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  • オリバー・ベアマン F1中国GPでハジャーとの大事故回避「ここに立てて幸運」

    オリバー・ベアマン F1中国GPでハジャーとの大事故回避「ここに立てて幸運」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は2026年F1中国GP決勝で、アイザック・ハジャーとの接触を間一髪で回避した。1周目のターン12で起きたスピンに巻き込まれかけたベアマンは、大クラッシュになっていてもおかしくなかったと振り返っている。

    それでもベアマンは、ランス・ストロールのストップで導入されたセーフティカーのタイミングを生かしてポジションを回復。終盤にはピエール・ガスリーを抑え切り、5位でチェッカーを受けた。

    オーストラリアGPの7位、上海スプリントの8位に続く上位入賞となり、ドライバーズランキングではメルセデスとフェラーリの4人に次ぐ5番手につけている。

    1周目の“巨大クラッシュ”を回避
    ベアマンは1周目、上海のターン12でイン側にいたアイザック・ハジャーと争っていた際、突然スピンした相手を避けるため、とっさに左へ回避行動を取った。

    「本当に運が良かった。正直に言って、あれを避けられたのは幸運だった」とベアマンは語った。

    「つまり、僕はここに立っていられること自体が幸運なんだ。正直、あれはものすごいクラッシュになっていたはずだ」

    「今日の風の影響もあって、あのコーナーはレースを通して本当に難しかった。僕はずっとかなり苦しんでいたし、マシンバランスも厳しかった。たぶん皆そうだったと思う。少なくとも、そうであってほしい。僕にとってはすごく難しかったし、アイザックの場面を見てもそれが分かる」

    「僕たちは激しくプッシュしていたし、正直に言えば、あのコーナーはもう終わった感覚だった。でも次の瞬間には彼が横を向いていて、僕は避けようとしていた」

    「コンマ1秒の中で左へ切った。避けるためにはコース外へ出るしかなくて、その結果また最後尾に戻ることになった」

    オリバー・ベアマン ハースF1チーム

    序盤の不運から5位まで挽回
    この回避でベアマンは大きく順位を落としたが、セーフティカー中のピットストップが展開を好転させた。ステイアウトしたマシンを逆転し、そこから再び上位争いに加わった。

    「今年の2レースとも、オーストラリアと中国で、1周目の後にはほぼ最後尾まで落ちている。でも、僕たちは前進している。そしてその後のレース内容は本当に素晴らしかった」

    「僕はいくつかコース上でオーバーテイクも決めた。あの時点ではレーシングブルズより速かったし、アウディよりも速かった。それは力強かったし、マシンの感触も素晴らしかった。そしてセーフティカーのタイミングにも本当に恵まれた」

    「1周目の不運はあったけど、それはセーフティカーの素晴らしいタイミングである程度帳消しになったと思う。あの混乱のあと、ほぼ元の位置に戻れた。ピエールのすぐ後ろにいて、あそこは1周目の混乱の前に僕が走っていた位置だった」

    「それは本当に良かった。そのあとペースはすごく強かったし、トラフィックもクリアできた。正直、40周の予選ラップみたいな感覚で走っていたし、それは楽しかった」

    速さと展開を結果につなげた中国GP
    ベアマンにとって中国GPは、序盤の混乱を耐え抜いたうえで、レースペースの強さを結果に結びつけた一戦となった。接触寸前の危機を逃れた直後は最後尾近くまで落ちながらも、ペースと戦略の両面で挽回し切った点は大きい。

    開幕2戦を終えた段階で、ベアマンはすでに安定してポイントを積み重ねている。1周目の混乱さえ整理できれば、TGRハースF1チームにとってさらに大きな結果を持ち帰る可能性を示したレースだった。

  • オリバー・ベアマン F1デビュー入賞のリンドブラッド称賛「メガな仕事」

    オリバー・ベアマン F1デビュー入賞のリンドブラッド称賛「メガな仕事」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、2026年F1オーストラリアGPでデビュー戦ながら8位入賞を果たしたレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドを称賛した。リンドブラッドは予選でQ3進出を果たし、決勝でも一時3番手を走行するなど、強い印象を残した。

    レースではベアマンとリンドブラッドが何度もポジションを争う接近戦を展開。

    最終的にはベアマンが7位、リンドブラッドが8位でフィニッシュしたが、ベアマンはレース後にSNSで「メガな仕事だった」とコメントし、ルーキーの力強いデビュー戦を称えた。

