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  • 佐藤琢磨 インディ500勝利の“方程式”を解説「100周までにトップ5が必要」

    佐藤琢磨 インディ500勝利の“方程式”を解説「100周までにトップ5が必要」

    インディ500を2度制している佐藤琢磨が、“世界最大のレース”を勝ち抜くために必要な条件を詳細に語った。

    元F1ドライバーでもある佐藤琢磨は、2017年と2020年にインディアナポリス500を制覇。近年もトップ争いを演じ続けており、2026年大会でもラハル・レターマン・ラニガン・レーシング勢最上位となる10位でフィニッシュした。

    「最初から前にいる方がいい」
    ホンダ主催のメディア向けラウンドテーブルで佐藤琢磨は、インディ500で勝利するための基本条件について語った。

    「最初から前方にいる方がいいのは間違いないです」と佐藤琢磨は笑いながら語った。

    実際、インディ500では11列33台のグリッドのうち、前2列からスタートしたドライバーが勝利するケースが多い。ただし、佐藤琢磨はスターティングポジションだけでは勝てないと強調する。

    「特にここ数年は競争レベルが非常に高い。パドック全体でパフォーマンス差が非常に小さいんです」

    「今はみんながマシン性能の99.9%を引き出している。だから競争が激しい」

    「オーバーテイクは非常に難しい。特に気温が低いコンディションでは“バンドエイド”のような状態になる。前方の乱気流によって莫大なダウンフォースが発生するからです」

    「マシンバランスを取れたドライバーは速く走れる。でも暑い日になると、“ゲームオン”になる」

    経験こそ最大の武器
    佐藤琢磨は、インディ500では経験値が極めて重要だと繰り返し語った。

    ルーキーが勝つことは不可能ではないものの、8回に及ぶピットストップ、2.5マイルオーバル、ドラフティング、トラフィックの中での戦いを経験してきたドライバーこそが、“勝つためのツール”を持っているという。

    「例えば、ニュータイヤの最初の5周は誰でも速い。でもその後は全員がバランス変化に苦しむんです」

    しかし経験豊富なドライバーは、その変化を事前に予測し、レース展開に織り込むことができると説明した。

    佐藤琢磨 インディ500

    “100周までにトップ5”が勝利への条件
    佐藤琢磨はさらに、自身が考えるインディ500勝利への具体的な戦略を明かした。

    「僕が普段やっているのは、100周までに間違いなくトップ5にいる必要があるということです」

    「そして単独走行をして、自分たちの純粋なスピードがどれくらいあるか確認する必要がある。そうすれば戦えるクルマになる」

    「もし遅いなら、トリムしなければいけない」

    さらに佐藤琢磨は、先頭集団とそれ以外ではレースの難易度が大きく異なると説明した。

    「2番手なら比較的簡単にオーバーテイクできる。半周以内に抜き返したり、また抜き返されたりできる。でもそれはトップ2だけです」

    「3番手以下になると乱気流の影響で非常に難しくなる」

    そのため、終盤へ向けたマシン調整も極めて重要になるという。

    「理想的には最後の2スティントではマシンに触りたくない。つまりタイヤ内圧やフロントウイング、リアウイングの調整は4回目のピットストップまでに終えておきたいんです」

    「最後のスティントではトップ3以内にいる必要がある」

    「そうでなければ、イエローコーションなどがない限り勝てる可能性は非常に小さい。ここ数年ずっとそういうレースになっている」

    「だから各スティントの終わりに向けて、少しずつでも前進していかなければいけないんです」

    ローゼンクヴィストが“琢磨理論”を証明
    2026年のインディ500では、メイヤー・シャンク・レーシングのフェリックス・ローゼンクヴィストが優勝を飾った。

    佐藤琢磨自身は勝利を逃したものの、そのレース展開はまさに佐藤琢磨が語った“勝利の方程式”を裏付けるものだった。

    フロントロウからスタートしたローゼンクヴィストは、レースを通じてトップ10圏内を維持。終盤のコーションと赤旗によって、異なるピット戦略を採っていたパト・オワードとともに優勝候補となった。

    そして最後のリスタート時、3番手につけていたローゼンクヴィストは、チームメイトのマーカス・アームストロングとデビッド・マルーカスをかわして優勝を手にした。

    一方の佐藤琢磨も、スポット参戦ながらチーム最上位フィニッシュを記録。インディ500で再び優勝争いを演じるだけの実力を示した。

    2027年、再びインディアナポリスで佐藤琢磨が勝利へ挑む可能性は十分にありそうだ。

  • ミック・シューマッハ インディ500ルーキー賞獲得「信じられない体験だった」

    ミック・シューマッハ インディ500ルーキー賞獲得「信じられない体験だった」

    ミック・シューマッハが、2026年のインディ500で強烈な存在感を残した。

    ラハル・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦したミック・シューマッハは、初挑戦となったインディアナポリス500マイルレースを18位で完走。27番グリッドから着実に順位を上げ、インディ500ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

