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  • コルトン・ハータのF2挑戦 利点と課題をミシェルCEOが分析「経験は優位」

    コルトン・ハータのF2挑戦 利点と課題をミシェルCEOが分析「経験は優位」

    コルトン・ハータの2026年のインディカーからF2へという異例の挑戦は、再びF1への道を切り拓こうとしている。インディカーで9勝を挙げたアメリカ屈指の才能が、FIAスーパーライセンス獲得のためにフォーミュラ2に挑むという決断は、昨年のモータースポーツ界で最も注目を集めた動きのひとつだった。

    25歳のハータは、平均的なF2ドライバーをはるかに上回るキャリアを積んでいながら、あえて下位カテゴリーに身を置くという「必要だが異例」のステップを踏んでいる。

    RacingNews365は開幕を前に、F2 CEOのブルーノ・ミシェルに話を聞き、この挑戦がもたらす利点と「課題」について見解を聞いた。

    インディカー9勝とF1への未完の挑戦
    アメリカ国内で高く評価されてきたハータは、過去にF1マシンのテスト経験もあり、ザウバー(現アウディ)のシミュレーターでは、当時のドライバーであるキミ・ライコネンやアントニオ・ジョビナッツィを上回るタイムを記録したとも伝えられている。

    2022年には、ピエール・ガスリーの移籍に伴いアルファタウリのシートに迫ったが、スーパーライセンスに必要な40ポイントに対し、当時の保有ポイントは32だった。FIAは特例を認めず、その年末には29ポイントまで減少した。

    近年改定されたインディカー向けのポイント配分が当時適用されていれば、ハータは48ポイントを獲得しており、2023年にF1グリッドに立っていた可能性もあった。しかし現実は変わらず、2024年にランキング2位となったものの、タイトル獲得には届かず、スーパーライセンスの条件も満たせなかった。

    F2という正規ルートへの合流
    こうした状況を打開するため、ハータはFIAが想定する正規ルートであるF2への参戦を選択した。ハイテックTGRからF2に参戦しつつ、キャデラックF1チームの育成ドライバーとしても活動し、将来的なフル参戦資格の獲得を目指している。

    ただし状況は単純ではない。キャデラックF1にはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスが複数年契約で在籍しており、この点がハータの立場をより複雑なものにしている。

    ミシェルが語る明確な強み
    ミシェルはまず、ハータの豊富な経験を最大の武器として挙げる。

    「彼は経験豊富なドライバーで、それは常に助けになる。25歳という年齢は、多くのレース経験を積んできたことを意味するし、それは確実にアドバンテージになる」

    特にレースクラフトの面では、F3から直接昇格してきた若手よりも成熟していると評価する。

    「F2に直接上がってくる若いドライバーより、はるかに洗練されたレースクラフトを持っているはずだ。それは間違いなく助けになる」

    さらに、マシン面でも一定の共通点があるという。

    「インディカーも我々と同じダラーラ製シャシーだ。細部は異なるが、ダラーラには哲学があり、ワンメイクカテゴリーという点も共通している。こうした要素は彼にとって重要で、助けになる」

    立ちはだかるF2特有の課題
    一方でミシェルは、ハータが即座に有利になるわけではないとも指摘する。最大の壁は、F2特有のタイトで厳しい週末フォーマットだ。

    「一番の難しさは週末のフォーマットだ。彼はそれに慣れていない。インディカーでは、F2やF1の週末よりも多くの走行時間があるはずだ」

    限られたフリー走行と制限されたテスト日程の中で、短時間で仕上げる能力が求められる。

    「短い時間の中で準備を整える必要がある。フリー走行も少なく、公式テストも限られている。これはカテゴリーのコストを抑えるためだ」

    加えて、ピレリタイヤの扱い、エンジン特性、そして未知のヨーロッパ系サーキットへの適応も課題となる。

    「タイヤの使い方、エンジンの使い方、彼が知らないサーキットがある。ただ、優れたドライバーは非常に速くサーキットを覚える。シミュレーターで準備し、すぐに適応する」

    それでも環境の違いは大きい。

    「経験に基づくアドバンテージはあるが、F3を経験していないという点は明確だ。F3はF2への準備として非常に優れているが、そのプロセスを彼は経ていない」

    F2で8位に入れば、ハータはスーパーライセンスに必要な残り6ポイントを獲得できる。経験という強みと、フォーマットや文化への適応という課題。その両方をどう乗り越えるかが、ハータのF1への夢を左右することになる。