    レース後、ベアマンは自身のSNSで次のように投稿した。

    「トリッキーなスタートのあと、最終的に僕たちができる最大限の結果を引き出せた。シーズンの完璧なスタートだ」

    「このチームを誇りに思うし、彼らの仕事にも感謝している。そしてアービッド・リンドブラッドはメガな仕事だった」

    この投稿に対し、アービッド・リンドブラッドはコメント欄で拳の絵文字を返して応じた。

    ベアマン リンドブラッドとのバトルを振り返る
    レース後の公式番組で、ベアマンはリンドブラッドとのバトルについても語った。

    「正直に言うと、2回目のバーチャル・セーフティカーがあったのは運が良かった。僕たちはそこから恩恵を受けることができた」

    「最初のVSCでピットに入った他のマシンを、僕たちは基本的にすべてオーバーカットする形になって、そこからはフィニッシュまでクリーンなレースだった」

    「僕はアービッドと戦う必要があった。彼は守備で素晴らしい仕事をしていたし、マシンのどこかに余分なバッテリーを隠しているんじゃないかと思うくらいだった」

    「でも、とても楽しいバトルだった」

    オリバー・ベアマン vs アービッド・リンドブラッド

    2026年F1マシンでのバトルの難しさ
    ベアマンはまた、2026年F1レギュレーションで導入されたストレートモードがバトルに影響しているとも説明した。

    「基本的にはクラッシュしないことだけを考えていた」

    「ストレートモードの影響で直線ではほとんどグリップがなくなる。だから予測不能な動きはできないし、かなり慎重に走る必要がある」

    「ターン1ではバッテリーを全部使ってしまった。するとターン3では、まるで僕が止まっているかのように彼に抜かれた」

    「ターン6では、ターン9のためにバッテリーを回復できるように祈りながらアクセルを緩めていた。そしてターン9では、また横並びになったんだ」

  • オリバー・ベアマン Netflix F1最新作で“全カット”に自虐「全部ゴミ箱行き」

    オリバー・ベアマン Netflix F1最新作で“全カット”に自虐「全部ゴミ箱行き」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、Netflixの人気シリーズ『Drive to Survive』シーズン8において、自身の映像がほとんど使用されなかったことを明かした。

    2025年にルーキーとして参戦したベアマンは、ランキングでチームメイトのエステバン・オコンを上回り、メキシコシティでは印象的な走りを披露。フェラーリに所属するルイス・ハミルトンの“後継者”と呼ぶ声も上がっているが、番組内では主役級の扱いとはならなかったようだ。

    「丸一日撮影したのに一秒も使われなかった」
    ベアマンはBBCラジオ1に出演し、番組について次のように語った。

    「最初に丸一日撮影してもらったときは本当にワクワクしていた。でも放送では一秒も使われなかった。全部ゴミ箱行きだ」

    さらに、数日間にわたって撮影に協力したにもかかわらず、自身の映像を一度も目にしていないと明かした。

    「3日か4日くらい撮影したけど、オンエアで自分の姿を一秒も見たことがない」

    司会のグレッグ・ジェームズとのやり取りの中で、今回の発言がNetflixの耳に届くことを期待する場面もあった。

    「もしかしたらこれがきっかけになるかもしれない。今日のことをエピソードにしてくれるかもね」

    存在感を示したルーキーの現実
    ベアマンはルーキーイヤーにして存在感を示し、特にメキシコシティでのパフォーマンスは高く評価された。それでも『Drive to Survive』はストーリー性を重視する構成で知られており、競技成績と番組内での露出が必ずしも比例するわけではない。

    2026年F1シーズンを迎える中、ベアマンがコース上だけでなく、ドキュメンタリーの中でも中心人物となる日が来るのか。今回の“全カット”発言は、逆に注目を集める契機となる可能性もある。

  • オリバー・ベアマン、ハースF1の赤旗トラブルは「2025年なら30分で直せた」

    オリバー・ベアマン、ハースF1の赤旗トラブルは「2025年なら30分で直せた」

    ハースF1チームのオリバー・ベアマンは、2026年F1バルセロナ・シェイクダウンで21周でマシンを止め、赤旗の原因となった。前日にチームメイトのエステバン・オコンが154周を走破していただけに、やや波乱の立ち上がりとなった。

