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  • MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 初日レポート

    ビニャーレスとロッシ、初日2番手と5番手
    フリープラクティスを順調にスタート

    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、チャンギ・インターナショナル・サーキットでのフリープラクティスにて、2回のセッションのほとんどの時間帯で上位をキープし、総合順位ではそれぞれ2番手と5番手で初日を終えた。

    ビニャーレスはフリープラクティス第1セッション、スタートからわずか10分でウォーミングアップを済ませると一気に3番手へ浮上。コースの特徴をつかんだことでペースも上がり、2回目の走行では1分31秒台に入れて2番手につけた。終盤ではさらにセッティングを煮詰めて4回目の走行に臨むと、セッション終了を知らせるフラッグが提示されたあとの最終ラップで、ただひとり1分30秒台を記録。1分30秒979のベストタイムで2番手以下に0.191秒差をつけ、トップでセッションを終えている。

    第2セッションではさらに調子を上げ、タイムアタックを始める前から2番手につける好調ぶり。翌日のフリープラクティス第3セッションがウエット・コンディションとなる可能性を考慮し、終盤でさらにプッシュすると1分30秒597へと短縮して再びトップに浮上した。しかしその後の2ラップはクリアスペースに恵まれず、タイムを更新することができずに2番手に後退。総合成績ではトップから0.193秒差の2番手となった。

    チームメイトのロッシもセッション開始早々から順調にペースアップ。最初の走行で1分31秒台を記録して2番手につけ、その後はマシンのベース・セッティング向上を目指して作業に集中した。3回目の走行ではその成果を確認しながら、3ラップ連続で1分32秒台を下回るハイペースを披露。最終的にはトップのビニャーレスから0.503秒差の1分31秒482で第1セッションを6番手で終えている。

    第2セッションではほとんどの時間帯でハード・コンパウンドのタイヤを使用してセッティングに取り組み、最後の7分でソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックを行った。するとすぐさま2番手に浮上したもののポジションを守り切ることはできず、最後の2ラップで記録した1分30秒733で5番手。トップとの差は0.329秒だった。

    クアルタラロとモルビデリ、タイGP初日にトップと3番手獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロ とフランコ・モルビデリは、タイGPのフリープラクティス初日でそれぞれトップと3番手を獲得して絶好調。

    クアルタラロはMotoGPで初めて走るコースに素早く適応し、1ラップの速さだけでなく、コンスタントにペースを維持する安定した走りを披露。午前中の第1セッションで2番手につけると、午後からの第2セッションではコンマ8秒近く短縮する1分30秒404でトップに立った。

    チームメイトのモルビデリも、このところの好調を維持して絶好のスタート。第1セッションで7番手につけ、第2セッションでは1秒近く短縮する1分30秒625を記録して3番手に浮上した。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分30秒597)
    「このコースではいつも非常に速く走ることができます。もう少し伸ばせる部分もあると思いますが、現状にはとても満足しています。今日は良い仕事ができましたし、明日、もう一度、さらに上げていくチャンスが残っているので、予選セッション終了後、どのポジションにつけているか楽しみです。今日のところはラップタイムもリズムも上々。明日、もう一歩、前進を目指します」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合5番手/1分30秒733)
    「ヤマハ勢がみな上位につけることができたので、とても良かったと思います。とくにタイムアタックのためにソフト・コンパウンドのタイヤを履いたときには、マシンが非常によく走ってくれました。その一方で決勝用セッティングでは課題も残っている状態。ライバルたちもとても強いので、前後タイヤのチョイスを正しく行うことが重要です。タイムアタックに不安はありません」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「昨年の経験から、ここチャンギ・インターナショナル・サーキットはヤマハのマシンとの相性がとても良いことがわかっています。今日は両セッションとも順調で、おもに電子制御システムの調整、さまざまなタイヤ・スペックのテスト、さらには新型エキゾーストも試しましたが、一度も問題にぶつかることはありませんでした。ライダーたちもタイムアタックでは良い感触をつかんでいるので、明日は決勝用セッティングでもっと上を目指していきます。明日の雨の可能性を考えれば、ふたりが今日の時点でトップ10を獲得していることが重要です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (フリー走行総合トップ/1分30秒404)
    「今日は一日中、とても順調でした。たくさんの仕事を予定通りにこなし、その結果として、タイムアタックでのスピードもライディングのリズムにも好感触を得ることができました。明日はタイヤ・テストに少し時間を割く必要がありますが、今までのところは自分のパフォーマンスに満足しています。マルコ(マルケス)の強さは承知の上。私たちとしては自分のペースに集中して、少しでも差を縮めていけるよう努力するだけです。いくつか試してみたいこともあるので、今夜もチームとともに作業を続けます」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合3番手/1分30秒625)
    「午後のセッションで3番手に入ることができました。明日の天気がどうなるかわからないなかで、このような好位置を獲得できてほっとしています。マシンがよく走ってくれて、ロングストレートを含む第2セクションでトップタイムを記録できたことは非常にうれしいこと。チームも大きな手ごたえを感じています。明日、雨になった場合のマシンの状態をよく見ていく必要がありますが、現時点では十分なスピードが出ており、とても順調です。もちろん、これからさらに向上を目指していって、予選では前の2列までに入ることを目標にがんばります」

  • MotoGP | 第15戦タイGP:ファビオ・クアルタラロが初日トップ

    MotoGP | 第15戦タイGP:ファビオ・クアルタラロが初日トップ

    MotoGP 第15戦タイGPのフリー走行が10月4日(金)にチャーン・インターナショナル・サーキットで行われ、ファビオ・クアルタラロ(ヤママSRT)がトップタイムを記録した。

