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  • トト・ヴォルフ 9歳の息子ジャックがカート選手権首位「一番大切なのは楽しむこと」

    トト・ヴォルフ 9歳の息子ジャックがカート選手権首位「一番大切なのは楽しむこと」

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフが、9歳の息子ジャック・ヴォルフのカート活動について語った。ジャックはイタリアで行われたレースで勝利を挙げ、IAMEカーティングシリーズのランキング首位に浮上。シーズン最終戦を前にタイトル争いをリードしている。

    F1チームを率いる立場である一方、父親として息子のレースを見守るヴォルフは、勝利を求める気持ちと、9歳の子どもにモータースポーツを楽しませることのバランスを取る難しさを明かした。

    9歳のジャック・ヴォルフがIAME選手権首位
    ジャック・ヴォルフはIAMEカーティングシリーズに参戦しており、最近のレースで優勝。シーズン最終戦を前にチャンピオンシップのトップに立った。

    サーキットで取材に応じたトト・ヴォルフは、ジュニアカートとF1には共通する部分が多いと語った。

    「すべてはここから始まる。F1は基本的に、これをステロイドで強化したようなものだ。同じようなレースだし、子どもたちが走っているのを見るのは本当に素晴らしい経験だ」

    イベントで親子そろってインタビューを受けた際、ジャックはチャンピオンシップを争うことにプレッシャーを感じているかと尋ねられ、シンプルに「うん」と答えた。

    「親として感情的になるのは当然」
    息子の言葉を受け、ヴォルフは若いレーサーに健全な環境を用意しながら、自身の感情をコントロールすることの難しさについて説明した。

    「適切なバランスを見つけることが重要だ。もちろん親として感情的に関わることになるし、それは完全に普通のことだ」

    「でも、彼はまだ9歳だ。ほかにも本当に小さな子どもたちがたくさんいる。だから正しいバランスを取らなければならないし、我々もそうしようとしている。時には間違えることもある」

    この日のレースでも、ジャックにとって簡単ではない時間があったという。しかし、ヴォルフはそうした経験そのものが将来につながると考えている。

    「難しい瞬間はある。今日も彼にはいくつか難しい場面があった。でも最後にはすべてがまとまった。小さな失敗の一つひとつが、将来に向けた学びになる」

    ジュニアカートの親へ「時間を与えてあげて」
    競争の激しいジュニアカートの世界で子どもを支える親たちにどのようなアドバイスを送るかと尋ねられると、ヴォルフは結果を急がせないことの重要性を強調した。

    「とにかく時間を与えてあげることだ。まだ本当に小さいんだから、カートを楽しませてあげてほしい。それが一番大切なことだ」

    ジャックの活躍と親子のインタビューはSNSでも話題となった。ファンからは将来のF1進出を期待する声も上がり、「いつかF1でフェルナンド・アロンソとレースをしているかもしれない」と冗談交じりに将来を予想するコメントも寄せられている。

    父トトはメルセデスF1を率い、母スージー・ヴォルフもレーシングドライバーとして活躍した経歴を持つ。まだ9歳のジャックにとってF1は遠い未来の話だが、まずはカートを楽しむことを最優先にしながら、そのキャリアを歩み始めている。

  • トト・ヴォルフ F1セーフティカー論争でFIA擁護「ショーはスポーツに従うべき」

    トト・ヴォルフ F1セーフティカー論争でFIA擁護「ショーはスポーツに従うべき」

    トト・ヴォルフは、F1イギリスGP終盤のセーフティカー運用を巡る混乱について、FIAが最終的に規則通りの判断を下したことを支持した。レースは当初「セーフティカーが残り1周で退去する」と表示されたものの、ソフトウェアエラーによって最終ラップまでセーフティカー先導が続き、物議を醸した。

    メルセデス勢にとってはジョージ・ラッセルが2位を守る結果となった一方、新品ソフトタイヤへ交換したルイス・ハミルトンには逆転の機会が失われた。

    しかしヴォルフは、エンターテインメントよりも競技規則を優先すべきだとの考えを示している。

    FIAの判断を全面支持「ショーはスポーツに従うべき」
    シルバーストンでは、レース終盤にマックス・フェルスタッペンがクラッシュしたことでセーフティカーが導入された。

    FIAは一度「LAPPED CARS MAY NOW OVERTAKE(周回遅れ車両は追い越し可能)」とのメッセージを表示した後、「セーフティカーはこの周回で退去」と誤表示した。しかし、この表示はソフトウェアエラーによるもので、最終的にはF1競技規則に従い、セーフティカーは最終ラップ終了までコース上に留まった。