    一時はフェラーリ製パワーユニットのトラブルも疑われたが、実際には新世代マシン特有の複雑なセンサー系統に起因する問題だったという。ベアマン本人は深刻な内容ではないと説明し、午後の走行再開も予定されていた。

    「今朝は残念ながら小さな問題があった。でも、こうしたことは想定している。みんなが新しいマシン、新しいコンポーネント、新しい手順を学んでいる最中だからだ」

    「去年のマシンで同じ問題が起きていたら、30分で修理できていたと思う。みんなが完全に把握していたからだ」

    「今日は、特定の部分で作業がより複雑になっているし、これまで以上にパワーユニットの統合に深く関わっている。そのせいで時間がかかっただけだ。午後は再びコースに戻って、このマシンが何をもたらしてくれるのかを確かめる」

    午後の走行プランと新規則サイクルへの手応え
    午後のプログラムについて問われたベアマンは、多くの周回を重ねる計画だと明かした。

    「午後はたくさん走る予定だ。まだこのレギュレーションサイクルの初期段階だけど、ここまでは前向きな進歩を感じている。フィオラノで200kmのフィルミングデーを終え、2日後の朝9時にはバルセロナで走っているという流れは本当に印象的だった。チームの仕事を誇りに思っている」

    オリバー・ベアマン ハースF1チーム

    小松礼雄チーム代表の見解
    チーム代表の小松礼雄も、トラブルを冷静に受け止めている。

    「今朝は少しフラストレーションのたまる状況でしたが、月曜日には初日だけで154周を走っています。その際に出た小さなシステム上の問題は解決できました」

    「今回のストップも想定の範囲内ですし、信頼性の問題が今の段階で表に出るのは悪いことではありません。解決できないような内容ではまったくありませんでした」

  • オリバー・ベアマン、フェラーリF1代表と定期的に協議「将来ではなく今の走り」

    オリバー・ベアマン、フェラーリF1代表と定期的に協議「将来ではなく今の走り」

    オリバー・ベアマンは、フェラーリF1チーム代表のフレデリック・バスールと、自身のF1でのパフォーマンスについて定期的に話し合っていることを明かした。

    イギリス人ドライバーのベアマンは、2025年にルーキーとして好シーズンを過ごした後、ハースF1チームでF1フル参戦2年目のシーズンに向けた準備を進めている。

    現在はハースF1チームからレースに出場しているものの、ベアマンはフェラーリ・ジュニア・アカデミーの一員であり、将来的にシートに空きが生じた際の有力候補として名前が挙がっている。

    ただしベアマンは、バスールとの会話は将来のシートに関するものではなく、あくまで現在のドライビングパフォーマンスに関するものだと強調した。

    「シーズンを戦う中で僕が直面している課題について、ときどき話をしている」とベアマンはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「本当にオープンな対話という感じだ。紙の上に出てくる結果だけを見るのは簡単だけど、それがすべてを物語っているわけじゃないからね。だから自分の側で何が起きているのかを、はっきり伝えるようにしている」

    「そこにはたいてい、もっと多くの要素がある。だけど将来については、何の話もない。ただ僕はクルマをドライブするだけだ。良いレベルで走れていれば、あとのことは自然とついてくると思っている」

    ベアマンはすでにフェラーリF1でのレース出走経験も持っており、2024年F1サウジアラビアGPでは体調不良となったカルロス・サインツの代役を務めている。

    その後フルタイムドライバーへと移行したベアマンは、フェラーリから改善点についてのコミュニケーションも受けていることを明かした。

    「ポジティブでもネガティブでもないフィードバックだ」とベアマンは述べた。

    「さっき言ったように、オープンな話し合いなんだ。僕が直面している課題について話す。それから将来、新しいレギュレーションも重要になる。僕は彼らと同じエンジンを使っているからね」

    「特定の部分を改善してほしいと言われた場面もあった」

    「でも僕にとっては、経験を積めば自然とそうした部分は良くなっていくものだ。経験値が上がれば、時間とともに自然に成長していくからね」

  • ハースF1 オリバー・ベアマン「少しでも高い位置にいるため全力を尽くす」

    ハースF1 オリバー・ベアマン「少しでも高い位置にいるため全力を尽くす」

    ハースF1のオリバー・ベアマンは、短いオフシーズンを経て迎える2026年F1シーズンについて、自身にとって初めてとなる大規模レギュレーション変更への思いを明かした。

