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  • 平川亮、ソノマでインディカー参戦の可能性を残す

    平川亮、ソノマでインディカー参戦の可能性を残す

    平川亮は、ソノマでインディカーでの初テストを完了。デイル・コインは、ソノマで平川亮がインディカーに参戦する可能性を残している。

    平川亮は、デイル・コイン・レーシングのレギュラードライバーであるジャスティン・ウィルソンと並んで18号車をドライブ。トップから0.7秒以内のタイムを記録した。

    チーム代表のデイル・コインは、まだ2台目のドライバー契約をまとめていないが、平川亮のパフォーマンスに感銘を受けたと述べた。

    「19歳の青年が経験豊富なドライバーと走り、本当に良い仕事をした」とデイル・コインはコメント。

    デイル・コインは、平川亮がソノマでインディカーに参戦するかは、資金面とテストでの平川亮のパフォーマンスの両方に依存いちると述べた。

    「その両方だ。彼は良い仕事をしたが、我々は少し様子をみてみるつもりだ。彼には日本で他の計画があるので、彼がここでやりたいこととどのような接点があるか見てみるつもりだ」

    今年、平川亮は日本でスーパーフォーミュラにフル参戦している。

  • 佐藤琢磨 「僕たちにはどうにもできない週末でした」

    佐藤琢磨 「僕たちにはどうにもできない週末でした」

    佐藤琢磨が、インディカー第14戦ミドオハイオのレース週末を振り返った。

    シーズン半ばの慌ただしい連戦を終えたIZOD インディカー・シリーズは3週間のブレークを迎え、ここのところ苦戦続きだった佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングは反撃のチャンスを虎視眈々と待ち構えていた。

    だが、テストでトラブルを抱え込んで以降、ペースが伸び悩み、佐藤琢磨はレースを22位で終えた。

    「ものすごく苦しい週末で、とにかくスピードが伸びませんでした」と佐藤琢磨は振り返る。

    チームは、穏やかな起伏が続くこののどかなコースでテストを行ない、レースに備えようとしたが、大した情報は手に入らなかった。

    「今回はオープンテストだったのでほとんどのチームとドライバーが参加しました。しかし、使えるタイアは3セットだけで、午前中はチョイ濡れのコンディションでした」

    「ミドオハイオはトリッキーなコースです。コース幅が狭く、曲がりくねっているところもそうですが、コースコンディションが大きく変化することは信じられないくらいです。市街地サーキットではコースコンディションが改善されていくことがよくありますが、今回のミドオハイオは、通常67秒程度のラップタイムがそれより8秒も遅かったほどです! 舗装の状態とそれに対するタイアの反応により、グリップがまるでなく、コースのそこらじゅうでマシンが滑っているような状況でした。このスピードではマシンをセットアップするのはほぼ無意味で、その日の午後までテストプログラムを始めるのを待たなければいけませんでした。チームは、タイアのコンパウンドや構造が変わっていたこともあり、昨年彼らが用いたセットアップと2013年仕様のセットアップを組み合わせたものを用意していました。このときは順調に前進していくつかのことを学び、トップ10に食い込める自信を抱きました」

    しかし、金曜日のフリープラクティスになると、様々な問題が噴出し始める。

    「まるでスピードが伸びませんでした。45分間のセッション中にコースコンディションは3〜4秒も速くなるほど改善されましたが、僕たちはギアボックストラブルのため早々と走行を打ち切りました。これは2回目のプラクティスセッションに向けて厳しい状況を作ってしまいましたが、さらにはギアボックスに別のトラブルも起きてしまいます。3回か4回コースインして、1ラップずつ計測できましたが、この程度の走行量でマシンを進化させることは不可能です」

    負のスパイラルは土曜日朝のプラクティスでも繰り返された。

    「新しいブレーキを馴らす状態に不具合がありました。セッション序盤は再びチョイ濡れで、ひどく滑りやすいコンディションです。マシンはとてもドライブしにくい状況でした。ターン2の進入でブレーキを踏みましたが、まるで何も無かったかのようにまったく食いついてくれなかったのです。温度が低かったうえに、車高の影響もあって、クルマが底打ちをしながら滑り始めるとまったく止めることができませんでした。もともとグリップは低い状態でしたが、濡れたグリーン上はゼロに等しかったです!マシンはウォールに接触してダメージを負ったので、ピットに戻り、予選に向けて修復作業を行うことになりました。この時点まで、2周以上の連続の計測ラップを行えていないという酷い状態の週末を迎えていました」

