タグ: トヨタ

  • 小林可夢偉 「来年こそは更に力強くなって戻ってくる」 / WEC

    小林可夢偉 「来年こそは更に力強くなって戻ってくる」 / WEC

    小林可夢偉が、2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間レース、そして、シーズン全体を振り返った。

    小林可夢偉が走らせるトヨタ TS050 HYBRID #6号車は、自力でタイトルを獲得する可能性はないものの、逆転に望みを繋いでおり、小林可夢偉も「おもいっきり戦って勝ってチャピオン取る!」との意気込みでレースに臨んだ。

    しかし、バーレーンでのトヨタはスピード不足に苦しみ、#6号車はチームメイトの#5号車にも先行を許し、優勝したアウディから1周遅れの5位でフィニッシュした。

    小林可夢偉は「WEC最後のレースを勝利で飾ったアウディチームと、タイトルを獲得したポルシェ#2号車のチームに祝福を送ります」とコメント。

    「我々はシーズンを通して彼らと素晴らしい戦いを繰り広げてきました。しかし残念ながら最終戦の今日は我々の速さが及びませんでした。5位フィニッシュというのはやや残念なシーズン終幕で、十分な実力を発揮することが出来ませんでした」

    来季についてのトヨタの参戦体制はまだ発表されていないが、小林可夢偉は2017年のWECでの雪辱を誓った。

    「来年こそは更に力強くなって戻って来ます」

    2017年のWECは最終戦で優勝を飾ったアウディが撤退し、LMP1のハイブリッドクラスは、ポルシェとトヨタの一騎打ちとなる。マニュファクチャラーチームが2つに減るとはいえ、相手は2年連続で2冠を達成したポルシェ。ル・マンでは3台体制も噂されているが、簡単に勝てる相手ではない。

    明日11月20日にWEC主催のルーキーテストが予定されており、TOYOTA GAZOO Racingは2台のTS050 HYBRIDを走らせる。

    2017年シーズンのWECは4月16日にシルバーストン6時間レースで幕を開ける。2017年は3度目のWTCCチャンピオンであるホセ・マリア・ロペスの加入が噂されているトヨタの2017年の戦いに期待したい。

    関連:【動画】 2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間レース ハイライト

  • トヨタ:2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間 決勝レポート

    トヨタ:2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間 決勝レポート

    TOYOTA GAZOO Racingの2016年シーズンの成績は、9戦1勝、表彰台7回、マニュファクチャラーズ選手権3位だった。

    今年のバーレーン6時間レースは、アウディチームにとってWEC最後となったレースだった。TOYOTA GAZOO Racingは新生WECが誕生した2012年以来アウディチームと戦って来たが、5年に渡る激しい戦いを通して強い絆を結び、同時に尊敬の念を抱いてきた。

    レースはアウディ#8号車のリードで始まった。小林可夢偉がドライブした#6号車はアウディ#7号車を追い上げるも前に出ることは叶わず、チームメイトの#5号車にも追い上げられることとなった。

    レース開始後1時間、ポルシェ#2号車がGTクラスの車両と接触して後輪がパンク、順位を落としたためにトヨタは#5号車が4位、#6号車が5位に浮上。この順位はレースが半分を消化する午後7時まで続いたが、その後は2台のTS050 HYBRIDはピットストップ毎に7回も順位を変えるレースを展開した。しかし、今日は絶対的なスピード不足で、3位を走るポルシェ#1号車には最後まで手が届かなかった。

    午後10時、アウディ#8号車の劇的な勝利でレースが終了した時、TOYOTA GAZOO Racingの2台はセバスチャン・ブエミの乗る#5号車がアウディから1周遅れの4位、マイク・コンウェイの#6号車はさらに38秒685遅れの5位でレースを終えた。2台のドライバーにとっては、フラストレーションの溜まるレースで、劇戦の2016年シーズンが幕を閉じた。

    しかし、TOYOTA GAZOO Racingはすでに2017年シーズンに向けて動き始めている。2017年シーズン開幕戦シルバーストン6時間は4月16日。その日まで厳しいテストが繰り返されることになる。

    最終戦の終わったバーレーン国際サーキットでは、明日11月20日にWEC主催のルーキーテストが予定されており、TOYOTA GAZOO Racingは2台のTS050 HYBRIDを走らせる。そのうちの1台には今年LMP2クラスで活躍した若手のピポ・デラーニがテストドライブをすることが決まっている。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    決勝: 4位、200周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:6番手、最速ラップ(1分42秒867)

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝: 5位、200周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:5番手、最速ラップ(1分43秒096)

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)
    期待通りにならなかったレースでした。 今回も表彰台に立てる様に全力を尽くしましたが、今日のTS050 HYBRIDは、アウディ勢の圧倒的な性能の前には速さが不十分でした。今回のレースは、激闘を締めくくる最終戦でもあり、偉大なライバルとのお別れでもありました。3メーカーがLMP1-Hに参戦する最後のレースになってしまったのは、寂しい限りです。これまで、WECの時代を切り開き、発展させて来たアウディチームの関係者の皆様には心から敬意を申し上げ、ドライバーズチャンピオンを獲得したポルシェ#2号車のドライバーには祝福を申し上げたいと思います。我々は来シーズンの準備に全力を傾け、再び上位争いを繰り広げるべく更に戦闘力を上げて帰って来たいと思います。

    中嶋一貴
    最初にポルシェ#2号車のドライバーと、1-2フィニッシュを果たしたアウディチームに祝福を送ります。今日の我々はペースの面でアウディには全く届かず、思いのほか、厳しいレースになってしまいました。TS050 HYBRIDの感触は良く、チームは良くやってくれたので、その点では満足のいくレースだったと思います。

    アンソニー・デビッドソン
    不満の残るレースとなってしまいました。全力で戦いましたが表彰台を争うには速さが足りませんでした。このような形でシーズンを終えることになるのは無念ではありますが、我々#5号車にとっては不運の続いた1年を最後まで戦い抜けたことは嬉しく思います。最後の戦いを1-2で飾ったアウディチームと、チャンピオンを獲得したポルシェ#2号車のドライバーに祝福を送ります。シリーズのレベルの高さを物語る素晴らしい戦いぶりでした。

