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  • スーパーフォーミュラ | トヨタ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラの第2戦が5月18日(土)、19日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催された。第2戦は、土曜日に予定されていた予選が悪天候で順延され、日曜日朝の予選も赤旗3回の大荒れとなったが、決勝はドライで行われ、16番手スタートの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が圧巻の走りを見せて今季初優勝を飾った。また、11番手スタートの大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)も粘りの走りで3位に入り、2年ぶりの表彰台に立った。

    大荒れとなった開幕戦から約1か月。新生「SF19」でのスーパーフォーミュラ第2戦の舞台は、九州のマウンテンコース、オートポリス。九州地方のファンの皆様へ向けて、「SF19」の初披露となった。

    前戦、「SF19」での最初のレースはアクシデントやトラブルが続出し何度もセーフティカーが導入される荒れた展開となる中、新たなチームでの参戦となったニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)37号車が優勝。山下 健太(KONDO RACING)3号車が3位、そしてスーパーフォーミュラでの初レースとなった坪井 翔(JMS P. MU/CERUMO・INGING)39号車が5位でデビュー戦ポイント獲得を果たす活躍を見せた。

    オートポリスでは「SF19」での事前テスト走行が行われていないため、全チーム初走行でセッティングを決めなくてはならないなど未知の要素も多く、どのようなレースが展開されるのか、注目の一戦となった。

    予選
    好天だった前日までとはうってかわって、18日(土)は朝から強い風と雨に見舞われるあいにくの天候に。朝8時50分から1時間にわたって予定されていたフリー走行は2度にわたってスタートが順延され、わずか30分、それも2度にわたって赤旗が出され、最後は早めに終了するという消化不良のままに予選を迎えることとなってしまった。

    併催レースは雨の中で行われたものの、スーパーフォーミュラの予選が予定されていた午後3時頃には雨脚が更に強まり、走行は危険だと判断され、翌19日(日)への順延が決定された。

    19日(日)の朝方には一旦路面が乾きかけたかと思われたが、朝8時頃には再び降り始めた雨が強さを増し、午前8時45分、完全なウェットコンディションで40分間1セッションのベストタイムで全グリッドが決定される予選が開始された。

    セッション開始前から多くの車両がピットレーンに並びコースイン。しかし、タイヤを暖め、アタックに入り始めた6分過ぎにアルテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)ともう1台がほぼ同じタイミングでスピンしクラッシュ。赤旗中断となった。

    予定よりもチェッカー時間を5分遅らせ、残り18分でセッションは再開されたが、また5分ほどで今度は平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がコースオフを喫し再び赤旗。そこからの再開後もすぐにクラッシュ車両で3度目の赤旗が出され、そのままセッションは再開されずに予定の9時30分で予選は終了。多くの車両が満足にアタック出来ないままに予選を終えることとなってしまった。

    そんな中、最初のアタックでトップタイムを出していた国本 雄資(KONDO RACING)が2017年の第3戦富士以来自身2度目となるポールポジション。最初のアタックで国本を上回るタイムをマークするも赤旗後の計測としてタイムが抹消された坪井は、それでも2番手につけ、デビュー2戦目にして最前列グリッドを獲得した。

    2列目4番手に中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、6番手に石浦宏明(JMS P. MU/CERUMO・INGING)、7番手山下、8番手小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、10番手キャシディ、11番手大嶋というグリッドで決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    予選時まで降っていた雨は止み、併催レースを終えてスタート前のグリッドウォークが始まる頃には、ほぼ路面はドライコンディションに。全車スリックタイヤを装着し、気温19度、路面温度22度のコンディションで午後2時に54周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    予選で最前列を獲得した国本と坪井はソフトタイヤを選択し、スタートで1-2位をキープ。その後方では、ミディアムタイヤでスタートを切った6番手グリッドの石浦、7番手の山下、11番手の大嶋らが1周目を終えたところでピットへ向かい、タイヤをソフトへと交換。早くもタイヤ交換義務を消化した。

    しかし、その直後にスピン車両が発生し2周目にしてセーフティカーが導入。このタイミングで多くの車両がピットへ向かいタイヤを交換。ソフトタイヤでトップを走る国本、そして16番手と後方グリッドながらソフトタイヤでのスタートを選択し一気に順位を上げていた関口を含む3台のみがピットへ入らない選択をし、国本が首位、関口が2位、ピットインを終えた組では石浦が先頭での再スタートとなった。

    セーフティカーは7周で戻り、8周目から本格戦が再開。ソフトでスタートしたため、他の大半の車両とは異なりミディアムタイヤへと交換した坪井はこの再スタートで大きくポジションダウン。

    首位争いは、国本よりもペースで勝る関口が13周目の1コーナー進入で並びかけるとアウト側から豪快にパスし首位浮上。首位に立ったものの、タイヤ交換義務を果たさなくてはならない関口は、そのためのマージンを稼ぐべく、ファステストラップを塗り替えながら後続よりも1周あたり2秒ほども速いペースで周回を重ね、後続との差を広げていった。

    ピットを終えた組では、石浦が最上位につけていたが、中盤を過ぎるとタイヤの摩耗でペースが落ち、ライバルの先行を許すことに。2位の国本もじりじりと順位を落とすこととなってしまった。一方では大嶋が好ペースでの走行を続け、前車を次々にパスしポジションアップ。

    首位を快走する関口は、31周目を終えた時点でピット済みの最上位との差を40秒に。タイヤの摩耗を感じさせないハイペースで更に後続との差を広げていき、残り15周となった40周目終了時点で後続に45秒もの差をつけてピットイン。タイヤ交換と給油を行い、見事ライバルの遙か前でコースへ復帰した。

    51周目にピットインせず首位を走行していた車両がピットへ向かったため、関口は首位へと復帰。2位とは大きな差を保ったまま最後まで走り切った関口がトップでチェッカーを受け、今季初勝利を挙げました。関口の勝利は昨年の第6戦岡山大会以来、通算6勝目。