  • コルトン・ハータのF2への適応が左右するインディカーの世界的評価

    コルトン・ハータのF2への適応が左右するインディカーの世界的評価

    2025年9月にインディカー離脱を発表したコルトン・ハータは、先月初めにF2で初テストに臨んだ。これは、メジャースポーツでは前例のない「後退して前進する」選択だ。

    たとえば、NFLのスターQBであるジョシュ・アレンが、8年のキャリアを経てNFLを去り、より大きく世界的なリーグに入るために大学へ戻る――そんな想像をしてほしい。理解不能だろう。

    しかしインディカーでは、最大級のスターの一人であるハータが、キャデラックF1ドライバーになるための第一歩として、実際にインディカーを離れF2へ向かう道を選んだ。

    2018年にほぼ同時期にプロデビューしたアレンとハータはいずれも世代を代表する才能だ。ハータはインディカー116戦を戦い、2024年にはアンドレッティ・グローバルでランキング2位。通算9勝を挙げ、2019年には18歳で史上最年少優勝者となった。25歳となった今、彼はインディカーに深く根付いた存在で、2025年のメディアガイドではドライバー欄の表紙に彼一人の顔が使われたほどだ。

    それだけに、F1の“仕上げの学校”へ向かうこの進路変更は、奇妙で前例のないものに映る。

    才能は十分、だが「アクセス」が足りない
    ハータの実力はF1直行でも不足はない。だが、マクラーレン、レッドブル、フェラーリらと戦うために必要なスーパーライセンスポイントが足りず、グリッドへの「アクセス」を得られていない。

    かつては、ハータ級のドライバーがF1を夢見て実力さえあれば歓迎された時代があった。

    「1963年、23歳でペンシルベニア州ハットフィールドのミジェットに乗っていたとき、頭にあったのはダン・ガーニーだった。彼はそのままF1に行った。僕は三分の一マイルのダートトラックでF1を考えていたんだ」と1978年F1世界王者のマリオ・アンドレッティは語る。

    不足分のポイントを得るため、ハータとTWGモータースポーツ(キャデラックF1の親会社)は、Hitech TGRのF2マシンで2026年を戦うという大胆な計画を立てた。

    「今しかないと彼は分かっているし、その賭けを受け入れている。一歩下がって二歩進む。その覚悟は美しい。彼は自分のやっていることを理解しているし、必ず成し遂げる」とアンドレッティは語る。

    理論上は有利、現実は容易ではない
    理論上、トップクラスのインディカードライバーであるハータは、F2の若手を圧倒しても不思議はない。しかし適応は簡単ではない。先月アブダビで行われた3日間の合同テストでは、3日目の午前で14番手、午後で19番手だった。

    「快適さを掴むことが目的だった。まだ完全に馴染めてはいない。重要な3日間で、すべてを最大化する必要がある。オフシーズンに走れるのは楽しいし、残りの2日が楽しみだ」とハータはテスト中盤に語っている。

    コルトン・ハータ キャデラック F1

    F2特有のタイヤと手順
    2025年にF2を戦ったアメリカ人のマックス・エスタソンは、タイヤ使用制限と独特の手順に衝撃を受けたという。ファイアストンの頑丈なタイヤでハードに走れるインディカーとは対照的に、ピレリ装着のF2はハードドライビングを許さない。

