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  • MotoGP 第11戦 オーストリアGP | A.ドヴィツィオーゾが初日総合1番手

    MotoGP 第11戦 オーストリアGP | A.ドヴィツィオーゾが初日総合1番手

    MoroGP 第11戦 オーストリアGPが8月10日(金)にレッドブル・リンクで開幕し、2度のフリー走行が行われた。FP2は今季初のウェットセッションとなり、初日の総合1番手はFP1でトップタイムを記録したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が記録した。

    フリー走行1回目は、気温23度、路面温度31度のドライコンディションで行われ、1分23秒830をマーク。2番手には0.215秒差でホルヘ・ロレンソ、3番手には0.490秒差でダニロ・ペトルッチが入り、ドゥカティ勢がトップ3に進出した。

    フリー走行2回目は、今季初のウェットセッションとなった中、気温20度、路面温度25度でスタート。ポイントリーダーのマルク・マルケス(マルク・マルケス)が今季24度目のトップタイムをマーク。スコット・レディング、ダニエル・ペトルッチ、ホルヘ・ロレンソ、アンドレア・ドヴィツィオーソがトップ5入りした。

    スチュワートパネルは、総合17番手だったフランコ・モルビデッリがフリー走行1で他車の走行に影響を及ぼす低速走行を行ったことから、グリッドポジションを3つ降格するペナルティを課すことを発表した。

    2018年 MotoGP 第11戦 オーストリアGP 初日総合結果

    順位 No. Rider Team FP1 FP2
    1 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分23秒830 1分35秒514
    2 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分24秒045 1分35秒488
    3 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分24秒320 1分34秒981
    4 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分24秒411 1分33秒995
    5 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分24秒436 1分36秒384
    6 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分24秒474 1分39秒911
    7 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 1分24秒491 1分36秒202
    8 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分24秒676 1分37秒296
    9 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分24秒767 1分37秒361
    10 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分24秒835 1分38秒174
    11 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分24秒884 1分36秒327
    12 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分24秒904 1分37秒552
    13 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分24秒938 1分38秒892
    14 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分24秒939 1分35秒985
    15 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分24秒973 1分35秒970
    16 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分25秒011 1分39秒349
    17 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分25秒107 1分37秒105
    18 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分25秒184 1分36秒135
    19 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分25秒354 1分34秒538
    20 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分25秒541 1分37秒876
    21 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分25秒594 1分38秒072
    522 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 1分25秒752 1分36秒950
    23 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分25秒979 1分37秒772
  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP 第10戦チェコGPからの連戦となる第11戦オーストリアGPが、8月10日(金)から12日(日)の3日間、レッドブル・リンクで開催される。レッドブル・リンクは1969年に完成したサーキットで、当初はエステルライヒリンクという名称だったが、1995年にA1リンクとなり、2010年からはレッドブル・リンクへと改称された。

    オーストリアGPは、1971年にザルツブルグで初めて開催され、94年までの24年間で22回行われた。その後、A1リンクで96年、97年に開催されている。レッドブル・リンクに名称が変更されてからは、2016年に19年ぶりに大会が復活してから今年で3年連続の開催となり、今年で通算27回目の開催となる。

    レッドブル・リンクは、ウイーンから南西約200kmのシュピールベルクにあり、オーストリアのほぼ中央に位置する。一周4.326kmのコースは、アップダウンに富んだハイスピードコースで、コーナー数は10(右7/左3)とシンプルなレイアウトだ。

    過去、ホンダ勢は、A1リンク時代の96年と97年に2年連続で、125cc、250cc、500ccの3クラスを制している。最高峰クラスでは96年にアレックス・クリビーレ(99年のチャンピオン)、97年にミック・ドゥーハン(94年から98年までの5年連続チャンピオン)とホンダ勢がチャンピオンに輝き、MotoGPレジェンドに名前を連ねる両選手が優勝した。

    しかし、19年ぶりの開催となった16年は、事前テストに参加しなかったこともあり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5位、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が7位と悔しい結果に終わっている。グランプリの復活2年目となった昨年は、マルケスがトップと僅差の2位、ペドロサが3位と優勝こそ逃したが、Repsol Honda Teamがそろって表彰台に立った。今年はチームにとって、優勝を目指す戦いになる。

    前戦チェコGPでMotoGP100戦目を迎えたマルク・マルケスは、決勝を3位でフィニッシュ。総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差をさらに広げてランキング首位をキープし、3年連続5回目のタイトル獲得に向けてまた一歩前進した。チェコGP終了後の月曜日には、ブルノで公式テストにも参加して最多周回数を刻み、データの収集とマシンのセットアップに励んでいる。今大会もチャンピオンシップを視野に今季6勝目、そして5戦連続今季9回目の表彰台を目指す。

    マルク・マルケスにとってレッドブル・リンクは、今季初開催となったタイのブリーラムを含め、まだ優勝経験がないサーキットの一つ。今年は初優勝をかけて3度目のチャレンジとなる。

    総合8位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、過去2年レッドブル・リンクでいい結果を残せていない。おととしはジャンプスタート。昨年はレースウイークを通じてセッティングが決まらずに苦戦を強いられた。2年連続で15位と、クラッチローにとっては不名誉な大会となっているだけに、今年は上位進出を目指す。

    昨年3位のダニ・ペドロサは、今年は2年連続の表彰台を目指す。チェコGP終了後の公式テストでは、チェコGPで発生した問題の解決を大きく前進させる貴重なデータを収集。今週のレースにそのデータが活きることは間違いない。今季を最後に引退することを表明しているペドロサだが、今季初表彰台、初優勝を目指す。