    2025年にF1デビューを果たし、ルーキーイヤーを戦い終えたベアマンは、「F1の歴史の中でも最大級の変更」だと語り、不確実性と期待が入り混じる新時代への率直な心境を語っている。

    また、22台が並ぶグリッドや序盤戦の混戦、信頼性の重要性にも言及しつつ、フルシーズンを経験したことで得た成長と、再び同じサーキットに戻ることへの手応えを強調した。ベアマンは、分からないことの多い2026年シーズンに向け、「少しでも高い位置にいるために全力を尽くす」と決意を示している。

    お帰りなさい!今回をオフシーズン。と呼んでいいのか分かりませんが、休暇はいかがでしたか? そして、仕事に戻ってきた今の気分はいかがですか?

    とても短いオフシーズンだった。普通はこんな感じじゃないと聞いているけど、僕自身は今のところ、こういう短いオフしか経験していない。まず、シーズン後テストのあとに少し休めたのは良かったけど、今年に向けたシミュレーター作業や、今年のマシンのシートフィッティングなど、やることはまだたくさんあった。

    最後の公式な活動は12月23日だったけど、その合間にもしっかり休む時間は取れて、家族と過ごすこともできた。何より大事なのは、しっかり回復して、新しいシーズンに向けて気持ちをリセットできたことだ。

    クリスマス前には、2026年仕様のマシンで初めてシミュレーターに入り、シートフィッティングも行いましたね。まだVF-26を実走していない段階ですが、これだけ大きな変更を前にして、今の率直な感想を教えていただけますか?

    この変更は、F1の歴史の中でも最大級だと感じている。それだけに、ものすごくワクワクしている。自分の人生の中で、これほど大きなレギュレーション変更に向かうのは初めてなんだ。

    去年は僕にとって大きなステップだったけど、シーズンのかなり早い段階から、マシンを正しいウインドウに入れられれば、ポイント争いはできると分かっていたし、ある程度の競争力も見えていた。

    2026年に向けては、その“分からなさ”が良い面も悪い面もある。一方では、最初から大きなインパクトを与えられる可能性があると感じるし、でも一方で、何も分からないのは正直つらい。6カ月先に飛んで、今どこにいるのか見られたらいいのにと思うけど、少しでも高い位置にいられるよう、全力を尽くすつもりだ。

    アブダビGPからまだ6週間しか経っていませんが、フィジカル面の準備はどのような内容でしたか? また、短いオフシーズンに合わせて、何か調整はありましたか? ちなみに、パーシー・ピッグ(お菓子)禁止令は出ていますか?

    まず12月は、ジムにはまったく行かず、フィジカルトレーニングもしなかった。ただリラックスして、楽しむ時間を大切にしたんだ。レースがない時期に、しっかり楽しむ時間を持つのはすごく重要だと思っている。

    それから、あっという間にトレーニング再開の時期が来て、この冬は山で過ごす時間が多かった。高地は健康やトレーニングの面でもすごく良いし、ドロミテでトレーニングキャンプも行えた。それが本当に楽しかったし、新シーズンに向けてとても有意義だった。まあ、砂糖は少し控えめかもしれないけど……。

    これでF1ルーキーの立場は卒業しました。少し時間が経った今、デビューシーズンとなった2025年を振り返って、最終的にどのように評価していますか?

    本当に多くのことを学んだ1年だった。人としても、アスリートとしても、そしてF1ドライバーとしてもだ。経験しないと絶対に学べないような状況を次々と体験して、知識の引き出しは無限に増えたと思っている。

    そうしたすべての面で確実に成長できたし、特にシーズン後半の内容にはとても満足している。後半戦では自分のパフォーマンスを一段引き上げることができて、本当に納得のいく結果をいくつか残せた。それは僕にとって非常に重要だった。今年は、その流れをさらに続けていけるのが楽しみだ。

    今季は22台がグリッドに並びますが、現時点で何か期待できることはありますか? また、本当の勢力図が見えてくるのは、シーズンのどのあたりになると思いますか?

