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  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGPのソフトタイヤ戦略を説明

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGPのソフトタイヤ戦略を説明

    マックス・フェルスタッペンは、オランダGPでレッドブルがソフトタイヤでスタートする決断を下した理由を説明した。これは他の上位勢が選ばなかった戦略だった。

    20人のドライバーのうち、ソフトタイヤでスタートしたのはフェルスタッペンと、12番手から出走したチームメイトの角田裕毅だけだった。フェルスタッペンはザントフォールトのグリッド3番手からスタートし、より柔らかいタイヤを活かして2番手のランド・ノリスをオープニングラップでかわしたものの、その後はポジションを落として3番手を走行した。

    最終的には、ノリスがエンジントラブルでリタイアしたことで2位でフィニッシュし、母国GPでの連続トップ2フィニッシュ記録を守った。勝者はオスカー・ピアストリだった。

    フェルスタッペンは、この戦略が自身の希望によるものだったと語った。

    「金曜の走行後に自分にとって一番しっくりきたのがソフトだったから、それで計画していたんだ」とフェルスタッペンはRacingNews365を含むメディアに説明した。

    「もちろん、セーフティカーが出たからみんなフレッシュタイヤに交換しなきゃいけなかったけど、すべて計画通りだった」

    「スタートは正直悪くなかった。ターン1の外側に行って、ターン2に入ろうとした。あのコーナーはいつも路面の中央から外側にかけて砂が多いんだ」

    「ソフトタイヤだったから、エントリーで攻めてちょっと横に滑ったけど、ターン3に向かっても大丈夫だったよ」

    マックス・フェルスタッペン F1 オランダGP レッドブル・レーシング

    その後ノリスをオーバーテイクしたフェルスタッペンは、しばらく前を走ったものの、9周目にターン1の外側からノリスに抜かれ、彼は一気に先へ行ってしまった。

    これについてフェルスタッペンは、無理に戦う意味はなかったと振り返った。

    「少しは楽しみたかったから前に出たけど、その後は自分のペースで走った。そうしたら、ある時点でランドに抜かれたんだ」と語った。

    「見ての通り、完全に別のリーグだった。必死に守ってレースを台無しにしたり、2〜3周も命懸けで防御する意味なんてない。不運だけど、そこには意味がないんだ」

  • ルイス・ハミルトン F1オランダGP「突然のクラッシュは本当に痛い」

    ルイス・ハミルトン F1オランダGP「突然のクラッシュは本当に痛い」

    7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、2025年オランダGPでのレースを終えることになった「痛い」クラッシュについて「完全な驚きだった」と語った。

    ハミルトンはザントフォールト・サーキットでの週末を通して堅実なペースを示し、チームメイトのシャルル・ルクレールとの差を縮めたことで、ポイントを獲得できる好機を迎えていた。

    72周のレースを7番グリッドからスタートしたハミルトンは、序盤でその位置を守り、6番手につけるジョージ・ラッセル(メルセデス)にプレッシャーをかけ続けた。

    しかし23周目、ターン3で後輪のグリップを失い、バンクを駆け上がった先でフェラーリSF-25をバリアに叩きつけるかたちでレースは突然終わりを迎えた。

    2025年初のDNF
    自信を深めていたにもかかわらず、ハミルトンは2戦連続でポイントを取り損ねる結果となった。ベテランドライバーは避けられたはずのクラッシュに意気消沈し、レース中にメディアへ事故の詳細を説明した。

    「いや、あの時点では必ずしもアンダーカットをしたかったわけじゃなかった。どこかの時点で彼らをアンダーカットしなきゃいけないだろうって言ってただけなんだ。僕はロングスティントに行きたかったし、タイヤのフィーリングもまだ良かった。だからあれは完全な驚きだった。バンクでリアを失って、それで終わりだった」とハミルトンは語った。

