブダビGP:優勝はセバスチャン・ベッテル、小林可夢偉が6位入賞
    ・2009年 F1ポイントランキング

  • トヨタ、キミ・ライコネン獲得を断念

    トヨタ、キミ・ライコネン獲得を断念

    トヨタは、キミ・ライコネン獲得を断念したようだ。

    ライコネン獲得を目指しオファーを出していたトヨタだが、ライコネンは「勝てないチームに移籍しても意味がない」と語り、「マクラーレンがチャンピオンシップで戦えるマシンを用意できる唯一のチーム」とマクラーレン以外に興味がないと明言。

    トヨタの現在の両ドライバーは、チーム離脱が確実とされており、トヨタは来年のリードドライバーを探さなければならない。

    トヨタのジョン・ハウエットは、ライコネンの決断によってチームが何をするべきか明確になったと語るが、計画の詳細については明らかにしていない。

    「ロバートを獲得しようとしたが、彼はルノーの方が面白いと判断した」とジョン・ハウエットは語る。

    「我々はキミに興味を持っているが、彼は我々とは連絡を取っていないと言っていたね。彼はマクラーレンにしか興味がない。我々の側としては、そういうことなら我々の方向性はかなりはっきりしている」

    「2〜3年前でも、我々がキミを気に入っていたし、彼が手に入るのだったら興味を持っただろう。予算の状況にかかわらず継続できると思われる金額をオファーしたが、これまでのところあまり魅力はないようだ。仕方のないことだ」

  • トヨタ:小林可夢偉は12番手 (F1アブダビGP予選)

    トヨタ:小林可夢偉は12番手 (F1アブダビGP予選)

    トヨタは、F1アブダビGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが6番手、小林可夢偉は12番手だった。

    小林可夢偉 (12番手)
    「ここでトップ10に入りたいと思っていたが、ドライコンディションでのF1の予選は初めてなので、まず、それに慣れる必要があった。フリー走行は3回とも順調に行ったし、クルマも好調だった。簡単な予選ではなかったが、結局トップ10からわずか10分の1秒ほどの差で、ドライの中での初予選としては悪くないと思う。今週は、決勝でのペースに力点をおいてきたので、明日は大丈夫。ベストを尽くすし、ポイントを目指して頑張りたい。決勝が楽しみだ」

    ヤルノ・トゥルーリ (6番手)
    「暑いコンディションの中での非常に激しいバトルで、難しいセッションだった。長距離のサーキットにも関わらず、ラップタイムはとても拮抗していた。どのセッションも上手く行ったので、6番手グリッドには満足している。上位集団で戦うのは楽しく、今日も良い体験だった。もちろん、より上位にいたいが、今週末はこれまで、僕たちは良い仕事をしたし、トップ6は妥当だろう。クルマは力強く、決勝に向けて、とても良い手ごたえを感じているので、レースが楽しみだ」

    パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー)
    「今回の予選は、渋滞回避に加え、タイヤの選択と温め方がカギだった。もちろんクルマは2台とも、もう少し上のグリッド獲得を目指したが、概して、タイヤに関しては上手くこなせた。3度のセッションを通じ、ヤルノはトップ3を競い続け、可夢偉はF1での2回目の予選かつドライコンディションは初めてなのに、非常によくやった。全体的に、予選の結果には満足しており、燃料搭載量は競争力があるので、明日は面白いレースになるだろう。今季の最終戦は絶対に、上位で終わりたい。準備は万端だ」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「2台揃っての予選最終セッション進出を果たせなかったことは、普通なら残念と言わざるをえない。しかし、普段の予選とは違い、タイヤが温まるまでに2ラップ以上かかり、ルーキーには難しいコンディションだったことを考えると可夢偉の予選第2セッション進出は、評価したい。ヤルノは順調に最終セッションに進み、上位グリッド獲得と思ったが、クルマ同士のタイム差が非常に詰まっており、最後の最後で、かわされてしまった。明日は天候も安定しており、シーズン最終戦を満足行く結果で終われるように全員で頑張る」

    F1アブダビGP予選 結果&順位:
    F1アブダビGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • トヨタ:小林可夢偉が5番手タイム (F1アブダビGP初日)

    トヨタ:小林可夢偉が5番手タイム (F1アブダビGP初日)

    トヨタは、F1アブダビGP初日のフリー走行で、小林可夢偉が5番手、ヤルノ・トゥルーリが14番手だった。

    小林可夢偉 (5番手)
    「今日は順調に行き、ここのコースの初走行は面白かった。また素晴らしい施設だ。新しいサーキットを習得しなければならないのは、この2週間で2度目なので、だんだん普通のことになってきた。ブラジルGPで学んだ多くのことが、ここアブダビで既に、非常に役立っている」