    今の段階で、どこにいるのかを測るのは不可能だ。チームから見えてくるものはすべてポジティブだけど、実際にどうなのかは、オーストラリアの予選を迎えるまで分からない。

    それでも、最初の数戦は信頼性が大きな要素になると思う。新しいレギュレーションだから、ミスをするチームや人も必ず出てくる。本当の序列が見えてくるまでには、かなり時間がかかるはずだ。

    フルシーズンを経験した今、2026年で最も楽しみにしていることは何ですか? また、考えさせられている点はありますか?

    一番楽しみなのは、すでにレースを経験したサーキットに戻れることだ。週末を通してトラックがどう変化するのか、タイヤがどう振る舞うのか、去年どこでつまずいたのか、そういったことが今は理解できている。

    去年は、ほとんどが初めて走るサーキットで、ライバルたちは何度も走ってきた場所だった。今年も、僕は1回しか走っていないサーキットが多いし、ライバルは10回、11回と経験している。でも、たった1回でもレースウイークエンドを経験していること、そしてF1でフルシーズンを戦って築いた知識があることで、去年よりもはるかに良い状態で臨めると感じている。

  • オリバー・ベアマンが明かすハースF1躍進の理由「週末の構造を変えた」

    オリバー・ベアマンが明かすハースF1躍進の理由「週末の構造を変えた」

    2025年F1シーズンでルーキーとしてフル参戦したオリバー・ベアマンは、ハースF1チームでランキング13位を獲得し、チームメイトのエステバン・オコンを2ポジション上回ってシーズンを終えた。

    成績を押し上げたのは夏休み明け以降の後半戦で、9回のポイントフィニッシュのうち6回をオランダGP以降で記録。とりわけメキシコGPでは4位に入り、レースの大半で表彰台圏内を走行した。

    一方で、開幕から前半戦にかけては9戦連続ノーポイントと苦しい時期も経験した。オースティンで投入されたフロアアップデートが一定の効果をもたらしたのは事実だが、ベアマン自身は進歩の主因を「レースウイークエンドへの向き合い方の変化」にあると説明する。

    「夏休み以降、週末の進め方や自分の取り組みに、より構造を持たせるようにした。以前は本当に多くの時間を費やしすぎていた。マシンが速くなってきたこともあって、Q1をどう突破するか、0.05秒をどう見つけるかばかりを考え、ドライビングやセットアップのことに没頭していた。セッション前に自分が精神的にどんな状態か、どんな目標を持つべきかという点に、ほとんど時間を割いていなかった」

    「今はセッション開始の30分前には、セットアップやドライビングの作業を一度止めて、完全にメンタル面に集中するようにしている。それがとても有効だと感じている」

    オリバー・ベアマン ハースF1チーム

    ベアマンは、こうした気づき自体がF1ルーキーにとって不可欠な学習プロセスだとも語る。前半戦は結果こそ伸び悩んだが、内容が極端に悪かったわけではないという。

    「シーズン前半でも4戦か5戦連続で11位だったことがあった。だから、決してひどい走りをしていたわけではない。ただ、一貫性に欠けていただけだ。何をすべきかを知る唯一の方法は、失敗を経験すること。今になって『もっと早くこのアプローチを取るべきだった』と言うのは簡単だけど、それは2年目ドライバーの視点で振り返っているに過ぎない」

    さらに彼は、前半戦を「探索の期間」と表現する。

    「それが本当の違いだ。違う選択をした場面はいくつも思い浮かぶ。でも、何が機能して何が機能しないかを知らずに、どうやって正しい判断ができる? シーズン前半は純粋に探る時間で、それは必要なものだ。F1は、それまでのキャリアでやってきたモータースポーツとはまったく別物。学ぶためには失敗しなければならない。それがこのシーズンの物語だ」

    この成長曲線により、ベアマンは2025年を非常に前向きな気持ちで締めくくっている。

    「満足している。もちろん、完成された完璧なドライバーだとは思っていないし、まだ学ぶべきことはたくさんある。でも、その自覚こそが重要だと思う。今、自分はいい位置にいると感じている。週末に取り入れた構造は本当に機能しているし、勢いとリズムを掴めた感覚がある。リズムはこのスポーツでは非常に強力だ。何か一つが変わったというより、F1で経験を積んだ結果として、すべてが結びついてきた」