    前戦チェコGPで13位と、ケガからの復帰戦でしっかりポイントを獲得したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2戦連続8回目のポイント獲得と今季2回目のシングルフィニッシュを目指す。過去2年、Moto2クラスでは2位&優勝と結果を残してきた。MotoGPでは初めてのレースとなるが、屈指の高速サーキットでの戦いを楽しみにしている。

    鈴鹿8耐から3週連続のレースとなる中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、第5戦フランスGP以来、6戦ぶりのポイント獲得を目指す。前戦チェコGPは旋回性に苦しんだ。今大会はトップ10を目指す。

    トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今季初のポイント獲得を目指す。前戦チェコGPではポイント獲得にあと一歩の16位。レース後の公式テストでいいデータを得ているだけに、今大会に期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ブルノのテストではいくつかポジティブなことを見つけました。そのいくつかをレッドブル・リンクで試してみるつもりです。オーストリアも(アンドレア)ドヴィツィオーゾや(ホルヘ)ロレンソといったドゥカティ勢が強いサーキットですが、僕たちも昨年は強かったので、最終コーナーでどうなるか楽しみです。レースウイークの最初から速い走りをして、上位で戦えるようにがんばります。今年、ここへ来るのは2度目になります。6月にF1のToro Rossoのテストをするために来ていますが、信じられないような経験をしました。レッドブル・リンクへ行く途中にはウィーンに立ち寄り、公道におけるバイクの安全性をアピールするイベントに参加しました。とても重要なイベントでした。人はときに適切なウェアを着ることや、走行前にお酒を飲まないことがどれだけ大事なことなのかを忘れがちです。機会がある限り、こうした事柄の重要性を話していきたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「今週末のレースが楽しみです。今回もいい仕事ができるようにベストを尽くし、いい結果を出したいです。このサーキットはバイクのレースには向かないと思うので、あまり好きではありません。しかし、ベストを尽くさないという意味ではありません。ブルノではいい結果を出せました。ムジェロやバルセロナ、アッセンでもいい結果でした。引き続きこれまでと同じように取り組み、金曜日の午前中からレースに集中したいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合12位)
    「チェコGPのあとのテストでは、マシンのセットアップはもちろんのこと、最近のレースで抱えた問題の解決に取り組みました。速く安定した走りができました。いい路面コンディションではどうなるのか、調整したことやベースのセットアップがどう改善されたのか、様子を見たいです。レッドブル・リンクは通常、僕たちにとっては難しいサーキットなので、ここでそれをチェックしたいです。ここではいい感触をつかむことがとても重要になってきます。また、新しいミシュランのリアタイヤもあるので、すべてをうまくまとめたらどうなるか様子を見たいです。また、レースでは天候もカギを握ることになります」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合17位)
    「Moto2ではいつもいいレースができていたので、今週末、オーストリアへ戻るのはとてもうれしいです。これほど速いレイアウトをMotoGPマシンで走ることは興味深いチャレンジになります。シンプルなレイアウトで、わずか10個のコーナーでライダーは違いを出さなければいけません。かなりトリッキーです。そして、ストレートセクションがたくさんあるので、簡単ではありません。マシンのパッケージは強いですが、トップスピードが弱点とも言えるので、もしかしたらここまでの戦いで最も難しいレースになるかもしれません。またこのサーキットはハードブレーキングゾーンが多くあります。Hondaはこの点はとてもうまく機能するので、うまく活用しなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 総合21位)
    「ブルノではレースのあとにポジティブなテストを行い、オーストリアのレースへ向けて有益なデータを得ることができました。レッドブル・リンクは、Moto2では好きなサーキットでしたが、MotoGPマシンではまた変わってくると思います。いつものように金曜日のセッションではマシンの感触を確かめ、最良のセットアップを見つけたいです。ブルノは僕にとっては簡単ではなかったので、レッドブル・リンクで100%の状態に戻りたいと思います。目標はいつも同じで、トップ10でレースをフィニッシュすることです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「ポジティブなブルノのレースを終えたばかりで、すぐレースに戻れるのは楽しみです。オーストリアのサーキットは右コーナーが多く特別なサーキットですが、パワーを必要とするサーキットです。そのため、今回は僕たちに不利かもしれません。今週のブルノのテストでは自分のライディングテクニックを改善することに集中する機会がありました。多くのことが分かったので、自信はあります。実行に移すのを楽しみにしています」

  • MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    オフィシャルIRTAテストを終え、火曜日にブルノ・サーキットを後にしたMovistar Yamaha MotoGP、今週末はレッドブル・リンクで開催されるMotoGP 第11戦オーストリアGPに臨む。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは、ブルノ・サーキットでテストを終えてシュピールベルクのレッドブル・リンクへ向かう。チェコGPで転倒したチームメイトのマーベリック・ビニャーレスは、テストは欠席したものの第11戦には出場を予定している。

    バレンティーノ・ロッシはランキング2位をキープしてオーストリアGPを迎える。ブルノでは、セッティングの課題を解決するための新しい方法と新しいフェアリングをテスト。ロッシは1996年、125ccクラスで3位を獲得して自身初の表彰台に上り、翌1997年には同クラスで2位を獲得している。今回もまた表彰台を目指すとともに、ランキングトップとの49ポイント差を縮めることが目標。

    一方のマーベリック・ビニャーレスは、昨年と一昨年でともに6位に留まっている。今年は前回のノーポイントを取り返すためにも表彰台獲得を目指す。 ブルノの決勝で転倒を喫したあと、次のオーストリアGPに万全の状態で臨むためにテスト欠席を決断したビニャーレス。レッドブル・リンクで不可欠となる加速性能の向上を課題としていただけに心残りもあったが、体調が100%回復した今、ランキング3位復活を目指してレースウイークに臨む準備が整った。