    「週末が、完全なドライコンディションになれば、ここのトラックでのクルマとタイヤにも、もっと慣れることができるだろう。ブラジルでは完全なドライコンディションとは行かなかったが、アブダビではそうなると確信している。僕たちは今日、たくさんのデータを集めたので、改善点を見つけられるはず。予選までに、パフォーマンスをもっと良くできると信じているし、出来るだけ前方グリッドからスタートできるよう最善を尽くす」

    ヤルノ・トゥルーリ (14番手)
    「今日一日楽しめたし、新しいトラックを初めて走行することは興味深い。とても面白かったので、ここでの決勝を楽しみにしている。施設は素晴らしく、トラックは非常に良く造られていて、驚いた。最初の数周は、グリップが全くなく、難しかったが、新しいトラックでは普通のことで、時間を追うごとに状況は改善した。夕暮れ時の走行は私にとって、初めての経験で、影ができるため、視界に少し影響したが、概ねシンガポールに似ていて、問題ではない。全体的に、クルマは競争力があり、バランスも良さそうなので、明日も更に改善することができれば、今週末も、力強い週末になるだろう」

    ディーター・ガス (レース&テスト・チーフ・エンジニア)
    「まず最初に、本当に素晴らしくエキサイティングな、ここヤス・マリーナの施設を造った主催者を祝福したい。ここのコースを走行するF1カーを見るのは、面白い。今日、私たちは、新しいトラックに関する必要不可欠なデータをすべて集め、ドライバーにはコースに慣れてもらうことにまず、重点を置いたが、全く何の問題もない1日だった。すべて上手く行き、主にフリー走行1回目では空力の比較もこなした。2回目では、タイヤをもっと詳しく見たが、ほぼ予想通りの結果が得られた。ミディアムタイヤもソフトタイヤも使えそうなレンジなので、力強いレースが期待できる。パフォーマンスについては、いつものように金曜日に評価するのは難しいが、特にここでは、燃料の重さの影響が大きいので、判断しがたい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「再びヤルノと可夢偉の2人で臨むことになった最終戦初日は、きわめて順調にプログラムをこなすことが出来た。新しいサーキットでのフリー走行1回目は、路面状況も悪く、空力データ収集を中心に進めた。フリー走行2回目で 本格的なセットアップ作業を進めたが、ヤルノも可夢偉も、クルマの良いバランスを見つけることが出来た。また可夢偉は、非常に良いタイムも記録し、自信を深めた。明日の予選ではヤルノと2人で、好ポジションを獲得してくれると思う」

    F1アブダビGP 初日結果:
    ・F1アブダビGP フリー走行2回目:ヘイキ・コバライネンがトップタイム
    ・F1アブダビGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • ティモ・グロック 「トヨタに残る可能性は低い」

    ティモ・グロック 「トヨタに残る可能性は低い」

    ティモ・グロックは、今シーズン限りでトヨタを離れる可能性が高いことを認めた。グロックは、ルノーかマノーへの移籍が有力視されている。

    トヨタは、グロックに対して2010年のオファーを出したとみられているが、グロックは彼のキャリアの新しいフェーズに進みたがっているようだ。

    ティモ・グロックは、ロバート・クビサのチームメイトとしてルノーと契約間近だとされているが、ヴァージンが支援するとされるマノー・チームへの選択肢も否定していない。

    負傷のためレースは欠場するがアブダビに姿を現したグロックは、まだ2010年の契約は決定していないが、2010年にF1でレースをしていることは間違いないと語る。

    ティモ・グロックは、来年もF1でレースをする可能性を「100%だ」と主張。

    「僕たちはチームと良い会話をしていると言えるね。それについては完全にポジティブだよ」

    「現時点ではたくさんの噂があるし、僕たちにはいくつか良い可能性がある。来週か再来週に誰もその方向で考えていなかったようなサプライズがあるかもしれない。様子を見ているけど・・・可能性はあるし、今はそれをまとめなければならないところだ」

    トヨタ残留に関しては、「可能性はあるけど、チャンスは低いと言えるだろう」とグロックは言葉を濁した。

    グロックは、多くの要素を検討していると語り、ルノーのような確立したチームだけでなく、新チームでのギャンブルも否定しない。

    「みんなが新チームは興味がないと言うけど、来年は何が起きてもおかしくない。新しいルールによって、150〜160kgの燃料を積むし、違ったものになるだろう。今年ルールが変わってシーズン中にも浮き沈みがあったし、フォース・インディアのような小さなチームでさえトップ5に近づくチャンスがあった」