  • オリバー・ベアマン フェラーリF1昇格に野心「赤いマシンで勝利が人生目標」

    オリバー・ベアマン フェラーリF1昇格に野心「赤いマシンで勝利が人生目標」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、ルイス・ハミルトンの去就を巡る憶測が渦巻く中でも、自身の長期的な夢が揺らぐことはないと強調した。幼少期から抱き続けてきた「フェラーリの赤いマシンで勝つ」という目標は、今も彼の原動力だ。

    2025年F1のルーキーイヤーを戦い抜いたベアマンは、元F2ライバルのアイザック・ハジャーがレッドブル・レーシング昇格を果たしたことについて問われると、率直な心境を語った。

    「彼のことを本当にうれしく思う。彼がとても才能のあるドライバーなのは間違いないし、キミ・アントネッリがメルセデスに行ったように、僕たちの世代がトップチームを席巻しているのは素晴らしいことだ」

    「ただ、彼らがあそこで戦えるのを見て少し嫉妬もする。でも僕の順番も必ず来ると思っている」

    ベアマンは2025年のハースF1チームで最も輝いたルーキーとして注目を集め、元F1ドライバーで現在はSkyドイツの解説を務めるラルフ・シューマッハからも「不調に苦しむハミルトンの理想的な後任」と太鼓判を押されている。

    フェラーリ昇格のタイミングを問われると、20歳の英国人は迷いなく答えた。

    「これが僕の夢だ。全力を尽くす理由であり、毎朝僕を突き動かすエネルギーでもある。赤いマシンで走りたいし、赤いマシンで勝ちたい。それが人生の目標なんだ」

    2024年ジェッダで経験したフェラーリでの代役デビューは、その思いをさらに強めたという。

    「幸運にもあの経験をすることができた。そして一度その感覚を知ってしまうと、もっと強い動機になる」

    ただし、2026年の新レギュレーション下でフェラーリ昇格を狙うつもりはないと強調する。

    「2026年は、僕自身というよりチームのために確かな一年にしたい。その他のことは僕にはコントロールできない。でも、未来がどう転んでも準備はできているし、経験を重ねる来年はもっとそれを示したい。全員にね」

    初めてのフルシーズンを振り返り、最も衝撃だったのはスピードではなく生活リズムだったと明かした。

    「フルタイムドライバーとしての一年はまったく別物だ。エネルギー管理を学ばなければならない」

    2025年のベアマンは高い評価を得た一方、本人は「愚かな」ミスもあったと率直に認める。

    「全部が学びになった。たとえばオーストラリア。あれはひどいスタートだった。ルーキーとしては望ましくないよね。それからシルバーストン、母国レースでもまた愚かなミスをした。でもあれ以降は大きく成長できたと思う。しっかり教訓を得たよ」

  • オリバー・ベアマン F1ラスベガスGP「これまでで一番楽しくないストリート」

    オリバー・ベアマン F1ラスベガスGP「これまでで一番楽しくないストリート」

    オリバー・ベアマンは、ラスベガス・ストリップ・サーキットで最初に走った瞬間に大きな衝撃を受けたという。ハースF1チームのベアマンは、路面グリップの低さに驚かされたと語った。

    「正直、FP1で最初の数周を走ったとき──もちろんここは僕にとって新しいサーキットなんだけど──グリップの低さに本当に驚いた。sketchy(危なっかしい)だった」と、ベアマンは公式F1チャンネルに語った。

    木曜日の路面コンディションは、2つのプラクティスの間に降った軽い雨でさらに悪化した。

    「どんな言葉で表現すればいいのか分からないくらいグリップが低かった。でもその分、(トラックエボリューションが)とんでもなく大きかった」とベアマンは続けた。

    「僕たちはそのセッションのかなり早い段階でソフトタイヤを履いたけど、僕はソフトでまともにラップできなかった。だからボックスした時点ではいい位置にいたのに、次にコースへ戻ろうとしたときには突然、フロントから0.5〜0.6秒も離れてしまっていた。とにかく進化が大きかった」

    「雨もあって、トラフィック、さらに赤旗もあって難しいセッションだったけど、たくさん学べたと思う」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) ラスベガスグランプリ

    「ここはこれまでで一番楽しくないストリート」 ベアマンが本音を語る
    ベアマンは「まだこのサーキットで自分のリズムをつかんでいる段階」だとしつつも、このコースを走って楽しいとは言えなかったと正直に打ち明けた。