    1969年に誕生したシュピールベルク・サーキットは、1996年の改修工事に伴い現行のレイアウトに変更され、2016年には19年ぶりにグランプリを開催した。特徴的なコースはコーナー数が合計10(左3、右7)と少なく、その間を626mのロング・ストレートが結び、コース中央には高さ18mのランドマーク”Bull of Spielberg”がある。こうした特徴から、とくにトップスピード、加速性能、ブレーキングの安定性が求められ、ライダーたちは何度もフルスロットルのチャンスを与えられることになる。

    ブルノ・サーキットでのテストを成功裏に終了したMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリン。その大きな手応えを結果に結びつけるべく、今週末は、オーストリアはシュピールベルクのレッドブル・リンクで行われる第11戦に臨む。

    チェコGPで力強い走りを見せたヨハン・ザルコはその経験を生かし、翌月曜日に同じコースで行われたテスト・セッションでYZR-M1のセッティング向上とフィーリング向上を目指した。 チームメイトのハフィス・シャーリンも同テストで自らのライディング・スタイル改善を試み、第11戦オーストリアGPではルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けてアドバンテージ拡大を狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「8月はとても厳しい月です。ブルノでのレースとテストが終わるとすぐに、次のオーストリアへ向かわなければなりません。でもそのおかげで、マシンの改良を継続的に行うことができるのです。オーストリアのコースでは、今までまったくいいところがなく、相性が良いとは言えません。昨年もかなり苦戦させられました。でも今年のマシンはとても良くなってきているので、今年こそは好成績を獲得したいと思います。表彰台を目標にベストを尽くします」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ブルノでは転倒してしまいましたが、体調は問題ありません。あのときのことは早く忘れて、次のオーストリアに向かいたいと思います。ブルノ翌日の月曜日にはまだ痛みが少し残っていたので、次回に100%の状態で臨むためにテスト不参加を決意しました。当初の予定では、トップスピードが鍵を握るレッドブル・リンクで重要になる加速性能の向上を課題としていたので、テストを欠席したことによってそれができなかったことは残念です。ブルノ・ウイークでも話したことですが、タイトル獲得のため、あるいは少なくともランキング3位を守るためには毎回、ポイントを獲得し続けなければなりません。昨年はここで苦戦して6位に留まっているので、今年はもっと上を目指していきたいと思っています。そのためにハードワークを続けます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ブルノでレースとテストを終え、そのままオーストリアへ向かいます。ヨーロッパラウンドでは唯一の2週連続の大会です。マーベリックはブルノ・テストに参加することができませんでしたが、次のオーストリアGPには戻ってきてくれることになったので安心しました。幸い順調に回復しており、フィーリングも良くなってきているので、チームとしてもいつもと同じように100%の力を尽くすつもりです。バレンティーノとそのチームはブルノのレースとテストで成果をあげているので、新しいデータをアドバンテージとして生かしていきたいと思います。コースレイアウトはわたしたちのマシンの特徴には合わないかもしれませんが、全力で戦いに挑みます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「シュピールベルクのコースはとても素晴らしく、Moto2に参戦していたときには優勝経験もあります。また昨年は、ライバルたちといいバトルができました。今年も同様にバトルを展開し、表彰台獲得を目指していきます。ドゥカティ勢が強さを見せることになると思いますが、彼らにできるだけ長くついて行けるよう頑張ります。そのためにもハッピー・マインドとハッピー・ムードを携えてそこへ向かいたいと思います。チェコGPでの好レースのあとフィーリングを取り戻しつつあり、以前のような速さが戻ってきているので、この感覚を今すぐ、シュピールベルクで発揮したいと思います」

    ハフィス・シャーリン
    「ブルノのあとは、すぐまた次のレースが始まります。オーストリアGPではもっと走りを磨き、マシンの経験を増やし、そして決勝ではもちろん、チェコGP以上のポイント獲得を目指していきます。シュピールベルクのサーキットをビッグ・バイクで走るのはエキサイティングなこと。どのような展開が待っているのか、とても楽しみです。経験豊富な大勢のライダーたちから学びながら、ハードワークに取り組み、彼らに一歩一歩、近づいていきたいと思います。ベルト・ルーキー獲得を目指していきます」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「Monster Yamaha Tech3チームは、チェコGP後の月曜日に行われたテストで成果をあげ、大きな手応えをつかみました。とくに新しいテスト項目があったわけではありませんが、ライダーたちからの情報をもとにマシンを作り上げていく過程はとても面白いものです。レースウイーク中は時間に追われ、ストップウォッチに縛られてばかりいますが、テスト・セッションでは、普段できないことを試すことができるのです。自由な心で作業に取り組むことはとても良いことで、ときにはいつも以上にリスクをおかすこともできます。それによって状況を理解しやすくなることもあるので、チームとしては、より強く、より速く、解決策を見出すこともできるのです。今回も充実したテストができたので、ヨハンとシャーリンのハードワークと献身的な努力にお礼を言います。彼らは真のアスリートです。このようなふたりをチームに迎え、ともに仕事ができることを誇りに思っています。彼らはひたすら身体を伏せてハードワークに臨み、何が起きてもほとんど不平を言わず、常にポジティブな姿勢を維持しようとしています。オーストリアGPウイークのスタートまであとわずか3日と迫っていますが、少しでも休養をとって体力回復に努めてほしいと思います。チームもまた本当によく頑張っています。とくに今回のように、決勝翌日にテストがあり、さらにその週末に次のレースに臨むのは決して楽なことではありません。オーストリアは素敵なところですから、水曜日と木曜日には美しいパドックと周辺の自然を楽しみたいと思います。ヨハン、ハフィス、チームのみんな、メカニックたち、そしてホスピタリティーやメディアのスタッフたちに感謝です。これから少しだけ休んで、また仕事に戻ります」