    「最大の違いは有効周回の少なさだ。アウトラップ、ウォームアップ、プッシュの1周、その後はクールダウン。アウトラップは20〜30秒遅く、実質スピードで走らない。表面を極端に繊細に扱う必要がある」とエスタソンは説明する。

    「予選は、数分間流した後、時速200マイルでターン1に入り、その1周を完璧に決める必要がある。予選用タイヤの経験はほぼない。準備が少ない中での完璧さが求められる」

    オワードの視点──ハータの成否はインディカーの評価
    元チームメイトのパト・オワードは、個人的にも、そしてインディカー全体のためにもハータの成功を願っている。

    「彼にうまくいってほしい。これは財政面というより、個人的なリスクだ。F1のシートを得て、我々が知っている実力を示してほしい。才能はあるが、自動的に結果が出るわけではない。長年やってきたドライバーたちと戦うことになり、学習曲線は急だ」

    「もしうまくいかなければ、それを叩く声も出てくる。それが現実だ」

    オワードにとって、F2でのハータの活躍は、インディカーが高水準のドライバーを擁するシリーズであることの証明になる。一方、苦戦すれば、F1ファンの一部はハータだけでなくインディカー全体を攻撃するだろう。

    「彼の決断を支持し、成功を祈るべきだ。彼はインディカーからF2へ行く最初の存在だからだ。コルトンがうまくやれば、それはインディカーの勝利になる」

    ハータのF2での適応は、彼自身のF1への道だけでなく、インディカーの世界的評価そのものを試す試金石となる。

  • 宮田莉朋&ハータ 平均年齢でF1グリッドの半数を上回るハイテックF2

    宮田莉朋&ハータ 平均年齢でF1グリッドの半数を上回るハイテックF2

    2026年に向け、アメリカのトップ・シングルシーターであるインディカーからF2へと異例の転向を果たすのが、インディカー勝者のコルトン・ハータだ。7シーズンにわたるインディカー参戦経験を携え、彼は来季のF2開幕と同じ月に26歳を迎える。これは、F2ドライバーとしては明らかに高い年齢層に属する。

    だが、彼のチームメイトも同様だ。宮田莉朋もすでに26歳であり、2人が所属するハイテックは、F2の中でも際立って“成熟した”ラインアップを形成している。

    F1では、F2に参戦する若手よりも年下のドライバーが昇格するケース自体は珍しくない。しかし、2026年のハイテックの布陣はその中でも特異な例だ。宮田莉朋は2026年F1に参戦予定の10人、世界王者のランド・ノリスを含むドライバーより年長となる。コルトン・ハータもまた、すでにF1で戦う8人より年上だ。

    一方で、F1側に目を向けると、ハイテックのF2コンビより平均年齢が高いラインアップを組むチームも存在する。現役王者のマクラーレン、2025年のレースウィナーであるレッドブル・レーシングやメルセデスなど、5チームがそれに該当する。

    対照的に、レーシングブルズは両ドライバーともハイテックの2人より若く、ハースF1チームも平均年齢ではハイテックを下回る。F2経験者を擁しながらも、年齢面ではF1勢の方が“若い”構図が浮かび上がる。

    コルトン・ハータは2019年、18歳でCOTAを制しインディカー史上最年少勝者となった。シリーズ9勝、昨季のランキング2位という実績を持ちながら、FIAスーパーライセンス・ポイント不足によりF1参戦資格を得られなかったのは周知の事実だ。

    しかし、彼のF2転向が発表された後、FIAは2026年からインディカーに付与されるスーパーライセンス・ポイントを増加させると発表した。さらにハータは、2026年に新規参戦するキャデラックF1チームのテストドライバーも務め、2027年のレースシート獲得を目指す。なお、この新チームは来季F1グリッドで最年長のラインアップを組む見込みだ。

    F2の中にありながら、F1グリッドの半数より年長──ハイテックの2026年体制は、育成カテゴリーとトップカテゴリーの年齢構造が逆転しつつある現実を、象徴的に示している。