    それでも、希望を持てることがひとつだけあった。このように様々なことがありながらも、佐藤琢磨は予選グループで8番手となったのだ。Q2進出に必要だったタイム差が0.1秒となかったのは素晴らしい努力だといえる。この結果、琢磨は15番グリッドからレースに挑むことになった。

    「第2セグメントに進めなかったのは残念ですが、メカたちが懸命に努力してここまで立ち直れたことは嬉しく思っています。予選ラップではベストを尽くしましたし、状況を考えればスピードは悪くありませんでしたし、少なくともある程度のペースまで乗せることができましたから。けれども、予選でも赤旗が提示されてセッションが中断されました。もう、ほかの何はなくても、もっと周回数が欲しかったですね!」

    決勝日のウォームアップでは再び運が下向きとなる。チームが考え出した新しい方向性のセットアップを試したが「ひとつだけよかったのは、これがまったく使い物にならなかったということが確認できただけ」という状態だった。

    「ただし、テストする時間はもう残されていなかったので、予選で走った状態をベースとしたセットアップに戻すことにしました。ただし、これで決勝を戦えるかどうかはまったくわからず、状況が少しでも改善されればと期待してレースに臨みました」

    佐藤琢磨は素晴らしいスタートを決めたものの、その後は、早めにピットストップしてファイアストンのブラックタイアをレッドタイアに交換するまで、ずるずると順位を落としていった。

    「グリッド上ではブラックタイアを履いたドライバーとレッドタイアを履いたドライバーが混在していました。僕は、スタートは良かったのですが、2周目にはエリオ・カストロネヴェスに抜かれ、その後は次々とポジションを下げていきました」

    「マシンが本調子でないことはすぐにわかりました。ほとんどコース上に留まっているだけのような状況だったので、とても長い午後になると覚悟していました。しかも、コースコンディションは急速に変化し、ハンドリングのバランスシフトも起きていましたが、とにかく僕たちはスピードが不足していました。最初のスティントをごく短くし、残る3スティントはすべてレッドタイアで走ることになりました。これでグリップはよくなりましたが、あくまでもそれは相対的な話で、十分なスピードとはいえません。できることはすべて試しましたが、ついに満足のいくスピードは手に入りませんでした」

    「レース終盤に向けてコースコンディションが改善され、僕たちのマシンも高いグリップを発揮して、しっかり走ってくれるようになりました。ところが、このときはすでにラップダウンになっていたほか、ピットストップでも問題が起きていました。まったく、僕たちにはどうにもできない週末でした」

    これが終わると、佐藤琢磨たちは再び3週間のブレークをとって体制を立て直し、8月26日にカリフォルニアのソノマで開催されるレースに出場する。今回は2日間のテストも予定されているので、シーズン半ばの再スタートとなることを期待したところだ。

    「次回もロードコース用タイアを使うことになりますが、僕たちにはまだ把握できていないことが多いようです。ソノマはアップダウンの多いコースなので、できればロードコースのセットアップに新たな進化をもたらしたいと思います。来週はホンダのテストデイ、続いてオープンテストが予定されているので、これは僕たちにとってボーナスのようなものです」

  • 平川亮、インディカーに参戦との報道

    平川亮、インディカーに参戦との報道

    平川亮が、2週間後のソノマでデイル・コイン・レーシングからインディカーでデビューを果たす可能性が報じられている。

    19歳の平川亮は、今年スーパーフォーミュラに参戦して11位につけている。

    平川亮は、8月21日にソノマで実施されるオープンテストでデイル・コイン・レーシングの2台目のマシンをテストするとされている。

    チームオーナーのデイル・コインは、平川亮をテストする計画があることを認めるが、日程が重なるためソノマで平川亮がレースをすることはないだろうと述べて言える。

    しかし、ソノマの週末にスーパーフォーミュラのレースは予定されておらず、平川亮がインディカーに参戦する可能性もある。

    デイル・コインは「確かに彼はテストをするが、日程が重なっているので、レースについてはわからない」とコメント。

    「彼は日本で素早い進歩を遂げており、ここまでかなりの成功を収めている。

    ソノマは、デイル・コイン・レーシングが2台目のクルマを走らせるとされる唯一のレースとなっている。

    平川亮は、昨年の全日本F3で15戦7勝、6回の表彰台という圧倒的な強さでチャンオンを獲得している。

  • 佐藤琢磨、トラブルが響き予選16番手 (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨、トラブルが響き予選16番手 (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第14戦ミドオハイオの予選を16番手で終えた。