    レース後、ヴォルフはこの判断について次のように語った。

    「2021年にこれが起きてくれていたらよかった。あの時の方がはるかに重要だった」

    「だが、今回は規則が守られた。それは良いことだ。時には最もエキサイティングな結末にならないこともあるが、これはスポーツなんだ」

    「ショーはスポーツに従うべきであって、その逆ではない。だからFIAがあの判断を下したのは正しかった」

    2021年アブダビGPとの比較
    今回の出来事は、2021年F1最終戦アブダビGPを思い起こさせるものとなった。

    当時はレースディレクターだったマイケル・マシが、本来の手順とは異なる形でセーフティカーを解除し、最終ラップの勝負を演出。その結果、ルイス・ハミルトンはタイトルを逃し、マックス・フェルスタッペンが初のワールドチャンピオンを獲得した。

    ヴォルフは、その経験を踏まえた上で、今回は規則が厳格に適用されたことを評価している。

    ラッセルも「2021年と同じような議論」と理解
    ジョージ・ラッセルも、レースがセーフティカー先導のまま終了したことについて理解を示した。

    「もちろん、セーフティカーのままレースが終わるのは残念だ。でも、2021年アブダビGPのことを思い出してほしい。それがレースというものなんだ」

    「誰かがクラッシュすることは事前に計画できるものではないし、レース終盤だからといってF1やFIAの対応が変わるべきではない」

    「過去20年間を振り返っても、セーフティカー先導で終わったレースは実際にはそれほど多くない。残念ではあるけれど、それがルールだと思う」

    一方、ハミルトンはラッセルの隣で会見に臨み、「ジョージが言った通り。それ以上付け加えることはない」とだけコメントした。

    F1 セーフティカー

    ソフトウェアエラーが混乱の原因に
    FIAによると、混乱の原因はレースコントロールのソフトウェアエラーだった。

    周回遅れ車両の追い越し許可が出された時点で、F1競技規則第B5.13.5(c)により、セーフティカーは「その次の周回終了時」にしかピットへ戻ることができなくなる。

    そのため、誤って表示された「セーフティカーはこの周回で退去」というメッセージは取り消され、結果として最終ラップまでセーフティカーが先導する形となった。

    ヴォルフはこの点についても冷静な姿勢を示した。

    「もちろん見せ場という意味では、ルイスがソフトタイヤで僕たちやルクレールと戦う姿を誰もが見たかっただろう」

    「だが、こういう状況ではミスは起こるものだ。修正されたのだから、それで問題ない」

    今回のセーフティカー運用は多くの議論を呼んだものの、ヴォルフは2021年アブダビGPの教訓を踏まえ、「規則を優先したFIAの対応こそ正しい」と明確に支持する姿勢を示した。競技性とエンターテインメントのバランスが問われるF1において、その発言は今後も議論の基準となりそうだ。

  • トト・ヴォルフ、クリスチャン・ホーナーのF1復帰に懐疑的「簡単ではない」

    トト・ヴォルフ、クリスチャン・ホーナーのF1復帰に懐疑的「簡単ではない」

    2026年F1シーズンのパドックにおいて、クリスチャン・ホーナーの復帰の可能性が取り沙汰される中、メルセデス代表トト・ヴォルフはその実現性に疑問を呈した。

    レッドブルを20年にわたり率いたホーナーは、2025年途中に解任された後、アルピーヌへの関与や投資を通じた復帰の道が噂されているが、ヴォルフは「単純な復帰にはならない」との見方を示している。

    復帰を阻む“過去の影響”
    ヴォルフは、ホーナーが築いてきたキャリアの一方で、その言動や過去の出来事が今も影響を及ぼしていると指摘した。

    「彼は多くのものを壊してきた。そしてそれは、この小さな世界では必ず影響を残すものだ」

    2024年に浮上した不適切行為の疑惑(最終的には潔白とされた)も含め、F1という閉鎖的な環境では reputational damage(評判の毀損)が長く尾を引く可能性があると示唆した形だ。

    アルピーヌ投資との“無関係”を強調
    また、メルセデスがアルピーヌの株式取得に関心を示している件についても、ホーナーの復帰阻止が目的ではないと明言した。

    「我々がその投資を検討しているのはクリスチャンとは無関係だ」

    「誰がアルピーヌに関与するかという競争だという話は作り話に過ぎない」

    両者の長年のライバル関係から生まれた憶測を否定し、あくまでビジネス判断であると強調している。

    “必要な存在”としての評価も
    一方でヴォルフは、ホーナーの存在そのものを完全に否定しているわけではない。

    「F1には個性が必要だ。彼のような存在は物議を醸すが、それもまたこのスポーツの一部だ」

    さらに、フェラーリ代表フレデリック・バスールとの会話を引き合いに出し、「良い者も、悪い者も、醜い者も必要だ」と語り、現在のF1が“均質化”している可能性にも言及した。