    セバスチャン・ブエミ
    シーズン最終戦を1-2フィニッシュで飾ったアウディチームに祝福を送ります。我々はこれまで何度もバーレーンで表彰台を争ってきましたが、今日はペースが及びませんでした。チームメイトである#6号車のドライバーズタイトル争いを支援したかったのですが、この週末はそこまでには到りませんでした。

    小林可夢偉
    WEC最後のレースを勝利で飾ったアウディチームと、タイトルを獲得したポルシェ#2号車のチームに祝福を送ります。我々はシーズンを通して彼らと素晴らしい戦いを繰り広げてきました。しかし残念ながら最終戦の今日は我々の速さが及びませんでした。5位フィニッシュというのはやや残念なシーズン終幕で、十分な実力を発揮することが出来ませんでした。来年こそは更に力強くなって戻って来ます。

    ステファン・サラザン
    シーズン最終戦で表彰台を逃すことになったのは残念です。今日のTS050 HYBRIDは絶好調とは言えず、厳しいレースでした。アウディチームとポルシェの#2号車は素晴らしい仕事をしました。今季の我々はメキシコ以降で速さを取り戻し、富士での優勝という最高の結果も得ました。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らと共に一年間のシーズンを過ごすことが出来ました。

    マイク・コンウェイ
    とても厳しい一日でした。我々は、ライバルと僅差でバトルが出来ると予想していましたが、それ以上に今日のアウディ勢は強力でした。タイトルを獲得したポルシェ#2号車を祝福します。レースが終盤に近づくにつれ、フロントタイヤに多くのゴムが付着してしまい、グリップを失う結果となってしまいました。チームの今季の働きぶりは誇るべきもので、良いシーズンだったと思っています。

    関連:【動画】 2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間レース ハイライト

  • トヨタ:2016 WEC最終戦 バーレーン6時間 予選・・・タイム抹消で3列目

    トヨタ:2016 WEC最終戦 バーレーン6時間 予選・・・タイム抹消で3列目

    11月18日(金)、FIA世界耐久選手権(WEC)第9戦バーレーン6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDはベストタイム抹消によって、3列目5,6番手から明日の決勝レースをスタートすることとなった。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、予選セッションが始まると力強い走りでタイムを刻んだが、共に4輪コースアウトの判定を受け、ベストタイムを抹消された。

    #5号車のアンソニー・デビッドソンは2周目の第13コーナーの出口で、#6号車のマイク・コンウェイは5周目の第4コーナー出口で、それぞれコースをはみ出したと判断された。共にベストタイムをマークしていた周回だったため、#6号車は5番手、#5号車は6番手グリッドにつくことになった。
    #5号車デビッドソンは、予選でコースコンディションが良くなるタイミングを待って、ライバルに比べてかなり遅くコースインする作戦を取った。その甲斐あって好タイムを記録したものの、残念ながら4輪コースアウトの判定でそのタイムは抹消された。その結果、デビッドソンはもう1周のタイムアタックを行うことになったが、タイヤグリップのピークは過ぎてしまっており、先に出したタイムより1秒も遅いタイムに甘んじた。

    #6号車も狙い通りの結果にはならなかった。予選が始まるとまず小林可夢偉がタイムアタック。すぐにコンウェイにステアリングを託すと、コンウェイはたちまち1分40秒の壁を破るタイムを記録した。このタイムは昨年のポールポジション・タイムを上回る素晴らしいタイムだった。しかし、残念ながらこのコンウェイのタイムもデビッドソンと同様の理由で抹消されてしまう。本来なら再び小林へと交代して更なるタイムアップを狙う予定だったが、コンウェイのタイム末梢により、続けてもう一度アタック。しかし、グリッド3列目の壁を破ることは出来ず、5番手グリッドとなった。

    今回は予選こそ不本意な成績だったが、バーレーンのレースはTOYOTA GAZOO Racingにとって相性の良いレースと言われる。過去4回の挑戦で2勝を挙げており、勝率5割。決勝レースこそ、本領を発揮して表彰台を狙う。特に#6号車にとってはドライバーズ・タイトル獲得がかかっているレースだけに、一瞬の気も抜けないレースになりそうだ。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第3回目: 3番手 (1分40秒852), 32周
    公式予選 6番手 (平均1分40秒776)

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習第3回目: 6番手 (1分41秒276), 28周
    公式予選 5番手 (平均1分40秒222)

    中嶋一貴
    悔しい予選になってしまいました。ベストを尽くしましたが、私はコース上の混雑に阻まれてしまい、それ以上出来ることはありませんでした。しかしこれはあくまで予選です。我々は主に決勝レースを見据えて準備してきました。明日は必ず上位争いをご覧にいれます。

    アンソニー・デビッドソン
    不満の残る結果です。私のアタックラップ自体はとても満足行くものだったのですが、第13コーナーでのはみ出し判定によって、タイム削除のペナルティを受けてしまいました。このためもう1周アタックしなくてはなりませんでしたが、既にタイヤグリップの頂点は過ぎてしまっていました。残念な予選結果でしたが、TS050 HYBRIDの決勝レースでのペースは悪くないので、必ず今日の思いをはらします。

    小林可夢偉
    私がアタックを担当したセッション開始直後は、あまり良いコースコンディションではありませんでしたが、その中でのタイムはまずまずでした。マイク(・コンウェイ)のタイムが抹消されたことで、我々にはタイムを更新出来る可能性はなくなってしまいました。今日の結果は残念ですが、6時間もの長い決勝レースで予選グリッドにあまり意味はありません。ドライバーズチャンピオンを目指して、最後まで全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ
    TS050 HYBRIDの能力を最大限に発揮して良いアタックが出来ただけに、タイム抹消は残念です。自分自身ではコースアウトはないと思ったのですが、判断を尊重します。最前列グリッドも狙える手応えがあったのですが、叶いませんでした。ただ、決勝のレースペースには自信があり、良い結果が狙える確信があります。明日も全開でアタックします。