    一昨年のミッドオハイオで4位フィニッシュしている佐藤琢磨は、金曜の2回のプラクティス両方でギアボックスにトラブルが発生した上、予選を前にした午前中のプラクティスでもコースアウトがあったため、十分な走り込みができず、マシンセッティングを思うように行えないまま予選を迎えた。

    10分間という短い予選セッションで、佐藤琢磨はできるだけ多くのラップをこなしたいと考えていたが、ルーキードライバーのアクシデントによって走行時間が大幅に短縮される難しい状況に直面。それでも佐藤琢磨はソフトタイヤを装着して全力でのアタックを敢行し、今週末の自己ベストを更新。1分06秒1989をマークして予選16番手、8列目アウト側グリッドから明日の決勝に臨むことが決まった。

    佐藤琢磨 (16番手)
    「昨日のプラクティスはトラブルに見舞われ続けて多くの周回を重ねられず、走行時間の少なさからマシンセッティングを十分に行うことなく予選を迎えました。そうした苦しい状況下でもすべての要素を良い方向へと集約させるべく全力を挙げ、私たちはかなり良いパフォーマンスを発揮していたと思います。しかし、インディカー・シリーズは非常に競争が激しいため、わずかな差で第2ステージへの進出を逃しました。とても残念な結果ですが、マシンがどれだけの力を持っているかを予選で把握することができましたから、明日のウォームアップでさらにマシンを向上させたいと思います」

  • 佐藤琢磨、ミドオハイオでトラブルに悩まされる (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨、ミドオハイオでトラブルに悩まされる (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第14戦ミドオハイオのプラクティス初日に様々なトラブルに見舞われたが、日曜日に開催されるレースに向けては引き続き期待を抱いている。

    佐藤琢磨のベストは、トップから3.5mph(約5.6?/h)遅れの120.7mph(約193.1?/h)で22番手に留まった。2回のセッションで佐藤琢磨の周回数は通算22ラップで、これより少ないドライバーはひとりだけだった。

    土曜日には午前中に45分間のプラクティスが行なわれた後、午後2時より公式予選が実施される。そして決勝レースは日曜日の午後3時にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「チームにとっては厳しい1日でした。僕たちは水曜日に行われたオープンテストに参加し、順調に進化しました。今日はテストのときとはいくぶん異なるコンディションとなりましたが、それでも作業を続けることでいくつかのことを学びました。いずれにせよ、今日はドライブトレイン関連のトラブルが発生し、走行を中断することになりました。午後に向けてこのトラブルの改修を図りましたが、より深刻な別の問題が発生したため、計測ラップはコースインごとに1周しか走れませんでした。今日は計4回コースインしたと思いますが、これだけで何かを判断するのは困難です。とはいえ、少なくともパフォーマンスは向上し、マシンのフィーリングは改善されました。明日はもっと走行時間が欲しいので、雨が降らないことを期待しています」

  • 佐藤琢磨、クラッシュに巻き込まれリタイア (インディカー第13戦)

    佐藤琢磨、クラッシュに巻き込まれリタイア (インディカー第13戦)

    佐藤琢磨は、トロントでダブルヘッダーで開催されたインディカー第13戦を20位で終えた。

    佐藤琢磨は、14番グリッドからのスタンディングスタートで10番手までポジションを上げ、レースの大半で7番手を走行していた。

    第13戦ではライバル勢と互角に戦えるハイペースで走り続けることができており、終盤の戦いでさらに上位へと食い込んでいく勢いを見せていた。

    しかし、ゴール目前の84周目に切られたリスタートで、佐藤琢磨の目の前で数台のマシンが接触し、アウト側にポジションを取っていた彼は行き場を失い、壁にヒットしてリタイアを喫した。

    マシンがなかなか仕上がらない苦しい状況をくぐり抜け、第2レースではトップ10フィニッシュができる寸前のところだったが、残念ながらトロントでのダブルヘッダーはどちらもリタイアという結果となった。