    「ブラウンGPがチャンピオンシップに勝利したし、現時点ではチャンピオンシップを争ってはいないけどレッドブルもそうだ。確かにマクラーレン・メルセデスは現在、再び本当に強くなったけど、ポイントはよりイコールだ」

    「誰も来年どうなるかはわからないので、あらゆる方向をみなければならないと思う。それが面白くしているし、正しい決定ができるかもしれないし、間違った決定をするかもしれない」

    「どこに行くかは重要ではないし、来年どうなるかは決してわからない。確かにマクラーレンやフェラーリのような強いチームはトップを争うだろうけど、全てがオープンなはずだ」

  • ティモ・グロック、アブダビGP欠場は「理性が感情に勝った」

    ティモ・グロック、アブダビGP欠場は「理性が感情に勝った」

    ティモ・グロックが、F1アブダビGPの欠場について自身の公式サイトで心境を語った。

    日本GPの予選のクラッシュにより脊髄を損傷したティモ・グロックは、前戦ブラジルGPを欠場。そして、トヨタは今日、グロックの代わりに小林可夢偉が最終戦アブダビGPにも参戦することを発表した。

    「参ったよ」と今回の欠場に対してグロックは語る。

    「特にアブダビのような美しくて新しいトラックでは本当に走りたかった」

    グロックは当初から医師に回復には2ヶ月かかると言われていたことを説明し、今回の結果を受け入れていると語る。

    「足にはたくさんの水が溜まっていた。だから、きちんとしたトレーニングができなかった。筋肉を鍛えなおす必要がある」

    「医師にまだリスクがあるといわれた。簡単な決断ではなかったけど、最終的には理性が感情に勝った。ドライバーには納得しなければならないときがある」

    レースには欠場するティモ・グロックだが、アブダビには向かう予定。そこでグロックは、2010年のシートについて交渉するとされており、マネージャーは2週間以内に契約をまとめることができるかもしれないとしている。

    ティモ・グロックの2010年の所属チームとしてはルノーが最有力とみられているが、新規参戦チームであるマノーも選択肢のひとつだとされている。

    「見込みのあるチームは5チームあった。我々は3チームと真剣に交渉している」

    関連:小林可夢偉、F1アブダビGPへの参戦が決定

  • 小林可夢偉 (F1アブダビGPプレビュー)

    小林可夢偉 (F1アブダビGPプレビュー)

    小林可夢偉が、最終戦F1アブダビGPへの意気込み、ヤス・マリーナ・サーキットの印象を語った。

    小林可夢偉 (トヨタ)
    またF1GPで走ることができないかと思っていたこともあり、この予想外の貴重な機会を最大限に活かしたい。ティモのことは非常に残念だが、彼が遠くから応援してくれていると分かっている。ティモには、一日も早く良くなってほしい。ほとんどのドライバーはブラジルのトラックを経験済みの一方、僕は初めて走行したので、自分には少し不利だった。しかし、アブダビでは違う。

    全ドライバーにとって、新しいトラックなので、僕にもチャンスがある。また、ピットストップや2種類のタイヤコンパウンドへの対応などレース週末の決まり事や、クルマにもより慣れてきたので、アブダビではもっと競争力を示したい。クルマの競争力は間違いなく高いので、F1で初めてのポイントを上げられるように、ベストを尽くす。もちろん、非常に強い競争相手ばかりで、僕にはまだ2回目のGPだから、初ポイント達成はとても難しいと思うが、全力で頑張る。

  • ヤルノ・トゥルーリ (F1アブダビGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ (F1アブダビGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリが、最終戦F1アブダビGPへの意気込み、ヤス・マリーナ・サーキットの印象を語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
    力強いスタートを切った後、ヨーロッパラウンドで残念なレースが続き、シーズン終盤で非常に高い競争力を出すなど、今季はアップダウンがある。アブダビは新しいトラックなので、僕たちのパフォーマンスを正確に予想することは難しいが、過去の3レースで僕たちが示した速さから考えれば、好成績でシーズンを終えることができると思う。

    僕たちは、ブラジルでの週末を通じて、とても速く、表彰台に上るチャンスが十分あると心から信じていたので、事故でレースを完走できず、非常にフラストレーションを感じた。今週末のレースも自信があり、今季の最終戦を素晴らしい成績で飾ろうと、モチベーションが上がっている。素晴らしい他の新しいサーキット同様、アブダビを走行するのはどんな感じなかとワクワクしている。金曜日のフリー走行が待ち遠しい。