  • ピエール・ガスリー 「ラリークロスのマシンを運転しているようだった」

    ピエール・ガスリー 「ラリークロスのマシンを運転しているようだった」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1オーストリアGPのオープニングラップでマシンにダメージを負った後、まるでラリークロスのマシンでレースをしているように感じたと述べた。

    12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、スタート直後にストフェル・バンドーン(マクラーレン)から追突された。レースを続行することはできたが、フロアにダメージを負ったことでタイヤに苦しむことになり、終盤にポイント圏内から脱落して11位でレースを終えた。

    「正直、僕にとってこれまでで一番難しいレースだったように思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「1周目にストフェルと接触して、リアサスペンションが曲がり、フロアの半分が外れてしまった。その時点からはとにかくあらゆる場所でスライドしていたし、クルマと格闘していた。最後まで走り切れたのはかなりラッキーだった」

    「レースでは20回くらいコースオフしていたし、とにかくコース上にクルマを留めようと頑張った」

    「ポイントを獲得できれば素晴らしかったのは確かだけど、僕はあらゆる手を尽くした。でも、もうF1ではなくラリークロスのマシンを運転しているようだったね」

    だが、ピエール・ガスリーはオープニングラップでの事故はレーシングインシデントだったと考えている。

    「左側にランス(ストロール)がて、彼の左側には(ニコ・ヒュルケンベルグ)がいた。僕たちは4ワイドになっていたと思うし、トラックは十分に幅広くはなかった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ストフェルが不注意ではなかったことはわかっている。判断を誤ってしまっただけだろう。彼が意図的にやったわけではなことはわかっている。でも、それが僕の残りのレースに影響を与えたのは確かだ」

    ピエール・ガスリーは、多くのマシンがリタイアしたレースでポイントを獲得するチャンスを逃したと悔しがった。

    「かなり悔しい。ハミルトンとボッタス、ダニエル(リカルド)がリタイアして大きなチャンスがあったし、普通の状況だったが8位は楽に手にできたと思っている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「1周目の後、パンクやサスペンションが壊れてピットに入ることになると思ったけど、なんとか最後まで走り切ることができた。本当にタフだった」

    関連:F1オーストリアGP 結果:マックス・フェルスタッペンが今季初優勝!

  • ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダには入賞できる力があった」

    ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダには入賞できる力があった」

    ブレンドン・ハートレーは、F1オーストリアGPで完走できていれば、トロロッソ・ホンダにはポイントを獲得できるポテンシャルがあったと考えている。ハートレーは54周目にマシントラブルによってリタイアしている。

    ホンダF1は、予選終了後にブレンドン・ハートレーのパワーユニット交換を行い、グリッド降格ペナルティーを科されたが、予選順位通りの10列目19番手からのスタート。

    なお、パワーユニット交換はトラブルによるものではなく、予選結果と今後のパワーユニット使用予定を踏まえた戦略的なものとしている。

    スーパーソフトでスタートしたブレンドン・ハートレーは、第1スティントを延ばし、10番手まで順位を上げていた54周目にマシントラブルによってスローダウンしストップ、その場でリタイアとなった。

    「ペースは本当によかったし、僕にはポイントを獲得する本格的なチャンスがあった。僕たちは本当に長く走っていたし、最後にウルトラソフトに交換する計画だった」とブレンドン・ハートレーは Motorsport Week にコメント。

    「順位を上げることはできたはずだし、ポイントは間違いなく可能だった」

    来季からホンダのF1パワーユニットを搭載するレッドブルは、ブレンドン・ハートレーの故障の原因を調査しているが、ハートレーは何も心配することはないと主張する。

    「リアに振動があったので、最初はパンクかと思ったけど、原因ははっきりしていない。今晩それを突き止め、次戦のシルバーストンにはさらに強化して臨めればと願っている」

    「何が壊れたのかはまだわからないけど、ホンダとは関係のないものだし、クルマのリアの何かの不具合だ。何かに大きな影響があったわけではないし、まだ調査しているところだ」

    F1オーストリアGPをノーポイントで終えたトロロッソ・ホンダは、コンストクターズ選手権8位を維持してはいるものの、ダブル入賞を果たしたザウバーに6ポイント差まで迫られており、フォース・インディアとの差は23ポイントに広がった。

  • トロロッソ・ホンダ:F1 第9戦オーストリアGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1 第9戦オーストリアGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダのチームスタッフが、2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPのレース週末を振り返った。

    連戦の中にあって、マシンにアップデートを施して挑んだオーストリアGP。レースでは2台が入賞圏内を走行する好ペースを見せるも、アクシデントにも苦しめられ、惜しくもポイント獲得は果たせなかった。

    オーストリアGPの舞台となるレッドブル・リンクは、言うまでもなくレッドブルのホームコースである。かつてはオステルライヒリンク、A1リンクと呼ばれていたこの丘陵にある美しく、長い歴史のあるサーキットは、2010年にレッドブルによって全面的に改修され、安全なコースと近代的な施設を備えたトラックに生まれ変わった。グランプリの中でも、関係者に人気の高いコースとしても知られている。

    レッドブルグループに属するトロロッソにとってはホームレース、かつチーム代表のフランツ・トストにとっては、ホームグラウンドでもあり、オーストリアGPはトロロッソ・ホンダにとって特別なレースとなった。