    関連:【WEC】 2016年 ドライバーズタイトルの行方は?・・・タイトル獲得条件

  • トヨタ:2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間 公式練習レポート

    トヨタ:2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間 公式練習レポート

    11月17日(木)、FIA世界耐久選手権(WEC)の2016年シーズン最終戦となる第9戦バーレーン6時間レースが開幕。初日は2度の公式練習が行われ、TOYOTA GAZOO Racingは着実なスタートを切った。

    TOYOTA GAZOO Racingはこの最終戦で2つの大きな目標、マニュファクチャラーズ選手権2位獲得とドライバーズ選手権のチャンピオンタイトルを獲得に挑む。

    最終戦を前に、マニュファクチャラーズ選手権3位につけるTOYOTA GAZOO Racingのポイントは207点で、同2位のアウディとは15点差。しかし、このレースの獲得ポイントは1位25点、2位18点、3位15点。2台のTS050 HYBRIDの成績次第でアウディを逆転することが可能であり、今シーズン後半の快進撃がそれを裏付ける。

    ドライバーズ選手権はポルシェ#2号車のドライバーが152点でトップだが、2番手のTS050 HYBRID #6号車の小林可夢偉/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイは135点で、17点差につける。こちらの得点も同様に優勝25点、2位18点、3位15点に加えてポールポジションで1点。決して簡単ではないが、逆転は不可能ではない。

    こうした背景の下、バーレーン初日は、各々1時間半の公式練習走行が行われた。TOYOTA GAZOO Racingは過去4回のバーレーン6時間レースで2勝を挙げており、このサーキットは得意なコース。19日(土)の決勝レースは現地時間の午後4時にスタートし、午後10時にゴールする。このため、走行初日となる17日(木)は昼夜に渡って変化する環境に適応すべく、精力的に車両セッティングを進めた。

    決勝レースに向けての最重要課題は路面温度の変化にいかに適したタイヤを選択出来るか。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは好感触を掴み、昨年のタイムと比較すると3秒以上も速いタイムを記録し、明日の予選、明後日の決勝レースに大きな希望を繋いで初日を終えた。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第1回目: 6番手 (1分43秒504), 36周
    公式練習第2回目: 6番手 (1分42秒859), 42周

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分42秒865), 36周
    公式練習第2回目: 4番手 (1分40秒603), 38周

    中嶋一貴
    ここバーレーンではタイヤの摩耗が進んでいってからが難しいので、今日はその点の解析に重点を置きました。両セッション共にそれをふまえた車両セットアップとタイヤの評価をこなし、概ね順調でした。満足な車両のバランスに仕上っていますので、このまま良いレースが戦えると思います。いつものことですが、予選についてはそれほど重要視していません。

    アンソニー・デビッドソン
    決勝レースに合わせた車両のバランスを仕上げる作業をこなし、公式練習1回目と2回目のセッションでは大きくセッティングを変えてみました。今日の内容には満足しています。主な目的は、バーレーンの決勝レースにおける重要な要素である、車両のバランスと、タイヤの摩耗具合の確認です。明日は更なる速さを目指したいところですが、今日のところは順調です。

    セバスチャン・ブエミ
    概ね良い一日で、最終的に車両セットアップも順調に仕上がったと感じています。我々は1周のタイムアタックはせず、決勝レースへむけた車両セッティングに集中しました。トラブルなどは一切無く、多くの周回をこなせたのは良かったです。それによってとても多くのデータを収集出来ましたので、ベストセッティングを見出すべく分析を行っていきます。

    小林可夢偉
    今日は2回のセッション共に全く問題なくこなせました。タイヤの摩耗による車両挙動の変化が大きいため、バランスを取るのが難しいのですが、決勝レースについては心配していません。レースウィークは今日始まったばかりで、まだまだやるべき事はたくさんあります。これから更に良くなっていきますので、期待していてください。

    ステファン・サラザン
    良い一日を過ごし、両セッションでの進捗には満足しています。TS050 HYBRIDを大きく進化させることが出来、マイク、可夢偉と私の3人共にここで力強いレースが出来るという自信があります。明日、決勝レースへ向けた最後的なセットアップを仕上げ、今シーズンの最終戦に臨みます。

    マイク・コンウェイ
    まずまずの一日でした。向上出来た部分はいくつかありましたが、決勝レースのペースという意味でライバルと比べると、ほとんど差は無いように見えます。更なるラップタイム向上のために、決勝レースまでさらなる努力が必要です。しかし今日は初日としては悪くありません。恐らく土曜日の決勝は非常に接戦になると思います。

  • トヨタ:2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間 プレビュー

    トヨタ:2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは今週末、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるバーレーン6時間レースにおいて、激戦が繰り広げられた2016年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)を締めくくる最終戦を迎える。

    このシーズン最終戦で、TOYOTA GAZOO Racingはドライバーズ選手権の逆転タイトルと、マニュファクチャラーズ選手権の2位、そして今季2勝目を目指す。

    小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名が駆るTS050 HYBRID #6号車は、ドライバーズチャンピオン争いで現在、首位のポルシェ#2号車と17ポイント差の2位。チャンピオン獲得は簡単ではないが、最終戦では最大26ポイントを獲得出来、逆転の可能性がある限り全力を尽くす。

    前戦、上海で今季初の表彰台に上った中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの#5号車もまた、マニュファクチャラーズ選手権の順位を上げるために全力を上げる。前戦上海で選手権のタイトルは決定したが、現在ランキング3位につけるトヨタと、2位のアウディとは15ポイント差。今大会での、2台揃っての最大獲得ポイントは44ポイントで、ランキング2位獲得へ逆転可能な範囲と言える。

    第5戦メキシコ以降の4レースで、トヨタは1勝を含む5回の表彰台を獲得し、選手権ポイント争いにおけるライバルとの差を着実に詰めながら最終戦のバーレーンを迎える。ここバーレーンはトヨタにとって良い思い出の詰まったサーキットだ。バーレーンでWECが行われた過去4年のうちトヨタは2013年、2014年の2勝を含む3年連続の表彰台を獲得している。それだけでなく、2年前にはデビッドソンとブエミの2人がドライバーズタイトルを獲得した地でもある。
    1周5.412km、15のコーナーを持つバーレーン・インターナショナル・サーキットは、今季、新開発された2.4リッター直噴ターボエンジンと8MJ対応のハイパワー型バッテリーで構成されるハイブリッドシステムから1,000馬力を発生するTS050 HYBRIDにとって、様々なドラマのあった2016年シーズンを締めくくる舞台となる。