    ルイス・ハミルトン F1 オランダGP スクーデリア・フェラーリ

    それでも40歳のハミルトンは、ここ数か月で自分とフェラーリが積み重ねてきた進歩を強調した。

    「それ以外は本当に堅実な週末で、たくさんの前進があったと思う。自分のアプローチや全体的に進歩したと感じていたから、何も得られないのは本当に痛い。チームに申し訳ないし、今日こそポイントを持ち帰りたかったんだ。前を走っていたクルマと比べても自分にはペースがあったと思うし、レースで本当の進歩を示せると思っていただけに、あんなことになってしまって残念だ」

    「でも明日には乗り越えて、来週また立て直すよ」とイギリス人ドライバーは締めくくった。

    なお、ドライバーズ選手権におけるハミルトンのルクレールとの差は42ポイントのまま変わらなかった。ルクレールもまた、その後のクラッシュでリタイアを喫したためである。

  • アントネッリ F1オランダGPのルクレールとの接触は「F4レベル」と元王者

    アントネッリ F1オランダGPのルクレールとの接触は「F4レベル」と元王者

    1997年のワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴは、F1オランダGPで苦しい週末を過ごしたメルセデスの新人キミ・アントネッリに対し、極めて厳しい評価を下した。

    アントネッリの週末は、フェラーリのシャルル・ルクレールとの接触で幕を閉じ、10秒のタイムペナルティを受けた。さらにピットレーンでのスピード違反によって5秒加算され、計15秒のペナルティに。これに対してヴィルヌーヴは容赦のないコメントを残した。

    「非常にお粗末だった。経験のないドライバーがF4やF3でやってしまうような動きで、計算されていない動きだった」とヴィルヌーヴは評価した。

    「F1ではミスをするものだ。限界を越えてしまうこともある。でも今回のはそういうレベルですらなく、ただ単に計算が甘かった。やってはいけないことをやったんだ。その上で感情的になって、ピットレーンでも速度違反をした」

    そしてヴィルヌーヴは率直にこう言い放った。「F1は彼には荷が重すぎるのかもしれない」

    19歳のアントネッリに対してその指摘は厳しすぎるのではないかと問われると、ヴィルヌーヴは「彼はF1にいるんだ」と答えた。

    「マックスがF1に来たのは何歳だった?ルイスは?まさにその通り。だから年齢は言い訳にはならない」

    さらにヴィルヌーヴはこう続けた。「コーナーに入る前に2台分後ろにいたんだ。どこの世界で、それがうまくいくと思ったのか。誰もが知っていることだが、あのイン側のラインは機能しない。だから他のドライバーと並んでいる必要がある。マックスがランドの外側で並んで、なんとか成り立ったようにね。アントネッリの動きは単にお粗末で、F1にいる以上もっと良くなければならない」

    この場面でSky F1の同僚ナオミ・シフがアントネッリを擁護した。

    「年齢について少し彼をかばうとすれば、マックスも16歳、17歳、18歳の頃にF1に来たとき、何度も大きなミスをしていた。常に限界を少し超えるような走りをしていた。良いことは、アントネッリも限界を押し広げていること。そこに到達させる必要はない。だから今はただ、彼の計算ミスを減らすようにすればいい」

    これに対してヴィルヌーヴは反論した。「待ってくれ。付け加えたい。マックスは限界を超えていたが、タイムから0.4秒も遅れていたわけではなかった。彼は速さがあった」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 オランダGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリはまだルーキーシーズンの折り返しを過ぎたばかりだが、F1の同世代と比べて経験不足であることを考えれば、ヴィルヌーヴの批判は厳しすぎると感じられる部分もある。2022年にはまだF4に参戦していた彼は、F3を飛ばしてF2をわずか1年で駆け抜け、ルイス・ハミルトンの後任としてメルセデスに抜擢された。

    しかし、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは落ち着いている。

    「今年の彼のシーズンは、我々が予想していた通り『アップダウンの繰り返し』だ」とヴォルフはメディアに語った。

    「昨年モンツァで彼にチャンスを与えると発表したとき、我々は同時に、学習の年になるだろうと説明した。だから髪をかきむしりたくなる瞬間もあれば、素晴らしい瞬間もあるだろうと。それは今シーズンを象徴している」