    修復されなかった関係と評価
    ヴォルフとホーナーの関係は、特に2021年タイトル争いを頂点に激化し、個人的な対立にまで発展した。

    「なぜ彼がああしたのか、今でも理解できないことがある」

    としながらも、

    「最悪の敵にも親友はいる。そこには何かしらの良さがあるはずだ」

    と一定の評価も残している。

    最終的にヴォルフは、ホーナーの将来について距離を置いた立場を示した。

    「彼が戻るかどうか、どんな役割になるかは分からない。だが私はどんな結果でも受け入れる」

    F1における“最大のライバル関係”のひとつだった両者。その余韻は今なおパドックに影を落としている。

  • トト・ヴォルフ マックス・フェルスタッペンのF1離脱を懸念「去ってほしくない」

    トト・ヴォルフ マックス・フェルスタッペンのF1離脱を懸念「去ってほしくない」

    トト・ヴォルフ(メルセデスF1代表)は、マックス・フェルスタッペンの将来について言及し、F1を離れる可能性に懸念を示した。

    2026年F1日本GPではレッドブルの競争力不足と新レギュレーションへの不満が重なり、フェルスタッペンはこれまでにない落胆した様子を見せていた。その発言は単なる不満にとどまらず、F1でのキャリアそのものを見つめ直しているかのような重みを持っている。

    では、なぜフェルスタッペンはここまでの状態にあるのか。そしてヴォルフはそれをどう見ているのか。

    ヴォルフ「去ってほしくない」
    ヴォルフは、フェルスタッペンの現状について理解を示しつつ、その離脱を望んでいないと明言した。

    「マックスは非常に感情的なドライバーだ。彼にとって最も重要なのはドライビングの楽しさだ。今それが満たされていないことは容易に想像できる」

    「我々としてはマックスをF1から完全に失わないことを望んでいる。しかし我々には2人のドライバーがいるし、現時点で何かを変えるつもりはない」

    フェルスタッペンの苦悩は、単なる結果の問題ではなく、F1そのものへの満足度に関わるものだとヴォルフは見ている。

    「言葉にできない状態」フェルスタッペンの本音
    フェルスタッペンは自身の心理状態について、言葉では表現できないほどのものだと語った。

    「もうフラストレーションすら感じていない。その先にいる状態だ」

    「英語でもオランダ語でも適切な言葉が見つからない。言葉がない」

    「個人的に考えなければならないことがたくさんある」

    さらに、その意味を問われるとこう答えている。

    「人生だ……ここでの人生だ」

    この発言は、単なるレース結果を超えたレベルでの葛藤を示唆している。

    レギュレーションとマシンへの不満
    背景には2つの大きな要因がある。ひとつはエネルギー管理が重視される現行レギュレーションへの不満、もうひとつはレッドブルの競争力不足だ。

    「マシンに乗る以上は全力を尽くしたい。しかし今のF1ではそれができないし、楽しめていない」

    「長期間家を離れているのだから、少なくともやっていることに喜びを感じたい」

    現在はGTレースなど他カテゴリーで楽しみを見出そうとしているが、それも長期的な解決にはならない可能性があるという。

    「他のカテゴリーで楽しさを見つけようとしているが、それもいずれは十分ではなくなるだろう」

    揺らぐモチベーションと今後
    フェルスタッペンは、自身の将来がF1の今後の方向性に左右される可能性にも言及している。

    「来年に向けてどのような決定が下されるかに大きく依存する」

    また、鈴鹿でのメディア対応をめぐる騒動についても触れ、自身の対応を正当化した。

    「僕に敬意を払わないなら、なぜ僕が敬意を払う必要がある?」

    「誰が善意を持っていて誰がそうでないかは分かる。あのような態度は明らかに善意ではない」

    レッドブルの苦戦とレギュレーションへの評価が分かれる中、フェルスタッペンはこのままでは厳しいシーズンになると警告している。

    「マイアミまでのブレイクで状況が変わることを願っている。このままなら非常に長いシーズンになる」

    トップドライバーの一人がここまで率直に不満と葛藤を語る現状は、F1全体にとっても無視できないサインとなっている。

    Source: GMM

  • トト・ヴォルフとクリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株争奪戦で再び対決

    トト・ヴォルフとクリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株争奪戦で再び対決

    2026年F1シーズンの舞台裏で、再び大きな政治的駆け引きが動き始めている。メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフが、アルピーヌの株式取得に向けた入札に参加したと報じられ、かつての宿敵クリスチャン・ホーナーとの新たな対立構図が浮上している。