  • イエンツ・マークアート Q&A:トヨタのF1アブダビGPへの準備

    イエンツ・マークアート Q&A:トヨタのF1アブダビGPへの準備

    トヨタF1チームのチーム・マネージャーであるイエンツ・マークアートが、F1アブダビGPへ向けての物流やチームの準備について語った。

    新しいサーキットのためにロジスティクスの準備を進める際、最初にやることは何ですか?
    最初にやるのは、とにかく事前にできる限り多くの情報を収集するよう努めることだ。そのためには、そのサーキットと直接連絡を取る場合もあるし、あるいは、たいていの場合がそうだが、サーキット側から我々に対し現況を教えてくれることもある。例えば鈴鹿の場合、ピット施設がいろいろと変わった。そのため彼らは我々に施設の図面と彼らのプランに関する情報を送ってきたし、写真を撮ったり、質問をしたり、こちらから要望を伝えたりなど現場の状況がどうなっているのかを把握するための現地視察の招待状を送ってきた。電気設備やネットワーク関連などについて、こちらが何を必要としているのかを事前に聞いておくことも、彼らにとって役に立つからね。

    新コースの施設について何か3つ願いがかなうとしたら、何をお願いしますか?
    まずは快適に仕事をし、全てを問題なく収納するための十分なスペースだ。チーム数が増える来年のことを考えると尚更だ。次に優先事項となるのは、他のサーキットのものと、できるだけ似通った設備にしてもらうことだろうね。そうすれば、我々の機材を頻繁に変えたり、調整したりする必要がなくなる。最後に、良好な輸送のためのインフラが不可欠だ。これがないと、チームにとっては深刻な不都合が生じかねないからね。

    今度のアブダビに関しては如何でしょう?
    アブダビの場合、完全に新しいサーキットなので、鈴鹿とは状況が異なる。なぜなら、既存の情報が何一つないからね。バーレーンGPの後、我々はアブダビに招待され、その時点でどんな準備が整っているのか、そしてどんなことが計画されているのかを見せてもらった。彼らは我々の意見に耳を傾けていたし、ピットとオフィスの配置や、アクセスに関する問題についても話し合った。しかしアブダビは通常とは幾分状況が違う。というのも、以前トヨタチームにいたリチャード・クレーガンとアンディ・ビーヴンがこの計画に携わっているからね。当然ながら我々は彼らとは緊密な連絡が取れている。彼ら二人はチーム側の視点から見た様々な専門知識を有しているので、何が必要とされているのか、彼らには正確に分かっているんだ。

    サーキット以外のロジスティクスについては如何ですか?
    サーキットそのものを確認した後の次の任務は、ロジスティクスに関する状況を把握することだ。例えば、どんなホテルがあるのか、どの空港が最適なのか、そしてチームが現地に入った際、彼らをどのようにして移動させるか、といったことだ。我々は、外国人がレンタカーを運転することに関して何か規制があるのかどうかや、バスを使った方がより好都合なのかどうか、といったことも確認する。そして、最も便利で効率よく、かつ費用対効果に優れた手段がどれなのかを基準にして決断を下す。これは実はかなり長期にわたる準備作業になり、やるべき仕事もかなり多い。それにはレース前の6カ月から1年ほどの時間がかかるんだ。

    アブダビのサーキットへの人員輸送に関して、ロジスティクスはどんな状況でしょう?
    アブダビのロジスティクスに関しては、全てが良好だと言っていいだろう。我々のホテルは空港と市街地とサーキットの間に位置しているから、人員の輸送に関しては良好のはずだし、車の運転も問題ないはずだ。入国とヤス・アイランドへのアクセスに関しては、通常の場合許可が必要で、その点やや不安があった。しかしこの件は既にFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)と政府の間で話がついているので、チームにとってはかなり手続きが楽なはずだ。

    予約するホテルはどうやって決めるのですか?
    たいていそれは経費と場所と快適性を天秤にかけて決まる。我々には、チームに提供したいと思っている一定の基準があり、同時に我々には各イベントに割り当てている予算があるため、一番うまく当てはまるホテルを探す必要がある。アブダビの場合、我々はドバイに宿泊して、毎日サーキットに通うことも検討した。ホテルが我々の要求に叶っていればそうするつもりでいたんだ。だけど、実際の所、それはまるで現実的ではなかったね。移動時間が長くなるし、砂嵐や交通事故の可能性もある。だから最終的に我々はアブダビ市内にあるホテルを選んだ。我々の哲学として、コースから適切な距離にある適切な宿泊施設を利用できれば、スタッフからより質の高い仕事を引き出せる、と考えている。長時間の仕事を終えた後、更にホテルへの移動に1時間以上も費やすというのは、かなりの負担になるからね。