    気温31度、路面温度51度のドライコンディションの中、フリー走行1で2番手に進出した総合7位のファビオ・クアルタラロが1分30秒台を3回刻み、今季21度目のトップタイムをマーク。第7戦カタルーニャGP、第10戦オーストリアGP、第12戦イギリスGPに続き、今季4度目となる初日総合1番手に進出した。

    フリー走行1で今季初めて1番手発進を決めたマーベリック・ビニャーレスは、0.193秒差の2番手。フリー走行1で7番手のフランコ・モルビデッリは、0.221秒差の3番手に入り、ヤマハ勢がトップ3に進出。

    フリー走行1で5番手のジャック・ミラーは4番手。フリー走行1で6番手のバレンティーノ・ロッシは、0.329秒差の5番手。

    今季1度目の転倒を喫してフリー走行1で3番手だったマルク・マルケスは、新品タイヤに履き替えずに最多の23ラップを周回すると、1分31秒台を最多の13回記録して0.487秒差の5番手。

    フリー走行1で12番手のアレイシ・エスパルガロは6番手。フリー走行1で4番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ、フリー走行1で9番手のジョアン・ミル、フリー走行1で11番手のアレックス・リンスがトップ10入り。フリー走行1で8番手のダニロ・ペトルッチは11番手。

    フリー走行1で14番手の中上貴晶は、1.020秒差の14番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’30.404
    2 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’30.597
    3 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’30.625
    4 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’30.698
    5 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’30.733
    6 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’30.891
    7 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’31.007
    8 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’31.027
    9 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’31.086
    10 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’31.094
    11 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’31.115
    12 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati 1’31.154
    13 C・クラッチロー LCR Honda Honda 1’31.344
    14 中上貴晶 LCR Honda Honda 1’31.424
    15 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’31.499
    16 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’31.512
    17 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’31.588
    18 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’31.932
    19 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’31.936
    20 J・ロレンソ Repsol Honda Team Honda 1’31.949
    21 M・カリオ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’31.991
    22 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’32.584
  • MotoGP | ホンダ 第15戦 タイGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第15戦 タイGP プレビュー

    マルク・マルケス、最高峰クラス4連覇なるか
    10月4日から6日までの3日間、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで、第15戦タイGPが開催される。チャーン・インターナショナル・サーキットは、2015年にスーパーバイク世界選手権(SBK)が行われ、MotoGPは18年に初回大会が行われた。今年が2回目の開催となる。

    チャーン・インターナショナル・サーキットは、首都バンコクから東に約400kmの場所に位置する。カンボジア国境に面するブリーラム県にあり、コースは一周、4.554km。前半区間はロングストレートが続き、中盤から後半にかけては中速コーナーが続くテクニカルセクションとなる。パッシングポイントの少ない難しいレイアウトのため、予選から激しい戦いが予想される。

    14戦を終えて総合首位のマルケスは、総合2位のA・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に98ポイント差をつけ、タイトルに王手をかけた状態で今大会を迎える。マルケスは昨年、72ポイント差でタイGPを迎え、決勝レースでドヴィツィオーゾとのし烈な優勝争いを制し、タイトル獲得に王手をかけた。今年は最高峰クラス4連覇、通算6回目のタイトル獲得に世界中が注目することになる。

    昨年は、最高気温が32℃、路面温度が49℃という厳しい条件の中でレースが行われた。マルケスは、予選、決勝ともにすばらしい走りを見せてポールトゥウイン。初開催のMotoGPを見ようと集まった10万人を超える大観衆を魅了した。今年は14戦を終えて8勝を含む13回の表彰台獲得と安定した戦いを続けてきた。今大会もRC213Vのパフォーマンスを存分に発揮し、大会2連覇とタイトル獲得に挑む。

    14戦を終えて総合9位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、昨年の大会ではタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せなかったが、厳しい状況の中で7位とまずまずの結果を残した。フリー走行は3番手と好調なスタートだったが、最終的に、暑さと厳しい路面コンディションにセットアップを合わせ切れなかった。今年は昨年の課題を参考にセットアップを進め、RC213Vのパフォーマンスを引き出し、今季3回目の表彰台獲得に挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、後半戦に入って、さらに大きなステップを刻む意気込みだ。昨年の大会では、レース序盤に転倒を喫し、再スタートを切りましたが22位という残念な結果だった。フリー走行、予選はまずまずの内容だっただけに悔しい結果だった。今年は昨年の経験を活かし好リザルトを目指す。そして、ホームグランプリとなる次戦日本GPに向けて勢いをつける意気込みだ。