    元ハースF1ドライバーにとって、今回のインディ500は単なる新カテゴリー挑戦ではなかった。200周に及ぶ世界最大級のレースイベントを通じて、オーバル特有の緊張感と混乱、そして巨大イベントならではの熱狂を体感した週末となった。

    “世界最大のレースショー”を実感
    ミック・シューマッハは、レース後にインディ500独特のスケール感について語った。

    「これが“世界最大のレースショー”だと言われる理由がよく分かった」とミック・シューマッハはRACERに語った。

    「本当にクレイジーだったし、このイベントの一部になれたことが信じられない。完全に圧倒されたよ」

    シューマッハはインディアナポリス・モーター・スピードウェイでのレース経験がない状態で参戦。それでも序盤の混乱をうまく切り抜け、ピットサイクル中には一時5番手まで浮上した。

    終盤にはウォールに接触する場面もあったが、そのまま走り切り、佐藤琢磨に次ぐチーム2番手で完走した。

    「イエローのタイミングが少し不運だった。あれがなければもっと前で戦えていたと思う」

    「トップ10は十分可能だったと思う。クリーンなレースをしたかったし、それはできた。ただ最後にウォールに当たったけどね……でもインディ500を完走してウォールにも当たったって言える人はそう多くないでしょ?」

    勝者ロゼンクヴィストへのオーバーテイクも話題に
    レース中のハイライトのひとつとなったのが、ミック・シューマッハがフェリックス・ローゼンクヴィストをオーバーテイクした場面だった。

    結果的にこれは周回遅れを取り戻すための動きだったが、後に大きな話題となった。

    「僕はあの場面が大好きだった。周回遅れを取り戻すためだったとしてもね。でも、使えるチャンスは使わないと」

    この積極的な走りは、インディカー経験の浅さを感じさせないものだった。特に300km/h超で続くオーバル戦で躊躇なく仕掛けた姿勢は、現地メディアからも高く評価された。

    “F1ドライバーの息子”では終わらなかった意味
    今回のインディ500は、単なる“ミハエル・シューマッハの息子”という文脈を超える意味を持ったレースでもあった。

    F1では苦戦が続き、シート喪失後にはキャリア停滞も指摘されていたミック・シューマッハだが、インディカー転向後は着実に評価を高めている。

    特に今回のインディ500では、クラッシュ多発のサバイバル戦を完走しただけでなく、冷静なレース運びと積極性の両方を示した。

    レース前には33台のマシン上空をブラックホーク・ヘリコプターが低空飛行する演出にも衝撃を受けたという。

    「本当に低かった。マシンの中でも振動を感じたくらいだった。あれはかなり印象的だったよ」

    巨大イベントの熱狂と、初挑戦ならではの緊張感。その両方を味わったミック・シューマッハにとって、2026年のインディ500はキャリアの転機になった可能性がある。

  • インディ500賞金総額が史上最高3090万ドル ローゼンクヴィストが約7億円獲得

    インディ500賞金総額が史上最高3090万ドル ローゼンクヴィストが約7億円獲得

    2026年の第110回インディアナポリス500の賞金総額が、史上最高額となる3090万6400ドル(約49億1418万円)に達した。

    初優勝を飾ったメイヤー・シャンク・レーシング w/カーブ・アガジャニアンのフェリックス・ローゼンクヴィストは、優勝賞金として過去最高の434万ドル(約6億9000万円)を獲得した。

    5年連続で更新されたインディ500賞金記録
    「ザ・グレイテスト・スペクタクル・イン・レーシング」と称されるインディ500の賞金総額は、これで5年連続の記録更新となった。

    2026年のNTTインディカー・シリーズのドライバー平均支払額は93万6500ドル(約1億4890万円)で、2025年の平均59万6500ドルを大きく上回った。

    2025年のインディアナポリス500賞金総額は2028万3000ドル(約32億2500万円)で、優勝者の獲得額は380万ドル(約6億420万円)だった。2024年は総額1845万6000ドル(約29億3450万円)、優勝者は430万ドル(約6億8370万円)を獲得しており、この中にはボルグワーナーによる連覇達成ボーナス44万ドル(約7000万円)が含まれていた。

    2023年は総額1702万1500ドル(約27億640万円)、優勝者は370万ドル(約5億8830万円)。2022年は総額1600万200ドル(約25億4400万円)、優勝者は310万ドル(約4億9290万円)だった。2022年以前の最高額は、2008年インディアナポリス500の1440万ドル(約22億8960万円)だった。

    ボールズ「インディ500は歴史を作り続けている」
    「インディアナポリス500は、いくつもの意味で歴史を作り続けている」とインディカーおよびIMS社長のJ・ダグラス・ボールズはコメント。