  • キャデラックF1リザーブのコルトン・ハータ、F2初公式テストで好発進

    キャデラックF1リザーブのコルトン・ハータ、F2初公式テストで好発進

    キャデラックF1のリザーブドライバーを務めるコルトン・ハータは、2026年FIAフォーミュラ2選手権に向けた準備の第一歩として、今週アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われたHitech TGRとの初公式F2テストに参加した。

    テスト初日から2日間で、ハータは合計172周を走行。新しいマシンとシリーズに慣れることを主眼に置いた、多忙なプログラムを消化した。

    水曜午前のセッションでは32周を走り、1分39秒792を記録してテストをスタート。午後に入るとさらに51周を重ね、ベストタイムを1分39秒416まで更新した。Hitechはこの段階で、マシンのハンドリング特性を理解し、ドライバーの順応を進めることに重点を置いていた。

    初日を振り返り、ハータはスピードよりも快適さを優先していることを強調している。

    「とにかくクルマに慣れることがすべてだった。正直に言えば、まだこのクルマに完全に快適だと感じている状態からはかなり遠い」と、25歳のハータはSpeedcafeに語った。

    「この3日間は本当に重要だし、ここでできることはすべて最大限に活かす必要がある。オフシーズンにこうしてクルマに乗れるのは楽しいし、次の2日間も楽しみにしている。」

    コルトン・ハータ キャデラック F1

    ペース向上とロングランへの移行
    木曜は引き続き走行距離を積み重ね、午前セッションで36周を走行。ベストタイムは1分38秒115まで縮まり、Hitech TGRのマシンに対する自信と順応が着実に進んでいることを示した。

    午後のセッションでは焦点がロングランと多燃料状態での走行に移り、タイヤの挙動やマシンバランスの変化を評価するプログラムが組まれた。ハータはこのセッションでさらに53周を走行し、1分42秒263を記録している。

    2日間合計172周という走行距離は、参加ドライバーの中でも最多クラスだった。ベストタイムは総合15番手で、MPモータースポーツのオリバー・ゲーテには約1秒及ばなかった一方、同日発表されたHitechの新チームメイト、宮田莉朋よりは0.4秒速いタイムとなった。

    F1リザーブ、IMSA、そしてF2という複数カテゴリーを並行して戦う中で、ハータはまず確実に土台作りを進めている。今回のテストは、結果以上に走行量と適応を重視した内容となり、2026年シーズン本番に向けた重要な準備段階となった。

  • コルトン・ハータ F2挑戦へ「まるで“学校に戻る”ような感覚」

    コルトン・ハータ F2挑戦へ「まるで“学校に戻る”ような感覚」

    アメリカン・スターであり、2026年にF2へ挑戦するコルトン・ハータが、新カテゴリーに向けた準備について「まるで学校に戻ったようだ」と語った。インディカーで9勝・19表彰台を挙げたハータは、F1参戦に必要なスーパーライセンス獲得を目指し、F2へ戦いの場を移す決断を下した。

    近年では、日本から渡欧した宮田莉朋が示したように、別カテゴリーのトップドライバーであってもF2では苦戦する例が多い。ハータもその難しさを理解したうえで、自身の“基礎からの学び直し”を口にしている。

    「基礎に戻る」F2準備の実情
    ハータはラスベガスで、F1 TVのジェームス・ヒンチクリフから準備内容を問われ、次のように説明した。

    「学校に戻るような感じだ。基礎をたくさん学び直さないといけない。フォーミュラカーは見た目が似ていても、それぞれまったく違うし、F2マシンは特に大きく違うんだ」

    「ブレーキの使い方、ブレーキを離すタイミング、スロットルに戻る動作、そしてインディカーのファイアストンとは全然違うピレリタイヤのマネジメント……全部が新しい。大変だけどワクワクしているよ」