    大嶋も最後は2位の車両との差を詰めていったが3位でフィニッシュ。それでも2017年のオートポリス大会以来2年ぶりとなる3位表彰台を獲得した。

    開幕戦で表彰台を獲得した山下とキャシディは着実なレースで7位、8位に入り、共に連続ポイント獲得を果たした。

    関口雄飛 (ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 19号車)
    ソフトタイヤでスタートしたのでセーフティカーには入って欲しくなかったんですが、入ってしまいました。ただ、同じ作戦を採った3台のうちのトップにならないと絶対に優勝はないので、国本選手と仲は良いんですけど、プロとして徹底的に戦うという気持ちで攻めてパスしました。首位に立ってからはもちろん、ピットに入らなくちゃいけないので出来る限りギャップを広げることを目指して頑張りました。朝の予選で全く実力を出せないまま16番手と後方グリッドになってしまい落ち込みましたが、自分を信じて、絶対に諦めず優勝してやるという気持ちで戦ってきたので、実現できて嬉しいです。

    大嶋和也 (UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 8号車)
    復帰して3シーズン目ですが、去年までの2シーズンは苦しい思いをしてきたので、表彰台は素直に嬉しいです。今年から新しいエンジニアが入ってきてくれたこともあり、今回は持ち込みのクルマが今までに感じたことのないグリップで僕もびっくりするぐらい好調でした。なので今週は行けるかなと思っていたんですが、予選があんなことになってアタック出来ず、悔しい中盤からのスタートになってしまいました。決勝は作戦も当たってちょっとラッキーな部分もあったんですが、リスタートしたあとは自分の力でオーバーテイクしてこの位置まで来られたので、すごく満足していますし、チームに感謝しています。

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    5月18日(土)~19日(日)、オートポリス・インターナショナルレーシングコース(大分県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第2戦が開催された。土曜日は朝から雨模様となり、午前中のフリー走行ではコースオフする車両が続出したこともあり、午後の公式予選は風雨がさらに強まったためキャンセルされた。

    19日日曜日午前8時45分に、前日から順延された公式予選セッションが40分間の予定で行われた。開始直前から強まった雨で路面はヘビーウエットコンディションとなり、コースオフ車両が続出したためセッションは3回にわたり赤旗で中断、各車とも十分にタイムアタックをする機会がないまま打ち切られた。その結果、Hondaエンジンユーザーの最上位は、#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の3番手、以下#50 ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)の5番手、#17 塚越広大(REAL RACING)の9番手という結果となった。

    決勝レースは、同日午後2時から始まった。細かい雨は残っていたものの路面はほぼドライコンディションとなり、各車スリックタイヤを装着してクリーンスタートを切った。ところが2周目にコース上で停止した車両が生じたためセーフティカーが介入、このタイミングでタイヤ交換義務を消化するためピットインする車両が続出し、見かけ上の順位が大きく変動することとなった。

    セーフティカー先導で8周を周回したあと、レースは再開された。この段階でトップに立ったのはピットインしなかった#4 国本雄資(トヨタ)で、2番手には国本と同様走り続けた関口雄飛雄飛(トヨタ)、3番手にはソフトタイヤでスタートしピットインを見送った#65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がつけました。4番手以降にはピットストップを終えた車両が続いたが、その中で大きく順位を上げたのは、#1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。山本尚貴は、公式予選開始直後にクラッシュ、スターティングポジションが17番手と低迷したこともあり、ミディアムタイヤでスタートした直後の1周目にいち早くピットイン、ソフトタイヤへの交換と給油を行なったためセーフティカーの介入で一気に6番手まで順位を上げた。

    山本尚貴はその後徐々に順位を上げ、23周目にはタイヤ交換を終えた車両の中で最上位の4番手へ進出、国本雄試をかわしてトップに立った関口雄飛とのタイムレースとなった。関口雄飛は40周終了時点でピットイン。ミディアムタイヤに交換してレースに復帰しした。山本尚貴はここで逆転を狙いましたが、国本雄試をオーバーテイクしたものの関口雄飛には惜しくも届かず順位を入れ替えることはできなかった。

    ピットインしないまま走り続け、国本雄試を抜いてトップを走行していた牧野任祐は、50周目にピットインしてミディアムタイヤに交換し、4番手でレースに復帰。その間に山本尚貴は関口雄飛に次ぐ2番手へ順位を上げた。54周のレースは終わり、山本尚貴は2戦連続表彰台の2位でチェッカーフラッグを受けた。牧野任祐は4位に入賞し2戦連続で選手権ポイントを獲得した。また5位にはセーフティカーのタイミングでミディアムタイヤをソフトタイヤに交換した福住仁嶺が続き、初めての選手権ポイントを獲得した。

    山本尚貴(2位)
    「予選でクラッシュをしてしまい、チームに申し訳ないことをしてしまいましたが、完ぺきに直してもらって感謝しています。後ろの方からのスタートだったので、採りにくい作戦(1周目のピットイン)を採れたことが、この順位につながったのだと思います。勝つことはできませんでしたが、2戦連続でこの順位にいられたことは、今後大きな意味を持ってくると思っています」

    牧野任祐(4位)
    「予選はもうなにもできないまま不本意な結果に終わってしまいました。そこからポイントを獲れたのはよかったです。雨が降る可能性もあったので、引っ張るだけ引っ張って周りと反対のことをしようと決めていました。ペースがよかったのに、国本さんを抜くのに時間がかかってしまい、もったいないことをしました。2戦連続のポイント獲得も大事ですが、僕はあくまでも勝つためにレースをやっているので、次は勝てるようにがんばります」

    福住仁嶺(5位)
    「うれしいことはうれしいですが、ポイントを獲って喜んでいるようではだめだと思います。セーフティカーが入った時点でピットイン、この戦略でいけるかもしれないと思っていたのですが、フルタンクで前の集団に引っかかってしまうとなかなか前のクルマを抜けませんでした。でも後半、前に出てからのペースはよかったと思います。クルマが重たいときの走り方をまだ分かっていない感じもするので、もっとスーパーフォーミュラのことを勉強して戦略を組み立てられるようになりたいです。とてもいい勉強になったレースでした」

  • SUPER GT 第7戦 結果 | KeePer TOM’S LC500が今季初優勝

    SUPER GT 第7戦 結果 | KeePer TOM’S LC500が今季初優勝

    2018年 SUPER GT 第7戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」の決勝レースが10月21日(日)オートポリス(大分県)で行なわれ、GT500クラスはNo.1 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が予選5位から今季初優勝。ドライバーポイントでトップに並んだ。GT300クラスはNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一)が予選10位から逆転優勝を飾った。