    「5月の1カ月間は、グランドスタンドが2年連続で完売となり、2016年の第100回大会以来最大の観客を集めた。そしてコース上では、インディ500史上最多のリードチェンジを記録する激しい戦いが繰り広げられた」

    「フェリックス・ローゼンクヴィストは見事な形でその名を歴史に刻んだ。インディ500史上最僅差のフィニッシュ、そして今度は史上最大の賞金だ。記憶に残る5月を締めくくるうえで、これ以上の結末はない」

    インディ500 ミック・シューマッハ

    ミック・シューマッハがルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞
    レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのミック・シューマッハは、5月を通じたパフォーマンスによりインディアナポリス500のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出された。

    ミック・シューマッハは同賞のボーナスとして5万ドル(約795万円)を獲得し、最終的な獲得賞金は21万8800ドル(約3479万円)となった。

    インディアナポリス500の賞金は、インディアナポリス・モーター・スピードウェイとNTTインディカー・シリーズによる賞金に加え、その他の指定賞や特別賞によって構成される。賞金は毎年ビクトリー・セレブレーションで授与され、今年はインディアナポリス中心部のインディアナ・コンベンション・センターで月曜夜に開催された。

  • 佐藤琢磨 インディ500で10位「トップ争いには遥かに遠かった」

    佐藤琢磨 インディ500で10位「トップ争いには遥かに遠かった」

    佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、2026年のインディ500を10位で終えた。決勝では燃費戦略を駆使して一時8位まで浮上したものの、終盤のリスタートで順位を落とし、最後まで挽回を狙ったが届かなかった。

    今年は限られた準備期間による“ショートプログラム”の中で挑んだ一戦だったが、予選で苦戦した時点から厳しい戦いを強いられていた。

    佐藤琢磨はレース後、自身の走りだけでなく、支えてくれたチームやスポンサー、そしてファンへの思いも率直に語った。

    序盤から苦しい展開「順位を上げるどころか落としていった」
    「今年、2026年のインディ500は残念ながら10位でフィニッシュすることになりました」と佐藤琢磨は振り返った。

    「悔しいですね。スタートからもちろん順位を上げていくことを目標に頑張っていたんですけど、逆に順位を落としていく形になり、ピットストップの調整でだいぶ車自体はスピードを取り戻したと思うんですけど、トップ争いをするには全然遥か遠い、それぐらいちょっとパフォーマンスが下がったかなと思いました」

    決勝ではマシンバランスの改善を図りながら巻き返しを目指したが、優勝争いに加わるには厳しい状況だったという。

    燃費戦略で勝負も終盤のリスタートで後退
    残り70周付近では、自力で順位を上げるのが難しいと判断し、佐藤琢磨は大胆な戦略に打って出た。

    「残り70周になったところで自力で上に上がっていけなそうだったので、駆けに出て1回のピットストップで乗り切ると。それが後を過ごして8位まで上がったんですけど、最後にスタートが2回あって、そのうちの1回がグリーンになる前に後ろが結構抜き出てて、僕はチェックアップがあってブレーキ踏んだりしてみんな大きく順位を落としちゃったんですよね」

    終盤の混乱で順位を失い、11位まで後退。それでも最後まで諦めずに前を追った。

    「それで11位まで落ちてしまったので悔しかった。最後の1周に関しては一応順位を一つ上げたんですけど、届かなかったです」

    支えてくれたチームとファンへの思い
    今回の挑戦は、短期間で準備を進める特殊なプロジェクトだった。佐藤琢磨は、その中で支えてくれたチームへの感謝を口にした。

    「今回のショートプログラムという非常に厳しい環境の中でチームクルー75号車のクルーもみんな本当に頑張ってくれたし、チームも本当にバックアップしてくれたし、自分たちとしては予選がうまくいかなかった時点で本当に悔しかったですけども、レースで応援してくださった皆さん、それからこのプロジェクトを可能にしてくれたスポンサーの皆さんに、いい形でお礼ができなかったのがとても心残りです」

    インディ500を2度制している佐藤琢磨にとっても、今回の10位は納得できる結果ではなかった。それでも最後には、次への挑戦を見据えた。

    「だから自分も全力で頑張りましたし、これからチームと一緒にたくさんの反省点を克服して、この先もチャレンジしていけるように頑張っていきたいなと思います。皆さんたくさんの応援を本当にありがとうございました」

  • フェリックス・ローゼンクヴィストが2026年インディ500制覇

    フェリックス・ローゼンクヴィストが2026年インディ500制覇

    フェリックス・ローゼンクヴィストが、2026年インディ500で勝利を飾った。雨による中断、終盤の赤旗、残り1周の再スタートが絡む激戦を制し、メイヤー・シャンク・レーシングに2021年以来となる大会2勝目をもたらした。

    110回目を迎えたインディ500は、アレックス・パロウ、デイビッド・マルカス、スコット・マクラフリン、パト・オワードらが主導権を争う展開となったが、最後に勝負を決めたのは燃料面で余裕を持っていたローゼンクヴィストだった。