    「レッドブル・リンクは、起伏に富むコースレイアウトと、前回のフランスGPを越える60%前後の高いエンジン全開率が特徴として挙げられます。標高が約700mと高く、平地に比べて空気が薄いことで、冷却効率の低下やターボチャージャーの仕事量も上昇しますので、高い全開率と合わせて、PUにとってはタフなサーキットです。このサーキットでの基本的なエネルギーマネージメントについては大きな懸念はありませんが、予選ラップタイム、レース中の戦闘力など、トータルでPUパフォーマンスが発揮できるように最適な設定を煮詰めていきます」と大会前、ホンダF1 テクニカルディレクターの田辺豊治は語った。

    この大会が特別だったもう一つの点としては、ホンダが2019年からレッドブルへのPU供給を発表して間もないタイミングであったことも挙げられる。金曜日のFIA定例記者会見にはレッドブル代表のクリスチャン・ホーナー、トスト、そして田辺豊治も召集された。

    田辺豊治は、「レッドブルへのPU供給が決まったことはとてもうれしいことですが、大きなプレッシャーを感じています。2チームに高いパフォーマンスのPUを供給するために、これからも努力を続けます」と会見でコメントした。

    連戦の中にあって、今回、チームは車体側、特に空力面のアップデートを投入。PUに関しても、カナダで投入したアップデート仕様の効果は確認されており、マシンとしては大きなパフォーマンスアップが期待されていた。

    金曜日のプラクティスから、アップデートしたエアロパーツの効果は確認された。PUもトラブルなくパフォーマンスを発揮。しかし、実際の走行では、少しのトラブルやアクシデントがたびたび2人のドライバーに降りかかり、なかなか結果を出すことができない。金曜日にはピエール・ガスリーに、土曜日にはブレンドン・ハートレーのマシンにトラブルが発生し、接戦が予想された予選ではわずかの差でガスリーが12番手、ハートレーが19番手に終わった。

    「予選ではQ3進出を狙っていましたが、ガスリー選手があと少しのところでQ2敗退となったことはとても残念でした」と田辺豊治は悔しさをにじませた。

    それでもドライバーのマシンに対しての評価はポジティブで、入賞への自信も見せていた。迎えたレース当日。ガスリーは1周目に他車と接触し、マシンにダメージを負ってしまう。それでも終盤までポイント圏内を走行するも、この時点ですでにタイヤはボロボロの状態。結果、10番手以内を死守することは叶わず、11位でレースを終えた。19番手からスタートしたハートレーは、タイヤ交換を引き伸ばす作戦でポジションを上げ、終盤に追い上げられるペースも見せていたが、マシントラブルによりリタイアとなってしまった。

    あと一歩。オーストリアGPは予選も決勝も、あと一歩が届かなかった週末となった。アップデートの効果を最大限に引き出すために、チームもドライバーも着実な進化を模索するための努力を続けていく。「2人とも入賞圏内を走っていただけに、非常に残念な結果となりました。が、すぐにイギリスでの戦いが始まります。シルバーストンは、我々の拠点であるミルトンキーンズからも近いので、ある意味ホームレースとも言える戦いです。そこで、もう一度ポイント獲得にチャレンジします」と田辺豊治は力強く語った。

  • ルノーF1 「新型MGU-Kは大幅な前進をもたらしている」

    ルノーF1 「新型MGU-Kは大幅な前進をもたらしている」

    ルノーF1は、F1オーストリアGPで投入した新型MGU-Kが大幅な前進をもたらしたと主張。しかし、レースではルノーの複数のドライバーにパワーユニットトラブルが発生する結果となった。

    ルノーは、ダイナモで信頼性トラブルが発生して延期となっていた2018年型のMGU-Kを先週末のF1オーストリアGPで投入。ルノーは昨年型のMGU-Kにも信頼性に問題があって使用することができず、事実上2016年型を改良して使用していた。

    しかし、F1オーストリアGPではルノーのパワーユニットに信頼性問題が続発。ニコ・ヒュルケンベルグはホームストレートでエンジンがブロー。ダニエル・リカルド(レッドブル)とストフェル・バンドーン(マクラーレン)もトラブルによってリタイアを強いられている。また、レースウィナーのマックス・フェルスタッペンも、万が一、チームメイトと同じ問題が発生する可能性を考慮して、エンジンの出力をさせていたことをレッドブルは認めている。

    しかし、ルノーのテクニカルディレクターを務めるボブ・ベルは、オーストリアの結果はポジティブなものだったと語る。

    「アップグレードは2つのアドバンテージをもたたす。軽量化されたことで、バラストを積むことができるし、クルマの重心を中央にすることで、信頼性を向上させられるだろう」

    リタイアを喫したニコ・ヒュルケンベルグも、アップグレードは予選結果を改善させる助けになると確信していると語る。

    「予選の助けになるのは間違いない。軽量が助けになるのは確かだし、スピードを改善させることができる」

    だが、予選では、フェラーリのパワーユニットを搭載するロマン・グロージャンがレッドブル勢の間に割って入り、ワークスルノーの2台は今シーズン初めてハースの2台に予選で負けている。

  • ピレリ:F1オーストリアGP 決勝 タイヤ戦略解説

    ピレリ:F1オーストリアGP 決勝 タイヤ戦略解説

    ピレリが、2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。

    このレース週末中で最も高い、40℃を超える路面温度が、オーストリアグランプリに大きな影響を及ぼし、波乱の展開を含む接戦が展開された。このコンディション下、複数のマシンでブリスターが発生し、各チームによる戦略は広範囲に渡った。

    トップ10ドライバーが1ストップ戦略を採用した一方、下位では2ストッパーを余儀なくされたドライバーも存在した。また、通常よりも多くのメカニカルトラブルによるリタイアが発生し、チャンピオンシップの状況を一変させた。

    4番グリッドからスーパーソフトタイヤでスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、チームのホームレースを制した。フェルスタッペンを含むトップ10グリッド中の4名が、スタート時にスーパーソフトを装着していた。レースのファステストラップは、2位を獲得したフェラーリのキミ・ライコネンによってファイナルラップで記録された。

    マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任差)
    「レース週末中で最も高くなった路面温度によって、高速レッドブル・リンクでのレースは非常にタフなものになりました。このコンディションが複数のマシンでブリスターを誘発し、表彰台のドライバーたちは皆1ストッパーでしたが、1ストップと2ストップによる多彩な戦略が展開されました。ほぼ全ドライバーがソフトタイヤで第2スティントを走行したことで、ブリスターの影響が顕著になりました。ソフトタイヤは今回の3種類のコンパウンド中で最も摩耗が少なく、従って、より多くのラバーと熱を含み、それがブリスターの影響を受けやすくしたと言えます。緊迫したエキサイティングなレースの結果は、チャンピオンシップ争いをもつれさせることになりました。これから、来週のレースが展開されるシルバーストンへ向かいます」

    ピレリ 2018年 F1オーストリアGP(1)ピレリ 2018年 F1オーストリアGP(2)
    マックス・フェルスタッペンが予測通りの1ストップ戦略で優勝。4番グリッドからスーパーソフトでスタートしたフェルスタッペンは、15周目にソフトへ交換した。トップ10ドライバーは全て1ストップ戦略を採用した。2ストッパーで上位を走行していたマシンも存在したが、フィニッシュできずにリタイアという結果に終わった。

    関連:【動画】 F1 オーストリアGP 決勝 ハイライト

  • トロロッソ・ホンダ:惜しくも入賞を逃す / F1オーストリアGP

    トロロッソ・ホンダ:惜しくも入賞を逃す / F1オーストリアGP

    トロロッソ・ホンダは、F1オーストリアGPの決勝レースでピエール・ガスリーが終盤タイヤに苦しめられ8番手から後退して11位、ブレンドン・ハートレーが55周目にマシントラブルでリタイアという結果に終わった。

    2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPは、現地時間午後3時10分から決勝レースが行われた。気温22℃、路面温度48℃、日差しも強くこの週末一番の好天ですが、路面温度の上昇でタイヤには厳しいコンディションとなった。

    トロロッソ・ホンダは、予選12番手のピエール・ガスリーが6列目からのスタート。ブレンドン・ハートレーは、予選終了後パワーユニット交換を行い、グリッド降格ペナルティーを科されたが、ピットスタートのペナルティーを科せられたマシンが出たために、予選順位通りの10列目19番手からのスタートとなった。なお、パワーユニット交換はトラブルによるものではなく、予選結果と今後のパワーユニット使用予定を踏まえた戦略的なもの。2台ともに、スーパーソフトタイヤを選択し、レースはスタートした。

    1周目にピエール・ガスリーは他車と接触し、ポジションを14番手に落とす。ブレンドン・ハートレーは1周目を18番手で終えた。10周を過ぎ、トラブルでストップする上位車が出て、ガスリーは12番手、ハートレーは16番手となる。16周目、ストップしたマシンの回収のためにバーチャルセーフティカーが導入され、このタイミングで多くがタイヤ交換を行った。ガスリーもピットインし、ソフトタイヤに交換、ハートレーはピットインせず、13番手にポジションを上げた。

    15番手でコースに戻ったピエール・ガスリーは、その後上位車のピットインやオーバーテイクなどで25周目には13番手となる。27周目に、12番手のハートレーとポジションを入れ替え、ガスリー12番手、ハートレー13番手でレースは後半戦に入った。

    後半になると、タイヤの摩耗により2回目のピットインを行うマシンやストップするマシンが出始め、トロロッソ・ホンダの2台は徐々にポジションを上げた。46周目にはガスリーが10番手となり入賞圏内に入り、54周目には9番手に浮上した。その時点でまだタイヤ交換を行わずに10番手を走行していたハートレーだが、54周目に車体のトラブルによりでスローダウンしストップ、その場でリタイアとなった。

    9番手を走行していたピエール・ガスリーだが、スタート直後の他車との接触の影響もあり、レース終盤、タイヤの状態が厳しくペースが上げられない。残り10周を切って後続の追い上げが激しく迫り、上位車のストップで8番手まで上げたポジションを守りきることはできなかった。64周目、65周目に3台にパスされ11番手に後退し、レースをフィニッシュした。

    第10戦 F1イギリスGPは、シルバーストン・サーキットで7月6日(金)~8日(日)に行われる。

    ピエール・ガスリー (11位)
    「僕にとってこれまでで一番難しいレースだったように思います。1周目のターン3でストフェル(バンドーン)と接触したことでフロアに大きなダメージを負い、どのコーナーでもマシンがスライドしていました。ポイント獲得に向けて全力を尽くしましたが、ドライブはかなり困難で、終盤にはタイヤのグリップがなくなってしまいました。今週末は空力パッケージのアップデートを投入しましたが、フロアの損傷によってダウンフォースを失ったので、その効果をきちんとは見極められませんでした。今日は、残り数周まで8番手につけており、ポイント獲得のチャンスが目前だったので残念ですが、ポテンシャルは示せました。来週のシルバーストンに向けて切り替え、さらに前進しなければなりません」