    対象となっているのは、米投資会社オトロ・キャピタルが保有するアルピーヌの株式24%。この株式の売却を巡っては複数の投資家が関心を示しており、その中にヴォルフとホーナーが含まれていると伝えられている。

    アルピーヌ株式24%を巡る争い
    アルピーヌのエンストン拠点チームの株式24%は、現在オトロ・キャピタルが保有している。同社は3年前に約2億ユーロでこの株式を取得しており、ハリウッド俳優のライアン・レイノルズやゴルファーのローリー・マキロイらが投資家として名を連ねることで知られている。

    現在、複数のグループがこの株式取得に関心を示しており、チームのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、以前から「いくつかのグループが関心を示している」と語っていた。

    その有力候補のひとりが、元レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーだ。ホーナーは投資コンソーシアムを率いて入札を行ったとされ、ブリアトーレとの関係もあり、以前からアルピーヌへの関与が噂されていた。

    しかしここに来て、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフも入札に参加したことが明らかとなり、争いの構図は一気に注目を集めている。

    アルピーヌの企業価値は約25億ポンド
    報道によれば、今回の入札はチーム全体の企業価値を約25億ポンドと評価する水準とされている。この評価額を基準にすると、オトロ・キャピタルが保有する24%の株式は約6億ポンドに相当する計算になる。

    もしこの水準で売却が成立すれば、オトロ・キャピタルにとっては大きな利益となる可能性が高い。

    一方で、この株式売却には条件も存在する。オトロ・キャピタルの株式売却は2026年9月まではルノー・グループの承認が必要となっており、それ以降はより自由に売却できるようになるとされている。

    そのため、現時点で提出されている入札がそのまま成立するかどうかは不透明で、最終的な決定まで数か月かかる可能性がある。

    メルセデスとの関係強化の可能性
    ヴォルフの入札がルノー側にとって魅力的な理由のひとつは、メルセデスとの既存の関係にある。

    2026年F1シーズンからアルピーヌはメルセデスのパワーユニットとギアボックスを使用するカスタマーチームとなっており、両者の技術的な結び付きはすでに存在している。

    そのためヴォルフが少数株主として関与すれば、メルセデスとアルピーヌの関係がより強固になり、事実上の“姉妹チーム”のような関係になる可能性も指摘されている。

    ただしこの構図は、ひとつの人物や組織が複数のF1チームに影響力を持つことになるため、利益相反の問題を巡って議論を呼ぶ可能性もある。

    トト・ヴォルフ クリスチャン・ホーナー F1 アルピーヌF1チーム

    ヴォルフとホーナーの新たな戦い
    もしヴォルフの入札が受け入れられれば、F1の舞台裏では再びヴォルフとホーナーの対立が注目されることになる。

    両者はこの20年のF1で最も成功したチーム代表のひとりであり、彼らが率いたチームは過去15シーズンのうち14回の世界タイトルを分け合ってきた。

    その関係は敬意と敵意が入り混じったものとして知られ、Netflixのドキュメンタリーでも度々取り上げられてきた。

    ポーパシング問題を巡る議論では、ホーナーがヴォルフに対して「問題があるなら自分たちのマシンを変えればいい」と強烈な言葉を投げかけた場面も有名だ。

    またホーナーがレッドブルを離れた際には、ヴォルフが送ったメッセージも話題になった。

    「何と言えばいいのか分からなかった。君は時に本当に嫌なやつだったが、同時にこのスポーツに欠かせない存在でもあった。誰と戦えばいい? 君が言っていた“愛憎入り混じる関係”はどうなる?」

    これに対してホーナーは次のように返信した。

    「長年こうして競い合えたことを楽しんできた。ライバル関係と競争、そして皮肉の応酬に感謝する。統計が示す通り、誰も僕たちには近づけなかった。君の今後の幸運を祈っている。追伸、髪を切ったほうがいい」

    ホーナーのF1復帰の可能性
    ホーナーは現在、レッドブル退任後にフリーエージェントの立場にあり、2026年夏にはF1復帰の可能性があると見られている。

    本人も欧州モーターショーで「F1にはまだやり残したことがある」と語っており、チームに関わる場合はオーナーシップを伴う形を望んでいると明かしている。

    アルピーヌ株式の入札は、まさにその条件に合致する可能性のある案件だ。

    もしこの争いが続けば、F1の政治的な舞台裏では、ヴォルフとホーナーの新たな“戦い”が再び始まることになるかもしれない。

  • トト・ヴォルフがクリスチャン・ホーナーを批判「特権意識が命取りになった」

    トト・ヴォルフがクリスチャン・ホーナーを批判「特権意識が命取りになった」

    メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフが、長年F1のパドックで対立してきた元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーに対し、辛辣な言葉を投げかけた。