    「FP1でのミスは週末全体を難しくした。だが決勝では、フリーエアに出たとき、マクラーレン勢の後ろで最速の走りを見せた。そしてルクレールとの事故に関わってしまい、彼のレースを終わらせてしまったが、それでも攻めに行く姿勢は示した」

    「アップダウンは当然だし、それは今季に期待していたことだ。1日1日が来季に向けた学びになる。我々はコンストラクターズタイトルを争っているわけではない。もちろん2位や3位は重要だが、来年に比べれば相対的に意味は小さい。大事なのは来年、確実にポイントを取ることだ」

  • オリバー・ベアマン F1オランダGPで6位入賞に驚き「最後尾で終わると思った」

    オリバー・ベアマン F1オランダGPで6位入賞に驚き「最後尾で終わると思った」

    オリバー・ベアマン(ハース)は、ピットレーンスタートという不利な状況から驚異的な追い上げを見せ、最終的に6位でチェッカーを受けた。規則違反によるペナルティとパワーユニット交換で後方からの戦いを強いられたが、混乱の多いレースを冷静に切り抜けた。

    3度のセーフティカーや上位勢のリタイアを巧みに利用し、中団争いではガスリーをオーバーテイクするなど見せ場を作った。チームにとっても大きなポイント獲得となり、若手として存在感を示す結果となった。

    「この2時間に何が起きたのか、自分でも分からないよ!」とベアマンはコメント。

    「もちろん結果にはすごく満足しているし、2台そろってポイントを獲得できたのは素晴らしい。ここ数戦は運に恵まれていなかったから、今回はとても嬉しい」

    「ここではオーバーテイクがとても難しいから、僕たちはセーフティカーがいいタイミングで出ることに賭けて、ハードタイヤでスタートした。最初のセーフティカーで、ミディアム勢がみんなフリーでピットストップできたから、その時は僕たちは最後尾で終わると思ったんだ。でも2回目の介入が僕たちに味方してくれて、それが功を奏した。セーフティカーが出たときは本当に嬉しかったけど、もちろん少し運もあったね」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) F1 オランダGP

    「計画はできるだけ多くの周回を重ねることだった。でも残り25周くらいで、僕はエンジニアに戦略を捨てて新品タイヤに替え、再び攻めるべきだと言い始めた。このサーキットのようにフロントレフトに厳しい場所で、タイヤを長く使いすぎると再スタートのときに不利になる。なぜならタイヤがかなり冷えてしまうからだ。後ろのドライバーからのプレッシャーもあったけど、幸運なことに僕はDRS圏内に留まることができた。ここではDRSに留まれれば、たいていポジションを守れるんだ」

    「僕にはこの結果が絶対に必要だった。今年前半はミスをしすぎた。サマーブレイク中にすべてをリセットして、自分のパフォーマンスを詳しく見直した。自分が何ができるかを示す場面もあったけど、同時にミスも犯した。それはある程度予想していたけど、改善しなければならない。この週末も完璧ではなかったし、特に予選はうまくいかなかった。でもなぜそうだったのかをチームとして理解できた。ポテンシャルはあるし、マシンは素晴らしい。残り9戦に向けて僕はとても自信を持っているよ」

  • 角田裕毅 F1オランダGPで「ピットレーン用スロットルマップ」で9位入賞

    角田裕毅 F1オランダGPで「ピットレーン用スロットルマップ」で9位入賞

    レッドブルの角田裕毅は、オランダGP決勝を9位で完走した。12番手スタートから序盤は中団グループで粘り、波乱の多い展開のなかで確実に順位を上げていった。しかしレース後半にはマシンが通常とは全く異なる挙動に固定されるトラブルに見舞われ、苦しい走行を強いられた。

    それでも角田裕毅はマシントラブルを抱えながら72周を走り切り、貴重な2ポイントを持ち帰った。中団勢が接触やペナルティで脱落する中、終盤の混戦を落ち着いて乗り切ったことが最終順位につながった。

    スタートと序盤
    12番手からスタートした角田裕毅は、オープニングラップでアントネッリやガスリーと接近戦を展開。混乱を避けつつポジションを守り、中団でレースを進めた。