    さらに、過去の経験も一部役立つと語った。

    「来年は新しいことが山ほどある。でもF3やF4の頃の記憶もあるから、全くのゼロではない。大きなプログラムになるよ」

    コルトン・ハータ

    ハイテックでF2初走行、さらにIMSAでも参戦
    ハータは12月10〜12日のアブダビ・ポストシーズンテストでハイテックのF2マシンを初走行する。
    さらに、キャデラックF1のテストドライバーを務めながら、IMSAの3戦(デイトナ24時間、プチ・ル・マン、セブリング12時間)にも参戦予定だ。

    「やることが本当に多い。アメリカの耐久レースは3つで、デイトナ24時間、プチ・ル・マン、そしてセブリング12時間だ。とても楽しみだよ」

    V10搭載マシンへの期待
    IMSAで乗るキャデラックのマシンについては、とくにエンジンの魅力を強調した。

    「自然吸気V10を背中に積むなんて、これまでのキャリアで一度もなかった。ずっとターボエンジンだったからね。まったく違うフィーリングで、とにかく素晴らしいサウンドなんだ」

  • コルトン・ハータ F1転向後も「インディ500参戦への情熱は消えていない」

    コルトン・ハータ F1転向後も「インディ500参戦への情熱は消えていない」

    キャデラックF1チームのテストドライバー就任を発表したコルトン・ハータは、インディカー離脱後もインディアナポリス500マイル(インディ500)への参戦意欲を強く持ち続けていることを明らかにした。

    7年間にわたるインディカー参戦を経て、25歳のハータは2026年からF1参入を目指すキャデラックF1チームと契約。2026年にはIMSA耐久シリーズの一部ラウンドに参戦するほか、ハイテックからF2フル参戦を予定しており、F1スーパーライセンス取得に必要なポイントと経験を積む見通しだ。

    「インディ500には戻りたい」ハータが語る古巣への思い
    ハータはポッドキャスト『Stickers & Send It』で次のように語っている。

    「インディに戻れたら最高だと思う。でも、現時点ではどうなるか分からない。どんなチャンスがあるのか、僕が参加できるのかも未知数だ」

    「きっと話し合いはあるだろう。僕はインディが本当に大好きだからね」

    「これまでインディは僕にあまり優しくなかった。クラッシュもあったし、結果も良くなかった。でも、それが逆に僕を突き動かす。もっと戻りたいという気持ちが強くなるんだ。ジャック(ハーヴィー)と走るのはいつも楽しいから、また一緒にレースができたらいいな」

    GMとの契約が“最大の壁”に
    ただし、実現には大きな障壁もある。ハータがインディ500に出場する場合、最も現実的な参戦先は旧所属チームのアンドレッティ・グローバルだが、同チームはホンダエンジンを使用している。GM/キャデラックとの契約関係上、メーカー間の利害が衝突する可能性が高く、ワンオフ参戦の合意には複雑な調整が必要になるだろう。

    一方で、IMSAおよびF2のカレンダー上では、2026年インディ500(5月24日開催予定)との日程重複はない。そのため、メーカー側が特例的に許可を出せば、スケジュール的には参戦可能な状況にある。

    F1挑戦と“アメリカ最大のレース”の両立なるか
    F1への道を歩み始めたハータにとって、インディ500はキャリアの原点であり、同時に未完の挑戦でもある。GMとキャデラックの支援を受けながらF1への階段を登る一方で、アメリカンモータースポーツの象徴ともいえる舞台への情熱を失っていない。

    F1デビューを見据えたキャデラックF1チームのテスト兼育成プログラムに加え、IMSAおよびF2での経験を積むハータが、再び「ブリックヤード」を駆け抜ける日が訪れるのか注目が集まる。

  • コルトン・ハータ 「2027年にF1のシートにいなかったら驚く」とパト・オワード

    コルトン・ハータ 「2027年にF1のシートにいなかったら驚く」とパト・オワード

    マクラーレンのインディカードライバー、パト・オワードは、コルトン・ハータが2027年シーズンにF1グリッドへ加わらなければ「ショックだ」と語った。

    9度のインディカー優勝経験を持つハータは、キャデラックの開発ドライバーに就任し、2026年からFIA F2に参戦することが決定している。本人はこれを「F1に到達する最後のチャンス」と位置づけており、キャデラック側も将来的にアメリカ人ドライバーを起用する意向を示している。