    早朝こそ冷え込んだものの、好天に恵まれたオートポリスに2万380名のSUPER GTファンが詰めかけ、第7戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」の決勝レースは午後2時06分に全65周で行われる決勝の幕が切られた。

    ポールポジションのNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)、No.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)、No.100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)と予選上位3台のNSX-GT勢を、このスタートのタイミングでNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)が崩して3番手に浮上する。100号車はさらに7周目にNo.1 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ)にパスされ順位を落とすことに。36号車はその後も猛追の手を緩めることなく、10周目、第2ヘアピンで飛び込んで17号車と接触しながらも前に出て、11周目のホームストレートで8号車をパスしてトップへ浮上。36号車はその流れのまま、翌周には2.991秒、翌々周には5~6秒差もの差をつけていく。また、予選6番手からスタートの16号車も接触などもあり、徐々に順位を下げていく。予選で絶好調だったNSX-GT勢の様子がガラリと変わる展開となってしまう。

    トップ36号車が19周目に入った時、GT300のNo.30 TOYOTA PRIUS apr GTがスピンして、コース脇でストップしたことから、20周目にセーフティカーが導入される。そこまでに36号車は2位以下と約8秒の差をつけていたものの、その貯金はゼロになってしまった。さらにこのセーフティカー導入中にレース距離の1/3を過ぎたことで、ピットオープンと共にドライバー交代も可能となった。そして25周目にリスタートとなると、各車のルーティンのピットワークが始まった。まずはペースの悪かったNSX-GT勢が早々にピットイン。一方トップを行く36号車と1号車は29周終わりで同時にピットへ。そのままの順でコースに戻ると、先にピットを終えていた17号車と8号車の前に入り、これで実質上のLEXUS TOM’Sのワン・ツー体制となった。

    レースは半分を過ぎ、34周を終えるとNo.19 WedsSport ADVAN LC500(山下健太)を除く全車がピット作業を終えた。19号車は15周目にルーティンとは異なるピットインをし、給油とタイヤ4本を交換していたがドライバー交代は行わず。19号車に続くのは、No.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)、No.1 KeePer TOM’S LC500(平川 亮)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)というオーダーになった。19号車は、作戦通り48秒もの貯金をもって41周を走りきり、国本雄資にドライバー交代。つまり2ピットストップ作戦が上手くはまって、3番手のポジションで戻ることができた。

    さらにNSX-GT勢トップであった17号車は5番手を走行していたNo.38 ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)に捉えられ、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)にもパスされることに。GT-R勢では、9番手を走行していたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)をNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)がパスして、さらに前を行く車両を猛追するも、そのまま第2ヘアピンでとまり切れずNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)にヒットしてしまい、これで8号車がスピン。そのあおり食らってNo.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也)も順位を落とすことに。そして、23号車はこの接触行為で、ドライブスルーペナルティが出されることとなった。

    トップ争いはレース終盤となる60周目にペースの落ちた36号車を1号車がパス。これでトップに立った1号車は危なげなくチェッカーフラッグを受け、昨年の王者No.1 KeePer TOM’S LC500(平川亮/二ック・キャシディ)が今季初勝利。2位にはNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)が入ってワン・ツーとなった。3、4位にもNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が続き、トップ4をLC500が独占した。
     No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)はNSX-GT勢トップとなる5位に入った。GT-R勢では、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)が7位で最上位となった。

    KeePer TOM’S LC500の優勝は、2017年の第7戦タイ以来。平川は通算5勝、ニックは3勝目となる。ドライバーランキングでは、100号車の山本/バトン組と1号車の平川/キャシディ組が67ポイントで並んだ。なお順位では2位回数の差で、山本組がトップとなる。そして続く36号車の関口、8号車の野尻/伊沢組のランキング4位までが、タイトルを賭けて最終戦もてぎに臨むこととなった。

    GT500 Class
    No.1 KeePer TOM’S LC500
    平川亮
    「素晴らしい仕事で優勝を支えてくれたチームはもちろんですが、素晴らしいクルマを開発してくれたLEXUSとTRD、最高のパフォーマンスを発揮するタイヤを用意してくれたブリヂストンに感謝したいです。昨日の公式予選ではNSX-GT勢にトップ3を持っていかれて、決勝も厳しいかな、とも思いました。でも結果的にはLEXUS TOM’Sがワン・ツーで、LC500がトップ4独占と素晴らしい結果になりました。僕たちの場合はクルマが速かっただけでなく、戦略的にも上手くいきました。ルーティンのピットインがベストタイミングで、先にピットインを済ませていたNSX-GT勢の前でコースに戻れました。これが優勝の大きな要因になりました。ポイント的には、これでトップ(100号車の山本組)に並ぶことになりました。チャンピオン争いがまたできることは嬉しいですが、最終戦の舞台はツインリンクもてぎで、コース上で抜くことが難しいサーキットです。そしてHondaのホームコースでもあり、NSX-GTの予選の速さは今回も証明されており、それは充分に分かっています。決して油断できないけれどレースでは狙うはただひとつ。100号車より前でゴールすることだけ考えて、チャンピオンを獲りたいと思います。

    ニック・キャシディ
    今年は本当にいいシーズンだと思う。素晴らしいクルマを用意してくれたチームとLEXUSに感謝したい。チームにとってはいくつか向上するポイントがあって“カイゼン(改善)”を繰り返して、いい所に辿り着けた気がする。今日は100号車(ランキングトップ)を抜く、という目標もあったけど、(レースで)リスクは負いたくなかった。8号車と17号車も速かったけど、別にリスクを冒して抜いた訳じゃない。すべてを安全、慎重に進めたんだ。戦略もうまく当たったね。それとピットインのタイミングがベストだった。これで100号車とはポイントで並ぶことになったんだよね。ともかく、このポジションにいられることに感謝したい。去年も同じような状況で最終戦を迎え、そこで2位になってチャンピオンに輝いたことが、僕らの大きな自信になっている。僕はSUPER GTだけでなくスーパーフォーミュラでもポイントリーダーで最終戦を迎えることになったから、記者の皆さんもファンも『最後はどうなるんだろう?』って楽しみにしていると思うけど、なにより僕自身が楽しみにしているんだよ(笑)」