    セーフティカーと戦略
    20周過ぎに雨粒が落ち始め、ハミルトンのクラッシュで最初のセーフティカーが導入される。角田裕毅はここでタイヤ交換を行い、再スタート後もポイント圏を狙える位置につけた。

    トラブル発生
    57周目、角田裕毅は無線で「パワーが落ちている」と報告。
    エンジニアは「修復はできない。このまま走るしかない」と返答した。

    その後の走行は、通常のトルクの40%程度しか使えないピットレーン用のスロットルマップに固定された状態だった。実質的にセーフティカーと同等の加速しか得られず、彼は普段とは全く異なるドライビングを強いられた。

    終盤の粘り
    それでも角田裕毅は冷静さを失わず、ガスリーの失速やアントネッリのペナルティ、ノリスのリタイアといった周囲の動きに乗じて順位を維持。トラブルを抱えたままも9位を守り抜いた。

    角田裕毅 F1 オランダGP

    レース後の説明
    角田はレース後、「セーフティカーに追いつけないほどの問題を抱えていた」と状況を振り返った。通常とは違う走り方を強いられたが、即座に適応してポジションを取り戻せたことが収穫だったと語った。

    チーム代表のローラン・メキーズも「PU自体の故障ではなく、ピットストップ後にピットレーン用のスロットルマップにロックされてしまった」と説明。レギュレーション上、ピットレーンでは必ずマップを切り替える必要があり、それが元に戻らなければレース全体をその設定で走ることになるという。

    「つまり彼は終盤、本当に扱いづらいスロットル特性で走っていた」とメキーズは付け加えた。

  • アイザック・ハジャー F1オランダGPで見事3位「夢のような初表彰台」

    アイザック・ハジャー F1オランダGPで見事3位「夢のような初表彰台」

    レーシングブルズのアイザック・ハジャーが、ザントフォールトで自身初のF1表彰台を獲得した。4番手スタートから冷静にポジションを守り続け、最後はランド・ノリスのリタイアにより3位へと繰り上がった。ルーキーとして堂々の走りを披露し、母国に近い舞台で歴史的な快挙を達成した。

    前半はフェラーリやメルセデスの猛追を受けたが、安定したブレーキングと守備的なライン取りで攻撃を封じ込めた。レース後半は表彰台の可能性を視野に入れ、残り20周でその夢を現実に変えた。

    レース直後、ハジャーは達成感を噛み締めながら「正直、信じられない気分だ」と語った。

    「何より驚いたのは、レースを通してずっと4位を守れたことだ。ランドには不運があったけど、僕らはミスをせずに走り切った。クルマは週末を通して本当に素晴らしく、僕自身も力を出し切れた。表彰台をチームに持ち帰れて本当にうれしい」

    さらに、子供のころから抱いてきた夢が実現したと喜びを表した。

    「いつか表彰台に立つのは目標だった。今日それを実現できた。これが最初のステップで、これからもっと多くの表彰台を獲得したい」

    記者会見では、序盤のフェラーリ勢との攻防を振り返った。ハジャーは「とても厳しかった」としながらも、「スタートは悪くなかったけど、シャルルがすぐに攻めてきた。僕はブレーキングで安心できていたから、正しい守り方をして抑え込めた。それで“戦える”と実感できたんだ。終盤になって前で何か起きれば表彰台だと考えていたし、実際その通りになった」と続けた。

    支えてくれた人々への感謝も忘れなかった。

    「まず両親に感謝したい。スポーツの面ではヘルムートだ。4年前、彼が僕をFRECAでサインして道を作ってくれた。その流れを今も歩めているのは本当に大きい」

    アイザック・ハジャー F1 オランダGP(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    さらに会見ではユーモアも交え、会場を沸かせた。夢で表彰台を見たかと問われると「いや、現実的に考えてビッグポイントが目標だった」と答えた。