    佐藤琢磨 (20位)
    「今日の私たちはスタートからトップ10を走り続けていました。チームとしてすばらしい仕事をしたからこそのパフォーマンスでしたが、それに見合わないリタイアという残念な結果となりました。スタンディングスタートは楽しく、ポジションを上げることもできました。今日のレースはフルコースコーションが終盤戦になるまで出されませんでしたが、私たちのマシンは昨日に比べると断然速く、トップ10フィニッシュは間違いないというポジションを走ることができていました。クルーがんばり、エンジニアが力を発揮してくれたからこそ、スピードを獲得できたのです。それでも、まだトップ争いを行っていたグループとの間にはスピード差がありました。私たちは今後もハードワークを続けなければなりません。最後のリスタートは激しいポジション争いになりました。私はアウトサイドにポジションを取ってクリーンにターン1へと進入しました。多くのマシンが前方とイン側にいました。だれかが私にヒットしてきて、さらに行き場を失い、リタイアへと追い込まれました。とても不運だったと思います」

  • 佐藤琢磨、エキゾーストトラブルでリタイア (インディカー 第12戦)

    佐藤琢磨、エキゾーストトラブルでリタイア (インディカー 第12戦)

    佐藤琢磨は、ダブルヘッダーで開催されるトロントでのシリーズ第12戦をエキゾーストのトラブルでリタイアで終えた。

    佐藤琢磨は、11番グリッドからハードタイヤでスタートし、スタートでいくつかポジションを落としたが、徐々にペースを上げていく戦いをみせた。

    しかし、スタートから6周を走った時点で、佐藤琢磨のマシンは白煙を上げ始めていた。

    周回を重ねていくと佐藤琢磨のマシンはストレートでスピードが伸びなくなり、ギアチェンジも難しくなった。原因はエキゾーストパイプの破損で、佐藤琢磨は残念ながら32周を終えた時点でピットでマシンを降りた。

    佐藤琢磨 (24位)
    「エキゾーストのトラブルでリタイアとなりました。排気管が割れ、そこから漏れ出した熱い空気がアンダートレイやギアボックスへとつながるパイプを溶かしてしまったため、ギアを操作することができなくなってしまったのです。今朝走った第2レース用の予選から、マシンのセッティングをさらに変更してスタートに臨みました。まだマシンは万全にはなっていませんでしたが、予選よりもよくなった部分はありました。そこはそのまま残し、悪かった部分をよくできるよう、明日のレースまでにまたセッティングを調整していきたいと思います」

  • 佐藤琢磨、第2レースの予選は15番手 (インディカー第13戦)

    佐藤琢磨、第2レースの予選は15番手 (インディカー第13戦)

    佐藤琢磨は、ダブルヘッダーとなるトロントでの2レース目、シリーズ第13戦のための予選を15番手で終えた。

    ダブルヘッダーでは1レース目と2レース目で予選方式が異なる。2レース目のための予選は出場全車を2グループに分け、それぞれが12分間に渡ってアタックを行うグループセッション方式が採用される。

    佐藤琢磨は第2グループで走り、1分00秒0864がベストでグループ内の8番手だった。

    ハードタイヤでマシンのフィーリングを確認してからソフトタイヤでアタックを行う予定だった佐藤琢磨だったが、ハードタイヤで走った時点でマシンに電気系統のトラブルが発生し、今週2回目の予選用に施したマシンセッティングも万全でなかったため、予選結果は15番手で、日曜のレースには8列目イン側グリッドからスタートを切ることになった。

    佐藤琢磨 (15番手)
    「予選アタック中に他車がアクシデントを起こして、赤旗が出されましたが、それがなくても私たちの予選順位は大きく変わらなかったと思います。路面は昨日より少しグリップが高くなっていたようですが、私たちのマシンはトラブルに見舞われていました。予選開始直後にハードタイヤで走り、昨日とのマシンの違いを感じ取るつもりだったのですが、トラブルの出たマシンでは、それが十分にできませんでした。ソフトタイヤへと交換してアタックを行いましたが、マシンのフィーリングを探りながら走るしかなく、とても乗りづらいマシンでもありました。その結果、上位陣とのラップタイムの差も結構大きなものになりました。セッティングをもう一度検討し、今日の第1レースに臨みます。そして、第1レースで得られた情報やデータを基にマシンを向上させ、明日のレースも全力で戦いたいと思います」