    ケガから復帰4戦目となるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、体調も徐々に回復しており、今大会はベストリザルトを目標に挑む。ドゥカティで参戦した昨年は、初日のフリー走行で転倒を喫し大会を欠場した。今年は、フリー走行、予選、決勝と着実に前進していく意気込みだ。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「アラゴンはすばらしい週末になりました。ホームの観客の前で優勝できてとてもうれしい気持ちになりました。この自信とエネルギーをタイでもキープし、力強い週末にしたいと思います。環境が変わってもレースウイークへのアプローチは変わりません。日曜日の決勝レースで、できる限り強くなれるように自分の仕事をします。昨年のタイGPはとてもエキサイティングなレースになりました。今年もファンのためにいいレースができることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「ミサノに比べて、アラゴンではかなりいいレースができました。引き続きタイGPとそれに続く遠征シリーズで前進できることを願っています。昨年は力強いレースができたので、今週末もいいレースができると思います。マシンのブレーキングと自分の走り方を活かせれば、いくつかのコーナーでアドバンテージを築けると思います。Hondaとチームのスタッフは、いつもすばらしい仕事をしてくれています。みんなの努力が結果に反映されることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合12位)
    「ヨーロッパを離れての遠征戦は、僕にとって本当に重要なレースになります。前戦アラゴンGPを終えて、いったん日本に戻り、それからタイに向かいました。短い移動なので、時差ぼけも少なくて済みます。タイのサーキットは好きです。とてもシンプルなレイアウトですが、簡単ではありません。しかし、Hondaとは相性がいいサーキットだと思います。天候と路面コンディションに合うベストな戦略を見つけたいと思います。目標はすべてのセッションでトップ10に入ることです。チャンスがあれば、決勝ではトップ6かトップ7を狙います。これが今週末の目標です。いい天気になることを願っています」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
    「昨年のタイGPはあまりいい週末ではありませんでした。大きな転倒をしてしまい、レースに出られなくなってしまいました。今年はレースを完走したいと思います。昨年のマルク(マルケス)の走りを見るとマシンはこのサーキットとの相性もよく、いいレースができると思います。アラゴンは難しいレースでしたが、今週末はいい週末になることを願っています。プラクティスセッションで、ペースがよくなってきていることを感じています。このポテンシャルを発揮することが、今大会の目標です」

  • MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ブリラムでシフトアップ
    Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、アジア/オセアニア大会の初戦、タイGP出場のためチャーン・インターナショナル・サーキットへ。初開催の昨年は大勢のファンを集めて大盛況をおさめているだけに、マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは今年も非常に楽しみにしている。

    ビニャーレスは2週間前のアラゴンGPでトップ3に肉迫しながらの4位。表彰台を逃した悔しさをより一層、強いモチベーションに変えて雪辱を狙う。昨年のこの大会ではコースとライディング・スタイルの好相性をアピールする3位を獲得しており、今年も100%を注いで表彰台への復帰を目指している。シリーズポイントでは第14戦終了時点でランキング5位となっているが、昨年の3位以上を確保するためにあと9ポイントの差を挽回することが当面の目標となる。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシも、お気に入りのこのコースを非常に楽しみにしている。昨年の同大会ではウイークを通して好調を維持しただけでなく、地元ファンのモータースポーツ熱に感動をもらい多くの良い思い出を残している。昨年はビニャーレスに続く4位で惜しくも表彰台を逃してしまったため、今年ことはトップ3を目指したいところ。またシリーズポイントにおいても、現在のランキング5位から19ポイントを縮めて3位獲得を狙う。

    ドイツ人建築家のヘルマン・ティルケによってデザインされたチャーン・インターナショナル・サーキットは2014年にオープン。その1年後にはMOTUL FIM Superbike World Championshipがスタートし、2018年からはMotoGPの日程にも加えられるようになった。タイの首都バンコクから北東へ約410km、ブリラムという町の近郊に位置。”ブリラム”は”City of Happiness(幸福の町)”と訳され、サーキット設置によってまさに幸福が訪れた。全長4.554kmのなかに1kmのロングストレート、5つの左コーナー、7つの右コーナーが設けられたこのコースは、チームにもライダーにも愛されている。その他コース外の施設も素晴らしく、10万ものファンがレースの熱狂を楽しみ、声援を送る。

    クアルタラロとモルビデリ、ポテンシャルに自信を持ってタイGPへ
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、MotoGP史上初となる、5週間にわたって行われるアジア/オセアニア・ラウンドに期待を持って臨んでいる。

    クアルタラロはこのところの4戦でトップ5を逃したのは1度だけと絶好調。ここブリーラム・サーキットでは2018年にMoto2で好成績を残しており、今回も表彰台争いを目標に全力で挑む。

    一方のモルビデリは前回アラゴンGPで他車に接触されて転倒リタイアと悔しい結果。1年前に活躍したこのコースで雪辱を果たすべく、クアルタラロ同様、好成績獲得を目指している。

    ブリーラム・インターナショナル・サーキットのフリープラクティス・セッションは10月4日(金)、現地時間9:55にスタート。決勝は10月6日(日)に全26ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「前回のアラゴンでは、レース序盤で強さを発揮する方法を見つけることができました。そしてそれが、私にとってはとても重要なことなのです。シーズン前半は1ラップ目から15ラップ目までで苦戦することが多かったので、新しく見つけたこの方法をここブリラムで十分に生かしたいと思っています。今は非常に好調ですし、昨年のこの大会にも良い印象があるので期待を持っています。気温の高さには苦しめられることになると思いますが、コースレイアウトは私たちのマシンに合っていますし、タイヤもよく働いてくれます。またチーム内の雰囲気もとても良くて、全員が一丸となり素晴らしい仕事ができています。ここ数戦以上に、いい走りをしてトップライダーたちに近づけるよう頑張ります。何度も言ってきたことですが、今の目標はトップ・ヤマハとランキング3位獲得です」