    「表彰台は想定外。20周を切ってから『もし前で何かあれば…』と思っていたけど、ランドにトラブルが出て本当に実現した」と笑顔を見せた。

    そして「早すぎる表彰台では?」という問いに対しては「オーストラリアのクラッシュの後は『人生終わった』と思ったけど、すぐに乗り越えられた」とコメントした。

    「今日の表彰台は奇跡でも何でもなく、純粋なペースで掴んだ結果。早すぎるなんて思わない」と胸を張った。

    最後に、同じ表彰台に立ったフェルスタッペンへの敬意も忘れなかった。

    「彼はずっと僕のリファレンスだった。レースを通して2、3秒後ろで走り、彼と一緒に母国で表彰台に立てたのは本当にクールだ」

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリが、オランダGPでポール・トゥ・ウィンを飾った。幾度のセーフティカーやライバルの攻撃を切り抜け、最後はランド・ノリスの不運にも助けられてトップチェッカー。自身9勝目を挙げ、チームメイトに対して34ポイント差を築いた。

    ザントフォールトで昨年は苦戦を強いられたが、今年は改善を重ねて王者の走りを披露。序盤からレースを完全に掌握し、セーフティカー再スタートでも冷静に対応。盤石の勝利でシーズン後半戦を最高の形でスタートした。

    勝利直後、ピアストリは「いい気分だ。正直、ここに立つのはアイザックの方がドラマチックだったと思うから、僕の勝利は控えめに見えるけどね」と冗談めかして語った。

    「でもレースは常にコントロールできていた。ランドの不運は残念だったけど、僕は必要な時にペースを使って対応できた。昨年は苦戦したけど、1年かけて改善した成果だ」

    オープニングラップを振り返り、彼は次のように説明した。

    「最高のスタートじゃなかったけど、インを守った。マックスがソフトで来るのは分かっていた。ターン2から3で彼が大きく横滑りしているのをミラーで見て、ぶつからないように祈ったよ。うまく切り抜けられた」

    セーフティカーでの再スタートについては冷静に分析している。

    「最初の再スタートは完璧だった。2回目、3回目は変化をつけるのが難しかったけど、なんとか対応できた。最後の2回はうまくいったとは言えないけど、十分だった」

    記者会見では、お菓子が歯に挟まったと笑わせる一幕もあった。

    「最高の会見だよ。食べ物付きなんて(笑)。でもレースはずっとコントロールできていた。ランドのリタイアは残念だったけど、僕にとっては誇れる週末になった」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP

    1年前との違いについて問われると、ピアストリは大きな成長を実感していた。

    「昨年はランドに0.5秒遅れて予選4番手だった。だから今年は満足感が大きい。フリー走行では苦しい流れだったけど、少しずつ改善できた。クルマは文句ない状態だから、僕自身の運転を改善した。それがQ3で形になったし、決勝でも必要な時にペースを出せた」

    さらに「ノリスとの関係」や「シューマッハとの比較」についても質問が及んだ。

    「僕らの関係は去年と変わらない。むしろ今の方が良く分かり合えている。シューマッハと同じ文脈で語られるのは光栄だ。でも僕はまだまだそのレベルには達していない。ただ、そう言ってもらえるのはうれしいよ」

    そして、自身を支えてきたマーク・ウェバーへの感謝も口にした。

    「彼はキャリア全体を通して助けてくれている。特にF1に入ってからは本当に大きかった。僕が考えもしなかった質問をしてくれたり、心構えを作ってくれたりした。今も学ぶことばかりだけど、彼がそばにいるのは大きい」

    最後に、ポイントリードについては慎重な姿勢を崩さなかった。

    「まだ先は長いから、ポイント差を守ろうなんて考えない。常にプッシュして、勝利を狙いにいく。1回のリタイアで状況は一気に変わるから、全然安心できる差じゃない」

  • ローラン・メキース 「ハジャーはレッドブルF1にふさわしいか?答えはイエス」

    ローラン・メキース 「ハジャーはレッドブルF1にふさわしいか?答えはイエス」

    F1オランダGPはマクラーレンのオスカー・ピアストリが制したが、注目を集めたのはレーシングブルズのアイザック・ハジャーだった。20歳のフランス人ルーキーがキャリア初の表彰台を獲得し、3位でフィニッシュした。