    ホーナーは今季のF1イギリスGP後、20年間務めたレッドブルのチーム代表職を解任されたが、ヴォルフはその背景について「彼の特権意識が最終的に破滅を招いた」と語っている。

    ヴォルフは英紙『The Telegraph』の取材に応じ、2021年F1アブダビGPの結末について振り返る中で、この発言を行った。同レースでは、セーフティカー再スタート時のマイケル・マシによる判断ミスにより、ルイス・ハミルトンがタイトルを失い、マックス・フェルスタッペンが初のワールドチャンピオンに輝いた。

    2021年アブダビGPの記憶はいまも消えない
    ヴォルフは、この一件が今なお自身とハミルトンの心に深く残っていると明かした。

    「昨日もルイスとその話をした。私は毎日のように考えているし、彼も同じだ」

    「チームにとっても忘れられない出来事だ。どちらもチャンピオンにふさわしかったが、サッカーに例えるなら、審判が悪い判定を下した。ゴールは決まり、試合は終わってしまった」

    そう語ったうえで、ヴォルフはホーナーが当時の出来事について誤りを認めたことがあったかを問われ、次のように答えている。

    「彼がそれを認めることは一度もなかった」

    「他人の立場に立てない性格的欠陥」
    ヴォルフは、ホーナーの姿勢そのものに問題があったと指摘する。

    「私は常に反対側の立場からも考えようとする。彼らの視点に立てば、彼らが世界チャンピオンに値すると考える理由も理解できる。不公平な出来事もシーズン中にはあったし、あのレース結果は年間のパフォーマンスを反映しているとも言える」

    「だが、クリスチャンはその逆の立場を認めることができなかった。もしあの日、立場が逆だったら大惨事だったはずだし、彼はあらゆる侮辱の言葉を並べ立てていただろう」

    「内省する力や、少しでも相手の立場を思いやる姿勢が、彼には決定的に欠けている。それは彼の性格的な欠陥だ」

    そして、ヴォルフはこう結論づけた。

    「彼には特権意識があった。すべての権力を自分が持っていて当然だと思っていた。その結果、レッドブルは彼にそこまでの権力を与えたくなかった。それが最終的に彼自身に跳ね返った」

    絶えなかった両者の対立
    ヴォルフとホーナーは、F1の熾烈なタイトル争いとともに、コース外でも幾度となく衝突してきた。2024年シーズン終盤、マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルの件を巡る騒動では、ヴォルフがホーナーを「キャンキャン吠える小型テリア」と呼び、話題を集めたこともある。

    ホーナーは現在、レッドブルと退職金を含む合意に達しており、2026年には再びF1のパドックに戻ることが可能な状況だ。次の居場所を探す中で、かつての宿敵から投げかけられたこの厳しい評価は、今後も尾を引くことになりそうだ。

  • トト・ヴォルフ メルセデスF1の持株一部をクラウドストライクCEOに売却

    トト・ヴォルフ メルセデスF1の持株一部をクラウドストライクCEOに売却

    メルセデスF1のCEO兼チーム代表であるトト・ヴォルフが、自身の持ち株会社の一部をサイバーセキュリティ大手クラウドストライクの創業者兼CEO、ジョージ・カーツに売却した。これにより、カーツはメルセデスF1チームの株式5%を保有することになる。

    カーツが取得したのは、ヴォルフが保有する持株会社の15%。メルセデスF1は現在、メルセデス・ベンツ、イネオス、そしてヴォルフの3者がそれぞれ3分の1ずつ出資する体制となっており、今回の取引はヴォルフの持分の一部がカーツに移動した形だ。

    さらにカーツは、メルセデスの戦略ステアリング委員会に加わり、チームの技術戦略に関するアドバイザーも務めることが発表された。委員会にはメルセデス会長のオラ・ケレニウス、イネオスCEOのジム・ラトクリフ、そしてトト・ヴォルフが名を連ねており、新体制は技術分野での意思決定を強化する狙いがあるという。

    ヴォルフはカーツの加入について次のように歓迎した。

    「ジョージの経歴は非常に幅広く、レーサーでもあり、メルセデス-AMGのスポーツアンバサダーであり、卓越した起業家でもある。レースの要求を理解すると同時に、テクノロジー企業を立ち上げ成長させる現実も理解している。その組み合わせは、F1の未来にますます関連性を持つ特別な洞察をもたらしてくれる」