    アウディ、ポルシェとの厳しいレースが展開された2016年シーズン、TS050 HYBRIDは常に勝利を目指して争い続けた。ル・マン24時間レースは衝撃の結末となったが、チームはホームレースである富士戦では劇的なシーズン初勝利を飾った。

    今シーズンは11月19日(土)の決勝レースで幕を閉じるが、チームはそのままバーレーンに残り、WECのルーキーテストに参加する。そこではLMP2クラスで戦ってきた23歳のブラジル人ドライバー、ピポ・デラーニがTS050 HYBRIDをドライブする予定になっている。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racingチーム代表)
    今週末のバーレーンでの今シーズン最終戦が楽しみです。このレースには、年間ドライバーズチャンピオンとマニュファクチャラーズ選手権での2位争いがかかっており、LM P1-H車両で参戦する3社の間で、間違いなく熾烈な戦いが展開されると予想されます。実際のところ、我々がドライバーズチャンピオンを獲得するのは簡単ではありません。いくらかの運も必要な状況です。しかしながら我々の目標は力強くレースを戦い、少しでも良い成績を残すことです。その結果、一年間チームが頑張った成果として、マニュファクチャラーズ選手権については2位を獲得したいと思います。いつものように全力でこのレースに臨みます。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車)
    バーレーンは我々の得意とするコ−スで、TS050 HYBRIDでレースをするのが楽しみです。昨年は苦戦が続きましたが、その中でもバーレーンでは良いレースが出来ました。今年はTS050 HYBRIDで大きな進化を遂げましたので、しっかりしたレースが出来ると思っています。バーレーンでは力強さを発揮し、上位争いが出来るものと信じています。2戦連続で好結果を得るべく全力で頑張ります。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車)
    これで2016年シーズンも最終戦を迎えるのかと驚いてしまいます。随分厳しいシーズンでした。バーレーンは設備も充実し、とても気持ちの良いコースです。ここではいつも良いレースが出来ているので、今回も好結果でシーズンを締めくくるべく、#5号車のスタッフの士気は上がっています。目標はもちろん優勝であり、スパ戦やル・マン24時間では不運に見舞われながらも速さを発揮出来ているので、充分に可能性はあると思っています。勝利のために全力を尽くします。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車)
    前戦上海でようやく表彰台に上れてほっとしました。この勢いを継続し、バーレーンでも力強いレースが出来るように願っています。不運の多かった今シーズンでしたが、前戦が転機となって、良い結果で締めくくれればと思っています。バーレーンは好きなコースで,これまでに何度も好成績を上げていますし、長いストレートからのハードブレーキ、そして一気に加速と、我々の車両に向いているコースだと思っています。勝利のために戦うのが楽しみです。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車)
    最終戦バーレーンを迎えるに当たって、タイトル獲得のチャンスがあるということが我々にとって大事な意味を持ちます。もちろん容易ではありませんが、その目標へ向けて全力で戦います。自分自身としては、今季はLMP1-Hでの初勝利を飾るなど、とても素晴らしいシーズンでした。バーレーンのコースは過去の経験でとても良く知っていますし、ここでレースをすることをいつも楽しんできました。それだけに今大会にも十分な自信があります。我々のTS050 HYBRIDはこのコースに向いていると思っていますので、勝利を目指して頑張ります。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車)
    バーレーンでの戦いに気分が高揚しています。シーズン最後の締めくくりになり、毎年独特な雰囲気の下で行われる素晴らしいイベントだからです。我々はまだドライバーズタイトル争いに留まっています。17ポイント差は確かに大きいですが、何が起こるか分からないのがレースなので、諦めずに最後まで戦い続けます。ここ数戦、我々は素晴らしい競争力を発揮出来ており、また、頼もしい走りをしてくれるチームメイトは心強いばかりです。最後のレースに向けて充分な準備を整えて、全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #6号車)
    バーレーンではこれまでに良い結果を残しており、大好きなサーキットです。私にとってのWECの初勝利はバーレーンでしたし、昨年唯一の表彰台もバーレーンでした。我々はまだタイトル争いをしており、このシーズン最終戦が楽しみです。日々の改良を続けて来たことで、ここ数戦は予選でも良い結果が出ています。バーレーンでも同じように上位を戦い、チームにとって素晴らしい結果でシーズンを締めくくれることを願っています。

  • 【SUPER GT】 トヨタ:スーパーGT 最終戦もてぎ 予選&決勝レポート

    【SUPER GT】 トヨタ:スーパーGT 最終戦もてぎ 予選&決勝レポート

    11月11日(金)から13日(日)にかけてツインリンクもてぎでSUPER GTのシーズン最終大会となる第3戦(オートポリスの代替戦)と第8戦が行われ、ヘイキ・コバライネン/平手晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が第3戦で2位、第8戦はポールポジションからトップを独走し今季初勝利を飾り、チーム、そしてこのコンビにとって初となるシリーズチャンピオンを獲得した。

    SUPER GTのGT500クラス参戦最後のレースとなったLEXUS RC Fは最終戦でトップ5を独占する速さで有終の美を飾った。GT300クラスでは、第3戦でトラブルに見舞われノーポイントに終わるも最終戦にタイトルの可能性を残した嵯峨 宏紀/中山 雄一組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が、第8戦でポールポジションから前半首位を快走したが惜しくも後半かわされ、2位表彰台を獲得。タイトル争いでは惜しくも逆転ならず、シリーズランキング2位でシーズンを終えることとなった。

    第8戦予選
    13日(日)、好天ながら気温14度、路面温度17度とまだ肌寒いコンディションの下、午前9時5分よりGT500クラスの予選(15分間)が開始された。ほとんどの車両がセッション序盤はコースに出ず待機。まず開始から4分ほど経ったところで19号車の国本がコースへ向かい、他の車両も残り8分ほどになって次々とコースイン。

    充分にタイヤを暖め、アタックに入ると、まず4周目に39号車の平手がトップタイムをマーク。これをカルダレッリの6号車が上回ったが、翌周に平手が更にタイムを縮め、前日の第3戦に続き、2戦連続となるポールポジションを獲得した。