    「ここは僕が走ったストリートサーキットの中で一番楽しくない」と彼は語る。「普通はすごく楽しかったり、いい感触があるけど、ここは本当に本当にグリップが低くて、壁がすぐ近くにあるのは良い組み合わせじゃない。信じられないくらい高速だし、危険だ」

    「ストリップを走るという意味ではクールだけど、それ以外に良いところはあまりないね」

  • フェラーリF1は「ハミルトンよりベアマン起用しろ」 ラルフの提言が波紋

    フェラーリF1は「ハミルトンよりベアマン起用しろ」 ラルフの提言が波紋

    フェラーリ会長ジョン・エルカーンがドライバー陣へ異例の“注文”を出した直後、ラルフ・シューマッハが新たな波紋を呼んでいる。シューマッハは英Sky Deutschlandで「フェラーリはルイス・ハミルトンではなく、オリバー・ベアマンを起用すべきだ」と主張し、イタリアの名門に大胆な選択を迫った。

    発言は、ブラジルGPでのハミルトンのミス多発レースを受けて一気に注目を集めている。

    ラルフ「ハミルトンはもう全てがギリギリ」
    ラルフ・シューマッハはまず、20歳のルーキー、オリバー・ベアマンの価値を強調した。

    「フェラーリにはハースで素晴らしい働きをしている若いベアマンがいる。コストはハミルトンの“ほんの一部”だ」と述べ、ハミルトンが“高い二桁の数字を稼ぐ”と指摘した。

    さらにシューマッハは、41歳を迎えるハミルトンのパフォーマンス限界を懸念する。

    「フィルムが速くなりすぎてしまった、そんな印象だ。速いラップを出すのにエネルギーを使いすぎる。ルクレールを相手に100%以上を出さなければならず、それがミスにつながっている」

    ブラジルGPでのミスとペナルティについても「マシンをコントロールできず、ミスをして、罰を受けるばかりだ」と厳しい評価を下した。

    「払って退団させるのは珍しくない」フェラーリの歴史にも言及
    シューマッハはSkyのポッドキャストでも発言を繰り返し、「契約を買い取って退団させることはフェラーリでは珍しくない」とコメント。若手のベアマンを起用するほうが合理的だと強調した。

    一方、フェラーリ広報はエルカーンの“もっと黙って仕事に集中しろ”という趣旨の発言について、「批判ではなく建設的なメッセージ」と火消しに追われている。

    オラフ・モル「ベアマンは勢いが止まらない」
    オランダの解説者オラフ・モルもZiggo Sportでこの議論に参加した。

    「ハミルトンのシーズンは期待外れだ。しかしベアマンは勢いがある。ハースで4戦連続ポイントを取っている」とし、もしハミルトンが“もう難しい”と判断した場合には「ベアマンが理想の後継者だ。彼は“クラウンプリンス(後継王子)”だ」と語った。

    ドーンボス「週末ごとに250万ユーロ払って何も得られていない」
    元F1ドライバーのロバート・ドーンボスも、エルカーンの苛立ちは深刻だと分析する。

    「フェラーリは毎週末、ハミルトンに250万ユーロも払っているのに、見返りがない。奇跡が必要だ」と辛辣だ。

    ダナー「ハミルトンはもう“チームを形作る存在”ではない」
    クリスティアン・ダナーはMotorsport-Magazinで、ハミルトンの“集中力の欠如”を指摘した。

    「今はあまりにも多くのことが同時に起きている。彼はトラック上のことに以前ほど集中できていない」

    さらに、フェラーリを改革する力があるかについても懐疑的だ。

    「ハミルトンがフェラーリを自分の思い描いたように変えられるとは思わない。彼は“チームアーキテクト”ではない。インスパイアすることはできるが、形作ることはできない」

    オリバー・ベアマン(スクーデリア・フェラーリ)

    フェラーリの2026年計画に“ベアマン案”が浮上
    今回の一連の騒動で、2026年のフェラーリ体制をめぐる議論はさらに激化している。ハミルトンは加入初年度から厳しいシーズンを送り、ルクレールとの比較でも後れを取る場面が多い。一方で、ハースで安定してポイントを重ねるルーキーのベアマンは、フェラーリ育成として理想的な候補に浮上しつつある。

    40代に突入するハミルトンを“高額で起用し続けるべきか”、それとも“若さとコスト効率を重視すべきか”。フェラーリ内部での議論は避けられそうにない。