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースはSky Sportに対して「ハジャーはレッドブルにふさわしい」と高く評価し、将来のトップチーム昇格を示唆した。

    メキースは「ハジャーはずっと表彰台に値していた。偶然そこに行ったわけではなく、素晴らしい予選と決勝を戦い抜いた結果だ。彼とレーシングブルズにおめでとう。彼らはそれを勝ち取った」とコメント。そのうえで「ハジャーはレッドブルにふさわしいか? 答えはイエスだ」と明言した。チームの育成体系から直接トップチーム入りしたピアストリやフェルスタッペンのような存在になれるか、関心が高まっている。

    一方、母体チームのレッドブルではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得した。スタートでは唯一ソフトタイヤを選択するリスクを冒し、多くの人から「無謀だ」と見られたが、フェルスタッペンは見事にコントロールしてセーフティカー導入まで21周を走破。メキースも「マックスは素晴らしかった。ソフトでスタートしてセーフティカーまで持たせたのは見事だった」と称賛し、リスクを結果につなげたエースの力を強調した。

    アイザック・ハジャーとマックス・フェルスタッペン(2025年F1 オランダGP)

    レースのハイライトとなったオープニングラップでは、フェルスタッペンが積極的に前を狙う姿勢を見せたが、メキースは「彼が最初のコーナーで2台を抜くつもりだったかどうかは彼に聞くしかない。しかし、ファーストラップでやったことには大きな称賛を送りたい」と語り、その攻めの姿勢を評価した。

    マクラーレン勢は明暗が分かれた。ピアストリが完璧なレース運びでポール・トゥ・ウィンを達成し、キャリア初のグランドスラムを記録した一方、タイトルを争うランド・ノリスは終盤に突然のマシントラブルで無念のリタイア。シーズン後半戦の選手権争いに大きな影響を与える結果となった。

    メキースはマクラーレンの不運について「こうした壊れ方は誰にでも起こり得る。もちろん誰もうれしくはないが、今日彼らに起こったことは明日誰にでも起こり得る。だからこれはただのバッドラックだ」と冷静に分析した。

    ハジャーの躍進、フェルスタッペンの安定感、そしてマクラーレンの不運。この三つの要素が交錯したオランダGPは、今後のタイトル争いと若手ドライバーの去就に新たな注目点を加える週末となった。

  • F1オランダGP ピレリ決勝総括「C2ハードがレースの鍵を握った」

    F1オランダGP ピレリ決勝総括「C2ハードがレースの鍵を握った」

    2025年F1オランダGPは波乱に満ちた展開となり、最後はオスカー・ピアストリが勝利を収めた。ポールポジションからスタートした彼はファステストラップも記録し、スタートからフィニッシュまで首位を守り切り、自身初のグランドスラムを達成した。オーストラリア人ドライバーにとって通算9勝目であり、マネージャーでもある同胞マーク・ウェバー、そして今日リタイアを余儀なくされたチームメイトのランド・ノリスに並んだ。マクラーレンにとっては通算201勝目、ザントフォールトでの5勝目となった。

    マックス・フェルスタッペンは2位に入り、カナダGP以来となる表彰台を獲得した。レッドブルのドライバーにとって、ザントフォールトでは5戦すべてで表彰台に上がっており、通算で3勝と2回の2位を記録している。3位にはレーシングブルズのアイザック・ハジャーが入り、自身初の表彰台を手にした。20歳11カ月3日での快挙は、フランス人最年少、全体では5番目の若さでの表彰台となった。イタリアのチームにとっても、2021年アゼルバイジャンGPでピエール・ガスリーが3位に入って以来となる表彰台だった。

    決勝での模様
    スタート時点から全3種類のスリックタイヤが使われた。オープニングスティントでは14人がミディアムを選択し、4人がソフト、2人がハードを装着した。

    C2コンパウンドは最多周回をカバーし、全走行周回のほぼ50%(658周、48.28%)を占めた。次いでミディアム(399周、29.27%)、ソフト(306周、22.45%)が続いた。最長スティントはハースのベアマンがハードで53周を走破。フェルスタッペンはミディアムで最長の30周、ローソンはソフトで25周を走った。