  • 佐藤琢磨、トロントの予選は12番手 (インディカー第12戦)

    佐藤琢磨、トロントの予選は12番手 (インディカー第12戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第12戦トロントの予選を12番手で終えた。

    佐藤琢磨は、午前中に行われたプラクティスでは20番手のタイムを出すにとどまっていましたが、予選に向けてマシンセッティングを向上させることに成功し、第1ステージを3番手タイムで通過。しかし、続く予選第2ステージ、佐藤琢磨はアタック中のターン1でバンプに足をすくわれ、タイヤバリアに突っ込んでストップ。赤旗を出したためにベスト2ラップを没収され、佐藤の予選順位は12番手となった。

    佐藤琢磨 (12番手)
    「午前中のプラクティスセッションでいくつかの問題が発生していました。私たちのマシンは、トロントのコースにマッチしたセッティングになっていませんでした。プラクティスの間に多くの変更をマシンに施しましたが、すべてを改善するためには時間が不足していました。そこで、予選に向けては大幅なセッティング変更を行いました。予選ではソフトタイヤを使うため、それによるグリップ向上もい大きく期待してのことです。予選の第1ステージ、私たちのマシンは大きく向上し、走らせやすくなっていたので、プラクティスよりもずっとプッシュしてアタックを行うことができました。しかし、第2ステージでは限界のドライビングが必要なターン1でコーナー外側のタイヤバリアにまっすぐ突っ込んでしましました。第1ステージまでは軽く触れる程度だったバンプで、第2ステージでのマシンは底を強く打ってしまったためでした。残念な結果となりましたが、明日のレースの前に予選がもう1つ行われます。そこでさらにマシンを進化させたいと思います」

  • 佐藤琢磨 「判断を誤ってしまった。申し訳ないことをした。」

    佐藤琢磨 「判断を誤ってしまった。申し訳ないことをした。」

    佐藤琢磨が、インディカー第11戦ポコノのレース週末を振り返った。

    1989年以来、久しぶりにポコノで開催されたインディカレースにおいて、佐藤琢磨は、6台で構成されるトップグループの4番手を走行中、この日のファステストラップとなる218.320mph(約349.3km/h)をマークした直後に、それまでトップ争いを演じていたライアン・ハンター-レイとピットレーンで接触した。

    それまで、すべては順調だった。これ以前に行われた2度のテストには参加しなかったものの、佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングは木曜日に実施されたセッションで侮りがたいスピードを発揮すると、土曜日のプラクティスでも力強い走りを示していた。

    「ポコノは素晴らしいコースで、魅力的な会場です」と佐藤琢磨はコメント。

    「コースの形状はトライオーバルと呼ばれるもので、コーナーの性格はすべて大きく異なっています。ハイバンクのターン1は大きく回り込んでおり、230mph(約368km/h)に達するストレートエンドから進入するととてもトリッキーなうえ、コース幅も狭くなっています。軽いキンクのあるターン2はほとんどストレートと見なせますが、それでも誰かに続いて進入するとものすごくトリッキーです。資料によれば、ターン3のバンク角は6度だそうですが、実際に走るととてもフラットで、コーナーのアウト側に滑り落ちそうになります」

    「このコース全体がドライバーとエンジニアにとっては大変なチャレンジとなることはいうまでもありません。通常のオーバルコースでは、どのコーナーも速度域やバンク角がとてもよく似ているため、完璧なセットアップを追求することになります。けれども、このコースではいくつかの部分に分けて考える必要があります。たとえば、ターン1とターン3ではまったく特性が逆で、ターン1では強いアンダーステア傾向ですが、ターン3ではニュートラルからオーバーステア傾向となります」

    「レース前の木曜日にテストができたことはとてもよかったと思います。いくつかのチームは4月に、そしてまたいくつかのチームは火曜日にテストを行なっていました。まったくテストをしなかったのは、僕たちを含め、ごく一部です。走り始めて最初に気づいたのは、僕たちのベーシックなセットアップがこのコースでは有効であるということ。そこで僕たちはこれを基本にセットアップ作業を進めることができ、とても効率的でした」