    雨と赤旗が揺さぶった110回目のインディ500
    レースは雨の懸念を抱えながらも予定通りにスタート。ポールシッターのアレックス・パロウが序盤をリードしたが、アレクサンダー・ロッシが食い下がり、2人はほぼ毎周のように首位を入れ替える激しい攻防を展開した。

    18周目にはキャサリン・レッグとライアン・ハンター=レイの接触で最初のコーションが出され、27周目の再開後にもエド・カーペンターがターン1でクラッシュ。ロマン・グロージャンが自身初めてインディ500で首位に立つ場面もあった。

    中盤にはウィル・パワーのマシントラブルとロッシのエンジントラブルが重なり、106周目には雨により赤旗中断。再開後も路面の湿り気で再びイエローが出され、レースは天候とタイミングに大きく左右された。

    燃料戦略で浮上したローゼンクヴィスト
    終盤にかけてはマルカス、パロウ、マクラフリン、オワード、ローゼンクヴィストが上位を形成。残り33周でマルカスが首位に戻ったが、上位勢の一部は最後まで燃料が持つか不透明だった。

    マルカスとパロウが残り25周前後でピットに入ると、オワードが首位に浮上。しかし、燃料に余裕があったローゼンクヴィストが残り15周でトップに立ち、その後はオワードとの差を広げていった。

    残り8周でルーキーのカイオ・コレットが大クラッシュを喫し、デブリ除去のため赤旗。中断時点のトップ5はローゼンクヴィスト、オワード、マーカス・アームストロング、マルカス、グロージャンだった。

    残り1周の決着 ローゼンクヴィストが最後に差し切る
    レースは残り4周で再開され、ローゼンクヴィストが先頭で4ワイドの攻防に突入した。アームストロングが首位を奪い、マルカスも続いたが、ミック・シューマッハがウォールに接触して再びイエローとなった。

    最後は残り1周の再スタート。アームストロングが首位で最終ラップに入ったが、マルカスがパスを決め、さらにローゼンクヴィストがアームストロングとのサイド・バイ・サイドを制してフロントストレッチで先行。そのままチェッカーを受けた。

    この勝利により、メイヤー・シャンク・レーシングはエリオ・カストロネベスが勝利した2021年以来となるインディ500制覇を達成した。波乱の展開を最後まで読み切ったローゼンクヴィストが、2026年の「グレイテスト・スペクタクル・イン・レーシング」の主役となった。

  • ロマン・グロージャン インディ500で故カイル・ブッシュ追悼仕様の18号車

    ロマン・グロージャン インディ500で故カイル・ブッシュ追悼仕様の18号車

    ロマン・グロージャンは、インディ500で故カイル・ブッシュへの特別なトリビュートを施した18号車を走らせる。

    2度のNASCARカップ王者であるカイル・ブッシュは、重度の肺炎が敗血症に進行し、41歳で死去した。ブッシュはNASCARカップ通算63勝、2015年と2019年のタイトルを獲得し、NASCAR主要3シリーズでは歴代最多となる通算234勝を記録した。

    18号車に込められたブッシュへの敬意
    グロージャンがインディ500でドライブするデイル・コイン・レーシングの18号車には、ブッシュがジョー・ギブス・レーシング時代に使用していた象徴的な18番のフォントが採用される。発案したのはFOXスポーツの解説者タウンゼント・ベルで、ジョー・ギブス・レーシングの協力も得て実現した。

    ブッシュは長年、ジョー・ギブス・レーシングの18号車と強く結びついてきた。特にM&M’sカラーのトヨタ・カムリは、現代NASCARを象徴するマシンのひとつとして知られ、その18番はブッシュのキャリアそのものを示す数字でもあった。

    NASCARを超えて広がる追悼
    インディ500という別カテゴリーの大舞台で、元F1ドライバーのグロージャンが18号車にブッシュの意匠を重ねることは、単なるカラーリング変更ではない。NASCARで築かれた功績が、アメリカンモータースポーツ全体に広がる存在だったことを示している。

    ブッシュは2023年にリチャード・チルドレス・レーシングへ移籍してから8号車を使用していたが、チームは今後その番号を一時的に使用せず、33号車へ変更する方針を示している。息子のブレクストンが将来NASCARに到達した場合には、8号車を再び使用可能にする考えだという。

    インディ500の18号車は、グロージャンにとってのレースカーであると同時に、カイル・ブッシュという偉大なドライバーの記憶を走らせる一台となる。

  • 佐藤琢磨 インディ500最終プラクティス5番手 「3勝目指して全力で頑張る」

    佐藤琢磨 インディ500最終プラクティス5番手 「3勝目指して全力で頑張る」

    佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が、2026年インディアナポリス500決勝前最後のプラクティス「ミラーライト・カーブデイ」で5番手タイムを記録した。75号車ホンダは226.244mphをマークし、決勝へ向けて安定したレースペースを示した。