    バレンティーノ・ロッシ
    「ヨーロッパを離れてアジア/オセアニアでのレースが始まります。その1回目がこのタイGPです。昨年は予選で2位を獲得するなど非常に好調で、決勝でも最後まで表彰台を競い合うことができました。残念ながら打ち勝つことができず、4位に終わりましたが、スピードは十分に持っていました。今年もその速さを再現し、昨年以上の成績を目指したいと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「チームにとってもライダーにとっても非常に重要で、また負担の大きいアジア/オセアニア・ラウンドが始まります。5週間で4レースを行うことになりますし、そのすべてが異なるタイム・ゾーンに位置し、また気温や気候もそれぞれ大きく変わってくるのです。初回となるタイGP は、非常に暑く湿度の高いチャンギ・インターナショナル・サーキットで行われます。でも昨年はここで良い仕事ができたので、今年もとても楽しみです。サーキット施設は素晴らしく、コースもヤマハのマシンに合っていますし、ファンの皆さんもまた非常に温かく迎えてくれます。昨年はこの大会から調子が上向きになってきたので、1年後の今の状況と比較することで、ここまでの進化を確認することも楽しみにしています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ
    「アラゴンよりもいい走りができるはずだと考えています。長くてスローなコーナーがたくさんあって、この特徴がヤマハのマシンに合っているからです。ここでMotoGPが行われるのはわずか2回目ですから、ベテランライダーとの経験の差が大きくないところも有利に働いてくれると思います。私たちとしては、できるだけ早くコースに適応してベストを尽くすだけ。私は旅が大好きですし、タイGPのあとは少し休みもあるので、アジア/オセアニア・ラウンドへ向かうこの時期はいつも楽しみです」

    フランコ・モルビデリ
    「ブリラムは大好きなコースで、昨年はとてもいいレースができました。今年は去年以上の活躍を目指して、長所をより一層、伸ばしていきたいと思っています。前回アラゴンではとても好調だったのに、それを十分に表現しきれないまま終わってしまいました。今度こそ本当のポテンシャルを見せられるよう頑張ります。目標は依然としてトップ5です」

  • MotoGP | ホンダ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    初開催となったMotoGP タイGPは、今季5度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との最終ラップの攻防を制し、今季7勝目を達成。総合2位で今大会2位のドヴィツィオーゾとの差を77点とし、3年連続5度目のタイトル獲得に王手をかけた。

    PPから好スタートを切ったマルケスは、ホールショットを奪うと4周目までトップを快走。その後、5周目にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、11周目にはドヴィツィオーゾが首位に立った。マルケスもドヴィツィオーゾに続き、ロッシをかわして2番手へ。その2人を追うロッシの3人がトップグループを形成した。

    わずかの差でカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)、アレックス・リンス(スズキ)、そしてダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が続き、トップグループは一時、8台まで膨れあがった。

    しかし、終盤はドヴィツィオーゾとマルケスの一騎打ちとなり、マルケスは何度も首位を奪うが、すかさずドヴィツィオーゾが抜き返すという大接戦。迎えた26周目、最終ラップで前に出たマルケスをドヴィツィオーゾが最終コーナーで逆転。しかし、クロスラインで立ち上がったマルケスが再逆転し、サーキットに集まった10万人の大観衆から大きな歓声と拍手が送られた。

    マルケスは、これまで最高峰クラスで4回のタイトルを獲得。そのうち2回は日本GPでタイトルを決めている。今年は、日本GPでの3度目のタイトル決定に期待が寄せられる。

    予選5番手からトップグループに加わり、前半4番手を走行したクラッチローは、終盤にかけてややペースを落とし7位。トップ集団に加わったペドロサは、16周目の5コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わった。

    予選13番手からシングルフィニッシュが期待されたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、暑さの中でブレーキが思うように機能せず14位、チームメートのトーマス・ルティは20位。中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、序盤3周目の最終コーナーで転倒。再スタートを切って22位だった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「今日はとてもうれしいです。このようなかたちでドビ(ドヴィツィオーゾ)を破ったのは初めてです。僕たちはほとんど同じペースだったので、僕の戦略はギャップを広げるためにアタックすることでした。そして最終ラップまでバトルすることを避けること。でもドビのペースはとてもよく、僕はフロントタイヤに苦戦していたので、それはできませんでした。その代りにタイヤをうまく使い、彼についていきました。正直、最終ラップへ入るときはあまり自信がありませんでした。なぜならこれまで彼との一対一のバトルで何度も負けていたからです。でも今回は役割が逆転しました。僕はドビのスタイルを使い、ドビはマルケススタイルでした。それがうまくいき最終コーナーで彼をオーバーテイクできました。すべてのライダーを平等に応援してくれるタイのすべてのファンの前でこのようなレースができて素晴らしい気分です。このスポーツがとても楽しく、レースウイークを通していい気分でした。彼らに本当に感謝しています。最初のマッチボールは日本になります。Hondaにとって唯一のホームグランプリなので最も重要なレースです。もちろん僕たちもベストを尽くしますが、もしそれが可能でなければ、目標はどこかでタイトル獲得を達成することです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 7位)
    「今日は素晴らしいレースでした。数周ですが、トップグループで戦うことができていいショーになりました。残念ながら前のライダーたちのペースをキープすることはできませんでした。ベストを尽くしましたが、15周走ったところでリアタイヤがかなり消耗したのを感じました。フロントタイヤのグリップのよさがリアに影響し、うまくグリップをマネジメントすることができませんでした。チームは戦闘的なマシンを僕に準備するためにいい仕事をしてくれました。レースを完走することはチャンピオンシップにおいて重要なことです。しかし、今回は、今シーズンの中では最悪なフィニッシュの一つになりました。以前、トップと6秒差で表彰台に立ったことがあるのですが、今日はトップと6秒差で7位というリザルトだったからです。でも、今はこれからの3連戦が楽しみです。日本はHondaのホームレースです。ベストを尽くします。もてぎは僕と相性がいいと思います」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 14位)
    「とても難しいレースでした。最初からトップスピードに苦しみ、集団の中では思ったように深くブレーキができませんでした。ポイント圏内に戻るのも難しいレースでしたが、なんとか貴重な2ポイントを獲得しました」