    GT300 Class
    No.96 K-tunes RC F GT3
    新田 守男
    「昨日の公式予選では期待したほどのパフォーマンスを発揮できなかったから、今日のレースもスタートするまでは『まさか勝てることはないだろう』と思っていました。だから『がんばって表彰台を狙いたい』というのが、今回の現実的な目標でした。でも決勝がスタートしてみると、相対的に速いペースで走ることができました。僕らもピックアップで苦しんだけど、周りが僕ら以上に苦しんだようで、前がピットインしたあと(中山)雄一もハイペースで走れました。これはブリヂストンタイヤとLEXUS RC-F GT3のパフォーマンスがとても素晴らしかった、ということ。そしてベストなピットワークも見逃せません。雄一と僕もがんばってインラップとアウトラップでもタイムを稼いでいたと思いますが、ピット作業と合わせて15秒ほどマージンを稼げたのが大きかった。チームスタッフの仕事ぶりも完璧で、まずは彼らに感謝したいです。タイトル争いに踏みとどまることができたと言っても、(トップと)16ポイント差は正直厳しいところ。できればBoP(性能調整)を再考していただければ(苦笑)。それはともかくとして、(チャンピオンの)可能性がある限り、もちろん諦めることなくがんばっていきます」

    中山 雄一
    「オートポリスはタイヤの摩耗が心配なコースと聞いていましたが、昨日朝の公式練習から使っていたタイヤが長く保ちそうな感触があったので、それを公式予選や決勝の本番でも使うことにしました。予選ではヨコハマタイヤ勢が速かったのですが、彼らも決勝のペースはあまり良くなくて、こちらの方が速かった。だから摩耗を気遣ってマネージメントしながら走っていても、前を行くクルマにどんどん追いついていくことができ、ドライバーとしてとても気持ちのいいレースになりました。ピットから「(ピットインまで)残り5周」と無線で知らされてから、少しだけプッシュしてみたらあっさりタイムも上がったし、タイヤ自体の感触もまだまだ大丈夫そうだったので、さらに8周余計に走ることになりました。前が空いたことでさらにペースを上げることができ、より大きなマージンを築くことができました。
    (まだランキングトップと)16ポイント差ということで、まだまだ厳しい状況には変わりないですが、今回優勝できたことで自信を持って最終戦に臨むことができます。僕はRC F GT3をドライブするようになってから、表彰台に乗る時はいつも優勝なんです。最終戦でも表彰台を争うことになれば、きっと優勝できると思うので、表彰台が争えるようがんばります」

  • SUPER GT 第7戦 予選 | ARTA NSX-GTが今季2回目のポールポジション

    SUPER GT 第7戦 予選 | ARTA NSX-GTが今季2回目のポールポジション

    2018年のSUPER GT 第7戦『AUTOPOLIS GT 300km RACE』の予選が10月20日(土)、大分県のオートポリスで行われ、GT500クラスは、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)がコースレコードでポールポジションを獲得。GT300はNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)が、2年連続のポールポジションとなった。

    昨年は5月に第3戦として行われたこの大会だが、今年はシーズンも残り2戦となる第7戦として行われた。午前中は雲が多く肌寒かったオートポリスだったが、昼になると陽射しも差して気温は15度を超え、タイムを出すには絶好のコンディションとなった。

    決勝レースのグリッドを決める公式予選は、午後2時30分からスタート。GT300クラスのQ1に続いて、GT500クラスのQ1が行われた。15分間あるQ1だが、GT500クラスの各チームは最後に1、2周だけのタイムアタックをするため、残り8分を切ったところからコースイン。ラスト3分で元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンが駆るNo.100 RAYBRIG NSX-GTをはじめとするHonda NSX-GT勢が猛アタック。No.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)が1分32秒650とコースレコード(1分32秒835)を書き換えてトップに。2番手にはNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)、3番手は昨年のGT500チャンピオンのNo.1 KeePer TOM’S LC500(平川亮)と続いた。一方、NISSAN GT-R NISMO GT500勢は11番手のNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹)が最上位と、4台共にQ1で予選を終えてしまった。

    Q2は10分間の走行タイムがあるが、GT500クラスのQ1通過の8台はこちらもラスト8分までピットで待機。セッション終盤でフルアタックを見せた。ここでもNSX-GT勢が快足ぶりを披露。No.8 ARTA NSX-GTの野尻智紀がQ1で書き換えられたレコードタイムをさらに短縮する1分31秒441を叩き出して、第3戦鈴鹿以来の通算4回目となるポールポジションを決めて見せた。 予選2、3位にはNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)とNSX-GTがトップ3を独占。4番手には昨年のオートポリス戦勝者のNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)が入った。

    GT300クラスは、Q1でNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)のGTルーキー、宮田がトップタイムを記録。だが、Q2でNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)の坪井が、コースレコードとなる1分42秒498を叩き出してクラスポールポジションを獲得。25号車は昨年のオートポリス戦でもポールポジションを記録しており、2年連続だ。予選2位にはNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)、同3位には福岡県に本拠を置くNo.5 マッハ車検 MC86 Y’s distraction(坂口夏月/平木湧也)が入った。

    GT500クラス ポールポジション
    No.8 ARTA NSX-GT
    野尻智紀
    「朝のフリー走行で伊沢(拓也)選手がトップタイムをマークしていて、本当にクルマの調子が良かったんです。午後の予選でもQ1で伊沢選手がいいタイム(2番手)をマークして繋いでくれたのですが、それだけじゃなくクルマのアジャストについても的確なインフォメーションをもらい、ネジを1本締めてもらいました(笑)。もちろん、こんないいクルマを用意してくれたチームにも感謝したいと思います」

    GT300クラス ポールポジション
    No.25 HOPPY 86 MC
    坪井翔
    「ポールが獲れた最大の要因は、チームが完璧なクルマに仕上げてくれたこと。本当にクルマは最高でした。僕はただクルマのポテンシャルを引き出しただけです。あと、難しい展開となる中、松井(孝允)選手がQ1を突破して僕に繋いでくれたことも大きかった。ともかく、チーム全体で獲れたポール。だから、松井選手やチームスタッフ全員に感謝したいです」