    レースのスタート時間が夕刻ですが、これのせいで状況が複雑になったり、あるいは通常の仕事の手順に変更が必要になったりしますか?
    ありがたいのは、今回が今シーズンの最終戦だということだ。シンガポールでのナイトレースとは違い、スタート時間が遅くてもロジスティクスや、荷造りの面で特に問題にはならない。シンガポールの場合、日本GPと2週連続開催だった影響もあったしね。あの状況は日曜日のロジスティクスの面でかなり問題だった。我々は遅い時間にレースをし、その上、貨物は通常の時間までに、つまり、月曜日の午前4時までに間に合わせなければならなかったんだ。その時間内に全ての手はずを整えるのは、担当者たちにとってかなり骨の折れる仕事だったんだが、アブダビではそれは問題にはならない。今回は最終戦だから、次のサーキットへ機材を運ぶために慌てる必要はないし、我々の貨物機は月曜日の夜なので、時間は十分にある。

    ブラジルからアブダビまで、TF109はどうやって運んだのですか?
    クルマはFOMの貨物機でブラジルからアブダビへ直接搬入した。先週末に到着して、チームスタッフが現地に到着して月曜午前中に作業を開始するまで、アブダビに保管されていた。

    ヤス・マリーナ・サーキットの全体的な印象は如何でしょう?
    サーキットは最高だ。4月に視察に訪れた際、彼らは既に太陽が出ている時間の全てを使って作業を進めていた。ただし、一番暑い時間を除いてね。というのも、それは不可能だからだ。あれ以降に我々が確認できている最新の設備はとにかく素晴らしい。ああいうのは、F1コースでは今まで一度も目にしたことがないね。建設中のマリーナを囲むようにコースが走り、ホテルの間には橋があるんだ。彼らはサーキット一帯にかなりの投資をしており、間違いなく他とは違ったものになっている。彼らは我々の希望を全て正確に準備するよう、各F1チームために相当な努力をしてきた。我々にとって近年で一番楽な新開催レースになればいいね。

  • トヨタ:F1アブダビGPプレビュー

    トヨタ:F1アブダビGPプレビュー

    パナソニック・トヨタ・レーシングは、新設のヤス・マリーナ・サーキットで初めて開催されるアブダビGPのためにアラブ首長国連邦に向かい、好成績を収めてきた今季の最終戦に臨む。

    今週末のレースは、新しい開催地というだけでなく、現地時間午後5時、日中の明るさの中で始まり、55周を駆け抜ける頃には日も暮れ、照明の下でレースが終了するというユニークな状況で開かれる。

    F1世界選手権を開催する67個目のトラックは、ヤス・マリーナの周りを曲がりくねるように設計され、90度のコーナーが連続し、かつ、走行速度は時速300キロ以上にも達するであろう2本の長いバックストレートが特徴だ。

    前戦のブラジルで、ヤルノ・トゥルーリが日本GPに続く表彰台を狙ったが、事故で惜しくもそれがかなわなかったトヨタは、今週末のアブダビで、今季これまで稼いだ54.5ポイントを、更に増やそうとしている。ブラジルGPで印象的なF1デビューをした小林可夢偉は今回も、脊髄損傷からの回復に専念するティモ・グロックに代わり参戦し、アブダビで戦う。

    ジョン・ハウエット – TMG社長
    「初開催のアブダビGPを迎えるのが大変楽しみである。ここが、多くの出来事があり、良い成績を残してきたシーズン最後のGPとなる。必ずしも全ての目標を達成できなかったが、非常に競争力のあるクルマをつくり出し、そのクルマのポテンシャルを最大限に引き出せたので、表彰台を狙う戦いができた。ティモと彼のマネジメントと診断結果について話し合った結果、チームはティモの大事を取り、可夢偉を起用することを決めた。可夢偉は、難しい状況のF1ブラジルGPで、素晴らしい走りを見せており、アブダビでも果敢なパフォーマンスを彼に期待している。アブダビは可夢偉にとっては初めて走行するトラックだが、それは皆同じであり、このことが可夢偉に有利に働くだろう。両ドライバーは、力強い走りをしてくれるはずだ」