    一方、スポーツカーの経験豊富なレーサーでもあるカーツは、新たな役割への意欲をこう語った。

    「レースでもサイバーセキュリティでも、勝利にはスピード、精度、そしてイノベーションが求められる。ミリ秒が重要で、実行力が勝敗を分け、データが勝つ。テクノロジーは競争優位と人間の能力をあらゆる分野で再定義している。チームが安全に前進できるよう貢献できることを楽しみにしている」

    今回の株式移動はメルセデスF1の経営体制に大きな変更をもたらすものではなく、ヴォルフはこれまで通りチーム代表兼CEOとしての地位を維持する。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    60億ドルの高評価が示すF1チーム価値の急騰とメルセデスF1の強固な経営基盤
    今回の取引は、メルセデスF1チームの企業価値を60億ドル(約9300億円)と評価した上で成立したもので、これはF1チームとして歴史的に最高クラスの評価額となっている。この評価額に基づけば、ヴォルフが売却した持株の対価はおよそ3億ドル(約460億円)に相当する。

    F1では近年、チーム価値の高騰が続いており、今年9月にはマクラーレンの企業価値が35億ポンド(約6500億円)と算出されるなど、F1チームが世界的スポーツフランチャイズに近い水準まで上昇している。メルセデスF1は、フェラーリに次ぐ“F1で最も価値の高いチーム”として位置づけられており、今回の取引がその評価をさらに裏付ける形となった。

    メルセデスF1の収益源は、スポンサーシップ、F1の分配金、ライセンス収入、さらにはウィリアムズやアストンマーティンへのギアボックス供給といった技術支援による収益に支えられている。2023年にはチーム収益が6億3600万ポンドに達しており、この高い収益性が企業価値の上昇を後押ししている。

    また、今回のカーツの参画は、単なる投資にとどまらず、F1がアメリカ市場で急速に拡大している現状とも関係している。
    Netflix『Drive to Survive』のヒットや、アメリカ国内でのレース増加(オースティン、マイアミ、ラスベガス)の追い風を受け、F1は米国で最も成長しているスポーツコンテンツのひとつとみなされており、カーツ自身も「F1のバリュエーションはNBAやNFLに近づく可能性がある」と語っている。

    なお、メルセデスF1の株主構成そのものは変わらず、メルセデス、イネオス、ヴォルフ(とその持株会社)が引き続き“3つの柱”としてチームの大枠を支える体制に変更はない。カーツの参画はあくまでヴォルフの個人持分の一部取得であり、チーム全体の意思決定構造に直接的な変化はないものの、技術戦略に関する議論への新たな視点をもたらすと期待されている。

  • 「トトを望んでいない」 メルセデスF1内でラッセルとヴォルフに確執?

    「トトを望んでいない」 メルセデスF1内でラッセルとヴォルフに確執?

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、メルセデスF1チーム内でジョージ・ラッセルとトト・ヴォルフ代表の間に「緊張関係」が生じていると語った。

    ラッセルは依然として2026年シーズン以降の契約を締結しておらず、現時点で来季の去就は未定となっている。とはいえ、多くの関係者は2026年もチームに残留するとみており、契約交渉の遅れはラッセル自身がより良い条件を求めているためだとされている。

    しかし、ヴォルフ代表がマックス・フェルスタッペンの獲得に関心を示しているという噂が、チーム内部に微妙な空気を生んでいるとシューマッハは指摘する。

    「噂では、ラッセルはもうトトを望んでいない、あるいはアドバイザーとしての関わりも望んでいないという話がある」とシューマッハは『Backstage Boxengasse』ポッドキャストで語った。

    「彼は、チームがフェルスタッペンに対して公に“アプローチ”をしていた時期に少し苦しんだと思う。自分が脇に追いやられたように感じたのではないか。そういう印象を受けた。だから、両者の間には緊張があったと思うし、とくに当時の状況下ではそうだったと思う」

    ラッセルは前戦シンガポールGPでポールポジションを獲得し、決勝でも優勝。復調の兆しを見せている。

    シューマッハは、その予選週末で契約交渉が前進した可能性があると推測している。

    「思い出してほしい。トト・ヴォルフは予選後に私たちとのインタビューを突然キャンセルした」とシューマッハはドイツ『Sky』で明かした。

    「そのとき、何か重要な話し合いが行われていたのではないかと感じた。日曜日に彼が『両ドライバーともメルセデスに残る』と話したからね。つまり、あの土曜日にまだ交渉が続いていて、ジョージが少し不機嫌だったのだろう。私はあの日に多くのことが話し合われ、合意に達したのだと思う。でなければ、ヴォルフがカメラの前に立つことはなかっただろう」