    2018年 SUPER GT 第7戦 オートポリス 公式予選 (GT500)

    Po. No. マシン ドライバ タイヤ WH タイム
    1 8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀 BS 49 1分31秒441
    2 17 KEIHIN NSX-GT 小暮卓史/塚越広大 BS 40 1分31秒989
    3 100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン/山本尚貴 BS 61 1分32秒151
    4 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴/関口雄飛 BS 40 1分32秒563
    5 1 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ/平川亮 BS 47 1分32秒733
    6 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀/中嶋大祐 YH 16 1分33秒150
    7 64 Epson Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 DL 3 1分33秒184
    8 38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路/石浦宏明 BS 36 1分33秒323
    9 6 WAKO’S 4CR LC500 ジェームス・ロシター/大嶋和也 BS 34 1分33秒527
    10 19 WedsSport ADVAN LC500 山下健太/国本雄資 YH 15 1分33秒530
    11 12 カルソニック IMPUL GT-R ヤン・マーデンボロー/佐々木大樹 BS 29 1分33秒638
    12 39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 BS 3 1分33秒807
    13 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 YH 18 1分33秒944
    14 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ MI 39 1分34秒055
    15 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 千代勝正/本山哲 MI 12 1分34秒695
  • スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス:悪天候により決勝は中止

    スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス:悪天候により決勝は中止

    2018年のスーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリスのレースは悪天候により中止となった。

    前日までの好天から一転、朝から小雨が降り始めた大分県地方。その段階で、オートポリス周辺は、霧に包まれていた。だが、そこから霧が濃くなってコース上の視界が悪くなったため、午前9時50分から予定されていたフリー走行は、一旦10時35分からと開始時間が変更になる。しかし、その決定後、今度は雨脚が強まり、フリー走行はキャンセルされることが決定した。

    その後、ピットウォークからは一時天候が回復。併催のJSB1000クラスに関しては、距離を75%に短縮しての決勝レースが行われた。

    これに続いて、スーパーフォーミュラのフリー走行が午後1時20分から40分の予定で行われる。しかし、開始から7分余りというところで、No.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が13コーナーで、No.8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が16コーナーでコースアウトしストップ。セッションは赤旗で中断された。その後、再び雨脚が強まったため、フリー走行はここで終了した。

    当初の予定よりも10分遅れの午後1時55分、各ドライバーはグリッドへの試走のため、ピットを後にすることになった。ところが、このタイミングになると、場内放送が入り、チーム代表者がブリーフィングルームに召集される。そして、午後2時15分、これ以上の天候回復が見込めないということで、本日の決勝レースは中止されることが決定した。

    今回のレースでは、予選でポールポジションを獲得した平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1ポイントを獲得した。

    前日、ポールポジションを獲得するも3グリッド降格が決まっていた平川亮は「明日は雨で中止なんで」と自嘲気味に語っていたが、その予言が的中する結果となった。

  • 【スーパーフォーミュラ】  第2戦:平川亮が初ポールポジション!

    【スーパーフォーミュラ】 第2戦:平川亮が初ポールポジション!

    2018年のスーパーフォーミュラ 第2戦の予選が5月12日(土)に大分県のオートポリスで行われ、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がポールポジションを獲得した。だが、平川は前戦のクラッシュにより3グリッド降格となる。

    2018年からスーパーフォーミュラは2スペックタイヤ制を導入。1大会で使用できるのはソフトとミディアムの新品を2セットずつ、また前戦からの持越しドライタイヤ2セットの合計6セットとなる。

    オートポリスは、阿蘇の大自然に抱かれ、地形を生かしたコース。大きく2回のアップダウンがあり、フルブレーキングするポイントはあまり多くない。第1ヘアピン、第2ヘアピンと、2つの低速コーナーを除けば、ほとんどが中・高速コーナーで構成されたレイアウトとなっている。特に、後半の上り区間はコーナーが連続しており、タイヤへの負荷が高い。

    例年、オートポリスは秋口に大会が開催されてきたが、今年は初夏の開催。気温24℃、路面温度38℃まで上昇し、午前中のフリー走行とは異なるコンディションでセッションはスタートした。

    今回のオートポリス戦では、他カテゴリーとの日程重複により、No.15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)とNo.7 ピエトロ・フィッティパルディ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が欠場し、福住の代わりには阪口晴南、フィッティパルディの代わりにはトム・ディルマンが出場している。

    ミディアムタイムでのセッションとなるQ1では、開始早々にまずその阪口晴南がトップタイムとなる1分277秒667を刻む。その後、2回目のアタックで伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)が1分27秒053でトップでQ1を通過。

    Q1では国本雄二(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、そして、大嶋和也とトム・ディルマンのUOMO SUNOCO TEAM LEMANSの2台がノックアウトとなった。

    ソフトタイヤでのセッションとなったQ2では、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がトップ通過。昨年、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が記録したコースレコード(1分26秒196)を上回る1分25秒799というタイムを叩き出した。

    Q2では石浦 宏明(JMS P秒MU/CERUMO・INGING)、山下 健太(KONDO RACING)、阪口 晴南、塚越 広大(REAL RACING)、千代 勝正(B-Max Racing team)、そして、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がノックアウト。中嶋一貴はアタックラップでスピンを喫している。

    迎えたQ3。ポールポジションを獲得したのは平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。1分25秒937を記録して自身初ポールポジションを獲得した。しかし、平川亮は開幕戦でのクラッシュによって3グリッド降格ペナルティを科せられるため、決勝は4番グリッドからスタートとなる。

    そのため、2番手の野尻智紀がポールポジション、3番手の松下信治とDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台がフロントローからスタートする。

    スーパーフォーミュラ 第2戦の決勝は明日5月13日(日)の14時10分からスタートする。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分25秒937 Q3
    2 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分26秒088 Q3
    3 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分26秒266 Q3
    4 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分26秒266 Q3
    5 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING 1分26秒590 Q3
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分26秒625 Q3
    7 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分26秒714 Q3
    8 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG 1分26秒732 Q3
    9 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分26秒476 Q2
    10 4 山下健太 KONDO RACING 1分26秒554 Q2
    11 15 阪口晴南 TEAM MUGEN 1分26秒964 Q2
    12 17 塚越広大 REAL RACING 1分27秒266 Q2
    13 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分27秒268 Q2
    14 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM分S 1分38秒963 Q2
    15 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分27秒570 Q1
    16 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM分S 1分27秒631 Q1
    17 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分27秒645 Q1
    18 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分28秒647 Q1
    19 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分28秒934 Q1
  • 【スーパーフォーミュラ】 第2戦 オートポリス プレビュー