    今年のインディ500で佐藤琢磨は12番グリッドからスタート。予選では本来狙っていた順位に届かなかったものの、決勝を見据えたマシンバランスには強い手応えを感じている。

    佐藤琢磨「3勝目指して全力で頑張る」
    佐藤琢磨は決勝へ向けての意気込みを語った。

    「今年のインディー500は、予選12番で4列目からスタートになります」と佐藤琢磨はコメント。

    「正直言って予選は自分たち失敗をしてしまって、もっともっと前の方からスタートしたかったんですけども、でも昨年よりもずっといい車作りができていますし、インディー500は長いので、最後まで全力でチーム一丸となって戦っていきたいと思います」

    「3勝目指して、今年も全力で頑張ります」

    “街全体がインディ500に向けてビルドアップしていく”
    カーブデーを前にしたメディアデーでは、佐藤琢磨はインディ500特有の空気感についても語った。

    「今日はメディアデーです。たくさんのインタビューをこなしてきました。インディー500は恒例なんですけども、プラクティスが最初の週にあって、その週末が予選なんですね」

    「それが終わって、月曜日と金曜日は走行があるんですけども、それ以外はコミュニティデーだったり、今日みたいなメディアデーだったり、パレードもあったりと、街全体がインディー500に向けてどんどんビルドアップしていく感じ。この感じがすごい楽しみですね」

    また、走行のない期間もチームにとって極めて重要な準備期間だと説明した。

    「実際にはプラクティスが終わって、この数日間というのはメカニックたちにとっては車を一応全部バラして、完璧な状態にチェックをして戻して、そういう意味ではすごい大事な時間ですし、ショートプログラムである僕たちはエンジンそのままなんですけども、他のドライバーたちは全員ここでまたフレッシュエンジンになるので、最後カーブデーと言われる調整日が金曜日にありまして、そこでシェイクダウンをして、最終確認をしてレースに挑むと」

    「この走らない時間、エンジニアたちは全てのデータを洗い出して、去年のデータと比べてベストなレースカーを作ってくれているすごく大事な時間なので、自分たちドライバーも毎日ずっと走ってきたからここで一回ちょっとリセットしてですね、精神的にも肉体的にもリフレッシュした状態で週末に挑みます」

    さらに、日本から駆けつけるファンへの感謝も口にした。

    「現地でたくさんの皆さんが応援してくれるんですけども、続々と日本からもですね、応援してくださるファンの皆さんが到着をしているみたいで、ちょっとね、明日の天気、カーブデーの天気少し怪しいんですけども、晴れることを祈ってますし、もし雨になってしまったとしても頑張って応援してください」

    「その祈りがね、きっと日曜日につながると思うので。自分としては本当にもうここまで来たらやることはやったので、あとはカーブデーで最後のセッティング2つあるんですけども、それを試して、車も良い方向に来てますし、調子も上がってきているので全力で頑張りたいと思います」

    ニューガーデン最速 ペンスキー勢が存在感
    最終プラクティスでは、2度のインディ500ウイナーであるジョセフ・ニューガーデンが228.342mphでトップタイムを記録した。23番グリッドからのスタートながら、レース仕様での強さを見せている。