    トーマス・ルティ(MotoGP 20位)
    「序盤に大きなミスをしてしまい、それで自分のレースが滅茶苦茶になってしまったのが残念です。1周目の3コーナーで危ない瞬間がありました。ブレーキングのコントロールできず、芝生に入ってしまい、最後尾になってしまいました。その後、中上の転倒を避けるために6秒落としてしまいました。こうして僕のレースは終わってしまい、あとはとにかく走り続け、マシンをもっと理解することにつとめました。このような暑いコンディションではいいトレーニングになりました」

    中上貴晶(MotoGP 22位)
    「スタートして3周目の最終コーナーで転んでしまいました。完全に自分のミスです。いつもより、ちょっと突っ込みすぎてしまい、ブレーキを握ったままマシンを倒し込んだときに、路面のバンプにのってフロントから転びました。今日はタイヤの選択に悩みましたが、ミシュランのエンジニアのアドバイスもあり、最終的に前後ハードをチョイスしました。フリー、予選でもハードはちょっとフィーリングがよくなかったのですが、タイヤライフを考えればハードしかありませんでした。日本GP前のレースとしては残念な結果に終わりましたが、気持ちを切り替えてもてぎに挑みたいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)
    「今日は、表彰台争いができるチャンスだったので、この結果はとても残念でした。一生懸命プッシュして、前に近付いているときにフロントから転倒してしまいました。バンプに当たり、セーブできませんでした。今日はスタートがレースに大きく影響しました。最初はクラッチに問題があり、そのすぐあとには、(ジャック)ミラーがインに入ってきて、2人ではらんでしまったからです。今日は、みんなハードリアを使わざるを得なかったので、最初の3周は、タイヤを温めるのに苦労しましたし、グリップがあまりありませんでした。速いリズムをつかむのに少し時間がかかりました。ポジティブなことは、そのあと力強いレースができて、トップグループに近付いたことです。いいチャンスがあったのですが、転倒で終わりました。次のレースではもっとうまくいくことを願っています」

  • MotoGP | ドゥカティ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    2018 MotoGP 第15戦のタイGPが10月7日にブリラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。決勝レースには100,000人以上の熱狂的なファンが詰めかけた(ウィークエンドでは延べ222,535人の観客を動員)。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、エキサイティングな走りで2位表彰台を獲得した。ウィナーのマルク・マルケス(ホンダ)とは最終ラップの最終コーナーまで激しバトルを繰り広げた。チェッカー時点のふたりの差は0.115秒にすぎなかった。

    チームメイトのホルヘ・ロレンソは、金曜日のフリー走行第2セッションでハイサイドにクラッシュ。右足首と左手首の負傷により今回のレースは欠場し、日本GPでの復帰を目指す。

    予選3番手のドヴィツィオーゾは、フロントローから力強いスタート。4周目まで3位を走行し、5周目にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とともにマルケスをオーバーテイクして2位にポジションを上げた。

    11周目にはロッシを攻略して首位に。その後は、マルケスと抜きつ抜かれつのバトルを演じながらも、最終ラップまでトップをキープ。しかし、ターン5でオーバーテイクを許したドヴィツィオーゾは、最終コーナーのブレーキングで勇気溢れる最後のアタックに賭けたものの、再び首位の座は奪えなかった。

    ドヴィツィオーゾにとっては、今季7度目、8月に開催されたチェコGPから数えると5戦連続の表彰台フィニッシュとなる。

    今回のリザルトにより、ドヴィツィオーゾはランキング3位のロッシとのポイント差を22ポイントに拡げることに成功した。

    第16戦の日本GPは、10月19日~21日にツインリンクもてぎで開催される。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 2位
    「最終コーナーで優勝のチャンスを失ったが、今回の2位フィニッシュには大いに満足している。ほとんど首位を走っていたので、マルケスの走りを観察して、長所と短所を見極めることができなかった。ターン5では、マルケスがパスするのを阻止しようと試みた少しグリップを失った。それでもなんとかマシンをコントロールして、最終コーナーでは、ギリギリで仕掛けることができたものの、オーバーテイクできるほど接近していなかった。残念なのは確かだが、昨年はこのようなレイアウトのサーキットで優勝争いすることは考えられなかったので、同じ2位でもアラゴンより嬉しい。特にレース毎に進歩しているという手応えがあることに満足感を覚えている。エンジニアと一丸になって、いつも新しいアイデアを模索している。良い仕事ができているので、どのレースでも優勝争いに絡めている」

  • MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    初開催のMotoGP タイGPを迎え、ブリラムのグリッドは緊張と興奮に包まれていた。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは26ラップのレースで終始トップグループでバトルし、ビニャーレスが3位表彰台、ロッシが4位を獲得した。

    ビニャーレスは4番グリッドからスタート後、大勢が競り合うなかで6番手へ後退。そこからすぐさま挽回を開始し、3ラップ目にヨハン・ザルコをパスして5番手、さらにトップグループを追ってペースを上げていった。

    トップ5がわずかに後続を引き離し、11ラップ目に前の3台が激しいバトルを展開する間にビニャーレスも一気に接近。しかしこれは同時に、後方グループからの追撃ももたらすこととなった。

    プレッシャーと戦いながら果敢に攻め続けるビニャーレス。トップ3が再びアドバンテージを広げようというところで素早くC・クラッチロー(ホンダ)をパスし、ロッシの後方4番手へ。残り6ラップでロッシをパスして3番手に上がり、さらにトップ2を追って行った。最後の3ラップはバトルが激しさを増し、ビニャーレスはA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)、M・マルケス(ホンダ)の背後にぴったりとついていた。しかし最終的にはわずかに届かず、トップから0.270秒差、2位から0.155秒差で3位を獲得した。