    ロシターの37号車が2番手、6号車が3番手、そして最後にタイムをマークした19号車が4番手とLEXUS RC F勢が予選トップ4,2列目までを独占する結果に。

    伊藤がアタックした36号車が6番手、石浦の38号車が7番手につけ、逆転タイトルを争う決勝に臨むこととなった。

    GT300クラスでは、中山雄一がアタックを担当した31号車が7周目にコースレコードを大きく上回るタイムをマーク。今季初めてのポールポジションを獲得した。31号車はポールポジションのボーナスポイントを加え、ドライバーズタイトル争いでは、首位との差を13ポイントに縮めた。

    30号車は佐々木孝太のアタックで12番手。60号車は26番手グリッドとなった。

    第8戦決勝
    今シーズンの最終戦となる第8戦は快晴、気温20度、路面温度27度と11月としては暖かいコンディションの下、午後1時半に栃木県警の白バイ、パトカー先導によるパレードラン、フォーメーションラップを経て、決勝レース(53周)のスタートが切られた。

    スタートは順当に切られ、1周目にカルダレッリの駆る6号車が平川の37号車をパスし2位に浮上。しかし、首位を行く平手の39号車は好ペースで首位を快走。

    2位の6号車は大きく離されることなく追走。その後方でRC F勢とGT-R勢のバトルが繰り広げられる中、上位2台が後続を引き離していく展開となった。

    20周目を終えたところで、首位を行く39号車がピットイン。給油、タイヤ交換と共に平手からコバライネンへとドライバーチェンジ。翌周以降、次々にLEXUS勢がピットインをしていく一方、タイトルを争う1号車を含むGT-R勢はピットを遅らせる作戦に。

    規定周回近くなってピットへ向かった2台のGT-Rはどちらもタイヤ無交換作戦を採り、ピット時間を短縮。上位を占めるLEXUS勢の間に割って入るコース復帰となり、レース後半戦は新しいタイヤと速さで勝るRC F勢がGT-R勢を攻め立てるバトルが中団グループで繰り広げられた。

    全車がピットを終えると、39号車は盤石の首位復帰を果たしたが、2位の6号車大嶋が猛追を開始。35周目の時点で5秒以上あった差をじりじりと詰めていき、残り10周を切る頃には、2台はテール・トゥ・ノーズ状態となった。

    6号車の大嶋は再三にわたって前を行く39号車コバライネンを攻めるが、コバライネンもミスすることなく冷静な走りで首位を堅守。2台の息をもつかせぬバトルは最後まで続き、観客はシーズン最後の首位争いに酔いしれた。

    ファイナルラップまで2台の接近戦は続いたが、逆転はならず、コバライネンの39号車がトップでチェッカー。39号車にとっては今季初、コバライネンにとってはSUPER GTに参戦を開始して2年目にして初めてとなる優勝を飾ると共に、念願のシリーズチャンピオンを獲得することとなった。

    コンビを組む平手晃平にとっては2013年(セルモ)以来3年ぶりのタイトル。チーム・サードにとっては国内のGT選手権では初のタイトルを、ドライバーズ、チーム共に獲得。

    最後まで39号車を追った6号車は2位に入り、ランキングでも2位でシーズンを終えることに。今季初勝利を挙げるなど躍進著しかった19号車が3位表彰台。36号車が4位、37号車が5位でチェッカーを受け、SUPER GTのGT500クラス参戦3年目で来季からはLC500へと車両の替わるLEXUS RC Fにとって念願のタイトル獲得を、最終戦トップ5独占という最高の形で締めくくった。

    GT300クラスでは、嵯峨がスタートを担当したポールポジションの31号車が後続の追撃を凌ぎながら、トップを維持して周回を重ねた。

    タイトルを争う直接のライバルであるVivaC 86 MC 25号車が早めのピットをタイヤ無交換で終え、追い上げてきたため、31号車も初の試みながらタイヤ無交換作戦を決行。何とか25号車の前でコース復帰を果たしたが、ペースで勝る25号車の猛追を受け、34周目にかわされて2位に後退。ハイブリッドのパワーを活かして何とか離されることなく中山雄一が粘り強い走りを見せたが、逆転の機会は訪れず、2位でフィニッシュ。ドライバーズランキングも2位でシーズンを終えることとなった。

    30号車は首位と同一周回の17位でフィニッシュ。60号車はトラブルでリタイアに終わった。

    ヘイキ・コバライネン (DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車 )
    初優勝を飾り、タイトルを獲得出来たという意味で、最高の一日、最高の週末となった。昨年までと比較しても、チーム全体で本当に大きな進歩を遂げた一年だった。チームを誇りに思う。最高のLEXUS RC Fを用意してくれたTRDとLEXUSにも感謝したい。今日のレースは(平手)晃平がポールポジションを獲得してくれたことが大きかった。最後は追撃も激しかったが、上手くタイヤをマネージメントし、逃げ切ることが出来た。初優勝を挙げてタイトルを獲得出来、最高の気分だ。

    平手晃平 (DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車)
    やっとここ(表彰台の頂点)に上ることが出来た。最後は絶対に勝って終わりたかったというのもあるし、サードチーム始まって以来のタイトルを、優勝で勝ち取れて良かった。サポートしてくれたTRDやLEXUS、ブリヂストンのおかげだ。このチームに来て3年目で、色々と体制の変更などもあったが、エンジニアやメカニックの人たちが頑張ってくれたことがようやく実を結んだ。彼らのおかげで、シーズンが進んでハンデウェイトが重くなっても、ずっと良いパフォーマンスを発揮出来た。今日は初めて自身でのポールポジションも獲得出来たし、最高の形でシーズンを締めくくれて本当に嬉しい。

    大嶋和也 (WAKO’S 4CR RC F 6号車)
    今年はチーム体制が大きく変わった年だったが、皆で相談しながら色々試し、少しずつ良いチームにすべく努力を続けてきた。今思えば、ちょっとしたミスで逃したポイントもあり、悔しい気持ちもあるが、チームがチャンピオンを争えるまでになったということは一番の収穫だと思っている。来年に向けてやりたいことはまだたくさんあるが、これからどんどん強くなるチームだと思っているし、ランキング2位で終われたという意味で良いシーズンだった。