    ブレンドン・ハートレー (リタイア)
    「昨日の予選から空力バランスを変更したことで、今日はかなり乗りやすくなりました。レース序盤はザウバーの2台に苦しみましたが、周回が進んでタイヤが摩耗してもペースを失わず、より強さを発揮できたと思います。ポイント獲得は難しかったかもしれませんが、競り合っていたエリクソン選手が9位に入っているので、完走できていればと残念に思っています。今日はタイヤマネジメントの部分で強みがあったのですが、マシンのリアで問題が起きてしまいました。リアに振動があったので、最初はパンクかと思いましたが、原因ははっきりしていません。今晩それを突き止め、次戦のシルバーストンにはさらに強化して臨めればと願っています」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「ハートレー選手はタイヤを上手にマネジメントしながら、入賞圏内を走行していましたが、車体側のトラブルによりリタイアとなってしまいました。ガスリー選手もレース終盤までポイント圏内に踏みとどまっていましたが、最後の数周でタイヤ性能の限界を迎え、入賞を逃しました。非常に残念なレースとなりましたが、来週金曜にはまたイギリスGPが始まります。シルバーストン・サーキットは我々のミルトン・キーンズの拠点からもすぐですし、その意味でホームレースとなるため、もう一度ポイント獲得に向けてチャレンジしたいと思います」

    関連:F1オーストリアGP 結果:マックス・フェルスタッペンが今季初優勝!

  • F1 オーストリアGP 決勝:トップ10ドライバーコメント

    F1 オーストリアGP 決勝:トップ10ドライバーコメント

    2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPの決勝が7月1日(日)にレッドブル・リンクで行われた。

    優勝はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。4番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、VSC導入時のピットストップで優位に立つと、レースをリードしてからはタイヤに苦しみながらもトップでチェッカー。今季初勝利、自身4勝目を挙げ、レッドブルにコンストラクターとして初めてとなる母国での勝利をプレゼントした。

    2位はキミ・ライコネン、3位にはセバスチャン・ベッテルが続き、フェラーリがダブル表彰台を獲得。セバスチャン・ベッテルがドライバーズ選手権、フェラーリがコンストラクターズ選手権の両方で首位に浮上した。4位にはロマン・グロージャンが今季初ポイント。5位にもケビン・マグヌッセンが続き、ハースが大量22ポイントを加算した。6位はセルジオ・ペレス、7位はエステバン・オコンと200戦目の節目のレースでフォース・インディアがダブル入賞。8位にはピットレーンからスタートしたマクラーレンのフェルナンド・アロンソが続き、9位はシャルル・ルクレール、10位はマーカス・エリクソンとザウバーがダブル入賞を果たした。メルセデスはまさかのダブルリタイア。メルセデスのダブルリタイアは、2016年のF1スペインGPでの同士討ち以来となる。

    優勝:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
    「レッドブル・リンク、多くのオランダのファンが来たくれたここで勝つことができて本当に嬉しい。あまり予想していなかったことでもあるし、それもさらに素晴らしい気分にさせてくれる。素晴らしい週末だった。レッドブル・リンクでレッドブルのクルマ。レースで勝つにはここは完璧な場所だ。レースに関しては、クルマの挙動には全体的にとても満足していたけど、僕はいつもできる限り最高のレースをしようとしている。1位になるか、2位、3位になるかは自分では決められない。僕としてはコントロールしていると感じていたし、クルマでできる最高の走りができたと思っている。最後はフェラーリよりも少しタイヤのブリスターに苦しんだけど、なんとか前にとどまることができた。ダニエルとルイスが再びピットに入らなければならないことはわかっていた。僕はそのシナリオは望んでいなかったし、クルマの限界まで走るのではなく、全てをとにかく管理していた。おそらく見た目よりも厳しかったけど、とにかくタイヤで優位に立っている必要があった。バーチャルセーフティカー中にあの戦略を生み出してくれたエンジニアとあのピットストップを完璧に決めてくれたチームにとても感謝している。あれが僕たちのレースを決めたのは間違いない。グランドスタンドのファンは素晴らしかったし、オレンジのTシャツがたくさん見えた。僕の焦点は常にコース上にああるけど、最後の数周は少し左側を見ることができたし、彼らは僕のことを本当に応援してくれていた。素晴らしかったよ」

    2位:キミ・ライコネン (フェラーリ)
    「スタートはいい蹴り出しができたけど、2台のクルマの間に入ってしまい、彼が僕を見てくれていることを願いつつも、挟まれるのを避けるためにリフトオフしなければならなかった。それで1コーナーで彼らにチャレンジするための勢いとスピード、チャンスを失った。それがなければ、リードしていたかもしれないので悔しい。1周目はかなり目まぐるしかったけど、そのあとはしばらく状況は落ち着いていた。今日はタイヤマネジメントが大きな役割を果たした。両方のスティントの序盤はちょっとトリッキーだった。タイヤを機能させてグリップを得ることにちょっと苦労していた。でも、そのあとは良っていったし、最終的にタイヤはとてもいい感じだった。もちろん、マックスを捕えられることを期待していたけど、そうするまでには少し遅すぎたかもしれない。今日はスピードがあったけど、レースには十分なラップが残っていなかった・・・もちろん、勝ちたかったし、全力を尽くして懸命にトライしたけど十分ではなかった。チームとして堅実な仕事ができたのは良かった点だ。力強い週末だった」

    3位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
    「良い仕事ができたし、良いレースだった。とても堅実なスタートを切れたけど、ターン1ではちょっと乱雑だった。取り戻そうとしたけど、スペースがなかったし、ターン3でいくつか順位を失ってしまった。そこからはルノーとハースと戦わなければならず、タイムを失ってしまった。でも、クルマはとても良かったし、僕たちにはとても良いペースがあった。タイヤもまったく問題なかった。実際、ソフトタイヤでロングスティントを管理しなければならなかったけど、クルマはタイヤにとても優れていた。バルセロナから僕たちが良い進歩を果たしていることを再び証明できたと思う。もちろん、表彰台とポイントには満足しているけど、100%ではない。ペナルティがなければ、今日はもっと多くのポイントを獲得できたと思っているからね。僕たちはペース的にメルセデスに匹敵できた唯一のクルマだったけど、最終的に僕たちの方が一貫性があった」