    一方のロッシは2番グリッドからポジションを維持して第1コーナーへ。序盤からアタックを開始してマルケスにプレッシャーをかけ、とくに第4セクションでは激しく攻め立てた。マルケスも懸命にロッシの追撃を振り払おうとするが成功せず、ついには5ラップ目、ここまでハイペースをキープし続けたロッシがトップに浮上した。

    11ラップ目、ドビツィオーゾとマルケスに抜かれて3番手に後退。残り7ラップではビニャーレスが追いつき、その1ラップ後には先行されたが、その後もテールにぴったりとついて逆転を狙う。ところが最終ラップの最終コーナーで離されてチャンスを逸し、トップから1.564秒差の4番手でチェッカーを受けた。

    この結果、シリーズポイントではロッシがトップに99ポイント差、2位に22ポイント差のランキング3位。ビニャーレスはランキング4位に浮上し、26ポイント差でロッシを追う。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングでトップから88ポイント差の3位。Movistar Yamaha MotoGPはトップに40ポイント差、2位に6ポイント差でチーム・ランキング3位につけている。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは初開催となったタイGPで5位獲得と健闘した。グリッド3列目から絶好のスタートで飛び出してトップグループに加わったあと、一時順位を落としたが、最終ラップで5位を奪い返してトップ・サテライトを獲得した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンも同様に大活躍を見せた。18番グリッドからスタートして徐々にペースをつかむと、前を行くライダーたちを次々にパス。そしてゴールラインまで好調を維持してルーキー勢トップの12位でチェッカーを受け、貴重な4ポイントも手中にした。

    次回、第16戦は10月19日~21日、ツインリンクもてぎで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (3位)
    「思っていたより、決勝ではいい走りができました。序盤でクラッチローとバトルし、バレンティーノとも少し競り合い、その後も好調に走れました。このところ苦しい状況が続いていたので、今回はトップにここまで接近し、表彰台を獲得できたことに満足しています。今週末の私たちの仕事がよい方向へ進んだ結果なので本当にうれしく感じていますし、暑く、滑りやすい難しいコンディションのなかで、このようないい戦いができたことを評価したいと思います。マシンについては、ブレーキングでフロントを信頼できたことがよかったと思うので、次回以降もこれを維持できるよう努力を続けます。日本でもまた同じことができれば、確かに問題を克服できたことになるでしょう。安定性、精確性、集中力が大切です」

    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「私たちはこのウイークのなかで大幅に進化することができました。残念ながら表彰台には届きませんでしたが、それでも少なくとも、前の数戦よりは格段にいいレースができたと思います。すべてのセッションで常に上位をキープし、フロントローからスタートし、ハイレベルなバトルを展開することができました。大きな成果を得ることができたと思いますが、実際にはそれではまだ足りませんでした。ライバルたちのほうがもうちょっと速かったわけですから、今回のことはコースが私たちを後押ししてくれたせいなのか、あるいは本当に私たちが成長した結果なのかを、しっかり考えておく必要があるでしょう」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ビニャーレス選手とロッシ選手がそろってトップグループで戦う姿にワクワクしていました。2月のテストでも、またこのところの数戦でもかなり苦戦を強いられてきただけに、今回このような好成績を獲得できたことをとてもうれしく思います。チーム一丸となってよい仕事をし、困難を克服してきたのです。結果的にビニャーレス選手が3位、ロッシ選手が4位となったわけですが、ふたりそろって表彰台に上っていたとしたら、もっとよかったのですけれど…。いずれにしても、よい方向へと踏み出すことができたので、自信を持って次からの3連戦に臨めるでしょう。その1回目が日本GPで、ヤマハのホームレースとして非常に重要な一戦です。今回の勢いを維持できるようベストを尽くします」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (5位)
    「このコースが大好きです。2月のテストのときはとても好調だったものの、このレースウイーク中はなかなかペースが上がらず苦労しましたが、決勝は自分が思っていたほど調子は悪くありませんでした。そしてレースを楽しみ、上位についていくことができました。でも加速ではどうしてもライバルたちにかなわなかったので、ブレーキングで抜こうとしましたが、ビニャーレスとのバトル中にミスをしてポジションダウン。それでもペースよく追い上げることができ、激しくプッシュしてクラッチローをパス。次にペドロサが転倒するなど少しずつ順位を取り戻していったのです。このように非常に厳しい戦いでしたし、私にとってはともても難しいレースだったのですが、彼らにとっても同様なのだと思います。そして最後にリンスに追いついてバトルになったときには、打ち勝つ自信があったけれども、同時に決してミスをしないよう集中しました。最終的には彼が第9コーナーでわずかにはらみ、そこでインに入って5位に上がりました。ウイナーとの差もそれほど離れていないし、サテライト勢トップを獲得できたので、とても満足しています」