    アンドレア・カルダレッリ (WAKO’S 4CR RC F 6号車)
    タイトルを争っての最終戦ということでもちろんとてもエキサイティングなレースだった。とはいえレースは着実に、安定したペースで走ることを心掛けて、最後までサードを追い続けた。最終的には2位だったが、良い結果だ。シーズンを振り返ると、ほとんどのコースで速さを示すことが出来、我々は常に最速の一台だったと思う。チーム・ル・マンに加入して最初の年だったが、車両、チームメイト、チーム環境と、全てが新しい環境で、多くの発見もあったが、もちろん簡単ではなかった。しかし、ランキング2位で終えることが出来たことは励みになるし、来年が楽しみだ。

    関口雄飛 (WedsSport ADVAN RC F 19号車)
    昨日は難しいレースで5位だったが、今日は3位表彰台ということでまずまずの結果かなと思う。2014年にこのチームに加わって、その年の終盤から今大会まで18戦連続ポイント獲得の記録を更新出来たのも良かったが、今日を含め、多くのレースで予選よりも決勝で強さを見せられたことが嬉しい。僕自身GT500クラスに上がって4年目だが、今年は初優勝も挙げられたし、シリーズランキング4位というのはキャリアベストの結果なので、良い1年だったと思う。しかし、来年はやはりもっと上を目指して頑張るつもりだ。

    国本雄資 (WedsSport ADVAN RC F 19号車)
    今日は予選4番手、決勝でも3位表彰台を獲得することが出来たが、ウェイトゼロということを考えると、1年間チームとクルマの開発を頑張ってきたことが少し報われたようで嬉しい。今年このチームに移籍してきて色々と不安もあったが、本当にチームが支えてくれたしチャンスをくれて、少しずつ自分もパフォーマンスを発揮することが出来るようになったと思う。シリーズランキング4位は悪い結果ではないが、タイトルに近いところで争えるようになるとやはり悔しさもあるので、今年上手く行かなかった部分などを見直し、来年こそはシリーズタイトルを取れるように努力したいと思う。すごく手応えのあるシーズンだった。

    嵯峨宏紀 (TOYOTA PRIUS apr GT 31号車)
    昨日のレースでノーポイントだったというのが非常に痛かった。今日のレースに関して言えば、初めての無交換作戦だったが、我々に出来る中で最高のレースが出来たと思う。シリーズを通して考えると、ノーポイントのレースがあまりに多すぎたので、逆によく2位になれたなというところもある。新型1年目ということである程度トラブルも覚悟していた部分はあるが、それにしても多すぎたので、今後はその辺りをトライ&エラーで克服して行けばタイトルが見えてくるはずだ。

    中山雄一 (TOYOTA PRIUS apr GT 31号車)
    今日は優勝するにはタイヤ無交換作戦しかないと考えて挑戦した。データも何も無く、全く初めての試みだったが、2位を守れたという意味では良いレースが出来た。ただ、シーズンを通して振り返ってみると、ポイントを取れたレースが少なかった。それがチャンピオンに届かなかった原因だと思うが、最後までタイトルを争えたという意味では良いシーズンだった。

    関連:【動画】 SUPER GT 最終戦もてぎ 決勝ダイジェスト

  • 【SUPER GT】 トヨタ:スーパーGT 第3戦もてぎ 予選&決勝レポート

    【SUPER GT】 トヨタ:スーパーGT 第3戦もてぎ 予選&決勝レポート

    11月12日(土)ツインリンクもてぎでSUPER GTの第3戦(AP代替戦)が行われ、ヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が終盤猛追するも届かず2位フィニッシュ。それでもドライバーズランキングでは3ポイント差の首位に浮上した。3位から6位もLEXUS RC F勢が続き、この5台がタイトル獲得の可能性を残して最終戦に臨むこととなった。

    12日(土)は朝から好天に恵まれたが、前夜の雨により、予選が行われる朝方はまだ路面はウェット。車両が走行を重ねることで路面は乾いていくと思われたが、ウェットタイヤか、スリックか、悩ましいコンディションで予選を迎えた。

    午前9時から15分間一発勝負となる、GT500クラスの予選が気温11度、路面温度12度と朝方ならではの寒いコンディションで開始された。

    LEXUS勢では平川亮が駆るKeePer TOM’S RC F 37号車以外はウェットタイヤでコースイン。日差しは強くなるものの、ほぼ無風ということもあって予想以上に路面は乾かず、最後までウェットタイヤ勢が優位の展開となった。

    LEXUS勢で気を吐いたのはコバライネンが駆る39号車。残り4分半というところで3番手タイムをマークすると、その翌々周、残り1分を切ったところでついにトップタイムをマーク。コバライネンにとって自身初となるポールポジションを獲得した。39号車はこのポールポジションによる1ポイントを加えたことでランキング2位タイに浮上。その他のランキング上位勢が予選で下位に沈んだこともあり、逆転に絶好の状況で第3戦の決勝を迎えることとなった。

    チェッカーが振られた後、最後の最後にタイムを刻んで3番手に飛びこんだのがニック・キャシディのau TOM’S RC F 36号車。関口雄飛がアタックしたWedsSport ADVAN RC F 19号車が8番手につけたが、ランキング上位を争うWAKO’S 4CR RC F 6号車は10番手、ZENT CERUMO RC F 38号車は14番手、スリックタイヤでギャンブルに出た37号車は最後尾15番手グリッドとなった。

    午後1時10分からの決勝レーススタート時には路面は完全に乾き、気温18度、路面温度24度と、前日までとはうって変わって暖かく、過ごしやすい気候の下でスタートが切られた。

    ポールポジションの39号車 平手は絶好のスタートを切り後続を引き離すと、その後方では3番手スタートの36号車 伊藤大輔がサイド・バイ・サイドバトルの末に2位へ浮上。2周目には8番手グリッドからこちらも好スタートで2つポジションを上げた19号車 関口雄飛が更に前を攻め5位へ。