    ニューガーデンは走行後、決勝へ向けた自信を口にした。

    「感触は悪くない。かなりいいと思う。でも今日は金曜日だ。本当に重要なのは日曜日なんだ」

    「シェルのマシンで日曜日に強くなければならない。チーム・シボレーは今月ずっと素晴らしい仕事をしてくれているし、レースが楽しみだ」

    ニューガーデンは、雨で短縮された月曜のポスト予選プラクティスでも最速を記録しており、決勝へ向けて高いレースペースを維持している。

    2番手にはエド・カーペンター・レーシングのクリスチャン・ラスムッセン、3番手にはデビッド・マルーカスが続き、ペンスキー勢とシボレー勢が上位を占めた。

    地元インディアナ州出身のコナー・デイリーは4番手。佐藤琢磨はホンダ勢上位として5番手につけ、ポールシッターのアレックス・パロウは6番手だった。

    また、ルーキー勢ではデニス・ハウガーが10番手で最速。月曜のクラッシュで負傷していたアレクサンダー・ロッシも走行に復帰した。

    セッション全体では33台合計で2169周を走行。唯一のイエローは、2022年インディ500ウイナーのマーカス・エリクソンによる右リアタイヤ脱落で提示された。

    インディ500決勝は日本時間5月26日に開催される。佐藤琢磨は2017年、2020年に続く自身3度目の栄冠を狙う。

    最終プラクティス結果
    1.ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー) – 228.342mph
    2.クリスチャン・ラスムッセン(エド・カーペンター・レーシング) – 227.474mph
    3.デビッド・マルーカス(チーム・ペンスキー) – 226.565mph
    4.コナー・デイリー(ドレイヤー&ラインボルド・レーシング) – 226.341mph
    5.佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング) – 226.244mph
    6.アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング) – 225.986mph
    7.カイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル) – 225.917mph
    8.スコット・マクラフリン(チーム・ペンスキー) – 225.642mph
    9.マーカス・アームストロング(メイヤー・シャンク・レーシング) – 225.322mph
    10.デニス・ハウガー(デイル・コイン・レーシング) – 225.187mph
    11.ロマン・グロージャン(プレマ・レーシング) – 225.151mph
    12.グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング) – 225.058mph
    13.ジャック・ハーベイ(ドレイヤー&ラインボルド・レーシング) – 225.003mph
    14.スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング) – 224.917mph
    15.マーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル) – 224.896mph
    16.リナス・ヴィーケイ(デイル・コイン・レーシング) – 224.706mph
    17.サンティーノ・フェルッチ(AJフォイト・レーシング) – 224.415mph
    18.ルイス・フォスター(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング) – 224.334mph
    19.エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング) – 224.293mph
    20.パト・オワード(アロウ・マクラーレン) – 224.202mph
    21.カイオ・コレット(フンコス・ホーリンガー・レーシング) – 224.126mph
    22.フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング) – 223.890mph
    23.キフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ・レーシング) – 223.577mph
    24.エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング) – 223.571mph
    25.ライアン・ハンター-レイ(ドレイヤー&ラインボルド・レーシング) – 223.101mph
    26.ウィル・パワー(チーム・ペンスキー) – 222.946mph
    27.ノーラン・シーゲル(アロウ・マクラーレン) – 222.922mph
    28.ジェイコブ・エイベル(デイル・コイン・レーシング) – 222.922mph
    29.ミック・シューマッハ(プレマ・レーシング) – 222.723mph
    30.クリスチャン・ルンガー(アロウ・マクラーレン) – 222.455mph
    31.アレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング) – 222.291mph
    32.スティング・レイ・ロブ(フンコス・ホーリンガー・レーシング) – 222.094mph
    33.キャサリン・レッグ(デイル・コイン・レーシング) – 222.018mph

  • アレクサンダー・ロッシがインディ500クラッシュで負傷も「問題なく戻れる」

    アレクサンダー・ロッシがインディ500クラッシュで負傷も「問題なく戻れる」

    アレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)は、インディ500のプラクティスで発生した大クラッシュにより右足首と左手の指を負傷したものの、今週末の第110回インディアナポリス500への出場を目指している。

    チームは声明で負傷を「軽傷」と説明。2016年インディ500ウィナーであるロッシは外来処置を受けており、金曜の最終プラクティス参加を前提に経過観察が続けられている。ロッシは決勝をフロントロウ中央からスタート予定だった。

    インディ500初クラッシュで有力勢に大ダメージ
    月曜のプラクティスでは、アレクサンダー・ロッシ、パト・オワード、ロマン・グロージャンが絡む大事故が発生。インディ500ウィーク6回目の走行にして初のクラッシュとなり、有力マシン2台が大破した。

    3人とも自力でマシンを降りたが、ロッシはウォールへ激しく接触した後、マシンの2輪が浮き上がるほどの衝撃を受け、さらに回避行動中にスピンしたパト・オワードのマシンにも接触された。

    「本当にものすごい速度域で走っているし、少なくとも僕のマシンは常に限界ギリギリだった」とオワードは語った。

    「競争力を維持するにはそう走るしかない。集団の中で走ればこういうリスクは起こり得る。今回はただタイミングと場所が悪かっただけだし、全員が無事だったことが何よりだ」

    ハイブリッド化で“止まりにくさ”も浮き彫りに
    オワードは事故回避の難しさについて、現在のインディカー特有の挙動にも言及した。

    「ロッシがスピンしているのが見えた。でもコーナー途中でフルブレーキを踏んでも、こういうマシンは止めるのが本当に難しい」

    「ハイブリッドシステムが後方にあることでリア寄りに重くなっていて、みんなが使っているブレーキ設定では十分な制動力がなかった」

    同様にロマン・グロージャンも、回避しようとした瞬間にマシンを失ったと説明した。

    「右側のマシンを避けるため左へ行こうとした。でも最大Gがかかった状態で減速しながら左へ向きを変えたことで、マシンが突然つかまってスピンした」

    「こういうことは起きるものだ」

    @indycaronfox

    A big incident in Indy 500 Practice as Alexander Rossi hits the wall. Pato O'Ward and Romain Grosjean also involved.