    ハフィス・シャーリン (12位)
    「またポイント圏内に戻ってくることができてとてもハッピーです。ウイーク初日のフリープラクティス第1セッションから昨日の予選まで、常に18番手でした。だから自分自身に少しがっかりしていたのです。でも決してあきらめたりせずにチームとともにハードワークを続けるなかで、彼らも僕を信じてくれました。僕にとってはチームからの信頼が、とても重要なことなのです。決勝序盤でマシンがオーバーヒートし、オイルの温度が上昇して十分なパワーが出なくなってしまいました。この状況を受け止めて対処方法を考えた結果、私はスリップストリームを使わないことを決めました。マシンが熱くなり過ぎていたからです。初めに中上をパス。次にモルビデリにも届くと思ったので追いかけてパスし、そのあともリズムをキープして走り切ることができました。次回以降もまた、モルビデリとのポイント差を縮めていくためにベストを尽くします。今回は2ポイント近づくことができましたが、あと5戦残っているので、毎回、彼の前でゴールできるようがんばります。マシンがよく走ってくれて、正しいタイヤチョイスができて、すべてがよい方向へ進み始めています。今は心からハッピーです」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「何というすばらしいレースでしょう! Monster Yamaha Tech3については、どこまで期待してよいかわからない状態でした。コンディション、路面温度の高さ、タイヤチョイスなど多くの不安要素が、おそらく誰にもあったと思います。ザルコ選手は勇敢にもフロントにミディアムを履くことを決断し、最終的にはこれが報われました。ラップタイムは最後まで落ちることはありませんでした。絶好のスタートから上位グループについていきましたが、不運にも第1コーナーでビニャーレス選手と接触してトップグループから離されてしまいました。ここからはゆっくりと、ペドロサ選手、リンス選手とともに少しずつ挽回していきました。そのあとペドロサ選手が転倒してクラッチロー選手がスローダウン。最後はラストラップでリンス選手をパスできるかどうかというところでしたが、ザルコ選手はそれを成し遂げたのです。5位は本当に見事な成績です。上位との差もわずかですし、ヤマハが3位、4位、5位を獲得して私たちはファクトリーライダーのすぐ後ろ。このようなことはもう長い間、経験していません。ザルコ選手、クラッチロー選手、ペトルッチ選手によるベストサテライトの戦いも激しさを増しています。このところ非常に厳しい状況が続いていただけに、今回の好成績を非常にうれしく感じています。このようなことがライダーをポジティブにしてくれるのです。だからザルコ選手は、ポジティブな気持ちで次の日本GPまでの時間を過ごすことができるでしょう。一方、シャーリン選手はスタートで出遅れてしまいましたが、見事なリカバリーを見せてくれました。そのラップタイムの速さには驚かされました。タイヤはトップライダーと同様のハード/ハードで、それをしっかりと使いこなしていました。そして多くのライバルをパスしていったのですが、イアンノーネ選手にだけはわずかに届きませんでした。今日のレースは、シーズンのなかでも最高のものだったと思います。ミサノとアラゴンでは苦戦し、私たちも希望を失いかけましたが、彼自身が不安を取り除いてくれたのです。彼は常に多くのことを学び、体調もしっかり管理しています。マシンにまったく問題がない状態だったとしたら、イアンノーネ選手の前に出ることも可能だったかもしれません。最後に、ふたりのライダーとMonster Yamaha Tech3のクルーを祝福します。1週間のブレイクのあと日本へ向かいますが、幸せな気持ちのまま荷造りを楽しみ、次もまたエキサイティングなウイークを過ごしたいと思います」

  • MotoGP | スズキ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    初開催となったブリラム、チャン・インターナショナルサーキットで行われたMotoGP タイGP決勝は、激しい気温の上昇により、ライダーは暑さとの戦いを強いられ、またタイヤ選択が大きな鍵を握ることとなった。

    10万人を超える熱狂的ファンに見守られる中、午後2時に決勝がスタート。26周の熱く、厳しいレースが幕を開けた。

    2列目グリッドからスタートしたアンドレア・イアンノーネは、一斉に1コーナーに飛び込もうとする集団の中で行き場を失ってコースアウトし、後方4列目からスタートしたチームメイトのアレックス・リンスの前に入って、チームスズキエクスターライダーは9番手、10番手に。

    イアンノーネは必死でトップグループについていこうと粘るも、タイヤが消耗するに従いペースを維持できず、セカンドグループでバトルを続け、11番手でゴール。リンスは徐々に前をオーバーテイクしながら、レース中盤にトップグループに追いつき、グループの最後尾を走行。虎視眈々とポジションアップを狙い、残り10 周で5番手に。しかし、最終ラップにオーバーテイクを許し、6位でレースを終えた。

    アレックス・リンス (6位)
    「後方からのスタートだったから、とにかくトップからのギャップが広がらないように、最初から全開でプッシュしたんだ。でも前のライダー達と激しくバトルしたせいで、タイムもロスしちゃったし、タイヤも消耗しちゃったね。結果トップグループには追いつくことができなかったけど、後ろも離れていたので、少なくても5位か6位ではフィニッシュできると分かり、落ち着いて走ったよ。最後にひとつポジションを落としてしまったことは残念だったけど、今日のコンディションではこの結果はそんなに悪くないと思うんだ。ここ数レースは比較的順調に行っているし、次戦は僕にとってもチームにとってもとても大切な日本GPだから、この良い流れで、ぜひとも良いウィークにしたいね。」