    2026年にデビューを飾るキャデラックF1チームは、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスをレースドライバーとして起用し、ハータはF2を戦いながらサポート役としてチームに関わる。

    オワードはメキシコシティで行われたF1のFP1セッションに参加したばかりだが、ハータの将来について次のように語った。

    「彼は本当に才能がある。インディカーではずっと強力なライバルだったし、彼の成功を願っている」とオワードはRACERに語った。

    「彼が2027年にF1のシートにいなかったら驚くよ。今回のスイッチ(F2参戦)は、そのための準備が整っているという意味だと思う。」

    ハータはインディカーで7シーズンを戦い、2024年にはドライバーズ選手権2位というキャリア最高位を記録した。

    オワードは、ハータがインディカー・パドック全体から後押しを受けていると強調した。

    「彼の挑戦に本当にワクワクしているし、うまくいってほしい。彼はインディカーを代表する存在だからね」とオワードは続けた。

    「彼の周りには、F2で走るだけでなく、その先を見据えて応援している人たちがたくさんいる。僕たちは彼にF1へ行ってほしいし、成功してほしいと思っている。」

    キャデラックF1の“アメリカン・プロジェクト”の象徴
    キャデラックF1は2026年の参戦初年度から、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスという経験豊富なラインナップでスタートするが、アメリカ人ドライバー起用の意向を明確にしており、ハータはその最有力候補とみられる。

    F2参戦はFIAスーパーライセンス取得を確実にするための現実的なステップであり、GM傘下の支援体制を背景に、2027年のF1昇格という道筋が具体的に描かれつつある。

    インディカーからF1への直接ルートはこれまで困難だったが、キャデラックのF1参戦によって「アメリカ勢のF1再進出」というシナリオが現実味を帯びてきた。ハータの挑戦はその象徴的存在として注目を集めている。

  • コルトン・ハータ F1への道が始動:旧型F2マシンでモンツァ初テスト

    コルトン・ハータ F1への道が始動:旧型F2マシンでモンツァ初テスト

    アメリカ人ドライバー、コルトン・ハータの長く待たれたF1への道が、いよいよ本格的に動き出した。報道によると、ハータはモンツァ・サーキットで旧世代のF2マシンによるプライベートテストを極秘裏に実施したという。

    テストはトラックデイ運営会社「カタヤマ(Katayama)」が手配したとされ、キャデラックやF2側は公式にはセッションを認めていないものの、現地で目撃した関係者は「ゲインブリッジ(Gainbridge)」のロゴが入ったハータのヘルメットを確認したと証言している。

    ハータはすでに、2026年シーズンにハイテックからF2へ参戦し、同時にキャデラックF1のテストドライバーも務めることが発表されている。F1デビューに必要なFIAスーパーライセンスのポイントは不足しているが、25歳のハータはヨーロッパ挑戦が「F1ドライバーになるための重要なステップ」だと語っている。

    「レーシングドライバーとして、そして将来的にはF1ドライバーとして、自分のキャリアをどう進めたいかを考えるうえで重要なステップなんだ。マシンに乗るときは常に競争力を発揮したいし、それをできるだけ早く達成したい」とハータはF2公式サイトに語った。

    また、ハータはハイテックを選んだ理由について、キャデラック側も関与していたことを明かした。「結果重視の選択だった。ハイテックは複数のジュニアカテゴリーで安定して結果を出しているし、F1に向けて最も良い準備ができるプロフェッショナルな組織だとすぐに分かった」と説明した。