    ♬ original sound – INDYCAR on FOX


    バックアップカーでも前列維持へ
    ロッシとオワードはともにバックアップカーで決勝に臨む見込みだが、インディ500の規則では予選順位は維持される。両チームともインディアナポリスを拠点としており、金曜走行までにスペアカーを準備する時間は残されている。

    オワードは復帰に自信を見せた。

    「ここではこれまでにも何度も大きなクラッシュを経験してきた。だから何事もなかったように戻れると思っている」

    「チームも、壊れた部分をすべて修復して、元の状態に戻してくれるはずだ」

    一方でロッシは、事故前日に「今年はなぜクラッシュが少ないのか」と聞かれた際、「決して簡単になったわけではない。今回の予選日はここで経験した中でも特に難しかった」と語っていた。

    今回の事故は、その言葉を裏付けるような激しい一件となった。

  • 佐藤琢磨 インディ500月曜プラクティス2番手「予選の痛みを乗り越える」

    佐藤琢磨 インディ500月曜プラクティス2番手「予選の痛みを乗り越える」

    佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、インディアナポリス500の月曜プラクティスを総合2番手で終え、決勝に向けてマシンバランスの改善に手応えを示した。

    前日の予選ではトップ12進出を逃していた佐藤琢磨だが、その後の車検結果によって順位が繰り上がり、最終的なスタート順位は12番手に確定。雨と雷で短縮されたこの日のプラクティスでは、レース仕様へ変更したマシンでトラフィック走行を重ね、ジョセフ・ニューガーデンに次ぐ2番手タイムを記録した。

    「あと一つ」で逃したトップ12への思い
    「インディ500予選から一晩明けて、月曜日のプラクティスが今日終わりました。まず予選で7位に入った選手の車が車検落ちとなりまして、自分の順位が一つ上がり、最終的には12位になりました」

    「昨日もトップ12が始まる前に、テックの方からピットレーンで1時間待つように言われていたんですけど、それももしかしたらそこで引っかかった車があったら繰り上げでトップ12に入るということだったんですが、あの時自体はそうはならずにガレージに戻ってきて、そして一晩経って順位が変わったと」

    「まあ悔しいですね。本当にもうあと一つのポジションでトップ12にチャレンジできたかと思うと、だいぶ復活はできたと思うので。まあでも仕方ないです」

    レース仕様へ変更したマシンに改善の兆し
    「でも12位でスタートなんですけど、今日は予選から一変して車をレーストリム、レースパッケージに戻しまして、ダウンフォースも増えますし、もちろんギア、それからブーストも落ちて、もう車は全然違います」

    「そして先週予選前に実際には2日間しかレースセットを試す時間がなかったんですけど、あんまり満足いってなかったんですね。それでチームメイトはいくつかハッピーな部分もあったので、それを全部くっつけて、これがいいだろうと思う車を今日作っていって、実際には雨が降って中断されてしまったので40分しか走れなかったんですけど、それでもきっちりとニューセット、ショートランですけども3本走ることができて、全体タイムも2位に上がって、ニューガーデン、トップタイム、僕が2番手で、トラフィックの中での動きというのはかなり改善されたかなと思います」

    「車の出来としては70点くらいだと思うんですけども、いくつか問題も同時に起きていまして、新しい今回から完全にコントロールされるブレーキがあるんですけど、ブレーキの摩擦熱が異常に高くて、実はオープンテストから症状が出ていたので、何度かキャリパーも変えたり、中身も変えたり、ディスクも含めたフリクションのマテリアルも全部変えたりしているんですけど、一向に収まらなくて、予選でも実は高かったんですよね」

    「今日のレースでは、ロングランではものすごい高くなっちゃって、ブレーキ屋さんも入っていろいろな調査が行われています。単独で全然スピードが出ない。ブレーキ引きずっちゃっているようなものなので。この状態でレースは出来ないので、カーブデーと言われるキャリブレーションデーですね。金曜日に、ちょっと今天気悪いんですけども、走れることを祈りつつ、そこで最終チェックをして、あとはレースに挑む」

    「でも、シャーシセット自体はかなり良いところまで来たので、不安だらけだった先週のところからは何とか抜けて、予選のことは未だに心が痛いんですけども、何とか気持ちを切り替えて、レースにフォーカスしていこうかなと思っています」

    雨とクラッシュで波乱となった月曜プラクティス
    この日のプラクティスは、雨と雷の影響で走行時間が大幅に短縮された。さらに開始28分後にはアレクサンダー・ロッシ、パト・オワード、ロマン・グロージャンによる3台絡みの大クラッシュが発生し、セッションは長時間中断となった。

    そのなかでジョセフ・ニューガーデンが226.198mphでトップタイムを記録。佐藤琢磨は225.723mphで2番手につけ、デニス・ハウガー、ライアン・ハンター-レイ、マーカス・エリクソンが続いた。