    メルセデス内部に漂う微妙な緊張
    ラッセルとヴォルフの関係は、メルセデスが2026年の新レギュレーション時代に向けてどのようなチーム体制を築くのかを象徴している。

    フェルスタッペンへの関心が報じられる一方で、ラッセルは現メルセデスのエースとして存在感を示しており、両者のバランスがチーム内の重要なテーマとなっている。

    シンガポールでの勝利により、ラッセルは再び強さを証明したが、チーム内の関係性には依然として微妙な緊張が残っているようだ。

    Source:racingnews365.com

  • トト・ヴォルフ メルセデスF1での栄光と試練 レガシーを決めるのは2026年?

    トト・ヴォルフ メルセデスF1での栄光と試練 レガシーを決めるのは2026年?

    トト・ヴォルフのメルセデスF1代表としての経歴は、2013年にチームに加わって以来、輝かしいものだった。オーストリア人の彼は、2014年に始まったV6ターボハイブリッド時代における先導役だった。

    2017年と2018年にフェラーリと激しい戦いを繰り広げ、いずれもメルセデスが勝利した困難な挑戦を含め、チームを率いた。さらに、2021年にはルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンによる伝説的なタイトル争いの中でチーム代表を務め、ドライバーズタイトルは逃したがコンストラクターズタイトルは獲得した。

    15ものF1タイトルを手にしたことで、トト・ヴォルフはすでにスポーツ史上もっとも傑出したチーム代表のひとりとして殿堂入りしている。

    こうした中で、2026年シーズンとメルセデスの成績は、トト・ヴォルフのチーム代表としてのレガシーに大きな影響を与える可能性がある。チームがトップに返り咲き、タイトルを争うならば、彼の名声はさらに確固たるものになる。一方で、そうならずメルセデスが優勝争いに絡めなければ、2026年シーズンはトト・ヴォルフの評価を決定づける分岐点となり得る。

    トト・ヴォルフのメルセデスでの始まり
    多くの人々は、ヴォルフがメルセデスを率いて支配的な時代を築いたことを覚えているが、実際にはロス・ブラウンからチームを引き継いだ形だった。ヴォルフは2013年にディレクターとしてチームに参加。2014年にはパディ・ロウと共にチーム代表のひとりとなり、その後まもなく単独の指導者となった。

    2014年に支配を始めたチームは、2017〜18年以降とは大きく姿を変えており、その変化にはヴォルフの色が濃く刻まれていた。最初の数年の勝利を経て、F1を支配したメルセデスは完全にヴォルフのDNAを持つチームになっていた。しかしその一方で、ヴォルフが最終的にメルセデス内で権力を掌握する過程や、ロス・ブラウンがどのように追い出されたかについては疑問の声もある。実際にはヴォルフとニキ・ラウダがブラウンを孤立させ、ブラウンは生き残りのために戦うよりも離脱を選んだのだった。

    唯一の汚点
    彼の経歴における最大の汚点は、近年特に注目を集める点だ。それは、トト・ヴォルフがロス・ブラウンの敷いた基盤に依存していたのではないか、という指摘である。ヴォルフは2013年にエグゼクティブディレクターとしてチームに加わり、2014年にはブラウンが去っていた。その時点でブラウンが築いた組織は極めて強力で、V6ハイブリッドPUは群を抜いて優れており、チーム体制も優秀な人材で固められていた。つまり土台は整っていたのだ。

    確かにその後8年間支配を維持した努力は評価に値するが、2014年のスタート時点においてはメルセデスが他を圧倒する基盤を持っていたのも事実である。したがって、ヴォルフが15の世界タイトルを持つことは正当だが、「メルセデス帝国を築いた」のではなく「受け継いだ」のだという意見が根強く存在する。

    トト・ヴォルフ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスは4年間の再建を経た
    重要なのは、もしトト・ヴォルフがチームを再びトップに導けば、誰も彼の功績を疑えないということだ。現在のメルセデスは完全に彼のDNAを宿し、外部の影響は存在しない。確かにチームは過去4年間低迷しているが、F1は波のあるスポーツであり、勝てる時もあれば勝てない時もある。今回の場合、丸々ひとつのレギュレーション期を棒に振り、再編成と再構築に時間を費やした。2026年のマシンは完全にヴォルフが作り上げたチームによるものである。