    土曜日に1回のみ行われたプラクティスでは予選シミュレーションを1度だけ試し、続く公式予選では8番手のタイムをマークした。

    「このときはものすごく満足できました。やるべきことはなにひとつ残っていないように感じられたほどです」

    日曜日の午前中には“予選後プラクティス”という名の、実質的なウォームアップ・セッションが実施されたが、ここで佐藤琢磨は2番手のタイムを記録した。

    「このときはレースシミュレーションに近いことを行いました。僕たちは集団になって走行したので、このタイムを鵜呑みにするわけにはいかないでしょう。僕は強力なトウ(スリップストリーム)に助けられていたからですが、それでもタイムシートの上位に名を連ねるのは悪い気分ではありません。レースコンディションでは、スタビリティを確保するためにもっとウィングを立てる必要があると予想されましたが、基本的なセットアップは良好で、僕は満足していました」

    「それにしても1ラップを走るのにとても忙しいコースです!コーナーの性格が異なることから、僕は1周の間にアンチロールバーやウェイトジャッカーをこれほど激しく使うことは今まで経験したことがありません。たとえば、ターン1ではフロントのアンチロールバーを軟らかく、リアを硬くして、ターン3ではその反対に調整する必要がありました。日曜日の決勝レースでは同じ操作を毎周やらなくてはいけなくなりそうな感じです」

    レースが始まると、ジェイムズ・ヒンチクリフがクラッシュしたために佐藤琢磨は6番手に浮上。続くリスタートではエリオ・カストロネヴェスをパスし、あっという間に5番手に立った。やがて6台で構成されるトップグループは徐々に後続を引き離していく。そして最初のピットストップがグリーンのまま始まったときも、琢磨は引き続き5番手につけていた。

    ウィル・パワーがピットストップを行ったときには、フォイト・チームの絶妙な働きぶりにより、パワーが本来のスピードに到達する前に佐藤琢磨はこれをオーバーテイク。その1周後にはトニー・カナーンを攻略して3番手につける。この結果、前を走るのはマルコ・アンドレッティとハンター-レイのふたりだけとなった。

    「エリオとは何度か抜かしたり抜かされたりになりました」

    「スタートとその直後のリスタートはうまくいき、そこから徐々にポジションをあげていくことができました」

    「しばらくすると、順位を上げるのが少し難しくなりましたが、僕は速いクルマを追い続けました。トップグルーブに混じって走るのは気持ちよく、僕は次のスティントで何が必要になるかを考え、その準備をしていました。最初は十分なグリップ力があると考えていましたが、やがてトップスピードを伸ばす必要を感じてきたので、最初のピットストップでは少しウィングを寝かせることとしました」

    残念なことに、一旦は周回遅れの影響でトニー・カナーンに抜かれて4番手となったが、心配には及ばない。

    「ちょっと行き場を失ってしまったけれど、問題ありません。レースはまだ長く、スピードを取り戻せることもわかっていました。トップを走るマルコの姿はまだ見えていたし、ライアンが彼を追っていて、さらにTK、僕と続いていました。また、次のピットストップではもう少しセットアップを変更する計画も立てていました」

    2回目のピットストップもグリーン中に行われたが、ここからすべてが悪い方向に流れていってしまう。

    「とにかく、攻め続けるしかありませんでした。最初のピットストップでは、ピットレーン進入時に少し減速しすぎたと感じていたので、2度目のピットストップでは進入速度をもう少し速くし、ギリギリの線を狙うつもりでした。また、次のピットストップが間近に迫っていることもわかっていました」

    「しかし、僕は判断を誤ってしまった。僕が気づいたときには、ライアンにものすごいスピードで近づいていました。そこでさらにスピードを落とそうとしたところホイールがロックし、マシンがスライドして彼と接触してしまいました。これは本当に残念でした。ライアンとアンドレッティ・モータースポーツには申し訳ないことをしたと思っていますし、今週末もトップ争いを演じられるマシンを用意してくれたメカニックたちにも謝らなければいけません」

    「一刻も早くコクピットに戻りたいですね。これまでエキサイティングなオーバルレースをいくつか経験して、チャンピオンシップのことを考えるとシーズンはとても重要な時期に差し掛かっていると思います。僕たちの強さについては自信があります。僕たちはトロントのレースを懸命に戦い、最高の結果を手に入れたいと思います」