    アンドレア・イアンノーネ (11位)
    「今日は本当にスタートが悪くて、最初の数周でかなりポジションダウンしちゃったんだ。週末良いペースで走れていただけに本当に残念だけど、とにかくスタートの失敗で全てを台無しにしてしまったよ。なんとか最後までセカンドグループに留まることはできたけど、ブレーキングでオーバーテイクするのは不可能だった。次の日本GPに行くのを心から楽しみにしているよ。どんなレース展開になるかは全く想像もつかないけど、少なくとも僕らのマシンとは相性の良いサーキットだし、僕らも今かなり良い状態だと思うから、きっと良いパフォーマンスを見せることができると思うよ。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)
    「前戦のアラゴンのレースが非常に良い結果だっただけに、今日のレースは残念な結果に終わったと言わざるを得ません。アレックスは最後までトップの見える位置でレースができたので、その点ではポジティブだったのですが、スタートポジションが悪かったこと、そしてレース序盤で良いポジションにいれなかったことが、この接戦ではハンデとなってしまったと思います。あとは最後にポジションをひとつ落としてしまったことも残念でした。アンドレアはこの週末ずっと良いペースだったのですが、スタートを失敗して序盤にポジションを下げてしまったので、そこからリカバリーするのが難しかったようです。全体には厳しいレースでしたが、次は私達スズキのホームレースとなる日本GPもてぎなので、今日の結果をしっかり反省し、また表彰台争いに戻れるよう全力を尽くしたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「予想通りかなり厳しいレースになりましたが、アレックスはうまくレースをマネージメントしたと思います。しかし後方のグリッドからスタートしたために、序盤に他のライダー達よりプッシュしなくてはならず、そのためにタイヤを消耗させてしまいました。しかしそれでも彼は積極的にオーバーテイクし、トップ6でゴールすることができたので、予選ポジションを考えれば上出来だったと言えるでしょう。アンドレアはスタートを失敗してしまったせいで、それを取り戻そうと、序盤にタイヤに負担を掛けすぎてしまいました。トップグループから大きく離されることはなかったものの、追いつくことは不可能で、11位という悔しい結果となってしまいました。今日のレースは難しいレースになることを覚悟していたので、この結果を踏まえつつ、気持ちを切り替えて次戦の日本GPに挑みたいと思います。」

  • MotoGP 第15戦 タイGP 結果 | マルク・マルケスがポール・トゥ・ウィン

    MotoGP 第15戦 タイGP 結果 | マルク・マルケスがポール・トゥ・ウィン

    MotoGP 第15戦 タイGPの決勝レースが10月7日(日)にチャーン・インターナショナル・サーキットで行われ、マルク・マルケスが今季7勝目を挙げた。

    気温32度、路面温度49度のドライコンディションの中、ポールポジションからスタートしたポイントリーダーのマルク・マルケスはゴールラインまで繰り広げられた優勝に競り勝ち、2戦連続7勝目。今季3度目のポール・トゥ・フィニッシュ、最高峰クラスで42勝目、キャリア通算68勝目を挙げた。

    2位には0.115秒差で、アンドレア・ドヴィツィオーゾが入り今季7度目の表彰台を獲得。3位にはマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)が入り、第9戦ドイツGP以来今季4度目の表彰台を獲得した。

    以下、バレンティーノ・ロッシ、ヨハン・ザルコ、アレックス・リンス、カル・クラッチロー、アルバロ・バウティスタ、ダニロ・ペトルッチ、ジャック・ミラーがトップ10入り。

    14番グリッドの中上貴晶(LCR・ホンダ)は、3ラップ目に今季12度目の転倒を喫したが、レースに復帰して2周遅れで完走した。

    残り4戦100ポイントのタイトル争いとなったチャンピオンシップは、総合1位マルク・マルケスと総合2位アンドレア・ドヴィツィオーゾのギャップが72ポイント差から77ポイント差に拡大。

    次戦日本GPは、ツインリンクもてぎで19日に初日、21日に決勝レースが行われる。

    2018年 MotoGP 第15戦 タイGP 決勝 結果

    順位 No. Rider Team
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    3 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
    4 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    5 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3
    6 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    7 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール
    8 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム
    9 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング
    10 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    11 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
    12 55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3
    13 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    14 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    15 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    16 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    17 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム
    18 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング
    19 81 ジョルディ・トーレス レアーレ・アビンティア・レーシング
    20 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    21 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    22 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ
      26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
  • MotoGP 第15戦 タイGP 予選 | マルク・マルケスがポールポジション

    MotoGP 第15戦 タイGP 予選 | マルク・マルケスがポールポジション

    MotoGP 第15戦 タイGPの公式予選が10月6日(土)にチャーン・インターナショナル・サーキットで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がポールポジションを獲得した。

    気温31度、路面温度50度のドライコンディションの中、マルク・マルケスは1分30秒863をマーク。20113年から始まった予選方式で初めて公式予選1を突破したライダーがポールポジションを獲得した。

    2番手には0.011秒差でバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)が入り、第10戦チェコGP以来、今季4度目の1列目に進出。3番手には0.139秒差でアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)が入り、2戦連続5度目の1列目を確保した。

    以下、マーベリック・ビニャーレス、カル・クラッチロー、アンドレア・イアンノーネ、ダニ・ペドロサ、ヨハン・ザルコ、ダニロ・ペトルッチ、ジャック・ミラーがトップ10入り。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は、公式予選1で4番手。明日の決勝レースを5列目14番グリッドから迎える。

    2018年 MotoGP 第15戦 タイGP 予選 結果

    順位 No. Rider Team Time
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分30秒088
    2 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分30秒099
    3 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分30秒227
    4 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分30秒328
    5 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 1分30秒356
    6 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分30秒419
    7 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分30秒458
    8 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分30秒471
    9 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分30秒599
    10 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分30秒660
    11 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分30秒738
    12 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分30秒976
    13 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分30秒923
    14 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分30秒995
    15 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分31秒207
    16 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分31秒243
    17 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分31秒374
    18 55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分31秒389
    19 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分31秒399
    20 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 1分31秒686
    21 81 ジョルディ・トーレス レアーレ・アビンティア・レーシング 1分31秒819
    22 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分31秒830
    23 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分31秒835