    もしこのチームが再びトップに返り咲けば、トト・ヴォルフは再度王者の座に返り咲く可能性がある。だがもし失敗すれば、2つのレギュレーション期連続で失敗することになり、ヴォルフの将来のリーダーシップだけでなく、これまでの功績そのものに疑問符が付く。トト・ヴォルフは現役で最も成功したチーム代表のひとりであることは間違いないが、2026年に再び誤れば、彼の未来と過去が同時に精査されることになる。

  • メルセデスF1代表ヴォルフ 「理想的な後任が見つかれば即座に席を譲る」

    メルセデスF1代表ヴォルフ 「理想的な後任が見つかれば即座に席を譲る」

    トト・ヴォルフは、理想的な後任が現れたなら自らメルセデスF1チーム代表の座を「即座に vacate(空け渡す)」と明かした。

    ヴォルフは2013年からシルバーアローズを率い、史上最多となるコンストラクターズ選手権8連覇と、ドライバーズ選手権7回のタイトルをチームにもたらした。

    しかし、2022年に導入されたグラウンドエフェクトカーの時代に入って以降、メルセデスは苦戦を強いられ、2021年の最後のタイトル獲得以降はわずか6勝にとどまっている。それでもヴォルフの職は失われていない。グラウンドエフェクト時代での支配を終えた後に解任された元ライバルのクリスチャン・ホーナーとは対照的だ。

    ヴォルフがホーナーと異なるのは、彼自身がメルセデスチームの共同オーナーである点だ。彼はまた、マクラーレンが採用しているCEOザク・ブラウンとチーム代表アンドレア・ステラの二頭体制モデルを一つの解決策として挙げた。

    「僕は、辞めるには自分を解雇しなければならないという点で、もしかしたら少し有利な立場にいるのかもしれない」と、メルセデスのCEO兼チーム代表を務めるヴォルフは語った。

    「他の株主と合意の上で、僕がチーム代表でなくなった場合は、CEOや会長、エグゼクティブ会長でも非エグゼクティブ会長でもなることができるんだ。もし自分以上に貢献できる人材がいると感じたら、即座にその座を譲るだろう。あるいは商業面だけに専念するか、レースチームの運営だけに関わる形に移行するかもしれない」

    「我々は組織として非常に大きくなった。マクラーレンの体制を見れば分かるだろう。ザクは商業的な業務を担い、世界中でイベントに参加している。もし僕が彼の立場だったらそんなことはできない。そしてアンドレアがスポーツ面を運営している。もしかしたらそれが未来の形なのかもしれない」

    「長期的には、そうした役割を担える人材を特定していきたい。だからもし朝起きて、自分よりもうまくやれる人がいると思ったら、即座にそうするだろう。それには何の疑いもない」

    「2014年の僕と今の僕は同じ人物ではない。確かにそうだ。でもその分を補おうとしている。ここに来たときは“暗殺者”のようだったが、少し丸くなってしまった。それはスポーツにおいては良くないことだ。だからこそ、知性や他の何かで補わなければならないんだ!」

    トト・ヴォルフ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ヴォルフは現在のF1グリッドで最も長くチームを率いる代表であり、近年ではチーム代表がフットボールクラブの監督のように頻繁に入れ替わる流れとは対照的だ。

    かつてのF1では、コーリン・チャップマン(ロータス)、ロン・デニス(マクラーレン)、フランク・ウィリアムズ(ウィリアムズ)のように、共同オーナーがチーム代表を兼任するのが伝統だった。

    2025年6月には、フレデリック・バスール(ヴォルフの親友)がフェラーリの低調なシーズン序盤を受け、イタリアメディアから厳しい批判を浴びた。タイトル争いを期待されながら結果が出せなかったからだ。

    バスールはカナダGPで強い反撃を見せ、その後フェラーリとの契約を更新したが、ヴォルフは自身もメルセデスでの初期に似た経験をしたと語る──規模は小さかったが。

    「僕のキャリアの初めには『トトはまだ適任なのか?』と何度も聞かれた」と語るヴォルフ。2014年から2016年にかけて、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがタイトルを争う熾烈なライバル関係をマネジメントした時期のことだ。

    「その評価は、チームは最高で僕は天才だと言われたかと思えば、翌週には権威を失い、ルイスとニコの状況を完全に制御できず、僕はこの仕事にふさわしくないと言われたりした。そんなふうに揺れ動いていた」

    「これを100倍にしたのがイタリアだ。ガゼッタを読めば分かる。だから僕はフレッドに『ガゼッタを読むな、ウェブサイトも見るな』と言った。なぜなら、チーム代表を題材にパロディやコメディが作られる国なんて他にないからだ」

    「フレッドは本当に心を痛めていたけれど、僕はそれを見て『これは素晴らしいことだ』と思ったんだ」