    インディカーで7シーズンにわたり9勝19回の表彰台を獲得してきたハータにとって、F2への転向はキャリアにおける大きな転機となる。

    ハータの欧州挑戦が持つ意味
    ハータのF2参戦は、アメリカ人ドライバーとしてF1に到達するための「現実的ルート」へ踏み出したことを意味する。FIAスーパーライセンスポイント不足という壁を乗り越えるためには、F2での安定した成績が欠かせない。キャデラックF1のテストドライバーとして並行活動することで、欧州F1パドックへの露出と評価も高まるだろう。

    キャデラックF1との連携強化
    キャデラックF1にとっても、ハータの存在はブランド戦略上の重要なピースだ。北米市場でのファンベース拡大を狙う同チームにとって、インディカーで人気の高いハータが欧州舞台で経験を積むことは、アメリカブランドとしてのアイデンティティを確立する上で大きな意味を持つ。2026年の新レギュレーション導入を前に、キャデラックF1は確実に“次世代アメリカ人F1ドライバー”の育成に舵を切ったといえる。

  • コルトン・ハータ 2026年はキャデラックF1テストドライバー&F2とIMSAに参戦

    コルトン・ハータ 2026年はキャデラックF1テストドライバー&F2とIMSAに参戦

    コルトン・ハータは2026年、キャデラックF1チームのテストドライバーとしてF1活動に加わるとともに、F2選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両シリーズに参戦する。

    ハータはこれまで所属していたアンドレッティのインディカーチームを離れ、F1昇格を視野にハイテックTGRからF2にフル参戦。さらに、キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングの一員として、デイトナ24時間、セブリング12時間、プチ・ル・マンなど耐久3戦にも出場する予定だ。

    キャデラックは2026年にF1へ参戦予定で、すでにバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスという経験豊富なラインナップが決定済み。ハータは彼らを支えるテストドライバーとして、シミュレーション作業や開発プログラムに携わることになる。

    さらにハータは、これまで所属していたアンドレッティのインディカーチームを離脱。シングルシーターでのF1昇格を見据え、F2の「ハイテックTGR」チームから2026年シーズンにフル参戦する。F2はF1直下のカテゴリーとして若手育成の頂点に位置しており、彼のキャリアにとって重要な一歩となる。

    加えて、ハータはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にも引き続き参戦。キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングのワークスプログラムに加わり、デイトナ24時間、セブリング12時間、プチ・ル・マンの耐久3戦をジョーダン・テイラー、ルイ・デレトラズとともに戦う。このトリオは2024年のセブリングで優勝しており、再結成となる。

    「キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングの耐久ラウンドに戻れることを本当に嬉しく思う。以前の成功をまた繰り返したい」とハータはコメント。「ジョーダンとルイは本当に素晴らしいドライバーで、一緒にまた走れるのは光栄だ。ナチュラルアスピレーテッド(自然吸気)エンジンを積むキャデラックのマシンに再び乗れるのが待ちきれないよ。デイトナが楽しみだ!」

    2025年F2選手権では、現在ハイテックのルーク・ブラウニングがランキング3位につけており、ハータはその後継としてF2への挑戦を開始する。

    キャデラックの“二正面戦略”におけるハータの役割
    キャデラックF1チームは、ボッタスとペレスという熟練コンビで初年度の安定を狙いつつ、ハータのような北米出身の若手を育成ラインに据えることで、長期的なチーム基盤を築こうとしている。

    IMSAでのハータ起用は単なる耐久要員ではなく、キャデラック・ブランドのアイコン的存在としての露出拡大も狙いがある。

    コルトン・ハータ キャデラック F1

    ハータの大胆な決断:インディカー離脱の意味
    インディカーを離れF2に参戦するというのは、米国ドライバーとして極めてリスクの高い決断だ。だが、F1参入への実績ルートを明確に示すF2で実力を証明することができれば、2027年以降のF1シート獲得に直結する可能性もある。
    アメリカ市場を重視するキャデラックにとっても、ハータの存在はF1事業の重要な橋渡し役となる。