    【スーパーフォーミュラ】 第2戦 オートポリス プレビュー

    2018年のスーパーフォーミュラ第2戦が5月12日(土)~13日(日)に大分県のオートポリスで開催される。

    “全戦2スペックタイヤ制”という新たなレギュレーションのもとでスタートした2018年のスーパーフォーミュラ。4月下旬に鈴鹿サーキットで行われた開幕戦は、レース距離が300㎞という条件だったこともあり、各チームのタイヤの使い方にそれぞれ違いがみられた。

    そこで2年ぶりにポール・トゥ・ウィンを達成して勝利したのは、No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)。予選14番手から大躍進を見せたNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2位、スタートのミスを走りでリカバリーしたNo.5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3位と続いた。

    その鈴鹿戦から3週間のインターバルを経て、注目の第2戦がオートポリスで開催される。例年、オートポリスは秋口に大会が開催されてきたが、今年は初夏の開催。しかも、今年の5月は例年より気温が高いとされており、ドライコンディションになった場合には、気候条件も予選と決勝の結果に影響を与えるかもしれない。

    オートポリスは、阿蘇の大自然に抱かれ、地形を生かしたコース。大きく2回のアップダウンがあり、フルブレーキングするポイントはあまり多くない。第1ヘアピン、第2ヘアピンと、2つの低速コーナーを除けば、ほとんどが中・高速コーナーで構成されたレイアウトとなっている。特に、後半の上り区間はコーナーが連続しており、タイヤへの負荷が高い。しかも、オフシーズンのテストが実施されていないため、今シーズンの新スペックのソフトタイヤがどれぐらいの周回、性能を保てるのかは未知数だ。

    開幕戦から持ち越せるタイヤは2セット。ほとんどのドライバーが今回ミディアムとソフトを1セットずつオートポリスに持ち込むが、それらのタイヤでのセットアップ確認やタイヤ自体の持ちの確認が初日から重要な作業となるはずだ。特に、今年のソフトタイヤは昨年スペックよりも柔かく、横浜ゴム曰く“あえて持たない仕様”となっているだけに、タイヤに厳しいオートポリスでのグリップダウンに関して決勝前に確実なデータを取りたいところだ。開幕戦では、関口が51周のうち24周もの長距離にわたってソフトタイヤを持たせたが、オートポリスでは誰が最も上手くソフトタイヤを使いこなせるのかも決勝レースに大きな影響を与えるポイントだ。

    また、エンジンウォーズに関しても、気になるところだ。決勝こそトヨタエンジンユーザー勢が挽回を見せたものの、開幕戦の予選ではホンダエンジンユーザー勢がトップ5を独占した。それが、オートポリスではどのような勢力図になるか。鈴鹿でコーナー区間でセクタータイムが速かったホンダ勢が予選も席巻するの、もしくはトヨタが巻き返してくるのか。その点も興味深いポイントとなる。

    さらに、今回のオートポリス戦では、他カテゴリーとの日程重複により、No.15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)とNo.7 ピエトロ・フィッティパルディ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が欠場し、福住の代わりには阪口晴南、フィッティパルディの代わりにはトム・ディルマンが出場する。特に、阪口にとっては今後を見据えた非常に重要な経験となるだけでなく、存在感を示すいいチャンスとなる。一方のディルマンは、日本のコース&レース未体験ということで、いきなり順応するのは簡単ではないかもしれないが、ピエトロ・フィッティパルディがスパ6時間レースでのクラッシュで両足を骨折して長期離脱が予想されるため、その走り次第では日本でキャリアを積むという選択肢も出てくるだろう。

    また、開幕ノーポイントに終わったNo. 18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)や8位に留まったNo.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)といった元F1ドライバー、また予選Q1で圧倒的な速さを見せたものの、その後の流れに翻弄されたNo.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION)など、ここからさらに上を目指す若手ドライバーには、オートポリスでの巻き返しに期待がかかる。

    さらに、開幕戦の決勝日朝に担当の山田健二エンジニアが急逝し、精神的に厳しい中でレースを走り切ったNo.8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)にとって、スーパーフォーミュラではオートポリスがある意味“弔い合戦”。ファンの皆さんの声援は彼にとって、何にも勝る後押しとなるだろう。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス スケジュール

    5月11日(金)
    15:00 – 16:00:専有走行

    5月12日(土)公式予選
    10:00 – 11:00:SUPER FORMULA フリー走行
    15:50 – 16:10:公式予選(Q1)
    16:20 – 16:27:公式予選(Q2)
    16:37 – 16:44:公式予選(Q3)

    5月13日(日)決勝レース
    09:50 – 10:30:フリー走行
    14:10:決勝(54Laps)

  • 【SUPER GT】 オートポリスの日程を変更…可夢偉&一貴が参戦可能に!

    【SUPER GT】 オートポリスの日程を変更…可夢偉&一貴が参戦可能に!

    SUPER GTは、FIA 世界耐久選手権(WEC)が富士6時間レースを1週間前倒して10月14日に変更したことで日程が重なることになった第7戦 オートポリスの日程を10月21日に変更することが発表された。

    フェルナンド・アロンソは2018/19“スーパーシーズン”にトヨタから参戦が決定。今週、WECはF1アメリカGPと日程が重なっていた富士6時間レースを10月14日(日)に移動することを発表。アロンソはWEC全ラウンドへの出場が可能になった。

    だが、その結果、IMSA最終戦プチ・ル・マンとSUPER GT 第7戦オートポリスと日程が重なることになった。

    フェルナンド・アロンソはF1と富士6時間レースに参戦することが可能になったが、WECとSUPER GTの両方に参戦する小林可夢偉と中嶋一貴にはとばっちりを受けることになった。

    これを受け、SUPER GTは第7戦オートポリスの大会日程を1週間遅らせて10月19日(金)~21日(日)に変更することを決定したことをチーム・ルマンの監督を務める脇坂寿一が明らかにした。