    3周目にクラッシュ車両によりセーフティカーが導入され、8周目に再スタートが切られると、10番手スタートから7位へと順位を上げていた大嶋和也の6号車が10周目に6位へポジションアップを果たすなど、LEXUS勢が序盤から着実に上位へと躍進していった。

    レースが中盤に入り、各車ピットへ向かい、給油とドライバー交代、タイヤ交換を実施。ここで、最後尾15番手スタートで、序盤接触によるスピンを喫しながらも10位まで順位を上げていたジェームス・ロシターから平川へとドライバー交代した37号車が、コースへ復帰した直後にトラブルに見舞われ、無念の戦線離脱。タイトル争いからも脱落してしまった。

    レースが折り返しを過ぎ、ほとんどの車両がピット作業を終えても、GT-Rの24号車と関口の駆る19号車がややピットを遅らせる作戦に。

    29周終了でピットインした19号車はタイヤ無交換作戦を採り、4位でコースへ復帰。一方、規定周回ぎりぎりの33周を走ってピットへ向かったGT-R 24号車もタイヤ無交換で、首位のままコースへと復帰した。

    その後方では、キャシディの36号車とコバライネンの39号車が激しい2位争い。抜きつ抜かれつのバトルが数周にわたって繰り広げられたが、39周目にこのバトルを制し2位に浮上した39号車コバライネンが、首位への猛追を開始した。

    その時点で6秒程あった首位との差を、みるみるうちに詰めて行った39号車コバライネンは、50周を終えた時点でその差を1秒フラットに。残り3周の時点でテール・トゥ・ノーズ状態に詰め、逆転を狙った。

    わずか0.26秒差で迎えたファイナルラップ、39号車のコバライネンは最後まで首位を追い詰めたが、惜しくも逆転には至らず、2位でチェッカー。しかし、ランキングを争うGT-R 1号車が9位に終わったこともあり、39号車のコバライネン/平手組が3点上回ってのランキング首位に浮上した。

    36号車が3位、6号車が4位、19号車が5位、38号車が6位と、予選で苦しんだLEXUS勢も着実に上位へと進出してフィニッシュ。6号車も首位と7ポイント、38号車が11ポイント、19号車、36号車も14,15ポイント差と逆転タイトルの可能性を残して13日(日)の最終戦に臨むこととなった。

    ヘイキ・コバライネン (DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車)
    ポールポジションからスタートして2位でフィニッシュ出来たという結果には満足している。ただ、ライバルの異なる戦略やタイヤなどの要素もあって先行を許してしまった。でもベストなレースが出来たし、あと5周もあればパスすることも出来たと思う。あの時点でパスするのはリスキーだったし、時間も足りなかった。それでもチャンピオンシップを考えれば良い結果だし、我々の目標はタイトル獲得だ。今年はクルマの感触も、チームの状態もとても良い。これでランキング首位に立つことが出来たのはとても嬉しいし、ドライバー2人とも好調なので、明日へ向けての自信もある。タイトル獲得へ向け全力を尽くす。

    平手 晃平 (DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車)
    朝、ヘイキ(コバライネン)がとても良い走りでポールポジションを取ってくれたので、何も気負うことなくスタートできた。ただ、タイヤ選択が昨日の時点でのものだったため、タイヤのマネージメントに気を遣った。スタート直後に大きなギャップを築けたがSCが入ってしまい、ゼロになってしまったのが痛かった。ただ、その後またギャップを広げ、トップのままミス無くクリアに帰ってこられたので自分としては良い仕事が出来たかなと思う。明日は自分が予選を担当するが、クルマのフィーリングもいいし、ウェイトハンデが0になるので、軽い車で思いっきり走りたい。プレッシャーはない。思いっきり行く。

    伊藤 大輔 (au TOM’S RC F 36号車)
    スタートは順調な滑り出しだったかなとは思うが、予想よりも早めにグリップダウンを感じたので、ちょっと長めの予定だった後半スティントは硬めのタイヤをリクエストした。その選択が上手く行かなかった感じはあるが、どちらにしてももう少しクルマの基本ペースを上げないと、タイヤ無交換作戦のチームに対抗するのは難しい。今日の結果を踏まえて明日へ向けてチームとミーティングしていく。タイトルについては、まだ可能性は残ってるようなので、最後までプッシュするしかないと思っている。

    ニック・キャシディ (au TOM’S RC F 36号車)
    今日は朝から非常に難しいコンディションの中、とても良い予選アタックができた。決勝レースはとてもタフで、ハードな戦いだった。最後は勝ちたかったが届かなかった。チャンピオンシップの面でも非常に重要なレースで表彰台獲得は悪くない結果だし、ミス無く良いレースが出来たので満足している。

    関連:【SUPER GT】 第3戦 結果:フォーラムエンジニアリングが今季2勝目

  • 【WRC】 トヨタ、フォルクスワーゲンのWRCドライバーの獲得を狙う

    【WRC】 トヨタ、フォルクスワーゲンのWRCドライバーの獲得を狙う

    トヨタのWRCチーム代表トミ・マキネンは、2017年のドライバーとしてフォルクスワーゲンの3人全員にアプローチしていると述べた。

    フォルクスワーゲンは、今シーズン限りでWRCを撤退することを発表。それにより、チャンピオンのセバスチャン・オジェ、そして、ヤリ-マティ・ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンは2017年のドライバーマーケットに解放された。