    F1デビューへの“最短距離”を目指すハータの布陣ハータは2026年に3カテゴリーを兼任するという極めて稀な挑戦に臨む。
    ・F2=F1昇格を見据えた純粋なスプリント競技
    ・IMSA=キャデラックブランドへの直接貢献と耐久スキル維持
    ・キャデラックF1=開発ドライバーとしてのテクニカル経験蓄積

    この組み合わせは、彼が将来的にF1レースシートを得るための“フルスペック体制”とも言える。F1にアメリカ人ドライバーを送り込むという大義と、メーカー系キャデラックの育成プランが重なったことで、ハータの2026年はその夢の実現に最も近づく1年になりそうだ。

  • コルトン・ハータ、2026年にハイテックTGRからF2参戦「目標のF1への一歩」

    コルトン・ハータ、2026年にハイテックTGRからF2参戦「目標のF1への一歩」

    アメリカ人ドライバーのコルトン・ハータが、2026年シーズンにハイテックTGRからFIA F2選手権に参戦することが正式発表された。インディカーで7シーズンを戦ったハータにとって、ヨーロッパでの再挑戦となる。

    ハータはインディカーで通算19回の表彰台、9勝、16回のポールポジションを記録し、2024年にはシリーズランキング2位を獲得した。

    キャデラックF1チームのテストドライバーを務めるハータは、以前にMSAフォーミュラ選手権(2015年)とユーロフォーミュラ・オープン選手権(2016年)ではいずれも3位、スペインF3選手権でも2位を獲得している。

    2026年に再び欧州の舞台へ戻ることになったハータは、次のようにコメントした。

    「2026年のFIA F2シーズンにハイテックから参戦できることを本当に嬉しく思っている。これは僕のキャリアにとって大きな転機であり、その挑戦に向けて準備はできている。インディカーで過ごした時間は素晴らしく、成し遂げたことを誇りに思っているが、F2でF1カレンダーと同じ舞台に立ち、世界中の若い才能と競うチャンスを逃すわけにはいかなかった」

    「僕は常にF1への扉を開き続けてきたし、この移籍はその最終的な目標に向けた一歩だ。マシン、タイヤ、サーキットを学ぶのは簡単ではないけれど、強い意志と集中力、そして大きなモチベーションを持って臨む。目標は常に上位で戦い、ドライバーとして成長し、F1への最良のポジションをつかむことだ」

    「ハイテックは優れた実績と評判を持つチームであり、自分が成長し成果を出すための最適な環境だと確信している。チームが僕を信じ、この機会を与えてくれたことに感謝している」

    チームマネージャーのクライブ・ハットンも次のように語った。

    「2026年シーズンのFIA F2にコルトンを迎え入れられることを大変嬉しく思っている。彼はすでに高い経験値とプロ意識、そして才能を持っており、我々が通常ジュニアカテゴリーのドライバーを育成する中で培うものをすでに備えている」

    「これは彼にとってエキサイティングな挑戦であり、同時に大きな試練でもある。全く異なるフォーマットのレース環境に飛び込み、高い期待の中でF1昇格という明確な目標を掲げる。しかし、彼の決意と集中力は非常に印象的であり、2026年シーズンを通じて彼のポテンシャルを最大限に引き出すことを楽しみにしている」

    ハータの欧州復帰は“F1再挑戦計画”の布石か

    ハータは長年にわたりF1参戦の機会を模索してきた。過去にはマクラーレンやアルファタウリ(現レーシングブルズ)との接触も報じられたが、FIAスーパーライセンスの取得要件を満たせず、実現には至らなかった。今回のF2参戦は、その資格を正式に満たすための現実的かつ戦略的なステップといえる。

    さらに、彼はキャデラックF1チームのテストドライバーとしても活動しており、2026年に新規参入する同チームとの関係性を維持している。ハイテックでの経験を通じてF1マシンに適応する基礎を築きつつ、キャデラックF1への将来的なステップアップを視野に入れているとみられる。

    ハータの加入により、2026年のF2は国際的な注目を集めるシーズンとなりそうだ。