    「元々10/13 14で開催する予定だった、スーパーGT第7戦オートポリスですが、WECに出場する事が決まったアロンソ選手が、WEC富士が開催される予定だった10/20 21は、F1アメリカグランプリと重なり、F1を優先する契約から、WEC富士は出場を見送るとしていたんですね」とチーム・ルマンの監督を務める脇坂寿一は自身のブログで説明。

    「そうしたら、WEC側が、アロンソにWEC富士に出場して欲しいと、WEC富士のレースを10/13 14に変更してきたことから、問題発生!!WEC富士とスーパーGT第7戦オートポリスの日程がかさなりました!!」

    「WECとスーパーGT共に出場する、小林可夢偉と中嶋一貴はどうすんねん!って事になり、可夢偉もえらい怒ってましたが、GTA坂東代表がオートポリスさんや、色々な所と調整を重ねてくださり、スーパーGT第7戦オートポリスを1週間ずらす事を先程発表!!」

    「これで、とりあえずは、アロンソ問題解決!可夢偉と一貴は助かりました!!」

    「九州のスーパーGTファンの皆様、一貴と可夢偉の走りを見れますよ!ご心配なく!!」

    「2018年スーパーGT第7戦 オートポリスは10/20 21開催!!応援、よろしくお願いします」

    「でも、これによりとばっちりを食らう人も居るよね」

  • 【スーパーフォーミュラ】 ホンダ:第5戦 オートポリス 決勝レポート

    【スーパーフォーミュラ】 ホンダ:第5戦 オートポリス 決勝レポート

    2017年 スーパーフォーミュラ 第5戦の決勝レースが9月10日(日)、大分県日田市のオートポリスで行われた。

    レースは薄雲がかかる空の下、ドライコンディションで始まった。この決勝レースでは最低1回のピットストップを行い、ソフトタイヤとミディアムタイヤをそれぞれ1セット以上使わなければならない規則になっていた。

    スタート前のダミーグリッドには上位10台がミディアムタイヤを装着した状態で並んでいたが、#15 ピエール・ガスリー(チーム無限)は最終的にソフトタイヤへ変更して、スタートに臨んだ。

    スタート合図が下されると、ポールポジションの#40 野尻智紀(ドコモ チーム ダンディライアン レーシング)が好加速でトップを堅守。その後方では、5番手グリッドからピエール・ガスリーがさらに鋭い加速を見せ、野尻智紀に続く2番手につけて第1コーナーに飛び込んだ。

    その後、野尻智紀とピエール・ガスリーは後続を引き離しながら、ホンダ勢が1-2体制でレースをリードした。ソフトタイヤを選択していたピエール・ガスリーは23周を走りきったところで先にピットイン、ミディアムタイヤへの交換と給油を行った。

    一方、野尻智紀は首位を守ったままレースの約7割を消化。38周を走り終えてピットインし、ソフトタイヤへの交換と給油を行った。ところが、レースに復帰した次の周のホームストレートで、競り合っていたライバルの前に1台のマシンがピットアウトしてきた影響で急激に車間が失われ、そのライバルに接触してしまう。これにより野尻智紀はノーズを壊してしまった上にコースアウト。大きく順位を下げてた。

    全車ピットインの義務を消化した時点でピエール・ガスリーがトップに立った。その後、ピエール・ガスリーは後続のライバルとの2~3秒のギャップを保ちながら周回を続け、レースをコントロール。そのまま54周を走りきって、トップでチェッカーフラッグを受けた。

    ピエール・ガスリーは、ツインリンクもてぎで開催された第4戦に続き連勝。今季2勝目を挙げて、シリーズポイントランキング2番手に浮上した。また、Hondaエンジンにとっても連勝となり、今季2勝目を記録した。

    シリーズ第6戦は9月23~24日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される。

    ピエール・ガスリー (♯15 チーム無限)

    グレートなレースでした。2連勝できて最高の気分です。スーパーフォーミュラに参戦したばかりの自分が、もう2回も勝てたのはチームのおかげだと感謝しています。自分も含めてどんどん成長していることを実感していますし、それにつれてさらにモチベーションが高まっている気がします。今日の決勝レースに向けては、当初ミディアムタイヤを装着していましたが、スタート直前にソフトタイヤに切り替えました。レースが始まるとトラフィックが予想されたので、周囲と同じことをやっていては前に行けないだろうと考えたからです。今日のレースはスタートがすべてでした。スタートで2番手まで上がり、その後コンスタントなペースで走れたのが勝因だと思います。

    佐伯昌浩 (ホンダ スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー)
    今回はタイヤ選択や燃料搭載量などの戦略面で非常に難しいレースでした。ガスリー選手とチーム無限は、きっちりレース展開をコントロールして危なげなく優勝できたので、嬉しい限りです。戦略面で幅を持たせたことが優勝につながったと思います。ただ、スタート直後の第1コーナーでの混乱にHonda勢の何台かが巻き込まれてしまい、上位入賞できなくなった選手がいたのは残念です。シーズン2基目のエンジンを投入してから、予選タイムを見てもドライバーのコメントを聞いても想定したパフォーマンスが出ているようで、決勝でも2連勝という結果が残せました。この先もシリーズは混戦が続くでしょうが、次回のスポーツランドSUGOはHonda勢が得意としているサーキットなので、続けて上位入賞を狙っていきます。また、ガスリー選手にはチャンピオンを目指して頑張って欲しいです。

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第5戦 オートポリス:ピエール・ガスリーが優勝

  • 【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:第5戦 オートポリス 決勝レポート

    【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:第5戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラの第5戦が2年ぶりの九州・オートポリスで開催。ソフトタイヤ導入により終盤まで順位が入れ替わる多様な戦略戦となったレースで、10番手スタートのフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が2位で3戦連続表彰台フィニッシュ。15番手スタートのチームメイト、大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)が3位で続き、5年ぶりの表彰台に上った。

    9月9(土)~10日(日)の両日、大分県日田市上津江町に位置するオートポリスでスーパーフォーミュラの第5戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE」が開催された。