    ■ 2026年 インディ500 プラクティス7順位
    1.ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー) – 226.198mph
    2.佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング) – 225.723mph
    3.デニス・ハウガー(デイル・コイン・レーシング) – 224.554mph
    4.ライアン・ハンター-レイ(アロウ・マクラーレン) – 224.415mph
    5.マーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル) – 224.376mph
    6.スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング) – 224.352mph
    7.ジャック・ハーベイ(ドレイヤー&ラインボルド・レーシング) – 224.287mph
    8.パト・オワード(アロウ・マクラーレン) – 224.079mph
    9.カイオ・コレ(AJフォイト・レーシング) – 223.989mph
    10.クリスチャン・ラスムッセン(エド・カーペンター・レーシング) – 223.710mph
    11.サンティノ・フェルッチ(AJフォイト・レーシング) – 223.635mph
    12.デビッド・マルーカス(チーム・ペンスキー) – 223.418mph
    13.キフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ・レーシング) – 223.262mph
    14.ロマン・グロージャン(デイル・コイン・レーシング) – 223.233mph
    15.カイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル) – 222.983mph
    16.スティング・レイ・ロブ(フンコス・ホーリンガー・レーシング) – 222.948mph
    17.アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング) – 222.815mph
    18.エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング) – 222.738mph
    19.ウィル・パワー(チーム・ペンスキー) – 222.601mph
    20.マーカス・アームストロング(メイヤー・シャンク・レーシング) – 222.155mph
    21.フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング) – 222.134mph
    22.キャサリン・レッグ(デイル・コイン・レーシング) – 222.087mph
    23.リナス・ヴィーケイ(デイル・コイン・レーシング) – 222.065mph
    24.スコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー) – 222.012mph
    25.ルイス・フォスター(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング) – 221.832mph
    26.アレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング) – 221.578mph
    27.ノーラン・シーゲル(アロウ・マクラーレン) – 221.360mph
    28.クリスチャン・ルンガー(アロウ・マクラーレン) – 221.331mph
    29.エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング) – 221.085mph
    30.ミック・シューマッハ(プレマ・レーシング) – 220.273mph
    31.コナー・デイリー(フンコス・ホーリンガー・レーシング) – 219.553mph
    32.ジェイコブ・エイベル(デイル・コイン・レーシング) – 219.429mph
    33.グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング) – 218.392mph

  • インディ500で車検違反発覚 コレットとハーベイが最後尾降格

    インディ500で車検違反発覚 コレットとハーベイが最後尾降格

    インディカーは第110回インディアナポリス500の予選終了後、A.J.フォイト・エンタープライズのカイオ・コレットと、ドレイヤー&ラインボールド・レーシングのジャック・ハーベイに対して技術違反によるペナルティを科したと発表した。

    対象となったのは、4号車シボレーと24号車シボレー。予選後の技術検査で、ダラーラ製のエネルギー・マネジメント・システム(EMS)カバーおよびAアーム接続部に、承認されていないハードウェアによる改造が確認された。

    インディカーによれば、EMSカバーは「供給された状態のまま使用しなければならない」と規定されており、今回の改造は明確なレギュレーション違反に該当した。

    Fast12進出のコレットに痛手 佐藤琢磨にも影響
    この裁定により、4号車と24号車はともに予選結果を抹消され、エントラントポイント順にグリッド最後尾へ再配置されることになった。

    コレットは予選10番手でFast12進出を果たし、ルーキー勢最上位のパフォーマンスを見せていた。しかし今回の処分により32番グリッドへ降格。さらに、獲得していたインディ500予選ポイント3点も剥奪された。

    一方、ハーベイは29番手から33番手へ降格。最後尾スタートとなるのはインディ500で4回目、そして3年連続となる。

    また、両チームはピット位置も没収され、他車の配置決定後に残ったピットボックスを選択することになる。

    この裁定に伴い、スコット・ディクソンはグリッド10番手へ繰り上がり、ミック・シューマッハが26番手でルーキー最上位となった。さらに、佐藤琢磨もひとつ順位を上げ、決勝は12番グリッドからスタートすることになった。

    違反内容はEMS固定方法
    インディカーが提示した違反条項は以下の2点。

    ■ Rule 14.12.1.1
    EMSはダラーラ供給状態かつインディカー承認仕様のまま使用しなければならない

    ■ Rule 14.12.1.6
    EMSカバーは支給されたハードウェアおよび「ヘリコプターテープ」のみで固定可能

    インディカーは、両チームに対して異議申し立ての権利があることも明らかにしている。

    パロウがポールポジション獲得
    なお、2026年インディアナポリス500のポールポジションはチップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウが獲得。フロントローにはアレクサンダー・ロッシ、デビッド・マルーカスが並ぶ。

    前年ウイナーが翌年もポールポジションを獲得するのは、2010年のエリオ・カストロネベス以来となった。

    【関連】
    ・アレックス・パロウがインディ500ポール獲得 佐藤琢磨はファスト12届かず13番手