    オランダグランプリ2025年のF1世界選手権

    マリオ・イゾラ(ピレリ・モータースポーツディレクター)
    「事前の予想に反して、このグランプリは最後まで予測不可能な展開となり、数多くのクラッシュやリタイアによるニュートラル化が続いた。ピアストリが勝てたのは、優れたマシンを持っていただけでなく、特に3度のセーフティカー後のリスタートなど、すべての重要な局面を完璧にマネジメントしたからだ。

    タイヤに関しては、昨年よりも柔らかいドライ用コンパウンドを持ち込んだにもかかわらず、3種類すべてがレースで競争力を発揮できたことが最もポジティブな点だった。周回数の分布(上記の通り)を見てもそれは明らかだ。ハードは大半の距離を担い、非常に長いスティントでも良好なパフォーマンスを発揮した。例えばハースの2台は、C2を1セットでレースの3分の2以上を走破した。このコンパウンドはフリー走行3回で見せた挙動よりも決勝で良く働き、リスタート直後からドライバーが全力でプッシュできた。マクラーレンやアストンマーティンのようにレース用に両セットを温存していたチームは、その恩恵を受けることができた。ミディアムとソフトに関してはパフォーマンスがほぼ同等であり、特にソフトにおいてそれは重要な意味を持つ。

    次戦は我々のホームグランプリであるモンツァに移り、今日到達した節目、すなわちF1における500戦目の参戦をファンと共に祝うことになる。我々はモータースポーツの最高峰カテゴリーで最多参戦を果たしたタイヤサプライヤーとなった。この成果は1950年代からピレリで働いてきた多くの人々の情熱、専門性、そして献身の賜物であり、大いなる誇りだ。モンツァからはまた新しいカウントが始まる」

  • ランド・ノリス F1オランダGPリタイアに無念「僕のコントロール外だった」

    ランド・ノリス F1オランダGPリタイアに無念「僕のコントロール外だった」

    ランド・ノリスはオランダGPで大きなリタイアを喫し、それが「自分のコントロール外だった」と語った。チームメイトでありタイトルを争うオスカー・ピアストリとの差は一気に広がった。

    オープニングラップで2番手を失った後、すぐにマックス・フェルスタッペンを抜き返したノリスは、72周のレースの大半でピアストリを追走した。

    DRS圏内となる1秒以内に迫り、終盤にチャンスを狙える位置にいたが、残り8周で無線越しに「煙の匂いがする」と報告。その直後にマシンを止めることを余儀なくされ、今季2度目のリタイアとなった。前回はカナダGPでピアストリとの接触によるものだった。

    ピアストリがザントフォールトで今季7勝目を挙げた一方、ノリスは夏休み明けの初戦を前にわずか9点差まで迫っていたチャンピオンシップで、34点差に広げられる形となった。

    「ただタフなレースだった」とノリスは心境を問われて語った。

    「少しがっかりしたけど、最終的には自分ではどうしようもなかった。フラストレーションはあるけど、僕のコントロール外だったから、何もできなかった」

    ランド・ノリス F1 オランダGP マクラーレン

    ノリスは週末を通してピアストリより強さを示しており、前年のザントフォールトでの勝者でもあったが、ポールポジションは0.012秒差で逃した。
    決勝でもたびたび速さを見せたが、首位を奪うのは非常に困難だったと振り返る。

    「ここではあまり多くのことはできない。オスカーより少し速いと感じていたけど、ここで抜くには0.8秒速くないといけないし、僕は0.8秒速くはなかった」とノリスは語った。

    「ほぼ全レースで2秒以内でついていけたのはいい走りだった。正直、今日は2〜3秒以内で走れるとは思っていなかった。ダーティエアは4秒ぐらいから出始めるからね」

    「僕はいい仕事をしたと思うけど、それで多くの意味はない。ポイントを多く取れたわけでもないし、何かが変わるわけでもない。ただペースが強かったという安心感はある。次のレースに目を向けるだけだ」