    トヨタのWRCプログラムの予算は十分だと考えられており、トミ・マキネンが元フォルクスワーゲンのトリオ全員を獲得するとの推測がなされている。

    「我々の陣営内で異なるオプションを議論する可能性を調査している」とトミ・マキネンは Autosport に述べた。

    「当然、我々は3名のドライバーに非常に興味を持っている」

    「我々は2018年にむけて準備を進めているが、できるだけ早く成功を求めている」

    「それらのドライバーの一人を獲得することができるかもしれないし、それが可能性を強化するかどうか見ている」

    トヨタは、2017年中盤の3台体制を目指しているが、すでにユホ・ハンニネンと契約しており、フルシーズンでの空席は1つだけとなる。

    トミ・マキネンは、ユホ・ハンニネンの存在が開発に不可欠だと語る。

    「4月にコルシカへ3台のマシンを持ちこむ計画だ」とトミ・マキネンは語る。

    「我々はプログラムで2台を走らせ、3台目は制限されたプログラムとなる」

    「ユホは全てのラリーで走る。我々は彼のフィードバックを必要としているし、クルマがどうなっているか、テストと比較してどうかを分析するためにも彼が必要だ」

    トヨタの2人目のドライバーとして、WRC2にシュコダから参戦するエサペッカ・ラッピが候補に挙げられていた。

    しかし、エサペッカ・ラッピは、フォルクスワーゲンの撤退が自身の見通しを妨げていると認める。

    「その3名は世界で最高のラリードライバーだ。そして、彼らはフリーだ」とエサペッカ・ラッピはフィンランドのメディアにコメント。

    「自分は彼らと戦うには十分ではないので、彼らが優先傾向にあるのは明らかだ」

  • 【WRC】 トヨタ、12月13日に2017年WRC参戦体制を発表

    【WRC】 トヨタ、12月13日に2017年WRC参戦体制を発表

    トヨタは、12月13日(火)にフィンランド・ヘルシンキにて2017年WRC参戦体制を発表する。

    当日は、ヤリスWRC参戦車両を披露するほか、チーム代表トミ・マキネンをはじめとする主要メンバーが集まり、開幕を目前に控えた意気込みを語る。

    なお、この発表会の模様は、翌14日(水)にTOYOTA GAZOO Racing公式WEBサイト内での公開が予定されている。

    関連:
    ・トヨタ、ユホ・ハンニネンを2017年WRCドライバーに決定
    ・【WRC】 トヨタ、マイクロソフトとのパートナー契約を発表

  • 【SUPER GT】 トヨタ:SUPER GT 第3戦&第8戦 もてぎ プレビュー

    【SUPER GT】 トヨタ:SUPER GT 第3戦&第8戦 もてぎ プレビュー

    11月12日(土)〜13日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの第3戦/第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」が開催される。

    5月にオートポリスで予定されていた第3戦が震災の影響で中止となったため、その代替戦が最終大会のもてぎに組み込まれ、「熊本地震復興支援大会」として1大会2レースとして開催されることとなった。これにより、今大会は12日(土)に第3戦の予選と決勝、13日(日)にシーズン最終戦となる第8戦の予選と決勝が行われる。

    2016年シーズンの終幕は史上初の週末2連戦
    大量得点可能な2日間でタイトルを勝ち取るのはどのチームか

    SUPER GT史上でも初めてとなる、この変則的な開催となったことで、タイトル争いは全く分からないものとなった。フルポイントの2レースが行われることで、この週末のみでポールポジションのボーナスを加えると最大42点が獲得出来ることとなり、数字の上では、GT500クラスに参戦している15チーム中14チームにタイトル獲得の可能性が残る。

    とはいえ、2位以下にもポイントは加算されることから、事実上はまだ自力優勝の可能性が残る(最大ポイント獲得&ライバルが両レース2位でもチャンピオン)上位7チーム、加えてそこから3ポイント差のランキング8位までがタイトルを争うと考えて良いだろう。

    このタイトルを争うであろう8チームに、LEXUS勢の6チーム全てが入っている。ランキングでは2,3,4,5,7,8位につけており、LEXUS包囲網で、RC F最後の年に念願のチャンピオンを獲得して有終の美を飾るべく臨む。

    珍しいオーバル併設のテクニカルコース
    1997年オープンと比較的新しい施設であるツインリンクもてぎは、1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースと4.801kmのロードコースが併設された、世界でも珍しいサーキット。メインストレートはオーバルのストレートと並行し、コース途中2回にわたってトンネルでオーバルコースの下をくぐる。

    ロードコースではSUPER GTやスーパーフォーミュラといった4輪のトップカテゴリーレースの他、二輪の世界選手権日本グランプリも開催されている。比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。

    観戦ポイントは数多く、後半セクションはコースの比較的近くで観戦できる他、オーバルコース脇は高さがあり、コースの広い範囲を見渡すことも出来るなど、バリエーションに富んでいる。

    ウェイトハンデ半減&ノーハンデでの戦い
    シーズン後半戦勢いに乗るLEXUS勢によるRC Fでのタイトル獲得に期待

    今大会、週末に2レース行われるが、土曜日の第3戦はウェイトハンデが獲得ポイント×1kgと半減、そして日曜日の決勝はノーハンデとなる。ランキング上位のチームほどこれまで積んできたウェイトから大きく変化するため、セッティングの変更も重要。加えて、土/日にそれぞれ予選と決勝を行うスケジュールの都合上、練習走行は金曜日の2回のみ。前戦タイから戻って来たばかりの車両で、チーム全体のセッティング能力なども問われることとなる。もてぎは追い越しの難しいコースということもあり、予選からきっちり車両を仕上げることがポイントになるだろう。

    注目のタイトル争いは、開幕からの2連勝でランキング首位を走るGT-R 1号車を、LEXUS勢が第6戦、第7戦に勝利するなど後半戦で追い上げており、10ポイント差の2位に大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR RC F 6号車。11ポイント差で立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車とヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が続く。

    そして、前戦タイで初勝利、先々週のスーパーフォーミュラでも最後までタイトルを争い、国本雄資が念願のチャンピオンを獲得するなど勢いは今最も熱い、関口 雄飛/国本組 WedsSport ADVAN RC F 19号車も15ポイント差と充分逆転圏内。そして、やや離されているものの名門トムスの2台、伊藤 大輔/ニック・キャシディ組 au TOM’S RC F 36号車とジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM’S RC F 37号車も土曜日の結果次第では充分タイトル争いに絡める位置につけている。

    昨年のもてぎ大会は雨とセーフティカーで波乱の展開となったが、カルダレッリ/平川組の37号車が勝利を飾っている。この週末もLEXUS TEAM一丸となってタイトル獲得へと挑む。

    GT300クラスでも、接戦なことは変わらない。トヨタ勢は今季1勝、2位1回の成績でランキングは5位ながら首位とは10ポイント差に嵯峨 宏紀/中山 雄一組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車がつけており、昨年ポール・トゥ・ウィンを飾ったもてぎで、悲願のチャンピオン獲得へ向け邁進する。