    4位:ロマン・グロージャン (ハース)
    「僕たち全員、チーム全体にとって素晴らしい一日だった。彼らは4位と5位でフィニッシュするというこの素晴らしい結果に相応しい。僕たちの50戦目にとって信じられない結果だ。みんなのために本当に嬉しく思う。僕たちは週末を通して素晴らしい仕事をした。レースはメルセデスの2台が完走しないという幸運もあったけど、素晴らしい週末だったし、僕たちはこれを土台にしていける。まだ改善できることはあちこちにあるkど、僕たちがタイヤであのようなロングスティントができたことに満足している。最後の20周は楽しくはなかった。リアにブリスターが発生していたからね。いつ爆発するんじゃないかと心配だった。とにかく耐え抜いて4位と5位でフィニッシュできたことがとても嬉しい」

    5位:ケビン・マグヌッセン (ハース)
    「とても良い週末だった。トップ5にチャレンジできるなんて思ってもいなかった。僕たちは2台揃ってトップ5でフィニッシュしたし、それはチームの信じられないような仕事の賜物だ。チーム全体のことを本当に誇りに思う。僕たちはタイアのブリスターに苦しんでいた。ソフトでのスティント全体でね。ブリスターはかなり酷かった。僕はそれを管理していたけど、後ろからプレッシャーもあったのでプッシュしなければならなかった。でも、良いレースができた。今週末は僕たちに良いクルマがあることを示した。実際、それは今週末だけではない。僕たちはずっとクルマにとても競争力があることを示してきた。これを続けていくだけだ」

    6位:エステバン・オコン (フォース・インディア)
    「この結果に満足しているし、チームにとってとても良い一日だった。今日のパフォーマンスは本当に満足できるものだったと思う。僕たちはタイヤをうまく管理して、周りが苦しんでいるときに1ストップレースを機能させた。僕たちはタイヤを最後まで持たせることができたし、マグヌッセンを負うためにチェコと順位を交換するという素晴らしいチームワークも示した。このチームの強みを示したと思う。次のアップグレードがクルマにパフォーマンスをもたらしつづけて、この勢いを維持できることを期待している。ミッドフィールドのチャンピオンシップバトルはシーズン最後まで接戦になるだろうし、僕たちはプッシュし続けていく」

    7位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
    「チームにとって本当にポジティブな一日だった。僕たちは週末から重要なポイントを獲得することができた。レースでその結果を出すのはかなりチャレンジングだった。15番グリッドからスタートして7位でフィニッシュできるなんて素晴らしい努力だし、僕たちはこの成果を誇りに思うべきだ。僕たちの前で何台かリタイアがあったのは確かだけど、僕たちは良いレースをしていたし、そのアドバンテージを生かせるように略を機能させた。僕はバーチャルセーフティカー中に他の多くのドライバーと同じようにピットに入らなかったけど、僕たちが選んだ戦略は本当にうまく機能したし、午後を通して強力なペースがあった。終了間際は特にね。最後はマグヌッセンを追いかけたかったけど、それはできなかった」

    8位:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン)
    「とてもハッピーだ。今日はポイントを期待していなかったので、この結果はとても嬉しい驚きだ。奇妙なレースだった。ピットレーンからスタートして、最初の数ラップが後には19番手を走っていた。序盤は19番手を走っていたし、そのあともグループの後方で身動きが取れず、きちんとしたペースで走れていなかった。それに僕たちが走らせていたフロントウイングは昨年のものだったし、残りの空力パッケージがどのように動作するかわからなかった。かなりカオスなレースだった。路面温度が高くて皆に多くのブリスターを引き越していたけど、僕はうまくケアできたし、それを生かすことできた。ポイントは嬉しい報酬だけど、僕たちは改善を続けていく必要がある。次のレースは僕たちのホームグランプリだし、そこではもっと競争力を高める必要がある」

    9位:シャルル・ルクレール (ザウバー)
    「エキサイティングな一日だった。スタートでかなり前進したあと、数周後に後方に下がってしまい、ポイントを獲得するのにポジションを取り戻すために僕の前には厳しい仕事ができてしまった。レースでは多くのアクションがあったし、いくつか良いオーバーテイクもできたので、今日は走っていて本当に楽しかった。2台がトップ10ないでフィニッシュできたのはチームにとって素晴らしい結果だ。今後のレースにむけて僕たち全員のモチベーションをさらに高めてくれる結果だし、それが僕たちにどのようなことをもたらしてくれる楽しいにしている」

    10位:マーカス・エリクソン (ザウバー)
    「素晴らしいレースだった。クルマの感触は良かったし、レースのスタートから強力なペースがあった。僕たちの戦略はとてもうまく機能した。今回もメカニックが速いピットストップを実行してくれた。クルーのことを本当に誇りに思う。今日、2台揃ってポイント圏内でフィニッシュできたことはチームにとって素晴らしい結果だ。昨日の厳しい予選の後なのでなおさらね。僕たち全員がいかに挽回したかを誇りに思うことができる。チームのためにも自分のためにも本当に嬉しい。僕のお気に入りのトラックのひとつであるシルバーストンを楽しみにしている」

    関連:【動画】 F1 オーストリアGP 決勝 ハイライト