    前大会もてぎから3週間、全7戦で戦われる2017年シーズンのスーパーフォーミュラも後半戦に入った。第5戦の舞台となるのは、九州オートポリス。昨年は熊本地震の影響によりキャンセルとなったため、オートポリスでのスーパーフォーミュラ開催は2年ぶりとなる。

    今大会は、前大会もてぎに続き、通常スペックのタイヤに加えてソフトタイヤが導入され、2スペックのタイヤを決勝で両方使用することが義務づけられた。タイヤに厳しいレイアウトとして知られるオートポリスだけに、タイヤの選択などレース戦略面でも興味深い戦いとなった。

    10日(日)は午前中はやや雲がかかって過ごしやすい気候だったが、スタート直前に太陽が顔を出し、やや暖かさを感じる中、気温25度、路面温度33度のコンディションで、午後1時5分に54周で争われる決勝レースのスタートが切られた。

    2、3、4番手グリッドに並んだ国本雄資、小林可夢偉、アンドレ・ロッテラーを含む上位4台はミディアムタイヤを選択していたが、アンドレ・ロッテラーがスタートをミス。国本雄資、小林可夢偉もソフトタイヤを装着していた5番手のピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)の先行を許し、3位、4位へ後退。大きく順位を落としたアンドレ・ロッテラーは、1コーナー進入時に他の車両と接触。サスペンションにダメージを負い、1周でレースを終えることとなってしまった。

    その後方では、ミディアムタイヤの中嶋一貴、石浦宏明に対し、ソフトタイヤを装着した関口とマーデンボローらが序盤から猛追し、ポジションを上げて行った。

    後続は多くがソフトタイヤでのスタートでポジションアップを狙う中、10番手グリッドながらミディアムタイヤでのスタートを選択したフェリックス・ローゼンクヴィストは、4周終了という非常に早い時点でピットへ向かい、給油とソフトタイヤへ交換。翌周には15番手と後方スタートを切ったチームメイトの大嶋和也も同様の作戦を採った。

    ソフトタイヤで3位まで順位を上げた関口は10周終了でピットへ向かうと、ソフトタイヤへと交換。ソフト、ミディアム両方の装着義務があるため、2回のピットストップ作戦を採ることとなった。

    一方で、ミディアムタイヤでのスタートでソフトタイヤ勢にかわされながらも我慢のレースを戦っていた国本雄資、中嶋一貴らは、レースの折り返しを越えてもピットインしないまま周回。34周目終了で中嶋一貴、39周目終了で国本雄資がピットイン。全車がピットを終えた時点で、序盤のピット作戦のあとハイペースで追い上げていたフェリックス・ローゼンクヴィストが2位、大嶋和也が3位、やはり早めのピット作戦を採っていた石浦宏明と小林可夢偉が4、5位、国本雄資と中嶋一貴はその後でコースへ復帰。

    小林可夢偉は摩耗したソフトタイヤで苦しみながらも絶妙なラインで順位を守ろうとしたが、新しいタイヤの優位性を活かして激しく攻める国本雄資と中嶋一貴は抑えきれず、7位へ後退。更に国本雄資と中嶋一貴は石浦宏明に迫り、3台での4位争いが繰り広げられた。

    しかし、小林可夢偉とのバトルでタイヤを摩耗させた国本雄資と中嶋一貴は、石浦宏明を攻略するまでには至らず。

    2位、3位を走行していたフェリックス・ローゼンクヴィストと大嶋和也は、最後まで燃料が持つか、ソフトタイヤでペースを保つことが出来るか注目の終盤戦となったが、むしろフェリックス・ローゼンクヴィストは残り数周で首位に迫る速さを見せた。しかし、逆転までには至らず、フェリックス・ローゼンクヴィストが2位、大嶋和也が3位でチェッカー。フェリックス・ローゼンクヴィストはルーキーイヤーながら3戦連続の表彰台獲得。今季、フル参戦としては5年ぶりのトップフォーミュラ復帰を果たした大嶋和也にとっては、5年ぶり、2012年の第4戦富士以来となる表彰台に上ることとなった。フェリックス・ローゼンクヴィストはこの結果、ランキング3位に浮上。

    石浦宏明が4位で逃げ切り、ランキング首位の座を堅守。国本雄資が5位、中嶋一貴が6位、小林可夢偉が7位、マーデンボローが8位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たした。

    フェリックス・ローゼンクヴィスト (SUNOCO TEAM LEMANS 7号車)

    格別なレースだった。まず優勝したピエール(ガスリー)と、表彰台に上った(大嶋和也)和也さんを祝福したい。チーム2台揃っての表彰台獲得ということで嬉しいし、チームの頑張りに応えられた結果だと思う。ドライバーとしては、特にレースウィーク序盤は厳しい状況だった。決勝レースは非常に早いうちにピットインする作戦を採り、ソフトタイヤで長く走ることになったので、その後はひたすらタイヤと燃料をマネージメントするレースだった。極力タイムを落とすことなく、タイヤを滑らさずにセーブすることを心掛けた。ソフトタイヤを装着したクルマは非常に好調で、最終的にポジションを上げることが出来た。終盤、ピエールにも追いついたが、タイヤの心配もあり、最後まで着実に走り切ることを優先した。3戦連続の表彰台に上れたことは喜んでいる。チャンピオンシップのことを考えても重要なポイントだし、良い結果だ。

    大嶋和也 (SUNOCO TEAM LEMANS 8号車)

    今年からフォーミュラに復帰して、色々な問題を抱えていたり、自分自身も思い通りに走れなくて、非常に苦しいシーズンを過ごしてきた。今回の予選も、ソフトでのバランスがとても良かったので、何とかQ1さえ通過できればと思っていたのだが、100分の1秒足りなくて通過できないという、非常に悔しい結果となってしまった。金曜日からソフトタイヤを僕が使って決勝に向けて準備をしており、データ的には決勝でもソフトタイヤが長く使えるだろうということは分かっていた。ちょっと勇気は必要だったが、15位でゴールしても仕方ないのでので勝負させてくれとチームに相談した。結果的にこの作戦を採って良かったと思う。中々結果が出ない中、外国から新しくエンジニアを呼んでくれたり、色々やってくれたチームのためにも、やっと結果が出せて良かった。

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第5戦 オートポリス:ピエール・ガスリーが優勝